JP2012247651A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】CPU201は、受信した印刷ジョブを展開して印刷枚数を算出する(S12)。CPU201は、印刷枚数が第1閾値(例えば5枚)未満の場合に(S13)、超低速モードを選択する(S14)。CPU201は、印刷枚数が第1閾値以上で且つ第2閾値(例えば10枚)未満の場合に(S15)、低速モードを選択する(S16)。CPU201は、印刷枚数が第2閾値以上で且つ第3閾値(例えば15枚)未満の場合に(S17)、中速モードを選択する(S18)。CPU201は、印刷枚数が第3閾値以上の場合に、高速モードを選択する(S19)。CPU201は、動作モードの選択後、印刷枚数分の画像形成処理を行う(S20)。
【選択図】 図7

Description

この発明は、複数枚の用紙に対して連続して画像形成処理を行うプリンタや複写機等の画像形成装置に関する。
用紙に画像を形成する画像形成装置は、ローラ対やベルト等の搬送部材を介して給紙部から画像形成部を経由して排紙部へ用紙を搬送する。画像形成装置における単位時間当たりの処理枚数を増加するためには、搬送部材を高速で動作させて用紙の搬送速度を高速化する必要があり、処理枚数の増加に伴って動作音量が高まる。
そこで、従来の画像形成装置には、印刷開始前に音センサで動作環境の騒音レベルを検出し、騒音レベルが閾値より低い場合に用紙の搬送速度を低速化した静音モードを選択するものがある(特許文献1参照。)。
特開2010−132400号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、動作環境の騒音レベルに基づいて用紙の搬送速度を切り換えるため、静かな動作環境では常に用紙の搬送速度が低速にされて画像形成処理時間が長くなる。特に、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数が多い場合には、画像形成処理時間が著しく長時間化してしまう。
この発明の目的は、連続して画像形成処理が行われる用紙の枚数に基づいて用紙の搬送速度を切り換えることで、画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献できる画像形成装置を提供することである。
この発明の画像形成装置は、画像形成部、用紙搬送部、駆動部及び制御部を備える。画像形成部は、用紙に対して画像形成処理を行う。用紙搬送部は、給紙部から画像形成部を通過して排紙部へ至る所定の搬送経路に沿って用紙を搬送する。駆動部は、複数の搬送速度の何れかで用紙を搬送するように用紙搬送部を駆動する。制御部は、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数が増加するに従って搬送速度を速くするように駆動部を制御する。
この構成では、制御部は、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数が増加するに従って用紙の搬送速度を速くするように、複数の搬送速度の中から1つの搬送速度を駆動部に選択させる。駆動部は、選択した搬送速度で用紙を搬送するように、給紙ローラ、搬送ローラ、排紙ローラ等の用紙搬送部を駆動して、給紙部から画像形成部を経て排紙部へ至る搬送経路に沿って用紙を用紙搬送部に搬送させる。
この構成において、用紙搬送部は、給紙部から搬送経路における画像形成部の上流側までの間の第1搬送部、搬送経路における画像形成部の上流側から下流側までの間の第2搬送部、及び搬送経路における画像形成部の下流側から排紙部までの間の第3搬送部を含み、駆動部は、第1〜第3搬送部のそれぞれを駆動する第1〜第3駆動部を含むことが適している。制御部は、第1〜第3搬送部の搬送速度が第2搬送部の搬送速度、すなわち画像形成処理速度以上となるように第1〜第3駆動部を制御するとともに、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数に応じて少なくとも第1〜第3搬送部の何れかの搬送速度を変更する。
この構成では、画像形成装置は、画像形成部の上流側と下流側において用紙の搬送速度を高速化することで、用紙に安定して画像形成処理を行いつつ、画像形成処理時間の長時間化を防ぐことができる。さらに、画像形成装置は、画像形成部における用紙の搬送速度、すなわち第2搬送部の搬送速度のみを一定値より低速化するだけで、画像形成処理時の低騒音化に大きく貢献することができる。
また、複数の搬送速度のそれぞれに対応した枚数の設定入力を受け付ける設定部をさらに備え、制御部は設定部で入力された枚数に応じて駆動部を制御することが好ましい。
これにより、画像形成装置は、運用状況に応じて、連続して画像形成処理を行うことができる枚数を設定することができる。
