JP6651455B2 - 造粒機の運転条件の評価装置、評価方法、およびプログラム - Google Patents

造粒機の運転条件の評価装置、評価方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は造粒機の運転条件の評価装置、評価方法、造粒機、造粒物の製造方法、造粒機の制御装置、造粒機の制御方法、およびプログラムに関する。
原料に圧縮力を加えることにより造粒物(ブリケット)を製造する方法がある。造粒物の製造においては、製造される造粒物の品質を安定させることが求められる。
特許文献1には、所望の造粒条件で造粒物の製造ができるよう、原料に圧縮力を加える圧縮ローラ支持部に生じる歪み値に基づいて、装置の運転条件を制御する技術が記載されている。歪み値を測定することで、原料に加わる圧縮荷重を直接的に把握し、運転条件を精密に制御するものである。
特開2001−62280号公報
同一の運転条件であっても、造粒物の品質は、原料の状態や製造時の湿度などにより変化する。このため、特許文献1に記載の方法では、所定の運転条件によって製造された造粒物が、所望の品質から外れる場合、造粒機の運転条件をどのように調整すれば良いか判断することが難しかった。
本発明は、造粒物の品質を目標とする品質に近づけるときに、造粒機の運転条件を調整する方向性を判断しやすくするものである。
本発明によれば、
造粒機の運転条件を評価する評価装置であって、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得部と、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成部と、
を備え、
前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
前記評価データ生成部は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成し、
前記グラフは多次元グラフであり、
前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
前記表示データは、互いに前記ロットナンバーが異なり、かつ、同じ前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を、互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータである評価装置が提供される。
また、本発明によれば、
造粒機の運転条件を評価する評価装置であって、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得部と、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成部と、
を備え、
前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
前記評価データ生成部は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成し、
前記グラフは多次元グラフであり、
前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
前記表示データは、互いに異なる前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータであり、
前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
前記評価データは、前記ロットナンバーの異なる前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価装置が提供される。
本発明によれば、
造粒機の運転条件を評価する評価方法であって、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得し、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成して表示し、
前記評価データは、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データであり、
前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
前記グラフは多次元グラフであり、
前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
前記表示データは、互いに前記ロットナンバーが異なり、かつ、同じ前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を、互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータである
評価方法が提供される。
また、本発明によれば、
造粒機の運転条件を評価する評価方法であって、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得し、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成して表示し、
前記評価データは、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データであり、
前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
前記グラフは多次元グラフであり、
前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
前記表示データは、互いに異なる前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータであり、
前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
前記評価データは、前記ロットナンバーの異なる前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価方法が提供される。
本発明によれば、
造粒機の運転条件を評価する評価装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得手段、および、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成手段として機能させ、
前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
前記評価データ生成手段は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成し、
前記グラフは多次元グラフであり、
前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
前記表示データは、互いに前記ロットナンバーが異なり、かつ、同じ前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を、互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータであるコンピュータプログラムが提供される。
また、本発明によれば、
造粒機の運転条件を評価する評価装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得手段、および、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成手段として機能させ、
前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
前記評価データ生成手段は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成し、
前記グラフは多次元グラフであり、
前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
前記表示データは、互いに異なる前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータであり、
前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
前記評価データは、前記ロットナンバーの異なる前記複数の評価情報を互いに比較したデータであるコンピュータプログラムが提供される。
本発明によれば、得られる造粒物の品質を目標とする品質に近づけるための、造粒機の運転条件の調整を容易にすることができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
第1の実施形態に係る評価装置の使用環境を説明する図である。 評価装置の構成を示すブロック図である。 表示部に表示される画像の例を示す図である。 第2の実施形態に係る造粒機の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る造粒物の製造方法のフローを示す図である。 ステップS40の詳細を説明するための図である。 設定部の動作フローを示す図である。 第3の実施形態に係る造粒機の構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る確率楕円の例を示す図である。 第3の実施形態に係る造粒物の製造方法を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る造粒物の製造方法の設定工程の内容を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る造粒物の製造方法の設定工程の例を詳しく示すフローチャートである。 造粒物の特性と、運転パラメータの関係を示す図である。 (a)は、横軸に圧壊強度、縦軸に単体重量をとった場合の確率楕円の例を示す図であり、(b)は、造粒物の圧壊強度、単体重量、およびロール圧力の関係を示す図である。 横軸に圧壊強度、縦軸に単体重量をとった場合の確率楕円の他の例を示す図である。 第4の実施形態に係る確率楕円の例を示す図である。 第5の実施形態に係る造粒機の制御装置の構成と使用環境を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、以下に示す説明において、造粒機の制御部、設定部、記憶部、および取得部、並びに、評価装置の評価情報取得部、および評価データ生成部は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。造粒機の制御部、設定部、記憶部、および取得部、並びに、評価装置の評価情報取得部、および評価データ生成部は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る評価装置20の使用環境を説明する図である。図2は、評価装置20の構成を示すブロック図である。以下において、データの流れを実線矢印で示し、物の流れを破線矢印で示す。
造粒機10は、原料を圧縮することにより、造粒物を製造する。そして、造粒物の品質は、造粒機10の運転条件によって変化する。
評価装置20は、造粒機10の運転条件を評価する。評価装置20は、評価情報取得部220および評価データ生成部230を備える。評価情報取得部220は、同一の製造条件で造粒機10によって製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を、複数取得する。評価データ生成部230は、複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する。以下に詳細に説明する。
まず図1を用いて本実施形態に係る造粒機10の構造を説明する。造粒機10は、制御部110、2つのロール120、原料供給部130、および圧力調整部140を備える。2つのロール120は互いに対向している。2つのロール120の表面の少なくとも一方には凹部が形成されており、原料が2つのロール120の間で圧縮されて、造粒物が製造される。2つのロール120間の間隙の上部には、その間隙に原料を供給するよう、原料供給部130が設けられている。原料供給部130は2つのロール120の間に原料を供給する。原料供給部130はたとえば原料を蓄える原料ホッパと、原料を2つのロール120間に送り込むスクリューフィーダとを備える。
2つのロール120は互いの曲面部122を向かい合わせにして配置されており、2つのロール120間の距離、すなわち曲面部122の間隔は可変となっている。圧力調整部140は、2つのロール120を介して2つのロール120の間に位置する原料に加えられる圧力を調整する。圧力調整部140は、一方のロール120に設けられ、当該ロール120が、他方のロール120へ向けて押しつけられる圧力を調整する。圧力調整部140はたとえば油圧装置である。
造粒機10は制御部110をさらに備える。制御部110は、たとえばマイクロコントローラ(マイコン)である。造粒機10は図示しない入力部をさらに備えており、ユーザー、もしくは外部機器から入力された設定値に基づいて制御部110が運転条件を制御する。具体的には、制御部110は、ロール120の回転方向および回転速度を制御する。制御により2つのロール120は同時に同じ回転速度で、逆向きに駆動される。このとき2つのロール120の回転の方向は、2つの曲面部122が互いに対向する領域において、2つの曲面部122が原料供給部130から離れる方向に進む向きである。たとえば、図1において、右側のロール120は反時計回りに、左側のロール120は時計回りに回転させる。これにより、2つの曲面部122の間隙にある原料は、圧縮されつつ、原料供給部130とは反対側に送り出される。また、制御部110は、圧力調整部140を制御し、2つのロール120間に加えられる圧力を調整する。また、制御部110は、原料供給部130を制御し、2つのロール120の間に送り込まれる原料の量(原料供給量)を調整する。具体的な例では、スクリューフィーダの回転速度を制御することにより、原料供給量を調整することができる。
