以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的には繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態に従うエネルギ表示装置が適用されるエネルギシステムの構成例を示すブロック図である。
図1を参照して、エネルギシステム100は、ユーザインタフェースのためのリモートコントール装置200(以下、単に「リモコン200」とも称する)へのユーザ入力に応じて制御される。以下の説明で明らかになるように、図1に例示されたエネルギシステム100は、コージェネレーションシステムとして構成されている。
エネルギシステム100は、発電ユニット20と、ソーラ電池パネル26とを発電要素として備える。ソーラ電池パネル26による発電電力は、パワーコンディショナ27によって、系統電源と同等の交流電力に変換された後、分電盤28に送られる。発電ユニット20は、作動時には、系統電源と同等の交流電力を分電盤28へ送出する。たとえば、発電ユニット20は、ガスを改質して水素を得る燃料電池および当該燃料電池による発電電力(直流電力)を上記交流電力に変換する電力変換器によって構成される。あるいは、発電ユニット20は、ガスを燃料とするエンジン、当該エンジンの出力によって発電する発電機、および、発電機の出力電力を上記交流電力に変換する電力変換器によって構成することも可能である。
分電盤28は、家屋内の各所に配置された電気負荷25へ電力を分配する。電気負荷25は、たとえば、冷蔵庫、空調機器、調理器具、照明器具等の電気機器類を含む。電気負荷25による使用電力は、電力計29dによって計測することができる。
発電ユニット20およびパワーコンディショナ27から分電盤28へ出力された発電電力よりも、分電盤28から電気負荷へ供給される使用電力が大きい場合には、不足分の電力が系統電源より買電される。反対に、発電電力が消費電力よりも大きい場合には、太陽光発電による発電電力のうち、余剰分の電力が系統電源へ売電される。売電電力および買電電力は、電力量計29aを用いて計測することができる。
なお、図示は省略しているが、発電ユニット20およびパワーコンディショナ27の各々には、出力制御のために実際の発電電力を検出するためのセンサ類が配置されている。すなわち、電力量計29aおよび電力計29dの出力によらず、発電ユニット20およびパワーコンディショナ27の発電電力を検出することも可能である。
また、電力量計29aを用いて検知された売電電力または買電電力と、発電ユニット20およびパワーコンディショナ27からの情報によって検知された発電電力との差から、電気負荷25による使用電力を求めることも可能である。この場合には、電力計29dの配置を不要とすることが可能である。
エネルギシステム100は、さらに、熱交換器を有する加熱装置21と、貯湯タンク22と、補助熱源機23と、コントローラ24とを備える。
加熱装置21は、発電ユニット20からの排熱を利用した熱交換によって、入水を加熱することによって温水を生成する。加熱装置21で生成された温水は貯湯タンク22に貯留される。補助熱源機23は、たとえば、ガス燃焼方式の熱源機によって構成される。貯湯タンク22に貯留された温水は、補助熱源機23によって加熱され、または加熱されることなく所定温度に調整されて、一般給湯用に用いられる。
エネルギシステム100への入水量は、水量計29cによって計測される。また、発電ユニット20および補助熱源機23における燃料ガスの使用量は、ガス流量計29bによって計測される。
エネルギシステム100の各部の動作は、リモコン200へのユーザ指示(運転オン/オフおよび温度設定、時刻設定等)に従ってエネルギシステム100が動作するように、コントローラ24によって制御される。コントローラ24は、代表的には、マイクロコンピュータによって構成される。
また、電力量計29a、ガス流量計29b、水量計29cおよび、電力計29dによる計測値は、コントローラ24に送信される。さらに、コントローラ24は、発電ユニット20およびソーラ電池パネル26のそれぞれによる発電電力を、発電ユニット20およびパワーコンディショナ27から受信するように構成されてもよい。
なお、補助熱源機23をガス燃焼方式の熱源機とした場合、そのガス使用量をガス流量計29bで計測させることは可能であるが、必ずしもこれに限定されず、たとえば湯水加熱に要した熱量や燃料ガスの発熱量に基づいて演算する手法を用いることも可能である。
このように、コントローラ24は、電力量計29a、ガス流量計29b、水量計29cおよび、電力計29dによる計測値に基づいて、上述の「エネルギ処理状況に関するデータ」を取得することができる。
リモコン200は、たとえば台所や浴室の壁面に固定されて使用される壁掛け方式のものであり、樹脂製の筐体(図示せず)に格納されて構成される。すなわち、リモコン200は複数個配置されてもよい。
リモコン200は、制御部210と、スピーカ213と、マイク214と、通信部220と、操作部230と、表示部300とを含む。
制御部210は、代表的にはマイクロコンピュータによって構成されて、リモコン200の各部の動作制御やデータ処理を実行する。通信部220は、エネルギシステム100のコントローラ24との間でデータ通信を実行するように構成される。
表示部300は、ユーザが視認できる態様で情報やデータを表示するために、液晶パネルあるいは有機ELパネルなどを用いて構成される。後述するように、表示部300は、所定部位におけるユーザの押圧動作を認識可能に構成できるタッチパネルによって構成される。表示部300における表示内容は、制御部210によって制御される。
