以下に図面を参照して、本発明にかかるメッセージ通知制御プログラム、メッセージ通知制御方法、およびシステムの実施の形態を詳細に説明する。
(メッセージ通知制御方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかるメッセージ通知制御方法の一実施例を示す説明図である。図1において、メッセージ通知制御装置101は、移動を促すメッセージの送信タイミングを制御するコンピュータである。移動を促すメッセージとは、例えば、施設内の窓口において何らかの手続を行うために待っている利用者に対して、窓口への移動を促すものである。
施設は、例えば、市役所や区役所などの役所、病院や診療所などの医療機関である。また、施設は、例えば、商業施設、遊園地、イベント会場などであってもよい。窓口は、手続の受付を行う所であり、例えば、役所内の各課の窓口や、医療機関内の各診療科の窓口などである。また、窓口は、例えば、商業施設の各飲食店の受付、イベント会場の各ブースの受付、遊園地の各アトラクションの受付などであってもよい。
ここで、例えば、役所の窓口に住民が訪れた際に、待ち人数が多く受付開始までに時間がかかることがある。この場合、受付開始までの間、住民が窓口付近で待ち続けるとは限らないため、総合窓口などで貸し出される携帯端末を利用して、窓口での受付時間の到来間近に、住民に対して受付開始を通知するサービスがある。
ところが、怪我や障害等により移動が不自由な利用者は、健常者と比べて移動速度が遅くなる傾向にあり、窓口に移動するまでの移動時間に差異が生じることが多い。このため、移動が不自由な利用者に対しては、健常者よりも受付開始の通知を早めに行うことが考えられる。
しかしながら、移動が不自由な利用者をサポートする介助者が同伴している場合、介助者が同伴していない場合に比べて、窓口に早く到着することが多い。例えば、車椅子を押してくれる介助者や視覚障害者の手を引いてくれる介助者が同伴している場合、被介助者が単独で移動する場合に比べて、移動速度が速くなり窓口に早く到着することが多い。この場合、移動が不自由であることを考慮して早めに呼び出したにもかかわらず、窓口で再度待たせることになってしまう。
そこで、本実施の形態では、怪我や障害等により移動が不自由な利用者に対して移動を促すメッセージの送信タイミングを、介助者の同伴の有無に応じて制御するメッセージ通知制御方法について説明する。以下、メッセージ通知制御装置101の処理例について説明する。
(1)メッセージ通知制御装置101は、移動を促すメッセージの送信先の被介助者のステータス情報を記憶する記憶部110を参照して、介助者の同伴の有無を判定する。ここで、被介助者は、車椅子使用者や視覚障害者などの怪我や障害等により移動が不自由な者である。また、介助者は、被介助者に付き添って動作などを手助けする者である。ステータス情報は、被介助者に介助者が同伴しているか否かを示す情報である。
図1の例では、役所内の窓口において何らかの手続を行うために利用者M1,M2が訪れた場合を想定する。また、利用者M1,M2は、双方とも歩行が不自由なために車椅子を使用している。ただし、利用者M1には介助者が同伴していないのに対して、利用者M2には介助者が同伴している場合を想定する。
また、利用者M1,M2には、役所を訪れた際に総合窓口などで端末装置102が貸し出される場合を想定する。端末装置102は、メッセージ通知制御装置101と通信可能なコンピュータであり、例えば、タブレット型端末である。各利用者M1,M2のステータス情報は、例えば、各利用者M1,M2に貸し出される端末装置102に入力され、端末装置102からメッセージ通知制御装置101に送信される。
(2)メッセージ通知制御装置101は、介助者の同伴の有無に応じて、移動を促すメッセージの送信タイミングを制御する。具体的には、例えば、メッセージ通知制御装置101は、介助者の同伴無しの場合は、同伴有りの場合と比較して、移動を促すメッセージの送信タイミングが早くなるように制御する。
図1の例では、利用者M1,M2は、役所内の待合所において窓口での受付開始を待っている場合を想定する。また、ここでは、各利用者M1,M2の窓口での受付が開始される見込みの時刻を「受付開始見込み時刻t」とする。
ここで、利用者M1は、介助者が同伴していない利用者である。この場合、メッセージ通知制御装置101は、例えば、受付開始見込み時刻tからT1時間前の時刻t1に、窓口への移動を促すメッセージを、利用者M1の端末装置102に送信する。T1は、利用者M1が単独で待合所から窓口まで移動するのにかかる時間に相当する。
一方、利用者M2は、介助者が同伴している利用者である。この場合、メッセージ通知制御装置101は、例えば、受付開始見込み時刻tからT2時間前の時刻t2に、窓口への移動を促すメッセージを、利用者M2の端末装置102に送信する。T2は、利用者M2が介助者にサポートされて窓口まで移動するのにかかる時間に相当する。時間T2は、時間T1よりも短い時間である。
このように、メッセージ通知制御装置101によれば、介助者の同伴無しの場合は、同伴有りの場合と比較して、被介助者に対して移動を促すメッセージの送信タイミングが早くなるように制御することができる。図1の例では、介助者が同伴している利用者M2に対しては、介助者が同伴していない利用者M1よりも遅いタイミングで、窓口への移動を促すメッセージを通知することができる。
これにより、介助者が同伴している場合には、被介助者が単独で移動する場合に比べて移動速度が速くなることを考慮して、受付開始時に丁度窓口に到着するタイミングで被介助者の窓口への移動を促すことができる。この結果、移動が不自由であることを考慮して早めに呼び出したにもかかわらず、窓口で再度待たせるといった事態を回避することができる。
(予約受付案内システム200のシステム構成例)
つぎに、図1に示したメッセージ通知制御装置101を予約受付案内システム200に適用した場合について説明する。
図2は、予約受付案内システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、予約受付案内システム200は、メッセージ通知制御装置101と、複数の携帯端末201と、複数の処理端末202と、複数のアクセスポイントAPと、を含む構成である。予約受付案内システム200において、メッセージ通知制御装置101、携帯端末201、処理端末202およびアクセスポイントAPは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、予約受付案内システム200は、市役所や区役所などの役所に設けられるシステムである。メッセージ通知制御装置101は、役所内の窓口への移動を促すメッセージの送信タイミングを制御する。メッセージ通知制御装置101は、例えば、サーバである。
携帯端末201は、役所内の総合窓口において利用者(例えば、住民)に貸し出されるコンピュータである。総合窓口は、役所を訪れた利用者が手続をスムーズに行えるように各種サービスを提供する窓口である。総合窓口は、携帯端末201の貸出場所および返却場所となる。携帯端末201は、図1に示した端末装置102に対応する。
処理端末202は、役所内の手続課ごとの窓口に設けられたコンピュータであり、申請や届け出などの各種手続に関する処理を行う。手続課としては、例えば、住民課、こども家庭課、国民健康保険課、学務課、福祉課などがある。処理端末202は、例えば、役所内の各窓口の職員が使用するPC(パーソナル・コンピュータ)である。
アクセスポイントAPは、役所内に設置される無線LANのアクセスポイントである。例えば、アクセスポイントAPは、各課の窓口、待合所、売店、出入口などの付近に設置される。携帯端末201は、各アクセスポイントAPの通信エリア内において各アクセスポイントAPと無線通信可能であり、各アクセスポイントAPを介してネットワーク210に接続することができる。
