JP2014101699A - 防護体とその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】落石・雪崩と共に、支柱下部における土砂崩壊に対応可能な防護柵を提供する。
【解決手段】間隔を置いて支柱下部3Kを地面2の地中に挿入すると共に地上に支柱上部3Jを立設した支柱3と、それら支柱3,3間に設けた網体17と、を備える。また、隣合う支柱上部3J,3Jの下部にコンクリートからなる壁体4を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、設置面に支柱を立設した防護体とその施工方法に関する。
従来、この種の防護体として、所定の間隔で支柱を設け、各支柱の間に水平ロープ材を設け、各支柱間を水平ロープ材に掛止させたワイヤ製のネットで遮蔽した防護柵(例えば特許文献1)や、各支柱間にコンクリート製や金属製などからなる横杆を多段に設けた防護柵や、前記支柱の上部と支柱前側の斜面とを控えロープ材により連結した防護柵(例えば、特許文献2)などが知られている。
また、防護体に用いる支柱に係り、設定場所にコンクリート基礎を設け、この基礎に所定間隔で複数の支柱を立設したもの(例えば特許文献3)や、空中に突出する地上部と、地中に挿入して固定する地中部とからなる支柱構造を備えたもの(例えば特許文献4の図1)や、この支柱構造の設定面位置近傍に巻き立てコンクリート部を有するもの(例えば特許文献4の図6)などが知られている。
特開平6−173221号公報 特開2000−273827号公報 特開2007−285039号公報 特開2009−150131号公報
上記各特許文献のように、支柱間にネットなどの防護面を設けたものでは、その防護面により落石を捕捉することができるが、特許文献1,2及び4のものでは、支柱の高さ全体にネットを張設しているため、土砂崩壊を止める効果を十分に得ることができない。
一方、特許文献3ではコンクリート基礎により土砂崩壊を面で止めることができるが、このためにはコンクリート基礎を大型化する必要があり、施工コストの上昇を招き、この種の防護体の設置場所は作業に制約を受け、施工が困難となる場合も予想される。
そこで、本発明は、落石・雪崩と共に、支柱下部における土砂崩壊に対応可能な防護体とその施工方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、間隔を置いて支柱下部を設置面の地中に挿入すると共に地上に支柱上部を立設した支柱と、それら支柱間に設けた防護面と、を備えた防護体において、隣合う前記支柱上部の下部に硬質材料からなる壁体を設けたことを特徴とする。
上記構成により、防護柵の下部に崩壊土砂を受けても、これを確実に捕捉することができる。また、支柱下部を地中に固定した支柱によって壁体が支持され、壁体に加わる土砂の衝撃力に対抗することができるため、土砂の衝撃力を分散させることができる。この場合、支柱は支柱下部を地中に固定しているから、支持杭として作用する。
また、請求項2の発明は、前記壁体に前記支柱を挿通したことを特徴とする。
上記構成により、壁体に支柱を挿通して一体化することができる。
また、請求項3の発明は、前記壁体に複数設けられ前記支柱を挿通した挿通孔と、この挿通孔に連通して前記地中に形成され前記支柱下部を挿入した掘削孔と、前記支柱下部と前記掘削孔との間に充填した充填材と、を備えることを特徴とする。
上記構成により、防護柵の下部に崩壊土砂を受けても、これを確実に捕捉することができる。また、壁体は複数の支柱により支持され、壁体に加わる土砂の衝撃力に対して、壁体と複数の支柱により対抗することができるから、土砂の衝撃力を分散させることができる。
また、請求項4の発明は、隣り合う前記壁体間に目地部を設けると共に、隣り合う前記壁体間に連結材を設けたことを特徴とする。
上記構成により、隣り合う壁体を連結材により連結したから、壁体に加わる土砂の衝撃力に対して、複数の壁体と複数の支柱により対抗することができる。
また、請求項5の発明は、請求項2記載の防護体を構築する防護体の施工方法において、前記設定面に壁体を設置し、前記壁体に前記支柱より大径な掘削案内孔を設け、この掘削案内孔に連続して地中に掘削孔を形成し、この掘削孔内に前記支柱下部を挿入し、この支柱下部と掘削孔及び掘削案内孔との間に前記支柱を固定するための充填材を充填することを特徴とする。
