JP4323761B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録材に形成担持させた未定着トナー画像を加熱定着処理する定着手段を有する電子写真装置・静電記録装置などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、画像形成装置において記録材に形成担持させた未定着像を加熱定着させる加熱装置(像加熱装置、画像加熱定着装置)としては、熱ローラ方式・熱板方式・ヒートチャンバー方式・フィルム加熱方式等、従来より種々の方式・構成のものが知られている。
【0003】
これ等の加熱装置は何れも加熱体を有し、装置温度が所定の温度(所定の像定着温度等)に維持されるように加熱体への通電が制御されて温調管理される。
【0004】
上記のような従来の種々の加熱装置のうちでも、特開昭63−313182号公報・特開平2−157878号公報・特開平4−44075〜44083号公報等に開示のフィルム加熱方式の加熱装置は効果的で実用性に富む。
【0005】
フィルム加熱方式の加熱装置は、薄肉の耐熱性フィルムと、このフィルムの移動駆動手段と、フィルムを中にしてその一方面側に固定支持して配置された一定温調される加熱体と、他方面側にこの加熱体に対向して配置され、加熱体に対してフィルムを介して像加熱すべき記録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材を有し、このフィルムは少なくとも像加熱実行時はフィルムと加圧部材との間に搬送導入される記録材と順方向に略同一速度で走行移動させて、この走行移動フィルムを挟んで加熱体と加圧部材との圧接部で形成される像加熱部としてのニップ部を通過させることにより、記録材の顕画像担持面をフィルムを介して加熱体で加熱して顕画像を熱定着等させ、次いで像加熱部通過後のフィルムと記録材を分離点で離間させることを基本構成とする装置である。
【0006】
このようなフィルム加熱方式の加熱装置は昇温の速い低熱容量の加熱体や薄膜のフィルムを用いることができるため、省電力化やウェイトタイム短縮化(クイックスタート性)が可能となる。その他、従来の他の加熱装置のもつ種々の欠点を解消できる利点を有し、効果的である。
【0007】
フィルム加熱方式の加熱装置における温調制御、即ち加熱体の通電制御は、加熱体上に設けたサーミスタの出力をA/D変換し、CPUに取り込み、その情報をもとにトライアックにより加熱体に通電するAC電圧を、位相制御あるいは波数制御等のパルス幅変調をかけ、サーミスタによる加熱体の検知温度が所定の一定温度となるように通電を制御している。
【0008】
ここで、位相制御とは図6に示すように、AC電圧の1波内の位相角単位で通電制御を行うもので、非常に細かい電力制御が可能になる。
【0009】
これに対して、波数制御とは図7に示すように、AC電圧の数波を1単位としてそのうちの何波をON、何波をOFFという形でON/OFFのデューティー比で通電比率を制御する方式である。
【0010】
位相制御を用いる場合、ノイズフィルターが必要で回路構成も複雑となるため装置のコストが非常に高くなる。
【0011】
波数制御の場合、そのようなコストアップがないため、特に低コストを求められる装置において、よく採用されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述従来のフィルム加熱方式の加熱装置では、省電力化のため装置の使用電力は極力低くなるように設定されているが、通常の温湿度環境や、標準の入力電圧ではこの設定で問題なく加熱動作を行うことができる。
【0013】
しかしながら、低温環境において入力電圧が極端に低下した状態では電力不足から、加熱体を所定温度に維持できなくなる恐れがある。この現象は連続通紙時で特に2枚目以降に起こりやすい。1枚目は記録材が加熱装置に到達するまでの画像形成装置の前回転動作行程が長く、この間に加圧ローラがある程度暖まるため、この予熱によって温度の維持をかろうじて行うことができる。しかし2枚目以降は通紙間隔が短くなるため、1枚目の通紙で記録材に奪われた加圧ローラの熱は紙間において同じ量だけ補充されることはない。したがって2枚目以降に電力不足が顕著になりやすいのである。
【0014】
電力不足により温度維持が不能になると、当然、必要な定着温度を得られないため記録材への画像の定着に支障をきたすことになる。このような場合、定着不良として画像が記録材から剥げやすくなる、もしくは全く定着しなくなる等の問題になる。
【0015】
