JP6658370B2 - 燃料電池車の情報送信装置、情報送信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水素タンク内の水素と空気中の酸素とを反応させて発電する燃料電池車に適用されて、水素タンクの状態に関するタンク情報を送信する情報送信装置および情報送信方法に関する。
水素タンク内の水素と空気中の酸素とを反応させる燃料電池を搭載し、燃料電池で発生した電気を用いて走行する燃料電池車が知られている。燃料電池車は、水素タンク内の水素が少なくなると、専用の水素充填装置を備えた水素ステーションで水素を補充することが可能になっている。燃料電池車には水素を充填するための充填口が設けられており、水素ステーション側の充填ノズルを充填口に接続することで、水素ステーションから水素タンクに水素が充填される。
このとき、水素タンクへの水素の充填量を増やすために、水素の充填圧力を高くすると、充填に伴って水素タンク内の温度が上昇するという課題が顕在化する。そこで、水素タンク内の温度や圧力などを検知するとともに、その水素タンクの状態に関するタンク情報を水素ステーション側に送信し、水素ステーション側で水素の充填速度を制御することにより、安全で短時間の充填を可能とする技術が開発されている。
また、タンク情報の送信に伴う電力消費を抑制するために、燃料電池車の充填口を覆う「リッド」と呼ばれる開閉蓋の開閉を検出する開閉センサを設置しておき、リッドが開くまではタンク情報の送信を開始せず、リッドが開くと水素が充填されるものと判断して、タンク情報の送信を開始する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2013−198295号公報
しかし、提案されている技術では、リッドの開閉を検出するために新たに開閉センサを設置する必要があり、タンク情報の送信のための構造が複雑になるという問題があった。
この発明は、従来技術が有する上述した課題に鑑みてなされたものであり、構造を複雑化することなく、タンク情報の送信に伴う電力消費を抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の情報送信装置は、燃料電池車の水素タンクの状態に関するタンク情報を取得すると共に、燃料電池車の発電の始動および停止の際にユーザが操作する操作部に対する操作を取得する。そして、燃料電池車の発電を停止するための停止操作を取得すると、燃料電池車の外部に向けてタンク情報を送信可能な送信部を駆動して、タンク情報の送信を開始させる。さらに、燃料電池車の施錠を取得し、タンク情報の送信中に、燃料電池車が施錠されると、タンク情報の送信を停止させる。
このように、燃料電池車の発電を停止するために操作部が操作されたことに基づいて、水素タンクに水素が充填される可能性があるものと判断し、タンク情報の送信を開始することにより、水素が充填されることのない停止操作のタイミングまではタンク情報の送信を開始する必要がないので、タンク情報の送信に伴う電力消費を抑制することができる。
そして、仮に、燃料電池車の充填口を覆うリッドが開いたタイミングでタンク情報の送信を開始する場合には、リッドの開閉を検出するためだけに開閉センサを新たに設置する必要があるのに対して、本発明では、既存の操作部に対する操作を流用しており、新たなセンサなどの設置が不要なので、タンク情報の送信のための構造を複雑化することなく、電力消費を抑制することが可能となる。
さらに、燃料電池車が施錠されると、充填口を覆うリッドも開かなくなり、水素が充填されることはないので、燃料電池車が施錠された時点でタンク情報の送信を停止することにより、タンク情報を無駄に送信することなく、電力消費を抑制することができる。
本実施例の情報送信装置10を適用した燃料電池車1の大まかな構成を示す説明図である。 本実施例の情報送信装置10の構成を示すブロック図である。 本実施例の情報送信装置10で実行される情報送信制御処理を示すフローチャートである。 本実施例の状況確認処理を示すフローチャートである。 情報送信制御処理に従ってタンク情報を赤外線送信する様子の第1例を示すタイムチャートである。 情報送信制御処理に従ってタンク情報を赤外線送信する様子の第2例を示すタイムチャートである。 情報送信制御処理に従ってタンク情報を赤外線送信する様子の第3例を示すタイムチャートである。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A.装置構成 :