上記構成により、壁体の掘削案内孔を基準にして掘削孔を簡便に形成することができ、支柱下部と掘削孔及び掘削案内孔との間に充填材を充填して、掘削孔に支柱下部を固定すると共に、支柱と壁体とを一体化することができる。
また、請求項6の発明は、前記掘削孔に基礎管を挿入し、この基礎管内に前記支柱下部を挿入し、この支柱下部と掘削孔及び掘削案内孔との間に前記支柱を固定するための充填材を充填することを特徴とする。
上記構成により、充填材により支柱下部と基礎管とが一体化されるから、使用する支柱の長さを抑えることができ、支柱の運搬・据付作業が容易となる。
崩壊土砂を壁体により捕捉し、支柱下部を地中に固定した支柱が、支持杭として作用するため、落石・雪崩と共に、支柱下部における土砂崩壊に対応可能な防護体を提供することができる。
本発明の実施例1を示す断面図である。 同上、正面図である。 同上、一部を切り欠いた目地部周りの平面図である。 同上、側面説明図である。 同上、施工方法を説明する断面図であり、図5(A)は掘削孔を形成した状態、図5(B)は支柱を建て込んだ状態を示す。 本発明の実施例2を示す断面図である。 本発明の実施例3を示す断面図であり、図7(A)は支柱を建て込んだ状態、図7(B)は型枠に現場打ちコンクリートを充填して壁体を構築した状態を示す。 本発明の実施例4を示す断面図であり、図8(A)は支柱を建て込んだ状態、図8(B)は型枠に現場打ちコンクリートを充填して壁体を構築した状態を示す。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な防護体を採用することにより、従来にない防護体が得られ、その防護体とその施工方法について記述する。
以下、本発明の実施例1について、図1〜図5を参照して説明する。同図に示すように、防護体である防護柵1は、設置面であるほぼ水平でほぼ平坦な地面2に所定間隔を置いて複数の支柱3,3・・・を設け、この支柱3の支柱下部3Kを地面2の地中に挿入し、その支柱3の支柱上部3Jを地上に立設している。この支柱上部3Jの下部には壁体4を設け、この壁体4は複数の支柱3,3を連結するように設けられている。また、支柱3の位置に対応して、前記地面2に掘削孔5を形成し、この掘削孔5内に支柱下部3Kを挿入した状態で、掘削孔5内に固化性の充填材6を充填し、充填材6が固化することにより掘削孔5に支柱下部3Kを固定しており、前記充填材6としてはモルタルなどが例示される。尚、この例では、支柱下部3Kは支柱上部3Jより長い。
この例では前記壁体4はプレキャストコンクリート製からなるものであって、2本の支柱3,3を連結する。また、壁体4は前面部4F,後面部4B,左右の側面部4S,4S,上面部4U及び下面部4Kとを備え、壁体4には、支柱3の位置、即ち前記掘削孔5の位置に上下方向の貫通孔11を形成し、この貫通孔11は、掘削案内孔であって、複数(この例では2個)設けられている。そして、この貫通孔11の直径は前記掘削孔5の直径より大きく形成されており、貫通孔11が掘削孔5を掘削する際のドリルなどの掘削装置(図示せず)の案内部となる。
また、前記壁体4には鉄筋12,12Aが内蔵され、前面部4F,後面部4B,上面部4U及び下面部4Kの内側に沿うように配置した枠状の前記鉄筋12と、左右方向に配置された長さ方向の鉄筋12Aとがそれぞれ複数配筋されている。尚、枠状の鉄筋12はスターラップと称されるものである。
尚、地面2にはベース部13が設けられ、このベース部13はプレキャストコンクリートや現場打ちコンクリートからなり、その上面部13Jがほぼ水平な平坦面に形成されている。そして、この例では、上面部13Jを地面2とほぼ面一になるように配置している。このように、ベース部13は、壁体4を載置する載置面である上面部13Jをほぼ平坦で水平にするために設けられている。また、ベース部13には前記貫通孔11に連通する貫通部13Sが形成されている。尚、この貫通部13Sは孔に形成しているが、前記貫通孔11より大きければ孔に形成する必要はなく、前記貫通孔11箇所のベース部13を設けないようにして構成してもよい。
さらに、左右方向に隣り合う壁体4,4の側面部4S,4Sには目地部14が設けられ、この目地部14に置いて隣り合う壁体4,4の縁が切られている。また、隣り合う側面部4S,4Sに対向して遊挿孔15,15を複数穿設し、これら遊挿孔15,15に、連結材である鋼棒16の両側がそれぞれ挿入されている。この場合、鋼棒16の少なくとも一端は壁体4に固定せずに設けることが好ましい。このように隣り合う壁体4,4の目地部14に複数の鋼棒16を配置することにより、隣り合う壁体4,4は、左右方向には互いに拘束されず、前後方向において一体化される。
