JP6654961B2 - 地中連続壁の施工方法および仕切構造 - Google Patents

地中連続壁の施工方法および仕切構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6654961B2
JP6654961B2 JP2016094024A JP2016094024A JP6654961B2 JP 6654961 B2 JP6654961 B2 JP 6654961B2 JP 2016094024 A JP2016094024 A JP 2016094024A JP 2016094024 A JP2016094024 A JP 2016094024A JP 6654961 B2 JP6654961 B2 JP 6654961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
excavation
plate
preceding element
partition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016094024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017203259A (ja
Inventor
光則 西青木
光則 西青木
哲也 平山
哲也 平山
近藤 達也
達也 近藤
雄一 平川
雄一 平川
彰彦 谷一
彰彦 谷一
治彦 尾形
治彦 尾形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2016094024A priority Critical patent/JP6654961B2/ja
Publication of JP2017203259A publication Critical patent/JP2017203259A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6654961B2 publication Critical patent/JP6654961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、地中連続壁の施工方法および地中連続壁の施工に使用する仕切構造に関する。
地下構造物を構築する際に、土留壁(仮設構造)として、地中連続壁を構築する場合がある。地中連続壁は、先行エレメントを形成した後、この先行エレメントに接続する後行エレメントを形成することにより構築するのが一般的である。
このような地中連続壁は、支持力を確保するために、支持層に根入れする場合があるが、必ずしも壁の全長にわたって根入れする必要がなく、部分的に根入れすることで、必要な支持力を確保できる場合がある。
そのため、特許文献1には、先行エレメントを後行エレメントよりも深く形成することで、先行エレメントにより支持力を確保する地中連続壁が開示されている。
特許文献1では、支持部材としての機能を必要とする先行エレメントの下部分(後行エレメントよりも深い部分)は無筋コンクリートにより形成し、構造部材としての機能を必要とする先行エレメントの上部分および後行エレメントは鉄筋コンクリートにより形成している。
特許文献1における先行エレメントの施工は、(a)掘削溝の施工、(b)先行エレメントと後行エレメントとの境界部への仕切鋼板の建て込み、(c)先行エレメントの下部分へのコンクリートの打設、(d)先行エレメントの上部分(仕切鋼板同士の間)へのコンクリートの打設により行う。
この先行エレメントの施工方法では、仕切板の側面に回動可能に設けられた蓋板を側方に張り出させて、この蓋板の先端を掘削溝の溝壁に食い込ませることで仕切板と掘削溝との隙間を遮蔽し、後行エレメント側にコンクリートが流出することを防止している。
特開2014−218804号公報
前記先行エレメントの施工方法を軟弱地盤に形成された掘削溝に採用すると、蓋板によって掘削溝の溝壁が乱されるおそれがあった。また、蓋板を回動可能に設ける機構により、先行エレメントの仕切板の構造が複雑となり、製造コストが高価になるおそれがあった。
