JP6661975B2 - 制御回路、半導体集積回路装置、発振器、電子機器及び基地局 - Google Patents

制御回路、半導体集積回路装置、発振器、電子機器及び基地局 Download PDF

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Description

本発明は、制御回路、半導体集積回路装置、発振器、電子機器及び基地局に関する。
通信機器あるいは測定器等の基準の周波数信号源に用いられる水晶発振器は、温度変化に対して高い精度で出力周波数が安定していることが要求される。一般に、水晶発振器の中でも極めて高い周波数安定度が得られるものとして、恒温槽型水晶発振器(OCXO:Oven Controlled Crystal Oscillator)が知られている。
特許文献1には、圧電振動子を用いた発振回路と、圧電振動子が設けられる雰囲気の温度を設定温度に維持するためのヒーターと、雰囲気の温度を検出して当該検出温度に対応する信号を出力する温度センサーと、電源投入後、温度センサーからヒーターにより雰囲気の温度が設定温度になったことを示す第1の検出信号を受信した後、発振回路から出力される発振周波数が安定したことを外部に報知する制御回路と、を備えた発振器が記載されている。この発振器は、電源投入時に温度センサーから制御回路に出力される第2の検出信号と制御回路が第1の検出信号を受信してから報知を行うまでの遅延時間との対応関係について、制御回路が当該対応関係に基づいて報知を行うことができるように記憶する。特許文献1に記載の発振器によれば、制御回路は、圧電振動子が設けられる雰囲気の検出温度が設定温度で安定したことを示す信号(オーブンアラーム解除信号)に基づいて、発振周波数が安定した時点を高い精度で外部に報知することができる。これにより、発振周波数が安定した後、速やかに当該発振周波数を利用する上位装置の運用を行うことができる。
特開2014−192578号公報
しかしながら、例えば外部から発振器にアクセスすることによってオーブンアラーム解除信号等の発振周波数の安定状態を検出する場合、ユーザーの誤操作によって当該発振器に対して誤ったアクセスを実行してしまうことがある。特に、発振器の制御回路が記憶部に記憶された制御情報を用いて発振器の動作を制御する場合、ユーザーの誤操作は意図しない記憶部へのアクセスを招き、意図しない制御情報の書き換えによって発振器を誤動作させるおそれがある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、ユーザーの誤操作等による意図しない記憶部へのアクセスのおそれを低減させることが可能な制御回路を提供することができる。また、本発明のいくつかの態様によれば、当該制御回路を用いた半導体集積回路装置、発振器、電子機器又は基地局を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る制御回路は、第1の記憶領域及び第2の記憶領域を含む記憶部と、外部装置からの前記記憶部へのアクセスを制御する通信制御部と、を備え、前記通信制御部が、前記第1の記憶領域に記憶されている情報に基づいて、前記第2の記憶領域へのアクセスを制限する第1のモードと、前記第2の記憶領域へのアクセスの制限を解除する第2のモードと、を切り替えるよう制御する、制御回路。
本適用例に係る制御回路によれば、記憶部の第1の記憶領域に記憶されている情報に基づいて、当該記憶部の第2の記憶領域へのアクセス可否を制御するようにしたので、ユーザーの誤操作による意図しない記憶部へのアクセスのおそれを低減させることが可能になる。なお、ユーザーの誤操作に限らず、ノイズの重畳によって誤ったアクセスが実行されることによる意図しない記憶部へのアクセスのおそれについても低減させることができる。
[適用例2]
上記適用例に係る制御回路において、前記第2の記憶領域には、電子デバイスの特性を設定する情報が記憶されてもよい。
本適用例に係る制御回路によれば、電子デバイスの特性を設定する情報がユーザーの誤操作等によって変更されることによる電子デバイスの誤動作の発生を抑えることが可能になる。
[適用例3]
上記適用例に係る制御回路において、前記第1の記憶領域には、温度が安定したことを示す情報が記憶されてもよい。
本適用例に係る制御回路によれば、温度が安定したことを示す情報にアクセスする場合に、記憶部の第1の記憶領域以外の記憶領域へのユーザーの誤操作等による意図しないアクセスのおそれを低減させることが可能になる。
[適用例4]
上記適用例に係る制御回路は、前記外部装置とIC通信を行い、前記通信制御部は、前記第1のモードにおいて、前記外部装置からの信号に対してアクノレッジ信号を返さないようにしてもよい。
本適用例に係る制御回路によれば、IC通信を行う外部装置に対してアクノレッジ信号を返さないように構成することで、簡素な構成及び制御で第2の記憶領域に対するアクセスを制限することが可能になる。
[適用例5]
上記適用例に係る制御回路において、前記第2の記憶領域は、複数の記憶領域を含み、前記第1の記憶領域は、前記複数の記憶領域の各々について異なるアクセスレベルを設定するための情報であるアクセスレベル設定情報を記憶し、前記通信制御部は、前記第1のモードにおいて、前記アクセスレベル設定情報に基づいて、前記複数の記憶領域の各々について異なるアクセスレベルを設定してもよい。
本適用例に係る制御回路によれば、第1の記憶領域に記憶されているアクセスレベル設定情報に基づいて、第2の記憶領域に含まれる複数の記憶領域の各々について異なるアクセスレベルを設定するようにしたので、第2の記憶領域に含まれる各記憶領域単位でユーザーの誤操作等による意図しないアクセスのおそれを低減させることが可能になる。
[適用例6]
上記適用例に係る制御回路において、前記アクセスレベル設定情報は、外部から変更可能であってもよい。
本適用例に係る制御回路によれば、外部からアクセスレベル設定情報の変更を可能にしたので、第2の記憶領域に含まれる各記憶領域単位でのアクセス可否の制御を所望のタイミングで任意に変更することが可能になる。
