JP6645476B2 - ゲート駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲート制御型の半導体素子をオフ制御するゲート駆動装置に関する。
ゲート駆動型の半導体素子として、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のゲートを駆動するゲート駆動装置では、複数個の半導体パワー素子を並列に接続した構成として負荷に給電する構成を採用することがある。これは、大電流を流す場合に、並列に接続することで半導体パワー素子のオン抵抗を下げてオン抵抗損失を低減することができるからである。
しかしながら、半導体パワー素子を複数個並列に接続して駆動することは、スイッチング損失が個数に比例して増大することとなり、特にコレクタ電圧が高い状態でスイッチングする際に大きい損失となる。このため、大電流を流すために並列接続する半導体パワー素子を増設することが却って損失を増大することとなる不具合がある。
特開2014−230307号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、ゲート駆動型の半導体装置を複数個並列で使用する構成では、オフ動作の制御において、半導体装置を破壊させることなく且つ損失を低減した状態でオフさせることができるようにしたゲート駆動装置を提供することにある。
請求項1に記載のゲート駆動装置は、並列接続されたゲート駆動型の複数の半導体素子をオンオフ駆動制御するものであって、前記複数の半導体素子に流れる電流に基づいて、オン動作に伴うスイッチング損失およびオン損失が少なくなる条件で前記複数の半導体素子のうちのオン状態を保持するものを設定するゲート駆動装置において、前記複数の半導体素子を全てオフさせる通常ゲートオフ回路と、前記複数の半導体素子のうちオン状態のものが存在する状態で一部のものをオフさせる高速ゲートオフ回路とを備え、前記通常ゲートオフ回路は、前記複数の半導体素子のオフ時に発生するサージ電流が破壊耐量以下となるようにゲート電圧を低速で変化することでオフさせるように構成され、前記高速ゲートオフ回路は、前記複数の半導体素子のうちの一部のものを、前記通常ゲートオフ回路よりもゲート電圧を高速で変化することでオフさせるように構成されている。
上記構成を採用することにより、オン動作においては、複数の半導体素子に流れる電流に基づいて、オン動作に伴うスイッチング損失およびオン損失が少なくなる条件で複数の半導体素子のうちのオン状態を保持するものを設定し、他のものをオフ動作させる。そして、オフ動作においては、複数の半導体素子を同時にオフさせる場合には、通常ゲートオフ回路により通常ゲートオフ経路を形成してオフさせる。また、複数の半導体素子のうちオン状態のものが存在する状態で一部のものをオフさせる場合には、高速ゲートオフ回路により高速ゲートオフ経路を形成して対象となるものをオフさせる。
これにより、複数の半導体素子を全てオフさせる場合に通常ゲートオフ回路を用いてオフ動作させると、ゲート電圧を低速で変化することで、オフ時に発生するサージ電流が破壊耐量以下となるようにすることができる。また、複数の半導体素子のうちオン状態のものが存在する状態で一部のものをオフさせる場合に高速ゲートオフ回路を用いてオフさせると、オン状態のものが存在していることで、オフ時に発生するサージ電流が小さいので高速でオフさせることができる。
一実施形態を示す電気的構成図 オン時処理の流れを示す図 オフ時処理の流れを示す図 各部の信号、電流、電圧の変化を示すタイムチャート(その1) 各部の信号、電流、電圧の変化を示すタイムチャート(その2)
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
