JP2020053809A - アンテナ装置、アンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法 - Google Patents

アンテナ装置、アンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置と、金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置を設計するアンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法を提供する。【解決手段】アンテナ装置は、逆Lアンテナの給電点近傍からGNDに接続されるL型線路を有し、前記L型線路の折り曲げ部から前記GNDに接続する長さbを、0.7λ/300≦b≦4.5λ/300としたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置、アンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法に関する。
従来より、低い周波数帯用の第1のアンテナエレメントの基端と、高い周波数帯用の第2のアンテナエレメントの基端を、同じ給電点に電気的接続し、前記第1のアンテナエレメントを前記高い周波数帯の1/2波長の電気長に設定するとともにその先端を接地短絡させることなしに解放した複数周波数帯用アンテナがある。前記第2のアンテナエレメントを前記低い周波数帯の1/4波長の電気長に設定するとともにその先端を接地短絡して構成してある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−288649号公報
ところで、従来の複数周波数帯用アンテナ(アンテナ装置)は、第1のアンテナエレメント及び第2のアンテナエレメントで2つの周波数で共振するが、アンテナ装置に金属導体が近づくと放射特性は劣化する。これは、第1のアンテナエレメントは、接地導体とループアンテナを構築しており、第2のアンテナエレメントは、接地導体を利用してモノポールアンテナとして機能するためである。
そこで、金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置と、金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置を設計するアンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のアンテナ装置は、逆Lアンテナの給電点近傍からGNDに接続されるL型線路を有し、前記L型線路の折り曲げ部から前記GNDに接続する長さbを、0.7λ/300≦b≦4.5λ/300としたことを特徴とする。
金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置と、金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置を設計するアンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法を提供することができる。
実施の形態のアンテナ装置100を示す図である。 グランドプレーン50、アンテナエレメント110、及び帯域幅拡張エレメント120を拡大して示す図である。 間隔Dに対するアンテナ装置100の周波数帯域幅の特性を示す図である。 間隔Dに対するアンテナ装置100の周波数帯域幅の特性を示す図である。 間隔Dに対するアンテナ装置100の周波数帯域幅の特性を示す図である。 アンテナエレメント110の高さhに対する最適な長さaを表す特性を示す図である。 アンテナエレメント110の高さhに対する数値kを表す特性を示す図である。 実施の形態の変形例におけるグランドプレーン50、アンテナエレメント110、及び帯域幅拡張エレメント120を拡大して示す図である。 図8(A)〜(C)のアンテナ装置100における長さaに対する周波数帯域幅の特性を示す図である。 実施の形態のアンテナ設計装置が適用されるコンピュータシステムの斜視図である。 コンピュータシステム10の本体部11内の要部の構成を説明するブロック図である。 アンテナ設計装置200の機能構成を示す図である。 アンテナ設計装置200の設計処理部210がアンテナ設計プログラムを実行することによって行われる処理を示すフローチャートである。
以下、本発明のアンテナ装置、アンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態のアンテナ装置100を示す図である。アンテナ装置100は、グランドプレーン50、アンテナエレメント110、及び帯域幅拡張エレメント120を有する。図1には、金属導体30を示す。金属導体30とグランドプレーン50との間の間隔をDで表す。
また、ここでは、図1に加えて図2を用いて説明する。図2は、グランドプレーン50、アンテナエレメント110、及び帯域幅拡張エレメント120を拡大して示す図である。また、ここではXYZ座標系を用いて説明する。