なお、原料供給部130は、上記の構成に限らない。たとえば、スクリューフィーダの代わりにゲートフィーダを備えていても良いし、もしくはフィーダレスであっても良い。原料供給部130がゲートフィーダを備える場合には、ゲートの開き量で原料供給量を調整することができる。一方、フィーダレスの場合、原料ホッパに蓄える原料の量を制御することによって、原料供給量を調整することができる。
造粒機10は、原料の状態を計測するセンサをさらに備えてもよい。ここで測定される原料の状態は、たとえば原料の温度、原料の水分量などである。制御部110は当該センサから、計測結果を原料に関する情報として取得する。造粒機10は、造粒機10が置かれている環境の状態を計測するセンサをさらに備えてもよい。ここで測定される環境の状態は、たとえば、湿度などである。制御部110は当該センサから、計測結果を環境に関する情報として取得する。制御部110において、原料に関する情報、および環境に関する情報には、ロット毎にたとえばロットナンバーなどの造粒物識別情報が付される。
上記したように、造粒機10に投入された原料は、原料供給部130により2つのロール120の間に送り込まれ、圧縮される。少なくとも一方のロール120において、原料を圧縮する面の表面には複数の凹部が設けられており、この凹部の形状に応じて、製造される造粒物の概形が定まる。圧縮された原料は、ロール120の回転により原料供給部130とは反対側に送り出され、造粒物が得られる。
造粒物の厚みは、2つのロール120の間隔によって定まる。ここで、2つのロール120の間隔は可変であり、圧力調整部140により調整される圧力、原料供給部130により送り込まれる原料の量、およびロール120の回転速度などに依存する。具体的には、一定の圧力を印加した2つのロール120の間隔は、原料の供給量および回転速度のバランスに応じて押し広げられる。よって、造粒物の厚みは、圧力が大きいほど小さくなり、ロール120の回転速度が速いほど小さくなり、原料の供給量が多いほど大きくなる。このため、原料を造粒する際の、造粒機10の運転条件は、たとえば、2つのロール120の回転速度、2つのロール120を介して2つのロール120の間に位置する原料に加えられる圧力、および原料供給部130による単位時間あたりの原料供給量を含む。なお、運転条件は、制御部110に直接的に設定値に制御される、ロール120の回転速度、原料供給部130のスクリューフィーダなどの回転速度、圧力調整部140の圧力などに加えて、それらを調整することにより、特定の設定値になるよう間接的に制御される条件をも含み得る。すなわち、運転条件は、原料供給量、消費電流、消費電力、ロール120の移動量、ロール120の支持部に生じる歪み値なども含み得る。なお、ここでロール120の移動量とは、2つのロール120間に原料が供給されることにより、ロール120が初期位置から移動する大きさである。造粒機10の運転条件を示す情報を、以下では「運転条件情報」と呼ぶ。制御部110において、運転条件情報には、たとえばロット毎に造粒物識別情報が付される。
また、造粒物の製造条件とは、たとえば、上記した運転条件に、さらに、原料の種類、原料の状態、および造粒機10が置かれる環境の状態を加えたものである。造粒物の製造条件に関する情報を、以下では「製造条件情報」と呼ぶ。なお、製造条件情報は、原料の種類、原料の状態、および造粒機10が置かれる環境の状態に関する情報を含まず、運転条件情報のみを含むものであっても良い。
次に、評価装置20の構成について、図2を参照して説明する。評価装置20は、評価情報取得部220、評価データ生成部230、および計測部210を備える。なお、計測部210は評価装置20の外部に設けられていても良く、たとえば造粒機10に設けられていても良い。
計測部210では、造粒機10により製造された造粒物の特性を計測する。計測された項目、すなわち評価パラメータはたとえば造粒物の単体重量、圧壊強度、回転強度、落下強度、見かけ密度、重さ、寸法、および体積のうちの一つ以上を含むものとすることができる。計測部210は、同一の製造条件で造粒機10によって製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を生成する。評価情報は、たとえば個々の造粒物にそれぞれの評価パラメータの値を対応づけ、複数の造粒物についての結果を示したテーブルなどであり得る。評価情報には、たとえばロット毎にロットナンバー等の造粒物識別情報が付されている。
評価情報取得部220は、計測部210から、評価情報を取得する。評価情報取得部220はさらに、製造条件情報のうち、造粒機10の運転条件を示す運転条件情報、原料に関する情報、および環境に関する情報を制御部110から取得する。また、製造条件情報のうち、原料の種類を示す情報は、造粒機10または評価装置20に、図示しない入力部をさらに設け、ユーザー等に入力される様にし、評価情報取得部220が取得する。なお、評価情報取得部220は、原料に関する情報、環境に関する情報、および原料の種類を示す情報を必ずしも取得する必要は無く、製造条件情報として運転条件情報のみを取得してもよい。
ここで、評価情報、運転情報、原料に関する情報、環境に関する情報、および原料の種類を示す情報にはそれぞれ、たとえばロット毎に造粒物識別情報が付されており、評価情報取得部220において、互いに対応づけることができる。造粒物識別情報毎に少なくとも一定以上の時間間隔で造粒物が製造されている。造粒物識別情報毎に製造条件が異なり得るため、製造された造粒物の品質が異なり得る。なお、造粒物識別情報が異なり、かつ製造条件が同じである場合があってもよい。造粒物識別情報は、それぞれ製造時刻とさらに紐づけておくことができる。
評価情報取得部220は、同様に、複数の評価情報および製造条件情報を取得する。本実施形態において、複数の評価情報の測定対象となった造粒物は、造粒物識別情報が互いに異なり、かつ、互いに異なる製造条件で製造されたものである。複数の製造条件は、製造条件に含まれる要素のうち少なくとも一つが互いに異なるものとすることができる。たとえば、複数の製造条件は、2つのロール120の回転速度、2つのロール120を介して2つのロール120の間に位置する原料に加えられる圧力、原料供給部130による単位時間あたりの原料供給量、原料の種類、原料の温度、および湿度の少なくとも一つが互いに異なるものとすることができる。
なお、評価情報取得部220は、取得する複数の評価情報および製造条件情報のうち、少なくとも一組の評価情報および製造条件情報を、あらかじめ生成され外部に記憶された評価情報および製造条件情報を読み出すことによって取得しても良い。
評価データ生成部230は、複数の評価情報を評価情報取得部220から取得し、複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する。評価データはたとえば複数の評価情報を対比させたテーブルや、複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データであり得る。複数の評価情報を対比させることにより、調整すべき運転条件を選定したり、その運転条件について調整すべき量を判断したりすることが容易となる。
評価データ生成部230で生成された評価データは、評価装置20の外部に設けられた表示部30により表示させることができる。
図3は本実施形態において、表示部30に表示される画像の例を示す図である。
表示させるグラフは、たとえば2次元グラフや3次元グラフ等の多次元グラフでありえる。以下では、2次元グラフの例について説明する。
評価データは複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでいる。グラフのx軸は第1の評価パラメータであり、かつグラフのy軸は第2の評価パラメータである。本図では、第1の評価パラメータが見かけ密度であり、第2の評価パラメータが圧壊強度である場合の例を示している。グラフには、各造粒物の評価結果がプロットされている。プロットは、造粒物識別情報毎にマーカー形状や色を変える等して、造粒物識別情報毎に識別可能となっている。このように、x軸を第1の評価パラメータ、y軸を第2の評価パラメータとする多次元グラフを生成することで、複数の評価パラメータの状態を容易に視認できる。
なお、各軸の目盛りは、各評価パラメータの値とすることができるほか、本図の様に、造粒物の品質として目標とする値を50として規格化して表示したり、もしくは目標とする値からのずれを正負の値として表示したりしてもよい。また、これらの表示されるものを切り替え可能な構成としてもよい。
そして、複数の評価情報をグラフ上で対比させることにより、視覚的にそれらの関係を認識できる。よって、調整すべき運転条件を選定したり、その運転条件について調整すべき量を判断したりすることがさらに容易となる。
さらに、評価データ生成部230は、複数の評価情報毎にx軸およびy軸で定義される平面における確率楕円を生成する。確率楕円(確率長円)とは、グラフにおける全てのプロットの内、特定の割合の数のプロットが楕円内に入るよう描かれる楕円である。たとえば、グラフ上で95%のプロットを内側に含むように確率楕円を定めることができる。
図3は、2つのロール120の間の原料に加えられる圧力のみが互いに異なる、3つの異なる製造条件(製造条件1、製造条件2、および製造条件3)で製造された造粒物について、個々の造粒物の評価結果および確率楕円を表示した例である。確率楕円310aは、製造条件1の評価結果に基づいて生成された確率楕円である。製造条件2は、製造条件1に比べて圧力が低く、確率楕円310bは、製造条件2の評価結果に基づいて生成された確率楕円である。製造条件3は、製造条件1に比べて圧力が高く、確率楕円310cは、製造条件3の評価結果に基づいて生成された確率楕円である。
本図より、製造条件1の確率楕円310aの中心座標が最も目標値(50,50)に近い。そして、製造条件1〜3の状態のうち、圧力を高くするに伴い、楕円の中心がy軸方向に移動していることから、圧壊強度が低い造粒物が少なくなり、圧壊強度の平均値が高くなっていることが分かる。また、圧力が高い製造条件3では、製造条件1および製造条件2よりもx軸方向の長さが長いことから、見かけ密度のばらつきが大きくなっていることが分かる。従って、製造条件1によって、目標に近く、かつ、品質のばらつきが小さい造粒物を得られることが理解できる。そして、見かけ密度のばらつきの増大を避けつつ、さらに圧壊強度を高めたい場合には、圧力以外の運転条件を調整すべきであると判断できる。
このように、確率楕円を生成することにより、評価データの平均やばらつきなど、複数の情報を一つの図によって視覚的に認識することができる。よって、調整すべき運転条件を選定したり、その運転条件について調整すべき量を判断したりすることがさらに容易となる。
なお、確率楕円に内在させるプロットの割合は、任意に設定することができる。そして、評価データ生成部230は、当該割合の異なる複数の確率楕円を生成し、そのうち、表示部30において表示されるものが、切り替えられる構成としても良い。
なお、評価データ生成部230は、x軸およびy軸の評価パラメータの少なくとも一方が異なる複数のグラフを生成し、そのうち、表示部30において表示されるものが、切り替えられる構成としても良い。
なお、x軸が第1の評価パラメータであり、y軸が第2の評価パラメータであるグラフに加え、他の補助的なグラフを表示するための表示データを評価装置20においてさらに生成するようにしてもよい。そして、複数のグラフのうち、表示部30において表示されるものが、切り替えられる構成としても良い。補助的なグラフとしては、たとえば、x軸がいずれかの運転パラメータであり、y軸がいずれかの楕円パラメータであるグラフ、x軸が複数の造粒物を製造した時刻であり、y軸が何れかの評価パラメータの楕円パラメータであるグラフ等が挙げられる。なお、楕円パラメータとは、確率楕円を特徴づけるパラメータをいい、確率楕円の中心座標、長軸の長さ、短軸の長さ、長軸の傾き、面積などをいう。
なお、評価情報取得部220が、複数の異なる製造条件毎に評価情報を取得する例について上述したが、評価情報取得部220が取得する複数の評価情報は、同じ製造条件によって得られたものを含んでも良い。そして、評価データ生成部230は、同じ製造条件で得られた複数の評価情報を比較した評価データを生成しても良い。たとえば、評価データは、ロットナンバーの異なる複数の評価情報を互いに比較したデータであってもよい。同じ製造条件であって、たとえばロットが異なり造粒物識別情報が異なる評価情報を互いに比較することにより、造粒物の品質の安定性を確認することができる。具体的には、製造条件が同じであって造粒物識別情報が異なる評価情報を比較して、互いに大きく異なっていなければ、正常に安定して造粒が行われていると判断できる。また、意図しない製造条件の変化を検知することができ、得られる造粒物の品質を目標とする品質に近づけるための調整の助けとなる。
