JP6652001B2 - 脱着用治具、クローラフレームの取付方法、クローラフレームの取り外し方法及び建設機械 - Google Patents

脱着用治具、クローラフレームの取付方法、クローラフレームの取り外し方法及び建設機械 Download PDF

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Description

本発明は、建設機械においてクローラフレームを脱着するための脱着用治具及びそれに関連する技術に関する。
大型の建設機械では、輸送時における重量制限に鑑み、下部走行体のクローラフレームをカーボディから取り外して別々に運搬することがある。従来、クローラフレームはクレーンで吊り上げられた状態で取り外されていた。その際、上部旋回体の前後方向とクローラの進行方向とが重なった状態でクローラを吊ろうとすると、吊り具が上部旋回体に干渉するという問題があった。そこで、上部旋回体を最初に取り外すクローラ側に90度回転させて片方のクローラを取り外した後、上部旋回体を180度回転させ、もう片方のクローラを取り外す方法(以下、第1従来方法とも称する)が採用されていた。
また、クローラを取り外す方法として特許文献1に記載のような方法もある。特許文献1では、図3に示されるように、アクスルビーム(12)の先端にサブアクスル(13)が設けられ、サブアクスル(13)の先端にブラケット(14)が取り付けられ、ブラケット(14)の先端にリンク(15)が支持ピン(16)により回動可能に軸支されている。そして、クローラ(17)を取り外す場合は、サブアクスル(13)及びリンク(15)を直線状にし、図1に示されるシリンダ(23)を伸長してクローラ(17)が取り外される(以下、第2従来方法とも称する)。
特開平9−315352号公報
しかし、上述の第1従来方法では、作業手順が煩雑な上、上部旋回体が90度回転した状態でクローラが吊られることから、バランスが不安定になり、転倒の可能性がある。
また、上述の第2従来方法では、下部走行体の中央部(詳細にはカーボディとクローラフレームとの間の領域)に十分なスペースを確保できない場合、クローラを完全に取り外せる位置まで伸長可能なシリンダを配置できないという問題がある。
そこで、本発明は、下部走行体の中央部に十分なスペースが確保できない場合であっても、クローラフレームを安全かつ確実に脱着することが可能な脱着用治具及びそれに関連する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、カーボディと前記カーボディの車幅方向に突設されたアクスルと前記アクスルに脱着可能なクローラフレームと前記クローラフレームを前記車幅方向に拡縮させるためのシリンダとを含む下部走行体を備える建設機械において前記クローラフレームを前記アクスルに脱着するための脱着用治具であって、前記シリンダの先端に接続された状態において前記シリンダの中心軸の延伸方向に沿って延伸するブラケットロッドと、前記ブラケットロッドに挿通可能な筒部と、前記クローラフレームのうち前記車幅方向において外側を向く側面に当接可能な当接面とを有するブラケットフランジとを備え、前記クローラフレームには、前記側面を貫通する貫通孔であって前記ブラケットロッドを挿通可能な貫通孔が形成されており、前記ブラケットロッドには、前記ブラケットフランジを固定するための複数の固定穴が前記延伸方向に沿って所定の間隔で複数形成されており、前記クローラフレームの脱着時において、前記ブラケットフランジの前記筒部は、前記ブラケットロッドのうち前記側面から突出した突出部分に挿通した状態で前記複数の固定穴のうちのいずれかに固定され、前記ブラケットフランジの前記当接面は、前記側面に当接することを特徴とする脱着用治具を提供している。
また、前記当接面は、前記クローラフレームを前記アクスルから取り外す取り外し作業において、前記側面に対して当接した状態で接続されるのが好ましい。