また、携帯端末201は、例えば、役所内に設置されるアクセスポイントAPと通信することにより、アクセスポイントAPの設置位置に対応する場所(例えば、手続課、待合所、売店、出入口など)を、自端末の現在位置として検出することができる。
なお、上述した説明では、役所を訪れた利用者に対して携帯端末201を貸し出すことにしたが、これに限らない。例えば、携帯端末201として、役所を訪れた利用者が有するタブレット端末、スマートフォンなどを利用することにしてもよい。
(メッセージ通知制御装置101のハードウェア構成例)
図3は、メッセージ通知制御装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、メッセージ通知制御装置101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、メッセージ通知制御装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、図2に示した携帯端末201、処理端末202)に接続される。そして、I/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、メッセージ通知制御装置101は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。また、図2に示した処理端末202についても、メッセージ通知制御装置101と同様のハードウェア構成により実現することができる。
(携帯端末201のハードウェア構成例)
図4は、携帯端末201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、携帯端末201は、CPU401と、メモリ402と、ディスクドライブ403と、ディスク404と、I/F405と、ディスプレイ406と、キーパッド407と、カードリーダ408と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、携帯端末201の全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
ディスクドライブ403は、CPU401の制御に従ってディスク404に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク404は、ディスクドライブ403の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク404としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F405は、無線通信回路とアンテナを有し、アクセスポイントAP(図2参照)や移動体通信網の基地局を介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、図2に示したメッセージ通知制御装置101)に接続される。そして、I/F405は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ406は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ406としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
キーパッド407は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。キーパッド407は、例えば、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。カードリーダ408は、カードを読み取る装置である。カードとしては、例えば、IC(Integrated Circuit)カードや磁気カードなどがある。
なお、携帯端末201は、上述した構成部のほか、例えば、GPS(Global Positioning System)ユニットや、速度センサ、加速度センサ、角速度センサなどの各種センサを有することにしてもよい。GPSユニットは、GPS衛星からの電波を受信して、自端末の現在位置を示す情報を出力する。各種センサの出力値は、例えば、CPU401による自端末の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
(各種DB等の記憶内容)
つぎに、図5〜図10を用いて、メッセージ通知制御装置101が有する各種DB(データベース)等の記憶内容について説明する。各種DB等は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。
<住民基本台帳DB500の記憶内容>
図5は、住民基本台帳DB500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、住民基本台帳DB500は、氏名、住基ID、性別、生年月日、年齢区分、および障害種別のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、住基情報(例えば、住基情報500−1〜500−4)をレコードとして記憶する。
ここで、氏名は、住民の氏名である。住基IDは、住民を一意に識別する識別子である。住基IDは、例えば、住民票コードであってもよく、また、マイナンバー制度において住民票を有する国民一人一人に割り振られる固有の番号(マイナンバー)であってもよい。性別は、住民の性別である。
生年月日は、住民の生年月日である。年齢区分は、住民の年齢区分である。年齢区分フィールドには、若年層、中年層および高齢層のいずれかが設定される。若年層は、例えば、30歳未満に対応する。中年層は、30歳以上60歳未満に対応する。高齢層は、60歳以上に対応する。
障害種別は、住民が有する障害の種別を示す。障害種別としては、例えば、車椅子と視覚障害がある。車椅子フィールドには、車椅子を使用していない住民の場合は「0」が設定され、車椅子を使用している住民の場合は「1」が設定される。視覚障害フィールドには、視覚障害ではない住民の場合は「0」が設定され、視覚障害の住民の場合は「1」が設定される。車椅子フィールドおよび視覚障害フィールドの両方に「0」が設定されている場合は、住民が健常者であることを示す。
なお、図示は省略するが、住民基本台帳DB500には、上述した情報のほかに、例えば、住民の住所、市町村コードなどが記憶される。また、ここではメッセージ通知制御装置101が住民基本台帳DB500を有することにしたが、これに限らない。例えば、住民基本台帳DB500は、メッセージ通知制御装置101がアクセス可能な外部のコンピュータが有することにしてもよい。この場合、メッセージ通知制御装置101は、例えば、外部のコンピュータにアクセスすることにより、住民基本台帳DB500の記憶内容を参照することができる。
<案内用DB600の記憶内容>
図6は、案内用DB600の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、案内用DB600は、ライフシーンに応じた手続に関する案内情報(例えば、案内情報600−1〜600−17)をレコードとして記憶する。
具体的には、案内情報は、ライフシーンの名称と対応付けて、ライフシーンに応じた手続を行う手続課(例えば、担当課1、担当課2)の名称と手続時間と手続順序を示す。ライフシーンは、役所を訪れた住民の用件に対応する。手続時間は、各手続課の窓口での手続にかかる時間である。手続順序は、複数の手続課で手続を行う必要がある場合の順序である。
