JP6658046B2 - アンテナ設計用コンピュータプログラム、アンテナ設計装置及びその方法 - Google Patents

アンテナ設計用コンピュータプログラム、アンテナ設計装置及びその方法 Download PDF

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Description

本発明は、アンテナ設計用コンピュータプログラム、アンテナ設計装置及びその方法に関する。
モノのインターネット(Internet of Things、IOT)の進展に伴って、アンテナを設計する機会が増大する可能性があるため、アンテナに関する知識を充分に有さない設計者でも設計可能なアンテナ設計装置が望まれている。設計者の指示に基づいてモデル記憶部からモデルを読み出し、当該モデルの形状の変更を長さの情報で入力させて、アンテナの整合状態及び通信距離等を計算して表示するアンテナ設計装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このようなアンテナ設計装置では、設計者は変更したい箇所の長さの情報を入力するだけでアンテナの整合状態及び通信距離等を取得できるので、アンテナに関する知識を充分に有さない設計者でも効率的にアンテナを設計できる。
特開2009-169933号公報
しかしながら、このようなアンテナ設計装置では、モデル記憶部に記憶されるモデルに対応する形状を有するアンテナを設計することは可能であるが、モデル記憶部に記憶されるモデルの形状と異なる形状を有するアンテナの設計に適用できない。種々の形状を有するアンテナを設計可能にするために、モデル記憶部に記憶されるモデルの数を増やすことが考えられる。しかしながら、アンテナのタイプ、並びにアンテナの放射電極及び接地電極の形状は多種多様のため、全てのアンテナの形状を示すモデルを準備することは現実的ではない。
一実施形態では、タイプが異なるアンテナの形状を同一の情報から決定できるアンテナ設計用コンピュータプログラムを提供することを目的とする。
1つの態様では、アンテナ設計用コンピュータプログラムは、対象アンテナの構造を規定する構造パラメータと、構造パラメータの値が所定値であるときの対象特性値とを取得し、構造パラメータ及び対象特性値、並びに対象アンテナと同じ形状特徴を持ち且つタイプが相違する基準アンテナの特性と構造パラメータの値との関係に基づいて、対象アンテナについての特性と構造パラメータとの関係を推定し、推定した対象アンテナについて構造パラメータとの特性との関係に基づいて、対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすように、構造パラメータの値を決定する、ことをコンピュータに実行させる。
一実施形態では、タイプが異なるアンテナの形状を同一の情報から決定できるアンテナ設計用コンピュータプログラムを提供することができる。
アンテナ設計装置の概略構成図である。 図1に示す処理部の機能ブロック図である。 アンテナタイプ決定テーブルを示す図である。 (a)は基準アンテナテーブルの一例を示す図であり、(b)は(a)に示す基準アンテナテーブルの作成に使用される第1の基準アンテナを示す図であり、(c)は(a)に示す基準アンテナテーブルの作成に使用される第2の基準アンテナを示す図であり、(d)は(a)に示す基準アンテナテーブルの作成に使用される第3の基準アンテナを示す図であり、(e)は(a)に示す基準アンテナテーブルの作成に使用される第4の基準アンテナを示す図であり、(f)は(b)〜(d)に示す基準アンテナの折り曲げ長さと比帯域とから生成されるアンテナの折り曲げ長さと比帯域と関係を示す図である。 図2に示す対象アンテナ特性推定部の推定処理の一例を説明する図であり、(a)は対象アンテナの一例である逆Lアンテナを示す図であり、(b)は対象アンテナ特性推定部の推定処理を示す図である。 図2に示す構造パラメータ決定部の構造パラメータ決定処理の一例を説明する図である。 図1に示す対象アンテナ形状決定部の対象アンテナ形状決定処理の一例を説明する図であり、(a)は対象アンテナテーブルの一例を示す図であり、(b)は(a)に示す対象アンテナテーブルを使用した対象アンテナ形状決定処理を示す図であり、(c)は対象アンテナ形状決定処理により決定された対象アンテナの一例を示す図である。 図1に示すアンテナ設計装置によるアンテナ設計処理のフローチャートである。 図8に示すS102の処理のより詳細なフローチャートである。 図8に示すS105の処理のより詳細なフローチャートである。 図2に示す構造パラメータ決定部の構造パラメータ決定処理の他の例を説明する図であり、(a)は対象アンテナの他の例を示す図であり、(b)は基準アンテナのアンテナ長の短縮率と基準アンテナに近接して配置される誘電体の特性との関係を示す図であり、(c)は対象アンテナ形状決定処理により決定された対象アンテナの他の例を示す図である。 図2に示す構造パラメータ決定部の構造パラメータ決定処理の更に他の例を説明する図であり、(a)は対象アンテナの更に他の例を示す図であり、(b)は基準アンテナのアンテナ長の短縮率と基準アンテナの接地電極の大きさとの関係を示す図であり、(c)は対象アンテナ形状決定処理により決定された対象アンテナの更に他の例を示す図である。
以下、図を参照しつつ、アンテナ設計装置について説明する。このアンテナ設計装置は、対象アンテナと同じ形状特徴を持つ基準アンテナについてのアンテナの構造を規定する構造パラメータの値が所定値であるときの特性との関係に基づいて、対象アンテナについての構造パラメータの値と特性との関係を推定する。このアンテナ設計装置は、推定した対象アンテナについての構造パラメータの値と特性との関係を利用して構造パラメータの値を決定することで、タイプが異なるアンテナの形状を同一の情報から決定できる。
