JP6645291B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒に関するものである。
近年、デジタルカメラの撮像レンズ、特にレンズ交換可能なシステムにおける交換レンズは、より高い光学性能が要求されている。高い光学性能、例えば片ボケの少ない撮像レンズ鏡筒を達成するために構成レンズ群の一部のレンズを、光軸と直交する光軸直交方向に対して傾き調整をすることにより性能を維持している。
例えば特許文献1に、光軸に対してレンズ保持部材の傾き調整を行い得るレンズ鏡筒が開示されている。この特許文献1に開示されたレンズ鏡筒は、固定筒を有する鏡筒本体と、固定筒に嵌合されるように保持されたレンズ保持部材と、固定筒とレンズ保持部材とを連結し光軸に対するレンズ保持部材の傾き調整を行う3つの調整ねじと、固定筒とレンズ保持部材とにおける光軸方向の間に配置された、板バネとして作用する輪帯状のスペーサとを備え、また、調整ねじは、固定筒の周方向に等間隔位置に配置されており、そして、これらの調整ねじを適宜回転させて固定筒とレンズ保持部材とにおける光軸方向の間隙を調整することで光軸直交方向に対するレンズ保持部材の傾き調整を行うようにしている。
特開2009−156960号公報
しかしながら、特許文献1では、レンズ保持部材が固定筒に嵌合されることで固定筒に対するレンズ保持部材の光軸直交方向の位置が定まるため、レンズ保持部材と固定筒とのそれぞれの径寸法が一般公差で形成されると互いの径寸法の差が大きくなる場合があり、その場合にはレンズ保持部材と固定筒との互いの光軸直交方向である径方向のガタが大きくなって傾き調整時に径方向の位置ずれによるシフト誤差が発生する。このシフト誤差が光学性能感度に大きく影響を与える場合にはねらい通りの傾き調整が行い難くなってしまう。
また、径方向のガタが大きい場合には、レンズ鏡筒が衝撃を受けた際に調整されたレンズ保持部材の位置変動が大きく光学性能劣化が発生する場合がある。更には、組立工程でレンズ保持部材を一旦取り外して再度組み付けた際の再現性が低くなってしまう。
その一方、前述の不具合を解消するために、径方向のガタを小さく抑えるように製作するとすれば、各部品について高い加工精度が必要となりコストアップにつながってしまう。しかも、径方向のガタを小さくした場合においては、傾き調整を行う際に嵌合部で互いに動き難くなる場合があり、結果として傾き調整が狙い通りに行い難く、傾き調整精度が低下するおそれがある。
本発明は、鏡筒本体とレンズ保持部材との光軸直交方向位置を容易に且つ精度よく決めることができ、光軸直交方向に対するレンズ保持部材の光軸直交方向に対する傾き調整を容易に正確に行い得るレンズ鏡筒の提供を目的とする。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかるレンズ鏡筒は、1又は複数のレンズを保持する第1レンズ保持部材と、光軸と直交する光軸直交方向に対する前記第1レンズ保持部材の傾きを調整し得るように前記第1レンズ保持部材を支持する鏡筒本体とを備え、前記鏡筒本体と前記第1レンズ保持部材との何れか一方は、前記鏡筒本体に対する前記第1レンズ保持部材の前記光軸直交方向の位置を決めるための複数の位置決め用突部を備え、前記鏡筒本体と前記レンズ保持部材との何れか他方は、前記位置決め用突部それぞれを受容する複数の突部受容孔を備え、前記突部受容孔は、前記位置決め用突部を移動可能に受容し得るように所定の一方向に延された少なくとも1つの長孔形状の長孔状受容孔を備えていることを特徴とする。
これによれば、複数の位置決め用突部のそれぞれが突部受容孔に受容することで光軸直交方向における鏡筒本体に対する第1レンズ保持部材の位置を決めるため、位置決め用突部及び突部受容孔を第1レンズ保持部材よりも径小にでき、位置決め用突部と突部受容孔と径が一般公差での製作で互いの差を小さくでき、鏡筒本体に対する第1レンズ保持部材の光軸直交方向の位置を容易に且つ精度よく決めることができる。
その際、突部受容孔は、位置決め用突部を移動可能に受容し得るように所定の一方向に延された長孔形状の少なくとも1つの長孔状受容孔を備えているため、位置決め用突部と突部受容孔との製作時に製作誤差等によって若干の位置ずれが生じている場合でも、位置決め用突部が突部受容孔にこじれを生じることなく受容される。又、光軸直交方向に対する第1レンズ保持部材の傾き調整を行う際にも、位置決め用突部と突部受容孔とのこじれの発生を抑えることができ、光軸直交方向に対する第1レンズ保持部材の傾き調整を円滑且つ正確に行うことができる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記鏡筒本体は、前記第1レンズ保持部材を支持する支持筒を備え、前記支持筒は、互いに距離を隔てるように配置され前記第1レンズ保持部材を支持する少なくとも2つの支持部を備え、前記第1レンズ保持部材は、前記2つの支持部のそれぞれに支持される被支持部を備え、前記被支持部は、前記支持部に前記被支持部が支持される際に、前記2つの支持部を結ぶ線を回動軸に前記第1レンズ保持部材が前記回動軸回りに回動して前記傾きを調整されるように支持されており、前記長孔状受容孔の長手方向となる前記一方向は、前記回動軸と略直交していることを特徴とする。