以上、本実施形態に係る評価装置20によれば、造粒物の複数の評価情報を対比して、造粒機の運転条件を評価することができる。そのため、得られる造粒物の品質を、目標とする品質に近づけるための、造粒機の運転条件の調整を容易にすることができる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る造粒機10の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る造粒機10は、造粒部410、取得部430、設定部450、および記憶部440を備える。造粒部410は、設定された運転条件で動作して造粒物を製造する。取得部430は、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する。設定部450は、評価情報に基づいて運転条件を設定する。記憶部440は、比較データを記憶する。比較データは、比較対象となる評価情報である比較評価情報と、比較評価情報が得られるときの運転条件である比較運転条件との関係を示す。設定部450は、取得部430が取得した評価情報、および比較データに基づいて、運転条件を調整する。以下に、詳細に説明する。
比較データは、たとえば過去に取得された評価情報および運転条件である。本実施形態に係る造粒機10では、比較評価情報と評価情報との差、および比較運転条件と運転条件との差の関係に基づいて、運転条件を調整する方向性を導き出し、造粒物を製造する。
造粒部410は、第1の実施形態に係る造粒機10と同様に、2つのロール120、原料供給部130、および圧力調整部140を備える。また、本実施形態に係る造粒機10は制御部110を備える。2つのロール120、原料供給部130、圧力調整部140、および制御部110の、各構成、互いの関係、および動作は第1の実施形態と同様である。造粒部410は、設定された運転条件で動作するように制御部110により制御され、造粒物を製造する。
なお、本実施形態において、運転条件は、2つのロール120の回転速度、2つのロール120を介して2つのロールの間に位置する原料に加えられる圧力、前記原料供給部による時間あたりの原料供給量のうち、2つ以上を含むものとすることができる。
造粒機10の外部には、計測部210が設けられており、計測部210は、第1の実施形態に係る計測部210と同様、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を生成する。なお、計測部210は造粒機10の内部に設けられていても良い。本実施形態において、計測部210はさらに、評価結果に基づき、評価情報の一部として楕円パラメータを算出する。本実施形態に係る評価情報は、算出された楕円パラメータのうちの少なくとも一つを含む。後に詳述する。
取得部430は、第1の実施形態に係る評価情報取得部220と同様に、計測部210から、評価情報を取得する。取得部430はさらに、製造条件情報のうち、造粒機10の運転条件を示す運転条件情報、原料に関する情報、および環境に関する情報を制御部110から取得する。なお、原料に関する情報および環境に関する情報は、第1の実施形態と同様に、制御部110が、造粒部410に設けられた各センサから取得する。また、製造条件情報のうち、原料の種類を示す情報は、造粒機10に、図示しないユーザー入力部において入力される様にし、取得部430が取得する。ここで、評価情報、運転条件情報、原料に関する情報、環境に関する情報、および原料の種類を示す情報にはそれぞれ、たとえばロット毎にロットナンバー等の造粒物識別情報が付されており、取得部430において、互いに対応づけることができる。なお、取得部430は、あらかじめ生成され、外部に記憶された評価情報および製造条件情報を読み出して取得しても良い。なお、取得部430は、原料に関する情報、環境に関する情報、および原料の種類を示す情報を必ずしも取得する必要は無く、製造条件情報として運転条件情報のみを取得してもよい。
記憶部440は、比較データを記憶している。比較データは、比較対象となる評価情報である比較評価情報と、比較評価情報が得られるときの運転条件である比較運転条件との関係を示すデータである。比較データはたとえば、テーブル、式、またはグラフを生成するための情報である。
設定部450は、取得部430から評価情報および製造情報を取得し、記憶部440から比較データを読み出す。そして、評価情報および比較データに基づいて、運転条件を調整する。なお、運転条件が複数の運転パラメータを含む場合、設定部450は評価情報および比較データに基づいて、調整すべき運転パラメータを特定すると共に、その運転パラメータの調整量を算出する。設定部450の動作については後に詳述する。
制御部110は、調整すべき運転パラメータおよびその調整量を示す情報を設定部450から取得し、取得した情報に基づいた運転条件で造粒物を製造するよう、造粒部410を制御する。複数の運転パラメータのうち、調整すべき運転パラメータを、設定部450が特定することにより、調整不要な運転パラメータを変化させる事が避けられる。よって、造粒機10の運転を停止して運転条件を調整するような、生産性を低下させる動作を、最小限に抑えることができる。また、ユーザーによる試行錯誤の手間を減らし、短時間で、所望の品質の造粒物を得たり、造粒物の品質を安定化させたりすることができる。
図5は、本実施形態に係る造粒物の製造方法のフローを示す図である。
本製造方法では、まず、造粒部410で造粒物を製造する(S10)。計測部210は製造された造粒物を計測して評価情報を生成する。次いで、取得部430が計測部210から評価情報を取得する(S20)。次いで、設定部450が記憶部440から比較データを取得し(S30)、評価情報と比較データに基づいて運転条件を調整する(S40)。以下に詳しく説明する。
まず、造粒機10の造粒部410で造粒物を製造する(S10)。S10は、第1の実施形態における造粒機10で造粒物を製造する動作と同じである。製造された造粒物は、計測部210で計測され、評価情報が生成される。本実施形態に係る評価情報は、楕円パラメータを含む点で、第1の実施形態とは異なる。次いで、取得部430が計測部210から評価情報を取得する(S20)。S20は、第1の実施形態において、評価情報取得部220が計測部210から評価情報を取得する動作と同じである。また、取得部430は、第1の実施形態に係る評価情報取得部220と同様に、制御部110やユーザー入力部から製造条件情報を取得する。次いで、設定部450が取得部430から評価情報及び製造条件情報を取得し、さらに記憶部440から比較データを取得する(S30)。その上で、設定部450が評価情報と比較データに基づいて運転条件を調整する(S40)。
図6は、ステップS40の詳細を説明するための図である。本図を用いて、設定部450の動作の一例について詳しく説明する。本図では、計測部210で計測された評価結果に基づく確率楕円を実線で示し、その中心座標aを示している。また、比較評価データにおける確率楕円を破線で示し、その中心座標Aを示している。加えて、目標とする中心座標の例D,D,Dを示している。
計測部210は、同一の製造条件で製造した複数の造粒物の評価結果に基づいて、1組の楕円パラメータをその製造条件に対する評価情報として算出する。評価情報aは、複数の楕円パラメータの値a、a、a、およびaを含む。楕円パラメータは、造粒物の第1の評価パラメータをx軸、造粒物の第2の評価パラメータをy軸として定義される平面に造粒物の評価結果をプロットした場合における、確率楕円の中心座標、長軸の長さ、短軸の長さ、および長軸の傾きである。図6のように、評価結果に基づく確率楕円の中心座標をa、長軸の長さをa、短軸の長さをa、長軸の傾きをaとする。
一方、製造条件情報bは、造粒物を製造した際の複数の運転パラメータそれぞれの値b、b、およびbを含む。たとえばbは2つのロール120の回転速度、bは原料に加えられる圧力、bは単位時間あたりの原料供給量である。
記憶部440に記憶された比較データは、比較評価情報Aおよび比較運転条件Bを含む。比較評価情報Aは楕円パラメータの値A、A、A、およびAを含む。Aは中心座標、Aは長軸の長さ、Aは短軸の長さ、Aは長軸の傾きである。一方、比較運転条件Bは、比較評価情報Aが得られるときの運転パラメータの値B、B、およびBを含む。たとえばBは2つのロール120の回転速度、Bは原料に加えられる圧力、Bは単位時間あたりの原料供給量である。
複数の運転パラメータには、調整の優先順位が定められている。優先順位は、調整が容易なものほど高く、もしくは、生産性を落とさずに調整できるものほど高くする。本実施形態では、原料供給量、圧力、回転速度の順に優先順位が高い。以下では、b=B、b=B、b=B+Δbである場合について説明する。つまり、運転パラメータのうち原料供給量のみが異なっている場合である。ここで、Δbは、bとBとの差である。なお、原料供給量、圧力、回転速度以外の製造条件は、比較データと、評価情報を得たときとで同じであるとする。
図7は、設定部450の動作フローを示す図である。
まず、Aとaとを通る直線S付近に目標とする中心座標があるか否かを判定する(ステップS110)。たとえば、図6に示したDが目標とする中心座標である場合のように、直線S付近に目標とする中心座標がある場合(ステップS110:YES)、運転条件bと比較運転条件Bとで値が異なっている運転パラメータ、すなわち原料供給量を、続いて調整すればよいと判断し、調整すべき運転パラメータとして特定する(ステップS130)。なお、本図では、Aおよびaを通る直線Sを矢印で示している。また、直線付近とは、直線からの距離があらかじめ定めた範囲内である領域内を示す。運転パラメータの調整量Δbは、Aからaに向かう線分の延長線上、すなわち、aに対してAと反対側に目標とする中心座標がある場合にΔb=(d×Δb)/Lの関係により算出することができる。一方、それ以外の場合にΔb=−(d×Δb)/Lの関係により算出することができる。なお、Lは、Aとaとの距離、dは、目標とする中心座標とaとの距離である。
一方、図6に示したDやDが目標とする中心座標である場合のように、Aとaとを通る直線付近に目標とする中心座標が無い場合(ステップS110:No)、次いで、目標とする中心座標を直線S上に投影した点付近にaがあるか否かを判定する(ステップS150)。なお、目標とする中心座標を直線S上に投影した点とは、当該中心座標から直線Sに下ろした垂線と、直線Sとの交点をいう。また、点付近とは、点からの距離があらかじめ定めた範囲内である領域内を示す。
図6に示したDが目標とする中心座標である場合のように、目標とする中心座標を直線S上に投影した点、すなわち本図のD'付近にaがある場合(ステップS150:Yes)、運転条件bと比較運転条件Bとで値が異なっている運転パラメータ、すなわち原料供給量では目標への調整が困難であると判断する。そして、原料供給量以外の運転パラメータのうち、優先順位が最も高い運転パラメータ、すなわち圧力を、調整すべき運転パラメータとして特定する(ステップS170)。このとき調整量Δbの絶対値は、あらかじめ定めた単位量とする。調整の方向は、目標とする中心座標が直線Sを上に外れる場合、第2の評価パラメータを上げる方向に定める。一方、目標とする中心座標が、直線Sを下に外れる場合、第2の評価パラメータを下げる方向に定める。なお、各運転パラメータを変化させる方向と、第2の評価パラメータが変化する方向との対応は、あらかじめ把握され、記憶されている。
図6に示したDが目標とする中心座標である場合のように、目標とする中心座標を直線S上に投影した点、すなわち本図のD'付近にaがない場合(ステップS150:No)、得られる造粒物の特性を投影点D'へ近づけるために調整すべき運転パラメータを特定し、その調整量Δbを算出する(ステップS190)。具体的には、運転条件bと比較運転条件Bとで値が異なっている運転パラメータ、すなわち原料供給量を続いて調整すればよいと判断する。そして、運転パラメータの調整量Δbは、Aからaに向かう線分の延長線上、すなわち、aに対してAと反対側にD'がある場合にΔb=(d'×Δb)/Lの関係により算出することができる。一方、それ以外の場合にΔb=−(d'×Δb)/Lの関係により算出することができる。なお、Lは、Aとaとの距離、d'は、D'とaとの距離である。
以上の様に、設定部450が楕円パラメータに基づいて運転条件を調整することで、2つの評価パラメータのバランスをとりつつ、共に目標値に近づける事ができる。
なお、ステップS40における設定部450の動作は上述した例に限定されない。
なお、記憶部440は、原料の種類や、湿度など、製造条件が異なる複数の比較データを記憶していても良い。そして、評価情報が得られたときの製造条件情報に基づいて、複数の比較データから、運転条件以外の条件が最も近い比較データを、設定部450が選択して読み出し、運転条件の調整に用いるようにしても良い。
なお、計測部210で取得された評価情報は、後に造粒物を製造する際に、利用できるよう、比較データの一つとして記憶部440に記憶されるようにしても良い。このようにすることで、多くの製造条件における基本データが蓄積され、調整の精度を向上させることができる。
なお、目標値となるパラメータは中心座標に限定されない。たとえば中心座標の代わりに、楕円の面積に目標値を設けることにより、造粒物の特性のばらつきを所望の範囲内とすることができる。ここで、楕円の面積は楕円の長軸の長さおよび楕円の短軸の長さから算出できる。また他の例では、中心座標の代わりに、長軸の長さと短軸の長さの比に目標値を設けることにより、造粒物の特性の相関性を所望の範囲内とすることができる。
なお、評価情報は、必ずしも楕円パラメータを含む必要は無い。評価情報は、たとえばその他の統計値を含むようにし、調整すべき運転パラメータの特定や、調整量の算出に用いても良い。
なお、本実施形態において説明したように、運転条件が調整されると共に、第1の実施形態において説明したように、表示部においてグラフ等が表示されるようにしてもよい。また、第1の実施形態において評価データ生成部230が生成した評価データに基づき、第2の実施形態における設定部450が運転条件を調整するように構成しても良い。