図1は、一つの実施形態によるアンテナ設計装置の概略構成図である。アンテナ設計装置1は、インターフェース部2と、ユーザインターフェース部3と、記憶回路4と、ストレージ装置5と、記憶媒体アクセス装置6と、処理部7とを有する。処理部7と、アンテナ設計装置1のその他の各部とは、例えば、バスにより接続されている。
インターフェース部2は、アンテナ設計装置1を、アンテナの設計に利用する情報を生成又は記憶する他の機器(図示せず)と接続するためのインターフェースである。例えば、インターフェース部2は、イーサネット(登録商標)等の通信規格に従った通信ネットワークを介して他の機器から情報を受け取るために、その通信ネットワークに接続するための通信インターフェース及びその制御回路を有していてもよい。
インターフェース部2は、他の機器から情報を取得し、その情報を処理部7へ渡す。
ユーザインターフェース部3は、例えば、キーボードとマウス等の入力装置と、液晶ディスプレイといった表示装置とを有する。又は、ユーザインターフェース部3は、タッチパネルディスプレイといった、入力装置と表示装置とが一体化された装置を有してもよい。そしてユーザインターフェース部3は、例えば、ユーザの操作に応じて、アンテナ設計を開始させる操作信号を処理部7へ出力する。
またユーザインターフェース部3は、処理部7から受け取った、設計されたアンテナの形状の詳細を表す情報等を表示する。
記憶回路4は、記憶部の一例であり、例えば、読み書き可能な半導体メモリと読み出し専用の半導体メモリとを有する。そして記憶回路4は、処理部7上で実行されるアンテナ設計処理を実行するためのコンピュータプログラム、及びそのアンテナ設計処理の途中で得られる中間計算結果等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばフラッシュメモリを含む半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶回路4にインストールされてもよい。
ストレージ装置5は、記憶部の他の一例であり、例えば、磁気ディスク及びそのアクセス装置を有する。そしてストレージ装置5は、インターフェース部2を介して受け取ったアンテナの特性値等のアンテナ設計に利用される各種の情報を記憶する。
記憶媒体アクセス装置6は、例えば、半導体メモリカード及び光記憶媒体といった記憶媒体8にアクセスする装置である。記憶媒体アクセス装置6は、例えば、記憶媒体8に記憶された、処理部7上で実行されるアンテナ設計処理用のコンピュータプログラムを読み込み、処理部7に渡す。
処理部7は、少なくとも一つのプロセッサ及びその周辺回路を有し、アンテナ設計装置1全体を制御する。また処理部7は、アンテナ設計処理を実行する。そして処理部7は、アンテナ設計情報を、ユーザインターフェース部3、ストレージ装置5又は記憶媒体アクセス装置6へ渡す。
図2は、アンテナ設計処理を実行するための処理部7の機能ブロック図である。処理部7は、仕様取得部11と、アンテナタイプ決定部12と、特性値取得部13と、特性値判定部14と、構造パラメータ生成部15と、対象アンテナ形状決定部16と、仕様充足信号出力部17とを有する。
処理部7が有するこれらの各部は、例えば、処理部7が有するプロセッサ上で実行されるコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、処理部7が有するこれらの各部は、その各部の処理を実現する回路が集積された一つの集積回路として、処理部7と別個にアンテナ設計装置1に実装されてもよい。
仕様取得部11は要求されるアンテナの仕様を取得し、アンテナタイプ決定部12は取得した仕様と、アンテナのタイプとの関係を示すアンテナタイプ決定テーブルを参照して、対象アンテナのタイプを決定する。特性値取得部13は対象アンテナの特性値を取得し、特性値判定部14は取得された対象アンテナの特性値が、要求される仕様を満たすか否かを判定する。構造パラメータ生成部15は、対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たさないと判定されたときに、要求される仕様を満たすように、対象アンテナの構造を規定する構造パラメータの値を変更する。構造パラメータ生成部15は、構造パラメータの値を変更するとき、対象アンテナと同様の形状を持ち且つタイプが相違する基準アンテナの構造パラメータの値と特性との関係に基づいて、対象アンテナについての構造パラメータの値と特性との関係を推定する。構造パラメータ生成部15は、推定した対象アンテナについての構造パラメータの値と特性との関係を利用して構造パラメータの値を決定する。
仕様取得部11は、設計されるアンテナに要求される仕様を取得する。仕様取得部11が取得する仕様は、例えば、アンテナの利得、アンテナの比帯域、アンテナの高さ、接地電極の有無及びその大きさ、並びにアンテナに近接されて配置される基板等の誘電体及び磁性体の有無及びその大きさ等を含む。仕様取得部11は、設計されるアンテナに要求される仕様を設計者が入力可能な画面をユーザインターフェース部3の表示装置に表示する。仕様取得部11は、ユーザインターフェース部3の入力装置を介して入力された仕様を取得する。