これを防止するには、いかなる条件でも電力不足にならないように最初から最大消費電力を大きく設定すればよい。しかし、低温かつ低電圧といったごく限られた稀な条件のために通常時の全体の消費電力を大きくすることは好ましくない。特に、加熱体の通電制御として波数制御を用いた場合、基本的にON/OFFのデューティー比で通電制御を行うために、供給電力を大きくするとON/OFFによる電力の変動が大きくなり、これが電源電圧に対して悪影響を与える。具体的には同じ電源に接続する他の電気機器に入力される電圧の変動が大きくなり、波数制御のON/OFFに対応して例えば蛍光灯などでちらつきが発生する。
【0016】
位相制御では、1波内の位相角で制御を行うためにON/OFFの周期が細かく、ちらつきの問題はおこらないが、前述したように回路構成が複雑でコストが高くなる。
【0017】
そこで、従来の装置では、このような電力不足が生じた時には、サーミスタの検知温度が目標温度を維持できなくなったことを検知した時点で一旦給紙を待機させ、一定時間非通紙状態で加熱回転を行って加熱装置を暖める等の措置を行っていた。そして、一定時間経過後に給紙を再開することで、温度維持を可能とさせ、定着不良の防止をしていた。
【0018】
しかし、上記従来の方法では一旦給紙が待機された後の給紙再開タイミングが時間で決まっていたため、加熱装置の暖まり具合に関係なく必ず一定の時間待機状態が続いていた。実際には、給紙待機が発生する状態でも加熱装置への供給電力や加熱状態等にはばらつきがあるため、必ず一定時間の非通紙回転が必要となることはなく、早く給紙を再開してよい場合もあるのだが、従来の装置では最も給紙再開に時間がかかる厳しい条件でこの待機時間を設定しているため、不必要に待機時間が長くなってしまう可能性が高かった。これでは、記録材の加熱動作の終了までに不必要に時間がかかってしまい、ユーザーの利便性を損なってしまう。
【0019】
そこで本発明は、記録材に形成担持させた未定着トナー画像を加熱定着処理する定着手段を有する画像形成装置について、低温環境、低電圧入力時でも定着不良をおこさずに常に良好な定着処理を安定に実行させるとともに、給紙待機時からの復帰タイミングをより適正化して、ユーザーへの利便性を高めることを目的とする。
【0020】
また、同時に使用電力を極力少なくし、波数制御を用いてもちらつきを起こさないようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。
【0022】
(1)商用電源から供給される電力により発熱する加熱体を有する定着部材と、前記定着部材と共に定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記加熱体の温度を検知する温度検知手段と、商用電源の交流の半波が所定数連なる基本波数のうち前記加熱体へ通電する前記半波の数である通電比率を前記温度検知手段の検知温度が所定温度を維持するように制御する通電制御手段と、を有しており前記定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ記録材上に担持された未定着トナー画像を記録材に加熱定着する定着手段を有する画像形成装置において、
記録材搬送中に前記通電比率が最大である状態が所定時間続いた場合は、前記所定温度を維持するように前記加熱体へ通電しつつ次に搬送する記録材の搬送を待機させ、その後、前記通電比率が前記最大の通電比率より低い所定の通電比率を下回った場合に、記録材の搬送を再開することを特徴とする画像形成装置。
【0023】
(2)商用電源から供給される電力により発熱する加熱体を有する定着部材と、前記定着部材と共に定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記加熱体の温度を検知する温度検知手段と、商用電源の交流の一半波中の通電位相角である通電比率を前記温度検知手段の検知温度が所定温度を維持するように制御する通電制御手段と、を有しており前記定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ記録材上に担持された未定着トナー画像を記録材に加熱定着する定着手段を有する画像形成装置において、
記録材搬送中に前記通電比率が最大である状態が所定時間続いた場合は、前記所定温度を維持するように前記加熱体へ通電しつつ次に搬送する記録材の搬送を待機させ、その後、前記通電比率が前記最大の通電比率より低い所定の通電比率を下回った場合に、記録材の搬送を再開することを特徴とする画像形成装置。
【0032】
【発明の実施の形態】
〈実施例1〉
(1)画像形成装置例
図1は本実施例における画像形成装置の概略構成模型図である。本実施例の画像形成装置は電子写真方式を用いたレーザープリンタであり、最大用紙幅がLETTERサイズで、プロセススピード100mm/secでA4サイズ紙を16枚/分(ppm)で出力するプリンタである。
【0033】
