JP6664554B1 - レーダ装置及び信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

レーダ装置(1)は、パルス幅制御部(14)、信号生成回路(10)、送受信部(11)、受信回路(13)、相関処理部(41)及び領域変換部(44)を備える。パルス幅制御部(14)は、基準パルス幅以上の設定範囲内で段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成する複数のパルス幅を設定する。信号生成回路(10)は、当該複数のパルス幅をそれぞれ有する複数の送信パルス信号を連続的に生成する。送受信部(11)が外部空間から複数の反射波信号を受信すると、受信回路(13)は、当該複数の反射波信号の各々をサンプリングして複数の受信信号を生成する。相関処理部(41)は、当該複数の受信信号の各々に対して相関処理を実行して複数のパルス圧縮信号を生成する。領域変換部(44)は、当該複数のパルス圧縮信号に対して領域変換処理を実行して複数の周波数領域信号を生成する。

Description

本発明は、移動物体などの目標を検出するレーダ技術に関するものである。
一般的なパルスドップラレーダは、パルス繰り返し周期(Pulse Repetition Interval,PRI)で複数のパルス波を連続的に送信し、その後、目標から当該複数のパルス波に対応する複数の反射波を受信して複数の受信信号を生成し、当該複数の受信信号を基に目標の相対速度などの目標情報を推定することができる。当該複数の受信信号をパルスヒット方向にコヒーレント積分することにより信号対雑音比(Signal−to−Noise Ratio,SNR)の改善を図ることが可能である。このようなパルスドップラレーダは、たとえば、特許文献1(特開平6−294864号公報)に開示されている。
特開平6−294864号公報(たとえば、図1を参照)
しかしながら、上記したパルスドップラレーダでは、コヒーレント積分による信号対雑音比の改善効果に限界があるという課題がある。たとえば、送信ブラインドと呼ばれる状態が発生する場合には、パルスドップラレーダにおいて目標からの反射波の損失が発生する。この場合に受信信号のコヒーレント積分が実行されても信号対雑音比の改善効果に限界がある。ここで、送信ブラインドとは、各パルス波の送信時間中に目標からの反射波を受信することができない状態をいう。比較的遠距離の目標を探知するためには、各パルス波のパルス幅を広くして平均送信電力を増加させればよい。しかしながら、パルス幅が広くなれば、送信ブラインドが発生しやすくなる。
上記に鑑みて本発明の目的は、送信ブラインドの影響を抑制しつつ信号対雑音比(SNR)の改善を図ることができるレーダ装置及び信号処理方法を提供することである。
本発明の一態様によるレーダ装置は、予め定められた基準パルス幅以上の設定範囲内で段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成する複数のパルス幅を設定するパルス幅制御部と、前記複数のパルス幅をそれぞれ有し、かつ一定の変調帯域幅でパルス内変調をそれぞれ施された複数の送信パルス信号を連続的に生成する信号生成回路と、前記複数の送信パルス信号を外部空間に送出し、当該外部空間から前記複数の送信パルス信号にそれぞれ対応する複数の反射波信号を受信する送受信部と、当該複数の反射波信号の各々をサンプリングすることにより、前記複数の送信パルス信号にそれぞれ対応する複数の受信信号を生成する受信回路と、前記複数の受信信号の各々に対して参照信号を用いた相関処理を実行することにより複数のパルス圧縮信号を生成する相関処理部と、前記複数のパルス圧縮信号に対して時間領域から周波数領域への領域変換処理を実行することにより複数の周波数領域信号を生成する領域変換部と、前記複数の周波数領域信号に基づいて目標候補を検出する目標検出部とを備える。
本発明の一態様によれば、基準パルス幅以上の設定範囲内で段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成する複数のパルス幅を用いて、パルス内変調を施された複数の送信パルス信号が連続的に生成されるので、送信ブラインドの影響を抑制しつつ高SNRのパルス圧縮信号を生成することが可能となる。これにより、高SNRの周波数領域信号が生成されるので、目標検出性能が向上したレーダ装置を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1のレーダ装置の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態1の信号生成回路の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1の受信回路の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1のパルス幅制御部及びレーダ信号処理回路の機能を実現するハードウェア構成例を示すブロック図である。 実施の形態1のレーダ装置の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 図6A及び図6Bは、送信波の例と当該送信波に対応する反射波の例とを概略的に示す図である。 図7A及び図7Bは、送信波の他の例と当該送信波に対応する反射波の例とを概略的に示す図である。 図8A及び図8Bは、段階的に増加するパルス幅分布を形成する送信パルス信号群からなる送信波の例と、当該送信波に対応する反射波の例とを概略的に示す図である。 図9A及び図9Bは、段階的に減少するパルス幅分布を形成する送信パルス信号群からなる送信波の例と、当該送信波に対応する反射波の例とを概略的に示す図である。 図10A及び図10Bは、段階的に増加した後に減少するパルス幅分布を形成する送信パルス信号群からなる送信波の例と、当該送信波に対応する反射波の例とを概略的に示す図である。 図11A及び図11Bは、パルス圧縮信号の電力分布の例を概略的に示すグラフである。 図11A及び図11Bに示した電力分布から得られる信号対雑音比(SNR)を概略的に示すグラフである。 パルス圧縮信号の電力分布の例を概略的に示すグラフである。 図11A及び図13に示した電力分布から得られるSNRを概略的に示すグラフである。 周波数領域信号の例を示すグラフである。 本発明に係る実施の形態2のレーダ装置の概略構成を示すブロック図である。 図17A及ぶ図17Bは、参照信号をフーリエ変換して得られる周波数領域信号を表すグラフである。 周波数領域信号のSNRと距離との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る種々の実施の形態について詳細に説明する。なお、図面全体において同一符号を付された構成要素は、同一構成及び同一機能を有するものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1のレーダ装置1の概略構成を示すブロック図である。図1に示されるようにレーダ装置1は、予め定められたパルス繰り返し周期(Pulse Repetition Interval,PRI)で、複数のパルス幅T(h)をそれぞれ有する複数の送信パルス信号Tx(h,t)を生成する信号生成回路10と、当該複数の送信パルス信号Tx(h,t)をアンテナ(空中線)12に出力し、その後、当該複数の送信パルス信号Tx(h,t)にそれぞれ対応する複数の反射波信号Rx(h,t)を受信する送受信部11と、当該複数の反射波信号Rx(h,t)にアナログ信号処理を施して複数の受信アナログ信号W(h,t)を生成し、当該複数の受信アナログ信号W(h,t)を複数の受信ディジタル信号(受信ビデオ信号)V(h,m)にそれぞれ変換する受信回路13と、当該複数の受信ディジタル信号V(h,m)にディジタル信号処理を施して目標候補を検出するレーダ信号処理回路31と、その検出結果を表示する表示器60とを備えている。
ここで、パルス幅T(h)、送信パルス信号Tx(h,t)、反射波信号Rx(h,t)、受信アナログ信号W(h,t)及び受信ディジタル信号V(h,m)においては、変数tは時間を表し、変数hは、パルスヒット番号を表す0〜H−1の範囲内の整数であり、Hはパルスヒット数である。以下、パルスヒット番号hを「ヒット番号h」という。また、受信ディジタル信号V(h,m)における変数mは、サンプリング番号を表す0〜M−1の範囲内の整数であり、Mは、パルス繰り返し周期内のサンプリング点数である。
アンテナ12は、送信パルス信号Tx(0,t)〜Tx(H−1,t)に応じた送信波Twを外部空間に放射することができ、その後、外部空間内の目標Tgtから戻ってきた反射波Rwを受信する。送受信部11は、アンテナ12の受信出力に応じた反射波信号Rx(0,t)〜Rx(H−1,t)を受信回路13に出力する。なお、レーダ装置1の使用周波数帯としては、たとえば、ミリ波帯またはマイクロ波帯などの周波数帯を使用することが可能である。
また、図1に示されるようにレーダ装置1は、信号生成回路10とレーダ信号処理回路31とで使用される複数のパルス幅T(h)を設定するパルス幅制御部14を備える。後述するように、パルス幅制御部14は、予め定められた基準パルス幅T以上の設定範囲内で段階的に増加または減少する少なくとも1つのパルス幅分布を形成する複数のパルス幅T(0)〜T(H−1)を設定する機能を有している。なお、パルス幅制御部14は、信号生成回路10とは別の構成要素であるが、これに限定されるものではない。信号生成回路10またはレーダ信号処理回路31にパルス幅制御部14が組み込まれた実施の形態もありうる。
図2は、実施の形態1の信号生成回路10の構成例を概略的に示すブロック図である。図2に示されるように信号生成回路10は、局部発振器20、パルス生成器21、パルス内変調器22及び出力部23を有する。局部発振器20は、使用周波数帯の局部発振信号L(t)を生成し、局部発振信号L(t)をパルス生成器21及び受信回路13に出力する。
具体的には、局部発振器20は、次式(1)で示されるような、或る観測期間(時刻t=0から時刻t=Tobsまでの期間)内に一定の送信周波数fを有する局部発振信号L(t)を生成することができる。

