JP5929787B2 - 塊成体の製造装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粒状粉体を塊成化する塊成体の製造装置およびその制御方法に関する。
従来、塊成体の品質を適正な範囲に確保するために、粉体をロール圧縮により成型する成型機において、ロールギャップを制御することでロール間の圧力の変動を抑制し、ロールに原料を投入する際の押圧力を調整する方法が提案されている(特許文献1)。
特許文献1には、油圧シリンダーにより所定の圧力で押圧され、この所定の圧力で維持されたロールギャップが連続的に変動し、かつ回転数を調整可能な一対の回転ロールと、一対の回転ロールの上方に設置されたスクリューフィーダ及びそのケーシングからなる粉体供給装置とを備えたロール塊成機が記載されている。この特許文献1には、スクリューフィーダの回転により一対の回転ロール上に粉体を供給かつ押圧して、回転ロールの回転と共に粉体を板状に塊成化する際、一対の回転ロール間のギャップが一定になるように、スクリューフィーダの回転数を制御する構成が記載されている。
特開2008−132537号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術によれば、ロールギャップを制御するために、油圧サーボや電動などのロールギャップ調整機構が必要となり、装置の構成が複雑になるのみならず、これらのロールギャップ調整機構の維持管理が必要であった。そこで、簡単な構造の製造装置において、製造される塊成体の品質を高品質に確保することが望まれていた。
ところが、簡単な構造の製造装置を採用すると、従来の制御方法では制御性が悪く、自動で圧力制御を行うのが困難であった。そのため、オペレータが常時成型圧力を監視しつつ、手動でロール間の圧力制御を行う必要があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、ロール間の間隔を制御することなく成型圧力の変動を抑制し、塊成体の品質を適正な範囲に確保できる塊成体の製造装置およびその制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明に係る塊成体の製造装置は、原料を貯留可能に構成されているとともに、原料を重力によって下方に供給可能に構成された投入供給手段と、投入供給手段の下方で、所定の間隙を隔てつつ固定して設けられた一対のロールと、投入供給手段から一対のロールの間隙に供給される原料の量を調整する原料供給調整手段と、一対のロールが投入された原料に作用させる圧力を計測する圧力計測手段と、原料供給調整手段を制御するとともに圧力計測手段から計測値が供給される制御手段と、を備え、制御手段が、圧力計測手段による圧力の計測値に基づいて原料供給調整手段を制御することによって、投入供給手段から一対のロールの間隙に供給される原料の量を制御しつつ、原料を塊成化させることを特徴とする。
本発明に係る塊成体の製造装置は、上記の発明において、制御手段が、予め設定された、一対のロールから投入された原料に作用させる圧力の目標値、圧力の目標値と圧力計測手段による圧力の計測値との偏差、および原料供給調整手段の制御量から構成されたデータテーブルを有し、圧力の目標値と圧力計測手段による圧力の計測値との偏差を算出し、圧力の目標値と偏差とからデータテーブルにおける原料供給調整手段の制御量を索出して、索出した制御量に基づいて、原料供給調整手段を制御することを特徴とする。
本発明に係る塊成体の製造装置は、上記の発明において、制御手段により制御され、原料を投入供給手段に搬送して投入する原料搬送手段と、投入供給手段に貯留された原料の貯留量を計測して制御手段に供給する原料量計測手段とをさらに有し、制御手段が、原料量計測手段によって計測された貯留量に基づいて、原料搬送手段による原料の搬送速度を制御することを特徴とする。この構成において、原料搬送手段に対する制御がPID制御であることを特徴とする。
