JP6650348B2 - 地中連続壁の構築方法、地中連続壁 - Google Patents
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Description
本発明では、先行エレメントの地下構造物側の隅部を埋めるだけでもよく、地盤側の隅部は埋めなくてもよいので作業が簡略化される。
このように、鉄筋籠に予め取付けた注入管を用いて注入材を注入することで先行エレメントの隅部を容易に埋めることができ、後からボーリングを行って前記の隙間に注入管を挿入する空間を確保するなどの手間も掛からない。また注入孔の周囲にスリット付きのカバーを設けておくことで、土砂等の注入管内部への流入、注入材の逆流などを防ぎつつ、注入材の注入を行うことができる。
このように、内管を注入管内に挿入し、内管の孔の上下の袋体を膨張させて注入管の内壁に密着させた状態で内管から注入材を注入することで、注入材が上下に逃げることが無く、高圧で確実な注入を行うことができる。
このように袋体に充填材を充填することでも、先行エレメントの隅部を容易に埋めることができる。
これにより、先行エレメントのコンクリート打設時に生じた押え板の外側の略三角形状の隙間を、袋体に充填を行って埋めることができる。
このように、先行エレメントのコンクリート打設時に可動部が移動して掘削溝の内壁に略当接することで、当該可動部の内側の先行エレメントの隅部をコンクリートによって埋めることもできる。
あるいは、前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記掘削溝の内壁に向かって回転可能な回転部材であり、前記回転部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられる。
このように、可動部としては、先行エレメントのコンクリート打設に伴って土木シートなどとともに移動するスライド部材や回転部材を用いることができ、これにより先行エレメントの隅部を好適に埋めることができる。
前記地中連続壁は、地下構造物を囲う位置に筒状に設けられ、前記一方のエレメントの前記地下構造物側の隅部のみが埋められる。
あるいは、前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記掘削溝の内壁に向かって回転可能な回転部材であり、前記回転部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられる。
(1.地中連続壁30a)
図1は、本発明の実施形態に係る地中連続壁30aを模式的に示す図である。地中連続壁30aは、図12の地中連続壁30と同様、鉄筋コンクリート等によって地下タンク10(地下構造物)を囲う位置に構築された略円筒状の壁体であり、下端が粘土層やシルト層などの不透水層21を越える深さに達している。図12で既に説明したその他の構成については、図等で同じ符号を付して説明を省略する。
地中連続壁30aの構築方法は前記の図13で説明したものと基本的には同様であるが、本実施形態では、先行エレメントの構築に用いる鉄筋籠に、前記した先行エレメントの隅部の隙間22を埋めて閉塞部23とするための閉塞用治具を予め設けておく。
本実施形態では、地中連続壁30aの構築時、前記と同様、図3(a)に示すように地盤を掘削して形成した掘削溝20に鉄筋籠100aを挿入した後、図3(b)に示すように当該掘削溝20にコンクリート31を打設して充填する。これにより、鉄筋籠100aをコンクリート31に埋設した先行エレメント301aが構築される。
第2の実施形態は、先行エレメントの隅部を埋めるのに利用する閉塞用治具として、鉄筋籠に予め取付けたモルタルバッグ(袋体)を用いる点で第1の実施形態と異なる。
第3の実施形態は、第2の実施形態と同様、先行エレメントの隅部を埋めるのに利用する閉塞用治具としてモルタルバッグを用いる例であるが、本実施形態ではモルタルバッグを前記の押え板113に取付けて用いる。
第4の実施形態は、先行エレメントの隅部を埋めるのに利用する閉塞用治具として、鉄筋籠に予め設けられた可動部を用いる点で第1の実施形態と異なる。
第5の実施形態は、第4の実施形態と同様、先行エレメントの隅部を埋めるのに利用する閉塞用治具として、鉄筋籠に予め設けられた可動部を用いる例であるが、本実施形態ではこの可動部として掘削溝20の内壁に向かって回転するものを用いる。
11;底版
12;側壁
13;鋼製屋根
20;掘削溝
21;不透水層
22;隙間
23;閉塞部
30、30a;地中連続壁
31;コンクリート
100、100a、100b、100c、100d、100e、200;鉄筋籠
101、102;鉄筋
103;タイロッド
111;鋼板
112;土木シート
113;押え板
120;注入管
121;カバー
130;内管
131;パッカー
140;L形鋼
150、160;モルタルバッグ
170;L形金具
180;J形金具
190;蝶番
301、301a;先行エレメント
302、302a;後行エレメント
1201;注入孔
1211;スリット
1301;孔
Claims (19)
- 地盤の掘削溝に、妻部に仕切板を設けた鉄筋籠を挿入してコンクリートを打設し、地中連続壁の先行エレメントを構築する工程と、
前記先行エレメントの側方の掘削溝にコンクリートを打設して地中連続壁の後行エレメントを構築する工程により、
下端が地盤の不透水層を越える深さに達するように地中連続壁を構築し、
前記地中連続壁を構築する際、
前記不透水層に対応する深さにおいて、前記先行エレメントと前記後行エレメントの接続部近傍に位置する前記先行エレメントの隅部を、前記先行エレメントの鉄筋籠の隅部近傍に予め設けられた閉塞用治具を利用して埋めることを特徴とする地中連続壁の構築方法。 - 前記地中連続壁は、地下構造物を囲う位置に筒状に設けられ、
