JP2010114749A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低品位のMFPのHDD等に保存されている画像を、ネットワーク接続される高品位のMFPへプリントする場合を想定。プリント前にプレビュー表示しようとすると、画像の品位によってはカラーマッチング処理の演算に時間がかかる為、プレビュー表示が待たされる。
【解決手段】 当初は特定の画素間隔おきにカラーマッチング処理を行ったプレビュー画像を生成するので、より短い時間内でプレビュー画像を表示できる為、ユーザはプレビュー画像の確認を迅速に判断することが可能となる。
又、プレビュー表示完了までの進捗具合を同時に表示する為、より詳細に確認したいユーザにとっては、プレビュー画像生成の完了を把握することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マルチファンクションプリンタ(以下MFP)内に保存される印刷データをネットワーク上に接続されている他のMFPを介してネットワークプリントする際の、プレビュー機能に関するものである。
MFPには従来コピー機能以外に、ネットワークで接続されるPCよりドキュメントを印刷したり、スキャナで読み取った原稿画像をHDDへ格納したりといった機能(BOX機能)を有している。
HDDへ格納されている原稿画像データは、UIより呼び出してプリントすることができる。
これらMFPは、ネットワーク接続されているMFPと連携して、自分のMFPに格納されている原稿画像を、他のMFPを通してプリントすることが可能である。
これは例えば、プリントしたいカラー印刷データが白黒MFPの中に存在し、ネットワークを通して接続されるカラーMFPでプリント出力する、という要求に応えるものである。
(以下、異機種間プリント)
この異機種間プリントにおいて、実際にプリントを実行する以前に、出力結果のイメージを使用者が確認するために、プレビュー画像をモニタ表示させることが望ましい。
プレビュー表示させる為には、出力先のMFPで使用するディスティネーションプロファイル情報を取得して、プレビューモニタのモニタプロファイル情報を元にカラーマッチング処理を行い、プレビュー画像を生成する。
例えば、プレビュー画像生成時における通常のカラープロファイルでの流れを図1を使って説明する。図1においてCMYK値の入力データ101がディスティネーションカラープロファイル102によりLab色空間の色空間データ103に変換される。このLab色空間は、入力データに対するデバイス非依存の色空間である。そして、モニタカラープロファイル104により色空間データ103がRGB値の出力データ105に変換される。
ネットワークシステム上でのカラーマッチング処理を実現する特許が提案されている。
特許文献1は、複数のデバイスプロファイルとカラーマネージメントモジュールを格納するネットワークサーバを有し、出力するMFPのデバイスプロファイルをネットワークサーバよりダウンロードして、入力画像データに対してカラーマッチング処理を行う。
特開平10−276295号公報
しかしながら、本発明が解決しようとする課題は、従来技術の場合、カラープロファイルを使用したカラーマッチング処理はソフトウェアにより画素毎に計算する為、高品位な画像を複数候補プレビュー表示させる場合には、非常に時間がかかることが予想される。
しかし、HDD等の記憶手段に格納されている画像のプレビュー画像を表示する場合には、多くのユーザにとっては、おおよその色感が解れば良いことが殆どである。
HDD等の記憶手段に格納されている複数のプリント候補の中から、所望の画像を検索していく場合には、プレビュー画像に高解像度や正確なカラーマッチングは必要とされない場合が想定される。
上述した課題を解決するために、第一の本発明は、
画像情報などの印刷データを格納する手段と、
出力先画像形成装置に対してカラープロファイル情報の送信を要求する手段と、
カラープロファイル情報を受信する手段と、
カラープロファイル情報を元にプレビュー画像を生成する手段と、
最初はプレビュー画像を特定の画素間隔毎に生成し、徐々に間の画素に対するデータ生成を行い、最終的に全ての画素に対するプレビュー画像を生成する手段と、
前記プレビュー画像生成手段によって生成が完了した画素の全画素に対する割合を進捗率として計算する手段と、
前記進捗率をプレビュー画像と同時に表示する手段により構成される画像形成装置において、
ユーザが画像データをプレビュー表示する際に、プレビュー画像の生成を最初が粗い画素単位で行い、序々に先鋭化して、最終的には全画素に対するプレビュー画像生成を行い、その進捗具合を同時に確認できることを特徴とする。