例えば、案内情報600−12は、ライフシーン「引っ越し」に応じて、1番目に行う手続の担当課1「XX課」の手続時間「10分」と、2番目に行う手続の担当課2「YY課」の手続時間「7分」を示している。なお、各手続課の手続時間は、例えば、各手続課の窓口での手続にかかった実績時間をもとに更新されることにしてもよい。
<予約テーブル700の記憶内容>
図7は、予約テーブル700の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、予約テーブル700は、課、氏名、住基ID、性別、生年月日、受付開始見込み時間、端末ID、予約番号、手続時間および予約方法のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、予約情報(例えば、予約情報700−1,700−2)をレコードとして記憶する。
ここで、課は、予約した手続課の名称である。氏名は、来庁者の氏名である。来庁者とは、何らかの手続を行うために役所を訪れた利用者(住民)である。住基IDは、来庁者の住基IDである。性別は、来庁者の性別である。生年月日は、来庁者の生年月日である。受付開始見込み時間は、窓口での来庁者の受付が開始される見込みの時刻である。端末IDは、総合窓口において来庁者に貸し出された携帯端末201を一意に識別する識別子である。
予約番号は、予約情報を一意に識別する識別子であり、予約を受け付けた順に採番される。手続時間は、窓口での手続にかかる時間である。予約方法は、手続課の予約を行った方法を示す。予約方法フィールドには、窓口で直接予約を行った場合には「窓口」が設定され、携帯端末201から予約を行った場合には「タブレット」が設定される。
なお、予約テーブル700は、例えば、手続課ごとに設けられる。また、各来庁者の窓口での手続が完了すると、各来庁者の予約情報が削除される。例えば、XX課の窓口での予約番号「100」の手続が完了すると、予約テーブル700から予約情報700−1が削除される。
<移動速度テーブル800の記憶内容>
図8は、移動速度テーブル800の記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、移動速度テーブル800は、各年齢区分について、「健常者」、「車椅子」、「視覚障害者」、「健常者+車椅子」および「健常者+視覚障害者」の移動速度(単位:m/分)を記憶する。
「健常者」の移動速度は、各年齢区分について、健常者が単独で役所内を移動する場合の移動速度を示す。例えば、若年層の健常者が単独で役所内を移動する場合の移動速度は「80[m/分]」である。
「車椅子」の移動速度は、各年齢区分について、車椅子使用者が単独で役所内を移動する場合の移動速度を示す。例えば、若年層の車椅子使用者が単独で役所内を移動する場合の移動速度は「50[m/分]」である。
「視覚障害者」の移動速度は、各年齢区分について、視覚障害者が単独で役所内を移動する場合の移動速度を示す。例えば、若年層の視覚障害者が単独で役所内を移動する場合の移動速度は「40[m/分]」である。
「健常者+車椅子」の移動速度は、各年齢区分の健常者(介助者)が、車椅子使用者(被介助者)に同伴して役所内を移動する場合の移動速度を示す。例えば、中年層の健常者(介助者)が、車椅子使用者(被介助者)に同伴して役所内を移動する場合の移動速度は「60[m/分]」である。
「健常者+視覚障害者」の移動速度は、各年齢区分の健常者(介助者)が、視覚障害者(被介助者)に同伴して役所内を移動する場合の移動速度を示す。例えば、中年層の健常者(介助者)が、視覚障害者(被介助者)に同伴して役所内を移動する場合の移動速度は「35[m/分]」である。
<状況テーブル900の記憶内容>
図9は、状況テーブル900の記憶内容の一例を示す説明図である。図9において、状況テーブル900は、氏名、住基ID、性別、生年月日、障害種別、移動速度、同伴者有無、同伴者住基ID、端末ID、予約番号、現在位置、距離、移動予測および移動実績のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、状況情報(例えば、状況情報900−1,900−2)がレコードとして記憶される。
ここで、氏名は、来庁者(住民)の氏名である。住基IDは、来庁者の住基IDである。性別は、来庁者の性別である。生年月日は、来庁者の生年月日である。障害種別は、来庁者が有する障害の種別を示す。移動速度は、来庁者の移動速度である。同伴者有無は、来庁者に同伴者がいるか否かを示す。同伴者有無フィールドには、同伴者がいない場合には「無」が設定され、同伴者がいる場合には「来庁者と同伴者との障害種別の組合せ」が設定される。例えば、車椅子を使用する来庁者に、健常者である同伴者がいる場合には「健常者+車椅子」が設定される。
同伴者住基IDは、同伴者の住基IDである。端末IDは、総合窓口において来庁者に貸し出された携帯端末201の端末IDである。予約番号は、来庁者の予約情報(例えば、図7参照)を一意に識別する識別子である。現在位置は、来庁者の現在位置である。現在位置フィールドには、例えば、来庁者の現在位置に最も近い場所(例えば、手続課、総合窓口、待合所、出入り口など)が設定される。
距離は、来庁者の現在位置から、来庁者が手続を行う手続課までの距離(単位:m)を示す。移動予測は、来庁者の現在位置から、来庁者が手続を行う手続課までの移動にかかる予測時間(単位:秒)を示す。移動実績は、来庁者の現在位置から、来庁者が手続を行う手続課までの移動にかかった実績時間(単位:秒)を示す。
なお、図1に示した記憶部110は、例えば、状況テーブル900に対応する。また、記憶部110に記憶されるステータス情報は、例えば、状況テーブル900内の状況情報の障害種別および同伴者有無に対応する。
<距離テーブル1000の記憶内容>
図10は、距離テーブル1000の記憶内容の一例を示す説明図である。図10において、距離テーブル1000は、役所内の場所間の距離(単位:m)を記憶する。場所としては、例えば、手続課、総合窓口、待合所、出入り口などが設定される。例えば、役所内のA課とB課との間の距離は「30m」である。
(トップ画面1100の画面例)
つぎに、携帯端末201のディスプレイ406に表示されるトップ画面1100の画面例について説明する。
図11は、トップ画面1100の画面例を示す説明図である。図11において、トップ画面1100は、例えば、携帯端末201の電源を投入すると、ディスプレイ406に表示される画面である。トップ画面1100には、メッセージ1110が表示されている。
メッセージ1110は、来庁者の住民カードをカードリーダ408(図4参照)に通すように促すものである。来庁者(住民)は、自身の住民カードをカードリーダ408に読み取らせることにより、携帯端末201に自身の基本4情報を入力することができる。基本4情報は、住民の住所、氏名、生年月日、性別の情報を含む。
また、トップ画面1100において、来庁者の基本4情報が入力されると、メッセージ1120が表示される。メッセージ1120は、同伴者がいる場合は、同伴者の住民カードをカードリーダ408に通すように促すものである。同伴者は、自身の住民カードをカードリーダ408に読み取らせることにより、携帯端末201に自身の基本4情報を入力することができる。
また、トップ画面1100において、同伴者の基本4情報が入力されると、例えば、後述の図12に示すようなライフシーン選択画面1200に遷移する。なお、同伴者がいない場合には、例えば、トップ画面1100において、来庁者の基本4情報が入力されてから一定時間(例えば、数十秒)経過すると、ライフシーン選択画面1200に遷移する。
