JP6658390B2 - 車両ドア解錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されて、車両利用者の携帯機と通信を行うことによって車両のドアの解錠を行う技術に関する。
車両のドアの解錠を行う技術としては、車両利用者が携帯機(いわゆる携帯キー)のボタンを操作すると、携帯機から車両に信号が送信されて、ドアの解錠が行われる技術が知られている。このような技術を採用すると、ドアの解錠を行う際に鍵を鍵穴に挿入する手間を省くことができ、また、鍵穴を設けなくてもよいので、ピッキングを防止することもできる。
近年では、車両利用者が携帯機を持っていれば、ボタン操作等の特別な操作を行わなくても、該携帯機と車両とが自動的に通信を行って、ドアの解錠を行う技術が広まりつつある。このような技術は、車両利用者の利便性の更なる向上を図ることができるものの、いわゆるリレーアタックと称される不正行為が行われる虞があった。
すなわち、上述の技術では、携帯機は、車両の通信範囲内(例えば、車両から1〜2mの範囲内)に進入すると車両からのリクエスト信号を受信し、該リクエスト信号に応じて識別情報(ID)を含むアンサー信号を車両に送信する。そして、車両は、アンサー信号に含まれる識別情報が正しいものであればドアの解錠を行う。従って、本来ならば、携帯機が車両の通信範囲内に存在しないと、例えば、携帯機が車両から離れた車両利用者の住居等に存在すると、携帯機にリクエスト信号が届かないので、アンサー信号が車両に送信されることもなく、車両のドアが解錠されることはない。
リレーアタックは、このように携帯機が車両の通信範囲内に存在しない場合であっても、リクエスト信号およびアンサー信号を車両と携帯機との間で送受信させて、ドアの不正解錠を行う技術である。詳しくは、車両の通信範囲内を含む複数箇所に中継装置を配置し、これらの中継装置を介して、リクエスト信号およびアンサー信号を、車両から離れた位置に存在する携帯機と車両との間で送受信させて、ドアの不正解錠を行う技術である。従って、リレーアタックが行われることによって、例えば、車両利用者が就寝中であり、携帯機が車両から10mほど離れた車両利用者の住居に存在する場合であっても、ドアが不正解錠されて車両が盗難される虞がある。
このようなリレーアタックによる不正解錠を防止することを目的として、リクエスト信号が送信してからアンサー信号を受信するまでの応答時間を計測し、この応答時間が所定の閾時間以上である場合にはドアの解錠を行わない車両ドア解錠装置が提案されている(特許文献1)。すなわち、リレーアタックが行われる場合は、リクエスト信号およびアンサー信号は中継装置を経由することから、中継装置を介さない場合よりも応答時間が長くなることが推測される。そこで、この車両ドア解錠装置では、応答時間が所定の閾時間以上である場合は、中継装置が利用された(リレーアタックが行われた)と判定して、ドアの解錠を行わないこととしている。
特許第3909226号公報
しかし、上述の車両ドア解錠装置では、リレーアタックの判定を高い精度で行うことが困難であるため、車両のドアを適切に解錠することができないという問題があった。すなわち、上述の車両ドア解錠装置は、ロット単位で(複数体がまとめて)生産されるので、車両ドア解錠装置には、次のような手順で閾時間が記憶される。先ず、開発段階において、中継装置を介さない場合の応答時間を推定し、この応答時間に基づいて閾時間を決定する。そして、製造段階において、この閾時間を、複数体の車両ドア解錠装置に一律に記憶させる。もっとも、車両ドア解錠装置がロット単位で生産された場合であっても製造誤差などの個体差があるため、生産された複数体の車両ドア解錠装置間で応答時間にバラツキがある。このため、一律に記憶された閾時間は、それぞれの車両ドア解錠装置の実際の応答時間に対応していない場合があり、この場合は、リレーアタックの判定を高い精度で行うことができないという問題があった。
この発明は、従来技術が有する上述した課題に鑑みてなされたものであり、リレーアタックの判定を高い精度で行うことによって、車両のドアを適切に解錠する技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の車両ドア解錠装置は、携帯機に向けてリクエスト信号を送信し、リクエスト信号に応じて携帯機が送信したアンサー信号を受信する。この際、リクエスト信号を送信してからアンサー信号を受信するまでの応答時間を計測する。そして、受信部が受信したアンサー信号に含まれる識別情報に対応付けて記憶された閾時間よりも応答時間が短い場合はドアを解錠し、該閾時間よりも応答時間が長い場合はドアを解錠しないこととしている。このときの判断に利用される上述の閾時間は、応答時間を当該車両ドア解錠装置の計測部で実測した結果に基づいて決定される。また、複数の識別情報それぞれに対応付けて閾時間を記憶しており、応答時間が閾時間より長いことからドアが解錠されなかった場合は、当該閾時間に対応付けて記憶された識別情報であってアンサー信号に含まれる識別情報を報知する。