また、前記支柱上部3J,3J・・・間には、壁体4の上部に、防護面たる網体17が張設されている。尚、網体17に図示しない横ロープ材を組み合わせて防護面を構成してもよい。
さらに、防護柵1は山の斜面M側に前面部4Fが位置し、前記網体17は支柱3の反山側に配置されている。
そして、前記壁体4の上面部4Jの地面2からの高さHは、前記斜面Mにおける予想された崩壊土砂の厚さに対応した高さに設定されている。尚、上面部4Jからの支柱上部3Jの高さは、前記高さHはより高い。
前記高さHは、前記斜面Mにおける予想された崩壊土砂の厚さと同厚かそれ以上である。
次に、前記防護柵1の構築する際の施工方法の一例について説明する。先ず、現場打ちコンクリートにより上面部13Jが水平になるようにベース部13を形成し、このベース部13は防護柵1の左右方向ほぼ全長に形成され、そのベース部13の上に壁体4,4・・・を載置して並べ、隣り合う壁体4,4同士を複数の鋼棒16,16・・・により連結する。この場合、壁体4の貫通孔11,11を掘削孔5,5の予定位置に合わせて壁体4を配置する。
尚、現場打ちコンクリートにより貫通孔11を有する壁体4を構築してもよく、この場合、鋼棒16は後述する実施例3のように施工すればよい。
このようにして壁体4を据え付けた後、掘削装置の先端を貫通孔11に合わせ、貫通孔11の下方の地中を掘削し、図5(A)に示すように、貫通孔11より小径な掘削孔5を形成する。そして、地上に置いて吊り上げた支柱3の支柱下部3Kを、貫通孔11,貫通部13Sを通して掘削孔5に挿入し、挿入状態で支柱3を位置決めし、図5(B)に示すように、掘削孔5,貫通部13S及び貫通孔11に充填材6を充填する。
そして、充填材6が固化することにより、支柱下部3Kが地中に固定され、支柱上部3Jの下部が壁体4に固定されると共に、壁体4において支柱3が挿通孔11Aに挿通され、壁体4の上部に支柱上部3Jが立設された支柱構造が得られる。それら支柱上部3J,3J間に網体17を張設する。
このようにして構築された防護柵1にあっては、防護柵1の地上部の下部が壁体4により構成されているから、防護柵1の下部に崩壊土砂を受けても、これを確実に捕捉することができる。また、壁体4は複数の支柱3,3により支持されると共に、隣り合う壁体4,4が鋼棒16により連結されているから、壁体4の前面部4Fに加わる土砂の衝撃力に対して複数の壁体4,4・・・と複数の支柱3,3・・・により対抗することができるから、土砂の衝撃力を分散させることができる。この場合、支柱3は支柱下部3Kを地中に固定しているから、支持杭として作用する。
また、落石は壁体4及び上部の網体17により補足することができ、その落石の衝撃力も土砂と同様に防護柵1において分散させることができ、構造的に優れた衝撃力分散構造が得られる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、間隔を置いて支柱下部3Kを設置面たる地面2の地中に挿入すると共に地上に支柱上部3Jを立設した支柱3と、それら支柱3,3間に設けた防護面たる網体17と、を備えた防護体において、隣合う支柱上部3J,3Jの下部に硬質材料であるコンクリートからなる壁体4を設けたから、防護柵1の下部に崩壊土砂を受けても、これを確実に捕捉することができる。また、支柱下部3Kを地中に固定した支柱3によって壁体4が支持され、壁体4に加わる土砂の衝撃力に対抗することができるから、土砂の衝撃力を分散させることができる。この場合、支柱3は支柱下部3Kを地中に固定しているから、支持杭として作用する。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、壁体4に支柱3を挿通したから、壁体4に支柱3を挿通して一体化することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、壁体4に複数設けられ支柱3を挿通した挿通孔11Aと、この挿通孔11Aに連通して地中に形成され支柱下部3Kを挿入した掘削孔5と、支柱下部3Kと掘削孔5との間に充填した充填材6と、を備えるから、防護柵1の下部に崩壊土砂を受けても、これを確実に捕捉することができる。また、壁体4は複数の支柱3,3により支持され、壁体4に加わる土砂の衝撃力に対して、壁体4と複数の支柱3,3により対抗することができるから、土砂の衝撃力を分散させることができる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、隣り合う壁体4,4間に目地部14を設けると共に、隣り合う壁体4,4間に連結材たる鋼棒16を設けたから、隣り合う壁体4,4を鋼棒16により連結したから、壁体4に加わる土砂の衝撃力に対して、複数の壁体4,4と複数の支柱3,3により対抗することができる。