これによれば、第1レンズ保持部材が回動軸回りに回動することで鏡筒本体に対する第1レンズ保持部材の傾き調整を行うことができ、第1レンズ保持部材の傾き調整を容易に行うことができる。
また、その際、長孔状受容孔の長手方向となる一方向が回動軸と略直交しているため、第1レンズ保持部材が回動軸回りに回動する際に位置決め用突部が突部受容孔を移動でき、位置決め用突部と突部受容孔とのこじれの発生を確実に抑えることができる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記突部受容孔は、前記他方の周方向に略等間隔に配置された第1長孔状受容孔、第2長孔状受容孔及び第3長孔状受容孔の3つの長孔状受容孔からなることを特徴とする。
これによれば、位置決め用突部と突部受容孔とのこじれの発生を、より一層確実に抑えることができる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記鏡筒本体は、前記第1レンズ保持部材を支持する支持筒を備え、前記支持筒は、互いに距離を隔てるように配置され前記第1レンズ保持部材を支持する3つの支持部を備え、前記支持部は、前記鏡筒本体の周方向に沿って配置された第1支持部、第2支持部及び第3支持部を備え、前記第1レンズ保持部材は、前記2つの支持部のそれぞれに支持される被支持部を備え、前記支持部は、前記鏡筒本体の周方向に沿って配置された第1支持部、第2支持部及び第3支持部を備え、前記被支持部は、前記支持部に前記被支持部が支持される際に、前記第1支持部と前記第2支持部とを結ぶ線を第1回動軸にして前記第1レンズ保持部材が前記第1回動軸回りに回動可能に、且つ、前記第2支持部と第3支持部とを結ぶ線を第2回動軸にして前記第1レンズ保持部材が前記第2回動軸回りに回動可能に、尚且つ、前記第3支持部と第1支持部とを結ぶ線を第3回動軸にして前記第1レンズ保持部材が前記第3回動軸回りに回動可能に支持されており、前記第1長孔状受容孔の長手方向は、前記第1回動軸に略直交し、前記第2長孔状受容孔の長手方向は、前記第2回動軸に略直交し、前記第3長孔状受容孔の長手方向は、前記第3回動軸に略直交していることを特徴とする。
これによれば、第1レンズ保持部材が第1回動軸〜第3回動軸のそれぞれの軸回りに回動する場合でも第1長孔状受容孔〜第3長孔状受容孔のそれぞれに受容された位置決め用突部がそれぞれの第1長孔状受容孔〜第3長孔状受容孔内を移動できる。従って、第1レンズ保持部材が周方向の3箇所で傾き調整される場合に、位置決め用突部のこじれを抑えることができる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記第1支持部と前記第2支持部と前記第3支持部とは、互いに前記鏡筒本体の周方向に略等間隔に配置され、前記各被支持部は、前記第1支持部と第2支持部と第3支持部とのいずれかに選択的に支持されるように、前記第1レンズ保持部材の周方向に略等間隔に配置されていることを特徴とする。
これによれば、第1レンズ保持部材を支持筒に組付ける際、支持筒に対して第1レンズ保持部材を光軸回りに回動させることで各被支持部を第1支持部と第2支持部と第3支持部とのいずれかに支持でき、組付け操作が容易になる。また、支持筒に対して第1レンズ保持部材を光軸回りに回動させて、誤差による光学性能劣化が最も小さい被支持部と第1支持部から第3支持部とを位置合わせして第1レンズ保持部材の鏡筒本体に対する傾き調整を行うことも可能になる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記位置決め用突部と前記突部受容孔とを接着した接着剤を、更に備え、前記接着剤は、前記位置決め用突部の外周と前記突部受容孔の内周壁との間に充填されていることを特徴とする。
これによれば、第1レンズ保持部材の傾き調整後、レンズ鏡筒が衝撃力を受けた場合でも、光軸直交方向に対して傾き調整された第1レンズ保持部材の動きが抑えられ、鏡筒本体に第1レンズ保持部材を強固に保持できる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記突部受容孔の内周壁は、前記接着剤を貯留する接着剤溜り部を備え、前記接着剤は、前記接着剤溜り部に貯留されていることを特徴とする。
これによれば、鏡筒本体に第1レンズ保持部材を、より一層、強固に保持できる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記第1レンズ保持部材に対して前記鏡筒本体を所定の方向に付勢するための付勢部を、更に備えていることを特徴とする。
これによれば、第1レンズ保持部材の傾き調整を行う際に、第1レンズ保持部材に対する支持筒の微小な変位の発生を抑えることができ、傾き調整を容易に且つ正確に行うことができる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記筐体本体は、前記突部受容孔に受容された前記位置決め用突部を付勢する弾性を有する弾性片と、前記弾性片を挟んで前記突部受容孔と反対側に形成された弾性形成用孔とを備え、前記弾性片は、前記位置決め用突部が前記突部受容孔に受容される際に、前記位置決め用突部の外周に押圧されて弾性変形し前記弾性変形に伴う弾性力によって前記位置決め用突部の外周を付勢するように形成され、前記弾性形成用孔は、前記位置決め用突部が前記突部受容孔に受容されるに伴い前記弾性片が弾性変形し得るように前記レンズ保持部材の一部から構成されており、前記付勢部は、前記弾性片からなることを特徴とする。
