JP6658491B2 - ダイシング装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

ダイシング装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ダイシング装置、チャックテーブルおよび半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1には、半導体ウエハを吸引し、保持するチャックテーブルの構造が開示されている。一般に、ウエハのダイシング装置においてウエハはチャックテーブルに吸着され保持される。また、ダイシング工程では高速回転するブレードがダイシングラインに沿ってウエハに切り込みを入れる。この結果、ウエハは個々の半導体装置に分割される。
特開2004−14939号公報
ウエハには反りが生じる場合がある。チャックテーブルの吸着力がウエハ面内で一様である場合、ウエハの反りによってウエハの一部に応力が集中する場合がある。この応力により、ダイシング工程においてウエハにバタつきが生じる可能性がある。バタつきによって、ウエハから分離された半導体装置にチッピングまたはクラックが発生する場合がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、半導体装置の損傷を抑制できるダイシング装置、チャックテーブルおよび半導体装置の製造方法を得ることを目的とする。
第1の発明に係るダイシング装置は、チャックテーブルと、ダイシングブレードと、を備え、該チャックテーブルは、互いに分断された複数の吸着エリアを有するウエハ搭載部と、該複数の吸着エリアの各々の吸着力を制御する制御部と、を備え、該制御部は、該複数の吸着エリアのうち該ダイシングブレードの直下の吸着エリアの吸着力を、他の吸着エリアの吸着力よりも大きくする。
第4の発明に係る半導体装置の製造方法は、互いに分断された複数の吸着エリアを有するウエハ搭載部を備えたチャックテーブルを準備する工程と、複数の半導体装置が形成されたウエハを、該ウエハ搭載部に搭載する工程と、該ウエハのダイシング箇所の上部にダイシングブレードを配置する工程と、該ダイシングブレードの直下の吸着エリアの吸着力を、他の吸着エリアの吸着力よりも大きくした状態で、該ダイシングブレードにより該ウエハをダイシングするダイシング工程と、を備える。
第1の発明に係るダイシング装置では、ウエハのダイシング加工部を含む部分が強く吸着される。また、ウエハの他の部分は弱く吸着される。これにより、ウエハの一部に応力が集中することが抑制される。従って、ダイシング工程におけるウエハのバタつきを抑制できる。このため、半導体装置の損傷を抑制できる。
第2の発明に係るチャックテーブルでは、ウエハ搭載部の中心部に設けられる吸着エリアの上面の面積が小さい。このため、反りが大きく応力が集中し易いウエハの中心部を吸着する範囲を細かく設定できる。従って、ダイシング工程におけるウエハのバタつきを抑制できる。このため、半導体装置の損傷を抑制できる。
第3の発明に係るチャックテーブルでは、ウエハの中心部に設けられた半導体装置が複数の吸着エリアを分割する壁の上に配置されることを防止できる。これにより、強い応力が発生する可能性のあるウエハの中心部に配置される半導体装置において、吸着されない部分が生じることを防止できる。従って、ダイシング工程におけるウエハのバタつきを抑制できる。このため、半導体装置の損傷を抑制できる。
第4の発明に係る半導体装置の製造方法は、ウエハのダイシング加工部を含む部分が強く吸着される。また、ウエハの他の部分は弱く吸着される。これにより、ウエハの一部に応力が集中することが抑制される。従って、ダイシング工程におけるウエハのバタつきを抑制できる。このため、半導体装置の損傷を抑制できる。
実施の形態1に係るチャックテーブルの平面図およびウエハの断面図である。 実施の形態1に係るダイシング装置の断面図である。 実施の形態2に係るチャックテーブルの平面図である。 実施の形態2に係るダイシング装置の断面図である。 実施の形態2の変形例に係るチャックテーブルの平面図である。 実施の形態3に係るチャックテーブルの平面図である。 実施の形態3に係るチャックテーブルを回転させた状態を示す平面図である。
本発明の実施の形態に係るダイシング装置、チャックテーブルおよび半導体装置の製造方法について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るチャックテーブルの平面図およびウエハの断面図である。本実施の形態に係るチャックテーブル2は、フレーム5を備える。フレーム5は平面視において円形である。フレーム5の内部にはウエハ搭載部10が設けられている。ウエハ搭載部10は、無機質材料をポーラス状に焼成して形成される。ウエハ搭載部10は平面視において円形である。ウエハ搭載部10の形状はこれに限らず、平面視において矩形でも良い。
ウエハ搭載部10は、複数の吸着エリアA0、B0、C0を有する。複数の吸着エリアA0、B0、C0は、ウエハ搭載部10の上面において同心円状に設けられた壁3によって互いに分断される。壁3は、金属またはセラミックで形成される。チャックテーブル2は壁3を3つ備える。壁3の数はこれに限らず複数であれば良い。
