JP6661894B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置に関し、特に、複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置の定着装置に関する。
複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置の定着装置における最近の技術動向として、安価で高品質な製品が望まれている。低コストを達成するためには、定着部材と加圧部材を圧接させたり離間させたりするための圧接離間機能を省くことが有効である。
しかしながら、圧接離間機能を省いた場合には、非印字中においても定着部材に加圧部材が圧接された状態となる。よって、定着装置が長期間(例えば数週間以上)にわたって稼働されずに放置されると、定着ニップにおいて定着部材に加圧部材が圧接されたままとなり、定着部材において、加圧部材が圧接している部分にクリープ変形が生じてしまう。特に、近年では、定着部材にPI(ポリイミド)を使用したり、省エネのために定着ニップ幅をより広くしたりする傾向があり、それに伴ってクリープ変形による変形量も増大する傾向がある。
定着部材にクリープ変形が生じた状態で印字処理を行うと、クリープ変形によって生じた定着部材の凹凸によって、均一な定着ニップの形成が阻害され、画像の光沢ムラが発生してしまうという問題がある。
また、定着ニップを通過した記録媒体を定着部材から分離するための分離部材が定着部材の外周面に近接して配置されている場合には、定着部材にクリープ変形が生じた状態で印字処理を行うと、クリープ変形部分(定着ニップの端部近傍に位置していた部分)が分離部材に接触して、定着部材に擦り傷がついたり、定着部材が破損したりしてしまうという問題がある。なお、定着部材が分離部材に接触しないように、定着部材と分離部材の隙間を十分に広くすることも考えられるが、定着部材と分離部材の隙間を広くするほど分離性が低下してしまうので望ましくない。
そこで、上記のような問題を回避するために、特許文献1に記載の定着装置では、定着動作時を除く期間において、定着ベルト(定着部材)を定期的に所定距離だけ移動するように走行駆動させることによって、クリープ変形が生じることを予防している。
また、特許文献2に記載の定着装置では、定着装置が所定時間停止した後、ベルト状の回転体(定着部材)が再び回転する時に、ベルト状の回転体におけるクリープ変形部分(すなわち、定着ニップの上流側端部および下流側端部)を順次、定着ニップ内に移動させた状態で加熱することによって、クリープ変形部分の形状を修復している。
また、特許文献3に記載の画像加熱装置では、分離板(分離部材)と定着フィルム(定着部材)とのギャップを可変にする分離板移動機構を設け、分離板を定着フィルムから遠ざけた状態で定着フィルムを所定時間加熱回転させる修復モードを実行することによって、クリープ変形部分の形状を修復している。
特開2004−145164号公報 特開2006−163295号公報 特開2015−11167号公報
しかしながら、特許文献1に記載の定着装置では、定着動作時を除く期間において、定着ベルトを定期的に走行駆動させるので、定着ベルト等の摩耗が進み、それらの寿命が短くなってしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載の定着装置では、定着ニップの上流側端部及び下流側端部にそれぞれ生じたクリープ変形部分を、定着ニップ内で個別に加熱・加圧して修復するだけなので、ベルト状の回転体の形状をより均一に修復することができないという問題がある。また、定着ニップの上流側端部に生じたクリープ変形部分を定着ニップ内に移動させる際に、定着ニップの下流側端部に生じたクリープ変形部分が分離部材に接触する可能性もある。
また、特許文献3に記載の画像加熱装置では、分離板移動機構を設ける必要があり、その分だけコストが高くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記のような現状を検討して改善を施した定着装置および画像形成装置を提供することを技術的課題としている。
請求項1の発明は、定着部材と、前記定着部材に当接して定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ニップの下流側において前記定着部材の外周面に非接触で配置される分離部材と、前記定着部材を加熱する加熱装置とを備え、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けるように構成された定着装置であって、非印字中に前記加圧部材が圧接され続けることによって生じた前記定着部材のクリープ変形を修正するクリープ変形修正モードを実行する制御手段を備え、前記クリープ変形修正モードでは、前記定着部材のクリープ変形部分が前記分離部材に接触しないように、前記定着部材を最初に逆回転させることによって前記クリープ変形部分を前記定着ニップの上流側へ移動させて前記加熱装置によって加熱し、前記定着部材は無端ベルト状であって、前記定着装置は、前記定着部材を内側から支持するとともに加熱する加熱支持部材と、前記加圧部材との間で前記定着部材を挟持するニップ形成部材とをさらに備え、前記加熱支持部材は、前記定着ニップに近い側の第1位置と前記定着ニップから遠い側の第2位置との間で移動可能に構成され、印字中は、前記加熱支持部材は前記第1位置に位置しており、前記クリープ変形修正モードでは、前記加熱支持部材は一時的に前記第2位置に移動されるというものである
請求項の発明は、請求項1に記載の定着装置において、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、前記クリープ変形修正モードを実行すべきか否かを判定する判定手段をさらに備えるというものである。
請求項の発明は、請求項1または2に記載の定着装置において、前記クリープ変形修正モードにおいて、前記制御手段は、前記定着部材を最初に逆回転させることによって、前記クリープ変形部分が少なくとも前記加熱支持部材を通過するまで、前記定着部材を移動させる逆回転ステップと、前記クリープ変形部分が前記加熱支持部材を通過してから前記分離部材に到達する手前で逆回転から正回転に切り替える反転ステップと、前記定着部材を正回転させることによって、前記クリープ変形部分が前記定着ニップを通過するまで、前記定着部材を移動させる正回転ステップとを実行するというものである。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置において、前記クリープ変形修正モードでは、前記加熱装置による加熱を開始する加熱開始タイミングは、前記定着部材を最初に逆回転させる逆回転開始タイミングと同時か、もしくは前記逆回転開始タイミングよりも遅く、前記定着部材を逆回転させるときの前記定着装置の移動速度は、印字中の移動速度と同じか、もしくは印字中の移動速度よりも遅いというものである。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置において、前記制御手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、前記クリープ変形修正モードの処理時間を変更するというものである。