[適用例7]
本適用例に係る半導体集積回路装置は、上記のいずれかの制御回路を備えている。
[適用例8]
本適用例に係る発振器は、上記のいずれかの制御回路を備えている。
[適用例9]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの制御回路又は上記の発振器を備えている。
[適用例10]
本適用例に係る基地局は、上記のいずれかの制御回路又は上記の発振器を備えている。
これらの適用例によれば、ユーザーの誤操作による意図しない記憶部へのアクセスを防止することが可能な制御回路を用いるので、例えば、誤動作が生じにくく、信頼性の高い半導体集積回路装置、発振器、電子機器及び基地局を実現することも可能である。
本実施形態の発振器の断面図の一例。 第1実施形態の発振器の機能ブロック図。 第1実施形態の記憶部の概略構成を示す図。 第1実施形態のIC制御部の機能ブロック図。 第2実施形態の記憶部の概略構成を示す図。 第2実施形態のIC制御部の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図。 本実施形態の基地局の概略構成の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.発振器
1−1.第1実施形態
[発振器の構造]
図1は、第1実施形態の発振器の構造の一例を示す図であり、発振器の断面図である。図1に示すように、第1実施形態の発振器1は、集積回路(IC:Integrated Circuit)チップ2、発振素子3、パッケージ4、外部端子(外部電極)6、温度制御素子7及び温度検出素子8を含んで構成されている。
パッケージ4は、ケース4aと基台4bとが接着されることによって構成されている。
パッケージ4の内部空間には、基台4bに対向するように部品搭載基板4cが設けられている。部品搭載基板4cの上面にはオーブン9が搭載されている。また、部品搭載基板4cの下面にはICチップ2が搭載されている。
発振素子3及び温度検出素子8は、部品搭載基板9aの上面に搭載され、温度制御素子7は、部品搭載基板9aの下面の発振素子3に対向する位置に搭載されることにより、オーブン9の内部空間に収容されている。
発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8の各端子は、それぞれICチップ2の所望の各端子と不図示の配線パターンで電気的に接続されている。また、ICチップ2の一部の端子は、パッケージ4の表面に設けられた外部端子6と不図示の配線パターンで電気的に接続されている。
発振素子3としては、例えば、水晶振動素子、SAW(Surface Acoustic Wave)共振素子、その他の圧電振動素子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動素子などを用いることができる。発振素子3の基板材料としては、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電単結晶や、ジルコン酸チタン酸鉛等の圧電セラミックス等の圧電材料、又はシリコン半導体材料等を用いることができる。発振素子3の励振手段としては、圧電効果によるものを用いてもよいし、クーロン力による静電駆動を用いてもよい。
温度検出素子8は、その周辺の温度を検出し、温度に応じた電圧を有する温度検出信号を出力する。温度検出素子8は、オーブン9の内部空間に収容されているため、オーブン9の内部空間の温度、換言すれば、オーブン9の内部空間に収容されている発振素子3の周囲温度を検出することになる。温度検出素子8は、例えば、サーミスター(NTCサーミスター(Negative Temperature Coefficient)、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスターなど)、白金抵抗、半導体のバンドギャップを利用した温度検出回路などであってもよい。
温度制御素子7は、温度検出素子8によって検出された温度に基づいて動作する。温度制御素子7は、発熱素子であってもよいし、吸熱素子であってもよい。温度制御素子7は、例えば、パワートランジスター、抵抗、ペルチェ素子などであってもよい。
[発振器の機能構成]
図2は、第1実施形態の発振器1の機能ブロック図である。図2に示すように、第1実施形態の発振器1は、オーブン9に収容された発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8と、発振素子3を発振させるためのICチップ2とを含む。ICチップ2、発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8は、パッケージ4に収容されている(図1参照)。
本実施形態では、ICチップ2は、発振回路10、出力回路20、温度制御回路30、レギュレーター40、記憶部50及びインターフェース回路60を含んで構成されている。なお、ICチップ2は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。また、本実施形態では、発振回路10、出力回路20、温度制御回路30、レギュレーター40、記憶部50及びインターフェース回路60は1つのICチップとして構成されているが、複数のICチップによって構成されていてもよいし、少なくとも一部が集積化されていなくてもよく、例えば、複数の電子部品を用いてディスクリートに構成されていてもよい。
記憶部50は、不揮発性メモリー52とレジスター54とを備え、インターフェース回
路60により外部から外部端子6を介して不揮発性メモリー52又はレジスター54に対するリード/ライトが可能に構成されている。
