JPH0695539A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JPH0695539A
JPH0695539A JP92269715A JP26971592A JPH0695539A JP H0695539 A JPH0695539 A JP H0695539A JP 92269715 A JP92269715 A JP 92269715A JP 26971592 A JP26971592 A JP 26971592A JP H0695539 A JPH0695539 A JP H0695539A
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JP
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heating
film
heated
heat
fixing
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JP92269715A
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English (en)
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Yasumasa Otsuka
康正 大塚
Yoji Tomoyuki
洋二 友行
Daizo Fukuzawa
大三 福沢
Akira Hayakawa
亮 早川
Koichi Okuda
幸一 奥田
Toshiharu Nakamura
俊治 中村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム加熱方式の加熱装置において、装置
が長時間放置されても加圧ローラーに圧縮永久歪みや耐
熱性潤滑剤の凝固が生じるのを防いでそれらに起因する
フィルム駆動や被加熱材の搬送の不円滑、装置起動トル
クの増大等を解消すること。 【構成】 被加熱材Pを耐熱性フィルム1を介して加熱
体6に密着させて加熱体6と耐熱性フィルム1とを相対
移動させて加熱体6の熱を耐熱性フィルム1を介して被
加熱材Pに与える加熱装置において、被加熱材Pを耐熱
性フィルム1に押圧する加圧ローラー2を有し、装置の
非作動時間が連続して所定の時間に達すると、耐熱性フ
ィルム1および加圧ローラー2を回動させる手段(10
0・103・M)を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルム加熱方式の加熱
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム加熱方式の加熱装置は、本出願
人の先の提案に係る特開昭63−313182号公報・
特開平2−157878号公報・特開平4−44075
〜44083号公報等に開示のように、耐熱性のフィル
ムの一面側に加熱体を、他面側に被加熱材を密着させて
被加熱材をフィルムと共に加熱体位置を走行移動させて
加熱体の熱エネルギーをフィルムを介して被加熱材に付
与する方式の加熱装置である。
【0003】この装置は、電子写真複写機・プリンタ・
ファックス等の画像形成装置における画像加熱定着装
置、即ち電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像
形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成るト
ナーを用いて記録材(エレクトロファックスシート・静
電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面に直接
方式もしくは間接(転写)方式で形成した、目的の画像
情報に対応した未定着のトナー画像を該画像を担持して
いる記録材面に永久固着画像として加熱定着処理する装
置として活用できる。
【0004】また、例えば、画像を担持した記録材を加
熱して表面性(艶など)を改質する装置、仮定着処理す
る装置など、広く像担持体を加熱処理する手段・装置と
して使用できる。
【0005】このようなフィルム加熱方式の加熱装置は
例えば画像加熱定着装置についていえば、他に知られて
いる熱ローラ方式・熱板方式・ヒートチャンバー方式等
の画像加熱定着装置との対比において、昇温の速い低熱
容量の加熱体や薄膜のフィルムを用いることができるた
め、省電力化やウェイトタイム短縮化(クイックスター
ト性)が可能となる。その他、従来の他の加熱装置のも
つ種々の欠点を解消できる利点を有し、効果的なもので
ある。
【0006】図1にフィルム加熱方式の画像加熱定着装
置63の一例の概略構成を示した。図2は加熱体(ヒー
ター)の一部切欠き平面図と通電回路系である。
【0007】1はエンドレスベルト状の耐熱性の定着フ
ィルムであり、モーターMを含む駆動系で駆動される左
側の駆動ローラー11と、右側の従動ローラー12と、
この両ローラー11・12間の下方に固定支持させて配
設した低熱容量線状加熱体としてのヒーター6との、互
いに並行な該3部材11・12・6間に懸回張設してあ
る。
【0008】従動ローラー12はエンドレスベルト状の
定着フィルム1のテンションローラーを兼ねており、定
着フィルム1は駆動ローラー11の時計方向回転駆動に
伴い時計方向に所定の周速度、即ち不図示の画像形成部
側から搬送されてくる未定着トナー画像Taを上面に担
持した被加熱材としての記録材Pの搬送速度と同じ周速
度をもってシワや蛇行、速度遅れなく回動駆動される。
【0009】2は加圧部材としての、芯金2aに同心に
シリコーンゴム等の離型性の良いゴム弾性ローラー層2
bを有する加圧ローラー(圧接ローラー、バックアップ
ローラー)であり、前記のエンドレスベルト状定着フィ
ルム1の下行側フィルム部分を挟ませて前記ヒーター6
の下面に対して付勢手段により例えば総圧4〜7kgの
当接圧を持って対向圧接させてあり、記録材Pの搬送方
向に順方向の反時計方向に回転する。
【0010】回動駆動されるエンドレスベルト状の定着
フィルム1は繰り返してトナー像の加熱定着に供される
から、耐熱性・離型性・耐久性に優れ、一般的には総厚
100μm以下、好ましくは40μm未満の薄肉の単層
或は複合層フィルムを使用する。
【0011】例えば、膜厚100μm以下、好ましくは
50μm以下20μm以上の耐熱性のあるPTFE、P
FA、FEPの単層、あるいはポリイミド、ポリアミド
イミド、PEEK、PES、PPS等の外周表面にPT
FE、PFA、FEP等をコーティングした複合層フィ
ルムを使用できる。
【0012】加熱体としてのヒーター6は、本例のもの
は記録材Pの搬送方向に直交する方向を長手とする絶縁
性・高耐熱性・低熱容量のヒーター基板3と、該基板面
に長手に沿って印刷して形成された通電発熱体層5と、
該基板3の通電発熱体層形成面側とは反対側の面に接触
させて設けたヒーター検温素子4(例えばサーミスタ)