操作部230は、ユーザ指示を入力するための操作スイッチ(図示せず)を含んで構成される。操作部230は、上記タッチパネル上に操作ボタンの態様で表示された所定領域(以下、「操作部表示領域」とも称する)を含む。
スピーカ213は、制御部210から指令された音声データや音楽データを出力する。これにより、ユーザが聴認される情報を出力できる。また、マイク214およびスピーカ213を用いて、複数のリモコン200間でユーザ同士の会話が可能となる。
なお、エネルギシステム100のコントローラ24および/またはリモコン200の制御部210には、現在日時などを検知するためのカレンダ・クロック(図示せず)がさらに設けられる。
制御部210は、表示部300を利用したデータ表示を制御することができる。これにより、タッチパネルを含む操作部230のスイッチ操作などに基づいて、所定期間におけるエネルギ消費量や発電量などの「エネルギ処理状況に関するデータ」を表示部300に表示することができる。すなわち、本実施の形態では、リモコン200によって「エネルギ表示装置」が構成される。
特に、本実施の形態に従うエネルギ表示装置では、エネルギ処理の内容を示すデータ項目、およびエネルギ処理の期間の少なくとも一方が互いに異なる、複数の「エネルギ処理状況に関するデータ」の中から、ユーザによって、表示対象となる「エネルギ処理状況に関するデータ」が選択される。以下では、表示対象となる「エネルギ処理状況に関するデータ」を、単に、「表示対象データ」とも称する。すなわち、エネルギ表示装置は、ユーザによって選択された表示対象データの表示を行なうものである。
制御部210は、上記データ表示に必要となる、電力などのエネルギの量を料金に換算するためのデータや、過去のエネルギ消費量のデータなどの種々のデータを記憶している。これらのデータは、コントローラ24から通信によって取得することができる。あるいは、制御部210は、コントローラ24を介さずに、電力量計29a、ガス流量計29b、水量計29cおよび電力計29dとの直接の通信によって、これらのデータを取得することも可能である。
また、これらのデータはエネルギシステム100のコントローラ24に記憶されてもよい。この場合には、データ表示のための制御部210からの要求に応じて、コントローラ24から制御部210へ通信部220を経由しでデータが送信される。
次に、本実施の形態に従うエネルギ表示装置におけるデータ表示について、表示部300に表示される画面の具体例を挙げて説明する。
図2は、本実施の形態に従うエネルギ表示装置におけるデータ表示の第1の画面例を示す図である。
図2に示される横長長方形状の表示画面310は、表示部300に示される。表示画面310は、タッチパネルにより構成されており、表示対象データD1のグラフ表示と、表示対象データD1を選択するためのユーザ指示を受付ける操作部230とを並べて表示することができる。
なお、本実施の形態において、「表示対象データD1」とは、ユーザによって選択された「エネルギ処理状況に関するデータ」についての、ユーザによって設定された所定期間における積算値を表すデータである。また、「表示対象データD1のグラフ表示」とは、表示対象データD1であるデータ積算値を、上記所定期間よりも短い期間に細分化した内訳データをグラフ表示することである。一方、「表示対象データD1の数値表示」とは、上記所定期間におけるデータ積算値を数値表示することである。
図2では、エネルギシステム100での「今日の使用電力量」が表示対象データD1に選択されている場合の画面例を説明する。本実施の形態では、「エネルギ処理状況に関するデータ」として、上記使用電力量の他、系統電源からの買電電力量(買電量)、系統電源に対する売電電力量(売電量)、燃料ガスの使用量、エネルギシステム100への入水量(入水量)、一次エネルギ(化石燃料、原子力燃料、水力・太陽光など自然から得られるエネルギ)の消費量を選択可能である。
図2を参照して、表示画面310には、4つの表示領域301〜304が設けられる。表示領域301は、表示対象データD1を表示するための表示領域(以下、「データ表示領域」とも称する)である。表示領域302〜304は、表示対象データD1を選択するための操作部230を表示するための表示領域(操作部表示領域)である。データ表示領域301および操作部表示領域302〜304における表示内容は、制御部210によって制御される。
データ表示領域301には、表示対象データD1がグラフ表示される。たとえば、今日が2015年12月24日であるときには、データ表示領域301には、2015年12月24日の使用電力量が、グラフ表示される。たとえば、12月24日における使用電力量(たとえば、123.45kWh)を1時間毎にさらに細分化した内訳データを示すグラフG1によって、棒グラフの態様で表示対象データD1が表示される。さらに、データ表示領域301には、グラフG1とともに、使用電力量(123.45kWh)が数値表示されてもよい。
操作部表示領域302〜304は、表示画面310の上辺、下辺および右辺のいずれかに沿ってそれぞれ配置される。言い換えれば、操作部表示領域302〜304は、表示画面310の左辺を除いた残りの三辺に沿ってそれぞれ配置される。
利き手が右手であるユーザは、一般的に、表示画面310上の操作部を右手でタッチする。したがって、表示画面310の左辺に沿って操作部表示領域を配置すると、ユーザが表示対象データD1を選択するために当該領域をタッチするときに、データ表示領域301がユーザの右手で覆われてしまう。その結果、グラフ表示が見づらくなり、ユーザの操作性が低下する。図2に示されるように、表示画面310の左辺以外の辺に沿って操作部表示領域を配置することで、上述したようなユーザの操作性の低下を防ぐことができる。