ホストコンピュータ(不図示)からのプリント指令が装置に入力され、装置が駆動開始されると、記録材としての用紙Pは、給紙カセットCから給紙される。用紙Pは給紙ガイド17に導かれて、やがて感光ドラム11の下部と転写ローラ16との対向部である転写部Tに達する。
【0034】
また、感光ドラム11上には、帯電ローラ15によって一様均一な帯電がなされた後、レーザー走査露光装置13よりでた画像信号に対応したレーザー光Lを照射されて、表面に静電潜像が形成される。レーザー走査露光装置13は、回転するポリゴンミラー31にレーザー光を反射させ、この反射光をレンズ32で焦点を絞り、折り返しミラー33等で感光ドラム11上に照射するものである。このようにして形成された潜像は現像装置14によって選択的にトナーが付着させられてトナー像として可視化され、感光ドラム11の回転にともない上記の転写部Tへ搬送される。
【0035】
転写部Tでは、転写ローラ16が用紙Pの裏面(背面)からトナーと逆極性の電界を加えることにより、トナー像を用紙Pに転写する。
【0036】
トナー像(未定着トナー画像)が転写された用紙Pは、搬送ガイド18に導かれて定着手段たる定着装置(定着器)12へと達し、そこで熱および圧力が印加されて、用紙の先端からトナー像が用紙(記録材上)加熱定着されていく。
【0037】
トナー像の定着処理を受けた用紙は、搬送ガイド19に導かれて画像形成物(プリント、コピー)として排紙される。
【0038】
また用紙分離後の感光ドラム11の面はクリーニング装置20で清掃されて、繰り返して作像に供される。
【0039】
(2)定着装置12
図2は定着装置12の概略構成断面図である。本例の定着装置12は、特開平4−44075〜44083、4−204980〜204984号公報等に開示の、円筒状(エンドレスベルト状)の定着フィルムを用いた、加圧用回転体駆動方式(テンションレスタイプ)、フィルム加熱方式の加熱装置である。
【0040】
10は加熱ユニット(定着部材)、2は加圧部材としての加圧ローラであり、両者10・2の圧接により定着ニップ部Nを形成させている。
【0041】
加熱ユニット10は図面に垂直方向を長手とする部材であり、横断面略半円弧状樋型の耐熱性・剛性を有するヒーターホルダー7と、このヒーターホルダー7の下面に、該部材の長手に沿って設けた凹溝部に嵌め入れて固定して配設した、商用電源から供給される電力により発熱する加熱体としてのヒーター6と、ヒーター6を取り付けたヒーターホルダー2にルーズに外嵌した円筒状の耐熱性の定着フィルム1等からなる。
【0042】
加圧ローラ2は、鉄、アルミニウム等を主成分とする円柱状若しくは略円柱状の芯金2aの外周面に、耐熱性及び離型性を有するシリコーンゴム等を主成分とする円筒状の弾性層2bを被覆するなどにて構成されている。
【0043】
加圧ローラ2は芯金2aの両端部を装置シャーシー(不図示)の手前側と奥側の側板間に軸受部材を介して回転自由に軸受保持させて配設してある。
【0044】
加熱ユニット10は、この加圧ローラ2の上側に、ヒーター6側を下向きにして加圧ローラ2に並行に配置し、ヒーターホルダー2の両端部を不図示のバネ等の加圧手段にて加圧ローラ2の軸線方向に附勢することで、ヒーター6の下向き面を定着フィルム1を介して加圧ローラ2の弾性層2bに該弾性層の弾性に抗して所定の押圧力をもって圧接させ、加熱定着に必要な所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。
【0045】
加圧ローラ2は駆動手段Mにより矢印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ2の回転駆動による該加圧ローラ2の外面と定着フィルム1との、定着ニップ部Nにおける圧接摩擦力により円筒状の定着フィルム1に回転力が作用して該定着フィルム1がその内面側がヒーター6の下向き面に密着して摺動しながらヒーターホルダー2の外回りを矢印の時計方向に従動回転状態になる。
【0046】
加圧ローラ2が回転駆動され、それに伴って円筒状の定着フィルム1が従動回転状態になり、またヒーター6に通電がなされ、該ヒーターが昇温して所定の温度に立ち上がり温調された状態において、定着ニップ部Nの定着フィルム1と加圧ローラ2との間に未定着トナー像tを担持した記録材Pが導入され、定着ニップ部Nにおいて記録材Pのトナー像担持面側が定着フィルム1の外面に密着してフィルム1と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この挟持搬送過程において、ヒーター1の熱が定着フィルム1を介して記録材Pに付与され、記録材P上の未定着トナー像tが記録材P上に加熱・加圧されて溶融定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材Pは定着フィルム1から曲率分離される。