本実施例のドアロック制御装置100の大まかな内部構成を示す説明図である。 本実施例のドアロック制御装置100が実行する解錠処理のフローチャートである。 本実施例のドアロック制御装置100に対してリレーアタックが行われる際の大まかな構成を示す説明図である。 リレーアタックの有無による応答時間の相違を示す説明図である。 従来のドアロック制御装置に記憶されている閾時間を示す説明図である。 従来のドアロック制御装置の閾時間を利用した場合の問題点を示す説明図である。 本実施例のドアロック制御装置100に記憶されている閾時間を示す説明図である。 本実施例のドアロック制御装置100の閾時間を利用した場合の効果を示す説明図である。 変形例1のドアロック制御装置100に記憶されている閾時間を示す説明図である。 変形例2のドアロック制御装置100に記憶されている閾時間を示す説明図である。 変形例3のドアロック制御装置300の大まかな内部構成を示す説明図である。 変形例3のドアロック制御装置300によって実行される閾時間記憶処理のフローチャートである。 車両1のエンジンの始動を許可するための構成を示す説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A.装置構成 :
図1には、本実施例の「ドアロック制御装置100」の大まかな構成が示されている。本実施例では「ドアロック制御装置100」が本発明における「車両ドア解錠装置」に相当する。
ドアロック制御装置100は、車両1に設けられており、車両1の利用者が携帯する携帯機200と通信を行うことによって車両1のドアを解錠および施錠する装置である。詳しくは、ドアロック制御装置100は、携帯機200に「リクエスト信号」を送信すると共に、該「リクエスト信号」に応答して携帯機200から送信される「アンサー信号」に基づいて、車両1のドアを解錠および施錠する装置である。ドアロック制御装置100は、図示されるように、RF受信部11と、車外LF送信部12と、車内LF送信部13と、ID判定部14と、記憶部15と、応答時間計測部16と、リレーアタック判定部17と、解錠指示部18と、施錠指示部19とを備えている。尚、これら9つの「部」は、ドアロック制御装置100の内部を便宜的に分類した抽象的な概念であり、ドアロック制御装置100が物理的に9つの部分に区分されることを表すものではない。従って、これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組み合わせることによって実現することもできる。
RF受信部11には、RF受信アンテナ11aが接続されている。RF受信部11は、RF受信アンテナ11aを介して、携帯機200から「アンサー信号」として送信されるRF信号(例えば、周波数315MHzの信号)を受信する。
車外LF送信部12には、車両1のドアの外側(例えばドアの外側の把持部など)に設けられた車外LF送信アンテナ12aが接続されている。車外LF送信部12は、車外LF送信アンテナ12aを介して、「リクエスト信号」としてLF信号(例えば、周波数125kHzの信号)を送信する。この車外LF送信アンテナ12aから送信される「リクエスト信号」の到達範囲(以下「車外到達範囲」という)は、車両1の外側であって車両1の近辺までとなるように(例えば、車両1のドアから1mの範囲内に)設定されている。従って、車外LF送信部12から送信される「リクエスト信号」は、「車外到達範囲(車両1の外側であって車両1の近辺)」に存在する携帯機200、すなわち、車両1の傍らに居る車両1の利用者が携帯している携帯機200に受信されることとなる。
車内LF送信部13には、車両1内に設けられた車内LF送信アンテナ13aが接続されている。車内LF送信部13は、車内LF送信アンテナ13aを介して、「リクエスト信号」としてLF信号(例えば、周波数125kHzの信号)を送信する。この車内LF送信アンテナ13aから送信される「リクエスト信号」の到達範囲(以下「車内到達範囲」)は、車両1の車室内に設定されている。従って、車内LF送信部13から送信される「リクエスト信号」は、「車内到達範囲(車両1の車室内)」に存在する携帯機200、すなわち、車両1の乗員が携帯している携帯機200に受信されることとなる。
ID判定部14は、RF受信部11が受信した「アンサー信号」に基づいて携帯機200のID(識別情報)を検出し、検出したIDが予め記憶部15に記憶(登録)されたIDに一致しているか否かを判定する。すなわち、携帯機200は固有のIDを有しており、この携帯機200から送信される「アンサー信号」には、この固有のIDが含まれている。そこで、ID判定部14は、このIDが予め登録されたIDに一致しているか否かを判定する。
応答時間計測部16は、車外LF送信部12が「リクエスト信号」を送信してから(あるいは送信処理を開始してから)RF受信部11が「アンサー信号」を受信するまで(あるいは受信処理を終了するまで)の応答時間を計測する。
リレーアタック判定部17は、上述の応答時間に基づいてリレーアタックが行われたか否かを判定する。詳しくは後述するが、リレーアタックとは、車両1のドアを不正に解錠するための行為である。リレーアタックが行われる場合はリレーアタックが行われない場合よりも上述の応答時間が長くなることから、リレーアタック判定部17は、上述の応答時間が所定の閾時間より長くなった場合にリレーアタックが行われたと判定する。
解錠指示部18は、ID判定部14およびリレーアタック判定部17の判定結果に基づいて、車両1のドアを解錠するための解錠信号を送信する。すなわち、ID判定部14が「アンサー信号」から検出した携帯機200のIDが記憶部15に登録されているIDに一致していると判定し、且つ、リレーアタック判定部17がリレーアタックなし(リレーアタックが行われていない)と判定した場合に、ドアロックアクチュエーター(ドアロックの駆動装置)に解錠信号を送信する。ドアロックアクチュエーターは、解錠信号を受信すると、ドアロックを駆動して車両1のドアを解錠する。