ウエハ1の表面には複数の半導体装置が形成されている。ウエハ1は、SiまたはSiCから形成される。図1に示すように、ウエハ1には反りが生じている。
図2は、実施の形態1に係るダイシング装置の断面図である。本実施の形態に係るダイシング装置100は、チャックテーブル2とダイシングブレード6を備える。また、図2は、ウエハ搭載部10にウエハ1が搭載された状態を示す。フレーム5は底面と、底面の外周部を囲む側面から形成される。フレーム5の底面と側面は、上方に向かって開放した凹部を形成する。ウエハ搭載部10は凹部を埋めるように設けられる。ウエハ搭載部10の上面と、フレーム5の上面は同じ高さである。
壁3は、ウエハ搭載部10の上面からフレーム5の底面まで伸びる。従って、壁3によってウエハ搭載部10は複数の吸着エリアA0、B0、C0に分割される。吸着エリアA0、B0、C0の各々には、吸気孔4が設けられている。吸気孔4は、フレーム5の底面を、底面と垂直な方向に貫通する。本実施の形態では、吸着エリアA0、B0、C0には、それぞれ2つの吸気孔4が設けられている。吸着エリアA0、B0、C0の各々に設けられる吸気孔4の数は1つ以上であれば良い。
吸気孔4には、図示しない真空ポンプが接続される。真空ポンプは吸気孔4を介して吸着エリアA0、B0、C0を吸引する。ウエハ搭載部10の上面には、ウエハ1が搭載される。ウエハ1は、多孔質の吸着エリアA0、B0、C0を介して、真空ポンプによって吸引される。この結果、ウエハ1はチャックテーブル2に吸着される。吸着エリアA0、B0、C0は、壁3によって互いに分割されている。従って、吸着エリアA0、B0、C0は、独立に吸引される。壁3に分断されることで、吸着エリアA0、B0、C0の各々において、互いに独立に気密を保持できる。
本実施の形態に係るチャックテーブル2は、制御部12を備える。制御部12は、複数の吸着エリアA0、B0、C0の各々の吸着力を制御する。制御部12は、複数の吸着エリアA0、B0、C0の各々の圧力を制御する。吸着エリアA0、B0、C0において、圧力が低下するほど吸着力が大きくなる。また、圧力が大きくなるほど、吸着力が小さくなる。制御部12は、複数の吸着エリアA0、B0、C0の各々の吸着圧を制御するものとしても良い。
制御部12は、ウエハ1のうちダイシングされる部分の直下の吸着エリアの吸着力を、他の吸着エリアの吸着力よりも強くする。図2に示される状態では、ダイシングブレード6が吸着エリアB0の上に配置されている。この時、制御部12は、複数の吸着エリアA0、B0、C0のうちダイシングブレード6の直下の吸着エリアB0の吸着力を、他の吸着エリアA0、C0の吸着力よりも大きくする。ここで、他の吸着エリアA0、C0の吸着力は等しい値に制御される。他の吸着エリアA0、C0の吸着力は、ウエハ1の保持が可能な範囲で弱く設定される。
次に、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。まず、チャックテーブル2を準備する。次に、ウエハ1をウエハ搭載部10に搭載する。ここで、ウエハ1には複数の半導体装置が形成されている。次に、ウエハ1のダイシング箇所の上部に、ダイシングブレード6を配置する。ここでは、ウエハ1の端部からダイシングを開始することを想定し、ウエハ1の端部にダイシングブレード6を配置する。従って、ダイシングブレード6は吸着エリアA0の上部に配置される。
次に、ダイシング工程を実施する。ダイシング工程では、複数の吸着エリアA0、B0、C0のうちダイシングブレード6の直下の吸着エリアA0の吸着力を、他の吸着エリアB0、C0の吸着力よりも大きくする。次に、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアA0の吸着力を、他の吸着エリアB0、C0の吸着力よりも大きくした状態で、ダイシングブレード6によりウエハ1をダイシングする。ウエハ1にはダイシングラインが設けられている。ダイシングブレード6は高速回転しながら、ダイシングラインに沿ってウエハ1を切断する。
ここでは、ダイシングブレード6がウエハ1の中心を通るダイシングラインをダイシングする場合を考える。このとき、ダイシングブレード6は、吸着エリアA0の上部から、吸着エリアB0の上部、吸着エリアC0の上部の順に移動する。ダイシングブレード6が吸着エリアA0の上部から移動し、吸着エリアB0の上部に到達したとする。このとき、制御部12は、吸着エリアB0の吸着力を、他の吸着エリアA0、C0の吸着力よりも大きくする。
ダイシング工程は、ダイシングブレード6を移動させながら、ダイシングブレード6の座標を読む工程を含む。ダイシング工程において制御部12は、ダイシングブレード6の座標を読む。次に、制御部2はダイシングブレードの座標と、チャックテーブル2上の座標とを照合する。次に、制御部12は、ダイシングブレード6の座標に対応する位置の吸着エリアの吸着力を、他の吸着エリアの吸着力よりも大きくする。