これによれば、第1レンズ保持部材における突部受容孔と位置決め用突部との間の部位が弾性片に形成されているため、別途に付勢部材を設けずに済み、部品点数を少なくでき、しかも、低コスト化を図ることができる。
他の一態様では、前記レンズ鏡筒において、前記付勢部は、前記第1レンズ保持部材を保持した前記鏡筒本体が光軸水平状態で、前記第1レンズ保持部材に対して前記鏡筒本体を付勢する付勢力が前記鏡筒本体の重力方向と同一方向の重力方向成分を持つように形成されていることを特徴とする。
これによれば、鏡筒本体が光軸水平状態となるレンズ鏡筒の基本姿勢における鏡筒本体の重力方向と同一方向の重力方向成分を持つように付勢部が形成されているため、第1レンズ保持部材に対して鏡筒本体を効率的にガタ寄せでき、第1レンズ保持部材と鏡筒本体とのガタを確実に抑えることができる。
他の一態様では、1又は複数のレンズを保持する第1レンズ保持部材と、光軸と直交する光軸直交方向に対する前記第1レンズ保持部材の傾きを調整し得るように前記第1レンズ保持部材を支持する鏡筒本体とを備え、前記鏡筒本体と前記第1レンズ保持部材との何れか一方は、前記鏡筒本体に対する前記第1レンズ保持部材の前記光軸直交方向の位置を決めるための複数の位置決め用突部を備え、前記鏡筒本体と前記第1レンズ保持部材との何れか他方は、前記位置決め用突部それぞれを受容する複数の突部受容孔を備え、前記突部受容孔は、前記位置決め用突部を移動可能に受容し得るように所定の一方向に延された少なくとも1つの長孔形状の長孔状受容孔を備えているレンズ鏡筒であって、前記鏡筒本体は、前記第1レンズ保持部材を支持する支持筒を備え、前記支持筒は、互いに距離を隔てるように配置され前記第1レンズ保持部材を支持する少なくとも2つの支持部を備え、前記第1レンズ保持部材は、前記2つの支持部のそれぞれに支持される被支持部を備え、前記被支持部は、前記支持部に前記被支持部が支持される際に、前記2つの支持部を結ぶ線を回動軸に前記第1レンズ保持部材が前記回動軸回りに回動して前記傾きを調整されるように支持されており、前記長孔状受容孔の長手方向となる前記一方向は、前記回動軸及び前記光軸と略直交しており、前記長孔状受容孔は、前記光軸方向を向いており、前記傾きの調整時に、前記長孔状受容孔で受容される前記位置決め用突部が前記長孔状受容孔を前記一方向に相対移動可能にされていることを特徴とする。
本発明のレンズ鏡筒は、鏡筒本体とレンズ保持部材との光軸直交方向位置を容易に且つ精度よく決めることができ、光軸直交方向に対するレンズ保持部材の光軸直交方向に対する傾き調整を容易に正確に行うことができる。
本発明の一実施の形態のレンズ鏡筒の広角端の断面図である。 図1のレンズ鏡筒の望遠端の断面図である。 図1のレンズ鏡筒が有する第1レンズ保持部材及び支持筒の分解斜視図である。 図3の第1レンズ保持部材が支持筒に支持された状態の斜視図である。 図4の背面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 図5のA部の拡大図である。 第1レンズ保持部材及び支持筒の他の実施形態の斜視図である。 図9の背面図である。 第1レンズ保持部材及び支持筒の更に他の実施形態の斜視図である。 図11の背面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 図11の更に他の実施形態における第1レンズ保持部材の長孔状受容孔と位置決め用突部との関係を説明するための要部拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態のレンズ鏡筒の広角端の断面図、図2は、図1のレンズ鏡筒の望遠端の断面図、図3は、図1のレンズ鏡筒が有する第1レンズ保持部材及び支持筒の分解斜視図、図4は、図3の第1レンズ保持部材が支持筒に支持された状態の斜視図である。
本実施の形態のレンズ鏡筒1は、鏡筒本体2と、レンズ保持部材3〜6とを備えている。
鏡筒本体2は、固定筒21と、カム環22と、ズーム操作環23と、フォーカス操作環24と、支持筒25とを備えている。
固定筒21は、この実施形態では、第1固定筒211と、第1固定筒211と固定的に連結された第2固定筒212とを備えている。
第1固定筒211は、像側(図のX2側)の端部に、マウント211aを備えており、このマウント211aにカメラ本体200が着脱自在に取り付けられるようになっており、このマウント211aを介してレンズ鏡筒1がカメラ本体200に機械的及び電気的に結合されて取り付けられる。
第2固定筒212は、光軸C方向に沿う直進溝212aを備えている。そして、この第2固定筒212は、第2固定筒212の外周と第1固定筒211の内周との間に、カム環22を配設できる隙間ができるように、第1固定筒211の内周側に配置されている。尚、これらの第1固定筒211及び第2固定筒212に軸心は、光軸Cに一致するように配置されている。
