JP6672708B2 - 信号処理回路、半導体集積回路装置、発振器、電子機器、基地局及び信号処理回路の製造方法 - Google Patents

信号処理回路、半導体集積回路装置、発振器、電子機器、基地局及び信号処理回路の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、信号処理回路、半導体集積回路装置、発振器、電子機器、基地局及び信号処理回路の製造方法に関する。
通信機器あるいは測定器等の基準の周波数信号源などに用いられる水晶発振器は、温度変化に対して高い精度で出力周波数が安定していることが要求される。一般に、水晶発振器の中でも極めて高い周波数安定度が得られるものとして、恒温槽型水晶発振器(OCXO:Oven Controlled Crystal Oscillator)が知られている。OCXOは、一定温度に制御された恒温槽(オーブン)内に水晶振動子を収納したものであり、極めて高い周波数安定度を実現するためには、周囲温度の変化に対する恒温槽の温度制御偏差をできる限り小さくすることが重要である。
特許文献1には、OCXOの恒温槽を制御し、かつ、温度情報を外部に出力可能な制御回路が開示されている。制御回路が出力する温度情報に応じて発振周波数を制御する手段を設けたOCXOを構成することにより、OCXO内部の温度信号に基づいて発振周波数の温度補償を行うことができるため、発振周波数を一層安定させることができる。また、特許文献2や特許文献3には、温度が安定したことを外部に報知可能なOCXOが開示されている。
特許第5114122号公報 特開2014−192578号公報 特開2014−99808号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の発明は、いずれも、外部装置において温度情報が必要とされる場合と外部装置において温度が安定したことを示す情報が必要とされる場合の両方に対応することはできない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、温度に関する複数の情報を出力可能な汎用性の高い信号処理回路及びその製造方法を提供することができる。また、本発明のいくつかの態様によれば、当該信号処理回路を用いた半導体集積回路装置、発振器、電子機器及び基地局を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る信号処理回路は、第1基準信号及び第1温度信号に基づく信号を出力可能な増幅回路と、第2基準信号と第2温度信号との比較に基づく二値信号を出力可能な判定回路と、を備えている。
本適用例によれば、増幅回路が出力可能な信号に基づく温度に関する情報と判定回路が出力可能な二値信号に基づく温度に関する情報とを出力可能な汎用性の高い信号処理回路を実現することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る信号処理回路において、前記増幅回路は、第1イネーブル信号に基づいて動作し、前記判定回路は、第2イネーブル信号に基づいて動作し、前記増幅回路からの出力信号及び前記判定回路からの出力信号は、共通の出力端子から出力されてもよい。
本適用例によれば、第1イネーブル信号及び第2イネーブル信号に基づいて、増幅回路が出力する信号に基づく温度に関する情報と判定回路が出力する二値信号に基づく温度に関する情報とを共通の出力端子から出力可能な汎用性の高い信号処理回路を実現することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る信号処理回路において、前記増幅回路からの出力信号及び前記判定回路からの出力信号と、前記第2イネーブル信号と、が入力されるANDゲートをさらに備えてもよい。
本適用例に係る信号処理回路によれば、増幅回路が動作し、かつ、判定回路が停止する場合に、増幅回路が出力する中間電位の信号がANDゲートに入力されても、第2イネーブル信号に基づいてANDゲートに貫通電流が流れないようにすることができる。
[適用例4]
上記適用例に係る信号処理回路において、前記ANDゲートからの出力信号に基づいて、温度が設定温度に達しているか否かを表す信号を生成するインターフェース回路をさらに備えてもよい。
本適用例に係る信号処理回路によれば、温度が設定温度に達しているか否かを表す信号を、インターフェース回路を介して外部に出力することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る信号処理回路において、前記第1基準信号及び前記第2基準信号として、共通の基準信号が前記増幅回路及び前記判定回路に入力されてもよい。
本適用例によれば、より簡単な構成の信号処理回路を実現することができる。
[適用例6]
上記適用例に係る信号処理回路において、前記第1温度信号及び前記第2温度信号として、共通の温度信号が前記増幅回路及び前記判定回路に入力されてもよい。
本適用例によれば、より簡単な構成の信号処理回路を実現することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る信号処理回路において、前記第1基準信号及び前記第2基準信号が、共通の第1入力端子から入力され、前記第1温度信号及び前記第2温度信号が、共通の第2入力端子から入力されてもよい。
本適用例によれば、より簡単な構成の信号処理回路を実現することができる。
[適用例8]
上記適用例に係る信号処理回路において、前記増幅回路からの出力信号を、温度を表す信号として出力し、前記判定回路からの出力信号を、温度が設定温度に達しているか否かを表す信号として出力してもよい。
本適用例によれば、増幅回路からの出力信号に基づく温度情報と判定回路からの出力信号に基づく、温度が設定温度に達しているか否かを表す情報とを出力可能な汎用性の高い信号処理回路を実現することができる。
[適用例9]
上記適用例に係る信号処理回路において、前記増幅回路が差動増幅回路であり、前記判定回路がコンパレーターであってもよい。
本適用例に係る信号処理回路によれば、差動増幅回路により、第1温度信号に基づく温度に関するアナログ信号として出力し、コンパレーターにより、第2温度信号に基づく温度に関する二値信号を、その立ち上がり時間や立下り時間を短縮して出力することができる。
[適用例10]
本適用例に係る半導体集積回路装置は、上記のいずれかの信号処理回路を備えている。
本適用例によれば、増幅回路が出力する信号に基づく温度に関する情報と判定回路が出力する二値信号に基づく温度に関する情報とを出力可能な汎用性の高い集積回路装置を実現することができる。
[適用例11]
本適用例に係る発振器は、発振素子と、前記発振素子を発振させる発振回路と、前記発振素子の周囲温度を検出する温度検出素子と、前記温度検出素子によって検出された温度に基づいて動作する温度制御素子と、上記のいずれかの信号処理回路と、を備え、前記第1温度信号及び前記第2温度信号は、前記温度検出素子からの出力信号または前記温度制御素子への入力信号に基づく信号である。
本適用例によれば、増幅回路が出力する信号に基づく温度に関する情報と判定回路が出力する二値信号に基づく温度に関する情報とを出力可能な汎用性の高い信号処理回路を用いるので、用途に応じた各種の発振器をより低コストで実現することができる。
[適用例12]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの信号処理回路又は上記の発振器を備えている。
[適用例13]
本適用例に係る基地局は、上記のいずれかの信号処理回路又は上記の発振器を備えている。
これらの適用例によれば、増幅回路が出力する信号に基づく温度に関する情報と判定回路が出力する二値信号に基づく温度に関する情報とを出力可能な汎用性の高い信号処理回路又は当該信号処理回路を備えた発振器を用いるので、例えば、電子機器及び基地局をより低コストで実現することも可能である。
[適用例14]
