JP2018185057A - 集中管理装置 - Google Patents

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Nobuyuki Takayama
信幸 高山
麻知子 廣野
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Abstract

【課題】複数の機器に設けられた機器コントローラと、それらを集中管理する上位コントローラとの間の通信に発生する異常原因を迅速、且つ、的確に特定できるようにする。
【解決手段】機器コントローラ12との間の通信に異常が発生した場合に当該通信異常の原因を探索するための通信異常原因探索モードを有する。通信異常原因探索モードにおいて、タブレット端末41の表示部に通信異常の原因を特定するための作業手順を表示し、入力部への入力操作に基づいて主コントローラ11が通信部を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、タブレット端末41の表示部に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、店舗に設置された複数台のショーケース等の複数の機器を集中して管理する集中管理装置に関するものである。
従来よりスーパーマーケットやコンビニエンスストアの店舗には複数台のショーケースが設置され、生鮮食品、弁当、総菜、デザート等の食品や、水、お茶、ジュース等の飲料(冷蔵商品)、アイスや冷凍食品等(冷凍商品)を冷却しながら陳列販売している。
この場合、近年では店舗の各ショーケースやそれらに冷媒を供給する冷凍機を集中的に管理するための主となるコントローラ(集中制御装置)を設け、各ショーケースや冷凍機に設けられたコントローラを通信線にてこの主となるコントローラに接続し、指示情報や運転情報に関するデータの送受信を行うことによって集中管理すると共に、更に携帯型の端末装置を準備し、この端末装置にてコントローラに指示情報を無線送信し、端末装置にはショーケース等の機器に発生した異常に関するデータをメールで送信するシステムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−325027号公報
このようなシステムでは、各ショーケースや冷凍機に設けられたコントローラにそれぞれID(識別情報)が付与され、ショーケースや冷凍機のコントローラと主となるコントローラとの間ではこのIDを用いてデータ通信が行われることになるが、通信線を介した各コントローラ間の通信に異常が発生した場合、主となるコントローラで各ショーケースや冷凍機を集中して管理することができなくなる。
主となるコントローラと各ショーケースや冷凍機のコントローラとの間の通信異常には、小動物(ネズミ等)に起因する通信線の損害を含む通信線の異常、ショーケースや冷凍機のコントローラ自体の異常、及び、主となるコントローラ自体の異常等が考えられる。この場合、異常が発生している対象(通信異常原因)が明らかな場合には、主となるコントローラでエラー表示を行うことで修理を促すことができるが、例えば複数のショーケースや冷凍機との間の通信で異常が発生している場合や、主となるコントローラ自体に異常が発生している場合には、通信異常原因を特定することが困難となる。
例えば、通信線に接続された何れかのショーケース又は冷凍機のコントローラに異常が発生しているとき、その影響が他のショーケースや冷凍機の正常なコントローラとの間での通信にも及んで当該コントローラとの間での通信障害が発生する場合があり、係る場合には本当に各ショーケースや冷凍機のコントローラで異常が発生しているのか、そのうちの何れかのショーケース又は冷凍機のコントローラのみの異常なのか判別できない。また、主となるコントローラには通常複数の通信チャンネルが設けられ、各ショーケースや冷凍機のコントローラは何れかの通信チャンネルに振り分けられて接続されるが、この通信チャンネル自体に異常が発生した場合には、当該通信チャンネルの異常か、それに接続された何れかのショーケース又は冷凍機のコントローラの異常かの判別が困難であり、改善が望まれていた。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、複数の機器に設けられた機器コントローラと、それらを集中管理する上位コントローラとの間の通信に発生する異常原因を迅速、且つ、的確に特定できるようにした集中管理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の集中管理装置は、複数の機器にそれぞれ設けられた機器コントローラと、各機器コントローラと通信を行うことにより、各機器の運転を集中して管理する上位コントローラとから構築されたものであって、上位コントローラは、制御部と、各機器コントローラとの間でデータの送受信を行うための通信部と、情報を表示するための表示部と、情報を入力するための入力部を備え、制御部は、機器コントローラとの間の通信に異常が発生した場合に当該通信異常の原因を探索するための通信異常原因探索モードを有すると共に、この通信異常原因探索モードにおいて、表示部に通信異常の原因を特定するための作業手順を表示し、入力部への入力操作に基づいて通信部を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、表示部に表示することを特徴とする。
請求項2の発明の集中管理装置は、上記発明において制御部は、機器コントローラとの間の通信の成功率に関するデータを保有し、当該データから通信異常が発生しているか否かを判断すると共に、通信異常が発生していると判断した場合に、通信異常発生と通信異常原因探索モードを実行するか否かの案内表示を表示部に表示することを特徴とする。
請求項3の発明の集中管理装置は、上記各発明において制御部は、上位コントローラと各機器コントローラの間の通信系統に関する情報を有し、通信異常原因探索モードにおいて、通信系統に関する情報に加えて作業手順と通信異常の原因を表示部に表示することを特徴とする。
請求項4の発明の集中管理装置は、上記各発明において通信部は複数の通信チャンネルを備え、各機器コントローラは何れかの通信チャンネルに接続されると共に、制御部は、通信異常原因探索モードにおいて、通信チャンネルに接続された全ての機器コントローラを切り離して通信チャンネル同士を接続する作業手順を表示部に表示し、入力部への入力操作に基づいて通信チャンネル同士の間で通信テストを実行することを特徴とする。
請求項5の発明の集中管理装置は、上記発明において制御部は、通信異常原因探索モードにおいて、通信異常の原因が通信チャンネルであると特定された場合、当該通信チャンネルに接続された機器コントローラを他の通信チャンネルに統合して接続し、及び/又は、未使用の通信チャンネルに入れ替えて接続する作業手順を表示部に表示することを特徴とする。
請求項6の発明の集中管理装置は、上記各発明において制御部は、通信異常原因探索モードにおいて、機器コントローラを順次切り離す作業手順、及び/又は、所定エリアの機器コントローラを当該エリア毎に順次切り離す作業手順を表示部に表示し、入力部への入力操作に基づいて各機器コントローラとの間で通信テストを実行することを特徴とする。
請求項7の発明の集中管理装置は、上記各発明において制御部は、機器コントローラとの間の通信に異常が発生した時刻に関するデータを保有し、当該データから通信異常の発生時刻に集中傾向があるか否か判断すると共に、通信異常の発生時刻に集中傾向がある場合には、通信異常原因探索モードを実行すべき時間帯として、通信異常の発生が集中する時間帯を表示部に表示することを特徴とする。
請求項8の発明の集中管理装置は、上記各発明において上位コントローラは、主制御部、及び、通信部を備えた主コントローラと、表示部、入力部、及び、携帯端末制御部を備えて主コントローラとの間で通信を行う携帯端末装置から成り、制御部は、主制御部と、携帯端末制御部とから構成され、通信異常原因探索モードでは、携帯端末制御部が表示部に作業手順を表示し、上位制御部に通信テストの実行要求をし、上位制御部は、携帯端末制御部から通信テストの実行要求があった場合、通信部を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、携帯端末制御部に通知すると共に、この携帯端末制御部は、通知された通信異常の原因を表示部に表示することを特徴とする。
請求項9の発明の集中管理装置は、請求項1乃至請求項7の発明において上位コントローラは、主制御部、及び、通信部を備えた主コントローラと、表示部、入力部、及び、携帯端末制御部を備えて主コントローラとの間で通信を行う携帯端末装置から成り、制御部は、主制御部と、携帯端末制御部とから構成され、通信異常原因探索モードでは、携帯端末制御部が表示部に作業手順を表示し、上位制御部に通信テストの実行要求をし、上位制御部は、携帯端末制御部から通信テストの実行要求があった場合、通信部を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果を携帯端末制御部に通知すると共に、この携帯端末制御部は、通知された通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、表示部に表示することを特徴とする。
請求項10の発明の集中管理装置は、請求項1乃至請求項7の発明において上位コントローラは、携帯可能な携帯端末装置であることを特徴とする。
請求項11の発明の集中管理装置は、上記各発明において機器は、店舗に設置されたショーケース、及び/又は、当該ショーケースに冷媒を供給する冷凍機であることを特徴とする。
本発明によれば、複数の機器にそれぞれ設けられた機器コントローラと、各機器コントローラと通信を行うことにより、各機器の運転を集中して管理する上位コントローラとから構築された集中管理装置において、上位コントローラは、制御部と、各機器コントローラとの間でデータの送受信を行うための通信部と、情報を表示するための表示部と、情報を入力するための入力部を備えており、制御部が、機器コントローラとの間の通信に異常が発生した場合に当該通信異常の原因を探索するための通信異常原因探索モードを有すると共に、この通信異常原因探索モードにおいて、表示部に通信異常の原因を特定するための作業手順を表示し、入力部への入力操作に基づいて通信部を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、表示部に表示するようにしたので、例えば上位コントローラや、複数の機器コントローラで通信異常が発生してその原因が特定できない場合には、通信異常原因探索モードで表示部に表示される作業手順に則って作業者が作業を行い、入力部に入力操作を行う。
制御部はこの入力操作に基づいて通信部を用いた通信テストを実行し、その結果に応じて通信異常の原因を特定し、表示部に表示するので、複数の機器コントローラと上位コントローラとの間の通信に発生する異常原因を迅速、且つ、的確に特定し、対応を採ることができるようになる。
この場合、請求項2の発明の如く制御部が機器コントローラとの間の通信の成功率に関するデータを保有し、当該データから通信異常が発生しているか否かを判断し、通信異常が発生していると判断した場合に、通信異常発生と通信異常原因探索モードを実行するか否かの案内表示を表示部に表示するようにすれば、例えば通信の失敗が一定回数に達したときに通信異常が発生していると判断する場合に比して、外乱等の一時的な障害による影響を廃して確実に通信異常の発生を判断することができるようになる。
特に、請求項3の発明の如く制御部が上位コントローラと各機器コントローラの間の通信系統に関する情報を有するようにし、通信異常原因探索モードにおいては通信系統に関する情報に加えて作業手順と通信異常の原因を表示部に表示するようにすれば、上位コントローラと機器コントローラの間の通信系統上において、通信異常の原因を視覚的に分かり易く作業者に認知させることができるようになる。
ここで、請求項4の発明の如く通信部が複数の通信チャンネルを備えており、各機器コントローラが何れかの通信チャンネルに接続されている場合に、制御部が、通信異常原因探索モードにおいて、通信チャンネルに接続された全ての機器コントローラを切り離して通信チャンネル同士を接続する作業手順を表示部に表示し、入力部への入力操作に基づいて通信チャンネル同士の間で通信テストを実行することで、通信異常の原因が上位コントローラの通信チャンネルであることを容易に特定することができるようになる。
