JP6648998B2 - 横架材 - Google Patents

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Description

本発明は、梁、土台等の横架材に、柱の脚部や頭部を接合するための柱脚部・柱頭部接合構造に用いる横架材に関する。
例えば軸組工法による木造の住宅建築物等の建物において、梁、土台等の横架材に柱の脚部や頭部を接合するための金物として、ホールダウン金物や羽子板金物等が知られているが、これらの接合金物は、柱の側面に露出することになり、また取付け位置が柱の軸心とずれた位置となるため、例えば引抜き方向の荷重に対して、引抜き耐力が効率良く発揮されているとは言い難い。
一方、ドリフトピンを挿通させるピン挿通孔が形成されたほぞ棒金物を、柱や横架材に形成されたホゾ孔に挿入装着して、柱と横架材とに跨るように設置すると共に、柱や横架材の側面に形成されたピン打込み孔を介して、ピン挿通孔を貫通させてドリフトピンを打ち込むことによって、ほぞ棒金物を柱材の軸心に沿って配置した状態で、柱と横架材とを接合できるようにした接合構造が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1のほぞ棒金物を用いた接合構造では、柱と横架材の双方に、ほぞ棒金物のピン挿通孔を貫通させてドリフトピンを打ち込むことによって、打ち込まれたドリフトピンによって所望の引抜き耐力が得られるようになっているが、ほぞ棒金物を、各々の接合箇所における横架材の引抜き耐力等の相違に応じて、細かい種類に設定することが難しく、特に、単一の横架材における、柱の脚部や頭部との複数の接合箇所で、要求される引抜き耐力が各々異なる場合には、このような引抜き耐力の相違に対応させることは困難である。
このようなことから、横架材を上下方向に貫通して埋め込まれるジョイントパイプ金物と、ジョイントパイプ金物に一端側が挿入装着され、他端側が横架材の上面又は下面から突出した状態で設置されるホゾ棒金物とを含むセット金物を用いることで、単一の横架材における複数の接合箇所で、要求される引抜き耐力が各々異なる場合にも対応できるようにした、柱脚部・柱頭部接合構造も開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2の柱脚部・柱頭部接合構造では、要求される引抜き耐力である、横架材と柱との接合強度に応じて、異なる長さのホゾ棒金物を使用すると共に、横架材の上面又は下面から突出するホゾ棒金物の突出長さを異ならせることで、要求される各々の接合強度に対応できるようになっている。
特開2003−155780号公報 特開2013−136926号公報
しかしながら、特許文献2の柱脚部・柱頭部接合構造では、プレカット工場等において、予め横架材にセット金物を取り付けておき、施工現場では、横架材から立設させた柱の側面からドリフトピンを打ち込むだけの簡易な作業によって、効率良く横架材に柱の脚部や頭部を接合できるようにする場合には、横架材の上面又は下面からホゾ棒金物が突出する部分の長さが大きくなっていると、横架材をトラック等に積み込んで施工現場まで搬送する際に、ホゾ棒金物の突出した部分が邪魔になって、搬送時における積載効率が低下することで、建設コストが増加することになる。
また、横架材と柱との接合強度に応じて、単一の横架材の複数の接合箇所に、複数のホゾ棒金物が、横架材の上面又は下面から突出する長さを異ならせて取り付けられている場合には、最も長く突出するホゾ棒金物の突出長さを基準として、横架材を積み込む必要があるので、同様に搬送時における積載効率が低下することになる。
本発明は、横架材の上面又は下面から突出する部分の接合金物の突出長さを短く揃えて、搬送時における積載効率を向上させることのできる柱脚部・柱頭部接合構造、及び該接合構造に用いる横架材を提供することを目的とする。