アンテナタイプ決定部12は、ストレージ装置5に記憶されたアンテナタイプ決定テーブルを参照して、仕様取得部11が取得した仕様から対象アンテナのタイプを決定し、決定した対象アンテナのタイプを出力する。アンテナタイプ決定部12は、仕様判定部21と、アンテナタイプ判定部22とを有する。仕様判定部21は、設計されるアンテナに要求される仕様のそれぞれを判定した判定結果を示す判定結果情報を生成する。アンテナタイプ判定部22は、アンテナタイプ決定テーブルを参照して、仕様判定部21が生成した判定結果情報から対象アンテナのタイプを決定する。
図3は、アンテナタイプ決定テーブルの一例を示す図である。
アンテナタイプ決定テーブル300は、判定結果情報のフラグ「Gain」、「GND」、「Band」、及び「Height」の値と、アンテナの形状との関係を示す。フラグ「Gain」は仕様に含まれる利得が5dB以上であるか否かを示し、フラグ「GND」は仕様に接地電極が必要であることを示す情報が含まれているか否かを示す。また、フラグ「Band」は仕様に含まれる比帯域が24.5%以上であるか否かを示し、フラグ「Height」は仕様に含まれるアンテナの高さがλ/30以上であるか否かを示す。アンテナタイプ判定部22は、アンテナタイプ決定テーブル300を参照して、アンテナのタイプを決定する。アンテナタイプ決定テーブル300は、アンテナ設計装置1によるアンテナ設計処理が実行される前に、予めストレージ装置5に記憶される。
仕様判定部21が生成した判定結果情報の「Gain」が0であり、「GND」が1であり、「Band」が0であり且つ「Height」が0であるとき、アンテナタイプ判定部22は、アンテナのタイプを逆Lアンテナに決定する。また、仕様判定部21が生成した判定結果情報の「Gain」が0であり、「GND」が1であり、「Band」が0であり且つ「Height」が1であるとき、アンテナタイプ判定部22は、アンテナのタイプを逆Fアンテナに決定する。また、仕様判定部21が生成した判定結果情報の「Gain」が1であり、「GND」が1であり、「Band」が1であり且つ「Height」が0であるとき、アンテナタイプ判定部22は、アンテナの仕様を見直すことを決定する。この場合、アンテナタイプ判定部22は、仕様を見直すことを示す表示をユーザインターフェース部3の表示装置に表示し、設計者は、ユーザインターフェース部3の入力装置を介して仕様を再度入力する。
特性値取得部13は、対象アンテナの特性値である対象特性値を取得する。特性値取得部13は、アンテナタイプ決定部12が決定した対象アンテナの特性値を入力可能な画面を、ユーザインターフェース部3の表示装置に表示する。対象アンテナの特性値は、対象アンテナの比帯域、Sパラメータ、利得、放射効率等を含む。対象アンテナの特性値は、記憶回路4に記憶される。設計者は、対象アンテナの形状に対して有限要素法等の電磁界シミュレーション又は実測等で対象アンテナの特性値を取得し、ユーザインターフェース部3の入力装置に入力する。特性値取得部13は、ユーザインターフェース部3の入力装置を介して入力された特性値を対象特性値として取得する。なお、特性値取得部13は、アンテナタイプ決定部12が決定した対象アンテナの形状を取得し、取得した対象アンテナの形状に対して有限要素法等の電磁界シミュレーションを実行することにより、対象特性値を取得してもよい。特性値取得部13が取得した対象アンテナの形状に対して有限要素法等の電磁界シミュレーションを実行して、対象特性値を取得することにより、設計者が対象アンテナの特性値を取得する作業を省略できる。
特性値判定部14は、特性値取得部13が取得した対象アンテナの対象特性値が、仕様取得部11が取得した仕様に含まれる特性を満たすか否かを判定する。例えば、特性値判定部14は、対象アンテナの対象特性値から比帯域を算出し、仕様が要求する要求比帯域を満たすか否かを判定する。
構造パラメータ生成部15は、対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすように、対象アンテナの構造を規定する構造パラメータの値を決定する。構造パラメータは、例えば、対象アンテナの折り曲げ長さ、又は近接して配置される誘電体の厚さ及び誘電率、又は接続される接地電極の大きさである。なお、構造パラメータの値は、これらのうち少なくとも1つが決定されればよい。対象アンテナの折り曲げ長さは、放射電極を延伸するための折り曲げ部を有さない逆Lアンテナ又は逆Fアンテナの端部から、延伸のために折り曲げることで追加された放射電極の端部までの放射電極の長さである。構造パラメータは、記憶回路4に記憶される。構造パラメータ生成部15は、要求特性取得部31と、対象アンテナデータ取得部32と、対象アンテナ特性推定部33と、構造パラメータ決定部34と、構造パラメータ出力部35とを有する。要求特性取得部31は、対象アンテナが要求される特性である要求特性を、仕様取得部11が取得した仕様から取得する。対象アンテナデータ取得部32は、対象アンテナの構造パラメータの値と、構造パラメータの値に対応する対象特性値とを取得する。
対象アンテナ特性推定部33は、構造パラメータの値及び構造パラメータの値が所定値であるときの対象特性値、並びに基準アンテナテーブルに示される基準アンテナについての構造パラメータと特性との関係に基づいて、対象アンテナについての構造パラメータと特性との関係を推定する。基準アンテナは、一例では逆Fアンテナであり、対象アンテナとタイプが同一又は相違する単一又は複数のアンテナである。対象アンテナ特性推定部33は、基準アンテナについての構造パラメータと特性との関係を示す基準アンテナテーブルを参照して、対象アンテナについての構造パラメータと特性との関係を推定する。