更に、請求項5の発明の如く制御部が通信異常原因探索モードにおいて、通信異常の原因が通信チャンネルであると特定された場合、当該通信チャンネルに接続された機器コントローラを他の通信チャンネルに統合して接続し、及び/又は、未使用の通信チャンネルに入れ替えて接続する作業手順を表示部に表示するようにすれば、原因となった通信チャンネルに接続された機器コントローラとの間の通信を他の通信チャンネルを用いて行い、それらが設けられた機器の集中管理を支障無く継続することができるようになる。
他方、請求項6の発明の如く制御部が通信異常原因探索モードにおいて、機器コントローラを順次切り離す作業手順、及び/又は、所定エリアの機器コントローラを当該エリア毎に順次切り離す作業手順を表示部に表示し、入力部への入力操作に基づいて各機器コントローラとの間で通信テストを実行するようにすれば、機器コントローラに異常が発生していて、どの機器コントローラか特定できない場合に、容易に通信異常の原因を特定することができるようになる。
また、請求項7の発明の如く制御部が機器コントローラとの間の通信に異常が発生した時刻に関するデータを保有し、当該データから通信異常の発生時刻に集中傾向があるか否か判断すると共に、通信異常の発生時刻に集中傾向がある場合には、通信異常原因探索モードを実行すべき時間帯として、通信異常の発生が集中する時間帯を表示部に表示することで、通信異常の原因をより精度良く探索することができるようになる。
以上の集中管理装置としては、請求項8の発明の如く上位コントローラを、主制御部、及び、通信部を備えた主コントローラと、表示部、入力部、及び、携帯端末制御部を備えて主コントローラとの間で通信を行う携帯端末装置から構成し、制御部を主制御部と携帯端末制御部とから構成して、通信異常原因探索モードでは、携帯端末制御部が表示部に作業手順を表示し、上位制御部に通信テストの実行要求をし、上位制御部が携帯端末制御部から通信テストの実行要求があった場合に通信部を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定して携帯端末制御部に通知すると共に、この携帯端末制御部が、通知された通信異常の原因を表示部に表示するものでもよく、請求項9の発明の如く通信異常原因探索モードでは、携帯端末制御部が表示部に作業手順を表示し、上位制御部に通信テストの実行要求をし、上位制御部が携帯端末制御部から通信テストの実行要求があった場合に通信部を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果を携帯端末制御部に通知すると共に、この携帯端末制御部が、通知された通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、表示部に表示するものでもよい。
更に集中管理装置としては、請求項10の発明の如く上位コントローラを携帯可能な携帯端末装置で構成してもよく、何れの場合にも作業者は携帯端末装置に表示される作業手順を見ながら作業を行い、通信異常の原因を確認することができるようになるので、店舗に設置された複数の機器の機器コントローラと上位コントローラとの間の通信に発生した異常の原因を極めて容易に特定することができるようになるものである。
そして、以上の各発明は請求項11の発明の如く機器として店舗に設置されたショーケース、及び/又は、当該ショーケースに冷媒を供給する冷凍機を集中管理する集中管理装置において極めて有効である。
本発明を適用した一実施例の集中管理装置の通信系統と、集中管理装置を適用する冷凍装置の配管構成の一つを説明する図である(実施例1)。 図1の機器コントローラの機能ブロック図である。 図1の主コントローラの機能ブロック図である。 図1のタブレット端末(携帯端末装置)の機能ブロック図である。 図1のタブレット端末の正面図である。 図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明するフローチャートである(通信異常傾向・原因判断フロー)。 同じく図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明するもう一つのフローチャートである(マスター側判断:テスト前判定フロー)。 同じく図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明する更にもう一つのフローチャートである(マスター側判断:通信テスト(マスター)フロー1)。 同じく図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明する更にもう一つのフローチャートである(マスター側判断:通信テスト(マスター)フロー2)。 同じく図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明する更にもう一つのフローチャートである(CH入替・統合支援モード(通信テスト)フロー)。 同じく図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明する更にもう一つのフローチャートである(機器側判断フロー)。 同じく図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明する更にもう一つのフローチャートである(CH入替・統合支援モード(処置)フロー)。 同じく図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明する更にもう一つのフローチャートである(CH統合フロー)。 図5のタブレット端末の通信系統画面を示す図である。 図5のタブレット端末の通信異常発生時の画面を示す図である(特定の機器コントローラ異常)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常発生時のもう一つの画面を示す図である(分岐CH1−1の機器コントローラ異常)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常発生時の更にもう一つの画面を示す図である(複数機器で異常が発生し、通信異常原因探索開始前)。 図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの画面を示す図である(通信テスト(マスター)CH1とCH2)。 図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードのもう一つの画面を示す図である(通信テスト(マスター)CH1とCH3)。 図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(通信テスト(マスター)CH2とCH3)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(CH1マスターに異常が発生し、CH入替・統合支援モード(通信テスト)の開始前の選択)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(機器側判断:機器外して確認その1)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(機器側判断:機器外して確認その2)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(分岐CH1−1外して確認)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(分岐CH1−1の機器外して確認)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(機器側判断終了。異常原因特定)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(処置:異常原因特定し、CH入替先の選択)。 同じく図5のタブレット端末の通信異常原因探索モードの更にもう一つの画面を示す図である(処置:処置完了)。 本発明を適用した他の実施例の集中管理装置の通信系統と、集中管理装置を適用する冷凍装置の配管構成の一つを説明する図である(実施例2)。 図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明するフローチャートである(通信異常発生時の全体フロー)。 同じく図1の主コントローラとタブレット端末が実行する通信異常原因探索モードを説明するフローチャートである(マスター側判断フロー)。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は一実施例の集中管理装置1の通信系統と、集中管理装置1を適用する機器の実施例としてのショーケース2と冷凍機4から成る冷凍装置Rの配管構成を示している。
(1)冷凍装置R
図1において、実施例の冷凍装置Rは、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗の店内に設置された複数台のショーケース2(機器)と、圧縮機3等を備えて店外に設置された冷凍機4(機器)とから構成されている。各ショーケース2はそれぞれ蒸発器6、膨張弁(実施例では電子膨張弁から成る)7及び図示しない冷気循環用送風機等を備えており、冷凍機4には圧縮機3の他に図示しない凝縮器や凝縮器用送風機等が設けられている。尚、実施例では単一の圧縮機3で示すが、複数台の圧縮機で図1の冷凍機4の圧縮機3を構成しても良い。
冷凍機4の圧縮機3の吐出側には前述した凝縮器が接続され、この凝縮器に高圧配管(冷媒配管)8が接続されている。各ショーケース2は所謂別置型のショーケースであり、各ショーケース2の蒸発器6の入口はそれぞれ膨張弁7を介して高圧配管8に並列に接続され、蒸発器6の出口は低圧配管(冷媒配管)9を介して圧縮機3の吸込側に接続される。これにより、冷凍装置Rの周知の冷媒回路が構成されている。
そして、圧縮機3から吐出された高温高圧の冷媒(例えば、R404a等)は凝縮器にて空冷された後、冷凍機4から出て高圧配管8に入り、この高圧配管8を経て各ショーケース2に分配供給される。この共通の圧縮機3から各ショーケース2に分配供給された冷媒は、各膨張弁7にて絞られた後、蒸発器6に流入してそれぞれ蒸発する。このときの吸熱作用で前記冷気循環用送風機により循環される空気を冷却し、この冷却された冷気を庫内に循環させることにより、各ショーケース2の庫内は冷却される。蒸発器6で蒸発した冷媒は、その後低圧配管9を経て冷凍機4に入り、圧縮機3に吸い込まれる循環を繰り返す。
(2)ショーケース2の機器コントローラ12(機器、端末)
冷凍装置Rを構成する各ショーケース2にはプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成された機器コントローラ12がそれぞれ設けられている。図2はこの機器コントローラ12の機能ブロック図を示している。機器コントローラ12は、ショーケース2の膨張弁7の弁開度制御及び冷気循環用送風機の運転制御や後述する主コントローラ11との間の通信制御を司る機器制御部としての制御部21と、各種情報(データ)を記憶する記憶部22と、庫内温度等を検出するセンサSが接続される信号入力部23と、各種データ等を表示する表示部24と、設定切換等を行う入力部26と、上記各機器を駆動する機器駆動部27と、後述する主コントローラ11と後述する通信線14を介して情報(データ)の送受信を行う通信部28から構成されている。
各機器コントローラ12の制御部21は、後述する主コントローラ11から各ショーケース2宛に送信される指示情報(運転指示データ)を通信部28を介して受信し、この受信した指示情報(設定温度)と自らの庫内温度を検出するセンサS(この場合温度センサ)の出力に基づき、機器駆動部27により膨張弁7の弁開度や前記冷気循環用送風機の運転を制御する。
この場合、ショーケース2は、弁当、麺類、総菜、デザート、アイス等の商品を冷却しながら陳列販売する什器であり、ショーケース2の機器コントローラ12の制御部21は、庫内温度が平均として各設定温度(指示情報)となるように全閉から制御上限開度の間で機器駆動部27により膨張弁7の弁開度を制御し、冷気循環用送風機の運転を制御する。
