JP6662046B2 - 泥土含有固化体の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)(A1)高炉スラグ微粉末又は(A2)セメントのいずれか一方又は両方を15vol%以上60vol%以下、(B)含水比が質量ベースで70〜250%の泥土を20vol%以上50vol%以下、及び(C)製鋼スラグを10vol%以上50vol%以下含み、水分量が50vol%以上60vol%以下となるように電気伝導度が5mS/cm以上を有する水を添加して調整した混合原料を、混練後に養生して、養生途中に少なくとも5N/mm 2 の圧縮強度を有する状態で破砕し、引き続き養生して硬化させて、少なくとも9.8N/mm 2 の圧縮強度を有すると共に、全Cl含有量が0.59質量%以上の泥土含有固化体を得ることを特徴とする泥土含有固化体の製造方法。
(2)下記式(1)で表わされる強度指数が1.0以上の混合原料を用いる(1)に記載の泥土含有固化体の製造方法。
強度指数=〔(1×高炉スラグ微粉末質量+2×ポルトランドセメント質量+α×混合セメント質量)/水分質量〕・・・(1)
〔但し、α=1×(混合セメント中の高炉スラグ微粉末の質量比)+2×(混合セメント中のポルトランドセメント質量比)+0.35×(混合セメント中のフライアッシュの質量比)〕
(3)前記混合原料が、電気伝導度40mS/cm以上の海水を添加して水分量を調整したものである(1)又は(2)に記載の泥土含有固化体の製造方法。
(4)前記泥土が、海域又は汽水域で採取された浚渫土である(1)〜(3)のいずれかに記載の泥土含有固化体の製造方法。
本発明によって得られる泥土含有固化体は、(A)〜(C)成分を含んで、電気伝導度が5mS/cm以上の水を含有した混合原料を混練した後、養生して硬化させたものである。詳しくは、泥土として海域等で採取された浚渫土を用いたり、海水を添加して水分量を調整するなどして混合原料に含まれる水の電気伝導度を所定の値にして得られた泥土含有固化体である。
先ず、表1に示した成分を有する市販の粘土を用意し、電気炉で500℃、2時間の焼成を行って強熱減量(Ig.loss)を12.6%から約6.5%に低下させた。そして、この焼成後の粘土を25.7質量%、f−CaO含有率が3質量%の製鋼スラグを48.6質量%、及び海水を25.7質量%となるように加えて混練し、φ100mm×高さ200mmのモールドに充填して、室温20℃・湿度60%の条件で養生して、材齢7日及び14日での供試体の一軸圧縮強度を測定した。その際、海水の塩分濃度を変えることで、得られる一軸圧縮強度の違いを評価した。結果は図2に示したとおりであり、泥土に見立てた粘土から供給されるシリカ分と製鋼スラグから供給されるカルシウム分とが一定の場合でも、海水の塩分濃度が増すにつれて供試体の一軸圧縮強度が高くなることが分かる。
上記実験1で使用した製鋼スラグの代わりにCaOの試薬を用い、また、海水の代わりに蒸留水を用いて、焼成後の粘土を51質量%、CaO試薬を4質量%、及び蒸留水を45質量%となるように加えて混合し、φ50mm×高さ100mmのモールドに充填して、室温20℃・湿度60%の条件で養生して、材齢4日での供試体の一軸圧縮強度を測定した(実験2-1)。また、焼成後の粘土を49.6質量%と、この実験2-1とCaイオンの量が等しくなるように、CaO試薬3質量%と共にCaSO4試薬2.4質量%と、蒸留水45質量%とを添加して混練した以外は同様にして、材齢4日での供試体の一軸圧縮強度を測定した(実験2-2)。その結果、実験2-1の一軸圧縮強度(200kN/m2)に比べて、実験2-2では約5倍(1100kN/m2)の強度が発現することが確認された。すなわち、SO4 2−の有無が一軸圧縮強度に大きく影響を及ぼすことが分かる。ちなみに、この実験2-1で得られた供試体の様子をSEMで観察したSEM画像が図3(a)であり(倍率2000倍)、同じく実験2-2の供試体のSEM画像が図3(b)である(倍率5000倍)。これからも分かるように、実験2-2の場合にはエトリンガイトからなる針状水和物が多く生成していることが確認できる。
上記実験1で使用した製鋼スラグの代わりにCaOの試薬を用い、また、塩分濃度が異なる海水の代わりに、表2に示した分析値を有する地域A〜Cで採取された実海水及び実汽水を用いて、表3に示した配合で混合し、φ50mm×高さ100mmのモールドに充填して、室温20℃、湿度60%に設定した恒温恒湿室で養生した。4日養生後、モールドから供試体を取り出して一軸圧縮強度を測定した。そして、得られた供試体の一軸圧縮強度と実海水(又は実汽水)の電気伝導度(EC)との関係をグラフにしたものが図4である。このグラフから分かるように、イオンの存在量を表す電気伝導度と供試体の一軸圧縮強度とが相関性を示した。上記実験1及び2の結果を踏まえれば、Cl−やSO4 2−の影響による供試体の一軸圧縮強度の発現の程度について、電気伝導度を指標にして評価できることが分かる。
