JP2019207310A - 画像形成装置、条件決定方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、条件決定方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】同じ種類の用紙を使用するにも関わらず種類の検出結果が変わりやすい状況において、従来よりも良好に用紙に画像を印刷しまたは印刷物に対して後処理を施すことができるようにする。【解決手段】ジョブに含まれる印刷ステップにおいて画像形成装置1のプリントユニット10iが使用する用紙の属性を検出する。そして、検出した属性およびこのジョブの状況および全ジョブの状況に基づいて、印刷ステップを実行する条件を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置の印刷手段などの条件を決定する技術に関する。
画像形成装置が画像を印刷する用紙として、様々な種類の用紙が用いられている。より高い品質の印刷物を得るには、用紙の搬送のスピードまたは定着ローラの温度などを、用紙の種類に応じて設定するのが望ましい。
そこで、従来、画像形成装置は、用紙の種類をユーザに入力させ、入力された種類に応じて上述のスピードまたは温度などを設定している。
しかし、ユーザが用紙の種類を知らなかったり、入力し忘れたりすることが、ある。または、入力するのが煩わしいので、敢えて種類を入力しないことも、ある。
そこで、用紙の種類を検出するセンサを画像形成装置に設け、センサによって検出された種類に応じて搬送のスピードまたは定着ローラの温度などを設定する技術が、提案されている。
特許文献1に記載される技術によると、給紙搬送動作がスタートで紙種記憶値の有無を判定し、記憶値が有ればこれを紙種判定テーブルのデータ範囲と比較照合し、紙種を判定する。記憶値が無い場合は紙種検知手段が測定を行い、測定データを一時記憶手段に一時記憶値として記憶し、これを紙種記憶値として紙種記憶手段に格納し、同様に紙種を判定する。データクリア手段は、データクリアする判定条件になると、紙種記憶手段の該当する給紙動作を行っている給紙段の紙種記憶値をクリアする。
特許文献2に記載される技術によると、センサで給紙された記録材の種類を判別し、その結果に応じて搬送速度・定着制御温度・転写バイアス等の条件を変更するよう制御する。しかし、検出結果が検知境界領域(例えば、薄紙モードと普通紙モードとの境界)である場合は、所望の設定をユーザに選択させる。
特開2008−225052号公報 特開2007−58084号公報
従来、同じ種類の用紙を給紙トレイから印刷ユニットへ供給しているにも関わらず、センサによる測定の誤差または周囲の湿度の変化などが原因で、検出結果が時期によって異なることがある。特許文献2に記載される技術によると、このような場合に、所望の設定をユーザに選択させるが、選択する作業がユーザにとって煩わしいことがある。よって、自動的に種類が検出されるのが望ましい。
しかし、例えば、供給される用紙が厚紙であるにも関わらず普通紙であると検出されると、フィニッシャに不具合が生じるおそれがある。つまり、ステープル綴じが可能である上限の厚さを上回っているにも関わらず、フィニッシャがステープル綴じを試みてしまい、ステープル綴じに失敗して印刷物を無駄にしたり、フィニッシャが破損したりするおそれがある。ステープル綴じ以外の後処理を行う場合も、同様である。
または、供給される用紙が普通紙であるにも関わらず厚紙であると検出されると、生産性が本来よりも低下するおそれがある。なぜなら、厚紙の搬送速度は、普通紙の搬送速度より遅く設定されていることが多いためである。
しかし、特許文献1、2に記載されるような従来の技術では、このような問題点を解決することができない。
本発明は、このような問題点に鑑み、同じ種類の用紙を使用するにも関わらず種類の検出結果が変わりやすい状況において、従来よりも良好に用紙に画像を印刷しまたは印刷物に後処理を施せるようにすることを、目的とする。
本発明の一形態に係る画像形成装置は、画像を印刷する印刷ステップを含むジョブを順次実行する画像形成装置であって、印刷手段と、前記印刷手段が前記印刷ステップにおいて使用する用紙の属性を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記属性および前記ジョブの状況に基づいて前記印刷ステップを実行する条件を決定する決定手段と、を有する。
好ましくは、前記決定手段は、前記ジョブの個数および当該ジョブのうちの実行中であるジョブのボリュームに基づいて前記条件を決定する。
または、区間および前記検出手段によって検出された前記属性に基づいて前記用紙の種類を判別する判別手段、を有し、前記決定手段は、前記個数および前記ボリュームが所定の要件を満たす場合に、前記種類が前記判別手段によって直近に判別されたものであると判別されやすくなるように前記区間の下限をより低くした補正区間を算出し、当該補正区間に基づいて前記条件を決定する。
または、前記区間は、坪量の範囲を定める区間であり、前記所定の要件は、前記個数が所定の個数以上でありかつ前記ボリュームが所定の量以上である、という要件である。
本発明によると、同じ種類の用紙を使用するにも関わらず種類の検出結果が変わりやすい状況において、従来よりも良好に用紙に画像を印刷しまたは印刷物に後処理を施せるようにすることができる。
画像形成装置の外観の例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。 プリントユニットの構成の例を示す図である。 含水率センサの構成の例を示す図である。 画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。 初期設定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 用紙の坪量と用紙の種類と閾値との関係の例を示す図である。 環境データの例を示す図である。 環境変更処理の流れの例を説明するフローチャートである。 バラツキ許容範囲の例を示す図である。 閾値の算出方法の例を説明するための図である。 項目ごとの閾値の例を示す図である。 プリントジョブに関する全体的な処理の流れの例を示すフローチャートである。