本発明に係る塊成体の製造装置の制御方法は、原料を貯留可能に構成されているとともに原料を重力によって下方に供給可能に構成された投入供給手段と、投入供給手段の下方で、所定の間隙を隔てつつ固定して設けられ、原料を塊成化させる一対のロールと、投入供給手段から一対のロールの間隙に供給される原料の量を調整する原料供給調整手段と、一対のロールが投入された原料に作用させる圧力を計測する圧力計測手段と、原料供給調整手段を制御するとともに圧力計測手段から計測値が供給される制御手段と、を備えた塊成体の製造装置の制御方法であって、圧力計測手段が、圧力を計測するステップと、制御手段が、圧力の計測値に基づいて、原料供給調整手段における一対のロールに供給する原料の量を調整するための開度を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る塊成体の製造装置の制御方法は、上記の発明において、制御手段が、圧力の計測値を平滑化する事前処理を行うことにより圧力値を導出するステップと、制御手段が、圧力値と、予め設定された圧力の目標値との偏差を算出するステップと、制御部が、圧力の目標値と偏差とに基づいて、原料供給調整手段の制御量を索出するステップと、制御部が、索出した制御量に基づいて、原料供給調整手段における一対のロールに供給する原料の量を調整するための開度を制御するステップと、をさらに含むことを特徴とする。
本発明に係る塊成体の製造装置の制御方法は、上記の発明において、塊成体の製造装置が、さらに、原料を投入供給手段に搬送して投入する原料搬送手段と、投入供給手段に貯留された原料の貯留量を計測して制御手段に供給する原料量計測手段とを有し、原料量計測手段により投入供給手段に貯留された原料量を計測するステップと、原料量と、原料量の目標値との偏差を算出するステップと、偏差に基づいて、原料搬送手段による原料の搬送速度を制御するステップと、をさらに含むことを特徴とする。この構成において、原料搬送手段に対する制御がPID制御であることを特徴とする。
本発明に係る塊成体の製造装置およびその制御方法によれば、ロールギャップを制御することなく成型圧力変動を抑制し、塊成体の品質を適正な範囲に確保することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態による塊成体の製造装置を示す構成図である。 図2は、本発明の一実施形態による塊成体の製造方法における成型機ゲートの制御方法を示すフローチャートである。 図3は、本発明の一実施形態による塊成体の製造装置の制御に用いられる目標圧力と成形機ゲートの偏差との制御関係を示すデータテーブルである。 図4は、本発明の一実施形態による塊成体の製造方法におけるスクリューフィーダの制御方法を示すフローチャートである。 図5は、本発明および従来技術による塊成体の製造装置における成形機ロールの圧力変動の計測値を示すグラフである。 図6は、図5に示すグラフの内の本発明による塊成体の製造装置における成形機ロールの圧力変動の計測値の詳細を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。また、本発明は以下に説明する実施形態によって限定されるものではない。
(塊成体の製造装置)
まず、本発明の一実施形態による塊成体の製造装置について説明する。図1は、この一実施形態による塊成体の製造装置を示す。
図1に示すように、この一実施形態による塊成体の製造装置1は、原料ホッパ11、スクリューフィーダ12、成型機ゲート13、投入シュート14、一対の成型機ロール15、成型圧力計16、およびレベル計17を備え、これらを制御する制御装置18が設けられている。
原料ホッパ11は例えば漏斗形状を有する。原料ホッパ11は、塊成体(ブリケット)の原料となる例えば石炭および鉄鉱石が砕かれてバインダーが混入された混練後の粒状粉体原料(以下、原料)2を排出口から落下させる。
原料搬送手段としてのスクリューフィーダ12は、制御装置18によって制御されるモータ12aを備える。スクリューフィーダ12は、モータ12aにより例えばらせん型のスクリューを回転させることによって、原料ホッパ11内に投入された原料を投入供給手段としての投入シュート14まで送り出すように搬送する。
