JP6655493B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、内容物が収容されるとともに、軸方向の先端部に吐出孔が形成されたシリンダと、シリンダ内に軸方向に移動可能に嵌合されたピストンと、を備えたシリンジ状の吐出容器が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この種の吐出容器では、シリンダに対してピストンを軸方向の基端側に向けて押し込むことで、吐出孔を通して内容物が吐出される。
特開2002−721号公報
ところで、従来の吐出容器では、少量の内容物を所望の量だけ吐出する点で未だ改善の余地がある。すなわち、従来の吐出容器では、ピストンを親指等で押し込む際にシリンダに対する軸方向のストローク量の調整が難しく、ピストンが所望のストロークに対して過大に押し込まれたり、所望のストローク量に達しなかったりするおそれがあった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、操作性の向上を図ることができる吐出容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容されるとともに、軸方向の先端部に前記内容物の通過孔が形成された収容筒と、前記収容筒に対して前記軸方向に移動可能に、前記収容筒内に嵌合されたピストンと、前記収容筒を径方向の外側から囲繞するカバー体と、を備え、前記カバー体は、前記収容筒に対して接近離間する方向に弾性変位可能な操作部を備え、前記操作部が前記収容筒に向けて接近移動したときに、前記操作部に形成された第1係合部が前記収容筒に形成された第2係合部に係合することで、前記収容筒が前記ピストン及び前記カバー体に対して前記軸方向の基端側に移動する。
この構成によれば、操作部が収容筒に向けて接近移動したときに、操作部の第1係合部が収容筒の第2係合部に係合することで、収容筒がピストン及びカバー体に対して軸方向の基端側に移動する。これにより、収容筒内の内容物がピストンによって通過孔に向けて押し出されることで、収容筒から内容物を吐出できる。
特に、本態様では、操作部が収容筒に接近離間する方向に弾性変位可能に構成されているため、吐出動作の際には操作部の弾性変位に伴う付勢力が指等に作用することになる。そのため、操作部のストローク量を微調整し易くなる。これにより、操作片が所望のストローク量に対して径方向の内側に過大に移動したり、所望のストローク量に達しなかったりするのを抑制できる。その結果、少量の内容物を所望の量だけ吐出することができる等、操作性の向上を図ることができる。
本発明に係る吐出容器において、前記操作部は、前記収容筒を間に挟んで前記径方向で対向する位置に一対で配設され、一対の前記操作部が前記径方向の内側に弾性変位することで、前記収容筒に向けて接近移動してもよい。
この構成によれば、各操作部を径方向の外側から指等で挟み込んだ状態で、各操作部を互いに接近移動させることで、内容物を吐出できる。そのため、従来のように軸方向の一方側からピストンを移動させる場合に比べて操作性の向上を図ることができる。
本発明に係る吐出容器において、前記ピストンと前記カバー体との間には、前記ピストンと前記カバー体とを前記軸方向に離間させる向きに付勢する付勢部材が配設され、前記収容筒の内周面と前記ピストンの外周面との間には、前記収容筒と前記ピストンとの間を密にシールし、かつ前記収容筒に対する前記ピストンの前記付勢部材による前記軸方向の先端側への移動を抑制するシール体が配設されていてもよい。
この構成によれば、ピストンとカバー体との間に、ピストンとカバー体とを軸方向に離間させる向きに付勢する付勢部材が配設されている。そのため、吐出動作の後、操作部が収容筒に対して離間する方向に復元変位する際(第1係合部と第2係合部との係合が解除される際)、カバー体をピストン及び収容筒に対して軸方向の基端側に移動させることができる。これにより、内容物の吐出後、収容筒に対するカバー体の軸方向の位置を吐出前の状態まで復帰させることができる。これにより、内容物の吐出後、カバー体を手動で戻す必要がないので、例えば内容物を繰り返し吐出する際の操作性を向上させることができる。
また、吐出前の状態における収容筒に対するカバー体の軸方向の位置が、吐出回数に関わらず一定に維持されるので、操作時に与える違和感を抑えることができる。
しかも、収容筒の内周面とピストンの外周面との間には、収容筒とピストンとの間を密にシールするシール体が配設されているため、付勢部材の付勢力によってピストンが収容筒に対して軸方向の先端側に移動するのを抑制できる。これにより、内容物が収容筒から不意に流出するのを抑制できる。