図1は、画像形成装置1の外観の例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、プリントユニット10iの構成の例を示す図である。図4は、含水率センサ10kの構成の例を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、一般に「MFP(Multi Function Peripherals)」または「複合機」などと呼ばれる装置であって、コピー、PCプリント、ファックス、スキャン、ボックスなどの機能を集約した装置である。
PCプリント機能は、いわゆるLAN(Local Area Network)回線を介して端末装置から画像データを受信し画像を用紙に印刷する機能である。「ネットワークプリンタ機能」または「ネットワークプリンティング機能」などと呼ばれることもある。
ボックス機能は、ユーザごとに「ボックス」または「パーソナルボックス」などと呼ばれる記憶領域を与えておき、各ユーザが自分の記憶領域によって画像データなどを保存し管理するための機能である。グループごとにボックスを設けておき、グループのメンバで共用することもできる。ボックスは、パーソナルコンピュータにおける「フォルダ」または「ディレクトリ」に相当する。
画像形成装置1は、図1または図2に示すように、メインCPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、補助記憶装置10d、操作パネル10e、NIC(Network Interface Card)10f、モデム10g、スキャンユニット10h、プリントユニット10i、フィニッシャユニット10j、含水率センサ10k、および紙種センサ10mなどによって構成される。
操作パネル10eは、キー入力部およびタッチパネルディスプレイなどによって構成される。
キー入力部は、いわゆるハードウェアキーボードであって、テンキー、スタートキー、ストップキー、およびファンクションキーなどによって構成される。
タッチパネルディスプレイは、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが所望する処理の種類および処理条件を入力するための画面、およびメインCPU10aなどで実行された処理の結果を示す画面などを表示する。
NIC10fは、通信回線を介してTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルで端末装置またはサーバなどと通信を行う。
モデム10gは、公衆電話回線を介してファックス端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りする。
スキャンユニット10hは、ADF(Auto Document Feeder)またはプラテンガラスにセットされたメディアに記されている画像を読み取って画像データを生成する。
プリントユニット10iは、スキャンユニット10hによって読み取られた画像のほか、他の装置から受信した画像データに示される画像を用紙に印刷する。以下、プリントユニット10iとして、タンデム方式のカラーの印刷エンジンが用いられる場合を例に説明する。
プリントユニット10iは、図3に示すように、主に作像部2および搬送部3によって構成される。
作像部2は、イメージングユニット21および中間転写ユニット23などによって構成される。
イメージングユニット21は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)それぞれの色ごとに設けられており、各色のトナー像を形成する。
ここで、イエローのイメージングユニット21を例に、イメージングユニット21の仕組みを説明する。
イメージングユニット21は、カートリッジ211、感光体ドラム212、帯電チャージャ213、レーザー走査光学ユニット214、および現像器215などによって構成される。
カートリッジ211には、イエローのトナーおよびキャリアが一定の割合で混合されて蓄えられている。
帯電チャージャ213は、感光体ドラム212を帯電させる。レーザー走査光学ユニット214は、印刷対象の画像に応じて露光することによって、感光体ドラム212にイエローの静電潜像を作像する。
そして、現像器215は、カートリッジ211に蓄えられているイエローのトナーを感光体ドラム212に載せることによって感光体ドラム212にイエローのトナー像を形成する。
マゼンタ、シアン、およびブラックそれぞれのカートリッジ211ないし現像器215も、イエローのカートリッジ211ないし現像器215と同様の役割を有し、マゼンタ、シアン、およびブラックそれぞれのトナー像を形成する。
中間転写ユニット23は、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックそれぞれのトナー像を次のように1つのトナー像に合成する。
中間転写ユニット23は、一次転写ローラ231および中間転写ベルト232などによって構成される。
一次転写ローラ231は、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの色ごとに、中間転写ベルト232を挟んで各色の感光体ドラム212に対向するように設けられている。
そして、各色の一次転写ローラ231が生じさせる電界によって、各色のトナー像が中間転写ベルト232に転写される。これによりトナー像が合成される。