グランドプレーン50は、接地電位に保持され、頂点51、52、53、54を有する矩形状の金属層であり、銅箔等の薄膜状の金属層で実現される。頂点51及び52の間の端辺50Aと、頂点53及び54の間の端辺とはX軸に平行であり、頂点52及び53の間の端辺と、頂点54及び51の間の端辺とはY軸に平行である。
グランドプレーン50は、接地板、地板、又はGND(グランド)として取り扱うことができるものである。グランドプレーン50は、例えば、FR−4(Flame Retardant type 4)規格の配線基板に配置される金属層である。一例として、グランドプレーン50の寸法は、X軸方向及びY軸方向の長さがともに75mmである。
図1では、頂点51及び52の間、頂点52及び53の間、頂点53及び54の間、及び、頂点54及び51の間がそれぞれ直線状の端辺であるグランドプレーン50を示すが、例えば、アンテナ装置100を含む電子機器の筐体の内部形状等に合わせて、凹凸が設けられていることによって直線状ではない場合があり得る。
アンテナエレメント110は、給電点111、折り曲げ部112、及び端部113を有する逆L型のアンテナエレメントである。給電点111は、端辺50AのY軸正方向側の近傍に配置される。換言すれば、給電点111は、頂点51のY軸正方向側の近傍に配置される。
アンテナエレメント110は、給電点111から折り曲げ部112に向かってY軸正方向に延在し、折り曲げ部112からX軸正方向に端部113まで延在している。このため、給電点111と折り曲げ部112との間の線路はY軸に平行であり、折り曲げ部112と端部113との間の線路はX軸に平行である。
給電点111には、同軸ケーブルの芯線が接続され、同軸ケーブルのシールド線は、給電点111の近傍で(すなわち、頂点51又は頂点51の近傍において)グランドプレーン50に接続される。給電点111は、同軸ケーブルを介して給電される。
給電点111から折り曲げ部112を経て端部113までの長さは、通信周波数における四半波長の電気長に設定される。アンテナエレメントは、モノポール型のアンテナエレメントである。なお、ここでは、一例として通信周波数は1GHzである。
なお、一例として、アンテナエレメント110の線幅は1mmであり、端辺50Aと給電点111の間隔は1mmであり、端辺50Aから折り曲げ部112のY軸正方向側の端辺までの距離は15mmであり、折り曲げ部112のX軸負方向側の端辺から端部113までの長さは55mmである。これらの値は、アンテナ装置100が真空中に存在するものとして最適化した値である。なお、以下では、説明の便宜上、端辺50Aから折り曲げ部112のY軸正方向側の端辺までの距離をアンテナエレメント110の高さhと称す。
帯域幅拡張エレメント120は、端部121、折り曲げ部122、及び端部123を有する。帯域幅拡張エレメント120は、アンテナ装置100の帯域幅を拡張するために設けられている。
端部121は、アンテナエレメント110の給電点111に接続されている。帯域幅拡張エレメント120は、端部121からX軸正方向に折り曲げ部122まで延在し、折り曲げ部122からY軸負方向に端辺50Aに向かって端部123まで延在している。端部123は、端辺50Aに接続されている。
このため、端部121及び折り曲げ部122の間の線路は、X軸及び端辺50Aに平行であり、折り曲げ部122及び端部123の間の線路は、Y軸に平行である。端部121及び折り曲げ部122の間の線路は、第1線路の一例であり、折り曲げ部122及び端部123の間の線路は、第2線路の一例である。帯域幅拡張エレメント120は、平面視でL字型であり、L型線路の一例ある。
なお、以下では、帯域幅拡張エレメント120の寸法について、端部121及び折り曲げ部122の間の線路の長さをa、折り曲げ部122及び端部123の間の線路をbとする。長さaは、アンテナエレメント110の給電点111及び折り曲げ部112の間の線路のX軸正方向側の端辺から、折り曲げ部122及び端部123の間の線路のX軸負方向側の端辺までの長さである。また、長さbは、折り曲げ部122及び端部123の間の線路のY軸負方向側の端辺と、端辺50Aとの間の長さ(間隔)である。
ここでは一例として帯域幅拡張エレメント120の線幅は1mmであるため、給電点111及び折り曲げ部112の間の線路のX軸正方向側の端辺から、折り曲げ部122及び端部123の間の線路のX軸正方向側の端辺までの長さは、a+1mmである。また、折り曲げ部122及び端部123の間の線路のY軸正方向側の端辺と、端辺50Aとの間の長さは、b+1mmである。
なお、端部121は、アンテナエレメント110の給電点111及び折り曲げ部112の間の線路のX軸正方向側の端辺に接続される部分である。このため、帯域幅拡張エレメント120は、給電点111を含まず、アンテナエレメント110の給電点111及び折り曲げ部112の間の線路のX軸正方向側の端辺よりもX軸正方向側に位置する。