(3)冷凍機4の機器コントローラ13(機器、端末)
また、冷凍機4にもプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成された機器コントローラ13が設けられている。この機器コントローラ13の構成は基本的に図2と同様であるが、信号入力部23に接続されるセンサSは圧力センサ等となり、機器駆動部27が駆動する機器は圧縮機3等となる。そして、この機器コントローラ13の制御部21は、後述する主コントローラ11から機器コントローラ13宛の指示情報(運転指示データ)を通信部28を介して受信し、この指示情報(低圧圧力設定値)と低圧配管9から圧縮機3の吸込側に至る冷媒回路の低圧圧力を検出する前記センサS(圧力センサ)の出力に基づき、機器駆動部27により圧縮機3の運転周波数(回転数)を制御する。
この場合、機器コントローラ13の制御部21は主コントローラ11から送信された低圧圧力設定値(指示情報)と前記センサSが検出した低圧圧力(実測値)とに基づき、低圧圧力が低圧圧力設定値より高い場合は機器駆動部27により圧縮機3の運転周波数を上昇させ、低い場合には低下させる方向で圧縮機3の運転を制御することにより、低圧圧力を低圧圧力設定値に制御すると共に、全ショーケース2の膨張弁7が全閉とされた場合には機器駆動部27により圧縮機3を停止する。
(4)主コントローラ11(マスターとなる上位コントローラ)
前記主コントローラ11は、店舗の事務室等に設置された上位コントローラであり、プロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成される。図3はこの主コントローラ11の機能ブロック図を示している。主コントローラ11は、各機器の制御や通信制御を司る主制御部としての制御部31と、後述する通信の成功率に関するデータ、通信系統に関する情報、通信に異常が発生した時刻に関するデータ等を含む各種情報(データ)を記憶する記憶部32と、店内外の温度/湿度等を検出するセンサSが接続される信号入力部33と、各種情報を表示する液晶ディスプレイ等から成る表示部34と、キースイッチ等から成る入力部36と、ブザー等から成る出力部37と、インターネット回線を介してデータの送受信を行うモデム38と、前述した機器コントローラ12、13と通信線14を介して情報(データ)の送受信を行う通信部39と、携帯端末装置の実施例としての後述するタブレット端末41に無線LANを介してデータを無線通信する無線通信部42と、通信線を介したデータの有線通信を行うための有線通信部43から構成されている。
主コントローラ11の通信部39は複数の通信チャンネル(通信用I/F:実施例では三つ)CH1〜CH3を備えており、主コントローラ11の通信部39の何れかの通信チャンネルCH1〜CH3に、通信線14により各機器コントローラ12、13(通信部28)が接続され、この通信チャンネルCH1〜CH3及び通信線14を介して主コントローラ11と各機器コントローラ12、13との間で情報(データ)の送受信が行われる。
この場合、主コントローラ11の制御部31は各機器コントローラ12、13に予め割り付けられたIDを用いてそれら各機器コントローラ12、13を識別する。そして、各機器コントローラ12、13からIDと共に送信されて来る運転情報に関するデータを受信し、それらを記憶部32に格納して管理する。各ショーケース2の機器コントローラ12から送信されて来る運転情報には、当該ショーケース2の庫内温度、蒸発器6の霜取運転の状況に関する情報、当該ショーケース2に発生しているエラー(異常)に関する警報情報が含まれ、冷凍機4の機器コントローラ13から送信されて来る運転情報には、圧縮機3の運転状況や低圧圧力の状況、冷凍機4に発生しているエラー(異常)に関する警報情報が含まれている。
また、主コントローラ11からは各機器コントローラ12、13宛に前述したIDと共に指示情報に関するデータを送信する。この指示情報には、ショーケース2の機器コントローラ12宛ての場合には前述した設定温度、冷凍機4の機器コントローラ13宛ての場合には前述した低圧圧力設定値等が含まれる。各機器コントローラ12、13の制御部21は受信したデータを記憶部22に格納して各機器の運転を制御する。これらにより主コントローラ11は冷凍装置Rを構成する各ショーケース2及び冷凍機4の運転を集中して制御する。
(5)タブレット端末41(携帯端末装置:上位コントローラ)
次に、図1に示した41は前述したタブレット端末である。このタブレット端末41は携帯可能な端末装置(携帯端末装置)であり、図5に示す如き比較的大型のカラー液晶ディスプレイから成る表示部61とこの表示部61に設けられたタッチスイッチから成る入力部62と、カメラから成る画像取込部69と、マイクから成る音声取込部71と、振動を取り込む振動取込部72と、バーコードやICタグを読み取るリーダから成る識別情報取込部73と、音声を出力するスピーカ74を備えて情報の入出力が可能とされている(図4)。
図4はこのタブレット端末41の機能ブロック図を示している。タブレット端末41もプロセッサを備えたコンピュータの一例であるマイクロコンピュータから構成され、通信を含む各種制御を司る携帯端末制御部としての制御部63と、後述する通信の成功率に関するデータ、通信系統に関する情報、通信に異常が発生した時刻に関するデータ等を含む各種情報(データ)を保有する記憶部64と、前述した表示部61及び入力部62と、前述した主コントローラ11との間で無線LANを介した無線通信によりデータを送受信する無線通信部66と、前述した画像取込部69、音声取込部71、振動取込部72、識別情報取込部73、及び、スピーカ74から構成されている。
ここで、図1において、77は当該店舗に設けられたショーケース2や冷凍機4等の機器のメンテナンス管理を行うことを契約している外部のメンテナンスセンターである。また、図1において、67は店舗内に無線LANを構築する無線LANルータであり、この無線LANルータ67はブロードバンドモデム68を介してインターネット回線に接続されている。
そして、タブレット端末41と主コントローラ11は、実施例ではこの無線LANルータ67を介して情報(データ)の送受信を行う。尚、係る無線LANルータを用いずに直接相互に送受信できるようにしてもよい。また、この実施例では、主コントローラ11は無線通信部42を用いて無線LANルータ67とデータの送受信を行うが、主コントローラ11と無線LANルータ67を通信線で接続し、有線通信部43を用いた有線通信によりデータの送受信を行うようにしてもよい。更に、タブレット端末41と主コントローラ11は、無線LANルータ67とインターネット回線を介して外部のメンテナンスセンター77と情報(データ)の送受信を行う。
この場合も、タブレット端末41の制御部63は主コントローラ11に予め割り付けられたIDを用いてそれら主コントローラ11を識別する。そして、タブレット端末41は主コントローラ11からIDと共に送信されて来る運転情報に関するデータを無線通信部66により受信し、記憶部64に格納して管理する。この主コントローラ11から送られてくる運転情報には、当該主コントローラ11が管理している各ショーケース2や冷凍機4の運転情報(前述した警報情報を含む)等、店内外の温度/湿度等の情報:主コントローラ情報)が含まれる。
一方、タブレット端末41からは無線通信部66により主コントローラ11宛に指示情報(運転指示データ)が送信される。タブレット端末41では収集した情報を適宜表示部61に表示できるので、これらにより、タブレット端末41では主コントローラ11が集中制御している各ショーケース2、冷凍機4の運転状況も集中して管理することができる。即ち、これらタブレット端末41及び主コントローラ11から本発明における上位コントローラが構成され、この上位コントローラと機器コントローラ12、13から本発明の集中管理装置1が構築されている。
(6)主コントローラ11と機器コントローラ12、13の通信系統
次に、主コントローラ11と各機器コントローラ12、13の通信系統について説明する。前述した如く主コントローラ11の記憶部32とタブレット端末41の記憶部64には、主コントローラ11と機器コントローラ12、13が構築する通信系統に関する情報が格納され、主コントローラ11とタブレット端末41はそれを共有している。そして、タブレット端末41の制御部63は、表示部61に所定の待機画面を表示している状態から入力部62に所定の選択操作(タップ)が行われた場合、図14に示す通信系統画面を表示部61に表示する。
この実施例では店内に10台のショーケース2が設置され、各ショーケース2に設けられた機器コントローラ12にはそれぞれID1〜ID10のID(識別情報)が割り付けられている。また、店外には2台の冷凍機4が設置されており、それぞれにID11とID12のIDが割り付けられている。そして、ID1〜ID7までの機器コントローラ12は通信線14により主コントローラ11(図14にマスターで示す)の通信部39の通信チャンネルCH1に接続され、ID8〜ID10までの機器コントローラ12は通信線14により主コントローラ11の通信部39の通信チャンネルCH2に接続されている。また、ID11及びID12の機器コントローラ13は通信線14により主コントローラ11の通信部39の通信チャンネルCH3に接続されているものとする。
この場合、ID5及びID6の機器コントローラ12は通信線14の主線から分岐した本発明におけるエリアを構成する分岐線CH1−1に接続され、ID4の機器コントローラ12は同じくエリアを構成する分岐線CH1−2に接続されている。また、ID7の機器コントローラ12は同じくエリアを構成する分岐線CH1−3に接続されている。尚、図14(他の同様)では分岐線CH1−3が分岐線CH1−1から更に分岐したかたちで示しているが、分岐線CH1−3も通信線14の主線から分岐しているものとする。
また、この通信系統画面ではタブレット端末41の制御部63は表示部61に実際の店内におけるショーケース2の設置レイアウトと同様のレイアウトで各機器コントローラ12を表示する。これにより、タブレット端末41を携帯して各ショーケース2の管理を行う際、作業者が表示部61に表示された機器コントローラ12と実際に設置されたショーケース2とを容易に対応させることができるように構成されている(冷凍機4も同様)。主コントローラ11及びタブレット端末41が保有する通信系統に関する情報には、どの通信チャンネルCH1〜CH3にどのID1〜12の機器コントローラ12、13が接続されているかに関する情報や表示部61に表示する店舗の設置レイアウトに関する情報も含まれている。
(7)主コントローラ11と機器コントローラ12、13の間の通信異常発生時の制御
次に、上記タブレット端末41(携帯端末装置)と主コントローラ11による当該主コントローラ11と機器コントローラ12、13との間の通信異常発生時の制御について図6〜図28を用いて説明する。前述した如く主コントローラ11の制御部31は、各機器コントローラ12、13に割り付けられたID1〜ID12を用いてそれらを識別し、各機器コントローラ12、13の制御部21との間で通信部39、28及び通信線14を用い、前述した各種データの送受信を行うものであるが、様々な理由でこの通信に異常(障害)が発生する場合がある。
主コントローラ11と各機器コントローラ12、13との間で通信異常が発生する原因としては、ネズミ等の小動物が通信線14をかじることで生じる通信線14の破損や、機器コントローラ12、13自体の異常(故障)、主コントローラ11自体の通信チャンネルの異常(故障)等がある。
そして、主コントローラ11は各機器コントローラ12、13との間の通信が成功したか否かを監視しており、通信の成功率(例えば、一定の通信回数Y1中の通信が成功した回数Y2の割合Y2/Y1)に関するデータを各機器コントローラ12、13のID毎に記憶部32に格納し、保有している(この通信の成功率に関するデータはタブレット端末41にも送信され、記憶部64に格納されている)。
