JP6660748B2 - 店舗メンテナンスシステム - Google Patents

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Description

本発明は、店舗に設置された複数台のショーケース(什器)等の機器で発生するエラーに対処するための店舗メンテナンスシステムに関するものである。
従来よりコンビニエンスストア等の店舗内(店内)には複数台のショーケース(什器)が設置され、サンドイッチ、おにぎり、弁当、麺類、総菜、デザート等の食品や、水、お茶、ジュース等の飲料(冷蔵商品)、アイスや冷凍食品等(冷凍商品)を冷却しながら陳列販売している。この場合、特に壁際に設置される各ショーケース(別置型ショーケースと称される)には店外等に設置された冷凍機の圧縮機から冷媒が分配供給される構成とされていた。また、特にアイスを冷凍販売するショーケースの場合には、コンビニエンスストアでは壁から離れた通路に島状に設置される場合が多く、この場合のショーケースは圧縮機を内蔵した所謂内蔵型ショーケースが使用されていた。
また、各ショーケースの庫内温度の制御はそれぞれに設けられたコントローラが実行すると共に、圧縮機の運転制御は、冷凍機に設けられたコントローラやショーケースのコントローラが実行するものであるが、近年では店舗の各ショーケースや冷凍機(何れも店舗に設けられた機器)を集中的に管理するためのメインとなるコントローラ(集中制御装置)を設け、各ショーケースや冷凍機に設けられたコントローラを通信線にてこのメインとなるコントローラに接続し、指示情報や運転情報の送受信を行うことによって集中管理すると共に、更に携帯型の端末装置を準備し、この端末装置にてコントローラに指示情報を無線送信し、端末装置にはショーケース等の機器に発生したエラー(異常)に関する警報情報をメールで送信するシステムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−325027号公報
このような店舗に設けられた機器にエラー(異常)が発生した場合、当該店舗の従業員(店主や店員)、或いは、メンテナンス担当者(サービス担当者。前記特許文献1では店舗内に駐在している責任者)が対処することになるが、係るメンテナンス担当者が置かれていない店舗では、従業員(店員にはアルバイトも含む)がエラーに対処しなければならない。ここで、メンテナンス対応スキルは従業員によってばらつきがある。しかしながら、従来の警報情報はメンテナンス担当者を対象とした内容であったため、従業員、特に入れ替わりが多い店員では理解することができず、実際には店舗の従業員で解決できるエラーであっても、直ぐに外部のメンテナンスセンターにコール(問い合わせ)されるのが実態であった。
そのため、エラーの解消までに時間を要し、販売ロスが増加すると共に、陳列商品も劣化してしまうと云う問題があった。また、メンテナンスセンターに対応を依頼することでメンテナンスに要するコストも高騰してしまう。
更に、特にショーケースの場合には衛生上や冷却能力維持のために従業員による定期的な清掃(庫内やフィルタ等)が必要である。しかしながら、実際には適切な清掃が行われていない場合もあり、これもエラー発生の要因となっていた。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、機器にエラー(異常)が発生した場合、携帯端末装置を用いてメンテナンスに不慣れな従業員でも直ぐに当該エラーに対処でき、適切なメンテナンスを実現可能とした店舗メンテナンスシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の店舗メンテナンスシステムは、店舗に設けられた複数の機器にそれぞれ設けられた機器コントローラと、各機器コントローラが送信する運転情報を受信する携帯端末装置を備え、この携帯端末装置は、機器に発生するエラーへの対処方法が含まれるメンテナンス情報を保有する記憶部と、表示部と、入力部を有し、機器に発生したエラーに関する警報情報を含む運転情報を受信した場合、表示部にて所定の警報通知を行い、発生したエラーへの対処方法を表示部に表示すると共に、画像取込部、音声取込部、振動取込部及び識別情報取込部のうちの何れか、又は、それらの組み合わせ、若しくは、全てを更に備え、ネット回線を介して外部のメンテナンスセンターと接続され、取り込んだ情報をメンテナンスセンターに送信可能とされていることを特徴とする。
請求項2の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記発明において携帯端末装置は、店舗に設けられたPOS端末に警報情報を送信することを特徴とする。
請求項3の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記発明において対処方法は、手順毎の画像を含むことを特徴とする。
請求項4の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記各発明において携帯端末装置は、対処方法の概要と、当該対処方法の詳細を表示部に切り換えて表示可能とされていることを特徴とする。
請求項5の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記各発明において携帯端末装置は、店舗に設けられた機器の位置に関する店内図情報を記憶部に保有し、機器の位置を表示部に表示可能とされており、警報情報を受信している場合には、エラーが発生している機器の位置を特定する表示を行うことを特徴とする。
請求項6の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記各発明においてメンテナンス情報は、機器に発生するエラーの原因を含み、対処方法は原因に対応していると共に、携帯端末装置は、対処方法を表示部に表示する際、それに対応する原因と共に表示することを特徴とする。
請求項7の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記各発明においてメンテナンス情報は、機器に発生するエラーの症状を複数含み、対処方法は各症状に対応していると共に、携帯端末装置は、入力部への所定の入力操作に基づき、機器に発生するエラーの症状を複数表示部に表示すると共に、選択された症状に対応する対処方法を表示部に表示することを特徴とする。
請求項8の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記各発明においてメンテナンス情報は、機器のメンテナンス項目を、その実施スケジュールと共に複数含み、対処方法は各メンテナンス項目に対応していると共に、携帯端末装置は、入力部への所定の入力操作に基づき、機器のメンテナンス項目を複数表示部に表示し、選択されたメンテナンス項目に対応する対処方法を表示部に表示可能とされていることを特徴とする。
請求項9の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記各発明においてメンテナンス情報は、機器に発生したエラーの履歴に関する情報を含み、携帯端末装置は、入力部への所定の入力操作に基づき、機器に発生したエラーの履歴を表示部に表示することを特徴とする。
請求項10の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記各発明においてメンテナンス情報は、機器のメンテナンスの実施スケジュールに関する情報を含み、携帯端末装置は、入力部への所定の入力操作に基づき、機器のメンテナンスの実施スケジュールを表示部に表示することを特徴とする。
請求項11の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記発明において携帯端末装置は、機器のメンテナンスの実施スケジュールに基づき、所定の督促表示を表示部にて行うことを特徴とする。
請求項12の発明の店舗メンテナンスシステムは、上記各発明において店舗に設けられたメインコントローラと、複数の機器にそれぞれ設けられた機器コントローラを備え、メインコントローラから各機器コントローラに指示情報を送信し、各機器コントローラからは警報情報を含む運転情報をメインコントローラに送信することで、当該メインコントローラにより各機器の運転を集中的に管理すると共に、携帯端末装置は、メインコントローラから警報情報を含む運転情報を受信することを特徴とする。
請求項13の発明の店舗メンテナンスシステムは、請求項1乃至請求項11の発明において複数の機器にそれぞれ設けられた機器コントローラを備え、携帯端末装置から各機器コントローラに指示情報を送信し、各機器コントローラからは警報情報を含む運転情報を携帯端末装置に送信することで、当該携帯端末装置により各機器の運転を集中的に管理することを特徴とする。