以上から、制御部12はダイシングブレード6の移動中においても、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアを認識している。制御部12は、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアが切り替わったことを認識すると、複数の吸着エリアA0、B0、C0の各々の吸着力を制御する。この時、制御部12は、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアの吸着力が、他の吸着エリアの吸着力よりも大きくなるように制御を行う。
ダイシングブレード6の移動中に、制御部12はダイシングブレード6の座標を一定の時間間隔で読み込むものとしてもの良い。制御部12がダイシングブレード6の座標を読み込む時間間隔は、ダイシングブレード6の移動速度に応じて設定する。
ウエハには反りが生じる場合がある。ウエハを吸着するチャックテーブルの吸着力が、ウエハ面内で一様である場合、ウエハ反りによってウエハの一部に応力が集中する場合がある。この応力により、ダイシング加工時にウエハにバタつきが生じる可能性がある。ウエハのバタつきは、高速回転するダイシングブレードがダイシング時に発生させる振動に起因する。バタつきによって、ウエハから分離された半導体装置にチッピングまたはクラックが発生する場合がある。
これに対し本実施の形態では、ウエハ1のダイシング加工部を含む部分が強く吸着される。また、ウエハ1の他の部分は弱く吸着される。従って、ウエハ1の一部のみが強く吸着される。これにより、チャックテーブルの吸着力がウエハ面内で一様である場合と比較して、ウエハ1のダイシング加工部をウエハ搭載部10と強く密着させることができる。従って、ダイシング工程におけるウエハ1のバタつきを抑制できる。
また、ダイシングブレード6の直下の吸着エリア以外の吸着エリアは、吸着力が弱い。従って、ダイシング加工部以外の部分において、ウエハ1に発生する応力を緩和できる。このため、ダイシング工程におけるウエハ1のバタつきをさらに抑制できる。以上から、ダイシングによってウエハ1から切り出された半導体装置に、チッピングおよびクラックが発生することを防止できる。従って、半導体装置の損傷を抑制できる。
本実施の形態では、吸着エリアA0、B0、C0は多孔質の材料から形成される。これに対し、吸着エリアA0、B0、C0は互いに分断され、吸着力が互いに独立に制御されれば別の構造でも良い。例えば、吸着エリアA0、B0、C0の各々の上面に溝が形成され、溝の底面と吸着孔4が接続されても良い。
これらの変形は以下の実施の形態に係るダイシング装置、チャックテーブルおよび半導体装置の製造方法について適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係るダイシング装置、チャックテーブルおよび半導体装置の製造方法については実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係るチャックテーブルの平面図である。本実施の形態に係るチャックテーブル202は、ウエハ搭載部210を備える。ウエハ搭載部210は平面視において円形である。ウエハ搭載部210には互いに分断された複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4が設けられている。
複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4は、壁3によって互いに分断されている。壁3はウエハ搭載部210の上面において、同心円状に設けられている。また、複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4は、4つの壁203によって互いに分断されている。壁203は、ウエハ搭載部210の上面において、ウエハ搭載部210の中心から端部まで伸びる。
吸着エリアA1〜A4は、壁3によって吸着エリアB1〜B4と分断される。吸着エリアB1〜B4は、壁3によって吸着エリアC1〜C4と分断される。吸着エリアA1〜A4は、壁203によって互いに分断されている。吸着エリアB1〜B4は、壁203によって互いに分断されている。吸着エリアC1〜C4は、壁203によって互いに分断されている。
図4は、実施の形態2に係るダイシング装置の断面図である。本実施の形態に係るダイシング装置200において、吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4の各々には、吸気孔204が設けられている。吸気孔204は、フレーム5の底面を、底面と垂直な方向に貫通する。各々の吸気孔204には、バルブ8の一端が接続されている。バルブ8の他端には図示しない真空ポンプが接続される。バルブ8を開くと、対応する吸着エリアの吸着力が大きくなる。バルブ8を閉めると、対応する吸着エリアの吸着力が小さくなる。