そして、何れか、若しくは、複数の機器コントローラ12、13との間の通信の成功率が所定値(例えば50%等)以下に低下した場合、通信異常が発生しているものと判断して、その時刻を記憶部32に格納し、通信に異常が発生した時刻に関するデータとする(この通信に異常が発生した時刻に関するデータもタブレット端末41に送信され、記憶部64に格納される)。そして、以下に説明する通信異常発生時の制御を実行する。図30にこの通信異常発生時の全体のフロー(フローチャート)を示す。実施例において通信異常発生時の制御は、通信異常傾向・原因判断(ステップSA:図6のステップS1〜ステップS14)と、マスター側判断(ステップS8:図31)と機器側判断(ステップS9:図11)による原因探索と、CH入替・統合支援モード(処置)(ステップS34:図12)で構成されている。
(7−1)通信異常発生原因が判明している場合の制御(通信異常傾向・原因判断:ステップSA)
先ず、主コントローラ11(制御部31)は、図6のステップS1で前述した如く何れか、若しくは、複数の機器コントローラ12、13との間の通信の成功率が所定値以下に低下した場合、通信異常が発生しているものと判断してステップS2で通信異常発生を報知する。この通信異常発生の報知は自らの表示部34に所定のエラーコードで表示する他、タブレット端末41にも通知される。タブレット端末41(制御部63)は主コントローラ11からの通知を受けて図15に示す如く表示部61に前述したものと同様の通信系統画面を表示し、更に、「通信異常発生」の文字を表示する(案内表示)。
更に、主コントローラ11はステップS3で通信チャンネルCH1〜CH3の全体に通信異常の傾向があるか否か判断し、否の場合にはステップS4で特定の機器コントローラ12、13のみとの間の通信に異常が発生しているか否か判断する。例えば、現在ID5の機器コントローラ12のみとの間で通信に異常が発生している場合、主コントローラ11はID5の機器コントローラ12が明らかに通信異常原因と推定し、ステップS4からステップS10に進んで対象機器(ID5の機器コントローラ12)の確認を提案する。
このステップS10の提案はタブレット端末41に通知することで行われる。即ち、タブレット端末41は主コントローラ11からID5の機器コントローラ12との間で通信異常が発生している通知があった場合、図15に示す如く表示部61に通信異常原因の推定結果として「ID5の機器が故障又はID5の機器への分岐配線が異常」の表示を行い、更に、「発生日時」(通信異常が発生しているものと判断した時刻)と「場所」(ID5)、「異常内容」(通信異常)を表示する。また、表示している通信系統画面上のID5の近傍に「×」を表示して、ID5の機器コントローラ12との間の通信に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。
作業者はこの表示を見てID5の機器コントローラ12を確認し、修理や交換等のメンテナンス(処置)を行うことになる。タブレット端末41は表示部61の左下に「確認」ボタンも表示しており、作業者がメンテナンス後にこの「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)することで、制御部63は表示部61の表示を待機画面に復帰する。
一方、特定の機器コントローラ12、13のみで無い場合にはステップS5で特定のエリアのみの機器コントローラ12、13との間の通信に異常が発生しているか否か判断する。例えば、現在分岐線CH1−1に接続されたID5とID6の機器コントローラ12のみ、即ち、分岐線CH1−1で構成されるエリアのみとの間で通信に異常が発生している場合、主コントローラ11は分岐線CH1−1に接続されたID5とID6の機器コントローラ12が明らかに通信異常原因と推定し、ステップS5からステップS11に進んで対象エリアの機器(ID5とID6の機器コントローラ12)の確認を提案する。
このステップS11の提案もタブレット端末41に通知することで行われる。即ち、タブレット端末41は主コントローラ11から分岐線CH1−1の機器コントローラ12(ID5とID6)との間で通信異常が発生している通知があった場合、図16に示す如く表示部61に通信異常原因の推定結果として「分岐CH1−1から先の通信線の異常又はID5の機器が故障又はID5の機器への分岐配線が異常又はID6の機器が故障又はID6の機器への分岐配線が異常」の表示を行い、更に、「発生日時」(通信異常が発生しているものと判断した時刻)と「場所」(ID5とID6)、「異常内容」(通信異常)を表示する。また、表示している通信系統画面上のID5とID6の近傍に「×」をそれぞれ表示して、ID5とID6の機器コントローラ12との間の通信に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。
作業者はこの表示を見て分岐線CH1−1の通信線、ID5の機器コントローラ12及びID6の機器コントローラ12(分岐線CH1−1で構成されるエリア)を確認し、修理や交換等のメンテナンス(処置)を行うことになる。タブレット端末41はこの場合も表示部61の左下に「確認」ボタンを表示しており、作業者がメンテナンス後にこの「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)することで、制御部63は表示部61の表示を待機画面に復帰する。
ステップS10、ステップS11の後、主コントローラ11はステップS12に進み、メンテナンス(処置)を行った後、対象の機器コントローラ12、13との通信が異常になっているか否か判断し、異常が発生していなければステップS13で正常の状態観察に復帰し、発生していればステップS4又はステップS5に進む。
(7−2)タブレット端末41(携帯端末装置)と主コントローラ11を用いた通信異常原因の探索
次に、通信異常原因を特定することができない場合のタブレット端末41(携帯端末装置)と主コントローラ11による機器コントローラ12、13との間の通信異常原因の探索制御について説明する。即ち、多数の機器コントローラ12、13との間の通信で異常が発生している場合や、主コントローラ11の通信チャンネルCH1〜CH3が故障して通信チャンネル全体に通信異常が発生している場合には、通信異常の原因を特定することが困難となる。
例えば、通信線14に接続されたID5の機器コントローラ12に異常が発生したとき、その影響が同じ通信線14に接続された他の正常な機器コントローラ12(例えばID3やID4)との間での通信にも及んでそれらID3、ID4の機器コントローラ12との間での通信障害が発生する場合があり、係る場合には本当にID3、ID4、ID5の全ての機器コントローラ12で異常が発生しているのか、そのうちの何れかの機器コントローラ12のみの異常なのか特定することができない。また、主コントローラ11の通信チャンネルCH1〜CH3に異常が発生した場合には、当該通信チャンネルCH1〜CH3の異常か、それに接続された何れかの機器コントローラ12、13の異常かの特定は困難となる。
図6のステップS3で主コントローラ11の通信チャンネルCH1〜CH3の全体(通信チャンネルCH1全体、又は、通信チャンネルCH2全体、若しくは、通信チャンネルCH3全体の何れか)に通信異常の傾向がある場合、主コントローラ11は先ずタブレット端末41にその旨を通知する。タブレット端末41は主コントローラ11から通信チャンネルCH1〜CH3の全体に通信異常の傾向がある旨の通知があった場合、図17に示す如く表示部61に「複数機器で異常が発生しています。通信異常原因の探索を開始するには確認ボタンをタップしてください」の案内表示を行い、更に、「発生日時」と「場所」(ID3、ID4、ID5等複数)、「異常内容」(通信異常)を表示する。また、表示している通信系統画面上の全ての通信線14を強調して表示する。
作業者がこの図17の画面表示を見て「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、その旨の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11は通信異常の原因を探索するための通信異常原因探索モードに入る。即ち、主コントローラ11は図6のステップS3からステップS6に進み、記憶部32に格納された通信に異常が発生した時刻に関するデータから、通信異常が発生した時刻に集中傾向があるか否か判断する。この集中傾向としては、例えば店舗の開店時刻の前の時間帯に多く異常が発生しているか、営業時間中の時間帯に多く異常が発生しているか、等である。そして、集中傾向がある場合にはステップS7に進み、現在時刻が通信異常が発生し易い時刻か否か判断する。例えば、店舗の開店時刻の前の時間帯に多く異常が発生しているとき、現在時刻が当該時間帯であれば図30のステップS8、ステップS9、ステップS34に進んでマスター側(主コントローラ11側)の判断、機器側(機器コントローラ12、13側)の判断、CH入替・統合支援モード(処置)を実行する。
一方、現在時刻が営業時間中であったときには、主コントローラ11はステップS7からステップS14に進み、通信異常原因を探索すべき時間帯として開店時刻の前の時間帯をタブレット端末41に通知して図30のステップS8、ステップS9(ステップS34)に進む。タブレット端末41の制御部63は係る通知を受けて表示部61に通信異常原因を探索べき時間帯を表示する。通信異常が発生した時刻に集中傾向が無い場合、ステップS6から図30のステップS8、ステップS9、ステップS34に進む。
図31に図30のステップS8のマスター側判断のフローを示す。主コントローラ11(制御部31)はステップS8のマスター側(主コントローラ11側)の判断で、先ずステップSBのテスト前判定フローを実行する。このマスター側判断:テスト前判定フローを図7に示す。即ち、主コントローラ11の制御部31は図7のステップS15で現在通信チャンネルCH1が使用中(機器コントローラ12が接続されている)か否か判断し、使用されていなければステップS17に進む。実施例では使用されているからステップS16に進み、当該通信チャンネルCH1に接続された機器コントローラ12との間の通信の成功率が正常(前述した所定値50%より高い)か否か判断し、正常であればステップS17に進んで通信チャンネルCH1が関係する通信テストを不要とし、正常でなければステップS24に進んで通信チャンネルCH1が関係する通信テストを必要とする。
次に、主コントローラ11はステップS18で現在通信チャンネルCH2が使用中(機器コントローラ12が接続されている)か否か判断し、使用されていなければステップS20に進む。実施例では使用されているからステップS19に進み、当該通信チャンネルCH2に接続された機器コントローラ12との間の通信の成功率が正常(前述した所定値50%より高い)か否か判断し、正常であればステップS20に進んで通信チャンネルCH2が関係する通信テストを不要とし、正常でなければステップS25に進んで通信チャンネルCH2が関係する通信テストを必要とする。
次に、主コントローラ11はステップS21で現在通信チャンネルCH3が使用中(機器コントローラ13が接続されている)か否か判断し、使用されていなければステップS23に進む。実施例では使用されているからステップS22に進み、当該通信チャンネルCH3に接続された機器コントローラ13との間の通信の成功率が正常(前述した所定値50%より高い)か否か判断し、正常であればステップS23に進んで通信チャンネルCH3が関係する通信テストを不要とし、正常でなければステップS26に進んで通信チャンネルCH3が関係する通信テストを必要とする。
このようなテスト前の判定で通信テストが必要となった場合(図31のステップS112で判定)、例えば通信チャンネルCH1が関係する通信テストのみが必要となった場合、主コントローラ11(制御部31)は図31のステップSCで通信テスト(マスター)フロー1を実行する。このマスター側判断:通信テスト(マスター)フロー1を図8に示す。即ち、主コントローラ11は図8のステップS27でタブレット端末41にチャンネルCH1とCH2を接続して通信テストを行う旨の指示を行う。タブレット端末41の制御部63は係る指示を受け取ると、図18に示す如く表示部61に「通信異常原因の探索を開始します。CH1とCH2を接続して確認ボタンをタップしてください」の表示を行い、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1とCH2に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH1とCH2同士を接続する作業手順を通信線14Aの点滅(破線で示す)で表示する。