この実施形態では、図1に示すように、ゲート制御型の複数の半導体素子として、2個のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor :絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)1およびIGBT2を使用している。IGBT1は、コレクタC1、エミッタE1、ゲートG1に加えて、電流をモニタするためのセンスエミッタSE1を有する。同じくIGBT2は、コレクタC2、エミッタE2、ゲートG2に加えて、素子電流をモニタするためのセンスエミッタSE2を有する。IGBT1およびIGBT2は図示しない負荷への給電経路に設けられ、各コレクタC1、C2を共通に接続されると共に、エミッタE1、E2を共通に接続された並列駆動方式の構成である。
2個のIGBT1およびIGBT2は、外部から与えられるゲート切換信号SGに基づいて、ゲート駆動装置3によりオンオフの駆動制御が行われる。ゲート駆動装置3は、第1ゲート遮断回路4、第2ゲート遮断回路5、第1ゲートオフ回路6、第2ゲートオフ回路7、通常ゲートオフ回路8、駆動制御部9および検出回路10を備えている。
第1ゲート遮断回路4は、Pチャンネル型のMOSFET4aを備え、MOSFET4aのソースが直流電源VDに接続され、ドレインが抵抗4bを介して端子Aに接続される。MOSFET4aのゲートはドライバ4cを介して駆動制御部9から駆動信号が与えられる。端子AはIGBT1のゲートに接続され、ゲート駆動電圧VG1を出力する。
第2ゲート遮断回路5は、Pチャンネル型のMOSFET5aを備え、MOSFET5aのソースが直流電源VDに接続され、ドレインが抵抗5bを介して端子Bに接続される。MOSFET5aのゲートはドライバ5cを介して駆動制御部9から駆動信号が与えられる。端子BはIGBT2のゲートに接続され、ゲート駆動電圧VG2を出力する。
第1ゲートオフ回路6は、オフMOSFETとしてNチャンネル型のMOSFET6aを備え、MOSFET6aのドレインが端子Aに接続され、ソースはグランドに接続される。MOSFET6aのゲートはドライバ6bを介して駆動制御部9から駆動信号が与えられる。第1ゲートオフ回路6は、IGBT1に対するゲートオフ固定回路および高速ゲートオフ回路を兼ね備えた構成で、MOSFET6aは共用する構成である。
MOSFET6aおよびドライバ6bにより第1ゲートオフ固定経路が形成される。また、MOSFET6aのゲートは第1高速オフ部6cを介して駆動制御部9から駆動信号が与えられる。第1高速オフ部6cは、ドライバ6dからゲート抵抗6eを介してMOSFET6aのゲートに駆動信号を与える。MOSFET6aおよび第1高速オフ部6cにより第1高速ゲートオフ経路が形成される。
第2ゲートオフ回路7は、オフMOSFETとしてNチャンネル型のMOSFET7aを備え、MOSFET7aのドレインが端子Bに接続され、ソースはグランドに接続される。第2ゲートオフ回路7は、IGBT2に対するゲートオフ固定回路および高速ゲートオフ回路を兼ね備えたもので、MOSFET7aは共用する構成である。
MOSFET7aのゲートはドライバ7bを介して駆動制御部9から駆動信号が与えられる。MOSFET7aおよびドライバ7bにより第2ゲートオフ固定回路が構成される。また、MOSFET7aのゲートは第2高速オフ部7cを介して駆動制御部9から駆動信号が与えられる。第2高速オフ部7cは、ドライバ7dからゲート抵抗7eを介してMOSFET7aのゲートに駆動信号を与える。MOSFET7aおよび第2高速オフ部7cにより第2高速ゲートオフ回路が構成される。
通常ゲートオフ経路を形成する通常ゲートオフ回路8は、Nチャンネル型のMOSFET8aを備え、MOSFET8aのドレインは抵抗8bを介して端子Cに接続され、ソースはグランドに接続される。MOSFET8aのゲートはドライバ8cを介して駆動制御部9から駆動信号が与えられる。端子Cには、IGBT1およびIGBT2の各ゲートが逆流阻止部11を介して接続されている。逆流阻止部11は、2個の逆流阻止用のダイオード11a、11bを備えており、IGBT1およびIGBT2のゲート間の電流の逆流を阻止している。