カム環22は、この実施形態では、第1カム溝221と、第2カム溝222と、第3カム溝223とを備えている。そして、このカム環22は、第1固定筒211の内周側且つ第2固定筒212の外周側との隙間に、光軸C回りに回動自在に配置されている。
ズーム操作環23は、第1固定筒211の外周側に、光軸C回りに回動自在に配置されている。又、ズーム操作環23は、ズーム連動ピン23aを介してカム環22と連結されており、これにより、ズーム操作環23が回動操作されると、カム環22が連動してズーム操作環23と共に光軸C回りに回動する。
フォーカス操作環24は、第1固定筒211の外周側、且つ、ズーム操作環23の対物側(図のX1側)に光軸C回りに回動自在に配置されている。又、このフォーカス操作環24は、不図示のフォトセンサと電気的に接続されており、フォーカス操作環24が回動操作されると、回動量や回動方向等がフォトセンサに検知されるようになっている。
支持筒25は、後述の第1レンズ保持部材3を支持するためのもので、図3〜図7に示すように、支持筒25は、略円筒形状の円筒部26と、円筒部26の外周に形成された鍔部27とを備えている。
円筒部26は、像側の外周に、3つのカムフォロア7が取り付けられている。これらのカムフォロア7は、円筒部26の周方向に沿って等間隔に配置されている。
また、円筒部26は、対物側の内周に、後述の第1レンズ保持部材3が嵌挿する嵌挿部261を備えている。
鍔部27は、略円板状の鍔本体270と、第1レンズ保持部材3を支持する支持部271〜273と、後述の第1レンズ保持部材3の位置決め用突部322、323のそれぞれを受容する複数(この実施形態では2つ)の突部受容孔275、276とを備えている。
鍔本体270は、円筒部26における対物側の端部に、円筒部26の外周から径方向外側に突設されている。
支持部は、鍔部27の周方向に沿って等間隔に配置された第1支持部271、第2支持部272及び第3支持部273を備えている。これらの第1支持部271と第2支持部272と第3支持部273とは、同構成を採っている。以下に、第1支持部271について説明し、第2支持部272及び第3支持部273の説明を省略する。
第1支持部271は、鍔本体270に光軸方向に貫通するように形成された支持孔271aと、支持孔271aに挿通される支持ボルト271bと、支持ボルト271bと螺合するナット部材271cと、ナット部材271cを回り止めするナット回り止め部271dとを備えている。
突部受容孔は、少なくとも1つの長孔形状の長孔状受容孔を備えている。この実施形態では、突部受容孔は、1つの長孔状受容孔275と、1つの丸孔形状の丸孔状受容孔276とから構成されている。
長孔状受容孔275は、図5、図8に示すように、後述の第1レンズ保持部材3の位置決め用突部322を移動可能に受容し得るように所定の一方向に延されている。この実施形態では、長孔状受容孔275は、所定の幅Wで、第1支持部271と第2支持部272とを結ぶ回動軸P1に直交する直交方向Q1に延されており、これにより、上記幅Wと直交する長手方向となる一方向の長さL1が幅Wよりも長い長孔形状に形成されている。
丸孔状受容孔276は、後述の第1レンズ保持部材3の位置決め用突部323の径と略同径の円形状の孔からなる。
また、この実施形態の長孔状受容孔275及び丸孔状受容孔276それぞれの内周壁は、図7に示すように位置決め用突部322が嵌挿する嵌挿部278aと、嵌挿部278aの像側(X2側)に、嵌挿部278aよりも径大に形成された接着剤溜まり部278bが形成されている。
接着剤溜まり部278bは、接着剤を貯留するための部分で、この実施形態では、鍔本体270の像側の端面から所定の深さで、像側に漸次径が大きくなるテーパ状に形成されている。尚、接着剤溜まり部278bは、テーパ状に形成されるものに限らず、例えば長孔状受容孔275又は丸孔状受容孔276の内周壁の一部を切り欠いて凹部を形成するようにしてもよく、適宜変更できる。
次に、レンズ保持部材3〜6について説明する。レンズ保持部材は、この実施形態では、図1、図2に示すように、対物側から像側(X2側)に順次に配置された第1レンズ保持部材3、第2レンズ保持部材4、第3レンズ保持部材5、及び第4レンズ保持部材6から構成されている。
第1レンズ保持部材3は、図3〜図7に示すように、略円筒状の保持部材本体31と、支持筒25に支持される被支持片32とを備えている。
保持部材本体31は、内周部に、レンズを保持するレンズ保持部311を備えている。又、保持部材本体31における像側の外周部に、支持筒25の嵌挿部261に嵌挿される被嵌挿部312を備えている。そして、この被嵌挿部312が支持筒25の嵌挿部261に嵌挿されることにより、被支持片32が支持筒25の鍔部27の対物側(X1側)に、鍔部27と対向するように配置されている。