また、本発明は、上述の脱着用治具を用いて前記クローラフレームを前記アクスルに取り付けるためのクローラフレームの取付方法であって、a)前記シリンダの先端に前記ブラケットロッドを接続するステップと、b)前記アクスルの先端にアクスル延長用ブラケットを装着すると共に、前記アクスル延長用ブラケットに前記クローラフレームを載置するステップと、c)前記シリンダを伸長させ、前記ブラケットフランジの前記筒部を前記ブラケットロッドの前記突出部分に挿通させ、前記複数の固定穴のうち先端側に形成された先端側固定穴を介して前記ブラケットフランジを前記ブラケットロッドに固定するステップと、d)前記シリンダを収縮させ、前記当接面を前記側面に当接させて前記クローラフレームを前記カーボディ側へ引き込むステップと、e)前記ブラケットフランジと前記ブラケットロッドとの固定を解除し、前記シリンダを伸長させ、前記先端側固定穴よりも基端側に形成された基端側固定穴を介して前記ブラケットフランジを前記ブラケットロッドに再度固定するステップと、f)前記シリンダを収縮させ、前記クローラフレームを前記カーボディ側へさらに引き込むステップと、を備えることを特徴とするクローラフレームの取付方法を更に提供している。
また、本発明は、上述の脱着用治具を用いて前記クローラフレームを前記アクスルから取り外すためのクローラフレームの取り外し方法であって、a)前記シリンダの先端に前記ブラケットロッドを接続すると共にアクスル延長用ブラケットを装着するステップと、b)前記ブラケットフランジの前記筒部を前記ブラケットロッドの前記突出部分に挿通させ、前記複数の固定穴のうち基端側に形成された基端側固定穴を介して前記ブラケットフランジを前記ブラケットロッドに固定するステップと、c)前記当接面を前記側面に対して当接させた状態で前記当接面を前記側面に接続するステップと、d)前記シリンダを伸長させ、前記クローラフレームを前記カーボディから離れる側に押し出すステップと、e)前記ブラケットフランジと前記ブラケットロッドとの固定を解除し、前記シリンダを収縮させ、前記基端側固定穴よりも先端側に形成された先端側固定穴を介して前記ブラケットフランジを前記ブラケットロッドに再度固定するステップと、f)前記シリンダを伸長させ、前記クローラフレームを前記カーボディから離れる側にさらに押し出すステップと、を備えることを特徴とするクローラフレームの取り外し方法を更に提供している。
また、本発明は、建設機械であって、カーボディと、前記カーボディの車幅方向に突設されたアクスルと、前記アクスルに脱着可能なクローラフレームと、前記クローラフレームを前記車幅方向に拡縮させるためのシリンダと、前記クローラフレームを前記アクスルに脱着するための脱着用治具とを備え、前記脱着用治具は、前記シリンダの先端に接続された状態において前記シリンダの中心軸の延伸方向に沿って延伸するブラケットロッドと、前記ブラケットロッドに挿通可能な筒部と、前記クローラフレームのうち前記車幅方向において外側を向く側面に当接可能な当接面とを有するブラケットフランジとを備え、 前記クローラフレームには、前記側面を貫通する貫通孔であって前記ブラケットロッドを挿通可能な貫通孔が形成されており、前記ブラケットロッドには、前記ブラケットフランジを固定するための複数の固定穴が前記延伸方向に沿って所定の間隔で複数形成されており、前記クローラフレームの脱着時において、前記ブラケットフランジの前記筒部は、前記ブラケットロッドのうち前記側面から突出した部分に挿通した状態で前記複数の固定穴のうちのいずれかに固定され、前記ブラケットフランジの前記当接面は、前記側面に当接することを特徴とする建設機械を更に提供している。
本発明によれば、ブラケットロッドとブラケットフランジとを備える脱着用治具を用いてクローラフレームの脱着作業を行うことが可能である。そのため、脱着作業時に上部旋回体を回転させる必要がなく、また、下部走行体の中央部に配置されるシリンダも制限されない。よって、下部走行体の中央部に十分なスペースが確保できない場合であっても、クローラフレームを安全かつ確実に脱着することが可能である。