図1には、本実施例の情報送信装置10を適用した燃料電池車1の大まかな構成が示されている。図示されるように燃料電池車1は、燃料電池2や、水素タンク4や、モータ8などを備えている。
燃料電池2は、水素タンク4内に高圧で貯蔵された水素と、車外から取り込んだ空気中の酸素とを反応させて、周知のように発電することができる。そして、燃料電池車1は、燃料電池2で起こした電流を用いてモータ8を駆動することによって走行する。
また、燃料電池車1は、ユーザが操作可能なイグニッションスイッチ3を備えており、イグニッションスイッチ3の操作によって燃料電池2の発電の始動および停止が可能である。尚、本実施例のイグニッションスイッチ3は、本発明における「操作部」に相当している。
こうした燃料電池車1は、水素タンク4内の水素が少なくなる(すなわち、水素の圧力が低くなる)と、専用の水素充填装置(以下、ディスペンサ)101を備えた水素ステーション100で水素を補充するようになっている。燃料電池車1には、水素タンク4に連通する充填口7が設けられており、ディスペンサ101側の充填ノズル102を充填口7に接続すると、水素タンク4に水素が充填される。
尚、燃料電池車1には、「リッド」と呼ばれる図示しない開閉扉が充填口7を覆って設けられており、水素タンク4に水素を充填する際には、ユーザがリッドを開けて充填口7に充填ノズル102を接続する。
水素タンク4への水素の充填量を増やすには、水素の充填圧力を高くすることが求められる。ただし、充填圧力を高くすると、断熱圧縮による水素タンク4内の温度の上昇が問題となる。そこで、燃料電池車1は、水素タンク4の状態に関する情報(以下、タンク情報)を水素ステーション100側に送信するための情報送信装置10を備えており、タンク情報に基づいてディスペンサ101側で水素の充填速度(すなわち、昇圧率)を制御することによって、安全で短時間の充填を可能としている。
図2には、本実施例の情報送信装置10の構成がブロック図で示されている。図示されるように、情報送信装置10は、タンク情報取得部11と、操作取得部12と、赤外線送信部13と、制御部14と、位置情報取得部15と、通信状態取得部16と、車速取得部17と、施錠取得部18とを備えている。
尚、これら8つの「部」11〜18は、情報送信装置10を機能に着目して概念的に分類したものであり、それぞれが必ずしも物理的に独立して存在している必要はない。これらの「部」11〜18は、各種の機器や、電子部品、集積回路、コンピュータ、コンピュータプログラム、あるいはそれらの組み合わせなどによって構成することができる。
タンク情報取得部11は、水素タンク4に設置されたタンク温度センサ5およびタンク圧力センサ6と接続されており、タンク情報としてタンク温度センサ5から水素タンク4内の温度を取得すると共に、タンク圧力センサ6から水素タンク4内の水素の圧力を取得する。
操作取得部12は、前述したイグニッションスイッチ3と接続されており、燃料電池2における発電の始動および停止のためのイグニッションスイッチ3に対する操作を取得する。
赤外線送信部13は、赤外線LEDを備え、燃料電池車1の外部に向けて赤外線で情報を送信可能である。尚、本実施例の赤外線送信部13は、本発明における「送信部」に相当している。
一方、水素ステーション100には赤外線受信部103が設けられており、燃料電池車1が水素ステーション100の構内に入って赤外線送信部13と赤外線受信部103とが所定の距離内で向き合うと、赤外線送信部13から赤外線で送信される情報を赤外線受信部103で受信可能となる。
制御部14は、燃料電池2の発電を停止するためのイグニッションスイッチ3の操作(以下、停止操作)を操作取得部12が取得したことを契機として、赤外線送信部13を駆動することが可能であり、タンク情報取得部11で取得したタンク情報の送信を開始させる。
例えば、水素タンク4内の水素の圧力が所定値よりも低下した状態で、操作取得部12が停止操作を取得すると、水素が充填される可能性があるものと判断して、タンク情報の送信を開始させる。
また、制御部14は、タンク情報の送信中に、燃料電池2の発電を始動するためのイグニッションスイッチ3の操作(以下、始動操作)を操作取得部12が取得するか、タンク情報の送信の開始から所定の継続時間が経過すると、赤外線送信部13を制御してタンク情報の送信を停止させる。