本発明に係る吐出容器において、前記収容筒及び前記ピストンは、前記カバー体に着脱可能なカートリッジを構成していてもよい。
この構成によれば、カートリッジがカバー体に着脱可能に構成されているため、使用済みのカートリッジを交換するだけで、カバー体を変更することなく、吐出容器を繰り返し使用することができる。
本発明に係る吐出容器によれば、操作性を向上させることができる。
実施形態に係る吐出容器の流通時の状態を示す部分断面図である。 実施形態に係る吐出容器の分解断面図である。 実施形態に係る吐出容器の使用時の状態を示す部分断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の吐出容器1は、シリンジ形状のものである。吐出容器1は、有底筒状のシリンジ本体2と、シリンジ本体2に着脱可能に構成された有底筒状のカートリッジ3と、を備えている。なお、シリンジ本体2及びカートリッジ3は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う軸方向のうちカートリッジ3側を先端側、シリンジ本体2側を基端側という。さらに、軸方向から見た平面視において容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
シリンジ本体2は、カバー体10と、付勢部材11と、を有している。
カバー体10は、有底筒状に一体で形成されている。カバー体10の底壁部12のうち、径方向の中央部には、軸方向の先端側に延びる支持柱13が形成されている。支持柱13における軸方向の基端部には、径方向に突出する位置決めリブ14が形成されている。位置決めリブ14は、軸方向に延びる条状に形成されている。位置決めリブ14は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、図示の例において、支持柱13における軸方向の先端面は、容器軸Oに直交する平坦面に形成されている。
底壁部12のうち、支持柱13に対して径方向の外側に位置する部分には、ガイド筒15が形成されている。ガイド筒15は、支持柱13の周囲を囲繞している。図示の例において、ガイド筒15における軸方向の先端縁は、支持柱13における軸方向の先端縁に対して軸方向の基端側に位置している。なお、ガイド筒15は、支持柱13の周囲を囲繞する構成であれば、支持柱13の全周に亘って連続的に形成されている必要はない。すなわち、ガイド筒15は、支持柱13の周囲に間欠的に形成されていても構わない。
底壁部12の外周縁のうち、容器軸Oを間に挟んで径方向で対向する部分には、操作部21が形成されている。各操作部21は、各操作部21における軸方向の基端部を構成する連結片22と、連結片22に対して軸方向の先端側に連なる操作片23と、を主に有している。なお、各操作部21は、底壁部12のうちガイド筒15に対して径方向の外側に位置する部分に形成されていれば構わない。また、各操作部21は、径方向から見た側面視において、容器軸Oを対称線として線対称に形成されている。したがって、以下の説明では、各操作部21のうち一方の操作部21を例にして説明する。
連結片22は、底壁部12の外周縁のうち、周方向の一部から軸方向の先端側に延設されている。連結片22は、軸方向の中央部から両側に向かうに従い径方向の厚さが漸次厚くなっている。本実施形態では、連結片22の内周面と容器軸Oとの径方向の距離が、軸方向の中央部から両側に向かうに従い漸次短くなっている。また、連結片22は、軸方向から見た平面視において、底壁部12の外周縁に倣って延びる円弧状に形成されている。なお、連結片22における軸方向の長さは、上述したガイド筒15と同等になっている。但し、連結片22が径方向に弾性変形可能に構成されていれば、連結片22の形状は適宜変更が可能である。
操作片23は、連結片22における軸方向の先端縁から軸方向の先端側に延設されている。操作片23は、連結片22の弾性変形に伴い径方向に弾性変位可能に構成されている。具体的に、操作片23は、軸方向から見た平面視において、底壁部12の外周縁に倣って延びる円弧状に形成されている。操作片23における周方向の両端部は、連結片22に対して周方向の両側にそれぞれ突出している。操作片23における周方向の両端面は、軸方向の先端側に向かうに周方向の内側(操作部21における周方向の中央部に向かう方向)に延在している。したがって、操作片23における周方向の長さは、軸方向の先端側に向かうに従い漸次縮小している。また、操作片23の内周面は、連結片22の内周面に対して径方向の内側に位置している。