本発明によって、画像形成装置が、当初は粗い画素単位でカラーマッチング処理を行ったプレビュー画像を生成するので、より短い時間内でプレビュー画像を表示できる為、ユーザはプレビュー画像の確認を迅速に判断することができる。
又、プレビュー表示完了までの進捗具合を同時に表示する為、より詳細に確認したいユーザにとっては、プレビュー画像生成の完了を把握することができる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
[MFPの周辺構成]
始めに、図2を用いて本発明の実施形態におけるネットワークシステムの構成について説明する。
図2に示すように本ネットワークシステムは、ネットワーク201、MFP202、MFP203、及びネットワークサーバ204により構成される。
MFP202、MFP203にはコピーやプリントといった印刷複合機としての機能の他に、モニタ表示や画像処理に必要なCPU・メモリ及びネットワーク上の通信に必要な通信機能を備えている。
ネットワークサーバ204は、画像処理や印刷処理に必要なCPU・メモリ及びネットワーク上の通信に必要な通信機能を備え、各カラーマネージメントモジュール(以下CMM)とデバイスプロファイルを格納している。格納されているCMMはそれぞれ識別のための登録情報を有している。
MFP202、MFP203はネットワーク201を介して、相手側とのカラーマッチング処理を行う際には、必要なCMMとデバイスプロファイルをネットワークサーバ204よりダウンロードする。
次に、図3を用いてMFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)の構成について説明する。
MFPは、スキャナから出力されたジョブデータに対しメモリを介してプリントするコピー機能や、コンピュータ等の外部装置から出力されたジョブデータに対し該メモリを介してプリントするプリント機能等の複数の機能を具備した画像形成装置である。
MFPには、フルカラー機器とモノクロ機器があり、色処理や内部データなどを除いて、基本的な部分において、フルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含することが多い。ここではフルカラー機器に絞って説明し、必要に応じて随時モノクロ機器の説明を加えることとする。
又、本システムの構成に関し、プリント機能のみを具備した単一機能型の画像形成装置等のSFP(Single Function Peripheral:単一機能周辺機器)を具備する構成でも良い。さらにMFPとSFPいずれか一方のタイプの画像形成装置のみを具備する構成でも良い。又、何れのタイプの画像形成装置であっても、複数台具備する構成でも良い。いずれにしても、本形態の制御が実現可能な構成であればよい。
図3に示すように、紙原稿などの画像を読み取り、画像処理するスキャナ部301と、ファクシミリ、ネットワーク接続機器、外部専用装置と画像データなどを送受する外部I/F302、画像処理後に用紙上に画像形成し出力するプリンタ部303を備えている。
操作部304は、本画像形成装置の様々なフローや機能を選択したり操作指示したりするためのものであるが、操作部の表示装置の高解像度化に伴い、文書管理部にある画像データをプレビューし、出力先でのプリント出力イメージを確認する為に使用する。
CPU305は、ROM307から読込んだプログラムに基いて動作する。また、外部I/F302、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。
更に、各種画像データのカラープロファイルを通したカラーマッチング処理も、ソフトウェアによって処理される。
メモリコントローラ部306は、接続される記憶装置であるROM307、RAM308、及びHDD309へのアクセスを制御する。接続されている各マスタデバイスからのメモリアクセスが競合した場合には、優先順位によって順番に選択したスレーブメモリへアクセスするよう調停動作を行う。
ROM307は読み出し専用のメモリで、ブートシーケンスやフォント情報等の各種プログラムが予め記憶されている。
RAM308は読み出し及び書き込み可能なメモリで、スキャナ部301や外部I/F302よりメモリコントローラ306を介して送られてきた画像データや、各種プログラムや設定情報を記憶する。
HDD309は、圧縮伸張部310によって圧縮された画像データを記憶する大容量の記憶装置である。