駆動制御部9は、外部から与えられるゲート切換信号SGおよび検出回路10からの検出信号に基づいてIGBT1およびIGBT2の駆動制御をする。駆動制御部9は、内部に設けられる制御回路により後述するようにして第1ゲート遮断回路4、第2ゲート遮断回路5、第1ゲートオフ回路6、第2ゲートオフ回路7および通常ゲートオフ回路8に制御信号を与えてIGBT1およびIGBT2の駆動制御をする。
検出回路10は、IGBT1およびIGBT2のゲート電圧VG1、VG2が入力される。また、検出回路10は、IGBT1およびIGBT2の各センスエミッタの電圧Vse1、Vse2が入力される。検出回路10は、これらの信号をデジタル信号に変換して駆動制御部9に出力する。センス電圧Vse1、Vse2は、IGBT1、IGBT2の素子電流Ic1、Ic2に対応する電圧信号となる。
次に、上記構成の作用について、図2〜図4も参照して説明する。
この実施形態では、IGBT1およびIGBT2を駆動制御する際に、駆動制御部9により、外部から与えられるゲート切換信号SGがハイレベルすなわちオン動作指示になったときに、2つのIGBT1およびIGBT2を同時にオンさせる。
この後、IGBT1およびIGBT2に流れる素子電流Ic1およびIc2が、いずれも下限値Ithdと上限値Ithuとの間にある場合には、駆動制御部9は、そのまま2個のIGBT1およびIGBT2を駆動させた状態する。
また、オン状態のIGBT1およびIGBT2に流れる素子電流Ic1、Ic2のレベルが下限値Ithdよりも小さい場合には、駆動制御部9は、一方をオフさせることでスイッチング損失やオン抵抗損失などの損失が最も少なくなるように制御する。このとき、例えばIGBT2をオフさせると、IGBT2に流れていた素子電流Ic2の分がIGBT1の素子電流Ic1に加算されて増大するが、この素子電流Ic1は上限値Ithu以下の範囲に入るように設定されている。
このように、IGBT1およびIGBT2を駆動制御する場合に、動作中の一つのIGBT1あるいはIGBT2の素子電流Ic1(Ic2)が上限値Ithuと下限値Ithdの間にある場合にはそのままオン状態に保持される。そして、2個のIGBT1およびIGBT2が共にオン動作している状態で、IGBT1あるいはIGBT2の素子電流Ic1(Ic2)が下限値Ithdよりも小さい場合には、いずれか一方をオフさせる。また、2個のIGBT1およびIGBT2のうち一方をオン動作させている状態で、その素子電流Ic1(Ic2)が上限値Ithuを超える場合にはオフ状態のものもオン動作させる。
上述の場合、一方をオフさせる動作では、常にIGBT2をオフさせるようにすると、IGBT1の寿命低下を招く。そこで、駆動制御部9は、一方をオフさせる場合には、寿命が平均化するように、例えばIGBT1およびIGBT2を交互にオフさせるように制御する。
次に、上記の動作について、図2の流れ図を参照して説明する。まず、IGBT1およびIGBT2をオン駆動させる場合について説明する。駆動制御部9は、ステップA1で外部からオン動作指示を示すハイレベルのゲート切換信号SGが入力されると、ステップA2に進み、IGBT1およびIGBT2をオン駆動させる。この場合、駆動制御部9は、第1ゲート遮断回路3および第2ゲート遮断回路4に対して、Pチャンネル型のMOSFET3aおよび4aをオンさせるように、ローレベルの駆動信号を出力する。
これにより、IGBT1およびIGBT2は、それぞれゲートにゲート電圧VG1およびVG2が与えられ、オン動作するようになり、それぞれに素子電流Ic1、Ic2が流れるようになる。このとき、各IGBT1およびIGBT2のセンスエミッタSEにもセンス電流が流れるので、素子電流Ic1およびIc2に対応するセンス電圧Vse1およびVse2が発生する。
