JP2004156336A - 落石防護仮設方法及び構成要素 - Google Patents

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一範 和田
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Abstract

【課題】道路側面法面の崩落事故が発生したとき、速やかに仮設落石防護柵を設置し、1車線の交通を確保する。また、仮設落石防護柵の撤去を容易にすると共に、材料を繰り返し使用できるようにし、資材、労力の節約を図る。
【解決手段】柱材の建込孔を備え4〜20トンの角錐台状をなす多数のプレキャストコンクリートブロック10を、不陸調整シート20を敷設した道路上に、横連結して並べ、建込孔12にH形鋼30を挿入してH形鋼30を立設し、H形鋼30にライナプレートなどの防護材40を係止し、仮設落石防護柵110を緊急に設置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、落石防護仮設方法及びこれに用いる構成要素に関し、さらに詳しくは、道路等の側部法面に崩落等が生じたときに、法面の完全復旧までの間、法面の再崩落による危険を防護し、速やかに片側通行等ができるように処置をするための仮設工法及びこれに用いる構成要素に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
我が国では、地理的条件から、山地を通って道路等を建設することが避けられず、このような道路等は大雨等により道路から立ち上がっている側部の法面が大きく崩落する事故が起こることが多い。このような場合、まず、崩落した土砂を取り去り、法尻近傍の平地部に応急防護工として仮設落石防護柵を施工し、1車線でも交通可能なように迅速に手当をする必要がある。
【0003】
仮設落石防護柵は、山岳地国道等の集中豪雨等による山側斜面の崩落、落石等の災害によって道路が遮断された場合、道路の1車線でも交通開放を安全に早期に行うために、通行車輌防護に用いる工作物である。この仮設落石防護柵は、崩落法面の復旧本工事によって法面が安定し、落石の危険が解除されるまでの間、道路上に設置され、通常2車線の道路のうち1車線を通行可能に確保するための仮設工である。
【0004】
従来の仮設落石防護柵は、災害復旧時に、まず土砂を片付け、柱材としてH形鋼を建て込むべき位置に、道路長手方向に沿って多数の孔を掘削し、この孔内にH形鋼を挿入して建て込み、根固めコンクリートを施工してH形鋼を固定し、このH形鋼の列に防護板(ライナプレート)や防護網などの防護材を張設していた。この仮設落石防護柵により、後崩落や落石による危害を防止して交通開放を行い、通行可能にする。一方、崩落した法面の復旧工事を行い、復旧が完了すれば、上記仮設落石防護柵を撤去し全面的に道路開放を行う。
【0005】
このような場合に、一日でも早く1車線でも通行可能にする必要があるが、従来、土砂片付け後、仮設落石防護柵を設置するまでの間に、穴掘り、H形鋼建て込み、コンクリート打設などの作業時間やコンクリート硬化までの養生時間等が必要であった。また、天候等による施工遅延も避けられなかった。
【0006】
緩衝材を有する落石防護擁壁を法尻に設置する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。従来、仮設落石防護柵を、プレキャストコンクリートブロックを用いて迅速に施工する技術は知られていない。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−88015号公報(第2−3頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決し、崩落した土砂を片付けた後、速やかに仮設落石防護柵を設置し、交通遮断日数を短縮することができる落石防護仮設方法を開発し、これを提供することを目的とするものである。
【0009】
また、このような仮設落石防護柵を組み立て分解容易な構造とし、撤去後、これらの機材を適当な置場に常備して、材料を繰り返し使用することができるようにし、迅速施工に貢献すると共に、資材、労力の節約を図ることができる構成要素を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、次の技術手段を講じたことを特徴とする落石防護仮設方法である。すなわち、本発明は、法尻に道路が接する法面が崩落した道路に、崩落法面復旧まで仮設する仮設落石防護柵を設置するに当たり、柱材の建込孔を備えたプレキャストコンクリートブロックを多数個道路上に連設し、該ブロック同士を横連結し、前記建込孔に柱材を挿入して立設し、柱材間に防護材を配設し、仮設落石防護柵より外側の交通開放を速やかに行うことを特徴とする落石防護仮設方法である。
【0011】
本発明は、豪雨その他の原因によって、法尻に道路が接する法面が崩落して、緊急に法面復旧が必要になったとき、使用機材を予め適当な道路脇等に準備しておき、これらを運搬、組立、施工して迅速に仮設落石防護柵を設置し、1車線でも交通開放する技術である。
