JP2009156960A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズのチルト調整が可能なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】前記筒体18に対して傾き調整可能に配置されたレンズ保持枠22と、前記筒体18と前記レンズ保持枠22との間に配置された輪帯状のスペーサ30とを有し、前記スペーサ30は、前記レンズ保持枠22を基準位置に位置決めするための第1の位置P1と、前記第1の位置P1から前記筒体18の中心軸まわりに所定角度回動した位置であって、前記レンズ保持枠22を調整可能とする第2の位置P2との間を変位可能であるレンズ鏡筒。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ鏡筒に関し、より詳細にはレンズのチルト調整が可能なレンズ鏡筒に関する。
レンズを有する鏡筒を組み立てる際に、レンズのチルト調整を行う必要がある。レンズのチルト調整が可能なレンズ鏡筒に関する従来技術としては、例えば、チルト調整用の調整ネジを光軸方向に移動するレンズ鏡筒が知られている(特許文献1参照)。
しかし、従来技術に係るレンズ鏡筒では、調整ネジによって設計上の基準位置を出すのは困難であり、機械的な基準位置に対して調整するようにすると、基準位置に対する調整方向が制限されてしまうという問題が発生していた。
特開2002−228906号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、その目的は、容易に基準位置に位置決めできるとともに、この基準位置に対して調整方向が制限されずにレンズの傾きの調整が可能なレンズ鏡筒を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るレンズ鏡筒は、筒体(18)と、
前記筒体(18)に対して傾き調整可能に配置されたレンズ保持枠(22)と、
前記筒体(18)と前記レンズ保持枠(22)との間に配置された輪帯状のスペーサ(30)とを有し、
前記スペーサ(30)は、前記レンズ保持枠(22)を基準位置に位置決めするための第1の位置(P1)と、
前記第1の位置(P1)から前記筒体(18)の中心軸まわりに所定角度回動した位置であって、前記レンズ保持枠(22)を調整可能とする第2の位置(P2)との間を変位可能であることを特徴とする。
また、例えば、本発明に係るレンズ鏡筒において、
前記筒体(18)と前記レンズ保持枠(22)の一方には、前記スペーサ(30)に当接する突起部(72)が設けられており、
前記スペーサ(30)は、前記突起部(72)の幅よりも小さい第1の部分(64a)と、前記第1の部分(64a)に連続して形成された前記突起部(72)の幅(72)より大きい第2の部分(64b)とを有する穴部(64)が設けられており、
前記穴部(64)の前記第1の部分(64a)は、前記スペーサ(30)が前記第1の位置(P1)にある状態で、前記突起部(72)と対向し、
前記穴部(64)の前記第2の部分(64b)は、前記スペーサ(30)が前記第2の位置(P2)にある状態で、前記突起部(72)と対向してもよい。
また、例えば、本発明に係るレンズ鏡筒は、
前記筒体(18)に対して前記レンズ保持枠(22)を付勢する付勢手段(62)をさらに有してもよい。
また、例えば、前記付勢手段(62)は、前記スペーサ(30)に設けられた板バネであってもよい。
また、例えば、前記付勢手段(62)は、前記スペーサ(30)が前記第1の位置にある状態と、前記スペーサ(30)が前記第2の位置にある状態とで、前記レンズ保持枠(22)を付勢する力が変化してもよい。
また、例えば、前記付勢手段(62)は、前記スペーサ(30)が前記第2の位置にある際に前記レンズ保持枠(22)を付勢し、前記スペーサ(30)が前記第1の位置(P1)にある際に前記レンズ保持枠(22)を付勢しないものであってもよい。
また、例えば、前記レンズ保持枠(22)は、係合部(70)を有し、
前記保持枠(22)の前記筒体(18)と反対側に設けられるとともに、前記係合部(70)と対向する範囲に設けられたスリット部(22e)を有する環状の枠部材(22b)をさらに備え、
前記係合部(70)を前記スリット部(22e)を介して係合して回動することにより、前記スペーサ(30)を前記第1位置(P1)と第2位置(P2)との間で回動してもよい。
なお上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の光軸を通る断面における断面図、