不揮発性メモリー52は、各種の制御情報を記憶するための記憶部であり、データの書き込みが可能なプログラマブルROM(PROM:Programmable Read Only Memory)として構成される。不揮発性メモリー52は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Read-Only Memory)のような書き換え可能な種々のメモリーであってもよいし、ワンタイムPROMのような書き換え不可能(1回のみ書き込み可能)な種々のメモリーであってもよい。レジスター54は、揮発性メモリーの一例であり、レジスター54に代えてDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの種々の揮発性メモリーが設けられていてもよい。
不揮発性メモリー52には、温度制御回路30の動作を制御するための温度制御情報と、発振回路10の動作を制御するための発振制御情報と、レギュレーター40の動作を制御するための電圧制御情報とが記憶されていてもよい。
温度制御情報は、温度制御回路30の特性を設定するための特性設定情報である。温度制御情報は、例えば、オーブン9の内部温度(発振素子3が設けられる雰囲気の温度)を設定するための制御情報であり、温度制御素子7の発熱あるいは吸熱を制御するために温度検出素子8が出力する温度検出信号の電圧に基づく電圧と比較される閾値電圧のデータであってもよい。発振素子3がSCカット水晶振動子であれば、その周波数温度特性は2次曲線を呈し、その頂点付近では単位温度あたりの周波数変化量が最も小さいため、例えば、温度制御情報は、発振素子3の温度が頂点付近の温度になるようにオーブン9の内部温度を設定するためのデータであってもよい。なお、不揮発性メモリー52には、出力回路20の制御データが記憶されてもよい。
発振制御情報は、発振回路10の特性を設定するための特性設定情報である。発振制御情報は、例えば、発振回路10の発振特性を設定するための制御情報であり、発振段電流、発振周波数、発振電圧、発振余裕度などを変更するための回路素子の制御データであってもよい。
電圧制御情報は、レギュレーター40の特性を設定するための特性設定情報である。電圧制御情報は、例えば、レギュレーター40が生成する内部電源電圧、基準電圧、基準電流の制御情報であってもよい。
不揮発性メモリー52に記憶された各種の制御情報は、ICチップ2の電源投入時(電源端子の電圧が0Vから所望の電圧まで立ち上がるとき)にレジスター54に転送され、レジスター54に保持される。これら各種の制御情報のレジスター54への転送は、記憶部50内の不図示の制御回路又はインターフェース回路60により制御される。これにより、ICチップ2の製造工程(検査工程)などにおいて不揮発性メモリー52に書き込まれた温度制御情報、発振制御情報及び電圧制御情報が、電源投入後にレジスター54に保持される。レジスター54に保持された温度制御情報は、温度制御回路30に入力される。レジスター54に保持された発振制御情報は、発振回路10に入力される。レジスター54に保持された電圧制御情報は、レギュレーター40に入力される。
インターフェース回路60は、不図示のバスに接続されたCPU(Central Processing
Unit)を含む外部装置が記憶部50にアクセスするためのインターフェース処理を行う。インターフェース回路60は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)やIC(Inter-Integrated Circuit)通信などの各種のシリアルバス対応のインターフェース回路であってもよいし、パラレルバス対応のインターフェース回路であってもよい。た
だし、発振器1の外部端子数を削減することによりパッケージ4を小型化するためには、インターフェース回路60をシリアルバス対応のインターフェース回路として構成することが望ましい。本実施形態において、インターフェース回路60は、ICのシリアルバス対応のインターフェース回路であるものとする。
Cは、シリアルクロックと双方向のシリアルデータとからなる2本の信号線(シリアルバス)を用いた同期式のシリアル通信の方式である。シリアルバスには、1つのマスターと一意にアドレスが割り振られた1以上のスレーブとが接続される。マスターは、シリアルクロックに同期してシリアルバスの状態を制御することによりスタートコンディションを出力し、通信相手のスレーブを指定するアドレスと転送方向(送信/受信)とを含む通信データを送信する。スレーブは、マスターにより送信されたアドレスが自身に割り振られたアドレスと一致したとき、アクノレッジ信号(ACKビット)を返送し、データ転送を開始する。マスターと当該スレーブとは、マスターがシリアルバスの状態を制御してストップコンディションを出力するまでデータ転送を続ける。インターフェース回路60は、このようなICのシリアルバスを介して外部装置(CPU)からのアクセス要求を受け、当該外部装置による不揮発性メモリー52又はレジスター54に対するリード/ライトを実行するためのインターフェース処理を行う。
不揮発性メモリー52が書き換え不可能(1回のみ書き込み可能)である場合には、発振器1の製造工程(検査工程)において、外部端子6からインターフェース回路60を介して、レジスター54に直接各データ(制御情報など)が書き込まれて発振器1が所望の特性を満たすように調整・選択され、調整・選択された各データが最終的に不揮発性メモリー52に書き込まれる。不揮発性メモリー52が書き換え可能である場合には、発振器1の製造工程(検査工程)において、外部端子6からインターフェース回路60を介して、不揮発性メモリー52に各データが書き込まれるようにしてもよい。ただし、不揮発性メモリー52への書き込みは一般に時間がかかるため、発振器1の検査時間を短縮するために、外部端子6からインターフェース回路60を介してレジスター54に直接各データが書き込まれ、調整・選択された各データが最終的に不揮発性メモリー52に書き込まれるようにしてもよい。
発振回路10は、発振素子3の出力信号を増幅して発振素子3にフィードバック(帰還)することで、発振素子3を発振させ、発振素子3の発振に基づく周波数信号(発振信号)を出力する。
発振回路10としては、既知の各種の構成の回路を採用可能であり、発振回路10と発振素子3とにより構成される回路は、例えば、ピアース発振回路、インバーター型発振回路、コルピッツ発振回路、ハートレー発振回路などの種々の回路であってもよい。