と、通電発熱体層5を形成した面の摩耗等を防止するた
めにコートした薄い耐熱ガラスやフッ素樹脂等の表面保
護層7等を基本構成とする全体に低熱容量のものであ
り、該ヒーター6をヒーターホルダー6A(定着ステ
ー、フィルムステー)に通電発熱体層形成面側を露呈さ
せて断熱して固定保持させてある。
【0013】ヒーター基板3は一例として厚み1mm・
巾6mm・長さ240mmのアルミナ基板である。また
これを含む複合材基板等である。
【0014】通電発熱体層5はヒーター基板3の下面の
略中央部分に長手に沿って、例えばAg/Pd(銀パラ
ジウム)、RuO2 、Ta2 N等の電気抵抗材料を巾1
mmに塗工(印刷など)して具備させたもので、その両
端部に導通させて設けた給電電極5a・5b間に電圧が
印加されて通電される。
【0015】ヒーター6の温度制御はサーミスタ4によ
るヒーター6の検知温度が一定となるように通電発熱体
層5への通電が制御される。本実施例ではサーミスタ4
の出力をA/D変換し、CPU(中央演算装置)100
に取り込み、その情報をもとにトライアック101によ
りヒーター6、即ち通電発熱体層5に通電するAC電源
SのAC電圧を位相あるいは波数制御等のパルス幅変調
をかけ、ヒーター通電電力を制御することで行う。
【0016】8は通電発熱体層5に対する通電回路に直
列に介入させた安全ヒューズ等のサーマルプロテクタで
あり、ヒーター基板3の、通電発熱体層5を形成した面
とは反対側の面に接触させて配設してある。
【0017】画像形成スタート信号により不図示の画像
形成部で画像形成プロセスが実行されて定着装置63へ
搬送された記録材Pは、入口ガイド9に案内されて、温
度制御されたヒーター6と加圧ローラー2との圧接部N
(定着ニップ部、加熱領域)の定着フィルム1と加圧ロ
ーラー2との間に進入して、未定着トナー像面が記録材
Pの搬送速度と同一速度で同方向に面移動状態のフィル
ム1の下面に密着してフィルム1と一緒の重なり状態で
ヒーター6と加圧ローラー2との定着ニップ部Nを挟圧
力を受けつつ通過していく。
【0018】記録材Pのトナー画像担持面はフィルム面
に押圧密着状態で定着ニップ部Nを通過していく過程で
ヒーター6の熱をフィルム1を介して受け、トナー像が
高温溶融して記録材P面に軟化接着化Tbする。記録材
Pは定着ニップ部Nを通過するとフィルム1面から曲率
分離され、ガイド10で案内されて不図示の排紙ローラ
ー対へ至る間にガラス転移点より高温のトナーTbの温
度が自然降温(自然冷却)してガラス転移点以下の温度
になって固化Tcするに至り、画像定着済みの記録材P
が出力される。
【0019】図3は他の構成形態の装置例の概略構成で
ある。これは特開平4−44075〜44083号等に
開示のものである。
【0020】20はフィルム内面ガイド部材を兼ねる定
着ステーであり、その下面の略中央部に長手に沿ってヒ
ーター6を断熱支持体21を介して取り付け支持させて
ある。このヒーター6付の定着ステー20に対して円筒
型の定着フィルム1をルーズに外嵌させてあり、ヒータ
ー6との間にフィルム1を挟ませて加圧ローラー2をヒ
ーター6に対して圧接させてある。加圧ローラー2がモ
ーターMを含む駆動系で回転駆動されることで、円筒型
の定着フィルム1がヒーター6の下面に密着摺動してフ
ィルム内面ガイド部材10の回りを回転する。
【0021】このフィルム駆動状態においてフィルム1
と加圧ローラー2との間に記録材Pが導入されて定着ニ
ップ部Nを通過することで前記図1の装置の場合と同様
に記録材Pが定着ニップ部Nを通過する過程でヒーター
6の熱エネルギーがフィルム1を介して記録材Pに与え
られてトナー像の加熱定着がなされる。
【0022】前述図1の装置の場合は駆動時にエンドレ
スベルト状定着フィルム1に強いテンションが全周に作
用しているが、図3の装置の場合は定着ニップ部Nと定
着ステー20の、定着ニップ部Nよりもフィルム回転方
向上流側のフィルム内面ガイド面部分とフィルムとの接
触部領域のフィルム部分のみにテンションが作用し、残
余の大部分のフィルム部分にはテンションが作用しない
(以下、テンションレスタイプの装置という)。
【0023】このようなテンションレスタイプの装置で
はフィルム駆動時にフィルム1がヒーター6の長手方向
に移動する力(フィルム寄り力)が前述図1の装置の場
合よりも小さく、フィルムの寄り移動規制手段ないしは
フィルム寄り制御手段を簡単化することができる。例え
ばフィルムの寄り移動規制手段としてはフィルム端部を
受け止めるフランジ部材のような簡単なものにすること
ができ、フィルム寄り制御手段は省略して装置のコスト
ダウンや小型化を図ることができる。
【0024】図4及び図5は図3のテンションレスタイ
プの装置についてそれぞれ定着ステー20の形態を少し
違えたものを示している。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このようなフィルム加
熱方式の加熱装置における問題点として下記のような事
項がある。
【0026】A.装置が長期にわたって停止状態におか
れると、加圧ローラー2にニップ部Nでの加圧変形が履
歴として残る現象が生じる。これを「圧縮永久歪み」と
称するが、加圧ローラー2の局部的な圧縮永久歪み部分
では加圧力が低下して加熱不足や被加熱材の搬送速度に
ムラを生じさせることになる。画像定着装置の場合では
定着不足部分を生じさせたり、記録材Pの搬送速度にム
ラを生じさせることになる。特に前述図3・図4・同5
のテンションレスタイプの装置のように、加圧ローラー
2の回転駆動によってフィルム1を回転駆動させるもの
は、記録材Pと加圧ローラー2間の摩擦力、記録材Pと
フィルム1間の摩擦力が充分高くなるように加圧ローラ
ー2の加圧力をより高く設定するが、この場合には加圧
ローラー2の上記の圧縮永久歪みが一層増加することに
なる。
【0027】また、フィルム加熱方式の加熱装置におい
てはフィルム1が加熱体(ヒーター)6の面や定着ステ
ー8・20との摺接面に対してひっかかりなく滑らかに
摺動して円滑・安定に走行駆動されなければならない。
【0028】フィルム1と加熱体6との間、フィルム1
と定着ステー8・20との間の摩擦力が大きくてフィル
ムが円滑・安定に走行駆動されないとフィルム1と被加
熱材Pとの間にスリップを生じて、画像定着装置である
場合にはトナー像を乱してしまうことになる。
【0029】そこで、加熱体6や定着ステー8・20と
フィルム1との摺接部には、加熱体6にフィルム1がひ
っかからないように、また加熱体6の摩耗を防止する等
の目的でフッ素グリース、フッ素オイル、シリコーンオ
イル等の耐熱性潤滑剤を介在させてあるが、この耐熱性
潤滑剤も装置が長期間停止状態で放置されると凝固して
本来の摺動性の向上が得られなくなってしまい、フィル
ム1と被加熱材Pとの間でスリップが生じて、画像定着
装置の場合ではフィルム1と記録材P間でスリップを生