駆動制御部9は、ステップA3に進み、検出回路10から入力されるIGBT1およびIGBT2のコレクタ電流Ic1およびIc2のうち、保持状態の対象とするIGBT1の素子電流Ic1レベルが下限値Ithdを下回っているか否かを判断する。駆動制御部9は、ここで、IGBT1の素子電流Ic1が下限値Ithd以上である場合には、NOとなって、そのままIGBT1およびIGBT2のオン状態を保持する。
一方、IGBT1の素子電流Ic1が下限値Ithdを下回っている場合には、駆動制御部9は、ステップA3でYESとなって、ステップA4に進み、第2ゲートオフ回路7により第2高速ゲートオフ経路を形成してIGBT2をオフ動作させる。この場合、駆動制御部9は、まず、第2ゲート遮断回路5をオフさせてIGBT2のゲート電圧VG2を遮断する。続いて、駆動制御部9は、第2ゲートオフ回路7の第2高速オフ部7cを駆動してMOSFET7aをオンさせる。
このとき、MOSFET7aは、ドライバ7dから抵抗7eを介してゲートに駆動信号が与えられる。これにより、MOSFET7aは、ゲート電圧の急激な変化による破壊を回避しながら、高速でオン動作させることができ、IGBT2を迅速にオフさせることができる。
この後、駆動制御部9は、ステップA5で、オフ動作させたIGBT2のゲート電圧Vg2をモニタし、しきい値電圧Vthよりも低下したかどうかを判定する。駆動制御部9は、ステップA5でYESになると、ステップA6に移行し、第2ゲートオフ回路7を駆動してゲートオフ固定経路を形成し、IGBT2をオフ固定状態に制御する。
ここでは、駆動制御部9は、第2ゲートオフ回路7のドライバ7bにオン駆動信号を出力してMOSFET7aのゲート電圧を確実にハイ状態となるように保持させ、オフ状態を固定させる。
以上のようにして、駆動制御部9は、2個のIGBT1およびIGBT2を同時にオン駆動させた後、素子電流Ic1のレベルつまり負荷電流のレベルに応じて、2個のオン状態を保持するか、IGBT2をオフさせてIGBT1だけをオン状態に保持するかを制御している。
なお、上記の制御のうち、駆動制御部9により、2個のIGBT1およびIGBT2を共にオン保持する状態が継続していても、オン駆動中に負荷電流が減少するなどした場合には、上記したステップA3からA6の動作を実行することができる。また、2個のIGBT1およびIGBT2のうち、ステップA3で、IGBT1のオン状態を保持するものとしたが、次に動作させるときには、ステップA3では、IGBT2のオン状態を保持するものとして設定する。これはIGBT1およびIGBT2の寿命を平均化するためである。
次に、図3を参照して、外部からのゲート切換信号SGがオフ状態に変化した場合の動作について説明する。
オフ時の処理においては、図3に示すように、駆動制御部9は、外部からオフ動作のゲート切換信号SGが与えられると、ステップB1でYESとなってステップB2に進む。駆動制御部9は、通常ゲートオフ回路8のドライバ8cにオフ駆動の信号を出力してMOSFET8aをオンさせる。これにより、IGBT1およびIGBT2は、ゲートがダイオード11a、11b、抵抗8bおよびMOSFET8aを介してグランドに引かれ、オフ状態に移行する。
ゲート電圧Vg1およびVg2が低下してしきい値Vthを下回ると、駆動制御部9は、ステップB3でYESとなってステップB4に移行し、第1ゲートオフ回路6および第2ゲートオフ回路7を駆動してオフ固定経路を形成し、IGBT1およびIGBT2をオフ固定動作させる。この場合、IGBT1およびIGBT2がいずれもオン状態にあるか、一方のみオン状態にあるかを問わず、上記の制御動作は実施される。