出力回路20には、発振回路10が出力する周波数信号(発振信号)が入力される。出力回路20は、外部出力用の周波数信号(発振信号)を生成し、外部端子6を介して外部に出力する。出力回路20は、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)回路、PECL(Positive Emitter Coupled Logic)回路、LVPECL(Low Voltage PECL)回路等の差動出力回路であってもよいし、シングルエンドの出力回路であってもよい。また、出力回路20は、発振回路10が出力する周波数信号(発振信号)を分周し、分周された発振信号を出力してもよい。例えば、レジスター54に保持された制御情報によって、出力回路20における周波数信号(発振信号)の分周比や出力レベルが制御されてもよい。
温度制御回路30は、温度検出素子8が出力する温度検出信号が入力され、温度制御素子7の発熱又は吸熱を制御するための温度制御信号を発生させる。例えば、温度制御回路
30は、温度検出信号の電圧が、レジスター54に保持された温度制御情報に応じた所望の電圧値に保たれるように、温度制御素子7の発熱又は吸熱を制御してもよい。これにより、オーブン9の内部温度(発振素子3が設けられる雰囲気の温度)が、発振器1の周囲温度によらずほぼ一定になるように制御される。
温度制御素子7は、温度制御回路30が出力する温度制御信号に基づき発熱量又は吸熱量が制御される。例えば、温度制御素子7は電流量に応じて発熱量又は吸熱量が変化し、温度制御信号に基づき温度制御素子7を流れる電流量が制御されるようにしてもよい。
レギュレーター40は、レジスター54に保持された電圧制御情報に応じて、発振器1の電源端子からICチップ2の電源端子を介して供給される電源電圧に基づき、温度制御回路30や発振回路10の動作に必要な各種の内部電源電圧、各種の基準電圧や基準電流などを生成する。レギュレーター40は、出力回路20、記憶部50及びインターフェース回路60の少なくとも1つの動作に必要な電圧や電流を生成してもよい。
このように構成された第1実施形態の発振器1は、発振器1の動作が保証される所望の温度範囲において、発振器1の周囲温度によらず極めて安定した周波数の発振信号を出力する恒温槽型発振器(発振素子3が水晶振動子であればOCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator))として機能する。特に、発振素子3をSCカット水晶振動子とし、発振素子3の温度が頂点付近の温度になるように温度制御データを設定することで、周波数安定度の極めて高い恒温槽型発振器を実現することができる。
発振器1の製造出荷後に、発振器1や、ICのシリアルバスを介して発振器1と通信する制御装置(発振器1の外部装置)が搭載されたユーザーのシステム(電子機器や基地局)が構築される。そして、制御装置は、ICのシリアルバスに接続された発振器1の外部端子6からインターフェース回路60を介して、例えば、発振器1の状態に関する情報(例えば、発振器1の温度が安定したことを示す情報)の読み出し、記憶部50への所望の情報の書き込み、不揮発性メモリー52に記憶されている各種情報のレジスター54への強制転送等を行う。また、当該ユーザーのシステムにおいて、ICのシリアルバスに、発振器1以外の電子部品(例えば、記憶装置)が接続され、制御装置が、当該電子部品に対する各種情報の書き込みや読み出しを行う場合もある。
[記憶部の構成]
第1実施形態の発振器1では、記憶部50(不揮発性メモリー52及びレジスター54)は、アクセス可否の制御が可能な記憶領域(アドレス空間)を含む。インターフェース回路60は、アクセス可否情報に応じて当該記憶領域へのアセス可否を制御する。
図3は、第1実施形態における記憶部50の概略構成の一例を示す図である。図3に示すように、記憶部50は、常にアクセス可能(リード/ライト可能)な第1の記憶領域MA1と、アクセス可否の制御が可能な第2の記憶領域MA2とを含む。
第1の記憶領域MA1には、アクセス可否情報と、温度安定情報とが記憶されている。アクセス可否情報は、第2の記憶領域MA2に対するアクセスの可否を示す情報である。アクセス可否情報は、第1の記憶領域MA1に記憶される情報であり、外部装置によるリード/ライトが可能な情報である。温度安定情報は、発振器1の温度が安定したことを示す情報である。温度安定情報は、例えば、オーブン9の内部温度(発振素子3が設けられる雰囲気の温度)が安定したことを示す情報であり、いわゆるオーブンアラーム信号またはオーブンアラーム解除信号に対応する情報であってもよい。温度安定情報は、例えば、集積装置(IC)2の内部で不揮発性メモリー52の第1の記憶領域MA1内の所定の記憶領域に書き込まれる。温度安定情報は、第1の記憶領域MA1に記憶される情報であり
、外部装置によるリードが可能な情報である。
第2の記憶領域MA2には、特性設定情報1、特性設定情報2及び特性設定情報3が記憶されている。特性設定情報1は、例えば、温度制御情報または少なくとも温度制御情報を含む制御情報である。特性設定情報2は、例えば、発振制御情報または少なくとも発振制御情報を含む制御情報である。特性設定情報3は、例えば、電圧制御情報または少なくとも電圧制御情報を含む制御情報である。
なお、レジスター54に記憶される情報が全て不揮発性メモリー52から展開されるものでなくてもよい。例えばレジスター54の一部の記憶領域は、電源投入時に初期化される構成であってもよい。
インターフェース回路60は、第1の記憶領域MA1に記憶されたアクセス可否情報を読み出し、当該アクセス可否情報に応じて外部装置による第2の記憶領域MA2に対するアクセス可否を制御する。
[インターフェース回路の構成]
図4は、第1実施形態におけるインターフェース回路60の構成例の機能ブロック図である。図4に示すように、インターフェース回路60は、IC制御部61と、デコーダー62とを含む。