本実施形態において、各操作部21の操作片23のうち、周方向で対向する端面同士は、周方向に隙間をあけた状態で近接している。したがって、各操作片23は、カバー体10の筒部を径方向に分断した形状になっている。なお、各操作片23間に位置する隙間は、軸方向の先端側に向かうに従い周方向の長さが漸次拡大している。
操作片23における軸方向の先端部には、径方向の内側に向けて窪む指当て凹部26が形成されている。指当て凹部26は、操作片23の全周に亘って形成されていても、操作片23における周方向の一部(例えば、周方向の中央部)のみに形成されていても構わない。本実施形態の指当て凹部26は、操作片23における軸方向の先端面上で開放されている。
操作片23における軸方向の基端部には、径方向の内側に向けて第1係合部31が突設されている。第1係合部31は、軸方向に沿う縦断面視が矩形状に形成されている。すなわち、第1係合部31は、軸方向の両端面が容器軸Oに直交する平坦面に形成されている。また、第1係合部31における径方向の内側端面は、容器軸Oに平行な平坦面に形成されている。但し、第1係合部31の縦断面視形状は、適宜変更が可能である。なお、第1係合部31は、操作片23における周方向の全体に亘って形成されている。但し、第1係合部31は、操作片23における周方向の一部に単数又は複数形成されていても構わない。
操作片23の内周面のうち、第1係合部31に対して軸方向の先端側に位置する部分には、乗り越えリブ32が形成されている。乗り越えリブ32は、軸方向に沿う縦断面視で三角形状に形成されている。具体的に、乗り越えリブ32は、軸方向の基端側に向かうに従い径方向の内側への突出量が漸次拡大している。乗り越えリブ32における軸方向の基端縁は、第1係合部31における軸方向の先端面に連なっている。また、乗り越えリブ32における径方向の内側端面は、第1係合部31における径方向の内側端面に滑らかに連なっている。なお、図示の例において、乗り越えリブ32は、操作片23における周方向の一部に形成されている。
付勢部材11は、容器軸Oと同軸に配置された円筒コイルばねである。付勢部材11は、上述した支持柱13に外挿されている。付勢部材11における軸方向の基端部は、支持柱13とガイド筒15との間に進入して、底壁部12に軸方向の先端側から当接している。また、付勢部材11における軸方向の基端部は、ガイド筒15と位置決めリブ14との間に径方向で支持されている。
カートリッジ3は、上述したシリンジ本体2に軸方向の先端側から挿入されることで、シリンジ本体2内に着脱可能に取り付けられている。以下の説明では、カートリッジ3がシリンジ本体2内に取り付けられた状態を基に、カートリッジ3の構成を詳述する。
本実施形態のカートリッジ3は、収容筒41と、キャップ42と、ピストン43と、を主に有している。
収容筒41は、軸方向の基端部がシリンジ本体2内に挿入された状態で、シリンジ本体2に対して軸方向に移動可能に構成されている。収容筒41は、軸方向の先端側に位置するものほど小径とされた多段筒状に形成されている。具体的に、収容筒41は、大径部51、中径部52及び小径部53が接続筒54,55を介して軸方向に連なっている。各接続筒54,55は、軸方向の先端側に向かうに従い漸次縮径している。
収容筒41内には、軸方向の基端開口部を通して上述した支持柱13やガイド筒15が挿入されている。なお、未使用のカートリッジ3がシリンジ本体2に装着された状態において、支持柱13における軸方向の先端部は、収容筒41の大径部51を貫通して、中径部52内における軸方向の中央部まで到達している。また、ガイド筒15における軸方向の先端部は、大径部51を貫通して、中径部52内における軸方向の基端縁まで到達している。なお、カートリッジ3の装着状態では、少なくとも支持柱13が収容筒41内に進入していれば、支持柱13やガイド筒15と収容筒41との軸方向における相対位置は適宜変更が可能である。
各接続筒54,55のうち、大径部51と中径部52との間を接続する大接続筒54には、径方向の外側に突出する規制突部61が形成されている。規制突部61は、大接続筒54の全周に亘って形成されている。規制突部61は、シリンジ本体2の上述した第1係合部31に軸方向の基端側から係合している。これにより、収容筒41は、シリンジ本体2に対する軸方向の先端側への移動が規制されている。すなわち、カートリッジ3は、規制突部61が第1係合部31に係合することで、シリンジ本体2に装着されている。なお、図示の例において、規制突部61は、軸方向に沿う縦断面視が矩形状に形成されている。但し、規制突部61の縦断面視形状は、第1係合部31に係合可能な形状であれば適宜変更が可能である。また、規制突部61は、収容筒41における周方向の一部に形成されていても構わない。さらに、規制突部61の軸方向の位置についても、適宜変更が可能である。