なお、本実施形態に係る造粒機10は、以下の様な造粒機10であるとも言える。造粒機10は、造粒部410、取得部430、設定部450、および記憶部440を備える。造粒部410は、設定された運転条件で動作して造粒物を製造する。取得部430は、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する。設定部450は、評価情報に基づいて運転条件を設定する。記憶部440は、比較対象となる評価情報である比較評価情報と、比較評価情報が得られるときの運転条件である比較運転条件との関係を示す比較データを記憶する。そして、評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含む。また、設定部450は、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた運転条件を変更するか否かを判断し、さらに、比較データに基づいて、運転条件を調整する。
なお、本実施形態に係る造粒物の製造方法は、以下の様な方法であるとも言える。当該製造方法は、造粒機により造粒物を製造する方法であって、取得工程、および設定工程を含む。取得工程では、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の結果を示す評価情報が取得される。設定工程では、評価情報に基づいて運転条件が設定される。評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含む。そして、設定工程では、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた運転条件を変更するか否かが判断される。さらに、比較対象となる評価情報である比較評価情報と、比較評価情報が得られるときの運転条件である比較運転条件との関係を示す比較データを取得し、評価情報、および比較データに基づいて、運転条件が調整される。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。
本実施形態に係る造粒機10および造粒物の製造方法によれば、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、運転条件の調整が自動的にされるため、所望の特性を有する造粒物を効率良く製造することができる。
(第3の実施形態)
図8は、本実施形態に係る造粒機10の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る造粒機10は、以下に説明する点を除いて第2の実施形態に係る造粒機10と同様である。
造粒機10は、造粒部410、取得部430、および設定部450を備える。造粒部410は、設定された運転条件で動作して造粒物を製造する。取得部430は、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する。設定部450は、評価情報に基づいて運転条件を設定する。そして本実施形態において、評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含む。また、設定部450は、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた運転条件を変更するか否かを判断する。以下に詳しく説明する。
本実施形態において、造粒部410は、上述のように、互いに対向している2つのロール120と、2つのロール120の間に原料を供給する原料供給部130とを備え、2つのロール120の表面の少なくとも一方には造粒物を製造するための凹部が形成されている。原料はたとえば粉体原料である。
本実施形態において、運転条件は複数の運転パラメータを含み、設定部450は、評価値の種類に基づいて、変更するか否かの判断対象となる運転パラメータを選択する。ここで、評価値の種類についてはたとえば、ユーザーが造粒物を評価する際に評価値の種類を選択し、選択された種類の評価値が生成されて、それを取得部430が取得するようにできる。または、複数の種類の評価値の中から、予めユーザー等により設定された種類の評価値を、取得部430が取得するようにしてもよい。
造粒部410において製造される造粒物の品質は、複数の運転パラメータによって複合的に決まり、さらに原料の状態(水分量など)や、造粒される環境(温度や湿度)等によっても変動する。よって、所望の品質の造粒物を得るためには複数の運転パラメータをそれぞれ適宜調整する必要がある。
造粒機10の運転条件は運転パラメータとして、たとえば、2つのロール120の回転速度、2つのロール120を介して2つのロール120の間に位置する原料に加えられる圧力、および原料供給部130による単位時間あたりの原料供給量を含む。なお、運転条件は、直接的に設定値に制御される運転パラメータ、すなわち、ロール120の回転速度(以下、「ロール回転速度」と呼ぶ。)、原料供給部130のスクリューフィーダなどの回転速度(以下、「フィーダ回転速度」と呼ぶ。)で決まる原料供給量、および圧力調整部140の圧力(以下、「ロール圧力」と呼ぶ。)で決まる原料に加えられる圧力に加えて、それらを調整することにより、特定の設定値になるよう間接的に制御される条件をも含み得る。すなわち、運転条件は、消費電流、消費電力、ロール120の移動量、ロール120の支持部に生じる歪み値、ロール荷重などの運転パラメータも含み得る。運転条件は、運転パラメータとしてこれらの全てを含む必要はなく、いずれかを含めばよい。
ここで、消費電流とは、ロールの回転に要する消費電流である。消費電力とは、ロールの回転に要する消費電力である。消費電流および消費電力はロール用インバータの外部出力信号から取得できる。ロール移動量とは、上述の通り、2つのロール120間に原料が供給されることにより、ロール120が初期位置から移動する大きさであり、ロール120に設けられた距離センサにより計測される。歪み値とは、駆動時の応力によりロール120の支持部に生じる歪み量を示す値である。ここで、ロール荷重はロール120に加わる応力の大きさであり、ロール120の一方に設けられたロードセルにより計測される。造粒部410の駆動中の各運転パラメータの値は各センサ等から制御部110に取得される。
本実施形態において、評価値は、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の確率楕円の中心座標、長軸の長さ、短軸の長さ、長軸の傾き、および面積の少なくとも一つを含む。評価値は計測部210で生成されたものを取得部430が取得し、それを設定部450が取得しても良いし、造粒機10に設けられた生成部(不図示)が取得部430で取得された評価情報に基づいて、評価値を生成し、それを取得部430が取得するようにしてもよい。
確率楕円から得られる評価値を用いることで、品質に関わる2つの評価パラメータに基づく運転条件の調整を一度に行える。
図9は、本実施形態に係る確率楕円の例を示す図である。本実施形態では、以下、第1の評価パラメータが圧壊強度であり、第2の評価パラメータが造粒物の単体重量である場合の例について具体的に説明するが、これに限定されない。なお、本図では、第1軸をx軸(横軸)、第2軸をy軸(縦軸)とする例を示しているが、これに限定されない。第1軸をy軸、第2軸をx軸としてもよく、その場合には、以下の傾きと基準との判定関係等を適宜変更すればよい。
本実施形態に係る造粒機10では、PID(Proportional-Integral-Derivative Controller)制御によるフィードバック(FB:feedback)制御により、消費電力が特定の設定値になるよう制御される。具体的には、消費電力がロール用インバータの出力信号によりモニタされ、消費電力が設定値となるように造粒中のフィーダ回転速度が調整される。
消費電力は、特定のロール回転速度において、良好な造粒運転を行う目安として用いることができる。そして、消費電力を一定とするよう制御する事で、原料に加わる圧力を一定に保ち、造粒物の品質を安定させることができる。
通常、ユーザーは、目標とする生産量や品質の造粒物を得られるロール回転速度、ロール圧力、消費電力の目安を予め把握しており、その目安に基づいて、運転条件の初期設定を行い、運転をスタートする。また、ユーザーは、その日の生産品目に合わせた品質になるよう、運転条件の調整を行う。運転がスタートされると、消費電力が設定値になるようにフィーダ回転速度がFB制御される。しかし、原料の特性が思いがけず変化したような場合、消費電力と造粒物の品質の関係が変化したことを察知できず、品質が変動してしまっていることに気づけないという問題がある。
本実施形態に係る造粒機10は、実際の造粒物の評価結果から得られる評価値を用いて運転条件を変更するか否かを判断するため、このような問題を回避できる。
図10は、本実施形態に係る造粒物の製造方法を示すフローチャートである。本実施形態に係る造粒物の製造方法は、本実施形態に係る造粒機10により実現される。当該製造方法は、取得工程(ステップS20)および設定工程(ステップS50)を含む。造粒工程(ステップS10)において同一の製造条件で製造された複数の造粒物が、たとえば第1の実施形態で説明したような評価装置で評価された後、取得工程では、その評価結果を示す評価情報が取得される。設定工程では、評価情報に基づいて運転条件が設定される。評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含む。そして、設定工程では、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた運転条件を変更するか否かが判断される。
図11は、本実施形態に係る造粒物の製造方法の設定工程(ステップ50)の内容を示すフローチャートである。設定部450は、たとえば取得部430から評価値を取得し、取得した評価値に基づいて、運転条件のうち、判断対象とする運転パラメータを選択する(ステップS51)。次いで、設定部450は、取得した評価値が、予め定められた基準を満たすか否か判定する(ステップS52)。評価値が基準を満たす場合(ステップS52のYes)、設定部450は、選択した運転パラメータを変更しない。評価値が基準を満たさない場合(ステップS52のNo)、設定部450は、選択した運転パラメータを変更するための信号を制御部110に対して出力する。なお、設定部450は、運転条件を変更するか否かの判断を、たとえば一定時間毎に繰り返し行うことができる。もしくは、ユーザーが、造粒機10等に対して行う所定の操作(情報を取得するトリガとなる操作)に応じて、取得部430が評価情報を取得し、設定部450が運転条件を変更するか否かを判断しても良い。
図12は、本実施形態に係る造粒物の製造方法の設定工程(ステップS50)の例を詳しく示すフローチャートである。
図12を用いて説明する製造方法において、第1の評価パラメータは造粒物の圧壊強度、回転強度、および落下強度のいずれかであり、第2の評価パラメータは造粒物の単体重量である。以下では、評価値が長軸の傾きである場合に、設定部450が運転パラメータとして2つのロールの回転速度および2つのロールを介して2つのロールの間に位置する原料に加えられる圧力のうち少なくともいずれかを変更するか否かを判断する例について説明する。
まず設定部450は、制御部110から現在の消費電力を示す情報を取得し、記憶部440から消費電力に関する基準Cを示す情報を取得する。そして、設定部450は、消費電力が基準Cを満たすか否かを判定する(ステップS501)。基準Cは、たとえば、消費電力のFB制御における設定値に対して、±5%の範囲内にあるか否かである。
消費電力が当該範囲になく、すなわち基準Cを満たさない場合(ステップS501のNo)、設定部450はさらに消費電力が基準Cの範囲より小さい状況が特定の時間(以下、「X時間」とする。)以上継続しているか否かを判定する(ステップS502)。当該時間を示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。X時間はたとえば10分である。
消費電力が基準Cの範囲より小さい状況がX時間以上継続していない場合(ステップS502のNo)、設定部450は運転条件を変更せずそのままFB制御を継続する(ステップS503)。消費電力が設定値になるように制御が行われている途上であり、そのまま引き続きFB制御を行うことで、消費電力が基準Cを満たすようになることが期待できるからである。
消費電力が基準Cの範囲より小さい状況がX時間以上継続している場合(ステップS502のYes)、設定部450はさらに、消費電力が基準Cの範囲より小さい状況が特定の時間(以下、「Y時間」とする。)以上継続しているか否かを判定する(ステップS504)。当該時間を示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。
消費電力が基準Cの範囲より小さい状況がY時間以上継続していない場合(ステップS504のNo)、設定部450はロール圧力を上げるよう運転条件を変更する(ステップS506)。その上で、FB制御を継続する。
消費電力が基準Cの範囲より小さい状況がY時間以上継続している場合(ステップS504のYes)、設定部450はロール回転速度を下げるよう運転条件を変更する(ステップS505)。その上で、FB制御を継続する。
一方、消費電力が基準Cを満たす場合(ステップS501のYes)について次に説明する。消費電力が基準Cを満たしていても、原料の特性が思いがけず変化したような場合、消費電力と造粒物の品質の関係が変化し、品質が変動してしまう場合がある。そのため、設定部450はさらに以下のように判定等を行う。まず設定部450は、圧壊強度の平均値(本図中では単に「圧壊強度」と示す。)を取得し、圧壊強度についての基準Eを示す情報を記憶部440から取得する。圧壊強度の平均値は、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の評価結果に基づいて計測部210が生成し、それを取得部430が取得しても良いし、取得部430が取得した評価情報から生成した平均値を設定部450が取得するようにしてもよい。そして、設定部450は、圧壊強度の平均値が基準Eを満たすか否かを判定する(ステップS507)。基準Eは、たとえば、製造する造粒物の圧壊強度の目標値に対して、±10%の範囲内にあるか否かである。