(ライフシーン選択画面1200の画面例)
つぎに、携帯端末201のディスプレイ406に表示されるライフシーン選択画面1200の画面例について説明する。
図12は、ライフシーン選択画面1200の画面例を示す説明図である。図12において、ライフシーン選択画面1200は、トップ画面1100(図11参照)において基本4情報の入力が完了すると、ディスプレイ406に表示される画面である。
ライフシーン選択画面1200には、ライフシーンに対応するボタン(例えば、ボタン1201〜1211)が表示されている。ライフシーン選択画面1200において、来庁者は、自身のライフシーン(用件)に対応するボタンを選択する。例えば、「引っ越し」に応じた手続を行う場合には、タップ操作等により、ボタン1206を選択する。
また、ライフシーン選択画面1200において、ライフシーンに対応するボタンが選択されると、予約画面に遷移する。予約画面は、ライフシーンに応じた手続を行う手続課への受付(予約)を行う画面である。例えば、ボタン1206が選択されると、「引っ越し」に応じた手続を行う手続課への受付(予約)を行う予約画面1220に遷移する。
予約画面1220において、ボタン1221を選択すると、「引っ越し」に応じた手続を行う「XX課」と「YY課」への受付(予約)を行うことができる。ただし、この時点では「YY課」は仮予約され、「XX課」の手続が完了すると、「YY課」の予約が自動で行われる。
また、予約画面1220において、ボタン1222を選択すると、「XX課」と「YY課」への受付(予約)は行われず、ライフシーン選択画面1200に戻る。
また、予約画面1220において、ボタン1221が選択されて、「XX課」と「YY課」への受付(予約)が完了すると、予約完了画面1230に遷移する。予約完了画面1230は、「引っ越し」に応じた手続を行う「XX課」と「YY課」への受付(予約)が完了したことを知らせる画面である。
また、予約完了画面1230が表示されてから一定時間(例えば、十秒)経過すると、後述の図14に示すような訪問課案内画面1600に遷移する。
(メッセージ通知制御装置101の機能的構成例)
図13は、メッセージ通知制御装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図13において、メッセージ通知制御装置101は、受付部1301と、予約部1302と、算出部1303と、表示制御部1304と、判断部1305と、更新部1306と、を含む構成である。受付部1301〜更新部1306は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
受付部1301は、来庁者の個人情報の入力を受け付ける。来庁者の個人情報は、来庁者を識別する情報であり、例えば、氏名、住所、生年月日および性別を含む基本4情報である。来庁者の基本4情報の入力は、例えば、携帯端末201のトップ画面1100(図11参照)において行われる。
トップ画面1100において入力された来庁者の基本4情報は、携帯端末201からメッセージ通知制御装置101に送信される。この場合、受付部1301は、例えば、携帯端末201から来庁者の基本4情報を受信することにより、来庁者の基本4情報の入力を受け付ける。
また、受付部1301は、同伴者の個人情報の入力を受け付ける。同伴者の個人情報は、同伴者を識別する情報であり、例えば、氏名、住所、生年月日および性別を含む基本4情報である。同伴者の基本4情報の入力は、例えば、携帯端末201のトップ画面1100において、来庁者の基本4情報の入力に続けて行われる。
トップ画面1100において入力された同伴者の基本4情報は、来庁者の基本4情報とともに携帯端末201からメッセージ通知制御装置101に送信される。この場合、受付部1301は、例えば、携帯端末201から、来庁者と同伴者それぞれの基本4情報を受信することにより、来庁者と同伴者それぞれの基本4情報の入力を受け付ける。
受付部1301は、来庁者の用件の選択を受け付ける。来庁者の用件の選択は、例えば、携帯端末201のライフシーン選択画面1200(図12参照)において行われる。ライフシーン選択画面1200において選択された選択結果は、携帯端末201からメッセージ通知制御装置101に送信される。この場合、受付部1301は、例えば、携帯端末201から選択結果を受信することにより、来庁者のライフシーン(用件)の選択を受け付ける。
予約部1302は、受付部1301によって選択を受け付けた用件に応じた手続を行う手続課への予約を行う。具体的には、例えば、予約部1302は、案内用DB600(図6参照)を参照して、選択されたライフシーンに応じた手続を行う手続課を特定する。そして、予約部1302は、特定した手続課の予約を行う。
なお、ライフシーンに応じた手続を行う手続課が複数存在する場合には、予約部1302は、例えば、手続順序が早いほうから順に、手続課の予約を行い、当該手続課の手続課が完了したことに応じて、次の手続課の予約を順次行う。
ここで、氏名「富士 三郎」の来庁者が、「引っ越し」に応じた手続を行うために役所を訪れた場合を想定する。また、氏名「富士 三郎」の来庁者には、氏名「鈴木 一郎」の同伴者がいる場合を想定する。
この場合、予約部1302は、例えば、案内用DB600を参照して、「引っ越し」に応じた手続を行う「XX課」と「YY課」を特定する。そして、予約部1302は、「XX課」と「YY課」のうちの手続順序が早い「XX課」の予約を行う。つぎに、予約部1302は、例えば、「XX課」の予約テーブル700(図7参照)を参照して、「XX課」の窓口での来庁者の受付開始見込み時間を算出する。
具体的には、例えば、予約部1302は、予約テーブル700を参照して、最新の予約番号「101」に対応する受付開始見込み時間「14時10分」から手続時間「10分」が経過した時刻「14時20分」を、来庁者の受付開始見込み時間として算出する。なお、「引っ越し」に応じた「XX課」での手続にかかる手続時間は、例えば、案内用DB600から特定される。
そして、予約部1302は、予約テーブル700に予約情報を新規登録する。ここで、図14を用いて、予約テーブル700の記憶内容の変遷例について説明する。
図14は、予約テーブル700の記憶内容の変遷例を示す説明図である。図14において、氏名「富士 三郎」の来庁者の予約情報700−3が予約テーブル700に新規登録されている。来庁者の氏名、性別、生年月日は、例えば、入力された来庁者の基本4情報から特定される。また、来庁者の住基IDは、例えば、来庁者の基本4情報をもとに住民基本台帳DB500から特定される。
また、予約部1302は、来庁者の「XX課」での手続が完了すると、次の手続課である「YY課」の予約を行う。なお、来庁者の「XX課」での手続の完了は、例えば、XX課の窓口に設けられた処理端末202(図2参照)、すなわち、来庁者の手続に関する処理を行った処理端末202から通知される。
算出部1303は、来庁者の現在位置から移動先までの移動にかかる予測移動時間を算出する。ここで、移動先とは、例えば、来庁者が次に手続を行う手続課、すなわち、予約部1302によって予約された手続課である。具体的には、例えば、まず、算出部1303は、来庁者に同伴者がいるか否かを判定する。
より具体的には、例えば、算出部1303は、受付部1301によって来庁者の基本4情報のみの入力を受け付けた場合は、来庁者に同伴者がいないと判定する。一方、算出部1303は、受付部1301によって来庁者と同伴者それぞれの基本4情報の入力を受け付けた場合には、来庁者に同伴者がいると判定する。