じて画像が引きずれらて乱れるということもあった。
【0030】そこで本発明の第1の目的は、装置が長期
間放置されても加圧ローラー2に圧縮永久歪みや耐熱性
潤滑剤の凝固が生じるのを防いで、これ等に起因する上
述のような問題を解消することにある。
【0031】B.加熱体6や定着ステー8・20とフィ
ルム1との摺接部に介在させた耐熱性潤滑剤は装置温度
が低温状態時は粘度が高く、そのためフィルム1が加熱
体6や定着ステー8・20の摺接部に対して上記の高粘
度状態の潤滑剤を介して貼付き状態を生じやすく、装置
の起動トルクが増大するという現象が生じ、駆動源(例
えばモーターM)や動力伝達ギヤ等に過大な負荷を加え
て寿命を縮めさせたり装置強度を増強した設計にするこ
とで装置コストを増大させる。
【0032】また、加圧ローラー2とフィルム1とのニ
ップ部Nにトナーが存在すると、フィルムの走行起動時
にパリパリというトナーのはがれ音を生じさせてユーザ
ーに不快感を与えたり、フィルム1の離型性コーティン
グをキズ付けるといった問題が生じていた。
【0033】そこで本発明の第2の目的は、上述の装置
起動時のトルクの増大に起因する問題、トナーはがれ音
の発生を解消することにある。
【0034】C.装置に通紙可能な最大サイズの記録材
P(被加熱材)よりも小さいサイズの記録材を通紙する
と、フィルム1と加圧ローラー2との間に記録材Pが介
在しない非通紙部を生じる。この非通紙部では加熱体6
の熱が記録材Pに吸収されないため小サイズ記録材の通
紙が連続されるとこの非通紙部が所定よりも高温になっ
ていく(「非通紙部昇温」現象)。
【0035】例えば、最大レターサイズの縦送り通紙が
可能な画像定着装置(通紙幅216mm)において、B
5(幅182mm)や封筒(幅105mm)等の幅の狭
い記録材を連続通紙すると、非通紙部は230℃以上の
高温に昇温する。そしてこの非通紙部昇温により下記の
ような問題を生じた。
【0036】.加圧ローラーが高温になり、ゴム材料
の劣化を生じる .加圧ローラーの熱膨張が通紙部領域と非通紙部領域
とで不均一となり、軸方向が外径差を生じるために、記
録材のシワが発生したり、斜行が行ったりする .小サイズ記録材通紙の後には非通紙部のフィルム部
分、加圧ローラー部分とも高温になっているため、より
大きなサイズの記録材を通すと非通紙部であったところ
でトナーが過溶融状態となってホットオフセットが発生
する。
【0037】そこで本発明の第3の目的は、非通紙部昇
温の発生を緩和させて非通紙部昇温に起因する上述のよ
うな問題を解消することにある。
【0038】D.フィルム加熱方式の加熱装置において
は被加熱材と接触するフィルム表面の温度を急速に立ち
上げるという目的から、加熱体(ヒーター)およびフィ
ルムの熱容量は小さくなければならない。そのため被加
熱材が加熱体領域を通過する間に加熱体・フィルムおよ
び加圧部材等から熱を奪い、画像定着装置にあっては記
録材の後半にいくにしたがい実質的な定着温度の低下に
ともない次第に定着性が劣っていくという問題点があっ
た。特に、定着に必要とされる熱エネルギーが大きい低
温環境や厚みのある記録材に対してこの現象は顕著であ
る。
【0039】このような問題点を解決するために記録材
後半の温度下降分を見込んで前もって加熱体制御温度を
高く設定した場合には加熱体の高 Wattage化、オーバー
シュートの増加、ならびに記録材先端領域において定着
過多によるいわゆる高温オフセットを生ずるといった問
題点があり、また加圧部材のフィルムへの圧力を上げて
定着性低下を防止しようとする場合には、装置のトルク
アップや定着フィルムの破損が生じる等の危険性があっ
た。
【0040】そこで本発明の第4の目的は、加熱体から
被加熱材に供給する熱エネルギーを終始安定化させるよ
うにして上述の定着不良等の発生を解消することにあ
る。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。
【0042】(1)被加熱材を耐熱性フィルムを介して
加熱体に密着させて加熱体と耐熱性フィルムとを相対移
動させて加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材
に与える加熱装置において、被加熱材を耐熱性フィルム
に押圧する加圧ローラーを有し、装置の非作動時間が連
続して所定の時間に達すると、耐熱性フィルムおよび加
圧ローラーを回動させる手段を有することを特徴とする
加熱装置。
【0043】(2)上記(1)に記載の加熱装置におい
て、耐熱性フィルムの外周長をA、加圧ローラーの外周
長をB、装置の非作動時間が連続して所定の時間に達し
たときに回動される耐熱性フィルム表面及び加圧ローラ
ー表面の移動量をx、加熱体と加圧ローラーとの間に耐
熱性フィルムを挟んで形成される圧接ニップ部の幅をW
としたときに、上記A,B,x,Wの関係が、 W/2<x x<nA−W/2 x<mB−W/2 (n及びmは自然数) を満たすことを特徴とする加熱装置。
【0044】(3)前記(1)に記載の加熱装置におい
て、装置の非作動時間が連続して所定の時間に達したと
きに耐熱性フィルムおよび加圧ローラーを回動させると
共に、加熱体を発熱させることを特徴とする加熱装置。
【0045】(4)被加熱材が画像を形成記録させた記
録材であり、該画像を加熱定着処理する装置であること
を特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載の加熱装
置。
【0046】(5)耐熱性フィルムの一面側に加熱体
を、他面側に被加熱材を密着させ前記耐熱性フィルムを
介して加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する加熱
装置において、耐熱性フィルムを移動する手段と、所定
の移動速度に達するまで暫時加速する手段とを有するこ
とを特徴とする加熱装置。
【0047】(6)前記(5)に記載の加熱装置におい
て、加熱体の発熱開始と同時に耐熱性フィルムの移動を
開始し、加速することを特徴とする加熱装置。
【0048】(7)前記(5)に記載の加熱装置におい
て、加熱体の発熱開始後に所定の温度に達したことを検
知して、耐熱性フィルムの移動を開始し、加速すること
を特徴とする加熱装置。
【0049】(8)前記(5)に記載の加熱装置におい
て、加熱体の発熱開始後所定の時間が経過してから、耐
熱性フィルムの移動を開始し、加速することを特徴とす
る加熱装置。
【0050】(9)被加熱材が画像を形成記録させた記
録材であり、該画像を加熱定着処理する装置であること
を特徴とする(5)乃至(8)の何れかに記載の加熱装
置。
【0051】(10)耐熱性フィルムの一面側に加熱体
を接触させて加熱領域を形成し、他面側に被加熱材を密
着させて搬送加熱する装置であって、被加熱材の後端あ
るいは加熱すべき領域の後端が加熱領域を出ると同時に
加熱体の発熱を停止または減少させることを特徴とする
加熱装置。