圧縮伸張部310は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM308、HDD309に記憶されている画像データ等を圧縮・伸張動作を行う。
[操作部の構成]
図4と図5を用いて操作部について説明する。
まず、図4は、定常的な操作設定を行うことができるキー入力部分である。
操作部電源スイッチ401は、スタンバイモード(通常動作状態)とスリープモード(メインコントローラは、ネットワークプリントやファクシミリなどに備えて割り込み待ち状態でプログラムを停止して、消費電力を抑えている状態)を切り替えるものである。システム全体の電源供給を行う主電源スイッチがON状態で制御することができる。
スタートキー403は、コピーや送信などの開始を指示するキーであり、ストップキー402は、それを中断するキーである。
テンキー406は、各種設定の置数を行うためのキーであり、クリアキー407は、その置数を解除するためのキーである。
リセットキー404は、各種設定を無効にし、デフォルト状態に戻すためのキーである。ユーザモードキー405は、ユーザごとのシステム設定画面に移行するためのキーである。
次に、図5は、LCD(液晶表示部)とその上に貼られた透明電極からなるタッチパネルディスプレイを表した模式図である。LCDに表示されるキー相当の部分の透明電極を指で触れると、それを検知して別の操作画面を表示するなど予めプログラムされている。図5は、スタンバイモード時の初期画面であり、設定操作に応じて様々な操作画面を表示することができる。
コピータブ501は、コピー動作の操作画面に遷移するためのタブキーである。送信タブ502は、ファックスやE−mail送信など送信(Send)動作を指示する操作画面に遷移するためのタブキーである。ボックスタブ503は、ボックス(ユーザごとにジョブを格納する記憶手段)にジョブを入出力操作するための画面に遷移するためのタブキーである。オプションタブ504は、スキャナ設定など拡張機能を設定するためのタブキーである。システムモニタキー517は、MFPの状態や状況を表示するためのキーであり、各タブを選択することで、それぞれの操作モードに遷移することができる。
色選択設定キー505は、カラーコピー、白黒コピー、あるいは自動選択かを予め選択するためのキーである。倍率設定キー508は、等倍、拡大、縮小などの倍率設定を行う画面に遷移するキーである。後処理設定キー509はステイプルやパンチなどの有無、個数、位置などを設定する画面に遷移するキーである。両面設定キー514は、片面印刷か両面印刷かを選択する画面に遷移するキーである。紙サイズ設定キー515は、給紙段や紙サイズ、メディアタイプを選択する画面に遷移するキーである。画像モード設定キー512は、文字モードや写真モードなど原稿画像に適した画像モードを選択するためのキー、濃度設定キー511は、出力画像を濃くしたり薄くしたり調整するためのキーである。
次に、ステータス表示部506は、スタンバイ状態、ウォームアップ中、ジャム、エラー等の簡易的な状態表示を行う表示部である。倍率表示部507は、倍率設定キー508で設定された倍率を表示し、紙サイズ表示部516は、紙サイズ設定キー515で設定された紙サイズやモードを表示する。枚数表示部510は、テンキー406で指定された枚数を表示したり、動作中に何枚目を印刷中かを表示したりする。
更に、割り込みキー513は、コピー動作中に別のジョブを割り込ませる場合に利用し、応用モードキー518は、ページ連写、表紙・合紙設定、縮小レイアウト、画像移動など様々な画像処理やレイアウトなどの設定を行う画面に遷移するためのキーである。
[MFPの構成]
本発明における、MFP(マルチファンクショナルプリンタ)の構成について、図6を用いて説明する。本実施例においては1DカラーMFPの構成について説明するが、その他4DカラーMFP、白黒MFPについても本発明のMFP構成としては考えられるが、ここでは説明を割愛する。
自動原稿搬送装置(ADF)601は、原稿トレイの積載面にセットされた原稿束を順番に分離して、スキャナ602によって原稿走査するために原稿台ガラス上へ搬送する装置である。
スキャナ602は、原稿台ガラス上に搬送された原稿の画像を読み取り、CCDによって画像データに変換する。回転多面鏡(ポリゴンミラー等)603は、前記画像データに応じて変調された、例えばレーザー光などの光線を入射させ、反射ミラーを介して反射走査光として感光ドラム604に照射する。