圧壊強度の平均値が基準Eを満たす場合(ステップS507のYes)、所望の圧壊強度の造粒物が得られている。そこで、設定部450は、省エネモードがONに設定されているか否かを判定する(ステップS508)。省エネモードは、少ない消費電力で所望の造粒物を製造したい場合に、ユーザーがONに設定することができる。省エネモードのON/OFFを示す情報は、ユーザーにより入力部(不図示)に入力され、記憶部440に保持されたものを設定部450が読み出して取得できる。
省エネモードがOFFの場合(ステップS508のNo)、設定部450は運転条件を変更せず、そのままFB制御を継続する。
一方、省エネモードがONの場合(ステップS508のYes)、設定部450は、特定時間(以下、「Z時間」と呼ぶ。)継続して圧壊強度が基準Eを満たし、かつ、フィーダ回転速度が基準F未満であるかどうかを判定する(ステップS509)。当該時間を示す情報および、フィーダ回転速度に関する基準Fを示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。基準Fは、造粒物の単体重量や圧壊強度の目標とする分布に応じて適宜設定することができる。詳細は後述する。
圧壊強度が基準Eを満たす状態がZ時間継続していないか、フィーダ回転速度が基準F未満でない場合(ステップS509のNo)、設定部450は運転条件を変更せず、そのままFB制御を継続する。
Z時間継続して圧壊強度が基準Eを満たし、かつ、フィーダ回転速度が基準F未満である場合(ステップS509のYes)、設定部450は、ロール圧力を下げるよう運転条件を変更する(ステップS510)。その上で、FB制御を継続する。ロール圧力を下げることにより、装置全体としての消費電力を下げることができるからである。
一方、圧壊強度の平均値が基準Eを満たさない場合(ステップS507のNo)、所望の圧壊強度の造粒物が得られていない。この場合、何らかの運転条件の変更を行う必要がある。そこで、設定部450は、圧壊強度の平均値が基準Eの範囲より小さいか否かを判定する(ステップS512)。
圧壊強度の平均値が基準Eの範囲より大きい場合(ステップS512のNo)、低強度化を図る必要がある。ここで、設定部450は、ロール回転速度が標準値γより低いかどうかを判定する(ステップS513)。標準値γは、ロール回転速度の標準的な設定値であり、たとえば運転スタート時のロール回転速度の初期設定値である。標準値γを示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。
ロール回転速度が標準値γより低い場合(ステップS513のYes)、それまでの運転条件の調整、変更によって、ロール回転速度が標準よりも下げられていた状態である。したがって、設定部450は標準値γに近づけるために、ロール回転速度を上げるよう運転条件を変更する(ステップS514)。その上で、FB制御を継続する。そうすることで、ロール回転速度を標準的な範囲に保ちつつ、圧壊強度を下げて所望の造粒物を得るよう運転条件を調整できる。
ロール回転速度が標準値γ以上である場合(ステップS513のNo)、設定部450は、ロール圧力が標準値βより高いか否かをさらに判定する(ステップS516)。
標準値βは、ロール圧力の標準的な設定値であり、たとえば運転スタート時のロール回転速度の初期設定値である。標準値βを示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。
ロール圧力が標準値βより高い場合(ステップS516のYes)、それまでの運転条件の調整、変更によって、ロール圧力が標準よりも上げられていた状態である。したがって、設定部450は標準値βに近づけるために、ロール圧力を下げるよう運転条件を変更する(ステップS515)。その上で、FB制御を継続する。そうすることで、ロール圧力を標準的な範囲に保ちつつ、圧壊強度を下げて所望の造粒物を得るよう運転条件を調整できる。
ロール圧力が標準値β以下の場合(ステップS516のNo)、設定部450は、フィーダ回転速度が、下限値FLであるか否かを判定する(ステップS517)。下限値FLを示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。FB制御はこの下限値FL以上のフィーダ回転速度の範囲で行われる。そして、下限値FLは、造粒物の単体重量や圧壊強度の目標とする分布に応じて適宜設定することができる。詳細は後述する。
なお、ステップS513では、標準値γの代わりに特定の幅を有する標準範囲γを用いても良い。その場合、ロール回転速度が標準範囲γの下限を下回る場合にステップS514を行い、当該範囲内もしくはそれを上回る場合にステップS516を行えばよい。また、ステップS516の標準値βについても同様である。
フィーダ回転速度が、下限値FLである場合(ステップS517のYes)、これ以上フィーダ回転数を下げることができない。そこで、設定部450は、ロール圧力を下げるよう運転条件を変更する(ステップS515)。その上で、FB制御を継続する。そうすることにより、得られる造粒物の圧壊強度を下げることができる。
フィーダ回転速度が、下限値FLでない場合(ステップS517のNo)、設定部450は、消費電力のBF制御の設定値を下げるよう運転条件を変更する(ステップS518)。その上で、FB制御を継続する。そうすることにより、フィーダ回転速度が下がり、ロール120間への原料供給量が下がって、得られる造粒物の圧壊強度を下げることができる。
一方、圧壊強度の平均値が基準Eの範囲より小さい場合(ステップS512のYes)、高強度化を図る必要がある。ここで、設定部450は、ロール圧力が標準値βより低いかどうかを判定する(ステップS519)。
ロール圧力が標準値βより低い場合(ステップS519のYes)、それまでの運転条件の調整、変更によって、ロール圧力が標準よりも下げられていた状態である。したがって、設定部450は標準値βに近づけるために、ロール圧力を上げるよう運転条件を変更する(ステップS523)。その上で、FB制御を継続する。そうすることで、ロール圧力を標準的な範囲に保ちつつ、圧壊強度を上げて所望の造粒物を得るよう運転条件を調整できる。
ロール圧力が標準値β以上である場合(ステップS519のNo)、設定部450は、確率楕円の長軸の傾きを示す情報および基準Gを示す情報を取得し、確率楕円の長軸の傾きが、基準Gを満たすか否かを判定する(ステップS520)。当該長軸の傾きは、圧壊強度をx軸、単体重量をy軸に取ったグラフ上に造粒物の評価結果をプロットした場合のx軸と確率楕円の長軸とのなす角である。設定部450は長軸の傾きを、評価値として、上述の様にたとえば取得部430から取得できる。基準Gを示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。たとえば、長軸の傾きが特定の大きさ以下である場合、基準Gを満たすとする。基準Gは、造粒物の単体重量や圧壊強度の目標とする分布に応じて適宜設定することができる。詳細は後述する。
確率楕円の長軸の傾きが、基準Gを満たさない場合(ステップS520のNo)、ロール圧力とロール回転速度のうち少なくともいずれかを変更する必要があると分かる。傾きが大きく、フィーダ回転数を上げても効果的に圧壊強度を高めることができないからである。詳細は後述する。設定部450は、ここでさらに、ロール圧力が基準Hより小さいか否かを判定する(ステップS524)。基準Hは、たとえば、ロール圧力についての特定の値であり、たとえば、造粒機に負担がかかり過ぎない許容上限である。基準Hを示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。
ロール圧力が基準Hより小さい場合(ステップS524のYes)、設定部450はロール圧力を上げるよう運転条件を変更する(ステップS523)。その上で、FB制御を継続する。そうすることで、造粒物の圧壊強度を効果的に高めることができる。
ロール圧力が基準H以上である場合(ステップS524のNo)、それ以上ロール圧力を上げることが出来ないため、設定部450はロール回転速度を下げるよう運転条件を変更する(ステップS525)。その上で、FB制御を継続する。そうすることで、造粒物の圧壊強度を高めることができる。
確率楕円の長軸の傾きが、基準Gを満たす場合(ステップS520のYes)、フィーダ回転速度によって更なる圧壊強度の向上が可能である。ここで、設定部450は、フィーダ回転速度が、上限値FHであるか否かを判定する(ステップS521)。上限値FHを示す情報は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。FB制御はこの上限値FH以下のフィーダ回転速度の範囲で行われる。そして、上限値FHは、造粒物の単体重量や圧壊強度の目標とする分布に応じて適宜設定することができる。詳細は後述する。
フィーダ回転速度が、上限値FHである場合(ステップS521のYes)、これ以上フィーダ回転数を上げることができない。そこで、上述のステップS524に進み、設定部450は、ロール圧力が基準Hより小さいか否かを判定する。その上で、上述の通り、ロール圧力が基準Hより小さい場合にはロール圧力を上げ(ステップS523)、そうでない場合にはロール回転速度を下げる(ステップS525)。そして、FB制御を継続する。そうすることにより、得られる造粒物の圧壊強度を上げることができる。
フィーダ回転速度が、上限値FHでない場合(ステップS521のNo)、設定部450は、消費電力のBF制御の設定値を上げるよう運転条件を変更する(ステップS522)。その上で、FB制御を継続する。そうすることにより、フィーダ回転速度が上がり、ロール120間への原料供給量が上がって、得られる造粒物の圧壊強度を上げることができる。
上述の様に、本実施形態に係る設定部450は、評価値として長軸の傾きを取得し、運転パラメータとして2つのロールの回転速度および2つのロールを介して2つのロールの間に位置する原料に加えられる圧力のうち少なくともいずれかを変更するか否かを判断する(ステップS520)。こうすることにより、効果的に造粒物の特性を調整できる運転パラメータを変更することができる。
本実施形態に係る造粒機10によれば、ユーザーの熟練度に依存せず、所望の品質の造粒物を安定的に製造できる。
なお、上記において、設定部450が消費電力の設定値、ロール圧力、ロール回転速度をそれぞれ上げ下げする場合には、予め定められた単位量ずつ上げ下げすればよい。各単位量は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。
なお、ロール回転速度、ロール圧力、およびフィーダ回転速度には、それぞれ調整可能な範囲を設け、その範囲内でのみ調整が行われるようにしても良い。そうすることで、造粒機10やその運転の安定性を確保した中で、所望の造粒物を得られる。その場合、たとえば当該範囲を上に外れた場合と下に外れた場合のそれぞれについて、代わりに調整すべき運転パラメータを予め定め、その情報を記憶部に記憶させておく。そして、ロール回転速度、ロール圧力、またはフィーダ回転速度が調整可能な範囲を外れた場合には、代わりに調整すべき運転パラメータを調整する様にしてもよい。
図13は、造粒物の特性と、運転パラメータの関係を示す図である。フィーダ回転速度の調整による圧壊強度の応答性について以下に説明する。図13(a)は、フィーダ回転速度およびロール圧力と造粒物の厚みの関係を示す図、図13(b)は、フィーダ回転速度およびロール圧力と造粒物の圧壊強度の関係を示す図、図13(c)は、フィーダ回転速度およびロール圧力と造粒物の見かけ密度の関係を示す図である。なお、見かけ密度とは、造粒物の内部にある空隙を含めた単位容積あたりの質量をいう。
図13(b)より、特定のロール圧力において、フィーダ回転速度を上げていった場合、圧壊強度は、あるフィーダ回転速度において極大値をとることが分かる。そのため、この極大値から十分離れた範囲においては、圧壊強度を調整するためにフィーダ回転速度を変更することは有効であるが、極大値付近では、フィーダ回転速度を変更しても圧壊強度への応答性が悪く、効率良く圧壊強度の調整が行えないことが分かる。また、図13(c)より、見かけ密度についても、あるフィーダ回転速度で飽和を迎え、それ以上フィーダ回転速度を上げても見かけ密度を高める効果が効率的に得られないことが分かる。そして、ロール圧力を上げることにより、その極大値や飽和値を超えて圧壊強度や見かけ密度を高めることができると分かる。
ここで、たとえば強度が極大値に近い場合、強度をx軸、単体重量をy軸に取ったグラフにおいて、確率楕円の長軸は大きくなる。これは、極大値に近い状態であることに起因して、単体重量が上がっても十分に圧壊強度が高められない造粒物が増えるせいであると考えられる。
よって、長軸の傾きが特定の基準よりも大きい場合には、フィーダ回転速度を調整するよりも、ロール圧力やロール速度を調整することが有効であるといえる。
次に、フィーダ回転速度に関する基準F、下限値FL、上限値FH、および長軸の傾きに関する基準Gについて以下に説明する。