位置情報取得部15は、燃料電池車1の位置情報および地図情報に基づいて燃料電池車1を目的地まで誘導するナビゲーションシステム20と接続されており、ナビゲーションシステム20から燃料電池車1の位置情報を取得する。
そして、制御部14は、位置情報取得部15で取得した燃料電池車1の位置情報に基づいて水素ステーション100から所定の範囲内に燃料電池車1が位置している状態で、操作取得部12が停止操作を取得すると、赤外線送信部13からタンク情報の送信を開始させる。
通信状態取得部16は、燃料電池車1に搭載されたITS(すなわち、高度道路交通システム:Intelligent Transport Systems)車載機21と接続されており、ITS車載機21の通信状態を取得する。周知のようにITS車載機21は、道路などに設置されたITS路側機との通信によって交通に関する各種情報を共有したり、有料道路の料金所などに設置されたETC(すなわち、電子料金収受システム:Electronic Tool Collection System)装置と通信したりすることが可能である。また、ETCを拡張したITS通信機104が水素ステーション100に設置されている場合は、水素ステーション100の構内に入った燃料電池車1のITS車載機21と水素ステーション100のITS通信機104との間で通信が可能となる。尚、本実施例のITS車載機21は、本発明における「車載通信機」に相当している。
そして、制御部14は、通信状態取得部16で取得したITS車載機21の通信状態に基づいてITS車載機21と水素ステーション100のITS通信機104とが通信している状態で、操作取得部12が停止操作を取得すると、赤外線送信部13からタンク情報の送信を開始させる。
車速取得部17は、燃料電池車1の走行速度(以下、車速)を検知する車速センサ22と接続されており、車速を取得する。
そして、制御部14は、車速取得部17で取得した車速に基づいて、車速がゼロになってから(すなわち、燃料電池車1が停車してから)所定の許容時間が経過した後に、操作取得部12が停止操作を取得した場合は、水素タンク4に水素を充填するための停車ではないものと判断して、赤外線送信部13からのタンク情報の送信を開始させない。
施錠取得部18は、燃料電池車1のドアを施錠するドアロックアクチュエータ23と接続されており、ドアの施錠を取得する。
そして、制御部14は、タンク情報の送信中に、ドアの施錠を施錠取得部18が取得すると、充填口7を覆うリッドもドアの施錠に伴って開かなくなるので、水素タンク4に水素を充填しないものと判断して、赤外線送信部13を制御してタンク情報の送信を停止させる。
B.情報送信制御処理 :
図3には、本実施例の情報送信装置10で実行される情報送信制御処理のフローチャートが示されている。
情報送信制御処理(S100)では、まず、イグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わったか否かを判断する(S101)。本実施例のイグニッションスイッチ3は、燃料電池2で発電中であればON状態になっており、発電中でなければOFF状態になっている。イグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わっていない場合は(S101:no)、イグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わるまで待機する。
そして、イグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わった場合は(S101:yes)、切り換わったタイミングが、燃料電池車1が停車してから所定の許容時間(例えば、15分)以内であるか否かを判断する(S102)。通常、水素タンク4への水素の充填は、水素ステーション100内のディスペンサ101に隣接して予め確保された場所(以下、充填スポット)に燃料電池車1を停車して行われる。しかし、燃料電池車1の停車から許容時間が経過した後にイグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わった場合は(S102:no)、充填スポットでの停車ではないと判断されるので、タンク情報の赤外線送信を開始することなく、S101の処理に戻って、再びイグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わるまで待機する。