本発明の店舗メンテナンスシステムによれば、店舗に設けられた複数の機器にそれぞれ設けられた機器コントローラと、各機器コントローラが送信する運転情報を受信する携帯端末装置を備え、この携帯端末装置が、機器に発生するエラーへの対処方法が含まれるメンテナンス情報を保有する記憶部と、表示部と、入力部を有し、機器に発生したエラーに関する警報情報を含む運転情報を受信した場合、表示部にて所定の警報通知を行うようにしたので、店舗に設けられた複数の機器の何れかにエラーが発生した場合、従業員は携帯端末装置の表示部の警報通知にて直ぐにエラーの発生を把握することができるようになる。
そして、携帯端末装置の表示部には、発生したエラーへの対処方法を表示するようにしたので、従業員は携帯端末装置を携帯してエラーが発生している機器が設けられた場所に行き、表示部に表示された対処方法を見ながら当該エラーに対処することが可能となる。これにより、メンテナンスに不慣れな従業員であっても、機器に発生したエラーに容易且つ迅速に対処することが可能となり、販売ロスと商品劣化の発生を効果的に抑制若しくは解消することができるようになる。また、それによってメンテナンスセンターへのコールも減少することになるので、メンテナンスコストの削減も図ることができるようになるものである。
更に、携帯端末装置は、ネット回線を介して外部のメンテナンスセンターと接続されているので、従業員では解決できずに外部のメンテナンスセンターにコールした場合にも、メンテナンスセンターとエラーに関する情報を共有することが可能となる。これにより、対応困難なエラーに関しても、従業員による対処を実現することが可能となる。この場合、画像取込部、音声取込部、振動取込部及び識別情報取込部のうちの何れか、又は、それらの組み合わせ、若しくは、全てを更に備えており、取り込んだ情報をメンテナンスセンターに送信可能とされているので、メンテナンスセンターにおいて、機器やそれに発生しているエラーの特定を容易として、情報の共有をより一層円滑化することができるようになる。
また、請求項2の発明の如く携帯端末装置が、店舗に設けられたPOS端末に警報情報を送信するようにすれば、従業員が常に操作しているPOS端末と連携したエラーへの対応を行うことができるようになり、より一層迅速なエラーの解消と、エラー発生を考慮した効率的な商品販売と売上管理を実現することができるようになる。
この場合、請求項3の発明の如く携帯端末装置が表示部に表示する対処方法に、手順毎の画像を含むようにすれば、実際にエラーが発生している機器と手順毎の画像を見ながら対処することができるようになるので、熟練度の低い従業員であっても臆することなく、極めて容易にエラーを解消することができるようになる。
また、請求項4の発明の如く携帯端末装置が、対処方法の概要と、当該対処方法の詳細を表示部に切り換えて表示できるようにすれば、熟練した従業員やメンテナンス担当者が対応する場合には対処方法の概要を表示部に表示させ、メンテナンスに不慣れな従業員が対応する場合には対処方法の詳細を表示させることが可能となるので、何れが対応する場合にも適切な対処方法の表示を行って、迅速な対応を実現することができるようになる。
また、請求項5の発明の如く携帯端末装置が、店舗に設けられた機器の位置に関する店内図情報を記憶部に保有し、機器の位置を表示部に表示可能とすると共に、警報情報を受信している場合には、エラーが発生している機器の位置を特定する表示を行うようにすれば、警報通知を見た従業員は、店舗のどこに設けられた機器にエラーが発生しているのかを迅速に把握することができるようになる。これにより、より一層迅速な対応を実現することができるようになる。
また、請求項6の発明の如くメンテナンス情報が、機器に発生するエラーの原因を含み、対処方法は原因に対応していると共に、携帯端末装置が、対処方法を表示部に表示する際、それに対応する原因と共に表示するようにすれば、例えば、発生したエラーに複数の原因が考えられる場合に、実際にエラーが発生している機器の状況からその原因を確認することで、確認した原因に対応する対処方法を把握し、迅速且つ適切にエラーを解消することができるようになる。
また、請求項7の発明の如くメンテナンス情報が、機器に発生するエラーの症状を複数含み、対処方法は各症状に対応していると共に、携帯端末装置が、入力部への所定の入力操作に基づき、機器に発生するエラーの症状を複数表示部に表示すると共に、選択された症状に対応する対処方法を表示部に表示するようにすれば、エラーが発生している機器の症状から当該症状を解消するための対処方法を表示部に表示させることができるようになるので、警報情報を受信する以前に従業員が機器の異常を把握した場合等に、極めて利便性の高いものとなる。
また、請求項8の発明の如くメンテナンス情報が、機器のメンテナンス項目を、その実施スケジュールと共に複数含み、対処方法は各メンテナンス項目に対応していると共に、携帯端末装置が、入力部への所定の入力操作に基づき、機器のメンテナンス項目を複数表示部に表示し、選択されたメンテナンス項目に対応する対処方法を表示部に表示可能とすれば、メンテナンスに不慣れな従業員であっても、携帯端末装置を用いて機器の定期的なメンテナンスを極めて円滑に行い、エラーの発生自体を抑制することができるようになる。
また、請求項9の発明の如くメンテナンス情報が、機器に発生したエラーの履歴に関する情報を含み、携帯端末装置が、入力部への所定の入力操作に基づき、機器に発生したエラーの履歴を表示部に表示するようにすれば、例えば従業員が対応した機器のエラー発生状況をメンテナンス担当者(サービスマン等)が後から容易に確認することができるようになり、店舗に設けられた機器の管理作業の質向上に寄与できるようになる。
また、請求項10の発明の如くメンテナンス情報が、機器のメンテナンスの実施スケジュールに関する情報を含み、携帯端末装置が、入力部への所定の入力操作に基づき、機器のメンテナンスの実施スケジュールを表示部に表示するようにすれば、多くの機器が店舗に設けられている場合にも、各機器の定期的なメンテナンスを支障無く実施することができるようになる。
この場合、請求項11の発明の如く携帯端末装置が、機器のメンテナンスの実施スケジュールに基づき、所定の督促表示を表示部にて行うようにすれば、従業員は忘れずに機器の定期的なメンテナンスを実施することができるようになる。
更に、請求項12の発明によれば、上記各発明に加えて店舗に設けられたメインコントローラを備え、メインコントローラから各機器コントローラに指示情報を送信し、各機器コントローラからは警報情報を含む運転情報をメインコントローラに送信することで、当該メインコントローラにより各機器の運転を集中的に管理すると共に、携帯端末装置が、メインコントローラから警報情報を含む運転情報を受信するようにしたので、メインコントローラから機器の運転情報を携帯端末装置に収集し、店舗に設置された機器の運転を携帯端末装置にて集中的に管理することができるようになる。特に、メインコントローラに携帯端末装置との間の通信機能を追加するだけでシステムを構築することが可能となるので、メインコントローラを中心とした既存のシステムの変更を最小限に止めることができるようになり、汎用性にも富んだものとなる。
他方、請求項13の発明の如く請求項1乃至請求項11の発明に加えて、携帯端末装置から各機器コントローラに指示情報を送信し、各機器コントローラからは警報情報を含む運転情報を携帯端末装置に送信することで、当該携帯端末装置により各機器の運転を集中的に管理するようにすれば、前記メインコントローラを介すること無く、携帯端末装置によって店舗に設けられた機器の集中管理を実現することができるようになる。