図4(a)は、基準アンテナテーブルの一例を示す図である。図4(b)は図4(a)に示す基準アンテナテーブルの作成に使用される第1の基準アンテナを示す図であり、図4(c)は図4(a)に示す基準アンテナテーブルの作成に使用される第2の基準アンテナを示す図である。図4(d)は図4(a)に示す基準アンテナテーブルの作成に使用される第3の基準アンテナを示す図であり、図4(e)は図4(a)に示す基準アンテナテーブルの作成に使用される第4の基準アンテナを示す図である。図4(a)〜(e)は逆Fアンテナであり接地電極は例えば縦・横λ/4の長さを有し、第一方向とは異なる方向に延伸している素子が接地電極と接続されている。図4(f)は、図4(b)〜4(e)に示すアンテナの折り曲げ長さと比帯域とから生成される基準アンテナの折り曲げ長さと比帯域と関係を示す図である。図4(f)において、横軸は折り曲げ長さを示し、縦軸は比帯域を示す。
基準アンテナテーブル400は、基準アンテナの放射電極の折り曲げ長さLと、基準アンテナの比帯域BWとの関係を示す。基準アンテナの放射電極の折り曲げ長さがL1のとき、基準アンテナの比帯域はBW1であり、基準アンテナの放射電極の折り曲げ長さがL2のとき、基準アンテナの比帯域はBW2である。同様に、基準アンテナの放射電極の折り曲げ長さがLnのとき、基準アンテナの比帯域はBWnである。基準アンテナテーブル400は、アンテナ設計装置1によるアンテナ設計処理が実行される前に、予めストレージ装置5に記憶される。
逆Fアンテナである第1基準アンテナ411〜第4基準アンテナ414の放射電極416〜419は、所定の配置領域410にアンテナが収容されるように、所定の位置で折り曲げることにより、長さが延長される。第1基準アンテナ411の放射電極416は、第1方向に延伸し、第1折り曲げ部A1で直角に折り曲がって第2方向に更に延伸する形状を有する。第2基準アンテナ412の放射電極417は、第1基準アンテナ411の放射電極416の電極の端部に位置する第2折り曲げ部A2で直角に折り曲がって第1方向の反対方向に更に延伸する形状を有する。第3基準アンテナ413の放射電極418は、第2基準アンテナ412の放射電極417の電極の端部に位置する第3折り曲げ部A3で直角に折り曲がって第2方向の反対方向に更に延伸する形状を有する。第4基準アンテナ414の放射電極419は、第3基準アンテナ413の放射電極418の電極の端部に位置する第4折り曲げ部A4で直角に折り曲がって第1方向に更に延伸する形状を有する。第1折り曲げ部A1から第1折り曲げ部A2までの折り曲げ長さはLA1であり、第1折り曲げ部A1から第3折り曲げ部A3までの折り曲げ長さはLA2である。また、第1折り曲げ部A1から第4折り曲げ部A4までの折り曲げ長さはLA3であり、第1折り曲げ部A1から端部A5までの折り曲げ長さはLA4である。第1基準アンテナ411、第2基準アンテナ412、第3基準アンテナ413及び第4基準アンテナ414のそれぞれの比帯域BWは、電磁界シミュレーション又は実測により測定される。
図4(f)に示す曲線420は、第1基準アンテナ411、第2基準アンテナ412、波長で規格化された第3基準アンテナ413及び第4基準アンテナ414のそれぞれの折り曲げ長さLと比帯域BWとの関係を示す点をプロットし、プロットされた点の間を内挿により補間して生成される。矢印Aは第1基準アンテナ411に対応する点を示し、矢印Bは第2基準アンテナ412に対応する点を示し、矢印Cは第3基準アンテナ413に対応する点を示し、矢印Dは第4基準アンテナ414に対応する点を示す。曲線420は、基準アンテナについての基準アンテナ411〜414の構造パラメータである折り曲げ長さLと特性値である基準特性値である比帯域BWとの関係を示す。
基準アンテナテーブル400は、図4(f)に示す曲線420、又は第1基準アンテナ411、第2基準アンテナ412、第3基準アンテナ413及び第4基準アンテナ414のそれぞれのプロットの間を内挿した近似式を使用して作成される。
対象アンテナ特性推定部33は、構造パラメータ及び構造パラメータの値が所定値であるときの対象特性値、並びに基準アンテナテーブル400に示される基準アンテナについての構造パラメータと特性との関係に基づいて、対象アンテナについての構造パラメータと特性との関係を推定する。
図5を参照して、対象アンテナ特性推定部33の推定処理の一例を説明する。図5(a)は対象アンテナの一例である逆Lアンテナを示す図であり、図5(b)は対象アンテナ特性推定部33の推定処理を示す図である。図5(b)において、横軸は波長で規格化された折り曲げ長さを示し、縦軸は比帯域を示す。
対象アンテナ特性推定部33は、電磁界シミュレーション又は実測により測定された対象アンテナ500の折り曲げ長さLと構造パラメータの値が所定値であるときの比帯域BWとの関係と、図4(f)に示す曲線420とに基づいて、曲線510を生成する。一例では、曲線510は、矢印Eで示される対象アンテナ500の測定された比帯域BWmと、対象アンテナ500の折り曲げ長さLmにおける基準アンテナの比帯域BWeとの比率で、曲線420をシフトして曲線510を生成する。基準アンテナの曲線420が複数ある場合はラグランジュ補間などにより、曲線510を生成する。曲線510は、対象アンテナについての構造パラメータの一例である折り曲げ長さLと、対象特性値の一例である比帯域BWとの関係を示す。
構造パラメータ決定部34は、対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすように、構造パラメータの値を決定する。構造パラメータ決定部34は、対象アンテナ特性推定部33が推定した対象アンテナについての構造パラメータと特性との関係に基づいて、構造パラメータの値を決定する。