施錠指示部19は、乗員が車両1の車室から退出した(降車した)場合に、車両1のドアを施錠するための施錠信号を送信する。詳しくは、車内LF送信部13から送信した「リクエスト信号」に対応してRF受信部11が「アンサー信号」を受信していれば乗員が車室内に存在すると判断し、その後、エンジンが停止されてドアが閉じられた際に、車外LF送信部12から送信した「リクエスト信号」に対応してRF受信部11が「アンサー信号」を受信していれば乗員が車室外に存在する(降車した)と判断して、ドアロックアクチュエーターに施錠信号を送信する。ドアロックアクチュエーターは、施錠信号を受信すると、ドアロックを駆動して車両1のドアを施錠する。
尚、車外LF送信部12は本発明における「送信部」に相当し、RF受信部11は本発明における「受信部」に相当し、応答時間計測部16は本発明における「計測部」に相当し、解錠指示部18は本発明における「解錠部」に相当する。
B.解錠処理 :
以下では、本実施例のドアロック制御装置100によって実行される解錠処理について説明する。図2には、ドアロック制御装置100によって実行される解錠処理のフローチャートが示されている。この処理は、タイマ割り込み処理として(例えば、0.1秒毎に)実行される。
ドアロック制御装置100は、解錠処理を開始すると先ず、車外LF送信部12から「リクエスト信号」を送信する(S101)。この「リクエスト信号」は、「車外到達範囲(車両1の外側であって車両1の近辺)」に存在する携帯機200に向けて送信される。続いて、車外LF送信部12が「リクエスト信号」を送信してから(あるいは送信処理を開始してから)RF受信部11が「アンサー信号」を受信するまで(あるいは受信処理を終了するまで)の応答時間の計測を、応答時間計測部16が開始する(S102)。
こうして車外LF送信部12から「リクエスト信号」を送信すると共に(S101)、応答時間の計測を開始したら(S102)、携帯機200から「アンサー信号」を受信したか否か、すなわち、S101の処理で車外LF送信部12から送信された「リクエスト信号」に応答する「アンサー信号」をRF受信部11が受信したか否かを判断する(S103)。その結果、未だ「アンサー信号」を受信していなければ(S103:no)、「リクエスト信号」を送信してからの時間が制限時間(例えば50m秒)以上となったか否か(タイムアウトとなったか否か)を判断する(S104)。その結果、未だタイムアウトとなっていなければ(S104:no)、「アンサー信号」の受信を待機し(S103)、タイムアウトとなったら(S104:yes)、そのまま解錠処理を終了する。
タイムアウトとなる前に「アンサー信号」を受信した場合は(S103:yes)、応答時間の計測を終了すると共に計測した応答時間を記憶部15に記憶する(S105)。また、ID判定部14は、受信した「アンサー信号」からIDを検出し(S106)、検出したIDが予め記憶部15に記憶(登録)されたIDに一致しているか否かを判断する(S107)。この結果、「アンサー信号」から検出したIDが登録されていない場合は(S107:no)、車両1に対応している携帯機200とは異なる機器から送信された「アンサー信号」であると判断できるので、この場合は、車両1のドアは解錠しない(解錠信号を送信しない)。
これに対して、「アンサー信号」から検出したIDが登録されている場合は(S107:yes)、車両1に対応している携帯機200から送信された「アンサー信号」であると判断できる。この場合は、続いて、S105の処理で記憶した応答時間が閾時間未満であるか否かをリレーアタック判定部17が判断する(S108)。その結果、応答時間が閾時間未満である場合は(S108:yes)、リレーアタックなし(リレーアタックが行われなかった)と判定できるので、ドアロックアクチュエーターに解錠信号を送信することで車両1のドアを解錠する(S109)。これに対して、応答時間が閾時間以上である場合は(S108:no)、リレーアタックあり(リレーアタックが行われた)と判定できるので、車両1のドアは解錠せず(解錠信号は送信せず)、リレーアタックが行われたことを記憶する(S110)。
尚、リレーアタックありと判定した場合は、車両1から警告音を発報することとしてもよい。こうすると、リレーアタックが行われることを抑止することができる。また、リレーアタックありと判定した場合は、リレーアタックが行われたことを車両1の利用者(携帯機200の所有者)に報知することとしてもよい。例えば、車両1に設けられ表示部にリレーアタックが行われたことを示す情報を表示することとしてもよいし、車両1の利用者が所有する携帯機200から警告音を発報することとしてもよいし、車両1の利用者が所有するスマートフォン等の携帯端末にリレーアタックが行われたことを示す情報を送信することとしてもよい。こうすると、車両1の利用者のリレーアタックに対する注意を喚起することができる。上述したような報知は、リレーアタック判定部17によって行われる。従って、リレーアタック判定部17は、本発明における「報知部」に相当する。