Figure 0006664554
ここで、tは時刻、Aは局部発振信号L(t)の振幅、φは局部発振信号L(t)の初期位相、Tobsは観測期間の上限、jは虚数単位である。
次に、図2に示されるパルス生成器21は、パルス繰り返し周期Tpriと同期して動作し、局部発振信号L(t)を変調することにより、パルス幅制御部14によって設定されたパルス幅T(0)〜T(H−1)をそれぞれ有するパルス信号Lpls(0,t)〜Lpls(H−1,t)を生成することができる。たとえば、パルス生成器21は、次式(2)に示される複数のパルス信号Lpls(h,t)(h=0,1,…,H−1)を生成することができる。

Figure 0006664554
式(2)において、Aは、パルス信号Lpls(h,t)の振幅、Ω[h]は、次式(3)を満たす時刻tの集合である。

Figure 0006664554
次に、パルス内変調器22は、当該複数のパルス信号の各々にパルス内変調を施して複数のパルス内変調信号を送信パルス信号Tx(h,t)として生成する。パルス内変調としては、たとえば、チャープ変調(chirp modulation)などの公知の周波数変調が挙げられる。出力部23は、それら送信パルス信号Tx(h,t)を送受信部11に出力する。このとき、出力部23は、送信パルス信号Tx(h,t)に増幅などの処理を施してもよい。具体的には、パルス内変調器22は、先ず、次式(4)に従い、変調帯域幅Bを用いて、パルス信号Lpls(h,t)を周波数変調するための変調制御信号Lchp(h,t)を生成することができる。

Figure 0006664554
さらに、パルス内変調器22は、次式(5)に示されるように、変調制御信号Lchp(h,t)を用いて周波数変調されたパルス内変調信号、すなわち送信パルス信号Tx(h,t)を生成することができる。

Figure 0006664554
アンテナ12は、複数の送信パルス信号Tx(h,t)を送信波Twとして外部空間に放射し、その後、外部空間内の目標Tgtから戻ってきた反射波Rwを受信することができる。送受信部11は、次式(6)に示されるような反射波信号Rx(h,t)を出力することができる。

Figure 0006664554
式(6)において、Aは、目標Tgtで反射された反射波信号Rx(h,t)の振幅、Rは初期目標相対距離、vは目標相対速度、τは1パルス内の局所的な時刻、cは光速である。また、Λ[h]は、次式(7)を満たす時刻tの集合である。

