JP4491840B1 - 防護体の支柱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業に制約を受ける条件でも施工すること可能な支柱構造を提供する。
【解決手段】間隔をおいて支柱3,3を立設した支柱構造において、支柱3は、支柱下部5とこの支柱下部5に上に連結する支柱上部6とを有し、支柱下部5の山側に盛土材15により形成される盛土部16と、この盛土部16に埋設された横部材21と、この横部材21と支柱下部5とを連結する連結材22とを備える。盛土部16の土圧が横部材21に加わり、この横部材21に支柱下部5を連結材22により連結することにより、山側からの荷重に対して、支柱3を自立させることができる。また、支柱下部5を複数段に分割した分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dを備え、複数の分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dを連結材22により横部材21に連結することにより、安定した支柱構造が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、防護体の支柱構造に関する。
従来、この種の支柱構造を用いる防護体の一例として、斜面と道路との境界に設けた基礎コンクリートと、この基礎コンクリートに所定の間隔で設置した支柱と、これら支柱の間に帯状に張り巡らせた防護ネットとからなる防護柵(例えば特許文献1)が知られている。
また、所定の間隔で支柱を設け、各支柱の間に水平ロープ材を設け、各支柱間を水平ロープ材に掛止させたワイヤ製のネットで遮蔽した防護柵(例えば特許文献2)や、各支柱間にコンクリート製や金属製などからなる横杆を多段に設けた防護柵や、前記支柱の上部と支柱前側の斜面とを控えロープ材により連結した防護柵(例えば特許文献3)などが知られている。
特開2003−3425号公報 特開平6−173221号公報 特開2000−273827号公報
上記特許文献1の防護柵では、基礎コンクリートを設けるために、大掛かりな土木作業が必要となる。
一方、上記特許文献2及び3において、支柱下部を地中に建て込めことにより、支柱の基礎構造を簡略化あるいは不要とすることができる。
しかし、支柱の下部を地中に建て込み場合もボーリング作業が必要となり、民家が近接した場所では騒音や作業スペースなどにより制約を受け、施工できない場合がある。
そこで、本発明は、作業に制約を受ける条件でも施工することが可能な支柱構造とその施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、間隔をおいて支柱を立設した防護体の支柱構造において、前記支柱は、支柱下部と、この支柱下部の上に連結する支柱上部とからなり、記支柱下部の山側に盛土材により形成された盛土部と、この盛土に埋設され前記支柱下部に連結した連結部と、この連結部と連結された支柱支持部とを備え、前記支柱支持部が前記盛土部に埋設した土圧部であり、前記支柱下部を複数段に分割した分割支柱下部を備え、複数の前記分割支柱下部を前記連結部により前記土圧部に連結したことを特徴とする。
上記構成によれば、支柱下部を連結部により支柱支持部に連結することにより、山側からの荷重に対して、支柱を自立させることができる。また、連結部が盛土部に埋設されているため、落石,土砂崩壊の衝撃や積雪荷重が連結部に直接加わらず、安定した支柱の自立構造が得られる。
上記構成によれば、盛土部の土圧が土圧部に加わり、この土圧部に支柱下部を連結部により連結することにより、山側からの荷重に対して、支柱を自立させることができる。
また、盛土部に落石や土砂が堆積したり積雪荷重が加わったりすれば、それらがウエートとなって安定性が向上する
、複数の分割支柱下部からなる支柱下部を、複数の連結部により土圧部に連結することにより、安定した支柱構造が得られる。
また、本発明は、隣合う前記支柱の前記支柱下部間に前記盛土材の前側を仕切る仕切り部を設けたことを特徴とする。
これにより盛土材が支柱の反山側に漏れることがなく、支柱山側の盛土部の施工が容易となる。
また、本発明は、前記分割支柱下部に複数の前記連結部を連結し、これら連結部を上下異なる位置で前記土圧部に連結したことを特徴とする。
これにより分割支柱下部が複数の連結部により土圧部に連結されるため、安定した支柱構造が得られる。
また、本発明は、前記土圧部が横部材又は/及び縦部材を備えることを特徴とする。
これにより盛土部の土圧を土圧部が受け、この土圧部に連結した支柱下部が安定する。また、横部材の場合、施工において、各段毎に横部材を配置することができる。一方、また、縦部材に複数段の分割支柱下部を連結するように構成すれば、土圧部の施工が容易となる。