本発明を適用した一実施例の店舗メンテナンスシステムの通信回線と、店舗メンテナンスシステムを適用する冷凍装置等の配管構成を説明する図である(実施例1)。 図1の接続ケースコントローラ及び冷凍機コントローラの機能ブロック図である。 図1のメインコントローラの機能ブロック図である。 図1の非接続ケースコントローラの機能ブロック図である。 図1のタブレット端末(携帯端末装置)の機能ブロック図である。 図1のタブレット端末の正面図である。 図6のタブレット端末の画面遷移を説明する図である。 図6のタブレット端末のトップ画面を示す図である。 図6のタブレット端末のもう一つのトップ画面を示す図である。 図6のタブレット端末の更にもう一つのトップ画面を示す図である。 図6のタブレット端末の店内図画面を示す図である。 図6のタブレット端末のもう一つの店内図画面を示す図である。 図6のタブレット端末の警報表示画面を示す図である。 図6のタブレット端末のもう一つの警報表示画面を示す図である。 図6のタブレット端末の一覧(エラー)画面を示す図である。 図6のタブレット端末の一覧(困ったとき)画面を示す図である。 図6のタブレット端末の一覧(操作/メンテナンス)画面を示す図である。 図6のタブレット端末の対処方法(一覧)画面を示す図である。 図6のタブレット端末の対処方法(詳細)画面を示す図である。 図6のタブレット端末のエラー履歴(一覧)画面を示す図である。 図6のタブレット端末のメンテナンス実施管理画面を示す図である。 図6のタブレット端末のメンテナンスリマインド画面を示す図である。 本発明を適用した他の実施例の店舗メンテナンスシステムの通信回線と、店舗メンテナンスシステムを適用する冷凍装置等の配管構成を説明する図である(実施例2)。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は一実施例の店舗メンテナンスシステム1の通信回線と、店舗メンテナンスシステム1を適用する冷凍装置R等の配管構成を示している。
(1)冷凍装置R
図1において、実施例の冷凍装置Rは、例えばコンビニエンスストア等の店舗の店内壁際に設置された複数台のショーケース(本発明における機器)2と、圧縮機3等を備えて店外に設置された冷凍機4(本発明における機器)とから構成されている。各ショーケース2はそれぞれ蒸発器6、膨張弁(電子膨張弁)7及び図示しない冷気循環用送風機等を備えており、冷凍機4には圧縮機3の他に図示しない凝縮器や凝縮器用送風機等が設けられている。尚、実施例では単一の圧縮機3で示すが、複数台の圧縮機で図1の冷凍機4の圧縮機3を構成しても良い。
冷凍機4の圧縮機3の吐出側には前述した凝縮器が接続され、この凝縮器に高圧配管(冷媒配管)8が接続されている。各ショーケース2は所謂別置型のショーケースであり、各ショーケース2の蒸発器6の入口はそれぞれ膨張弁7を介して高圧配管8に並列に接続され、蒸発器6の出口は低圧配管(冷媒配管)9を介して圧縮機3の吸込側に接続される。これにより、冷凍装置Rの周知の冷媒回路が構成されている。
そして、圧縮機3から吐出された高温高圧の冷媒(例えば、R404a等)は凝縮器にて空冷された後、冷凍機4から出て高圧配管8に入り、この高圧配管8を経て各ショーケース2に分配供給される。この共通の圧縮機3から各ショーケース2に分配供給された冷媒は、各膨張弁7にて絞られた後、蒸発器6に流入してそれぞれ蒸発する。このときの吸熱作用で前記冷気循環用送風機により循環される空気を冷却し、この冷却された冷気を庫内に循環させることにより、各ショーケース2の庫内は冷却される。蒸発器6で蒸発した冷媒は、その後低圧配管9を経て冷凍機4に入り、圧縮機3に吸い込まれる循環を繰り返す。
(2)接続ケースコントローラ12
冷凍装置Rを構成する各ショーケース2にはプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成された接続ケースコントローラ12(機器コントローラ)がそれぞれ設けられている。図2はこの接続ケースコントローラ12の機能ブロック図を示している。接続ケースコントローラ12は、ショーケース2の膨張弁7及び冷気循環用送風機の運転制御や後述するメインコントローラ11との間の通信制御を司る制御部21と、各種情報(データ)を記憶する記憶部22と、庫内温度等を検出するセンサSが接続される信号入力部23と、各種データ等を表示する表示部24と、設定切換等を行う入力部26と、上記各機器を駆動する機器駆動部27と、後述するメインコントローラ11と後述する通信線14を介して情報(データ)の送受信を行う通信部28から構成されている。
各接続ケースコントローラ12の制御部21は、後述するメインコントローラ11から各ショーケース2宛に送信される指示情報(運転指示データ)を通信部28を介して受信し、この受信した指示情報(設定温度)と自らの庫内温度を検出するセンサS(この場合温度センサ)の出力に基づき、機器駆動部27により膨張弁7の弁開度や前記冷気循環用送風機の運転を制御する。
この場合、ショーケース2は、弁当、麺類、総菜、デザート、アイス等の商品を冷却しながら陳列販売する什器であり、ショーケース2の接続ケースコントローラ12の制御部21は、庫内温度が平均として各設定温度(指示情報)となるように全閉から制御上限開度の間で機器駆動部27により膨張弁7の弁開度を制御し、冷気循環用送風機の運転を制御する。
(3)冷凍機コントローラ13
また、冷凍機4にもプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成された冷凍機コントローラ13(機器コントローラ)が設けられている。この冷凍機コントローラ13の構成は基本的に図2と同様であるが、信号入力部23に接続されるセンサSは圧力センサ等となり、機器駆動部27が駆動する機器は圧縮機3等となる。そして、この冷凍機コントローラ13の制御部21は、後述するメインコントローラ11から冷凍機コントローラ13宛の指示情報(運転指示データ)を通信部28を介して受信し、この指示情報(低圧圧力設定値)と低圧配管9から圧縮機3の吸込側に至る冷媒回路の低圧圧力を検出する前記センサS(圧力センサ)の出力に基づき、機器駆動部27により圧縮機3の運転周波数(回転数)を制御する。
この場合、冷凍機コントローラ13の制御部21はメインコントローラ11から送信された低圧圧力設定値(指示情報)と前記センサSが検出した低圧圧力(実測値)とに基づき、低圧圧力が低圧圧力設定値より高い場合は機器駆動部27により圧縮機3の運転周波数を上昇させ、低い場合には低下させる方向で圧縮機3の運転を制御することにより、低圧圧力を低圧圧力設定値に制御すると共に、全ショーケース2の膨張弁7が全閉とされた場合には機器駆動部27により圧縮機3を停止する。
(4)メインコントローラ11
前記メインコントローラ11は、店舗の管理室等に設置されたストアマスターと称される集中制御装置であり、プロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成される。図3はこのメインコントローラ11の機能ブロック図を示している。メインコントローラ11は、各機器の制御や通信制御を司る制御部31と、各種情報(データ)を記憶する記憶部32と、店内外の温度/湿度等を検出するセンサSが接続される信号入力部33と、各種データ等を表示する液晶ディスプレイ等から成る表示部34と、キースイッチ等から成る入力部36と、ブザー等から成る出力部37と、インターネット回線を介してデータの送受信を行うモデム38と、前述した接続ケースコントローラ12や冷凍機コントローラ13と通信線14を介して情報(データ)の送受信を行う通信部39と、後述する本発明の携帯端末装置の実施例としてのタブレット端末41に無線LANを介してデータを無線通信する無線通信部42から構成されている。
そして、メインコントローラ11(通信部39)には、通信線14により各接続ケースコントローラ12(通信部28)及び冷凍機コントローラ13(通信部28)が接続され、この通信線14を介してメインコントローラ11と各接続ケースコントローラ12との間、及び、メインコントローラ11と冷凍機コントローラ13との間で情報(データ)の送受信が行われる。これらメインコントローラ11、各接続ケースコントローラ12及び冷凍機コントローラ13により、通信線14にて接続された既存の店舗の集中管理システムが構築されることになる。
この場合、メインコントローラ11の制御部31は各接続ケースコントローラ12及び冷凍機コントローラ13に予め割り付けられたIDを用いてそれら各接続ケースコントローラ12、冷凍機コントローラ13を識別する。そして、各接続ケースコントローラ12及び冷凍機コントローラ13からIDと共に送信されて来る運転情報に関するデータを受信し、それらを記憶部32に格納して管理する。各接続ケースコントローラ12から送信されて来る運転情報には、当該ショーケース2の庫内温度、蒸発器6の霜取運転の状況に関する情報、当該ショーケース2に発生しているエラー(異常)に関する警報情報が含まれ、冷凍機4から送信されて来る運転情報には、圧縮機3の運転状況や低圧圧力の状況、冷凍機4に発生しているエラー(異常)に関する警報情報が含まれている。
また、メインコントローラ11からは各接続ケースコントローラ12及び冷凍機コントローラ13宛に前述したIDと共に指示情報に関するデータを送信する。この指示情報には、ショーケース2宛ての場合には前述した設定温度、冷凍機4宛ての場合には前述した低圧圧力設定値等が含まれる。各接続ケースコントローラ12や冷凍機コントローラ13の制御部21は受信したデータを記憶部22に格納して各機器の運転を制御する。これらによりメインコントローラ11は冷凍装置Rを構成する各ショーケース2及び冷凍機4の運転を集中して管理する。