操作部表示領域302(第1の表示領域)は、データ表示領域301の下側に配置される。たとえば、操作部表示領域302は横長長方形状を有しており、表示画面310の下辺に沿って配置されている。操作部表示領域302には、横方向に配列された複数のアイコンIC1〜IC6と、アイコンIC1〜IC6を挟んで両端にそれぞれ配置された2個の操作ボタン11,12とが表示される。
アイコンIC1〜IC6は、エネルギ処理の内容に関連付けられた画像情報によって構成される。たとえば、アイコンIC1〜IC6は、「使用電力量」、「買電量」、「売電量」、「燃料ガスの使用量」、「入水量」、および「一次エネルギの消費量」にそれぞれ関連付けられた画像情報によって構成される。なお、図2の例では、画像情報のみによって各アイコンが構成されるが、各アイコンは、画像情報および文字情報の組合せ、あるいは、文字情報のみによって構成されてもよい。複数のアイコンIC1〜IC6は、複数のデータ項目にそれぞれ関連付けられた複数の「第1のアイコン」の一実施例を構成する。
ユーザは、表示画面310上で操作ボタン11,12にタッチすることによって、アイコンIC1〜IC6を選択的にアクティブ化(活性化)することができる。たとえば、アイコンIC3がアクティブ状態である場合において、ユーザが操作ボタン11を1回タッチすると、アイコンIC3が非アクティブ化(非活性化)され、アイコンIC3の左隣りに位置するアイコンIC2がアクティブ化される。これに対して、ユーザが操作ボタン12を1回タッチすると、アイコンIC3が非アクティブ化され、アイコンIC3の右隣りに位置するアイコンIC4がアクティブ化される。
上述のように、ユーザは、操作ボタン11,12を操作してアイコンIC1〜IC6を選択的にアクティブ化することによって、表示対象データD1のデータ項目を選択することができる。すなわち、操作部表示領域302は、表示対象データD1のデータ項目を選択するための操作を受付ける「第1の操作手段」を表示する。以下では、第1の操作手段を、「データ項目選択スイッチSW1」とも称する。
図2の例では、ユーザがアイコンIC1をアクティブ化することによって、エネルギシステム100での「使用電力量」が、表示対象データD1に選択されている。図2に示されるように、操作部表示領域302では、アクティブ状態のアイコンIC1と、非アクティブ状態のアイコンIC2〜IC6とで表示態様を異ならせることができる。たとえば、アイコンIC1の表示色をアイコンIC2〜IC6の表示色と異ならせることで、アイコンIC1を強調表示できる。なお、強調表示には、アイコンの表示色の変更の他に、表示輝度の変更や点灯表示などが適用可能である。
さらに、図2に示すように、データ表示領域301の上側に、グラフ表示のタイトルを示すタイトル表示T1として、表示対象データD1のデータ項目(たとえば、「使用電力量」)を表示してもよい。
操作部表示領域303(第2の表示領域)は、データ表示領域301の右側に配置される。たとえば、操作部表示領域303は、縦長長方形状を有しており、表示画面310の右辺に沿って配置されている。操作部表示領域303には、縦方向に配列された複数のタブ13,14,15が表示される。複数のタブ13,14,15は、複数の期間長にそれぞれ関連付けられた複数の「第2のアイコン」の一実施例を構成する。
ユーザは、表示画面310上で複数のタブ13,14,15に選択的にタッチすることによって、表示対象データD1の期間長を選択することができる。すなわち、操作部表示領域303は、表示対象データD1の期間長を選択するための操作を受付ける「第2の操作手段」を表示する。以下では、第2の操作手段を、「期間長選択スイッチSW2」とも称する。
図2の例では、タブ13を選択することによって、表示対象データD1の期間長が「日」に選択されている。この場合において、表示対象データD1の期間のデフォルト値は「今日」に設定される。この結果、データ表示領域301には、表示対象データD1に相当する、「本日(2015年12月24日)の使用電力量」が表示される。
操作部表示領域303では、選択状態のタブ13と、非選択状態のタブ14,15とで表示態様を異ならせることができる。たとえば、タブ13の表示色をタブ14,15の表示色と異ならせることによって、タブ13を強調表示できる。強調表示には、タブの表示色の変更の他に、表示輝度の変更や点灯表示などが適用可能である。
操作部表示領域304(第3の表示領域)は、データ表示領域301の上側に配置される。たとえば、操作部表示領域304は、縦長長方形状を有しており、表示画面310の上辺に沿って配置されている。操作部表示領域304には、横方向に配列された2個の操作ボタン16,17が表示される。さらに、操作ボタン16と操作ボタン17との中間には、表示対象データD1の期間を示す文字情報T2が表示される。図2の例では、期間長が「日」であるときの期間のデフォルト値に相当する、「今日(12月24日)」の日付を示す文字情報T2が表示されている。
ユーザは、表示画面310上で操作ボタン16,17を選択的にタッチすることによって、表示対象データD1の期間を選択することができる。次に、タブ13が選択されて、表示対象データD1の期間長に「日」が選択されたときの表示対象データD1の期間の選択について図3を用いて説明する。
図3は、本実施の形態に従うエネルギ表示装置におけるデータ表示の第2の画面例を示す図である。図3(a)には、図2の状態の表示画面310において操作ボタン16が1回操作されたきの表示画面310が示される。図3(b)には、図3(a)の状態の表示画面310において操作ボタン17が1回操作されたときの表示画面310が示される。