中径部52の外周面には、径方向の外側に向けて突出する第2係合部63が形成されている。第2係合部63は、軸方向に沿う縦断面視で三角形状に形成されている。具体的に、第2係合部63は、軸方向の基端側に向かうに従い径方向の外側への突出量が漸次拡大している。第2係合部63における軸方向の基端縁は、規制突部61における軸方向の先端面に連なっている。この場合、第2係合部63における径方向の外側端面は、上述した規制突部61における径方向の外側端面よりも径方向の内側に位置している。
第2係合部63は、中径部52の外周面において、周方向に間隔をあけて複数(例えば、8つ)形成されている。各第2係合部63は、上述した各第1係合部31にそれぞれ径方向で係合可能に配置されている。本実施形態において、各第2係合部63は、対応する第1係合部31に径方向で当接している。但し、各第2係合部63は、後述する吐出動作の際に対応する第1係合部31に当接する構成であれば、第1係合部31に対して径方向で離間していても構わない。なお、第2係合部63は、少なくとも第1係合部31に係合可能な構成であれば、収容筒41の外周面における任意の位置に任意の範囲で形成することが可能である。例えば、第2係合部63は、中径部52における全周に亘って形成しても構わない。
小径部53は、小接続筒55の内周縁から軸方向の先端側に突出している。小径部53における軸方向の先端開口部は、カートリッジ3の内外を連通させる通過孔53aを構成している。図示の例において、小径部53は、シリンジ本体2における軸方向の先端縁よりも先端側に位置している。
キャップ42は、有頂筒状に形成されている。キャップ42は、小径部53に螺着されることで、小径部53に取り外し可能に装着されている。これにより、キャップ42は、小径部53の通過孔53aを軸方向の先端側から閉塞している。なお、キャップ42は、小径部53に取り外し可能に装着されていれば、螺着以外の方法(例えばアンダーカット嵌合等)により装着されていても構わない。
ピストン43は、収容筒41に対して軸方向に移動可能に、収容筒41(中径部52)内に嵌合されている。ピストン43は、有頂筒状の嵌合部71と、嵌合部71に対して軸方向の先端側に連なる突出部72と、を有している。
嵌合部71は、上述した支持柱13における軸方向の先端部を軸方向の先端側から覆っている。嵌合部71の周壁部75は、支持柱13における軸方向の先端部を径方向の外側から囲繞している。
周壁部75には、径方向の内側に窪む収容溝77が形成されている。収容溝77は、周壁部75の全周に亘って形成されている。収容溝77内には、シール体78が収容されている。シール体78は、弾性変形可能な材料(例えば、Oリング等)により形成されている。シール体78は、収容溝77内で周壁部75に外嵌されている。シール体78は、収容溝77の内面と収容筒41(中径部52)の内周面に密接している。これにより、ピストン43は、収容筒41に対して軸方向に移動可能に、シール体78を介して収容筒41に密に嵌合されている。なお、本実施形態では、シール体78と収容筒41の内周面との間に作用する摩擦力は、付勢部材11の付勢力よりも大きくなっている。これにより、付勢部材11の付勢力によりピストン43が移動しないように構成されている。なお、シール体78を設けず、嵌合部71と収容筒41とを直接嵌合させても構わない。
また、周壁部75における軸方向の基端面は、上述した付勢部材11に軸方向の先端側から当接している。この場合、付勢部材11は、軸方向に圧縮変形した状態で、周壁部75とシリンジ本体2の底壁部12との間に介在している。すなわち、付勢部材11は、ピストン43とシリンジ本体2とを軸方向に離間させる方向に付勢している。
嵌合部71の頂壁部76は、支持柱13における軸方向の先端面に軸方向の先端側から当接している。但し、頂壁部76は、吐出動作時に支持柱13に当接する構成であれば、未使用時において支持柱13に対して軸方向の先端側に離間していても構わない。なお、頂壁部76における軸方向の先端面は、径方向の内側に向かうに従い軸方向の先端側に向けて延びる傾斜面に形成されている。図示の例では、頂壁部76における軸方向の先端面は、上述した小接続筒55における軸方向の他端面に倣って形成されている。