図1Aは、図1に示すレンズ鏡筒の要部拡大断面図、
図2は、図1に示すレンズ鏡筒の第1レンズ群側からの平面図であり、スペーサが標準位置にある状態を示す平面図、
図3は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられるスペーサの平面図、
図4は、図1に示すレンズ鏡筒の調整ビス付近の拡大断面図であり、スペーサが標準位置にある状態を示す断面図、
図5は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられるスペーサと固定筒との位置関係を表した要部拡大図であり、スペーサが標準位置にある状態を示す要部拡大図、
図6は、図1に示すレンズ鏡筒の第1レンズ群側からの平面図であり、スペーサが調整位置にある状態を示す平面図、
図7は、図1に示すレンズ鏡筒の調整ビス付近の拡大断面図であり、スペーサが調整位置にある状態を示す平面図、
図8は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられるスペーサと固定筒との位置関係を表した要部拡大図であり、スペーサが調整位置にある状態を示す平面図である。
実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒2の鏡筒光軸Lを通る断面における断面図である。なお本実施形態では、一眼レフカメラに用いられるレンズ鏡筒2を用いて説明を行うが、本発明はこれに限定されず、一眼レフカメラ以外のカメラもしくはその他の光学機器に用いられるレンズ鏡筒であってもよい。
本実施形態のレンズ鏡筒2に内蔵されている撮影光学系は、第1レンズ群4、第2レンズ群6および絞り8で構成される。第1レンズ群4は、レンズ10a,10b,10cからなる3枚のレンズを有し、第2レンズ群6は、レンズ12a,12b,12cからなる3枚のレンズを有する。また、レンズ鏡筒2は、マウント部14を有しており、当該マウント部14を介してカメラ本体部(不図示)に固定される。
レンズ鏡筒2において、第1レンズ群4は撮影光の入射側(Z軸負方向側)に配置されるのに対して、第2レンズ群6は撮影光の出射側(Z軸正方向側)に配置される。さらに、絞り8は、第1レンズ群4と第2レンズ群6との間に配置される。鏡筒2の内部には固定筒18が備えられており、第1レンズ群4、第2レンズ群6および絞り8は、固定筒18に対して取り付けられる。
固定筒18のZ軸負方向側の開口付近には、第1〜第3段差部18a〜18cが形成されている。絞り8は、第3段差部18cよりZ軸負方向側に形成されている第1および第2段差部18a,18bに係合する。第1および第2段差部18a,18bよりZ軸正方向側に形成されている第3段差部18cには、第2レンズ群保持筒16が係合する。第2レンズ群6は、第2レンズ群保持筒16を介して、固定筒18に取り付けられる。
第1レンズ群4は、レンズ10aを保持する第1レンズ枠20と、レンズ10bおよびレンズ10cを保持する第2レンズ枠22とを有する。第1レンズ枠20は、光軸Lと略平行な方向に沿って配置され、レンズ10aと係合する第1筒部20aと、光軸Lと略垂直な方向に沿って配置される第1レンズ枠縁部20bとを有する。また、第2レンズ枠22は、光軸Lと略平行な方向に沿って配置され、レンズ10bおよびレンズ10cと係合する第2筒部22aと、光軸Lと略垂直な方向に沿って配置される第2レンズ枠縁部22bとを有する。
第1レンズ枠20と第2レンズ枠22とは、固定ねじ24によって一体的に固定される。第1レンズ枠20と第2レンズ枠22とは、図2に示すように、第1および第2レンズ枠縁部20b,22bの周方向に沿って略等間隔に設けられる3つの固定ねじ24によって固定される。
また、図1Aの拡大図に示すように、第2レンズ枠縁部22bには、レンズ枠22を固定筒18に固定するためのレンズ枠貫通孔22cが設けられている。固定筒18のZ軸負方向側の端部には、光軸Lと略垂直な方向に沿って配置される固定筒縁部18dが、第2レンズ枠縁部22bに対向して形成されている。固定筒縁部18dには、第2レンズ枠縁部22bのレンズ枠貫通孔22cに対応して、調整ねじ穴18eが設けられている。第2レンズ枠縁部22bは、Z軸正方向に向かって対向する固定筒縁部18dとの間に、スペーサ30を挟んだ状態で固定筒18に取り付けられる。
