JP6650348B2 - 地中連続壁の構築方法、地中連続壁 - Google Patents

地中連続壁の構築方法、地中連続壁 Download PDF

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Description

本発明は、地中連続壁の構築方法、地中連続壁に関する。
LNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)などの低温液化ガスを貯留する設備として地下タンクがある。図12に地下タンク10の概略を示す。地下タンク10は、鉄筋コンクリート製の略円筒状の地中連続壁30を山留兼遮水壁として内部の地盤を掘削し、躯体の構築を行った地下構造物である。
地下タンク10の躯体は、鉄筋コンクリート製の底版11と側壁12、および鋼製屋根13から構成されることが一般的である。側壁12は底版11上に略円筒状に形成され、底版11や側壁12の内面には断熱材やメンブレン(不図示)なども設置される。
地中連続壁30の内部の掘削や躯体構築をドライな状態で行うため、地中連続壁30の下端は不透水層21を越える深さ(鉛直方向の位置をいう。)まで達するように計画されるのが一般的である。地下タンク10は40〜50mの地下深くまで構築されることから、地中連続壁30は大きな土圧、水圧に耐えることが求められ、その規模は大きなものとなる。
地中連続壁30の構築時は、まず地中連続壁30の周方向に所定の間隔を空けて地盤に掘削溝を形成し、当該掘削溝に地中連続壁30の先行エレメントを構築する。その後、先行エレメントと先行エレメントの間に掘削溝を形成して当該掘削溝に地中連続壁30の後行エレメントを構築する(例えば、特許文献1、2等)。
地中連続壁30の構築方法を示すのが図13である。この例では、先行エレメントを構築する際、まず連壁掘削機等によって地盤を短冊形に掘削して図13(a)に示すように掘削溝20を形成した後、当該掘削溝20に鉄筋籠100を挿入する。
図14は鉄筋籠100を示す図である。鉄筋籠100は鉛直方向および水平方向の鉄筋101、102を有するほか、隣接する先行エレメントと後行エレメントの接続部構造の一つとして、鉄筋籠100の両妻部に接合鋼板継手が設けられる。
なお、以降、鉄筋籠について「幅」というときは、地中連続壁30の径方向の長さを指すものとし、図14では鉄筋籠100の平面の短辺方向(図の上下方向)の長さに対応する。同様に、鉄筋籠について「長さ」というときは、地中連続壁30の周方向の長さを指すものとし、図14では鉄筋籠100の平面の長辺方向(図の左右方向)の長さに対応する。これは掘削溝について幅、長さというときも同様とする。鉄筋籠の妻部は、鉄筋籠の長さ方向の端部に対応する。また、鉄筋籠について外側とは鉄筋籠の平面中心から遠い方をいうものとし、その逆は内側というものとする。
前記の接合鋼板継手は、鉄筋籠100の妻部に仕切板である鋼板111を設け、鉄筋籠100の平面の隅部近傍において鋼板111に土木シート112および押え板113を取付けて構成される。鉄筋籠100は、掘削溝20に挿入できるように掘削溝20の幅および長さより若干小さい幅および長さとなっている。土木シート112は、両端部を鉄筋籠100の両妻部の鋼板111にそれぞれ取付けて、鉄筋籠100の長さ方向に配置される。押え板113は例えば鉄板や硬質ゴムシートなどであり、土木シート112の外側において鉄筋籠100の長さ方向に配置される。その他、鉄筋籠100では、両妻部の鋼板111を結ぶタイロッド103なども設けられる。
掘削溝20に鉄筋籠100を挿入した後、当該掘削溝20にコンクリートを打設して充填することで、図13(b)に示すように先行エレメント301が構築される。コンクリート31は鉄筋籠100の幅方向の両側の土木シート112の間に打設され、接合鋼板継手の鋼板111、土木シート112、押え板113によって後行エレメント側にコンクリート31が流出するのが防止される。
コンクリート31の打設圧により土木シート112は外側に膨らみ、押え板113はこれに応じて変形するが、最終的には押え板113の端部が掘削溝20の内壁に接触し、土木シート112が後行エレメント側に張り出して破損するのを防止する。タイロッド103は、鋼板111がコンクリート31の打設圧によって破損するのを防止する。
先行エレメント301のコンクリート31を打設した後、図13(c)に示すようにその側方の地盤を前記と同様に掘削して掘削溝20を形成し、図13(d)に示すように当該掘削溝20に鉄筋籠200を挿入してその周囲にコンクリート31を打設すると、後行エレメント302が構築される。
特開昭63-35915号公報 特開2002-13135号公報