ダイシング装置200は、複数の測定器7を備える。複数の測定器7は、バルブ8の他端にそれぞれ接続されている。測定器7は、複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4の各々の吸着力を測定する。測定器7は複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4の各々の吸着力をモニタしている。制御部212は、測定器7が測定した吸着力に応じて、複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4の各々の吸着力を制御する。なお、図4では便宜上、ダイシングブレード6は省略されている。
次に、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。ウエハ1のダイシング加工部の上部に、ダイシングブレード6を配置する工程までは、実施の形態1と同様である。ここでは、ダイシングブレード6は吸着エリアA1の上部に配置されるものとする。次に、ダイシング工程を実施する。
測定器7は複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4の各々の吸着力をモニタしている。ダイシング工程において、制御部212は、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアA1の吸着力を読み込む。制御部212は、読み込んだ吸着力に応じて、吸着エリアA1に設けられたバルブ8を開く。これにより、吸着エリアA1の圧力が低下する。この結果、吸着エリアA1の吸着力は、他の吸着エリアA2〜A4、B1〜B4、C1〜C4の吸着力よりも大きくなる。
次に、ダイシングブレード6によりダイシングを実施する。ここでは、ダイシングブレード6が吸着エリアA1の上部、吸着エリアB1の上部、吸着エリアC1の上部を順に進むものとする。ダイシング工程において、測定器7は、吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4の吸着力をモニタしている。ダイシングブレード6が吸着エリアA1の上部から移動し、吸着エリアB1の上部に到達したとする。このとき制御部212は、測定器7が測定した吸着エリアB1の吸着力を読み取る。この吸着力に応じて、制御部212は吸着エリアB1に設けられたバルブ8を開く。このため、吸着エリアB1の吸着力が上昇する。
また、制御部212は、測定器7が測定した吸着エリアA1の吸着力を読み取る。この吸着力に応じて、制御部212は吸着エリアA1に設けられたバルブ8を閉める。これにより、吸着エリアA1の吸着力が低下する。この結果、吸着エリアB1の吸着力は、他の吸着エリアA1〜A4、B2〜B4、C1〜C4の吸着力よりも大きくなる。
ダイシングブレード6の移動に伴い、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアが切り替わる。制御部212は、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアが切り替わったことを認識すると、吸着力の読み取りとバルブ8の制御を実施する。
本実施の形態では、実施の形態1と比較してウエハ搭載部210を細かく分割している。このため、ウエハ1を強く吸着する範囲を、実施の形態1よりも細かく設定できる。従って、複雑な反りが発生しているウエハ1に発生する応力を緩和できる。また、ウエハ1において強い吸着力で吸着される部分を狭い範囲に限定できる。このため、ウエハ1において弱い吸着力で吸着される部分の面積を大きくできる。従って、吸着によってウエハ1に発生する応力を抑制できる。
また、ウエハにおいて、中心に近づくほど反りが大きいことがある。この場合、ウエハがチャックテーブルに吸着されると、ウエハの中心に応力が集中し易い。本実施の形態では、ウエハ搭載部210の中心に配置される吸着エリアC1〜C4の上面の面積は、ウエハ搭載部210の外周部に配置される吸着エリアA1〜A4、B1〜B4の上面の面積よりも小さい。ウエハ搭載部210の中心に近づくほど、吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4の上面の面積は小さくなる。
このため、応力の集中し易いウエハ1の中心部において、ウエハ1を強く吸着する範囲を細かく設定できる。従って、ウエハ1をチャックテーブル202に吸着した際に、ウエハ1の中心部に発生する応力を緩和し易い。本実施の形態では、4つの壁203がウエハ搭載部210の中心から伸びる。このため、ウエハ搭載部210の中心部において、吸着エリアC1〜C4を細かく分割できる。なお、チャックテーブル202は壁203を4つ備える。壁203の数は、これに限らず複数であれば良い。反りが発生したウエハ1に発生する応力を緩和するために、壁203の数は4以上であることが好ましい。