(5)非接続のショーケース2
次に、図1において冷凍装置Rに接続されていない非接続のショーケース2は、例えばアイスクリームを冷却しながら陳列販売する冷凍ショーケース(アイスケース)であり、店舗の通路等に島状に設置されている。このショーケース2は所謂内蔵型のショーケースであり、圧縮機43と、図示しない凝縮器、キャピラリチューブ等の減圧装置44、蒸発器46から成る周知の冷媒回路を備えている。圧縮機43から吐出された冷媒は、減圧装置44にて絞られた後、蒸発器46に流入して蒸発する。このときの吸熱作用で図示しない冷気循環用送風機により循環される空気を冷却し、この冷却された冷気を庫内に循環させることにより、このショーケース2の庫内は冷却される。蒸発器46で蒸発した冷媒は圧縮機43に吸い込まれる循環を繰り返す。
(6)非接続ケースコントローラ47
この非接続のショーケース2にもプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成された非接続ケースコントローラ47(機器コントローラ)が設けられている。但し、この非接続ケースコントローラ47は通信線14を介してメインコントローラ11には接続されていない。
図4はこの非接続ケースコントローラ47の機能ブロック図を示している。非接続ケースコントローラ47は、当該非接続のショーケース2の圧縮機43や冷気循環用送風機の運転制御や後述するタブレット端末(携帯端末装置)41との間の通信制御を司る制御部48と、各種情報(データ)を記憶する記憶部49と、庫内温度等を検出するセンサSが接続される信号入力部51と、各種データ等を表示する表示部52と、設定切換等を行う入力部53と、上記各機器を駆動する機器駆動部54と、後述するタブレット端末41と無線LANを介して情報(データ)の無線通信を行う無線通信部56から構成されている。
非接続ケースコントローラ47の制御部48は、後述するタブレット端末41から当該ショーケース2宛に送信される指示情報(運転指示データ)を無線通信部56を介して受信し、この受信した指示情報(設定温度)と自らの庫内温度を検出するセンサS(この場合温度センサ)の出力に基づき、機器駆動部54により圧縮機43や前記冷気循環用送風機の運転を制御し、指示情報に強制除霜指示情報が含まれている場合には、蒸発器46の除霜を強制的に実行する。
(7)タブレット端末41(携帯端末装置)
次に、図1に示した41は前述したタブレット端末である。このタブレット端末41は携帯可能な端末装置(携帯端末装置)であり、図6に示す如き比較的大型の液晶ディスプレイから成る表示部61とこの表示部61に設けられたタッチスイッチから成る入力部62と、カメラから成る画像取込部69と、マイクから成る音声取込部71と、振動を取り込む振動取込部72と、バーコードやICタグを読み取るリーダから成る識別情報取込部73と、音声を出力するスピーカ74を備えて情報の入出力が可能とされている(図5)。
図5はこのタブレット端末41の機能ブロック図を示している。タブレット端末41もプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成され、通信を含む各種制御を司る制御部63と、後述するメンテナンス情報を含む各種情報(データ)を保有する記憶部64と、前述した表示部61及び入力部62と、前述したメインコントローラ11や非接続ケースコントローラ47との間で無線LANを介した無線通信によりデータを送受信する無線通信部66と、前述した画像取込部69、音声取込部71、振動取込部72、識別情報取込部73、及び、スピーカ74から構成されている。
ここで、図1において、76は店舗に設けられて当該店舗の在庫管理や売上管理を行うPOS端末であり、77は当該店舗に設けられたショーケース2や冷凍機4等の機器のメンテナンス管理を行うことを契約している外部のメンテナンスセンターである。また、図1において、67は店舗内に無線LANを構築する無線LANルータであり、この無線LANルータ67はブロードバンドモデム68を介してインターネット回線に接続されている。
そして、タブレット端末41とメインコントローラ11、タブレット端末端末41と非接続ケースコントローラ47、及び、タブレット端末41とPOS端末76は、実施例ではこの無線LANルータ67を介して情報(データ)の送受信を行う(尚、係る無線LANルータを用いずに直接相互に送受信できるようにしてもよい)。また、タブレット端末41は無線LANルータ67とインターネット回線を介して外部のメンテナンスセンター77と情報(データ)の送受信を行う。
この場合も、タブレット端末41の制御部63は非接続ケースコントローラ47及びメインコントローラ11に予め割り付けられたIDを用いてそれら非接続ケースコントローラ47、メインコントローラ11を識別する。そして、タブレット端末41はメインコントローラ11からIDと共に送信されて来る運転情報に関するデータを無線通信部66により受信し、記憶部64に格納して管理する。このメインコントローラ11から送られてくる運転情報には、当該メインコントローラ11が管理している各ショーケース2や冷凍機4の運転情報(前述した警報情報を含む)等、店内外の温度/湿度等の情報:メインコントローラ情報)が含まれる。
また、タブレット端末41は非接続ケースコントローラ47からIDと共に送信されて来る運転情報に関するデータを無線通信部66により受信し、記憶部64に格納して管理する。この非接続ケースコントローラ47から送られてくる運転情報には、非接続のショーケース2の庫内温度、蒸発器46の霜取運転の状況の情報、当該ショーケース2に発生しているエラー(異常)に関する警報情報等が含まれる。
一方、タブレット端末41からは無線通信部66によりメインコントローラ11や非接続のショーケース2宛に指示情報(運転指示データ)が送信される。タブレット端末41では収集した情報を適宜表示部61に表示できるので、これらにより、タブレット端末41では非接続のショーケース2に加え、メインコントローラ11が集中管理している各ショーケース2、冷凍機4の運転状況も集中して管理することができるように構成されている。
(8)タブレット端末41(携帯端末装置)を用いた機器のメンテナンス
次に、上記タブレット端末41(携帯端末装置)を用いた各店舗機器(各ショーケース2や冷凍機4)のメンテナンス作業について説明する。
(8−1)メンテナンス情報
前述した如くタブレット端末41の記憶部には、店舗に設けられた機器(店舗機器:各ショーケース2や冷凍機4)をメンテナンス管理するためのメンテナンス情報が保有されている。尚、このメンテナンス情報は、予め記憶部64に書き込まれている場合と、メンテナンス作業を行う際に、その都度メンテナンスセンター77からインターネット回線を介してダウンロードする場合の双方を含むが、実施例では予め記憶部64に書き込まれているものとする。また、メンテナンス情報は、メンテナンスセンター77からの遠隔操作で更新可能とされているものとする。
そして、このメンテナンス情報には、実施例では少なくとも以下の情報が含まれる。即ち、
・店舗に設けられた各機器(ショーケース2等)の外観画像や製品番号等の情報
・店舗に設けられた各機器の店内における据え付け位置に関する店内図情報
・店舗に設けられた各機器に発生する複数のエラー(異常)の原因(それぞれに対して単一若しくは複数)に関する情報
・店舗に設けられた各機器に発生する複数のエラーの症状に関する情報
・店舗に設けられた各機器に発生する複数のエラーへの対処方法に関する情報
・店舗に設けられた各機器の複数のメンテナンス項目に関する情報
・店舗に設けられた各機器に発生したエラーの履歴に関する情報
・店舗に設けられた各機器のメンテナンスの実施スケジュールに関する情報(タブレット端末41にて設定入力)
・その他、表示部61への表示を行うために必要な情報
この場合、エラーへの対処方法は各エラーの原因、各エラーの症状、各メンテナンス項目にそれぞれ対応したかたちで記憶部64に保有されている。また、各エラーへの対処方法には手順(ステップ)毎の画像が含まれると共に、実施例では全てのエラーに対して、当該対処方法の最も大まかな概要(第1の概要)と、対処方法の全容を手順毎の画像一覧で示す概要(第2の概要)と、各手順の詳細を示す対処方法の詳細から成る三種類の情報が含まれているものとする。
(8−2)表示部61に表示される画面の遷移