請求項の発明は、請求項に記載の定着装置において、前記制御手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、前記逆回転ステップ、前記反転ステップおよび前記正回転ステップからなる一連の処理の実行回数を変更するというものである。
請求項の発明は、請求項に記載の定着装置において、前記判定手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間が所定時間未満である場合には、前記クリープ変形修正モードを実行すべきではないと判定するというものである。
請求項の発明は、請求項に記載の定着装置において、前記所定時間は、前記クリープ変形部分の変形量が、前記クリープ変形部分が前記分離部材に接触し得る変形量に到達すると推定される時間であるというものである。
請求項9の発明は、定着部材と、前記定着部材に当接して定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ニップの下流側において前記定着部材の外周面に非接触で配置される分離部材と、前記定着部材を加熱する加熱装置とを備え、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けるように構成された定着装置であって、非印字中に前記加圧部材が圧接され続けることによって生じた前記定着部材のクリープ変形を修正するクリープ変形修正モードを実行する制御手段を備え、前記クリープ変形修正モードでは、前記定着部材のクリープ変形部分が前記分離部材に接触しないように、前記定着部材を最初に逆回転させることによって前記クリープ変形部分を前記定着ニップの上流側へ移動させて前記加熱装置によって加熱し、前記制御手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間が長いほど、前記クリープ変形修正モードの処理時間が長くなるように変更し、前記定着部材は無端ベルト状であって、前記定着装置は、前記定着部材を内側から支持するとともに加熱する加熱支持部材と、前記加圧部材との間で前記定着部材を挟持するニップ形成部材とをさらに備え、前記クリープ変形修正モードにおいて、前記制御手段は、前記定着部材を最初に逆回転させることによって、前記クリープ変形部分が少なくとも前記加熱支持部材を通過するまで、前記定着部材を移動させる逆回転ステップと、前記クリープ変形部分が前記加熱支持部材を通過してから前記分離部材に到達する手前で逆回転から正回転に切り替える反転ステップと、前記定着部材を正回転させることによって、前記クリープ変形部分が前記定着ニップを通過するまで、前記定着部材を移動させる正回転ステップとを実行し、前記制御手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、前記逆回転ステップ、前記反転ステップおよび前記正回転ステップからなる一連の処理の実行回数を変更する、定着装置。
請求項10の発明は画像形成装置に係り、請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置を備えるというものである。
請求項1の発明によれば、非印字中に加圧部材が圧接され続けることによって生じた定着部材のクリープ変形を修正するクリープ変形修正モードを実行する制御手段を備え、クリープ変形修正モードでは、定着部材のクリープ変形部分が分離部材に接触しないように、定着部材を最初に逆回転させることによってクリープ変形部分を定着ニップの上流側へ移動させて加熱装置によって加熱するので、クリープ変形部分が分離部材に接触してしまうことを回避しつつ、クリープ変形部分の形状を修正することができる。
請求項2の発明によれば、非印字中に定着部材に加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、クリープ変形修正モードを実行すべきか否かを判定する判定手段をさらに備えるので、不必要な場合にまでクリープ変形修正モードを実施してしまうことを回避することができ、定着部材の摩耗を抑制することができる。
請求項3の発明によれば、クリープ変形修正モードにおいて、制御手段は、定着部材を最初に逆回転させることによって、クリープ変形部分が少なくとも加熱支持部材を通過するまで、定着部材を移動させる逆回転ステップと、クリープ変形部分が加熱支持部材を通過してから分離部材に到達する手前で逆回転から正回転に切り替える反転ステップと、定着部材を正回転させることによって、クリープ変形部分が定着ニップを通過するまで、定着部材を移動させる正回転ステップとを実行するので、クリープ変形部分が分離部材に接触してしまうことを回避しつつ、クリープ変形部分の形状を修正することができる。
請求項4の発明によれば、クリープ変形修正モードでは、加熱支持部材は、定着ニップから遠い側の第2位置に一時的に移動されるので、定着部材の張力を高くした状態で、クリープ変形部分を加熱支持部材によって均一に加熱することができ、クリープ変形部分の形状をより効果的に均一に修正することができる。また、定着部材の張力を高くすることによって、定着部材の振動が抑制されるため、定着部材が振動して分離部材に接触してしまうことをより効果的に防止することができる。
請求項5の発明によれば、クリープ変形部分の位置を検知する検知手段を備え、定着部材を逆回転させた後、クリープ変形部分の位置が所定位置に到達した時点で、定着部材を正回転させるので、定着部材を逆回転させているときにクリープ変形部分が分離部材に接触してしまうことを確実に回避することができる。
請求項6の発明によれば、検知手段は、定着部材の移動速度と移動時間とに基づいてクリープ変形部分の位置を検知するので、低コストな構成でクリープ変形部分の位置を検知することができる。
請求項7の発明によれば、クリープ変形修正モードでは、加熱装置による加熱を開始する加熱開始タイミングは、定着部材を最初に逆回転させる逆回転開始タイミングと同時か、もしくは逆回転開始タイミングよりも遅く、定着部材を逆回転させるときの定着装置の移動速度は、印字中の移動速度と同じか、もしくは印字中の移動速度よりも遅いので、昇温速度の速い定着装置において、大きなクリープ変形が生じている場合であっても、異常昇温等のトラブルの発生を抑制することができる。