また、この実施形態では、保持部材本体31は、被嵌挿部312に、所定幅で被嵌挿部312の全周にわたって配置された弾性防塵体313を備えている。この弾性防塵体313は、ゴムやウレタン等の弾性体からなる細長いシート状のものを被嵌挿部312に両面テープ等で貼付けられて被嵌挿部312と支持筒25の嵌挿部261との間に圧縮変形された状態で介在されている。これにより、弾性防塵体313によって支持筒25の対物側からの微小なゴミ等がレンズ内部へ侵入するのを防ぐことができる。また、弾性防塵体313は径方向に全周にわたり圧縮されているため、レンズ鏡筒1に大きな衝撃が加わった場合においても第1レンズ保持部材3にかかる衝撃を緩和し、支持筒25に対する変位量を抑えることで、光学性能劣化を抑制することができるようになっている。
被支持片32は、図3に示すように円板形状のものから構成され、保持部材本体31の外周の全周にわたって保持部材本体31の外周から保持部材本体31の径方向外側に突設されている。
この被支持片32は、支持筒25の第1支持部271〜第3支持部273それぞれに支持される3つの被支持部321と、長孔状受容孔275に受容される第1位置決め用突部322及び丸孔状受容孔276に受容される第2位置決め用突部323と、第1レンズ保持部材3とを接着した接着剤324とを備えている。
被支持部321は、第1支持部271〜第3支持部273と同じピッチ円上に、被支持片32の周方向に沿って等間隔に配置されている。各被支持部321は、支持ボルト271bが挿通する挿通孔からなる。
第1位置決め用突部322は、図3、図8に示すように、長孔状受容孔275の幅Wと略同径の円柱状のものからなり、被支持片32における像側の端面から像側、即ち鍔部27に突設されており、長孔状受容孔275に移動可能に入り込んでいる。
第2位置決め用突部323は、第1位置決め用突部322と略同構成を採っており、丸孔状受容孔276に嵌挿されている。
接着剤324は、第1位置決め用突部322と長孔状受容孔275の内周壁における嵌挿部278aとの間の部分及び接着剤溜まり部278bに配設されているとともに、第2位置決め用突部323と丸孔状受容孔276の内周壁における嵌挿部278aとの間の部分及び接着剤溜まり部278bに配設されている。
また、この実施形態では、接着剤は、補助接着剤充填部280に充填されている。詳しくは、図3〜図5に示すように第1レンズ保持部材3は、被支持片32に、複数(この実施形態では3つ)の補助用嵌挿突片325を備えている。一方、支持筒25は、鍔部27に、補助用嵌挿突片325それぞれを受容した補助突片用受容孔279を備えている。
補助用嵌挿突片325は、第1レンズ保持部材3の周方向に沿って等間隔に配置されている。各補助用嵌挿突片325は、第1位置決め用突部322と同構成を採っている。
補助突片用受容孔279は、補助用嵌挿突片325に対応する位置に配置されている。各補助突片用受容孔279は、丸孔状受容孔276と同構成を採っており、各補助突片用受容孔279の内周壁は、補助突片嵌挿部279aと、補助突片嵌挿部279aよりも径大に形成された補助用接着剤溜まり部279bを備えている。
そして、補助接着剤充填部280は、補助用嵌挿突片325と補助突片嵌挿部279aとの間の部分及び補助用接着剤溜まり部279bから構成されており、接着剤324は、この補助接着剤充填部280に充填されている。尚、図では、補助接着剤充填部280に充填された接着剤は省略されている。
このように構成された第1レンズ保持部材3のレンズ保持部311に、1又は複数のレンズからなる第1レンズ群41が嵌挿され、これにより、第1レンズ群41が第1レンズ保持部材3に保持されている。又、第1レンズ保持部材3に保持された第1レンズ群41は、図3、図6及び図7に示すようにレンズ外れ止め部材81によって対物側から押さえられ、第1レンズ保持部材3から外れ止めされている。尚、図1、図2では、レンズ外れ止め部材81は省略されている。
そして、第1レンズ群41を保持した第1レンズ保持部材3は、次のようにして支持筒25の支持部に、光軸Cと直交する光軸C直交方向の傾き調整可能に支持されている。
図7に示すように、第1位置決め用突部322及び第2位置決め用突部323がそれぞれ、支持筒25の長孔状受容孔275、丸孔状受容孔276に嵌挿される。これにより、支持筒25に対する第1レンズ保持部材3の径方向、即ち、光軸C直交方向の位置決めがなされる。
又、これらの第1位置決め用突部322及び第2位置決め用突部323の長孔状受容孔275、丸孔状受容孔276への嵌挿に際し、第1レンズ保持部材3の補助用嵌挿突片325が支持筒25の補助突片用受容孔279に嵌挿される。これにより、支持筒25に対する第1レンズ保持部材3の径方向、即ち、光軸C直交方向の位置が、より一層確実に決まる。
また、この状態で、第1レンズ保持部材3の被支持部321と支持筒25の支持孔271aとが位置合わせされた状態になる。
この状態から、3つの支持ボルト271bそれぞれが各被支持部321側から支持孔271aに挿通され、各ナット部材271cに螺合される。
そして、この螺合状態で、且つ支持ボルト271bがナット部材271cに締め付けられる前の状態、即ち、この被支持片32と支持筒25の鍔部27とに隙間が形成される状態で(図6参照)、図3に示すように第1支持部271における被支持片32と支持筒25の鍔部27との隙間及び第2支持部272における被支持片32と支持筒25の鍔部27との隙間に、座金90が挿入される。これにより、図5に示すように第1レンズ保持部材3が第1支持部271と第2支持部272とを結ぶ線(第1支持部271の支持ボルト271bの軸心と第2支持部272の支持ボルト271bの軸心とを結ぶ線)を回動軸P1にして回動可能状態になる。