図4は、上記したオフ時処理をする場合に、一方のみオン状態にある場合に時刻t2でオフ動作のゲート切換信号SGが入力された場合の動作のタイムチャートである。この場合には、これに先立って時刻t0で、駆動制御部9により例えばIGBT2をオフさせている。
IGBT2のオフ動作では、駆動制御部9により、第2ゲート遮断回路5をオフ動作させてMOSFET5aをオフさせてゲート電圧VG2を遮断する。続いて、駆動制御部9により、第2ゲートオフ回路7の第2高速オフ部7cを駆動させ、ゲート抵抗7eを介してMOSFET7aをオン動作させる。これにより、図4(d)に示すように、第2ゲートオフ回路7により第2高速ゲートオフ経路が形成される。
この状態では、IGBT1はオン動作中であるから、IGBT2のオフ動作では、サージ電流の発生を少なくすることができるので、高速でオフ動作させることができる。そして、図4(b)に示すように、時刻t1でIGBT2のゲート電圧Vg2がしきい値電圧Vthまで低下すると、駆動制御部9は、ドライバ7bに駆動信号を出力してMOSFET7aをオン状態に保持し、図4(f)に示すように第2ゲートオフ回路7により第2ゲートオフ固定経路を形成してIGBT2をオフ固定する。
上記のように動作しているので、図4(i)に示すように、IGBT2はオフ状態に保持され、図4(h)に示すように、IGBT1がオン状態に保持されている。この後、図4(a)に示すように、時刻t2でオフ動作指示のローレベルのゲート切換信号SGが与えられると、駆動制御部9は、通常ゲートオフ回路8を駆動させてIGBT1をオフさせる。このとき、通常ゲートオフ回路8のMOSFET8aは、図4(g)に示すように、抵抗8bおよび逆阻止ダイオード11aを介してIGBT1のゲートに通常ゲートオフ経路を形成する。
これにより、IGBT1は、図4(b)に示すように、ゲート電圧Vg1がゆっくり低下し、図4(h)に示すように、素子電流Ic1もゲート電圧Vg1の低下に従ってゆっくり減少する。この後、図4(b)に示すように、時刻t3でIGBT1のゲート電圧Vg1がしきい値電圧Vthを下回ると、図4(e)に示すように、第1ゲートオフ回路6によりMOSFET6aがオン動作されて第1ゲートオフ固定経路が形成され、IGBT1がオフ状態に固定される。また、図4(c)に示すように、時刻t3で同時に第1高速オフ部6cも駆動される。
なお、上記の動作の場合に、2個のIGBT1およびIGBT2をオン動作させている状態で、IGBT1をオフ動作させる場合には、駆動制御部9により、第1ゲート遮断回路4をオフ動作させ、続いて、第1ゲートオフ回路6の第1高速オフ部6cを駆動させて、第1高速ゲートオフ経路を形成し、サージ電流の発生を少なくして高速でIGBT1をオフ動作させることができる。そして、IGBT1のゲート電圧Vg1がしきい値電圧Vthに達すると、駆動制御部9は、ドライバ6bに駆動信号を出力して第1ゲートオフ回路6により第1ゲートオフ固定経路を形成してIGBT1をオフ固定する。
また、この後、オフ動作指示のローレベルのゲート切換信号SGが与えられてIGBT2をオフさせる動作は、駆動制御部9により、前述同様にして通常ゲートオフ回路8を動作させることでIGBT2は、ゲート電圧Vg2がゆっくり低下されて、素子電流Ic2もゆっくり減少してオフされる。この後、IGBT2のゲート電圧Vg2がしきい値電圧Vthを下回ると、第2ゲートオフ回路7により第2ゲートオフ固定経路が形成され、IGBT2がオフ状態に固定される。
また、図5は、前述のオフ時処理をする場合に、2個のIGBT1およびIGBT2が共にオンしている状態からオフ動作のゲート切換信号SGが与えられた場合の動作のタイムチャートである。