図14(a)は、横軸に圧壊強度、縦軸に単体重量をとった場合の確率楕円の例を示す図である。図14(b)は、造粒物の圧壊強度、単体重量、およびロール圧力の関係を示す図である。運搬中の粉化を防止するために、低強度の造粒物を減らすことが好ましい場合がある。この場合、図14(a)の確率楕円601のように圧壊強度が低い側に確率楕円が伸びて圧壊強度のバラツキが大きくなることを避け、確率楕円602のような確率楕円となる分布を得る必要がある。ここで、図14(b)から分かるように、圧壊強度が飽和する範囲の運転条件や、目標強度が飽和値になるような運転条件で製造することで、単体重量のばらつきすなわち各造粒物における原料の充填量のばらつきが圧壊強度に与える影響が小さくなり、圧壊強度のばらつきを抑制することができる。具体的には、造粒物の厚さが厚く、かつロール圧力が低くなるような運転条件が適する。したがって、長軸の傾きに関する基準Gを大きく、フィーダ回転速度に関する基準F、下限値FL、上限値FHを高く設定すればよい。
図15は、横軸に圧壊強度、縦軸に単体重量をとった場合の確率楕円の他の例を示す図である。造粒物の品質として、単体重量のばらつきを小さくしたい場合がある。本図中の確率楕円604は確率楕円603の場合よりも単体重量のばらつきが小さい。このような分布の造粒物を得るためには、造粒物を薄くして、単体重量のばらつきを抑制する方法がある。具体的には、造粒物の厚さが薄く、かつロール圧力が高くなるような運転条件が適する。したがって、長軸の傾きに関する基準Gを小さく、フィーダ回転速度に関する基準F、下限値FL、上限値FHを低く設定すればよい。
この様に、各評価パラメータについて、得たい分布に応じて、基準を設定することで、所望の分布を有する複数の造粒物を効率良く製造できる。
なお、上記においては、圧壊強度が高い方向を軸の右向き、単体重量が重い方向を軸の上向きにとったグラフにおいて、確率楕円の長軸が右上がり、短軸が右下がりである場合について説明している。たとえば、長軸が右下がりになった場合に、異常が生じたとして運転が停止されるようにしても良い。
なお、上述の様な得たい分布に応じた動作モードを用意しておき、基準F、下限値FL、上限値FH、および基準Gの値をまとめて切り替えられるようにしてもよい。
なお、図12のフローチャートを用いて説明した方法において、消費電力に代えて、ロール荷重(kN)、ロール移動量、消費電流またはロール圧力をFB制御の対象としてもよい。
また、圧壊強度の代わりに回転強度、落下強度、または密度を用いても良い。そうすることにより、これらの各特性について、所望の基準を満たす造粒物を製造できる。
また、図12のフローチャートを用いて説明した方法において、一部のステップを適宜省略しても良い。
本実施形態に係る造粒機10によれば、造粒物の特性について、2つの評価パラメータのバランスをとりつつ、共に目標値に近づける事ができる。
(第4の実施形態)
本実施形態に係る造粒機10は、以下に説明する点を除いて、第3の実施形態に係る造粒機10と同様である。本実施形態に係る造粒機10において、第1の評価パラメータは造粒物の見かけ密度であり、第2の評価パラメータは造粒物の圧壊強度、回転強度、および落下強度のいずれかである。以下に詳細を説明する。
図16は、本実施形態に係る確率楕円の例を示す図である。本実施形態において、設定工程(ステップS50)では、設定部450は、評価値が長軸の長さである場合、運転パラメータとして原料供給部130による時間あたりの原料供給量を変更するか否かを判断する。
なお、以下においては、見かけ密度が高い方向をx軸の右向き、圧壊強度が高い方向をy軸の上向きにとったグラフにおいて、確率楕円の長軸が右上がり、短軸が右下がりである場合について説明している。たとえば、長軸が右下がりになった場合に、異常が生じたとして運転が停止されるようにしても良い。
以下において、設定部450の各判定に用いられる基準は、予め記憶部440に保持されており、設定部450が読み出して取得できる。
なお、設定部450は、運転条件を変更するか否かの判断を、たとえば一定時間毎に繰り返し行うことができる。もしくは、ユーザーが、造粒機10等に対して行う所定の操作(情報を取得するトリガとなる操作)に応じて、取得部430が評価情報を取得し、設定部450が運転条件を変更するか否かを判断しても良い。
上述の様に第1の評価パラメータを造粒物の見かけ密度(以下、単に「密度」と呼ぶ。)、第2の評価パラメータを造粒物の圧壊強度、回転強度、および落下強度のいずれか(以下、単に「強度」と呼ぶ。)とした場合、長軸の長さが長いほど、固化の程度のばらつきが大きいことを意味する。そして、原料の供給量が十分でない造粒物が混在しており、原料に加わる力のばらつきが大きいことが推測される。したがって、設定部450は、評価値が長軸の長さである場合、運転パラメータとして原料供給部130による時間あたりの原料供給量を変更するか否かを判断する。具体的には、長軸の長さが予め定めた基準値よりも大きい場合、設定部450は、フィーダ回転速度を上げるよう運転条件を調整する。一方、長軸長さが予め定めた基準よりも大きくない場合、フィーダ回転速度を変更しない。
なお、設定部450は、評価値が長軸の長さである場合、運転パラメータとして原料供給部130による時間あたりの原料供給量の代わりにロール移動量を変更するか否かを判断してもよい。この場合具体的には、長軸の長さが予め定めた基準値よりも大きい場合、設定部450は、ロール移動量(2つのロール120間の距離)を大きくするよう運転条件を調整する。一方、長軸の長さが予め定めた基準よりも大きくない場合、当該ロール移動量を変更しない。ロール移動量は、たとえばフィーダ回転速度を調整することにより、設定値に保たれるよう、第2の実施形態の消費電力に代えてFB制御されうる。
本実施形態に係る造粒機10によれば、第1の評価パラメータは造粒物の見かけ密度であり、第2の評価パラメータは造粒物の圧壊強度、回転強度、および落下強度のいずれかであることにより、目標とする密度および強度の造粒物を容易に得られる。
本実施形態に係る造粒機10の第1の変形例について説明する。本変形例では、設定工程(ステップS50)において、設定部450は、評価値が短軸の長さである場合、運転パラメータとして2つのロール120間の距離、および2つのロール120を介して2つのロール120の間に位置する原料に加えられる圧力のうち少なくとも一方を変更するか否かを判断する。
当該確率楕円において、短軸の長さが長いほど、造粒物内の欠陥(空隙)の量のばらつきが大きいことを意味する。そして、原料に加わる圧力が高すぎることにより内部崩壊が生じていることが推測される。したがって、設定部450は、評価値が短軸の長さである場合、運転パラメータとしてロール圧力を変更するか否かを判断する。具体的には、短軸の長さが予め定めた基準値よりも大きい場合、設定部450は、ロール圧力を下げるよう運転条件を調整する。一方、短軸長さが予め定めた基準よりも大きくない場合、設定部450はロール圧力を変更しない。
本実施形態に係る造粒機10の第2の変形例について説明する。本変形例では、設定工程(ステップS50)において、設定部450は、評価値が長軸の傾きである場合、運転パラメータとして2つのロール120を介して2つのロール120の間に位置する原料に加えられる圧力を変更するか否かを判断する。
当該確率楕円において、長軸の傾きが小さいほど、密度の増加に対する強度変化の反応が悪いことを意味する。そして、原料の供給量が多すぎること、もしくはロール120の摩耗等に起因して原料に加わる力が弱いことが推測される。また、密度の上昇に対して強度の上昇が小さく、フィーダ回転速度を上げる調整では効果が小さいと推測される。したがって、設定部450は、評価値が長軸の傾きである場合、運転パラメータとしてロール圧力を変更するか否かを判断する。具体的には、長軸の傾きが予め定めた基準値よりも小さい場合、設定部450は、ロール圧力を上げるよう運転条件を調整する。一方、長軸の傾きが予め定めた基準よりも小さくない場合、設定部450はロール圧力を変更しない。
なお、設定部450は、長軸の傾きが予め定めた基準値よりも小さい場合、ロール120の交換を促す文字等を図示しない表示部に表示させる信号を出力するようにしてもよい。上述の様に、ロールの摩耗が推測されるからである。また、それに合わせて、もしくは代わりに、ロール部での粉の横漏れが生じていないかの確認を促す文字等を、表示部に表示させる信号を出力しても良い。
なお、設定部450は、長軸および短軸の少なくとも一方の長さが予め定めた基準値よりも長い場合、ロール120の交換を促す文字等を図示しない表示部に表示させる信号を出力するようにしてもよい。これらの場合にもロール120の摩耗が推測されるからである。
本実施形態に係る造粒機10の第3の変形例について説明する。本変形例では、設定工程(ステップS50)において、設定部450は、評価値が確率楕円の面積である場合、運転パラメータとしてフィーダ回転速度とロール圧力の少なくとも一方を変更するか否かを判断する。
当該確率楕円において、面積が大きいほど、密度および強度について造粒物の品質のばらつきが大きいことを意味する。そして、長軸の長さおよび短軸の長さをそれぞれ小さくすることで、面積を小さくできると考えられる。したがって、確率楕円の面積が予め定めた基準値よりも大きい場合、設定部450は、運転パラメータとしてフィーダ回転速度とロール圧力の少なくとも一方を変更すると判定する。さらに、長軸および短軸の長さがそれぞれ予め定めた基準よりも大きいか否かを判定する。長軸の長さが予め定めた基準よりも大きい場合、フィーダ回転速度を上げるよう、運転条件を調整する。長軸の長さが予め定めた基準より大きくない場合、設定部450はフィーダ回転速度を変更しない。また、短軸の長さが、が予め定めた基準よりも大きい場合、設定部450はロール圧力を下げるよう、運転条件を調整する。短軸の長さが予め定めた基準より大きくない場合、設定部450はロール圧力を変更しない。
そうすることにより、密度および強度についてばらつきの小さい造粒物を安定的に製造できる。
なお、本変形例において、第1の変形例で説明した様に、フィーダ回転速度に代えて、それぞれロール移動量を調整するようにしてもよい。
本実施形態に係る造粒機10の第4の変形例について説明する。本変形例では、設定部450は、評価値が確率楕円の中心座標である場合、運転パラメータとしてフィーダ回転速度とロール圧力の少なくとも一方を変更するか否かを判断する。
当該確率楕円において、中心座標が目標点からずれている場合、造粒物の特性の平均値が目標の値となっていないことを意味する。設定部450は、中心座標が、目標点を含む基準範囲内にあるか否かを判定する。中心座標が基準範囲内にある場合、設定部450は運転条件を変更しない。
一方、中心座標が基準範囲内にない場合、設定部450は、フィーダ回転速度とロール圧力の少なくとも一方を変更すると判断し、さらに、取得した中心座標と目標点を結ぶ線分と、確率楕円の長軸とが成す角度が基準より小さいか否かを判定する。当該角度が予め定められた基準より小さい場合、中心座標に対して目標点が確率楕円の長軸方向に主にずれているといえ、強度と密度を共に目標点に近づけることができる。この場合、設定部450は中心座標を目標点に近づけるよう、フィーダ回転速度を変更する。具体的には、中心座標のx座標が目標点のx座標よりも小さい場合、フィーダ回転速度を予め定められた特定の幅分上げるよう変更する。一方、中心座標のx座標が目標点のx座標よりも大きい場合、フィーダ回転速度を予め定められた特定の幅分下げるよう変更する。
一方、取得した中心座標と目標点を結ぶ線分と確率楕円の長軸とが成す角度が基準より小さいか否かを判定した結果、当該角度が予め定められた基準より小さくない場合、中心座標に対して目標点が確率楕円の長軸に直交する方向にずれているといえる。そこで、設定部450は、設定部450は中心座標を目標点に近づけるよう、ロール圧力を変更する。具体的には、中心座標のy座標が目標点のy座標よりも小さい場合、ロール圧力を予め定められた特定の幅分上げるよう変更する。一方、中心座標のy座標が目標点のy座標よりも大きい場合、ロール圧力を予め定められた特定の幅分下げるよう変更する。
上記の方法を繰り返すことにより、中心座標は以下の様に目標点に近づくと考えられる。たとえば、まず当該角度が予め定められた基準より小さくないと判定された場合、ロール圧力が変更される。それに伴い中心座標が目標点に近づくにつれ、当該角度が小さくなると考えられる。そして、当該角度が基準より小さいと判定された場合に、フィーダ回転速度が変更されることにより、再度、当該角度が大きくなる。そして、当該角度が基準より小さくないと判定された場合、ロール圧力が変更される。このように、ロール圧力の変更とフィーダ回転速度の変更が繰り返されながら、中心座標が目標点に近づく。
なお、上述した方法において、当該角度が予め定められた基準より小さくない場合、設定部450は第1評価パラメータと第2評価パラメータのうち、予め定められた優先すべき評価パラメータを記憶部440から取得し、その評価パラメータを目標点に近づけるよう、フィーダ回転速度とロール圧力のいずれかを変更するようにしてもよい。そうすることにより、優先すべきパラメータをより迅速に所望の値に近づけることができる。
そうすることにより、所望の密度および強度を有する造粒物を安定的に製造できる。
なお、設定部450は、本実施形態、第1の変形例、第2の変形例、第3の変形例、第4の変形例、および第3の実施形態に係る運転条件の調整のうち、2つ以上を並行して行ってもよい。また、これらの調整を適宜切り替えて行えるようにしてもよい。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第3の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第5の実施形態)