感光ドラム604上に前記レーザー光によって形成された潜像はトナーによって現像され、転写ドラム605上に貼り付けられたシート材に対してトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することによりフルカラー画像が形成される。4回の画像形成プロセスの後に、フルカラー画像形成された転写ドラム605上のシート材は、分離爪606によって分離され、定着前搬送607によって定着器608へ搬送される。
定着器608は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写されたシート材上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
排紙フラッパ609は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、シートの搬送方向を規定する。排紙フラッパ609が図中時計回りの方向に揺動しているときには、シートは真直ぐに搬送され、排紙ローラ610によって機外へ排出される。一方、シートの両面に画像を形成する際には、排紙フラッパ609が図中反時計回りの方向に揺動し、シートは下方向に進路を変更され両面搬送部へと送り込まれる。
両面搬送部は、反転フラッパ611、反転ローラ612、反転ガイ613ドおよび両面トレイ614より構成される。反転フラッパ611は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、シートの搬送方向を規定する。まず、反転フラッパ611が図中反時計回りの方向に揺動し、シートは反転ローラ612によって反転ガイド613へと送り込まれる。シート後端が反転ローラ612に狭持された状態で反転ローラ612は一旦停止し、引き続き反転フラッパ611が図中時計回りの方向に揺動する。さらに、反転ローラ612が逆方向に回転し、シートはスイッチバックして搬送され、後端と先端が入れ替わった状態で両面トレイ614へと導かれる。
両面トレイ614ではシートを一旦積載し、その後、再給紙ローラ615によってシートは再びレジストローラ616へと送り込まれる。このときシートは、1面目の転写工程とは反対の面が感光ドラムと対向する側になって送られてきている。そして、先述したプロセスと同様にして2面目の画像が形成され、シートの両面に画像が形成され、定着工程を経て機外へ排出される。
給紙搬送部は、シートカセットA617、シートカセットB618およびペーパーデッキ619、手差しトレイ620と、給紙ローラ621、レジストローラ616によって構成されている。
シートカセットA617、シートカセットB618およびペーパーデッキ619には、各種サイズおよび各種マテリアルのシートが収納され、また手差しトレイ620にはOHTシート等のフィルム材を含む各種の記録媒体が積載される。シートカセットA617、シートカセットB618、ペーパーデッキ619および手差しトレイ620には、それぞれに給紙ローラ621が設けられシートが1枚ずつ給送される。具体的には、ピックアップローラによって積載されたシートが順次繰り出され、給紙ローラ621に対向して設けられる分離ローラによって重送が防止されてシートは1枚ずつ搬送ガイドへと送り出される。ここで、分離ローラには搬送方向とは逆方向に回転させる駆動力が図示しないトルクリミッタを介して入力されている。給紙ローラとの間に形成されるニップ部にシートが1枚だけ進入しているときには、シートに従動して搬送方向に回転する。一方、重送が発生している場合には搬送方向とは逆方向に回転することにより重送したシートが戻され、最上部の1枚だけが送り出されるようになっている。
送り出されたシートは搬送ガイドの間を案内され、複数の搬送ローラによってレジストローラ616まで搬送される。このときレジストローラ616は停止しており、シートの先端がレジストローラ616対で形成されるニップ部に突き当たり、シートがループを形成し斜行が補正される。その後、画像形成部において感光ドラム604上に形成されるトナー像のタイミングに合わせて、レジストローラ616は回転を開始してシートを搬送する。
レジストローラ616により送られたシートは、吸着ローラ622によって転写ドラム605表面に静電気的に吸着される。
プリンタ部の定着部から排出されたシートは、オンラインフィニッシャ部に入る(フィニッシャが接続されている場合)。オンラインフィニッシャ部には、サンプルトレイ623及びスタックトレイ624があり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によるソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、コア部に大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
