JP6657673B2 - 車両制御装置および車両制御方法 - Google Patents

車両制御装置および車両制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、車両制御装置および車両制御方法に関する。
従来、ミリ波レーダやレーザレーダ、カメラの検出結果を組み合わせて物体の認識精度を高める技術が開発されている。そして、このような技術により検出された結果に基づいて制御対象(先行車両)等が認識され、制御対象(先行車両)等との衝突を回避できるように警報が発せられたり、ブレーキが自動で作動したりする。
例えば、特許文献1には、カメラとのセンサフュージョンにより、自車前方の一定範囲内の制御対象を認識可能な画像認識装置が開示されている。
具体的には、この画像認識装置は、検出された物標に識別情報を付与する。そして、画像認識装置は、カメラの検出可能領域内に検出された物標に画像認識処理を施してそれが何かを認識する。そして、物標が制御対象と判断された場合に、警報が発せられる。
特開2009−237898号公報
しかしながら、上記したような技術を用いても、悪天候時などにはカメラによる物体の検出が適切に行われない場合がある。例えば、悪天候時に制御対象であると正しく検出されない場合、警報が発せられない可能性がある。
これを防止するため、物体が制御対象であると判定する際の基準を緩和すると、車両がカーブを曲がる際に路側物などの衝突の危険性のない物体が車両前方に現れた場合に、それが制御対象であると判定され、警報が発せられる可能性もある。このような警報は、運転手にとって煩わしいものであり、これを改善する技術の開発が望まれている。
本開示の目的は、不要な警報やブレーキの作動を抑制することにより、運転手が煩わしさを感じることを抑制する車両制御装置および車両制御方法を提供することである。
本開示の車両制御装置は、
自車両が走行する軌跡を推定する軌跡推定部と、
自車両が走行を継続した場合に自車両の前方にある物体が自車両に衝突する物体であるとの判定結果に対する確信度を判定する確信度判定部と、
前記確信度の判定結果に基づいて、警報または自車両に対する制動制御を行うか否かを判定する実行判定部と、
を備え
前記確信度判定部は、前記軌跡推定部より逐次取得した推定軌跡情報に基づく推定軌跡内に前記物体が位置する時間に応じて前記確信度の高低を判定する
本開示の車両制御方法は、
自車両が走行する軌跡を推定するステップと、
自車両が走行を継続した場合に自車両の前方にある物体が自車両に衝突する物体であるとの判定結果に対する確信度を判定するステップと、
前記確信度の判定結果に基づいて、警報または自車両に対する制動制御を行うか否かを判定するステップと、
有し、
前記確信度を判定するステップにおいて、逐次取得した推定軌跡情報に基づく推定軌跡内に前記物体が位置する時間に応じて前記確信度の高低を判定する
本開示によれば、不要な警報やブレーキの作動を抑制することにより、運転手が煩わしさを感じることを抑制することができる。
本実施の形態に係る車両制御装置を含む車両の構成の一例を示すブロック図 本実施の形態に係る車両制御装置の動作例を示す図 本実施の形態に係る車両制御装置による車両制御処理の処理手順の一例を示すフローチャート
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る車両100の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態では、車両100は、例えば、直列6気筒のディーゼルエンジンを搭載したトラック等の大型車両である。周知の構成なので詳しく図示しないが、車両100は、車両100を走行させる駆動系統の構成として、エンジン、クラッチ、変速機(トランスミッション)、推進軸(プロペラシャフト)、差動装置(デファレンシャルギヤ)、駆動軸(ドライブシャフト)および車輪を有する。エンジンの動力は、クラッチを経由して変速機に伝達され、変速機に伝達された動力は、推進軸、差動装置および駆動軸を介して車輪に伝達される。これにより、エンジンの動力が車輪に伝達されて車両100が走行する。
図1に示すように、車両100は、物体検出部120、速度検出部140、回転角速度検出部150、車両制御装置160、警報部180および制動部200を備える。
物体検出部120は、自車両100の前方にある物体、その物体と車両100との間の距離、車両100に対する物体の相対速度、物体の種別などを検出する。そして、物体検出部120は、検出結果を車両制御装置160に出力する。この物体検出部120は、レーダ部121と、カメラ部122とを有している。
レーダ部121は、ミリ波やレーザー光などの電磁波を利用して自車両100の前方にある物体を検出し、その物体までの距離や相対速度を検出する。
カメラ部122は、自車両100の前方を撮影し、撮影画像の画像認識により自車両の前方にある物体の種別を検出する。
速度検出部140は、例えば車両100に搭載された車速センサーであり、車両100の車輪回転数等から車両100の実速度を検出する。そして、速度検出部140は、検出した実速度を車両制御装置160に出力する。