搬送部3は、給紙トレイ31、給紙ローラ32、レジストローラ33、二次転写ローラ34、加熱ローラ35、加圧ローラ36、および排紙ローラ37などによって構成される。搬送部3は、次のように用紙を搬送し、中間転写ベルト232に合成されたトナー像を用紙に定着させる。
給紙トレイ31には、画像を印刷するための用紙40が1枚または複数枚、収納される。給紙トレイ31は、複数、設けられていることがある。本実施形態では、2つ設けられている。以下、各給紙トレイ31を上から順に「第一の給紙トレイ31A」および「第二の給紙トレイ31B」と区別して記載することがある。また、第一の給紙トレイ31Aおよび第二の給紙トレイ31Bには、それぞれ、サイズの異なる用紙がセットされるものとする。例えば、第一の給紙トレイ31AにはA4サイズの用紙がセットされ、第二の給紙トレイ31BにはA3サイズの用紙がセットされる。
給紙ローラ32は、給紙トレイ31ごとに設けられており、給紙トレイ31から用紙40を1枚ずつレジストローラ33へ搬送する。
レジストローラ33は、給紙ローラ32によって用紙40が搬送されてくると、用紙40を一旦停止させ、所定のタイミングで二次転写ローラ34へ送り出す。
二次転写ローラ34は、中間転写ベルト232に合成されたトナー像を、レジストローラ33から送られてきた用紙40に転写する。
加熱ローラ35は、トナー像が転写された用紙40を加熱する。加圧ローラ36は、トナー像が転写された用紙40を加圧する。これにより、トナー像が用紙40に定着する。加熱ローラ35および加圧ローラ36は、一般に「定着ローラ」と呼ばれることがある。
排紙ローラ37は、トナー像が定着した用紙40をフィニッシャユニット10jへ送り出す。
図2に戻って、フィニッシャユニット10jは、プリントユニット10iによって画像が印刷された用紙つまり印刷物に対して仕上げの処理を行うことによって加工する。具体的には、フィニッシャユニット10jは、ステープル装置、パンチ装置、および紙折り装置などによって構成される。そして、仕上げの処理として、用紙をステープル装置で綴じる処理(以下、「ステープル処理」と記載する。)、用紙にパンチ穴を開ける処理(以下、「パンチ穴処理」と記載する。)、および用紙を折り曲げる処理(以下、「折り仕上げ処理」と記載する。)のうちのいずれか1つまたは複数を行う。
含水率センサ10kは、用紙40の含水率を、用紙40がレジストローラ33によって二次転写ローラ34へ搬送される際に測定する。本実施形態では、含水率センサ10kとして、静電容量式のタッチセンサが用いられる。
例えば、含水率センサ10kは、図4(A)に示すように、マイクロコンピュータ10k1、タッチ電極10k2、パネル10k3、およびグラウンドプレーン10k4などによって構成される。
パネル10k3およびグラウンドプレーン10k4は、レジストローラ33と二次転写ローラ34との間の、用紙40の搬送路39を挟むように設けられている。タッチ電極10k2は、パネル10k3の裏面に設けられている。
マイクロコンピュータ10k1は、タッチ電極10k2から入力される電圧値に基づいて含水率を算出する。電圧値は、タッチ電極10k2とグラウンドプレーン10k4との間の静電容量に依存する。
したがって、図4(B)に示すように用紙40が通過しているときは、用紙40に応じた電圧値がマイクロコンピュータ10k1に入力される。そして、マイクロコンピュータ10k1は、入力された電圧値に基づいて用紙40の含水率を算出する。
紙種センサ10mは、用紙40がレジストローラ33によって二次転写ローラ34へ搬送される前に、用紙40の坪量または厚さなどを測定し、計測した坪量または厚さなどに基づいて用紙40の種類を判別する。紙種センサ10mは、例えば、紙の透過光を検知する光学センサである。
図2に戻って、ROM10cまたは補助記憶装置10dには、プリントジョブ制御プログラム10Pが記憶されている。プリントジョブ制御プログラム10Pは、印刷を伴うジョブを実行するためのプログラムである。印刷を伴うジョブを「プリントジョブ」と総称する。
プリントジョブの例として、コピージョブ(原稿の用紙から画像をスキャンして他の用紙に印刷するジョブ)、PCプリントジョブ(端末装置からPDL(Page Description Language)の印刷データを受信し、その印刷データに基づいて画像を用紙に印刷するジョブ)、およびファックス受信ジョブ(ファックス端末からファックスデータを受信し、そのファックスデータに基づいて画像を用紙に印刷するジョブ)などがある。
図5は、画像形成装置1の機能的構成の例を示す図である。図6は、初期設定処理の流れの例を説明するフローチャートである。図7は、用紙の坪量と用紙の種類と閾値との関係の例を示す図である。図8は、環境データ5Cの例を示す図である。図9は、環境変更処理の流れの例を説明するフローチャートである。図10は、バラツキ許容範囲60の例を示す図である。図11は、閾値xhの算出方法の例を説明するための図である。図12は、項目ごとの閾値xh1〜xh6の例を示す図である。
プリントジョブ制御プログラム10Pによると、図5に示すジョブデータ生成部101、ジョブ開始制御部102、環境初期設定部103、環境変更部104、ジョブデータ削除部105、ジョブデータ記憶部106、測定データ記憶部107、および環境データ記憶部108などが画像形成装置1に実現される。
ジョブデータ生成部101は、ユーザがプリントジョブを指令するごとに、画像を印刷するのに使用するデータを生成する処理を、そのプリントジョブの種類に応じて次のように行う。
コピージョブを指令する際に、ユーザは、原稿の用紙をスキャンユニット10hのADFまたはプラテンガラスにセットし、所定のコマンドを操作パネル10eに入力する。
すると、ジョブデータ生成部101は、セットされた用紙から画像を読み取って画像データを生成する処理をスキャンユニット10hに実行させ、生成された画像データをYMCKの画像データに変換する。そして、このYMCKの画像データおよび印刷または仕上げの条件を示すデータをジョブデータ5Aとして、コマンドが入力された時刻と対応付けてジョブデータ記憶部106に記憶させる。