図17は、本実施形態に係る造粒機の制御装置50の構成と使用環境を示すブロック図である。制御装置50は、設定された運転条件で動作して造粒物を製造する造粒機10の制御装置である。制御装置50は、取得部430、および設定部450を備える。取得部430は、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する。設定部450は、評価情報に基づいて運転条件を設定する。評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含む。そして、設定部450は、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた運転条件を変更するか否かを判断する。以下に詳しく説明する。
制御装置50は、第2から4の実施形態で説明した方法のいずれかで造粒物を製造するよう、造粒機10を制御する。
本実施形態に係る取得部430および設定部450は、それぞれ第2から第4の実施形態のいずれかに係る取得部430および設定部450と同様の構成である。造粒機10は、造粒部410および制御部110を備える。本実施形態に係る造粒部410および制御部110の構成は、第2または第3の実施形態に係る造粒部410および制御部110の構成とそれぞれ同様である。造粒機10および制御装置50はそれぞれ記憶部440および記憶部441を備える。
本実施形態に係る制御装置50では、以下の様な造粒機の製造方法が実現される。すなわち、当該制御方法は、設定された運転条件で動作して造粒物を製造する造粒機の制御方法であり、取得工程、および設定工程を含む。取得工程では、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報が取得される。設定工程では、評価情報に基づいて運転条件が設定される。そして、評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含み、設定工程では、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に前記複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とが比較されることにより、予め定められた運転条件を変更するか否かが判断される。
なお、制御装置50は、同一の製造条件で製造された複数の造粒物の評価結果を計測する計測部210と一体化された装置であってもよい。
本実施形態に係る造粒機の制御装置50によれば、第3または第4の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1.設定された運転条件で動作して造粒物を製造する造粒部と、
同一の製造条件で製造された複数の前記造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する取得部と、
前記評価情報に基づいて前記運転条件を設定する設定部と、
比較対象となる前記評価情報である比較評価情報と、前記比較評価情報が得られるときの前記運転条件である比較運転条件との関係を示す比較データを記憶する記憶部と、
を有し、
前記設定部は、
前記取得部が取得した前記評価情報、および前記比較データに基づいて、前記運転条件を調整する
造粒機。
2.1.に記載の造粒機において、
前記運転条件は複数の運転パラメータを含み、
前記設定部は、前記評価情報および前記比較データに基づいて、調整すべき前記運転パラメータを特定すると共に、当該運転パラメータの調整量を算出する
造粒機。
3.1.または2,に記載の造粒機において、
前記造粒部は、
互いに対向している2つのロールと、
前記2つのロールの間に原料を供給する原料供給部と、
を備え、
前記2つのロールの表面の少なくとも一方に凹部が形成されており、
前記運転条件は、前記2つのロールの回転速度、前記2つのロールを介して前記2つのロールの間に位置する原料に加えられる圧力、前記原料供給部による時間あたりの原料供給量のうち、2つ以上を含む造粒機。
4.1.から3.のいずれか一つに記載の造粒機において、
前記評価情報は、前記造粒物の第1の評価パラメータをx軸、前記造粒物の第2の評価パラメータをy軸として定義される平面に前記造粒物の評価結果をプロットした場合における確率楕円の中心座標、長軸の長さ、短軸の長さ、長軸の傾き、および面積の少なくとも一つを含む造粒機。
5.造粒機により造粒物を製造する方法であって、
同一の製造条件で製造された複数の前記造粒物の評価結果を示す評価情報を取得し、
比較対象となる前記評価情報である比較評価情報と、前記比較評価情報が得られるときの運転条件である比較運転条件との関係を示す比較データを取得し、
前記評価情報、および前記比較データに基づいて、前記運転条件を調整する造粒物の製造方法。
6. 造粒機の運転条件を評価する評価装置であって、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得部と、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成部と、
を備える評価装置。
7. 6.に記載の評価装置において、
前記評価データ生成部は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成する評価装置。
8. 7.に記載の評価装置において、
前記グラフは多次元グラフであり、
前記評価データは複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータである評価装置。
9. 8.に記載の評価装置において、
前記評価データ生成部は、前記複数の評価情報毎に前記x軸および前記y軸で定義される平面における確率楕円を生成する評価装置。
10. 8.又は9.に記載の評価装置において、
前記第1の評価パラメータは前記造粒物の単体重量、圧壊強度、回転強度、落下強度、見かけ密度、重さ、寸法、および体積のうちの一つであり、前記第2の評価パラメータは前記単体重量、前記圧壊強度、前記回転強度、前記落下強度、前記見かけ密度、前記重さ、前記寸法、および前記体積の残りのうちの一つである評価装置。
11. 6.から10.のいずれか一つに記載の評価装置において、
前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
前記評価データは、前記ロットナンバーの異なる前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価装置。
12. 6.から11.のいずれか一つに記載の評価装置において、
前記評価情報取得部は、複数の前記製造条件ごとに前記評価情報を取得する評価装置。
13. 12.に記載の評価装置において、
前記造粒機は、
互いに対向している2つのロールと、
前記2つのロールの間に原料を供給する原料供給部と、
を有し、
前記2つのロールの表面の少なくとも一方に凹部が形成されており、
前記複数の製造条件は、前記2つのロールの回転速度、前記2つのロールを介して前記2つのロールの間に位置する前記原料に加えられる圧力、前記原料供給部による単位時間あたりの原料供給量、前記原料の種類、前記原料の温度、および湿度の少なくとも一つが互いに異なる評価装置。
14. 造粒機の運転条件を評価する評価方法であって、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を、複数取得し、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成して表示し、
前記評価データは、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データである
評価方法。
15. 造粒機の運転条件を評価する評価装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得手段、および、
前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
16. 設定された運転条件で動作して造粒物を製造する造粒部と、
同一の製造条件で製造された複数の前記造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する取得部と、
前記評価情報に基づいて前記運転条件を設定する設定部と、
を備え、
前記評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含み、
前記設定部は、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に前記複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた前記運転条件を変更するか否かを判断する、
造粒機。
17. 16.に記載の造粒機において、
前記運転条件は複数の運転パラメータを含み、
前記設定部は、前記評価値の種類に基づいて、変更するか否かの判断対象となる前記運転パラメータを選択する、
造粒機。
18. 17.に記載の造粒機において、
前記評価値は、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に前記複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の確率楕円の中心座標、長軸の長さ、短軸の長さ、長軸の傾き、および面積の少なくとも一つを含む造粒機。
19. 18.に記載の造粒機において、
前記造粒部は、
互いに対向している2つのロールと、
前記2つのロールの間に原料を供給する原料供給部と、
を備え、
前記2つのロールの表面の少なくとも一方に前記造粒物を製造するための凹部が形成されている造粒機。
20. 19.に記載の造粒機において、
第1の評価パラメータは前記造粒物の見かけ密度であり、第2の評価パラメータは前記造粒物の圧壊強度、回転強度、および落下強度のいずれかであり、
前記設定部は、前記評価値が長軸の長さである場合、前記運転パラメータとして前記原料供給部による時間あたりの原料供給量を変更するか否かを判断する造粒機。
21. 19.または20.に記載の造粒機において、
第1の評価パラメータは前記造粒物の見かけ密度であり、第2の評価パラメータは前記造粒物の圧壊強度、回転強度、および落下強度のいずれかであり、
前記設定部は、前記評価値が短軸の長さである場合、前記運転パラメータとして前記2つのロールを介して前記2つのロールの間に位置する原料に加えられる圧力を変更するか否かを判断する造粒機。
22. 19.から21.のいずれか一つに記載の造粒機において、
第1の評価パラメータは前記造粒物の見かけ密度であり、第2の評価パラメータは前記造粒物の圧壊強度、回転強度、および落下強度のいずれかであり、
前記設定部は、前記評価値が長軸の傾きである場合、前記運転パラメータとして前記2つのロールを介して前記2つのロールの間に位置する原料に加えられる圧力を変更するか否かを判断する造粒機。
23. 17.に記載の造粒機において、
第1の評価パラメータは前記造粒物の圧壊強度、回転強度、および落下強度のいずれかであり、第2の評価パラメータは前記造粒物の単体重量であり、
前記設定部は、前記評価値が長軸の傾きである場合、前記運転パラメータとして前記2つのロールの回転速度および前記2つのロールを介して前記2つのロールの間に位置する原料に加えられる圧力のうち少なくともいずれかを変更するか否かを判断する造粒機。
24. 16.に記載の造粒機において、
比較対象となる前記評価情報である比較評価情報と、前記比較評価情報が得られるときの前記運転条件である比較運転条件との関係を示す比較データを記憶する記憶部をさらに有し、
前記設定部は、さらに、前記比較データに基づいて、前記運転条件を調整する、
造粒機。
25. 設定された運転条件で動作して造粒物を製造する造粒機の制御装置であって、
同一の製造条件で製造された複数の前記造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する取得部と、
前記評価情報に基づいて前記運転条件を設定する設定部と、
を備え、
前記評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含み、
前記設定部は、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に前記複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた前記運転条件を変更するか否かを判断する、
造粒機の制御装置。
26. 設定された運転条件で動作して造粒物を製造する造粒機の制御方法であって、
同一の製造条件で製造された複数の前記造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する取得工程と、
前記評価情報に基づいて前記運転条件を設定する設定工程と、
を備え、
前記評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含み、
前記設定工程では、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に前記複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた前記運転条件を変更するか否かを判断する、
造粒機の制御方法。
27. 造粒機により造粒物を製造する方法であって、
同一の製造条件で製造された複数の前記造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する取得工程と、
前記評価情報に基づいて前記運転条件を設定する設定工程と、
を含み、
前記評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含み、
前記設定工程では、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に前記複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた前記運転条件を変更するか否かを判断する、