この場合には、図5(a)に示すように、時刻t0でオフ動作のゲート切換信号SGが入力されると、駆動制御部9は、通常ゲートオフ回路8を駆動して図5(g)に示すように通常ゲートオフ経路を形成する。これにより、IGBT1およびIGBT2は、共にオフ状態に移行する。このとき、IGBT1およびIGBT2は、図5(a)に示すようにゲート電圧Vg1、Vg2がゆっくり低下し、また、図5(h)、(i)に示すように素子電流Ic1、Ic2もゆっくり減少する。この後、図5(b)に示すように、時刻t1でIGBT1およびIGBT2のゲート電圧Vg1およびVg2がしきい値電圧Vthを下回ると、図5(e)、(f)に示すように、第1ゲートオフ回路6および第2ゲートオフ回路7によりゲートオフ固定経路が形成され、IGBT1およびIGBT2がオフ状態に固定される。なお、図5(c)、(d)に示すように、時刻t1で同時に第1および第2高速オフ部6cおよび7cも駆動される。
このような本実施形態によれば、2個のIGBT1およびIGBT2を並列接続して駆動制御する構成で、第1および第2ゲートオフ回路6および7を設けると共に通常ゲートオフ回路8を設け、駆動制御部9によりオフ動作制御をする構成とした。
これにより、2個のIGBT1およびIGBT2が共にオン状態で一方をオフさせる動作では、第1および第2ゲートオフ回路6および7のいずれかを用いて、高速ゲートオフ経路を形成して迅速にオフさせた後、オフ固定経路を形成してオフ状態を保持することで迅速にオフ動作させることができる。
また、ゲート切換信号SGがオフ動作指示の場合には、2個のIGBT1およびIGBT2のうちオン動作中のものを通常ゲートオフ回路8により通常ゲートオフ経路を形成してオフ動作させるようにした。これにより、サージ電流の発生による素子破壊を防止しながら確実にオフ動作させることができる。
また、第1ゲートオフ回路6(第2ゲートオフ回路7)の構成を、オフMOSFETとしてのNチャンネル型のMOSFET6a(7a)を、高速オフ部6c(7c)とドライバ6b(7b)とで共通に駆動する構成としたので、個別にオフMOSFETを設ける構成に対して素子数を少なくした構成で達成することができ、省スペース化を図ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
上記実施形態では、半導体素子として2個のIGBT1およびIGBT2を設ける例を示したが、3個以上のIGBTを設ける構成にも適用することができる。
また、IGBTを3個以上設けている場合に、オン動作時に全てを同時にオン動作させた後、素子電流の値が下限値以下であるときに、オン状態を保持する素子に対して、残りのものを全てオフ対象とするのではなく、一部のものをオフ対象として設定することができる。すなわち、図2に示すステップA4では、「高速オフ回路で一部のIGBTをオフ」とすることができる。
上記実施形態では、オン動作のゲート切換信号により2個のIGBT1およびIGBT2を同時にオン動作させる例を示したが、1個ずつ順にオン動作させる方式を採用しても良い。この場合には、例えばIGBT1をオン動作させたときの電流が上限値を超えるときにIGBT2をオン動作させるように制御する。
また、素子電流の値が下限値以下であるときに、一方のIGBT1をオン状態に保持し、他方のIGBT2をオフさせる例を示したが、オフ対象となるIGBTを変更設定することができる。この場合、オフ対象となる毎に交互に変更設定しても良いし、例えば使用時間を計時しておいて一定以上の差が発生したときに使用時間が平均的になるように変更設定することもできる。
上記実施形態では、第1ゲートオフ回路6、第2ゲートオフ回路7では、MOSFET6a、7aに直接ドライバ6b、7bから信号を与える構成によりゲートオフ固定経路を形成したが、ゲート抵抗6e、7eよりも低抵抗のゲート抵抗あるいは低インピーダンスのインピーダンス素子を介在させる構成とすることもできる。