図13(b)等では説明の都合上、掘削溝20の内壁と鋼板111の側端部の間隔を広めに記載しているが、実際には当該側端部は掘削溝20の内壁近くまで達している。そのため、図13(d)に示すように後行エレメント302のコンクリート31を打設した際に、このコンクリート31が押え板113の外側まで回り込まず、先行エレメント301と後行エレメント302の接続部近傍の先行エレメント301の隅部に略三角形状の隙間22が残ることが多い。この隙間22は、図12に示すように地中連続壁30の全深度に亘って形成される。
このように先行エレメント301の隅部が隙間22として残っていると、地中連続壁30の下端が不透水層21を越える深さに達していても、当該隙間22が鉛直方向の水道となって漏水が起こり、地中連続壁30の内部の掘削や躯体構築の支障となることがある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、地下構造物の構築時の地盤掘削や躯体構築が容易に行えるようになる地中連続壁の構築方法等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、地盤の掘削溝に、妻部に仕切板を設けた鉄筋籠を挿入してコンクリートを打設し、地中連続壁の先行エレメントを構築する工程と、前記先行エレメントの側方の掘削溝にコンクリートを打設して地中連続壁の後行エレメントを構築する工程により、下端が地盤の不透水層を越える深さに達するように地中連続壁を構築し、前記地中連続壁を構築する際、前記不透水層に対応する深さにおいて、前記先行エレメントと前記後行エレメントの接続部近傍に位置する前記先行エレメントの隅部を、前記先行エレメントの鉄筋籠の隅部近傍に予め設けられた閉塞用治具を利用して埋めることを特徴とする地中連続壁の構築方法である。
本発明により、地中連続壁の不透水層に対応する深さにおいて先行エレメントの隅部を埋めて閉塞部とし、前記の隙間を水道とした漏水が起こるのを防止することができ、地下構造物の構築時の地盤掘削や躯体構築が容易にできるようになる。この際、予め鉄筋籠の隅部近傍に設けた閉塞用治具を利用することで、手間を掛けることなく確実に隅部を埋めることができる。
前記地中連続壁は、地下構造物を囲う位置に筒状に設けられ、前記先行エレメントの前記地下構造物側の隅部のみが前記閉塞用治具を用いて埋められる。
本発明では、先行エレメントの地下構造物側の隅部を埋めるだけでもよく、地盤側の隅部は埋めなくてもよいので作業が簡略化される。
前記閉塞用治具は、前記先行エレメントの隅部に注入材を注入するための注入孔を有する注入管であり、前記注入管から当該隅部に注入材を注入して当該隅部を埋めることが望ましい。また、スリットを有するカバーが前記注入孔を覆うように設けられることが望ましい。
このように、鉄筋籠に予め取付けた注入管を用いて注入材を注入することで先行エレメントの隅部を容易に埋めることができ、後からボーリングを行って前記の隙間に注入管を挿入する空間を確保するなどの手間も掛からない。また注入孔の周囲にスリット付きのカバーを設けておくことで、土砂等の注入管内部への流入、注入材の逆流などを防ぎつつ、注入材の注入を行うことができる。
前記先行エレメントの隅部に注入材を注入する際、孔を有し、且つ前記孔の上下に袋体を設けた内管を前記注入管に挿入し、上下の前記袋体を膨張させて前記注入管の内壁に密着させ、前記内管の孔から送出した注入材を前記注入孔から前記先行エレメントの隅部に注入することが望ましい。
このように、内管を注入管内に挿入し、内管の孔の上下の袋体を膨張させて注入管の内壁に密着させた状態で内管から注入材を注入することで、注入材が上下に逃げることが無く、高圧で確実な注入を行うことができる。
前記閉塞用治具は袋体であり、前記袋体に充填材を充填して前記先行エレメントの隅部を埋めることが望ましい。
このように袋体に充填材を充填することでも、先行エレメントの隅部を容易に埋めることができる。
前記鉄筋籠の隅部近傍において、前記仕切板に、前記鉄筋籠の長さ方向のシートおよび前記シートの外側の押え板が取付けられ、前記袋体は、前記押え板の外側に設けられることも望ましい。
これにより、先行エレメントのコンクリート打設時に生じた押え板の外側の略三角形状の隙間を、袋体に充填を行って埋めることができる。
また、前記閉塞用治具は、前記鉄筋籠の隅部近傍に設けられた可動部であり、前記先行エレメントのコンクリートの打設時に、前記可動部が前記掘削溝の内壁に略当接し、前記可動部の内側の当該コンクリートによって前記先行エレメントの隅部が埋められることも望ましい。
このように、先行エレメントのコンクリート打設時に可動部が移動して掘削溝の内壁に略当接することで、当該可動部の内側の先行エレメントの隅部をコンクリートによって埋めることもできる。
例えば、前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記鉄筋籠の幅方向にスライド可能なスライド部材であり、前記スライド部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられる。