ただし、帯域幅拡張エレメント120の端部121が給電点111と等しいものとして取り扱ってもよい。この場合には、端部121から折り曲げ部112までの長さは、アンテナエレメント110の線幅(1mm)分だけ長くなり、a+1mmになるものとして取り扱えばよい。
アンテナ装置100は、図1に示すように金属導体30の近くに配置された場合に、良好な放射特性を維持できるものであり、換言すれば、金属導体30の近くに配置されても放射特性の劣化を抑制できるものである。以下、アンテナ装置100の放射特性について説明する。
図3は、間隔Dに対するアンテナ装置100の周波数帯域幅の特性を示す図である。図3には、図1に示すようにアンテナ装置100のX軸正方向側(図1における右側)に金属導体30を配置した場合と、アンテナ装置100のX軸負方向側(図1における左側)に金属導体30を配置した場合との周波数帯域幅の特性を示す。
なお、周波数帯域幅は、1GHzに対する百分率(%)で表す。周波数帯域幅が10%である場合には、周波数帯域幅の中心(幅の中心)に対して、周波数が低い側及び高い側にそれぞれ50MHz(5%)の帯域幅があることを表す。
ここでは、帯域幅拡張エレメント120の長さaを17.75mm、長さbを3.0mmに設定して、電磁界シミュレーションによって周波数帯域幅の特性を求めた。また、金属導体30のサイズは、YZ平面に平行な側面が600mm×600mmであり、Y軸方向の幅の中央、かつ、Z軸方向の幅の中央にアンテナ装置100が位置するように配置した。また、導電率は、1.04×10S/mである。
間隔Dは、金属導体30がアンテナ装置100の右側にある場合には、グランドプレーン50の頂点52及び53の間の端辺と、金属導体30との間隔であり、金属導体30がアンテナ装置100の左側にある場合には、グランドプレーン50の頂点54及び51の間の端辺と、金属導体30との間隔である。
また、周波数帯域幅は、S11パラメータの値が−6dB以下(リターンロスRL(Return Loss)が6dB以下)になる帯域幅である。図3には、比較用に帯域幅拡張エレメント120を含まないアンテナ装置の周波数帯域幅の特性を示す。アンテナ装置100の特性を丸いマーカで示し、比較用のアンテナ装置の特性を三角のマーカで示す。
図3に示すように、比較用のアンテナ装置の周波数帯域幅の特性は、間隔Dの変化に対して大きく変動している。金属導体30が右側にある場合には、間隔Dが100mmから約30mmまで小さくなる(金属導体30が近づく)につれて周波数帯域幅が増大し、さらに間隔Dが小さくなると、周波数帯域幅が再び低下している。
また、金属導体30が左側にある場合には、間隔Dが100mmから0mmまで小さくなる(金属導体30が近づく)につれて周波数帯域幅が低下する特性を示した。このように、比較用のアンテナ装置は、金属導体30が右側及び左側のどちらにあっても、間隔Dの変動の影響を大きく受けることが確認できた。
これに対して、アンテナ装置100では、金属導体30が右側及び左側のどちらにあっても、間隔Dの変化に対して周波数帯域幅は約8%から約10%で安定しており、間隔Dの変動の影響を殆ど受けないことが確認できた。
図3のシミュレーション結果より、アンテナ装置100は、金属導体30が近くにある影響を殆ど受けず、安定的な放射特性が得られることが分かった。
図4及び図5は、間隔Dに対するアンテナ装置100の周波数帯域幅の特性を示す図である。周波数帯域幅は、図3のシミュレーションと同様に、S11パラメータの値が−6dB以下(リターンロスRLが6dB以下)になる帯域幅である。間隔Dは1mmから37mmまで変化させた。
図4には、アンテナ装置100の左側に金属導体30を設置した場合の周波数帯域幅の特性を示し、図5には、アンテナ装置100の右側に金属導体30を設置した場合の周波数帯域幅の特性を示す。
図4及び図5に示す特性は、帯域幅拡張エレメント120の長さaを19mm、高さhを15mmに設定して、長さbを0.4mmから5mmまで変化させた場合の周波数帯域幅の特性であり、電磁界シミュレーションで求めたものである。
図4(A)に示すように、間隔Dを1mmから37mmまで変化させるとともに、長さbを0.4mmから1mmまで0.1mmずつ変化させたところ、全体的に周波数帯域幅は約0.07(7%)から約0.1(10%)の範囲の値が得られたが、間隔Dが大きくなるにつれて、b=1mmの周波数帯域幅が最も大きく(広く)、b=0.4mmの周波数帯域幅が最も小さい(狭い)結果が得られた。
図4(B)に示すように、間隔Dを1mmから37mmまで変化させるとともに、長さbを1.1mmから3.5mmまで0.4mmずつ変化させたところ、全体的に周波数帯域幅は約0.08(8%)から約0.11(11%)の範囲の値が得られたが、b=3.5mmの周波数帯域幅が最も大きく(広く)、b=1.1mmの周波数帯域幅が最も小さい(狭い)結果が得られた。
図4(C)に示すように、間隔Dを1mmから37mmまで変化させるとともに、長さbを3.7mmから5mmまで0.1mmずつ変化させたところ、全体的に周波数帯域幅は約0.09(9%)から約0.11(11%)の範囲の値が得られたが、b=4.5mmの周波数帯域幅が最も大きく(広く)、長さbが4.5mmよりも短い場合と長い場合には、4.5mmの場合に比べて周波数帯域幅が最も小さく(狭く)なる結果が得られた。