本適用例に係る信号処理回路の製造方法は、第1基準信号及び第1温度信号に基づく信号を出力する増幅回路と、第2基準信号と第2温度信号との比較に基づく二値信号を出力する判定回路と、記憶部と、を備えている信号処理回路の製造方法であって、前記増幅回路からの出力信号及び前記判定回路からの出力信号のいずれか一方が共通の出力端子から出力されるように前記記憶部を設定する工程を含む。
本適用例によれば、増幅回路からの出力信号に基づく温度に関する情報と判定回路からの出力信号(二値信号)に基づく温度に関する情報とを出力可能な汎用性の高い信号処理回路を用いるので、記憶部の設定を変更することで用途に応じた信号処理回路を低コストで製造することができる。
本実施形態の発振器の構造の一例を示す図。 本実施形態の発振器の機能ブロック図。 本実施形態における温度制御回路と出力選択回路の構成例を示す図。 本実施形態におけるオーブンの内部温度と第1温度信号の電圧及び増幅回路の出力電圧との関係の一例を示す図。 本実施形態におけるオーブンの内部温度と第2温度信号の電圧及び判定回路の出力電圧との関係の一例を示す図。 本実施形態の発振器の製造方法の手順の一例を示すフローチャート図。 本実施形態における温度補償調整工程の詳細な手順の一例を示すフローチャート図。 変形例1における温度制御回路と出力選択回路の構成例を示す図。 変形例1におけるオーブンの内部温度と第1温度信号の電圧及び増幅回路の出力電圧との関係の一例を示す図。 変形例1におけるオーブンの内部温度と第2温度信号の電圧及び判定回路の出力電圧との関係の一例を示す図。 変形例2における温度制御回路と出力選択回路の構成例を示す図。 変形例2における温度制御回路と出力選択回路の他の構成例を示す図。 変形例3における出力選択回路の構成例を示す図。 変形例3における出力選択回路の他の構成例を示す図。 本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図。 本実施形態の基地局の概略構成の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.発振器
1−1.発振器の構造
図1は、本実施形態の発振器の構造の一例を示す図であり、発振器の断面図である。図1に示すように、本実施形態の発振器1は、集積回路(IC:Integrated Circuit)チップ2、発振素子3、パッケージ4、外部端子(外部電極)6、温度制御素子7及び温度検出素子8を含んで構成されている。
パッケージ4は、ケース4aと基台4bが接着されることによって構成されている。
パッケージ4の内部空間には、基台4bと対向するように部品搭載基板4cが設けられており、部品搭載基板4cの上面にはオーブン9が搭載されている。また、部品搭載基板
4cの下面にはICチップ2が搭載されている。
発振素子3及び温度検出素子8は、部品搭載基板9aの上面に搭載され、温度制御素子7は、部品搭載基板9aの下面の発振素子3と対向する位置に搭載されることにより、オーブン9の内部空間に収容されている。
発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8の各端子は、それぞれICチップ2の所望の各端子と不図示の配線パターンで電気的に接続されている。また、ICチップ2の一部の端子は、パッケージ4の表面に設けられた外部端子6と不図示の配線パターンで電気的に接続されている。
発振素子3としては、例えば、水晶振動素子、SAW(Surface Acoustic Wave)共振素子、その他の圧電振動素子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動素子などを用いることができる。発振素子3の基板材料としては、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電単結晶や、ジルコン酸チタン酸鉛等の圧電セラミックス等の圧電材料、又はシリコン半導体材料等を用いることができる。発振素子3の励振手段としては、圧電効果によるものを用いてもよいし、クーロン力による静電駆動を用いてもよい。
温度検出素子8は、その周辺の温度を検出し、温度に応じた電圧を有する温度検出信号を出力する。温度検出素子8は、オーブン9の内部空間に収容されているため、オーブン9の内部空間の温度、換言すれば、オーブン9の内部空間に収容されている発振素子3の周囲温度を検出することになる。温度検出素子8は、例えば、サーミスター(NTCサーミスター(Negative Temperature Coefficient)、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスターなど)、白金抵抗、半導体のバンドギャップを利用した温度検出回路などであってもよい。
温度制御素子7は、温度検出素子8によって検出された温度に基づいて動作する。温度制御素子7は、発熱素子であってもよいし、吸熱素子であってもよい。温度制御素子7は、例えば、パワートランジスター、抵抗、ペルチェ素子などであってもよい。
1−2.発振器の機能構成
図2は、本実施形態の発振器1の機能ブロック図である。図2に示すように、本実施形態の発振器1は、オーブン9に収容された発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8と、発振素子3を発振させるためのICチップ2とを含み、ICチップ2、発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8はパッケージ4に収容されている。
本実施形態では、ICチップ2は、半導体集積回路装置であり、信号処理回路5を備えている。信号処理回路5は、発振回路10、出力回路20、温度制御回路30、レギュレーター40、記憶部50、インターフェース回路60及び出力選択回路70を含んで構成されている。なお、信号処理回路5は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
記憶部50は、不揮発性メモリー52とレジスター54とを有しており、発振器1の外部端子6から、インターフェース回路60を介して、不揮発性メモリー52及びレジスター54に対するリード/ライトが可能に構成されている。
不揮発性メモリー52は、各種の制御データを記憶するための記憶部であり、データの書き込みが可能なプログラマブルROM(PROM)として構成される。不揮発性メモリー52は、例えば、EEPROMのような書き換え可能な種々のメモリーであってもよい
し、ワンタイムPROMのような書き換え不可能(1回のみ書き込み可能)な種々のメモリーであってもよい。
不揮発性メモリー52には、発振回路10の動作を制御するための発振制御データ、レギュレーター40の動作を制御するための電圧制御データ及び温度制御回路30の動作を制御するための温度制御データが記憶されていてもよい。発振制御データは、例えば、発振回路10の発振段電流を調整するためのデータである。電圧制御データは、例えば、レギュレーター40が生成する内部電源電圧、基準電圧、基準電流を調整するためのデータである。温度制御データは、例えば、オーブン9の内部温度(発振素子3の温度)を設定するためのデータであり、温度制御素子7の発熱あるいは吸熱を制御するために温度検出素子8が出力する温度検出信号の電圧に基づく電圧と比較される閾値電圧のデータであってもよい。発振素子3がSCカット水晶振動子であれば、その周波数温度特性は2次曲線を呈し、その頂点付近では単位温度あたりの周波数変化量が最も小さいため、例えば、温度制御データは、発振素子3の温度が頂点付近の温度になるようにオーブン9の内部温度を設定するためのデータであってもよい。なお、不揮発性メモリー52には、出力回路20の制御データが記憶されてもよい。
また、不揮発性メモリー52には、出力選択回路70の動作を制御するための第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPが記憶される。本実施形態では、第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPはそれぞれ1ビットの信号であるが、複数ビットの信号であってもよい。