このような観点から、本発明は、現地の地山状況に限定されることなく採用することができ、施工性の向上およびコストの低減化を可能とした地中連続壁の施工方法および仕切構造を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る地中連続壁の施工方法は、先行エレメント用掘削溝を形成する先行掘削工程と、前記先行エレメント用掘削溝に先行エレメント用鉄筋籠を建て込む先行鉄筋籠建込工程と、前記先行エレメント用掘削溝内にコンクリートを打設して先行エレメントを形成する先行形成工程と、前記先行エレメント用掘削溝に連続する後行エレメント用掘削溝を形成する後行掘削工程と、前記後行エレメント用掘削溝に後行エレメント用鉄筋籠を建て込む後行鉄筋籠建込工程と、前記後行エレメント用掘削溝内にコンクリートを打設して後行エレメントを形成する後行形成工程とを備える地中連続壁の施工方法であって、前記先行エレメント用掘削溝は、前記後行エレメント用掘削溝の底面よりも深い部分の下部分と、前記下部分よりも浅い部分であって当該下部分よりも広い幅を有する上部分とを備えており、前記先行鉄筋籠建込工程では、前記先行エレメント用鉄筋籠を前記上部分に建て込む作業と、前記先行エレメント用鉄筋籠の両側端部に配設された一対の仕切板の下端部を前記下部分に挿入する作業と、前記仕切板から側方に張り出す蓋板の先端を前記下部分の上端の外縁面に載置させる作業とを行い、前記先行形成工程では、粒状材を前記蓋板に上載させた状態で、前記仕切板同士の間にコンクリートを打設することを特徴としている。
かかる地中連続壁の施工方法によれば、先行エレメント用掘削溝の上部分と下部分との境界部分に形成された段差に蓋板を上載するため、先行エレメント用掘削溝の溝壁を痛め難い。そのため、地質に限定されることなく採用することができる。また、蓋板に粒状材を上載させた状態でコンクリートを打設するため、コンクリートの浮力によって変位が生じ難く、高品質施工が可能である。さらに、複雑な機構を必要としないため、製造コストの削減を図ることも可能である。
なお、前記下部分へのコンクリート打設後に、前記粒状材を前記蓋板に上載すれば、コンクリートによって蓋板を支持した状態で粒状材を上載することができ、粒状材の重みにより蓋板が変形することを防止できる。
また、本発明の仕切構造は、鉄筋籠の両側端部に配設された一対の仕切板と、前記仕切板から側方に張り出す蓋板と、前記蓋板に上載された粒状材とを備えることを特徴としている。
かかる仕切構造によれば、簡易な構造により先行エレメントの施工時にコンクリートが後行エレメント側に流出を防止することができる。そのため、全体施工費の低減化を図ることが可能となる。
なお、前記蓋板の先端に硬質ゴム製の先端部材が固定されていれば、コンクリートの後行エレメント側への流出をより効果的に防止することができる。
また、前記蓋板の先端部からシート材が延設されていれば、蓋板と掘削溝との隙間をより確実に遮蔽することができる。
また、前記粒状材が比較的入手しやすい砕石であれば、費用の低減化を図ることができる。
さらに、前記蓋板として、有孔板または網材からなる部材を使用すれば、安定液の通液が可能なため、掘削溝内へ設置する際およびコンクリート打設時の施工性が向上する。
本発明の地中連続壁の施工方法および仕切構造によれば、現地の地山状況に限定されることなく採用することができ、かつ、施工性の向上およびコストの低減化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る地中連続壁を示す立面図である。 同地中連続壁の施工方法の各工程を示す立面図であって、(a)は先行掘削工程、(b)は先行鉄筋籠建込工程、(c)は先行形成工程、(d)は後行掘削工程である。 先行エレメント用掘削溝を示す立面図である。 本実施形態の仕切構造を示す立面図であって、(a)は粒状材投入前、(b)は粒状材投入後を示す。 蓋板を示す斜視図である。 図2に続く工程を示す立面図であって、(a)は後行掘削工程、(b)は後行鉄筋籠建込工程である。 (a)は図6(b)に続く後行鉄筋籠建込工程、(b)は後行形成工程である。
本実施形態では、図1に示すように、先行エレメント11と後行エレメント12とを連設することにより、地中連続壁1を構築する場合について説明する。先行エレメント11は、土留壁としての構造機能部分と、地中連続壁の支持機能部分とを兼ねている。一方、後行エレメント12は、土留壁としての構造機能部分を構成している。
本実施形態の地中連続壁1の施工方法は、先行掘削工程、先行鉄筋籠建込工程、先行形成工程、後行掘削工程、後行鉄筋籠建込工程および後行形成工程を備えている。
先行掘削工程では、先行エレメント用掘削溝2を形成する。