作業者がこの図18の画面表示を見て、主コントローラ11の通信チャンネルCH1とCH2に接続された通信線14を切り離し、即ち、各通信チャンネルCH1とCH2に接続された全ての機器コントローラ12を切り離し、通信線14Aで通信チャンネルCH1とCH2同士を接続した後、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11はステップS28に進み、通信チャンネルCH1とCH2同士の通信テストを実施する。
次に、主コントローラ11はステップS29で通信チャンネルCH1とCH2同士の通信結果が正常であったか否か判断し、正常であった場合にはステップS35に進み、通信チャンネルCH1、CH2、CH3が正常としてステップS32に進む。一方、ステップS29で正常でなかった場合にはステップS30で通信チャンネルCH2、CH3は正常、ステップS31で通信チャンネルCH1は異常として図31のステップS32に進む。
他方、図7のテスト前の判定で、例えば全ての通信チャンネルCH1〜CH3が関係する通信テストが必要となった場合、主コントローラ11(制御部31)は図31のステップSDで通信テスト(マスター)フロー2を実行する。このマスター側判断:通信テスト(マスター)フロー2を図9に示す。即ち、主コントローラ11は図9のステップS110でタブレット端末41にチャンネルCH1とCH2を接続して通信テストを行う旨の指示を行う。タブレット端末41の制御部63は係る指示を受け取ると、前述した図18に示す如く表示部61に「通信異常原因の探索を開始します。CH1とCH2を接続して確認ボタンをタップしてください」の表示を行い、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1とCH2に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH1とCH2同士を接続する作業手順を通信線14Aの点滅(破線で示す)で表示する。
作業者がこの図18の画面表示を見て、前述と同様に主コントローラ11の通信チャンネルCH1とCH2に接続された通信線14を切り離し、即ち、各通信チャンネルCH1とCH2に接続された全ての機器コントローラ12を切り離し、通信線14Aで通信チャンネルCH1とCH2同士を接続した後、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11はステップS111に進み、通信チャンネルCH1とCH2同士の通信テストを実施する。
次に、主コントローラ11はステップS36で通信チャンネルCH1とCH2同士の通信結果が正常であったか否か判断し、正常であった場合にはステップS48に進み、正常でなかった場合にはステップS37に進む。ステップS37では主コントローラ11(制御部31)はタブレット端末41にチャンネルCH1とCH3を接続して通信テストを行う旨の指示を行う。タブレット端末41の制御部63は係る指示を受け取ると、図19に示す如く表示部61に「CH1とCH2間の通信を確認しました。次に、CH1とCH3を接続して確認ボタンをタップしてください」の表示を行い、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1とCH3に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH1とCH3同士を接続する作業手順を通信線14Aの点滅(破線で示す)で表示する。
作業者がこの図19の画面表示を見て、前述と同様に主コントローラ11の通信チャンネルCH1とCH3に接続された通信線14を切り離し、即ち、各通信チャンネルCH1とCH3に接続された全ての機器コントローラ12、13を切り離し、通信線14Aで通信チャンネルCH1とCH3同士を接続した後、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11はステップS38に進み、通信チャンネルCH1とCH3同士の通信テストを実施する。
次に、主コントローラ11はステップS39で通信チャンネルCH1とCH3同士の通信結果が正常であったか否か判断し、正常であった場合にはステップS44に進み、正常でなかった場合にはステップS40に進む。ステップS40では主コントローラ11(制御部31)はタブレット端末41にチャンネルCH2とCH3を接続して通信テストを行う旨の指示を行う。タブレット端末41の制御部63は係る指示を受け取ると、図20に示す如く表示部61に「CH1とCH3間の通信を確認しました。次に、CH2とCH3を接続して確認ボタンをタップしてください」の表示を行い、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH2とCH3に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH2とCH3同士を接続する作業手順を通信線14Aの点滅(破線で示す)で表示する。
作業者がこの図20の画面表示を見て、前述と同様に主コントローラ11の通信チャンネルCH2とCH3に接続された通信線14を切り離し、即ち、各通信チャンネルCH2とCH3に接続された全ての機器コントローラ12、13を切り離し、通信線14Aで通信チャンネルCH2とCH3同士を接続した後、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11はステップS41に進み、通信チャンネルCH2とCH3同士の通信テストを実施する。
次に、主コントローラ11はステップS42で通信チャンネルCH2とCH3同士の通信結果が正常であったか否か判断し、正常であった場合にはステップS46に進み、正常でなかった場合にはステップS43に進む。通信チャンネルCH1−CH2間の通信が異常、CH1−CH3間の通信も異常、CH2−CH3間の通信は正常であった場合、主コントローラ11は通信チャンネルCH1が異常で通信異常の原因であると特定し、ステップS46で通信チャンネルCH2、CH3は正常、ステップS47で通信チャンネルCH1は異常として図31のステップS32に進む。
尚、通信チャンネルCH1−CH2間の通信が異常、CH1−CH3間の通信は正常であった場合、主コントローラ11は通信チャンネルCH2が異常で通信異常の原因であると特定し、ステップS44で通信チャンネルCH1、CH3は正常、ステップS45で通信チャンネルCH2は異常として図31のステップS32に進む。また、ステップS48では主コントローラ11(制御部31)はタブレット端末41にチャンネルCH2とCH3を接続して通信テストを行う旨の指示を行う。タブレット端末41の制御部63は係る指示を受け取ると、図20の場合と同様に表示部61に「CH1とCH2間の通信を確認しました。次に、CH2とCH3を接続して確認ボタンをタップしてください」の表示を行い、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH2とCH3に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH2とCH3同士を接続する作業手順を通信線14Aの点滅で表示する。
作業者が当該画面表示を見て、前述と同様に主コントローラ11の通信チャンネルCH2とCH3に接続された通信線14を切り離し、即ち、各通信チャンネルCH2とCH3に接続された全ての機器コントローラ12、13を切り離し、通信線で通信チャンネルCH2とCH3同士を接続した後、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11はステップS49に進み、通信チャンネルCH2とCH3同士の通信テストを実施する。
次に、主コントローラ11はステップS50で通信チャンネルCH2とCH3同士の通信結果が正常であったか否か判断し、正常であった場合にはステップS53に進み、正常でなかった場合にはステップS51に進む。通信チャンネルCH1−CH2間の通信が正常、CH2−CH3間の通信が異常であった場合、主コントローラ11は通信チャンネルCH3が異常で通信異常の原因であると特定し、ステップS51で通信チャンネルCH1、CH2は正常、ステップS52で通信チャンネルCH3は異常として図31のステップS32に進む。
一方、通信チャンネルCH1−CH2間の通信が正常、CH2−CH3間の通信も正常であった場合、主コントローラ11はステップS53で全ての通信チャンネルCH1〜CH3が正常と判断して図31のステップS32に進む。通信チャンネルCH1−CH2間の通信が異常、CH2−CH3間の通信も異常であった場合、主コントローラ11はステップS43で2以上の通信チャンネルCH1〜CH3が異常と判断して図31のステップS32に進む(但し、この場合は個々に通信チャンネルを確認すべき旨、タブレット端末41に通知し、表示部61に表示する。また、図31のステップS32からはステップS33には進まず、図30のステップS9の機器側判断に移行させる)。
図31のステップS32では主コントローラ11はマスター側(主コントローラ11側)が正常か否か判断する。この実施例では通信チャンネルCH1が異常、通信チャンネルCH2、CH3は正常であったものとすると、ステップS33に進んでCH入替・統合支援モード(通信テスト)を実行する。
このステップS33のCH入替・統合支援モード(通信テスト)フローを図10に示す。主コントローラ11は先ず図10のステップS54で未使用の通信チャンネルの数を確認し、未使用の通信チャンネル数が零の場合はステップS55、一つの場合はステップS59、二つの場合はステップS63に進む。これらステップS55、ステップS59、ステップS63では何れも異常と判断された通信チャンネルの数が零であったか、1であったか、2であったかが判断される。そして、未使用の通信チャンネル数が零で異常の通信チャンネル数が零であるときはステップS56で使用している通信チャンネルの変更は行わないこととする。また、未使用の通信チャンネル数が零で異常の通信チャンネル数が1であるときはステップS57で使用している通信チャンネルを一時的に使用することとする。また、未使用の通信チャンネル数が零で異常の通信チャンネル数が2であるときはステップS58で使用している通信チャンネルを一時的に使用することとする。
未使用の通信チャンネル数が1で異常の通信チャンネル数が零であるときはステップS60で使用している通信チャンネルの変更は行わないこととする。また、未使用の通信チャンネル数が1で異常の通信チャンネル数が1であるときはステップS61で空き通信チャンネル(未使用の通信チャンネル)に入れ替えて接続し、それを使用することとする。また、未使用の通信チャンネル数が1で異常の通信チャンネル数が2であるときはステップS62で一つの異常通信チャンネルのテストに空き通信チャンネルを一時的に入れ替えて使用し、もう一つの異常通信チャンネルのテストに使用している通信チャンネルを一時的に使用するか、空き通信チャンネルを順番に入れ替えて使用することとする。
未使用の通信チャンネル数が2で異常の通信チャンネル数が零であるときはステップS64で使用している通信チャンネルの変更は行わないこととする。また、未使用の通信チャンネル数が2で異常の通信チャンネル数が1であるときはステップS65で空き通信チャンネル(未使用の通信チャンネル)に入れ替えて使用することとする。また、未使用の通信チャンネル数が2で異常の通信チャンネル数が2であるときもステップS66で空き通信チャンネルに入れ替えて使用することとする。
実施例では通信チャンネルCH1〜CH3は全て使用しており、現在は通信チャンネルCH1が異常であると判断されているので、主コントローラ11はステップS54、ステップS55、ステップS57に進んで使用している通信チャンネルを一時的に使用することとする。そして、主コントローラ11はタブレット端末41に通信チャンネルCH1が異常で使用している通信チャンネルを一時的に使用するCH入替・統合支援モード(通信テスト)を実行する旨の通知を行う。