さらに、出力すべきジョブに対してステープルモードが設定されている場合には、スタックトレイ624に排出するよう制御する。その際には、シートがスタックトレイ624に排出される前に、シートをジョブ毎にフィニッシャ内部の処理トレイ625に順次蓄えておく。該処理トレイ625上にてステープラ626にてバインドして、その上で、スタックトレイ624へ、該記録紙束を束排出する。
その他、上記2つのトレイに至るまでに、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ627があり、ジョブの種類に応じてパンチ処理を行う。例えば、出力すべきジョブに対するシート処理に関する設定としてユーザにより操作部を介してパンチ処理設定がなされた場合には、そのジョブの記録紙に対してパンチャ627によるパンチ処理を実行させる。その上で、機内を通過させて、スタックトレイ624及びサンプルトレイ623等の排出トレイに排紙するよう制御する。
さらに、サドルステッチャ628は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラに噛ませることによりシートを半折りし、パンフレットのようなブックレットを作成する処理(製本処理)を行う。サドルステッチャ628で製本されたシートは、ブックレットトレイ629に排出される。当該サドルステッチャ628による製本処理等のシート処理動作の実行可否も、上述の如く、出力すべきジョブに対してユーザにより設定されたシート処理設定に基づく。
また、インサータ630はインサートトレイ631にセットされたシートをプリンタへ通さずにスタックトレイ624及びサンプルトレイ623等の排出トレイのいずれかに送るためのものである。これによってオンラインフィニッシャ部に送り込まれるシート(プリンタ部で印刷されたシート)とシートの間にインサータ630にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ630のインサートトレイ631にはユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラにより最上部のシートから順に給送する。
従って、インサータ630からのシートはそのままスタックトレイ624またはサンプルトレイ623へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ628へ送るときには、一度パンチャ側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。尚、当該インサータ630によるシート挿入処理等のシート処理動作の実行可否も、上述の如く、出力すべきジョブに対してユーザにより設定されたシート処理設定に基づく。
[異機種間プリント時のプレビュー表示の概念図]
図7に本発明における、異機種間プリント時におけるプレビュー表示の概念図を示す。
図7では色再現範囲が狭いMFP202のHDD309に格納されている印刷データを色再現範囲が広いMFP203のカラープロファイルを使用してプレビュー表示する例を示している。
ユーザAがMFP202のHDD309内に格納している印刷データを、MFP203のカラープロファイルを使用してプレビュー表示する場合には、ネットワークサーバ204に格納されているMFP203のからプロファイルについて問い合わせを行う。
そしてネットワークサーバ204より当該カラープロファイル情報をダウンロードし、RAM308へ格納する。
MFP203のカラープロファイルを取得後、MFP202は予め格納されているモニタプロファイルと組み合わせて、操作部304に表示するプレビュー画像を生成する。
このプレビュー画像生成の生成は、CPU305によってHDD309に保存されている対象画像データに対して、画素毎にソフトウェアにより計算する。
本発明の画像形成装置は、全ての画素について計算完了後に、プレビュー表示しようとすると、非常に時間がかかる為、最初は粗い画素単位でプレビュー画像を生成し、序々に画素単位を先鋭化し、最終的に全画素のプレビュー画像を生成し表示するよう制御する。
この際に、表示しているプレビュー画像の完成度がユーザに対して解るように、進捗率をグラフとして同時に表示する。
[プレビュー画像生成の概念図]
図19、図8〜図11に本発明における、プレビュー画像生成の概念図を示す。
図19はプレビュー表示を行う対象の、HDD309内に格納されている画像データをRAM308へ展開後のビットマップイメージとして模式的に表した図である。