あるいは、前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記掘削溝の内壁に向かって回転可能な回転部材であり、前記回転部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられる。
このように、可動部としては、先行エレメントのコンクリート打設に伴って土木シートなどとともに移動するスライド部材や回転部材を用いることができ、これにより先行エレメントの隅部を好適に埋めることができる。
第2の発明は、地盤の掘削溝に構築された隣接する複数のエレメントを有する地中連続壁であって、前記地中連続壁の下端は地盤の不透水層を越える深さに達し、一方の前記エレメントは、地盤の掘削溝に充填されたコンクリートに、妻部に仕切板を設けた鉄筋籠が埋設されて構成され、他方の前記エレメントは、前記一方のエレメントの側方の掘削溝にコンクリートが充填されて構築され、前記不透水層に対応する深さにおいて、両エレメントの接続部近傍に位置する前記一方のエレメントの隅部が埋められており、前記一方のエレメントの鉄筋籠の隅部近傍に、前記一方のエレメントの隅部を埋めるための閉塞用治具が設けられたことを特徴とする地中連続壁である。
前記地中連続壁は、地下構造物を囲う位置に筒状に設けられ、前記一方のエレメントの前記地下構造物側の隅部のみが埋められる。
前記閉塞用治具は、前記一方のエレメントの隅部に注入材を注入するための注入孔を有する注入管であり、当該隅部が注入材により埋められることが望ましい。また、スリットを有するカバーが前記注入孔を覆うように設けられることも望ましい。
あるいは、前記閉塞用治具は袋体であり、前記一方のエレメントの隅部が、充填材が充填された前記袋体により埋められてもよい。例えば前記鉄筋籠の隅部近傍において、前記仕切板に、前記鉄筋籠の長さ方向のシートおよび前記シートの外側の押え板が取付けられ、前記袋体は、前記押え板の外側に設けられる。
さらには、前記鉄筋籠の隅部近傍に設けられた前記閉塞用治具である可動部が前記掘削溝の内壁に略当接し、前記可動部の内側の前記一方のエレメントのコンクリートによって前記一方のエレメントの隅部が埋められてもよい。
例えば前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記鉄筋籠の幅方向にスライド可能なスライド部材であり、前記スライド部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられる。
あるいは、前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記掘削溝の内壁に向かって回転可能な回転部材であり、前記回転部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられる。
本発明により、地下構造物の構築時の地盤掘削や躯体構築が容易に行えるようになる地中連続壁の構築方法等を提供することができる。
地中連続壁30aを模式的に示す図 鉄筋籠100a、注入管120等を示す図 地中連続壁30aの構築方法を説明する図 鉄筋籠100bを示す図 地中連続壁30aの構築方法を説明する図 鉄筋籠100cを示す図 地中連続壁30aの構築方法を説明する図 鉄筋籠100dを示す図 地中連続壁30aの構築方法を説明する図 鉄筋籠100eを示す図 地中連続壁30aの構築方法を説明する図 地下タンク10および地中連続壁30を示す図 地中連続壁30の構築方法を説明する図 鉄筋籠100を示す図
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.地中連続壁30a)
図1は、本発明の実施形態に係る地中連続壁30aを模式的に示す図である。地中連続壁30aは、図12の地中連続壁30と同様、鉄筋コンクリート等によって地下タンク10(地下構造物)を囲う位置に構築された略円筒状の壁体であり、下端が粘土層やシルト層などの不透水層21を越える深さに達している。図12で既に説明したその他の構成については、図等で同じ符号を付して説明を省略する。
前記と同様、地中連続壁30aは地盤の掘削溝に構築された先行エレメント(一方のエレメント)および後行エレメント(他方のエレメント)から構成される。地中連続壁30aの構築時は、地中連続壁30aの周方向に所定の間隔を空けて地盤に短冊形の掘削溝を形成し、当該掘削溝に地中連続壁30aの先行エレメントを構築する。その後、先行エレメントと先行エレメントの間に掘削溝を形成して当該掘削溝に地中連続壁30aの後行エレメントを構築する。先行エレメントは掘削溝に鉄筋籠を挿入してコンクリートを打設することで構築され、後行エレメントは先行エレメントの側方の掘削溝に挿入された鉄筋籠の周囲にコンクリートを打設して構築される。この手順については後程説明する。