タブレット端末41は通信チャンネルCH1が異常であり、使用している通信チャンネルを一時的に使用するCH入替・統合支援モード(通信テスト)を実行する旨の通知を主コントローラ11から受け取ると、図21に示す如く表示部61の「通信異常発生」の表示を「CH1マスター異常発生」に切り換え、更に表示部61に「CH1に異常が発生しています。次に機器側の確認を開始します。CH1の系統をCH2かCH3に接続し、接続したCHをタップして確認ボタンをタップしてください」の表示と、「CH2」と「CH3」の各ボタンの表示を行う。
また、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1の近傍に「×」を表示して、通信チャンネルCH1に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。更に、通信チャンネルCH1に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH2かCH3に接続する作業手順を通信線14Aの点滅(破線で示す)で表示する。
作業者がこの図21の画面表示を見て、通信チャンネルCH1が異常であることを認識し、当該通信チャンネルCH1に接続された通信線14及び機器コントローラ12にも異常が発生していないか否かを判断するために、通信チャンネルCH2を使用することを決定し、通信チャンネルCH1及びCH2から通信線14を切り離して、通信チャンネルCH1に接続されていた通信線14を通信チャンネルCH2に接続して「CH2」のボタンをタップすると、タブレット端末41から通信テストを実施するために通信チャンネルCH2を使用する旨の通知が主コントローラ11に送信される。
主コントローラ11は上記通知をタブレット端末41から受け取ると、通信チャンネルCH2にID1〜ID7の機器コントローラ12が接続されたことを認識し、それらとの通信に用いる通信チャンネルとしてCH2を使用することを一時的に設定する。そして、主コントローラ11は図30のステップS9の機器側(機器コントローラ12、13側)判断に移行する。
このステップS9の機器側判断フローを図11に示す。主コントローラ11は図11のステップS67で順次機器(機器コントローラ12)を切り離す旨の指示をタブレット端末41に送信する。タブレット端末41は係る指示を受け取ると、表示部61に図22に示す如き画面表示を行う。図22の画面表示では表示部61に「CH1マスター異常発生」の表示に加えて、「ID1の機器を外して確認ボタンをタップしてください」の表示を行う。
また、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1の近傍に「×」を表示して、通信チャンネルCH1に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。また、通信チャンネルCH2に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH1に接続されていた通信線14が通信チャンネルCH2に接続された状態を点滅で表示する。更に、ID1への分岐配線を点滅(破線で示す)で示し、ID1の機器コントローラ12を通信線14から切り離す作業手順を表示する。
作業者がこの図22の画面表示を見て、通信線14からID1の機器コントローラ12を切り離し、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11はステップS68に進み、通信チャンネルCH2に接続された各機器コントローラ12との間の通信テストを実行し、通信結果が正常であったか否か判断する。そして、正常であった場合にはステップS69に進んで、切り離したID1の機器コントローラが異常で通信異常の原因であると特定し(故障原因機器の確定)、ステップS70に進む。
尚、主コントローラ11とタブレット端末41は上記作業をID2、ID3の機器コントローラ12に対しても順次実行することで、何れかの機器コントローラ12(ID1〜ID3)が異常であるか否かを確認していく。例えば、ID2の機器コントローラ12を確認する際にはタブレット端末41の表示部61に図23の如き画面表示を行う。即ち、図23の画面表示では表示部61に「CH1マスター異常発生」の表示に加えて、「ID2の機器を外して確認ボタンをタップしてください」の表示を行う。
そして、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1の近傍に同様に「×」を表示して、通信チャンネルCH1に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。また、同様に通信チャンネルCH2に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH1に接続されていた通信線14が通信チャンネルCH2に接続された状態を点滅で表示する。更に、ID2への分岐配線を点滅(破線で示す)で示し、ID2の機器コントローラ12を通信線14から切り離す作業手順を表示する。
作業者がこの図23の画面表示を見て、通信線14からID2の機器コントローラ12を切り離し、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11は前述同様に通信チャンネルCH2に接続された各機器コントローラ12との間の通信テストを実行し、通信結果が正常であったか否か判断する。そして、正常であった場合には切り離したID2の機器コントローラが異常で通信異常の原因であると特定する。これをID3の機器コントローラ12に対しても順次実行することになる。
次に、ID1〜ID3の機器コントローラ12を切り離しても通信が正常には行われなかった場合、主コントローラ11は図11のステップS68からステップS72に進んで今度は順次分岐線CH1−1(エリア)を切り離す旨の指示をタブレット端末41に送信する。タブレット端末41は係る指示を受け取ると、表示部61に図24に示す如き画面表示を行う。図24の画面表示では表示部61に「CH1マスター異常発生」の表示に加えて、「分岐CH1−1を外して確認ボタンをタップしてください」の表示を行う。
また、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1の近傍に同様に「×」を表示して、通信チャンネルCH1に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。また、通信チャンネルCH2に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH1に接続されていた通信線14が通信チャンネルCH2に接続された状態を同様に点滅で表示する。更に、分岐線CH1−1を点滅(破線で示す)で示し、分岐線CH1−1を通信線14から切り離す作業手順を表示する。
作業者がこの図24の画面表示を見て、通信線14から分岐線CH1−1を切り離し、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11はステップS73に進み、通信チャンネルCH2に接続された各機器コントローラ12との間の通信テストを実行し、通信結果が正常であったか否か判断する。そして、正常であった場合にはステップS74に進み、正常で無かった場合にはステップS75に進む。
実施例ではステップS73で正常であったものとすると、主コントローラ11はステップS74で分岐線CH1−1の機器を外して通信異常有無を確認する旨の指示をタブレット端末41に送信する。タブレット端末41は係る指示を受け取ると、表示部61に図25に示す如き画面表示を行う。図25の画面表示では表示部61に「CH1マスター異常発生」の表示に加えて、「分岐CH1−1に異常が発生しています。再接続してID5の機器を外し、確認ボタンをタップしてください」の表示を行う。
また、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1の近傍に同様に「×」を表示して、通信チャンネルCH1に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。また、通信チャンネルCH2に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH1に接続されていた通信線14が通信チャンネルCH2に接続された状態を同様に点滅で表示する。更に、分岐線CH1−1を強調して表示し、ID5の機器コントローラ12への分岐配線を点滅(破線で示す)で示し、分岐線CH1−1を通信線14に再接続して、ID5の機器コントローラ12を分岐線CH1−1から切り離す作業手順を表示する(この時点で他の通信線14の強調表示は終了する)。
作業者がこの図25の画面表示を見て、通信線14に分岐線CH1−1を再接続し、ID5の機器コントローラ12を分岐線CH1−1から切り離し、「確認」ボタンをタップ(入力部62への入力操作)すると、通信テストの実行要求の通知がタブレット端末41から主コントローラ11に送信され、主コントローラ11は通信チャンネルCH2に接続された各機器コントローラ12との間の通信テストを実行し、通信結果が正常であったか否か判断する。そして、正常であった場合には切り離したID5の機器コントローラが異常で通信異常の原因であると特定する。これをID6の機器コントローラ12に対しても順次実行することになる。
尚、図11のステップS73で正常では無かった場合はステップS75に進み、ステップS75〜ステップS77で、今度は分岐線CH1−2に対して前述した分岐線CH1−1に対して行った作業と同様の作業を実行する。更に、ステップS76で正常では無かった場合はステップS78に進み、ステップS78〜ステップS80で、今度は分岐線CH1−3に対して前述した分岐線CH1−1やCH1−2に対して行った作業と同様の作業を実行する。
実施例では分岐線CH1−1に接続されたID5の機器コントローラ12との間に異常が発生しており、ID5の機器コントローラ12が通信異常の原因と特定されたものとすると、主コントローラ11はステップS70からステップS71に進んで機器(機器コントローラ12)の処置をタブレット端末41に指示する。タブレット端末41は係る指示を受け取ると、表示部61に図26に示す如き画面表示を行う。図26の画面表示では表示部61の「CH1マスター異常発生」の表示を「CH1マスターとID5の機器に異常発生」に切り換え、更に「CH1マスターとID5の機器に異常が発生しています。修理してください」の表示を行う。
更に、「発生日時」と「場所」(CH1とID5)、「異常内容」(通信異常)を表示する。また、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1とID5の近傍に「×」を表示して、主コントローラ11の通信チャンネルCH1と、ID5の機器コントローラ12との間の通信に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。
(7−3)タブレット端末41(携帯端末装置)と主コントローラ11を用いたCH入替・統合支援モード(処置)
このように上記の例では通信異常原因探索モードで通信異常の原因が主コントローラ11の通信チャンネルCH1と、ID5の機器コントローラ12であることが特定された。このように通信チャンネルの異常が発生した場合、そのままでは当該通信チャンネルに接続されていた機器コントローラ12、13の集中管理を継続することができなくなる。そこで、主コントローラ11は通信異常の原因が通信チャンネルであると特定された場合、図30のステップS34に進み、異常原因の修理(メンテナンス)が完了するまで暫定的に正常なショーケース2や冷凍機4の運転を集中管理するためのCH入替・統合支援モード(処置)を実行する。