本発明の実施形態による油圧ショベルを示す側面図。 左側のクローラフレームが取り外された状態の下部走行体を機械前方から見た図。 図2のIII矢視図。 左側クローラフレームを示す平面図。 シリンダ及びシリンダに接続される脱着用治具を示す斜視図。 ブラケットフランジがブラケットロッドに挿通した状態を示す図。 ブラケットロッドがシリンダの先端に接続された状態を示す図。 クローラフレームがアクスル延長用ブラケットに載置された状態を示す図。 ブラケットフランジがブラケットロッドに固定された状態を示す図。 クローラフレームがカーボディ側に引き込まれた状態を示す図。 クローラフレームがカーボディ側にさらに引き込まれた状態を示す図。 脱着用治具がシリンダ先端から取り外された状態を示す図。 クローラフレームが拡幅状態に復帰した状態を示す図。 ブラケットロッドがシリンダの先端に接続された状態を示す図。 ブラケットフランジがブラケットロッドに固定され且つクローラフレームの側面に接続された状態を示す図。 クローラフレームが外側に押し出された状態を示す図。 クローラフレームが外側にさらに押し出された状態を示す図。
<1.実施形態>
本発明の実施形態による脱着用治具、クローラフレームの取付方法、クローラフレームの取り外し方法及び建設機械について図1乃至図17に基づき説明する。以下、本発明に係る建設機械の一例として、図1に示す油圧ショベル1を例示する。なお、各図面では、機械の前後方向及び左右方向を必要に応じて適宜定義している。
図1に示すように、油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2と上部旋回体3とを備えて構成される。上部旋回体3は、下部走行体2上に搭載されており、下部走行体2に対して鉛直軸まわりに旋回することが可能である。
図2に示すように、下部走行体2は、上部旋回体3を支持するカーボディ10や、そのカーボディ10を支持する左右のクローラフレーム20などで構成されている。左右のクローラフレーム20は、車幅方向において間隔を変更したり、カーボディ10から取り外したりすることが可能である。
カーボディ10は、強度及び剛性が強化された中空のフレーム構造物である。カーボディ10の上面には、不図示の旋回ベアリングが設置されている。上部旋回体3は、この旋回ベアリングを介してカーボディ10に対して旋回自在に支持されている。
また、図2に示すように、カーボディ10には、車幅方向(左右方向)に突設されるアクスル11が設けられている。なお、図3に示すように、アクスル11は、前後両側に2本ずつ設けられる。クローラフレーム20の脱着作業時において、アクスル11の先端にはアクスル延長用ブラケット13が装着される。
また、図3に示すように、カーボディ10には、クローラフレーム20を車幅方向に拡幅するためのシリンダ4が前後2本のアクスル11の間に設置されている。なお、図3では、紙面の都合上、左側のみを図示しているが、反対側の右側にもシリンダ4が設置されている。
シリンダ4は、先端のクレビス41に装着される接続用ブラケット8(図12,13)を用いてクローラフレーム20の側面に接続される。具体的には、シリンダ4のクレビス41に接続用ブラケット8を装着し、その接続用ブラケット8をクローラフレーム20の側面20A(図4)に接続する。かかる状態でシリンダ4を伸縮させると、クローラフレーム20が車幅方向(左右方向)に拡幅する。
図4に示すように、クローラフレーム20は、長尺な構造物であり、前後方向に延びるようにして、カーボディ10の両側に互いに平行に設置される。
クローラフレーム20には、左右側面を車幅方向(左右方向)に貫通する前後2箇所のアクスル挿入穴21が形成されている。アクスル挿入穴21には、クローラフレーム20の取り付け時にアクスル11が挿入される。
また、クローラフレーム20の略中央には、左右側面を車幅方向に貫通する貫通孔23が形成されている。貫通孔23には、クローラフレーム20の脱着作業においてシリンダ4やシリンダ4に接続される後述の脱着用治具5(図5)が挿脱される。