一方、燃料電池車1の停車から許容時間以内にイグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わった場合は(S102:yes)、状況確認処理を開始する(S103)。
図4には、状況確認処理のフローチャートが示されている。図示されるように状況確認処理(S103)では、まず、ナビゲーションシステム20から燃料電池車1の位置情報を取得し(S104)、燃料電池車1の位置が水素ステーション100から所定の範囲内(例えば、50m以内)であるか否かを判断する(S105)。
燃料電池車1の位置が水素ステーション100から所定の範囲内である場合は(S105:yes)、水素タンク4に水素が充填される可能性があるものと判断されるので、充填可能性フラグをONに設定する(S106)。この充填可能性フラグは、水素タンク4に水素が充填される可能性があることを示すフラグであり、図示しない記憶部に記憶される。
こうして充填可能性フラグをONに設定すると、図4の状況確認処理を終了して、図3の情報送信制御処理に復帰する。
これに対して、燃料電池車1の位置が水素ステーション100から所定の範囲内ではない場合は(S105:no)、続いて、タンク圧力センサ6から水素タンク4内の水素の圧力を取得し(S107)、水素の圧力が所定値よりも低下している(すなわち、水素タンク4内に残存する水素量が所定量よりも少ない)か否かを判断する(S108)。
水素の圧力が所定値よりも低下している場合は(S108:yes)、水素タンク4に水素が充填される可能性があるものと判断されるので、充填可能性フラグをONに設定して(S106)、図4の状況確認処理を終了すると、図3の情報送信制御処理に復帰する。
一方、水素の圧力が所定値よりも低下していない場合は(S108:no)、次に、ITS車載機21の通信状態を取得し(S109)、水素ステーション100のITS通信機104と通信しているか否かを判断する(S110)。
ITS車載機21が水素ステーション100のITS通信機104と通信している場合は(S110:yes)、水素タンク4に水素が充填される可能性があるものと判断されるので、充填可能性フラグをONに設定して(S106)、図4の状況確認処理を終了すると、図3の情報送信制御処理に復帰する。
これに対して、ITS車載機21が水素ステーション100のITS通信機104と通信していない場合は(S110:no)、充填可能性フラグをONに設定することなく、図4の状況確認処理を終了して、図3の情報送信制御処理に復帰する。
情報送信制御処理では、状況確認処理(S103)から復帰すると、充填可能性フラグがONに設定されているか否かを判断する(S111)。充填可能性フラグがONに設定されていない場合は(S111:no)、S101の処理に戻って、再びイグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わるまで待機する。
一方、充填可能性フラグがONに設定されている場合(S111:yes)、すなわち、燃料電池車1の位置が水素ステーション100から所定の範囲内であるか、水素タンク4内の水素の圧力が所定値よりも低下しているか、ITS車載機21が水素ステーション100のITS通信機104と通信しているかの何れかの状態で、イグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わった場合は、タンク情報(本実施例では、水素タンク4内の温度および水素の圧力)を取得し(S112)、タンク情報の赤外線送信を開始する(S113)。
このとき、水素ステーション100の赤外線受信部103が、燃料電池車1の赤外線送信部13と所定の距離内で向き合っていれば、タンク情報を受信することができるので、受信したタンク情報に基づいてディスペンサ101側で水素の充填速度(すなわち、昇圧率)を制御する。
こうしてタンク情報の赤外線送信を開始したら、充填可能性フラグをOFFに設定した後(S114)、燃料電池車1のドアが施錠されたか否かを判断する(S115)。
ドアが施錠されていない場合は(S115:no)、続いて、イグニッションスイッチ3がOFF状態からON状態に切り換わったか否かを判断する(S116)。
イグニッションスイッチ3がOFF状態からON状態に切り換わっていない場合は(S116:no)、次に、タンク情報の赤外線送信の開始から所定の継続時間(例えば、60分)が経過したか否かを判断する(S117)。