図6を参照して、構造パラメータ決定部34の構造パラメータ決定処理の一例を説明する。図6で説明される例では、構造パラメータが折り曲げ長さLであり、特性値が比帯域BWである。図6は構造パラメータ決定部34の構造パラメータ決定処理を示す図であり、横軸は波長で規格化された折り曲げ長さを示し、縦軸は比帯域を示す。
構造パラメータ決定部34は、対象アンテナ特性推定部33が推定した対象アンテナ500の折り曲げ長さLと対象アンテナ500の比帯域BWとの関係を示す曲線510に基づいて、対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たす折り曲げ長さLを決定する。一例では、構造パラメータ決定部34は、比帯域BWが図6において一点鎖線で示される要求比帯域に一致する折り曲げ長さLtを、対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たす折り曲げ長さに決定する。
構造パラメータ出力部35は、構造パラメータ決定部が決定した構造パラメータの値を出力する。
対象アンテナ形状決定部16は、構造パラメータで規定される対象アンテナの形状を決定する。対象アンテナ形状決定部16は、対象アンテナの形状を決定するとき、対象アンテナ形状テーブルを参照する。
図7を参照して、対象アンテナ形状決定部16の対象アンテナ形状決定処理の一例を説明する。図7で説明される例では、構造パラメータが折り曲げ長さLであり、対象アンテナは逆Lアンテナである。また、図7で説明される例では、対象アンテナの配置領域の大きさは、基準アンテナの配置領域の大きさと同一である。図7(a)は対象アンテナテーブルの一例を示す図であり、図7(b)は図7(a)に示す対象アンテナテーブルを使用した対象アンテナ形状決定処理を示す図であり、図7(c)は対象アンテナ形状決定処理により決定された対象アンテナの一例を示す図である。図7(b)、(c)は接地電極とアンテナ素子の間に給電点を設けているが、図面上、接地電極は省略して記載している。
対象アンテナテーブル700は、対象アンテナの放射電極の折り曲げ長さLと放射電極の延伸方向との関係を規定する。対象アンテナテーブル700は、アンテナ設計装置1によるアンテナ設計処理が実行される前に、予めストレージ装置5に記憶される。対象アンテナテーブル700に示すLA1〜LA4のそれぞれは、図4を参照して説明された第1折り曲げ部A1〜第4折り曲げ部A4までの折り曲げ長さLである。基準アンテナ411〜414の折り曲げ長さLがLA1未満のとき、放射導体は、第1方向に延伸する。折り曲げ長さLA1以上であり且つLA2未満のとき、放射導体は、第1方向に延伸した後、第1方向に直交する第2方向に更に延伸する。折り曲げ長さLA2以上であり且つLA3未満のとき、放射導体は、第1方向及び第2方向に順に延伸した後に第1方向の反対方向に更に延伸する。折り曲げ長さLA3以上であり且つLA4未満のとき、放射導体は、第1方向、第2方向及び第1方向の反対方向に順に延伸した後に第2方向の反対方向に更に延伸する。折り曲げ長さLA4以上のとき、放射導体は、第1方向、第2方向、第1方向の反対方向及び第2方向の反対方向に順に延伸した後に第1方向に延伸する。
折り曲げ長さLがLA1未満のとき、対象アンテナ710の放射導体711は、第1方向に延伸する。折り曲げ長さLA1以上であり且つLA2未満のとき、対象アンテナ710の放射導体711は、折り曲げ長さLA1に位置する第1折り曲げ部A1で直角に折り曲がって第2方向に更に延伸する。折り曲げ長さLA2以上であり且つLA3未満のとき、対象アンテナ710の放射導体711は、折り曲げ長さLA2に位置する第2折り曲げ部A2で直角に折り曲がって第1方向の反対方向に更に延伸する。折り曲げ長さLA3以上であり且つLA4未満のとき、対象アンテナ710の放射導体711は、折り曲げ長さLA3に位置する第3折り曲げ部A3で直角に折り曲がって第2方向の反対方向に更に延伸する。そして、折り曲げ長さLA4以上でのとき、対象アンテナ710の放射導体711は、折り曲げ長さLA4に位置する第4折り曲げ部A4で直角に折り曲がって第1方向に更に延伸する。
対象アンテナ720の折り曲げ長さLは、図6を参照して説明された構造パラメータ決定処理により決定された折り曲げ長さLtである。対象アンテナ720の折り曲げ長さLtは、図6において矢印Bで示す第2基準アンテナ412の折り曲げ長さLA2より若干短いので、対象アンテナ710の形状は、折り曲げ長さLが第2基準アンテナ412の折り曲げ長さLA2よりも若干短くなるように、決定される。
図8は、アンテナ設計装置1によるアンテナ設計処理のフローチャートである。アンテナ設計処理は、予め記憶回路4に記憶されているプログラムに基づいて、処理部7により、アンテナ設計装置1の各要素と協働して実行される。
まず、仕様取得部11は、設計されるアンテナに要求される仕様を取得する(S101)。次いで、アンテナタイプ決定部12は、ストレージ装置5に記憶されたアンテナタイプ決定テーブルを参照して、仕様取得部11が取得する仕様から対象アンテナのタイプを決定し、決定した対象アンテナのタイプを出力する(S102)。次いで、特性値取得部13は、S102で形状が決定された対象アンテナの特性値である対象特性値を取得する(S103)。次いで、特性値判定部14は、S103において特性値取得部13が取得した対象特性値が、S101において仕様取得部11が取得した仕様を満たすか否かを判定する(S104)。対象特性値が仕様を満たさないと判定される(S104−NO)と、構造パラメータ生成部15は、対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすように、対象アンテナの構造を規定する構造パラメータの値を決定する(S105)。次いで、対象アンテナ形状決定部16は、構造パラメータ生成部15が決定した構造パラメータにより規定される対象アンテナの形状を決定する(S106)。処理部7は、S103以降の処理を実行する。一方、対象特性値が仕様を満たすと判定される(S104−YES)と、仕様充足信号出力部17は、仕様充足信号を出力し(S107)、処理は終了する。