先行エレメント用掘削溝2は、図2(a)に示すように、下端が支持層Gに到達するように掘削する。先行エレメント用掘削溝2は、バケット式懸垂式クラムシェルMにより掘削する。なお、先行エレメント用掘削溝2を掘削する掘削機は限定されるものではなく、例えば、回転式水平多軸回転カッターを使用してもよい。
先行エレメント用掘削溝2は、幅広の上部分2aと、上部分2aの下側に形成されて、上部分2aよりも幅狭な下部分2bとを備えている。上部分2aは、地中連続壁として構造上必要な高さ(深さ)と壁厚(壁軸と直交する方向の長さ)を確保できるように形成する。また、下部分2bは、地中連続壁の支持部材として必要な壁厚と幅(壁軸方向の長さ)を確保するとともに、支持層Gに到達するように形成する。すなわち、先行エレメント用掘削溝2は、段差を有している。
先行エレメント用掘削溝2は、図3に示すように、3ガット(第一ガット21〜第三ガット23)により(3回に分けて)掘削する。なお、先行エレメント用掘削溝2の掘削方法は限定されるものではなく、例えば、1ガットで掘削してもよい。
第一ガット21は、上部分2aの深さを確保できるように掘削する。第一ガット21の掘削が完了したら、第一ガット21から隙間をあけて第二ガット22の掘削を行う。第二ガット22の深さは、第一ガット21と同じ深さとする。第一ガット21と第二ガット22との間に形成する隙間は、地盤掘削機の掘削幅よりも狭くなるようにする。第二ガット22の掘削が完了したら、第一ガット21と第二ガット22との間において、第三ガット23の掘削を行う。第三ガット23は、支持層Gに到達するまで行う。第三ガット23の端部は、第一ガット21および第二ガット22の端部と重なっている。
先行エレメント用掘削溝2の掘削が完了したら、先行エレメント用掘削溝2の底部からスライムを除去する。
先行鉄筋籠建込工程では、図2(b)に示すように、先行エレメント用掘削溝2に先行エレメント用鉄筋籠3を建て込む。先行エレメント用鉄筋籠3は、先行エレメント用掘削溝2の上部分2aの中央部(第三ガット23)に建て込む。
先行エレメント用鉄筋籠3は、図4に示すように、鋼材を組み合わせることにより形成された支持架台(図示せず)に複数の鉄筋31,31,…を組付けることにより形成されている。先行エレメント用鉄筋籠3(支持架台)の両端部(後行エレメント3側端部)には、一対の仕切板32,32が固定されている。また、仕切板32には、側方に張り出す蓋板33が固定されている。
先行エレメント用鉄筋籠3を構成する鉄筋31,31,…の鉄筋径、配筋ピッチは、位置や地山状況等に応じて適宜設定する。先行エレメント用鉄筋籠3には、後行エレメント用鉄筋籠6と連結するための接続用鉄筋31a,31a,…が仕切板32よりも後行エレメント12側に張り出している。
仕切板32は、先行エレメント用掘削溝2(第三ガット23)の深さよりも短尺で、かつ、下端が先行エレメント用鉄筋籠3から下向きに突出する長さの鋼板により構成されている。すなわち、仕切板32は、下部分2bの上部に入り込むように配置される。仕切板32を構成する鋼板は、先行エレメント用掘削溝2の前後の幅と同程度の幅を有している。なお、仕切板32の材質は限定されるものではない。
本実施形態の蓋板33は、図5(a)に示すように周囲が枠材33bにより補強された網材33aにより構成されている。本実施形態では、枠材33bを仕切板33に固定することにより、蓋板33を固定する。枠材33bには、仕切板32側の端部に取付部33cが形成されている。本実施形態では、取付部33cを仕切板32に溶接することにより蓋板33を固定している。なお、本実施形態では、網材33aとして、いわゆるエキスパンドメタルを採用するが、網材33aを構成する材料は限定されない。また、蓋板33は、網材33aに限定されるものではなく、例えば、有孔板や平鋼板により構成してもよい。
蓋板33の先端には、硬質ゴム製の板材(以下、単に「先端部材34」という)が固定されているとともに、蓋板33の先端部からシート材35が延設されている。
先行エレメント用鉄筋籠3は、一対の仕切板32,32の下端部が下部分2bの上部に挿入されるように建て込む。このとき、図5(b)に示すように、蓋板33,33の先端(先端部材34,34)を下部分2bの上端外縁(上部分2aの底面)に載置させるとともに、シート材35を下部分2bの上端外縁(上部分2aの底面)に敷設する。本実施形態では、先端部材34の下部分2bの上端外縁に食い込ませておく。先行エレメント用鉄筋籠3を建て込むと、接続用鉄筋31a,31a,…は、上部分2aの幅広部分(第一ガット21、第二ガット22)に配置される。
