JP6647894B2 - 樹脂部品の係止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂部品に設けられた係止爪を相手部品に設けられた係止部に引掛けて係止する樹脂部品の係止構造に関する。
下記特許文献1の第10図〜第12図には、リヤルーフレールとコーナージョイントを連結するための連結具が記載されている。この連結具では、コーナージョイントが固定される基体の先端面に、首部(腕部)が一体に突設されている。この首部の一面先端部には、先側がテーパー面をなす係合爪が一体に突設されており、当該係合爪がリヤルーフレールの係合孔に挿入される。この係合爪は、首部の基端側を向く面が上記係合孔の縁部に対して垂直な垂直面とされており、当該垂直面が上記係合孔の縁部と係合(接触)する。
下記特許文献2には、カバー体と樹脂製品との取付構造が記載されている。この取付構造では、カバー体としてのマスクが平板部と該平板部に突設された複数の係止爪とを有しており、樹脂製品としてのフロントバンパープロテクターに設けられた開口の縁部に上記複数の係止爪が係合する。各係止爪の先端側には、断面三角形状の爪部が形成されている。この爪部は、係止爪の基端側(平板部側)を向く面が上記開口の縁部に対して傾斜した傾斜面とされており、当該傾斜面が上記開口の縁部と係合(接触)する。
実用新案登録第2514681号公報 特許第3112152号公報
上記特許文献1に記載された連結具では、首部の係合爪(以下、「爪部」と称する)に設けられた上記の垂直面がリヤルーフレールの係合孔の縁部と係合するため、リヤルーフレールから連結具を抜き去ろうとする力が作用した際に、首部を撓ませる分力が生じ難い。したがって、リヤルーフレールからの連結具の抜去力を大きく設定することができる。しかしながら、爪部が係合孔に確実に挿入されるようにするためには、上記垂直面と係合孔の縁部との間に多少の隙間を設定する必要があるため、爪部と係合孔の縁部との間にガタが生じてしまう。
一方、上記特許文献2に記載された取付構造では、マスクの係止爪に設けられた上記の傾斜面がフロントバンパープロテクターの開口の縁部と係合するため、当該開口の縁部と係止爪との間のガタを上記の傾斜面によって吸収することができる。しかしながら、フロントバンパープロテクターからマスクを抜き去ろうとする力が作用した際に、上記の傾斜面が係止爪を撓ませる分力を生じさせるため、フロントバンパープロテクターからのマスクの抜去力が小さくなってしまう。
本発明は上記事実を考慮し、係止爪の抜去力の確保とガタの吸収とを両立できる樹脂部品の係止構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る樹脂部品の係止構造は、係止爪が設けられた樹脂部品と、前記係止爪が引掛けられて係止される係止部が設けられた相手部品と、を備えた樹脂部品の係止構造であって、前記係止爪は、前記樹脂部品の本体部から延出された腕部と、前記腕部において延出方向と直交する方向を向く一面の先端側に突設され、前記腕部の基端側を向く係止面が前記係止部と接触する爪部と、を有し、前記係止面は、前記爪部の基端側に設けられ、前記爪部の先端側へ向かうほど前記腕部の先端側へ向かうように傾斜したガタ吸収面と、前記爪部の先端側に前記ガタ吸収面と連続して設けられ、前記ガタ吸収面よりも前記腕部の前記一面に対して直立した抜止面と、によって構成されており、前記抜止面における前記ガタ吸収面側の端部が前記係止部に接触した状態における前記係止爪の撓み角を前記一面と前記抜止面とのなす角の補角から減じた値が、前記ガタ吸収面の中間部が前記係止部に接触した状態における前記係止爪の撓み角を前記一面と前記ガタ吸収面とのなす角の補角から減じた値よりも大きくなるように設定されている。
請求項1に記載の樹脂部品の係止構造では、樹脂部品に設けられた係止爪が相手部品に設けられた係止部に引掛けられて係止される。係止爪は、樹脂部品から延出された腕部と、該腕部において延出方向と直交する方向を向く一面の先端側に突設された爪部とを有しており、該爪部において腕部の基端側を向く係止面が上記の係止部と接触する。この係止面は、爪部の基端側に設けられたガタ吸収面と、爪部の先端側に設けられた抜止面とによって構成されている。