また、本発明は、前記支柱下部に支柱上部の下部を挿入したことを特徴とする。
このように支柱下部に支柱上部を挿入して支柱を形成することができる。また、支柱下部の施工時に支柱上部が邪魔にならない。
分割支柱下部の各段毎に作業を行うことにより、効率よく施工を行うことができる。
また、本発明は、前記盛土部を補強する盛土部補強材を備えることを特徴とする。
盛土補強材により盛土部を補強することができる。
上記構成によれば、土圧部により支柱を支持し、支柱の山側での作業が主となるため、作業に制約を受ける条件でも施工することが可能な防護体の支柱構造を提供することができる。
本発明の実施例1を示す防護体の断面説明図である。 同上、要部の平面図である。 同上、防護体の正面図である。 同上、施工手順を説明する断面図であり、最下段の施工を示す。 同上、施工手順を説明する断面図であり、下からに2段目の施工を示す。 同上、施工手順を説明する断面図であり、支柱下部の施工が完了した状態を示す。 本発明の実施例2を示す防護体の断面説明図である。 本発明の実施例3を示す防護体の断面説明図である。 本発明の実施例4を示す防護体の断面説明図である。 同上、要部の平面図である。 本発明の実施例5を示す防護体の断面説明図である。 本発明の実施例6を示す防護体の断面説明図である。 本発明の実施例7を示す防護体の断面説明図である。 同上、支柱支持部の断面図である。 本発明の実施例8を示す支柱支持部の断面図である。 本発明の実施例9を示す防護体の断面説明図である。 本発明の実施例10を示す防護体の断面説明図である。 本発明の実施例11を示す防護体の断面説明図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な防護体の支柱構造を採用することにより、従来にない防護体の支柱構造が得られ、その防護体の支柱構造について記述する。
以下、本発明の実施例1について、図1〜図6を参照して説明する。図1に示すように、落石,雪崩,崩壊土砂等の防護体である防護柵1は、設置場所である地面2に所定間隔を置いて複数の支柱3,3…を立設し、前記支柱3,3…の間に、可撓性を有する防護面たる網体4を設けてなる。
前記支柱3は、支柱3の下部である支柱下部5と、この支柱下部5の上に接続する支柱3の上部である支柱上部6とからなり、前記支柱下部5は上下複数段に分割された分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dを接続してなり、前記分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dの端部には、接続のためフランジ8が設けられ、フランジ8,8同士がボルトナット(図示せず)により接続されている。尚、最下段の前記分割支柱下部7の下部は、外径がフランジ8と略同形の座板9が設けられ、この座板9により下部が塞がれている。
また、前記支柱3には、鋼管を亜鉛メッキしたものを用いることができ、これ以外でも、支柱3は角型鋼管からなる角型のものや、H形鋼からなるH形のものなどを用いることができる。尚、支柱下部6は中空な断面円形又は角型のものを用い、支柱上部5を忠実なH形鋼にして、このH形鋼の支柱上部5を支柱下部6内に挿入すればよい。
前記地面2は、支柱3の立設位置とその山側が略平坦な平坦面11に形成されており、その平坦面11の山側に斜面12が位置する。この場合、必要に応じて、前記平坦面11と斜面12の斜面下部12Aとを支柱3の施工前に成形しておくことができる。この場合、斜面下部12Aを削って土圧部16を大きくすることが好ましい。
隣り合う前記支柱3,3の支柱下部5,5間は、仕切り部13により仕切られ、この例では、前記仕切り部13は、前記各段の分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dに対応したパネル状部材14,14A,14B,14C,14D,14Eからなる。尚、これらパネル状部材14,14A,14B,14C,14D,14Eは下段側から積み上げられ、その高さ(上縁の位置)は対応する分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dの略中央位置となる。また、最上段のパネル状部材14Eの高さは支柱下部5の上端と略同一である。前記パネル状部材14,14A,14B,14C,14D,14Eは、コンクリート板,鉄板やエキスパンドメタルなどが用いられ、エキスパンドメタルを用いる場合は、山側に植生用シートなどの吸出し防止部材を重ねて配置すればよい。
また、前記支柱3,3…の山側には、盛土材たる土砂15により盛土部16が形成され、この盛土部16の上面は、前記支柱下部5の上端と略同一高さに仕上げられる。