【0012】
この場合に、必要に応じて、前記ブロック設置面の不陸調整を行った後、その上に前記コンクリートブロックを載置することとすればよい。不陸調整は、例えば砂等を用いてもよい。後述のゴムシート等を予め準備しておき、必要に応じてこれを用いると、迅速施工に寄与し好適である。
【0013】
また、柱材をブロックの孔に容易に挿入することができるように、孔の入口にガイドを設けたり、柱材の先端に丸みを付するとよい。孔の寸法と柱材の寸法は柱材を遊挿することができる寸法に適宜定める。柱材と孔との間に多少の隙間があっても構わないが、必要に応じて、孔の隙間に砂を充填することとしてもよく、柱材の動きを阻止し、分解するとき柱材の抜き取りが簡単である。また、孔と柱材との隙間にくさび等を押し込んで固定するようにしてもよい。
【0014】
上記方法を好適に実施をするための本発明の落石防護仮設構成要素(機材)は次の通りである。
(a)柱材立設孔を備え、側面に横連結用部材を備え、ほぼ角柱形状又は四角錐形状のプレキャストコンクリートブロック。
(b)前記立設孔に挿入する柱材。
(c)柱材に張架する防護材。
【0015】
さらに必要に応じて使用する厚さ8〜20mmのゴム板からなる不陸調整シートを備えておくと不陸調整を直ちに行うことができ好適である。
【0016】
前記プレキャストコンクリートブロックは、運搬、取り扱いが容易な大きさ、形状のものを製造しておき、任意の長さに亘る一列の連続したブロック列を容易に形成することができるようにする。例えば、質量4〜20トンのほぼ角柱形状又は四角錐形状とすると、運搬取り扱いが容易であり、据え付けたとき安定性がよいので好ましい。また、側面に横連結用部材を備えることによって、ブロックを連結して質量を増加し、予想崩落荷重に対して落石架設防護柵の倒壊やずれに対して安全な柵を容易に構築することができる。
【0017】
コンクリートブロックには柱材を立設する孔を開けておく。この孔は、上下貫通孔としておくとよい。孔の大きさは、柱材を容易に挿入することができる寸法とする。孔の口元、又は全長に亘り、補強と柱挿入時のガイドを兼ねた鋼板又は角パイプ等による保護筒やライニングを施しておいてもよい。こうすると、孔の破損等を防止し、また柱と孔との寸法差を小さくすることができる。
【0018】
コンクリートブロックは、質量を増加するために比重の大きい骨材を用いることもできる。吊具を取り付けるインサート等を適宜備えるとよい。
【0019】
柱材としては取扱いが容易で曲げ剛性が大きく、防護材の取付が容易なものであれば、形状、寸法、材質を問わないが、通常、フランジ幅200〜400mm程度、長さ4〜5m程度のH形鋼が用いられる。
【0020】
防護材は防護板(ライナプレート)や防護網等であって、落石等を停止させて飛散を防止し、災害の防護、安全を確保するための材料である。
【0021】
また、前記ブロックを設置する地面上に不陸調整シートを敷設し、その上に前記コンクリートブロックを載置することとすれば、地面の凹凸や傾斜等を修正してブロックを安定的に配設することができる。この不陸調整シートとしては、適当な寸法と材質を有するシートを用いればよい。例えば、厚さ8〜20mmのゴムとし、ブロックの底面とほぼ同等の平面積を有する板状体とすればよい。厚さ8〜20mmとしたのは、不陸調整のための厚さとして適切な寸法を考慮したものである。また、このシートはトラック運搬して敷設が容易な大きさとして、例えば、幅1.2〜1.8m、長さ3〜5mとしてもよい。敷設位置がほぼ直線であるような場合、例えばコンベヤベルト状に形成したシートをドラムに巻いた荷姿にしたり、又は多段S字に折り畳んだものとしてもよい。なお、必要に応じて、シートを複数枚重ねて敷設することもできる。
【0022】
ゴムとしては、適切な硬度と柔軟性を有するものであればよく、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム等の合成ゴム、又は天然ゴム、又は弾性合成樹脂材(エラストマー)等を用いることができ、また、これらに補強用繊維等のネット等を内蔵し耐久性に優れた構造のものとしてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明では、H形鋼(柱材)、H形鋼の建込孔を備えたプレキャストコンクリートブロック、ブロック連結用金具、不陸調整シート、砂、砂充填装置、リブ鋼板などの防護板(ライナプレート)、防護ネット、溶接装置等を、崩落が生じた場合に直ちに搬出することができる適当な材料置場に常置しておく。この材料置物は道路脇の空地等を利用すればよい。
【0024】
本発明の落石防護方法の施工は、次の(a)〜(e)に示すようになされる。
(a)H形鋼の建込孔を備えたプレキャストコンクリートブロックを、予め、多数個準備しておき、これらを使用場所に搬送する。
(b)崩落土砂を取り除いた後、必要に応じて、不陸調整を行い、その上に上記プレキャストブロックを一列に並べて設置する。