図3(a)を参照して、図2の状態からユーザが操作ボタン16を1回操作すると、表示対象データD1の期間が1日分繰り下げられて、「昨日(12月23日)」となる。これにより、「昨日(12月23日)の使用電力量」が、表示対象データD1としてデータ表示領域301に表示される。たとえば、12月23日における使用電力量(たとえば、132.45kWh)をさらに細分化したグラフG2によって、表示対象データD1が表示される。データ表示領域301には、グラフG2とともに、昨日の使用電力量(132.45kWh)が数値表示されてもよい。図3(a)の状態で、操作部表示領域304には、昨日(12月23日)の日付を示す文字情報T2が表示される。
図3(b)では、図3(a)の状態(操作ボタン16を1回操作した後)で、操作ボタン17を1回操作すると、表示対象データD1の期間が1日分戻されて、「今日(12月24日)」となる。これにより、図2の表示画面310に復帰し、「本日(12月24日)の使用電力量」が、表示対象データD1としてデータ表示領域301に表示される。
このように、期間長選択スイッチSW2において表示対象データD1の期間長が「日」に選択されている場合、表示対象データD1の期間のデフォルト値は「今日」に設定される。そして、この場合において、操作ボタン16が1回操作されると、表示対象データD1の期間が1日分繰り下がる。これに対して、操作ボタン17が1回操作されると、操作ボタン16によって繰り下げられた期間が1日分戻される。
これによれば、たとえば、表示対象データD1の期間長が「日」に選択されている場合には、操作ボタン16への操作によって、表示対象データD1の期間を前週の同一曜日(同曜)に設定することもできるため、ユーザは、本日と、前週の同曜日との間で、エネルギ処理状況に関するデータを容易に比較することが可能となる。
すなわち、操作部表示領域304は、各々が期間長選択スイッチSW2によって選択された期間長を有する複数の期間から、表示対象データD1の期間を選択するための操作を受付ける「第3の操作手段」を構成する。以下では、第3の操作手段を、「期間選択スイッチSW3」とも称する。
このように、本実施の形態に従うエネルギ表示装置によれば、ユーザは、期間選択スイッチSW3を操作することによって、期間長選択スイッチSW2によって選択された期間長に従って、表示対象データD1の期間を切替えることができる。
次に、図4を用いて、本実施の形態に従うエネルギ表示装置における期間長選択スイッチSW2と期間選択スイッチSW3との関係性についてさらに説明する。図4は、本実施の形態に従うエネルギ表示装置におけるデータ表示の第3の画面例を示す図である。
図4(a)〜(c)に示される表示画面310は、表示部300に表示される。図4(a)には、図2の状態の表示画面310と同じものが示されている。すなわち、図4(a)では、ユーザが、データ項目選択スイッチSW1においてアイコンIC1をアクティブ化し、かつ、期間長選択スイッチSW2においてタブ13を選択することによって、「本日(2015年12月24日)の使用電力量」が、表示対象データD1に選択されている。この結果、データ表示領域301には、本日の使用電力量(たとえば、123.45kWh)が、グラフG1によって表示されるとともに数値表示されている。また、操作部表示領域304には、表示対象データD1の期間を示す文字情報T2に相当する、本日(12月24日)の日付が表示されている。
図3で示したように、図4(a)の状態で、ユーザが期間選択スイッチSW3の操作ボタン16を1回操作する毎に、表示対象データD1の期間は1日分ずつ繰り下がる。一方、ユーザが操作ボタン17を1回操作する毎に、操作ボタン16によって繰り下げられた期間が1日分ずつ戻される。
次に、図4(b)の例では、ユーザが期間長選択スイッチSW2においてタブ14を選択することによって、表示対象データD1の期間長が「月」に選択されている。この場合において、表示対象データD1の期間のデフォルト値は「今月」に設定される。この結果、図4(b)では、表示対象データD1に相当する、「今月(12月)の使用電力量」が、データ表示領域301に表示される。たとえば、12月における使用電力量(たとえば、1,234.5kWh)を1日毎にさらに細分化した内訳データを示すグラフG3によって、棒グラフの態様で表示対象データD1が表示される。
さらに、グラフG3とともに、12月における使用電力量(1,234.5kWh)が数値表示されてもよい。また、12月における使用電力量と並んで、12月における使用電力量の目標値(たとえば、1,230.5kWh)が数値表示されてもよい。
図4(b)の状態で、操作部表示領域304には、期間長が「月」であるときの期間のデフォルト値に相当する、今月(12月)の日付を示す文字情報T2が表示されている。この状態において、期間選択スイッチSW3の操作ボタン16が1回操作されると、表示対象データD1の期間が「先月(11月)」に1か月分だけ繰り下がる。これにより、先月(11月)の使用電力量が、データ表示領域301に表示される。
また、この状態(操作ボタン16を1回操作した後)から、操作ボタン17が1回操作されると、表示対象データD1の期間が、「今月(12月)」に1月分戻される。これにより、図4(b)の表示画面310に復帰する。
これによれば、たとえば、表示対象データD1の期間長が「月」に選択されている場合には、操作ボタン16への操作によって、表示対象データD1の期間を昨年の同一月(同月)に設定することもできるため、ユーザは、今月と昨年の同月との間で、エネルギ処理状況に関するデータを容易に比較することができる。