ゲート駆動形の半導体素子として、IGBTを用いる例を示したが、これに限らず、MOSFETなどの半導体素子にも適用することができる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1、2はIGBT(半導体素子)、3はゲート駆動装置、4は第1ゲート遮断回路、5は第2ゲート遮断回路、6は第1ゲートオフ回路(高速ゲートオフ回路、ゲートオフ固定回路)、6aはNチャンネル型のMOSFET(オフMOSFET)、6cは第1高速オフ部、6eはゲート抵抗、7は第2ゲートオフ回路(高速ゲートオフ回路、ゲートオフ固定回路)、7aはNチャンネル型のMOSFET(オフMOSFET)、7cは第2高速オフ部、7eはゲート抵抗、8は通常ゲートオフ回路、9は駆動制御部(制御装置)、10は検出回路、11は逆流防止回路である。

Claims (5)

  1. 並列接続されたゲート駆動型の複数の半導体素子(1、2)をオンオフ駆動制御するものであって、前記複数の半導体素子に流れる電流に基づいて、オン動作に伴うスイッチング損失およびオン損失が少なくなる条件で前記複数の半導体素子のうちのオン状態を保持するものを設定するゲート駆動装置において、
    前記複数の半導体素子を全てオフさせる通常ゲートオフ回路(8)と、
    前記複数の半導体素子のうちオン状態のものが存在する状態で一部のものをオフさせる高速ゲートオフ回路(6a、6c、7a、7c)とを備え、
    前記通常ゲートオフ回路は、前記複数の半導体素子のオフ時に発生するサージ電流が破壊耐量以下となるようにゲート電圧を低速で変化することでオフさせるように構成され、
    前記高速ゲートオフ回路は、前記複数の半導体素子のうちの一部のものを、前記通常ゲートオフ経路よりもゲート電圧を高速で変化することでオフさせるように構成されたゲート駆動装置。
  2. 前記高速ゲートオフ回路(6a、6c、7a、7c)は、前記複数の半導体素子のうちのオフさせる対象となる一部のものに設けられ、
    前記高速ゲートオフ回路を用いて前記複数の半導体素子の一部のオフさせる場合に、オフさせる対象の前記半導体素子を変更設定する制御装置(9)、
    を備えた請求項1に記載のゲート駆動装置。
  3. 前記高速ゲートオフ回路によりオフ対象の前記半導体素子のゲート電圧がしきい値電圧よりも低下したか否かを検出する検出部(10)と、
    前記検出部がオフ対象の前記半導体素子のゲート電圧がしきい値電圧よりも低下したことを検出されると、オフ対象の前記半導体素子のゲート電圧をオフレベルに固定するゲートオフ固定回路(6a、6b、7a、7b)と、
    を備えた請求項1または2に記載のゲート駆動装置。
  4. 前記高速ゲートオフ回路(6a、6c、7a、7c)は、
    前記半導体素子のゲート電圧をオフレベルに変化させるときの電流を流すオフMOSFET(6a、7a)と、
    前記オフMOSFETの電流定格の範囲内で電流を流すために、前記オフMOSFETのゲートに接続されたゲート抵抗(6e、7e)と、
    を備えた請求項1から3のいずれか一項に記載のゲート駆動装置。
  5. 前記高速ゲートオフ回路(6a、6c、7a、7c)は、
    前記半導体素子のゲート電圧をオフレベルに変化させるときの電流を流すオフMOSFET(6a、7a)と、
    前記オフMOSFETの電流定格の範囲内で電流を流すために、前記オフMOSFETのゲートに接続されたゲート抵抗(6e、7e)とを備え、
    前記ゲートオフ固定回路(6a、6b、7a、7b)は、
    前記高速ゲートオフ回路の前記オフMOSFET(6a、7a)を共用した構成とし、
    前記オフMOSFET(6a、7a)のゲートを前記ゲート抵抗(6e、7e)よりも抵抗値が小さい低抵抗ゲート抵抗もしくは抵抗を介さずに駆動する経路として、
    設けられる請求項に記載のゲート駆動装置。
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