以上のように、本実施例のドアロック制御装置100は、「アンサー信号」から検出したIDが登録されており、且つ、応答時間が閾時間未満である場合は、車両1のドアを解錠する。すなわち、この場合は、リレーアタックが行われておらず、車両1に対応する携帯機200を携帯する車両1の利用者が「車外到達範囲(車両1の外側であって車両1の近辺)」に居ると判断できるので、車両1のドアを解錠する。これに対して、「アンサー信号」から検出したIDが登録されていても、応答時間が閾時間以上である場合は、リレーアタックが行われたと判断して、車両1のドアを解錠しないこととしている。
図3には、本実施例のドアロック制御装置100に対してリレーアタックが行われる際の大まかな構成が示されている。リレーアタックとは、携帯機200が「車外到達範囲(車両1の外側であって車両1の近辺)」に存在しない場合であっても、例えば、携帯機200が車両1から離れた車両1利用者の住居等に存在する場合であっても、携帯機200とドアロック制御装置100との間で「リクエスト信号」および「アンサー信号」を送受信させて、車両1のドアを解錠させる(不正解錠を行う)技術である。詳しくは、図3に示すように、車外LF送信部12から送信される「リクエスト信号」を携帯機200まで中継する中継装置R1,R2を配置する。これらのうち中継装置R1は、車外LF送信部12から送信される「リクエスト信号」を直接受信できるように「車外到達範囲(車両1の外側であって車両1の近辺)」に配置する。そして、中継装置R1は、車外LF送信部12から送信される「リクエスト信号」を増幅したり周波数を変換したりして(例えば、RF信号に変換して)、中継装置R2に送信する。中継装置R2は、中継装置R1から受信した「リクエスト信号」の周波数を、車外LF送信部12から送信される「リクエスト信号」の周波数と同じにして(例えば、LF信号に変換して)携帯機200に送信する。こうすることで、携帯機200が「車外到達範囲(車両1の外側であって車両1の近辺)」に存在しない場合であっても、携帯機200は、車外LF送信部12から送信される「リクエスト信号」を受信することとなる。
また、携帯機200から送信される「アンサー信号」をRF受信部11まで中継する中継装置R3,R4を配置する。携帯機200は、上述の中継装置R1,R2を介して「リクエスト信号」を受信した場合であっても、「アンサー信号」を送信するので、この「アンサー信号」を中継装置R3は受信する。そして、中継装置R3は、この「アンサー信号」を増幅して中継装置R4に送信し、中継装置R4は、この「アンサー信号」を増幅してRF受信部11に送信する。こうすることで、携帯機200が「車外到達範囲(車両1の外側であって車両1の近辺)」に存在しない場合であっても、RF受信部11は、携帯機200から送信される「アンサー信号」を受信することとなる。尚、携帯機200から送信される「アンサー信号」はRF信号であるため、当然ながら、LF信号(リクエスト信号)より到達距離が長い。このため、上述した「アンサー信号」を中継するための中継装置R3,R4を配置することなく、リレーアタックが行われることもある。
以上のようにリレーアタックが行われると、携帯機200が「車外到達範囲(車両1の外側であって車両1の近辺)」に存在しない場合であっても、携帯機200とドアロック制御装置100との間で「リクエスト信号」および「アンサー信号」が送受信されてしまうので、車両1のドアが解錠されてしまう虞がある。
そこで、本実施例のドアロック制御装置100では、リレーアタックが行われない場合と、リレーアタックが行われる場合とでは応答時間(車外LF送信部12が「リクエスト信号」を送信してから(あるいは送信処理を開始してから)RF受信部11が「アンサー信号」を受信するまで(あるいは受信処理を終了するまで)の時間)に相違があることに着目して、リレーアタックが行われた場合に車両1のドアが解錠されないようにしている。すなわち、リレーアタックが行われる場合は、車外LF送信部12から送信される「リクエスト信号」は中継装置R1,R2を経由し、携帯機200から送信される「アンサー信号」は中継装置R3,R4を経由する。従って、図4に示すように、リレーアタックが行われる場合(図中、RAなし)は、リレーアタックが行われない場合(図中、RAあり)よりも応答時間が長くなる。そこで、所定の閾時間を設定し、応答時間が閾時間未満である場合は、リレーアタックなし(リレーアタックが行われなかった)と判定して車両1のドアを解錠し、応答時間が閾時間以上である場合は、リレーアタックあり(リレーアタックが行われた)と判定して、車両1のドアを解錠しないこととしている。
ここで、上述したようなドアロック制御装置100や携帯機200は、一般的にはロット単位でまとめて(複数体がまとめて)生産される。従って、ドアロック制御装置100には、次のような手順で閾時間が記憶される。先ず、開発段階において、上述のような中継装置を介さない場合の応答時間を推定し、この応答時間に基づいて閾時間を決定する。例えば、数体のドアロック制御装置100を試作して、中継装置を介さない場合の実際の応答時間を計測し、この応答時間にマージン(許容量)を加えた時間を閾時間とする。そして、製造段階において、この閾時間を、ロット内の複数のドアロック制御装置100に一律に記憶させる。例えば、図5に示すように、同ロットで製造される複数のドアロック制御装置100a、ドアロック制御装置100b、ドアロック制御装置100c、・・・・・・の記憶部15には、互いに異なるIDが記憶されるものの、閾時間としては一律にTthが記憶される。