【0047】
定着フィルム1は定着処理の高速化の一環としての熱容量の低減化のために、耐熱性のPTFE、PFA又はFEP等を主成分とする単層、或いは、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES又はPPS等を主成分とする無端状の基体の外周面にPTFE、PFA又はFEP等をコーティングした複合層に構成されていると共に、定着フィルム1の全層厚が100μm以下、好ましくは20μm以上60μm以下に採られている。
【0048】
ヒーター6は本例のものは所謂セラミックヒーターであり、アルミナ等に代表されるセラミックスを主成分とする薄板状のヒーター基板6aの一方の面に、Ag/Pd(銀パラジウム)等を主成分とする発熱抵抗体層6bをスクリーン印刷等により塗工したのち、ガラス或いはフッ素等を主成分とする保護層6cで被覆するなどにて構成されており、ヒーター基板6aの他方の面には温度検知部材としてのサーミスタ4が当接若しくは近接して支持されている。
【0049】
また、ヒーター6の定着フィルム摺接面には潤滑剤を塗布して、フィルム1とヒーター6の摺動性を向上させてもよい。
【0050】
ヒーターホルダー7は、ヒーター6を支持するとともに定着フィルム1の内面を長手方向全域にわたってガイドする機能をもつ。
【0051】
(3)ヒーター6の制御
前記したように、定着フィルム1は加圧ローラ2の回転駆動によって従動回転し、定着ニップ部Nに導入された記録材Pを搬送するとともにヒーター6の熱を定着フィルム1を介して記録材Pに付与する。
【0052】
この時、定着装置12はヒーター6を所定の温度に維持して用紙の定着に最適な加熱量を得る。本実施例の定着装置12では、通常サイズ(A4サイズ)通紙時で200℃に設定している。ヒーター6の温度制御はヒーター6上に配された温度検知手段である温度検知素子(サーミスタ)4の検知温度が一定になるように、すなわち検知温度が所定温度を維持するようにヒーター6への通電を通電制御手段(CPU)22が制御することによって行われる。
【0053】
サーミスタ4の出力信号はA/Dコンバータ21を介してCPU22に入力される。CPU22はこの入力信号に基づき、ACドライバー23を介して加熱体としてのヒーター6の発熱抵抗体層6bへの供給電力を制御し、ヒーター6の温度を所定の温度になるように温調する。
【0054】
CPU22によるヒーター6の加熱動作の制御としては、発熱抵抗体層6bに通電される交流バイアスの振幅或いは周期等をサーミスタ4の検知温度に応じて切り換えるという制御の他に、任意の一定時間に亘る外部電源(商用電源)から発熱抵抗体層6bへの通電量を調整するという制御、所謂、位相制御或いは波数制御が行われており、特に、波数制御は、通電に付随するノイズの発生が位相制御に比べて少ないという利点を有していることから、加熱装置12においては、ヒーター6の加熱動作の制御として、波数制御が採用されている。
【0055】
即ち、本実施例にあっては、図3に示すように、任意の一定時間に亘り発熱抵抗体6Bに通電されることが最大限可能な交流バイアスの半波の数(以下、任意の一定時間に亘り発熱抵抗体層6bに通電された交流バイアスの半波の数を「波数」と称し、又、同時間に亘り発熱抵抗体層6bに通電されることが最大限可能な交流バイアスの半波の数を「基本波数」と称する。)を「15」に設定することにより、例えば、周波数50Hzの交流バイアスが発熱抵抗体層6bに通電されたときには、一波数=10msecに相応することから、150msecごとに発熱抵抗体層6bに通電される波数を切り換えるよう設定されている。
【0056】
具体的には、CPU22は既知のPID制御により、波数制御の制御値を温度維持に最適な波数に変化させ、その波数を用いてACドライバー23は波数制御を行ない、ヒーター6の発熱抵抗体層6bへの供給電力を変化させる。
すなわち、通電制御手段であるCPU22は、商用電源の交流の半波が所定数連なる基本波数のうちヒーター6へ通電する前記半波の数である通電比率をサーミスタ4の検知温度が所定温度を維持するように制御する。
【0057】
通電比率は、出力される波数によって決まっているが、本実施例の波数制御はACの15波(半波)を1単位としているので、例えば15波中9波通電されるパターンでは通電比率は60%となる。
【0058】
ヒーター6は、画像形成スタートと同時に所定温度まで立ち上げられる。このヒーター6の立ち上げ時には、迅速にヒーターを立ち上げるために通常、電力が100%となるように波数を15波で固定している。
【0059】
装置が暖まっている時などは、立ち上げにさほど電力を必要としないため通電比率を下げ、例えば10波や7波等で立ち上げる場合もあるが、低温環境かつ低電圧入力時には確実にフルパワーが必要となる。