図5(A)に示すように、間隔Dを1mmから37mmまで変化させるとともに、長さbを0.4mmから1mmまで0.1mmずつ変化させたところ、b=0.4mmの周波数帯域幅は、間隔Dが7mmと13mmの2点においてのみ得られ、約0.02(2%)という狭いものであった。また、b=0.5mm及びb=0.6mmの周波数帯域幅は、間隔Dが1mmの場合のデータは得られず、間隔Dが7mmから37mmまでの点において得られ、約0.02(2%)から約0.045(4.5%)の範囲の値であった。
また、長さbが0.7mmから1mmの場合には、周波数帯域幅は、間隔Dが1mmから37mmまでのすべての点において得られ、b=1mmの周波数帯域幅が最も大きく(広く)、b=0.7mmの周波数帯域幅が最も小さい(狭い)結果が得られた。間隔Dが1mmの場合の周波数帯域幅は、間隔Dが7mm以上の場合の値に比べると小さいが、約0.025(2.5%)から約0.05(5%)程度の値が得られた。
図5(B)に示すように、間隔Dを1mmから37mmまで変化させるとともに、長さbを1.1mmから3.5mmまで0.4mmずつ変化させたところ、全体的に周波数帯域幅は約0.05(5%)から約0.10(10%)の範囲の値が得られたが、b=1.9mmの周波数帯域幅が最も大きく(広く)、b=1.9mmよりも短い場合と長い場合の周波数帯域幅は、b=1.9mmの場合の値よりも小さい(狭い)値であった。
図5(C)に示すように、間隔Dを1mmから37mmまで変化させるとともに、長さbを3.7mmから5mmまで0.1mmずつ変化させたところ、長さbが3.7mmから4.5mmの場合には、周波数帯域幅は、間隔Dが1mmから37mmまでのすべての点において得られ、約0.01(1%)から約0.08(8%)の範囲の値であった。b=3.7mmの周波数帯域幅が最も大きく(広く)、b=4.5mmの周波数帯域幅が最も小さい(狭い)結果が得られた。また、間隔Dが18mmよりも大きくなると、長さbの違いによるばらつきが多少大きくなる傾向が見られた。
また、長さbが4.7mm以上の場合には、間隔Dが1mmの場合の周波数帯域幅が得られず、間隔Dが7mm以上の場合に、約0.02(2%)から約0.06(6%)の周波数帯域幅が得られた。
図4及び図5のシミュレーション結果より、アンテナ装置100は、金属導体30が近くにある影響を殆ど受けず、安定的な放射特性が得られることが分かった。また、長さbは、0.7mmから4.5mmの場合に、すべての間隔D(1mmから37mm)における値が得られており、通信に十分に使用できる周波数帯域幅が得られていることから、長さbは0.7mmから4.5mmの範囲が適していることが分かった。
通信周波数である1GHzでの真空中における波長λは約300mmであるため、長さbを波長に換算すると、0.7λ/300≦b≦4.5λ/300の範囲が適していると言える。
図6は、アンテナエレメント110の高さhに対する最適な長さaを表す特性を示す図である。図6に示す特性は、電磁界シミュレーションによって求めたものである。ここでは、長さbを1mmに固定した条件で、高さhを5mmから30mmまで5mm間隔で変化させた。通信周波数は1GHzである。
最適な長さaとは、アンテナ装置100と金属導体30との間隔Dを変化させた場合におけるS11パラメータが−6dB以下になる周波数帯域幅の標準偏差を平均値で除算した値が最小になる長さaである。平均値は、アンテナ装置100と金属導体30との間隔Dを変化させた場合におけるS11パラメータが−6dB以下になる周波数帯域幅の平均値である。
このように周波数帯域幅の標準偏差を平均値で除算した値が小さくなることは、間隔Dの変化に対する周波数帯域幅の変動が小さいことを表す。
図6に示すように、最適な長さaは、アンテナエレメント110の高さhが低くなるにつれて短くなっている。今回のシミュレーションで得られた6点の値にフィットする近似曲線を表す数式は、次式(1)である。
Figure 2020053809
式(1)を一般式で表すと式(2)になる。
Figure 2020053809
係数mは、式(1)では9.9388であるが、シミュレーションの条件によって値が多少変化する。また、係数nは、式(1)では0.0539であるが、シミュレーションの条件によって値が多少変化する。
様々な条件下でのシミュレーションから、長さaは、式(1)で求まる長さaの±20%の範囲内であれば、通信に十分な周波数帯域幅が得られることが分かった。すなわち、アンテナ装置100を設計する際には、長さaの値は、式(1)で表される長さaの値に限らず、±20%の範囲内の値に設定すればよい。
また、様々な条件下でのシミュレーションから、長さaは高さhと相関があり、高さhが低いほど(高さhで表される間隔が狭いほど)、長さaは短くなることが分かった。このため、式(2)における係数m、nはともに正の値を取る。