請求項8の発明によれば、非印字中に定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、クリープ変形修正モードの処理時間を変更するので、クリープ変形部分の形状を修復するのに適した時間だけクリープ変形修正モードが実施されるので、クリープ変形修正モードが不必要に長時間実施されることがなく、定着部材の摩耗を抑制することができる。
請求項9の発明によれば、制御手段は、非印字中に定着部材に加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、逆回転ステップ、反転ステップおよび正回転ステップからなる一連の処理の実行回数を変更するので、クリープ変形修正モードが不必要に長時間実施されることがなく、定着部材の摩耗を抑制することができる。
請求項10の発明によれば、判定手段は、非印字中に定着部材に加圧部材が圧接され続けていた時間が所定時間未満である場合には、クリープ変形修正モードを実行すべきではないと判定するので、不必要な場合にまでクリープ変形修正モードを実施してしまうことを回避することができ、定着部材の摩耗を抑制することができる。
請求項11の発明によれば、判定手段は、非印字中に定着部材に加圧部材が圧接され続けていた時間が、所定時間(クリープ変形部分の変形量が、クリープ変形部分が分離部材に接触し得る変形量に到達すると推定される時間)未満である場合には、クリープ変形修正モードを実行すべきではないと判定するので、不必要な場合(クリープ変形部分が分離部材に接触しないような場合)にまでクリープ変形修正モードを実施してしまうことを回避することができ、定着部材の摩耗を抑制することができる。
プリンターの構成を示す図である。 第1実施例の定着装置の構成を示す図である。 分離部材と定着ベルトの隙間の大きさと分離性との関係を示す図である。 リフレッシュモードにおける定着装置の動作の概要を示す図である。 放置時間とクリープ変形部分の高さとの関係を示す図である。 放置時間をカウントするための処理の流れを示すフローチャートである。 リフレッシュモードを実施するための処理の流れを示すフローチャートである。 リフレッシュモードにおいて実施されるセット数とクリープ変形部分の高さとの関係を示す図である。 リフレッシュモードにおいて定着ベルトの張力を一時的に高くするときの定着装置の動作を示す図である。 第2実施例の定着装置の構成を示す図である。 第3実施例の定着装置の構成を示す図である。 第4実施例の定着装置の構成を示す図である。 第5実施例の定着装置の構成を示す図である。
以下に、本願発明を具現化した実施形態を、画像形成装置の一例であるタンデム方式のカラーデジタルプリンター(以下、プリンターと称する)に適用した場合の図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図1において紙面に直交した方向を正面視とし、これを基準にしている。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1).プリンターの概要
まず、図1を参照しながら、プリンター1の概要を説明する。図1に示すように、プリンター1は、その筐体2内に、画像プロセス装置3、給紙装置4、及び定着装置5等を備えている。詳細は図示していないが、プリンター1は、例えばLANといったネットワークに接続されていて、外部端末(図示省略)からの印刷指令を受け付けると、当該指令に基づいて印刷を実行するように構成されている。
筐体2内の下部に位置する給紙装置4は、紙などの記録媒体Sを収容する給紙カセット21、給紙カセット21内の記録媒体Sを最上層から繰り出すピックアップローラー22、繰り出された記録媒体Sを1枚ずつに分離する一対の分離ローラー23、及び、1枚に分離された記録媒体Sを所定のタイミングにて画像プロセス装置3に搬送する一対のタイミングローラー24等を備えている。各給紙カセット21内の記録媒体Sは、ピックアップローラー22及び分離ローラー23の回転にて、最上層のものから1枚ずつ搬送経路30に送り出される。搬送経路30は、給紙装置4の給紙カセット21から、タイミングローラー体24のニップ部、画像プロセス装置3の二次転写ニップ部、及び定着装置5の定着ニップ部を経て、筐体2上部にある排出ローラー体26に至る。
給紙カセット21内の記録媒体Sは、通紙幅(搬送方向と直交する幅寸法)の中央を基準にして、搬送経路30に向けて矢印S方向に搬送するセンター基準にセットされる。図示は省略するが、給紙カセット21内には、給紙前の記録媒体Sをセンター基準に幅寄せする一対の側部規制板を備えている。一対の側部規制板は、通紙幅方向に互いに連動して遠近移動するように構成されている。給紙カセット21内の記録媒体Sを一対の側部規制板にて通紙幅方向両側から挟持することによって、給紙カセット21内の記録媒体Sがその規格に拘らずセンター基準にセットされる。従って、画像プロセス装置3での転写処理や、定着装置5での定着処理もセンター基準で実行される。
給紙装置4の上方に位置する画像プロセス装置3は、像担持体の一例である感光体ドラム13上に形成されたトナー像を記録媒体Sに転写する役割を担うものであり、中間転写体としての中間転写ベルト6、並びに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応する計4つの作像部7等を備えている。
中間転写ベルト6は導電性を有する素材からなる無端状のものであり、像担持体の一例でもある。中間転写ベルト6は、筐体2内の中央部右側に位置する駆動ローラー8と、同じく中央部左側に位置する従動ローラー9とに巻き掛けられている。主モーター(図示省略)の動力伝達にて駆動ローラー8を図1の反時計方向に回転させることにより、中間転写ベルト6は図1の反時計方向に周回する。
中間転写ベルト6のうち駆動ローラー8に巻き掛けられた部分の外周側には、二次転写ローラー10が配置されている。二次転写ローラー10は中間転写ベルト6に当接していて、中間転写ベルト6と二次転写ローラー10との間(当接部分)が二次転写領域としての二次転写ニップ部になっている。二次転写ローラー10は、中間転写ベルト6の回転に伴って、又は二次転写ニップ部に挟持搬送される記録媒体Sの移動に伴って、図1の時計方向に回転する。中間転写ベルト6のうち従動ローラー9に巻き掛けられた部分の外周側には、中間転写ベルト6上の未転写トナーを除去する転写ベルトクリーナー12が配置されている。転写ベルトクリーナー12は中間転写ベルト6に当接している。
4つの作像部7は、中間転写ベルト6の下方において、図1の左からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、中間転写ベルト6に沿って並べて配置されている。図1では説明の便宜上、各作像部7に、再現色に応じて符号Y,M,C,Kを添えている。各作像部7は図1の時計方向に回転する像担持体の一例としての感光体ドラム13を備えている。感光体ドラム13の周囲には、図1における時計回りの回転方向に沿って順に、帯電装置14、露光装置19、現像装置15、一次転写ローラー16及び感光体クリーナー17が配置されている。