【0052】(11)前記(10)の加熱装置におい
て、被加熱材が連続して搬送される場合に被加熱材の先
端ないし加熱すべき領域の先端が加熱領域に達する直前
に所要の加熱温度にまで加熱体を加熱するとともに、各
被加熱材の後端ないし加熱すべき領域の後端が加熱領域
を出ると同時に加熱体の発熱を停止または減少させるこ
とを特徴とする加熱装置。
【0053】(12)被加熱材が画像を形成記録させた
記録材であり、該画像を加熱定着処理する装置であるこ
とを特徴とする(10)乃至(11)の何れかに記載の
加熱装置。
【0054】(13)固定支持された加熱体にフィルム
を接触摺動させ、該フィルムの加熱体側とは反対側の面
に被加熱材を密着させてフィルムと共に加熱体位置を通
過させて加熱体からフィルムを介して被加熱体に熱エネ
ルギーを付与する加熱装置において、前記被加熱材の加
熱体位置を通過する間で、前記加熱体の制御温度を変化
させることを特徴とする加熱装置。
【0055】(14)前記(13)に記載の加熱装置に
おいて、被加熱材が加熱体位置に案内され通過する間に
前記加熱体の制御温度を次第に高くなるように変化させ
ることを特徴とする加熱装置。
【0056】(15)被加熱材が画像を形成記録した記
録材であり、該画像を加熱定着処理する装置であること
を特徴とする(13)又は(14)に記載の加熱装置。
【0057】
【作用】
(a)前記(1)の装置のように、長期間非作動状態が
継続する場合には、タイマー手段を作動させて、加圧ロ
ーラーに圧縮永久歪みを生ずるに至らず、また耐熱性潤
滑剤が凝固するに至らない所定の時間毎に耐熱性フィル
ム及び加圧ローラーを自動回転させて両者の圧接部をず
らすように装置を制御することで、加圧ローラーに局部
的な圧縮永久歪みが発生するのが防止され、また耐熱性
潤滑剤が凝固するのが防止され、加圧ローラーの圧縮永
久歪み、潤滑剤の凝固に起因する前記の問題が解消され
る。
【0058】この場合、前記(2)のような関係構成と
することで、装置の長期間非作動状態においてフィルム
と加圧ローラーの回転駆動が何回くり返えされてもフィ
ルムと加圧ローラーの圧接部はもとの位置にもどらず、
加圧ローラーの圧縮永久歪みの防止が効果的になされ
る。
【0059】また前記(3)のように、フィルムと加圧
ローラーの回転駆動時には加熱体を発熱させることで冷
えて高粘度化している加熱体や定着ステーとフィルムと
の間の潤滑剤が低粘度化して、またフィルムと加圧ロー
ラーとの圧接部間に固着して介在しているトナーが低粘
度化して、装置の起動トルクが低減化され、またトナー
のはがれ音の発生も防止される。
【0060】従って前記第1の目的が効果的に達成され
る。
【0061】(b)前記(5)の装置のように、装置起
動即ちフィルムの走行起動を徐々に行なわせて加熱体や
定着ステーとフィルムとの貼付きを徐々にひきはがさせ
る構成とすることで、装置の起動トルクが低減されて駆
動系への負荷を低下させることができる。
【0062】この場合、前記(6)〜(8)のように、
加熱体を発熱させてから装置を起動させることで、前記
(a)の場合と同様に潤滑剤やトナーが低粘度化して起
動トルクがより低減化され、またトナーのはがれ音の発
生もより防止される。
【0063】従って前記第2の目的が効果的に達成され
る。
【0064】(c)前記(10)・(11)の装置のよ
うに、装置の加熱体への通電即ち加熱体の発熱を連続通
紙時の被加熱材間(紙間)で一時的に停止もしくは減少
させる制御構成にすることで、小サイズの被加熱材通紙
中の非通紙部の昇温が抑制されて、加圧ローラーゴムの
劣化や、被加熱材のシワや斜行の発生、ホットオフセッ
トの発生を防止することが可能となった。
【0065】さらに最大通紙においても装置の昇温を抑
制してホットオフセットに対するラチチュードを広げる
とともに画像形成装置内への放熱も減少させることがで
き、現像剤や感光体ドラムへの熱の影響を減少させる効
果がある。
【0066】従って前記第3の目的が効果的に達成され
る。
【0067】(d)前記(13)・(14)の装置のよ
うに、被加熱材が加熱体位置を通過する間に加熱体の温
度を変化させる制御構成にすることで、加熱体から被加
熱材に供給する熱エネルギーを終始安定化させて、画像
加熱定着装置にあっては記録材が加熱体領域を通過する
間に加熱体・フィルム・加圧部材等から熱を奪い、記録
材の後半にいくにしたがい実質的な定着温度が低下して
次第に定着性が低下する現象を防止して定着性を向上さ
せることができる。
【0068】従って前記第4の目的が達成される。
【0069】
【実施例】
(A)下記の実施例1及び同2は前記(1)〜(4)の
構成の加熱装置の実施例であり、前記第1の目的を達す
るものである。
【0070】〈実施例1〉(図1〜図7) 加熱装置のハード構成は前述図1〜図5の装置と同様で
ある。
【0071】図7は前述のフィルム加熱方式の加熱装置
としての定着装置、例えば図3の定着装置63を用いた
画像形成装置の一例の概略構成図である。
【0072】本例の画像記録装置は電子写真プロセス利
用のレーザープリンタである。51はドラム型の電子写
真感光体であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロ
セススピード)で回転駆動される。該回転感光体ドラム
51は一次帯電ローラー52により所定の極性・電位に
一様に帯電処理され、次いでレーザースキャナ53から
出力される目的の画像情報の時系列電気デジタルが画素
信号に対応して変調されてたレーザービームLの走査露
光を受けることで、回転感光体ドラム51面に目的の画
像情報の静電潜像が形成される。54はレーザービーム
偏向ミラーである。
【0073】その静電潜像が現像器55でトナー像とし
て顕画化され、そのトナー像が転写ローラー56によ
り、給紙カセット57から給紙ローラー58・シートパ
ス59・レジストセンサー60・シートパス61等を経
由して回転感光体ドラム51と転写ローラー56との間
の転写ニップ部に給送された記録材(転写材)Pに対し
て転写される。
【0074】トナー像転写を受けた記録材Pはシートパ
ス62を通って定着装置63へ搬送導入されて前述した
ようにトナー像の熱定着がなされ、像定着済みの記録材
が排紙トレイ65へ出力される。像転写後の回転感光体
ドラム51はクリーニング器66で清掃されて繰り返し
て作像に供される。
【0075】給紙カセット57より送り出された記録材
Pはレジストセンサー60によって感光体ドラム51上
のトナー像と合致するようにタイミングを取って送り出
される。
【0076】転写ニップ部へ導入された記録材は転写ロ
ーラー56によりその背面よりトナーと異極性の電圧が
印加されることによって感光体ドラム51側のトナー像
が記録材へと転写される。
【0077】定着装置63を出た記録材は排出される
が、この際定着ニッブ部N直後の排紙センサー64が定
着装置63内に記録材がジャムしていないことを検知す
る。