C制御部61は、ICのシリアルバス70に接続され、シリアルバス70に接続されたマスターである外部装置との間でICの通信方式に従った通信制御を行う。デコーダー62は、記憶部50の第1の記憶領域MA1に記憶されたアクセス可否情報をデコードする。
デコーダー62は、アクセス可否情報により第2の記憶領域MA2に対するアクセスが許可されているとき、第1のレベル(例えば、ローレベル)のデコード出力信号を出力する。デコーダー62は、アクセス可否情報により第2の記憶領域MA2に対するアクセスが制限(禁止)されているとき、第2のレベル(例えば、ハイレベル)のデコード出力信号を出力する。
デコード出力信号は、IC制御部61に入力される。IC制御部61は、デコーダー62からのデコード出力信号に応じて第2の記憶領域MA2に対するアクセスモードを切り替える。
例えば、アクセス可否情報により第2の記憶領域MA2に対するアクセスが制限されているとき、IC制御部61は、デコーダー62からのデコード出力信号(デコード結果)を受けて、外部装置による第2の記憶領域MA2に対するアクセスを制限する第1のモードに切り替える。これにより、外部装置から温度安定情報のリードを実行する場合や、シリアルバス70に接続される発振器1以外の電子部品へのアクセスを実行する場合に、記憶部50の第2の記憶領域MA2へのユーザーの誤操作による意図しないアクセスにより、各種の特性設定情報が書き換えられてしまうおそれを低減させることが可能になる。
また、アクセス可否情報により第2の記憶領域MA2に対するアクセスが許可されているとき、IC制御部61は、デコーダー62からのデコード出力信号を受けて、外部装置による第2の記憶領域MA2に対するアクセスの制限を解除する第2のモードに切り替える。従って、ICチップ2の発振器1の製造工程(検査工程)において、外部装置(検査装置)は、ICチップ2や発振器1を第2のモードに切り替えて、記憶部50の第2の記憶領域MA2に各種の特性情報を書き込むことができる。そして、発振器1の検査が終
了した後、不揮発性メモリー52には、アクセス可否情報として、第2の記憶領域MA2に対するアクセスを制限するためのデータ(第1のモードに設定するためのデータ)が書き込まれる。これにより、発振器1の製造出荷後に、発振器1の電源が投入されると、不揮発性メモリー52に記憶されているアクセス可否情報がレジスター54に転送されて第1のモードに設定される。
なお、第1のモードでは、IC制御部61は、マスターである外部装置からアクセスがあっても、アクノレッジ信号を返送しないことで、当該外部装置による第2の記憶領域MA2に対するアクセスを制限してもよい。この場合、外部装置が、アクノレッジ信号が返送されたものとして第1の記憶領域MA1へのアクセスを試みた場合には、第1の記憶領域MA1へのアクセスが可能にしてもよい。例えば、デコード出力信号をACK_MASK信号とし、IC制御部61は、ACK_MASK信号を用いてアクノレッジ信号に対するマスク制御を行うことで、アクノレッジ信号の返送制御を行うことができる。
また、アクセス可否情報に対する意図しない書き込みが生じると第2のモードに切り替わり、第2の記憶領域MA2に対するアクセスの制限が解除されてしまう。そこで、アクセス可否情報として複数ビットの特殊なパターンのデータが書き込まれないと第2のモードに切り替わらないようにし、又は(及び)、アクセス可否情報への書き込みコマンドが複数回連続して受信されないとアクセス可否情報への書き込みが許可されないようにしてもよい。
以上に説明したように、第1実施形態によれば、ユーザーの誤操作やノイズ等によって発振器1に対して誤ったアクセスが実行された場合でも、アクセス可否情報によりアクセスが制限される第2の記憶領域MA2へのアクセスのおそれを低減させることが可能である。これにより、第2の記憶領域MA2に記憶されている温度制御情報、発振制御情報及び電圧制御情報等の意図しない変更により、発振器1の誤動作を招く事態が生じるおそれを低減させることが可能になる。
なお、インターフェース回路60は、本発明の「通信制御部」に相当する。また、アクセス可否情報は、本発明の「第1の記憶領域に記憶されている情報」に相当する。発振器1は、本発明の「電子デバイス」に相当する。特性設定情報1、特性設定情報2及び特性設定情報3(温度制御情報、発振制御情報及び電圧制御情報)は、本発明の「電子デバイスの特性を設定する情報」に相当する。温度安定情報は、本発明の「電子デバイスの温度が安定したことを示す情報」に相当する。ICチップ2は、本発明の「半導体集積回路装置」に相当する。
1−2.第2実施形態
第1実施形態では、アクセス可否情報に応じて第2の記憶領域MA2に対するアクセス可否が制御される場合について説明した。第2実施形態では、第2の記憶領域MA2が、それぞれランクが予め設定された複数のサブ記憶領域を含み、ランクごとにアクセス可否を示すアクセスレベル設定情報に応じて第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域に対するアクセス可否が制御される。
第2実施形態の発振器の構成は、図1及び図2に示す第1実施形態の発振器1の構成とほぼ同様である。以下では、第2実施形態の発振器について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図5に、第2実施形態における記憶部50の概略構成の一例を示す図である。図5に示すように、記憶部50は、常にアクセス可能(リード/ライト可能)な第1の記憶領域MA1と、アクセスレベル設定情報に応じてアクセス可否の制御が可能な複数のサブ記憶領
域を有する第2の記憶領域MA2とを含む。第2の記憶領域MA2は、図5において2つのサブ記憶領域MA2a、MA2bを含んで構成されているが、1又は3以上のサブ記憶領域を含んで構成されていてもよい。
サブ記憶領域MA2aは、ランクが「1」に予め設定された記憶領域である。サブ記憶領域MA2bは、ランクが「2」に予め設定された記憶領域である。