感光体ドラム13は負帯電性のものであり、主モーターからの動力伝達によって図1の時計方向に回転するように構成されている。帯電装置14は、感光体ドラムの表面を一様に帯電させるものである。現像装置15は、負の極性を呈するトナーを利用して、感光体ドラム13上に形成された静電潜像を反転現像にて顕在化させるものである。
一次転写ローラー16は中間転写ベルト6の内周側に位置していて、中間転写ベルト6を挟んで、対応する作像部7の感光体ドラム13に対峙している。一次転写ローラー16も、中間転写ベルト6の回転に伴って図1の反時計方向に回転する。中間転写ベルト6と一次転写ローラー16との間(当接部分)は一次転写領域としての一次転写ニップ部になっている。感光体クリーナー17は、感光体ドラム13上に残留する未転写トナーを除去するためのものであり、感光体ドラム13に当接している。4つの作像部7の下方には露光装置19が配置されている。露光装置19は、外部端末等からの画像情報に基づき、レーザー光によって各感光体ドラム13に静電潜像を形成するものである。
各作像部7は、感光体ドラム13、帯電装置14、露光装置19、現像装置15及び感光体クリーナー17をひとまとまりにハウジング20内に収容してカートリッジ化(一体構造化)されていて、いわゆるプロセスカートリッジとして筐体2に交換可能(着脱可能
)に装着されている。なお、中間転写ベルト6の上方には、各現像装置15に供給されるトナーを収容するホッパー(図示省略)が配置されている。
各作像部7において、帯電装置14にて帯電される感光体ドラム13に、露光装置19から画像信号に対応したレーザー光が投射されると、静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置15から供給されるトナーにて反転現像されて各色のトナー像となる。各感光体ドラム13上のトナー像は、それぞれ対応した一次転写ニップ部において、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体ドラム13から中間転写ベルト6の外周面に一次転写されて重ねられる。感光体ドラム13に残った未転写トナーは感光体クリーナー17にて掻き取られ、感光体ドラム13上から取り除かれる。そして、記録媒体Sが二次転写ニップ部を通過する際に、重ね合わせられた4色のトナー像が記録媒体Sに一括して二次転写される。中間転写ベルト6に残った未転写トナーは転写ベルトクリーナー12にて掻き取られ、中間転写ベルト6上から取り除かれる。
二次転写ローラー10の上方に位置する定着装置5は、ニップ形成部材としての定着ローラー31、加熱支持部材としての加熱ローラー32、定着部材としての定着ベルト33、加圧ローラー34および分離部材35を備えている。定着ベルト33と加圧ローラー34の当接部分が定着領域である定着ニップ部になっている。二次転写ニップ部を通過して未定着トナー像を載せた記録媒体Sは、定着ニップ部を通過する際に加熱・加圧され、記録媒体S上にトナー像が定着される。その後、記録媒体Sは、定着ニップ部の下流側に設けられた分離部材により定着ローラー31から分離され、搬送経路30上を搬送されたのちに排出ローラー体26の回転にて排紙トレイ27上に排出される。
筐体2内部のうち画像プロセス装置3と給紙装置4との間には、プリンター1の制御全般を司る制御手段としての制御部28が配置されている。制御部28には、各種演算処理、記憶及び制御を実行するコントローラー(図示省略)が内蔵されている。
(2).第1実施例の定着装置
次に、図2〜図9を参照しながら、第1実施例の定着装置について説明する。
定着装置5は、無端ベルト状の定着ベルト33(定着部材)を備えている。定着ベルト33は、例えば、円筒状にしたときの外径が50mmであり、厚さ70μmのPI(ポリイミド)からなる基材と、厚さ200μmのシリコンゴムからなる弾性層と、厚さ30μmのPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)からなる離形層とを内側から順に積層して構成されている。定着ベルト33は、回転可能に両端が支持された加熱ローラー32(加熱支持部材)と、この加熱ローラー32から離れた位置に回転可能に固定配置された定着ローラー31(ニップ形成部材)とに巻掛けられている。
加熱ローラー32は、例えば、外径30mmの金属円筒管からなり、内部に熱源であるヒーターランプ36を有している。また、加熱ローラー32は、図示しないスプリングによって定着ローラー31から離れる方向へ付勢されている。これにより、定着ベルト33に所定の張力が付与される。
加熱ローラー32は、加熱装置としてのヒーターランプ36によって内部から加熱され、そうして加熱された加熱ローラー32によって定着ベルト33が加熱されるようになっている。また、加熱ローラー32にはサーミスター37が接触配置されており、このサーミスター37によって検出された温度に応じてヒーターランプ36のオンオフを制御することにより、加熱ローラー32及び定着ベルト33を所定温度に設定できるようになっている。
加圧ローラー34は、例えば、外径が30mmであり、外径22mmの金属円筒状の芯金の外周部に厚さ4mmのゴムまたはスポンジからなる弾性層を有しており、弾性層の表面には厚さ40μmの離形層が形成されている。加圧ローラー34は、図示しないスプリングによって定着ローラー31に向かって付勢されている。これにより、定着ニップ部において定着ベルト33に加圧ローラー34が圧接される。また、加圧ローラー34は、図示しないモーターによって図2における時計方向または反時計方向に回転駆動される。例えば、印字処理中は、図2に示すように、加圧ローラー34はモーターによって時計方向に回転駆動(正回転駆動)され、それに伴って、摩擦力を介して、定着ベルト33、定着ローラー31及び加熱ローラー32は反時計方向に回転する(すなわち、正回転する)。これにより、未定着トナー像を載せた記録媒体Sは、定着ベルト33と加圧ローラー34の間の定着ニップ部において加熱・加圧されながら搬送され、記録媒体S上にトナー像が定着される。
分離部材35は、定着ニップ部を通過した記録媒体Sを定着ベルト33から分離すべく、定着ニップ部の下流側において、定着ベルト33に対して所定の隙間を空けて固定配置されている。このように、定着ベルト33に対して分離部材35を非接触に配置することによって、定着ベルト33の摩耗を防ぐことができ、定着ベルト33の寿命を長くする効果が得られる。