投入シュート14内に設けられた原料供給調整手段としての成型機ゲート13は、制御装置18によって制御されるモータ13aを備える。このモータ13aによって成型機ゲート13が上下に移動可能に構成される。これによって、制御装置18によるモータ13aの制御によって、成型機ゲート13のゲート開度が調整される。そして、この成型機ゲート13を上下に移動させてゲート開度を調整することにより、投入シュート14から重力によって押し出される原料2の量(投入量)を制御することができる。具体的には、成型機ゲート13のゲート開度を大きくすると投入量が増加し、ゲート開度を小さくすると投入量を減少させることができる。また、投入シュート14の下方には、一対のロールである成型機ロール15が設けられている。そして、投入シュート14から重力によって落下して押し出された原料2は、一対の成型機ロール15のロールギャップに供給される。
一対の成型機ロール15にはいずれも、回転表面に互いに対応するポケット(図示せず)が設けられている。また、この一対の成型機ロール15は、所定のロール間隔(ロールギャップ)を隔てるとともに左右に対をなして、製造装置1に固定されて設けられている。この一対の成型機ロール15は、原料2の組成や配合の変更等に応じて、そのロールギャップを変更することができるが、塊成体の製造装置1の稼働中においては、ロールギャップは所定のロールギャップに固定される。
一対の成型機ロール15は、そのロールギャップを通過する原料2を加圧しつつ、形成された塊成体を押し出すように互いに反対方向(図1中、ロール内矢印方向)に回転可能に構成されている。また、原料2は、投入シュート14内の矢印に示すように、投入シュート14内から一対の成型機ロール15のロールギャップに向けて、重力の作用によって投入される。一方、成型機ロール15の上方に成型機ゲート13が設けられることから、成型機ゲート13のゲート開度を調整することによって、成型機ロール15のロールギャップに投入される原料の投入量を調整することができる。そして、成型機ロール15の近傍に設けられた圧力計測手段としての成型圧力計16は、これらの一対の成型機ロール15におけるロール間圧力を計測可能に構成されている。
さらに、投入シュート14の上部に設けられた原料量計測手段としてのレベル計17は、投入シュート14内に貯留される原料量をその高さで計測可能に構成されている。すなわち、レベル計17として、投入シュート14内の原料2の量を投入シュート14内の原料2の高さレベルで計測可能なレベル計を採用する。このように投入シュート14にレベル計17が設けられていることから、投入シュート14内の原料2の高さを所定高さに調整することによって、投入シュート14内の原料2の滞留量を一定に調整できる。なお、詳細は後述するが、投入シュート14内の原料2の滞留量は、原料2を搬送するスクリューフィーダ12を可変速制御することによって調整することができる。
また、制御手段としての制御装置18は、例えばCPUなどの処理部と、ROM、RAM、およびハードディスクなどの記録部と、外部からデータを入力可能な入力部と(いずれも図示せず)を有した、例えばPLC(Programmable Logic Controller)などからなる。また、制御装置18は、データテーブル記録部18aおよびデータベース記録部18bを有する。
具体的に、制御装置18において、成型機ロール15における圧力に関する原料2の組成や配合などに応じた目標圧力が設定されている。この目標圧力のデータは、制御装置18のデータテーブル記録部18aに格納されている。さらに、このデータテーブル記録部18aには、図3に示す後述する目標圧力−偏差テーブルデータが格納されている。一方、データベース記録部18bには、投入シュート14内の原料の貯留量の高さレベルに関する目標レベルのデータが格納されている。
制御装置18には、成型圧力計16から、成型機ロール15におけるロール間の圧力の計測値データが供給される。そして、制御装置18は、成型圧力計16から供給される計測値データに基づいてモータ13aを制御することにより、成型機ゲート13を制御する。また、制御装置18には、レベル計17から、投入シュート14内の原料2の貯留量に関連する、原料2の高さレベルの計測値データが供給される。そして、制御装置18は、レベル計17から供給される原料2の高さレベルの計測値データに基づいて、モータ12aを制御することにより、スクリューフィーダ12を制御する。
(塊成体の製造装置の制御方法)