本実施形態では、少なくとも不透水層21に対応する深さにおいて、隣接する先行エレメントと後行エレメントの接続部近傍に位置する先行エレメントの隅部の隙間22を埋めて閉塞部23とし、隙間22が鉛直方向の水道となるのを防止しており、この点で前記の地中連続壁30と異なる。
図1の例では、閉塞部23が、地下タンク10の躯体底面付近から地中連続壁30aの下端までの不透水層21を含む深さの範囲に形成される。ただし、閉塞部23は少なくとも不透水層21に対応する深さで形成されていればよく、その範囲は様々に定めることができる。これは後述する実施形態においても同様である。
(2.鉄筋籠100a)
地中連続壁30aの構築方法は前記の図13で説明したものと基本的には同様であるが、本実施形態では、先行エレメントの構築に用いる鉄筋籠に、前記した先行エレメントの隅部の隙間22を埋めて閉塞部23とするための閉塞用治具を予め設けておく。
この鉄筋籠を示すのが図2(a)である。図2(a)の鉄筋籠100aは、前記の図14で説明した鉄筋籠100と略同様であり、両妻部に鋼板111(仕切板)が設けられ、また鉄筋籠100aの平面の隅部近傍において、鉄筋籠100aの長さ方向のシートである土木シート112および土木シート112の外側の押え板113が鋼板111に取付けられる。図14で既に説明したその他の構成については、図等で同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、鉄筋籠100aの平面の隅部近傍において、上記の閉塞用治具として注入管120を両妻部の鋼板111に設けており、この点で図14の鉄筋籠100と異なっている。注入管120は、鉄筋籠100aのほぼ全深度に亘って設けられる有底筒状の管体である。
図2(b)は注入管120の下部を示す図である。注入管120の前記した閉塞部23に対応する深さでは、隙間22に注入材を注入するための注入孔1201が外周面に設けられる。本実施形態では直径15mm程度の大きさの注入孔1201が深さ方向に3.0m程度の間隔で複数設けられ、多段に注入が行えるようになっている。
注入管120では、注入孔1201を覆うように筒状のカバー121が設けられる。カバー121には例えばゴムチューブが用いられる。本実施形態では複数のカバー121が各注入孔1201の位置にそれぞれ取付けられる。
カバー121は、土砂や後行エレメントのコンクリートなどの注入管内への流入防止、および隙間22に注入した注入材の逆流防止などのために設けられる。一方で、注入管120の注入孔1201から出た注入材を隙間22に注入できるように、カバー121にはスリット1211が設けられる。
注入管120は、鉄筋籠100aの地下タンク10(地下構造物)側に当たる部分のみで設置している。地下タンク10側とは、図1では左側に対応し、図2(a)および後述する図3〜図11では上側に対応する。これと反対の、図1の右側、図2(a)および図3〜図11の下側は地盤側というものとする。
(3.地中連続壁30aの構築)
本実施形態では、地中連続壁30aの構築時、前記と同様、図3(a)に示すように地盤を掘削して形成した掘削溝20に鉄筋籠100aを挿入した後、図3(b)に示すように当該掘削溝20にコンクリート31を打設して充填する。これにより、鉄筋籠100aをコンクリート31に埋設した先行エレメント301aが構築される。
その後、図3(c)に示すように先行エレメント301aの側方に掘削溝を形成して当該掘削溝に鉄筋籠200を挿入し、鉄筋籠200の周囲にコンクリート31を打設して充填する。これにより、鉄筋籠200をコンクリート31に埋設した後行エレメント302aが構築される。
この時、前記と同様、先行エレメント301aと後行エレメント302aの接続部近傍において、押え板113の外側の先行エレメント301aの隅部に略三角形状の隙間22が生じる。本実施形態では、注入管120を利用して隙間22に注入材を注入し、これを埋めて前記した閉塞部23とする。
本実施形態では、図2(c)に示す内管130を注入管120に挿入して注入材の注入を行う。内管130の下端部には孔1301が設けられる。孔1301は直径15mm程度の大きさであり、孔1301の上下にはパッカー131(袋体)が設けられる。
図2(d)に示すように、上下のパッカー131の間に注入孔1201が位置するように、内管130を注入管120内に挿入する。そして、空気を送り込むなどしてパッカー131を膨張させて注入管120の内壁に密着させ、この状態でモルタルやセメントミルク等の注入材を内管130から高圧で注入する。注入材は孔1301から送出され、注入管120の注入孔1201を通り、カバー121のスリット1211から外部に出て、先行エレメント301aの隅部の隙間22に注入される。