ここで、同伴者がいない場合、算出部1303は、来庁者の年齢区分と障害種別を特定する。来庁者の年齢区分と障害種別は、例えば、来庁者の基本4情報をもとに住民基本台帳DB500から特定される。このとき、例えば、来庁者の障害種別が「車椅子または視覚障害」の場合、算出部1303は、歩行が不自由な来庁者(被介助者)について、介助者の同伴無しと判定することができる。そして、算出部1303は、例えば、移動速度テーブル800(図8参照)を参照して、特定した来庁者の年齢区分と障害種別に対応する移動速度を特定する。
つぎに、算出部1303は、例えば、距離テーブル1000(図10参照)を参照して、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動距離を特定する。そして、算出部1303は、特定した移動距離を、特定した移動速度で除算することにより、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動にかかる予測移動時間を算出する。
一方、同伴者がいる場合、算出部1303は、来庁者と同伴者それぞれの年齢区分と障害種別を特定する。同伴者の年齢区分と障害種別は、例えば、同伴者の基本4情報をもとに住民基本台帳DB500から特定される。このとき、例えば、来庁者の障害種別が「車椅子または視覚障害」で、かつ、同伴者の障害種別が「健常者」の場合、算出部1303は、歩行が不自由な来庁者(被介助者)について、介助者の同伴有りと判定することができる。
そして、算出部1303は、例えば、移動速度テーブル800を参照して、特定した来庁者と同伴者それぞれの年齢区分と障害種別に対応する移動速度を特定する。つぎに、算出部1303は、例えば、距離テーブル1000を参照して、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動距離を特定する。そして、算出部1303は、特定した移動距離を、特定した移動速度で除算することにより、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動にかかる予測移動時間を算出する。
算出された予測移動時間は、例えば、図9に示した状況テーブル900に記憶される。予測移動時間の算出例については、図15を用いて後述する。
なお、来庁者の現在位置を示す情報は、携帯端末201から取得することができる。例えば、来庁者の現在位置を示す情報は、役所内の目印となる場所のうちの携帯端末201の現在位置に最も近い場所を示す情報である。役所内の目印となる場所は、例えば、手続課、待合所、売店、出入口などである。
例えば、携帯端末201は、役所内に設置されるアクセスポイントAP(図2参照)と通信することにより、アクセスポイントAPの設置位置に対応する場所(例えば、手続課、待合所、売店、出入口など)を、自端末(来庁者)の現在位置として検出する。また、携帯端末201は、不図示のGPSユニットまたは各種センサの出力値に基づいて、自端末の現在位置を検出することにしてもよい。
そして、携帯端末201は、検出した自端末の現在位置を示す情報をメッセージ通知制御装置101に送信する。具体的には、例えば、携帯端末201は、自端末の現在位置を示す情報を、数秒間隔で定期的に送信することにしてもよく、また、メッセージ通知制御装置101からの要求に応じて送信することにしてもよい。なお、メッセージ通知制御装置101は、例えば、携帯端末201から現在位置を示す緯度・経度情報を受信して、受信した緯度・経度情報から来庁者の現在位置を特定することにしてもよい。
ここで、図15を用いて予測移動時間の算出例について説明する。
図15は、状況テーブル900の記憶内容の変遷例を示す説明図である。ここでは、氏名「富士 三郎」の来庁者が、氏名「鈴木 一郎」の同伴者とともに、「引っ越し」に応じた手続を行うために役所を訪れた場合を例に挙げて、予測移動時間の算出例について説明する。
この場合、算出部1303は、来庁者に同伴者がいると判定する。つぎに、算出部1303は、来庁者の年齢区分「高齢層」、障害種別「車椅子」と、同伴者の年齢区分「中年層」、障害種別「健常者」を特定する。そして、算出部1303は、移動速度テーブル800を参照して、来庁者と同伴者の障害種別の組合せに対応する移動速度を特定する。
ここでは、来庁者と同伴者の障害種別の組合せは「健常者+車椅子」である。また、健常者(介助者)の年齢区分は「中年層」である。このため、来庁者と同伴者の障害種別の組合せに対応する移動速度として、年齢区分「中年層」の健常者(介助者)が、車椅子使用者(被介助者)に同伴して役所内を移動する場合の移動速度「60[m/分]」が特定される。
つぎに、算出部1303は、例えば、距離テーブル1000を参照して、来庁者の現在位置から次の手続課までの距離を特定する。ここでは、来庁者の現在位置を「入口」とし、次の手続課を「XX課」とする。この場合、来庁者の現在位置(入口)から次の手続課(XX課)までの距離として「210[m]」が特定される。
そして、算出部1303は、特定した移動距離「210[m]」を、特定した移動速度「60[m/分]」で除算することにより、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動にかかる予測移動時間を算出する。ここでは、予測移動時間は、「210[秒]」となる。この結果、図15の(15−1)に示すように、状況テーブル900に状況情報900−3が新規登録される。
例えば、状況情報900−3の移動速度フィールドには、算出部1303によって算出された移動速度「60[m/分]」が設定される。また、状況情報900−3の距離フィールドには、算出部1303によって算出された移動距離「210[m]」が設定される。また、状況情報900−3の移動予測フィールドには、算出部1303によって算出された予測移動時間「210[秒]」が設定される。この時点では、状況情報900−3の移動実績フィールドは未設定である。
なお、来庁者と同伴者の双方が健常者の場合には、移動速度として、例えば、来庁者の年齢区分と障害種別に対応する移動速度と、同伴者の年齢区分と障害種別に対応する移動速度とのうち、遅いほうの移動速度が特定される。また、来庁者と同伴者の双方が車椅子使用者または視覚障害者の場合には、移動速度として、例えば、来庁者の年齢区分と障害種別に対応する移動速度と、同伴者の年齢区分と障害種別に対応する移動速度とのうち、遅いほうの移動速度が特定される。
図13の説明に戻り、表示制御部1304は、算出部1303によって算出された、来庁者の現在位置から移動先までの移動にかかる予測移動時間を、来庁者の携帯端末201に表示する制御を行う。予測移動時間は、例えば、状況テーブル900内の来庁者の状況情報の移動予測(秒)から特定される。また、来庁者の携帯端末201は、状況テーブル900内の来庁者の状況情報の端末IDから特定される。
この際、表示制御部1304は、例えば、移動先において受け付けが開始される時刻、すなわち、来庁者の受付開始見込み時間を、携帯端末201に表示する制御を行うことにしてもよい。来庁者の受付開始見込み時間は、例えば、予約テーブル700内の来庁者の予約情報から特定される。
さらに、表示制御部1304は、移動先における現在の待ち人数を、携帯端末201に表示する制御を行うことにしてもよい。現在の待ち人数は、例えば、予約テーブル700から特定される。また、表示制御部1304は、受付部1301によって選択を受け付けた用件に応じた手続を行う手続課が複数存在する場合に、複数の手続課それぞれの手続順序を特定可能な情報を、携帯端末201に表示する制御を行うことにしてもよい。
具体的には、例えば、表示制御部1304は、後述の図16に示すような訪問課案内画面1600の画面情報を生成して、来庁者の携帯端末201に送信する。この結果、携帯端末201のディスプレイ406に訪問課案内画面1600が表示される。なお、訪問課案内画面1600の画面例については、図16を用いて後述する。