また、原稿から画像を読み取る画像読取部をさらに備え、画像形成部は、画像読取部によって1枚目の原稿から画像の読み取りが終了した後、直ちに読み取った画像に基づいて画像形成処理を行う場合において、制御部は、画像形成部が画像形成処理を行う用紙の枚数、すなわち画像読取部が読み取った原稿の枚数や画像形成処理が完了した用紙の枚数が増加するに従って、搬送速度を切り換えてより速くするように駆動部を制御することが好ましい。画像形成部による画像形成処理を開始した時点では、全の原稿から画像の読み取りが終了していないため、連続して画像形成処理が行われる用紙の枚数が確定していないからである。
これにより、画像形成装置は、原稿を複写する場合において、複写枚数の増加に従って搬送速度を切り換えてより速くするため、画像形成処理時間の長時間化を防ぐことができる。
また、原稿から画像を読み取る画像読取部をさらに備え、画像形成部は、画像読取部が読み取った画像に基づいて画像形成処理を行い、制御部は、画像読取部が画像を読み取ると、所定の搬送速度で駆動部を制御することが好ましい。
これにより、画像形成装置は、原稿を複写する場合において、運用状況に応じた搬送速度で用紙を搬送することができる。例えば、主に原稿を1枚ずつ複写するような運用状況では、遅い搬送速度で用紙を搬送し、主に原稿を複数枚ずつ複写するような運用状況では、速い搬送速度で用紙を搬送することができる。
また、複数の搬送速度の中から何れかの搬送速度の選択入力を受け付ける操作部をさらに備える場合において、制御部は、所定の搬送速度に代えて選択入力を受け付けた搬送速度で駆動部を制御することが好ましい。
これにより、画像形成装置は、画像形成処理毎に適した搬送速度で画像形成処理を行うことができる。例えば、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数が多い場合であっても、低騒音化を優先したい場合には、用紙の搬送速度を遅くすることができる。
この発明の画像形成装置は、連続して画像形成処理が行われる用紙の枚数に基づいて用紙の搬送速度を切り換えることで、画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献できる。
この発明の実施例に係る画像形成装置の概略図である。 用紙搬送部の概略図である。 画像形成装置の機能構成の一部を示すブロック図である。 動作モード間の閾値を記憶する閾値情報テーブルの一例である。 動作モード毎の搬送速度を記憶する速度情報テーブルの一例である。 操作部の外観図の一例である。 印刷ジョブの受信時におけるCPUの処理の流れを示すフローチャートである。 原稿の複写時におけるCPUの処理の流れを示すフローチャートである。 動作モード間の閾値の設定時におけるCPUの処理の流れを示すフローチャートである。 動作モード間の閾値の設定画面の一例である。 動作モード毎の印刷枚数の設定時におけるCPUの処理の流れを示すフローチャートである。 動作モード毎の印刷枚数の設定画面の一例である。 動作モードの選択画面の一例である。 原稿の複写時におけるCPUの他の処理の流れを示すフローチャートである。 図14のフローチャートにおける、印刷枚数と動作モードの関連図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像読取部90、画像形成部110、給紙部80、用紙搬送部40、制御部200(図3参照)、記憶部210(図3参照)、操作部220(図3参照)を備え、原稿から読み取った画像データを用いて、記録媒体である用紙に電子写真方式による多色又は単色の画像形成処理を行う。なお、画像形成装置100は、外部装置から入力される画像データに基づく画像形成処理をも行うものであってもよい。
画像読取部90は、上面に原稿台92,93を備えている。画像読取部90の上面には、載置トレイ121に載置された原稿を搬送する自動原稿搬送装置120が背面側端部を支軸に開閉自在に装着されている。画像読取部90は、自動原稿搬送装置120の搬送によって原稿台93上を通過する原稿、又はオペレータによる自動原稿搬送装置120の開閉を伴う手動操作によって原稿台92上に載置された原稿から画像データを読み取る。
画像形成部110は、露光ユニット1、画像形成ユニット10A〜10D、中間転写ユニット60、二次転写ユニット30、定着ユニット70を備えている。
画像形成ユニット10Aは、現像器2A、感光体ドラム3A、クリーナユニット4A、帯電器5Aを備え、ブラック(Bk)の画像を形成する。帯電器5Aは、感光体ドラム3Aの表面を所定の電位に均一に帯電させる。現像器2Aは、露光ユニット1の露光によって感光体ドラム3A上に形成された静電潜像を、Bkのトナー像に顕像化する。クリーナユニット4Aは、感光体ドラム3Aの周面に残留したトナーを回収する。画像形成ユニット10B〜10Dは、画像形成ユニット10Aと同様に構成されており、それぞれシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)のトナー像を感光体ドラム3B〜3Dの表面に形成する。