なお、図3に示すように、分離部材35と定着ベルト33の隙間が狭くなるほど、分離性は高くなる。よって、分離性を高くするためには、分離部材35と定着ベルト33の隙間は狭いほど好ましい。しかしながら、分離部材35と定着ベルト33の隙間が狭くなるほど、分離部材35が定着ローラー31に接触しやすくなり、定着ベルト33に擦り傷がついたり摩耗したりしやすくなる。
前述したように、印字処理中は定着ベルト33が回転しているが、印字処理が終了して加圧ローラー34が停止すると定着ベルト33も停止する。加圧ローラー34が停止しても、加圧ローラー34は定着ベルト33に圧接した状態のままであるため、この状態が長期間(例えば数週間)続くと、定着ニップ部に位置している定着ベルト33の部分に、クリープ変形による凹凸形状の癖が残ってしまう。
上記のようなクリープ変形が生じた状態で印字処理を行うと、画像の光沢ムラが発生したり、クリープ変形部分が分離部材35に接触して、定着ベルト33が正常に回転しなくなったり、定着ベルト33に擦り傷がついたり、定着ベルト33が破損したりしてしまうという問題がある。そこで、このような問題を回避するために、本実施例の定着装置5では、印字処理が開始される前に、必要に応じて、クリープ変形部分の形状を修正するためのリフレッシュモードが実施される。以下、図4を参照して、リフレッシュモードの概要について簡単に説明する。
図4の(A)は、定着装置5が稼働を停止している状態を示している。この状態が長期間続くと、定着ニップ部に位置している定着ベルト33の部分(すなわち、図4の(A)に示すクリープ変形部分33a)に、クリープ変形による凹凸形状の癖ができてしまう。具体的には、定着ベルト33において、定着ニップ部の上流側端部および下流側端部に位置する部分には外周面側に向かって凸形状の癖が残り、それらの間の部分には凹形状の癖が残ってしまう。
リフレッシュモードでは、まず定着ベルト33が逆回転される。すなわち、定着ベルト33は、印字処理のときの回転方向とは逆の方向に回転される。その結果、クリープ変形部分33aは定着ニップ部の上流側へ移動して、図4の(B)に示すように、加熱ローラー32に向かって移動する。
その後、クリープ変形部分33aは、図4の(C)に示すように、加熱ローラー32の外周面に沿って移動する。なお、リフレッシュモードでは、ヒーターランプ36による加熱制御や、定着ベルト33の張力を一時的に高くする張力制御も行われる。その結果、クリープ変形部分33aは引っ張られた状態で加熱されるため、アイロンがけによって衣服のしわを伸ばすように、クリープ変形部分33aの形状が効果的に修正される。
クリープ変形部分33aがさらに移動して、分離部材35の手前の所定位置(分離部材35と接触しない位置)に到達すると、逆回転駆動から正回転駆動へと切り替わり、定着ベルト33が正回転される。すなわち、定着ベルト33は、印字処理のときの回転方向とは同じ方向に回転される。
そして、クリープ変形部分33aは、再び加熱ローラー32の外周面に沿って移動して、さらに定着ローラー31に向かって移動して、最終的に定着ニップ部に戻る。
リフレッシュモードでは、以上のような一連の処理が1セットとして、クリープ変形部分33aの形状の修正に必要なセット数だけ繰り返される。これにより、クリープ変形部分33aの形状が修正される。
次に、図5〜図9を参照して、上記のリフレッシュモードに関する定着装置5の動作について、より詳細に説明する。なお、ここでは、リフレッシュモードに関する制御を、プリンター1の制御全般を司る制御部28が実行するものとして説明するが、本発明はこれに限定されない。
まず、リフレッシュモードを実施するか否かを判定するための具体的な処理について説明する。
定着ベルト33のクリープ変形の変形量は、定着装置5が稼働を停止していた時間(より厳密には、定着ベルト33が停止していた時間)が長くなるほど大きくなる。図5は、定着装置5が稼働を停止していた時間(以下、放置時間と称す)と、定着ベルト33のクリープ変形部分33aの高さ(具体的には、例えば図4(C)において、加熱ローラー32の外周面からクリープ変形部分33aの最高点までの高さ)との関係の一例を示している。
図5の例では、放置時間が1週間程度であれば、クリープ変形部分33aの高さは通常時と比べてそれほど変わらないが、放置時間が2週間程度になるとやや高くなり、3週間になるととても高くなることが分かる。このことから、放置時間が2〜3週間を超えている場合には、リフレッシュモードを実施するのが好ましいと言える。
なお、定着ベルト33が分離部材35に接触するのを回避するという点では、リフレッシュモードを実施するか否かを判定するための放置時間の閾値を、定着ベルト33と分離部材35の隙間に応じて設定するのが好ましい。例えば、定着ベルト33と分離部材35の隙間が比較的狭い場合には、上記閾値を比較的短い時間に設定し、定着ベルト33と分離部材35の隙間が比較的広い場合には、上記閾値を比較的長い時間に設定するのが好ましい。これにより、リフレッシュモードを不必要に実施してしまうことを回避でき、定着ベルト33の摩耗を抑制することができる。
以下、図6を参照して、放置時間をカウントするための処理の一例を説明する。
まず、ステップS11において、制御部28は、印字処理を実行したかどうかを判断する。そして、印字処理を実行していない場合には、処理はステップS12に進み、印字処理を実行した場合には、処理はステップS13に進む。
ステップS12において、制御部28は、放置時間(すなわち、直前の印字処理の終了時点からの経過時間)をカウントする。カウントした値は記憶装置に記憶される。
ステップS13において、制御部28は、放置時間をリセットする。すなわち、記憶装置に記憶されている放置時間のカウント値をクリアーする。
次に、図7を参照して、リフレッシュモードを実施するための処理の一例を説明する。
まず、ステップS21において、印字指示が入力されると、続くステップS22において、制御部28は、記憶装置に記憶されている放置時間のカウント値を参照して、放置時間が所定時間(例えば、15日間)よりも長いかどうかを判断する。そして、放置時間が所定時間よりも長い場合には、印字処理の前にリフレッシュモードを実施する必要があると判断して、処理はステップS22に進む。一方、放置時間が所定時間よりも短い場合には、リフレッシュモードを実施する必要がないと判断して、処理はステップS29に進む。
ステップS23において、制御部28は、リフレッシュモードにおける修正処理時間を決定する。具体的には、リフレッシュモードにおいて実施される一連の処理(前述したように、定着ベルト33を一旦逆回転させた後に、元の位置まで正回転させる処理)を実行すべき回数(セット数)を決定する。以下、セット数の決定方法の一例について説明する。
図8に示すように、セット数が増えるほど、クリープ変形部分33aの高さは低くなる(すなわち、クリープ変形部分33aの形状が元の形状に近づく)。よって、クリープ変形部分33aの高さが高いほどリフレッシュモードの処理時間を長くすることによって、クリープ変形部分33aの形状を適切に修正することができる。なお、クリープ変形部分33aの高さは、図5に示すように放置時間に応じて変化するので、放置時間が長いほどリフレッシュモードの処理時間を長くすることによって、クリープ変形部分33aの形状を適切に修正することができる。