続いて、クローラフレーム20をアクスル11に脱着するための脱着用治具5について説明する。図5に示すように、脱着用治具5は、シリンダ4の先端のクレビス41に接続されるブラケットロッド6と、ブラケットロッド6に取り付けられるブラケットフランジ7とを備えて構成される。
ブラケットロッド6は、クレビス41に接続する接続部61と、接続部61からシリンダ4の中心軸の延伸方向に沿って延伸する延伸部63とからなる。
接続部61は、接続板61aと上板61bと下板61cと回転防止部材61dとを備えている。
接続板61aには延伸部63の基端が接続される。シリンダ4との接続時において、上板61bと下板61cとの間にはクレビス41が配置される。また、上板61b及び下板61cにはピン穴が形成されている。クレビス41を上板61bと下板61cとの間に配置した状態で不図示の連結ピンを挿通することにより、ブラケットロッド6がクレビス41に対して連結される。
回転防止部材61dは、シリンダ4の水平方向の揺動を防止するための部材である。この回転防止部材61dは下板61cに対してボルトで脱着可能に構成されている。回転防止部材61dにはU字状の凹部610dが形成されており、その凹部610dにおいてクレビス41の基端が保持される。
延伸部63は、接続部61からシリンダ4の中心軸の延伸方向に沿って延びる棒状の部材である。延伸部63には、ブラケットフランジ7を固定するための4つのボルト穴631h,632h,633h,634hが所定の間隔で形成されている。
また、ブラケットフランジ7は、ブラケットロッド6の延伸部63を挿通可能な円筒部73と、円筒部73の外周から外側に突出する突縁部71とを備えて構成される。
円筒部73の外周には、ブラケットフランジ7をブラケットロッド6に固定するためのボルト穴73hが形成されている。このボルト穴73hをブラケットロッド6の4つのボルト穴631h〜634hのうちの何れかと位置合わせしてボルトを挿通する。例えば、図6では、ブラケットロッド6の延伸部63に形成されたボルト穴632hに対してボルト穴73hが位置合わせされている。かかる状態において、ボルト穴73h及びボルト穴632hを介してボルトを挿通すると、図6に示す位置においてブラケットフランジ7がブラケットロッド6に対して固定される。
また、図5に示すように、突縁部71は、円筒部73の外周から突出するドーナツ状の円盤部材である。突縁部71は、クローラフレーム20のうち車幅方向(左右方向)の外側を向く側面20A(図4)に当接する当接面71Aを備えている。この当接面71Aには、クローラフレーム20の取り外し作業において側面20A(図4)に固定するための複数のボルト穴71hが円弧状に沿って形成されている。
続いて、図7〜図13を参照しながら、上述の脱着用治具5(図5)を用いたクローラフレーム20の取付方法について説明する。
まず、図7に示すように、アクスル11の先端にアクスル延長用ブラケット13を装着すると共に、ブラケットロッド6の接続部61をシリンダ4のクレビス41に接続する。
その後、図8に示すように、クローラフレーム20を不図示のクレーンで吊ってクローラフレーム20をアクスル延長用ブラケット13に載置する。このとき、アクスル延長用ブラケット13の一部は、クローラフレーム20のアクスル挿入穴21に挿入される。また、ブラケットロッド6の延伸部63は、クローラフレーム20の貫通孔23に挿通される。
そして、図9に示すように、シリンダ4を伸長させ、ブラケットロッド6の延伸部63の一部を側面20Aから突出させる。そして、延伸部63のうち側面20Aから突出した突出部分にブラケットフランジ7の円筒部73を挿通させる。そして、円筒部73に形成されたボルト穴73h(図5)を延伸部63の最も先端側に形成されたボルト穴634h(図5)に位置合わせし、ボルトを挿通して固定する。これにより、ブラケットフランジ7がブラケットロッド6に接続される。
かかる状態から徐々にシリンダ4を収縮させると、ブラケットフランジ7の突縁部71の当接面71Aがクローラフレーム20の側面20Aに当接した状態でクローラフレーム20がカーボディ10側に引き込まれる。