Figure 0006664554
次に、受信回路13の構成について説明する。図3は、受信回路13の構成例を概略的に示すブロック図である。図3に示されるように受信回路13は、ダウンコンバータ(混合器)24、帯域フィルタ25、増幅器26、位相検波器27及びA/D変換器28を備えて構成されている。
図3に示されるダウンコンバータ24は、反射波信号Rx(h,t)を、より低い周波数帯域(たとえば中間周波数帯域)のアナログ信号に変換する。帯域フィルタ25は、当該アナログ信号をフィルタリングしてフィルタ信号を出力する。増幅器26は、当該フィルタ信号を増幅して増幅信号を出力する。そして、位相検波器27は、当該増幅信号を位相検波して同相成分と直交成分とからなる検波信号を受信アナログ信号W(h,t)として生成する。次式(8)は、受信アナログ信号W(h,)を表す式である。

Figure 0006664554

Figure 0006664554

Figure 0006664554

ここで、Aは受信アナログ信号W(h,t)の振幅、右上添え字「*」は複素共役を示す。局部発振信号L (t)は、局部発振信号L(t)の複素共役である。
A/D変換器28は、受信アナログ信号W(h,t)を、所定のサンプリング周波数fに対応するサンプリング間隔Δtでサンプリングすることで、次式(9)に示されるような受信ディジタル信号(受信ビデオ信号)V(h,m)を生成することができる。
Figure 0006664554

式(9)において、Aは、受信ディジタル信号V(h,m)の振幅であり、mは、サンプリング番号を表す0〜M−1の範囲内の整数であり、Ψ[h]は、次式(10)の条件式を満たすサンプリング番号mの集合である。

Figure 0006664554
レーダ信号処理回路31は、受信ディジタル信号V(h,m)にディジタル信号処理を施して目標候補を検出することができる。図1に示されるように、レーダ信号処理回路31は、相関処理部41、領域変換部44及び目標検出部50を備えて構成されている。相関処理部41は、受信ディジタル信号V(h,m)に対して、参照信号及びパルス幅T(h)を用いた相関処理を実行することによりパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)を生成する。相関処理の詳細については後述する。領域変換部44は、パルス圧縮信号FV・Ex(h,m)に対し、パルスヒット方向に時間領域から周波数領域への領域変換処理を実行することにより周波数領域信号f(hfft,m)を生成する。領域変換処理としては、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform,FFT)アルゴリズムまたはチャープz変換(Chirp Z−Transform,CZT)アルゴリズムなどの所定のアルゴリズムに基づく離散フーリエ変換が実行されればよい。
目標検出部50は、周波数領域信号f(hfft,m)に基づいて目標候補を検出する目標候補検出部51と、当該検出された目標候補に関する目標情報を算出する目標候補情報算出部52とを有している。
上記したパルス幅制御部14及びレーダ信号処理回路31の全部または一部のハードウェア構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field−Programmable Gate Array)などのLSI(Large Scale Integrated circuit)で実現されればよい。
図4は、パルス幅制御部14及びレーダ信号処理回路31の機能を実現するハードウェア構成例を示すブロック図である。図4に示される信号処理回路70は、LSIで構成されたプロセッサ71、入出力インタフェース74、メモリ72、記憶装置73及び信号路75を含んで構成されている。信号路75は、プロセッサ71、入出力インタフェース74、メモリ72、記憶装置73及び信号路75を相互に接続するためのバスである。プロセッサ71は、入出力インタフェース74を介して表示器60及び受信回路13と接続される。
メモリ72は、たとえば、パルス幅制御部14及びレーダ信号処理回路31の機能を実現するためにプロセッサ71によって実行されるべき各種プログラムコードを記憶するプログラムメモリ、プロセッサ71がディジタル信号処理を実行する際に使用されるワークメモリ、及び、当該ディジタル信号処理で使用されるデータが展開される一時記憶メモリを含む。メモリ72としては、ROM(Read Only Memory)及びSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などの複数の半導体メモリが使用されればよい。
プロセッサ71は、記憶装置73にアクセスすることができる。記憶装置73は、プロセッサ71で使用されるべき設定データ、及び、プロセッサ71で生成された信号データなどの各種データを蓄積するために使用される。記憶装置73としては、たとえば、SDRAMなどの揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)が使用可能である。なお、この記憶装置73に、メモリ72に記憶されるべきデータを蓄積しておくこともできる。
図4の例では、信号処理回路70は、単一のプロセッサ71を用いて実現されているが、これに限定されるものではない。互いに連携して動作する複数個のプロセッサを用いてパルス幅制御部14及びレーダ信号処理回路31の機能が実現されてもよい。さらには、パルス幅制御部14及びレーダ信号処理回路31の機能のいずれかが専用のハードウェアで実現されてもよい。
次に、図5を参照しつつ、レーダ装置1の構成及び動作について詳細に説明する。図5は、実施の形態1のレーダ装置1の動作手順を概略的に示すフローチャートである。
送信波Twの送出前に、パルス幅制御部14は、基準パルス幅T以上の設定範囲内で段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成するH個のパルス幅T(0)〜T(H−1)を設定する(ステップST11)。パルス幅分布は、線形な分布でもよいし、あるいは、非線形な分布でもよい。たとえば、0〜H−2の範囲内の任意の整数iに対して、T≦T(i)<T(i+1)との不等式が成立する場合には、パルス幅T(0)〜T(H−1)は、段階的に増加するパルス幅分布を形成する。T(i)>T(i+1)≧Tとの不等式が成立する場合には、パルス幅T(0)〜T(H−1)は、段階的に減少するパルス幅分布を形成する。
パルス幅分布の設定範囲としては、たとえば、下限値Tから上限値2Tまでの範囲が使用可能であるが、これに限定されるものではない。パルス幅T(0)〜T(H−1)の値としては、メモリ(図示せず)に予め記憶された設定値が使用されてもよいし、あるいは、予め組み込まれた演算式に従って算出されてもよい。パルス幅T(0)〜T(H−1)は、信号生成回路10及び相関処理部41に与えられる。
次に、信号生成回路10、送受信部11、アンテナ12及び受信回路13は、送受信処理を実行する(ステップST12)。具体的には、信号生成回路10は、パルス幅制御部14で設定されたパルス幅T(0)〜T(H−1)をそれぞれ有するパルス内変調信号を送信パルス信号Tx(0,t)〜Tx(H−1,t)として連続的に生成する。アンテナ12は、信号生成回路10から送受信部11を介して送信パルス信号Tx(0,t)〜Tx(H−1,t)が入力されると、送信パルス信号Tx(0,t)〜Tx(H−1,t)に応じた送信波Twを外部空間に放射する。アンテナ12が外部空間内の目標Tgtから戻ってきた反射波Rwを受信すると、送受信部11は、アンテナ12の受信出力に応じた反射波信号Rx(0,t)〜Rx(H−1,t)を受信回路13に出力する。受信回路13は、反射波信号Rx(0,t)〜Rx(H−1,t)をそれぞれ受信ディジタル信号(受信ビデオ信号)V(0,m)〜V(H−1,m)に変換する。
なお、図5の例では、ステップST11でパルス幅T(0)〜T(H−1)が設定された後に、ステップST12で送受信処理が実行されている。この代わりに、パルス幅制御部14は、ステップST12の送受信処理と同時並行にパルス幅T(0)〜T(H−1)を順次設定してもよい。
ステップST12の実行後、相関処理部41は、受信ディジタル信号V(h,m)が入力されると、受信ディジタル信号V(h,m)に対して参照信号Ex(h,m)を用いた相関処理を実行することによりパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)を生成する(図5のステップST13)。具体的には、相関処理部41は、参照信号Ex(h,m)と受信ディジタル信号V(h,m)との間の相関演算を実行することによりパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)を生成することができる。参照信号Ex(h,m)としては、次式(11)に示されるように変調制御信号Lchp(h,t)の変調成分B/(2T(h))を有する参照信号が使用可能である。