なお、印刷の条件の例として、画像を印刷する用紙40のサイズ(用紙サイズ)、画像の画質、画像をカラーで印刷するかモノクロで印刷するか、および部数などが挙げられる。仕上げの条件の例として、ステープル処理の有無、パンチ穴処理の有無、および折り仕上げ処理の有無などが挙げられる。
または、PCプリントジョブを指令する際に、ユーザは、印刷する対象のドキュメントのデータを端末装置に用意し、PCプリントの指令を端末装置に入力する。すると、端末装置は、そのデータをPDLの印刷データに変換し、画像形成装置1へ送信する。
ジョブデータ生成部101は、端末装置から印刷データを受信すると、この印刷データをYMCKの画像データに変換する。そして、このYMCKの画像データおよび印刷または仕上げの条件を示すデータをジョブデータ5Aとして、印刷データが受信された時刻と対応付けてジョブデータ記憶部106に記憶させる。
または、ジョブデータ生成部101は、ファックス端末から着信があり、ファックス端末からファックスデータを受信すると、このファックスデータを二値の画像データに変換する。そして、この画像データおよび印刷または仕上げの条件を示すデータをジョブデータ5Aとして、ファックスデータが受信された時刻と対応付けてジョブデータ記憶部106に記憶させる。
ジョブ開始制御部102は、プリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jがアイドリングの状態になると、ジョブデータ記憶部106に記憶されているジョブデータ5Aの中から、対応付けられている時刻が最も早いものを読み出し、読み出したジョブデータ5Aに基づいてプリントジョブが実行されるように、プリントユニット10iまたはフィニッシャユニット10jなどを制御する。
この際に、第一の給紙トレイ31Aおよび第二の給紙トレイ31Bのうちのいずれから用紙40が供給されるのかが、ジョブデータ5Aに示される用紙サイズに基づいて決定される。つまり、用紙40の供給元が決定される。
用紙40に画像を印刷する前に適宜、環境初期設定部103または環境変更部104によって次のような処理が実行される。
環境初期設定部103は、供給元である給紙トレイ31から用紙40が初めて供給される場合に、用紙40の種類に応じてプリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jそれぞれの環境を、図6に示す手順で設定する。
環境初期設定部103は、その給紙トレイ31から1枚目の用紙40が搬出されると、含水率センサ10kにその用紙40の含水率を測定させるとともに(図6の#701)、紙種センサ10mにその用紙40の種類を判別させる(#702)。測定データ5Bを生成し、測定データ記憶部107に記憶させる(#703)。測定データ記憶部107に既に古い測定データ5Bが記憶されている場合は、これを削除する。
測定データ5Bには、測定された含水率と、種類を判別する際に測定された坪量とが、それぞれ、測定含水率Rsおよび測定坪量Xsとして示されている。さらに、その給紙トレイ31の識別子が示される。
なお、画像形成装置1が運用され始めた当初は、環境初期設定部103には、測定データ5Bが記憶されていない。
以下、紙種センサ10mが坪量に基づいて種類を判別する場合を例に説明する。用紙の坪量は、一般に、種類ごとに異なる。以下、所定の条件下における坪量の小さい順に「普通紙_E1」、「普通紙_E2」、「普通紙_E3」、「厚紙_F1」、「厚紙_F2」、および「厚紙_F3」の6種類の用紙が画像形成装置1において使用される場合を例に説明する。
紙種センサ10mには、これらの6種類の用紙の判別用の閾値として、閾値xa、xb、xc、xd、およびxeが予め記憶されている。以下、これらの閾値を「デフォルト閾値」と記載することがある。閾値xa、xb、xc、xd、およびxeは、固定的な値である。
そして、紙種センサ10mは、Sa<xa、であれば、用紙40の種類が普通紙_E1であると、判別する。ただし、「Sa」は、紙種センサ10mによって計測された坪量である。xa≦Sa<xb、であれば、普通紙_E2であると、判別する。xb≦Sa<xc、であれば、普通紙_E3であると、判別する。xc≦Sa<xd、であれば、厚紙_F1であると、判別する。xd≦Sa<xe、であれば、厚紙_F2であると、判別する。xe≦Sa、であれば、厚紙_F3であると、判別する。
つまり、坪量をX軸に取り、種類をY軸に取り、
Y=g(X)=m・X+n …… (1)
の一次関数を予め紙種センサ10mに設定しておく。ただし、mおよびnは、ともに定数である。
さらに、種類ごとのYの範囲を次の(2_1)〜(2_6)式の通りに設定しておく。
普通紙_E1:Y<g(xa) …… (2_1)
普通紙_E2:g(xa)≦Y<g(xb) …… (2_2)
普通紙_E3:g(xb)≦Y<g(xc) …… (2_3)
厚紙_F1 :g(xc)≦Y<g(xd) …… (2_4)
厚紙_F2 :g(xd)≦Y<g(xe) …… (2_5)
厚紙_F3 :g(xe)≦Y …… (2_6)

そして、紙種センサ10mは、計測した坪量をこの一次関数に代入することによってYの値を算出し、(2_1)〜(2_6)式に基づいて用紙40の種類を判別することができる。
ところで、用紙の種類ごとに、プリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jそれぞれに好適な環境が予め知られている。環境データ記憶部108には、種類ごとの、プリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jそれぞれの好適な環境を示す環境データ5Cが、予め記憶されている。
具体的には、環境データ5Cには、図8のように、種類ごとに、好適定着温度、好適画像パラメータ、好適搬送速度、最多ステープル枚数、最多パンチ枚数、および最多折り枚数の各項目の条件値が示されている。