また、ここでは、高さhを設定してから式(1)で長さaを求める形態について説明するが、式(1)を高さhについて解き、長さaを設定してから高さhを求めてもよい。
図7は、アンテナエレメント110の高さhに対する数値kを表す特性を示す図である。図7に示す特性は、電磁界シミュレーションによって求めたものである。数値kは、アンテナ装置100と金属導体30との間隔Dを変化させた場合において、S11パラメータが−6dB以下になる周波数帯域幅の標準偏差を周波数帯域幅の平均値で除算して得る値である。平均値は、アンテナ装置100と金属導体30との間隔Dを変化させた場合において、S11パラメータが−6dB以下になる周波数帯域幅の平均値である。数値kが小さいほど、間隔Dの変化に対する周波数帯域幅の変動が小さいことを表す。
ここでは、基板の表面にアンテナエレメント110、帯域幅拡張エレメント120、及びグランドプレーン50を設けて、長さaを最適値に設定したアンテナ装置100の数値kを四角いマーカで示す。長さaの最適値は、間隔Dを変化させた場合に数値kが最小になるときの長さaである。
また、基板を含まないアンテナ装置100において、長さaを最適値に設定した場合に得た数値kを菱形のマーカで示す。基板を含まないアンテナ装置100は、図1に示すようにアンテナエレメント110、帯域幅拡張エレメント120、及びグランドプレーン50のみが存在するアンテナ装置100であり、真空中に存在することになる。
また、図7には、比較用に帯域幅拡張エレメント120を含まないアンテナ装置の数値kを三角形のマーカで示す。比較用のアンテナ装置の数値kは、比較用のアンテナ装置に対する金属導体30の間隔Dを変化させた場合におけるS11パラメータが−6dB以下になる周波数帯域幅の標準偏差を平均値で除算して得る値である。平均値は、比較用のアンテナ装置に対する金属導体30の間隔Dを変化させた場合におけるS11パラメータが−6dB以下になる周波数帯域幅の平均値である。
図7に示すように、比較用のアンテナ装置の数値kは、三角形のマーカが示すように、高さhが10mm以上の場合に得られ、高さhが10mmのときに約1.85、高さhが15mmのときに約0.4、高さhが20mmから45mmの範囲では、約0.25〜約0.28であった。
また、基板の表面に設けたアンテナ装置100の数値kは、四角いマーカが示すように、高さhが5mmから45mmの範囲で、約0.07〜約0.12の範囲で略一定の値であった。
また、基板を含まないアンテナ装置100の数値kは、菱形のマーカが示すように、高さhが5mmから45mmの範囲で、約0.07〜約0.12の範囲で略一定の値であり、基板の表面に設けたアンテナ装置100の数値kと殆ど同一の値であった。
以上より、基板の表面に設けたアンテナ装置100、及び、基板を含まないアンテナ装置100は、比較用のアンテナ装置に比べて、数値kが小さく、高さhの変化に対する周波数帯域幅の変動が小さいことが分かる。
また、基板の表面に設けたアンテナ装置100、及び、基板を含まないアンテナ装置100は、数値kが殆ど等しいことから、基板のような誘電体の影響を殆ど受けないことが分かる。
以上、実施の形態のアンテナ装置100は、帯域幅拡張エレメント120を含むとともに、長さbを7λ/300≦b≦4.5λ/300の範囲に収まる小さな値にすることにより、金属導体30が近づいても放射特性が劣化しないことが分かった。
一般的に、金属導体30がアンテナエレメント(実施の形態のアンテナエレメントではなく、帯域幅拡張エレメント120を含まないアンテナ装置のアンテナエレメント)に近づくと、近づいていない場合に比べてアンテナエレメントに流れる電流が乱れる。
しかしながら、アンテナ装置100では、長さbを上述の範囲内の小さな値に設定することによって帯域幅拡張エレメント120をアンテナエレメント110から離しているため、帯域幅拡張エレメント120に流れる電流は、アンテナエレメント110に流れる電流の乱れの影響を受けにくくなる。そして、帯域幅拡張エレメント120に流れる電流が乱れにくくなると、グランドプレーン50に流れる電流も乱れにくくなって安定する。この結果、アンテナエレメント110に流れる電流が乱れにくくなり、アンテナ装置100の放射特性は、金属導体30が近づいても劣化しにくくなるものと考えられる。
従って、金属導体30が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置100を提供することができる。
なお、以上では、長さaと高さhが式(1)を満たす形態について説明したが、長さbが式(2)を満たせば、長さaと高さhが式(1)を満たさなくても放射特性の劣化を抑制できる場合には、長さaと高さhが式(1)を満たさなくてもよい。典型的には、長さaが、高さhを式(1)に代入して求まる長さaとの差が±20%に収まる長さに設定される場合である。
また、帯域幅拡張エレメント120は、図8に示すように変形してもよい。図8は、実施の形態の変形例におけるグランドプレーン50、アンテナエレメント110、及び帯域幅拡張エレメント120を拡大して示す図である。