前記盛土部16内には、この例では、各段の前記各段の分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dに対応して土圧部たる横部材21が複数段に埋設され、この横部材21と対応する分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dが連結部たる連結材22,22により連結され、この連結材22は略水平方向に配置されている。前記横部材21はH形鋼などからなり、前記斜面下部12Aの近傍に配置されている。また、上段の横部材21は、下段の横部材21より断面が大きなものが用いられ、図1では、下から1,2,3段の横部材21より、下から4,5段の横部材21の断面が大きい。また、前記横部材21は、支柱下部5毎に設けられ、隣合う支柱下部5,5の横部材21,21は、別体のものが用いられている。
また、前記連結材22には鋼棒などが用いられ、1個の分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dに対して、少なくとも1個ずつ横部材21が設けられている。尚、この例では、図2に示すように、1つの分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dには複数(2本)の連結材22,22が連結され、これら複数の連結材22,22が横部材21にそれぞれ連結されている。また、前記横部材21は前記支柱3の直径より長い。さらに、横部材21は両側のフランジ部を縦方向に配置している。
次に、前記防護柵1の施工方法につき、支柱3を中心にして説明する。
必要に応じて、地面2と斜面下部12Aとを成形し、分割支柱下部の設置作業として、平坦面11上に最下段の分割支柱下部7を立て、仕切り部13の設置作業として、隣合う分割支柱下部7,7…間に、対応するパネル状部材14を配置する。このパネル状部材14の高さは分割支柱下部7の高さの略1/2であり、盛土作業として、その高さまで分割支柱下部7の山側を盛土材15により盛土し、その盛土材15の上面17の略全面に、盛土補強材たるジオグリッド23を敷設し、転圧作業として、その上面17を転圧する。また、連結作業として、盛土材15の上面17に横部材21を配置し、この横部材21と分割支柱下部7とを連結材22により連結する。尚、横部材21と連結材22との作業が終了した後に、転圧を行うようにしてもよい。このようにして最下段の分割支柱下部7の設置作業と、横部材21と連結材22との連結作業と、盛土材15による盛土作業と、盛土材15の上面17の転圧作業が終了したら、上の段の作業を同様に行う。下から2段目では、分割支柱下部の設置作業として、仕切り部の設置作業として、分割支柱下部7に上の段の分割支柱下部7Aを連結し、隣合う分割支柱下部7A,7A間に対応するパネル状部材14Aにより間を塞ぎ、盛土作業として、そのパネル状部材14Aの上縁位置まで盛土材15を盛土し、この盛土材15の上面17Aへのジオグリッド23の敷設、転圧作業として、盛土した盛土材15の転圧、連結作業として、横部材21の配置、横部材21とこれに対応する分割支柱下部7Aとの連結材22の連結が完了したら、同様にして上の段の分割支柱下部7Bの連結、隣合う分割支柱下部7B,7B間のパネル状部材14Bの配置、このパネル状部材14Bの山側への盛土、上面17Bの転圧、横部材21の配置、横部材21とこれに対応する分割支柱下部7Bとの連結材22の連結を行い、同様に上の段の分割支柱下部7Cの施工を行い、上の段の分割支柱下部7Cの連結、隣合う分割支柱下部7C,7C間のパネル状部材14Cの配置、このパネル状部材14Cの山側への盛土、上面17Cの転圧、横部材21の配置、横部材21とこれに対応する分割支柱下部7Cとの連結材22の連結を行い、同様に最上段の分割支柱下部7Dの施工を行い、最上段では、横部材21と連結材22とジオグリッド23とパネル状部材14Eの施工が完了した後、その上に盛土材15を支柱下部5の上端位置まで盛土し、盛土部16の上面17Eにジオグリッド23を配置すると共に、盛土部16の上面17Eを転圧して盛土部16を完成させる。
尚、盛土補強材には、ジオグリッド23以外でも、金網などの網体や繊維シートなど各種のものを用いることができ、特に、シート状のもの(網体を含む)が好ましい。また、図2に示したように、連結材22も盛土を押さえる盛土補強材として作用する。
このようにして支柱3,3…を立設した後、支柱上部6,6…間に前記網体4を設けて防護柵1を構築する。
上記防護柵1においては、盛土部16に埋設した横部材21により、支柱3を支持するから、コンクリート基礎の施工やボーリングなどが不要となり、民家などが近接する現場での施工が可能となる。
また、防護柵1が落石,土砂や雪崩を受けた場合も、これら落石,土砂や雪崩が盛土部16の上に溜まることによりウエートとなるため、支柱3の安定性が向上する。