「好適定着温度」は、その種類の用紙を加熱するために加熱ローラ35が保つべき温度である。「好適画像パラメータ」は、その種類の用紙に印刷する画像の種々の事項(例えば、カバレッジレートまたは濃度などの増減)に関する好適なパラメータである。「好適搬送速度」は、その種類の用紙を搬送するのに好適な速度である。
「最多綴じ枚数」は、その種類の用紙を纏めてステープル処理することができる最多の枚数である。「最多パンチ枚数」は、その種類の用紙を纏めてパンチ穴処理することができる最多の枚数である。「最多折り枚数」は、その種類の用紙を纏めて折り仕上げ処理することができる最多の枚数である。
図5に戻って、環境初期設定部103は、判別した種類に応じた、プリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jそれぞれの環境を、環境データ5Cに基づいて決定し(#704)、プリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jに設定する(#705)。
例えば、判別した種類が厚紙_F1である場合は、環境初期設定部103は、ステップ#705において、次のように環境を設定する。温度がT4[℃]以上に保たれるように加熱ローラ35を制御する。カバレッジレートが標準のU4[%]になるように各イメージングユニット21を制御する。用紙40がP4[メートル/秒]で搬送されるように搬送部3を制御する。Ma4[枚]を超える枚数の用紙40に対するステープル処理が禁止されるようにフィニッシャユニット10jを制御する。Mb4[枚]を超える枚数の用紙40に対するパンチ穴処理が禁止されるようにフィニッシャユニット10jを制御する。Mc4[枚]を超える枚数の用紙40に対する折り仕上げ処理が禁止されるようにフィニッシャユニット10jを制御する。
そして、環境初期設定部103によって設定された環境でプリントユニット10iまたはフィニッシャユニット10jによって印刷の処理または仕上げの処理が行われる。
一方、環境変更部104は、供給元である給紙トレイ31から用紙40が既に供給されたことがあり、かつ、電源がオンになった直後またはその給紙トレイ31が閉じられた直後に、プリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jそれぞれの環境を、図9に示す手順で設定する。
環境変更部104は、電源がオンになった直後またはその給紙トレイ31が閉じられた直後の1枚目の用紙40が搬出されると、含水率センサ10kにその用紙40の含水率を測定させるとともに(図9の#711)、紙種センサ10mにその用紙40の種類を判別させる(#712)。なお、種類を判別する際に、その用紙40の坪量が測定される。
環境変更部104は、前回測定された含水率および坪量に応じて、図10のようなバラツキ許容範囲60を決定する(#713)。なお、これらの含水率および坪量は、その給紙トレイ31の識別子が示される測定データ5Bに示される測定含水率Rsおよび測定坪量Xsである。測定データ5Bは、測定データ記憶部107に記憶されている。
バラツキ許容範囲60は矩形の領域であって、上辺、下辺、右辺、および左辺がそれぞれ、点Qsから距離h1、h2、w1、およびw2だけ離れている。点QsのY座標の値は、(1)式の変数X(図7参照)に測定坪量Xsを代入することによって求められる。つまり、g(Xs)である。
距離h1、h2、w1、およびw2のうちの少なくとも1つは、前回測定された含水率つまり測定含水率Rsが高いほど長い値に設定される。本実施形態では、次の(3_1)〜(3_4)式によって各距離が設定されるものとする。ただし、p1〜p4およびq1〜q4は、いずれも正の定数である。
距離h1=p1・Rs+q1 …… (3_1)
距離h2=p2・Rs+q2 …… (3_2)
距離w1=p3・Rs+q3 …… (3_3)
距離w2=p4・Rs+q4 …… (3_4)

環境変更部104は、点Qtがバラツキ許容範囲60に入るか否かを判別する(#714)。点QtのX座標の値は、ステップ#712において測定された坪量である。点QtのY座標の値は、(1)式の変数Xに、ステップ#712で測定された坪量を代入することによって求められる。つまり、ステップ#712で測定された坪量が「Xt」であれば、g(Xt)である。
点Qtがバラツキ許容範囲60に入らない場合は(#715でNo)、環境変更部104は、図5のステップ#704〜#705と同様に、ステップ#712で判別した種類に応じてプリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jそれぞれの環境を、環境データ5Cに基づいて決定し(#716)、プリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jに設定する(#717)。
一方、点Qtがバラツキ許容範囲60に入る場合は(#715でYes)、環境変更部104は、装置のダメージの回避、画像の品質、および生産性の事項のうちのいずれを優先すべきかを次のように判別する(#718)。
環境変更部104は、ジョブ数N1および現ジョブ枚数N2を算出する。「ジョブ数N1」は、印刷の処理を待っているプリントジョブの個数であって、ジョブデータ記憶部106に記憶されているジョブデータ5Aの個数である。「現ジョブ枚数N2」は、現在、印刷の処理を実行しているプリントジョブにおいて使用される用紙の枚数である。現ジョブ枚数N2は、そのプリントジョブのジョブデータ5Aに示される条件などに基づいて判別することができる。例えば、集約印刷が「オフ」であり、印刷面が「片面」である場合は、ページ数と部数との積が現ジョブ枚数N2であると判別すればよい。