この状態で、図6に示すように第3支持部273における被支持片32と支持筒25の鍔部27との間隔tが調整されることにより、第1レンズ保持部材3の光軸C直交方向の傾きが調整される。この調整は、例えば第3支持部273における被支持片32と支持筒25の鍔部27との間隔tに、適宜な板厚の傾き調整ワッシャ91を挿入して第3支持部273における被支持片32と支持筒25の鍔部27との間隔tを調整することにより行われる。
その第1レンズ保持部材3の回動軸P回りの回動に際して長孔状受容孔275が回動軸P1に対して直交方向Q1に延されているため、第1位置決め用突部322が長孔状受容孔275を円滑に相対移動し、第1位置決め用突部322が長孔状受容孔275の内周壁とこじれを起こすおそれの少ないものにできる。
傾き調整が終了した後は、第1支持部271〜第3支持部273のそれぞれの支持ボルト271bがナット部材271cに締め付けられ、第1レンズ保持部材3が支持筒25に固定される。
その後、接着剤324が、第1位置決め用突部322と長孔状受容孔275の内周壁における嵌挿部278aとの間の部分及び接着剤溜まり部278bに充填されるとともに、第2位置決め用突部323と丸孔状受容孔276の内周壁における嵌挿部278aとの間の部分及び接着剤溜まり部278bに充填される。更に、補助接着剤充填部280に接着剤が充填される。これにより、傾き調整終了後の第1レンズ保持部材3が支持筒25に、より一層強固に固定され、衝撃力を受けた場合にも、第1レンズ保持部材3が支持筒25に対して可動し難いようにされる。
次に、第2レンズ保持部材4について説明する。第2レンズ保持部材4は、図1、図2に示すように、内周側に、1又は複数のレンズからなる第2レンズ群42を保持している。又、第2レンズ保持部材4の外周に、3つのカムフォロア7が連結されている。これらのカムフォロア7は、円筒部26の周方向に沿って等間隔に配置されている。
そして、第2レンズ保持部材4と連結したカムフォロア7が第2固定筒212の直進溝212a及びカム環22の第2カム溝222に移動可能に入れられて係合しており、これにより、第2レンズ保持部材4がカムフォロア7を介して鏡筒本体2に移動可能に支持されている。
第3レンズ保持部材5は、内周側に、1又は複数のレンズからなる第3レンズ群43を保持している。又、第3レンズ保持部材5の外周に、3つのカムフォロア7が連結されている。これらのカムフォロア7は、円筒部26の周方向に沿って等間隔に配置されている。
また、第3レンズ保持部材5は、像側に、第4レンズ保持部材6を支持する支持軸51を備えている。支持軸51は、光軸C方向に沿って延ばされている。
そして、第3レンズ保持部材5と連結したカムフォロア7が第2固定筒212の直進溝212a及びカム環22の第3カム溝223に移動可能に入れられて係合しており、これにより、第3レンズ保持部材5がカムフォロア7を介して鏡筒本体2に移動可能に支持されている。
第4レンズ保持部材6は、内周側に、1又は複数のレンズからなる第4レンズ群44を保持している。この第4レンズ保持部材6は、第3レンズ保持部材5の支持軸51に摺動可能に支持されている。又、第4レンズ保持部材6は、図示しない駆動モータと連結されている。この駆動モータは、フォーカス操作環24と接続した上述のフォトセンサと電気的に接続されており、フォーカス操作環24の回動方向及び回動量等を検知したフォトセンサからそれらの回動情報を得て、それらの回動情報に基づいて、第4レンズ保持部材6を支持軸51に沿って対物側又は像側に摺動するようになっている。
以上のように構成された本発明に係るレンズ鏡筒1は、カム環22が回動されることにより、第1レンズ保持部材3〜第1レンズ保持部材5のそれぞれに付設されたカムフォロア7が直進溝212a及びカム溝221〜223に沿って図1の広角端から図2の望遠端まで移動する。
また、フォーカス操作環24が回転操作されることで、不図示のフォトセンサ及び駆動モータを介して第4レンズ保持部材6が支持軸51に沿って移動することでフォーカシングさせることができる。
尚、上記実施形態では、突部受容孔が1つの長孔状受容孔275と1つの丸孔状受容孔276から構成され、位置決め用突部が長孔状受容孔275に受容される第1位置決め用突部322と丸孔状受容孔276に受容される第2位置決め用突部323とから構成されたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば図9、図10に示すように、突部受容孔が第1長孔状受容孔275a、第2長孔状受容孔275b、第3長孔状受容孔275cの3つから構成され、位置決め用突部が第1長孔状受容孔275a〜第3長孔状受容孔275cに受容される第1位置決め用突部322a〜第3位置決め用突部324aの3つから構成されてもよい。