第2レンズ枠縁部22bのレンズ枠貫通孔22cには、Z軸負方向側から調整ねじ26が挿入される。調整ねじ26は、レンズ枠貫通孔22cおよびスペーサ30の連続穴64を挿通した状態で、固定筒18の調整ねじ穴18eにねじ止めされる。レンズ枠貫通孔22cのZ軸負方向側の開口には、ワッシャ28を設置するためのレンズ枠段差部22dが形成されている。
第2レンズ枠縁部22bと、固定筒縁部18dとは、図2に示すように、第2レンズ枠縁部22bの周方向に沿って、略等間隔に設けられる3つの調整ねじ26によって固定される。図1Aに示す第2レンズ枠縁部22bと、固定筒縁部18dとの間に配置されるスペーサ30は、図3に示すように、輪帯状の形状を有している。スペーサ30は、金属または樹脂等の弾性変形可能な材料で作製されることが好ましく、例えば、金属の板材で作製されることが特に好ましい。
スペーサ30は、腕部62と、連続穴64と、回動量制限孔66と、固定部挿通孔68と、工具係合孔70とを、各々3つずつ有している。3つの腕部62は、スペーサ30の周方向に沿って略等間隔に形成されている。また、3つの連続穴64、3つの回動量制限孔66、3つの固定部挿通孔68、3つの工具係合穴70についても、腕部62と同様に、スペーサ30の周方向に沿って略等間隔に形成されている。
図2に示すように、スペーサ30のZ軸負方向側に配置される第2レンズ枠縁部22bには、工具係合孔70に対応して、長円状のスリット22eが形成されている。したがって、レンズ鏡筒2のZ軸負方向側から、スリット22eを介して、工具係合孔70に、例えば棒状の工具(不図示)の先端を係合させることができる。工具係合孔70に係合させた工具の先端を、光軸Lを中心に所定角度回動させることによって、図2に破線で示す標準位置P1から、図6に破線で示す調整位置P2まで、スペーサ30を回動させることができる。
後に詳述するが、本実施形態のレンズ鏡筒2では、スペーサ30が標準位置P1に配置されている状態で、第2レンズ枠22を基準位置に位置決めする。また、スペーサ30が調整位置P2に配置されている状態で、第2レンズ枠22の光軸Lに対する傾きおよび位置を調整し、チルト調整等を行うことができる。なお、基準位置とは、レンズ鏡筒2を組み立てる際、またはチルト調整前等に、第2レンズ枠22が配置される設計基準位置である。
図3に示す固定部挿通孔68は、図1に示すように、第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面に形成されている突出部22fによって挿通される。第2レンズ枠22には、固定ねじ24をねじ止めする固定ねじ穴が設けられており、突出部22fは、当該固定ねじ穴の底部および側部を構成している。なお、突出部22fのZ軸正方向側表面と、これと対向する固定筒縁部18dのZ軸負方向側表面との間には、第2レンズ枠22の調整のための調整しろが形成されている。
固定部挿通孔68は、図2および図3に示すように、略長円状の形状を有しており、突出部22fが、固定部挿通孔68の内部を、スペーサ30の周方向に沿って移動することができる。このためスペーサ30は、突出部22fが固定部挿通孔68を挿通した状態のまま、固定筒18および第2レンズ枠22に対して、光軸Lを中心として、所定角度回動することができる。
スペーサ30の連続穴64は、図1Aに示すように、調整ねじ26によって挿通される。連続穴64は、図3に示すように、第1の部分64aと第2の部分64bとを有する。第1の部分64aは、スペーサ30の径方向(光軸Lからスペーサ30の連続穴64へ向かう方向)の最大開口幅がD1である。第2の部分64bは、第1の部分64aに連続して形成されており、径方向の最大開口幅が、D1より大きいD2である。
図3に示す第1の部分64aの開口幅D1は、図1Aに示す調整ねじ26の挿通部26aの直径D3よりわずかに大きいため、挿通部26aは第1の部分64aを挿通する。しかし、固定筒18に形成されている突起部72の直径D4は、第1の部分64aの開口幅D1より大きいため、突起部72は、第1の部分64aを挿通せず、スペーサ30に当接する(図5)。
それに対して、第2の部分64bの開口幅D2は、図8に示すように、突起部72の直径D4よりわずかに大きい。そのため突起部72は、第2の部分64bを挿通することができる。
スペーサ30は、図3に示すように、3つの腕部62を有する。スペーサ30の腕部62以外の部分は、光軸Lに垂直な方向(Z軸に垂直な方向)に沿って配置される。しかし腕部62は、図4に示すように、スペーサ30における腕部62以外の部分に対して、Z軸正方向側に、所定の角度θ傾いた状態に形成されている。腕部62の先端付近のZ軸正方向側表面には、固定筒縁部18dのZ軸負方向側表面に当接する当接面62aが形成されている。
