JP6643840B2 - 画像形成装置及び記録材判別ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、記録材の種類を精度良く判別するための装置に関するものである。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、画像形成装置の内部に記録材の種類を判別するセンサを備えているものがある。これらの装置では、自動的に記録材の種類を判別し、判別結果に応じて転写条件(例えば転写電圧や転写時の記録材の搬送速度)や定着条件(例えば定着温度や定着時の記録材の搬送速度)を制御している。
特許文献1には、記録材に光を照射して、記録材で反射した光と記録材を透過した光を画像としてそれぞれ撮像することで、記録材の種類を判別する記録材判別ユニットを備えた画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、記録材判別ユニットで判別した記録材の種類に応じて転写条件や定着条件等の画像形成条件を制御している。そして、特定の収容部から複数枚の記録材が供給される場合は、1枚目の記録材の画像を撮像した結果に基づいて、その特定の収容部に収容されている複数枚の記録材の種類を判別し、画像形成条件を制御している。ここで、上記の制御は複数枚の記録材が同じ種類の記録材であることを前提としている。
特開2007−55814号公報
しかしながら、記録材の製造ばらつき等の影響によって、同じ種類の記録材であっても異なる検知結果を示す場合がある。特許文献1に記載の制御は記録材を1枚しか検知しないため、記録材の種類の判別精度の低下、画像品質の低下が発生する場合があった。特許文献1に記載の制御は、当時として望まれる画像品質を十分に満たすものであったが、近年求められるようになった画像品質を満たすために、更なる記録材の種類の判別精度の向上が望まれていた。
本発明の目的は、精度良く記録材の種類を判別し、高品位な画像を形成することができる画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の画像形成装置は、記録材に画像を形成する画像形成部と、記録材を検知して記録材の特性に関する出力値を出力する検知部と、前記検知部によって出力された前記出力値を記憶する記憶部と、前記検知部によって出力された前記出力値に基づいて、前記画像形成部の画像形成条件を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、前記検知部が第1の記録材を検知して出力した第1の出力値を前記記憶部が記憶している状態で、前記検知部が前記第1の記録材とは異なる第2の記録材を検知して第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、記第1の出力値と前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする。
本発明によれば、精度良く記録材の種類を判別し、高品位な画像を形成することができる画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の実施例における画像形成装置の構成図 本発明の実施例における記録材判別ユニットの制御システムを示したブロック図 本発明の実施例1における検知対象の記録材と記憶部に検知結果が記憶されている記録材の関係を示す図 本発明の実施例1におけるフローチャート 本発明の実施例2における検知対象の記録材と記憶部に検知結果が記憶されている記録材の関係 本発明の実施例2におけるフローチャート 本発明の他の実施例における記録材判別ユニットの制御システムを示したブロック図 本発明の実施例3における記録材判別ユニットの制御システムを示したブロック図 本発明の実施例3における記憶部が記憶している記憶値の一例を示す図 本発明の実施例3におけるフローチャート 本発明の実施例3における記録材判別テーブルを示す図 本発明の実施例4における記録材判別ユニットの制御システムを示したブロック図 本発明の実施例4における記憶部が記憶している記憶値の一例を示す図 本発明の実施例4におけるフローチャート 本発明の実施例5における記録材判別ユニットの制御システムを示したブロック図 本発明の実施例5における記憶部が記憶している記憶値の一例を示す図 本発明の実施例5におけるフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。なお、以下に示す実施例は一例であって、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本実施例が適用可能である電子写真方式の画像形成装置について概略を説明する。図1は、中間転写ベルト17を採用し、記録材Pに画像を形成するための画像形成部50を有する画像形成装置1の概略構成図である。
装置1は、タンデム式のカラーレーザビームプリンタであり、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の現像剤であるトナーを重ね合わせることでカラー画像を出力できるように構成されている。収容部の一例である2は記録材Pを収容するカセット、3は記録材Pを積載する手差しトレイである。なお、図1に記載はないが、記録材Pを供給する複数のオプション装置を装置1に取り付けることが可能である。装置1には、カセット2から記録材Pを供給する供給ローラ4a、トレイ3から記録材Pを供給する供給ローラ4b、ローラ4aによって供給された記録材Pを搬送する搬送ローラ対5、レジストレーションローラ対6が設けられている。
11(11Y、11M、11C、11K)は各色のトナーを担持する感光ドラムである。12(12Y、12M、12C、12K)はドラム11を一様に所定の電位に帯電するための各色の帯電ローラである。13(13Y、13M、13C、13K)は、各色に対応するレーザスキャナである。14(14Y、14M、14C、14K)は、スキャナ13によってドラム11上に形成された静電潜像を可視化するためのプロセスカートリッジである。15(15Y、15M、15C、15K)は、カートリッジ14内のトナーをドラム11に送り出す現像ローラである。16(16Y、16M、16C、16K)は、ドラム11上に形成した画像をベルト17に一次転写する一次転写ローラである。ベルト17は、18の駆動ローラによって駆動され回転する。19は、ベルト17上に形成された画像を記録材Pに転写するための二次転写ローラである。ローラ18と19はニップ部を形成し、そのニップ部で記録材を挟持搬送しながら、ベルト17に形成された画像が記録材に転写される。ローラ16とローラ19は転写部の一例である。定着器20は、記録材Pを搬送させながら、記録材Pに二次転写されたトナー画像を溶融定着させる定着部の一例である。以上説明したドラム11から定着器20までが、画像形成部50の一例を構成している。
21は、定着器20によって定着が行われた記録材Pを装置1の外部へ排出する排出ローラである。30は搬送されてきた記録材Pの種類を判別するための記録材判別ユニットである。本実施例においてユニット30は、記録材Pの特性として、記録材Pの坪量を検知する坪量検知部31と記録材Pの表面性を検知する表面性検知部32を有する。坪量検知部31は、超音波送信部31a、及び、超音波受信部31bから構成されている。制御部10は、CPU(不図示)等を備えたMPU(不図示)で構成され、装置1の制御を司る機能を備えている。また、制御部10は、記憶部33と比較部34と判別部35を有している。記憶部33は、検知部31と検知部32によって検知された結果を記憶する。比較部34は、検知部31と検知部32によって検知された新たな検知結果と、記憶部33に記憶されている過去の検知結果を比較する。判別部35は、比較部34による比較結果を用いて、記録材Pの種類を判別する。また、制御部10は電子写真プロセスの制御を行い、判別部35によって判別された記録材Pの種類に応じた印刷モードを決定し、様々な画像形成条件の制御を行う。ここでいう画像形成条件とは、例えば記録材Pの搬送速度、ローラ16や19に印加する電圧値、定着器20で記録材Pに画像を定着する際の温度等である。さらに制御部10は、画像形成条件として画像を転写する際におけるローラ16や19の回転速度を制御してもよい。さらに制御部10は、画像形成条件として画像を定着する際における定着器20が有する定着ローラの回転速度を制御してもよい。