図5は、実施の形態2の変形例に係るチャックテーブルの平面図である。本実施の形態の変形例に係るチャックテーブル302は、ウエハ搭載部310を備える。ウエハ搭載部310は平面視において円形である。ウエハ搭載部310には互いに分断された複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C0が設けられている。複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C0は、ウエハ搭載部310の中心に設けられ平面視において円形の吸着エリアC0を含む。円形の吸着エリアC0の上面の面積は、ウエハ搭載部310に搭載されるウエハ1に形成された複数の半導体装置のうち1つよりも大きい。
複数の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C0は、壁3によって互いに分断されている。壁3はウエハ搭載部310の上面において、同心円状に設けられている。4つの壁303は、ウエハ搭載部310の上面において、円形の吸着エリアC0の端部からウエハ搭載部310の端部まで伸びる。吸着エリアC0よりも外側の吸着エリアA1〜A4、B1〜B4は、4つの壁303によって互いに分断されている。
ウエハ1をウエハ搭載部310に吸着した際に、ウエハ1の反りによって、ウエハ1の中心部に応力が集中する場合がある。ここで、吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C0の上面の面積が1つの半導体装置よりも小さいと、半導体装置が壁3または壁303の上に配置されることとなる。この場合、半導体装置に吸着されない領域が発生する。応力の集中し易いウエハの中心部において、半導体装置に吸着されない領域が発生すると、ダイシング工程においてバタつきが発生し易くなる場合がある。
本実施の形態では、ウエハ搭載部210の中心に円形の吸着エリアC0が設けられる。吸着エリアC0の大きさは、1つの半導体装置よりも大きい。従って、ウエハ1の中心部に配置される半導体装置において、吸着されない領域が発生することを防止できる。従って、ダイシング工程におけるバタつきの発生を抑制できる。
本実施の形態では、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアの吸着力を他の吸着エリアよりも大きくする。これに対し、ダイシングブレード6の周辺の吸着エリアの吸着力を他の吸着エリアよりも大きくしても良い。例えば、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアおよびダイシングブレード6の直下の吸着エリアに隣接する吸着エリアの吸着力を、他の吸着エリアよりも大きくしても良い。
また、本実施の形態では、ダイシングブレード6の直下の吸着エリア以外の吸着エリアにおいて、吸着力は一定に制御される。これに対し、ダイシングブレード6から離れるほど、吸着エリアA1〜A4、B1〜B4、C0の吸着力を小さくするものとしても良い。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に係るチャックテーブルの平面図である。本実施の形態に係るチャックテーブル402は、ウエハ搭載部410を備える。ウエハ搭載部410は、複数の吸着エリアA5〜F5を有する。複数の吸着エリアA5〜F5は、平面視においてストライプ状に設けられている。複数の吸着エリアA5〜F5は壁403によって互いに分断されている。
次に、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。まず、ウエハ1をウエハ搭載部410に搭載する。ここで、ダイシングラインが壁403と平行になるようにウエハ1を配置する。次に、ウエハ1のダイシング加工部の上部に、ダイシングブレード6を配置する。ここでは、ダイシングブレード6は吸着エリアB5の上部に配置されるものとする。
次に、ダイシング工程を実施する。ダイシング工程では、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアB0の吸着力を、他の吸着エリアA5、C5〜F5の吸着力よりも大きくする。次に、ダイシングブレード6によりダイシングを実施する。このとき、矢印414に示すように、複数の吸着エリアA5〜F5の長手方向と平行にウエハ1をダイシングする。1つのダイシングラインについてダイシングが完了した後、次にダイシングを行うダイシングライン上にダイシングブレード6を移動させる。
次に、制御部12は、ダイシングブレード6の座標を読む。これにより、制御部12は、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアを認識する。ダイシングブレード6の直下の吸着エリアが切り替わった場合、制御部12は、吸着力を強める吸着エリアを、ダイシングブレード6の直下の吸着エリアに変更する。
複数の吸着エリアA5〜F5の長手方向と平行な方向のダイシングが完了した後に、チャックテーブル402を90度回転させる。図7は、実施の形態3に係るチャックテーブルを回転させた状態を示す平面図である。次に、吸着エリアA5〜F5の吸着力を等しく設定する。次に、矢印416に示すように、複数の吸着エリアA5〜F5の長手方向と垂直にウエハ1をダイシングする。