図3に示す本実施形態のスペーサ30は、さらに3つの回動量制限孔66を有する。回動量制限孔66は、図4に示すように、固定筒縁部18dのZ軸負方向側表面に形成された凸部74に挿通される。回動量制限孔66は、図2および図3に示すように、略長円状の形状を有しており、凸部74が、回動量制限孔66の内部を、スペーサ30の周方向に沿って移動することができる。このためスペーサ30は、凸部74が回動量制限孔66を挿通した状態のまま、固定筒18および第2レンズ枠22に対して、光軸Lを中心として、所定角度回動することができる。
図4および図5に示すように、スペーサ30が標準位置P1に配置された状態では、連続穴64の第1の部分64aが突起部72と対向する。また、スペーサ30が標準位置P1に配置された状態では、回動量制限孔66の一方の周方向端部66aは、凸部74に当接する。
それに対して、図7および図8に示すように、スペーサ30が調整位置P2に配置された状態では、連続穴64の第2の部分64bが突起部72と対向する。また、スペーサ30が調整位置P2に配置された状態では、回動量制限孔66の一方の周方向端部66bは、凸部74に当接する。
このように、回動量制限孔66は、標準位置P1および調整位置P2において、固定筒縁部18dに形成された凸部74に当接し、スペーサ30の回動量を制限している。したがって、第2レンズ枠22の調整を行う場合に、標準位置P1または調整位置P2に、容易かつ正確にスペーサ30を配置することができる。なお、固定部挿通孔68によってスペーサ30の回動量を制限しても、同様の効果を得ることができる。
図4に示す固定筒縁部18dのZ軸負方向側表面には、スペーサ30の連続穴64に対応して、突起部72が形成されている。図5に示すように、スペーサ30が標準位置P1にある状態では、突起部72は、連続穴64の第1の部分64aと対向している。したがってスペーサ30は、図4に示すように、突起部72のZ軸負方向側表面72aと、第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面との間に挟まれた状態で配置されている。
本実施形態において、スペーサ30の厚さ方向の幅H1は、基準位置における突起部72のZ軸負方向側表面72aと、第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面との距離に等しくなるように設計されている。
すなわち、第2レンズ枠22を基準位置に位置決めする場合には、スペーサ30が標準位置P1にある状態において、図2に示す3つの調整ねじ26を所定のトルクでねじ止めする。これによって、図4に示す第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面は、突起部72のZ軸負方向側表面72aに対して、Z軸方向の距離がスペーサ30の厚さ方向の幅H1と等しくなる状態に位置決めされる。スペーサ30の厚さ方向の幅H1は、あらかじめ基準位置における両表面間の距離に等しくなるように設計されているため、第2レンズ枠22を容易かつ確実に基準位置に配置することができる。
なお、突起部72のZ軸負方向側表面72aは、突起部72周辺の固定筒縁部18dのZ軸負方向側表面である第1表面78からの高さH2が、スペーサ30の厚さ方向の幅H1と略一致するように形成されることが好ましい。本実施形態では、幅H1と高さH2のうち、小さい方の値が、第2レンズ枠22のZ軸負正方向側への調整しろとなる。したがって、幅H1と高さH2とを略一致させることによって、固定筒縁部18dと第2レンズ枠縁部22bとの距離を最も小さくし、レンズ鏡筒2を小型化することができる。
固定筒縁部18dのZ軸負方向側表面には、図4に示すように、スペーサ30の回動量制限孔66に対応して、凸部74が形成されている。第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面には、凸部74が係合する凹部76が形成されている。レンズ鏡筒2を組み立てる際、凸部74に対して凹部76を係合させることによって、固定筒18に対する第1レンズ群4の大まかな位置合わせを行うことができるため、レンズ鏡筒2を容易に組み立てることができる。