本実施例における記録材の種類を判別するユニット30について、図2を用いて詳細に説明する。図2(a)は検知部31で構成されているユニット30のブロック図であり、(b)は検知部32で構成されているユニット30のブロック図である。
なお、本実施例ではユニット30は検知部31と検知部32で構成されているものの、いずれか一方のみが設けられている構成であってもよい。または、検知部31又は32の代わりに、記録材Pに光を照射し、記録材を透過した光を受光して、受光した光の光量から記録材Pの厚みを検知する検知部が設けられていてもよい。または、検知部31又は32の代わりに、記録材Pに光を照射し、記録材Pで反射した光を受光して、受光した光の光量から記録材Pの表面性を検知する検知部が設けられていてもよい。そして制御部10はこれらの検知部によって出力された出力値に基づいて、記録材Pの種類を判別し、画像形成条件を制御すればよい。
図2(a)の検知部31は、超音波を送信する送信部31aと、超音波を受信する受信部31bから構成される。送信部31aと受信部31bは対向して配置されている。記録材Pが送信部31aと受信部31bの間に搬送されると、制御部10から送信制御部42へ超音波の送信を開始する信号を出力する。ここで、送信部31aと受信部31bの間(検知部31による検知位置)とは、送信部31aから送信された超音波が通過する位置である。送信部31aは制御部42の制御に従い、特定の周波数の超音波を記録材Pに向けて送信する。受信部31bは記録材Pを透過した超音波を受信する役割を担う。受信検知部43は、受信部31bが受信した超音波に応じて出力される信号のピーク値を、制御部10に受信信号101として出力する。制御部10は受信した信号101から記録材Pの坪量を検知する。検知結果が得られれば制御部10から制御部42へ超音波の送信を停止する信号を出力する。そして例えば、制御部10は検知した記録材Pの坪量が小さい場合、記録材Pの種類を薄紙であると判別し、記録材Pの坪量が大きい場合、記録材Pの種類を厚紙であると判別する。
記録材Pを透過してきた超音波は、記録材Pの坪量に応じて波形のピーク値が減衰する。例えば、坪量が小さい記録材P(薄紙)の場合は超音波のピーク値が大きく、坪量が大きい記録材P(厚紙)の場合は超音波のピーク値が小さくなる。制御部10が検知された坪量に応じて定着器20の定着温度を適切に設定することで以下の効果がある。例えば、薄紙のような坪量が小さい記録材Pの場合、定着温度を低めに設定することで必要な電力が低減され、逆に厚紙のような坪量が大きい記録材Pの場合、定着温度を高めに設定したり記録材Pの搬送速度を遅くしたりすることで定着性が向上される。このように、制御部10は坪量の検知結果に基づき装置1の画像形成条件を制御する。また、制御部10は記録材Pの坪量を検知することなく、又は判別部35によって記録材Pの種類を判別することなく、信号101の値から直接的に装置1の画像形成条件を制御してもよい。
図2(b)の検知部32は、照射部32a、結像部32b、撮像部32cから構成される。照射部32aは記録材Pの表面に光を照射する。結像部32bは、照射部32aから照射されて記録材Pの表面で反射した反射光を結像する。撮像部32cは、結像部32bにより結像された光を受光する受光部であって、受光した光を画像として撮像する。記録材Pが一定の速度で検知部32による検知位置まで搬送されてくると、制御部10から照射制御部44へ光の照射を開始する信号を出力する。ここで、検知部32による検知位置とは、照射部32aからの光が照射可能な位置である。照射部32aは制御部44の制御にしたがって記録材Pの表面に光を照射する。記録材Pへの焦点距離を合わせるために、記録材Pは裏面をコロ等の部品(不図示)で押しつけられて搬送位置が固定されるような構成になっている。記録材Pに照射された光は、結像部32bを介し、撮像部32cによって画像として撮像される。本実施例においては、撮像部32cとして記録材の幅方向にのびたラインセンサを用いる。ラインセンサを用いることによって、記録材Pを搬送しながら画像の撮像を行うことが可能である。撮像された画像は記録材Pの表面の画像であり、画像検知部45へ出力される。画像検知部45は画像のデータに応じて受信信号102を制御部10に出力する。ここで受信信号102は例えば、画像のデータに含まれる最大濃度値と最小濃度値の差分値など、表面性に関する情報であればよい。制御部10は受信した信号102から記録材Pの表面性を検知する。検知結果が得られれば制御部10から制御部44へ光の照射を停止する信号を出力する。そして例えば、制御部10は検知した記録材Pの表面が粗い場合、記録材Pの種類をラフ紙であると判別し、記録材Pの表面が滑らかである場合、記録材Pの種類をコート紙であると判別する。
撮像される画像は、記録材Pの表面性(凹凸)の違いによって変化する。例えば、一般的にラフ紙と呼ばれるような表面が粗い記録材Pの場合は照射した光によって影の割合が多い画像となる。一方、コート紙と呼ばれる表面が比較的平滑な記録材Pの場合は影の少ない画像となる。コート紙のような表面性が平滑な記録材Pは抵抗値が比較的低く、ラフ紙のような粗い記録材に比べてトナー剤を転写するために多くの転写電流や高い転写電圧が必要となる。このため、表面性の検知結果に応じて制御部10が転写電流や転写電圧を制御することも画質の向上に有効である。このように、制御部10は表面性の検知結果に基づき装置1の画像形成条件を制御する。また、制御部10は記録材Pの表面性を検知することなく、又は判別部35によって記録材Pの種類を判別することなく、信号102の値から直接的に装置1の画像形成条件を制御してもよい。
続いて、本実施例における記録材Pの判別方法について説明する。以下、1つの印刷指示に基づいて画像が形成される記録材のグループをジョブという単位で管理する。同一ジョブのグループに属する記録材Pとは、印刷指示に応じて画像形成の立ち上げ動作が開始され、画像形成が終了し、装置1のモータ(不図示)等の立ち下げ動作が終了するまでの期間において画像が形成された記録材である。本実施例では、トレイ3から記録材Pを供給する場合について説明する。トレイ3はカセット2のように装置1から取り出す手間が生じることなく、様々なサイズの記録材Pを簡単にセットできるため、ジョブ毎に記録材の種類が変わる可能性が高い。しかし、そのような構成においても、ユーザが繰り返し同じ種類の記録材Pをトレイ3から供給させる場合がある。そしてこの場合は、過去の検知結果を有効に活用することで、記録材Pの種類の判別精度を向上させることができる。
従って、本実施例における記録材Pの判別方法は、記憶部33に記憶された近接5枚分の記録材の検知結果(出力値)を利用するか否か制御部10が判断するステップを有する。ここで、5枚とは一例であり、記録材Pの種類を精度良く判別できるのであれば5枚よりも少なくてもよいし、記憶部33の記憶領域に余裕があるのであれば5枚より多くてもよい。またこの枚数はユーザが設定できるように構成されていてもよい。図3は、本実施例における検知対象の記録材と記憶部に検知結果が記憶されている記録材の関係を示す図である。図3において「P」は記録材を示し、「P」に付属する数字の順番に従ってトレイ3から供給される。例えば、図3におけるJob1のP1は1回目のジョブにおける1枚目の記録材P1を示し、Job1のP2は1回目のジョブにおける2枚目の記録材P2を示す。本実施例においては、Job2のP1の記録材の種類を判別するために、近接5枚分(Job1のP3乃至P7)の記録材の検知結果を利用することを考える。
図4に本実施例における制御部10のフローチャートを示す。図4のフローチャートに基づく制御は、制御部10が不図示のROM等に記憶されているプログラムに基づき実行する。まず、制御部10は、印刷指示を受信後、画像形成の動作を開始する(S101)。画像形成動作を開始すると、制御部10は今回のジョブが電源オン後の初のジョブであるかどうかを確認する(S102)。電源オン後の初のジョブでなかった場合には、後述するS107に進む。