造粒物の製造方法。
28. 27.に記載の造粒物の製造方法において、
さらに、比較対象となる前記評価情報である比較評価情報と、前記比較評価情報が得られるときの前記運転条件である比較運転条件との関係を示す比較データを取得し、
前記評価情報、および前記比較データに基づいて、前記運転条件を調整する造粒物の製造方法。
29. 設定された運転条件で動作して造粒物を製造する造粒機の制御装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
同一の製造条件で製造された複数の前記造粒物の評価結果を示す評価情報を取得する取得手段、および
前記評価情報に基づいて前記運転条件を設定する設定手段として機能させ、
前記評価情報は、第1評価パラメータ及び第2評価パラメータを含み、
前記設定手段は、第1評価パラメータを第1軸、第2評価パラメータを第2軸に取ったグラフ上に前記複数の造粒物の評価結果をプロットした場合の当該プロットの分布に基づいた評価値と、予め定められた基準とを比較することにより、予め定められた前記運転条件を変更するか否かを判断するコンピュータプログラム。
この出願は、2014年10月23日に出願された日本出願特願2014−216163号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (11)

  1. 造粒機の運転条件を評価する評価装置であって、
    同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得部と、
    前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成部と、
    を備え、
    前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
    前記評価データ生成部は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成し、
    前記グラフは多次元グラフであり、
    前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
    前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
    前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
    前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
    前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
    前記表示データは、互いに前記ロットナンバーが異なり、かつ、同じ前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を、互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータである評価装置。
  2. 造粒機の運転条件を評価する評価装置であって、
    同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得部と、
    前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成部と、
    を備え、
    前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
    前記評価データ生成部は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成し、
    前記グラフは多次元グラフであり、
    前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
    前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
    前記表示データは、互いに異なる前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータであり、
    前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
    前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
    前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
    前記評価データは、前記ロットナンバーの異なる前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価装置。
  3. 請求項2に記載の評価装置において、
    前記造粒機は、
    互いに対向している2つのロールと、
    前記2つのロールの間に原料を供給する原料供給部と、
    を有し、
    前記2つのロールの表面の少なくとも一方に凹部が形成されており、
    前記互いに異なる前記製造条件で得られた前記複数の評価情報の前記製造条件は、前記2つのロールの回転速度、前記2つのロールを介して前記2つのロールの間に位置する前記原料に加えられる圧力、前記原料供給部による単位時間あたりの原料供給量、前記原料の種類、前記原料の温度、および湿度の少なくとも一つが互いに異なる評価装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の評価装置において、
    前記評価データ生成部は、前記複数の評価情報毎に前記x軸および前記y軸で定義される平面における確率楕円を生成する評価装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の評価装置において、
    前記第1の評価パラメータは前記造粒物の単体重量、圧壊強度、回転強度、落下強度、見かけ密度、寸法、および体積のうちの一つであり、前記第2の評価パラメータは前記単体重量、前記圧壊強度、前記回転強度、前記落下強度、前記見かけ密度、前記寸法、および前記体積の残りのうちの一つである評価装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の評価装置において、
    前記多次元グラフは二次元グラフである評価装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の評価装置において、
    前記表示データは表示部に表示される評価装置。
  8. 造粒機の運転条件を評価する評価方法であって、
    同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得し、
    前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成して表示し、
    前記評価データは、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データであり、
    前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
    前記グラフは多次元グラフであり、
    前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
    前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
    前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
    前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
    前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
    前記表示データは、互いに前記ロットナンバーが異なり、かつ、同じ前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を、互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータである
    評価方法。
  9. 造粒機の運転条件を評価する評価方法であって、
    同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得し、
    前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成して表示し、
    前記評価データは、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データであり、
    前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
    前記グラフは多次元グラフであり、
    前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
    前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
    前記表示データは、互いに異なる前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータであり、
    前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
    前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
    前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
    前記評価データは、前記ロットナンバーの異なる前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価方法。
  10. 造粒機の運転条件を評価する評価装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得手段、および、
    前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成手段として機能させ、
    前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
    前記評価データ生成手段は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成し、
    前記グラフは多次元グラフであり、
    前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
    前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
    前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
    前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
    前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
    前記表示データは、互いに前記ロットナンバーが異なり、かつ、同じ前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を、互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータであるコンピュータプログラム。
  11. 造粒機の運転条件を評価する評価装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    同一の製造条件で前記造粒機によって製造された複数の造粒物の、評価結果を示す評価情報を、複数取得する評価情報取得手段、および、
    前記複数の評価情報を互いに比較したデータである評価データを生成する評価データ生成手段として機能させ、
    前記評価情報では、個々の前記造粒物に、計測された複数の評価パラメータの値が対応づけられており、前記複数の造粒物についての前記評価結果が示されており、
    前記評価データ生成手段は、前記評価データとして、前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一のグラフに表示するための表示データを生成し、
    前記グラフは多次元グラフであり、
    前記評価データは前記複数の評価パラメータそれぞれの値を含んでおり、
    前記多次元グラフのx軸は第1の前記評価パラメータであり、かつ前記多次元グラフのy軸は第2の前記評価パラメータであり、
    前記表示データは、互いに異なる前記製造条件で得られた前記複数の評価情報を互いに識別可能な状態で同一の前記グラフに表示するためのデータであり、
    前記複数の評価情報は、それぞれロットナンバーに対応づけられており、
    前記ロットナンバーは造粒物識別情報であり、
    前記造粒物識別情報は前記複数の造粒物の製造時刻と紐づけられており、
    前記評価データは、前記ロットナンバーの異なる前記複数の評価情報を互いに比較したデータであるコンピュータプログラム。
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