以上のように本実施例では、間隔をおいて支柱3,3を立設した支柱構造において、支柱3は、支柱下部5と支柱上部6とを有し、支柱3の支柱下部5の山側に盛土材15により形成される盛土部16と、この盛土部16に埋設された前記支柱下部5に連結した連結部たる連結材22と、この連結材と連結された支柱支持部たる横部材21とを備えるから、支柱下部5を連結材22により横部材21に連結することにより、山側からの荷重に対して、支柱3を自立させることができる。また、連結材22が盛土部16に埋設されているため、落石,土砂崩壊の衝撃や積雪荷重が連結材22に直接加わらず、安定した支柱2の自立構造を得ることができる。
また、このように本実施例では、間隔をおいて支柱3,3を立設した防護体たる防護柵1の支柱構造において、支柱3は、支柱下部5とこの支柱下部5に上に連結する支柱上部6とからなり、支柱下部5の山側に盛土材15により形成される盛土部16と、この盛土部16に埋設された土圧部たる横部材21と、この横部材21と支柱下部5とを連結する連結部たる連結材22とを備えるから、盛土部16の土圧が横部材21に加わり、この横部材21に支柱下部5を連結材22により連結することにより、山側からの荷重に対して、支柱3を自立させることができる。従って、大口径ボーリングマシンの騒音により施工に制限がある場合や、機材の搬入が困難な場でも施工が可能となる。
また、盛土部16に落石や土砂が堆積したり積雪荷重が加わったりすれば、それらがウエートとなって安定性が向上する。
また、このように本実施例では、支柱下部5を複数段に分割した分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dを備え、複数の分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dを連結部たる連結材22により土圧たる横部材21に連結したから、安定した支柱構造が得られる。
また、このように本実施例では、隣合う支柱3,3の支柱下部5,5間に盛土材15の前側を仕切る仕切り部13を設けたから、盛土材15が支柱3の反山側に漏れることがなく、支柱山側の盛土部16の施工が容易となる。
また、このように本実施例では、土圧部が横部材又は/及び縦部材を備え、この例では土圧部が横部材22を備えるから、盛土部16の土圧を横部材21が受け、この横部材21に連結した支柱下部5が安定する。また、施工において、各段毎に横部材21を配置することができる。
また、このように本実施例では、盛土部16を補強する盛土部補強材たるジオグリッド23を備えるから、盛土部16を効果的に補強することができる。
また、実施例上の効果として、上記支柱構造の施工方法において、分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dの各段毎に、分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dの設置作業と、連結部たる連結材22による分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dと土圧部たる横部材21との連結作業と、盛土材15による盛土作業とを行い、このように分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dの各段毎に作業を行うことにより、効率よく施工を行うことができる。
また、実施例上の効果として、分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dの各段毎に、隣合う分割支柱下部7,7A,7B,7C,7D間に盛土材15の前側を仕切る仕切り部13を設ける仕切り作業と、盛土した盛土材15の転圧作業とを行い、このように各段毎に仕切り部13を設けることにより、仕切り部13が転圧の邪魔にならず、転圧作業を確実且つ容易に行うことができる。
また、実施例上の効果として、各段毎にジオグリッド23を敷設することにより、盛土部16の強度を向上することができる。さらに、土圧部たる横部材21は、下段から上段に行くに従って支柱下部5から離れるから、土圧が低くなる上段側でも所定の支持力を得ることができる。また、上段側の横部材21を下段川の横部材21より大きくしたから、土圧が低くなる上段側でも所定の支持力を得ることができ、全体として盛土部16の土圧を効果的に支柱3の支持に用いることができる。
図7は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、中段の分割支柱下部7A,7B,7Cとその下段の横部材21とを、山側が低くなる斜めの連結材22Aにより連結しており、中段の分割支柱下部7A,7B,7Cが上下2つの横部材21,21に連結されている。