【0078】図7は制御系のブロック回路図である。プ
リント信号(ないしコピー信号)が入力されるとCPU
100より定着装置63の加熱体(ヒーター)6を発熱
させて、温度検知素子4でその温度を検出し、定着に必
要とされる温度を保つように制御される。一方、モータ
ーMを起動させて定着フィルム1、加圧ローラー2を回
動させて記録材Pを搬送させる。
【0079】本実施例においては記録材Pの定着作業の
終了後、タイマー103をスタートさせて、所定の時間
に渡って装置の非作動状態が継続した場合には、モータ
ーMを所定の量だけ自動回転させて定着フィルム1と加
圧ローラー2との圧接部Nを移動させてずらすものであ
る。
【0080】このように被作動時間中に間歇的に定着フ
ィルム1および加圧ローラー2を回転させることで、そ
れぞれの変形(圧縮永久歪み)を少なくし、あるいは回
復させる時間を与えることで、加圧力の不均一性に起因
する定着性のバラツキや画像上の光沢ムラといった問題
を解決することができる。
【0081】またこの回転によって定着フィルム内面側
の潤滑剤がかたよりなくのばされるので、加熱体6や定
着ステー20に対して定着フィルム1が貼付きにくくな
り、また定着フィルム1や加熱体6の耐摩耗性向上にも
潤滑剤が均一に生きわたるので効果が有る。
【0082】この非作動時間中の1回の回転量である
が、定着ニップNの幅をW、回転による定着フィルム
1、加圧ローラー2表面の移動量x、定着フィルム1の
外周長A、加圧ローラー2の外周長Bとした場合に、ニ
ップ部Nから離れるという条件より、 W/2<x、 x<nA−W/2、 x<mB−W/2 (n、mと自然数) が決まる。
【0083】より好ましくはnA/x、mB/xが無理
数であれば非作動時の回転を何回くり返してモーターM
との位置にはもどらず、より圧縮変形には好ましい。
【0084】またn=1、m=1の方が、非作動時間の
回転時間が短く余分な回転量が少なくかつユーザーにも
意識されにくい点で好ましい。
【0085】非作動時の回転の間隔は4〜24時間に1
回が良い。なぜなら通常プリンタとしてオフィスで使わ
れる場合8時間の業務時間中に、少なくとも1度回転さ
せるには4時間が最良であり、またFAX等に使用され
る場合には通常電源が入っているので、24時間に1度
位に間隔をのばしても良い。
【0086】〈実施例2〉前述実施例1では装置非作動
時の回転の際に加熱体6に通電を行なっていなかった。
このため定着フィルム1と加圧ローラー2とが微量のト
ナーで固着していたり、あるいは加熱体6と定着フィル
ム1とが貼り付いていたりすると起動と同時に大きな音
を立ててユーザーをおどろかせたり、あるいは固着した
まま回転し始めることでフィルムや加圧ローラーの表面
をキズ付けたりすることがある。
【0087】そこで本実施例では装置非作動時の回転を
始める直前に加熱体6に加熱を行ない、予めトナーおよ
び潤滑剤が低粘度になってから回転を開始するようにし
たものである。
【0088】トナーはガラス転移点が60℃近い。また
潤滑剤としてのオイルやグリースは100℃以上になる
と室温時より1/10〜1/100 に粘性が低下する。従って1
00℃近くまで加熱してから回転を始めれば良い。これ
によって装置起動時の大きなハクリ音や、定着フィルム
・加圧ローラーのキズを防止することが可能となった。
【0089】実施例1や同2のように、装置非作動時に
装置63を間歇時に回転させることで加圧ローラー2や
定着フィルム1の変形を防止、定着不良や光沢ムラを防
止するとともに、定着フィルム1と定着ステー20との
貼り付きをも防止し、画像の尾引きを無くすことが可能
なった。
【0090】(B)下記の実施例3及び同4は前記
(5)〜(9)の構成の加熱装置の実施例であり、前記
第2の目的を達するものである。
【0091】〈実施例3〉(図8・図9) 加熱装置としての定着装置63及びこれを用いたプリン
タのハード構成は前述実施例1(図1〜図6)と同じで
ある。
【0092】図8は本実施例の制御系のブロック回路図
である。CPU100は予め定められたプログラムに従
って、モータードライバー104を作動させてモーター
Mを停止状態から所定の速度へと導く。タイマー103
はCPU100にクロックパルスを送り、装置の起動開
始からカウントを開始する。
【0093】実験ではモーターMはパルスモーターを使
用し、モータードライバー104から送られるパルスの
巾を徐々に小さくしていくことによって加速を行なうよ
うにした。
【0094】図9は本実施例によるモーターMの加速状
況を示すものである。破線Aは従来の例であって100
msec以内に目標値まで立ち上げていたため定着フィ
ルム1が定着ステー20から剥離する際の音が大きく、
また定着装置63の起動トルクも1kgを超えてギヤの
破損や、モーターMの発熱等の問題があった。
【0095】一方、実線Bは本実施例であり、300m
sec以上をかけて徐々に立ち上げているのでそのよう
な問題はない。このように装置起動時の加速を行なう場
合、250msec〜500msecで目標値まで加速
するのが好ましい。下限の250msecは定着フィル
ム1を定着ステー20から剥離する際に音を小さくする
ために決定される。上限の500msecはこれ以上長
くすることはできるが必要性がなく、またそれだけ周波
数の高いパルスを分周して使わないと制御ができなくな
り、コストが高くなったり、モーターMが追従できなか
ったりするからである。
【0096】実線Cはさらなる改良を加えたもので、モ
ーターMの加速初期と終了期に非直線性を持たせること
でより回転制御にスムーズさをもたせたものである。さ
らに初期のトルク低減と回転数の目標値への収束性に優
れたものとなる。
【0097】〈実施例4〉(図10・図11) 定着フィルム1と、加熱体6・定着ステー20の間に潤
滑剤としてシリコーンオイルやフッ素グリースが介在し
ている場合には低温時には該潤滑剤の粘性が高く、起動
トルクが増加してしまう。そこで本実施例では加熱体6
とモーターMを同時に通電するようにする。加熱体6は
30〜80deg/secの昇温速度を有しているため
瞬時に潤滑剤の温度が上昇し、図10に示すように粘性
が低下して駆動トルクを下げることができる。
【0098】さらにモーターMの駆動とは独立して先に
加熱体6を発熱をさせた後にモーターMの起動を行なう
とより好ましい。ただしこの場合には、加熱体6の昇温
速度が速いため定着装置にダメージを与えないために加
熱体6の温度制御が必要である。例えば加熱体6を10
0℃まで昇温したことを温度検知素子4にて検知してか
らモーターMを回転させる方法がある。あるいは加熱体
6に0.5sec間通電してからモーターMを回転させ
る方法が有る。0.5sec間の昇温は15〜40de
gなので加熱体6が100℃以下のような場合にはこの
方法でもよい。
【0099】これらは図11の制御ブロックで加熱体6
の通電時間をタイマー103で見てモーターMを起動す