判断部1305は、移動先において受け付けが開始される時刻から、算出部1303によって算出された予測移動時間前の時刻になったか否かを判断する。例えば、来庁者の受付開始見込み時間を「14時20分」とし、予測移動時間を「210[秒]」とする。この場合、判断部1305は、受付開始見込み時間「14時20分」から予測移動時間「210[秒]」前の時刻「14時16分30秒」になったか否かを判断する。
表示制御部1304は、移動先において受け付けが開始される時刻から予測移動時間前の時刻になった場合、移動を促すメッセージを、来庁者の携帯端末201に送信する。ここで、移動を促すメッセージは、例えば、来庁者が次に手続を行う手続課の窓口への移動を促すものである。
具体的には、例えば、表示制御部1304は、後述の図17に示すような、受付開始見込み時間の到来を通知する受付開始時間到来メッセージ1700を生成して、来庁者の携帯端末201に送信する。この結果、携帯端末201のディスプレイ406に受付時間到来メッセージ1700が表示される。受付時間到来メッセージ1700の表示例については、図17を用いて後述する。
なお、移動先の手続課における現在の待ち人数が「0」の場合には、来庁者の受付開始見込み時間は現在時刻となる。この場合、表示制御部1304は、来庁者の携帯端末201に対して、移動先の手続課への移動を促すメッセージ、例えば、「直ぐに手続が可能であるため窓口までお越し下さい」といったメッセージを送信することにしてもよい。
更新部1306は、来庁者の現在位置から移動先までの移動にかかった実績移動時間に基づいて、健常者、車椅子使用者または視覚障害者の移動速度、健常者が車椅子使用者または視覚障害者に同伴した場合の移動速度を更新する。
具体的には、例えば、まず、更新部1306は、携帯端末201から得られる来庁者の現在位置を示す情報に基づいて、来庁者が次の手続課まで移動したか否かを判断する。そして、来庁者が次の手続課まで移動した場合、更新部1306は、移動を促すメッセージが送信されてから、来庁者が次の手続課に移動するまでにかかった実績移動時間を算出する。
算出された実績移動時間は、例えば、状況テーブル900に記録される。例えば、氏名「富士 三郎」の来庁者が、氏名「鈴木 一郎」の同伴者とともに、「入り口」から「XX課」に移動するまでにかかった実績移動時間を「215[秒]」とする。この場合、図15の(15−2)に示すように、状況情報900−3の移動実績フィールドに「215[秒]」が設定される。
この実績移動時間「215[秒]」は、年齢区分「中年層」の健常者(介助者)が車椅子使用者(被介助者)に同伴して移動した場合の実績移動時間である。そして、更新部1306は、例えば、状況テーブル900に記録された実績移動時間に基づいて、移動速度テーブル800内の年齢区分「中年層」の「健常者+車椅子」の移動速度を更新する。
例えば、年齢区分「中年層」の健常者(介助者)が車椅子使用者(被介助者)に同伴して移動した場合の実績移動時間として、距離「210[m]」に対する移動実績「215[秒]」と、距離「210[m]」に対する移動実績「230[秒]」とが状況テーブル900に記録されているとする。
この場合、更新部1306は、距離「210[m]」を移動実績「215[秒]」で除算することにより、第1の移動速度(例えば、58.6[m/分])を算出する。また、更新部1306は、距離「210[m]」を移動実績「230[秒]」で除算することにより、第2の移動速度(例えば、54.8[m/分])を算出する。
そして、更新部1306は、第1および第2の移動速度の平均値を、年齢区分「中年層」の「健常者+車椅子」の更新後の移動速度として算出する。この例では、年齢区分「中年層」の健常者(介助者)が車椅子使用者(被介助者)に同伴して移動する場合の移動速度は「56[m/分]」となる(ただし、小数点以下切り捨て)。
移動速度の更新タイミングは、任意に設定可能である。例えば、更新部1306は、数週間、数ヶ月などの一定期間ごとに、状況テーブル900に蓄積された状況情報に基づいて、移動速度テーブル800内の移動速度を更新することにしてもよい。また、更新部1306は、状況テーブル900に一定数以上の状況情報が蓄積されてから、移動速度テーブル800内の移動速度を更新することにしてもよい。
また、移動速度テーブル800には、来庁者が子供連れで役所内を移動する場合の移動速度が記憶されていてもよい。そして、算出部1303は、来庁者が子供連れの場合は、来庁者が子供連れで役所内を移動する場合の移動速度に基づいて、来庁者の現在位置から移動先までの移動にかかる予測移動時間を算出することにしてもよい。来庁者が子供連れか否かの情報は、例えば、トップ画面1100において入力されることにしてもよい。これにより、来庁者が子供連れの場合は、子供連れでない場合と比較して移動速度が遅くなる傾向があることを考慮して予測移動時間を求めることができる。
(訪問課案内画面1600の画面例)
つぎに、携帯端末201のディスプレイ406に表示される訪問課案内画面1600の画面例について説明する。
図16は、訪問課案内画面1600の画面例を示す説明図である。図16において、訪問課案内画面1600は、例えば、予約完了画面1230(図12参照)が表示されてから一定時間経過すると、ディスプレイ406に表示される画面である。
訪問課案内画面1600には、次の手続課「XX課」において来庁者の受け付けが開始される受付開始見込み時間「14:20」が表示されている。図16の例では、来庁者は、端末ID「1022」の携帯端末201を使用している氏名「富士 三郎」の住民である。
また、訪問課案内画面1600には、次の手続課「XX課」における現在の待ち人数「3」が表示されている。また、訪問課案内画面1600には、来庁者の現在位置から次の手続課「XX課」までの移動にかかる予測移動時間「3.5[分]」が表示されている。また、訪問課案内画面1600には、来庁者が選択したライフシーン「引っ越し」に応じた手続を行う各手続課の名称が手続順に表示されている。
訪問課案内画面1600によれば、来庁者は、「引っ越し」に応じた手続を行うために、最初に「XX課」に行けばよいことがわかる。また、来庁者は、「XX課」での現在の待ち人数は「3人」であり、「XX課」での自身の受付開始見込み時間は「14時20分」であることがわかる。
また、来庁者は、現在位置から「XX課」まで移動するには「3.5分」かかることがわかる。さらに、来庁者は、「XX課」での手続が完了すると、次に「YY課」で手続を行うことがわかるとともに、「YY課」での手続が完了すると、引っ越しに応じた全手続が完了するため、総合窓口に戻って携帯端末201を返却すればよいことがわかる。
(受付時間到来メッセージ1700の表示例)
つぎに、携帯端末201のディスプレイ406に表示される受付時間到来メッセージ1700の表示例について説明する。
図17は、受付時間到来メッセージ1700の表示例を示す説明図である。図17において、メッセージ画面1710は、メッセージ通知制御装置101から受付時間到来メッセージ1700を受信すると、ディスプレイ406に表示される画面である。
メッセージ画面1710には、受付開始時間到来メッセージ1700が表示されている。受付開始時間到来メッセージ1700は、来庁者が次に手続を行う「XX課」での受付開始見込み時間の到来を通知するものである。受付開始時間到来メッセージ1700によれば、来庁者に対して、「XX課」での受付開始見込み時間が近づいているため、「XX課」へ移動するよう促すことができる。