ここでは、制御部28は、予め設定したテーブルを参照して、放置時間が15日間よりも長く22日間以下である場合にはセット数を1と決定し、放置時間が22日間よりも長く29日間以下である場合にはセット数を2と決定し、放置時間が29日間よりも長い場合にはセット数を3と決定するものとする。
ステップS24において、制御部28は、定着ベルト33の張力を一時的に高くする制御(張力制御)を行う。このような張力制御の方法としては、後述するように、種々の制御方法が考えられるが、第1実施例の定着装置5では、図9に示すように、加熱ローラー32を定着ローラー31から遠ざけることによって、定着ベルト33の張力を一時的に高くする。具体的には、定着ローラー31から遠ざかる方向に移動可能に加熱ローラー32を支持するとともに、円形カムの回転等によって加熱ローラー32の位置を変更可能に構成すればよい。このように定着ベルト33の張力を一時的に高くすることによって、クリープ変形部分33aの形状を修正する効果を高めることができる。また、定着ベルト33の張力が高いほど、定着ベルト33の移動時の振動が抑制されるので、定着ベルト33(特に、クリープ変形部分33a以外の部分)が振動して分離部材35に接触してしまうことを抑制することができる。
ステップS25において、制御部28は、定着ベルト33のクリープ変形部分33aが分離部材35の直前の位置(すなわち、分離部材35よりもやや加熱ローラー32寄りの位置)まで移動するように、定着ベルト33を逆回転させる。具体的には、制御部28は、図示しないモーターによって加圧ローラー34を逆回転駆動することによって、定着ベルト33を逆回転させる。このとき、定着ベルト33が移動を開始したタイミングと同時に(もしくは、それよりも遅れたタイミングで)、サーミスター37を用いた加熱ローラー32の温度制御も開始する。
なお、定着ベルト33が移動を開始する前に(すなわち、定着ベルト33が停止している状態で)加熱ローラー32の温度制御を開始すると、加熱ローラー32が過剰に加熱されてしまうおそれがあるので、異常昇温等のトラブルを防止するためにも、定着ベルト33が移動を開始したタイミングと同時に、もしくは、少し遅れたタイミングで加熱ローラー32の温度制御を開始するのが望ましい。
また、定着ベルト33に大きなクリープ変形が生じている状態で加圧ローラー34を回転させると、定着ベルト33が正常に回転せず、異常昇温等のトラブルが発生するおそれがあるので、定着ベルト33をより確実に回転させるためにも、定着ベルト33の移動速度(すなわち加圧ローラー34の回転速度)を印字中の速度と同じか、もしくは印字中の速度よりも低い速度にするのが好ましい。加圧ローラー34の回転速度を低くするほどトルクが大きくなるので、定着ベルト33をより確実に回転させることができる。
なお、クリープ変形部分33aの位置は、例えば、定着ベルト33の走行速度と走行時間とに基づく演算によって求めることが可能である。これにより、低コストな構成で、クリープ変形部分33aの位置を求めることができる。
ステップS26において、制御部28は、定着ベルト33のクリープ変形部分33aが定着ニップ部まで移動するように、定着ベルト33を正回転させる。具体的には、制御部28は、図示しないモーターによって加圧ローラー34を正回転駆動することによって、定着ベルト33を正回転させる。
なお、定着ベルト33を逆回転から正回転に切り替えるときに、定着ベルト33の移動速度を低速(例えば、印字中よりも遅い速度)から高速(例えば、印字中と同じ速度)に切り替えるようにしてもよい。これにより、定着ベルト33の張力が大きくなり、クリープ変形の修正効果を高めることができる。なお、前述したように、定着ベルト33に大きなクリープ変形が生じている場合には、定着ベルト33が正常に回転しないおそれがあるので、定着ベルト33の移動速度を低速にするのが好ましいが、定着ベルト33を逆回転から正回転に切り替えるときには、クリープ変形部分33aの形状は、すでにある程度は修正されているため、定着ベルト33の移動速度を低速から高速に切り替えても問題はない。
ステップS27において、制御部28は、ステップS23において決定した修正処理時間(ステップ数)の処理が完了したかどうかを判断し、完了している場合には処理はステップS28に進み、そうでない場合には処理はステップS25に戻る。
ステップS28において、制御部28は、ステップS24において一時的に高くした定着ベルト33の張力を元に戻す制御を行う。具体的には、制御部28は、カム部材等によって加熱ローラー32の位置を元の位置に戻すことによって、定着ベルト33の張力を元に戻す。こうして、リフレッシュモードは終了する。
ステップS29において、制御部28は、ステップS21において入力された印字指示に応じた印字処理を実行する。
上記のように、リフレッシュモードにおいては、最初に定着ベルト33を逆回転させてから正回転させることによって、定着ニップ部と、分離部材35の直前位置との間を往復移動させている。よって、定着ベルト33のクリープ変形部分33aが分離部材35に接触することが無いため、定着ベルト33が損傷したり摩耗したりすることを防止することができる。
また、定着ベルト33のクリープ変形部分33aが分離部材35に接触することが無いため、クリープ変形を考慮して定着ベルト33と分離部材35の隙間に余裕を持たせておく必要がなく、定着ベルト33と分離部材35の隙間をより狭くすることができ、分離性を向上させることができる。
また、リフレッシュモードにおいては、定着ベルト33の張力が一時的に高められた状態で、クリープ変形部分33aが加熱ローラー32によって加熱されるので、クリープ変形部分33aの形状を効果的に修復することができる。また、定着ベルト33の張力を高くすることによって、定着ベルト33の振動を抑制することができるので、定着ベルト33(クリープ変形部分33a以外の部分)が振動して分離部材35に接触してしまうことをより効果的に防止することができる。
また、リフレッシュモードにおいては、定着ベルト33のクリープ変形部分33aが加熱ローラー32の外周面上を通過する際に、クリープ変形部分33a全体が加熱ローラー32の外周面に沿った状態で加熱されるため、クリープ変形部分33aの形状を均一に修復することができる。
なお、第1実施例の定着装置5では、加熱ローラー32によって定着ベルト33を加熱し、加熱ローラー32を定着ローラー31から遠ざけることによって定着ベルト33の張力を一時的に高めているが、他の構成の定着装置においても、前述したリフレッシュモードを実施することが可能である。以下、定着装置の他の実施例について説明する。