るか、温度検知素子4の出力を見てモーターMを起動す
るかすれば良い。
【0100】モーター起動の時間や温度は加熱体6の発
熱量と粘性によって適宜選ばれるもので前述の値に限る
ものではない。
【0101】このように加熱体6を加熱して定着フィル
ム1及び加圧ローラー2表面を一旦暖めてから起動する
ことによって前述実施例3に比べて次の利点が有る。
【0102】1.潤滑剤の粘性が低下するので、一層起
動トルクの低減が図れ、ギヤ、モーターの耐久性が向上
し、また起動時の音も減少する 2.定着フィルム1と加圧ローラー2間のトナーが軟化
するので、起動時に定着フィルム表面の離型性コーティ
ングにダメージを与えない 実施例3や同4のように、フィルム加熱方式の定着装置
において装置起動時のトルクの低減を図るとともに、定
着フィルム1と定着ステー20との剥離音を無くしある
いは加圧ローラー2と定着フィルム1間のトナー固着に
よるフィルム離型層の破損を防止することで、長寿命で
信頼性の高く、クイックスタートの加熱装置を得ること
が可能となった。
【0103】(C)下記の実施例5及び同6は前記(1
0)〜(12)の構成の加熱装置の実施例であり、前記
第3の目的を達するものである。
【0104】〈実施例5〉(図12〜図14) 加熱装置としての定着装置63及びこれを用いたプリン
タのハード構成は前述実施例1(図1〜図6)と同じで
ある。
【0105】画像形成装置がレーザープリンタやLED
プリンタ等のコンピューター等の出力末端である場合に
はホストとなる装置から記録材のサイズ指定を行なうこ
とができる。また給紙カセット57に図12のようなコ
マ57aを持たせれば、画像形成装置に給紙カセット5
7を装着した際にコマ57aが画像形成装置本体側のマ
イクロスイッチを押して記録材のサイズを指定すること
が可能である。このような場合に例えば連続してプリン
トを行なったとする。レジストセンサー60から定着装
置63までの距離は一定であるので、レジストセンサー
60の位置から記録材の先端が定着装置63の定着ニッ
プ部Nに達するまでの時間も予め決まっている。記録材
が定着装置63に達するまでに定着フィルム1の表面が
定着可能な所定の温度に達するように制御される。
【0106】コンピューター等のホストからの信号また
は給紙カセット57からの記録材サイズの信号によって
定着装置63の定着ニップ部Nから記録材の後端が抜け
るタイミングは算出可能である。
【0107】そこで連続プリントの場合にはこのタイミ
ングを用いて加熱体6への通電をoffする。するとこ
の加熱体6への通電をoffしている間に非通紙部の放
熱および通紙部への熱の移動が行なわれる。
【0108】そして次の記録材が定着ニップ部Nに達す
る時間も同様に判っているので、記録材が到達するより
少し以前でかつ定着フィルム1が充分に定着温度に達す
るのに要する時間をとって加熱体6への通電を始める。
【0109】このように連続プリント中の記録材間(紙
間)で加熱体6を一時的に通電を遮断することによって
非通紙部の昇温を防止できる。
【0110】実験例1 長さ230mm、幅10mm、厚さ0.62mmのアル
ミナ基板3上にAg/Pdの通電発熱体層5(34.5
Ω)を設けた加熱体6を用い、定着フィルム1として6
0μm厚のポリイミドフィルムを用い、加圧ローラー2
として厚み4mmのシリコンゴムを巻いた外径16mm
のローラーを用いて定着装置63を構成した。
【0111】この定着装置63で24mm/secの搬
送速度にてB5サイズの128g紙を通紙し、紙間を5
0mmとした。100V入力時のこの加熱体6による定
着フィルム表面の昇温速度は50deg/secであ
り、また放熱時の温度低下速度は20deg/secで
あるので、定着に必要な温度が170℃である場合には
紙が定着ニップ部Nをぬけるとすぐに加熱体6の通電を
OFFし、1.43秒後に再度通電を開始すれば次の紙
がニップ部Nに入る前に170℃まで達することができ
る。
【0112】図13は本実施例と従来例の加熱体への通
電制御ON/OFFで示したものである。
【0113】このように制御を行なうと、非通紙部の定
着フィルムの昇温は図14の実線グラフで示したよう
に最高でも200℃を越えなくなる。一方従来のように
紙間でも通電して発熱し続けるものでは破線グラフで
示したように230℃以上に昇温してしまう。
【0114】この図14から判るように実施例では非通
紙部における定着フィルム及び加圧ローラーの昇温を低
く抑えることができるので、加圧ローラーのゴムの劣化
や記録材のシワ、斜行、ホットオフセットを防止するこ
とが可能である。
【0115】また最大サイズ紙を連続プリントしている
場合には加圧ローラーや定着フィルムの全体が暖まって
ホットオフセットが生じることがある。この場合にも本
実施例を応用すれば、紙間での定着フィルムと加圧ロー
ラーに対する加熱体からの熱供給を減らすことが可能で
あり、不要な温度上昇を防止できるのでホットオフセッ
ト防止のための効果が有る。
【0116】このように記録材間で加熱体への通電を遮
断することによる効果が発生するのは定着フィルム1お
よび加熱体6の熱容量が従来の熱ローラー方式に比較し
て数段小さいためであって従来のローラー定着ではこれ
ほどの効果を得ることはできなかった。
【0117】以上の実施例では記録材の間で加熱体6へ
の通電をON/OFFしていたが、例えば記録材のトナ
ー画像域の後端で通電をOFFしても良く、また加熱体
6の昇温が速いならば記録材の先端から画像領域迄の間
で加熱しても良いことは言うまでもない。
【0118】また加熱体6の昇温速度が低く、かつ放熱
が速い場合には、加熱体6の発熱を止めると温度低下が
大きすぎて次の記録材が定着ニップ部Nに到達するまで
の定着温度まで加熱できない場合が考えられる。そのよ
うな場合には加熱体6へ通電を完全にOFFするのでな
く、通電電圧を下げるかまたはパルス通電のデューティ
ーを下げて発熱量を減少させる方法を用いることが可能
である。
【0119】〈実施例6〉(図15) 前述実施例5はカセット給紙またはホストコンピュータ
ーより記録材サイズの信号を得ていた。しかし、本実施
例はレジストセンサー60を用いて紙サイズ信号を作る
ようにしている。なぜなら市場ニーズとして厚紙や封筒
へのプリントというものが有り、これらに対してカセッ
ト57で給紙することは困難であり、また記録材のサイ
ズも不定形になり、予め定めたサイズ信号では対応でき
ないことが有るからである。
【0120】本実施例では前述図6のプリンタにおいて
レジストセンサー60を図15に示すように搬送路上に
突き出したレバー60bとフォトインタラプター60a
とで構成する。これによって記録材が通過中には記録材
のサイズに応じた長さだけフォトインタラプター60a
からHigh又はLowレベルの信号が出続けるので、
給紙カセット57から給紙された記録材も手差し用シー
トパス67から導入された厚紙や封筒等の記録材もサイ
ズ検知され、レジストセンサー60がサイズ検知手段と