本発明は、土台等の横架材に、柱の脚部や頭部を接合するための、前記横架材に埋設固定される横架材側接合金物と、前記柱の脚部又は頭部に埋設固定される筒状の柱側接合金物とを用いた柱脚部・柱頭部接合構造に用いる、複数の前記横架材側接合金物が固定された前記横架材であって、複数本の前記柱が、接合強度を異ならせた状態で、上面又は下面に接合されるようになっており、各々の接合箇所に埋設固定された前記横架材側接合金物は、当該横架材に埋設される埋設固定部と、当該横架材の上面又は下面から突出する棒状接合突出部とを含んで構成されており、各々の前記埋設固定部は、前記柱との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材を、側面から前記埋設固定部に設けられた挿通孔に向けて取り付けることによって固定されていると共に、前記棒状接合突出部は、上面又は下面から所定の高さに配設される位置に、固定ピンを貫通させる横架材側貫通孔を備えており、各々の接合箇所に埋設固定された前記横架材側接合金物は、前記棒状接合突出部が上面又は下面から突出する高さを揃えると共に、前記埋設固定部の長さ及び前記挿通孔に向けて取り付けられる前記線状固定部材の本数を、前記柱との接合強度に応じて変化させた状態で、固定されている横架材を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明の横架材は、前記固定ピンが、ドリフトピンであることが好ましい。
また、本発明の横架材は、前記線状固定部材が、ドリフトピンであることが好ましい。
さらに、本発明の横架材は、前記横架材側接合金物が、前記埋設固定部を形成する筒状部材と、該筒状部材の内径と同様の外径を備える棒状部材との2部材によって形成されており、前記棒状部材が、一端部側を前記筒状部材の内部に挿入して固定されることで、他端部側を前記棒状接合突出部として前記横架材の上面又は下面から突出させた状態で、前記横架材に取り付けられていることが好ましい。
さらにまた、本発明の横架材は、前記柱の脚部又は頭部に埋設固定される前記柱側接合金物が、前記柱の下端面又は上端面に開口端面を臨ませた状態で前記柱の脚部又は頭部に埋設固定されており、前記柱の下端面又は上端面から所定の高さに配設される位置に、前記固定ピンを貫通させる柱側貫通孔を備えると共に、前記柱の側面から、前記柱側貫通孔の上方又は下方の部分に設けられた挿通孔に向けて、前記接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材を取り付けることによって、前記柱に固定されており、前記柱脚部・柱頭部接合構造は、各々の前記柱に固定された筒状の前記柱側接合金物の中空内部に、各々の前記横架材側接合金物の前記棒状接合突出部を挿入して、当該横架材の上面又は下面から前記柱を上方又は下方に立設させた状態で、合致させた前記柱側貫通孔及び前記横架材側貫通孔に向けて、各々の前記柱の側面から、各々の前記横架材側接合金物の前記棒状接合突出部及び前記柱側接合金物を貫通して前記固定ピンを打ち込むことによって、一体化された複数の前記横架材側接合金物と前記柱側接合金物を介して、当該横架材に複数本の前記柱の脚部や頭部を接合することによって構成されていることが好ましい
本発明の柱脚部・柱頭部接合構造又は横架材によれば、横架材の上面又は下面から突出する部分の接合金物の突出長さを短く揃えて、搬送時における積載効率を向上させることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る柱脚部・柱頭部接合構造の構成を説明する透視分解斜視図である。 図1のA部において、固定ピンを打ち込んで一体化された横架材側接合金物及び柱側接合金物を介して、横架材に柱を接合した状態を説明する透視斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る柱脚部・柱頭部接合構造の構成を説明する、(a)は図1のA部におけるa−a線断面図、(b)は図1のA部におけるb−b線断面図である。 横架材側接合金物の他の形態を例示する透視分解斜視図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る柱脚部・柱頭部接合構造10は、図1及び図2に示すように、例えば柱11の柱脚部11aを、横架材12として例えば梁の上面12aに立設させた状態で接合するための構造として用いられる。本実施形態では、柱11と梁12との接合部は、柱11の側面に梁12が接合されるのではなく、梁12の上面12aから柱11が垂直に立設する、梁勝ち接合部となっている。また、本実施形態では、梁12の上面12aから立設して、引抜き耐力(柱11と梁12との接合強度)の異なる複数本の柱11が、接合金物13,15を用いて接合されるようになっている。本実施形態の柱脚部・柱頭部接合構造10は、横架材である梁12に、予めプレカット工場等において、横架材側接合金物13を取り付けておく際に、横架材側接合金物13の、梁12の上面12aから突出する部分の高さh1(図3(a)、(b)参照)を、所定の短い高さに揃えることで、搬送時における積載効率を向上させることができるようになっている。