ガタ吸収面は、爪部の先端側へ向かうほど腕部の先端側へ向かうように傾斜しているため、当該ガタ吸収面の傾斜によって係止爪と係止部との間のガタを吸収することができる。また、抜止面は、腕部の上記一面(先端側に爪部が突設された面)に対してガタ吸収面よりも直立している(切り立っている)。このため、当該抜止面が係止部と接触した状態では、ガタ吸収面が係止部と接触した状態よりも、係止爪の抜去力が増加する。これにより、係止爪の抜去力を確保することができる。
請求項2に記載の発明に係る樹脂部品の係止構造は、請求項1において、前記ガタ吸収面は、前記腕部の前記一面とのなす角が105度±5度の範囲内に設定されている。
請求項2に記載の樹脂部品の係止構造では、係止爪において腕部の一面(先端側に爪部が突設された面)と爪部のガタ吸収面とのなす角が105度±5度の範囲内に設定されている。つまり、腕部の上記一面を基準面(水平面)とした場合に、ガタ吸収面の傾斜角度(勾配)が75度±5度の範囲内に設定されている。これにより、ガタ吸収面の傾斜によって係止爪と係止部との間のガタを吸収しつつ、係止部とガタ吸収面とが接触した状態での係止爪の抜去力を高く確保することができる。
請求項3に記載の発明に係る樹脂部品の係止構造は、請求項1又は請求項2において、前記抜止面は、前記腕部の前記一面とのなす角が90度に設定されている。
請求項3に記載の樹脂部品の係止構造では、係止爪において腕部の一面(先端側に爪部が突設された面)と爪部の抜止面とのなす角が90度に設定されている。これにより、抜止面が設けられた爪部の先端側にアンダーカットとなる部位が形成されないようにすることができるので、係止爪の成形性を良好に確保することができると共に、抜止面が係止部と接触した状態での係止爪の抜去力を最大限に確保することができる。
請求項4に記載の樹脂部品の係止構造では、請求項1〜請求項3のいずれか1項において、前記腕部は、前記一面を構成する連結壁によって互いに連結されると共に前記樹脂部品の前記本体部から延出された第1の一対の側壁を備え、前記相手部品は、前記係止部によって互いに連結されると共に前記相手部品の本体部から延出された第2の一対の側壁を備え、前記第1の一対の側壁と前記第2の一対の側壁とは、接触又は近接した状態で対向して配置されている。
以上説明したように、本発明に係る樹脂部品の係止構造では、係止爪の抜去力の確保とガタの吸収とを両立できる。
本発明の実施形態に係る樹脂部品の係止構造が適用されて構成された樹脂ケースの斜視図である。 図1において符号Aした領域を図1とは異なる角度から見た斜視図である。 同樹脂ケースの正面図である。 図3のF4−F4線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 図4の一部を拡大して示す拡大断面図である。 係止部に対する爪部の係り代とガタ吸収代との関係について説明するための図5に対応した断面図である。 ガタ吸収面における抜止面とは反対側の端部が係止部と接触した状態を示す概略的な断面図である。 ガタ吸収面の中間部が係止部と接触した状態を示す断面図である。 抜止面におけるガタ吸収面側の端部に係止部が接触した状態を示す断面図である。 係止爪における抜去方向の変位と抜去力との関係を示す線図である。
以下、図1〜図8を用いて本発明の実施形態に係る樹脂部品の係止構造10(以下、単に「係止構造10」と称する)について説明する。図1〜図4に示されるように、本実施形態に係る係止構造10は、樹脂部品としての第1樹脂部品12と、相手部品としての第2樹脂部品14とによって構成されている。第1樹脂部品12及び第2樹脂部品14は、何れも樹脂によって形成されており、両者が結合されることで扁平な箱状の樹脂ケース16が形成される構成になっている。
第1樹脂部品12は、略矩形(略U字形)の皿状ないし盆状に形成された第1部品本体18を有しており、第2樹脂部品14は、第1部品本体18と同様の形状に形成された第2部品本体20を有している。第1部品本体18と第2部品本体20とは、厚さ方向一側に開口しており、各々の開口を互いに向かい合わせて重ね合わされている。
また、第1樹脂部品12は、第1部品本体18の内側かつ外周側から第2樹脂部品14側へ延出された複数の雄爪24を有しており、第2樹脂部品14は、第2部品本体20の内側かつ外周側から第1樹脂部品12側に延出された複数の雌爪26を有している。複数の雄爪24は、複数の雌爪26に嵌合係止されている。これにより、第1樹脂部品12と第2樹脂部品14とが結合されている。上記の雄爪24は、本発明に係る「係止爪」に相当する。以下、雄爪24及び雌爪26の構成について詳細に説明する。