次に、図7〜図22を参照しながら係るタブレット端末41(携帯端末装置)を用いた各店舗機器(各ショーケース2や冷凍機4)のメンテナンス作業の実施例について説明する。図7はタブレット端末41の表示部61に表示される画面の遷移を示している。実施例のタブレット端末41に表示される画面は、トップ画面S1と、店内図画面S2と、警報表示画面S3と、一覧(エラー)画面S4と、一覧(困ったとき)画面S5と、一覧(操作/メンテナンス)画面S6と、対処方法(一覧)画面S7と、対処方法(詳細)画面S8と、エラー履歴(一覧)画面S9と、エラー履歴(詳細)画面S10と(警報表示画面S3と同様)、メンテナンス実施管理画面S11と、メンテナンスリマインド画面S12であり、入力部62へのタップ操作(所定の入力操作。以後、同じ)により制御部63はこれらの画面を切り換えて表示部61に表示する。
(8−3)トップ画面S1
図8の上側に示されているのは、タブレット端末41を立ち上げたときに表示部61に表示されるトップ画面S1であり(上部のみ示す)、このトップ画面S1の上部には「機器一覧」ボタンB1、「店内図」ボタンB2、「お困りのときは」ボタンB10、「全エラー履歴」ボタンB4、「メンテナンス実施管理」ボタンB5の各ボタンと共に、メインコントローラ11から送られてくる店内外の温度/湿度が表示される。
トップ画面S1の「機器一覧」ボタンB1をタップすると、制御部63は記憶部64に保有するメンテナンス情報中の外観画像を読み出し、トップ画面S1に図9の如く各機器(ショーケース2)の外観画像を一覧表示する。その際、ショーケース2の名称(ニックネーム)、庫内温度、ID等も表示する。また、各ショーケース2は冷蔵・H/C(ホット&コールド)、冷凍、その他(カウンター・バックヤード)で区別して表示されるが、その際の表示の切り換えは、同時に表示される「冷蔵・H/C」ボタンB6、「冷凍」ボタンB7、「その他」ボタンB8へのタップ操作によるスクロールで行われる(図9)。
図9の一覧表示で何れかの機器(ショーケース2Aで示す)の画像をタップすると、制御部63は図10の下部に示す当該ショーケース2A(タップしたショーケース)の詳細情報表示P1をトップ画面S1中に表示する。この詳細情報表示P1には、当該ショーケース2Aの画像、ID(実施例では201)、名称(実施例では栄養ドリンク)、製品番号等に加えて、「取り扱いマニュアル」ボタンB9、「お困りのときは」ボタンB10、「エラーを調べる」ボタンB11、「エラー履歴」ボタンB12の各ボタンが表示される。
(8−4)店内図画面S2
また、トップ画面S1の「店内図」ボタンB2をタップすると、制御部63は記憶部64に保有するメンテナンス情報中の店内図情報を読み出し、店内図画面S2を表示部61に表示する。図11は係る店内図画面S2を示している。この店内図画面S2では店内に据え付けられた各機器(ショーケース2)のレイアウトが表示される。尚、店外に設けられた冷凍機4も店内を示す領域の外に合わせて表示される。
(8−5)警報通知
ここで、店舗に設けられた何れかのショーケース2にエラー(異常)が発生した場合、メインコントローラ11、或いは、非接続ケースコントローラ47からは警報情報が含まれた運転情報がタブレット端末41に送信されてくる。タブレット端末41の制御部63は、係る警報情報を受信すると、図8の下側に示す如く「エラー発生中」ボタンB13を表示部61のトップ画面S1上部のタイトルバーに表示し、同時にタイトルバーを目立つ色(赤色等)に変更する。この「エラー発生中」ボタンB13が図8のトップ画面における本発明の警報通知の実施例となる。
尚、図9の如く各機器を一覧表示しているトップ画面S1で警報情報を受信した場合、又は、警報情報を受信しているときに図8のトップ画面S1で「機器一覧」ボタンB1をタップした場合には、制御部63は図9に示す如くエラーが発生している機器(ショーケース2Aで示す)を特定する表示(外観画像の周囲を目立つ色で囲み、警報マーク「!」を表示する等)を行う。これが図9のトップ画面S1における本発明の警報通知の実施例となる。
また、図9のショーケース2Aをタップすると、前述同様に当該ショーケース2Aの詳細情報表示P1をトップ画面S1中に表示するものであるが、その際には、詳細情報表示P1中に、エラーの名称とコードの文字(実施例では「!E01フィルター警報」)の周囲を目立つ色で囲んだエラー詳細ボタンB14を表示する。
更に、図11の店内図画面S2で警報情報を受信した場合、又は、警報情報を受信しているときに図8のトップ画面S1で「店内図」ボタンB2をタップした場合には、制御部63は図11に示す如くエラーが発生している機器(ショーケース2Aで示す)の位置を特定する表示(当該ショーケース2Aの外観画像の周囲を目立つ色で囲み、警報マーク「!」を表示する等)を行う。これが図11の店内図画面S2における本発明の警報通知の実施例となる。また、図11のショーケース2Aをタップすると、図10と同様の当該ショーケース2Aの詳細情報表示P1を店内図画面S2中にポップアップ表示する。この詳細情報表示P1にも図10の場合と同様のエラー詳細ボタンB14が表示される。
従業員がこれらの上記の如き警報通知により、機器にエラー(異常)が発生していることに気づき、図8のトップ画面S1中の「エラー発生中」ボタンB13、図10や図12の詳細情報表示P1中の「エラー詳細」ボタンB14をタップすると、制御部63は表示部61に図13に示す警報表示画面S3を、実施例では表示部61の略全域を占める大きさのポップアップで表示する。
(8−6)警報表示画面S3
この警報表示画面S3には、現在エラーが発生している前述したショーケース2AのIDや名称、製品番号等からなるエラー対象P2と、ショーケース2Aの外観や位置のエラー対象画像P3と、発生しているエラーの名称やコードに加えて、エラーの説明、エラーで生じる症状(実害)から成るエラー内容P4と、当該エラーが発生する単一若しくは複数の原因と、それらに対応する対処方法から成る確認事項P5と、「解決できない場合は」ボタンB15と、「OK」ボタンB16が表示される。
実施例の場合、エラー内容P4で表示されるエラーの名称は「フィルター警報」であり、症状は「フィルター異常のまま放置すると、温度が正常に保てなくなる可能性があります。」である。また、確認事項P5で表示されるエラーの原因は、実施例では「フィルターが詰まっていませんか?」と「通気口を塞いでいませんか?」の二種類であり、質問形式で表示される。そして、各原因に対応する対処方法はそれぞれ「フィルターが詰まっている場合は、フィルターを清掃してください。」と「通気口の近くに物があると流れが悪くなるので、移動させてください。」である。これらの文字(文章)は対処方法の最も大まかな概要(第1の概要)であり、メンテナンス対応スキルの高い従業員等は、この時点で対処方法を理解できる場合もある。また、この確認事項P5の原因:「フィルターが詰まっていませんか?」に対応するかたちで「手順」ボタンB17が表示される。
尚、同時に複数の機器にエラーが発生している場合には、警報表示画面S3中に図14の如く各機器の名称を表示した複数のタブT1〜T4が表示される。そして、各タブT1〜T4がタップされることにより、制御部63は各機器のエラーに対応する図13の警報表示を表示部61に切り換えて表示するものとする。
(8−7)対処方法(一覧)画面S7
従業員が図13又は図14の警報表示画面S3の確認事項P5では対処方法が具体的に分からない場合、各画面中に表示された「手順」ボタンB17をタップすると、制御部63は図18の対処方法(一覧)画面S7を表示部61に切り換えて表示する。この対処方法(一覧)画面S7には、対処方法の説明や注意事項から成る対処の概要P6を文字で表示し、対処方法全体の流れを、手順(ステップ)毎の画像と共に一覧で示した対処ステップ一覧P7が表示される。これら対処の概要P6と対処ステップ一覧P7が対処方法の全容を手順(ステップ)毎の画像一覧で示す概要(第2の概要)であり、これらで対処方法の全容を把握することができると共に、メンテナンス対応スキルを多少でも有する従業員等はこれで対処方法を十分理解できると考えられる。
実施例の対処方法(一覧)画面S7で表示される対処ステップ一覧P7は、ステップ(i)「キックプレート倒し、運転スイッチをOFFにする」の文字とキックプレートを倒したショーケース2Aの画像1と、ステップ(ii)「フィルターを本体から取り出す」の文字と本体から取り出したフィルターの画像2と、ステップ(iii)「フィルターを清掃する」の文字と掃除機を用いてフィルターを清掃している画像3及びフィルターを水洗いしている画像4と、ステップ(iv)「フィルター、運転スイッチ、キックプレートを元に戻す」の文字とそれらを取り付けた本体の画像5で構成されている。
(8−8)対処方法(詳細)画面S8