突出部72は、頂壁部76における径方向の中央部から軸方向の先端側に向けて突出している。突出部72における軸方向の先端部は、上述した小径部53内に遊挿されている。すなわち、突出部72の外周面と小径部53の内周面との間には径方向の隙間Cが設けられている。なお、突出部72における軸方向の長さは、小径部53の長さ以下に形成されていることが好ましい。
そして、本実施形態では、収容筒41内においてピストン43よりも軸方向の先端側に位置する空間(収容空間S)に内容物が収容されている。なお、内容物は、収容筒41の大径部51側から充填してもよく、小径部53側から充填しても構わない。
次に、上述した吐出容器1の使用方法について説明する。
まず、カートリッジ3のシリンジ本体2への装着方法について説明する。
図2に示すように、カートリッジ3をシリンジ本体2に装着するには、カートリッジ3における大径部51を軸方向の基端側に向けた状態で、カバー体10の操作部21同士の間にカートリッジ3を押し込む。すると、支持柱13が軸方向の基端側から収容筒41内に進入するとともに、付勢部材11がピストン43における嵌合部71(周壁部75)に軸方向の基端側から当接する。これにより、付勢部材11が軸方向に圧縮されながら、カートリッジ3がシリンジ本体2内を軸方向の基端側に移動する。
その後、カートリッジ3がシリンジ本体2内を軸方向の基端側に移動する過程において、カートリッジ3の規制突部61が乗り越えリブ32に軸方向の先端側から接触する。この状態で、カートリッジ3を軸方向の基端側にさらに押し込むと、規制突部61が乗り越えリブ32上を摺動することで、操作部21が径方向の外側に押し広げられながら、カートリッジ3が軸方向の基端側に押し込まれる。そして、カートリッジ3の規制突部61が乗り越えリブ32及び第1係合部31を軸方向の基端側に乗り越えることで、操作部21が復元変形する。これにより、規制突部61が第1係合部31に軸方向の基端側から係合する(図1参照)。
以上により、カートリッジ3がシリンジ本体2に装着される。
なお、カートリッジ3をシリンジ本体2から取り外す際には、各操作部21を径方向の外側に押し広げ、第1係合部31及び規制突部61の係合を解除した状態で、カートリッジ3をシリンジ本体2から引き抜く。これにより、カートリッジ3がシリンジ本体2から取り外される。
続いて、吐出容器1の吐出動作について説明する。
図1に示すように、吐出容器1を用いて内容物を吐出するには、まずカートリッジ3(小径部53)からキャップ42を取り外す。
続いて、図3に示すように、小径部53に吐出ノズル100を装着する。吐出ノズル100は、小径部53に着脱可能に取り付けられた取付筒101と、取付筒101における軸方向の先端縁から軸方向の先端側に延設されたノズル筒102と、を有している。
ノズル筒102は、取付筒101に対して小径に形成されている。ノズル筒102は、通過孔53aを通して収容筒41内に連通している。図示の例において、ノズル筒102は、軸方向の先端側に向かうに従い漸次縮径している。ノズル筒102における軸方向の先端開口部は、内容物を吐出するノズル孔102aを構成している。なお、吐出ノズル100の構成は、適宜変更が可能である。例えば、ノズル筒102は、軸方向の全体に亘って一様な内径で形成してもよく、軸方向の途中で屈曲していても構わない。
次に、各操作片23(指当て凹部26)を径方向の外側から挟み込むようにして、シリンジ本体2を把持する。そして、ノズル孔102aを被吐出部に向けた状態で、各操作片23を径方向の内側に向けて押し込む。すると、例えば連結片22が径方向の内側に向けて弾性変形することで、各操作片23が径方向の内側に向けて弾性変位する。本実施形態では、連結片22における軸方向の中央部を支点にして径方向の内側に回動するように、各操作片23が弾性変位する。このとき、各操作片23の第1係合部31は、操作片23が径方向の内側に向けて弾性変位するのに伴い、第2係合部63上を摺動(係合)する。一方で、ピストン43は、嵌合部71の頂壁部76が支持柱13に軸方向の先端側から当接していることで、シリンジ本体2に対する軸方向の基端側への移動が規制されている。これにより、操作片23の弾性変位に伴い、収容筒41がノズル筒102とともに、シリンジ本体2及びピストン43に対して軸方向の基端側に移動する。