本実施形態では、この後パッカー131の圧を抜いて収縮させ、内管130を下に移動させて上記と同様の手順で下段の注入孔1201から注入材の注入を行う。この作業を繰り返し、前記した閉塞部23の範囲全体に注入材の注入を行う。
こうして図3(d)および図1に示すように、注入材により先行エレメント301aの隅部の隙間22が埋められて閉塞部23が形成される。本実施形態では先行エレメント301aの地下タンク10側の隅部の隙間22のみ埋められており、地盤側の隙間22には注入材が注入されないが、これは、地盤側の隙間22に水道が残っても地中連続壁30aの内部の掘削や躯体構築への影響はないためである。これにより作業を簡略化できるが、地盤側の隙間22を同様の方法で埋めて閉塞部とすることも可能である。
以上説明したように、本実施形態では、地中連続壁30aの不透水層21に対応する深さにおいて先行エレメント301aの隅部の隙間22を埋めて閉塞部23とすることで、隙間22を水道とした漏水が起こるのを防止することができ、地中連続壁30aの内部において、地下タンク10の構築時の地盤掘削や躯体構築が容易にできるようになる。
また本実施形態では、予め鉄筋籠100aに設けた注入管120を利用して注入材を注入することで、先行エレメント301aの隅部に生じた略三角形状の隙間22を注入材によって埋めることができる。これにより、後からボーリングを行って隙間22に注入管を挿入する空間を確保するなどの手間も掛からず、先行エレメント301aの隅部の隙間22を容易に埋めることができる。注入管120は鉄筋籠100aの隅部近傍に設けているので、その近くにある隙間22を注入材によって確実に埋めることができる。
さらに、本実施形態では注入管120の注入孔1201の周囲にスリット付きのカバー121を設けておくことで、土砂等の注入管内部への流入、注入材の逆流などを防ぎつつ、注入材の注入を行うことができる。
また、内管130を注入管120内に挿入し、内管130の孔1301の上下のパッカー131を注入管120の内壁に密着させた状態で内管130から注入材を注入することで、注入材が上下に逃げることが無く、高圧で確実な注入を行うことができる。内管130は繰り返し使用でき、また注入管120の内部を洗浄しておけば、注入が不十分な場合に再注入も可能である。
しかしながら、本発明はこれに限らない。以下、本発明の別の例を第2〜第5の実施形態として説明する。各実施形態はそれまでに説明した実施形態と異なる点について主に説明し、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、先行エレメントの隅部を埋めるのに利用する閉塞用治具として、鉄筋籠に予め取付けたモルタルバッグ(袋体)を用いる点で第1の実施形態と異なる。
すなわち、本実施形態では、図4に示すように、鉄筋籠100bの平面の隅部近傍において、略L字状断面を有するL形鋼140の当該L字の一端を鋼板111に取付け、L形鋼140と鋼板111とで略U字状に囲まれた空間にモルタルバッグ150を設ける。
L形鋼140およびモルタルバッグ150は、前記と同様、鉄筋籠100bの地下タンク10側に当たる部分のみで設置している。またモルタルバッグ150は鉄筋籠100bにおいて閉塞部23に対応する深さの範囲に設けられ、図示しない注入管(不図示)が挿入される。
本実施形態では、地中連続壁30aの先行エレメントの構築時、図5(a)に示すように地盤を掘削して形成した掘削溝20に鉄筋籠100bを挿入する。そして、注入管を介してモルタルバッグ150に早強モルタル等の充填材を充填し、図5(b)に示すようにモルタルバッグ150を外側に膨らませて掘削溝20の内壁に略当接させる。これにより、先行エレメントのコンクリート打設前に先行エレメントの隅部を先に埋めて閉塞部23を形成しておく。
その後、1日程度おいて先行エレメントのコンクリートを前記と同様に打設して先行エレメントを構築する。以下前記と同様の手順で後行エレメントを構築すると、地中連続壁30aが形成される。
本実施形態では、モルタルバッグ150に充填材を充填することで、先行エレメントの隅部を容易に埋めることができ、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また予め鉄筋籠100bに取付けたモルタルバッグ150を用いることで、先行エレメントのコンクリート打設に先行して隅部を埋めることが可能である。モルタルバッグ150は鋼板111から後行エレメント側に若干出る形に膨らむ可能性もあるが、この部分は後行エレメントのコンクリート打設によって充填されるので特に問題は生じない。
なお、不透水層21の範囲のみでモルタルバッグ150を膨らませて先行エレメントの隅部を埋めることも可能である。それ以外の土層範囲では、例えばモルタルバッグ150を小さな径に製作するか、あるいは注入管を通すスペースを残して封じておけばよい。これは後述する第3の実施形態でも同様である。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、第2の実施形態と同様、先行エレメントの隅部を埋めるのに利用する閉塞用治具としてモルタルバッグを用いる例であるが、本実施形態ではモルタルバッグを前記の押え板113に取付けて用いる。