さらに、図4(c)の例では、ユーザが期間長選択スイッチSW2においてタブ15を選択することによって、表示対象データD1の期間長が「年」に選択されている。この場合において、表示対象データD1の期間のデフォルト値が「今年」に設定される。この結果、図4(c)では、表示対象データD1に相当する、「今年(2015年)の使用電力量」が、データ表示領域301に表示される。たとえば、2015年における使用電力量(たとえば、123,456kWh)を1か月毎にさらに細分化した内訳データを示すグラフG4によって、棒グラフの態様で表示対象データD1が表示される。さらに、グラフG4とともに、今年の使用電力量(123,456kWh)および今年の使用電力量の目標値(図示せず)が数値表示されてもよい。
図4(c)の状態で、操作部表示領域304には、期間長が「年」であるときの期間のデフォルト値に相当する、今年(2015年)の日付を示す文字情報T2が表示されている。この状態において、期間選択スイッチSW3の操作ボタン16が1回操作されると、表示対象データD1の期間が「昨年(2014年)」に1年分だけ繰り下がる。これにより、昨年(2014年)の使用電力量が、データ表示領域301に表示される。
また、この状態(操作ボタン16を1回操作した後)から、操作ボタン17が1回操作されると、表示対象データD1の期間が、「今年(2015年)」に1年分戻される。これにより、図4(c)の表示画面310に復帰する。
図4(a)〜(c)を通じて、期間選択スイッチSW3において選択することができる複数の期間は、期間長選択スイッチSW2によって選択された期間長に従って変化する。これにより、ユーザが期間選択スイッチSW3の操作ボタン16を操作する毎に、表示対象データD1の期間は、期間長選択スイッチSW2(タブ13〜15)によって選択された期間長に従って、1つずつ繰り下がる。これに対して、ユーザが操作ボタン17を操作する毎に、操作ボタン16によって繰り下げられた期間が、当該期間長に従って1つずつ戻される。そして、操作ボタン16,17を操作する毎に、表示対象データD1の期間を示す文字情報T2の表示が切替えられる。
したがって、ユーザは、表示画面310上で期間長選択スイッチSW2を用いて表示対象データD1の期間長を選択すると、操作部表示領域304に表示されている文字情報T2を参照しながら期間選択スイッチSW3を操作することによって、表示対象データD1の期間を選択することができる。
これによれば、データ表示領域301に表示されている表示対象データD1(たとえば、本日の使用電力量)を、期間長が異なる別の期間の表示対象データD1(たとえば、先月の使用電力量)に切替える場面において、ユーザは、表示対象データD1の期間長を選択する操作と、表示対象データD1の期間を選択する操作とを、別の画面へ切替える操作を挟むことなく、連続的に行なうことができる。この結果、データ表示の切替えにおけるユーザの操作性を向上させることができる。
図5は、本実施の形態に従うエネルギ表示装置におけるデータ表示のための制御処理を説明するフローチャートである。図5に示すフローチャートは、たとえばリモコン200の制御部210により実行される。
図5を参照して、制御部210は、ステップS01により、表示画面310の操作部表示領域302へのユーザ入力に基づいて、データ項目選択スイッチSW1が操作されたか否かを判定する。
データ項目選択スイッチSW1が操作されている場合(S01のYES判定時)、操作ボタン11,12へのユーザ操作に従って、アイコンIC1〜IC6のいずれか1つが選択的にアクティブ化される。このとき、制御部210は、アクティブ状態のアイコンと、非アクティブ状態のアイコンとで表示態様を異ならせる。
制御部210は、ステップS02により、アクティブ化されたアイコンに基づいて表示対象データD1のデータ項目を設定する。次に、制御部210は、ステップS03により、操作部表示領域303へのユーザ入力に基づいて、期間長選択スイッチSW2が操作されたか否かを判定する。
期間長選択スイッチSW2のタブ13が選択された場合(S03の13)、制御部210は、処理をステップS04に進めて、表示対象データD1の期間長を「日」に設定する。そして、制御部210は、ステップS05により、表示対象データD1の期間を、デフォルト値である「今日」に設定する。
制御部210は、ステップS06により、ステップS02,S05にてそれぞれ設定したデータ項目および期間(今日)を表す表示対象データD1を、データ表示領域301に表示する。制御部210は、たとえば、表示対象データD1を1時間毎に細分化したグラフによって、表示対象データD1を表示する。制御部210はさらに、表示対象データD1および目標値等を数値表示する。
制御部210は、ステップS07により、表示画面310の操作部表示領域304へのユーザ入力に基づいて、期間選択スイッチSW3が操作されたか否かを判定する。期間選択スイッチSW3が操作されている場合(S07のYES判定時)、制御部210は、操作ボタン16,17が操作される毎に、1日分ずつ繰り下げまたは戻すことにより、表示対象データD1の期間を切替える(ステップS08)。制御部210は、ステップS09により、切替え後の期間を表す表示対象データD1をデータ表示領域301に表示する。
ステップS03に戻って、期間長選択スイッチSW2のタブ14が選択されている場合(S03の14)、制御部210は、処理をステップS10に進めて、表示対象データD1の期間長を「月」に設定する。そして、制御部210は、ステップS11により、表示対象データD1の期間を、デフォルト値である「今月」に設定する。