詳しくは、第1長孔状受容孔275aは、上述のように、第1支持部271と第2支持部272とを結ぶ動軸P1に直交する直交方向Q1に延されている。第2長孔状受容孔275bは、第2支持部272と第3支持部273とを結ぶ線を回動軸P2に直交する直交方向Q2に延されている。又、第3長孔状受容孔275cは、第3支持部273と第1支持部271とを結ぶ回動軸P3に直交する直交方向Q3に延されている。
このように構成されることにより、第1レンズ保持部材3が第1回動軸P1〜第3回動軸P3のそれぞれの軸回りに回動する場合でも第1長孔状受容孔275a〜第3長孔状受容孔275cのそれぞれに受容された位置決め用突部322a〜324aがそれぞれの第1長孔状受容孔275a〜第3長孔状受容孔275c内を移動できる。従って、第1レンズ保持部材3が周方向の3箇所で傾き調整される場合に、位置決め用突部322a〜324aのこじれを抑えることができる。
また、第1レンズ保持部材3を支持筒25に組付ける際、支持筒25に対して第1レンズ保持部材3を光軸回りに回動させることで各被支持部を第1支持部と第2支持部と第3支持部とのいずれかに支持でき、組付け操作が容易になる。また、支持筒に対して第1レンズ保持部材を光軸回りに回動させて、誤差による光学性能劣化が最も小さい被支持部と第1支持部から第3支持部とを位置合わせて第1レンズ保持部材の鏡筒本体に対する傾き調整を行うことも可能になる。
また、第1レンズ保持部材3に対して鏡筒本体2を所定の方向に付勢する弾性片(付勢部)291を備えたものとしてもよい。
詳しくは、図12〜図14に示すように、例えば筐体本体2は、第3突部受容孔275cに受容された位置決め用突部324aを付勢する弾性を有する弾性片291と、弾性片291を挟んで突部受容孔275cと反対側に形成された長孔状の弾性形成用孔292とを備えている。
弾性片291は、位置決め用突部324aが突部受容孔275cに受容される際に、位置決め用突部324aの外周に押圧されて弾性変形し弾性変形に伴う弾性力(付勢力)W1によって位置決め用突部324aの外周を付勢するように、レンズ保持部材3の一部から構成されている。
また、弾性片291は、第1レンズ保持部材3を保持した鏡筒本体2が光軸水平状態で、第1レンズ保持部材3に対して鏡筒本体2を付勢する付勢力W1が鏡筒本体2の重力方向と同一方向の重力方向成分W2を持つように形成されている。
弾性形成用孔292は、位置決め用突部324aが突部受容孔275cに受容されるに伴い弾性片291が弾性変形し得るようにレンズ保持部材の一部をカットした態様で形成されている。
このように構成されることにより、第1レンズ保持部材の傾き調整を行う際に、第1レンズ保持部材に対する支持筒の微小な変位の発生を抑えることができ、傾き調整を容易に且つ正確に行うことができる。又、弾性片291は、弾性形成用孔292によって第1レンズ保持部材3における突部受容孔275cと位置決め用突部324aとの間の部位から構成されているため、別途に付勢部材を設けずに済み、部品点数を少なくできるとともに、低コスト化を図ることができる。
また、弾性片291の付勢力W1が鏡筒本体2が光軸水平状態となるレンズ鏡筒1の基本姿勢における鏡筒本体2の重力方向と同一方向の重力方向成分W2を持つように形成されているため、第1レンズ保持部材3に対して鏡筒本体2を効率的にガタ寄せでき、第1レンズ保持部材3鏡筒本体2とのガタを確実に抑えることができる。
また、上記実施形態では、第1レンズ保持部材3が位置決め用突部を備え、鏡筒本体2の支持筒25が突部受容孔を備えたものとされたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば第1レンズ保持部材3が突部受容孔を備え、鏡筒本体2の支持筒25が位置決め用突部を備えたものとされてもよい。
また、上記実施形態では、傾き調整は傾き調整ワッシャ91で行ったが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えばボルトを用い、そのボルトの回転により調整箇所の間隙を変更する調整機構であってもよい。また、傾き調整ワッシャ91を用いる場合に、U字形状の切欠きを有する形態のものに限らず、適宜変更できる。ただし、切欠きを有するものであれば、外径側から抜き差しでき、作業性がよい点で切欠きを有する傾き調整ワッシャ91を用いるのが好ましい。
1 レンズ鏡筒
2 鏡筒本体
3 第1レンズ保持部材
4 第2レンズ保持部材
5 第3レンズ保持部材
6 第4レンズ保持部材
C 光軸
21 固定筒
22 カム環
23 ズーム操作環
24 フォーカス操作環
25 支持筒
275 長孔状受容孔(突部受容孔)
276 丸孔状受容孔(突部受容孔)
322 位置決め用突部

Claims (9)

  1. 1又は複数のレンズを保持する第1レンズ保持部材と、光軸と直交する光軸直交方向に対する前記第1レンズ保持部材の傾きを調整し得るように前記第1レンズ保持部材を支持する鏡筒本体とを備え、
    前記鏡筒本体と前記第1レンズ保持部材との何れか一方は、前記鏡筒本体に対する前記第1レンズ保持部材の前記光軸直交方向の位置を決めるための複数の位置決め用突部を備え、
    前記鏡筒本体と前記第1レンズ保持部材との何れか他方は、前記位置決め用突部それぞれを受容する複数の突部受容孔を備え、