この場合、下段の転圧作業を行った後、上段の分割支柱下部7A,7B,7Cと下段の横部材21とを前記連結材22Aにより連結する。
また、このように本実施例では、分割支柱下部7A,7B,7Cに複数の連結部たる連結材22,22Aを連結し、これら連結材22,22Aを上下異なる位置で土圧部たる横部材21,21に連結したから、分割支柱下部7A,7B,7Cが複数の連結材22,22Aにより横部材21,21に連結されるため、安定した支柱構造が得られる。
図8は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、土圧部として縦部材31を用いており、1個の縦部材31に、1個の支柱下部5の全ての分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dが連結されている。
前記縦部材31は、斜面下部12Aに沿って斜めに設けられており、この設置状態で、支柱下部5に略対応する高さを有するから、盛土部16の施工前に斜面下部12Aに配置すれば、設置が完了する。
このように本実施例では、連結部が縦部材31を備えるから、盛土部16の土圧を縦部材31が受けることにより、この縦部材31に連結した分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dが安定する。また、縦部材31に複数段の分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dを連結するようにしたから、土圧部たる縦部材31の施工が容易となる。
図9〜図10は本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、土圧部として格子状部材32を用いており、この格子状部材32は、複数の前記横部材21と複数の前記縦部材31とを格子状に配置して一体化したものであり、その縦部材22に連結材22により各段の分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dを連結している。
このように本実施例では、連結部が横部材22と縦部材31を備えるから、盛土部16の土圧を横部材21と縦部材31とを備える格子状部材32が受けることにより、この格子状部材32に連結した分割支柱下部7,7A,7B,7C,7Dが安定する。
図11は本発明の実施例5を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、各段の横部材21に対応して、斜面たる斜面下部12Aにアンカー33を固設しており、このアンカー33の先端を前記横部材21に連結している。
このように本実施例では、アンカー33を用いることにより斜面12の地山からも支持力が得られるため、支柱上部5の山側から加わる力に対して、支柱3の強度を向上することができる。
図12は本発明の実施例6を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、上記実施例5において、土圧部たる横部材21を用いることなく、アンカー33に連結材22を直接連結するように構成している。
このように本実施例では、支柱支持部が山の斜面12に設けたアンカー33であり、アンカー33を用いることにより斜面12の地山からも支持力が得られるため、支柱上部5の山側から加わる力に対して、支柱3の強度を向上することができる。
図13及び図14は本発明の実施例7を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、支柱下部5内に支柱上部6の下部を挿入して連結している。
前記支柱下部5の内径は、前記支柱上部6の外径より大きく、その支柱下部5内には、前記支柱上部6の下端が当接するストッパ34が設けられ、このストッパ34により支柱上部6の挿入量を調節している。また、前記支柱下部5内には充填材35が充填され、この充填材35により支柱上部6が支柱上部5に固定され、前記充填材35としては、グラウト,コンクリートやモルタルなどが例示される。この場合、支柱上部6に加わる設計荷重に対して必要な長さだけ支柱上部6の下部を支柱下部5に挿入するようにすればよい。
また、この例の土圧部は横部材21Aであり、この横部材21Aは、横方向の横辺部36と、この横辺部36の端部の上に設けられた縦方向の縦辺部37とを備える断面略L字型をなしている。
したがって、転圧後の上面17,17A,17B,17C,17Dに、略平坦な横辺36の下面を載置するようにして横部材21Aを配置できるため、横部材21Aの設置作業が容易となり、また、埋設後は、縦方向の縦辺部37により土圧を受け、支柱支持力を得ることができる。