次に、以上のように構成された塊成体の製造装置の制御方法について説明する。図2は、この一実施形態による塊成体の製造装置における成型機ゲート13の制御方法を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、図1に示す塊成体の製造装置の構成を適宜参照しつつ説明する。
図2に示すように、塊成体の製造装置1の成型機ゲート13の制御方法においては、まず、原料2に圧力を作用させて塊成体を製造する際に、成型圧力計16が、一対の成型機ロール15により原料2に作用される圧力を計測する。成型圧力計16は、その圧力の計測値データを制御装置18に供給する(ステップST1)。
次に、制御装置18が供給された計測値データに対して事前処理を行う(ステップST2)。ここで、この事前処理について具体的に説明する。
すなわち、この一実施形態による一対の成型機ロール15は製造装置1に対して固定され、そのロールギャップは一定の間隙に固定されている。そのため、一対の成型機ロール15のロールギャップに投入される原料2の量などに起因して、成型圧力計16が計測する圧力の計測値データは短期間で細かく変動する。ところが、本発明者の知見によれば、圧力の細かい変動を直接利用して種々の制御を行うと、制御自体が不安定になってしまうため、制御上好ましくない。
そこで、事前処理によって、この計測値データの細かい変動、すなわち成型圧力計16の計測値データの高周波成分を丸めて比較的大きな変動に変換する。この変換方法としては種々の方法を採用することが可能であるが、この一実施形態においては、例えば単純移動平均、加重移動平均、または指数移動平均などの移動平均を採用するのが好ましい。すなわち、制御装置18において、計測値データの例えば単純移動平均を算出することにより、成型圧力計16の計測値を平滑化する事前処理を行って圧力値を導出する。ここで、この一実施形態において、成型圧力計16から供給される計測値データを制御装置18が認識する周期(計測周期)は例えば40msであり、この計測周期が移動平均のサンプリング周期となる。また、移動平均における平均を算出する時間(算出時間)は、成型圧力計16の計測周期より長く、5秒以上30秒以下(5〜30s)から選択され、具体的には例えば10sである。これは、この一実施形態による製造装置1におけるロール間圧力の変動に関しては、移動平均の算出時間を5s未満にすると計測値データの平滑化が困難になって計測値データのグラフがばらついてしまうからである。また、移動平均の算出時間を30sより長くすると計測値データの変動が小さくなって、後述する成型機ゲート13の制御を適正に行うことが困難になるためである。
次に、制御装置18は、以上の事前処理によって導出された圧力値と、データテーブル記録部18aに格納された目標圧力とを比較して、それらの差(偏差=目標圧力−導出圧力値)を算出する(ステップST3)。
その後、図2に示すステップST4に移行して、制御装置18は、偏差の絶対値が所定値以上か否かを判定する。具体的には、目標圧力と導出された圧力値との偏差の絶対値が、図3に示す偏差の最小値、例えば目標圧力に対して絶対値として5ポイント以上相違しているか否かを判定する。なお、この所定値については、ゲート開度の調整が必要になる最小の圧力値に応じて種々異なる値を採用することが可能である。制御装置18は、偏差の絶対値が所定値以上であると判断した場合には、ステップST5に移行する。他方、制御装置18は、偏差の絶対値が所定値未満であると判断した場合、後述するステップST7に移行する。
ステップST5において、制御装置18は、その時点における成型機ロール15の目標圧力と、上述したステップST2において導出した導出圧力値と、上述したステップST3において算出した偏差とに基づいて出力値を索出する。
図3は、制御装置18のデータテーブル記録部18aに格納された目標圧力−偏差テーブルを示す。図3に示すように、データテーブル記録部18aには、例えば所定圧力に対する比で設定された目標圧力(%)のデータと、この目標圧力からの偏差(=目標圧力−導出圧力値)とから、成型機ゲート13のゲート開度を調整するための出力値a01,a02,…,f06,f07,…が索出可能に格納されている。