例えば、従業員がメンテナンスに不慣れな場合等、更に詳しく対処方法を知りたい場合には、各ステップ(i)〜(iv)の領域をタップすると、制御部63は図19の対処方法(詳細)画面S8を表示部61に切り換えて表示する。図19は、従業員が図18中のステップ(iii)の領域をタップして選択した場合の例を示している。この対処方法(詳細)画面S8には、当該ショーケース2Aと作業箇所から成る対処箇所P8を画像で表示し、対処方法の手順P9が一覧で表示される。この手順P9の各ステップ(i)〜(iv)をタップすることで、それらを選択して表示させることができる。
また、対処方法(詳細)画面S8には、ステップ(iii)の画像3、画像4と共に、より具体的な対処方法(実施例では「フィルターのホコリを掃除機で吸い取るか、水洗いしてください」の文字)と、補足説明、助言、注意事項から成る手順説明P10が表示される。この手順説明P10が各手順の詳細を示す対処方法の詳細であり、これで対処方法を具体的に把握することができ、メンテナンスに不慣れなアルバイト従業員等でも対処方法を十分理解できるようになる。
このように、タブレット端末41がメインコントローラ11や非接続ケースコントローラ47からの警報情報を受信した場合、表示部61にて前述した如き警報通知(図8〜図12)を行うようにしたので、店舗に設けられたショーケース2や冷凍機4(機器)にエラーが発生した場合、従業員はタブレット端末41の表示部61の警報通知にて直ぐにエラーの発生を把握することができるようになる。
そして、タブレット端末41の表示部61には、発生したエラーへの対処方法(図13、図14、図18、図19)が表示されるようにしたので、従業員はタブレット端末41を携帯してエラーが発生している機器が設けられた場所に行き、表示部61に表示された対処方法を見ながら当該エラーに対処することが可能となる。これにより、メンテナンスに不慣れな従業員であっても、機器に発生したエラーに容易且つ迅速に対処することが可能となり、販売ロスと商品劣化の発生を効果的に抑制若しくは解消することができるようになる。また、それによってメンテナンスセンター77へのコールも減少することになるので、メンテナンスコストの削減も図ることができるようになる。
この場合、タブレット端末41が表示部61に表示する対処方法には、手順毎の画像(ステップ(i)〜(iv)の画像1〜画像5)が含まれているので、実際にエラーが発生している機器と手順毎の画像を見ながら対処することができるようになるので、熟練度の低い従業員であっても臆することなく、極めて容易にエラーを解消することができるようになる。
また、タブレット端末41では、対処方法の概要(図13、図14、図18)と、当該対処方法の詳細(図19)を表示部61に切り換えて表示できるので、熟練した従業員やメンテナンス担当者が対応する場合には対処方法の概要を表示部61に表示させ、メンテナンスに不慣れな従業員が対応する場合には対処方法の詳細を表示させることが可能となり、何れが対応する場合にも適切な対処方法の表示を行って、迅速な対応を実現することができるようになる。
また、タブレット端末41は、店舗に設けられた機器の位置に関する店内図情報を記憶部64に保有しており、機器の位置を表示部61に表示することができると共に(図11)、警報情報を受信している場合には、エラーが発生している機器の位置を特定する表示(図12)を行うので、警報通知を見た従業員は、店舗のどこに設けられた機器にエラーが発生しているのかを迅速に把握することができるようになる。これにより、より一層迅速な対応を実現することができるようになる。
また、メンテナンス情報には機器に発生するエラーの原因が含まれており、対処方法は原因に対応していると共に、タブレット端末41は、対処方法を表示部61に表示する際、それに対応する原因と共に表示するので(図13の確認事項P5)、例えば、発生したエラーに複数の原因が考えられる場合に、実際にエラーが発生している機器の状況からその原因を確認することで、確認した原因に対応する対処方法を把握し、迅速且つ適切にエラーを解消することができるようになる。
尚、図13、図14中の「解決できない場合は」ボタンP15をタップすると、制御部63は表示部61に「コール前に確認してほしいこと」等を表示する。前述のような対処方法によってもエラーが解消できない場合は、従業員はメンテナンスセンター77にコールすることになるが、その前に図13、図14中の「解決できない場合は」ボタンT15をタップすることで、コール前に確認しておくべきことを把握して、メンテナンスセンター77に適切な状況説明を行うことができるようになる。
(8−9)一覧(エラー)画面S4
次に、図10のトップ画面S1の下部に表示される機器(実施例ではショーケース2A)の詳細情報表示P1中の「エラーを調べる」ボタンB11をタップすると、制御部63はメンテナンス情報から必要な情報を読み出し、表示部61に図15の如き一覧(エラー)画面S4を表示する。この一覧(エラー)画面S4では、当該機器に発生する複数のエラーを一覧表示するエラー一覧P11が表示される。実施例の場合、現在「フィルター警報」のエラーが発生しているので、この「フィルター警報」の欄の色が変更されて表示される。
更に、エラー(一覧)画面S4には、前述した図13の警報表示画面S3のエラー内容P4と確認事項P5と同様の内容のエラー内容/確認事項P12が表示される。即ち、このエラー内容/確認事項P12には、エラーの説明、エラーで生じる症状(実害)と、当該エラーが発生する単一若しくは複数の原因と、それらに対応する対処方法が表示される。そして、同様にエラー内容/確認事項P12の原因:「フィルターが詰まっていませんか?」に対応するかたちで「手順」ボタンB17が表示されると共に、下部には「解決できない場合は」ボタンB15も表示される。
そして、画面中に表示された「手順」ボタンB17をタップすると、制御部63は前述同様に図18の対処方法(一覧)画面S7を表示部61に表示する。また、「解決できない場合は」ボタンP15をタップすると、制御部63は前述同様に表示部61に「コール前に確認してほしいこと」等を表示する。尚、図10の下部の詳細情報表示P1は、エラーが発生していないときにも表示させることができるので、当該機器に発生するエラーの原因やそれに対応する対処方法を調べたいときには、「エラーを調べる」ボタンB11をタップすることで、エラー(一覧)画面S4を表示させればよい。
(8−10)一覧(困ったとき)画面S5
次に、図10のトップ画面S1の下部に表示される機器(実施例ではショーケース2A)の詳細情報表示P1中やトップ画面S1、店内図画面S2中の「お困りのときは」ボタンB10をタップすると、制御部63はメンテナンス情報から必要な情報を読み出し、表示部61に図16の如き一覧(困ったとき)画面S5を表示する。この一覧(困ったとき)画面S5では、表示させたい機器の選択欄P13と、選択した機器に発生する複数のエラーの症状を一覧表示する困ったとき一覧P14が表示される。実施例の場合、ショーケース2Aで発生するエラーの症状「庫内が冷えない/温まらない」が選択されたものとすると、この「庫内が冷えない/温まらない」の欄の色が変更されて表示される。
更に、エラー(困ったとき)画面S5には、前述した図13の警報表示画面S3の確認事項P5と同様の内容の確認事項P15が表示される。但し、庫内が冷えない/温まらない」の症状の原因は、確認事項P5の他に、店舗の空調の風が庫内に吹き付けられている場合もあるので、「空調の風が当たっていませんか?」の原因表示と、それに対応する対処方法「空調の風が庫内にあたっている場合は、空調の風向きを調整してください。」が表示される。そして、同様に確認事項P15の原因:「フィルターが詰まっていませんか?」に対応するかたちで「手順」ボタンB17が表示されると共に、下部には「解決できない場合は」ボタンB15も表示される。
そして、画面中に表示された「手順」ボタンB17をタップすると、制御部63は前述同様に図18の対処方法(一覧)画面S7を表示部61に表示する。また、「解決できない場合は」ボタンP15をタップすると、制御部63は前述同様に表示部61に「コール前に確認してほしいこと」等を表示する。尚、「お困りのときは」ボタンP10は、トップ画面S1等で警報情報を受信していないときにも表示されているので、当該機器に発生したエラー(異常)の症状からそれに対応する対処方法を調べたいときには、「お困りのときは」ボタンB10をタップすることで、エラー(困ったとき)画面S5を表示させればよい。