不揮発性メモリー52に記憶されている各データは、ICチップ2(信号処理回路5)の電源投入時(電源端子の電圧が0Vから所望の電圧まで立ち上がる時)に不揮発性メモリー52からレジスター54に転送され、レジスター54に保持される。これにより、発振回路10、温度制御回路30及びレギュレーター40には、それぞれ、レジスター54に保持される発振制御データ、温度制御データ及び電圧制御データが入力される。また、出力選択回路70には、レジスター54に保持される第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPが入力される。
発振回路10は、発振素子3の出力信号を増幅して発振素子3にフィードバック(帰還)することで、発振素子3を発振させ、発振素子3の発振に基づく周波数信号(発振信号)を出力する。
発振回路10としては、既知の各種の構成の回路を採用可能であり、発振回路10と発振素子3とにより構成される回路は、例えば、ピアース発振回路、インバーター型発振回路、コルピッツ発振回路、ハートレー発振回路などの種々の発振回路であってもよい。
出力回路20は、発振回路10が出力する発振信号が入力され、外部出力用の発振信号を生成し、発振器1の外部端子6を介して外部に出力する。出力回路20は、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)回路、PECL(Positive Emitter Coupled Logic)回路、LVPECL(Low Voltage PECL)回路等の差動出力回路であってもよいし、シングルエンドの出力回路であってもよい。また、出力回路20は、発振回路10が出力する発振信号を分周し、分周された発振信号を出力してもよい。例えば、レジスター54に保持された制御データによって、出力回路20における周波数信号(発振信号)の分周比や出力レベルが制御されてもよい。
温度制御回路30は、温度検出素子8が出力する温度検出信号が入力され、温度制御素子7の発熱又は吸熱を制御するための温度制御信号を発生させる。例えば、温度制御回路30は、温度検出信号の電圧がレジスター54に保持されている温度制御データに応じた
所望の電圧値に保たれるように、温度制御素子7の発熱又は吸熱を制御してもよい。これにより、オーブン9の内部温度(発振素子3の温度)が、発振器1の周囲温度によらずほぼ一定になるように制御される。また、温度制御回路30は、温度検出信号に基づく第1温度信号Vt1及び第2温度信号Vt2を出力する。
温度制御素子7は、温度制御回路30が出力する温度制御信号に基づき発熱量又は吸熱量が制御される。例えば、温度制御素子7は電流量に応じて発熱量又は吸熱量が変化し、温度制御信号に基づき温度制御素子7を流れる電流量が制御されるようにしてもよい。
レギュレーター40は、発振器1の電源端子からICチップ2の電源端子を介して供給される電源電圧に基づき、発振回路10、出力回路20、温度制御回路30、記憶部50、インターフェース回路60及び出力選択回路の一部又は全部を動作させるための各種の内部電源電圧、各種の基準電圧や基準電流などを生成する。
出力選択回路70は、温度制御回路30が出力する第1温度信号Vt1、第2温度信号Vt2、レジスター54に保持される第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPが入力される。本実施形態では、不揮発性メモリー52及びレジスター54において、第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPのうち、一方がアクティブ(ここではハイレベル)、他方が非アクティブ(ここではローレベル)となるように設定される。そして、出力選択回路70は、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)の場合は、第1温度信号Vt1に基づく出力信号AMP_Oを生成し、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)の場合は、第2温度信号Vt2に基づく出力信号AMP_Oを生成し、信号処理回路5の出力端子T1から発振器1の外部端子6を介して外部に出力する。
また、出力選択回路70は、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)の場合は、第2温度信号Vt2に基づくデジタル信号N_AMP_Oを生成し、インターフェース回路60に出力する。
この出力選択回路70の構成例の詳細については後述する。
インターフェース回路60は、発振器1の複数の外部端子6から入力されるクロック信号やデータ信号(コマンドデータ、アドレスデータ、書き込みデータ等)に基づき、不揮発性メモリー52及びレジスター54に対するリード/ライトを行うためのインターフェース回路である。また、インターフェース回路60は、出力選択回路70が出力するデジタル信号N_AMP_Oが入力され、発振器1の外部端子6からデジタル信号N_AMP_Oの読み出し要求コマンドが入力された場合に、デジタル信号N_AMP_Oを出力する。インターフェース回路60は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)やIC(Inter-Integrated Circuit)などの各種のシリアルバス対応のインターフェース回路であってもよいし、パラレルバス対応のインターフェース回路であってもよい。ただし、発振器1の外部端子数を削減し、パッケージ4を小型化するためには、インターフェース回路60をシリアルバス対応のインターフェース回路として構成するのが望ましい。
このように構成された本実施形態の発振器1は、発振器1の動作が保証される所望の温度範囲において、発振器1の周囲温度によらず極めて安定した周波数の発振信号を出力する恒温槽型発振器(発振素子3が水晶振動子であればOCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator))として機能する。特に、発振素子3をSCカット水晶振動子とし、発振素子3の温度が頂点付近の温度になるように温度制御データを設定することで、周波数安定度の極めて高い恒温槽型発振器を実現することができる。
1−3.温度制御回路及び出力選択回路の構成
図3は、温度制御回路30及び出力選択回路70の具体的な構成例を示す図である。図3では、温度制御回路30と電気的に接続される温度制御素子7として、発熱素子として機能するNPN型パワートランジスターが用いられている。また、温度制御回路30と電気的に接続される温度検出素子8としてNTCサーミスターが用いられている。図3では、温度が低下すると温度検出素子8(NTCサーミスター)の抵抗値が上昇し、その出力信号(温度検出信号)の電圧が低下するため、温度制御回路30に含まれる演算増幅器31の入力電位差が大きくなる。逆に、温度が上昇すると温度検出素子8(NTCサーミスター)の抵抗値が低下し、その出力信号(温度検出信号)の電圧が上昇するため、演算増幅器31の入力電位差が小さくなる。演算増幅器31の出力電圧は入力電位差に比例する。温度制御素子7(NPN型パワートランジスター)は、演算増幅器31の出力電圧が所定の電圧値よりも高い時はオンし、電圧値が高いほど電流が流れて発熱量が大きくなる。また、温度制御素子7(NPN型パワートランジスター)は、演算増幅器31の出力電圧が所定の電圧値よりも低い時はオフし、電流が流れず発熱量が徐々に低下する。したがって、温度検出素子8(NTCサーミスター)の抵抗値が所望の値になるように、すなわち、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が所望の設定温度に保たれるように温度制御素子7の動作が制御される。
なお、本実施形態では、可変抵抗32の抵抗値は温度制御データに応じて変化し、可変抵抗32の抵抗値に応じて演算増幅器31の非反転入力端子の電圧(温度制御素子7(NPN型パワートランジスター)の動作条件)が変化する。従って、温度制御データに応じて、温度制御素子7(NPN型パワートランジスター)のオンとオフが切り替わる時の温度検出素子8(NTCサーミスター)の出力電圧値(温度検出信号の電圧値)が可変であるため、オーブン9の設定温度を制御可能である。