電源オン後の初のジョブだった場合、制御部10は記憶部33のデータを初期化する作業を行う(S103〜S106)。ここで電源オン後の初のジョブとは、図3の例でいえばJob1である。Nはフローのカウントアップに用いるカウンタであり、記憶値は記憶部33に記憶されている記録材Pの種類に関するデータである。記憶部33は5枚分の記憶値を記憶することができ、S103〜S106のフローでは、5枚分全てのデータを初期化する。記憶値は、記憶値(1)が最も新しいデータであり、括弧内の数値が大きくなるほど古いデータとなることを示す。
記憶部33のデータ初期化後、制御部10はトレイ3から1枚目の記録材Pを供給する指示を出し、ユニット30の設置位置(検知部31の検知位置、検知部32の検知位置)まで記録材Pを搬送させる(S107)。搬送された記録材Pに対して、ユニット30は記録材Pの検知動作を開始して、記録材Pの坪量と表面性に関する出力値をそれぞれ出力する(S108〜S109)。記録材Pを検知後、制御部10は記憶部33に記憶された記憶値(1)のデータが0であるか否かを判断する(S110)。電源オン後の初のジョブでなかった場合には既に記憶部33に出力値が記憶されており、記憶値(1)=0ではないため、後述するS121に進む。
電源オン後の初のジョブの段階では記憶部33のデータは全て初期化されているため記憶値(1)=0であり、S111に進む。判別部35が記録材Pの種類の判別に用いる判別値は、S109で出力された出力値となる(S111)。この判別値を用いて判別部35によって判別された記録材Pの種類に基づき、制御部10は装置1の印刷モードを決定する(S112)。その後、S113のフローでカウンタNを初期値N=5に設定して、記憶している5枚分のデータを記憶値(N)から記憶値(N+1)に上書きする作業を繰り返す(S114〜S116)。さらに今回検知された記録材Pの出力値は記憶値(1)として記憶され(S117)、装置1はS112のフローで決定した印刷モードに従って画像形成動作を実行する(S118)。その後、制御部10は印刷を終了するか否かを判断して(S119)、印刷終了である場合は画像形成動作を終了する(S120)。
印刷を終了せずに続けて2枚目以降の記録材Pの印刷、図3の例におけるJob1のP2以降の印刷を行う場合は、S107に戻って制御部10は記録材Pの供給、ユニット30による検知動作を開始させ、出力値を出力させる(S107〜S109)。2枚目以降の場合には、既に記憶値(1)に1枚目の記録材Pの出力値が記憶されているため、S121へ進む。S121では、制御部10が検知対象の記録材Pがジョブの1枚目の記録材Pであるか否かについて確認する。電源オン後の初のジョブでS121のフローに進んできた場合には、検知対象の記録材Pはジョブの2枚目以降の記録材Pであるため、改めて判別部35による記録材Pの種類の判別は行わない。そして、得られた出力値を記憶部33に記憶させ、記憶値(1)乃至(5)のデータを更新する作業を1枚目と同様にして行う(S113〜S117)。通常、同一ジョブ内での印刷で使用される記録材Pの種類は全て同じであることが多い。そのため、電源オン後の最初のジョブの場合は、2枚目以降の記録材Pに対する画像形成動作は1枚目にて決定した印刷モードに基づいて行われる(S118)。その後、記録材Pの印刷終了か否かを判断し(S119)、印刷を終了しない場合はS107に戻り上述のフローを繰り返すこととなる。
続いて、制御部10がS102で電源オン後の初のジョブではないと判断した場合の装置1の動作説明を行う。ここで電源オン後の初ではないジョブとは、図3の例でいえばJob2である。制御部10は電源オン後の初のジョブ(Job1)の時と同様に、トレイ3から1枚目の記録材Pを供給させ、ユニット30によって記録材Pを検知させ、出力値を出力させる(S107〜S109)。記録材Pの検知後、制御部10は記憶部33に記憶された記憶値(1)の値が0であるか否かを判断する(S110)。この場合には、記憶値(1)には前回のジョブ(Job1)のデータが少なくとも1つ以上記憶されているため、S121に進む。S121では、制御部10が今回の検知対象の記録材Pをジョブの1枚目の記録材Pであると判断するのでS122に進む。
S122乃至S128において、制御部10は記憶部33に記憶されている記憶値の平均値を計算する。Nはこれまでの説明と同様にフローのカウントアップに用いるカウンタである。また、Mは記憶部33に記憶されている0以外の記憶値の個数を示す。本実施例においてはMの最大値は5となるものの、これは判別精度や調整精度によって任意に設定することが可能である。記憶部33は、このフローによって計算された記憶値の平均値を比較値として記憶する。そして、比較部34による比較の前にカウンタNの値を1に戻す(S129)。次に制御部10は、得られた出力値が、比較値±αの範囲内に入っているかどうかの比較を行う(S130)。αは記録材Pの製造ばらつき等の影響によってばらつく出力値の範囲に応じて決定される閾値である。本実施例では、αの値を比較値の±9%と設定する。
今回の出力値が比較値±9%の範囲に含まれる場合、即ち過去に検知した近接5枚の記録材Pの記憶値と今回の記録材Pの出力値が近い場合には、前回のジョブまでの記録材Pと今回の記録材Pは同じ種類であると考えられる。したがって、今回の記録材Pの出力値に加えて、記憶部33に記憶された記憶値を記録材Pの種類の判別に用いる判別値として利用することが可能である。このようにしてサンプル数を増やすことにより、1枚だけで記録材Pの種類の判別を行ったときよりも、記録材Pの種類の判別精度を高めることができる。本実施例において、今回の出力値と比較値の差分値が閾値αよりも小さい場合、判別値として今回の出力値を含め近接した最大5枚分の記録材Pの検知結果の平均値を使用する。つまりS127で設定されたMの値をもとに、記録材Pの種類の判別のための判別値を算出する。制御部10はS131でMの値を確認する。Mが4以下の場合は合計値に出力値を加算し、M+1で除算した値を判別値とする(S132)。Mが5の場合は、一番古いデータである記憶値(5)のデータは不要であるため、合計値から記憶値(5)を減算した上で出力値を加算した値をMで割った値が判別値となる(S133)。図3を例にすると、Job1のP4からP7の記憶値及びJob2のP1の出力値を演算した値がJob2のP1の判別値となる。以上のように処理することで、出力値も含めて近接最大5枚分のデータをもとにした判別値を算出できる。
一方で、出力値が比較値±9%の範囲に含まれない場合、即ち過去に検知した近接5枚の記録材Pのデータと今回の記録材Pの出力値が離れている場合には、前回のジョブまでの記録材Pと今回の記録材Pは別の種類であると推測される。そのため、記憶部33に記憶されている記憶値を判別部35の判別値に用いることはできない。本実施例において、今回の出力値と比較値の差分値が閾値以上である場合、記憶部33に記憶されている記憶値のデータを破棄し、初期化する処理を行う(S134乃至S136)。この場合の判別部35で使用する判別値は、今回の記録材Pの出力値となる(S111)。このようにして算出した判別値を用いて記録材Pの種類の判別を行い、印刷モードを決定する(S112)。以降の制御は、上述した電源オン後の初のジョブである場合と同様である。
以上のように、本実施例では、記録材Pの検知結果と、過去の記録材Pの検知結果(記憶値)のうち近接5枚分を用いて比較を行い、比較結果に応じて種類の判別に用いる判別値を決定する。すなわち、記憶していた過去の検知結果を必要に応じて用いることで、精度良く記録材の種類を判別し、高品位な画像を形成することができる画像形成装置を提供することが可能となる。
続いて、本実施例における記録材Pの判別方法について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。本実施例では、記憶部33に記憶された検知結果(記憶値)のうち、ジョブの1枚目だけの記憶値を最大で5枚分利用する。本実施例では、ユニット30が少なくとも検知部32を有する構成を前提としている。図5は、本実施例における検知対象の記録材と記憶部に検知結果が記憶されている記録材の関係を示す図である。本実施例においては、Job6のP1の記録材の種類を判別するために、各ジョブの1枚目(Job1乃至Job5のP1)の記録材の検知結果を利用することを考える。