α=1×(混合セメント中の高炉スラグ微粉末の質量比)+2×(混合セメント中のポルトランドセメント質量比)+0.35×(混合セメント中のフライアッシュの質量比)
高炉スラグ微粉末として、JIS A 6206に規定されたコンクリート用高炉スラグ微粉末4000(比表面積4000cm2/g)を用い、製鋼スラグとして、製鐵所で回収した製鋼スラグであり、密度2.88g/cm3、粒径5mm以下のものを用い、浚渫土としては、東京湾第一航路の浚渫により回収された浚渫土(含水比159%、湿潤密度1.32g/cm3)を用いて、これらを表4に示したとおりに混合し、東京湾から採取した海水を添加水として所定量加えた混合原料を2軸強制練りミキサーで2分間混練した。その後、得られた混練材をモールドに詰めて成形し、これを温度20℃の湿潤条件下で28日間養生させて、φ50mm×高さ100mmの試験用固化体(試験No.1及び3)を得た。このような試験用固化体は、試験No.1、No.3ともにそれぞれ3つ用意し、それらを養生開始から所定の日数を経過したところで1000kN耐圧圧縮試験機を用いて一軸圧縮強度を測定して、平均値を算出した。結果を表5に示す。〔実施例1(試験No.1)、比較例1(試験No.3)〕
高炉スラグ微粉末として、JIS A 6206に規定されたコンクリート用高炉スラグ微粉末4000(比表面積4000cm2/g)を用い、製鋼スラグとして、製鐵所で回収した製鋼スラグであり、密度2.88g/cm3、粒径5mm以下のものを用い、浚渫土としては、東京湾第一航路の浚渫により回収された浚渫土(含水比159%、湿潤密度1.32g/cm3)を用いて、これらを表4に示したとおりに混合し、東京湾から採取した海水を添加水として所定量加えた混合原料を2軸強制練りミキサーで2分間混練した。その後、得られた混練材をモールドに詰めて成形し、これを温度2050mm×高さ100mmの試験用固化体(試験No.1及び3)を得た。このような試験用固化体は、試験No.1、No.3ともにそれぞれ3つ用意し、それらを養生開始から所定の日数を経過したところで1000kN耐圧圧縮試験機を用いて一軸圧縮強度を測定して、平均値を算出した。結果を表5に示す。
製鋼スラグとして、製鐵所で回収した製鋼スラグであり、密度3.24g/cm3、粒径30mm以下のものを用い、浚渫土としては、下関で採取された浚渫土(含水比90%、湿潤密度1.49g/cm3)を用いて、これらを表4に示したとおりに混合し、東京湾から採取した海水を添加水として所定量加えた混合原料を2軸強制練りミキサーで2分間混練した以外は実施例1と同様にして、モールドに詰めて成形して養生し、φ50mm×高さ100mmの試験用固化体(試験No.2)を得た。そして、参考例1と同様にして一軸圧縮強度を測定し、平均値を算出した。結果を表5に示す。
Claims (4)
- (A1)高炉スラグ微粉末又は(A2)セメントのいずれか一方又は両方を15vol%以上60vol%以下、(B)含水比が質量ベースで70〜250%の泥土を20vol%以上50vol%以下、及び(C)製鋼スラグを10vol%以上50vol%以下含み、水分量が50vol%以上60vol%以下となるように電気伝導度が5mS/cm以上を有する水を添加して調整した混合原料を、混練後に養生して、養生途中に少なくとも5N/mm 2 の圧縮強度を有する状態で破砕し、引き続き養生して硬化させて、少なくとも9.8N/mm 2 の圧縮強度を有すると共に、全Cl含有量が0.59質量%以上の泥土含有固化体を得ることを特徴とする泥土含有固化体の製造方法。
- 下記式(1)で表わされる強度指数が1.0以上の混合原料を用いる請求項1に記載の泥土含有固化体の製造方法。
強度指数=〔(1×高炉スラグ微粉末質量+2×ポルトランドセメント質量+α×混合セメント質量)/水分質量〕・・・(1)
〔但し、α=1×(混合セメント中の高炉スラグ微粉末の質量比)+2×(混合セメント中のポルトランドセメント質量比)+0.35×(混合セメント中のフライアッシュの質量比)〕 - 前記混合原料が、電気伝導度40mS/cm以上の海水を添加して水分量を調整したものである請求項1又は2に記載の泥土含有固化体の製造方法。
- 前記泥土が、海域又は汽水域で採取された浚渫土である請求項1〜3のいずれかに記載の泥土含有固化体の製造方法。
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