露光ユニット1は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射ミラー等の光学系部品を備えたレーザスキャニングユニットである。露光ユニット1は、Bk、C、M、Yのそれぞれの画像データで変調されたレーザ光のそれぞれで画像形成ユニット10A〜10Dの感光体ドラム3A〜3Dの表面を軸方向に沿って露光走査し、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット60は、中間転写ベルト61、駆動ローラ62、従動ローラ63、一次転写ローラ64A〜64D及びクリーニングユニット65を有している。中間転写ベルト61は、駆動ローラ62及び従動ローラ63に張架された無端ベルトである。中間転写ベルト61は、画像形成ユニット10D,10C,10B,10Aをこの順に通過する循環経路に沿って移動する。一次転写ローラ64A〜64Dのそれぞれは、中間転写ベルト61を挟んで感光体ドラム3A〜3Dに対向して配置されており、感光体ドラム3A〜3Dの周面に形成されたトナー像を中間転写ベルト61の表面に一次転写する。
カラー画像形成処理時には、中間転写ベルト61が循環経路に沿って移動する間に、Y,M,C,Bkのトナー像が中間転写ベルト61の表面に順次重ね合わせて転写される。モノクロ画像形成処理時には、中間転写ベルト61が循環経路に沿って移動する間に、Bkのトナー像のみが中間転写ベルト61の表面に転写される。
二次転写ユニット30は、二次転写ローラ31及び二次転写ベルト32を備えている。二次転写ベルト32は、複数のローラに張架された無端ベルトであり、循環経路に沿って移動する。二次転写ローラ31は、駆動ローラ62との間に二次転写ベルト32及び中間転写ベルト61を挟んで駆動ローラ62に対向する二次転写位置Pに配置されている。二次転写ユニット30は、中間転写ベルト61の表面のトナー像を、中間転写ベルト61と二次転写ベルト32との間に搬送された用紙へ二次転写する。二次転写後の中間転写ベルト61の表面に残留したトナーは、クリーニングユニット65によって回収される。
定着ユニット70は、用紙を挟んで回転する加熱ローラ71及び加圧ローラ72を備え、二次転写位置Pを通過してトナー像が転写された用紙を加熱及び加圧する。用紙に転写されたトナー像が、用紙の表面に堅牢に定着する。定着ユニット70を通過した用紙は、画像形成部110の上方に配置された排紙トレイ(本発明の排紙部に相当する。)91に排出される。
給紙部80は、給紙カセット81及び手差しトレイ82を備えている。給紙カセット81は、画像形成処理に使用する複数枚の用紙を収納しており、露光ユニット1の下側に設けられている。給紙カセット81の端部近傍には、給紙カセット81から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送部40に供給するピックアップローラ811が備えられている。手差しトレイ82は、画像形成装置100の側面に装着されている。手差しトレイ82の端部近傍には、手差しトレイ82から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送部40に供給するピックアップローラ821が備えられる。
図2に示すように、用紙搬送部40は、主搬送路41及び副搬送路42を備える。主搬送路41は、給紙カセット81及び手差しトレイ82から搬送ローラ431、レジストローラ44を経由して二次転写位置P、定着ユニット70及び搬送ローラ434を経由して排紙トレイ91に至る間に形成されている。レジストローラ44は、下流に用紙を搬送するタイミングを調整する。主搬送路41は、給紙カセット81及び手差しトレイ82からレジストローラ44の上流側に至る第1主搬送路411、レジストローラ44から搬送ローラ434の上流側に至る第2主搬送路412、及び搬送ローラ434から排紙トレイ91に至る第3主搬送路413から構成される。
第1主搬送路411に配置されたピックアップローラ811,821及び搬送ローラ431は、本発明の第1搬送部に相当し、モータ451によって駆動される。第2主搬送路412に配置されたレジストローラ44は、本発明の第2搬送部に相当し、モータ452によって駆動される。画像形成ユニット10A〜10Dが備える感光体ドラム3A〜3D、中間転写ユニット60が有する駆動ローラ62はモータ455に駆動され、定着ユニット70の加熱ローラ71はモータ456に駆動される。第3主搬送路413に配置された搬送ローラ434は、本発明の第3搬送部に相当し、モータ453によって駆動される。
副搬送路42は、主搬送路41における定着ユニット70の通過位置と搬送ローラ434の配置位置との間から、搬送ローラ433、搬送ローラ432を経由して二次転写ユニット30の配置位置の上流側との間に形成されている。副搬送路42は、用紙の両面に画像を形成する際に、第1面に画像が形成されて定着ユニット70を通過した後に搬送ローラ434で前後端を反転された用紙を二次転写位置Pに導く。副搬送路42に配置された搬送ローラ432,433は、本発明の第4搬送部に相当し、モータ454によって駆動される。