Figure 0006664554
式(11)において、Aは、参照信号Ex(h,m)の振幅である。式(11)に示されるように、参照信号Ex(h,m)は、サンプリング間隔Δtとサンプリング番号mとの積mΔtを変数とする関数である。参照信号Ex(h,m)の幅(有効データ長あるいは有効データ範囲)は、パルス幅T(h)によって制限される。すなわち、0≦mΔt≦T(h)の範囲の外では、参照信号Ex(h,m)の値は零である。
たとえば、相関処理部41は、次式(12)に示すような時間領域における畳み込み演算を実行することにより相関演算を実行することができる。
Figure 0006664554

ここで、M(h)は、パルス番号(ヒット番号)hに関するパルス内サンプリング点数である。なお、式(12)で示される相関演算に代えて、周波数領域における公知の畳込み演算に基づく相関演算が実行されてもよい。
次に、領域変換部44は、パルス圧縮信号FV・Ex(h,m)に対して、パルスヒット方向に時間領域から周波数領域への領域変換処理を実行して周波数領域信号f(hfft,m)を生成する(図5のステップST14)。領域変換処理としては、FFTアルゴリズムなどの所定のアルゴリズムに基づく離散フーリエ変換が実行されればよい。離散フーリエ変換は、次式(13)で表される。
Figure 0006664554
ここで、hfftは、周波数領域のサンプリング番号、Hは、離散フーリエ変換点数である。
上記式を用いて式(13)を変形すれば、次式(14)が得られる。
Figure 0006664554
ここで、Aは、周波数領域信号f(hfft,m)の振幅である。
式(14)を整理すれば、次式(15)を得ることができる。

Figure 0006664554
式(15)の右辺は3つの項の積からなる。当該右辺の積のうち第3項の値の大きさが最大になれば、離散フーリエ変換の際に高い積分効率が得られる。当該第3項の値の大きさがほぼ最大になる条件は、次式(16)のとおりである。
Figure 0006664554
式(16)の条件を満たすサンプリング番号hfftをhfft,peakと表すとすれば、サンプリング番号hfft,peakは、次式(17)に示すように表現される。
Figure 0006664554
したがって、周波数領域のサンプリング番号hfft,peakについて高い積分効率が得られる。なお、パルス繰り返し周期Tpriに基づく周波数範囲は、次式(18)の速度値vambに基づいて算出可能である。