第1の記憶領域MA1には、アクセスレベル設定情報と、温度安定情報とが記憶されている。アクセスレベル設定情報は、ランクに対するリード/ライトの可否を示す情報であり、外部装置によるリード/ライトが可能な情報(外部から変更可能な情報)である。アクセスレベル設定情報により第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域MA2a、MA2bに対するアクセスレベルの設定が可能である。温度安定情報は、第1実施形態と同様の情報であり、外部装置によるリードが可能な情報である。
例えば、第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域MA2aには、特性設定情報1及び特性設定情報2が記憶されている。また、例えば、第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域MA2bには、特性設定情報3が記憶されている。特性設定情報1、特性設定情報2及び特性設定情報3のそれぞれは、第1実施形態と同様の情報である。
インターフェース回路60は、第1の記憶領域MA1に記憶されたアクセスレベル設定情報を読み出し、当該アクセスレベル設定情報に応じて外部装置による第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域に対するアクセスレベルを設定する。インターフェース回路60は、当該アクセスレベルに応じてサブ記憶領域単位で外部装置によるアクセス可否を制御する。
例えば、アクセスレベル設定情報により設定されたアクセスレベルにおいて第2の記憶領域MA2に対するアクセスが制限されている(少なくとも1つのサブ記憶領域に対するアクセスが禁止されている)とき、インターフェース回路60は、第2の記憶領域MA2に対するアクセスモードを第1のモードに切り替える。第1のモードにおいて、インターフェース回路60は、当該アクセスレベルに応じてサブ記憶領域MA2a、MA2bに対するアクセスの可否を制御する。
一方、アクセスレベル設定情報により設定されたアクセスレベルにおいて第2の記憶領域MA2に対するアクセスが制限されていない(すべてのサブ記憶領域に対するアクセスが許可されている)とき、インターフェース回路60は、第2の記憶領域MA2に対するアクセスモードを第2のモードに切り替える。第2のモードでは、第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域MA2a、MA2bに対するアクセスの制限が解除される。すなわち、インターフェース回路60は、外部装置によるサブ記憶領域MA2a、MA2bに対するアクセスを許可する。
図6は、第2実施形態におけるインターフェース回路60の構成例の機能ブロック図である。図6に示すように、インターフェース回路60は、IC制御部61aと、デコーダー62aとを含む。
C制御部61aは、ICのシリアルバス70に接続され、シリアルバス70に接続されたマスターである外部装置との間でICの通信方式に従った通信制御を行う。サブ記憶領域は、対応するイネーブル信号をアクティブにすることによりアクセスが可能に構成されている。IC制御部61aは、シリアルバス70を介して外部装置によりアクセスされる第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域に対してイネーブル信号を出力し、当該サブ記憶領域に対するアクセスを許可する。
デコーダー62aは、記憶部50の第1の記憶領域MA1に記憶されたアクセスレベル設定情報をデコードする。デコーダー62aは、アクセスレベル設定情報をデコードし、アクセスレベルに応じてアクセスが許可されたサブ記憶領域に対応するイネーブル信号をアクティブにするための第1のレベル(例えば、ハイレベル)のイネーブル制御信号R、Rを出力する。また、デコーダー62aは、アクセスレベル設定情報をデコードし、アクセスレベルに応じてアクセスが制限されたサブ記憶領域に対応するイネーブル信号を非アクティブにするための第2のレベル(例えば、ローレベル)のイネーブル制御信号R、Rを出力する。
C制御部61aからの各サブ記憶領域に対応するイネーブル信号は、デコーダー62aにより出力されたイネーブル制御信号R、Rによりマスク制御される。これにより、アクセスレベルに応じて第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域に対するアクセスの可否が制御される。
例えば、アクセスレベル設定情報に基づくアクセスレベルが「0」又は「1」の場合、アクセスモードが第1のモードに切り替えられ、アクセスレベルが「2」の場合、アクセスモードが第2のモードに切り替えられる。
アクセスレベルが「0」の場合、例えば、ランク「1」のサブ記憶領域MA2aとランク「2」のサブ記憶領域MA2bへのリード/ライトが制限(禁止)される。アクセスレベルが「1」の場合、例えば、ランクが「1」のサブ記憶領域MA2aへのリード/ライトが許可され、かつ、ランクが「2」のサブ記憶領域MA2bへのリード/ライトが制限(禁止)される。アクセスレベルが「2」の場合、ランク「1」のサブ記憶領域MA2aとランク「2」のサブ記憶領域MA2bへのリード/ライトが許可される。
このようにユーザーの誤操作によって当該発振器に対して誤ったアクセスを実行した場合であっても、アクセスレベルによりアクセスが制限されている第2の記憶領域MA2のサブ記憶領域へのアクセスを回避することができる。また、アクセスレベル設定情報を変更することにより、制限されていたサブ記憶領域へのアクセスの制限を解除したり、逆に、アクセスが許可されていたサブ記憶領域へのアクセスを制限したりすることができる。
以上に説明したように、第1実施形態と同様に第2実施形態においても、第2の記憶領域MA2に記憶されている温度制御情報、発振制御情報及び電圧制御情報の意図しない変更により、発振器1の誤動作を招く事態が生じるおそれを低減させることができる。
なお、インターフェース回路60は、本発明の「通信制御部」に相当する。また、アクセスレベル設定情報は、本発明の「複数の記憶領域の各々について異なるアクセスレベルを設定するための情報」に相当する。サブ記憶領域MA2a、MA2bは、「複数の記憶領域」に相当する。