先行形成工程では、図2(c)に示すように、先行エレメント用掘削溝2内にコンクリート4を打設して先行エレメント11を形成する。
先行エレメント用掘削溝2内へのコンクリート4の打設は、トレミー管Pを利用して、先行エレメント用掘削溝2の底部から行う。
トレミー管Pは、先行エレメント用鉄筋籠3の中央部から先行エレメント用掘削溝2の底部の近傍に先端を挿入し、コンクリート4の打設面の上昇に伴って上昇させる。下部分2bは、コンクリート4によって充填する。
コンクリート4の打設面が、上部分2aの底面(下部分2bの上端)に到達したら、図4(b)に示すように、先行エレメント用掘削溝2内に粒状材36を投入する。粒状材36は、仕切板32の外側(後行エレメント12側)に投入し、蓋材33、先端部材34およびシート材35に上載する。先行エレメント用掘削溝2内に投入する粒状材36の量は限定されるものではないが、本実施形態では、仕切板32の側方に厚さ1.5m程度の層ができるようにする。また、粒状材36の粒径は限定されるものではないが、蓋板33の網目よりも大きな平均粒径を有した材料を使用する。本実施形態では、粒状材36として砕石を使用する。なお、粒状材36を構成する材料は砕石に限定されるものではなく、例えば、栗石等であってもよい。
続いて、上部分2aへのコンクリート4の打設を行う。上部分2aでは、仕切板32同士の間にコンクリート4を打設する。このとき、一対の仕切板32,32と、仕切板32から側方に張り出す蓋板33と、蓋板33に上載された粒状材36が、先行エレメント用鉄筋籠3の外側(後行エレメント2側)にコンクリート4が流出することを防止する仕切構造30として機能する。
後行掘削工程では、図6(a)に示すように、先行エレメント用掘削溝2に連続する後行エレメント用掘削溝5を形成する。後行エレメント用掘削溝5は、左右に形成された先行エレメント用掘削溝2同士の間をバケット式懸垂式クラムシェル(図示せず)により掘削する。なお、後行エレメント用掘削溝5を掘削する掘削機は限定されるものではなく、例えば、回転式水平多軸回転カッターを使用してもよい。本実施形態では、図2(d)に示すように、後行エレメント用掘削溝5の掘削に先立ち、先行エレメント用掘削溝2内に、防護板37を建て込む。防護板37は、先行エレメント11(先行エレメント用鉄筋籠3)の側端部に沿って、接続用鉄筋31aを覆うように配設する。
後行エレメント用掘削溝5は、地中連続壁として構造上必要な高さ(深さ)と壁厚(壁軸と交差する方向の長さ)を確保できるように形成する。すなわち、後行エレメント用掘削溝5は、先行エレメント用掘削溝2の上部分2aと同じ高さ(深さ)と厚さを有している。先行エレメント11の接続用鉄筋31aは、防護板によって覆われているため、後行エレメント用掘削溝5の掘削時に掘削機に接触することがない。
後行エレメント用掘削溝5の掘削に伴い、先行エレメント用掘削溝2内の粒状材36を撤去する。また、後行エレメント用掘削溝5の掘削が完了したら、底部からスライムを除去する。
後行鉄筋籠建込工程では、図7(a)に示すように、後行エレメント用掘削溝5に後行エレメント用鉄筋籠6を建て込む。
まず、図6(b)に示すように、防護板37を撤去する。次に、後行エレメント12の後行エレメント用鉄筋籠6を後行エレメント用掘削溝5内に配設するとともに、隣り合う先行エレメント11の端部から張り出した接続用鉄筋31aと重複させる。
後行形成工程では、図7(b)に示すように、後行エレメント用掘削溝内5にコンクリート4を打設して後行エレメント12を形成する。
後行エレメント12のコンクリート打設は、隣り合う先行エレメント11同士の間の後行エレメント用掘削溝5に対し、トレミー管Pを利用して底部からコンクリート4を打設することにより行う。
後行エレメント12が形成されると、先行エレメント11と後行エレメント12とが交互に連設された地中連続壁1が形成される。
本実施形態の地中連続壁の施工方法によれば、先行エレメント用掘削溝2の上部分2aと下部分2bとの境界部分に形成された段差に蓋板33を上載するため、先行エレメント用掘削溝2の溝壁を痛め難い。そのため、地質に限定されることなく採用することができる。また、蓋板33に粒状材36を上載させた状態でコンクリート4を打設するため、コンクリート4の浮力によって蓋材33に変位が生じることがなく、高品質施工が可能である。さらに、複雑な機構を必要としないため、先行エレメント用鉄筋籠3等の製造コストの削減を図ることも可能である。