また、図3に示すように、出力選択回路70は、増幅回路80と、判定回路90とを含んで構成されている。
増幅回路80は、第1基準信号Vr1及び温度検出素子8(NTCサーミスター)からの出力信号に基づく信号である第1温度信号Vt1が入力され、第1基準信号Vr1及び第1温度信号Vt1に基づく信号を出力可能である。本実施形態では、増幅回路80は、抵抗81、抵抗82及びレギュレーター40が生成する基準電圧Vreg2を電源電圧として動作する演算増幅器83を含む差動増幅回路である。そして、レギュレーター40が生成する基準電圧Vreg3とグランドとの間を抵抗分割して生成される第1基準信号Vr1が演算増幅器83の非反転入力端子に入力され、第1温度信号Vt1として温度検出素子8が出力する温度検出信号(NTCサーミスターからの信号)が抵抗81を介して演算増幅器83の反転入力端子に入力される。
本実施形態では、増幅回路80は、第1イネーブル信号EN_AMPに基づいて動作する。具体的には、増幅回路80は、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)の時に動作し、演算増幅器83により、第1基準信号Vr1と第1温度信号Vt1との電位差を、抵抗81の抵抗値及び抵抗82の抵抗値に応じた増幅率で増幅した電圧を有する信号を出力する。
また、増幅回路80は、第1イネーブル信号EN_AMPが非アクティブ(ローレベル)の時に停止し、演算増幅器83の出力端子がオープン(ハイインピーダンス)となり、第1温度信号Vt1に基づく信号を出力しない。
図4に、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)の時の、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)と第1温度信号Vt1の電圧(実線)及び増幅
回路80(演算増幅器83)の出力電圧(破線)との関係の一例を示す。図4に示すように、増幅回路80(演算増幅器83)からの出力信号は、その電圧が第1温度信号Vt1の電圧に応じて変化する信号、すなわち、温度を表す信号である。より具体的には、増幅回路80(演算増幅器83)からの出力信号は、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)を表す信号である。
図3に戻り、判定回路90は、第2基準信号Vr2及び温度制御素子7(NPN型パワートランジスター)への入力信号に基づく信号である第2温度信号Vt2が入力され、第2基準信号Vr2と第2温度信号Vt2との比較に基づく二値信号を出力可能である。本実施形態では、判定回路90は、レギュレーター40が生成する基準電圧Vreg2を電源電圧として動作するコンパレーター91である。そして、第2温度信号Vt2として温度制御素子7の入力信号(NPN型パワートランジスターのベース端子への入力信号)がコンパレーター91の非反転入力端子に入力され、レギュレーター40が生成する基準電圧Vreg3とグランドとの間を抵抗分割して生成される第2基準信号Vr2がコンパレーター91の反転入力端子に入力される。例えば、第2基準信号Vr2の電圧は、温度制御素子7(NPN型パワートランジスター)がオンからオフ又はオフからオンに切り替わる時(オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に一致する時)の演算増幅器31の出力電圧値と一致するように設定される。
本実施形態では、判定回路90は、第2イネーブル信号EN_CMPに基づいて動作する。具体的には、判定回路90(コンパレーター91)は、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)の時に動作し、第2温度信号Vt2の電圧が第2基準信号Vr2の電圧よりも高い場合はハイレベル、第2温度信号Vt2の電圧が第2基準信号Vr2の電圧よりも低い場合はローレベルとなる信号を出力する。
また、判定回路90(コンパレーター91)は、第2イネーブル信号EN_CMPが非アクティブ(ローレベル)の時に停止し、その出力端子がオープン(ハイインピーダンス)となり、第2温度信号Vt2に基づく信号を出力しない。
図5に、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)の時の、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)と第2温度信号Vt2の電圧(実線)及び判定回路90(コンパレーター91)の出力電圧(破線)との関係の一例を示す。図5に示すように、判定回路90(コンパレーター91)からの出力信号は、第2温度信号Vt2の電圧と第2基準信号Vr2の電圧との大小関係に応じた二値信号、すなわち、温度が設定温度に達しているか否かを表す信号である。より具体的には、判定回路90(コンパレーター91)からの出力信号がハイレベルの時は、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に達しておらず、ローレベルの時はオーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に達していることを表す。
図3に戻り、増幅回路80(演算増幅器83)の出力端子と判定回路90(コンパレーター91)の出力端子とは配線で接続されており、当該配線を伝搬する信号は、出力選択回路70の出力信号AMP_Oとして、信号処理回路5の出力端子T1から出力される。上述したように、本実施形態では、不揮発性メモリー52及びレジスター54において、第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPのうち、一方がアクティブ(ハイレベル)、他方が非アクティブ(ローレベル)となるように設定される。従って、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)に設定された時は、出力選択回路70の出力信号AMP_Oは増幅回路80からの出力信号であり、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)に設定された時は、出力選択回路70の出力信号AMP_Oは判定回路90からの出力信号である。すなわち、本実施形態では、増幅回路80からの出力信号及び判定回路90からの出力信号は、共通の出力端子
T1から出力される。
また、本実施形態では、出力選択回路70は、増幅回路80からの出力信号及び判定回路90からの出力信号と、第2イネーブル信号EN_CMPとが入力されるANDゲート71をさらに備える。より具体的には、ANDゲート71は、出力選択回路70の出力信号AMP_Oと第2イネーブル信号EN_CMPとが入力され、これら2つの信号の論理積であるデジタル信号N_AMP_Oを出力する。
従って、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)に設定された時は、第2イネーブル信号EN_CMPは非アクティブ(ローレベル)であるから、ANDゲート71が出力するデジタル信号N_AMP_Oはローレベルの信号である。この時、出力選択回路70の出力信号AMP_Oは増幅回路80からの出力信号であるので、ハイレベルとローレベルの間の中間電位となり得るが、第2イネーブル信号EN_CMPがローレベルであるから、ANDゲート71において、電源からグランドへの電流経路が遮断されており、貫通電流は流れない。従って、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)に設定された時の消費電力の増加を抑制することができる。