そして、本実施形態の柱脚部・柱頭部接合構造10は、横架材である梁12に、柱11の脚部11aを接合するための接合構造であって、梁12に埋設固定された横架材側接合金物13における、梁12の上面から上方に突出する部分である棒状接合突出部14を、柱11の下端面に開口端面を臨ませた状態で柱11の脚部11aに埋設固定された、筒状の柱側接合金物15の中空内部に挿入し、柱11の側面から横架材側接合金物13の棒状接合突出部14及び柱側接合金物15を貫通して固定ピンである例えばドリフトピン16aを打ち込むことによって、梁12に柱11の脚部12aを接合するようになっている。
横架材側接合金物13は、梁12に埋設される埋設固定部13aと、梁12の上面から突出する棒状接合突出部14と含んで構成されており、埋設固定部13aは、梁12と柱11との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材として、例えばドリフトピン16bを、梁12の側面から、埋設固定部13aに複数設けられた挿通孔13bに向けて例えば60mm程度のピッチで打ち込むことにより取り付けることによって、梁12に固定されていると共に、棒状接合突出部14は、横架材の上面から所定の高さh2(図3(a)、(b)参照)に配設される位置に、固定ピンである例えばドリフトピン16aを貫通させる横架材側貫通孔14aを備えている。
筒状の柱側接合金物15は、柱11の下端面11bから所定の高さh2(図3(a)、(b)参照)に配設される位置に、固定ピンである例えばドリフトピン16aを貫通させる柱側貫通孔15aを備えると共に、柱11の側面から、柱側貫通孔15aの上方の部分に複数設けられた挿通孔15bに向けて、梁12と柱11との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材として、例えばドリフトピン16cを、例えば30mm程度のピッチで打ち込むことにより取り付けることによって、柱11に固定されている。
柱11に固定された筒状の柱側接合金物の15中空内部に、横架材側接合金物13の棒状接合突出部14を挿入して、梁12の上面から柱11を上方に立設させた状態で、合致させた柱側貫通孔15a及び横架材側貫通孔14aに向けて、柱11の側面から固定ピンである例えばドリフトピン16aを打ち込むことによって、一体化された横架材側接合金物13と柱側接合金物15を介して、梁12に柱11の脚部11aを接合するようになっている(図2参照)。
本実施形態では、横架材としての梁12は、図1〜図3に示すように、例えば幅105mm程度、高さ300mm程度の大きさの、縦長の矩形の断面形状を有する木製の角材からなる。梁12には、これの上面12aから下方に穿孔されて、横架材側接合金物13の埋設固定部13aを嵌め込むための、埋設固定部13aの外径と同様の、例えば28mm程度の内径の円形断面を有する複数の嵌込み孔(図示せず)が、柱11を立設させる部分に形成されている。
また、梁材12の側面には、パイプ嵌込み孔と対応する部分に、当該側面からパイプ嵌込み孔に向けて穿孔された、例えばドリフトピン16bを打ち込んで取り付けるための打込み孔(図示せず)が、両側の側面を貫通すると共に、縦方向に所定の間隔をおいて複数箇所に開口形成されている。
本実施形態では、梁12の上面から垂直に立設して接合される柱11は、例えば縦横105mm程度の大きさの正方形の断面形状を有する木製の角材からなる。柱11には、柱脚部11aの下端面11bの中央部分に開口すると共に、軸方向に穿孔形成された、金物装着孔(図示せず)が設けられている。金物装着孔は、筒状の柱側接合金物15の外径と同様の、例えば35mm程度の内径の円形断面を有するように形成されている。この金物装着孔には、筒状の柱側接合金物15が、ぴったりと嵌め込まれるようにして装着される。柱11の柱脚部11aには、各一対の対向する側面の間を貫通するようにして、当該側面から金物装着孔に向けて穿孔された、例えばドリフトピン16cを打ち込んで取り付けるための打込み孔(図示せず)が、縦方向に所定の間隔をおいて複数箇所に開口形成されている。柱11の柱脚部11aには、下端面11bから所定の高さ位置に、合致させた柱側貫通孔15a及び横架材側貫通孔14aに向けて、柱11の側面から固定ピンとして例えばドリフトピン16aを打ち込むための打込み孔(図示せず)が、1箇所に開口形成されている。