固定筒縁部18dのZ軸負方向側表面には、スペーサ30の腕部62に対応して、腕部支持面80と、腕部逃がし面82と、斜面84とが形成されている。図4に示すように、スペーサ30が標準位置P1にある場合には、腕部62の当接面62aは、腕部逃がし面82に対向する位置にある。第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面と、当接面62aとのZ軸方向に沿う距離W1は、第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面と、腕部逃がし面82とのZ軸方向に沿う距離W2よりわずかに小さい。そのため、スペーサ30が標準位置P1にある場合には、当接面62aは固定筒縁部18dに接触せず、腕部62は第2レンズ枠22の第2レンズ枠縁部22bを付勢しない。
しかし、スペーサ30が標準位置P1から図7に示す調整位置P2に移動した場合には、腕部62の当接面62aは、腕部逃がし面82から斜面84を通り、腕部支持面80に対向する位置に移動する。第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面と、腕部支持面80とのZ軸方向に沿う距離W3は、図4に示す距離W1より小さいため、当接面62aは、腕部支持面80に当接する。腕部62は、第2レンズ枠縁部22bのZ軸正方向側表面と、腕部支持面80とに挟まれて撓んだ状態となるため、第2レンズ枠縁部22bを、固定筒縁部18dに対してZ軸負方向側に付勢する。このように、本実施形態に係るスペーサ30に設けられた腕部62は、第2レンズ枠22を付勢する板バネとして作用する。
スペーサ30が調整位置P2にある状態では、第2レンズ枠縁部22bは、スペーサ30の腕部62によって、Z軸負方向側に付勢され、ワッシャ28を介して調整ねじ26の頭部26bに押しつけられる状態となる。そのため、レンズ鏡筒2は、図6に示す3つの調整ねじ26を締めたり緩めたりすることで、第2レンズ枠22の光軸Lに対する傾きおよび位置を調整し、チルト調整等を行うことができる。
なお、本実施形態では、スペーサ30が標準位置P1にある状態では、腕部62は第2レンズ枠縁部22bを付勢しないが、本発明はこれに限定されない。すなわち、スペーサ30が標準位置P1にある状態においても、腕部62が第2レンズ枠縁部22bを付勢しいてもよい。また、スペーサ30が標準位置P1にある状態と調整位置P2にある状態とで、腕部62が第2レンズ枠縁部22bを付勢する力が変化してもよい。
さらに、本願発明に係るレンズ鏡筒2によれば、スペーサ30を調整位置P2に移動させることによって、図7に示す固定筒縁部18dの突起部72が、スペーサ30の連続穴64を挿通することができるようになる。図8に示すように、スペーサ30が調整位置P2にある状態では、突起部72は、連続穴64の第2の部分64bと対向している。
したがって、図7に示す調整ねじ26を、締める方向に回転させ、第2レンズ枠22を基準位置からZ軸正方向側に移動させて、第2レンズ枠22の傾きおよび位置を調整することができる。またその反対に、図7に示す調整ねじ26を緩める方向に回転させ、第2レンズ枠22を基準位置からZ軸負方向側に移動させて、第2レンズ枠22の傾きおよび位置を調整することもできる。
すなわち、本願発明に係るレンズ鏡筒2によれば、基準位置を中心として、光軸Lに沿う両側方向(Z軸正負方向)に第2レンズ枠22移動させ、第2レンズ枠22(およびこれに固定されている第1レンズ群4)の光軸Lに対する傾きおよび位置を調整することができる。したがって、第2レンズ枠22を移動させてチルト調整等を行う場合、第2レンズ枠22の移動量を従来より小さくすることができる。さらに、設計上考慮すべきチルト調整のための調整しろも少なくすることができるため、レンズ鏡筒2を小型化することができる。
その他の実施形態
図1〜図8を用いて説明した上述の実施形態では、スペーサ30の連続穴64に対応する突起部72は、固定筒18に形成されているが、突起部72を第2レンズ枠22側に形成してもよい。この場合でも、基準位置を中心として、光軸Lに沿う両側方向(Z軸正負方向)に第2レンズ枠22移動させ、第2レンズ枠22の光軸Lに対する傾きおよび位置を調整することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の光軸を通る断面における断面図である。 図1Aは、図1に示すレンズ鏡筒の要部拡大断面図である。 図2は、図1に示すレンズ鏡筒の第1レンズ群側からの平面図であり、スペーサが標準位置にある状態を示す平面図である。 図3は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられるスペーサの平面図である。 