図3に示すように、制御部200は、CPU201、第1駆動部202、第2駆動部203、第3駆動部204、第4駆動部205、プロセス駆動部206及び定着駆動部207を備える。なお、図3では、画像形成装置100が備える機能部及びユニットを一部省略している。
第1駆動部202〜第4駆動部205は、それぞれモータ451〜454の駆動力を制御することで、第1主搬送路411〜第3主搬送路413及び副搬送路42における用紙の搬送速度を変更可能にしている。
プロセス駆動部206及び定着駆動部207は、第2駆動部203に同期して、それぞれモータ455,456の駆動力を制御することで、画像形成ユニット10A〜10D、中間転写ユニット60及び二次転写ユニット30における画像形成処理速度(以下、印刷速度と称する。)を変更可能にしている。なお、プロセス駆動部206及び定着駆動部207は、第2駆動部203と同一の駆動部であってもよい。
また、CPU201は、通信部(不図示)を介してパソコン等の情報処理装置に接続されている。CPU201は、情報処理装置からの印刷ジョブの入力や、操作部220の操作内容を示す操作指示信号の入力を受け付けて、記憶部210、画像読取部90、画像形成部110、給紙部80及び用紙搬送部40を制御する。
記憶部210は、一例として図4に示す閾値情報テーブル211及び一例として図5に示す速度情報テーブル212を記憶している。
閾値情報テーブル211には、動作モード間の閾値が記憶されている。動作モードには、所定時間当たりの画像形成処理枚数(以下、画像形成処理枚数を印刷枚数と称する。)が異なる、高速モード、中速モード、低速モード及び超低速モードが含まれる。
速度情報テーブル212には、制御部200の各駆動部202〜207の速度情報が動作モード毎に記憶されている。高速モード、中速モード、低速モード、超低速モードの順に、所定時間当たりの印刷枚数が少なくなる。すなわち、高速モード、中速モード、低速モード、超低速モードの順に、用紙の搬送速度及び印刷速度の少なくとも一方が遅くなる。なお、図中における第1〜第4速度は、第1速度、第2速度、第3速度、第4速度の順に速度が遅くなる。
ここで、第2駆動部203、プロセス駆動部206及び定着駆動部207は、画像形成処理を安定して行うために、画像形成ユニット10A〜10D、中間転写ユニット60、二次転写ユニット30及び定着ユニット70において一定値以下の搬送速度で用紙を搬送する必要がある。高速モード、中速モードにおいて、第2駆動部203、プロセス駆動部206及び定着駆動部207は、一定値の搬送速度である第3速度で用紙を搬送するようにモータ452,455,456を制御する。第1駆動部202、第3駆動部204及び第4駆動部205における用紙の搬送速度を第3速度よりも高速化することで、画像形成処理時間を短縮している。
低速モードでは、第1駆動部202〜第4駆動部205、プロセス駆動部206及び定着駆動部207における用紙の搬送速度を第3速度にすることで、用紙の搬送制御を簡単化している。
超低速モードでは、第2駆動部203、プロセス駆動部206及び定着駆動部207における用紙の搬送速度を第3速度より遅い第4速度にすることで、画像形成処理時の低騒音化に大きく貢献している。
操作部220は、一例として図6に示すように表示部221及び操作キー部222を備える。表示部221は、例えば液晶ディスプレイである。表示部221には、アイコンに対するタッチ操作を検出して、操作がされた位置情報をCPU201に対して出力するタッチパネル部が採用されている。操作キー部222は、テンキー等の複数の操作キーを備える。操作部220は、表示部221又は操作キー部222によってコピーの開始指示及び画像形成条件(例えば、2分割印刷、印刷部数等)の設定入力を受け付けて、CPU201に操作指示信号を出力する。
次に、CPU201の処理の流れについて図7〜12を参照して説明する。
図7に示すように、CPU201は、印刷ジョブを受信すると(S11)、印刷ジョブを展開して印刷枚数を算出する(S12)。CPU201は、印刷枚数が第1閾値(例えば5枚)未満の場合に(S13)、超低速モードを選択する(S14)。CPU201は、印刷枚数が第1閾値以上で且つ第2閾値(例えば10枚)未満の場合に(S15)、低速モードを選択する(S16)。CPU201は、印刷枚数が第2閾値以上で且つ第3閾値(例えば15枚)未満の場合に(S17)、中速モードを選択する(S18)。CPU201は、印刷枚数が第3閾値以上の場合に、高速モードを選択する(S19)。CPU201は、動作モードの選択後、印刷枚数分の画像形成処理を行う(S20)。
以上のように、CPU201は、印刷ジョブの印刷枚数に基づいて動作モードを選択する。これにより、CPU201は、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数に応じて動作モードを選択することができ、画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献することができる。