もっとも、ドアロック制御装置100や携帯機200がロット単位でまとめて生産された場合であっても製造誤差などの個体差があるため、ドアロック制御装置100と携帯機200の組み合わせによって、応答時間にバラツキがある。このため、一律に記憶された閾時間は、それぞれのドアロック制御装置100の応答時間に対応していないことがあり、この場合は、リレーアタックの判定を高い精度で行うことができず、車両1のドアを適切に解錠できないという問題があった。例えば、ドアロック制御装置100a、ドアロック制御装置100b、ドアロック制御装置100c、・・・・・・に、閾時間として一律にTthが記憶されている場合は、それぞれに同じ携帯機200を利用した場合であっても、図6に示すように、リレーアタックの判定を誤ってしまうことがある。例えば、ドアロック制御装置100aであれば、リレーアタックなしの場合の応答時間は閾時間Tthより短く、リレーアタックありの場合の応答時間は閾時間Tthより長くなるので、適切にリレーアタックの判定を行うことができる。このため、リレーアタックなしの場合は車両1のドアを解錠することができ、リレーアタックありの場合は車両1のドアを解錠しないようにすることができる。これに対して、ドアロック制御装置100bであれば、リレーアタックなしの場合の応答時間もリレーアタックありの場合の応答時間も閾時間Tthより短くなってしまうので、何れの場合もリレーアタックなしと判定されてしまう。このため、リレーアタックなしの場合だけでなく、リレーアタックありの場合も車両1のドアを解錠してしまう。また、ドアロック制御装置100cであれば、リレーアタックなしの場合の応答時間もリレーアタックありの場合の応答時間も閾時間Tthより長くなってしまうので、何れの場合もリレーアタックありと判定されてしまう。このため、リレーアタックありの場合だけでなく、リレーアタックなしの場合も車両1のドアを解錠することができなくなってしまう。
そこで、本実施例では、ロット単位で生産されるドアロック制御装置100であっても、それぞれの個体に対応する閾時間を記憶させることとしている。詳しくは、製造段階において、それぞれのドアロック制御装置100について、中継装置を介さない場合の応答時間を応答時間計測部16に計測させ、この応答時間に基づいて閾時間を決定し、この閾時間をそれぞれのドアロック制御装置100に記憶させる。例えば、図7に示すように、ドアロック制御装置100aについて、中継装置を介さない場合の応答時間をそれぞれの応答時間計測部16で計測し、この応答時間にマージン(許容量)を加えた時間を閾時間Taとして記憶部15に記憶させる。同様に、ドアロック制御装置100b、ドアロック制御装置100cについても、それぞれ中継装置を介さない場合の応答時間を計測し、この応答時間にマージン(許容量)を加えた時間を閾時間Tb、閾時間Tcとしてそれぞれの記憶部15に記憶させる。
こうすると、それぞれのドアロック制御装置100の記憶部15に記憶された閾時間は、それぞれのドアロック制御装置100の中継装置を介さない場合の応答時間に対応するものとなるので、リレーアタックの判定を高い精度で行うことができ、車両1のドアを適切に解錠することができる。例えば、図8に示すように、ドアロック制御装置100a〜100c間で応答時間にバラツキがあったとしても、閾時間Ta〜Tcは、それぞれのドアロック制御装置100a〜100cの応答時間に対応しているので、リレーアタックの判定を正確に行うことができる。この結果、ドアロック制御装置100a〜100c間で応答時間にバラツキがあったとしても、リレーアタックなしの場合は車両1のドアを解錠することができ、リレーアタックありの場合は車両1のドアを解錠しないようにすることができる。
C.変形例 :
C−1.変形例1 :
上述した実施例では、1つのドアロック制御装置100につき1つの携帯機200が利用可能である場合について説明したが、1つのドアロック制御装置100につき複数の携帯機200が利用可能である場合もある。例えば、1つの車両1を夫婦で利用する場合は、携帯機200aを夫が利用し、携帯機200bを妻が利用する場合がある。
このような場合は、携帯機200aと携帯機200bとの間にも製造誤差などの個体差があるので、携帯機200aを利用して車両1のドアを解錠する場合と、携帯機200bを利用して車両1のドアを解錠する場合とでは、応答時間が互いに異なることが推定される。すなわち、1つのドアロック制御装置100であっても、携帯機200aとの間で「リクエスト信号」および「アンサー信号」を送受信する場合と、携帯機200bとの間で「リクエスト信号」および「アンサー信号」を送受信する場合とでは、応答時間が互いに異なることが推定される。従って、複数の携帯機200で同じ閾時間を利用すると、リレーアタックの判定を高い精度で行うことができず、車両1のドアを適切に解錠できない虞がある。