図2に示されるように、雌爪26は、第2部品本体20から第1部品本体18側へ延出されており、延出された方向と直交する方向に互いに対向した一対の側壁28と、一対の側壁28の先端側において一対の側壁28の幅方向一端部を連結した係止部(係止壁)30とを備えている。一対の側壁28及び係止部30は、何れも板状(平板状)に形成されている。
雄爪24は、第1部品本体18から第2部品本体20側へ延出された腕部24Aと、該腕部24Aにおいて延出方向と直交する方向を向く一面24A1の先端側に突設された爪部24Bとによって構成されている。腕部24Aは、先端側が一対の側壁28の間に挿入されており、係止部30の片側面(図2及び図4では下側の面)に対して接触又は近接して配置されている。この腕部24Aの先端側は、係止部30よりも雌爪26の基端側へ延びている。
この腕部24Aは、一対の側壁28の対向方向と同じ方向に対向した一対の側壁32(図2では一方の側壁32のみ図示)と、一対の側壁32の幅方向一端部(係止部30側の端部)を連結した連結壁34とを有している。これにより、腕部24Aは、当該腕部24Aの延出方向から見て断面略U字状をなしている。一対の側壁32及び連結壁34は、何れも板状(平板状)に形成されている。一対の側壁32は、一対の側壁28に対して接触又は近接して配置されており、連結壁34は、係止部30に対して接触又は近接して配置されている。
連結壁34の片側面(係止部30側を向く面)は、腕部24Aの上記一面24A1を構成している。この一面24A1の先端側に突設された爪部24Bは、腕部24Aの先端側へ向かうほど腕部24Aからの突出高さが減少するテーパー形状(楔形状)をなしている。この爪部24Bは、腕部24Aの基端側を向く面が係止面36とされており、当該係止面36が係止部30の一端部(第1樹脂部品12とは反対側の端部)と接触する。これにより、雄爪24が係止部30すなわち雌爪26に引掛けられて係止される構成になっている。なお、雄爪24が係止部30に係止される際には、テーパー形状の爪部24Bが係止部30と摺接することにより、雄爪24が係止部30とは反対側(爪部24Bの突出方向とは反対側)へ撓むと共に、雄爪24が弾性復帰することで係止面36が係止部30の一端部と係合するようになっている。
図5に示されるように、上記の係止面36は、ガタ吸収面36Aと抜止面36Bとによって構成されている。ガタ吸収面36Aは、爪部24Bの基端側に設けられており、爪部24Bの先端側へ向かうほど腕部24Aの先端側へ向かうように傾斜している。本実施形態では、ガタ吸収面36Aと腕部24Aの一面24A1とのなす角θ1(図5参照)が、105度に設定されている。つまり、腕部24Aの一面24A1を基準面(水平面)とした場合に、ガタ吸収面36Aの傾斜角度(勾配)θ2が75度に設定されている。なお、図5の破線BLは、爪部24Bと腕部24Aとの境界を示している。また、上記のなす角θ1は、105度に限るものではないが、105度±5度の範囲内に設定することが好ましい。
抜止面36Bは、爪部24Bの先端側に設けられており、ガタ吸収面36Aよりも腕部24Aの一面24A1に対して直立している。この抜止面36Bは、腕部24Aの一面24A1とのなす角θ3(図5参照)が90度に設定されている。つまり、この抜止面36Bは、腕部24Aの一面24A1に対して垂直に形成されている。なお、上記のなす角θ3は、厳密に90度である必要はなく、多少の寸法誤差(例えば、1度〜2度程度の誤差)は許容される。
また、本実施形態では、図5に示される連結壁34の厚さ寸法Tと、爪部24Bの高さ寸法H(腕部24Aからの突出寸法)と、抜止面36Bの高さ寸法h(爪部24Bの突出方向に沿った寸法)との比が、1:2:0.8に設定されている。具体的には、連結壁34の厚さ寸法Tが1mmに設定されており、爪部24Bの高さ寸法H(腕部24Aからの突出寸法)が2mmに設定されており、抜止面36Bの高さ寸法h(爪部24Bの突出方向に沿った寸法)が0.8mmに設定されている。なお、抜止面36Bの高さ寸法hが0.8mmよりも大きく設定された構成にしてもよいが、0.8mm〜1.0mmの範囲内に設定することが好ましい。