【0060】
ヒーター6は記録材が定着装置に到達するまでに所定温度に達しなくてはならないが、低温環境かつ低電圧入力では当然ヒーター6の昇温が遅いため、ヒーター6の立ち上がりによっては記録材Pの給紙を所定時間待機させる等の処置がとられる。
【0061】
こうしてヒーター6が立ち上がった後、上述の波数制御によって所定温度に制御され、記録材Pの1枚目を定着ニップ部Nに突入させて加熱処理を行う。この時、ヒーター6を所定温度に維持するための電力に余裕があれば、波数制御によって供給電力はフルパワーの15波よりも低い値が自動選択されるはずである。しかし、低温環境かつ低電圧入力時で電力が足りない時には、この通紙中の加熱処理において、15波を出力し続けることになる。このような状態は、フィルム加熱方式では通紙1枚目におこりやすいが、加圧ローラ2への蓄熱が大きい時には1枚目ではまだ電力に余裕があるため、2枚目以降で顕著になる。これは装置の構造、プロセススピード、前回転の時間等によって異なる。
【0062】
上述しているように、CPU22がACドライバー23へ送る波数の通電割合情報は、自動的に装置の状態を反映するため、これにより装置への供給電力が不足しているかどうかを判定することができる。
【0063】
本実施例では通紙中に所定時間フルパワー出力である15波が続いた場合、装置を定着温度に維持するための電力が不足していると判断し、次の記録材の給紙を行わず、給紙待機状態に入る。
【0064】
そして、給紙を待機し記録材を搬送していない状態においても、ヒーター6は定着温度になるように波数制御によって通電制御を行い、定着装置は非通紙状態で回転を続ける。この時、ヒーター6を定着温度に維持するために選択される波数が比較的高い値の時には、非通紙状態において温度維持が可能であっても、記録材が導入されると電力不足となる可能性が高い状態である。したがってそのような時は、たとえヒーター6が目標とする所定温度に維持されていても、給紙は待機状態を続ける。
【0065】
やがて装置が暖まってくると、ヒーター6を一定温度に保つための電力は減少し、当然出力波数の値も低くなる。このような状態では加圧ローラ2も十分な予熱がなされているため、給紙待機を解除し定着装置に記録材を搬送導入しても、電力不足によって温度維持が不能となることはない。
【0066】
したがって、CPU22の選択する出力波数がある程度まで低くなったことを検知した時点で給紙を再開すれば、低温環境かつ低電圧入力時でも定着不良となることはない。
【0067】
本実施例では、給紙待機中の定着装置の非通紙回転時に出力波数が12波以下を検知した時点で、給紙待機を解除する。
【0068】
無論、給紙を再開する波数の設定はこの値に限定されるものではない。
上記のように、記録材搬送中に前記通電比率が最大である状態が所定時間続いた場合は、前記所定温度を維持するようにヒーター6へ通電しつつ次に搬送する記録材の搬送を待機させ、その後、前記通電比率が前記最大の通電比率より低い所定の通電比率を下回った場合に、記録材の搬送を再開する。すなわち、通電比率が最大である状態が所定時間続いた場合は、加熱定着中に供給電力不足になり易い状態と判断して搬送を待機させ、その後、通電比率が最大の通電比率より低い所定の通電比率を下回った場合は、既にフルパワーで通電する状態ではなく加熱定着中に供給電力不足になり難い状態と判断して搬送を再開させる。
この特徴により、供給電力不足になり難い状態と判断したら直に搬送を再開するので、不必要に記録材の搬送を待機させる時間を解消する効果がある。また、搬送を再開する時は、通電比率が最大でない状態つまり供給電力に余裕がある状態になっているので、再開した加熱定着中の供給電力不足の発生を抑制する効果がある。
【0069】
ところで、通紙中に電力がフルパワーを続けた時の給紙待機は、たとえ見かけ上サーミスタ4の検知温度が目標温度を維持していても実行する方が好ましい。何故ならフルパワーを常時出力し続けている状態は、すでに温度制御を行っている状態ではなく、偶然ヒーター温度が目標温度近傍になっているにすぎないからである。この場合、次の記録材の搬送時にほぼ確実に電力不足で温度維持が不能となり、前の記録材で元々電力が足りないぎりぎりの状態であった分だけ、次の記録材において電力不足がより大きく露見する可能性が高い。そのような条件では、次の記録材で定着不良を発生させる恐れもあるのである。
【0070】
なお、本実施例では波数制御を例にして説明してきたが、位相制御を用いた場合でも同様の構成とすることが可能である。
【0071】