梁12に埋設固定される横架材側接合金物13は、本実施形態では、例えば27mm程度の外径を有する、細長い有天円筒形状の棒状部材となっており、要求される柱11と梁12との異なる接合強度(引抜き耐力)に対応させた、第1、第2、及び第3の、長さが異なる3種類のものが用いられている(図1参照)。横架材側接合金物13は、各々、梁12の上面12aに開口して形成された嵌込み孔に嵌め込まれる埋設固定部13aと、梁12の上面から突出する棒状接合突出部14とを含んで構成されている。本実施形態では、長さが異なる第1、第2、及び第3の3種類の横架材側接合金物13は、その棒状接合突出部14を、所定の高さh1(図3参照)として、例えば90mm程度の短い高さで揃えた状態で、梁12の上面12aから突出させて設けられていると共に、棒状接合突出部14には、横架材12の上面12aから所定の高さh2(図3参照)として、例えば75mm程度の高さ位置にその中心を配置して、横架材側貫通孔14aが設けられている。
また、本実施形態では、長さが異なる第1、第2、及び第3の3種類の横架材側接合金物13は、要求される異なる接合強度に応じた異なる埋設長さで、埋設固定部13aを嵌込み孔に嵌め込んで、固定されている。すなわち、図1の中央部分に配置された最も長い横架材側接合金物13は、その埋設固定部13aの長さが、例えば270mm程度となっており、梁12と柱11との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材として、例えば4本のドリフトピン16bを、梁12の側面から、打込み孔を介して埋設固定部13aに設けられた挿通孔13bに向けて打ち込むことによって、梁12に固定されている。図1のA部に配置された中間の長の横架材側接合金物13は、その埋設固定部13aの長さが、例えば210mm程度となっており、梁12と柱11との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材として、例えば3本のドリフトピン16bを、梁12の側面から、打込み孔を介して埋設固定部13aに設けられた挿通孔13bに向けて打ち込むことによって、梁12に固定されている。図1のA部とは反対側の端部に配置された最も短い横架材側接合金物13は、その埋設固定部13aの長さが、例えば150mm程度となっており、梁12と柱11との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材として、例えば2本のドリフトピン16bを、梁12の側面から、打込み孔を介して埋設固定部13aに設けられた挿通孔13bに向けて打ち込むことによって、梁12に固定されている。
これらによって、本実施形態において用いる横架材12は、複数本の柱11が、接合強度を異ならせた状態で、上面12aに接合されるようになっており、各々の接合箇所に埋設固定された横架材側接合金物13は、棒状接合突出部14が上面12aから突出する高さh1を揃えると共に、埋設固定部の長さ13a及び挿通孔13bに向けて取り付けられる線状固定部材であるドリフトピン16bの本数を、柱11との接合強度に応じて変化させた状態で、固定されるようになっている。
脚部11aに埋設固定される柱側接合金物15は、図1〜図3に示すように、例えば28mm程度の内径を有する、円形状の断面形状を有する細長い筒状部材となっており、要求される柱11と梁12との異なる接合強度(引抜き耐力)に対応させた、第1、第2、及び第3の、長さが異なる3種類のものが用いられている(図1参照)。柱側接合金物15は、各々、下端開口縁部を柱11の下端面11bと面一に配置して、柱11の下端面11bに開口して形成された金物装着孔に、嵌め込まれるようにして固定される。本実施形態では、長さが異なる第1、第2、及び第3の3種類の柱側接合金物15には、柱11の下端面11bから所定の高さh2(図3参照)として、例えば75mm程度の高さ位置にその中心を配置して、柱側貫通孔15aが設けられている。
また、本実施形態では、長さが異なる第1、第2、及び第3の3種類の柱側接合金物15は、要求される異なる接合強度に応じた異なる埋設長さで金物装着孔に嵌め込んで、固定されている。すなわち、図1の中央部分に配置される柱11に取り付けられた、最も長い柱側接合金物15は、その長さが、例えば150mm程度となっており、梁12と柱11との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材として、例えば3本のドリフトピン16cを、柱11の側面から、打込み孔を介して挿通孔15bに向けて打ち込むことによって、柱11に固定されている。