そして、環境変更部104は、ジョブ数N1が閾値M1以上であり、かつ、現ジョブ枚数N2が閾値M2未満である場合は、優先すべき事項を生産性に決定する。ジョブ数N1が閾値M1未満であり、かつ、現ジョブ枚数N2が閾値M2未満である場合は、優先すべき事項を画像の品質に決定する。ジョブ数N1の値に関わらず現ジョブ枚数N2が閾値M2以上である場合は、優先すべき事項を装置のダメージの回避に決定する。
環境変更部104は、決定した優先すべき事項に応じて、好適定着温度、好適画像パラメータ、好適搬送速度、最多ステープル枚数、最多パンチ枚数、および最多折り枚数それぞれの項目ごとに閾値xhを決定する(#719)。閾値xhは、図7に示した閾値xa、xb、xc、xd、およびxeのうちのいずれかの代わりに用いられる。用い方については、後述する。以下、好適定着温度、好適画像パラメータ、好適搬送速度、最多ステープル枚数、最多パンチ枚数、および最多折り枚数それぞれの閾値を「閾値xh1」、「閾値xh2」、「閾値xh3」、「閾値xh4」、「閾値xh5」、および「閾値xh6」と区別して記載する。
ここで、バラツキ許容範囲60が「X=xc」を通る縦軸Lすなわち普通紙_E3と厚紙_F1とを分ける縦軸を跨ぐ場合を例に、閾値xhの決定の仕方を説明する。
優先すべき事項が装置のダメージの回避である場合は、環境変更部104は、上述の項目のうちの、好適搬送速度、最多ステープル枚数、最多パンチ枚数、および最多折り枚数については、図11(A)に示すように、閾値xhを「xc−w3」に決定する。つまり、閾値xh3、xh4、xh5、およびxh6を「xc−w3」に決定する。ただし、w3≦w1、であるのが望ましい。なお、項目ごとに異なる値を距離w3として用いてもよい。以下、同様である。これにより、これら4つの項目については、厚紙_F1に応じた環境が適用されやすくなる。
一方、好適定着温度および好適画像パラメータについては、環境変更部104は、閾値xhを閾値xcに決定する。つまり、閾値xh1およびxh2を閾値xcに決定する。
または、優先すべき事項が画像の品質である場合は、環境変更部104は、好適定着温度および好適画像パラメータについては、図11(A)に示すように、閾値xhを「xc−w3」に決定する。つまり、閾値xh1およびxh2を「xc−w3」に決定する。これにより、これら2つの項目については、厚紙_F1に応じた環境が適用されやすくなる。
一方、好適搬送速度、最多ステープル枚数、最多パンチ枚数、および最多折り枚数については、環境変更部104は、閾値xhを閾値xcに決定する。つまり、閾値xh3、xh4、xh5、およびxh6を閾値xcに決定する。
または、優先すべき事項が生産性である場合は、環境変更部104は、好適搬送速度については、図11(B)に示すように、閾値xhを「xc+w4」に決定する。つまり、閾値xh3を「xc+w4」に決定する。ただし、w4≦w2、であるのが望ましい。これにより、好適搬送速度については、普通紙_E3に応じた環境が適用されやすくなる。それ以外の項目については、閾値xhを閾値xcに決定する。つまり、閾値xh1、xh2、xh4、xh5、およびxh6を閾値xcに決定する。なお、好適定着温度についても、閾値xhを「xc+w4」に決定してもよい。
環境変更部104は、環境データ5C(図8参照)に基づいて各項目の環境を、バラツキ許容範囲60に含まれるデフォルト閾値の代わりにそれぞれの閾値xhを用いて決定する(#720)。つまり、図11の例においては、好適定着温度、好適画像パラメータ、好適搬送速度、最多ステープル枚数、最多パンチ枚数、および最多折り枚数それぞれの環境を、デフォルト閾値xcの代わりに閾値xh1、xh2、xh3、xh4、xh5、およびxh6を用いて決定する。
例えば、ステップ#719による処理の結果、図12に示すように、閾値xh1およびxh2が「xc−w3」に決定し、閾値xh3、xh4、xh5、およびxh6が「xc」に決定し、g(Xt)が「xc−w3」以上かつ「xc」未満であったとする。
この場合において、(2_3)式および(2_4)式それぞれにおいて「xc」の代わりに「xh1」を用いると、g(Xt)は両式のうちの(2_4)式を満たす。「xh2」を用いたときも、同様である。
そこで、環境変更部104は、加熱ローラ35および印刷する画像の事項(例えば、カバレッジレートまたは濃度などの増減)については、厚紙_F1に応じた環境に決定する。つまり、環境データ5Cに示されるT4[℃]およびU4[%]に決定する。
また、「xh3」を用いると、g(Xt)は両式のうちの(2_4)式を満たす。「xh4」、「xh5」、および「xh6」をそれぞれ用いたときも、同様である。
そこで、環境変更部104は、搬送部3による搬送速度、ステープル処理の枚数の上限、パンチ穴処理の枚数の上限、および折り仕上げ処理の枚数の上限については、それぞれ、普通紙_E3に応じた環境に決定する。つまり、環境データ5Cに示されるP3[メートル/秒]、Ma3[枚]、Mb3[枚]、およびMc3[枚]に決定する。
そして、環境変更部104は、各項目の決定した環境が設定されるように、プリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jを制御する(#721)。
その後、環境変更部104によって設定された環境でプリントユニット10iまたはフィニッシャユニット10jによって印刷の処理または仕上げの処理が行われる。
ジョブデータ削除部105は、完了したプリントジョブのジョブデータ5Aをジョブデータ記憶部106から削除する。
図13は、プリントジョブに関する全体的な処理の流れの例を示すフローチャートである。
次に、画像形成装置1における全体的な処理の流れを、フローチャートを参照しながら説明する。
画像形成装置1は、プリントジョブ制御プログラム10Pに基づいて、図13に示す手順で処理を実行する。
画像形成装置1は、プリントジョブを指令されまたは端末装置から印刷データを受信すると(図13の#731でYes)、ジョブデータ5Aを生成しジョブデータ記憶部106によって記憶する(#732)。