図6に本実施例における制御部10のフローチャートを示す。図6のフローチャートに基づく制御は、制御部10が不図示のROM等に記憶されているプログラムに基づき実行する。図6のフローチャートが図4のフローチャートと異なる点は、ジョブの2枚目以降の検知を行うステップである。本実施例においては、S201で制御部10がジョブの2枚目以降であると判断した場合、図5の例では各JobのP2以降の場合、記憶部33に出力値を記憶せずにジョブの1枚目で決定した印刷モードに基づいて画像形成動作を行う(S118)。つまり、記憶部33に記憶される記憶値は、ジョブの1枚目の出力値のみとなる。
この理由について説明する。1枚目の記録材Pを検知した結果に基づいて、制御部10が記録材の種類を判別し、画像形成条件として記録材の搬送速度を制御する場合、ジョブの1枚目と2枚目以降では記録材Pの搬送速度が変わってしまう可能性がある。先述したとおり、検知部32は撮像部32としてラインセンサを有しており、記録材Pを搬送させながら画像を撮像することが可能である。このラインセンサによって精度の良い画像を撮像するためには、一定の速度で記録材Pを搬送させることが重要である。記録材Pの種類が不明の状態のジョブの1枚目の記録材Pのときは毎回同じ搬送速度(例えば、通常速度である1分の1速)で搬送される。一方、記録材Pの種類の判別後(ジョブの2枚目以降)は種類に応じた適切な搬送速度に変更される。そのため、ジョブの1枚目と2枚目以降では記録材Pの搬送速度、つまりラインセンサによる検知条件が変わってしまい同じ種類の記録材Pでもジョブの1枚目と2枚目の検知結果に若干の差が出てしまうことがある。これを防ぐため、ジョブの1枚目のみ最大5枚の出力値を記憶部33に記憶し、比較部34で用いる比較値に利用する。そして比較の結果、今回の出力値と過去の記憶値が類する場合は、一例として、出力値を含めたジョブの1枚目の記憶値を最大5枚分利用して記録材Pの判別値とする。このようにジョブの1枚目の出力値のみ記憶することで必ず同一の測定条件下での出力値を利用することになるため、実施例1の記録材判別方法よりもさらに精度の高い記録材Pの判別結果を得ることができる。
以上のように、本実施例では、記録材Pの検知結果と、過去のジョブの1枚目の記録材の検知結果(記憶値)を最大5枚分用いて比較を行い、比較結果に応じて種類の判別に用いる判別値を決定する。すなわち、記憶していた過去の検知結果を必要に応じて用いることで、精度良く記録材の種類を判別し、高品位な画像を形成することができる画像形成装置を提供することが可能となる。
上記の実施例において、実施例1と実施例2の制御を組み合わせて実施することも可能である。すなわち、ジョブの1枚目の記録材Pを検知した結果、2枚目以降の記録材Pの搬送速度を1枚目の搬送速度(例、普通紙の場合は1分の1速)から変更する必要がないと制御部10が判断した場合は、実施例1の制御を実行する。または、変更する必要がある(例、厚紙の場合は3分の1速)と制御部10が判断した場合は、実施例2の制御を実行する。このように制御を必要に応じて切り換えることで、それぞれの制御の利点を得ることができる。すなわち、実施例1の制御を実行すれば、サンプル数を早い段階で数多く入手することができる。そして、実施例2の制御を実行すれば、ラインセンサによる検知が正しく行われる。また、2枚目以降の記録材Pの搬送速度を1枚目の搬送速度から変更する必要がないと制御部10が判断した場合であっても、実施例2の制御を実行してよい。
続いて、本実施例における記録材Pの判別方法について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。本実施例では、記録材のサイズ毎に記憶部33へ検知結果(記憶値)を記憶し、その記憶値のうち、記録材Pの指定サイズが同一である記憶値を利用する。
本実施例における記録材Pの画像形成条件を制御する制御部10について、図8を用いて説明する。図8(a)は坪量検知部31で構成されているユニット30の制御システムを示したブロック図であり、(b)は表面性検知部32で構成されているユニット30の制御システムを示したブロック図である。なお、本実施例ではユニット30は検知部31と検知部32で構成されているものの、いずれか一方のみが設けられている構成であってもよい。
本実施例における制御部10は、記憶部33と比較部34と判別部35とサイズ取得部36を有している。サイズ取得部36は、画像形成の開始前に、装置1に対して画像形成を指示するホストコンピュータ60(外部機器)から記録材Pのサイズ(用紙長及び幅)に対応した記録材サイズコードを取得する。記録材サイズコードは記録材の各種定型サイズに対応し予め規定されている。記憶部33は、図9に示すように、検知部31と検知部32によって検知された結果をサイズ取得部36から取得された記録材サイズコードL毎に記憶する。
ここで、図9では26種類の記録材サイズコードL毎に検知結果を記憶したものの、この26種類は一例であり、記憶部33の記憶領域に余裕があるのであれば26種類より多くてもよい。また、記録材のサイズに対応した記録材サイズコードではなく、記録材の搬送方向における長さと、搬送方向と直行する幅方向における長さを基に記憶するように構成してもよい。また、記録材の搬送方向における長さ又は、搬送方向と直行する幅方向における長さのどちらか一方のみを使用し、記憶するように構成してもよい。
比較部34は、検知部31と検知部32によって検知された新たな検知結果と、記憶部33に記憶されている過去の検知結果のうち、記録材Pと同一の記録材サイズコードLである検知結果を比較する。判別部35は、比較部34による比較結果を用いて、記録材Pの種類を判別する。
図10に本実施例における制御部10のフローチャートを示す。図10のフローチャートに基づく制御は、制御部10が不図示のROM等に記憶されているプログラムに基づき実行する。図10のフローチャートが図4のフローチャートと異なる点は、電源オン後の初のジョブである場合に制御部10が記憶部33のデータを初期化する作業を行うステップ(S301〜S304)である。そして、制御部10がサイズ取得部36から記録材Pの記録材サイズコードLを取得するステップ(S305)と、記憶部33に記録材サイズコードL毎に記憶された記憶値を参照するステップ(S306〜S312)である。本実施例においては、記憶部33は記録材サイズコード毎に5枚分の記憶値を記憶することができ、S103及びS301〜S304、S105、S106で全26種類×5枚分=130枚分全てのデータを初期化する。次に、制御部10はサイズ取得部36から記録材Pの記録材サイズコードLを取得する(S305)。以降のステップでは、制御部10は記憶部33に記憶された過去の記憶値のうち、記録材Pと同一である記録材サイズコードLである記憶値を使用する(S306〜S312)。
この理由について図11で説明する。図11は記録材判別テーブルであり、判別部35が記録材Pの種類を判別する時に用いる。制御部10は、記録材Pの坪量と表面性に関する出力値が近い2種類の異なる記録材が存在した場合、記憶部33に記憶している過去5枚分の記憶値によっては、異なった記録材の種類に判別してしまう可能性がある。
例えば、図11に示すように、記録材A(レターサイズ)を電源オン後の初のジョブで5枚印刷した後に、記録材Z(C5封筒サイズ)を別のジョブで印刷した場合、判別部35は記録材Zを記録材Aと同じ種類の普通紙と判別する。なぜなら、本来記録材Aは普通紙に分類され、記録材Zは厚紙に分類されるにも関わらず、図11に示すように記録材Aと記録材Zの坪量と表面性に関する出力値が近い値を示しているからである。そして、記録材Zに対する画像形成を開始する時点では記録材Aである5枚分の記憶値(1〜5)が記憶部33に記憶されている状態であり、記録材Zを検知して得られた新たな出力値が比較値±9%の範囲に含まれるためである。