そして、タンク情報の赤外線送信の開始から未だ所定の継続時間が経過していない場合は(S117:no)、タンク情報を更新する(S118)。すなわち、水素タンク4への水素の充填中であれば、水素タンク4内の温度や水素の圧力が変化するので、タンク情報を取得し直して、最新のタンク情報についての赤外線送信を継続する。
また、タンク情報を更新したら、S115の処理に戻って、燃料電池車1のドアが施錠されたか否かを再び判断する。
こうしてタンク情報を更新しながら処理を繰り返すうちに、燃料電池車1のドアが施錠された場合は(S115:yes)、充填口7を覆うリッドも開かなくなり、水素タンク4に水素が充填されないものと判断されるので、タンク情報の赤外線送信を停止する(S119)。
また、イグニッションスイッチ3がOFF状態からON状態に切り換わった場合(S116:yes)、あるいは、赤外線送信の開始から所定の継続時間が経過した場合は(S117:yes)、水素タンク4への水素の充填が既に完了したものと判断されるので、タンク情報の赤外線送信を停止する(S119)。
こうしてタンク情報の赤外線送信を停止したら、情報送信制御処理(S100)の先頭に戻って、イグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わったか否かを再び判断し(S101)、上述した一連の処理を繰り返す。
図5には、上述の情報送信制御処理に従ってタンク情報を赤外線送信する様子の第1例がタイムチャートで示されている。
まず、図5(a)には、イグニッションスイッチ3の状態(すなわち、ONまたはOFF)が示されている。また、図5(b)には、赤外線によるタンク情報の送信状態(すなわち、実行または停止)が示されている。
さらに、図5(c)には、燃料電池車1の充填口7を覆うリッドの開閉状態(すなわち、開または閉)が参考として示されている。尚、本実施例のリッドには、開閉を検出するためのセンサなどが設置されていないので、情報送信装置10はリッドの開閉状態を把握していない。
燃料電池車1の走行中はイグニッションスイッチ3がON状態であり、燃料電池2で発電している。また、燃料電池2で発電中であれば、水素タンク4に水素が充填されることはないので、タンク情報の赤外線送信は停止している。
例えば、水素タンク4内の水素の圧力が所定値よりも低くなって水素を補充する場合、水素ステーション100まで走行して、燃料電池車1を所定の充填スポットに停車する。そして、水素の充填を開始する前に、ユーザがイグニッションスイッチ3をOFF状態にして、燃料電池2の発電を停止させる。
このとき、燃料電池車1の停車から所定の許容時間以内にイグニッションスイッチ3がOFF状態になれば、タンク情報の赤外線送信を開始する。
続いて、ユーザがリッドを開けて充填口7に充填ノズル102を接続すると、水素タンク4に水素が充填される。
水素の充填中は、水素ステーション100側で受信したタンク情報に基づいて水素の充填速度(すなわち、昇圧率)が制御される。
こうして水素の充填が完了したら、ユーザが充填ノズル102を充填口7から外してリッドを閉じる。
そして、ユーザがイグニッションスイッチ3をON状態にして、燃料電池2の発電を始動させることで、燃料電池車1の走行が可能となると共に、タンク情報の赤外線送信が停止する。
以上に説明したように本実施例の情報送信装置10では、燃料電池車1のイグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わったことに基づいて、水素タンク4に水素が充填される可能性があるものと判断し、タンク情報の送信を開始するようになっている。こうすれば、水素が充填されることのないイグニッションスイッチ3がOFF状態となるタイミングまではタンク情報の送信を開始する必要がないので、赤外線送信に伴う電力消費を抑制することができる。
そして、本実施例とは異なり、充填口7を覆うリッドが開いたタイミングでタンク情報の送信を開始する場合には、リッドの開閉を検出するためだけに開閉センサを新たに設置する必要があるところ、本実施例の情報送信装置10では、既存のイグニッションスイッチ3に対する操作を流用しており、新たなセンサなどの設置が不要なので、タンク情報の送信のための構造を複雑化することなく、電力消費を抑制することが可能となる。