プリントジョブを実行していないが(#733でNo)、ジョブデータ記憶部106に1つまたは複数のジョブデータ5Aが記憶されている場合は(#734でYes)、画像形成装置1は、最先に記憶されたジョブデータ5Aに基づいてプリントジョブを開始する(#735)。
用紙40の供給元である給紙トレイ31が初めて使用される場合は(#736でYes)、画像形成装置1は、図6に示した手順で、用紙40の種類に応じてプリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jそれぞれの環境を設定する(#737)。そして、その環境の下で印刷の処理または仕上げの処理を行う。
そうでない場合は(#736でNo)、画像形成装置1は、直近に設定した環境の下で印刷の処理または仕上げの処理を行う(#738)。
プリントジョブの実行中であるか否かに関わらず、給紙トレイ31が開けられ、そして閉じられると(#739でYes)、画像形成装置1は、用紙40の含水率、ジョブ数N1、および現ジョブ枚数N2などに応じて、図9に示した手順でプリントユニット10iおよびフィニッシャユニット10jそれぞれの環境を設定し直す(#740)。電源が入れ直された場合も同様に、環境を設定し直す。
画像形成装置1は、プリントジョブが完了すると(#741でYes)、そのプリントジョブのジョブデータ5Aをジョブデータ記憶部106から削除する(#742)。
画像形成装置1は、サービスを継続している間(#743でYes)、ステップ#732の処理、ステップ#737の処理、ステップ#738の処理、ステップ#740の処理、およびステップ#742の処理を適宜、実行する。
本実施形態によると、同じ種類の用紙を使用しているにも関わらず種類の検出結果が変わりやすい状況において、従来よりも良好に用紙に画像を印刷しまたは印刷物に後処理を施すことができる。
本実施形態では、環境変更部104は、図9に示した処理を、電源がオンになった直後またはその給紙トレイ31が閉じられた直後に実行した。しかし、他のタイミングにおいても実行してもよい。例えば、毎日、所定の時刻が経過した後、最初に印刷する際に実行してもよい。または、プリントジョブが新たに追加されるごとに実行してもよい。または、プリントジョブが完了しまたはキャンセルされるごとに実行してもよい。
本実施形態では、環境変更部104は、印刷の処理を実行しているプリントジョブにおいて使用される用紙の枚数(現ジョブ枚数N2)を、このプリントジョブに使用される用紙のボリュームの情報として取得したが、他の情報をボリュームの情報として取得してもよい。例えば、このプリントジョブに使用される用紙すべての厚さの合計を取得してもよい。
本実施形態では、マイクロコンピュータ10k1が含水率を算出したが、メインCPU10aが算出してもよい。また、用紙40の坪量または厚さなどを紙種センサ10mが測定するが、用紙の種類はメインCPU10aが判別してもよい。
本実施形態では、環境変更部104は、バラツキ許容範囲60の大きさを含水率に基づいて決定したが、画像形成装置1が設置される部屋の温度または湿度に基づいて決定してもよい。または、プリントユニット10iの温度または湿度に基づいて決定してもよい。例えば、湿度が高いほど、バラツキ許容範囲60を大きくしてもよい。また、環境センサに検出に頼らず、固定値であってもよい。
本実施形態では、紙種センサ10mは、坪量に基づいて用紙の種類を判別したが、さらに坪量以外の属性にも基づいて判別してもよい。例えば、表面の粗さ(カメラやCCD、光学センサの乱反射での検知)または厚さ(紙厚センサ、変位センサでの検知)を検出してもよい。この場合は、それぞれの属性について、用紙の種類ごとの閾値を設定すればよい。
または光の透過率以外にも、光の反射率または超音波の透過率もしくは反射率に基づいて判別してもよい。
本実施形態では、環境変更部104は、加熱ローラ35の温度つまり定着温度を決めるための閾値xh1をジョブ数N1および現ジョブ枚数N2によって決定したが、さらに、現在実行中のプリントジョブの印刷処理に掛かる時間(印字時間)によって決定してもよい。例えば、印字時間が長いほど閾値xh1を小さくしてもよい。または、画像形成装置1本体への給紙トレイ31の接続の状態またはフィニッシャユニット10jの接続状態に応じて決定してもよい。
本実施形態では、環境変更部104は、新たに決定した環境を無条件にプリントユニット10iまたはフィニッシャユニット10jに設定したが、新たに決定した環境を設定すべきか、前回に環境初期設定部103または環境変更部104が決定した環境のままにすべきかを、ユーザに選択させてもよい。
本実施形態では、各項目の条件の決定方法を、閾値xhの算出の仕方を変更することによって変更したが、関数またはテーブルを複数用意しておき、これらを使い分けることによって変更してもよい。
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置
104 環境変更部(決定手段)
10i プリントユニット(印刷手段)
10j フィニッシャユニット(後処理手段)
10m 紙種センサ(検出手段、判別手段)
40 用紙

Claims (14)

  1. 画像を印刷する印刷ステップを含むジョブを実行する画像形成装置であって、
    印刷手段と、
    前記印刷手段が前記印刷ステップにおいて使用する用紙である印刷用用紙の属性を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記属性および前記ジョブの状況に基づいて前記印刷ステップを実行する条件を決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、前記ジョブの個数または当該ジョブのうちの実行中であるジョブのボリュームに基づいて前記条件を決定する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検出手段によって検出された前記属性が、用紙の種類ごとの予め決められた区間のうちのいずれの区間に含まれるかによって、前記印刷用用紙の種類を判別する判別手段、