実際のビットマップサイズはこれより格段に大きいが、ここでは説明の為一部分を抜粋し、10×10画素サイズの領域について説明する。
図19に示される画像データは、プレビュー表示する際に操作部304上の解像度に合わせる為、最初に間引き処理される。
図8に解像度変換後の画像の模式図を示す。
10×10画素サイズのデータは、8×8画素サイズのデータへ変換される。
解像度変換された画像データは、まず始めにMFP202のカラープロファイルを使用し、全画素に対してカラーマッチング処理を実施する。
ネットワークサーバ204よりMFP203のカラープロファイルを受信後、CPU305は間引かれた画像データに対して、MFP203のカラープロファイルとモニタプロファイルを使用して、プレビュー画像を生成する。
図9にMFP203のカラープロファイルにより、特定の画素間隔毎にカラーマッチング処理により生成されるプレビュー画像の模式図を示す。
図9に示すように、最初は予め決められている画素間隔おきにカラーマッチング処理を実施する。図9では特定の画素間隔の設定は縦横それそれ4画素の場合の例を示している。
図9に示すように、縦横の座標は、(0,0)、(0,4)、(4,0)、(4,4)、…という順番で、各座標の画素に対してMFP203のカラープロファイルを使用して演算し、プレビュー出力値として当てはめる(背景が黒の画素)。それ以外の座標については処理を行わないので、MFP202のカラープロファイルで演算した結果が、そのまま出力される(背景が白の画素)。
図10に更に残りの画素の演算を進めたプレビュー画像の模式図を示す。
図10に示すように、最初に計算しなかった間の画素に対しての出力値を計算する。
図10の背景が薄い灰色の画素は、図9で最初に演算が済んでいる画素を示している。
図10に示す例では、CPU305は次に、(0,2)、(0,6)、(2,0)、(2,2)、(2,4)、…という順番で、各座標の画素に対してMFP203のカラープロファイルを使用して演算し、プレビュー出力値として当てはめる(背景が黒の画素)。
それ以外の座標については処理を行わないので、MFP202のカラープロファイルで演算した結果が、そのまま出力される(背景が白の画素)。
図11は全画素の演算終了後に生成されるプレビュー画像の模式図を示す。
図11に示すように、計算が終わっていない残り全ての画素に対しての出力値を計算し、全画素のプレビュー出力値として当てはめる(背景が薄い灰色の画素)。
[異機種間プリント時のプレビュー表示シーケンス]
本実施例1における画像形成装置を使用した異機種間プリント時のプレビュー表示シーケンスについて、フローチャートに従って説明する。
図12は本発明の画像形成装置において、異機種間プリント時のプレビュー表示シーケンスを示すフローチャートである。
S1201において、MFP202はネットワークサーバ204に対して、MFP203のカラープロファイルを送信するよう要求を行う。
MFP202内のHDD309に格納されている画像データをMFP203のカラープロファイルを使用してプレビュー表示する場合には、始めにネットワークサーバ204に予め格納されているMFP203のカラープロファイルについて問い合わせを行う。
S1202において、MFP202はHDD309に格納されている画像データを操作部304のLCDに表示させる解像度に合わせる為に、解像度変換を行う。解像度変換は図19に示す対象画像データを、図8に示す画素サイズに変換するような単純間引き処理を行う。
HDD309に格納されている該当する画像データを、圧縮伸張部310を通してRAM308上に展開する。
RAM308上に展開されたソース画像を間引き処理後、RAM308のディスティネーション領域に解像度変換後の画像を格納する。
S1203において、MFP202は最初に、MFP203のカラープロファイルの代わりに、MFP202自身のカラープロファイルを使用してカラーマッチング処理を行う。
HDD309に圧縮保存されているモニタプロファイルとMFP202のカラープロファイルを、圧縮伸張部310を通して伸張し、RAM308上に展開する。
RAM308上に展開した各カラープロファイルを使用してCPU305によりカラーマッチング処理を実行する。
S1204において、カラーマッチング処理が終了したRAM308上のプレビュー用画像を、操作部304へ転送し、操作部304のLCD部に表示する。
図13に操作部304のLCDに表示されるプレビュー画面の一例を示す。
ボックスタブ503を選択すると、ボックスタブ503は強調表示され、ボックスのユーザジョブ画面が表示される。