すなわち、本実施形態では、図6に示すように、鉄筋籠100cの平面の隅部近傍において、押え板113の外側にモルタルバッグ160が設けられる。前記と同様、モルタルバッグ160は鉄筋籠100cの地下タンク10側に当たる部分のみで設置している。またモルタルバッグ160は鉄筋籠100cにおいて閉塞部23に対応する深さの範囲に設けられ、図示しない注入管(不図示)が挿入される。
本実施形態では、地中連続壁30aの先行エレメントの構築時、図7(a)に示すように地盤を掘削して形成した掘削溝20に鉄筋籠100cを挿入する。そして、図7(b)に示すように前記と同様にコンクリート31を掘削溝20に打設して充填し、先行エレメント301aを構築する。その後、図7(c)に示すように先行エレメント301aの側方に掘削溝を形成して当該掘削溝に鉄筋籠200を挿入し、鉄筋籠200の周囲にコンクリート31を打設して後行エレメント302aを構築する。
この時、第1の実施形態と同様、先行エレメント301aと後行エレメント302aの接続部近傍において、押え板113の外側の先行エレメント301aの隅部に略三角形状の隙間22が生じる。本実施形態では、注入管を介してモルタルバッグ160にモルタル等の充填材を充填し、図7(d)に示すようにモルタルバッグ160を外側に膨らませて掘削溝20の内壁に略当接させる。これにより先行エレメント301aの隅部の隙間22を埋めて閉塞部23とする。
本実施形態でも、モルタルバッグ160を用いることで、容易に先行エレメント301aの隅部を埋めることができ、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態では充填材の高圧注入によってモルタルバッグ160を鋼板111と掘削溝20の内壁に強く接触させることでかなりの摩擦力を期待でき、下方からの水圧によってモルタルバッグ160が不透水層21の上方に抜け出たりすることも無い。これは第2の実施形態でも同様である。
また、本実施形態では、後行エレメント302aのコンクリート打設後に、先行エレメント301aの隅部に生じた略三角形状の隙間22を埋めることができるが、先行エレメント301aのコンクリート打設後、後行エレメント302aのコンクリート打設前にモルタルバッグ160に充填を行い、先行エレメント301aの隅部を埋めておくことも可能である。第2の実施形態のように先行エレメント301aのコンクリート打設前に先行エレメント301aの隅部を埋めておく場合も含め、いつ隅部を埋めるかは作業性や工期等を勘案して適宜定めることができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、先行エレメントの隅部を埋めるのに利用する閉塞用治具として、鉄筋籠に予め設けられた可動部を用いる点で第1の実施形態と異なる。
すなわち、本実施形態では、図8に示すように、鉄筋籠100dの平面の隅部近傍において、可動部として、略L字状断面を有するL形金具170(スライド部材)の当該L字の一辺を鋼板111に取付け、鋼板111から内側に突出するL形金具170の端部に土木シート112を取付ける。L形金具170は、鉄筋籠100dの地下タンク10側に当たる部分のみで設置している。またL形金具170は鉄筋籠100dにおいて閉塞部23に対応する深さの範囲に設けられる。
L形金具170は、鉄筋籠100dの幅方向にスライド可能に設けられる。スライド機構は特に限定されないが、例えばL形金具170の上下複数箇所に上記幅方向の長孔を設け、L形金具170側から頭付きのボルトを各長孔に通し、その端部をナット等で鋼板111に取付けておく。
本実施形態では、地中連続壁30aの先行エレメントの構築時、図9(a)に示すように地盤を掘削して形成した掘削溝20に鉄筋籠100dを挿入する。そして、図9(b)に示すようにコンクリート31を前記と同様に掘削溝20に打設して充填し、先行エレメント301aを構築する。
この時、コンクリート31の打設圧によって土木シート112が外側に膨らむのに応じて、L形金具170が掘削溝20の地下タンク10側の内壁に向かって押し出され、例えば20〜30mm程度移動して当該内壁に略当接する。そのため、先行エレメント301aの隅部はL形金具170の内側のコンクリート31によって埋められて閉塞部23となり、ほとんど隙間は生じない。以下前記と同様の手順で後行エレメントを構築すると、地中連続壁30aが形成される。