そこで、変形例1では、1つのドアロック制御装置100に利用される複数の携帯機200について、それぞれに対応するIDと閾時間を記憶させることとする。詳しくは、製造段階において、それぞれの携帯機200を利用した場合について、中継装置を介さない場合の応答時間を計測し、この応答時間に基づいて閾時間を決定し、この閾時間をそれぞれの携帯機200のIDに対応付けて記憶させる。例えば、図9に示すように、ドアロック制御装置100aについては、IDが00100a1の携帯機200を利用した場合の応答時間を計測し、この応答時間にマージン(許容量)を加えた時間を閾時間Ta1として、このID(00100a1)に対応付けて記憶させる。また、IDが00100a2の携帯機200を利用した場合の応答時間を計測し、この応答時間にマージン(許容量)を加えた時間を閾時間Ta2として、00100a2に対応付けて記憶させる。同様に、ドアロック制御装置100b、ドアロック制御装置100cについても、それぞれの携帯機を利用した場合の応答時間を計測し、この応答時間にマージン(許容量)を加えた時間をそれぞれの閾時間として、それぞれのIDに対応付けて記憶させる。
このようにした場合は、ドアロック制御装置100は、「アンサー信号」を受信すると、該「アンサー信号」からIDを検出すると共に、該IDに対応する閾時間を特定する。そして、応答時間が特定した閾時間(IDに対応する閾時間)未満であれば、リレーアタックなしと判定して車両1のドアを解錠し(解錠信号を送信し)、応答時間が特定した閾時間(IDに対応する閾時間)以上であれば、リレーアタックありと判定して車両1のドアを解錠しない(解錠信号を送信しない)こととする。
変形例1のような構成とすると、それぞれのドアロック制御装置100の記憶部15に記憶された閾時間は、それぞれの携帯機200を利用した場合の応答時間に対応するものとなる。このため、1つのドアロック制御装置100について複数の携帯機200が利用される場合であっても、リレーアタックの判定を高い精度で行うことができ、車両1のドアを適切に解錠することができる。
尚、変形例1においてリレーアタックありと判定した場合も、車両1から警告音を発報することとしてもよい。こうすると、リレーアタックが行われることを抑止することができる。また、変形例1においてリレーアタックありと判定した場合は、リレーアタックが行われたこと、および、その際に「アンサー信号」を送信した携帯機200のIDを車両1の利用者(携帯機200の所有者)に報知することとしてもよい。例えば、車両1に設けられ表示部にリレーアタックが行われたことおよびIDを示す情報を表示することとしてもよいし、車両1の利用者が所有する該IDの携帯機200から警告音を発報することとしてもよいし、車両1の利用者が所有するスマートフォン等の携帯端末にリレーアタックが行われたことおよびIDを示す情報を送信することとしてもよい。こうすると、特定のIDの携帯機200へのリレーアタックに対する車両1の利用者の注意を喚起することができる。上述したような報知は、リレーアタック判定部17によって行われる。
C−2.変形例2 :
上述した実施例および変形例1では、1つの携帯機(ID)につき1つの閾時間を記憶させる場合について説明したが、1つの携帯機(ID)につき複数の閾時間を記憶させることとしてもよい。ここで、携帯機200が「アンサー信号」を送信する際にドアロック制御装置100が検出する電界強度Eは、ドアロック制御装置100と携帯機200の位置関係によって変化する。そして、この電界強度Eの大きさによって、上述した応答時間は変化する。詳しくは、一般的には電界強度Eが大きくなるほど応答時間は短くなり、電界強度Eが小さくなるほど応答時間は長くなる。従って、電界強度Eに拘わらず同じ閾時間を利用すると、リレーアタックの判定を高い精度で行うことができず、車両1のドアを適切に解錠できない虞がある。
そこで、変形例2では、1つの携帯機(ID)につき、電界強度Eの大きさに対応させて複数の閾時間を記憶させることとする。詳しくは、製造段階において、種々の電界強度E(種々の位置関係)で携帯機200を利用した場合について、中継装置を介さない場合の応答時間を計測し、この応答時間に基づいて閾時間を決定し、この閾時間を電界強度Eの大きさに対応付けて記憶させる。例えば、図10に示すように、ドアロック制御装置100aについては、IDが00100a1の携帯機200による電界強度Eの大きさがx1未満である場合に対応させて閾時間Ta10を記憶させ、x1以上x2未満である場合に対応させて閾時間Ta20を記憶させ、x2以上である場合に対応させて閾時間Ta30を記憶させる。同様に、ドアロック制御装置100b、ドアロック制御装置100cについても、それぞれのIDの携帯機200による電界強度Eの大きさに対応させて閾時間を記憶させる。
このようにした場合は、ドアロック制御装置100は、「アンサー信号」を受信すると、該「アンサー信号」からIDを検出すると共に、該「アンサー信号」の電界強度Eを検出し、該電界強度Eに対応する閾時間を特定する。そして、応答時間が特定した閾時間(電界強度Eに対応する閾時間)未満であれば、リレーアタックなしと判定して車両1のドアを解錠し(解錠信号を送信し)、応答時間が特定した閾時間(電界強度Eに対応する閾時間)以上であれば、リレーアタックありと判定して車両1のドアを解錠しない(解錠信号を送信しない)こととする。尚、電界強度Eの検出は、RF受信部11によって行われる。
変形例2のような構成とすると、それぞれのドアロック制御装置100の記憶部15に記憶された閾時間は、電界強度Eの大きさに対応するものとなる。このため、電界強度Eの大きさによって応答時間が異なる場合であっても、リレーアタックの判定を高い精度で行うことができ、車両1のドアを適切に解錠することができる。