また、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)に設定された時は、出力選択回路70の出力信号AMP_Oは判定回路90からの出力信号であるので、ANDゲート71が出力するデジタル信号N_AMP_Oも判定回路90からの出力信号である。そして、外部装置から、発振器1の外部端子6を介してデジタル信号N_AMP_Oの読み出し要求コマンド(温度)が入力された場合、インターフェース回路60は、ANDゲート71からの出力信号であるデジタル信号N_AMP_Oに基づいて、温度が設定温度に達しているか否かを表す信号を生成し、発振器1の外部端子6を介して外部装置に出力する。より具体的には、デジタル信号N_AMP_Oがハイレベルの時は、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に達しておらず、ローレベルの時はオーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に達していることを表す。
1−4.発振器(信号処理回路)の製造方法
図6は、本実施形態の発振器1の製造方法の手順の一例を示すフローチャート図である。図6の工程S10〜S40の一部を省略又は変更し、あるいは、他の工程を追加してもよい。
図6の例では、まず、ICチップ2(信号処理回路5)の特性を調整する(S10)。たとえば、この工程S10において、ICチップ2(信号処理回路5)の特性情報を取得し、取得した特性情報に応じて、記憶部50(不揮発性メモリー52)に最適な電圧制御データや発振制御データを書き込んでもよい。
次に、部品搭載基板4cに、ICチップ2と、発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8が収容されたオーブン9とを搭載し、熱処理を行ってケース4aと基台4bとを封止することにより、発振器1を組み立てる(S20)。工程S20により、ICチップ2、発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8は、パッケージ4の内部又は凹部の表面に設けられた配線によって接続され、ICチップ2に電源を供給するとICチップ2、発振素子3、温度制御素子7及び温度検出素子8が電気的に接続される状態になる。
次に、発振器1の設定温度調整を行う(S30)。この設定温度調整工程S30の詳細は後述する。
最後に、信号処理回路5において、増幅回路80からの出力信号及び判定回路90からの出力信号のいずれか一方が共通の出力端子T1から出力されるように記憶部50を設定
する(S40)。この工程S40では、第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPのうち、一方がアクティブ(ハイレベル)、他方が非アクティブ(ローレベル)になるように、不揮発性メモリー52を設定する。
なお、図6のフローチャート図は、信号処理回路5(あるいはICチップ2)の製造方法の手順の一例を示すフローチャート図でもあり、信号処理回路5(あるいはICチップ2)の製造方法の手順としては工程S20及びS30は無くてもよい。
図7は、本実施形態における設定温度調整工程(図6のS30)の詳細な手順の一例を示すフローチャート図である。図7の工程S31〜S39の一部を省略又は変更し、あるいは、他の工程を追加してもよい。また、可能な範囲で、各工程の順番を適宜変更してもよい。
図7の例では、まず、外部装置(ここでは、発振器1の特性を調整するための装置)が、恒温槽に収容されている発振器1に電源電圧を供給し、発振器1を動作させる(S31)。
次に、外部装置が、恒温槽の温度(発振器1の周囲温度)を所望の温度(例えば、−40℃)に設定する(S32)。
次に、外部装置が、信号処理回路5のレジスター54に、インターフェース回路60を介して所定の温度制御データを設定する(S33)。
次に、外部装置が、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)、第2イネーブル信号EN_CMPが非アクティブ(ローレベル)となるように信号処理回路5のレジスター54を設定し、出力端子T1を介して出力される第1温度信号Vt1に基づく電圧値V1を測定する(S34)。
次に、外部装置が、第1イネーブル信号EN_AMPが非アクティブ(ローレベル)、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)となるように信号処理回路5のレジスター54を設定し、出力端子T1を介して出力される第2温度信号Vt2に基づく電圧値V2を測定する(S35)。
次に、外部装置が、出力回路20が出力する発振信号の周波数Fを測定する(S36)。
次に、外部装置が、恒温槽の温度を異なる温度(例えば、−30℃)に設定し(S321)、再び、工程S33〜工程S36の処理を行う。
同様に、外部装置が、発振器1の動作が保証される所望の温度範囲(例えば、−40℃〜+85℃)に含まれる、測定対象のすべての温度での測定を終了するまで(S37のN)、工程S32〜工程S36の処理を繰り返す。
そして、外部装置が、測定対象のすべての温度での測定を終了すると(S37のY)、次に、工程S33で設定した温度制御データ、工程S34〜S36で測定したV1、V2及びFから、周波数温度特性がフラットに最も近づく温度制御データを算出する(S38)。例えば、外部装置が、V1毎に、設定した温度制御データとV2との関係やV2とFとの関係などを算出し、これらの関係を基に、最適な温度制御データを算出する。
次に、外部装置が、工程S38で算出した温度制御データを信号処理回路5の不揮発性
メモリー52に書き込み(S39)、設定温度調整工程が終了する。
1−5.作用効果
以上に説明したように、本実施形態の発振器1では、信号処理回路5が、増幅回路80により、第1基準信号Vr1及び第1温度信号Vt1に基づく信号を出力し、判定回路90が第2基準信号Vr2と第2温度信号Vt2との比較に基づく二値信号を出力する。そして、第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPのいずれか一方のみがアクティブとなるように記憶部50を設定することで、増幅回路80からの出力信号と判定回路90からの出力信号のいずれか一方を共通の出力端子T1から出力させるこができる。このように、本実施形態によれば、汎用性の高い信号処理回路5を用いてその記憶部50の設定を変更することで用途に応じた発振器1をより低コストに実現することが可能である。また、本実施形態によれば、増幅回路80からの出力信号と判定回路90からの出力信号のいずれか一方を出力端子T1から出力可能であるため、発振器1の小型化にも有利である。
また、本実施形態の発振器1によれば、図3に示したように、温度検出素子8からの出力信号を第1温度信号Vt1とし、温度制御素子7への入力信号を第2温度信号Vt2とすることで、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)の情報と、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に達しているか否か(温度が安定しているか否か)を表す情報とを出力することができる。従って、図7に示したように、外部装置は、第1イネーブル信号EN_AMP及び第2イネーブル信号EN_CMPの設定を変更しながら必要な情報を取得し、オーブン9の設定温度を調整することもできる。
また、本実施形態の発振器1によれば、第1イネーブル信号EN_AMPをアクティブに設定することにより、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)の情報と、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に達しているか否かを表す信号を、出力端子T1を介して外部へ出力するとともに、インターフェース回路60を介して外部へ出力することもできる。従って、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に達しているか否かを表す信号を、出力端子T1を介して受け取る外部装置にも、インターフェース回路60を介して読み出す外部装置にも適用可能な汎用性の高い発振器1を実現することができる。