すなわち、制御装置18は、この図3に示す目標圧力−偏差テーブルから、成型機ロール15の目標圧力と上述したステップST3で算出した偏差とに基づいて出力値を索出する。具体的には、例えば、目標圧力が所定圧力の65%で偏差が−5ポイントであった場合、制御装置18は出力値c03を索出する。他の例としては、目標圧力が所定圧力の85%で偏差が+10ポイントであった場合、制御装置18は出力値e07を索出する。
制御装置18は、目標圧力および偏差から出力値を索出した後、出力値に応じて、モータ13aを制御して成型機ゲート13を制御することによって、ゲート開度を調整する(ステップST6)。具体的には、偏差が負であって出力値c03が負数である場合には、制御装置18は成型機ゲート13のゲート開度を出力値c03に応じて減少させて、投入シュート14から成型機ロール15に供給される原料2の量を減少させる。他の例として、偏差が正であって出力値e07が正数である場合には、成型機ゲート13のゲート開度を出力値e07に応じて増加させて、投入シュート14から成型機ロール15に供給される原料2の量を増加させる。
以上のように、制御装置18は、成型機ロール15における圧力の計測値データに基づいて、成型機ゲート13のゲート開度をフィードバック制御して調整することにより、成型機ロール15におけるロール間圧力が目標圧力に収束するように制御を行う。そして、以上のステップST1〜ST6の制御またはステップST1〜ST4の制御を、所定の原料2を用いた塊成体の製造が終了するまで、ステップST4の判定に応じて選択して繰り返し実行する(ステップST7)。
以上説明した塊成体の製造装置を用いた塊成体の製造方法においては、原料2を、投入シュート14から重力の作用によって、さらに成型機ゲート13によって量を制御しつつ落下させて、ロールギャップが固定された成型機ロール15に供給している。そのため、本発明者は、さらに、投入シュート14内における原料2の量(原料量)のレベル管理をする必要があることを新たに想起した。以下に、投入シュート14内の原料2の貯留量を制御するためのスクリューフィーダ12の制御方法について説明する。図4は、このスクリューフィーダ12の制御方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、この一実施形態によるスクリューフィーダ12の制御方法においては、まず、レベル計17が投入シュート14内に貯留されている原料2の高さ、具体的にはレベル計17から原料2の上面までの距離を計測する(ステップST11)。これにより、投入シュート14内の原料2の貯留量(原料量)を計測する。レベル計17は、計測した貯留量を原料量データとして制御装置18に供給する。
次に、制御装置18は、レベル計17から供給された原料量データと、予め設定されてデータベース記録部18bに格納された投入シュート14内の原料2の貯留量に関する最適値(目標レベル)とを比較する(ステップST12)。
その後、制御装置18は、原料量と目標レベルとの偏差(偏差=目標レベル−原料量)を算出する(ステップST13)。
次に、制御装置18は、算出した偏差に基づいて、スクリューフィーダ12のモータ12aを可変速制御することにより、投入シュート14に供給され送り出される原料2の搬送量を制御する(ステップST14)。
具体的には、制御装置18は、レベル計17によって計測された原料2の貯留量が目標レベルより小さい場合、すなわち原料2が比較的少なくなって偏差が正数となった場合、この正数の値に応じてPID制御によりモータ12aを加速制御する。これにより、スクリューフィーダ12による原料2の単位時間当たりの搬送量が増加して、投入シュート14内の原料2の貯留量は増加する。一方、原料2の貯留量が目標レベルより大きく、原料2が比較的多くなって偏差が負数となった場合、制御装置18は、この負数の値に応じてPID制御によりモータ12aを減速制御する。これにより、スクリューフィーダ12による原料2の単位時間当たりの搬送量が減少して、投入シュート14内の原料2の貯留量は減少する。ここで、PID(Proportional Integral Derivative) 制御とは、出力値と目標値との偏差、積分、および微分の3つの要素によって比例動作、積分動作、微分動作を組み合わせて行う制御である。