尚、変形例2においてリレーアタックありと判定した場合も、車両1から警告音を発報することとしてもよい。こうすると、リレーアタックが行われることを抑止することができる。また、変形例2においてリレーアタックありと判定した場合は、リレーアタックが行われたこと、および、その際の電界強度Eを車両1の利用者(携帯機200の所有者)に報知することとしてもよい。例えば、車両1に設けられ表示部にリレーアタックが行われたことおよび電界強度Eを示す情報を表示することとしてもよいし、車両1の利用者が所有するスマートフォン等の携帯端末にリレーアタックが行われたことおよび電界強度Eを示す情報を送信することとしてもよい。こうすると、車両1の利用者のリレーアタックに対する注意を喚起することができるだけでなく、電界強度Eを報知することでリレーアタックが行われた際の中継装置(RF受信部11にリクエスト信号を直接送信する中継装置R4)のおおよその位置を車両1の利用者に認識させることができる。上述したような報知は、リレーアタック判定部17によって行われる。
また、変形例2では、ドアロック制御装置100が検出する電界強度E(ドアロック制御装置100が受信するアンサー信号(RF信号)の電界強度)に対応させて閾時間を記憶させることとしたが、携帯機200が検出する電界強度(携帯機200が受信するリクエスト信号(LF信号)の電界強度)に対応させて閾時間を記憶させることとしてもよい。このような場合、携帯機200は検出した電界強度をアンサー信号に含ませてドアロック制御装置100に送信する。こうすることによって、ドアロック制御装置100は、携帯機200が検出した電界強度を認識することができ、この電界強度に基づいて、リレーアタックの判定を行うことができる。
C−3.変形例3 :
上述した実施例、変形例1、変形例2では、製造段階でドアロック制御装置100に閾時間を記憶させることとしたが、ドアロック制御装置100の使用が開始された後に閾時間を記憶させることとしてもよい。詳しくは、リレーアタックが行われていないと推定される状況(リレーアタックが行われていない可能性の高い状況)を検出して、この状況における応答時間(中継装置を介さない場合の応答時間)を計測し、この応答時間にマージン(許容量)を加えた時間を閾時間として記憶する。
図11には、変形例3のドアロック制御装置300の大まかな構成が示されている。図11に示すように、ドアロック制御装置300は、実施例のドアロック制御装置100の構成に、降車検出部20と閾時間決定部21とを加えた構成を有している。これらのうち、降車検出部20は、乗員が車両1の車室から退出(降車)したタイミングを、リレーアタックが行われていないと推定される状況として検出する。すなわち、乗員が降車したタイミングでは、乗員に携帯されている携帯機200は車両1の周辺に存在するので、リレーアタックが行われていない状況と推定できる。また、閾時間決定部21は、リレーアタックが行われていないと推定される状況における応答時間を応答時間計測部16から取得し、この応答時間に基づいて閾時間を決定して記憶部15に記憶させる。
図12には、変形例3のドアロック制御装置300によって実行される閾時間記憶処理のフローチャートが示されている。この処理は、タイマ割り込み処理として(例えば、0.1秒毎に)実行される。ドアロック制御装置300は、閾時間記憶処理を開始すると先ず、乗員が車両1から降車したタイミングであるか否かを判断する(S201)。この判断処理は次のように行う。例えば、車室内を撮影するカメラを設け、このカメラの画像に基づいて車室内に乗員が存在するか否かを判断する。そして、車両1のドアが開閉されると共に車室内に乗員が存在しなくなると、乗員が降車したタイミングであると判断する。あるいは、車内LF送信部13から「リクエスト信号」を所定時間毎に送信し、該「リクエスト信号」に応じて「アンサー信号」を受信している間は乗員が車室内に存在すると判断する。そして、車両1のドアが開閉されると共に車室内に乗員が存在しなくなると「アンサー信号」が受信できなくなると)、乗員が降車したタイミングであると判断する。
S201の判断処理の結果、乗員が降車したタイミングである場合は(S201:yes)、車外LF送信部12から「リクエスト信号」を送信すると共に(S202)、応答時間の計測を応答時間計測部16が開始する(S203)。こうして車外LF送信部12から「リクエスト信号」を送信すると共に(S202)、応答時間の計測を開始したら(S203)、携帯機200から「アンサー信号」を受信したか否か、すなわち、S202の処理で車外LF送信部12から送信された「リクエスト信号」に応答する「アンサー信号」をRF受信部11が受信したか否かを判断する(S204)。その結果、未だ「アンサー信号」を受信していなければ(S204:no)、「リクエスト信号」を送信してからの時間が制限時間(例えば50m秒)以上となったか否か(タイムアウトとなったか否か)を判断する(S205)。その結果、未だタイムアウトとなっていなければ(S205:no)、「アンサー信号」の受信を待機し(S204)、タイムアウトとなったら(S205:yes)、そのまま閾時間記憶処理を終了する。