このように、本実施形態では、先行エレメント301aのコンクリート打設時に土木シート112とともにL形金具170が移動して掘削溝20の内壁に略当接することにより、L形金具170の内側の先行エレメント301aの隅部をコンクリート31によって埋めることができる。そのため、当該隅部に隙間が生じて水道となることはなく、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態は、第4の実施形態と同様、先行エレメントの隅部を埋めるのに利用する閉塞用治具として、鉄筋籠に予め設けられた可動部を用いる例であるが、本実施形態ではこの可動部として掘削溝20の内壁に向かって回転するものを用いる。
すなわち、本実施形態では、図10に示すように、鉄筋籠100eの平面の隅部近傍において、可動部として、略J字状断面を有するJ形金具180(回転部材)の当該J字の一端を蝶番190によって鋼板111に取付け、他端に土木シート112を取付ける。J形金具180は蝶番190を中心として平面において回転可能である。J形金具180は鉄筋籠100eの地下タンク10側に当たる部分のみで設置され、また鉄筋籠100eにおいて閉塞部23に対応する深さの範囲に設けられる。
本実施形態では、地中連続壁30aの先行エレメントの構築時、図11(a)に示すように地盤を掘削して形成した掘削溝20に鉄筋籠100eを挿入する。そして、図11(b)に示すようにコンクリート31を前記と同様に掘削溝20に打設して充填し、先行エレメント301aを構築する。
この時、コンクリート31の打設圧によって土木シート112が外側に膨らむのに応じて、J形金具180が蝶番190を中心として掘削溝20の地下タンク10側の内壁に向かって回転し、当該内壁に略当接する。そのため、先行エレメント301aの隅部はJ形金具180の内側のコンクリート31によって埋められて閉塞部23となり、ほとんど隙間は生じない。以下前記と同様の手順で後行エレメントを構築すると、地中連続壁30aが形成される。
このように、本実施形態でも、先行エレメント301aのコンクリート打設時に土木シート112とともにJ形金具180が移動して掘削溝20の内壁に略当接することにより、J形金具180の内側の先行エレメント301aの隅部をコンクリート31によって埋めることができ、第1の実施形態と同様の効果が得られる。可動部として本実施形態のような回転部材を用いるか前記のようなスライド部材を用いるかは作業性その他に応じて適宜定めることができる。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10;地下タンク
11;底版
12;側壁
13;鋼製屋根
20;掘削溝
21;不透水層
22;隙間
23;閉塞部
30、30a;地中連続壁
31;コンクリート
100、100a、100b、100c、100d、100e、200;鉄筋籠
101、102;鉄筋
103;タイロッド
111;鋼板
112;土木シート
113;押え板
120;注入管
121;カバー
130;内管
131;パッカー
140;L形鋼
150、160;モルタルバッグ
170;L形金具
180;J形金具
190;蝶番
301、301a;先行エレメント
302、302a;後行エレメント
1201;注入孔
1211;スリット
1301;孔

Claims (19)

  1. 地盤の掘削溝に、妻部に仕切板を設けた鉄筋籠を挿入してコンクリートを打設し、地中連続壁の先行エレメントを構築する工程と、
    前記先行エレメントの側方の掘削溝にコンクリートを打設して地中連続壁の後行エレメントを構築する工程により、
    下端が地盤の不透水層を越える深さに達するように地中連続壁を構築し、
    前記地中連続壁を構築する際、
    前記不透水層に対応する深さにおいて、前記先行エレメントと前記後行エレメントの接続部近傍に位置する前記先行エレメントの隅部を、前記先行エレメントの鉄筋籠の隅部近傍に予め設けられた閉塞用治具を利用して埋めることを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  2. 前記地中連続壁は、地下構造物を囲う位置に筒状に設けられ、
    前記先行エレメントの前記地下構造物側の隅部のみが前記閉塞用治具を用いて埋められることを特徴とする請求項1記載の地中連続壁の構築方法。
  3. 前記閉塞用治具は、前記先行エレメントの隅部に注入材を注入するための注入孔を有する注入管であり、
    前記注入管から当該隅部に注入材を注入して当該隅部を埋めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地中連続壁の構築方法。
  4. スリットを有するカバーが前記注入孔を覆うように設けられることを特徴とする請求項3記載の地中連続壁の構築方法。
  5. 前記先行エレメントの隅部に注入材を注入する際、
    孔を有し、且つ前記孔の上下に袋体を設けた内管を前記注入管に挿入し、
    上下の前記袋体を膨張させて前記注入管の内壁に密着させ、