Figure 0006664554
ところで、本実施の形態では、設定範囲内で段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成するパルス幅T(0)〜T(H−1)を用いて送信パルス信号Tx(0,t)〜Tx(H−1,t)が連続的に生成されるので、送信ブラインド(各パルス波の送信時間中に目標Tgtからの反射波を受信することができない状態)の影響を抑制しつつ高SNRのパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)を生成することが可能となる。よって、高SNRのパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)に基づき、高SNRの周波数領域信号f(hfft,m)を生成することができる。この点について以下に説明する。
図6A及び図6Bは、同一のパルス幅を有する送信パルス信号群からなる送信波Tw0の例と、当該送信波Tw0に対応する反射波Rw0の例とを概略的に示す図である。図6Aの例では、ヒット番号0〜H−1に関する送信パルス信号のパルス幅Ttpは、すべて基準パルス幅Tである。このとき、図6Bに示されるように、反射波Rw0における受信パルス信号の広がり幅Trpは、すべて、ヒット番号0〜H−1に関して受信ブラインドを発生させない幅Tであるものとする。
これに対し、図7A及び図7Bは、同一のパルス幅を有する送信パルス信号群からなる送信波Tw1の例と、当該送信波Tw1に対応する反射波Rw1の例とを概略的に示す図である。図7Aの例では、ヒット番号0〜H−1について送信パルス信号のパルス幅Ttpは、すべて基準パルス幅Tの2倍である。このとき、図7Bに示されるように、反射波Rw1における受信パルス信号の広がり幅Trpは、幅Tを超えるので、受信ブラインドが発生するものとする。この場合、反射波Rw1のうち斜線ハッチング部分ΔLs1が損失部分となる。本実施の形態では、このような損失部分ΔLs1の発生を抑制することができる理由を以下に説明する。
図8A及び図8Bは、ヒット番号0〜H−1に関して段階的に増加するパルス幅分布を形成する送信パルス信号群からなる送信波Tw2の例と、当該送信波Tw2に対応する反射波Rw2の例とを概略的に示す図である。図8Aの例では、パルス幅分布は、パルス幅Ttpが下限値Tから上限値2Tまで段階的に増加するように形成されている。図8Bの例では、反射波Rw2のうち斜線ハッチング部分ΔLs2が、受信ブラインドによる損失部分となる。
また、図9A及び図9Bは、ヒット番号0〜H−1に関して段階的に減少するパルス幅分布を形成する送信パルス信号群からなる送信波Tw3の例と、当該送信波Tw3に対応する反射波Rw3の例とを概略的に示す図である。図9Aの例では、パルス幅分布は、パルス幅Ttpが上限値2Tから下限値Tまで段階的に減少するように形成されている。図9Bの例では、反射波Rw3のうち斜線ハッチング部分ΔLs3が、受信ブラインドによる損失部分となる。
さらに、図10A及び図10Bは、ヒット番号0〜H−1に関して段階的に増加した後に減少するパルス幅分布を形成する送信パルス信号群からなる送信波Tw4の例と、当該送信波Tw4に対応する反射波Rw4の例とを概略的に示す図である。図10Aの例では、パルス幅分布は、ヒット番号h=(H−1)/2の点に関して対称的な分布を有している。図10Bの例では、反射波Rw4のうち斜線ハッチング部分ΔLs4が、受信ブラインドによる損失部分となる。
このように基準パルス幅T以上の設定範囲内で段階的に増加または減少するパルス幅分布が形成されると、パルス幅を一定とする場合と比べて、上記式(11)の相関関数Ex(h,m)の幅(有効データ長あるいは有効データ範囲)を拡げることができる。これにより、高SNRのパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)を生成することができる。また、パルス幅分布は、段階的に増加または減少するように形成されるので、送信ブラインドの影響を抑制することが可能となる。図7Aに示したように、すべてのパルス幅が基準パルス幅Tの2倍に設定されると、送信ブラインドによる損失が増大するだけでなく、パルス送信時間と受信時間とのデューティ比が高くなりすぎるので、送信パルス信号を生成する回路の冷却期間を十分に確保することができない事態が生じうる。このような事態が生じると、発熱により当該回路の制御が難しくなるという課題がある。本実施の形態では、段階的に増加または減少するパルス幅分布が形成されるため、信号生成回路10の冷却期間を十分に確保することができる。
図11Aは、パルス幅を一定とする場合に得られるパルス圧縮信号の電力分布の例を概略的に示すグラフである。図11Aに示される電力分布は、ヒット番号0〜H−1についてほぼ一定の高さのピークを形成している。これに対し、図11Bは、図8Aに示したように段階的に増加するパルス幅分布を形成する場合に得られるパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)の電力分布の例を概略的に示すグラフである。図11Bに示される電力分布は、ヒット番号hが大きくなるほど高いピークを形成するので、図11Aの場合と比べるとSNRが改善される。図12は、図11Aに示した電力分布から得られるSNRηと、図11Bに示した電力分布から得られるSNRηとを概略的に示すグラフである。図12において、横軸はヒット番号、縦軸は信号対雑音比(SNR)を示す。図12に示されるように、SNRηは、ヒット番号hが大きくなるほど高くなるので、SNRが改善されることが分かる。
より具体的には、たとえば、SNRηの評価値ηout,PC,0は、次式(19)で表すことができ、SNRηの評価値Ηout,PC(h)は、次式(20)で表すことができる。

Figure 0006664554

Figure 0006664554
式(19),(20)において、Aは、受信ディジタル信号(受信ビデオ信号)V(h,m)の振幅、Mは、基準パルス幅Tに基づくサンプリング点数、M(h)は、パルス幅T(h)に基づくサンプリング点数、σnis は、雑音の分散である。
SNRηの評価値ηout,PC,0と、SNRηの評価値Ηout,PC(h)との間には次式(21)の関係が成立する。

Figure 0006664554
なお、上記のように段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成するために、次式(22)で示される基準パルス幅Tに基づくサンプリング点数Mと、次式(23)で示されるヒット番号hに関するパルス幅T(h)に基づくサンプリング点数M(h)と、パルス繰り返し周期Tpri内のサンプリング点数Mとの間に次式(24)の関係を維持することが望ましい。

Figure 0006664554

Figure 0006664554

Figure 0006664554
本実施の形態では、段階的に増加または減少するパルス幅分布が形成されるが、サンプリング周波数fを変化させる必要はなく、また、変調帯域幅Bを変化させる必要もないため、従来のレーダ装置の構成を大幅に改修することなく、目標検出性能が向上したレーダ装置1を得ることができる。
段階的に増加するパルス幅分布を形成する場合には、パルス幅制御部14は、たとえば、次式(25)を示すようなパルス幅T(h)を設定することができる。

Figure 0006664554
ここで、ΔTはパルス幅変化率である。式(25)によれば、設定範囲の下限値Tから段階的に増加するパルス幅分布が得られる。
また、対称的なパルス幅分布を形成する場合には、パルス幅制御部14は、三角窓、ハニング窓(hanning window)またはハミング窓(hamming window)などの窓関数を使用して、対称的なパルス幅分布を形成するパルス幅T(h)を設定することができる。これにより、メインローブの損失を抑制しつつ、分解能の劣化なく、ドップラ周波数方向のサイドローブを低減することが可能となる。次式(26)は、三角窓が使用された場合のパルス幅T(h)を表す式である。