(3).第2実施例の定着装置
図10を参照しながら、第2実施例の定着装置5について説明する。
第2実施例の定着装置5が第1実施例の定着装置5と異なる点は、加熱ローラー32を定着ローラー31から遠ざけることによって定着ベルト33の張力を一時的に高めるのではなく、定着ベルト33の内側に配置されたテンションローラー38を定着ベルト33の外側に向かって移動させることによって定着ベルト33の張力を一時的に高めるように構成した点である。
テンションローラー38は、定着ベルト33を垂直に横切る方向に移動可能に構成される。そして、リフレッシュモード時には、テンションローラー38が通常時よりも定着ベルト33の外側方向に移動されることによって、定着ベルト33の張力が一時的に高くなる。テンションローラー38は、円形カムの回転等によって移動される。
よって、第2実施例の定着装置5においても、第1実施例の定着装置5と同様の効果が得られる。
(4).第3実施例の定着装置
図11を参照しながら、第3実施例の定着装置5について説明する。
第3実施例の定着装置5が第1実施例の定着装置5と異なる点は、加熱ローラー32を定着ローラー31から遠ざけることによって定着ベルト33の張力を一時的に高めるのではなく、ブレーキ部材39を加熱ローラー32に当接させることによって定着ベルト33の張力を一時的に高めるように構成した点である。
ブレーキ部材39は、加熱ローラー32の両端部(定着ベルト33が通っていない部分)に接離可能に構成される。そして、リフレッシュモード時には、ブレーキ部材39が加熱ローラー32に当接する位置に移動されることによって、加熱ローラー32の速度が減速される。すると、定着ローラー31と加熱ローラー32との回転速度に差が生じることによって、定着ベルト33の張力(特に、加熱ローラー32に当接している部分の張力)が一時的に高くなる。ブレーキ部材39は、円形カムの回転等によって移動される。
よって、第3実施例の定着装置5においても、第1実施例の定着装置5と同様の効果が得られる。
(5).第4実施例の定着装置
図12を参照しながら、第4実施例の定着装置5について説明する。
定着装置5は、定着ベルト33、加圧ローラー34、分離部材35、ヒーターランプ36、保持フレーム40、ニップ形成部材としての押圧部材41、および、加熱支持部材としての円弧状規制板42を備えている。
押圧部材41は、定着ベルト33を内側から押圧する。定着ベルト33における押圧部材41に当接している部分に対して加圧ローラー34が圧接することによって、定着ニップ部が形成される。定着ベルト33は、加圧ローラー34の回転に伴って従動回転する。
定着ベルト33の内側の、押圧部材41とは反対側の位置には、円弧状規制板42が設けられており、定着ベルト33は、円弧状規制板42に沿って移動する。円弧状規制板42は、ヒーターランプ36によって加熱される。そして、加熱された円弧状規制板42は、円弧状規制板42に沿って移動する定着ベルト33を加熱する。
円弧状規制板42は、押圧部材41に近づいたり離れたりする方向に移動可能に構成される。そして、リフレッシュモード時には、図12の(B)に示すように、円弧状規制板42が通常時(図12の(A)参照)よりも押圧部材41から離れる方向に移動されることによって、定着ベルト33の張力が一時的に高くなる。円弧状規制板42は、円形カムの回転等によって移動される。
よって、第4実施例の定着装置5においても、第1実施例の定着装置5と同様の効果が得られる。
(6).第5実施例の定着装置
図13を参照しながら、第5実施例の定着装置5について説明する。
第5実施例の定着装置5が第4実施例の定着装置5と異なる点は、円弧状規制板42をヒーターランプ36によって加熱するのではなく、加熱装置としての励磁コイル43によって加熱するように構成した点である。
励磁コイル43は、導線を巻いて構成されており、定着ベルト33に沿って配置されている。励磁コイル43には高周波電源(図示省略)が接続されている。高周波電源から励磁コイル43に供給される高周波電流によって誘起された磁束によって、円弧状規制板42に渦電流が誘起されて、円弧状規制板42が加熱される。
よって、第5実施例の定着装置5においても、第4実施例の定着装置5と同様の効果が得られる。
(7).変形例
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
なお、画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンター、ファックス、これら複合機などに適用できる。そして、上記実施形態の構成および材料は、これらの装置に応じて適宜変更してかまわない。
また、リフレッシュモードを行うべきか否かの判定タイミングは任意である。上記実施形態のように印字指示のタイミングで判定してもよいし、例えば、プリンター1の起動時などに判定してもよい。
また、上記実施形態では、クリープ変形部分33aが分離部材35の直前の位置に移動するまで定着ベルト33を逆回転させた後に、クリープ変形部分33aが元の位置(定着ニップ部)に戻るまで定着ベルト33を正回転させているが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、クリープ変形部分33aが加熱ローラー32と接触する位置まで移動するように定着ベルト33を逆回転させた後に、定着ベルト33を停止したままクリープ変形部分33aを加熱するようにしてもよい。また、例えば、クリープ変形部分33aが加熱ローラー32と接触する位置まで移動するように定着ベルト33を逆回転させた後に、クリープ変形部分33aが加熱ローラー32の外周面上を往復移動するように、定着ベルト33を往復移動させてもよい。
また、上記実施形態では、リフレッシュモードにおいて定着ベルト33を最初に逆回転させるよりも前に定着ベルト33の張力を高くしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、定着ベルト33が加熱ローラー32上を移動している間のみ、定着ベルト33の張力を一時的に高くするようにしてもよい。ただし、定着ベルト33の張力を高くしている状態が長い方が、クリープ変形の修正効果は、より高くなる。
また、上記実施形態では、リフレッシュモードにおいて定着ベルト33の張力を一時的に高くしているが、コストを低減させることを優先する場合には、定着ベルト33の張力を一時的に高くするための機構を省略してもよい。
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置の定着装置として、広く適用することができる。
1 プリンター
5 定着装置
31 定着ローラー
32 加熱ローラー
33 定着ベルト
34 加圧ローラー
35 分離部材
36 ヒーターランプ
37 サーミスター
38 テンションローラー
39 ブレーキ部材