また、本実施形態の発振器1によれば、図3に示したように、判定回路90として演算増幅器ではなくコンパレーター91が用いられているので、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)が設定温度に達しているか否かを表す二値信号を、その立ち上がり時間や立下り時間を短縮して出力することができる。
1−6.変形例
[変形例1]
上述した実施形態では、図3に示したように、増幅回路80には、第1温度信号Vt1として、温度検出素子8からの出力信号に基づく信号が入力されているが、温度制御素子7への入力信号に基づく信号が入力されてもよい。
図8は、この変形例1における温度制御回路30及び出力選択回路70の具体的な構成例を示す図である。図8では、温度制御素子7の入力信号(NPN型パワートランジスターのベース端子への入力信号)が、第1温度信号Vt1として増幅回路80に入力される(具体的には、演算増幅器83の反転入力端子に入力される)。また、温度検出素子8(NTCサーミスター)が出力する温度検出信号が、第2温度信号Vt2として判定回路90に入力される(具体的には、コンパレーター91の非反転入力端子に入力される)。すなわち、図8では、図3に対して、第1温度信号Vt1と第2温度信号Vt2が入れ替わ
っている。図9に、この変形例1における、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)の時の、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)と第1温度信号Vt1の電圧(実線)及び増幅回路80(演算増幅器83)の電圧(破線)との関係の一例を示す。また、図10に、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)の時の、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)と第2温度信号Vt2の電圧(実線)及び判定回路90(コンパレーター91)の電圧(破線)との関係の一例を示す。
[変形例2]
上述した実施形態では、図3に示したように、別個の信号である第1基準信号Vr1及び第2基準信号Vr2が、それぞれ、増幅回路80及び判定回路90に入力されているが、第1基準信号Vr1及び第2基準信号Vr2として、共通の基準信号が増幅回路80及び判定回路90に入力されてもよい。また、上述した実施形態では、図3に示したように、別個の信号である第1温度信号Vt1及び第2温度信号Vt2が、それぞれ、増幅回路80及び判定回路90に入力されているが、第1温度信号Vt1及び第2温度信号Vt2として、共通の温度信号が増幅回路80及び判定回路90に入力されてもよい。
図11は、この変形例2における温度制御回路30及び出力選択回路70の具体的な構成例を示す図である。図11では、レギュレーター40が生成する基準電圧Vreg3とグランドとの間を抵抗分割して生成される基準信号が、第1基準信号Vr1として増幅回路80に入力される(具体的には、演算増幅器83の非反転入力端子に入力される)とともに、第2基準信号Vr2として判定回路90に入力される(具体的には、コンパレーター91の反転入力端子に入力される)。また、温度検出素子8(NTCサーミスター)からの出力信号(温度検出信号)が、第1温度信号Vt1として増幅回路80に入力される(具体的には、抵抗81を介して演算増幅器83の反転入力端子に入力される)とともに、第2温度信号Vt2として判定回路90に入力される(具体的には、コンパレーター91の非反転入力端子に入力される)。なお、図11の構成において、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)の時の、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)と第1温度信号Vt1の電圧(実線)及び増幅回路80(演算増幅器83)の電圧(破線)との関係は図4と同様であるため、その図示を省略する。同様に、図11の構成において、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)の時の、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)と第2温度信号Vt2の電圧(実線)及び判定回路90(コンパレーター91)の電圧(破線)との関係は図10と同様であるため、その図示を省略する。
また、図12は、この変形例2における温度制御回路30及び出力選択回路70の具体的な他の構成例を示す図である。図12では、レギュレーター40が生成する基準電圧Vreg3とグランドとの間を抵抗分割して生成される基準信号が、第1基準信号Vr1として増幅回路80に入力される(具体的には、演算増幅器83の非反転入力端子に入力される)とともに、第2基準信号Vr2として判定回路90に入力される(具体的には、コンパレーター91の反転入力端子に入力される)。また、温度制御素子7(NPN型パワートランジスター)への入力信号が、第1温度信号Vt1として増幅回路80に入力される(具体的には、抵抗81を介して演算増幅器83の反転入力端子に入力される)とともに、第2温度信号Vt2として判定回路90に入力される(具体的には、コンパレーター91の非反転入力端子に入力される)。なお、図12の構成において、第1イネーブル信号EN_AMPがアクティブ(ハイレベル)の時の、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)と第1温度信号Vt1の電圧(実線)及び増幅回路80(演算増幅器83)の電圧(破線)との関係は図9と同様であるため、その図示を省略する。同様に、図12の構成において、第2イネーブル信号EN_CMPがアクティブ(ハイレベル)の時の、オーブン9の内部温度(発振素子3の周囲温度)と第2温度信号Vt2の電圧(実線)及
び判定回路90(コンパレーター91)の電圧(破線)との関係は図5と同様であるため、その図示を省略する。
この変形例2によれば、第1基準信号Vr1及び第2基準信号Vr2を生成する回路を共通化することができるので、より簡単な構成で回路面積の小さい信号処理回路5を実現することができる。
[変形例3]
また、上記実施形態における出力選択回路70を、第1基準信号Vr1及び第2基準信号Vr2が、共通の第1入力端子から入力され、第1温度信号Vt1及び第2温度信号Vt2が、共通の第2入力端子から入力されるように変形してもよい。
図13は、この変形例3において、増幅回路80からの出力信号を出力端子T1から出力させる場合(第1イネーブル信号EN_AMPをアクティブに設定する場合)の出力選択回路の構成例を示す図である。図13では、演算増幅器83の反転入力端子に入力される第1温度信号Vt1及びコンパレーター91の非反転入力端子に入力される第2温度信号Vt2が、ICチップ2の第1入力端子T11から共通に入力されている。また、演算増幅器83の非反転入力端子に入力される第1基準信号Vr1及びコンパレーター91の反転入力端子に入力される第2基準信号Vr2が、ICチップ2の共通の第2入力端子T12から共通に入力されている。増幅回路80を構成する抵抗81及び抵抗82は、ICチップ2の外部に設けられている。抵抗81の一端には、例えば、温度検出素子8(NTCサーミスター)からの出力信号(温度検出信号)、あるいは、温度制御素子7(NPN型パワートランジスター)への入力信号が供給される。また、抵抗81の他端及び抵抗82の一端は第1入力端子T11と電気的に接続され、抵抗82の他端は、出力端子T1と電気的に接続されている。この場合、例えば、図6に示した発振器1の製造方法の手順において、工程S20で、基板上の抵抗81の配置領域に所望の抵抗値の抵抗を配置し、抵抗82の配置領域に所望の抵抗値の抵抗を配置すればよい。