本実施の形態では、ダイシングラインに沿って吸着エリアA5〜F5が設けられる。ダイシング工程において、ウエハ1はダイシングラインに沿って強く吸着される。このため、ウエハ1のバタつきを効率よく抑制できる。また、実施の形態2と比較して、1枚のウエハ1をダイシングする際に、吸着力を強める吸着エリアを切り替える頻度が少ない。さらに、ダイシングラインが切り替わるタイミングで、吸着力の強い吸着エリアを切り替えればよい。このため、ダイシングブレード6を移動させながら、吸着力の強い吸着エリアを切り替える必要がない。このため、制御部12による制御が容易になる。
また、図7に示すチャックテーブル402を回転させた後の状態では、ウエハ2は吸着エリアA5〜F5の長手方向と平行な方向に切断された状態である。このため、切断前と比較してウエハ1の反りは緩和されている。従って、ウエハ1の面内においてウエハ1が均一な吸着力で吸着されても、応力が発生しにくい。よって、チャックテーブル402の回転後において、制御部12は複数の吸着エリアA5〜F5の吸着力を一定値に制御すれば良い。なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。
100、200 ダイシング装置、2、202、302、402 チャックテーブル、1 ウエハ、6 ダイシングブレード、7 測定器、A0〜A5、B0〜B5、C0〜C5、D5、E5、F5 吸着エリア、10、210、310、410 ウエハ搭載部、12、212 制御部、3、203、303、403 壁

Claims (9)

  1. チャックテーブルと、
    ダイシングブレードと、
    を備え、
    前記チャックテーブルは、
    互いに分断された複数の吸着エリアを有するウエハ搭載部と、
    前記複数の吸着エリアの各々の吸着力を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記複数の吸着エリアのうち前記ダイシングブレードの直下の吸着エリアの吸着力を、他の吸着エリアの吸着力よりも大きくすることを特徴とするダイシング装置。
  2. 前記複数の吸着エリアのうち前記ウエハ搭載部の中心に配置される吸着エリアの上面の面積は、前記複数の吸着エリアのうち前記ウエハ搭載部の外周部に配置される吸着エリアの上面の面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のダイシング装置。
  3. 前記ウエハ搭載部は平面視において円形であり、
    前記複数の吸着エリアは、前記ウエハ搭載部の上面において同心円状に設けられた壁と、前記ウエハ搭載部の上面において前記ウエハ搭載部の中心から端部まで伸びる複数の壁と、によって互いに分断されることを特徴とする請求項1または2に記載のダイシング装置。
  4. 前記ウエハ搭載部は平面視において円形であり、
    前記複数の吸着エリアは、前記ウエハ搭載部の中心に設けられ平面視において円形の吸着エリアと、前記円形の吸着エリアの端部から前記ウエハ搭載部の端部まで伸びる複数の壁によって互いに分断された吸着エリアと、を有し、
    前記円形の吸着エリアの上面の面積は、前記ウエハ搭載部に搭載されるウエハに形成された複数の半導体装置のうち1つよりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のダイシング装置。
  5. 前記複数の吸着エリアは、平面視においてストライプ状に設けられることを特徴とする請求項1に記載のダイシング装置。
  6. 前記複数の吸着エリアの各々の吸着力を測定する測定器を備え、
    前記制御部は、前記測定器が測定した吸着力に応じて、前記複数の吸着エリアの各々の吸着力を制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のダイシング装置。
  7. 互いに分断された複数の吸着エリアを有するウエハ搭載部を備えたチャックテーブルを準備する工程と、
    複数の半導体装置が形成されたウエハを、前記ウエハ搭載部に搭載する工程と、
    前記ウエハのダイシング箇所の上部にダイシングブレードを配置する工程と、
    前記ダイシングブレードの直下の吸着エリアの吸着力を、他の吸着エリアの吸着力よりも大きくした状態で、前記ダイシングブレードにより前記ウエハをダイシングするダイシング工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記複数の吸着エリアは、平面視においてストライプ状に設けられ、
    前記ダイシング工程では、複数の吸着エリアの長手方向と平行に前記ウエハをダイシングすることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記ダイシング工程は、前記ダイシングブレードを移動させながら、前記ダイシングブレードの座標を読み、前記複数の吸着エリアのうち前記座標に対応する位置の吸着エリアの吸着力を、他の吸着エリアの吸着力よりも大きくする工程を備えることを特徴とする請求項またはに記載の半導体装置の製造方法。
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