そこで本実施例では、記録材のサイズが異なる場合は異なる種類の記録材である可能性が高いことに基づき、制御部10が記憶部33で記録材Pの記録材サイズコードL毎に記憶値を記憶しておく。これによって、記録材の種類を判別する時に異なる種類の記録材の記憶値を使用することを防ぐことができる場合がある。これにより、図11の例では記録材Zに対する画像形成を開始する時点では、C5封筒サイズに対する記憶値が存在しないため、記録材Zを最適な画像形成条件である厚紙として判別することが可能となる。
以上のように、本実施例では、記録材Pの検知結果と、過去の記録材Pと同一サイズの検知結果(記憶値)のうち近接5枚分を用いて比較を行い、比較結果に応じて種類の判別に用いる判別値を決定する。すなわち、記憶していた過去の同一サイズの検知結果を必要に応じて用いることで、精度良く記録材の種類を判別し、高品位な画像を形成することができる画像形成装置を提供することが可能となる。
本実施例においては、サイズ取得部36はホストコンピュータ60から記録材Pのサイズを取得していた。しかし、これに限定されない。例えば、画像形成装置1に装着された操作パネル(不図示)によりユーザが記録材Pのサイズを設定し、サイズ取得部36は操作パネルで設定された記録材Pのサイズを取得する構成であってもよい。また、収容された記録材Pの後端や両端を規制する規制手段としての規制板をカセット2に設けて、その規制板の位置を制御部10が検知することによって記録材Pのサイズを検知し、サイズ取得部36は検知した記録材Pのサイズを取得する構成であってもよい。
また、本実施例においては、記憶部33はサイズ取得部36から取得した記録材のサイズ毎に記録材Pの検知結果を記録していた。しかし、これに限定されない。例えば、画像形成時に特定のセンサが記録材Pの先端及び後端を検知したタイミングと記録材Pの搬送速度に基づいて、制御部10が記録材Pの搬送方向における長さを検知する。そして、記憶部33は検知した記録材Pの搬送方向における長さ毎に記録材Pの検知結果を記録する構成であってもよい。
続いて、本実施例における記録材Pの判別方法について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。本実施例では、ユーザ毎に記憶部33へ検知結果(記憶値)を記憶し、その記憶値のうち、同一ユーザの記憶値を利用する。
本実施例における記録材Pの画像形成条件を制御する制御部10について、図12を用いて説明する。図12(a)は坪量検知部31で構成されているユニット30の制御システムを示したブロック図であり、(b)は表面性検知部32で構成されているユニット30の制御システムを示したブロック図である。なお、本実施例ではユニット30は検知部31と検知部32で構成されているものの、いずれか一方のみが設けられている構成であってもよい。
本実施例における制御部10は、記憶部33と比較部34と判別部35とユーザ取得部37を有している。ユーザ取得部37は、画像形成の開始前に、装置1に対して画像形成を指示するホストコンピュータ60から画像形成を要求したユーザを識別するユーザコードを取得する。記憶部33は、図13に示すように、検知部32によって検知された結果をユーザ取得部37から取得されたユーザコードU毎(ユーザの識別情報毎)に記憶する。
ここで、図13では26ユーザ分の記憶値を記憶したものの、この26ユーザは一例であり、記憶部33の記憶領域に余裕があるのであれば26ユーザより多くてもよい。また、1ユーザに複数人を割り当ててもよい。比較部34は、検知部32によって検知された新たな検知結果と、記憶部33に記憶されている過去の検知結果のうち、画像形成を要求した同一のユーザコードUである検知結果を比較する。判別部35は、比較部34による比較結果を用いて、記録材Pの種類を判別する。
図14に本実施例における制御部10のフローチャートを示す。図14のフローチャートに基づく制御は、制御部10が不図示のROM等に記憶されているプログラムに基づき実行する。図14のフローチャートが図4のフローチャートと異なる点は、電源オン後の初のジョブである場合に制御部10が記憶部33のデータを初期化する作業を行うステップ(S401〜S404)である。そして、制御部10がユーザ取得部37から画像形成を要求したユーザコードUを取得するステップ(S405)と、記憶部33にユーザコードU毎に記憶された記憶値を参照するステップ(S406〜S412)である。本実施例においては、記憶部33はユーザコード毎に5枚分の記憶値を記憶することができ、S103及びS401〜S404、S105、S106では、全26ユーザ×5枚分=130枚分全てのデータを初期化する。次に、制御部10はユーザ取得部37から画像形成を要求したユーザに対応したユーザコードUを取得する(S405)。以降のステップでは、制御部10は記憶部33に記憶された過去の記憶値のうち、同一のユーザコードUである記憶値を使用する(S406〜S412)。
この理由は、同一ユーザであれば同じ種類の記録材Pをトレイ3に収容し、画像形成を要求する可能性があると想定できるからである。一方、ユーザが異なる場合は、異なる種類の記録材Pをトレイ3に収容している可能性がある。そこで本実施例では、ユーザが異なる場合は、異なる種類の記録材である可能性があることに基づき、制御部10が記憶部33で画像形成を要求したユーザコードU毎に記憶値を記憶しておく。これによって、記録材Pの種類を判別する時に異なる種類の記録材の記憶値を使用することを防ぐことができる場合がある。
以上のように、本実施例では、記録材Pの検知結果と、過去と同一ユーザの検知結果(記憶値)のうち近接5枚分を用いて比較を行い、比較結果に応じて種類の判別に用いる判別値を決定する。すなわち、記憶していた過去と同一ユーザの検知結果を必要に応じて用いることで、精度良く記録材の種類を判別し、高品位な画像を形成することができる画像形成装置を提供することが可能となる。
本実施例においては、ユーザ取得部37はホストコンピュータ60からユーザ識別情報を取得していた。しかし、これに限定されない。例えば、画像形成装置1がIDカードによりユーザの識別情報を取得するユーザ識別手段(不図示)を備えていれば、ユーザ取得部37はIDカードからユーザ情報を取得する等、ユーザが識別できれば本実施例の制御を適用することが可能となる。
続いて、本実施例における記録材Pの判別方法について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。本実施例では、記憶部33へ検知結果(記憶値)と共に画像形成を実施した日時を記憶し、その記憶値のうち、画像形成を実施してからの経過時間が所定時間内の記憶値を利用する。
本実施例における記録材Pの画像形成条件を制御する制御部10について、図15を用いて説明する。図15(a)は坪量検知部31で構成されているユニット30の制御システムを示したブロック図であり、(b)は表面性検知部32で構成されているユニット30の制御システムを示したブロック図である。なお、本実施例ではユニット30は検知部31と検知部32で構成されているものの、いずれか一方のみが設けられている構成であってもよい。
本実施例における制御部10は、記憶部33と比較部34と判別部35と日時取得部38を有している。日時取得部38は、画像形成の開始前に、装置1に対して画像形成を指示するホストコンピュータ60から画像形成が要求された日時を取得する。記憶部33は、図16に示すように、検知部32によって検知された結果(記憶値)と共に日時取得部38から取得された日時を記憶する。比較部34は、検知部32によって検知された新たな検知結果と、記憶部33に記憶されている過去の検知結果のうち、画像形成を実施してから所定時間内の検知結果を比較する。判別部35は、比較部34による比較結果を用いて、記録材Pの種類を判別する。