して兼用される。
【0121】実施例5・同6のように、定着装置の加熱
体への通電を記録材間で一時的に遮断することで小サイ
ズ紙通紙中の非通紙域の昇温をおさえて、加圧ローラー
ゴムの劣化防止、記録材のシワ、斜行防止ホットオフセ
ットを防止することが可能となった。
【0122】さらに最大通紙においても定着装置の昇温
を抑制してホットオフセットに対するラチチュードを広
げるとともに、画像形成装置内への放熱も減少させるこ
とができ、現像剤や感光体ドラム51等への熱の影響を
減少させる効果が有る。
【0123】(D)以下の実施例7及び同8は前記(1
3)〜(15)の構成の加熱装置の実施例であり、前記
第4の目的を達するものである。
【0124】〈実施例7〉(図16・図17) 加熱装置としての定着装置63及びこれを用いたプリン
タのハード構成は前述実施例1(図1〜図6)と同じで
ある。
【0125】図16および図17はそれぞれヒーター
(加熱体)温度、フィルム温度、加圧ローラー表面温度
の時間変化を示す図であり、図16は本発明にもとずき
記録材がヒーター位置を通過している間にヒーター6の
制御温度を変化させた場合、図17はヒーター6の制御
温度を一定とする従来の例を示すものである。
【0126】加熱装置としての定着装置は前述図5のも
のを用いている。ヒーター6はプリント開始とともに最
初200℃に一定温調される。記録材Pが定着装置63
に到達する迄の間に装置63のフィルム1・加圧ローラ
ー2の回転に応じてその温度も上昇する。
【0127】図16・図17に示すように加圧ローラー
2は熱容量が大きいために徐々に表面温度が上昇してい
く。この時フィルム1の記録材Pと接触する表面の温度
もヒーター制御温度と加圧ローラー表面温度との間の温
度をとりながら徐々に上昇していく。
【0128】このフィルム温度がβ℃以下になると定着
不良となり、α℃以上になると高温オフセットが発生す
る。
【0129】図17に示すように記録材Pがヒーター位
置を通過している間にヒーター制御温度一定に保ってい
ても、記録材Pにフィルム1・加圧ローラー2から熱を
奪われ、フィルム温度は次第に低下し、記録材Pの後半
にいたっては定着不良を生じるβ℃を下回る場合があ
る。
【0130】図16は記録材Pの通過にともなうフィル
ム温度の低下を補正するものであり、記録材Pのヒータ
ー位置通過時にヒーター6の制御温度を段階的あるいは
徐々に高く切り換えるものであり、記録材Pの進入時の
制御温度200℃に対して、約3deg、記録材Pの通
過時間内で変化するように設定している。
【0131】ヒーター6の制御温度を記録材Pの通過に
よって変化させるためには、記録材Pを多数収容する給
紙カセットを検知することや、複写機・プリンタ内の記
録材搬送路に設けられた検知手段を用いることによっ
て、記録材Pの長さ、すなわち定着装置通過時間を前も
って予測することが可能であり、記録材Pの定着装置進
入時からカウントして上記の予測された通過時間の間、
ヒーター6の制御温度を変化させることができる。
【0132】また定着装置63の記録材Pの搬送方向上
・下流の少なくとも一方に記録材Pの有無を検知する手
段を設け、上記制御を行なうことも可能である。
【0133】図16では記録材Pの通過中一定温度3d
eg、制御温度を上昇させたが、タイマー制御により記
録材単位長さあたり数degというように一定の温度勾
配をもつようにヒーター6を制御する方が記録材Pのサ
イズに依存せず望ましいものである。
【0134】上記のように記録材Pの定着装置通過時に
ヒーター制御温度を変化させることによって図16に示
すごとくフィルム表面温度を定着不良、高温オフセット
を生じないβ℃、α℃の間に維持することができる。
【0135】〈実施例8〉上述の実施例7においては、
記録材Pの定着装置通過時間内で一定の温度差あるいは
一定の温度勾配をもつてヒーター6の温度を制御するこ
とを説明したが、シリコンゴム等から構成される加圧ロ
ーラー2は一般的に熱容量が大きく、したがって室温か
らのヒーター点灯立ち上り時においてはヒーター6に比
較して非常に暖かな上昇をするが、一方で、連続的にプ
リント動作を行ない加圧ローラー2が十分高い温度に維
持された後ではヒーター6をOFFしても、今度は逆に
なかなか冷却せずに暖かな温度下降をする。
【0136】図16・図17に示した記録材通過にとも
なうフィルム温度変化も加圧ローラー2を始め定着装置
63全体の系の暖まり具合に依存する。すなわち系全体
が高い温度にある場合は、記録材Pの通過によるフィル
ム温度の低下も小さく、逆に定着装置63が冷却してい
る状態からプリント動作が開始された直後においては同
一の記録材Pを用いてもフィルム温度の変化は前者の場
合より大きい。
【0137】したがって記録装置プリント動作を行なっ
た履歴を残すタイマーや定着装置63の近傍に雰囲気温
度を検知する手段を設けることにより、定着装置系の暖
まり具合を検知し、記録材Pが定着装置63を通過する
間にヒーター制御温度を変化させる巾を可変にすること
ができる。
【0138】すなわち、系が冷えている場合はヒーター
制御温度変化巾を大きく、系が暖まっている場合はヒー
ター制御温度変化巾を小さくとるものである。たとえば
前者においては一枚の記録材通過時で5deg変化さ
せ、後者の場合においては1degのヒーター制御温度
の変化で対応される。
【0139】実施例7・同8のように、フィルム1を介
してヒーター6から記録材Pに熱エネルギーを付与する
フィルム加熱方式の定置装置において、記録材Pがヒー
ター位置を通過する間にヒーター6の制御温度を変化さ
せることによって、記録材Pが定置装置63から熱を奪
って装置全体の温度が下がることによって生じる定着不
良を解消することができた。
【0140】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、前述の第
1乃至第4の目的がよく達成されて、フィルム加熱方式
の加熱装置の改善として有効適切である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フィルム加熱方式の加熱装置の一例(画像加
熱定着装置)の概略構成図
【図2】 加熱体(ヒーター)の一部切欠き平面図と通
電回路系
【図3】 フィルム加熱方式の加熱装置の他の例の概略
構成図
【図4】 フィルム加熱方式の加熱装置の他の例の概略
構成図
【図5】 フィルム加熱方式の加熱装置の他の例の概略
構成図
【図6】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図7】 実施例1の装置の制御回路系のブロック図
【図8】 実施例3の装置の制御回路系のブロック図
【図9】 モーターの加速状況を示したグラフ
【図10】 潤滑剤の温度一粘度特性グラフ
【図11】 実施例4の装置の制御回路系のブロック図
【図12】 記録材サイズ識別コマを設けた給紙カセッ
トの斜視図