前記先行エレメントの前記地下構造物側の隅部のみが前記閉塞用治具を用いて埋められることを特徴とする請求項1記載の地中連続壁の構築方法。 - 前記閉塞用治具は、前記先行エレメントの隅部に注入材を注入するための注入孔を有する注入管であり、
前記注入管から当該隅部に注入材を注入して当該隅部を埋めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地中連続壁の構築方法。 - スリットを有するカバーが前記注入孔を覆うように設けられることを特徴とする請求項3記載の地中連続壁の構築方法。
- 前記先行エレメントの隅部に注入材を注入する際、
孔を有し、且つ前記孔の上下に袋体を設けた内管を前記注入管に挿入し、
上下の前記袋体を膨張させて前記注入管の内壁に密着させ、
前記内管の孔から送出した注入材を前記注入孔から前記先行エレメントの隅部に注入することを特徴とする請求項3または請求項4記載の地中連続壁の構築方法。 - 前記閉塞用治具は袋体であり、
前記袋体に充填材を充填して前記先行エレメントの隅部を埋めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地中連続壁の構築方法。 - 前記鉄筋籠の隅部近傍において、前記仕切板に、前記鉄筋籠の長さ方向のシートおよび前記シートの外側の押え板が取付けられ、
前記袋体は、前記押え板の外側に設けられることを特徴とする請求項6記載の地中連続壁の構築方法。 - 前記閉塞用治具は、前記鉄筋籠の隅部近傍に設けられた可動部であり、
前記先行エレメントのコンクリートの打設時に、前記可動部が前記掘削溝の内壁に略当接し、前記可動部の内側の当該コンクリートによって前記先行エレメントの隅部が埋められることを特徴とする請求項1または請求項2記載の地中連続壁の構築方法。 - 前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記鉄筋籠の幅方向にスライド可能なスライド部材であり、
前記スライド部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられることを特徴とする請求項8記載の地中連続壁の構築方法。 - 前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記掘削溝の内壁に向かって回転可能な回転部材であり、
前記回転部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられることを特徴とする請求項8記載の地中連続壁の構築方法。 - 地盤の掘削溝に構築された隣接する複数のエレメントを有する地中連続壁であって、
前記地中連続壁の下端は地盤の不透水層を越える深さに達し、
一方の前記エレメントは、地盤の掘削溝に充填されたコンクリートに、妻部に仕切板を設けた鉄筋籠が埋設されて構成され、
他方の前記エレメントは、前記一方のエレメントの側方の掘削溝にコンクリートが充填されて構築され、
前記不透水層に対応する深さにおいて、両エレメントの接続部近傍に位置する前記一方のエレメントの隅部が埋められており、
前記一方のエレメントの鉄筋籠の隅部近傍に、前記一方のエレメントの隅部を埋めるための閉塞用治具が設けられたことを特徴とする地中連続壁。 - 前記地中連続壁は、地下構造物を囲う位置に筒状に設けられ、
前記一方のエレメントの前記地下構造物側の隅部のみが埋められたことを特徴とする請求項11記載の地中連続壁。 - 前記閉塞用治具は、前記一方のエレメントの隅部に注入材を注入するための注入孔を有する注入管であり、
当該隅部が注入材により埋められたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の地中連続壁。 - スリットを有するカバーが前記注入孔を覆うように設けられたことを特徴とする請求項13記載の地中連続壁。
- 前記閉塞用治具は袋体であり、
前記一方のエレメントの隅部が、充填材が充填された前記袋体により埋められたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の地中連続壁。 - 前記鉄筋籠の隅部近傍において、前記仕切板に、前記鉄筋籠の長さ方向のシートおよび前記シートの外側の押え板が取付けられ、
前記袋体は、前記押え板の外側に設けられたことを特徴とする請求項15に記載の地中連続壁。 - 前記鉄筋籠の隅部近傍に設けられた前記閉塞用治具である可動部が前記掘削溝の内壁に略当接し、
前記可動部の内側の前記一方のエレメントのコンクリートによって前記一方のエレメントの隅部が埋められたことを特徴とする請求項11または請求項12記載の地中連続壁。 - 前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記鉄筋籠の幅方向にスライド可能なスライド部材であり、
前記スライド部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられたことを特徴とする請求項17記載の地中連続壁。 - 前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記掘削溝の内壁に向かって回転可能な回転部材であり、
前記回転部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられたことを特徴とする請求項17記載の地中連続壁。
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