図17に本実施例における制御部10のフローチャートを示す。図17のフローチャートに基づく制御は、制御部10が不図示のROM等に記憶されているプログラムに基づき実行する。図17のフローチャートが図4のフローチャートと異なる点について説明する。電源オン後の初のジョブであった場合に制御部10が記憶部33のデータを初期化する作業を行う処理(S103〜S106)の中で、記録材Pの表面性に関する記憶値の初期化(S104)と共に記憶日時も初期化する(S501)。その後、制御部10は日時取得部38から画像形成が要求された日時Dを取得する(S502)。記録材Pの搬送及び検知動作後(S107〜S109)、記憶値(1)=0の場合はS111に進み、既に記憶部33に出力値が記憶されており記憶値(1)=0ではない場合はS503に進む。日時取得部38から取得した現在の日時Dと最新の記憶日時(1)を基に、記憶値(1)を記憶してから1日以上経過しているか否かを判断する(S503)。記憶値(1)を記憶してから1日以上経過している場合(所定時間外)は、記憶部33に記憶されている記憶値と記憶日時のデータを破棄し、初期化する処理を行う(S134〜S136、S505)。一方、記憶値(1)を記憶してから1日未満の場合(所定時間内)、S121へ進む。ここで、1日とは一例であり、予め規定した期間である。
S122〜S128とS504において、制御部10は記憶部33に記憶されている記憶値の平均値を計算する。本実施例においては、日時取得部38から取得した現在の日時Dと過去の記憶日時(N+1)を基に、過去の画像形成から1日以上経過しているか否かを判断し(S504)、1日未満である記憶値の平均値を計算する。また、S113〜S116とS506において、制御部10は記憶している5枚分のデータを記憶値(N)から記憶値(N+1)に上書きする作業と共に、記録日時(N)から記憶日時(N+1)に上書きする作業を繰り返す。さらに今回検知された記録材Pの出力値は記憶値(1)として記憶し(S117)、現在の日時Dは記録日時(1)として記録する(S507)。
この理由は、短期間であれば同じ種類の記録材Pをトレイ3に収容し、画像形成を要求する可能性があると想定できるからである。一方、画像形成を実施してから長期間経過している場合は、異なる種類の記録材Pをトレイ3に収容している可能性がある。そこで本実施例では、制御部10が記憶部33で画像形成が要求された日時Dを記憶値と共に記憶しておくことで、記録材の種類を判定する時に異なる種類の記録材の記憶値を使用することを防ぐ。例えば、図16に示すように記憶部33が記憶値と記憶日時を保持している状態で、日時取得部38から取得した現在の日時Dが2015/4/10 15:00:00である場合について考える。このとき、1日未満である記憶値A(1)〜(3)のデータが過去の検知結果として使用される。
以上のように、本実施例では、記録材Pの検知結果と、所定時間内に記録した過去の検知結果(記憶値)のうち近接5枚分を用いて比較を行い、比較結果に応じて種類の判別に用いる判別値を決定する。すなわち、記憶していた所定時間内の検知結果を必要に応じて用いることで、精度良く記録材の種類を判別し、高品位な画像を形成することができる画像形成装置を提供することが可能となる。
本実施例においては、日時取得部38はホストコンピュータ60から画像形成が要求された日時Dを取得していた。しかし、これに限定されない。例えば、日時取得部38は装置1の制御を司るCPUが保持している時刻を取得する等、画像形成を実施した時の時刻を取得できれば本実施例の制御を適用することが可能となる。
上記の実施例1乃至5において、電源オン後の初のジョブで記憶部33のデータを全て初期化していたがこれに限定されない。例えば記憶部33のデータを不揮発メモリに記憶しておき、電源オン後の初のジョブに記憶部33のデータを全て不揮発メモリに記憶していた値に設定することで、過去の検知結果を有効に活用できる場合がある。
また、上記の実施例1乃至5において、閾値αは記録材Pの種類に依らず一律の比率としたものの、例えばこれを記憶部33に記憶している記憶値もしくは出力値に応じて設定することも可能である。例として、検知結果のばらつきが大きい記録材Pの場合には閾値αの値を大きくし、検知結果のバラつきが小さい記録材Pの場合には閾値αの値を小さくすることで、記録材Pの種類の判別領域をより最適なものに設定することも可能である。すなわち、制御部10が複数の出力値の分散値を計算し、その分散値に基づいて閾値αを設定してもよい。
また、上記の実施例1乃至5において、トレイ3から記録材Pを供給する場合について説明した。しかし、これに限定されない。カセット2から記録材Pを供給してもよい。本発明は、カセット2が装置1から取り出され、記録材Pの交換又は追加が行われた場合であったとしても、過去の検知結果と今回の検知結果の比較を行うことで、過去の検知結果を有効に活用できる場合がある。また、本発明は、トレイ3とカセット2で過去の検知結果を共有することで、過去の検知結果を有効に活用できる場合がある。
また、上記の実施例1乃至5において、新たに得られた今回の出力値と比較値の差分値が閾値αよりも小さい場合、今回の出力値を含め近接した最大5枚分の記録材Pの検知結果の平均値を使用して、記録材Pの種類を判別していた。しかし、これに限定されない。今回の出力値を含め近接した最大5枚分の記録材Pの検知結果それぞれの多数決で記録材Pの種類を判別してもよい。例えば、5枚分の検知結果それぞれによって、普通紙、普通紙、厚紙、厚紙、普通紙と記録材Pの種類が判別される場合、多数決によって記録材Pの種類を普通紙と判別するようにしてもよい。または、今回の出力値と比較値の差分値が閾値αよりも小さい場合、ただちに過去の検知結果によって判別された記録材Pの種類と同じ種類であると判別するようにしてもよい。例えば、比較値によって判別される記録材Pの種類が普通紙である場合、比較値と近い出力値を示した今回も普通紙であると判別する。つまり、少なくとも比較値に基づいて、記録材Pの種類を判別すればよい。
また、上記の実施例1乃至5において、記録材判別ユニット30は画像形成装置1に固定して設けられている構成であったが、ユニット30は装置1に対して着脱可能な構成であってもよい。ユニット30を着脱可能な構成にすれば、例えば、ユニット30が故障した場合にユーザが容易に交換することができる。または単純にユニット30が装置1に対して追加で装着可能な構成であってもよい。
また、上記の実施例1乃至5において、記録材判別ユニット30と制御部10を一体化して、画像形成装置1に対して着脱可能な構成にしてもよい。この構成を図7に示す。図7(a)は坪量検知部31で構成されているユニット30のブロック図であり、(b)は表面性検知部32で構成されているユニット30のブロック図である。このように、ユニット30と制御部10を一体化して交換可能であれば、ユニット30の機能を更新したり追加したりする場合に、新たな機能を有するセンサにユーザが容易に交換することができる。または単純にユニット30と制御部10が一体化され、装置1に対して追加で装着可能な構成であってもよい。
また、上記の実施例1乃至5においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でもよい。
1 画像形成装置
10 制御部
30 記録材判別ユニット
33 記憶部
50 画像形成部

Claims (28)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材を検知して記録材の特性に関する出力値を出力する検知部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値を記憶する記憶部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値に基づいて、前記画像形成部の画像形成条件を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