タイムアウトとなる前に「アンサー信号」を受信した場合は(S204:yes)、応答時間の計測を終了すると共に計測した応答時間を記憶部15に記憶する(S206)。また、ID判定部14は、受信した「アンサー信号」からIDを検出し(S207)、検出したIDが予め記憶部15に記憶(登録)されたIDに一致しているか否かを判断する(S208)。この結果、「アンサー信号」から検出したIDが登録されていない場合は(S208:no)、そのまま閾時間記憶処理を終了する。
これに対して、「アンサー信号」から検出したIDが登録されている場合は(S208:yes)、S206の処理で記憶した応答時間にマージン(許容量)を加えた時間を閾時間として決定し、この閾時間を登録されているIDに対応付けて記憶する。
変形例3のような構成とすると、製造段階で各個体に対応した閾時間を記憶させなくても、自動的に各個体に対応した閾時間が記憶させることができ、リレーアタックの判定を正確に行うことができる。また、種々の状況によって(例えば、経年劣化などによって)、応答時間が変化することも考えられるが、このような場合は、自動的に閾時間が修正されることとなり、リレーアタックの判定を正確に行うことができる。
また、上述した実施例および変形例では、携帯機200を利用して車両1のドアを解錠する技術に本発明を採用した場合ついて説明したが、携帯機200を利用して車両1のエンジンの始動を許可する技術にも本発明を採用することができる。この場合は、図13に示すように、車両1のエンジンの始動を許可するエンジン始動許可部30が設けられることとなる。そして、このエンジン始動許可部30は、上述のID判定部14とリレーアタック判定部17の判定結果に基づいて、エンジンの始動を許可するエンジン始動許可信号を送信する。すなわち、携帯機200から送信される「アンサー信号」に含まれる固有のIDが予め登録されたIDに一致していると上述のID判定部14が判定し、且つ、リレーアタックなしと上述のリレーアタック判定部17が判定した場合に、エンジン始動許可信号を送信する。車両1のエンジン始動を制御する制御部(例えば、エンジン始動用のECU)は、エンジン始動許可部30からエンジン始動許可信号を受信すると、その後に所定の操作(例えば、所定のスイッチ操作やキー操作)が行われると、エンジンを始動させる。もちろん、携帯機200から送信される「アンサー信号」に含まれる固有のIDが予め登録されたIDに一致していないと上述のID判定部14が判定した場合や、リレーアタックありと上述のリレーアタック判定部17が判定した場合は、エンジン始動許可信号を送信しない。
以上、実施例および変形例について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
例えば、上述した変形例3では、リレーアタックが行われていない状況と推定した場合に閾時間を記憶することとしたが、車両1の利用者や取扱業者(いわゆるディーラー)が所定の操作を行った場合に応答時間を計測して、この応答時間から閾時間を記憶することとしてもよい。尚、ここでいう所定の操作としては、車両1に設けられたスイッチの操作や、外部機器を車両1に接続し、外部機器から車両1に所定の情報を送信することによって車両1を特定の登録モードの状態に設定する操作などを挙げることができる。
また、上述した実施例および変形例において、閾時間を決定するにあたっては、応答時間を複数回(例えば100回)計測し、その計測結果(例えば平均)に基づいて閾時間を決定することとしてもよい。こうすると、閾時間の精度を高めることができる。
1…車両、 11…RF受信部、 12…車外LF送信部、
13…車内LF送信部、14…ID判定部、 15…記憶部、
16…応答時間計測部、17…リレーアタック判定部、18…解錠指示部、
19…施錠指示部、 20…降車検出部、 21…閾時間決定部、
30…エンジン始動許可部、 100、300…ドアロック制御装置、
200…携帯機。

Claims (1)

  1. 車両(1)に搭載されて、識別情報を有する携帯機(200)と通信を行うことによって前記車両のドアの解錠を行う車両ドア解錠装置(100、200)であって、
    前記携帯機に向けてリクエスト信号を送信する送信部(12)と、
    前記リクエスト信号に応じて前記携帯機が送信したアンサー信号を受信する受信部(11)と、
    前記送信部が前記リクエスト信号を送信してから前記受信部が前記アンサー信号を受信するまでの応答時間を計測する計測部(16)と、
    前記識別情報に対応付けて閾時間を記憶する記憶部(15)と、
    前記受信部が受信した前記アンサー信号に含まれる識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記閾時間よりも前記応答時間が短い場合は前記ドアを解錠し、該閾時間よりも前記応答時間が長い場合は前記ドアを解錠しない解錠部(18)と
    を備え、
    前記記憶部は、複数の識別情報それぞれに対応付けて前記閾時間を記憶しており、
    前記閾時間は、前記複数の識別情報毎の前記応答時間を当該車両ドア解錠装置の前記計測部で実測した結果に基づいて決定された時間であり、
    前記応答時間が前記閾時間より長いことから前記ドアが前記解錠部によって解錠されなかった場合は、当該閾時間に対応付けて前記記憶部に記憶された前記識別情報であって前記アンサー信号に含まれる前記識別情報を報知する
    ことを特徴とする車両ドア解錠装置
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