回転角速度検出部150は、車両100に搭載されたヨーレートセンサーであり、旋回走行時において車両100のヨーレートを検出する。そして、回転角速度検出部150は、当該ヨーレートの情報を車両制御装置160に出力する。
車両制御装置160は、警報の出力制御や、車両100の制動量の制御を行う。車両制御装置160は、車両100の前方の物体に対する衝突の可能性が高くなるにつれ、警報制御、警報ブレーキ制御および緊急ブレーキ制御が順に実行される。
警報制御は、車両制御装置160が車両100の前方にある物体との衝突の可能性があると判断した場合に最初に実行される制御である。警報制御では、警報音の出力やメータ表示等による物体への注意喚起により、ドライバに対してブレーキ操作(制動操作)をはじめとした衝突回避操作が促される。
警報ブレーキ制御は、警報制御に対してドライバの適切な衝突回避操作(ドライバによる操舵やブレーキ操作等)が行われなかった場合に実行される制御である。警報ブレーキ制御では、軽い自動ブレーキ(制動)の介入が行われ、当該自動ブレーキによってドライバへの再度の注意喚起が行われる。
緊急ブレーキ制御は、警報ブレーキ制御に対してもなおドライバの適切な衝突回避操作が行われなかった場合に実行される最も制動レベルの高い制御である。緊急ブレーキ制御では、強い自動ブレーキ(制動)の介入が行われ、当該自動ブレーキによって自車両100と物体との衝突が回避される。
車両制御装置160は、衝突余裕時間算出部161、警報制御部162、目標減速度算出部163、制動制御部164、軌跡推定部165、確信度判定部166および実行判定部167を備える。
衝突余裕時間算出部161は、物体検出部120により自車両100の前方にある物体が検出された場合に、物体検出部120から出力された自車両100と物体との距離および相対速度の情報に基づいて、自車両100と物体とが衝突する可能性が高い衝突発生前状態であるか否かについて判定する。具体的には、衝突余裕時間算出部161は、自車両100と物体との距離を相対速度で除することによって、衝突余裕時間(TTC:Time To Collision)を算出する。
衝突余裕時間算出部161は、算出した衝突余裕時間の値が例えば3.0[秒]以下、かつ、1.8[秒]以上である場合、自車両100と物体とが衝突する可能性が高い第1の衝突発生前状態(言い換えると、警報制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を警報制御部162に通知する。
また、衝突余裕時間算出部161は、衝突余裕時間の値が例えば1.8[秒]未満、かつ、0.6[秒]以上である場合、自車両100と物体とが衝突する可能性が第1の衝突発生前状態よりも高い第2の衝突発生前状態(言い換えると、警報ブレーキ制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を警報制御部162および目標減速度算出部163に通知する。
また、衝突余裕時間算出部161は、衝突余裕時間の値が例えば0.6[秒]未満である場合、自車両100と物体とが衝突する可能性が第2の衝突発生前状態よりも高い第3の衝突発生前状態(言い換えると、緊急ブレーキ制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を警報制御部162および目標減速度算出部163に通知する。
警報制御部162は、第1の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部161から受けた場合、警報部180に警報制御信号を出力し、自車両100と物体とが衝突する可能性が第1の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報(例えば、メータ表示やスピーカ音)を発生させる。
また、警報制御部162は、第2の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部161から受けた場合、警報部180に制御信号を出力し、自車両100と物体とが衝突する可能性が第2の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報を発生させる。
また、警報制御部162は、第3の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部161から受けた場合、警報部180に制御信号を出力し、自車両100と物体とが衝突する可能性が第3の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報を発生させる。
なお、メータ表示やスピーカ音に代えて、ランプ等の発光装置を発光させることによって、自車両100と物体とが衝突する可能性が高い旨を運転者に報知しても良い。