    前記検知部が第1の記録材を検知して出力した第1の出力値を前記記憶部が記憶している状態で、前記検知部が前記第1の記録材とは異なる第2の記録材を検知して第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、記第1の出力値と前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記記憶部が記憶している出力値を破棄することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記差分値が前記所定の閾値と同じである場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検知部が前記第1の記録材を含む複数の記録材を検知してそれぞれ出力した複数の出力値を前記記憶部が記憶している状態で、前記検知部が前記第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記複数の出力値の平均値と前記第2の出力値の差分値が前記所定の閾値よりも小さい場合に、記複数の出力値と前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、前記差分値が前記所定の閾値以上である場合に、前記複数の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記複数の出力値の分散値に応じて、前記所定の閾値を変化させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 記録材のサイズを取得するサイズ取得部と、を有し、
    前記記憶部は、前記サイズ取得部によって取得された記録材のサイズ毎に、前記検知部によって出力された前記出力値を記憶し、
    前記記憶部が前記第1の出力値を記憶している状態で、前記検知部が前記第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記サイズ取得部によって取得された前記第1の記録材のサイズと前記第2の記録材のサイズが同一であり、かつ、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が前記所定の閾値よりも小さい場合に、記第1の出力値と前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、前記第1のサイズと前記第2のサイズが異なる、又は、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 記録材に対する画像形成を要求したユーザの識別情報を取得するユーザ取得部と、を有し、
    前記記憶部は、前記ユーザ取得部によって取得されたユーザの識別情報毎に、前記検知部によって出力された前記出力値を記憶し、
    前記記憶部が前記第1の出力値を記憶している状態で、前記検知部が前記第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記ユーザ取得部によって取得された前記第1の記録材に対する画像形成を要求した第1のユーザと前記第2の記録材に対する画像形成を要求した第2のユーザが同一であり、かつ、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、記第1の出力値と前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、前記第1のユーザと前記第2のユーザが異なる、又は、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 記録材に対する画像形成を実施した日時を取得する日時取得部と、を有し、
    前記記憶部は、前記検知部によって出力された前記出力値と共に前記日時取得部で取得した日時を記憶し、
    前記記憶部が前記第1の出力値を記憶している状態で、前記検知部が前記第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記日時取得部によって取得された前記第1の記録材に対する画像形成を実施した第1の日時と、前記第2の記録材に対する画像形成を実施した第2の日時に基づいて、前記第1の記録材から前記第2の記録材に対する画像形成を実施するまでの経過時間を算出し、算出した経過時間が所定時間内であり、かつ、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、記第1の出力値と前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、算出した経過時間が前記所定時間外である、又は、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記検知部は、超音波を送信する送信部と、前記送信部から送信された超音波を受信する受信部を含み、前記送信部によって超音波が送信され、記録材を介して前記受信部によって受信された超音波に応じて、前記検知部が前記出力値を出力することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記送信部と前記受信部は対向して配置され、前記受信部は前記送信部によって送信され、記録材を透過した超音波を受信することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記検知部は、光を照射する照射部と、前記照射部によって照射された光を受光する受光部を含み、前記照射部によって光が照射され、記録材を介して前記受光部によって受光された光に応じて、前記検知部が前記出力値を出力することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に画像形成装置。
  12. 前記受光部は前記照射部によって照射され、記録材に反射した光を受光することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記受光部は前記照射部によって照射され、記録材を透過した光を受光することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  14. 前記受光部は受光した光を画像として撮像する撮像部であることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記記憶部は、前記検知部が出力した前記出力値のうち最も新しい出力値を記憶することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記記憶部は、ジョブの1枚目の記録材を前記検知部が検知して出力した前記出力値を記憶することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記画像形成条件とは、前記画像形成部に含まれる定着部が記録材に画像を定着する時の温度、又は前記画像形成部に含まれる転写部に供給する電圧値、又は記録材の搬送速度であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材を検知して記録材の特性に関する出力値を出力する検知部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値を記憶する記憶部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値に基づいて、前記画像形成部の画像形成条件を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
    前記検知部が第1の記録材を含む複数の記録材を検知してそれぞれ出力した複数の出力値を前記記憶部が記憶している状態で、前記検知部が前記第1の記録材とは異なる第2の記録材を検知して第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記複数の出力値の平均値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、少なくとも前記複数の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、前記差分値が前記所定の閾値以上である場合に、前記複数の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  19. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材を検知して記録材の特性に関する出力値を出力する検知部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値を記憶する記憶部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値に基づいて、前記画像形成部の画像形成条件を制御する制御部と、