Figure 0006664554
窓関数をw(h)と表すとき、パルス幅T(h)は次式(27)で表される。

Figure 0006664554
窓関数w(h)としてハミング窓が使用される場合、窓関数w(h)は次式(28)で表される。

Figure 0006664554
図13は、式(26)を使用した場合に得られるパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)の電力分布の例を概略的に示すグラフである。図13に示される電力分布は、ヒット番号hが(H−1)/2のときに高いピークを形成し、パルスヒット方向において対称的な分布を形成する。よって、図11Aの場合と比べるとSNRが改善される。図14は、図11Aに示した電力分布から得られるSNRηと、図13に示した電力分布から得られるSNRηとを概略的に示すグラフである。図14において、横軸はヒット番号、縦軸は信号対雑音比(SNR)を示す。図14に示されるように、SNRが改善されることが分かる。
また、窓関数を使用してパルス幅T(h)を設定することで、ドップラ周波数方向のサイドローブレベルを抑圧することができる。図15は、周波数領域信号の例を示すグラフである。図15において、横軸はドップラ周波数、縦軸は電力、fは目標のドップラ周波数を示す。また、実線は、段階的に増加するパルス幅分布の場合の電力を、破線は、対称的なパルス幅分布の場合の電力を、一点鎖線は、パルス幅を一定とした場合の電力をそれぞれ表している。図15に示されるように、段階的に増加するパルス幅分布の場合には、SNRが向上し、分解能の劣化はみられない。また、対称的なパルス幅分布の場合には、SNRが向上し、分解能の劣化はみられず、メインローブの両隣に現れる第1サイドローブのレベルが抑圧されていることが分かる。
パルス幅制御部14は、周波数領域信号f(hfft,m)のSNRが予め定められた要求値ηout,rqを超えるようにパルス幅T(h)(式(25)の場合には、パルス幅変化率ΔT)を設定することが望ましい。具体的には、パルス幅制御部14は、たとえば、周波数領域信号f(hfft,m)のSNRが、次式(29)を満たすようにパルス幅T(h)を設定することが望ましい。

Figure 0006664554
ここで、Houtは、周波数領域信号f(hfft,m)のSNRの評価値であり、Aは、受信ディジタル信号(受信ビデオ信号)V(h,m)の振幅であり、σnis は、雑音の分散である。
振幅Aが一定であり、サンプリング点数M(h)が一定(=M)である場合のSNR評価値ηout,0は、式(29)から次式(30)に示すように導出される。

Figure 0006664554
パルス幅制御部14は、以下の条件式(31)を満たすようにパルス幅T(h)を設定することで、周波数領域信号f(hfft,m)のSNRを向上させて、目標検出性能が向上したレーダ装置1を提供することができる。

Figure 0006664554
上述したように、すべてのパルス幅が基準パルス幅Tの2倍に設定されると、送信ブラインドによる損失が増大するだけでなく、パルス送信時間(パルス幅)Tと受信時間(パルス繰り返し周期)Tpriとのデューティ比Dtyが高くなりすぎるので、送信パルス信号を生成する回路の冷却期間を十分に確保することができない事態が生じ、回路の制御が困難になりうる。デューティ比Dtyは、次式(32)で与えられる。

Figure 0006664554
本実施の形態では、パルス幅分布は、段階的に増加または減少するように形成されるので、次の不等式(33)で表されるように送信ブラインドによる損失を小さくすることができる。

Figure 0006664554
ここで、L2T0は、すべてのパルス幅が基準パルス幅Tの2倍に設定された場合の損失を示し、LTpは、段階的に増加または減少するパルス幅分布が形成された場合の損失を示している。
周波数領域信号f(hfft,m)の生成(図5のステップST14)がなされた後は、目標候補検出部51は、周波数領域信号f(hfft,m)の信号強度に基づいて目標候補を検出する(ステップST15)。具体的には、たとえば、目標候補検出部51は、公知のCA−CFAR(Cell Average−Constant False Alarm Rate)処理を用いて目標候補を検出すればよい。たとえば、CA−CFAR処理では、誤警報確率Pfaが一定値となるように最大の検出確率を得ることができるので、誤検出を制御することができ、雑音をなるべく検出せずに、周波数領域信号f(hfft,m)の信号強度に基づいて目標候補を検出することができる。
目標候補検出部51は、検出された単数または複数の目標候補に割り当てられた目標候補番号ntgと、目標候補番号ntgに対応するサンプリング番号m=mntgと、目標候補番号ntgに対応する周波数領域のサンプリング番号hfft=hfft,ntgとを目標候補情報算出部52に出力することができる。説明の便宜上、目標候補番号ntgは、1〜Ntgの範囲内の整数をとるものとする。
次に、目標候補情報算出部52は、目標候補に関する相対距離及び相対速度などの目標情報を算出し、当該目標情報を示すデータを表示器60に出力する(図5のステップST16)。具体的には、たとえば、目標候補情報算出部52は、次式(34)に従い、目標候補番号ntgとサンプリング番号mntgとに基づいてntg番目の目標候補の相対距離R0,ntgを算出することができる。