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、請求項2記載の防護体たる防護柵1を構築する防護体の施工方法において、設定面たる地面2に壁体4を設置し、壁体4に支柱3より大径な掘削案内孔たる貫通孔11を設け、この貫通孔11に連続して地中に掘削孔5を形成し、この掘削孔5内に支柱下部3Kを挿入し、この支柱下部3Kと掘削孔5及び挿通孔11Aとの間に支柱3を固定するための充填材6を充填するから、壁体4の貫通孔11を基準にして掘削孔5を簡便に形成することができ、支柱下部3Kと掘削孔5及び貫通孔11との間に充填材6を充填して、掘削孔5に支柱下部3Kを固定すると共に、支柱3と壁体4とを一体化することができる。
また、実施例上の効果として、壁体4がプレキャストコンクリート製であるから、現場での据え付け作業が容易となる。また、支柱下部3Kは支柱上部3Jより長いから、支柱3が支持杭と大きな耐力を有する。さらに、前記壁体4の上面部4Jの地面2からの高さHは、前記斜面Mにおける予想された崩壊土砂の厚さに対応した高さに設定したから、崩壊土砂を確実に捕捉することができる。
図6は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図に示すように、実施例1に比べて支柱下部3Kが短い例を用い、前記掘削孔5に、該掘削孔5より小径で前記支柱下部3Kより大径な基礎管21を挿入し、この基礎管21としては鋼管などが用いられ、それら掘削孔5,基礎管21及び支柱下部3Kは同心円状に配置される。
次に、前記防護柵1の構築する際の施工方法の一例について説明する。
まず、先ず、ベース部13を形成し、そのベース部13の上に壁体4,4・・・を載置して並べ、隣り合う壁体4,4同士を複数の鋼棒16,16・・・により連結する。
尚、現場打ちコンクリートにより貫通孔11を有する壁体4を構築してもよく、この場合、鋼棒16は後述する実施例4のように施工すればよい。
壁体4を据え付けた後、掘削装置の先端を貫通孔11に合わせ、貫通孔11の下方の地中を掘削し、該貫通孔11より小径な掘削孔5を形成し、掘削孔5内に基礎管21を配置する。そして、地上に置いて吊り上げた支柱3の支柱下部3Kを、貫通孔11,遊挿孔15を通して基礎管21に挿入し、挿入状態で支柱3を位置決めし、掘削孔5,基礎管21,遊挿孔15及び貫通孔11に充填材6を充填する。
そして、充填材6が固化することにより、支柱下部3Kが地中に固定され、支柱上部3Jの下部が壁体4に固定されると共に、壁体4の上部に支柱上部3Jが立設された支柱構造が得られる。それら支柱上部3J,3J間に網体17を張設する。
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、本実施例では、請求項6に対応して、掘削孔5に基礎管21を挿入し、この基礎管21内に支柱下部3Kを挿入し、この支柱下部3Kと掘削孔5及び貫通孔11との間に支柱3を固定するための充填材6を充填するから、充填材6により支柱下部3Kと基礎管21とが一体化されることにより、使用する支柱3の長さを抑えることができ、運搬・据付作業が容易となる。
また、実施例上の効果として、前記掘削孔5に、該掘削孔5より小径で前記支柱下部3Kより大径な基礎管21を挿入し、この基礎管21内に支柱下部3Kを挿入配置したから、支柱3の長さ寸法を抑えることができ、支柱3の運搬・据付が容易となる。
図7は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図は、壁体4を現場打ちコンクリートにより構築する例を示し、型枠を組み、型枠内にコンクリートを打設し、コンクリートが固化した後、型枠を取り外して壁体4を構築する。また、型枠には、型枠板22として鉄板やプレキャストコンクリート版を用い、前面部4Fと後面部4Bに型枠板22を一体に設けている。
次に、前記防護柵1の構築する際の施工方法の一例について説明する。