収容筒41がピストン43に対して軸方向の基端側に移動することで、収容空間Sがピストン43により加圧される。すると、収容空間Sの内容物が小径部53と突出部72との間の隙間Cを通して小径部53内を軸方向の先端側に向けて流通する。小径部53内を流通する内容物は、通過孔53aを通して吐出ノズル100内に流入する。吐出ノズル内に流入した内容物は、ノズル孔102aから被吐出部に向けて吐出される。
ここで、ノズル孔102aから吐出される内容物の吐出量は、主に操作片23の径方向の内側への押し込み量(ストローク量)により決定される。本実施形態では、操作片23の弾性変位に伴い、各操作片23における周方向で対向する端面同士が当接するようになっている。これにより、各操作片23の径方向の内側へのストローク量が制限されている。なお、本実施形態では、各操作片23における周方向で対向する端面同士が軸方向の全体に亘って当接するようになっている。
そして、操作片23の押し込みを解除すると、連結片22の付勢力(復元力)によって操作片23が径方向の外側に復元変位する。すると、第1係合部31と第2係合部63との係合が解除されることで、シリンジ本体2が付勢部材11の付勢力(復元力)によってカートリッジ3に対して軸方向の他端側に移動する。このとき、本実施形態では、上述したようにシール体78と収容筒41の内周面との間に作用する摩擦力が付勢部材11の付勢力よりも大きくなっている。そのため、収容筒41に対してピストン43が静止した状態で、カバー体10のみが軸方向の基端側に移動する。すなわち、吐出後の状態では、吐出前の状態からピストン43が収容筒41に対して軸方向の先端側に押し上げられた位置で静止するので、カバー体10の支持柱13とピストン43の嵌合部71との間には、軸方向に隙間が生じる。
内容物を再び吐出させるには、各操作片23を径方向の内側に再び弾性変位させる。すると、ピストン43が支持柱13に軸方向の先端側から当接するまでは、シリンジ本体2に対してカートリッジ3全体が軸方向の基端側に移動する。その後、さらに操作片23を径方向の内側に弾性変位させると、ピストン43の軸方向の基端側への移動が支持柱13により規制された状態で、収容筒41のみがシリンジ本体2に対して軸方向の基端側へ移動する。これにより、内容物が繰り返し吐出される。
このように、本実施形態では、操作片23が径方向の内側に移動したときに、操作部21の第1係合部31が収容筒41の第2係合部63に係合することで、ピストン43が収容筒41に対して軸方向の先端側に移動する。これにより、収容筒41内の内容物がピストン43によって通過孔53aに向けて押し出されることで、収容筒41から内容物を吐出できる。
特に、本実施形態では、操作片23が径方向に弾性変位可能に構成されているため、吐出動作の際には操作片23の弾性変位に伴う付勢力が指等に作用することになる。そのため、操作片23のストローク量を微調整し易くなる。これにより、操作片23が所望のストローク量に対して径方向の内側に過大に移動したり、所望のストローク量に達しなかったりするのを抑制できる。その結果、少量の内容物を所望の量だけ吐出することができる等、操作性の向上を図ることができる。
本実施形態では、容器軸Oを間に挟んで径方向で対向する位置に配設された操作片23を径方向に弾性変位させることで、ピストン43が収容筒41に対して軸方向の基端側に移動する構成とした。
この構成によれば、各操作片23を径方向の外側から指等で挟み込んだ状態で、各操作片23を互いに接近移動させることで、内容物を吐出できる。そのため、従来のように軸方向の一方側からピストンを移動させる場合に比べて操作性の向上を図ることができる。
本実施形態では、ピストン43とカバー体10との間に、ピストン43とカバー体10とを軸方向に離間させる向きに付勢する付勢部材11が配設されている構成とした。
この構成によれば、吐出動作の後、操作片23が収容筒41に対して径方向の外側に移動する際(第1係合部31と第2係合部63との係合が解除される際)、カバー体10をピストン43及び収容筒41に対して軸方向の基端側に移動させることができる。これにより、内容物の吐出後、収容筒41に対するカバー体10の軸方向の位置を吐出前の状態まで復帰させることができる。これにより、内容物の吐出後、カバー体10を手動で戻す必要がないので、例えば内容物を繰り返し吐出する際の操作性を向上させることができる。
また、吐出前の状態における収容筒41に対するカバー体10の軸方向の位置が、吐出回数に関わらず一定に維持されるので、操作時に与える違和感を抑えることができる。
しかも、収容筒41の内周面とピストン43の外周面との間には、収容筒41とピストン43との間を密にシールするシール体78が配設されているため、付勢部材11の付勢力によってピストン43が収容筒41に対して軸方向の先端側に移動するのを抑制できる。これにより、内容物が収容筒41から不意に流出するのを抑制できる。