このように、タブレット端末41では入力部62へのタップ操作に基づき、機器に発生するエラーの症状を複数表示部61に表示すると共に、選択された症状に対応する対処方法を表示部61に表示するので、エラーが発生している機器の症状から当該症状を解消するための対処方法を表示部61に表示させることができるようになる。これにより、例えば警報情報を受信する以前に従業員が機器の異常を把握した場合等に、極めて利便性の高いものとなる。
(8−11)一覧(操作/メンテナンス)画面S6
次に、図10のトップ画面S1の下部に表示される機器(実施例ではショーケース2A)の詳細情報表示P1中の「取り扱いマニュアル」ボタンB9をタップすると、制御部63はメンテナンス情報から必要な情報を読み出し、表示部61に図17の如き一覧(操作/メンテナンス)画面S6を表示する。この一覧(操作/メンテナンス)画面S6では、当該機器(実施例ではショーケース2A)に実施する必要のある複数のメンテナンス項目を一覧表示する操作/メンテナンス一覧P16が表示される。
また、各メンテナンス項目には、その実施頻度(実施間隔)と、次回実施予定(日付)と、通知の設定(あり/なし)の各欄が設けられている。この実施頻度や次回実施予定が当該機器のメンテナンスの実施スケジュールである。また、通知は後述するメンテナンスリマインド(所定の督促表示)であり、何れも後述するメンテナンス実施管理画面S11で設定可能とされている。
また、各メンテナンス項目がタップされると、制御部63は図18の対処方法(一覧)画面S7に遷移し、当該メンテナンス項目に対応する対処方法を、表示部61に表示する。このように、メンテナンス情報には機器のメンテナンス項目が、その実施スケジュールと共に複数含まれており、対処方法は各メンテナンス項目に対応しており、タブレット端末41が、入力部62へのタップ操作に基づき、機器のメンテナンス項目を複数表示部61に表示し、選択されたメンテナンス項目に対応する対処方法を表示部61に表示するので、メンテナンスに不慣れな従業員であっても、タブレット端末41を用いて機器の定期的なメンテナンスを極めて円滑に行い、エラーの発生自体を抑制することができるようになる。
(8−12)エラー履歴(一覧)画面S9
次に、図10のトップ画面S1の下部に表示される機器(実施例ではショーケース2A)の詳細情報表示P1中の「エラー履歴」ボタンB12やトップ画面S1、店内図画面S2中の「全エラー履歴」ボタンB4をタップすると、制御部63はメンテナンス情報から必要な情報を読み出し、表示部61に図20の如きエラー履歴(一覧)画面S9を表示する。
尚、実施例の図20は「全エラー履歴」ボタンB4がタップされた場合を示している。このエラー履歴(一覧)画面S9では、表示させたい機器の選択欄P17(実施例では「すべて」とされている)と、店舗に設けられた全ての機器に発生したエラーの発生日、確認した日付、解消した日付、機器の名称、エラーの名称(内容)から成るエラー履歴情報P18が一覧表示される。
また、各エラー履歴情報P18がタップされると、制御部63は当該エラーの詳細(エラー履歴(詳細)画面S10)を表示部61に表示する。このエラー履歴(詳細)画面S10は警報表示画面S3と同様であるので説明を省略する。尚、「エラー履歴」ボタンB12がタップされたとき、又は、「全エラー履歴」ボタンB4にて機器が選択されたときには、図20のエラー履歴(一覧)画面S9には、当該機器(実施例ではショーケース2A)又は選択された機器のエラー履歴情報P18のみが表示されることになる。
このようにメンテナンス情報に、機器に発生したエラーの履歴に関する情報が含まれており、タブレット端末41が、入力部62への所定のタップ操作に基づき、機器に発生したエラーの履歴を表示部61に表示するようにしたので、例えば従業員が対応した機器のエラー発生状況をメンテナンス担当者(サービスマン等)が後から容易に確認することができるようになり、店舗に設けられた機器の管理作業の質向上に寄与できるようになる。
(8−13)メンテナンス実施管理画面S11
次に、トップ画面S1や店内図画面S2中の「メンテナンス実施管理」ボタンB5をタップすると、制御部63はメンテナンス情報から必要な情報を読み出し、表示部61に図21の如きメンテナンス実施管理画面S11を表示する。このメンテナンス実施管理画面S11では、店舗に設けられた各機器のメンテナンスの実施スケジュールがカレンダー形式で表示される。
図21において、B18は本日週を呼び出すボタン、B19は週切替ボタン、B20は登録ボタン、B21は完了ボタン、B22は詳細表示ボタンである。また、P19は週間予定表示欄(二週間表示)、P27は本日を識別するマーク、P20は選択日表示欄(実施例では2016年1月8日をタップして選択)である。P21は前述したメンテナンスリマインドの設定済マークであり、P22は実施予定期間の表示、P23は機器の名称とメンテナンス内容の表示である。
このタブレット端末41は、登録ボタンB20がタップされると、所定の登録画面を表示部61に表示する。この登録画面において、各機器に実施するメンテナンスの実施スケジュール(対象機器、メンテナンス内容、実施予定期間)とメンテナンスリマインダ(通知のあり/なし)を設定可能とされている。また、詳細表示ボタンB22がタップされると、制御部63は表示部61に登録画面と同様の項目と対処方法の参照ボタンを表示する。
このように、メンテナンス情報に機器のメンテナンスの実施スケジュールに関する情報が含まれており、タブレット端末41は、入力部62への所定のタップ操作に基づき、機器のメンテナンスの実施スケジュールを表示部61に表示するので、多くの機器が店舗に設けられている場合にも、各機器の定期的なメンテナンスを支障無く実施することができるようになる。
(8−13)メンテナンスリマインド画面S12
そして、上記メンテナンス実施管理画面S11の登録画面でメンテナンスリマインドが「あり」に設定されていると、メンテナンスの実施予定期間に入ったところで制御部63は図22のメンテナンスリマインド画面S12(督促表示)を表示部61にポップアップ表示する。このメンテナンスリマインド画面S12では、当該督促されたメンテナンス対象の機器の名称P24と、メンテナンス対象の画像P25と、メンテナンス内容P26とが表示される。
また、メンテナンス内容P26には「手順」ボタンB17も表示され、この「手順」ボタンB17がタップされると、制御部63は前述同様に図18の対処方法(一覧)画面S7を表示部61に表示する。また、メンテナンスリマインド画面S12には完了ボタンB23も表示され、メンテナンスが終了した場合には、この完了ボタンB23をタップすることで、実施済みが登録される。
このように、タブレット端末41は、機器のメンテナンスの実施スケジュールに基づき、所定のメンテナンスリマインド(督促表示:図22)を表示部61にて行うので、従業員は忘れずに機器の定期的なメンテナンスを実施することができるようになる。
(8−14)POS端末76との連携
また、タブレット端末41は、メインコントローラ11、或いは、非接続ケースコントローラ47から警報情報を受信した場合、無線LANルータ67を介してPOS端末76に警報情報を送信する。そして、POS端末76はタブレット端末41から警報情報を受信すると、所定の警報通知(例えば、「タブレット端末を見てください」等)を画面に表示する。従業員は通常頻繁にPOS端末76を操作しているので、このように構成することで、従業員が常に操作しているPOS端末76と連携したエラーへの対応を行うことができるようになる。これによって、より一層迅速なエラーの解消を図ることができるようになると共に、エラー発生を考慮して商品の発注等を行うことで、効率的な商品販売と売上管理を実現することができるようになる。
(8−15)メンテナンスセンター77との連携
また、タブレット端末41は、メインコントローラ11、或いは、非接続ケースコントローラ47から警報情報を受信した場合、無線LANルータ67及びインターネット回線を介して外部のメンテナンスセンター77に警報情報を送信する。これにより、外部のメンテナンスセンター77とエラーに関する情報を共有することができるようになり、対応困難なエラーの場合にも、従業員による対処を実現することが可能となる。
この場合、タブレット端末41は、画像取込部69や音声取込部71、振動取込部72や識別情報取込部73を備えているので、これらで取り込んだ情報をメンテナンスセンター77に送信可能とすることで、機器やそれに発生しているエラーの特定を容易として、情報の共有をより一層円滑化することができるようになる。
尚、実施例ではメインコントローラ11から機器の運転情報をタブレット端末41に収集し、店舗に設置された機器の運転をタブレット端末41にて集中的に管理することができるようにしているので、メインコントローラ11にタブレット端末41との間の通信機能を追加するだけでシステムを構築することが可能となる。これにより、メインコントローラ11を中心とした既存のシステムの変更を最小限に止めることができるようになり、汎用性にも富んだものとなる。