図1のA部に配置される柱11に取り付けられた、中間の長さの柱側接合金物15は、その長さが、例えば120mm程度となっており、梁12と柱11との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材として、例えば2本のドリフトピン16cを、柱11の側面から、打込み孔を介して挿通孔15bに向けて打ち込むことによって、柱11に固定されている。図1のA部とは反対側の端部に配置される柱11に取り付けられた、最も短い柱側接合金物15は、その長さが、例えば90mm程度となっており、梁12と柱11との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材として、例えば1本のドリフトピン16bを、柱11の側面から、打込み孔を介して挿通孔15bに向けて打ち込むことによって、柱11に固定されている。
さらに、本実施形態では、柱11の脚部11aにおける、埋設固定された柱側接合金物15を挟んだ両側に配置されて、補強用の一対の長ビス(皿ウッドスクリュー)17が、ねじ込まれるようにして取り付けられている。長ビス(皿ウッドスクリュー)17が取り付けられていることにより、柱11の脚部11aの柱側接合金物15が埋設された部分を、割れが生じないように、効果的に補強することが可能になる。
本実施形態の柱脚部・柱頭部接合構造10は、好ましくは予めプレカット工場等において、柱側接合金物15が精度良く取り付けられた上述の構成を備える柱11や、横架材側接合金物13が精度良く取り付けられた上述の構成を備える梁12を、施工現場に搬入し、施工現場においては、梁12を所定の箇所の架設した後に、柱11に固定された筒状の柱側接合金物の15中空内部に、横架材側接合金物13の棒状接合突出部14を挿入して、梁12の上面から柱11を上方に立設させた状態で、合致させた柱側貫通孔15a及び横架材側貫通孔14aに向けて、柱11の側面から固定ピンである例えばドリフトピン16aを打ち込むだけの簡易な作業によって形成されて、一体化された横架材側接合金物13と柱側接合金物15を介して、梁12に柱11の脚部11aを強固に且つ安定した状態で接合することが可能になる。
そして、本実施形態の柱脚部・柱頭部接合構造10によれば、梁12の上面から突出する部分である、横架材側接合金物13の棒状接合突出部14の突出長さを短く揃えて、搬送時における積載効率を向上させることが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、梁12に埋設固定された横架材側接合金物13は、埋設固定部13aと棒状接合突出部14とを含んで構成されており、埋設固定部13aは、要求される接合強度に応じた所定の本数のドリフトピン16bを打ち込んで、梁12に固定されていると共に、棒状接合突出部14は、梁12の上面12aから所定の高さh2に横架材側貫通孔14aを備えており、柱11の脚部11aに埋設固定された柱側接合金物15は、柱11の下端面11bから所定の高さh2に柱側貫通孔15aを備えると共に、柱側貫通孔15aよりも上方の部分に、要求される接合強度に応じた所定の本数のドリフトピン16cを打ち込んで柱11に固定されている。
これによって、横架材側貫通孔14aが設けられる、梁12の上面12aからの所定の高さh2や、これと同じ高さである、柱側貫通孔15aが設けられる、柱11の下端面11aからの所定の高さh2を、小さく抑えると共に、要求される接合強度の相違は、横架材側接合金物13の埋設固定部13aや、柱側接合金物15の柱側貫通孔15aよりも上方部分の、長さ及びドリフトピン16b、16cの本数を異ならせることによって調整できるので、例えば単一の梁12における複数の接合箇所で、複数の柱11を、要求される接合強度を異ならせた状態で接合する場合でも、横架材側接合金物13の棒状接合突出部14の、梁12の上面12aから突出する長さを短く揃えることが可能になって、搬送時における積載効率を向上させることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、横架材側接合金物の棒状接合突出部及び柱側接合金物を貫通して打ち込まれる固定ピンは、ドリフトピンである必要は必ずしもなく、ドリフトピンと同様の機能を備える、その他の固定ピンであっても良い。横架材と柱との接合強度に応じて、横架材側接合金物や柱側接合金物を固定するための線状固定部材は、ドリフトピンである必要は必ずしも無く、例えば挿通孔に形成された雌ネジに螺着することが可能な雄ネジボルト等の、その他の線状固定部材であっても良い。