本実施形態では、カートリッジ3がシリンジ本体2に着脱可能に構成されているため、使用済みのカートリッジ3を交換するだけで、シリンジ本体2を変更することなく、吐出容器1を繰り返し使用することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、操作片23が径方向の外側に移動することで、収容筒41に向けて前進移動する構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、操作片23が軸方向に移動することで、収容筒41に向けて前進移動する構成であっても構わない。
上述した実施形態では、操作片23が径方向で対向する位置に一対で配設された構成について説明したが、この構成のみに限らず、1つや3つ以上配設しても構わない。
シリンジ本体2のうちカートリッジ3を間に挟んで操作片23に径方向で対向する位置に、カートリッジ3に対して径方向に相対変位不能に構成された支持片を配設しても構わない。そして、操作片23とともに支持片を把持して内容物の吐出動作を行っても構わない。
上述した実施形態では、カートリッジ3がシリンジ本体2に着脱可能とされた構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、カートリッジ3がシリンジ本体2に対して取り外し不能とされていても構わない。
また、シリンジ本体2に対するカートリッジ3の容器軸O回りの回転を規制する規制部材を設けても構わない。規制部材としては、操作部21の内周面と収容筒41の外周面とに係合可能な突起部や平坦面を設けても構わない。
上述した実施形態では、カバー体10とピストン43とが付勢部材11によって軸方向で離間する方向に付勢されている構成について説明したが、この構成のみに限らず、付勢部材11を有さない構成であっても構わない。
また、本発明に係る吐出容器1において、収容空間S内に収容される内容物としては、比較的高粘度(クリーム状やゲル状、ペースト状等)のものが好適に用いられる。このような内容物としては、化粧品や接着剤、歯科用セメント等が挙げられる。但し、収容空間S内に収容される内容物は、適宜選択することができる。
このように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…吐出容器
3…カートリッジ
10…カバー体
11…付勢部材
21…操作部
31…第1係合部
41…収容筒
43…ピストン
53a…通過孔
63…第2係合部
78…シール体

Claims (4)

  1. 内容物が収容されるとともに、軸方向の先端部に前記内容物の通過孔が形成された収容筒と、
    前記収容筒に対して前記軸方向に移動可能に、前記収容筒内に嵌合されたピストンと、
    前記収容筒を径方向の外側から囲繞するカバー体と、を備え、
    前記カバー体は、前記収容筒に対して接近離間する方向に弾性変位可能な操作部を備え、
    前記操作部が前記収容筒に向けて接近移動したときに、前記操作部に形成された第1係合部が前記収容筒に形成された第2係合部に係合することで、前記収容筒が前記ピストン及び前記カバー体に対して前記軸方向の基端側に移動することを特徴とする吐出容器。
  2. 前記操作部は、前記収容筒を間に挟んで前記径方向で対向する位置に各別に配設され、
    一対の前記操作部が前記径方向の内側に弾性変位することで、前記収容筒に向けて接近移動することを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記ピストンと前記カバー体との間には、前記ピストンと前記カバー体とを前記軸方向に離間させる向きに付勢する付勢部材が配設され、
    前記収容筒の内周面と前記ピストンの外周面との間には、前記収容筒と前記ピストンとの間を密にシールし、かつ前記収容筒に対する前記ピストンの前記付勢部材による前記軸方向の先端側への移動を抑制するシール体が配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吐出容器。
  4. 前記収容筒及び前記ピストンは、前記カバー体に着脱可能なカートリッジを構成していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の吐出容器。
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