    前記内管の孔から送出した注入材を前記注入孔から前記先行エレメントの隅部に注入することを特徴とする請求項3または請求項4記載の地中連続壁の構築方法。
  6. 前記閉塞用治具は袋体であり、
    前記袋体に充填材を充填して前記先行エレメントの隅部を埋めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地中連続壁の構築方法。
  7. 前記鉄筋籠の隅部近傍において、前記仕切板に、前記鉄筋籠の長さ方向のシートおよび前記シートの外側の押え板が取付けられ、
    前記袋体は、前記押え板の外側に設けられることを特徴とする請求項6記載の地中連続壁の構築方法。
  8. 前記閉塞用治具は、前記鉄筋籠の隅部近傍に設けられた可動部であり、
    前記先行エレメントのコンクリートの打設時に、前記可動部が前記掘削溝の内壁に略当接し、前記可動部の内側の当該コンクリートによって前記先行エレメントの隅部が埋められることを特徴とする請求項1または請求項2記載の地中連続壁の構築方法。
  9. 前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記鉄筋籠の幅方向にスライド可能なスライド部材であり、
    前記スライド部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられることを特徴とする請求項8記載の地中連続壁の構築方法。
  10. 前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記掘削溝の内壁に向かって回転可能な回転部材であり、
    前記回転部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられることを特徴とする請求項8記載の地中連続壁の構築方法。
  11. 地盤の掘削溝に構築された隣接する複数のエレメントを有する地中連続壁であって、
    前記地中連続壁の下端は地盤の不透水層を越える深さに達し、
    一方の前記エレメントは、地盤の掘削溝に充填されたコンクリートに、妻部に仕切板を設けた鉄筋籠が埋設されて構成され、
    他方の前記エレメントは、前記一方のエレメントの側方の掘削溝にコンクリートが充填されて構築され、
    前記不透水層に対応する深さにおいて、両エレメントの接続部近傍に位置する前記一方のエレメントの隅部が埋められており、
    前記一方のエレメントの鉄筋籠の隅部近傍に、前記一方のエレメントの隅部を埋めるための閉塞用治具が設けられたことを特徴とする地中連続壁。
  12. 前記地中連続壁は、地下構造物を囲う位置に筒状に設けられ、
    前記一方のエレメントの前記地下構造物側の隅部のみが埋められたことを特徴とする請求項11記載の地中連続壁。
  13. 前記閉塞用治具は、前記一方のエレメントの隅部に注入材を注入するための注入孔を有する注入管であり、
    当該隅部が注入材により埋められたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の地中連続壁。
  14. スリットを有するカバーが前記注入孔を覆うように設けられたことを特徴とする請求項13記載の地中連続壁。
  15. 前記閉塞用治具は袋体であり、
    前記一方のエレメントの隅部が、充填材が充填された前記袋体により埋められたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の地中連続壁。
  16. 前記鉄筋籠の隅部近傍において、前記仕切板に、前記鉄筋籠の長さ方向のシートおよび前記シートの外側の押え板が取付けられ、
    前記袋体は、前記押え板の外側に設けられたことを特徴とする請求項15に記載の地中連続壁。
  17. 前記鉄筋籠の隅部近傍に設けられた前記閉塞用治具である可動部が前記掘削溝の内壁に略当接し、
    前記可動部の内側の前記一方のエレメントのコンクリートによって前記一方のエレメントの隅部が埋められたことを特徴とする請求項11または請求項12記載の地中連続壁。
  18. 前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記鉄筋籠の幅方向にスライド可能なスライド部材であり、
    前記スライド部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられたことを特徴とする請求項17記載の地中連続壁。
  19. 前記可動部は、前記仕切板に取付けられた、前記掘削溝の内壁に向かって回転可能な回転部材であり、
    前記回転部材に前記鉄筋籠の長さ方向のシートが取付けられたことを特徴とする請求項17記載の地中連続壁。
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