2.電子機器
図7は、本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態の電子機器300は、発振器310、CPU320、逓倍回路330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図7の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振器310は、発振源からの信号に基づき所望の周波数の発振信号を出力するものである。発振器310は、制御回路312を含み、制御回路312は、発振器310が有す
る不図示の記憶部へのCPU320からのアクセスに対するインターフェース回路として機能する。
逓倍回路330は、発振器310が出力する発振信号を所望の周波数に逓倍して出力する回路である。逓倍回路330が出力する発振信号は、CPU320のクロック信号として使用されてもよいし、CPU320が通信用の搬送波を生成するために使用されてもよい。
CPU320(処理部)は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、例えば、発振器310が出力する発振信号あるいは逓倍回路330が出力する発振信号に基づいて各種の計算処理や制御処理を行う。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
制御回路312として上記の各実施形態における、ユーザーの誤操作による意図しない記憶部へのアクセスのおそれを低減させることが可能なインターフェース回路60(制御部)を適用し、あるいは、発振器310として上記の各実施形態の発振器1(インターフェース回路60(制御部)を備える)を適用することにより、誤動作が生じにくく、信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、GPS(Global Positioning System)モジュール、ネットワーク機器、放送機器、人工衛星や基地局で利用される通信機器、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、スマートフォンや携帯電話機などの移動体端末、ディジタルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、リアルタイムクロック装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(Point Of Sale)端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
本実施形態の電子機器300の一例として、上述した発振器310を基準信号源として用いて、例えば、端末と有線または無線で通信を行う端末基地局用装置等として機能する伝送装置が挙げられる。制御回路312として上記の各実施形態における、ユーザーの誤操作による意図しない記憶部へのアクセスのおそれを低減させることが可能なインターフェース回路60(制御部)を適用し、あるいは、発振器310として上記の各実施形態の
発振器1(インターフェース回路60(制御部)を備える)を適用することにより、例えば通信基地局などに利用可能な、従来よりも周波数精度の高い、高性能、高信頼性を所望される電子機器300を実現することも可能である。
また、本実施形態の電子機器300の他の一例として、通信部360が外部クロック信号を受信し、CPU320(処理部)が、当該外部クロック信号と発振器310の出力信号あるいは逓倍回路330の出力信号(内部クロック信号)とに基づいて、発振器310の周波数を制御する周波数制御部と、を含む、通信装置であってもよい。この通信装置は、例えば、ストレータム3などの基幹系ネットワーク機器やフェムトセルに使用される通信機器であってもよい。
3.基地局
図8は、本実施形態の基地局の概略構成の一例を示す図である。本実施形態の基地局400は、受信装置410、送信装置420及び制御装置430を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図8の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
受信装置410は、受信アンテナ412、受信部414、処理部416及び発振器418を含んで構成されている。
発振器418は、発振源からの信号に基づき所望の周波数の発振信号を出力するものである。発振器418は、制御回路419を含み、制御回路419は、発振器418が有する不図示の記憶部への制御装置430からのアクセスに対するインターフェース回路として機能する。
受信アンテナ412は、携帯電話機やGPS衛星などの移動局(不図示)から、各種の情報が重畳された電波を受信する。
受信部414は、発振器418が出力する発振信号を用いて、受信アンテナ412が受信した信号を所望の中間周波数(IF:Intermediate Frequency)帯の信号に復調する。
処理部416は、発振器418が出力する発振信号を用いて、受信部414が復調した中間周波数帯の信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号に含まれている情報を復調する。
制御装置430は、受信装置410(処理部416)が復調した情報を受け取り、当該情報に応じた各種の処理を行う。そして、制御装置430は、移動局に送信する情報を生成し、当該情報を送信装置420(処理部426)に送出する。
送信装置420は、送信アンテナ422、送信部424、処理部426及び発振器428を含んで構成されている。
発振器428は、発振源からの信号に基づき所望の周波数の発振信号を出力するものである。発振器428は、制御回路429を含み、制御回路429は、発振器428が有する不図示の記憶部への制御装置430からのアクセスに対するインターフェース回路として機能する。