図8(A)に示す帯域幅拡張エレメント120は、折り曲げ部122及び端部123の間の線路の線幅がX軸方向に広げられており、長さaは図8(A)に示すように大幅に短くされている。図8(A)における長さaは、給電点111及び折り曲げ部112の間の線路のX軸正方向側の端辺から、折り曲げ部122及び端部123の間の線路のX軸負方向側の端辺までの長さである。また、図8(A)では、給電点111及び折り曲げ部112の間の線路のX軸負方向側の端辺から、折り曲げ部122及び端部123の間の線路のX軸正方向側の端辺までの長さcは、49.25mmで固定値である。
図8(B)に示す帯域幅拡張エレメント120は、端部121及び折り曲げ部122の間の線路がX軸方向に短くされており、長さaは、給電点111及び折り曲げ部112の間の線路のX軸正方向側の端辺から、折り曲げ部122及び端部123の間の線路のX軸負方向側の端辺までの長さである。また、図8(B)では、アンテナエレメント110及び帯域幅拡張エレメント120の線幅は1.5mmであり、給電点111及び折り曲げ部112の間の線路のX軸負方向側の端辺から、折り曲げ部122及び端部123の間の線路のX軸正方向側の端辺までの長さcは、a+3.0mmである。
図8(C)に示す帯域幅拡張エレメント120は、図8(B)に示す帯域幅拡張エレメント120の長さaをより長くしたものである。
図9は、図8(A)〜(C)のアンテナ装置100における長さaに対する周波数帯域幅の特性を示す図である。図9において、実線は、図8(A)の構成で得られた周波数帯域幅の特性を示し、破線は、図8(B)及び(C)の構成で得られた周波数帯域幅の特性を示す。
金属導体30をアンテナ装置100の左側に配置して間隔Dを70mmに固定した状態で、図8(A)のアンテナ装置100における長さaと、図8(B)及び(C)のアンテナ装置100における長さaとを、8mm、18mm、28mm、38mm、48mmに変更したところ、両者の特性は略同一であった。両者とも、長さaが増大するに従って、周波数帯域幅は増大した。
このため、端辺50Aと帯域幅拡張エレメント120との間のスリットの長さaが周波数帯域幅の増大に効いていることが分かった。
以上では、アンテナ装置100について説明したが、以下では、金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置100を設計するアンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法について説明する。
図10は、実施の形態のアンテナ設計装置が適用されるコンピュータシステムの斜視図である。図10に示すコンピュータシステム10は、本体部11、ディスプレイ12、キーボード13、マウス14、及びモデム15を含む。
本体部11は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)、及びディスクドライブ等を内蔵する。ディスプレイ12は、本体部11からの指示により画面12A上に解析結果等を表示する。ディスプレイ12は、例えば、液晶モニタであればよい。キーボード13は、コンピュータシステム10に種々の情報を入力するための入力部である。マウス14は、ディスプレイ12の画面12A上の任意の位置を指定する入力部である。モデム15は、外部のデータベース等にアクセスして他のコンピュータシステムに記憶されているプログラム等をダウンロードする。
コンピュータシステム10にアンテナ設計装置としての機能を持たせるプログラムは、ディスク17等の可搬型記録媒体に格納されるか、モデム15等の通信装置を使って他のコンピュータシステムの記録媒体16からダウンロードされ、コンピュータシステム10に入力されてコンパイルされる。
コンピュータシステム10にアンテナ設計装置としての機能を持たせるプログラムは、コンピュータシステム10をアンテナ設計装置として動作させる。このプログラムは、例えばディスク17等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されていてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ディスク17、ICカードメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体に限定されるものではない。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、モデム15又はLAN等の通信装置を介して接続されるコンピュータシステムでアクセス可能な各種記録媒体を含む。
図11は、コンピュータシステム10の本体部11内の要部の構成を説明するブロック図である。本体部11は、バス20によって接続されたCPU21、RAM又はROM等を含むメモリ部22、ディスク17用のディスクドライブ23、及びハードディスクドライブ(HDD)24を含む。実施の形態では、ディスプレイ12、キーボード13、及びマウス14は、バス20を介してCPU21に接続されているが、これらはCPU21に直接的に接続されていてもよい。また、ディスプレイ12は、入出力画像データの処理を行う周知のグラフィックインタフェース(図示せず)を介してCPU21に接続されていてもよい。