図1に示すレンズ鏡筒の調整ビス付近の拡大断面図であり、スペーサが標準位置にある状態を示す断面図である。 図5は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられるスペーサと固定筒との位置関係を表した要部拡大図であり、スペーサが標準位置にある状態を示す要部拡大図である。 図6は、図1に示すレンズ鏡筒の第1レンズ群側からの平面図であり、スペーサが調整位置にある状態を示す平面図である。 図7は、図1に示すレンズ鏡筒の調整ビス付近の拡大断面図であり、スペーサが調整位置にある状態を示す平面図である。 図8は、図1に示すレンズ鏡筒に備えられるスペーサと固定筒との位置関係を表した要部拡大図であり、スペーサが調整位置にある状態を示す平面図である。
符号の説明
2… レンズ鏡筒2
18… 固定筒
18d… 固定筒縁部
22… 第2レンズ枠
22b… 第2レンズ枠縁部
22e… スリット
26… 調整ねじ
30… スペーサ
62… 腕部
64… 連続穴
64a… 第1の部分
64b… 第2の部分
70… 工具係合孔
72… 突起部

Claims (7)

  1. 筒体と、
    前記筒体に対して傾き調整可能に配置されたレンズ保持枠と、
    前記筒体と前記レンズ保持枠との間に配置された輪帯状のスペーサとを有し、
    前記スペーサは、前記レンズ保持枠を基準位置に位置決めするための第1の位置と、
    前記第1の位置から前記筒体の中心軸まわりに所定角度回動した位置であって、前記レンズ保持枠を調整可能とする第2の位置との間を変位可能であることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記筒体と前記レンズ保持枠の一方には、前記スペーサに当接する突起部が設けられており、
    前記スペーサは、前記突起部の幅よりも小さい第1の部分と、前記第1の部分に連続して形成された前記突起部の幅より大きい第2の部分とを有する穴部が設けられており、
    前記穴部の前記第1の部分は、前記スペーサが前記第1の位置にある状態で、前記突起部と対向し、
    前記穴部の前記第2の部分は、前記スペーサが前記第2の位置にある状態で、前記突起部と対向することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記筒体に対して前記レンズ保持枠を付勢する付勢手段をさらに有する請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記付勢手段は、前記スペーサに設けられた板バネであることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記付勢手段は、前記スペーサが前記第1の位置にある状態と、前記スペーサが前記第2の位置にある状態とで、前記レンズ保持枠を付勢する力が変化することを特徴とする請求項3または4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記付勢手段は、前記スペーサが前記第2の位置にある状態で前記レンズ保持枠を付勢し、前記スペーサが前記第1の位置にある状態で前記レンズ保持枠を付勢しないことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記レンズ保持枠は、係合部を有し、
    前記保持枠の前記筒体と反対側に設けられるとともに、前記係合部と対向する範囲に設けられたスリット部を有する環状の枠部材をさらに備え、
    前記係合部を前記スリット部を介して係合して回動することにより、前記スペーサを前記第1位置と第2位置との間で回動することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014052397A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Casio Comput Co Ltd 光学部品ユニットと受光素子の実装構造、及び環状平板部材
EP3220176A1 (en) 2016-03-18 2017-09-20 Konica Minolta, Inc. Lens barrel
KR101828408B1 (ko) * 2010-09-13 2018-02-12 삼성전자주식회사 광학 요소의 조정 장치
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