【図13】 実施例5の装置及び従来装置の制御シーケ
ンス
【図14】 装置の非通紙部におけるフィルム温度の昇
温グラフ
【図15】 レジストセンサーの斜視図
【図16】 実施例7の装置における装置構成部材の温
度経時変化グラフ
【図17】 従来装置における装置構成部材の温度経時
変化グラフ
【符号の説明】
1 耐熱性フィルム(定着フィルム) 2 加圧ローラー 6 加熱体(ヒーター) P 被加熱材(記録材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 奥田 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 俊治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱材を耐熱性フィルムを介して加熱
    体に密着させて加熱体と耐熱性フィルムとを相対移動さ
    せて加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に与
    える加熱装置において、 被加熱材を耐熱性フィルムに押圧する加圧ローラーを有
    し、装置の非作動時間が連続して所定の時間に達する
    と、耐熱性フィルムおよび加圧ローラーを回動させる手
    段を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加熱装置において、 耐熱性フィルムの外周長をA、 加圧ローラーの外周長をB、 装置の非作動時間が連続して所定の時間に達したときに
    回動される耐熱性フィルム表面及び加圧ローラー表面の
    移動量をx、 加熱体と加圧ローラーとの間に耐熱性フィルムを挟んで
    形成される圧接ニップ部の幅をWとしたときに、 上記A,B,x,Wの関係が、 W/2<x x<nA−W/2 x<mB−W/2 (n及びmは自然数) を満たすことを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の加熱装置において、装
    置の非作動時間が連続して所定の時間に達したときに耐
    熱性フィルムおよび加圧ローラーを回動させると共に、
    加熱体を発熱させることを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 被加熱材が画像を形成記録させた記録材
    であり、該画像を加熱定着処理する装置であることを特
    徴とする請求項1乃至同3の何れかに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 耐熱性フィルムの一面側に加熱体を、他
    面側に被加熱材を密着させ前記耐熱性フィルムを介して
    加熱体の熱エネルギーを被加熱材に付与する加熱装置に
    おいて、耐熱性フィルムを移動する手段と、所定の移動
    速度に達するまで暫時加速する手段とを有することを特
    徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の加熱装置において、加
    熱体の発熱開始と同時に耐熱性フィルムの移動を開始
    し、加速することを特徴とする加熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の加熱装置において、加
    熱体の発熱開始後に所定の温度に達したことを検知し
    て、耐熱性フィルムの移動を開始し、加速することを特
    徴とする加熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の加熱装置において、加
    熱体の発熱開始後所定の時間が経過してから、耐熱性フ
    ィルムの移動を開始し、加速することを特徴とする加熱
    装置。
  9. 【請求項9】 被加熱材が画像を形成記録させた記録材
    であり、該画像を加熱定着処理する装置であることを特
    徴とする請求項5乃至同8の何れかに記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 耐熱性フィルムの一面側に加熱体を接
    触させて加熱領域を形成し、他面側に被加熱材を密着さ
    せて搬送加熱する装置であって、被加熱材の後端あるい
    は加熱すべき領域の後端が加熱領域を出ると同時に加熱
    体の発熱を停止または減少させることを特徴とする加熱
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10の加熱装置において、被加
    熱材が連続して搬送される場合に被加熱材の先端ないし
    加熱すべき領域の先端が加熱領域に達する直前に所要の
    加熱温度にまで加熱体を加熱するとともに、各被加熱材
    の後端ないし加熱すべき領域の後端が加熱領域を出ると
    同時に加熱体の発熱を停止または減少させることを特徴
    とする加熱装置。
  12. 【請求項12】 被加熱材が画像を形成記録させた記録
    材であり、該画像を加熱定着処理する装置であることを
    特徴とする請求項10乃至同11の何れかに記載の加熱
    装置。
  13. 【請求項13】 固定支持された加熱体にフィルムを接
    触摺動させ、該フィルムの加熱体側とは反対側の面に被
    加熱材を密着させてフィルムと共に加熱体位置を通過さ
    せて加熱体からフィルムを介して被加熱体に熱エネルギ
    ーを付与する加熱装置において、前記被加熱材の加熱体
    位置を通過する間で、前記加熱体の制御温度を変化させ
    ることを特徴とする加熱装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の加熱装置におい
    て、被加熱材が加熱体位置に案内され通過する間に前記
    加熱体の制御温度を次第に高くなるように変化させるこ
    とを特徴とする加熱装置。
  15. 【請求項15】 被加熱材が画像を形成記録した記録材
    であり、該画像を加熱定着処理する装置であることを特
    徴とする請求項13又は同14に記載の加熱装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013161039A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2017003686A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP2017122899A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 株式会社リコー 定着装置及びそれを用いた画像形成装置

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