また、本実施例の情報送信装置10では、燃料電池車1の位置が水素ステーション100から所定の範囲内にあるか、水素タンク4内の水素の圧力が所定値よりも低下しているか、ITS車載機21が水素ステーション100のITS通信機104と通信しているかの何れかの状態で、燃料電池車1が停車してから所定の許容時間以内にイグニッションスイッチ3がOFF状態になると、タンク情報の送信を開始するようになっている。このようにイグニッションスイッチ3がOFF状態となったタイミングでの状況を加味することで、水素が充填される可能性の判断精度を高めることができる。そのため、燃料電池車1が水素ステーション100から所定の範囲内に位置しておらず、水素タンク4内の水素の圧力が所定値以上であり、ITS車載機21が水素ステーションのITS通信機104と通信していない場合や、燃料電池車1が停車してから所定の許容時間が経過した後にイグニッションスイッチ3がOFF状態になった場合は、水素が充填されないものと判断して、タンク情報の余計な送信を省くことで電力消費を更に抑制することが可能となる。
また、本実施例の情報送信装置10では、タンク情報の送信中に、イグニッションスイッチ3がOFF状態からON状態に切り換わったことに基づいて、水素の充填の完了を判断したら、タンク情報の送信を停止するので、赤外線送信に伴う電力消費を抑制することができる。
図6には、情報送信制御処理に従ってタンク情報を赤外線送信する様子の第2例がタイムチャートで示されている。
図5と同様に、図6(a)には、イグニッションスイッチ3の状態が示されており、図6(b)には、赤外線によるタンク情報の送信状態が示されている。尚、図6では、リッドの開閉状態についての図示を省略している。
図示した第2例では、燃料電池車1が停車してイグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わったタイミングでタンク情報の赤外線送信を開始しており、送信の開始から所定の継続時間が経過しても、イグニッションスイッチ3がOFF状態からON状態に切り換わらない。
このような場合、本実施例の情報送信装置10では、イグニッションスイッチ3がON状態になる前でも、タンク情報の送信の開始から継続時間が経過した時点で、タンク情報の送信を停止するようになっている。このため、水素の充填に通常要する時間よりも長めの継続時間を適切に設定しておけば、水素の充填が完了した後にイグニッションスイッチ3がON状態にされなくても、タンク情報を無駄に送信することなく、電力消費を抑制することができる。
図7には、情報送信制御処理に従ってタンク情報を赤外線送信する様子の第3例がタイムチャートで示されている。
図7(a)には、イグニッションスイッチ3の状態が示されており、図7(b)には、赤外線によるタンク情報の送信状態が示されている。
図示した第3例では、燃料電池車1が停車してイグニッションスイッチ3がON状態からOFF状態に切り換わったタイミングでタンク情報の赤外線送信を開始するものの、その後、燃料電池車1のドアが施錠されている。
燃料電池車1は、ドアが施錠されると、充填口7を覆うリッドも開かなくなるので、水素が充填されることはない。
このような場合、本実施例の情報送信装置10では、ドアが施錠された時点で、タンク情報の送信を停止するようになっているので、タンク情報を無駄に送信することなく、電力消費を抑制することができる。
以上、実施例について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
例えば、上述した実施例では、タンク情報を赤外線で送信していたが、タンク情報の送信は、無線方式であれば、赤外線方式に限定されず、電波などを用いる方式であってもよい。
また、送信するタンク情報は、水素タンク4内の温度および水素の圧力に限られず、水素タンク4の容量や型式などを含んでいてもよい。
1…燃料電池車、 2…燃料電池、 3…イグニッションスイッチ、
4…水素タンク、 5…タンク温度センサ、 6…タンク圧力センサ、
7…充填口、 8…モータ、 10…情報送信装置、
11…タンク情報取得部、 12…操作取得部、 13…赤外線送信部、
14…制御部、 15…位置情報取得部、 16…通信状態取得部、
17…車速取得部、 18…施錠取得部、 20…ナビゲーションシステム、
21…ITS車載機、 22…車速センサ、 23…ドアロックアクチュエータ、
100…水素ステーション、 101…ディスペンサ、 102…充填ノズル、