コンピュータシステム10において、キーボード13及びマウス14は、アンテナ設計装置の入力部である。ディスプレイ12は、アンテナ設計装置に対する入力内容等を画面12A上に表示する表示部である。
なお、コンピュータシステム10は、図10及び図11に示す構成のものに限定されず、各種周知の要素を付加してもよく、又は代替的に用いてもよい。
図12は、アンテナ設計装置200の機能構成を示す図である。アンテナ設計装置200は、設計処理部210及びメモリ220を含む。設計処理部210は、アンテナ設計装置200がアンテナ設計プログラムを実行することによって実現される機能を表したものであり、メモリ220は、アンテナ設計装置200に含まれるRAM及びROM等のメモリを機能的に表したものである。
ここでは、一例として、メモリ220には式(1)を表すデータが格納されていることとする。
設計処理部210は、設計者から入力される長さa又は高さhの値を式(1)に代入することによって、高さh又は長さaを算出する。また、設計処理部210は、設計者から入力される通信周波数における波長λを計算し、次式(3)を満たす長さbの範囲を算出する。
Figure 2020053809
設計処理部210は、算出した高さh又は長さaと、長さbの範囲とをディスプレイ12に表示する。以上でアンテナ設計装置200によるアンテナ装置100の設計処理が終了する。
メモリ220は、式(1)、(3)を表すデータ、周波数を真空中の波長λに換算する換算式を表すデータ、及び、アンテナ設計プログラム等のアンテナ装置100の設計処理に必要なデータを格納する。
図13は、アンテナ設計装置200の設計処理部210がアンテナ設計プログラムを実行することによって行われる処理を示すフローチャートである。図13のフローチャートによって実行される方法は、実施の形態のアンテナ設計方法である。
設計処理部210は、設計者からアンテナ装置100の設計処理を開始する操作が行われると処理を開始する(スタート)。
設計処理部210は、設計者から入力される長さa又は高さhの値を取得する(ステップS1)。
設計処理部210は、設計者から入力される通信周波数の値を取得する(ステップS2)。
設計処理部210は、入力された長さa又は高さhと式(1)とに基づいて、高さh又は長さaを算出する(ステップS3)。設計処理部210は、長さaが入力された場合には、式(1)に長さaを代入して高さhを算出し、高さhが入力された場合には、式(1)を長さaについて変形して高さhを代入することにより、長さaを算出する。
設計処理部210は、取得した通信周波数を換算式に代入して波長λを計算する(ステップS4)。
設計処理部210は、計算した波長λを式(3)に代入し、長さbの範囲を算出する(ステップS5)。
設計処理部210は、算出した高さh又は長さaと長さbの範囲とをディスプレイ12に表示する(ステップS6)。
設計処理部210は、ステップS6の処理を終えると、一連の処理を終了する(エンド)。
以上のように、アンテナ設計装置200は、設計者から入力される長さa又は高さhと通信周波数の値とに基づいて、高さh又は長さaと長さbの範囲とを算出する。
算出される高さh又は長さaと長さbの範囲は、金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置100の設計に用いることができる値である。
従って、実施の形態によれば、金属導体が近づいても放射特性の劣化を抑制できるアンテナ装置を設計するアンテナ設計装置200、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法を提供することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態のアンテナ装置、アンテナ設計装置、アンテナ設計プログラム、及びアンテナ設計方法について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
端辺を有するグランドプレーンと、
前記端辺の近傍に配置される給電点から、平面視で前記端辺から離間する方向に延在する逆L型のアンテナエレメントと、
前記給電点又は前記給電点の近傍に接続される第1端部から前記端辺に沿って折り曲げ部まで延在する第1線路と、前記折り曲げ部で平面視で前記第1線路に対して折り曲げられて前記端辺に接続される第2端部まで延在する第2線路とを有する帯域幅拡張エレメントと
を含み、
前記第2線路の前記折り曲げ部と前記第2端部との間の長さbは、前記アンテナエレメントの通信周波数における波長をλとすると、0.7λ/300≦b≦4.5λ/300である、アンテナ装置。
(付記2)
前記アンテナエレメントの前記端辺に沿って延在する区間の線路と、前記端辺との間隔は、前記第1線路の長さと相関があり、
前記間隔が狭いほど、前記第1線路の長さは短くなる、付記1記載のアンテナ装置。