また、下部分2bへのコンクリート打設後に、粒状材36を蓋板33に上載するため、コンクリート4によって蓋板33を下側から支持した状態で粒状材36を投入する形となる。そのため、粒状材36の重みにより蓋板33が変形することを防止できる。また、粒状材36が蓋材33の孔(エキスパンドメタルの孔)から流下して下部分2bに溜まることを防止することができる。
蓋板33として、多数の孔(開口)が形成されたものを使用しているため、安定液が充填された先行エレメント用掘削溝2に先行エレメント用鉄筋籠3を沈設する場合であっても、安定液が蓋板33の孔を通過するため、先行エレメント用鉄筋籠3に作用する抵抗力が大きくなり難い。
蓋板33の先端に硬質ゴム製の先端部材34が固定されているため、蓋板33と先行エレメント用掘削溝2との隙間の遮蔽性を高めることができる。先端部材34は硬質ゴム製のため、コンクリートの圧力により浮き上がることがなく、遮蔽性が維持される。
また、蓋板33の先端部からシート材35が延設されているため、蓋板33と先行エレメント用掘削溝2との隙間をより確実に遮蔽し、コンクリート4の流出を防止することができる。
また、粒状材36として比較的入手しやすい砕石を使用しているため、安価である。
このように、本実施形態の仕切構造30を利用した地中連続壁の施工方法によれば、簡易かつ高品質に地中連続壁1を構築することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
前記実施形態では、下部分2bへのコンクリート4の打設が完了してから先行エレメント用掘削溝2内に粒状材36を投入する場合について説明したが、粒状材36を投入するタイミングは、上部分2aへコンクリート4を打設する前であれば限定されない。例えば、先行エレメント用鉄筋籠3を建て込んだ直後に、行ってもよいし、下部分2bへのコンクリート打設と並行して行ってもよい。
また、先端部材34は必要に応じて設ければよい。同様に、シート材35も必要に応じて設置すればよい。
1 地中連続壁
11 先行エレメント
12 後行エレメント
2 先行エレメント用掘削溝
2a 上部分
2b 下部分
3 先行エレメント用鉄筋籠
30 仕切構造
31 鉄筋
32 仕切板
33 蓋板
34 先端部材
35 シート材
36 粒状材
4 コンクリート
5 後行エレメント用掘削溝
6 後行エレメント用鉄筋籠

Claims (7)

  1. 先行エレメント用掘削溝を形成する先行掘削工程と、
    前記先行エレメント用掘削溝に先行エレメント用鉄筋籠を建て込む先行鉄筋籠建込工程と、
    前記先行エレメント用掘削溝内にコンクリートを打設して先行エレメントを形成する先行形成工程と、
    前記先行エレメント用掘削溝に連続する後行エレメント用掘削溝を形成する後行掘削工程と、
    前記後行エレメント用掘削溝に後行エレメント用鉄筋籠を建て込む後行鉄筋籠建込工程と、
    前記後行エレメント用掘削溝内にコンクリートを打設して後行エレメントを形成する後行形成工程と、を備える地中連続壁の施工方法であって、
    前記先行エレメント用掘削溝は、前記後行エレメント用掘削溝の底面よりも深い部分の下部分と、前記下部分よりも浅い部分であって当該下部分よりも広い幅を有する上部分とを備えており、
    前記先行鉄筋籠建込工程では、前記先行エレメント用鉄筋籠を前記上部分に建て込む作業と、前記先行エレメント用鉄筋籠の両側端部に配設された一対の仕切板の下端部を前記下部分に挿入する作業と、前記仕切板から側方に張り出す蓋板の先端を前記下部分の上端の外縁面に載置させる作業と、を行い、
    前記先行形成工程では、粒状材を前記蓋板に上載させた状態で、前記仕切板同士の間にコンクリートを打設することを特徴とする、地中連続壁の施工方法。
  2. 前記下部分へのコンクリート打設後に、前記粒状材を前記蓋板に上載することを特徴とする、請求項1に記載の地中連続壁の施工方法。
  3. 鉄筋籠の両側端部に配設された一対の仕切板と、
    前記仕切板から側方に張り出す蓋板と、
    前記蓋板に上載された粒状材と、を備えることを特徴とする仕切構造。
  4. 前記蓋板の先端に硬質ゴム製の先端部材が固定されていることを特徴とする、請求項3に記載の仕切構造。
  5. 前記蓋板の先端部からシート材が延設されていることを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の仕切構造。