上記構成の係止構造10では、雄爪24が雌爪26に嵌合係止された状態において、係止部30と爪部24Bのガタ吸収面36Aとが接触するように各部の寸法が設定されている。詳細には、図6に示されるように、係止部30に対する爪部24Bの係り代OLが1.0mm〜1.25mmの範囲内に設定されており、当該係り代OLが確保された状態で係止部30とガタ吸収面36Aとが接触するように構成されている。
また、係り代OLが上記のように設定されることにより、図6に示されるガタ吸収代ALが少なくとも0.2mmは確保される構成になっている。つまり、係り代OLを1.25mm残した状態で0.2mmのガタ吸収代ALが確保される構成になっている。これにより、雄爪24の延出方向における係止部30と爪部24Bとの相対位置に、上記ガタ吸収代ALの範囲内の誤差がある場合でも、係止部30の一端部とガタ吸収面36Aとの接触状態が維持されるように構成されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の係止構造10では、第1樹脂部品12に設けられた雄爪24を第2樹脂部品に設けられた雌爪26の係止部30に引掛けて係止する。雄爪24は、第1樹脂部品12から延出された腕部24Aと、該腕部24Aの一面24A1の先端側に突設された爪部24Bとを有しており、該爪部24Bにおいて腕部24Aの基端側を向く係止面36が上記の係止部30と接触する。この係止面36は、爪部24Bの基端側に設けられたガタ吸収面36Aと、爪部24Bの先端側に設けられた抜止面36Bとによって構成されている。
ガタ吸収面36Aは、爪部24Bの先端側へ向かうほど腕部24Aの先端側へ向かうように傾斜しているため、当該ガタ吸収面36Aの傾斜によって雄爪24と係止部30との間のガタを吸収することができる。また、抜止面36Bは、腕部24Aの上記一面24A1(先端側に爪部24Bが突設された面)に対してガタ吸収面36Aよりも直立している(切り立っている)。このため、当該抜止面36Bが係止部30と接触した状態では、ガタ吸収面36Aが係止部30と接触した状態よりも、雄爪24の抜去力(抜き強度)が増加する。これにより、雄爪24の抜去力を確保することができる。
上記の効果について、図7A〜図7Cを用いて補足する。なお、図7A〜図7Cでは、説明を分かり易くするために、雄爪24及び係止部30の断面のハッチを省略すると共に、ガタ吸収面36Aの傾斜角度θ2を実際よりも小さくしている。
本実施形態では、雄爪24の抜去力Fは、図7Aに示されるようにガタ吸収面36Aにおける抜止面36Bとは反対側の端部が係止部30と接触した状態よりも、図7Bに示されるようにガタ吸収面36Aの中間部が係止部30と接触した状態において小さくなる。つまり、図7Bに示される状態では、雄爪24が爪部24Bの突出方向とは反対側(図7Bでは下側)へ撓むことにより、係止部30に対するガタ吸収面36Aの傾斜が緩やかになる。また、図7A及び図7Bにおいて、θ5=θ2−θ4であるため、雄爪24の撓み角θ4が大きくなるほど抜去力Fが減少する。
但し、本実施形態では、図7Cに示されるように、抜止面36Bにおけるガタ吸収面36A側の端部が係止部30と接触することにより、雄爪24の抜去力Fが増加する。つまり、図7B及び図7Cにおいて、θ6=90°−θ7(θ7は雄爪24の撓み角)であり、θ5<θ6であるため、図7Cに示される状態の方が、図7Bに示される状態よりも雄爪24の抜去力Fが増加する。なお、図8には、雄爪24の抜去方向の変位Dと抜去力Fとの関係が線図にて示されている。図8に示されるように、抜止面36Bにおけるガタ吸収面36A側の端部が係止部30と接触した時点(図8の領域B参照)で抜去力Fが増加する。
このように、本実施形態では、爪部24Bの係止面36を、ガタ吸収面36Aと抜止面36Bとの2段階の面とすることにより、雄爪24と雌爪26との間のガタの吸収と、雄爪24の抜去力を確保とを両立することができる。その結果、雄爪24と雌爪26との間のガタや隙間の不具合を調整するための手間や費用が少なくなると共に、雄爪24が雌爪26から不用意に外れる不具合が生じ難くなる。
また、本実施形態では、腕部24Aの一面24A1(先端側に爪部24Bが突設された面)と爪部24Bのガタ吸収面36Aとのなす角θ1が105度±5度の範囲内に設定されている。これにより、ガタ吸収面36Aの傾斜によって雄爪24と係止部30との間のガタを吸収しつつ、係止部30とガタ吸収面36Aとが接触した状態での雄爪24の抜去力を高く確保することができる。