40 保持フレーム
41 押圧部材
42 円弧状規制板
43 励磁コイル
S 記録媒体

Claims (10)

  1. 定着部材と、
    前記定着部材に当接して定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ニップの下流側において前記定着部材の外周面に非接触で配置される分離部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱装置とを備え、
    非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けるように構成された定着装置であって、
    非印字中に前記加圧部材が圧接され続けることによって生じた前記定着部材のクリープ変形を修正するクリープ変形修正モードを実行する制御手段を備え、
    前記クリープ変形修正モードでは、前記定着部材のクリープ変形部分が前記分離部材に接触しないように、前記定着部材を最初に逆回転させることによって前記クリープ変形部分を前記定着ニップの上流側へ移動させて前記加熱装置によって加熱し、
    前記定着部材は無端ベルト状であって、
    前記定着装置は、
    前記定着部材を内側から支持するとともに加熱する加熱支持部材と、
    前記加圧部材との間で前記定着部材を挟持するニップ形成部材とをさらに備え、
    前記加熱支持部材は、前記定着ニップに近い側の第1位置と前記定着ニップから遠い側の第2位置との間で移動可能に構成され、
    印字中は、前記加熱支持部材は前記第1位置に位置しており、
    前記クリープ変形修正モードでは、前記加熱支持部材は一時的に前記第2位置に移動される、定着装置。
  2. 非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、前記クリープ変形修正モードを実行すべきか否かを判定する判定手段をさらに備える、請求項1に記載の定着装置。
  3. 記クリープ変形修正モードにおいて、前記制御手段は、
    前記定着部材を最初に逆回転させることによって、前記クリープ変形部分が少なくとも前記加熱支持部材を通過するまで、前記定着部材を移動させる逆回転ステップと、
    前記クリープ変形部分が前記加熱支持部材を通過してから前記分離部材に到達する手前で逆回転から正回転に切り替える反転ステップと、
    前記定着部材を正回転させることによって、前記クリープ変形部分が前記定着ニップを通過するまで、前記定着部材を移動させる正回転ステップとを実行する、請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記クリープ変形修正モードでは、
    前記加熱装置による加熱を開始する加熱開始タイミングは、前記定着部材を最初に逆回転させる逆回転開始タイミングと同時か、もしくは前記逆回転開始タイミングよりも遅く、
    前記定着部材を逆回転させるときの前記定着部材の移動速度は、印字中の移動速度と同じか、もしくは印字中の移動速度よりも遅い、請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記制御手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、前記クリープ変形修正モードの処理時間を変更する、請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記制御手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、前記逆回転ステップ、前記反転ステップおよび前記正回転ステップからなる一連の処理の実行回数を変更する、請求項に記載の定着装置。
  7. 前記判定手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間が所定時間未満である場合には、前記クリープ変形修正モードを実行すべきではないと判定する、請求項に記載の定着装置。
  8. 前記所定時間は、前記クリープ変形部分の変形量が、前記クリープ変形部分が前記分離部材に接触し得る変形量に到達すると推定される時間である、請求項に記載の定着装置。
  9. 定着部材と、
    前記定着部材に当接して定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ニップの下流側において前記定着部材の外周面に非接触で配置される分離部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱装置とを備え、
    非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けるように構成された定着装置であって、
    非印字中に前記加圧部材が圧接され続けることによって生じた前記定着部材のクリープ変形を修正するクリープ変形修正モードを実行する制御手段を備え、
    前記クリープ変形修正モードでは、前記定着部材のクリープ変形部分が前記分離部材に接触しないように、前記定着部材を最初に逆回転させることによって前記クリープ変形部分を前記定着ニップの上流側へ移動させて前記加熱装置によって加熱し、
    前記制御手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間が長いほど、前記クリープ変形修正モードの処理時間が長くなるように変更し、
    前記定着部材は無端ベルト状であって、
    前記定着装置は、
    前記定着部材を内側から支持するとともに加熱する加熱支持部材と、
    前記加圧部材との間で前記定着部材を挟持するニップ形成部材とをさらに備え、
    前記クリープ変形修正モードにおいて、前記制御手段は、
    前記定着部材を最初に逆回転させることによって、前記クリープ変形部分が少なくとも前記加熱支持部材を通過するまで、前記定着部材を移動させる逆回転ステップと、
    前記クリープ変形部分が前記加熱支持部材を通過してから前記分離部材に到達する手前で逆回転から正回転に切り替える反転ステップと、
    前記定着部材を正回転させることによって、前記クリープ変形部分が前記定着ニップを通過するまで、前記定着部材を移動させる正回転ステップとを実行し、
    前記制御手段は、非印字中に前記定着部材に前記加圧部材が圧接され続けていた時間に応じて、前記逆回転ステップ、前記反転ステップおよび前記正回転ステップからなる一連の処理の実行回数を変更する、定着装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の定着装置を備える、画像形成装置。
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