目標減速度算出部163は、第2の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部161から受けた場合、ドライバへの衝突回避操作の注意喚起を行うのに必要な目標減速度(以下、「第1目標減速度」)を制動制御部164に出力する。
また、目標減速度算出部163は、第3の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部161から受けた場合、自車両100および物体の衝突回避に必要な目標減速度(以下、「第2目標減速度」)を制動制御部164に出力する。
制動制御部164は、例えば、EBS(Electronic Braking System)などのブレーキ制御装置である。制動制御部164は、目標減速度算出部163から第1目標減速度が出力された場合、速度検出部140から出力された実速度を所定の時間で微分することによって得られた自車両100の実減速度が第1目標減速度になるように制動部200を制御し、自車両100に対して例えばエンジンブレーキ程度の第1制動力(警報ブレーキ)を発生させる。
また、制動制御部164は、目標減速度算出部163から第2目標減速度が出力された場合、自車両100の実減速度が第2目標減速度になるように制動部200を制御し、自車両100に対して第1制動力より大きい第2制動力(緊急ブレーキ)を発生させる。
制動部200は、例えば車両100の車輪に対して抵抗力を与えるフットブレーキであり、制動制御部164の制御を受けて、車両100に対する制動力の付与を行う。なお、制動部200は、車両100に対する制動力を発生するものであれば、フットブレーキに限らない。例えば、制動部200は、推進軸(プロペラシャフト)に対して抵抗力を与えるリターダや、エンジンに対して負荷を与える排気ブレーキ等の補助ブレーキであっても良い。
ところで、通常、車両以外の停止物やカーブ路に沿って配置されたガードレール等の路側物は、物体検出部120におけるセンサフュージョンにより車両とは検知されない。
しかし、カーブ路走行時などに車両以外の停止物に対して制御対象であると判定される場合がある。この場合について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る車両制御装置160の動作例を示す図である。図2Aは、車両100がカーブ路R2に進入する前の直線道路R1を走行しているときの様子を示す図であり、図2Bは、車両100がカーブ路R2に進入したときの様子を示す図である。
例えば、物体X3がレーダ部121の検知範囲内(例えば、図2Aに示す車両100の前端部から所定角度αをなす範囲W内)に入った場合、自車両100の前方にある制御対象と判定される可能性がある。その結果、自車両100が、物体X3に接近すると、運転者が物体X3に自車両100が衝突しないと認識しているにも関わらず、警報や緊急ブレーキが作動してしまう。
そこで、本実施の形態の車両制御装置160は、自車両100が走行を継続した場合に、自車両100の前方にある物体が自車両100に衝突する物体であるとの判定結果に対する確信度(判定結果の確からしさ)を判定し、さらにその判定結果に基づいて、警報または自車両に対する制動制御を行うか否かを判定する。以下、軌跡推定部165、確信度判定部166および実行判定部167について説明する。
軌跡推定部165は、車両100が将来走行する可能性のある範囲である走行軌跡を推定する。例えば、軌跡推定部165は、車両100の速度およびヨーレートの情報を取得し、当該速度をヨーレートで除することにより曲率半径を算出し、算出した曲率半径と車両100の現在位置の情報に基づいて車両100が走行する将来の軌跡を推定する。ただし、ヨーレートが0の場合、軌跡推定部165は、直線状の軌跡を走行軌跡として推定する。この推定は、例えば、速度およびヨーレートの情報が新たに得られるたびに行われる。
なお、軌跡推定部165は、カーナビ等の車載装置から取得する地図情報等に基づいて車両100が走行する軌跡を推定してもよい。また、軌跡推定部165は、上記方法以外の従来の軌跡推定方法により車両100が走行する軌跡を推定してもよい。
例えば、図2Aに示すように、軌跡推定部165は、車両100が直線道路R1を走行している場合、ヨーレートが0であるため、車両100がまっすぐ進行する軌跡である第1推定軌跡T1を推定する。また、図2Bに示すように、軌跡推定部165は、車両100がカーブ路R2を走行している場合、速度、現在位置およびヨーレートの情報に基づいて、例えば、当該カーブ路R2の形状に沿うような軌跡である第2推定軌跡T2を推定する。図1に示すように、軌跡推定部165は、推定した推定軌跡情報を確信度判定部166に出力する。
確信度判定部166は、自車両100が走行を継続した場合に自車両100の前方にある物体が自車両100に衝突する物体であるとの判定結果に対する確信度を判定する。例えば、確信度判定部166は、自車両100がカーブ路を走行する場合、または、物体が車両以外の停止物であると判定された場合に、上記確信度を判定する。
この場合、確信度判定部166は、物体の位置情報および自車両100の推定軌跡情報を受けて、軌跡推定部165が推定した軌跡内に物体が位置するか否かについて判定する。