    を有し、
    前記決定手段は、前記個数および前記ボリュームが所定の要件を満たす場合に、前記種類が前記判別手段によって直近に判別されたものであると判別されやすくなるように前記区間の下限をより低くした補正区間を算出し、当該補正区間に基づいて前記条件を決定する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記区間は、坪量の範囲を定める区間であり、
    前記所定の要件は、前記個数が所定の個数以上でありかつ前記ボリュームが所定の量以上である、という要件である、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 区間および前記検出手段によって検出された前記属性に基づいて前記印刷用用紙の種類を判別する判別手段、
    を有し、
    前記決定手段は、前記個数および前記ボリュームが所定の要件を満たす場合に、前記種類が前記判別手段によって直近に判別されたものであると判別されにくくなるように前記区間の下限をより高くした補正区間を算出し、当該補正区間に基づいて前記条件を決定する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記区間は、坪量の範囲を定める区間であり、
    前記所定の要件は、前記個数が所定の個数以上でありかつ前記ボリュームが所定の量未満である、という要件である、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記決定手段は、前記検出手段によって前回に検出された前記属性と新たに検出された前記属性との差が所定の範囲以内である場合に、当該新たに検出された前記属性および前記状況に基づいて前記条件を決定し、そうでない場合は、前記種類に基づいて当該条件を決定する、
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の範囲は、前回に前記属性が検出された際の前記印刷用用紙の含水率が高いほど広く定められる、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記決定手段は、前記印刷用用紙を搬送する速度、前記画像に関するパラメータ、および前記画像を表わすトナー像を前記印刷用用紙に定着させる定着部の温度の項目ごとに前記条件を決定する、
    請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記画像が印刷された前記印刷用用紙をステープルで綴じ、当該印刷用用紙にパンチ穴を開け、または当該印刷用用紙を折り曲げる後処理手段、
    を有し、
    前記決定手段は、前記検出手段によって検出された前記属性および前記状況に基づいて、纏めてステープルで綴じ、パンチ穴を開け、または折り曲げることができる用紙の枚数の上限を決定する、
    請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記画像が印刷された用紙をステープルで綴じる処理、当該用紙にパンチ穴を開ける処理、または当該用紙を折り曲げる処理である後処理を行う後処理手段と、
    区間および前記検出手段によって検出された前記属性に基づいて前記印刷用用紙の種類を判別する判別手段と、
    を有し、
    前記決定手段は、前記個数が所定の個数以上でありかつ前記ボリュームが所定の量以上であれば、前記区間の下限をより低くした第一の補正区間を算出し、用紙を搬送する速度の前記条件を当該第一の補正区間に基づいて決定するとともに前記後処理を一度に行うことのできる用紙の上限枚数を当該第一の補正区間に基づいて決定し、当該個数が当該所定の個数未満でありかつ当該ボリュームが当該所定の量未満であれば、当該第一の補正区間を算出し、前記画像に関するパラメータおよび前記画像を表わすトナー像を用紙に定着させる定着部の温度それぞれの前記条件を当該第一の補正区間に基づいて決定し、当該個数が当該所定の個数以上でありかつ当該ボリュームが当該所定の量未満であれば、当該区間の下限をより低くした第二の補正区間を算出し、当該速度の条件を当該第二の補正区間に基づいて決定する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  12. 前記決定手段は、用紙を収納する給紙トレイが開閉しまたは当該画像形成装置の電源が入れ直された場合に、前記条件を決定する、
    請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. ジョブに含まれる、画像を印刷手段によって印刷する印刷ステップの条件を決定する、条件決定方法であって、
    前記印刷手段が前記印刷ステップにおいて使用する印刷用用紙の属性を検出し、
    検出した前記属性および前記ジョブの状況に基づいて前記印刷ステップを実行する条件を決定する、
    ことを特徴とする条件決定方法。
  14. 印刷手段によって画像を印刷する印刷ステップを含むジョブを順次実行する画像形成装置において用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記画像形成装置に、
    前記印刷手段が前記印刷ステップにおいて使用する印刷用用紙の属性を検出するための検出処理を実行させ、
    前記検出処理によって検出された前記属性および前記ジョブの状況に基づいて前記印刷ステップを実行する条件を決定する決定処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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