制御部210は、ステップS12により、ステップS02,S11にてそれぞれ設定したデータ項目および期間(今月)を表す表示対象データD1を、データ表示領域301に表示する。制御部210は、たとえば、表示対象データD1を日間(1日〜末日)に細分化したグラフによって、表示対象データD1を表示する。制御部210はさらに、表示対象データD1および目標値等を数値表示する。
制御部210は、ステップS13により、表示画面310の操作部表示領域304へのユーザ入力に基づいて、期間選択スイッチSW3が操作されたか否かを判定する。
期間選択スイッチSW3が操作されている場合(S13のYES判定時)、制御部210は、操作ボタン16,17が操作される毎に、1か月分ずつ繰り下げまたは戻すことにより、表示対象データD1の期間を切替える(ステップS14)。制御部210は、ステップS09により、切替え後の期間を表す表示対象データD1をデータ表示領域301に表示する。
ステップS03に戻って、期間長選択スイッチSW2のタブ15が選択されている場合(S03の15)、制御部210は、処理をステップS15に進めて、表示対象データD1の期間長を「年」に設定する。そして、制御部210は、ステップS16により、表示対象データD1の期間を、デフォルト値である「今年」に設定する。
制御部210は、ステップS17により、ステップS02,S16にてそれぞれ設定したデータ項目および期間(今年)を表す表示対象データD1を、データ表示領域301に表示する。制御部210は、たとえば、表示対象データD1を月間(1月〜12月)に細分化したグラフによって、表示対象データD1を表示する。制御部210はさらに、表示対象データD1および目標値等を数値表示する。
制御部210は、ステップS18により、表示画面310の操作部表示領域304へのユーザ入力に基づいて、期間選択スイッチSW3が操作されたか否かを判定する。
期間選択スイッチSW3が操作されている場合(S18のYES判定時)、制御部210は、操作ボタン16,17が操作される毎に、1年分ずつ繰り下げまたは戻すことにより、表示対象データD1の期間を切替える(ステップS19)。制御部210は、ステップS09により、切替え後の期間を表す表示対象データD1をデータ表示領域301に表示する。
以上説明したように、本実施の形態に従うエネルギ表示装置によれば、表示対象データを、期間長が異なる別の期間の表示対象データに切替える場面において、ユーザの操作を簡易化することができる。この結果、データ表示の切替えにおけるユーザの操作性を向上させることができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態の第1の変形例として、データ項目選択スイッチSW1が操作されたときのデータ表示の態様を図6および図7を用いて説明する。
図6および図7は、本実施の形態の第1の変形例に従うエネルギ表示装置におけるデータ表示の画面例を示す図である。
図6(a),(b)に示される表示画面310は、表示部300に表示される。図6(a)には、図2の状態の表示画面310と同じものが示される。すなわち、図6(a)においては、ユーザがデータ項目選択スイッチSW1においてアイコンIC1をアクティブ化し、かつ、期間長選択スイッチSW2においてタブS21を選択することによって、「本日(たとえば、12月24日)における使用電力量」が、表示対象データD1に選択されている。表示画面310のデータ表示領域301には、本日の使用電力量(たとえば、123.45kWh)がグラフG1とともに、数値表示されている。また、操作部表示領域304には、表示対象データD1の期間を示す文字情報T2に相当する、本日(12月24日)の日付が表示されている。
次に、図6(b)の例では、ユーザがデータ項目選択スイッチSW1においてアイコンIC2をアクティブ化することによって、表示対象データD1のデータ項目が「買電量」に選択されている。この結果、図6(b)では、表示対象データD1に相当する、「本日(12月24日)の買電量」が、データ表示領域301に表示される。たとえば、本日(12月24日)における買電量(たとえば、73.45kWh)を1時間毎にさらに細分化したグラフG5によって、棒グラフの態様で表示対象データD1が表示される。
さらに、グラフG5とともに、12月における買電量(73.45kWh)が数値表示されてもよい。また、12月における買電量と並んで、当該買電量を料金に換算した値(たとえば、12,345円)等が数値表示されてもよい。
図6(b)の状態から、操作ボタン12が1回操作されると、表示画面310は、図7(a)に切替えられる。図7(a)の例では、アイコンIC3がアクティブ化されることによって、表示対象データD1のデータ項目が「売電量」に選択されている。この結果、図7(a)では、表示対象データD1に相当する、「本日(12月24日)の売電量」が、データ表示領域301に表示される。たとえば、本日(12月24日)における売電量(たとえば、30.25kWh)をさらに細分化したグラフG6によって、棒グラフの態様で表示対象データD1が表示される。
さらに、グラフG6とともに、本日(12月24日)における売電量(30.25kWh)が数値表示されてもよい。また、12月における売電量と並んで、当該売電量を料金に換算した値(たとえば、2,345円)等が数値表示されてもよい。
ここで、図7(a)では、操作部表示領域303には、期間長選択スイッチSW2として、縦方向に配列された複数のタブ13,14,15,18が表示される。図6(a),(b)と比較して、タブ18が追加されている。この状態で、ユーザがタブS24を選択することにより、表示対象データD1の期間長が「週」に選択される。