そして、図10に示す位置までクローラフレーム20が引き込まれると、ブラケットフランジ7とブラケットロッド6との固定を解除し、シリンダ4を再度伸長させる。その後、図10に示すように、円筒部73に形成されたボルト穴73h(図5)を延伸部63のボルト穴634hよりも1つ手前(基端側)のボルト穴633h(図5)に位置合わせし、ボルトを挿通して固定する。これにより、ブラケットフランジ7がブラケットロッド6に再度接続される。
かかる状態から徐々にシリンダ4を収縮させると、ブラケットフランジ7の突縁部71の当接面71Aがクローラフレーム20の側面20Aに当接した状態でクローラフレーム20がカーボディ10側にさらに引き込まれる。
このような手順に沿って、ブラケットフランジ7を固定する位置を1つずつ基端側のボルト穴に移しながら、クローラフレーム20を引き込んでいく。そして、最終的には、クローラフレーム20は、図11に示す位置まで引き込まれる。
この後、図12に示すように、アクスル延長用ブラケット13をアクスル11の先端から取り外す。また、シリンダ4を伸長させ、ブラケットフランジ7をブラケットロッド6から取り外すとともに、ブラケットロッド6をクレビス41から取り外す。ブラケットロッド6が取り外されたクレビス41には、接続用ブラケット8が接続される。
そして、図13に示すように、シリンダ4を収縮させ、接続用ブラケット8をクローラフレーム20の側面20Aに接続する。この後、シリンダを若干伸長させ、クローラフレーム20を拡幅状態に遷移させる。
次に、図14〜図17を参照しながら、脱着用治具5を用いたクローラフレーム20の取り外し方法について説明する。
クローラフレーム20の取り外し方法では、基本的には、一部を除いて上述の取付方法と反対の手順が行われる。
具体的には、図14に示すように、まず、アクスル延長用ブラケット13をアクスル11に装着する。また、クレビス41に接続されている接続用ブラケット8を取り外し、代わりにブラケットロッド6をクレビス41に接続する。
この後、延伸部63にブラケットフランジ7の円筒部73を挿通させる。そして、円筒部73に形成されたボルト穴73h(図5)を延伸部63の最も基端側に形成されたボルト穴631h(図5)に位置合わせし、ボルトを挿通して固定する。これにより、ブラケットフランジ7がブラケットロッド6に接続される。
かかる状態からシリンダ4を収縮させ、ブラケットフランジ7の突縁部71の当接面71Aをクローラフレーム20の側面20Aに当接し、図15の状態となる。そして、当接面71Aに形成された複数のボルト穴71hを介してブラケットフランジ7をクローラフレーム20の側面20Aに接続する。
かかる状態から徐々にシリンダ4を伸長させると、クローラフレーム20がカーボディ10から離れる側(外側)に押し出される。
そして、図16に示す位置までクローラフレーム20が押し出されると、ブラケットフランジ7とブラケットロッド6との固定を解除し、シリンダ4を再度収縮させる。その後、図17に示すように、円筒部73に形成されたボルト穴73h(図5)を延伸部63のボルト穴631hよりも1つ先端側のボルト穴632h(図5)に位置合わせし、ボルトを挿通して固定する。これにより、ブラケットフランジ7がブラケットロッド6に再度接続される。
このような手順に沿って、ブラケットフランジ7を固定する位置を1つずつ先端側のボルト穴に移しながら、クローラフレーム20を押し出していく。そして、最も先端のボルト穴634h(図5)に到達したら、クローラフレーム20を不図示のクレーンで吊って取り外す。また、アクスル延長用ブラケット13をアクスル11から取り外すと共に、ブラケットロッド6をシリンダ4のクレビス41から取り外す。