また、本発明の柱脚部・柱頭部接合構造は、横架材に柱の頭部を接合するための構造として用いることもできる。すなわち、横架材に埋設固定された横架材側接合金物における、横架材の下面から下方に突出する棒状接合突出部を、柱の上端面に開口端面を臨ませた状態で柱の頭部に埋設固定された、筒状の柱側接合金物の中空内部に挿入し、柱の側面から横架材側接合金物の棒状接合突出部及び柱側接合金物を貫通して固定ピンを打ち込むことによって、横架材に柱の頭部を接合するようにしても良い。
さらに、例えば図4に示すように、横架材側接合金物13’は、埋設固定部13a’を形成する筒状部材18と、この筒状部材18の内径と同様の外径を備える棒状部材19との2部材によって形成されており、棒状部材19が、一端部側を筒状部材18の内部に挿入して固定されることで、他端部側を前記棒状接合突出部14’として横架材12’の上面又は下面から突出させた状態で、横架材12’に取り付けられるようになっていても良い。
10 柱脚部・柱頭部接合構造
11 柱
11a 柱脚部
11b 下端面
12,12’ 横架材(梁)
12a 上面
13,13’ 横架材側接合金物
13a,13a’ 埋設固定部
13b 挿通孔
14,14’ 棒状接合突出部
14a 横架材側貫通孔
15 柱側接合金物
15a 柱側貫通孔
15b 挿通孔
16a 固定ピン(ドリフトピン)
16b,16c 線状固定部材(ドリフトピン)
17 長ビス(皿ウッドスクリュー)
18 筒状部材
19 棒状部材

Claims (5)

  1. 梁、土台等の横架材に、柱の脚部や頭部を接合するための、前記横架材に埋設固定される横架材側接合金物と、前記柱の脚部又は頭部に埋設固定される筒状の柱側接合金物とを用いた柱脚部・柱頭部接合構造に用いる、複数の前記横架材側接合金物が固定された前記横架材であって、
    複数本の前記柱が、接合強度を異ならせた状態で、上面又は下面に接合されるようになっており、各々の接合箇所に埋設固定された前記横架材側接合金物は、当該横架材に埋設される埋設固定部と、当該横架材の上面又は下面から突出する棒状接合突出部とを含んで構成されており、各々の前記埋設固定部は、前記柱との接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材を、側面から前記埋設固定部に設けられた挿通孔に向けて取り付けることによって固定されていると共に、前記棒状接合突出部は、上面又は下面から所定の高さに配設される位置に、固定ピンを貫通させる横架材側貫通孔を備えており、
    各々の接合箇所に埋設固定された前記横架材側接合金物は、前記棒状接合突出部が上面又は下面から突出する高さを揃えると共に、前記埋設固定部の長さ及び前記挿通孔に向けて取り付けられる前記線状固定部材の本数を、前記柱との接合強度に応じて変化させた状態で、固定されている横架材。
  2. 前記柱の脚部又は頭部に埋設固定される前記柱側接合金物は、前記柱の下端面又は上端面に開口端面を臨ませた状態で前記柱の脚部又は頭部に埋設固定されており、前記柱の下端面又は上端面から所定の高さに配設される位置に、前記固定ピンを貫通させる柱側貫通孔を備えると共に、前記柱の側面から、前記柱側貫通孔の上方又は下方の部分に設けられた挿通孔に向けて、前記接合強度に応じた所定の本数の線状固定部材を取り付けることによって、前記柱に固定されており、
    前記柱脚部・柱頭部接合構造は、各々の前記柱に固定された筒状の前記柱側接合金物の中空内部に、各々の前記横架材側接合金物の前記棒状接合突出部を挿入して、当該横架材の上面又は下面から前記柱を上方又は下方に立設させた状態で、合致させた前記柱側貫通孔及び前記横架材側貫通孔に向けて、各々の前記柱の側面から、各々の前記横架材側接合金物の前記棒状接合突出部及び前記柱側接合金物を貫通して前記固定ピンを打ち込むことによって、一体化された複数の前記横架材側接合金物と前記柱側接合金物を介して、当該横架材に複数本の前記柱の脚部や頭部を接合することによって構成されている請求項1記載の横架材
  3. 前記固定ピンは、ドリフトピンである請求項1又は2記載の横架材
  4. 前記線状固定部材は、ドリフトピンである請求項1〜3のいずれか1項記載の横架材
  5. 前記横架材側接合金物は、前記埋設固定部を形成する筒状部材と、該筒状部材の内径と同様の外径を備える棒状部材との2部材によって形成されており、前記棒状部材が、一端部側を前記筒状部材の内部に挿入して固定されることで、他端部側を前記棒状接合突出部として上面又は下面から突出させた状態で取り付けられている請求項1〜4のいずれか1項記載の横架材
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