Figure 0006664554
また、目標候補情報算出部52は、次式(35)に従い、ntg番目の目標候補の相対速度V0,ntgを算出することができる。

Figure 0006664554
式(35)において、Δvfftは、次式(36)に示されるような相対速度のサンプリング間隔である。

Figure 0006664554
目標候補情報算出部52は、目標候補番号ntg、相対距離R0,ntg及び相対速度V0,ntgの組み合わせを目標情報として表示器60に出力することができる。表示器60は、当該目標情報を画面に表示することができる。
以上に説明したように実施の形態1では、信号生成回路10は、基準パルス幅T以上の設定範囲内で段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成する複数のパルス幅T(0)〜T(H−1)を用いて、パルス内変調を施された送信パルス信号Tx(0,t)〜Tx(H−1,t)を連続的に生成するので、相関処理部41は、送信ブラインドの影響を抑制しつつ高SNRのパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)を生成することができる。これにより、領域変換部44は、高SNRの周波数領域信号f(hfft,m)を生成することができる。したがって、目標検出性能が向上したレーダ装置1を提供することができる。
また、段階的に増加または減少するパルス幅分布が形成されるため、信号生成回路10の冷却期間を十分に確保することができる。これにより、信号生成回路10の動作の安定性を実現することができ、耐熱性を維持したレーダ装置1を提供することができる。
さらに、パルス幅制御部14は、窓関数を用いて、パルスヒット方向において対称的なパルス幅分布を形成するパルス幅T(h)を設定することができるので、メインローブの損失を抑制しつつ、ドップラ周波数方向の分解能を維持しながら、サイドローブを抑圧することができる。これにより、近接する電力の低い目標との分離性能が向上するので、目標分離性能が向上したレーダ装置1を提供することができる。窓関数は、所望のサイドローブレベル分布を形成するように選択あるいは設計されればよい。このような窓関数を用いて、パルスヒット方向において対称的なパルス幅分布を形成するパルス幅T(h)を設定することにより、サイドローブレベルを効果的に抑圧することが可能である。なお、所望のサイドローブレベル分布を形成するために窓関数以外の手段(たとえば、フィルタ関数)を用いて、パルスヒット方向において対称的なパルス幅分布を形成するパルス幅T(h)を設定することにより、サイドローブレベルを抑圧してもよい。
実施の形態2.
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。図16は、本発明に係る実施の形態2のレーダ装置2の概略構成を示すブロック図である。図16に示されるように本実施の形態のレーダ装置2は、信号生成回路10、送受信部11、受信回路13、レーダ信号処理回路32及び表示器60を備えている。本実施の形態のレーダ信号処理回路32の構成は、実施の形態1の相関処理部41に代えて図16の相関処理部42を有する点を除いて、実施の形態1のレーダ信号処理回路31の構成と同じである。
本実施の形態の相関処理部42は、受信ディジタル信号V(h,m)が入力されると、受信ディジタル信号V(h,m)に対して参照信号Exa(h,m)及びパルス幅T(h)を用いた相関処理を実行することによりパルス圧縮信号FV・Ex(h,m)を生成する。相関処理部42の処理内容は、相関処理に使用される参照信号が異なる点を除いて、実施の形態1の相関処理部41の処理内容と同じである。相関処理は、時間領域における畳み込み演算、または、周波数領域における畳み込み演算により実行可能である。具体的には、相関処理部42は、次式(37)に示されるような参照信号Exa(h,m)を使用することが可能である。
Figure 0006664554

ここで、mは、送信ブラインドの影響を受けない距離ビンに相当するパラメータである。参照信号Exa(h,m)は、「0≦mΔt≦T(h)」及び「m+m<M」という2つの条件を同時に満たすときに有効な値を与え、それ以外のとき(“otherwise”)には、零値を与える。よって、参照信号Ex(h,m)の幅(有効データ長あるいは有効データ範囲)は、パルス幅T(h)及びパラメータmによって制限される。
図17Aは、実施の形態1の参照信号Ex(h,m)をサンプリング番号mについてフーリエ変換して得られる周波数領域信号Fx(h,m)(m=0〜M−1)を表すグラフであり、図17Bは、実施の形態2の参照信号Exa(h,m)をサンプリング番号mについてフーリエ変換して得られる周波数領域信号Fxa(h,m)(m=0〜M−1)を表すグラフである。図17A及び図17Bにおいて、「ファーストタイム周波数」とのラベルが付された軸は、周波数領域のサンプリング番号mに対応している。
実施の形態1における参照信号Ex(h,m)の幅(有効データ長あるいは有効データ範囲)は、図17Aに示されるように、斜線ハッチングで示された帯域範囲Ruと対応する。実施の形態1における相関処理では、周波数領域信号成分fx(0),…,fx(h),…,fx(H−1)が使用される。これに対し、実施の形態2における参照信号Exa(h,m)の幅(有効データ長あるいは有効データ範囲)は、図17Bに示されるように、斜線ハッチングで示された帯域範囲Rnが除かれた、斜線ハッチングで示された帯域範囲Ruと対応している。実施の形態2における相関処理では、周波数領域信号成分fy(0),…,fy(h),…,fy(H−1)が使用される。帯域範囲Rnは、送信ブラインドの影響による雑音のみが存在する範囲である。パラメータmを調整することで帯域範囲Rnを除外することが可能となる。
図18は、周波数領域信号f(hfft,m)の信号対雑音比(SNR)と距離との関係を示すグラフである。図18において、Rp,0は、段階的に増加するパルス幅分布の形成により、送信ブラインドの影響を受ける距離の大きさを示す。また、HoutはSNRの評価値、ηout,rqは要求値、Rpriはパルス繰り返し周期相当の距離、Rnaはパルス幅について送信ブラインドの影響を受けない距離の最大値である。また、実線は、実施の形態2の場合に得られるSNRを、破線は、実施の形態1(段階的に増加するパルス幅分布)の場合に得られるSNRを、一点鎖線は、パルス幅一定の場合に得られるSNRをそれぞれ表している。実施の形態1の場合よりも、実施の形態2の場合の方が良好なSNRが得られることが分かる。
以上に説明したように実施の形態2では、相関処理に使用される参照信号Exa(h,m)の幅(有効データ長あるいは有効データ範囲)がパルス幅T(h)及びパラメータmによって制限されるので、送信ブラインドの影響によるSNRの劣化を回避することができる。上記のように段階的に増加または減少するパルス幅分布が形成されても、目標検出性能が良好なレーダ装置2を提供することができる。
なお、実施の形態2のパルス幅制御部14及びレーダ信号処理回路32の全部または一部のハードウェア構成は、ASICまたはFPGAなどのLSIで実現されればよい。実施の形態1の場合と同様に、実施の形態2のパルス幅制御部14及びレーダ信号処理回路32の全部または一部のハードウェア構成が、図4に示した信号処理回路70で実現されてもよい。
以上、図面を参照して本発明に係る実施の形態1,2について述べたが、実施の形態1,2は本発明の例示であり、実施の形態1,2以外の様々な実施の形態がありうる。本発明の範囲内において、実施の形態1,2の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本発明に係るレーダ装置及び信号処理方法は、目標の相対位置及び相対速度を検出するレーダシステムに利用され得る。また、本発明に係るレーダ装置は、地上に設置された状態、あるいは、航空機、人工衛星、車両もしくは船舶などの移動体に搭載された状態で使用され得る。
1,2 レーダ装置、10 信号生成回路、11 送受信部、12 アンテナ、13 受信回路、14 パルス幅制御部、20 局部発振器、21 パルス生成器、22 パルス内変調器、23 出力部、24 ダウンコンバータ、25 帯域フィルタ、26 増幅器、27 位相検波器、28 A/D変換器、31,32 レーダ信号処理回路、41,42 相関処理部、44 領域変換部、50 目標検出部、51 目標候補検出部、52 目標候補情報算出部、60 表示器、70 信号処理回路、71 プロセッサ、72 メモリ、73 記憶装置、74 入出力インタフェース、75 信号路、Tgt 目標、Tw 送信波、Rw 反射波。