図14はボックス番号01を選択した場合に表示されるユーザボックス画面の一例を示す。
図14に示すように、ボックスに格納されている文書名や用紙サイズなどの情報が表示される。
選択した文書をプリントする場合には、プリントキー1401を押下する。
図15にボックスプリント画面の一例を示す。
MFP203でプリントする場合には、プリンタ選択プルダウンキー1501より該当するプリンタ名を選択する。
プリンタ名を選択後、プレビューキー1502を押下することによりプレビュー画面が表示される。
図16に最初に表示するカラーマッチング処理の画素単位が粗いプレビュー画像の一例を示す。
CPU305で処理するプレビュー画像生成の進捗度合いが解かるように進捗バー1603がプレビュー画像と一緒に表示される。
S1205において、MFP202はネットワークサーバ204より送信される、MFP203のカラープロファイルの受信が完了しているかの判断を行う。
受信が完了していればS1206へ移行する。受信が完了していない場合にはS1205を繰り返す。
MFP202は外部I/F302を通して、前記MFP203のカラープロファイルを受信して、RAM308上に格納する。
S1206において、MFP203のカラープロファイルを使用してカラーマッチング処理を行う。
S1206では、図9に示すように、最初は特定の画素間隔おきカラーマッチング処理を行う。
S1207において、カラーマッチング処理した画素のデータを置き換える。
RAM308上のプレビュー表示中の画像データについて、処理した座標の画素データを演算後の画素データに置き換える。
S1208において、現在表示しているプレビュー画像より、表示中の文書で良いか否かの選択が存在したかの判断を行う。
表示している文書を選択する場合には、了解キー1601を押下する。
表示している文書を選択せずに取り消す場合には、取消キー1602を押下する。
了解キー1601もしくは取消キー1602の一方が押下された場合には、S1213へ移行する。
了解キー1601もしくは取消キー1602のどちらも押下されない場合には、S1209へ移行する。
S1209において、MFP202は、CPU305による残りの画素に対するカラーマッチング処理を行う。
S1209では、図10に示すようなS1206で演算しなかった間の画素に対して演算する。
S1209において、カラーマッチング処理した画素のデータを置き換える。
図17にカラーマッチング処理の画素の演算が進んだプレビュー画像の一例を示す。
図17に示すように進捗バー1603の進捗度合いが、カラーマッチング処理の進み具合に応じて増加する。
S1211において、カラーマッチング処理の演算が全画素について終了し、プレビュー画像が完成したか否かの判断を行う。
プレビュー画像が完成している場合には、S1212へ移行する。
プレビュー画像がまだ完成していない場合には、S1208へ移行する。
図18にカラーマッチング処理の演算が全画素について終了したプレビュー画像の一例を示す。
図18に示すように進捗バー1603の進捗度合いは100%まで到達し、プレビュー画像の更新が完了したことを通知する。
S1212において、S1208と同様に,現在表示しているプレビュー画像より、表示中の文書で良いか否かの選択が存在したかの判断を行う。
了解キー1601もしくは取消キー1602の一方が押下された場合には、S1213へ移行する。
了解キー1601もしくは取消キー1602のどちらも押下されない場合には、S1212を繰り返し、一方のキーが押下されることをウェイトする。
S1213において、了解キー1601と取消キー1602のどちらのキーが押下されたのかを判断する。
了解キー1601が押下された場合には、S1214へ移行する。
取消キー1602が押下された場合には、S1215へ移行する。
S1214において、MFP202はMFP203でのプリントを開始する。
HDD309に格納されている圧縮されている対象の画像データを外部I/F302より、ネットワーク201を通してMFP203へ転送する。
MFP203は、MFP203内の外部I/F302を通して印刷対象の画像データを受信して、一旦HDD309へ格納する。
HDD309へ格納された画像データは圧縮伸張部310を通して伸張されてRAM308へ展開する。RAM308上へ展開された画像データは、プリンタ部303によりプリント画像処理を行いプリント出力を行う。
S1215において、MFP202はMFP203でのプリントをキャンセルする。
プリントをキャンセル後、他の文書を選択する場合には、再度、図14のユーザボックス画面より文書を選択して、上記プレビューに関わる動作を繰り返す。