    記録材のサイズを取得するサイズ取得部と、を有する画像形成装置において、
    前記記憶部は、前記サイズ取得部によって取得された記録材のサイズ毎に、前記検知部によって出力された前記出力値を記憶し、
    前記検知部が第1の記録材を検知して出力した第1の出力値を前記記憶部が記憶している状態で、前記検知部が前記第1の記録材とは異なる第2の記録材を検知して第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記サイズ取得部によって取得された前記第1の記録材のサイズと前記第2の記録材のサイズが同一であり、かつ、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、少なくとも前記第1の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、前記第1のサイズと前記第2のサイズが異なる、又は、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  20. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材を検知して記録材の特性に関する出力値を出力する検知部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値を記憶する記憶部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値に基づいて、前記画像形成部の画像形成条件を制御する制御部と、
    記録材に対する画像形成を要求したユーザの識別情報を取得するユーザ取得部と、を有する画像形成装置において、
    前記記憶部は、前記ユーザ取得部によって取得されたユーザの識別情報毎に、前記検知部によって出力された前記出力値を記憶し、
    前記検知部が第1の記録材を検知して出力した第1の出力値を記憶している状態で、前記検知部が前記第1の記録材とは異なる第2の記録材を検知して第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記ユーザ取得部によって取得された前記第1の記録材に対する画像形成を要求した第1のユーザと前記第2の記録材に対する画像形成を要求した第2のユーザが同一であり、かつ、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、少なくとも前記第1の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、前記第1のユーザと前記第2のユーザが異なる、又は、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  21. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材を検知して記録材の特性に関する出力値を出力する検知部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値を記憶する記憶部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値に基づいて、前記画像形成部の画像形成条件を制御する制御部と、
    記録材に対する画像形成を実施した日時を取得する日時取得部と、を有する画像形成装置において、
    前記記憶部は、前記検知部によって出力された前記出力値と共に前記日時取得部で取得した日時を記憶し、
    前記検知部が第1の記録材を検知して出力した第1の出力値を前記記憶部が記憶している状態で、前記検知部が前記第1の記録材とは異なる第2の記録材を検知して第2の出力値を出力した場合、前記制御部は、前記日時取得部によって取得された前記第1の記録材に対する画像形成を実施した第1の日時と、前記第2の記録材に対する画像形成を実施した第2の日時に基づいて、前記第1の記録材から前記第2の記録材に対する画像形成を実施するまでの経過時間を算出し、算出した経過時間が所定時間内であり、かつ、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、少なくとも前記第1の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御し、算出した経過時間が前記所定時間外である、又は、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて前記画像形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  22. 記録材を検知して記録材の特性に関する出力値を出力する検知部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値を記憶する記憶部と、
    前記検知部によって出力された前記出力値に基づいて、記録材の種類を判別する判別部と、を有する記録材判別ユニットにおいて、
    前記検知部が第1の記録材を検知して出力した第1の出力値を前記記憶部が記憶している状態で、前記検知部が前記第1の記録材とは異なる第2の記録材を検知して第2の出力値を出力した場合、前記判別部は、前記第1の出力値と前記第2の出力値の差分値が所定の閾値よりも小さい場合に、記第1の出力値と前記第2の出力値に基づいて記録材の種類を判別し、前記差分値が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1の出力値を用いず、前記第2の出力値に基づいて記録材の種類を判別することを特徴とする記録材判別ユニット。
  23. 前記検知部は、超音波を送信する送信部と、前記送信部から送信された超音波を受信する受信部を含み、前記送信部によって超音波が送信され、記録材を介して前記受信部によって受信された超音波に応じて、前記検知部が前記出力値を出力することを特徴とする請求項22に記載の記録材判別ユニット。
  24. 前記送信部と前記受信部は対向して配置され、前記受信部は前記送信部によって送信され、記録材を透過した超音波を受信し、前記判別部は前記検知部が出力した前記出力値に基づいて、記録材の坪量を判別することを特徴とする請求項23に記載の記録材判別ユニット。
  25. 前記検知部は、光を照射する照射部と、前記照射部によって照射された光を受光する受光部を含み、前記照射部によって光が照射され、記録材を介して前記受光部によって受光された光に応じて、前記検知部が前記出力値を出力することを特徴とする請求項22乃至24のいずれか1項に記録材判別ユニット。
  26. 前記受光部は前記照射部によって照射され、記録材に反射した光を受光し、前記検知部は前記受光部が受光した光の光量に応じて前記出力値を出力し、前記判別部は前記出力値に基づいて、記録材の表面性を判別することを特徴とする請求項25に記載の記録材判別ユニット。
  27. 前記受光部は前記照射部によって照射され、記録材を透過した光を受光し、前記検知部は前記受光部が受光した光の光量に応じて前記出力値を出力し、前記判別部は前記出力値に基づいて、記録材の厚みを判別することを特徴とする請求項25に記載の記録材判別ユニット。
  28. 前記受光部は受光した光を画像として撮像する撮像部であり、前記検知部は前記撮像部が撮像した前記画像に応じて前記出力値を出力し、前記判別部は前記出力値に基づいて、記録材の表面性又は厚みを判別することを特徴とする請求項25乃至27のいずれか1項に記載の記録材判別ユニット。
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