以上、本実施形態によれば、ブラケットロッド6とブラケットフランジ7とを備える脱着用治具5を用いてクローラフレーム20の脱着作業を行うことが可能である。そのため、脱着作業時に上部旋回体3を回転させる必要がなく、また、下部走行体2の中央部に配置されるシリンダはストロークの大きいものに限定されない。よって、下部走行体2の中央部に十分なスペースが確保できない場合であっても、クローラフレーム20を安全かつ確実に脱着することが可能である。また、上部旋回体3を回転する等の煩雑な作業手順も解消される。さらに、ブラケットフランジ7がクローラフレーム20の外側で固定されるため、クローラフレーム20の内部に潜り込むような危険作業を行う必要もない。
また、本実施形態では、ブラケットロッド6の延伸部63に形成された4つのボルト穴631h〜634hの中からブラケットフランジ7を固定する位置を適宜選択するといった簡易な方法でクローラフレーム20を脱着することができる。
また、本実施形態よれば、クローラフレーム20をアクスル11に取り付ける取付作業では、ブラケットフランジ7の突縁部71の当接面71Aをクローラフレーム20の側面20Aに当接することによってクローラフレーム20が引き込まれる。よって、当接面71Aを側面20Aに接続する必要がなく、作業効率がよい。
<2.変形例>
本発明による脱着用治具、クローラフレームの取付方法、クローラフレームの取り外し方法及び建設機械は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
例えば、上記実施形態では、ブラケットロッド6の延伸部63に4つのボルト穴631h〜634hが形成される場合を例示したが、これに限定されない。シリンダの伸縮可能範囲やクローラフレームの大きさに応じて、延伸部63により多くのボルト穴を形成してもよく、あるいは、より少ないボルト穴を形成してもよい。
また、上記実施形態では、建設機械の一例として油圧ショベル1を例示したが、これに限定されず、クローラ式の解体機やクレーン等の他の建設機械に本発明を適用してもよい。
以上のように本発明にかかる脱着用治具は、クローラフレームを脱着可能な油圧ショベル等に適している。
1 油圧ショベル、2 下部走行体、3 上部旋回体、4 シリンダ、5 脱着用治具、
6 ブラケットロッド、7 ブラケットフランジ、8 接続用ブラケット、
10 カーボディ、11 アクスル、13 アクスル延長用ブラケット、
20 クローラフレーム、20A 側面、21 アクスル挿入穴、
23 貫通孔、41 クレビス、61 接続部、61a 接続板、61b 上板、
61c 下板、61d 回転防止部材、63 延伸部、71 突縁部、71A 当接面、
71h ボルト穴、73 円筒部、73h ボルト穴、631h〜634h ボルト穴

Claims (5)

  1. カーボディと前記カーボディの車幅方向に突設されたアクスルと前記アクスルに脱着可能なクローラフレームと前記クローラフレームを前記車幅方向に拡縮させるためのシリンダとを含む下部走行体を備える建設機械において前記クローラフレームを前記アクスルに脱着するための脱着用治具であって、
    前記シリンダの先端に接続された状態において前記シリンダの中心軸の延伸方向に沿って延伸するブラケットロッドと、
    前記ブラケットロッドに挿通可能な筒部と、前記クローラフレームのうち前記車幅方向において外側を向く側面に当接可能な当接面とを有するブラケットフランジと、
    を備え、
    前記クローラフレームには、前記側面を貫通する貫通孔であって前記ブラケットロッドを挿通可能な貫通孔が形成されており、
    前記ブラケットロッドには、前記ブラケットフランジを固定するための複数の固定穴が前記延伸方向に沿って所定の間隔で形成されており、
    前記クローラフレームの脱着時において、前記ブラケットフランジの前記筒部は、前記ブラケットロッドのうち前記側面から突出した突出部分に挿通した状態で前記複数の固定穴のうちのいずれかに固定され、前記ブラケットフランジの前記当接面は、前記側面に当接することを特徴とする脱着用治具。
  2. 前記当接面は、前記クローラフレームを前記アクスルから取り外す取り外し作業において、前記側面に対して当接した状態で接続されることを特徴とする請求項1に記載の脱着用治具。