    前記突部受容孔は、前記位置決め用突部を移動可能に受容し得るように所定の一方向に延された少なくとも1つの長孔形状の長孔状受容孔を備えているレンズ鏡筒であって、
    前記鏡筒本体は、前記第1レンズ保持部材を支持する支持筒を備え、
    前記支持筒は、互いに距離を隔てるように配置され前記第1レンズ保持部材を支持する少なくとも2つの支持部を備え、
    前記第1レンズ保持部材は、前記2つの支持部のそれぞれに支持される被支持部を備え、
    前記被支持部は、前記支持部に前記被支持部が支持される際に、前記2つの支持部を結ぶ線を回動軸に前記第1レンズ保持部材が前記回動軸回りに回動して前記傾きを調整されるように支持されており、
    前記長孔状受容孔の長手方向となる前記一方向は、前記回動軸及び前記光軸と略直交しており、
    前記長孔状受容孔は、前記光軸方向を向いており、
    前記傾きの調整時に、前記長孔状受容孔で受容される前記位置決め用突部が前記長孔状受容孔を前記一方向に相対移動可能にされていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記突部受容孔は、前記他方の周方向に略等間隔に配置された第1長孔状受容孔、第2長孔状受容孔及び第3長孔状受容孔の3つの長孔状受容孔からなることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  3. 記支持筒は、互いに距離を隔てるように配置され前記第1レンズ保持部材を支持する3つの支持部を備え、
    前記支持部は、前記鏡筒本体の周方向に沿って配置された第1支持部、第2支持部及び第3支持部を備え、
    前記第1レンズ保持部材は、前記2つの支持部のそれぞれに支持される被支持部を備え、
    前記被支持部は、前記支持部に前記被支持部が支持される際に、前記第1支持部と前記第2支持部とを結ぶ線を第1回動軸にして前記第1レンズ保持部材が前記第1回動軸回りに回動可能に、且つ、前記第2支持部と第3支持部とを結ぶ線を第2回動軸にして前記第1レンズ保持部材が前記第2回動軸回りに回動可能に、尚且つ、前記第3支持部と第1支持部とを結ぶ線を第3回動軸にして前記第1レンズ保持部材が前記第3回動軸回りに回動可能に支持されており、
    前記第1長孔状受容孔の長手方向は、前記第1回動軸に略直交し、
    前記第2長孔状受容孔の長手方向は、前記第2回動軸に略直交し、
    前記第3長孔状受容孔の長手方向は、前記第3回動軸に略直交していることを特徴とする請求項に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第1支持部と前記第2支持部と前記第3支持部とは、互いに前記鏡筒本体の周方向に略等間隔に配置され、
    前記各被支持部は、前記第1支持部と第2支持部と第3支持部とのいずれかに選択的に支持されるように、前記第1レンズ保持部材の周方向に略等間隔に配置されていることを特徴とする請求項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記位置決め用突部と前記突部受容孔とを接着した接着剤を、更に備え、
    前記接着剤は、前記位置決め用突部の外周と前記突部受容孔の内周壁との間に充填されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記突部受容孔の内周壁は、前記接着剤を貯留する接着剤溜り部を備え、
    前記接着剤は、前記接着剤溜り部に貯留されていることを特徴とする請求項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第1レンズ保持部材に対して前記鏡筒本体を所定の方向に付勢するための付勢部を、更に備えていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記筐体本体は、前記突部受容孔に受容された前記位置決め用突部を付勢する弾性を有する弾性片と、前記弾性片を挟んで前記突部受容孔と反対側に形成された弾性形成用孔とを備え、
    前記弾性片は、前記位置決め用突部が前記突部受容孔に受容される際に、前記位置決め用突部の外周に押圧されて弾性変形し前記弾性変形に伴う弾性力によって前記位置決め用突部の外周を付勢するように形成され、
    前記弾性形成用孔は、前記位置決め用突部が前記突部受容孔に受容されるに伴い前記弾性片が弾性変形し得るように前記レンズ保持部材の一部から構成されており、
    前記付勢部は、前記弾性片からなることを特徴とする請求項に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記付勢部は、前記第1レンズ保持部材を保持した前記鏡筒本体が光軸水平状態で、前記第1レンズ保持部材に対して前記鏡筒本体を付勢する付勢力が前記鏡筒本体の重力方向と同一方向の重力方向成分を持つように形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載のレンズ鏡筒。
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