その後、制御装置18は、塊成体の製造が終了するまでステップST11〜ST14を繰り返し実行する(ステップST15)。そして、以上の制御によって、投入シュート14内の原料2の貯留量が最適量である目標レベルに収束するように調整される。これにより、投入シュート14の下部にある原料2に作用する自重の変動、すなわち投入シュート14の排出部における原料2自体の質量に基づく重力の作用の変動が抑制される。そのため、成型機ロール15に供給される原料2における単位時間当たりの量が一定化されるので、ロール間圧力の変動をより一層抑制することが可能になる。
以上のように、この一実施形態においては、塊成体の製造装置1における成型機ゲート13のゲート開度の制御、およびスクリューフィーダ12における原料2の搬送の制御が並行して実行される。
(実施例)
次に、以上のように構成された塊成体の製造装置を用い、この一実施形態による成型機ゲート13およびスクリューフィーダ12の制御を行わずに塊成体を製造した場合(比較例)と、この一実施形態による成型機ゲート13およびスクリューフィーダ12の制御を行いつつ塊成体を製造した場合(実施例)とを連続的に実行して、成型機ロール15での圧力変動を計測した。それらの結果を図5および図6に示す。図5および図6は、時間経過に伴う成型機ロール15の圧力変動を示す。なお、これらの比較例および実施例における目標圧力は、所定圧力の70%である。また、図6は、図5に示すグラフにおいて、実施例の部分のみを拡大して時間を設定し直したグラフであり、計測値データに対して制御装置18による事前処理された導出圧力値を太線で示す。
図5および図6から、比較例においては、成型機ロール15における圧力変動が目標圧力から−30〜+25ポイント程度と大きく変動しているのがわかる。これに対し、実施例においては、成型機ロール15における圧力変動が目標圧力から−20〜+15ポイントと小さくなっており、比較例に比して圧力変動が抑制されていることがわかる。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、成型機ロール15におけるロール間圧力に応じて成型機ゲート13のゲート開度を調整していることにより、成型機ロール15におけるロール間圧力をほぼ一定にすることができる。そのため、成型機ロール15自体の制御や、ロールギャップの間隙の制御を要することなくロール間圧力である成型圧力の変動を抑制できるので、塊成体の製品の品質を適正な範囲に確保することができる。さらに、投入シュート14内の原料2の貯留量を最適量に収束するように制御していることにより、投入シュート14の下部において重力によって原料2の押し出しに作用する力をほぼ一定に制御することができるので、成型機ロール15における成型圧力の変動をより一層抑制可能となる。成型機ロール15における成型圧力の圧力変動を抑制できれば、成型機ロール15により塊成化される塊成体の品質のばらつきをさらに抑制することができる。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の一実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
上述の一実施形態においては、成型圧力計16の計測周期を40msとしているが、必ずしもこの数値に限定されるものではなく、移動平均のサンプリング周期より短い周期であれば、種々の周期にすることが可能である。
また、上述の一実施形態においては、目標圧力に応じて所定圧力に対して100%より大きい目標圧力を設定することも可能である。
また、上述の一実施形態においては、レベル計17として、投入シュート14内の原料2の量を投入シュート14内の原料2の高さレベルで計測するレベル計測計を採用しているが、レベル計17の代わりに、所定の高さレベルに設置されたレベルスイッチを採用することも可能である。
1 塊成体の製造装置
2 原料(粒状粉体原料)
11 原料ホッパ
12 スクリューフィーダ
12a モータ
13 成型機ゲート
13a モータ
14 投入シュート
15 成型機ロール
16 成型圧力計
17 レベル計
18 制御装置
18a データテーブル記録部
18b データベース記録部

Claims (6)

  1. 原料を貯留可能に構成されているとともに、前記原料を重力によって下方に供給可能に構成された投入供給手段と、