すなわち、通電制御手段であるCPU22は、商用電源の交流の一半波中の通電位相角である通電比率をサーミスタ4の検知温度が所定温度を維持するように制御する。そして、記録材搬送中に前記通電比率が最大である状態が所定時間続いた場合は、前記所定温度を維持するようにヒーター6へ通電しつつ次に搬送する記録材の搬送を待機させ、その後、前記通電比率が前記最大の通電比率より低い所定の通電比率を下回った場合に、記録材の搬送を再開する。
具体的には、通紙中にCPU22がACドライバー23へ送る位相角の通電割合情報から、通紙中に位相角180°が所定時間続いた場合に次の記録材の給紙を待機させる。そして上記例と同様に非通紙状態で加熱装置を加熱回転させ、装置が暖まって位相角が例えば140°以下となった時点で給紙を再開するようにすればよい。
【0072】
また上記例において、通電比率によって給紙待機/解除を決定している部分を、供給電力自体をダイレクトに検知して給紙待機/解除の指示を出すように構成してもよい。
【0073】
そのような構成の装置では、図4に示す電力検知回路24を用いてヒーター6の発熱抵抗体層6bへの供給電力を検出し、通紙中の供給電力がフルパワーであることを所定時間検知したら、次の記録材の給紙を待機させ、待機中の消費電力(供給電力)が所定値まで低下したら、給紙待機を解除し、記録材の搬送を再開する。
【0074】
給紙を再開する検知電力としては、絶対値として例えば消費電力が300W以下といった具合に設定してもよいが、フルパワー時の何%出力に低下したかを計算して給紙タイミングを決定してもよい。
【0075】
例えば、フルパワーで600Wを検知する装置の場合、給紙待機中の非通紙回転時の検知電力がこの50%出力=300Wとなった時点で給紙再開する等の構成とすることもできる。
【0076】
また電力検知方法としては、通電制御系に前述したような通電電力検出回路24を特に持たず、ヒーター抵抗情報と、電圧検知回路(不図示)からのAC電圧情報と、CPU22がACドライバー23へ送る波数等の通電割合情報に基づき、CPU22が通電電力を算出することもできる。
【0077】
〈実施例2〉
通紙時に加熱体であるヒーター6を目標温度に維持可能な電力は、記録材によって異なるのが普通である。これは記録材の厚みや表面性等によって、定着ニップ通過時に記録材が定着装置から奪っていくトータルの熱量が異なるからで、例えば記録材の厚さが厚いほど温度維持に、より多くの電力を必要とする。
【0078】
例えば、実施例1の構成において、同じ供給電力であっても記録材によって波数の値が変わるため給紙待機状態への移行の可否は変化する。
【0079】
このように実施例1の場合、給紙待機条件に対しては、記録材の定着ニップ部への突入の影響、すなわち記録材の厚みの影響等を加味できている。しかし、待機状態を解除して給紙を再開するタイミングに対しては、非通紙状態の通電比率(波数)でタイミングを決定しているため、記録材の種類による必要電力の差が考慮されていなかった。
【0080】
しかし、記録材によってヒーター6の温度維持に必要な電力が異なるのであるから、当然給紙を再開するタイミングも異なり、例えば厚さの薄い記録材ほど必要な電力が少ないため、厚い記録材よりも早く給紙を再開してよいはずである。
【0081】
本実施例ではこの点を考慮し、記録材によって給紙を再開させる波数の値を異ならせる。すなわち、電力が少なくてもよい記録材ほど、待機状態の非通紙時の出力波数の値が大きい時に給紙再開を指示するように構成する。
【0082】
まず実施例1と同様に画像形成スタートと同時にヒーターを所定温度まで立ち上げ、1枚目の記録材を搬送して定着ニップに突入させる。この時、記録材が突入することにより、ヒーター6を所定温度に維持するための必要電力が変化するため、波数制御によってCPU22はヒーター6に供給する波数(通電比率)を増加させる。この記録材の突入から一定時間内の波数の増加量を計測することで、その記録材が定着ニップを通過する時に、ヒーター6を温度維持するために必要となる電力が予測可能となる。これはすなわち、記録材の厚み等の種類を検知しているのと同義である。
【0083】
よって、本実施例では定着ニップへの記録材突入から0.5sec後の波数の増加量を検知して、これをフィードバックして記録材の給紙再開タイミングを決定する。
【0084】
上記の手段によって記録材の種類が特定されると、CPU22はこの情報を記憶する。そして、もし出力波数がフルパワーである15波が所定時間続き、給紙待機状態に入った時、給紙の再開タイミングをこの情報に基づいて決定する。
【0085】
具体的には表1に示したようなテーブルを参照し、記録材突入時の波数の変化が大きい時ほど記録材の厚みが厚いと想定して、出力波数の値がより低くなるまで装置を暖めた後に給紙を再開する。
【0086】
【表1】
Figure 0004323761
【0087】