図9は、S102の処理のより詳細なフローチャートである。
まず、仕様判定部21は、S101で取得された仕様に含まれる利得が5dB以上であるか否かを判定する(S201)。仕様判定部21は、利得が5dB以上であると判定したときに、記憶回路4に記憶される判定結果情報のフラグ「Gain」を1に設定する(S202)。また、仕様判定部21は、利得が5dB未満であると判定したときに、記憶回路4に記憶される判定結果情報のフラグ「Gain」を0に設定する(S203)。
次いで、仕様判定部21は、S101で取得された仕様に接地電極が必要であることを示す情報が含まれているか否かを判定する(S204)。仕様判定部21は、接地電極が必要であることを示す情報が含まれていると判定したときに、記憶回路4に記憶される判定結果情報のフラグ「GND」を1に設定する(S205)。また、仕様判定部21は、接地電極が必要であることを示す情報が含まれていないと判定したときに、記憶回路4に記憶される判定結果情報のフラグ「GND」を0に設定する(S206)。
次いで、仕様判定部21は、S101で取得された仕様に含まれる比帯域が24.5%以上であるか否かを判定する(S207)。仕様判定部21は、比帯域が24.5%以上であると判定したときに、記憶回路4に記憶される判定結果情報のフラグ「Band」を1に設定する(S208)。また、仕様判定部21は、比帯域が24.5%未満であると判定したときに、記憶回路4に記憶される判定結果情報のフラグ「Band」を0に設定する(S209)。
次いで、仕様判定部21は、S101で取得された仕様に含まれるアンテナの高さがλ/30以上であるか否かを判定する(S210)。仕様判定部21は、アンテナの高さがλ/30以上であると判定したときに、記憶回路4に記憶される判定結果情報のフラグ「Height」を1に設定する(S211)。また、仕様判定部21は、アンテナの高さがλ/30未満であると判定したときに、記憶回路4に記憶される判定結果情報のフラグ「Height」を0に設定する(S212)。
そして、アンテナタイプ判定部22は、アンテナタイプ決定テーブルを参照して、記憶回路4に記憶された判定結果情報からアンテナのタイプを決定し(S213)、処理は終了する。
図10はS105の処理のより詳細なフローチャートである。
まず、要求特性取得部31は、S104において、対象特性値が仕様を満たさないと判定された対象アンテナが要求される特性である要求特性を取得する(S301)。次いで、対象アンテナデータ取得部32は、対象アンテナの構造パラメータの値と、構造パラメータの値に対応する対象特性値とを取得する(S302)。次いで、対象アンテナ特性推定部33は、構造パラメータ及び構造パラメータの値が所定値であるときの対象特性値、並びに基準アンテナテーブル400に示される基準アンテナについての構造パラメータと特性との関係に基づいて、対象アンテナについての構造パラメータと特性との関係を推定する(S303)。次いで、構造パラメータ決定部34は、推定される対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすように、構造パラメータの値を決定する(S304)。そして、構造パラメータ出力部35は、S304で決定された構造パラメータの値を出力し(S305)、処理は終了する。
実施形態に係るアンテナ設計装置は、対象アンテナの形状を基準アンテナと同様な形状を持たせたときの特性を推定して、対象アンテナが所望の特性を有するときの構造パラメータを特定することで、タイプが異なるアンテナの形状を同一の情報から決定できる。また、実施形態に係るアンテナ設計装置は、基準アンテナについての構造パラメータと特性との関係から、タイプが相違する対象アンテナについての構造パラメータと特性との関係を推定するので、構造パラメータと特性との関係を対象アンテナのタイプ毎に記憶する必要がない。実施形態に係るアンテナ設計装置は、構造パラメータと特性との関係を対象アンテナのタイプ毎に記憶する必要がないので、データベースの簡略化が可能である。
アンテナ設計装置1では、仕様判定部21は、S201〜S212の処理を決定して仕様を判定するが、実施形態に係るアンテナ設計装置では、S201〜S212に示す仕様及びしきい値以外の仕様及びしきい値により仕様が判定されてもよい。
また、実施形態に係るアンテナ設計装置は、アンテナの幅が変更されたこと、金属、誘電体又は磁性体が近接して配置されたこと、及び基板の材料が変更されたこと等によるアンテナの特性の変化に応じて、アンテナの構造パラメータを変更してもよい。アンテナ特性の一例として比帯域について述べたが、アンテナの特性は、Sパラメータ、放射効率又は利得であっても良い。