そして、確信度判定部166は、物体が軌跡内に位置した場合、当該物体をターゲットとしてロックオンし、当該物体の位置情報を物体検出部120から逐次取得する。
また、確信度判定部166は、自車両100の推定軌跡情報を逐次取得し、ロックオンした物体が、ロックオン後から所定時間の間に、当該物体が自車両100の軌跡内に入っている時間の合計値を算出する。なお、所定時間は、例えば、確信度判定部166が物体をロックオンしてから、第1の衝突発生前状態になるまでの時間であり、自車両100の速度やロックオン時の自車両100と物体の距離に応じて、適宜設定される。
そして、確信度判定部166は、所定時間に対する合計値の割合であるラップ率が所定値以下であるか否かについて判定する。
確信度判定部166は、ラップ率が所定値より大きい場合、物体が自車両100に衝突する確からしさ、つまり、確信度が高いと判定する。また、確信度判定部166は、ラップ率が所定値以下である場合、物体が自車両100に衝突する確からしさ、つまり、確信度が低いと判定する。確信度判定部166は、確信度の判定結果を実行判定部167に出力する。
実行判定部167は、確信度の判定結果に基づいて警報または自車両100に対する制動制御を行うか否かについて判定する。実行判定部167は、確信度が高い場合には、衝突余裕時間算出部161の判定に応じて、警報制御部162に警報の出力指令を出力するか、あるいは警報の出力指令とともに制動制御部164に制動制御の実行指令を出力する。実行判定部167は、確信度が低い場合、警報制御部162にこれらの指令を出力しない。
警報制御部162は、実行判定部167から警報の出力指令を受けた場合、警報部180に警報を出力させる。
また、制動制御部164は、実行判定部167から制動制御の実行指令を受けた場合、目標減速度算出部163の出力に応じた制動力を制動部200に発生させる。
<車両制御装置を備えた車両における確信度判定の動作例>
ここで、車両制御装置160を備えた車両100における確信度判定の動作例について説明する。
図2Aに示すように、車両100が、前方がカーブ路R2である直線道路R1を走行中の場合、軌跡推定部165が推定した第1推定軌跡T1内に、カーブ路R1上の物体X1が入った場合、車両制御装置160は、物体X1をロックオンする。また、カーブ路R2外に位置する看板等の物体X2や、カーブ路R2に沿って設けられたガードレール等の路側物である物体X3も、第1推定軌跡T1内に入る場合がある。この場合も、車両制御装置160は、物体X2および物体X3をロックオンする。
車両制御装置160は、レーダ部121により、物体X1、物体X2および物体X3の位置を検知しながら、軌跡推定部165が推定する推定軌跡内に各物体が入っているか否かを所定の時間間隔で検出する。
図2Bに示すように、車両100が、そのまま直線道路R1を進行して、カーブ路R2に進入すると、軌跡推定部165は、第2推定軌跡T2のようなカーブ路R2に沿う軌跡を推定する。このとき、物体X1は、カーブ路R2上に位置するので、車両100がカーブ路R2に進入後に推定された推定軌跡から外れない。すなわち、ラップ率が、所定値よりも大きくなりやすいので、車両制御装置160は、確信度が高いと判定し、警報の出力指令、あるいは警報の出力指令とともに制動制御の実行指令を出力する。
一方、物体X2,X3は、カーブ路R2の外に位置しているので、車両100がカーブ路R2に進入する際の第2推定軌跡T2から外れる。そして、車両100がそのまま物体X2,X3に近づいていっても、車両100の推定軌跡T2がカーブ路R2内に位置する以上、物体X2,X3は、推定軌跡T2から外れたままである。
このように車両100がカーブ路R2に進入した場合、物体X2,X3が推定軌跡から外れるので、ラップ率が所定値以下となりやすい。このようにしてラップ率が所定値以下となった場合、車両制御装置160は、確信度が低いと判定し、警報の出力指令および制動制御の実行指令を出力しない。
これにより、運転者が障害物でないと認識できる物体X2、X3に対して不要な警報や緊急ブレーキが作動しないので、運転者が煩わしさを感じるのを抑制することができる。
<車両制御装置による車両制御処理の処理手順>
次に、車両制御装置160による車両制御処理の処理手順について説明する。
図3は、本実施の形態に係る車両制御装置160による車両制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図3における処理は、車両100の走行が開始したときに実行される。
まず、車両制御装置160は、車両100の走行情報、つまり、速度、位置およびヨーレートの情報を取得し(ステップS101)、走行軌跡を推定する(ステップS102)。次に、車両制御装置160は、車両の前方にある物体の位置情報を取得する(ステップS103)。
次に、車両制御装置160は、推定した走行軌跡内に物体があるか否かについて判定する(ステップS104)。判定の結果、走行軌跡内に物体がない場合(ステップS104、NO)、処理はステップS109に遷移する。一方、走行軌跡内に物体がある場合(ステップS104、YES)、車両制御装置160は、その物体をロックオンし(ステップS105)、その物体が走行軌跡内に位置するかを所定の時間間隔で検出する。