    前記投入供給手段の下方で、所定の間隙を隔てつつ固定して設けられた一対のロールと、
    前記投入供給手段から前記一対のロールの間隙に供給される前記原料の量を調整する原料供給調整手段と、
    前記一対のロールが前記投入された原料に作用させる圧力を計測する圧力計測手段と、
    前記原料供給調整手段を制御するとともに前記圧力計測手段から計測値が供給される制御手段と、を備え、
    前記制御手段が、前記圧力計測手段による前記圧力の計測値に基づいて前記原料供給調整手段を制御することによって、前記投入供給手段から前記一対のロールの間隙に供給される原料の量を制御しつつ、原料を塊成化させ
    前記制御手段は、予め設定された、前記一対のロールから前記投入された原料に作用させる圧力の目標値、前記圧力の目標値と前記圧力計測手段による前記圧力の計測値との偏差、および原料供給調整手段の制御量から構成されたデータテーブルを有し、前記圧力の目標値と前記圧力計測手段による圧力の計測値との偏差を算出し、前記圧力の目標値と前記偏差とから前記データテーブルにおける前記原料供給調整手段の制御量を索出して、前記索出した制御量に基づいて、前記原料供給調整手段を制御することを特徴とする塊成体の製造装置。
  2. 前記制御手段により制御され、前記原料を前記投入供給手段に搬送して投入する原料搬送手段と、前記投入供給手段に貯留された原料の貯留量を計測して前記制御手段に供給する原料量計測手段とをさらに有し、前記制御手段が、前記原料量計測手段によって計測された貯留量に基づいて、前記原料搬送手段による原料の搬送速度を制御することを特徴とする請求項に記載の塊成体の製造装置。
  3. 原料を貯留可能に構成されているとともに前記原料を重力によって下方に供給可能に構成された投入供給手段と、前記投入供給手段の下方で、所定の間隙を隔てつつ固定して設けられ、原料を塊成化させる一対のロールと、前記投入供給手段から前記一対のロールの間隙に供給される前記原料の量を調整する原料供給調整手段と、前記一対のロールが前記投入された原料に作用させる圧力を計測する圧力計測手段と、前記原料供給調整手段を制御するとともに前記圧力計測手段から計測値が供給される制御手段と、を備えた塊成体の製造装置の制御方法であって、
    前記圧力計測手段が、前記圧力を計測する計測ステップと、
    前記制御手段が、前記圧力の計測値に基づいて、前記原料供給調整手段における前記一対のロールに供給する原料の量を調整するための開度を制御する制御ステップと、を含み、
    前記制御ステップは、前記圧力の目標値と前記圧力計測手段による圧力の計測値との偏差を算出し、予め設定された、前記一対のロールから前記投入された原料に作用させる圧力の目標値、前記圧力の目標値と前記圧力計測手段による前記圧力の計測値との偏差、および原料供給調整手段の制御量から構成されたデータテーブルから、前記圧力の目標値と前記偏差に対応する前記原料供給調整手段の制御量を索出して、前記索出した制御量に基づいて、前記原料供給調整手段を制御するステップを含むことを特徴とする塊成体の製造装置の制御方法。
  4. 前記制御手段が、前記圧力の計測値を平滑化する事前処理を行うことにより圧力の計測値を導出するステップをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の塊成体の製造装置の制御方法。
  5. 前記塊成体の製造装置が、さらに、前記原料を前記投入供給手段に搬送して投入する原料搬送手段と、前記投入供給手段に貯留された原料の貯留量を計測して前記制御手段に供給する原料量計測手段とを有し、前記原料量計測手段により前記投入供給手段に貯留された原料量を計測するステップと、前記原料量と、前記原料量の目標値との偏差を算出するステップと、前記偏差に基づいて、前記原料搬送手段による原料の搬送速度を制御するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項またはに記載の塊成体の製造装置の制御方法。
  6. 前記原料搬送手段に対する制御がPID制御であることを特徴とする請求項に記載の塊成体の製造装置の制御方法。
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