Claims (11)

  1. 予め定められた基準パルス幅以上の設定範囲内で段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成する複数のパルス幅を設定するパルス幅制御部と、
    前記複数のパルス幅をそれぞれ有し、かつ一定の変調帯域幅でパルス内変調をそれぞれ施された複数の送信パルス信号を連続的に生成する信号生成回路と、
    前記複数の送信パルス信号を外部空間に送出し、当該外部空間から前記複数の送信パルス信号にそれぞれ対応する複数の反射波信号を受信する送受信部と、
    当該複数の反射波信号の各々をサンプリングすることにより、前記複数の送信パルス信号にそれぞれ対応する複数の受信信号を生成する受信回路と、
    前記複数の受信信号の各々に対して参照信号を用いた相関処理を実行することにより複数のパルス圧縮信号を生成する相関処理部と、
    前記複数のパルス圧縮信号に対して時間領域から周波数領域への領域変換処理を実行することにより複数の周波数領域信号を生成する領域変換部と、
    前記複数の周波数領域信号に基づいて目標候補を検出する目標検出部と
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  2. 請求項1に記載のレーダ装置であって、前記パルス幅分布は、前記設定範囲の下限値から当該設定範囲の上限値まで段階的に増加する分布であることを特徴とするレーダ装置。
  3. 請求項1に記載のレーダ装置であって、前記パルス幅分布は、前記設定範囲の上限値から当該設定範囲の下限値まで段階的に減少する分布であることを特徴とするレーダ装置。
  4. 請求項1に記載のレーダ装置であって、前記パルス幅分布は、パルスヒット方向において所定のパルスヒット番号の点に関して対称的な分布を有することを特徴とするレーダ装置。
  5. 請求項4に記載のレーダ装置であって、前記パルス幅分布は、対称的な分布を有する窓関数を用いて算出されることを特徴とするレーダ装置。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のレーダ装置であって、前記相関処理部は、前記パルス幅により前記参照信号の有効データ範囲を制限して前記相関処理を実行することを特徴とするレーダ装置。
  7. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のレーダ装置であって、前記相関処理部は、距離ビンに相当するパラメータと前記パルス幅とにより前記参照信号の有効データ範囲を制限して前記相関処理を実行することを特徴とするレーダ装置。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載のレーダ装置であって、前記パルス内変調が周波数変調であることを特徴とするレーダ装置。
  9. 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載のレーダ装置であって、前記領域変換部は、前記領域変換処理として、所定のアルゴリズムに基づく離散フーリエ変換を実行することを特徴とするレーダ装置。
  10. 請求項9に記載のレーダ装置であって、前記所定のアルゴリズムは、高速フーリエ変換のアルゴリズムであることを特徴とするレーダ装置。
  11. 一定の変調帯域幅でパルス内変調をそれぞれ施された複数の送信パルス信号を連続的に生成する信号生成回路と、前記複数の送信パルス信号を外部空間に送出し、前記外部空間から当該複数の送信パルス信号にそれぞれ対応する複数の反射波信号を受信する送受信部と、当該複数の反射波信号の各々をサンプリングすることにより、前記複数の送信パルス信号にそれぞれ対応する複数の受信信号を生成する受信回路とを備えたレーダ装置で実行される信号処理方法であって、
    予め定められた基準パルス幅以上の設定範囲内で時刻とともに段階的に増加または減少するパルス幅分布を形成する複数のパルス幅を、前記複数の送信パルス信号のパルス幅としてそれぞれ設定するステップと、
    前記複数の受信信号の各々に対して参照信号を用いた相関処理を実行することにより複数のパルス圧縮信号を生成するステップと、
    前記複数のパルス圧縮信号に対して時間領域から周波数領域への領域変換処理を実行することにより複数の周波数領域信号を生成するステップと、
    前記複数の周波数領域信号に基づいて目標候補を検出するステップと
    を備えることを特徴とする信号処理方法。
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