図11を参照して、構造パラメータが対象アンテナに近接して配置される誘電体の厚さ及び誘電率であり、特性値がSパラメータである例について説明する。図11(a)は基準アンテナを示す図であり、図11(b)は対象アンテナのアンテナ長の短縮率と基準アンテナに近接して配置される誘電体の厚さ及び比誘電率との関係を示す図であり、図11(c)は形状が変更された対象アンテナを示す図である。図11(b)において、横軸は基準アンテナである逆Fアンテナ又はダイポールアンテナに近接して配置される誘電体の厚み(波長で規格化)を示し、縦軸は基準アンテナのアンテナ長の短縮率を示す。図11(b)において、ひし形印を補間した曲線1111は基準アンテナがダイポールアンテナであり且つ比誘電率が3であるときを示し、四角印を補間した曲線1112は基準アンテナが逆Fアンテナであり且つ比誘電率が3であるときを示す。三角印を補間した曲線1113は基準アンテナが逆Fアンテナであり且つ比誘電率が5であるときを示し、丸印を補間した曲線1114は基準アンテナが逆Fアンテナであり且つ比誘電率が7であるときを示す。また、図11(b)において、一点鎖線はSパラメータにより規定される要求短縮率を示す。
対象アンテナ1100の放射電極1101は、第1方向に延伸し、第1折り曲げ部A1で直角に折り曲がって第2方向に更に延伸する形状を有する。対象アンテナ1100は、図7を参照して説明された処理により決定された形状を有する対象アンテナ720であってもよい。
対象アンテナ特性推定部33は、図11(b)に示す基板の比厚さ及び誘電率とSパラメータにより規定される要求短縮率との関係に基づいて、構造パラメータであるアンテナ長の短縮率と、特性値であるSパラメータにより規定される要求短縮率との関係を推定する。対象アンテナ1100の形状は逆Lアンテナであり、基準アンテナの形状は逆Fアンテナ又はダイポールアンテナであるので、対象アンテナ1100のタイプは、基準アンテナのタイプと異なる。対象アンテナ特性推定部33は、タイプが相違する基準アンテナの誘電体が近接されたときの要求短縮率を、対象アンテナ1100の誘電体が近接されたときの要求短縮率と推定する。
構造パラメータ決定部34は、対象アンテナ特性推定部33が推定した基板の比厚さ及び誘電率と要求短縮率との関係に基づいて、対象アンテナ1120の形状を決定する。Sパラメータにより規定される要求短縮率が50%であるとき、構造パラメータ決定部34は、構造パラメータである対象アンテナ1120のアンテナ長の伸縮率を50%とする基板の比厚さと比誘電率を決定する。併せて、構造パラメータ決定部34は、特性値である対象アンテナ1120の誘電体厚みtが0.008λであり且つ比誘電率εrが7である基板1122を対象アンテナ1120に近接して配置することを決定する。
図12を参照して、構造パラメータがアンテナに接続される接地電極の大きさであり、特性値がSパラメータである例について説明する。図12(a)は対象アンテナを示す図であり、図12(b)は基準アンテナの接地電極の大きさと基準アンテナのアンテナ長の短縮率との関係を示す図であり、図12(c)は形状が変更された対象アンテナを示す図である。図12(b)において、横軸は基準アンテナであるダイポールアンテナの接地電極のY方向の長さ(波長で規格化)を示し、縦軸は基準アンテナのアンテナ長の短縮率を示す。図12(b)において、ひし形印を補間した曲線1211は基準アンテナの接地電極のX方向の長さがλ/15であるときを示し、三角印を補間した曲線1212は接地電極のX方向の長さがλ/7.5であるときを示す。四角印を補間した曲線1213は基準アンテナの接地電極のX方向の長さがλ/5であるときを示し、バツ印を補間した曲線1214は基準アンテナの接地電極のX方向の長さがλ/4であるときを示す。また、図12(b)において、一点鎖線はSパラメータにより規定される要求短縮率を示す。
対象アンテナ1200の放射電極1201は、第1方向に延伸し、第1折り曲げ部A1で直角に折り曲がって第2方向に更に延伸する形状を有する。対象アンテナ1200は、図7を参照して説明された処理により決定された形状を有する対象アンテナ720であってもよい。対象アンテナ1200が接続される接地電極1202のX方向の長さはλ/15であり、Y方向の長さは0.1λであるので、対象アンテナ1200のアンテナ長の短縮率は140%である。
対象アンテナ特性推定部33は、図12(b)に示す基準アンテナについての接地電極の大きさとSパラメータにより規定される要求短縮率との関係に基づいて、対象アンテナについての接地電極の大きさとSパラメータにより規定される要求短縮率との関係を推定する。対象アンテナ1200のタイプは逆Lアンテナであり、基準アンテナのタイプは接地電極が有限サイズである垂直モノポールアンテナであるので、対象アンテナ1200のタイプは、基準アンテナのタイプと異なる。対象アンテナ特性推定部33は、タイプが相違する基準アンテナの接地電極の大きさが変更されたときの要求短縮率を、対象アンテナ1200の接地電極の大きさが変更されたときの要求短縮率と推定する。
構造パラメータ決定部34は、対象アンテナ特性推定部33が推定した接地電極の大きさと要求短縮率との関係に基づいて、対象アンテナ1220の形状を決定する。Sパラメータにより規定される要求圧縮率が100%であり、対象アンテナ1200のアンテナ長の短縮率は140%を100%に変更するとき、構造パラメータ決定部34は、対象アンテナ1200のアンテナ長を対象アンテナ1200の71%の長さにすることを決定する。併せて、対象アンテナ1220の接地電極1222のX方向の長さをλ/15から変更せず、Y方向の長さを0.1λから0.23λに変更することを決定する。