ところで、電力検知回路をもたない構成の場合、必要電力量の変化を予測するという点では、単純に波数の増加量を計測するよりも、記録材突入直前の波数で突入後の波数を割った増加率を計算する方が、制御にフィードバックする値として、より適している。
【0088】
よって、定着ニップへの記録材突入から0.5sec後の波数を、突入直前の波数で割った増加率を用いてもよい。
【0089】
また、上記例では記録材の厚みを、記録材が定着ニップに突入した時の波数の変化で検知したが、他の方法で検知した値を用いてもよい。例えば、搬送路に厚みセンサー等のメディア検知センサーを設けて、この検出値をフィードバックしてもよく、その方がより正確な制御が可能となる。また或いは、あらかじめユーザーが記録材情報をプリンタに対して送信していれば、これに基づいて給紙再開タイミングを変えることもできる。この方法としては、プリンタのオペレーションパネルで記録材情報を入力するか、あるいはプリンタドライバであらかじめ記録材の種類を選択しておけるようにすればよい。
【0090】
実施例1の構成では、待機状態から給紙を再開するタイミングは、最も厚く温度維持に電力を必要とする記録材を基準に一律に設定する必要があったが、本実施例では記録材の種類ごとに、給紙再開のタイミングを変えることができるため、より効率的に待機時間を設定することが可能となった。
【0091】
〈参考例〉
上述した実施例では電力不足時に給紙を待機させて加熱装置を暖めていたが、装置の駆動速度(プロセススピード)を低速に切り替えて、給紙の待機を行わずにプリントを続ける方法を用いることもできる。その場合の動作を以下に説明する。
【0092】
本参考例も実施例1、2と同様に波数制御を基本波数15波で行う装置を用いる。プリント信号の入力により、まず通常の駆動速度で装置が駆動開始される。そして任意の枚数のプリント中に実施例1、2と同様に15波(フルパワー)が続く状態を検知すると、CPU22は電力不足であると判断する。この電力不足であると判定された時に加熱中(もしくは画像形成中)であった記録材の加熱動作が終了したら、その時点で、装置の駆動速度切り替えを指令して、プロセススピードを100mm/secから50mm/secの半速に切り替える。この時、駆動速度切り替えが完了するまでは、次の記録材の給紙は待機する。
【0093】
そして、駆動速度の切り替えと同時に定着装置の温度制御も通常よりも制御温度の低い半速用のものに切り替わる。このように駆動速度が遅くなると、単位時間当りに記録材がニップを通過する長さが短くなるので、温調温度自体が低くなる上に温度維持に必要な電力も大幅に少なくなる。したがって、給紙の待機を行わずにプリント動作を続けても、温度維持が不能となることがなく、定着不良が発生することもない。
【0094】
プロセススピードの切り替えに対して、レーザー光による画像形成は画像クロックを切り替える等の処理を行うが、一般的にプロセススピードを2分の1に切り替える場合には、単純に1ラインの画像走査毎、その後に1ライン空白を設けるだけで対処することが多い。
【0095】
スループットは、駆動速度が半速なので通常時の半分にすればよいが、通紙間隔を変えても問題はない。
【0096】
やがて、駆動速度を低速にした状態でプリントを続けると装置が暖まって、波数制御による出力波数が下がっていく。そこである程度出力波数が低くなったら、再び駆動速度を元に戻してプリントを続ける。本参考例では例えば出力波数が6波まで低下したら、駆動速度を半速から通常速度に切り替える。
【0097】
駆動速度の切り替えタイミングとしては、画像形成中や加熱動作中は画像品質上問題となるので、記録材の加熱動作が終了した時点で切り替えを行う。
【0098】
この際、連続でプリントしていると装置の搬送路の構成によっては加熱動作終了前に記録材への画像形成が始まる場合もあるため、波数が6波に低下したことを検知した時点で、その時に加熱中の記録材の加熱動作終了まで記録材の給紙を待機し、加熱動作終了が確認されたら駆動速度の切り替えを行い、給紙を開始する。
【0099】
このように、電力不足に対して、駆動速度を低速に切り替える本参考例の場合、給紙を待機する実施例1の構成と異なりプリント動作が途切れることがないため、より早くプリントを完了することができる。
【0100】
本参考例は波数制御の出力波数に基づいて駆動速度の切り替えを行っているが、位相制御でも無論問題はない。
【0101】
また、実施例1と同様に図4に示したような電力検知が可能な構成の装置を用いて、電力に応じて駆動速度を切り替えることも可能である。
【0102】
例えば、電力がフルパワーを検知した時点で駆動速度を半速に切り替え、半速プリント時に消費電力が所定値(フルパワーで600Wの時に200W等)まで低下したら上記例と同様に駆動速度を通常速度に戻せばよい。
【0103】