  6. 前記粒状材が砕石であることを特徴とする、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の仕切構造。
  7. 前記蓋板が有孔板または網材からなることを特徴とする、請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の仕切構造。
JP2016094024A 2016-05-09 2016-05-09 地中連続壁の施工方法および仕切構造 Active JP6654961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016094024A JP6654961B2 (ja) 2016-05-09 2016-05-09 地中連続壁の施工方法および仕切構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016094024A JP6654961B2 (ja) 2016-05-09 2016-05-09 地中連続壁の施工方法および仕切構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017203259A JP2017203259A (ja) 2017-11-16
JP6654961B2 true JP6654961B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=60323174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016094024A Active JP6654961B2 (ja) 2016-05-09 2016-05-09 地中連続壁の施工方法および仕切構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6654961B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017203259A (ja) 2017-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017186766A (ja) 深礎杭および深礎杭に用いられる土留材
JP2017210787A (ja) 開削トンネルの耐震構造
JP7094423B2 (ja) 拡底部を備えた地下壁杭構造
KR200416146Y1 (ko) 현장타설말뚝용 철근망 구조체
JP6654961B2 (ja) 地中連続壁の施工方法および仕切構造
JP6034121B2 (ja) 地中構造体の施工方法
CN210395378U (zh) 边坡防护装置
JP6948663B2 (ja) 擁壁及びその形成方法
JP6785591B2 (ja) 先行エレメントの端部構造および地中連続壁の施工方法
JP2014101699A (ja) 防護体とその施工方法
JP6860895B2 (ja) 擁壁及びその施工方法
JP6684314B2 (ja) 橋脚撤去工法
JP2011157719A (ja) 山留め工法
JP2008013999A (ja) 場所打ちコンクリート杭の築造方法
JP4749858B2 (ja) 既存建物の上部構造物の増築又は改築における支持力増強方法
JP7096469B1 (ja) 小断面の地中連続壁
JP6470648B2 (ja) 複合地中連続壁の構造および複合地中連続壁の構築方法
JP6130139B2 (ja) 耐圧版を有するケーソン構造物及びその構築方法
JP5480745B2 (ja) 構造物用既設基礎の補強方法
JP6397321B2 (ja) 止水板取付部材、止水板、鉄筋架台および連続地中壁の施工方法
JP6315924B2 (ja) バットレスの施工方法
JP7007951B2 (ja) 基礎構造及び施工管理方法
JP6050172B2 (ja) 斜め土留め壁形成装置及びそれを用いる地下構造物の構築方法
JP6735406B1 (ja) 特殊ローラスペーサー
JP5425957B2 (ja) コンクリート打設用足場を用いた施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6654961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250