このように本実施例では、支柱下部5に支柱上部6の下部を挿入したから、支柱下部5に支柱上部6を挿入して支柱3を形成することができる。また、支柱下部5の施工時に支柱上部6が邪魔にならない。
図15は本発明の実施例8を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の横部材21Aは、横方向の横辺部36の中央から縦方向の縦辺部37を突設した断面略逆T字型をなし、上記実施例7と同様な作用・効果を奏する。
図16は本発明の実施例9を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、転圧後の上面17,17A,17B,17C,17D間の略中央においても転圧を行い、この転圧した面に、盛土補強材であるジオグリッド23を設けるようにしており、ジオグリッド23,23間の盛土材1の厚さが薄くなるから、盛土部16の強度を向上することができる。
図17は本発明の実施例10を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、支柱下部5内に支柱上部6の下部を挿入して連結し、支柱上部6は支柱3の高さと略等しく、その支柱下部6の下端が座板9に載置される。したがって、座板9の上面を水平に配置すれば、支柱上部6を垂直に配置することができる。尚、実施例7及び実施例10においては、支柱上部6の下端を塞いでおけば、充填材35が侵入しない。
図18は本発明の実施例11を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、支柱下部5と支柱上部6とが一体ものの支柱3を用い、1箇所に1本の支柱3を立設しており、間隔をおいて支柱3,3を立設した支柱構造において、支柱3の支柱下部5の山側に盛土材15により形成される盛土部16と、この盛土部16に埋設された支柱下部5に連結した連結部たる連結材22と、この連結材と連結された支柱支持部たる横部材21とを備えるから、支柱下部5を連結材22により横部材21に連結することにより、山側からの荷重に対して、支柱3を自立させることができる。
尚、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、土圧部は各種の形状のものを用いることができる。また、連結材は引張力に対抗するものであれば、ワイヤーロープなど各種のものを用いることができる。さらに、実施例では、支柱下部と支柱上部とをフランジにより連結したが、ソケット式など各種の連結方式を用いることができ、或いは現場での溶接もよい。また、実施例では、支柱下部を複数の分割したが、一体物の支柱下部を用いてもよい。
1 防護柵(防護体)
2 地面(設置場所)
3 支柱
4 網体(防護面)
5 支柱下部
6 支柱上部
7,7A,7B,7C,7D 分割支柱下部
8 フランジ(接続手段)
11 平坦面
12 斜面
12A 斜面下部
13 仕切り部
14〜14E パネル状部材
15 盛土材(土砂)
16 盛土部
21 横部材(支柱支持部、土圧部)
22 連結材(連結部)
22A 斜めの連結材(連結部)
23 ジオグリッド(盛土補強材)
31 縦部材(支柱支持部、土圧部)
32 格子状部材(支柱支持部、土圧部)
33 アンカー(支柱支持部)

Claims (6)

  1. 間隔をおいて支柱を立設した防護体の支柱構造において、前記支柱は、支柱下部と、この支柱下部の上に連結する支柱上部とからなり、記支柱下部の山側に盛土材により形成された盛土部と、この盛土に埋設され前記支柱下部に連結した連結部と、この連結部と連結された支柱支持部とを備え、前記支柱支持部が前記盛土部に埋設した土圧部であり、前記支柱下部を複数段に分割した分割支柱下部を備え、複数の前記分割支柱下部を前記連結部により前記土圧部に連結したことを特徴とする防護体の支柱構造。
  2. 隣合う前記支柱の前記支柱下部間に前記盛土材の前側を仕切る仕切り部を設けたことを特徴とする請求項1記載の防護体の支柱構造。
  3. 前記分割支柱下部に複数の前記連結部を連結し、これら連結部を上下異なる位置で前記土圧部に連結したことを特徴とする請求項1又は2記載の防護体の支柱構造。
  4. 前記土圧部が横部材又は/及び縦部材を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の防護体の支柱構造。
  5. 前記支柱下部に前記支柱上部の下部を挿入したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の防護体の支柱構造。
  6. 前記盛土部を補強する盛土部補強材を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の防護体の支柱構造。
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