103…赤外線受信部、 104…ITS通信機。

Claims (6)

  1. 水素タンク(4)内の水素と空気中の酸素とを反応させて発電する燃料電池車(1)に適用されて、前記水素タンクの状態に関するタンク情報を送信する情報送信装置(10)であって、
    前記タンク情報を取得するタンク情報取得部(11)と、
    前記燃料電池車の外部に向けて前記タンク情報を送信可能な送信部(13)と、
    前記燃料電池車の発電の始動および停止の際にユーザが操作する操作部(3)に対する操作を取得する操作取得部(12)と、
    前記燃料電池車の発電を停止するための停止操作を前記操作取得部が取得すると、前記送信部を駆動して前記タンク情報の送信を開始させる制御部(14)と、
    前記燃料電池車の施錠を取得する施錠取得部(18)と、
    を備え
    前記制御部は、前記タンク情報の送信中に、前記燃料電池車が施錠されると、前記タンク情報の送信を停止させる
    情報送信装置。
  2. 水素タンク(4)内の水素と空気中の酸素とを反応させて発電する燃料電池車(1)に適用されて、前記水素タンクの状態に関するタンク情報を送信する情報送信装置(10)であって、
    前記タンク情報を取得するタンク情報取得部(11)と、
    前記燃料電池車の外部に向けて前記タンク情報を送信可能な送信部(13)と、
    前記燃料電池車の発電の始動および停止の際にユーザが操作する操作部(3)に対する操作を取得する操作取得部(12)と、
    前記燃料電池車の発電を停止するための停止操作を前記操作取得部が取得すると、前記送信部を駆動して前記タンク情報の送信を開始させる制御部(14)と、
    前記燃料電池車の走行速度を取得する車速取得部(17)と、
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池車が停車してから所定の許容時間が経過した後に、前記操作取得部が前記停止操作を取得した場合には、前記タンク情報の送信を開始させない
    情報送信装置。
  3. 水素タンク(4)内の水素と空気中の酸素とを反応させて発電する燃料電池車(1)に適用されて、前記水素タンクの状態に関するタンク情報を送信する情報送信装置(10)であって、
    前記タンク情報を取得するタンク情報取得部(11)と、
    前記燃料電池車の外部に向けて前記タンク情報を送信可能な送信部(13)と、
    前記燃料電池車の発電の始動および停止の際にユーザが操作する操作部(3)に対する操作を取得する操作取得部(12)と、
    前記燃料電池車の発電を停止するための停止操作を前記操作取得部が取得すると、前記送信部を駆動して前記タンク情報の送信を開始させる制御部(14)と、
    を備え、
    前記制御部は、前記タンク情報の送信中に、前記燃料電池車の発電を始動するための始動操作を前記操作取得部が取得すると、前記タンク情報の送信を停止させる
    情報送信装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の情報送信装置であって、
    前記燃料電池車の位置情報を取得する位置情報取得部(15)を備え、
    前記制御部は、前記水素タンクに水素を充填可能な水素充填設備(100)から所定の範囲内に前記燃料電池車が位置する状態で、前記操作取得部が前記停止操作を取得すると、前記タンク情報の送信を開始させる
    情報送信装置。
  5. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の情報送信装置であって、
    前記制御部は、前記水素タンク内の水素の圧力が所定値よりも低下した状態で、前記操作取得部が前記停止操作を取得すると、前記タンク情報の送信を開始させる
    情報送信装置。
  6. 請求項1ないし請求項の何れか一項に記載の情報送信装置であって、
    特定の設備と所定の距離以内で通信が可能な車載通信機(21)の通信状態を取得する通信状態取得部(16)を備え、
    前記制御部は、前記水素タンクに水素を充填可能な水素充填設備(100)と前記車載通信機とが通信している状態で、前記操作取得部が前記停止操作を取得すると、前記タンク情報の送信を開始させる
    情報送信装置。
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