次に、図23は本発明を適用した他の実施例の店舗メンテナンスシステム1の通信回線と、この場合の店舗メンテナンスシステム1を適用する冷凍装置R等の配管構成を説明する図である。尚、この図において、図1と同一符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとする。
この実施例の場合、図1中のメインコントローラ11とPOS端末76は設けられていない。その代わりに、各接続ケースコントローラ12や冷凍機コントローラ13にタブレット端末41と無線LANを介して情報(データ)の無線通信を行う機能を付加する。そして、タブレット端末41に無線通信により各接続ケースコントローラ12や冷凍機コントローラ13から運転情報(警報情報を含む)に関するデータを収集し、各接続ケースコントローラ12、冷凍機コントローラ13には指示情報を送信して、集中管理することができるように構成する。
また、タブレット端末41の制御部63には、当該店舗の在庫管理から売上管理までの所謂POS端末としての機能も持たせる。これにより、タブレット端末41はPOS端末となる。
このように、タブレット端末41から各接続ケースコントローラ12、冷凍機コントローラ13、非接続ケースコントローラ47に無線通信により指示情報を送信し、接続ケースコントローラ12、冷凍機コントローラ13、非接続ケースコントローラ47からは警報情報を含む運転情報を無線通信によりタブレット端末41に送信するようにし、当該タブレット端末41により各機器の運転を集中的に管理するようにすれば、図1のメインコントローラ11を介すること無く、タブレット端末41によって店舗に設けられた機器の集中管理を実現することができるようになる。
また、タブレット端末41を、店舗に設けられたPOS端末とすることで、タブレット端末41とPOS端末を別々に設ける必要が無くなり、設備費の軽減となる。
尚、実施例ではタブレット端末41が警報情報を受信した場合、表示部61のトップ画面S1に「エラー発生中」ボタンB13や、警報マーク「!」を表示するようにしたが、それに限らず、警報情報を受信した時点で警報表示画面S3を表示部61にポップアップ表示することでこれを警報通知とし、警報通知に合わせてエラー内容P4や確認事項P5(対処方法の第1の概要)を表示するようにしても良い。
また、実施例ではタブレット端末41からインターネット回線を介してメンテナンスセンター77に警報情報を送信するようにしたが、メンテナンス担当者や当該店舗の責任者(店舗オーナー等)に直接メール等で警報情報を送信するようにしてもよい。
更に、実施例ではタブレット端末41の表示部61の表示内容を日本語で示しているが、外国語に対応させることで、外国人の従業員にもエラーへの対処方法を分かり易く提供することができるようになる。
1 店舗メンテナンスシステム
2 ショーケース(機器)
4 冷凍機(機器)
11 メインコントローラ
12 接続ケースコントローラ(機器コントローラ)
13 冷凍機コントローラ(機器コントローラ)
14 通信線
41 タブレット端末(携帯端末装置)
47 非接続ケースコントローラ(機器コントローラ)
61 表示部
62 入力部
63 制御部
64 記憶部
66 無線通信部
67 無線LANルータ

Claims (13)

  1. 店舗に設けられた複数の機器にそれぞれ設けられた機器コントローラと、各機器コントローラが送信する運転情報を受信する携帯端末装置を備え、
    該携帯端末装置は、前記機器に発生するエラーへの対処方法が含まれるメンテナンス情報を保有する記憶部と、表示部と、入力部を有し、前記機器に発生したエラーに関する警報情報を含む前記運転情報を受信した場合、前記表示部にて所定の警報通知を行い、発生した前記エラーへの対処方法を前記表示部に表示すると共に、
    画像取込部、音声取込部、振動取込部及び識別情報取込部のうちの何れか、又は、それらの組み合わせ、若しくは、全てを更に備え、ネット回線を介して外部のメンテナンスセンターと接続され、取り込んだ情報を前記メンテナンスセンターに送信可能とされていることを特徴とする店舗メンテナンスシステム。
  2. 前記携帯端末装置は、前記店舗に設けられたPOS端末に前記警報情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の店舗メンテナンスシステム。
  3. 前記対処方法は、手順毎の画像を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の店舗メンテナンスシステム。
  4. 前記携帯端末装置は、前記対処方法の概要と、当該対処方法の詳細を前記表示部に切り換えて表示可能とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
  5. 前記携帯端末装置は、前記店舗に設けられた機器の位置に関する店内図情報を前記記憶部に保有し、前記機器の位置を前記表示部に表示可能とされており、前記警報情報を受信している場合には、エラーが発生している前記機器の位置を特定する表示を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
  6. 前記メンテナンス情報は、前記機器に発生するエラーの原因を含み、前記対処方法は前記原因に対応していると共に、
    前記携帯端末装置は、前記対処方法を前記表示部に表示する際、それに対応する原因と共に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
  7. 前記メンテナンス情報は、前記機器に発生するエラーの症状を複数含み、前記対処方法は各症状に対応していると共に、
    前記携帯端末装置は、前記入力部への所定の入力操作に基づき、前記機器に発生するエラーの症状を複数前記表示部に表示すると共に、選択された前記症状に対応する前記対処方法を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
  8. 前記メンテナンス情報は、前記機器のメンテナンス項目を、その実施スケジュールと共に複数含み、前記対処方法は各メンテナンス項目に対応していると共に、
    前記携帯端末装置は、前記入力部への所定の入力操作に基づき、前記機器のメンテナンス項目を複数前記表示部に表示し、選択された前記メンテナンス項目に対応する前記対処方法を前記表示部に表示可能とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
  9. 前記メンテナンス情報は、前記機器に発生したエラーの履歴に関する情報を含み、
    前記携帯端末装置は、前記入力部への所定の入力操作に基づき、前記機器に発生したエラーの履歴を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
  10. 前記メンテナンス情報は、前記機器のメンテナンスの実施スケジュールに関する情報を含み、
    前記携帯端末装置は、前記入力部への所定の入力操作に基づき、前記機器のメンテナンスの実施スケジュールを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
  11. 前記携帯端末装置は、前記機器のメンテナンスの実施スケジュールに基づき、所定の督促表示を前記表示部にて行うことを特徴とする請求項10に記載の店舗メンテナンスシステム。
  12. 店舗に設けられたメインコントローラを備え、前記メインコントローラから前記各機器コントローラに指示情報を送信し、各機器コントローラからは前記警報情報を含む運転情報を前記メインコントローラに送信することで、当該メインコントローラにより各機器の運転を集中的に管理すると共に、
    前記携帯端末装置は、前記メインコントローラから前記警報情報を含む運転情報を受信することを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
  13. 前記携帯端末装置から前記各機器コントローラに指示情報を送信し、各機器コントローラからは前記警報情報を含む運転情報を前記携帯端末装置に送信することで、当該携帯端末装置により各機器の運転を集中的に管理することを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちの何れかに記載の店舗メンテナンスシステム。
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