図7(b)には、図7(a)の状態の表示画面310においてタブ18が選択されたときの表示画面310が示される。この場合において、表示対象データD1の期間のデフォルト値が「今週(たとえば、12月20日〜26日)」に設定される。したがって、表示対象データD1に相当する、「今週(12月20日〜26日)の売電量」が、データ表示領域301に表示される。たとえば、今週の売電量(たとえば、115.25kWh)を1曜日毎にさらに細分化したグラフG7によって、棒グラフの態様で表示対象データD1が表示される。
さらに、グラフG7とともに、今週の売電量(115.25kWh)が数値表示されてもよい。また、今週の売電量と並んで、当該買電量を料金に換算した値(たとえば、10,345円)等が数値表示されてもよい。
図7(b)の例では、操作部表示領域304には、期間長が「週」であるときの期間のデフォルト値に相当する、今週(12月20日〜26日)の日付を示す文字情報T2が表示されている。この状態において、期間選択スイッチSW3の操作ボタン16が1回操作されると、表示対象データD1の期間が「前週(12月13日〜19日)」に1週間分だけ繰り下がる。これにより、前週(12月13日〜19日)の使用電力量が、データ表示領域301に表示される。
また、この状態(操作ボタン16を1回操作した後)から、操作ボタン17が1回操作されると、表示対象データD1の期間が、「今週(12月20日〜26日)」に1週間分戻される。これにより、図7(b)の表示画面310に復帰する。
すなわち、表示対象データD1の期間長が「週」に選択されている場合には、ユーザは、操作ボタン16,17への操作によって、表示対象データD1の期間を週単位で選択することができる。これにより、各週のエネルギ処理状況に関するデータを容易に比較することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態の第1の変形例に従うエネルギ表示装置によれば、期間長選択スイッチSW2において選択可能な複数の期間長を、データ項目選択スイッチSW1により選択されたデータ項目に応じて変化させることができる。これにより、ユーザは、表示させたい「エネルギ処理状況に関するデータ」の内容に応じて、当該データを考察するのに好適な期間長を選択することが可能となる。したがって、データ表示におけるユーザの利便性を高めることができる。
なお、図7の例では、タブ13,14,15,18の選択により、表示対象データD1の期間長が「日」、「週」、「月」、「年」のいずれかに選択される構成について例示したが、期間長選択スイッチSW2において選択可能な複数の期間長はユーザが任意に設定することが可能である。たとえば、ユーザの生活パターン等に応じて、表示対象データD1の期間長として、「季節」、「上半期/下半期」、「四半期」等をさらに選択できるようにしてもよい。
[変形例2]
上述した実施の形態では、期間長選択スイッチSW2が操作されると、表示対象データD1の期間は、その期間長におけるデフォルト値(今日/今月/今年)に自動的に選択される構成について説明した。これによれば、たとえば、「昨年(またはそれ以前の年)の同月」におけるエネルギ処理状況に関するデータが表示画面310に表示されている状態で、期間長選択スイッチSW2においてタブ15が選択されると、表示画面310は、「今年」のエネルギ処理状況に関するデータの表示に自動的に切り替わる。したがって、表示対象データD1の期間を「昨年(またはそれ以前の年)の同月」から「昨年(またはそれ以前の年)」に切り替えたい場合、ユーザは、期間長選択スイッチSW2を操作した後に、期間選択スイッチSW3をさらに操作することが要求される。
以下では、本実施の形態の第2の変形例として、期間長選択スイッチSW2が操作されたときのデータ表示の態様について説明する。
図8〜図10は、本実施の形態に従うエネルギ表示装置におけるデータ表示のための制御処理を説明するフローチャートである。図8〜図10に示すフローチャートは、たとえばリモコン200の制御部210により実行される。
図8に示されたフローチャートは、図5に示されたフローチャートと比較して、ステップS11,S12がステップS11A,S12Aにそれぞれ置き換えられている。さらに、ステップS16,S17がステップS16A,17Aにそれぞれ置き換えられている。
図8を参照して、制御部210は、期間長選択スイッチSW2におけるタブ14の選択に従って、表示対象データD1の期間長を「月」に設定すると(ステップS10)、処理をステップS11Aに進めて、直前の表示対象データD1の期間長に基づいて、表示対象データD1の期間を設定する。
図9は、図8のステップ11Aの処理をさらに説明するフローチャートである。図9を参照して、制御部210は、ステップS30により、直前の表示対象データD1の期間長を確認する。直前の期間長が「日」である場合、制御部210は、処理をステップS31に進めて、直前の表示対象データD1の期間である所定日を含む所定月を、表示対象データD1の期間に選択する。たとえば、直前の表示対象データD1の期間が、「先月の同一日」に設定されている場合において、タブ14が選択されると、表示対象データD1の期間は「先月」となる。
一方、直前の期間長が「年」である場合、制御部210は、ステップS32により、表示対象データD1の期間を、デフォルト値である「今月」に設定する。
制御部210は、ステップS12Aにより、ステップS02,S11A(S31またはS32)にてそれぞれ設定したデータ項目および期間を表す表示対象データD1を、データ表示領域301に表示する。