図30のステップS34で実行されるCH入替・統合支援モード(処置)フローは図12、図13のフローチャートに示される。図30のステップS34のCH入替・統合支援モード(処置)で主コントローラ11は先ず図12のステップS81でもう一度未使用の通信チャンネルの数を確認し、未使用の通信チャンネル数が零の場合はステップS82、一つの場合はステップS86、二つの場合はステップS90に進む。これらステップS82、ステップS86、ステップS90では何れも異常と判断された通信チャンネルの数が零であったか、1であったか、2であったかが判断される。そして、未使用の通信チャンネル数が零で異常の通信チャンネル数が零であるときはステップS83で使用している通信チャンネルの変更は行わないこととしてステップS96に進み、通信チャンネルの統合や入替は行わない。また、未使用の通信チャンネル数が零で異常の通信チャンネル数が1であるときはステップS84で使用している通信チャンネルに統合することとしてステップS94に進む。また、未使用の通信チャンネル数が零で異常の通信チャンネル数が2であるときはステップS85で使用している通信チャンネルに統合することとしてステップS94に進む。
未使用の通信チャンネル数が1で異常の通信チャンネル数が零であるときはステップS87で使用している通信チャンネルの変更は行わないこととしてステップS96に進む。また、未使用の通信チャンネル数が1で異常の通信チャンネル数が1であるときはステップS88で空き通信チャンネル(未使用の通信チャンネル)に入れ替え、それを使用することとしてステップS95に進み、通信チャンネルの入替を行う。また、未使用の通信チャンネル数が1で異常の通信チャンネル数が2であるときもステップS89で空き通信チャンネルに入れ替えて使用することとしてステップS95に進む。
未使用の通信チャンネル数が2で異常の通信チャンネル数が零であるときはステップS91で使用している通信チャンネルの変更は行わないこととしてステップS96に進む。また、未使用の通信チャンネル数が2で異常の通信チャンネル数が1であるときはステップS92で空き通信チャンネル(未使用の通信チャンネル)に入れ替えて使用することとしてステップS95に進む。また、未使用の通信チャンネル数が2で異常の通信チャンネル数が2であるときもステップS66で空き通信チャンネルに入れ替えて使用することとしてステップS95に進む。
そして、ステップS94の通信チャンネルの統合に進んだ場合、主コントローラ11は次に図13に示すCH統合フローのステップS97に進み、各通信チャンネルCH1、CH2、CH3に接続された機器コントローラ12、13の数N1、N2、N3を算出する。実施例の場合、通信チャンネルCH1の接続数N1は7、通信チャンネルCH2の接続数N2は3、通信チャンネルCH3の接続数N3は2である。
次に、ステップS98に進み、各通信チャンネルCH1、CH2、CH3毎に接続可能な最大の接続数M1、M2、M3から各通信チャンネルCH1、CH2、CH3に追加可能な数E1、E2、E3を算出する。実施例の場合各通信チャンネルCH1〜CH3に接続可能な最大の機器コントローラ12、13の数(M1〜M3)は何れも12であるものとすると、実施例の場合の通信チャンネルCH1の追加可能数E1は5、通信チャンネルCH2の追加可能数E2は9、通信チャンネルCH3の追加可能数E3は10となる。
次に、主コントローラ11はステップS99で通信異常の原因と判断された通信チャンネルの数を確認し、異常の通信チャンネルの数が1の場合はステップS100に進み、2の場合はステップS105に進む。ステップS100では異常の通信チャンネルの接続数が正常な他の二つの通信チャンネルの追加可能数の合算値より多いか否か判断し、多い場合にはステップS101に進んで異常な通信チャンネルに接続されていた機器コントローラ12、13のうちの一部を他の通信チャンネルに統合する一部統合モードを実行する。
ステップS100で異常の通信チャンネルの接続数が正常な他の二つの通信チャンネルの追加可能数の合算値以内である場合、主コントローラ11はステップS102に進んで異常の通信チャンネルの接続数が正常な他の一つの通信チャンネルの追加可能数より多いか否か判断し、多い場合にはステップS104に進んで異常な通信チャンネルに接続されていた機器コントローラ12、13を正常な他の二つの通信チャンネルに振り分けて統合する統合モード2を実行し、異常の通信チャンネルの接続数が正常な他の一つの通信チャンネルの追加可能数以内の場合はステップS103に進んで異常な通信チャンネルに接続されていた機器コントローラ12、13を正常な他の一つの通信チャンネルに統合する統合モード1を実行する。
ステップS105では異常の二つの通信チャンネルの接続数が正常な他の通信チャンネルの追加可能数より多いか否か判断し、多い場合にはステップS106に進んで異常な二つの通信チャンネルに接続されていた機器コントローラ12、13のうちの一部を他の通信チャンネルに統合する一部統合モードを実行する(ステップS106=ステップS101)。
ステップS105で異常の二つの通信チャンネルの接続数が正常な他の通信チャンネルの追加可能数以内である場合、主コントローラ11はステップS107に進んで異常な二つの通信チャンネルに接続されていた機器コントローラ12、13を正常な他の通信チャンネルに統合する統合モード1を実行する(ステップS107=ステップS103)。
前述した実施例では通信チャンネルCH1とID5の機器コントローラ12が通信異常の原因と特定されており、また、通信チャンネルCH1に接続された機器コントローラ12の数N1は7、通信チャンネルCH2に追加可能数E2は9、通信チャンネルCH3の追加可能数E3は10であり、N1<E2、N1<E3であるので通信チャンネルCH1に接続されていた機器コントローラは何れの通信チャンネルCH2、CH3にも一括して統合可能である。従って、主コントローラ11はステップS81−ステップS82−ステップS84−ステップS94−ステップS97、ステップS98、ステップS99、ステップS100−ステップS102−ステップS103と進み、統合モード1を実行する。
そして、主コントローラ11はN1<E2、N1<E3で統合モード1を実行する旨の通知をタブレット端末41に行う。タブレット端末41はN1<E2、N1<E3で統合モード1を実行する旨の通知を主コントローラ11から受け取ると、図26の表示部61の表示を図27の表示に切り換える。この図27の画面表示では、タブレット端末41(制御部63)は表示部61に「CH1マスターに異常が発生しています。CH1の系統をCH2かCH3に接続し、接続したCHをタップして確認ボタンをタップしてください」の表示と、「CH2」と「CH3」の各ボタンの表示を行う。
また、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1とID5の機器コントローラ12の近傍に同様に「×」を表示して、通信チャンネルCH1とID5の機器コントローラ12に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。更に、通信チャンネルCH1に接続された通信線14が切り離され、通信チャンネルCH2かCH3に接続する作業手順を通信線14Aの点滅(破線で示す)で表示する。
作業者がこの図27の画面表示を見て、通信チャンネルCH1が異常であることを認識し、当該通信チャンネルCH1を例えば通信チャンネルCH2を統合することを決定し、通信チャンネルCH1から通信線14を切り離して、通信チャンネルCH1に接続されていた通信線14を通信チャンネルCH2に統合接続して「CH2」のボタンをタップすると、タブレット端末41から通信チャンネルCH2を使用する旨の通知が主コントローラ11に送信される(尚、ID5の機器コントローラ12は修理のために切り離すものとする)。
主コントローラ11は上記通知をタブレット端末41から受け取ると、通信チャンネルCH2にID1〜ID7(ID5は除く)の機器コントローラ12が接続されたことを認識し、それらとの通信に用いる通信チャンネルとしてCH2を使用することを設定し、以後は通信チャンネルCH2を使用して各機器コントローラID1〜ID7(ID5は除く)との間で通信を行う。また、タブレット端末41は表示部61の画面表示を図28に切り換える。
この図28の画面表示では、タブレット端末41(制御部63)は表示部61に「CH1マスターとID5の機器に異常発生」の表示を継続する。また、表示している通信系統画面上の通信チャンネルCH1とID5の機器コントローラ12の近傍に同様に「×」を表示して、通信チャンネルCH1とID5の機器コントローラ12に異常が発生していることを通信系統の情報に加えて表示する。更に、通信チャンネルCH1に接続されていた通信線14が通信チャンネルCH2に接続された状態を表示する。
以上説明した如く、本発明の集中管理装置1は上位コントローラとなる主コントローラ11と機器コントローラ12、13との間の通信に異常が発生した場合に当該通信異常の原因を探索するための通信異常原因探索モードを有しており、この通信異常原因探索モードにおいて、これも上位コントローラとなるタブレット端末41の表示部61に通信異常の原因を特定するための作業手順を表示し、入力部62への入力操作に基づいて主コントローラ11の通信部39を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、タブレット端末41の表示部61に表示するようにしたので、例えば主コントローラ11や、複数の機器コントローラ12、13で通信異常が発生してその原因が特定できない場合には、通信異常原因探索モードで表示部61に表示される作業手順に則って作業者が作業を行い、入力部62に入力操作を行う。
主コントローラ11の制御部31はこの入力操作に基づいて通信部39を用いた通信テストを実行し、その結果が正常であったか否かに応じて通信異常の原因を特定し、タブレット端末41の表示部61に表示するので、複数の機器コントローラ12、13と主コントローラ11との間の通信に発生する異常原因を迅速、且つ、的確に特定し、対応を採ることができるようになる。
この場合、実施例では主コントローラ11の制御部31が機器コントローラ12、13との間の通信の成功率に関するデータを記憶部32に保有し、当該データから通信異常が発生しているか否かを判断し、通信異常が発生していると判断した場合に、通信異常発生と通信異常原因探索モードを実行するか否かの案内表示をタブレット端末41の表示部61に表示するので、例えば通信の失敗が一定回数に達したときに通信異常が発生していると判断する場合に比して、外乱等の一時的な障害による影響を廃して確実に通信異常の発生を判断することができるようになる。
特に、実施例では主コントローラ11の制御部31が当該主コントローラ11と各機器コントローラ12、13の間の通信系統に関する情報を有し、通信異常原因探索モードにおいては通信系統に関する情報に加えて作業手順と通信異常の原因をタブレット端末41の表示部61に表示するので、主コントローラ11と機器コントローラ12、13の間の通信系統上において、通信異常の原因を視覚的に分かり易く作業者に認知させることができるようになる。
また、実施例では主コントローラ11の通信部39が複数の通信チャンネルCH1〜CH3を備えており、各機器コントローラ12、13が何れかの通信チャンネルに接続されているが、主コントローラ11の制御部31は通信異常原因探索モードにおいて、通信チャンネルに接続された全ての機器コントローラ12、13を切り離して通信チャンネル同士を接続する作業手順をタブレット端末41の表示部61に表示し、入力部62への入力操作に基づいて通信チャンネル同士の間で通信テストを実行することで、通信異常の原因が主コントローラ11の通信チャンネルCH1〜CH3であることを容易に特定することができるようになる。
更に、実施例では主コントローラ11の制御部31が通信異常原因探索モードにおいて、通信異常の原因が通信チャンネルCH1〜CH3であると特定された場合、当該通信チャンネルに接続された機器コントローラ12、13を他の通信チャンネルに統合して接続し、或いは、未使用の通信チャンネルに入れ替えて接続する作業手順をタブレット端末41の表示部61に表示するので、原因となった通信チャンネルに接続された機器コントローラ12、13との間の通信を他の通信チャンネルを用いて行い、それらが設けられたショーケース2や冷凍機4の集中管理を支障無く継続することができるようになる。
他方、実施例では主コントローラ11の制御部31が通信異常原因探索モードにおいて、機器コントローラ12、13を順次切り離す作業手順、或いは、所定エリア(分岐線)の機器コントローラ12、13を当該エリア毎に順次切り離す作業手順をタブレット端末41の表示部61に表示し、入力部62への入力操作に基づいて各機器コントローラ12、13との間で通信テストを実行するので、機器コントローラ12、13に異常が発生していて、どの機器コントローラ12、13か特定できない場合に、容易に通信異常の原因を特定することができるようになる。