図14は、この変形例3において、判定回路90からの出力信号を出力端子T1から出力させる場合(第2イネーブル信号EN_CMPをアクティブに設定する場合)の出力選択回路の構成例を示す図である。図14では、演算増幅器83の反転入力端子に入力される第1温度信号Vt1及びコンパレーター91の非反転入力端子に入力される第2温度信号Vt2が、ICチップ2の第1入力端子T11から共通に入力されている。また、演算増幅器83の非反転入力端子に入力される第1基準信号Vr1及びコンパレーター91の反転入力端子に入力される第2基準信号Vr2が、ICチップ2の共通の第2入力端子T12から共通に入力されている。増幅回路80を構成する抵抗81として0Ωの抵抗がICチップ2の外部に設けられており、抵抗81の両端は短絡されている。また、図13と異なり、抵抗82は設けられておらず、第1入力端子T11と出力端子T1の間は開放されている。この場合、例えば、図6に示した発振器1の製造方法の手順において、工程S20で、基板上の抵抗81の配置領域に0Ωの抵抗を配置し、抵抗82の配置領域には抵抗を配置しないようにすればよい。
この変形例3によれば、ICチップ2を汎用化し、ICチップ2の外付けの抵抗81及び抵抗82を変更することで、用途に応じた発振器1を低コストに実現することが可能である。
[変形例4]
上述した実施形態では、図3に示したように、ANDゲート71は、出力選択回路70の出力信号AMP_Oと第2イネーブル信号EN_CMPとが入力されているが、第2イネーブル信号EN_CMPに代えて、インターフェース回路60が外部装置から読み出し
要求コマンドを受け取った場合に生成する読み出し信号が入力されるようにしてもよい。この読み出し信号は、例えば、インターフェース回路60が記憶部50又は出力選択回路70から読み出し対象のデータを受け取る期間(クロックサイクル)にアクティブ(ハイレベル)となる信号であってもよい。あるいは、ANDゲート71は、第2イネーブル信号EN_CMPに代えて、この読み出し信号と出力選択回路70からの読み出しの場合にのみアクティブ(ハイレベル)となるアドレスデコード信号との論理積に相当する信号が入力されるようにしてもよい。
[変形例5]
上述した実施形態では、図3に示したように、増幅回路80からの出力信号と判定回路90からの出力信号は、信号処理回路5の共通の出力端子T1から出力されているが、それぞれ、別個の出力端子から出力されてもよい。
[変形例6]
上述した実施形態では、第1イネーブル信号EN_AMPをアクティブ(ハイレベル)、かつ、第2イネーブル信号EN_CMPを非アクティブ(ローレベル)に設定した場合、ANDゲート71が出力するデジタル信号N_AMP_Oが常にローレベルとなるため、外部装置は、インターフェース回路60を介して増幅回路80からの出力信号を読み出すことができない。例えば、増幅回路80からの出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路を設け、当該A/D変換回路が出力するデジタル信号がインターフェース回路60に入力されるようにしてもよい。
2.電子機器
図15は、本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態の電子機器300は、発振器310、CPU(Central Processing Unit)320、逓倍回路330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図15の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振器310は、信号処理回路312により、発振源からの信号に基づき所望の周波数の発振信号を出力するものである。
逓倍回路330は、発振器310(信号処理回路312)が出力する発振信号を所望の周波数に逓倍して出力する回路である。逓倍回路330が出力する発振信号は、CPU320のクロック信号として使用されてもよいし、CPU320が通信用の搬送波を生成するために使用されてもよい。
CPU320(処理部)は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、例えば、発振器310が出力する発振信号あるいは逓倍回路330が出力する発振信号に基づいて各種の計算処理や制御処理を行う。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種
制御を行う。
例えば、信号処理回路312として上記の実施形態又は各変形例における汎用性の高い信号処理回路5を適用し、あるいは、発振器310として上記の実施形態又は各変形例の発振器1(信号処理回路5を備える)を適用することにより、電子機器300の低コスト化を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、GPS(Global Positioning System)モジュール、ネットワーク機器、放送機器、人工衛星や基地局で利用される通信機器、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、スマートフォンや携帯電話機などの移動体端末、ディジタルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、リアルタイムクロック装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(Point Of Sale)端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
本実施形態の電子機器300の一例として、信号処理回路312を備えた発振器310を基準信号源として用いて、例えば、端末と有線または無線で通信を行う端末基地局用装置等として機能する伝送装置が挙げられる。信号処理回路312として上記の実施形態又は各変形例における汎用性の高い信号処理回路5を適用し、あるいは、発振器310として上記の実施形態又は各変形例の発振器1(信号処理回路5を備える)を適用することにより、例えば通信基地局などに利用可能な、従来よりも周波数精度の高い、高性能、高信頼性を所望される電子機器300をより低コストで実現することも可能である。
また、本実施形態の電子機器300の他の一例として、通信部360が外部クロック信号を受信し、CPU320(処理部)が、当該外部クロック信号と発振器310の出力信号あるいは逓倍回路330の出力信号(内部クロック信号)とに基づいて、発振器310の周波数を制御する周波数制御部と、を含む、通信装置であってもよい。この通信装置は、例えば、ストレータム3などの基幹系ネットワーク機器やフェムトセルに使用される通信機器であってもよい。
3.基地局
図16は、本実施形態の基地局の概略構成の一例を示す図である。本実施形態の基地局400は、受信装置410、送信装置420及び制御装置430を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図16の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
受信装置410は、受信アンテナ412、受信部414、処理部416及び発振器418を含んで構成されている。
発振器418は、信号処理回路419により、発振源からの信号に基づき所望の周波数の発振信号を出力するものである。
受信アンテナ412は、携帯電話機やGPS衛星などの移動局(不図示)から、各種の情報が重畳された電波を受信する。
受信部414は、発振器418(信号処理回路419)が出力する発振信号を用いて、受信アンテナ412が受信した信号を所望の中間周波数(IF:Intermediate Frequency)帯の信号に復調する。
処理部416は、発振器418が出力する発振信号を用いて、受信部414が復調した中間周波数帯の信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号に含まれている情報を復調する。
制御装置430は、受信装置410(処理部416)が復調した情報を受け取り、当該情報に応じた各種の処理を行う。そして、制御装置430は、移動局に送信する情報を生成し、当該情報を送信装置420(処理部426)に送出する。