なお、メッセージ画面1710において、ボタン1720を選択すると、受付時間到来メッセージ1700の表示が終了して、受付時間到来メッセージ1700の受信時間とメッセージ内容が受信メッセージ履歴1730に登録される。
また、来庁者の「XX課」での手続が完了すると、次の手続課である「YY課」の予約が行われ、「YY課」において来庁者の受付が開始される受付開始見込み時間等を示す訪問課案内画面がディスプレイ406に表示される。また、来庁者の「YY課」での手続が完了すると、例えば、図18に示すような全手続完了画面1800がディスプレイ406に表示される。
(全手続完了画面1800の画面例)
図18は、全手続完了画面1800の画面例を示す説明図である。図18において、全手続完了画面1800は、来庁者の用件(ライフシーン)に応じた全ての手続が完了すると、ディスプレイ406に表示される画面である。
全手続完了画面1800において、ボタン1810を選択すると、例えば、図11に示したようなトップ画面1100に戻ることができる。これにより、来庁者は、別の用件(ライフシーン)に応じた手続を行うことができる。
また、全手続完了画面1800において、ボタン1820を選択すると、携帯端末201の電源がOFFとなる。このあと、来庁者は、総合窓口で携帯端末201を返却することで、役所での全ての作業が終了する。
(メッセージ通知制御装置101の予約受付案内処理手順)
つぎに、メッセージ通知制御装置101の予約受付案内処理手順について説明する。
図19および図20は、メッセージ通知制御装置101の予約受付案内処理手順の一例を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、まず、メッセージ通知制御装置101は、来庁者、または、来庁者および同伴者の基本4情報の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1901)。
ここで、メッセージ通知制御装置101は、基本4情報の入力を受け付けるのを待つ(ステップS1901:No)。そして、メッセージ通知制御装置101は、基本4情報の入力を受け付けた場合(ステップS1901:Yes)、用件の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS1902)。
ここで、メッセージ通知制御装置101は、用件の選択を受け付けるのを待つ(ステップS1902:No)。そして、メッセージ通知制御装置101は、用件の選択を受け付けた場合(ステップS1902:Yes)、案内用DB600を参照して、選択された用件に応じた手続を行う手続課を特定する(ステップS1903)。
つぎに、メッセージ通知制御装置101は、特定した手続課の手続順序に従って、来庁者が手続を行う手続課の予約を行う(ステップS1904)。そして、メッセージ通知制御装置101は、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動にかかる予測移動時間を算出する予測移動時間算出処理を実行する(ステップS1905)。
なお、予測移動時間算出処理の具体的な処理手順については、図21を用いて後述する。また、以下の説明では、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動にかかる予測移動時間を「予測移動時間T」と表記する場合がある。
つぎに、メッセージ通知制御装置101は、次の手続課での来庁者の受付開始見込み時間のT時間前になったか否かを判断する(ステップS1906)。ここで、受付開始見込み時間のT時間前になっていない場合(ステップS1906:No)、メッセージ通知制御装置101は、携帯端末201から得られる来庁者の現在位置を示す情報に基づいて、来庁者の現在位置が変更されたか否かを判断する(ステップS1907)。
ここで、来庁者の現在位置が変更されていない場合(ステップS1907:No)、メッセージ通知制御装置101は、ステップS1906に戻る。一方、来庁者の現在位置が変更された場合(ステップS1907:Yes)、メッセージ通知制御装置101は、ステップS1905に戻る。
また、ステップS1906において、受付開始見込み時間のT時間前になった場合(ステップS1906:Yes)、メッセージ通知制御装置101は、受付開始見込み時間の到来を通知する受付開始時間到来メッセージを生成して、来庁者の携帯端末201に送信する(ステップS1908)。
つぎに、メッセージ通知制御装置101は、携帯端末201から得られる来庁者の現在位置を示す情報に基づいて、来庁者が次の手続課まで移動したか否かを判断する(ステップS1909)。ここで、メッセージ通知制御装置101は、来庁者が次の手続課まで移動するのを待つ(ステップS1909:No)。
そして、メッセージ通知制御装置101は、来庁者が次の手続課まで移動した場合(ステップS1909:Yes)、図20に示すステップS2001に移行する。
図20のフローチャートにおいて、まず、メッセージ通知制御装置101は、図19に示したステップS1908において受付開始時間到来メッセージを送信してから、来庁者が次の手続課まで移動するまでにかかった実績移動時間を算出する(ステップS2001)。
つぎに、メッセージ通知制御装置101は、算出した実績移動時間を状況テーブル900に記録する(ステップS2002)。移動先の手続課での来庁者の手続が完了したか否かを判断する(ステップS2003)。ここで、メッセージ通知制御装置101は、来庁者の手続が完了するのを待つ(ステップS2003:No)。
そして、メッセージ通知制御装置101は、来庁者の手続が完了した場合(ステップS2003:Yes)、来庁者の手続が完了していない次の手続課があるか否かを判断する(ステップS2004)。ここで、次の手続課がある場合(ステップS2004:Yes)、メッセージ通知制御装置101は、図19に示したステップS1904に戻って、次の手続課の予約を行う。
一方、次の手続課がない場合(ステップS2004:No)、メッセージ通知制御装置101は、携帯端末201のディスプレイ406に全手続完了画面を表示する制御を行って(ステップS2005)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、受付開始時に丁度窓口に到着するように来庁者の移動を促すことができる。また、来庁者に対して受付開始時間の到来を通知してから、実際に来庁者が次の手続課に移動するまでにかかった実績移動時間を記録しておくことで、記録した実績移動時間に基づいて、移動速度テーブル800内の移動速度を更新することが可能となる。
<予測移動時間算出処理手順>
つぎに、図19に示したステップS1905の予測移動時間算出処理の具体的な処理手順について説明する。
図21は、予測移動時間算出処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、まず、メッセージ通知制御装置101は、予約テーブル700を参照して、次の手続課の窓口での来庁者の受付開始見込み時間を算出する(ステップS2101)。
つぎに、メッセージ通知制御装置101は、来庁者に同伴者がいるか否かを判断する(ステップS2102)。ここで、同伴者がいる場合(ステップS2102:Yes)、メッセージ通知制御装置101は、住民基本台帳DB500を参照して、来庁者と同伴者の年齢区分と障害種別を特定する(ステップS2103)。
そして、メッセージ通知制御装置101は、移動速度テーブル800を参照して、来庁者と同伴者の障害種別の組合せに対応する移動速度を特定して(ステップS2104)、ステップS2107に移行する。