プレビュー画像生成時におけるカラープロファイルでの流れの概念図 ネットワークシステムの構成 マルチファンクション周辺機器の構成 操作部204におけるキー入力部 操作部204における液晶表示部 マルチファンクショナルプリンタの構成 異機種間プリント時におけるプレビュー表示の概念図 解像度変換後の画像の模式図 特定画素間隔でカラーマッチング処理を行ったプレビュー画像の模式図 間の画素のカラーマッチング処理を行ったプレビュー画像の模式図 全画素のカラーマッチング処理を行ったプレビュー画像の模式図 実施例における異機種間プリント時のプレビュー表示シーケンスを示すフローチャート 操作部304のLCDに表示されるプレビュー画面の一例 ユーザボックス画面の一例 ボックスプリント画面の一例 プレビュー画像の初期画面の一例 カラーマッチング処理が進んだプレビュー画像の一例 カラーマッチング処理が終了したプレビュー画像の一例 HDD309格納データのビットマップイメージ模式図
符号の説明
101 CMYK値の入力データ
102 ディスティネーションカラープロファイル
103 Lab色空間データ
104 モニタカラープロファイル
105 RGB値の出力データ
201 ネットワーク
202 MFP
203 MFP
204 ネットワークサーバ
301 スキャナ部
302 外部I/F
303 プリンタ部
304 操作部/表示部
305 CPU
306 メモリコントローラ部
307 ROM
308 RAM
309 HDD
310 圧縮伸張部
401 操作部電源スイッチ
402 ストップキー
403 スタートキー
404 リセットキー
405 ユーザモードキー
406 テンキー
407 クリアキー
501 コピータブ
502 送信タブ
503 ボックスタブ
504 オプションタブ
505 色選択設定キー
506 ステータス表示部
507 倍率表示部
508 倍率設定キー
509 後処理設定キー
510 枚数表示部
511 濃度設定キー
512 画像モード設定キー
513 割り込みキー
514 両面設定キー
515 紙サイズ設定キー
516 紙サイズ表示部
517 システムモニタキー
518 応用モードキー
601 ADF
602 スキャナ
603 ポリゴンミラー
604 感光ドラム
605 転写ドラム
606 分離爪
607 定着前搬送
608 定着器
609 排紙フラッパ
610 排紙ローラ
611 反転フラッパ
612 反転ローラ
613 反転ガイド
614 両面トレイ
615 再給紙ローラ
616 レジストローラ
617 シートカセットA
618 シートカセットB
619 ペーパーデッキ
620 手差しトレイ
621 給紙ローラ
622 吸着ローラ
623 サンプルトレイ
624 スタックトレイ
625 処理トレイ
626 ステープラ
627 パンチャ
628 サドルステッチャ
629 ブックレットトレイ
630 インサータ
631 インサートトレイ
1401 プリントキー
1501 プリンタ選択プルダウンキー
1502 プレビューキー
1601 了解キー
1602 取消キー
1603 進捗バー

Claims (2)

  1. 画像情報などの印刷データを格納する手段(309)と、
    出力先画像形成装置に対してカラープロファイル情報の送信を要求する手段(305)と、
    カラープロファイル情報を受信する手段(302)と、
    カラープロファイル情報を元にプレビュー画像を生成する手段(305)と、
    最初はプレビュー画像を特定の画素間隔毎に生成し、徐々に間の画素に対するデータ生成を行い、最終的に全ての画素に対するプレビュー画像を生成する手段(305)を有し、
    ユーザが画像データをプレビュー表示する際に、プレビュー画像の生成について、最初は粗い画素単位でカラーマッチング処理を行い、序々に未処理画素の演算を進め、最終的には全画素に対するプレビュー画像生成することを特徴とする画像形成装置(202)。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記プレビュー画像生成手段によって生成が完了した画素の全画素に対する割合を進捗率として計算する手段(305)と、
    前記進捗率をプレビュー画像と同時に表示する手段(304)を有し、
    プレビュー画像と同時に生成中のプレビュー画像の進捗具合を同時に確認できることを特徴とする画像形成装置(202)。
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