(c)プレキャストブロック同士を横連結する。横連結は、ブロック同士がずれ動かないように相互に固定する手段であればよい。例えば、連結金具同士を締結するとか、横材をブロックに添設して締め付け具で締め付けるとか、溶接用鋼板をコンクリートブロックに取り付けておき、この鋼板同士に異形鋼棒等を溶接する等の手段によればよい。吊り金具と連結金具とを兼ねるものとしてもよい。
(d)各プレキャストコンクリートブロックの建込孔にH形鋼(柱材)を挿入する。必要に応じて、隙間に砂を充填してH形鋼を固定する。砂の充填は例えば、圧縮空気によるサンドブラストノズル等を用いると、密実な充填を迅速に行うことができる。
(e)立設したH形鋼間に、防護板(ライナプレート)や防護網などの防護材を取付ける。
【0025】
以上の本発明によれば、従来の仮設落石防護柵を設置完了するまでの作業期間に比べて、少なくともコンクリート硬化養生時間等の基礎設置期間を省略することができ、その他の条件も考慮すると、交通開放までの日時を大幅に短縮することができる。
【0026】
次に、上記仮設落石防護柵の撤去工程について説明する。
(f)崩落法面の本格的な復旧工事が完了して、落石等の危険がなくなれば、仮設落石防護柵を撤去する。まず。防護板(ライナプレート)や防護網などの防護材を取外し、ついで、ブロック同士の横連結を解除する。異形鋼棒を溶接したものはガス切断する。
(g)ブロックの建込孔からH形鋼を抜き取る。建込孔に砂を充填した場合もH形鋼に打撃又は振動を与えることなどにより、容易に建込孔から抜くことができる。
(h)回収したすべての材料を資材置き場に搬送し、貯蔵しておく。
(i)仮設落石防護柵を撤去した後、撤去跡は掘削等により加工されていないので、簡単な補修及び清掃等により、元通り道路として使用することができる。
【0027】
本発明によれば、仮設落石防護柵の撤去作業が容易であり、また機材をすべて回収し、次回の使用に備えて常備しておくことができる。
【0028】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0029】
図2は本発明の実施例の適用を示す崩落現場の平面図、図3はそのA−A矢視図である。2車線の道路100(100a、100b)から立上っている側部の法面101に崩落が発生した。崩落土砂を処理した後、仮設落石防護柵110を道路100a上に設置した。仮設落石防護柵110は、道路の長手方向に沿って長さ約30mに亘って敷設されている。仮設落石防護柵110は、法尻102から2m離して設けられ、プレキャストブロック10を道路上に並べて法面との間に落石ポケット103を形成している。
【0030】
プレキャストコンクリートブロック10は、この実施例では底面が1m×1.5m、高さ1.5mの四角錐台状のブロックで、中央に建込孔が上下に貫通している。プレキャストコンクリートブロック10の各建込孔に柱材としてフランジ幅300mm、長さ4mのH形鋼30が挿入、立設されている。そしてこのH形鋼30には、防護板(ライナプレート40)及び防護ネットなどの防護材が張設されている。仮設落石防護柵110では防護されている片側車線100bは通行可能となっている。
【0031】
図1は実施例の仮設落石防護柵のプレキャストコンクリートブロック10の斜視図を示している。図1に示す実施例のプレキャストコンクリートブロック10は、質量が約5トンで、トラックで搬送し、クレーンで吊り上げて設置する。本発明の落石防護仮設方法は、地面の不陸調整を行い、例えば、8〜20mmのゴム板からなる不陸調整シート20を敷設し、その上にプレキャストコンクリートブロック10を載置する。不陸調整を要しない場合もある。プレキャストコンクリートブロック10は、柱材(H形鋼30)の建込孔12を上面11に備えている。プレキャストコンクリートブロック10同士を地上に並べ、横連結する。図1では、ブロック10の側面13に鋼板14をボルト15で固定してあり、隣接ブロック10同士を異形鋼棒等の連結材17の両端を隣接するブロックの鋼板14に溶接接合したものを示している。
【0032】
このブロック10同士の結合手段は、図1に示す手段に限るものではなく、ブロック10同士から突出した連結具をシャックル等で結合する手段、ガゼットプレート等をインサートボルト等により隣接ブロック10同士に橋絡させる手段、ブロック10の側面に横設した腹起し状の鋼材をインサートボルト等によって各ブロック10に固定する手段等、いずれの手段を用いてもよい。ブロック10の吊りボルトを連結具に兼用する手段でもよい。
【0033】
次に、建込孔12にH形鋼(柱材)30を挿入する。必要に応じて、建込孔12とH形鋼30との隙間に詰め物を施してH形鋼30とブロック10とを固定する。
【0034】