(付記3)
前記第1線路の長さをa、前記間隔をhとすると次式(4)が成立する、付記1又は2記載のアンテナ装置。
Figure 2020053809
ただし、m、nは、複数の前記第1線路の長さa及び前記間隔hの組み合わせによって決まる係数である。
(付記4)
端辺を有するグランドプレーンと、
前記端辺の近傍に配置される給電点から、平面視で前記端辺から離間する方向に延在する逆L型のアンテナエレメントと、
前記給電点又は前記給電点の近傍に接続される第1端部から前記端辺に沿って折り曲げ部まで延在する第1線路と、前記折り曲げ部で平面視で前記第1線路に対して折り曲げられて前記端辺に接続される第2端部まで延在する第2線路とを有する帯域幅拡張エレメントと
を含むアンテナ装置における、前記第2線路の前記折り曲げ部と前記第2端部との間の長さbを算出するアンテナ設計装置であって、
次式(5)を満たす前記長さbを算出する、アンテナ設計装置。
Figure 2020053809
ただし、λは前記アンテナエレメントの通信周波数における波長である。
(付記5)
端辺を有するグランドプレーンと、
前記端辺の近傍に配置される給電点から、平面視で前記端辺から離間する方向に延在する逆L型のアンテナエレメントと、
前記給電点又は前記給電点の近傍に接続される第1端部から前記端辺に沿って折り曲げ部まで延在する第1線路と、前記折り曲げ部で平面視で前記第1線路に対して折り曲げられて前記端辺に接続される第2端部まで延在する第2線路とを有する帯域幅拡張エレメントと
を含むアンテナ装置における、前記第2線路の前記折り曲げ部と前記第2端部との間の長さbを算出するアンテナ設計プログラムであって、
コンピュータが、次式(6)を満たす前記長さbを算出する、アンテナ設計プログラム。
Figure 2020053809
ただし、λは前記アンテナエレメントの通信周波数における波長である。
(付記6)
端辺を有するグランドプレーンと、
前記端辺の近傍に配置される給電点から、平面視で前記端辺から離間する方向に延在する逆L型のアンテナエレメントと、
前記給電点又は前記給電点の近傍に接続される第1端部から前記端辺に沿って折り曲げ部まで延在する第1線路と、前記折り曲げ部で平面視で前記第1線路に対して折り曲げられて前記端辺に接続される第2端部まで延在する第2線路とを有する帯域幅拡張エレメントと
を含むアンテナ装置における、前記第2線路の前記折り曲げ部と前記第2端部との間の長さbを算出するアンテナ設計方法であって、
コンピュータが、次式(7)を満たす前記長さbを算出する、アンテナ設計方法。
Figure 2020053809
ただし、λは前記アンテナエレメントの通信周波数における波長である。
100 アンテナ装置
50 グランドプレーン
50A 端辺
110 アンテナエレメント
111 給電点
112 折り曲げ部
113 端部
120 帯域幅拡張エレメント
121 端部
122 折り曲げ部
123 端部

Claims (5)

  1. 逆Lアンテナの給電点近傍からGNDに接続されるL型線路を有し、
    前記L型線路の折り曲げ部から前記GNDに接続する長さbを、
    0.7λ/300≦b≦4.5λ/300
    としたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記L型線路は、
    前記給電点近傍から前記折り曲げ部までの長さaを備え、
    前記長さaは、前記逆Lアンテナの高さhによって可変である
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 逆Lアンテナの給電点近傍からGNDに接続されるL型線路を有するアンテナ装置における、前記L型線路の折り曲げ部から前記GNDに接続する長さbを設計するアンテナ設計装置であって、
    次式(1)を満たす前記長さbの範囲を算出する、アンテナ設計装置。
    Figure 2020053809
    ただし、λは前記逆Lアンテナの通信周波数における波長である。
  4. 逆Lアンテナの給電点近傍からGNDに接続されるL型線路を有するアンテナ装置における、前記L型線路の折り曲げ部から前記GNDに接続する長さbを設計するアンテナ設計プログラムであって、
    コンピュータが、次式(2)を満たす前記長さbの範囲を算出する、アンテナ設計プログラム。
    Figure 2020053809
    ただし、λは前記逆Lアンテナの通信周波数における波長である。
  5. 逆Lアンテナの給電点近傍からGNDに接続されるL型線路を有するアンテナ装置における、前記L型線路の折り曲げ部から前記GNDに接続する長さbを設計するアンテナ設計方法であって、
    コンピュータが、次式(3)を満たす前記長さbの範囲を算出する、アンテナ設計方法。
    Figure 2020053809
    ただし、λは前記逆Lアンテナの通信周波数における波長である。
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