また、ステップS2102において、同伴者がいない場合(ステップS2102:No)、メッセージ通知制御装置101は、住民基本台帳DB500を参照して、来庁者の年齢区分と障害種別を特定する(ステップS2105)。
そして、メッセージ通知制御装置101は、移動速度テーブル800を参照して、来庁者の年齢区分と障害種別に対応する移動速度を特定する(ステップS2106)。つぎに、メッセージ通知制御装置101は、距離テーブル1000を参照して、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動距離を特定する(ステップS2107)。
そして、メッセージ通知制御装置101は、特定した移動距離を、特定した移動速度で除算することにより、来庁者の現在位置から次の手続課までの移動にかかる予測移動時間Tを算出する(ステップS2108)。
つぎに、メッセージ通知制御装置101は、訪問課案内画面の画面情報を生成して、携帯端末201のディスプレイ406に表示する制御を行って(ステップS2109)、予測移動時間算出処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、介助者の同伴の有無に応じて異なる移動速度に基づいて、被介助者の現在位置から移動先の手続課までの移動にかかる予測移動時間を算出することができる。
以上説明したように、実施の形態にかかるメッセージ通知制御装置101によれば、車椅子使用者または視覚障害者などの被介助者について、介助者の同伴の有無を判定することができる。また、メッセージ通知制御装置101によれば、介助者の同伴の有無に応じて、被介助者へ受付開始見込み時間の到来を通知する受付開始時間到来メッセージの送信タイミングを制御することができる。
例えば、メッセージ通知制御装置101は、介助者の同伴無しの場合は、同伴有りの場合と比較して、受付開始時間到来メッセージの送信タイミングが早くなるように制御することができる。換言すれば、メッセージ通知制御装置101は、介助者の同伴有りの場合は、同伴無しの場合と比較して、受付開始時間到来メッセージの送信タイミングが遅くなるように制御することができる。これにより、受付開始時に丁度窓口に到着するタイミングで移動を促すことができ、例えば、歩行が不自由であることを考慮して早めに呼び出したにもかかわらず、窓口で再度待たせるといった事態を回避することができる。
また、メッセージ通知制御装置101によれば、介助者の同伴の有無に応じて異なる移動速度に基づいて、被介助者の現在位置から移動先の手続課までの移動にかかる予測移動時間を算出することができる。これにより、車椅子を押してくれる介助者や視覚障害者の手を引いてくれる介助者が同伴している場合は、被介助者が単独で移動する場合に比べて、移動速度が速くなることを考慮して、移動先の手続課までの移動にかかる予測移動時間を予測することができる。
また、メッセージ通知制御装置101によれば、介助者の同伴有りの場合は、介助者の年齢に応じて異なる移動速度に基づいて、被介助者の現在位置から移動先の手続課までの移動にかかる予測移動時間を算出することができる。これにより、例えば、介助者の年齢が若いほど、車椅子を押して移動する際の移動速度が速くなるといった傾向を考慮することができ、予測移動時間の予測精度を向上させることができる。
また、メッセージ通知制御装置101によれば、介助者の同伴無しの場合は、被介助者の年齢に応じて異なる移動速度に基づいて、被介助者の現在位置から移動先の手続課までの移動にかかる予測移動時間を算出することができる。これにより、被介助者の年齢が若いほど移動速度が速くなるといった傾向を考慮することができ、予測移動時間の予測精度を向上させることができる。
また、メッセージ通知制御装置101によれば、移動先の手続課において受付が開始される受付開始見込み時間から、算出した予測移動時間前の時刻になった際に、受付開始時間到来メッセージを送信することができる。これにより、被介助者の現在位置から移動先の手続課までの移動にかかる時間を見越した適切なタイミングで被介助者の移動を促すことができる。
また、メッセージ通知制御装置101によれば、受付開始時間到来メッセージを送信してから、被介助者が移動先の手続課に移動するまでにかかった実績移動時間を記録することができる。そして、メッセージ通知制御装置101によれば、記録した実績移動時間に基づいて、介助者の同伴の有無に応じた移動速度を更新することができる。これにより、被介助者が移動先の手続課に移動するのに要した実際の時間をフィードバックして、介助者の同伴の有無に応じた移動速度を更新することができ、予測移動時間の予測精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態で説明したメッセージ通知制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本メッセージ通知制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本メッセージ通知制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
移動を促すメッセージの送信先の被介助者のステータス情報を記憶する記憶部を参照して、介助者の同伴の有無を判定し、
介助者の同伴無しの場合は、同伴有りの場合と比較して、前記メッセージの送信タイミングが早くなるように制御する、
処理を実行させることを特徴とするメッセージ通知制御プログラム。
(付記2)前記コンピュータに、
介助者の同伴の有無に応じて異なる移動速度に基づいて、前記被介助者の現在位置から移動先までの移動にかかる移動時間を算出する、処理を実行させ、
前記制御する処理は、
算出した前記移動時間に基づいて、前記メッセージの送信タイミングを制御する、ことを特徴とする付記1に記載のメッセージ通知制御プログラム。
(付記3)介助者の同伴有りの場合の移動速度は、介助者の同伴無しの場合の移動速度よりも速いことを特徴とする付記2に記載のメッセージ通知制御プログラム。
(付記4)介助者の同伴有りの場合の移動速度は、介助者の年齢に応じて異なる移動速度であり、介助者の同伴無しの場合の移動速度は、被介助者の年齢に応じて異なる移動速度である、ことを特徴とする付記2または3に記載のメッセージ通知制御プログラム。
(付記5)前記制御する処理は、
前記移動先において受け付けが開始される時刻から前記移動時間前に、前記メッセージを送信する、ことを特徴とする付記2〜4のいずれか一つに記載のメッセージ通知制御プログラム。
(付記6)前記コンピュータに、
前記メッセージを送信してから、前記被介助者が前記移動先に移動するまでにかかった実績移動時間を記録し、
記録した前記実績移動時間に基づいて、介助者の同伴の有無に応じた前記移動速度を更新する、
処理を実行させることを特徴とする付記5に記載のメッセージ通知制御プログラム。
(付記7)コンピュータが、
移動を促すメッセージの送信先の被介助者のステータス情報を記憶する記憶部を参照して、介助者の同伴の有無を判定し、
介助者の同伴無しの場合は、同伴有りの場合と比較して、前記メッセージの送信タイミングが早くなるように制御する、
処理を実行することを特徴とするメッセージ通知制御方法。
(付記8)移動を促すメッセージの送信先の端末装置と、
前記端末装置に対応する被介助者のステータス情報が、介助者の同伴無しを示すか、同伴有りを示すかに応じて、前記メッセージの送信タイミングを制御するメッセージ通知制御装置と、を含み、
前記メッセージ通知制御装置は、
前記被介助者のステータス情報が、介助者の同伴無しを示す場合は、同伴有りを示す場合と比較して、前記メッセージの送信タイミングが早くなるように制御する、
ことを特徴とするシステム。