送信装置420は、送信アンテナ422、送信部424、処理部426及び発振器428を含んで構成されている。
発振器428は、信号処理回路429により、発振源からの信号に基づき所望の周波数の発振信号を出力するものである。
処理部426は、発振器428(信号処理回路429)が出力する発振信号を用いて、制御装置430から受け取った情報を用いてベースバンド信号を生成し、当該ベースバンド信号を中間周波数帯の信号に変換する。
送信部424は、発振器428が出力する発振信号を用いて、処理部426からの中間周波数帯の信号を変調して搬送波に重畳する。
送信アンテナ422は、送信部424からの搬送波を電波として携帯電話機やGPS衛星などの移動局に送信する。
受信装置410が有する信号処理回路419や送信装置420が有する信号処理回路429として上記の実施形態又は各変形例における汎用性の高い信号処理回路5を適用し、あるいは、受信装置410が有する発振器418や送信装置420が有する発振器428として上記の実施形態又は各変形例における発振器1(信号処理回路5を備える)を適用することにより、通信性能に優れた信頼性の高い基地局をより低コストで実現することができる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態の発振器は恒温槽型発振器であるが、本発明は、恒温槽型発振器に限らず、温度補償機能を有する温度補償発振器(例えば、TCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator))や周波数制御機能を有する電圧制御発振器(例えば、VCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator))、温度補償機能と周波数制御機能を有する発振器(例えば、VC−TCXO(Voltage Controlled Temperature Compensated Crystal Oscillator))等にも適用することができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例
えば、上記の実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…発振器、2…ICチップ、3…発振素子、4…パッケージ、4a…ケース、4b…基台、4c…部品搭載基板、5…信号処理回路、6…外部端子(外部電極)、7…温度制御素子、8…温度検出素子、9…オーブン、9a…部品搭載基板、10…発振回路、20…出力回路、30…温度制御回路、31…演算増幅器、32…可変抵抗、40…レギュレーター、50…記憶部、52…不揮発性メモリー、54…レジスター、60…インターフェース回路、70…出力選択回路、71…ANDゲート、80…増幅回路、81…抵抗、82…抵抗、83…演算増幅器、90…判定回路、91…コンパレーター、300…電子機器、310…発振器、312…信号処理回路、320…CPU、330…逓倍回路、340…ROM、350…RAM、360…通信部、400…基地局、410…受信装置、412…受信アンテナ、414…受信部、416…処理部、418…発振器、419…信号処理回路、420…送信装置、422…送信アンテナ、424…送信部、426…処理部、428…発振器、429…信号処理回路、430…制御装置、EN_AMP…第1イネーブル信号、EN_CMP…第2イネーブル信号、Vr1…第1基準信号、Vr2…第2基準信号、Vt1…第1温度信号、Vt2…第2温度信号、T1…出力端子

Claims (14)

  1. 第1基準信号及び第1温度信号に基づく信号を出力可能な増幅回路と、
    第2基準信号と第2温度信号との比較に基づく二値信号を出力可能な判定回路と、
    前記増幅回路の出力ノード及び前記判定回路の出力ノードに電気的に接続された出力端子と、を備え、
    前記増幅回路は第1イネーブル信号に基づいて動作し、
    前記判定回路は第2イネーブル信号に基づいて動作する、信号処理回路。
  2. 前記増幅回路からの出力信号及び前記判定回路からの出力信号と、前記第2イネーブル信号と、が入力されるANDゲートをさらに備える、請求項に記載の信号処理回路。
  3. 前記ANDゲートからの出力信号に基づいて、温度が設定温度に達しているか否かを表す信号を生成するインターフェース回路をさらに備える、請求項に記載の信号処理回路。
  4. 前記第1基準信号及び前記第2基準信号として、共通の基準信号が前記増幅回路及び前記判定回路に入力される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の信号処理回路。
  5. 前記第1温度信号及び前記第2温度信号として、共通の温度信号が前記増幅回路及び前記判定回路に入力される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の信号処理回路。
  6. 前記第1基準信号及び前記第2基準信号が、共通の第1入力端子から入力され、
    前記第1温度信号及び前記第2温度信号が、共通の第2入力端子から入力される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の信号処理回路。
  7. 前記増幅回路からの出力信号を、温度を表す信号として出力し、
    前記判定回路からの出力信号を、温度が設定温度に達しているか否かを表す信号として出力する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の信号処理回路。
  8. 前記増幅回路が差動増幅回路であり、
    前記判定回路がコンパレーターである、請求項1乃至のいずれか一項に記載の信号処理回路。
  9. 第1基準信号及び第1温度信号に基づく信号を、温度を表す信号として出力可能な増幅回路と、
    第2基準信号と第2温度信号との比較に基づく二値信号を、温度が設定温度に達しているか否かを表す信号として出力可能な判定回路と、
    前記増幅回路の出力ノード及び前記判定回路の出力ノードに電気的に接続された出力端子と、を備え、
    前記増幅回路からの出力信号及び前記判定回路からの出力信号のいずれか一方が前記出力端子から出力されるように設定されている、信号処理回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の信号処理回路を備えている、半導体集積回路装置。
  11. 発振素子と、
    前記発振素子を発振させる発振回路と、
    前記発振素子の周囲温度を検出する温度検出素子と、
    前記温度検出素子によって検出された温度に基づいて動作する温度制御素子と、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の信号処理回路と、を備え、
    前記第1温度信号及び前記第2温度信号は、前記温度検出素子からの出力信号または前記温度制御素子への入力信号に基づく信号である、発振器。
  12. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の信号処理回路又は請求項11に記載の発振器を備えている、電子機器。
  13. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の信号処理回路又は請求項11に記載の発振器を備えている、基地局。
  14. 第1基準信号及び第1温度信号に基づく信号を出力する増幅回路と、第2基準信号と第2温度信号との比較に基づく二値信号を出力する判定回路と、記憶部と、前記増幅回路の出力ノード及び前記判定回路の出力ノードに電気的に接続された出力端子と、を備えている信号処理回路の製造方法であって、
    前記増幅回路からの出力信号及び前記判定回路からの出力信号のいずれか一方が前記出力端子から出力されるように前記記憶部を設定する工程を含む、信号処理回路の製造方法。
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