また、図7で説明された例では、対象アンテナの配置領域の大きさは、基準アンテナの配置領域の大きさと同一であったが、実施形態に係るアンテナ設計装置では、対象アンテナの配置領域の大きさは、基準アンテナの配置領域の大きさと相違してもよい。対象アンテナの配置領域の大きさが基準アンテナの配置領域の大きさと相違するとき、対象アンテナの折り曲げ長さは、対象アンテナの配置領域の大きさに応じて決定される。対象アンテナが配置領域の長辺方向に延伸する逆Lアンテナであるとき、折り曲げ長さを付加したときの放射電極は、配置領域の短辺方向に平行に配置領域内の適当な位置まで延伸する。放射電極の長さを更に延長するとき、放射電極は、配置領域の逆Lアンテナの延伸方向と平行且つ反対の方向に配置領域内の他の位置まで延伸する。対象アンテナテーブルは、配置領域内で延伸可能な折り曲げ長さを規定する。
1 アンテナ設計装置
2 インターフェース部
3 ユーザインターフェース部
4 記憶回路
5 ストレージ装置
6 記憶媒体アクセス装置
7 処理部
8 記憶媒体
11 仕様取得部
12 アンテナタイプ決定部
13 特性値取得部
14 特性値判定部
15 構造パラメータ生成部
16 対象アンテナ形状決定部
17 仕様充足信号出力部
21 仕様判定部
22 アンテナタイプ判定部
31 要求特性取得部
32 対象アンテナデータ取得部
33 対象アンテナ特性推定部
34 構造パラメータ決定部
35 構造パラメータ出力部
300 アンテナタイプ決定テーブル
400 基準アンテナテーブル
700 対象アンテナテーブル

Claims (7)

  1. 対象アンテナの構造を規定する構造パラメータと、前記構造パラメータの値が所定値であるときの対象特性値とを取得し、
    前記構造パラメータ及び前記対象特性値、並びに前記対象アンテナと同じ形状特徴を持ち且つタイプが相違する基準アンテナについての前記構造パラメータの値と特性との関係に基づいて、前記対象アンテナについての前記構造パラメータの値と特性との関係を推定し、
    推定した前記対象アンテナについての前記構造パラメータの値と特性との関係に基づいて、前記対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすように、前記構造パラメータの値を決定する、
    ことをコンピュータに実行させるためのアンテナ設計用コンピュータプログラム。
  2. 前記構造パラメータは、前記対象アンテナの折り曲げ長さ、前記対象アンテナに近接して配置される誘電体の厚さ及び誘電率、及び前記対象アンテナに接続される接地電極の大きさのうち、少なくとも1つを含む、請求項1に記載のアンテナ設計用コンピュータプログラム。
  3. 前記対象特性値は、前記対象アンテナの比帯域、利得、放射効率及びSパラメータのうち、少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載のアンテナ設計用コンピュータプログラム。
  4. 決定された構造パラメータに対応する形状を有する前記対象アンテナの特性を取得し、
    取得された前記対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすか否かを判定し、
    前記対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすと判定されたときに、前記対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすことを示す仕様充足信号を出力し、
    取得された前記対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たさないと判定されたときに、前記構造パラメータの値を決定する処理を再度実行する、請求項1〜3の何れか一項に記載のアンテナ設計用コンピュータプログラム。
  5. 設計されるアンテナに要求される仕様のそれぞれを判定した判定結果を示す判定結果情報を生成し、
    アンテナに要求される仕様と、アンテナのタイプとの関係を示すアンテナタイプ決定テーブルを参照して、前記判定結果情報から前記対象アンテナのタイプを決定する、処理を更に含む、請求項1〜4の何れか一項に記載のアンテナ設計用コンピュータプログラム。
  6. 対象アンテナの構造を規定する構造パラメータと、前記構造パラメータの値が所定値であるときの対象特性値とを取得する対象アンテナデータ取得部と、
    前記構造パラメータ及び前記対象特性値、並びに前記対象アンテナと同じ形状特徴を持ち且つタイプが相違する基準アンテナの特性と前記構造パラメータの値との関係に基づいて、前記対象アンテナについての特性と前記構造パラメータとの関係を推定する対象アンテナ特性推定部と、
    推定した前記対象アンテナについての特性と前記構造パラメータとの関係に基づいて、前記対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすように、前記構造パラメータの値を決定する構造パラメータ決定部と、
    を有するアンテナ設計装置。
  7. 対象アンテナの構造を規定する構造パラメータと、前記構造パラメータの値が所定値であるときの対象特性値とを取得し、
    前記構造パラメータ及び前記対象特性値、並びに前記対象アンテナと同じ形状特徴を持ち且つタイプが相違する基準アンテナについての前記構造パラメータの値と特性との関係に基づいて、前記対象アンテナについての前記構造パラメータの値と特性との関係を推定し、
    推定した前記対象アンテナについての前記構造パラメータの値と特性との関係に基づいて、前記対象アンテナの特性が、要求される仕様を満たすように、前記構造パラメータの値を決定する、
    ことを含む処理をコンピュータに実行させるアンテナ設計方法。
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