まず、掘削装置により前記掘削孔5を形成し、この掘削孔5内に前記支柱下部3Kを挿入した後、掘削孔5内に充填材6を充填し、充填材6が硬化した後、地上で壁体4用の型枠板22,22を組み、この型枠板22,22内に鉄筋12,12Aを配筋し、型枠板22,22間に現場打ちコンクリートなどの充填材6Aを充填することにより、型枠板22,22を設けた壁体4を構築する。この場合、目地部14を設けないで壁体4を構築してもよいし、壁体4,4間に目地部14を設けてもよい。この場合、隣り合う壁体4,4の一方を先に構築すると共に、この壁体4に遊挿孔15を設け、この遊挿孔15に鋼棒16の一端を否固定状態で挿入し、この後、隣り合う壁体4,4の他方を構築することにより、隣り合う壁体4,4間に鋼棒16を配置する。
このように本実施例では、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、本実施例では、現場打ちコンクリートなどの充填材6Aにより、型枠板22と一体になった壁体4を構築することができる。さらに、目地部を設けずに壁体4を連続して形成することできる。
図10は本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図は、壁体4を現場打ちコンクリートにより構築し、また、実施例1に比べて支柱下部3Kが短い例を示し、前記掘削孔5に、該掘削孔5より小径で前記支柱下部3Kより大径な基礎管21を挿入し、この基礎管21としては鋼管などが用いられ、それら掘削孔5,基礎管21及び支柱下部3Kは同心円状に配置される。
次に、前記防護柵1の構築する際の施工方法の一例について説明する。
まず、掘削装置により前記掘削孔5を形成し、この掘削孔5内に基礎管21を挿入配置すると共に、この基礎管21内に前記支柱下部3Kを挿入した後、掘削孔5と基礎管21内に充填材6を充填し、充填材6が硬化した後、地上で壁体4用の型枠板22,22を組み、この型枠板22,22内に鉄筋12,12Aを配筋し、現場打ちコンクリートなどの充填材6Aを充填することにより、型枠板22,22が一体となった壁体4を構築する。この場合、目地部14を設けないで壁体4を構築してもよいし、壁体4,4間に目地部14を設けてもよい。この場合、隣り合う壁体4,4の一方を先に構築すると共に、この壁体4に遊挿孔15を設け、この遊挿孔15に鋼棒16の一端を否固定状態で挿入し、この後、隣り合う壁体4,4の他方を構築することにより、隣り合う壁体4,4間に鋼棒16を配置する。
このように本実施例では、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、現場打ちコンクリートと一体に設ける型枠板を用いたが、現場打ちコンクリートの硬化後に取り外す型枠板を用いてもよい。
1 防護柵(防護体)
2 地面(設置面)
3 支柱
3K 支柱下部
3J 支柱上部
4 壁体
5 掘削孔
6 充填材
11 貫通孔(掘削案内孔)
11A 挿通孔
16 鋼棒(連結材)
17 網体(防護面)
21 基礎管

Claims (6)

  1. 間隔を置いて支柱下部を設置面の地中に挿入すると共に地上に支柱上部を立設した支柱と、それら支柱間に設けた防護面と、を備えた防護体において、
    隣合う前記支柱上部の下部に硬質材料からなる壁体を設けたことを特徴とする防護体。
  2. 前記壁体に前記支柱を挿通したことを特徴とする請求項1記載の防護体。
  3. 前記壁体に複数設けられ前記支柱を挿通した挿通孔と、この挿通孔に連通して前記地中に形成され前記支柱下部を挿入した掘削孔と、前記支柱下部と前記掘削孔との間に充填した充填材と、を備えることを特徴とする請求項2記載の防護体。
  4. 隣り合う前記壁体間に目地部を設けると共に、隣り合う前記壁体間に連結材を設けたことを特徴とする請求項3記載の防護体。
  5. 請求項2記載の防護体を構築する防護体の施工方法において、前記設定面に壁体を設置し、前記壁体に前記支柱より大径な掘削案内孔を設け、この掘削案内孔に連続して地中に掘削孔を形成し、この掘削孔内に前記支柱下部を挿入し、この支柱下部と掘削孔及び掘削案内孔との間に前記支柱を固定するための充填材を充填することを特徴とする防護体の施工方法。
  6. 前記掘削孔に基礎管を挿入し、この基礎管内に前記支柱下部を挿入し、この支柱下部と掘削孔及び掘削案内孔との間に前記支柱を固定するための充填材を充填することを特徴とする請求項5記載の防護体の施工方法。
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