また、実施例2のように記録材の種類を検知して、この情報を装置にフィードバックして半速から通常速度への復帰タイミングを可変とすることもできる。
【0104】
〈その他〉
1)加熱体としてのセラミックヒーター6の構成形態は実施例のものに限られないことは勿論である。
【0105】
ヒータ−6は必ずしも定着ニップ部Nに位置していなくてもよい。例えば、図5のようにヒーター6を定着ニップ部Nよりもフィルム移動方向上流側に位置させて配設することも出来る。
【0106】
2)フィルム加熱方式の定着装置は、実施例のものは加圧用回転体駆動方式であるが、エンドレスの定着フィルムの内周面に駆動ローラを設け、フィルムにテンションを加えながら駆動する方式の装置であってもよいし、フィルムをロール巻きの有端ウエブ状にし、これを走行駆動させる方式の装置であってもよい。
【0107】
3)加圧部材はローラ体に限られない。回動駆動されるベルト体にすることもできる。加圧部材も熱源で加熱することも出来る。
【0108】
4)本発明は定着手段として実施例に示したようなフィルム加熱方式の定着装置に限らず、加熱体の熱容量が小さい場合は熱ローラ方式等の定着装置にも適用することができる。
【0110】
【発明の効果】
以上のように本発明の画像形成装置は、供給電力不足になり難い状態と判断したら直に搬送を再開するので、不必要に記録材の搬送を待機させる時間を解消する効果がある。また、搬送を再開する時は、通電比率が最大でない状態つまり供給電力に余裕がある状態になっているので、再開した加熱定着中の供給電力不足の発生を抑制する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における画像形成装置の概略構成模型図
【図2】 実施例1における加熱装置(定着装置)の概略構成模型図(その1)
【図3】 実施例1における波数制御の概念図
【図4】 実施例1における加熱装置(定着装置)の概略構成模型図(その2)
【図5】 ヒーターを定着ニップ部よりもフィルム移動方向上流側に位置させて配設した形態の加熱装置(定着装置)の概略構成模型図
【図6】 位相制御の概念図
【図7】 波数制御の概念図
【符号の説明】
P・・用紙(記録材)、1・・定着フィルム、2・・加圧ローラ、4・・温度検知素子(サーミスタ)、6・・ヒーター、7・・ヒーターホルダー、11・・感光ドラム、12・・加熱装置、13・・レーザー走査露光装置、14・・現像装置、15・・帯電ローラ、16・・転写ローラ、21・・A/Dコンバータ、22・・CPU、23・・ACドライバ

Claims (2)

  1. 商用電源から供給される電力により発熱する加熱体を有する定着部材と、前記定着部材と共に定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記加熱体の温度を検知する温度検知手段と、商用電源の交流の半波が所定数連なる基本波数のうち前記加熱体へ通電する前記半波の数である通電比率を前記温度検知手段の検知温度が所定温度を維持するように制御する通電制御手段と、を有しており前記定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ記録材上に担持された未定着トナー画像を記録材に加熱定着する定着手段を有する画像形成装置において、
    記録材搬送中に前記通電比率が最大である状態が所定時間続いた場合は、前記所定温度を維持するように前記加熱体へ通電しつつ次に搬送する記録材の搬送を待機させ、その後、前記通電比率が前記最大の通電比率より低い所定の通電比率を下回った場合に、記録材の搬送を再開することを特徴とする画像形成装置。
  2. 商用電源から供給される電力により発熱する加熱体を有する定着部材と、前記定着部材と共に定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記加熱体の温度を検知する温度検知手段と、商用電源の交流の一半波中の通電位相角である通電比率を前記温度検知手段の検知温度が所定温度を維持するように制御する通電制御手段と、を有しており前記定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ記録材上に担持された未定着トナー画像を記録材に加熱定着する定着手段を有する画像形成装置において、
    記録材搬送中に前記通電比率が最大である状態が所定時間続いた場合は、前記所定温度を維持するように前記加熱体へ通電しつつ次に搬送する記録材の搬送を待機させ、その後、前記通電比率が前記最大の通電比率より低い所定の通電比率を下回った場合に、記録材の搬送を再開することを特徴とする画像形成装置。
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