次に、車両制御装置160は、ラップ率が所定値以下であるか否かについて判定する(ステップS106)。判定の結果、ラップ率が所定値よりも大きい場合(ステップS106、NO)、車両制御装置160は、確信度が高いと判定し、衝突余裕時間算出部161による判定結果に基づいて、警報の出力指令を警報制御部162に出力し、または、警報の出力指令とともに制動制御の実行指令を制動制御部164に出力する(ステップS107)。
一方、ラップ率が所定値以下である場合(ステップS106、YES)、車両制御装置160は、確信度が低いと判定し、警報の出力指令を警報制御部162に出力せず、また、制動制御の実行指令を制動制御部164に出力しない(ステップS108)。
ステップS107またはステップS108の後、車両制御装置160は、車両100の走行が終了したか否かについて判定する(ステップS109)。判定の結果、車両100の走行が終了してない場合(ステップS109、NO)、処理はステップS101に戻り、車両100の走行が終了した場合(ステップS109、YES)、車両制御装置160は、図3における処理を終了する。
<本実施の形態の効果>
以上のように、本実施の形態に係る車両制御装置160は、自車両100が走行を継続した場合に自車両100の前方にある物体が自車両100に衝突する物体であるとの判定結果に対する確信度を判定する確信度判定部166と、前記確信度の判定結果に基づいて、警報または自車両100に対する制動制御を行うか否かを判定する実行判定部167と、を備える。
これにより、物体に対して不要な警報や緊急ブレーキが作動されるようなことがないので、運転者が煩わしさを感じるのを抑制することができる。
また、確信度判定部166は、軌跡推定部165が推定する軌跡内に物体が位置するか否かを判定することにより確信度を判定するので、実行判定部167による判定をより正確に行うことができる。
<本実施の形態の変形例>
なお、本実施の形態では、ロックオン後から所定時間の間に、当該物体が自車両100の軌跡内に入っている時間の合計値を算出し、その所定時間に対する合計値の割合であるラップ率を確信度の判定基準としていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、車両制御装置160は、ロックオン後から所定時間の間に、当該物体が自車両100の軌跡内に入っていると判定された回数を算出し、その回数を確信度判定の判定基準としてもよい。
本開示の車両制御装置および車両制御方法は、物体に対して不要な警報や緊急ブレーキが作動されるようなことがないので、運転者が煩わしさを感じるのを抑制することができる車両制御装置および車両制御方法として有用である。
100 車両
160 車両制御装置
165 軌跡推定部
166 確信度判定部
167 実行判定部

Claims (5)

  1. 自車両が走行する軌跡を推定する軌跡推定部と、
    自車両が走行を継続した場合に自車両の前方にある物体が自車両に衝突する物体であるとの判定結果に対する確信度を判定する確信度判定部と、
    前記確信度の判定結果に基づいて、警報または自車両に対する制動制御を行うか否かを判定する実行判定部と、
    を備え
    前記確信度判定部は、前記軌跡推定部より逐次取得した推定軌跡情報に基づく推定軌跡内に前記物体が位置する時間に応じて前記確信度の高低を判定する、
    車両制御装置。
  2. 前記確信度判定部は、
    前記軌跡内に位置する前記物体をターゲットとしてロックオンし、
    ロックオンした物体が、ロックオン後から所定時間の間に、逐次取得される推定軌跡内に入っている時間の合計値を用いて前記確信度を判定する、
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記確信度判定部は、自車両がカーブ路を走行する場合に、前記確信度を判定する請求項1または請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記確信度判定部は、前記物体が車両以外の停止物であると判定された場合に、前記確信度を判定する請求項1〜3の何れか1項に記載の車両制御装置。
  5. 自車両が走行する軌跡を推定するステップと、
    自車両が走行を継続した場合に自車両の前方にある物体が自車両に衝突する物体であるとの判定結果に対する確信度を判定するステップと、
    前記確信度の判定結果に基づいて、警報または自車両に対する制動制御を行うか否かを判定するステップと、
    有し、
    前記確信度を判定するステップにおいて、逐次取得した推定軌跡情報に基づく推定軌跡内に前記物体が位置する時間に応じて前記確信度の高低を判定する、
    車両制御方法。
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