図8に戻って、制御部210は、期間長選択スイッチSW2におけるタブ15の選択により、表示対象データD1の期間長を「年」に設定すると(ステップS15)、処理をステップS16Aに進めて、直前の表示対象データD1の期間長に基づいて、表示対象データD1の期間を設定する。
図10は、図8のステップS16Aの処理をさらに説明するフローチャートである。図10を参照して、制御部210は、ステップS33により、直前の表示対象データD1の期間長を確認する。直前の期間長が「日」である場合、制御部210は、処理をステップS34に進めて、直前の表示対象データD1の期間である所定日を含む所定年を、表示対象データD1の期間に選択する。たとえば、直前の表示対象データD1の期間が、「昨年の同一日」に設定されている場合において、タブ15が選択されると、表示対象データD1の期間は「昨年」となる。
また、直前の期間長が「月」である場合、制御部210は、処理をステップS35に進めて、直前の表示対象データD1の期間である所定月を含む所定年を、表示対象データD1の期間に選択する。たとえば、直前の表示対象データD1の期間が、「昨年の同一月」に設定されている場合において、タブ15が選択されると、表示対象データD1の期間は「昨年」となる。
制御部210は、ステップS17Aにより、ステップS02,S16A(S34またはS35)にてそれぞれ設定したデータ項目および期間を表す表示対象データD1を、データ表示領域301に表示する。
図9および図10を通じて、直前の表示対象データD1の期間長よりも長い期間長が選択されると、制御部210は、直前の表示対象データD1の期間を包含するように伸長された期間長を有する期間を自動的に選択するように構成される。これにより、表示対象データを、より長い期間長を有する別の期間の表示対象データに切替える場面において、ユーザの操作を簡易化することができる。
次に、直前の表示対象データD1の期間長よりも長い期間長が選択されて、直前の期間を包含する期間が自動的に選択されたときのデータ表示の態様を、図11を用いて説明する。
図11は、本実施の形態の第2の変形例に従うエネルギ表示装置におけるデータ表示の画面例を示す図である。
図11(a),(b)に示される表示画面310は、表示部300に表示される。図11(a)では、ユーザが、データ項目選択スイッチSW1においてアイコンIC1をアクティブ化し、期間長選択スイッチSW2においてタブ14を選択し、かつ、期間選択スイッチSW3を操作することによって、「昨年同月(たとえば、2014年8月)における使用電力量」が、表示対象データD1に選択されている。この結果、データ表示領域301には、昨年同月の使用電力量(たとえば、124.45kWh)を日間にさらに細分化したグラフG8によって、表示対象データD1が表示される。また、操作部表示領域304には、表示対象データD1の期間を示す文字情報T2に相当する、昨年同月(2014年8月)の日付が表示されている。
次に、図11(b)の例では、ユーザが期間長選択スイッチSW2においてタブ15を選択することによって、表示対象データD1の期間長が「年」に選択されている。この場合において、表示対象データD1の期間は、昨年同月(2014年8月)を含む年である「昨年(2014年)」に設定される。この結果、図11(b)では、表示対象データD1に相当する、「昨年(2014年)の使用電力量」が、データ表示領域301に表示される。たとえば、昨年における使用電力量(たとえば、123,456kWh)を月間にさらに細分化したグラフG9によって、表示対象データD1が表示される。
ここで、図11(b)の例では、データ表示領域301に表示されたグラフG9において、棒グラフを構成する複数本(12本)の棒の各々は、各月における使用電力量を示している。図11(b)の状態で、制御部210は、グラフG9上の12本の棒のうち、直前の表示対象データD1の期間(2014年8月)における使用電力量を示す棒と、残りの11本の棒とで表示態様を異ならせる。図11(b)の例では、8月における使用電力量を示す棒の表示色を、その他の棒の表示色とは異ならせている。これにより、グラフG9内において、8月の使用電力量を示す棒が強調表示されるため、いずれの棒が直前の表示対象データD1を示しているかをユーザに認識させることができる。なお、強調表示には、表示色の変更の他に、表示輝度の変更や点灯表示などが適用可能である。
以上説明したように、本実施の形態の第2の変形例に従うエネルギ表示装置によれば、表示対象データを、より長い期間長を有する別の期間の表示対象データに切替える場面において、ユーザの操作を簡易化することができる。この結果、データ表示の切替えにおけるユーザの操作性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態の第2の変形例に従うエネルギ表示装置によれば、表示対象データを、より長い期間長を有する別の期間の表示対象データに切替えたときには、直前の期間を表わすデータの表示態様を、当該期間以外の期間を表わすデータの表示態様とは異ならせることにより、直前の表示対象データをユーザに認識させることができる。これにより、データ表示の切替えにおけるユーザの利便性を高めることができる。
なお、本実施の形態およびその変形例が適用される、エネルギシステム100およびリモコン200の構成(図1)は例示に過ぎず、本発明は適用されるシステムの構成に特に限定することなく、「エネルギ処理状況に関するデータ」の表示に共通に適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。