さらに、本実施形態では、腕部24Aの一面24A1と爪部24Bの抜止面36Bとのなす角θ3が90度に設定されている。これにより、抜止面36Bが設けられた爪部24Bの先端側にアンダーカットとなる部位が形成されないようにすることができるので、雄爪24の成形性を良好に確保することができると共に、抜止面36Bが係止部30と接触した状態での雄爪24の抜去力を最大限に確保することができる。
なお、上記実施形態では、腕部24Aの一面24A1と爪部24Bのガタ吸収面36Aとのなす角θ1が105度±5度の範囲内に設定された構成にしたが、請求項1に係る発明はこれに限らず、なす角θ1が上記の範囲外に設定された構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、腕部24Aの一面24A1と爪部24Bの抜止面36Bとのなす角θ3が90度に設定された構成にしたが、請求項1及び請求項2に係る発明はこれに限らず、なす角θ3が90度よりも大きく又は小さく設定された構成にしてもよい。但し、抜止面36Bは、ガタ吸収面36Aよりも腕部24Aの一面24A1に対して垂直又は垂直に近い角度で直立している必要がある。
また、上記実施形態では、樹脂によって形成された第2樹脂部品14が相手部品とされた構成にしたが、請求項1〜請求項に係る発明はこれに限らず、相手部品が金属などによって形成された構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、腕部24Aが一対の側壁32を備えた構成にしたが、請求項1〜請求項3に係る発明はこれに限らず、一対の側壁32が省略された構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 樹脂部品の係止構造
12 第1樹脂部品(樹脂部品)
14 第2樹脂部品(相手部品)
18 第1部品本体(樹脂部品の本体部)
20 第2部品本体(相手部品の本体部)
24 雄爪(係止爪)
24A 腕部
24A1 一面
24B 爪部
28 一対の側壁(第2の一対の側壁)
32 一対の側壁(第1の一対の側壁)
36 係止面
36A ガタ吸収面
36B 抜止面
θ2 ガタ吸収面の傾斜角
θ4、θ7 撓み角

Claims (4)

  1. 係止爪が設けられた樹脂部品と、前記係止爪が引掛けられて係止される係止部が設けられた相手部品と、を備えた樹脂部品の係止構造であって、
    前記係止爪は、
    前記樹脂部品の本体部から延出された腕部と、
    前記腕部において延出方向と直交する方向を向く一面の先端側に突設され、前記腕部の基端側を向く係止面が前記係止部と接触する爪部と、
    を有し、
    前記係止面は、
    前記爪部の基端側に設けられ、前記爪部の先端側へ向かうほど前記腕部の先端側へ向かうように傾斜したガタ吸収面と、
    前記爪部の先端側に前記ガタ吸収面と連続して設けられ、前記ガタ吸収面よりも前記腕部の前記一面に対して直立した抜止面と、
    によって構成されており、
    前記抜止面における前記ガタ吸収面側の端部が前記係止部に接触した状態における前記係止爪の撓み角を前記一面と前記抜止面とのなす角の補角から減じた値が、前記ガタ吸収面の中間部が前記係止部に接触した状態における前記係止爪の撓み角を前記一面と前記ガタ吸収面とのなす角の補角から減じた値よりも大きくなるように設定されている樹脂部品の係止構造。
  2. 前記ガタ吸収面は、前記腕部の前記一面とのなす角が105度±5度の範囲内に設定されている請求項1に記載の樹脂部品の係止構造。
  3. 前記抜止面は、前記腕部の前記一面とのなす角が90度に設定されている請求項1又は請求項2に記載の樹脂部品の係止構造。
  4. 前記腕部は、前記一面を構成する連結壁によって互いに連結されると共に前記樹脂部品の前記本体部から延出された第1の一対の側壁を備え、
    前記相手部品は、前記係止部によって互いに連結されると共に前記相手部品の本体部から延出された第2の一対の側壁を備え、
    前記第1の一対の側壁と前記第2の一対の側壁とは、接触又は近接した状態で対向して配置されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の樹脂部品の係止構造。
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