また、実施例では主コントローラ11の制御部31が機器コントローラ12、13との間の通信に異常が発生した時刻に関するデータを記憶部32に保有しており、当該データから通信異常の発生時刻に集中傾向があるか否か判断すると共に、通信異常の発生時刻に集中傾向がある場合には、通信異常原因探索モードを実行すべき時間帯として、通信異常の発生が集中する時間帯をタブレット端末41の表示部61に表示するので、通信異常の原因をより精度良く探索することができるようになる。
尚、実施例の集中管理装置1では本発明の上位コントローラを、制御部31(主制御部)、及び、通信部39を備えた主コントローラ11と、表示部61、入力部62、及び、制御部63(携帯端末制御部)を備えて主コントローラ11との間で通信を行うタブレット端末41(携帯端末装置)から構成し、本発明の制御部を制御部31(主制御部)と制御部63(携帯端末制御部)とから構成して、通信異常原因探索モードでは、タブレット端末41の制御部63が表示部61に作業手順を表示し、主コントローラ11の制御部31に通信テストの実行要求をし、主コントローラ11の制御部31がタブレット端末41の制御部63から通信テストの実行要求があった場合に通信部39を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果が正常であったか否かに応じて通信異常の原因を特定してタブレット端末41の制御部63に通知すると共に、このタブレット端末41の制御部63が、通知された通信異常の原因を表示部62に表示するようにしたが、それに限らず、通信異常原因探索モードでは、タブレット端末41の制御部63(携帯端末制御部)が表示部61に作業手順を表示し、主コントローラ11の制御部31(上位制御部)に通信テストの実行要求をし、主コントローラ11の制御部31がタブレット端末41の制御部63から通信テストの実行要求があった場合に通信部39を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果をタブレット端末41の制御部63に通知すると共に、この制御部63が、通知された通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、表示部61に表示す構成としてもよい。即ち、通信異常の原因の特定をタブレット端末41(携帯端末装置)側で行ってもよい。
更に、本発明の上位コントローラを携帯可能な携帯端末装置であるタブレット端末41のみで構成してもよい。即ち、その場合にはタブレット端末41が主コントローラ11の役割を兼ねると共に、各機器コントローラ12、13との間の通信は、後述する如き無線通信で行うことになる。本願の上記実施例を含め、何れの場合にも作業者はタブレット端末41の表示部61に表示される作業手順を見ながら作業を行い、通信異常の原因を確認することができるようになるので、店舗に設置された複数のショーケース2や冷凍機4の機器コントローラ12、13と上位のコントローラである主コントローラ11(タブレット端末41)との間の通信に発生した異常の原因を極めて容易に特定することができるようになるものである。
次に、図29は本発明を適用した他の実施例の集中管理装置1の通信系統と、この場合の集中管理装置1を適用する冷凍装置R等の配管構成の一つを説明する図である。尚、この図において、図1と同一符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとする。
この実施例の場合、主コントローラ11と各機器コントローラ12、13は通信線14を用いて接続されておらず、その代わりに機器コントローラ12、13に無線LANを介して主コントローラ11との間で情報(データ)の無線通信を行う機能を付加する。そして、主コントローラ11に無線通信により各機器コントローラ12、13から運転情報(警報情報を含む)に関するデータを収集し、各機器コントローラ12、13には無線通信により主コントローラ11から指示情報を送信して、集中管理することができるように構成する。
このように、主コントローラ11から各機器コントローラ12、13に無線通信により指示情報を送信し、機器コントローラ12、13からは運転情報を無線通信により主コントローラ11に送信するようにした場合にも、本発明は有効である。但し、この実施例のように無線通信で主コントローラ11と機器コントローラ12、13の通信系統を構築した場合には、機器コントローラ11の動作を停止させる、或いは、分岐線に相当するルータ等の動作を停止させる等により通信系統から切り離すことになる。また、通信チャンネルの通信テストについても通信チャンネル同士を無線通信でテストするかたちとなる。
尚、上記各実施例では機器として店舗に設置された複数台のショーケースと冷凍機を集中管理する集中管理装置に本発明を適用したが、それに限らず、ショーケースのみ(特に圧縮機を内蔵したショーケースの場合)、或いは、冷凍機のみを管理する集中管理装置においても本発明は有効である。
1 集中管理装置
2 ショーケース(機器)
4 冷凍機(機器)
11 主コントローラ(上位コントローラ)
12、13 機器コントローラ(機器、端末)
14 通信線
28、39 通信部
31 制御部(上位制御部)
41 タブレット端末(携帯端末装置、上位コントローラ)
61 表示部
62 入力部
63 制御部(携帯端末制御部)
66 無線通信部

Claims (11)

  1. 複数の機器にそれぞれ設けられた機器コントローラと、各機器コントローラと通信を行うことにより、前記各機器の運転を集中して管理する上位コントローラとから構築された集中管理装置において、
    前記上位コントローラは、
    制御部と、
    前記各機器コントローラとの間でデータの送受信を行うための通信部と、
    情報を表示するための表示部と、
    情報を入力するための入力部を備え、
    前記制御部は、前記機器コントローラとの間の通信に異常が発生した場合に当該通信異常の原因を探索するための通信異常原因探索モードを有すると共に、
    該通信異常原因探索モードにおいて、前記表示部に通信異常の原因を特定するための作業手順を表示し、前記入力部への入力操作に基づいて前記通信部を用いた通信テストを実行し、当該通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、前記表示部に表示することを特徴とする集中管理装置。
  2. 前記制御部は、前記機器コントローラとの間の通信の成功率に関するデータを保有し、当該データから通信異常が発生しているか否かを判断すると共に、
    通信異常が発生していると判断した場合に、通信異常発生と前記通信異常原因探索モードを実行するか否かの案内表示を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の集中管理装置。
  3. 前記制御部は、前記上位コントローラと各機器コントローラの間の通信系統に関する情報を有し、前記通信異常原因探索モードにおいて、前記通信系統に関する情報に加えて前記作業手順と前記通信異常の原因を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集中管理装置。
  4. 前記通信部は複数の通信チャンネルを備え、前記各機器コントローラは何れかの前記通信チャンネルに接続されると共に、
    前記制御部は、前記通信異常原因探索モードにおいて、前記通信チャンネルに接続された全ての前記機器コントローラを切り離して前記通信チャンネル同士を接続する作業手順を前記表示部に表示し、前記入力部への入力操作に基づいて前記通信チャンネル同士の間で通信テストを実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の集中管理装置。
  5. 前記制御部は、前記通信異常原因探索モードにおいて、通信異常の原因が前記通信チャンネルであると特定された場合、当該通信チャンネルに接続された前記機器コントローラを他の前記通信チャンネルに統合して接続し、及び/又は、未使用の前記通信チャンネルに入れ替えて接続する作業手順を前記表示部に表示することを特徴とする請求項4の記載の集中管理装置。
  6. 前記制御部は、前記通信異常原因探索モードにおいて、前記機器コントローラを順次切り離す作業手順、及び/又は、所定エリアの前記機器コントローラを当該エリア毎に順次切り離す作業手順を前記表示部に表示し、前記入力部への入力操作に基づいて前記各機器コントローラとの間で通信テストを実行することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の集中管理装置。
  7. 前記制御部は、前記機器コントローラとの間の通信に異常が発生した時刻に関するデータを保有し、当該データから通信異常の発生時刻に集中傾向があるか否か判断すると共に、
    通信異常の発生時刻に集中傾向がある場合には、前記通信異常原因探索モードを実行すべき時間帯として、通信異常の発生が集中する時間帯を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の集中管理装置。
  8. 前記上位コントローラは、主制御部、及び、前記通信部を備えた主コントローラと、前記表示部、前記入力部、及び、携帯端末制御部を備えて前記主コントローラとの間で通信を行う携帯端末装置から成り、
    前記制御部は、前記主制御部と、前記携帯端末制御部とから構成され、
    前記通信異常原因探索モードでは、前記携帯端末制御部が前記表示部に前記作業手順を表示し、前記上位制御部に前記通信テストの実行要求をし、
    前記上位制御部は、前記携帯端末制御部から前記通信テストの実行要求があった場合、前記通信部を用いた前記通信テストを実行し、当該通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、前記携帯端末制御部に通知すると共に、
    該携帯端末制御部は、通知された通信異常の原因を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの何れかに記載の集中管理装置。
  9. 前記上位コントローラは、主制御部、及び、前記通信部を備えた主コントローラと、前記表示部、前記入力部、及び、携帯端末制御部を備えて前記主コントローラとの間で通信を行う携帯端末装置から成り、
    前記制御部は、前記主制御部と、前記携帯端末制御部とから構成され、
    前記通信異常原因探索モードでは、前記携帯端末制御部が前記表示部に前記作業手順を表示し、前記上位制御部に前記通信テストの実行要求をし、
    前記上位制御部は、前記携帯端末制御部から前記通信テストの実行要求があった場合、前記通信部を用いた前記通信テストを実行し、当該通信テストの結果を前記携帯端末制御部に通知すると共に、
    該携帯端末制御部は、通知された前記通信テストの結果に応じて通信異常の原因を特定し、前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの何れかに記載の集中管理装置。
  10. 前記上位コントローラは、携帯可能な携帯端末装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの何れかに記載の集中管理装置。
  11. 前記機器は、店舗に設置されたショーケース、及び/又は、当該ショーケースに冷媒を供給する冷凍機であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちの何れかに記載の集中管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110017577A (zh) * 2019-04-09 2019-07-16 上海上实龙创智慧能源科技股份有限公司 一种基于物联网传感器的机房恒温恒湿控制系统及方法

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