図3に示す仮設落石防護柵110の斜視図を図4に示した。多数のプレキャストコンクリートブロック10を地上に隣接して並べ、各ブロック10に柱材(H形鋼)30を立設し、この柱材相互間に、ライナプレート等の防護材40等を張設する。この防護柵110は、落石の衝突によって転倒したり、ブロック10が位置ずれを生じたり、又は防護材40が破損したりすることがないように、ブロック10を横連結して基底部の質量を定める。また、落石の飛翔によって、防護材40の上を飛び越さないように、柱材30の高さを定める。
【0035】
落石のエネルギーは高速道路調査会提案の次式を用いて計算する。落石が平場に衝突した後、防護柵に衝突する場合は、計算値の0.45倍とする。
【0036】
E=(1+β)・(1−μ/tanθ)・mg・H
ただし
E:設計に用いる落石エネルギー
β:回転エネルギーに関する係数(0.1)
μ:落石等価摩擦係数
θ:斜面勾配角
m:落石質量
g:重力の加速度(9.8)
H:落石高さ
である。算出条件としては下記の範囲で複数水準について算出し、防護策の緒言を決定する。
【0037】
μ=0.051〜0.35
θ=30〜60°
m=0.1〜1.0トン
H=20〜40m
また、落石の跳躍高さは、斜面の凹凸が大きい場合を除き一般的に2m以下であるといわれており、防護策の必要高さhは、落石の斜面から直角に測った跳躍高さh=2mとして、斜面勾配角をθとしたとき、平場のない場合、
h > h・secθ
として計算する。
【0038】
次に、図5は、図3のB−B矢視図で連設されているブロック10の一部のみを示したもの、図6は図5の平面図、図7は図6の部分拡大図である。図5に示すように、ブロック10同士は隣接ブロック同士の鋼板14を結合する異形鋼棒等の連結材17によって連結され、H形鋼30を上面に立設しH形鋼30に防護材40を係止させて落石防護壁を形成している。
【0039】
長さ4mのH形鋼30はコンクリートブロック10中に1.5m挿入され、その上部2.5mには、防護材40としてライナプレートを落とし込み方式で、5段に設置している。
【0040】
この防護材40は、図6、図7に示すように、H形鋼30のフランジ31とウエブ32が形成する凹部に落とし込まれてフランジ31の背面に接するように支持されている。
【0041】
図8は防護材(ライナプレート)40の3面図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。上下辺は連結孔45を備えた山形鋼41とし、左右辺は連結孔45を備えた平鋼板42とし、これらで形成された矩形の中に、波形鋼板43を補強スタッド44と共に組み込んだものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、道路側面法面の崩落事故が発生したとき、従来よりも、速やかに仮設落石防護柵を設置し、1車線の交通を確保することができ、交通遮断日数を短縮することができるようになった。また、仮設落石防護柵の撤去を容易にすると共に、機材を繰り返し使用することが可能となり、資材、労力の節約を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のプレキャストコンクリートブロックの斜視図である。
【図2】実施例が適用される道路の平面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】仮設落石防護柵の斜視図である。
【図5】図3のB−B矢視図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】図5のD部拡大図である。
【図8】防護材(ライナプレート)の3面図である。
【符号の説明】
10 プレキャストコンクリートブロック
11 上面
12 建込孔
13 側面
14 鋼板
15 ボルト
16 下面
17 連結材
20 不陸調整シート
30 H形鋼(柱材)
31 フランジ
32 ウエブ
40 防護材(ライナプレート)
41 山形鋼
42 平鋼板
43 波形鋼板
44 補強スタッド
45 連結孔
100、100a、100b 道路
101 法面
102 法尻
103 落石ポケット
110 仮設落石防護柵

Claims (4)

  1. 法尻に道路が接する法面が崩落した道路に、崩落法面復旧まで仮設する仮設落石防護柵を設置するに当たり、柱材の建込孔を備えたプレキャストコンクリートブロックを多数個道路上に連設し、該ブロック同士を横連結し、前記建込孔に柱材を挿入して立設し、柱材間に防護材を配設し、仮設落石防護柵より外側の交通開放を速やかに行うことを特徴とする落石防護仮設方法。
  2. 前記ブロック設置面の不陸調整を行った後、その上に前記コンクリートブロックを載置することを特徴とする請求項1記載の落石防護仮設方法。
  3. 柱材立設孔を備え、側面に横連結用部材を備え、ほぼ角柱形状又は四角錐形状のプレキャストコンクリートブロックと、前記立設孔に挿入する柱材と、柱材に張架する防護材とからなることを特徴とする落石防護仮設構成要素。
  4. 厚さ8〜20mmのゴム板からなる不陸調整シートを備えたことを特徴とする請求項3記載の落石防護仮設構成要素。
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