  3. 請求項1に記載の脱着用治具を用いて前記クローラフレームを前記アクスルに取り付けるためのクローラフレームの取付方法であって、
    a)前記シリンダの先端に前記ブラケットロッドを接続するステップと、
    b)前記アクスルの先端にアクスル延長用ブラケットを装着すると共に、前記アクスル延長用ブラケットに前記クローラフレームを載置するステップと、
    c)前記シリンダを伸長させ、前記ブラケットフランジの前記筒部を前記ブラケットロッドの前記突出部分に挿通させ、前記複数の固定穴のうち先端側に形成された先端側固定穴を介して前記ブラケットフランジを前記ブラケットロッドに固定するステップと、
    d)前記シリンダを収縮させ、前記当接面を前記側面に当接させて前記クローラフレームを前記カーボディの側へ引き込むステップと、
    e)前記ブラケットフランジと前記ブラケットロッドとの固定を解除し、前記シリンダを伸長させ、前記先端側固定穴よりも基端側に形成された基端側固定穴を介して前記ブラケットフランジを前記ブラケットロッドに再度固定するステップと、
    f)前記シリンダを収縮させ、前記クローラフレームを前記カーボディの側へさらに引き込むステップと、
    を備えることを特徴とするクローラフレームの取付方法。
  4. 請求項2に記載の脱着用治具を用いて前記クローラフレームを前記アクスルから取り外すためのクローラフレームの取り外し方法であって、
    a)前記シリンダの先端に前記ブラケットロッドを接続すると共にアクスル延長用ブラケットを装着するステップと、
    b)前記ブラケットフランジの前記筒部を前記ブラケットロッドの前記突出部分に挿通させ、前記複数の固定穴のうち基端側に形成された基端側固定穴を介して前記ブラケットフランジを前記ブラケットロッドに固定するステップと、
    c)前記当接面を前記側面に対して当接させた状態で前記当接面を前記側面に接続するステップと、
    d)前記シリンダを伸長させ、前記クローラフレームを前記カーボディから離れる側に押し出すステップと、
    e)前記ブラケットフランジと前記ブラケットロッドとの固定を解除し、前記シリンダを収縮させ、前記基端側固定穴よりも先端側に形成された先端側固定穴を介して前記ブラケットフランジを前記ブラケットロッドに再度固定するステップと、
    f)前記シリンダを伸長させ、前記クローラフレームを前記カーボディから離れる側にさらに押し出すステップと、
    を備えることを特徴とするクローラフレームの取り外し方法。
  5. 建設機械であって、
    カーボディと、
    前記カーボディの車幅方向に突設されたアクスルと、
    前記アクスルに脱着可能なクローラフレームと、
    前記クローラフレームを前記車幅方向に拡縮させるためのシリンダと、
    前記クローラフレームを前記アクスルに脱着するための脱着用治具と、
    を備え、
    前記脱着用治具は、
    前記シリンダの先端に接続された状態において前記シリンダの中心軸の延伸方向に沿って延伸するブラケットロッドと、
    前記ブラケットロッドに挿通可能な筒部と、前記クローラフレームのうち前記車幅方向において外側を向く側面に当接可能な当接面とを有するブラケットフランジと、
    を備え、
    前記クローラフレームには、前記側面を貫通する貫通孔であって前記ブラケットロッドを挿通可能な貫通孔が形成されており、
    前記ブラケットロッドには、前記ブラケットフランジを固定するための複数の固定穴が前記延伸方向に沿って所定の間隔で形成されており、
    前記クローラフレームの脱着時において、前記ブラケットフランジの前記筒部は、前記ブラケットロッドのうち前記側面から突出した部分に挿通した状態で前記複数の固定穴のうちのいずれかに固定され、前記ブラケットフランジの前記当接面は、前記側面に当接することを特徴とする建設機械。
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