処理部426は、発振器428が出力する発振信号を用いて、制御装置430から受け取った情報を用いてベースバンド信号を生成し、当該ベースバンド信号を中間周波数帯の信号に変換する。
送信部424は、発振器428が出力する発振信号を用いて、処理部426からの中間周波数帯の信号を変調して搬送波に重畳する。
送信アンテナ422は、送信部424からの搬送波を電波として携帯電話機やGPS衛星などの移動局に送信する。
受信装置410が有する制御回路419や送信装置420が有する制御回路429として上記の各実施形態におけるインターフェース回路60(制御部)を適用し、あるいは、受信装置410が有する発振器418や送信装置420が有する発振器428として、上記の各実施形態の発振器1(インターフェース回路60(制御部)を備える)を適用することにより、誤動作が生じにくく、通信性能に優れた信頼性の高い基地局を実現することができる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態の発振器は恒温槽型発振器であるが、本発明は、恒温槽型発振器に限らず、温度補償機能を有する温度補償発振器(例えば、TCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator))や周波数制御機能を有する電圧制御発振器(例えば、VCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator))、温度補償機能と周波数制御機能を有する発振器(例えば、VC−TCXO(Voltage Controlled Temperature Compensated Crystal Oscillator))、原子発振器等にも適用することができる。
上述した実施形態は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態や各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…発振器、2…ICチップ、3…発振素子、4…パッケージ、4a…ケース、4b…基台、4c…部品搭載基板、6…外部端子(外部電極)、7…温度制御素子、8…温度検出素子、9…オーブン、10…発振回路、20…出力回路、30…温度制御回路、40…レギュレーター、50…記憶部、52…不揮発性メモリー、54…レジスター、60…インターフェース回路、61…IC制御部、61a…IC制御部、62…デコーダー、62a…デコーダー、70…シリアルバス、300…電子機器、310…発振器、312…制御回路、320 CPU、330…逓倍回路、340 ROM、350 RAM、360 通信部、400 基地局、410…受信装置、412…受信アンテナ、414…受信部、416…処理部、418…発振器、419…制御回路、420…送信装置、422…送信アンテナ、424…送信部、426…処理部、428…発振器、429…制御回路、430…制御装置、EN…イネーブル信号、MA1…第1の記憶領域、MA2…第2の記憶領域、MA2a…サブ記憶領域、MA2b…サブ記憶領域、R…イネーブル制御信号、R…イネーブル制御信号

Claims (10)

  1. 温度制御素子の発熱又は吸熱を制御する温度制御回路の動作を制御する制御回路であって、
    第1の記憶領域及び第2の記憶領域を含む記憶部と、
    外部装置からの前記記憶部へのアクセスを制御する通信制御部と、を備え、
    前記第1の記憶領域には、前記第2の記憶領域に対するアクセスの可否を示すアクセス可否情報が記憶され、
    前記第2の記憶領域には、前記温度制御回路の動作を制御するための温度制御情報が記憶され、
    前記通信制御部が、前記アクセス可否情報に基づいて、前記第2の記憶領域へのアクセスを制限する第1のモードと、前記第2の記憶領域へのアクセスの制限を解除する第2のモードと、を切り替えるよう制御する、制御回路。
  2. 前記第2の記憶領域には、発振素子を発振させる発振回路の動作を制御するための発振制御情報、又は、レギュレーターの動作を制御するための電圧制御情報が記憶される、請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記第1の記憶領域には、温度が安定したことを示す温度安定情報が記憶される、請求項1又は2に記載の制御回路。
  4. 前記外部装置とIC通信を行い、
    前記通信制御部は、前記第1のモードにおいて、前記外部装置からの信号に対してアクノレッジ信号を返さない、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制御回路。
  5. 前記第2の記憶領域は、複数の記憶領域を含み、
    前記第1の記憶領域は、前記複数の記憶領域の各々について異なるアクセスレベルを設定するための情報であるアクセスレベル設定情報を記憶し、
    前記通信制御部は、前記第1のモードにおいて、前記アクセスレベル設定情報に基づいて、前記複数の記憶領域の各々について異なるアクセスレベルを設定する、請求項1乃至
    3のいずれか一項に記載の制御回路。
  6. 前記アクセスレベル設定情報は、外部から変更可能である、請求項5に記載の制御回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の制御回路を備えている、半導体集積回路装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の制御回路と、前記温度制御素子と、前記温度制御回路と、を備えている、発振器。
  9. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の制御回路又は請求項8に記載の発振器を備えている、電子機器。
  10. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の制御回路又は請求項8に記載の発振器を備えている、基地局。
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