図8に示すように、CPU201は、原稿台92又は載置トレイ121に原稿が載置された状態で、画像形成条件の設定入力及びコピーの開始指示を受け付けると(S31)、原稿の画像を画像読取部90によって読み取って画像データを生成する(S32)。なお、図8において、図6と同一の処理については、説明を省略する。
CPU201は、画像データ及び画像形成条件に基づいて印刷枚数を算出して(S33)、S13以降の処理を行う。S33の処理において、例えば、画像を読み取った原稿が10枚で設定入力された部数が10部の場合は印刷枚数が100枚となり、原稿が10枚で2分割印刷の場合は印刷枚数が5枚となる。
以上のように、CPU201は、印刷部数や割付印刷等の設定入力を受け付けた場合には、印刷部数や割付印刷等を考慮した印刷枚数に基づいて動作モードを選択する。これにより、CPU201は、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数に応じて動作モードを選択することができ、画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献することができる。
図9に示すように、CPU201は、動作モード間の閾値の設定を指示する操作指示信号を受け付けると(S41)、閾値情報テーブル211を参照して、一例として図10に示す閾値設定画面50を表示部221に表示する(S42)。CPU201は、閾値表示欄502A、502B,502Cのそれぞれに閾値情報テーブル211に記憶している閾値を表示する。
CPU201は、動作モード間の閾値選択ボタン(以下、閾値選択ボタンと称する。)501A,501B,501Cのうち、閾値選択ボタン501Aが押下されると(S43)、閾値選択ボタン501Aを反転表示する(S44)。CPU201は、閾値選択ボタン501B,501Cが反転表示されている場合に反転表示を取り消す。CPU201は、閾値選択ボタン501A〜501Cが押下されない場合には、S47の処理へ進む。
CPU201は、上ボタン504、下ボタン505が押下されると(S45)、押下された数だけ、反転表示された閾値選択ボタン501Aに対応する閾値表示欄502Aの数値を増減表示して(S46)、S43の処理に戻る。動作モード間の閾値は、閾値設定範囲508A、508B,508Cに示す数値の範囲内で変更可能である。CPU201は、上ボタン504、下ボタン505が押下されない場合には、S47の処理へ進む。
CPU201は、実行ボタン506が押下されると(S47)、閾値表示欄502A〜502Cに表示されている閾値で閾値情報テーブル211を更新して、動作モード間における閾値を変更し(S48)、処理を終了する。また、CPU201は、実行ボタン506が押下されずCLOSEボタン507が押下されると(S49)、閾値情報テーブル211を更新せずに処理を終了する。CPU201は、CLOSEボタン507が押下されない場合に、S43の処理に戻る。
以上のように、CPU201は、操作部220からの操作入力に応じて、動作モード間の閾値を変更する。これにより、CPU201は、運用状況に応じた閾値に基づいて動作モードを選択することができ、画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献することができる。
図11に示すように、CPU201は、動作モード毎の印刷枚数の設定を指示する操作指示信号を受け付けると(S51)、速度情報テーブル212を参照して、一例として図12に示す印刷枚数設定画面51を表示部221に表示する(S52)。CPU201は、速度情報テーブル212に記憶している各駆動部202〜207の速度に基づいて所定時間(1分)当たりの印刷枚数を動作モード毎に算出し、算出した印刷枚数を印刷枚数表示欄512A、512B,512C,512Dのそれぞれに表示する。
CPU201は、動作モード選択ボタン511A,511B,511C,511Dのうち、動作モード選択ボタン511Aが押下されると(S53)、動作モード選択ボタン511Aを反転表示する(S54)。CPU201は、動作モード選択ボタン511B,511C,511Dが反転表示されている場合に反転表示を取り消す。CPU201は、動作モード選択ボタン511A〜511Dが押下されない場合には、S57の処理へ進む。
CPU201は、上ボタン514、下ボタン515が押下されると(S55)、押下された数だけ、反転表示された動作モード選択ボタン511Aに対応する印刷枚数表示欄512Aの数値を増減表示して(S56)、S53の処理に戻る。動作モード毎の印刷枚数は、印刷枚数設定範囲518A、518B,518C,518Dに示す数値の範囲内で変更可能である。CPU201は、上ボタン514、下ボタン515が押下されない場合には、S57の処理へ進む。
CPU201は、実行ボタン516が押下されると(S57)、動作モード毎の印刷枚数を変更して(S58)、処理を終了する。S58の処理において、CPU201は、印刷枚数表示欄512A〜512Cに表示されている印刷枚数に基づいて各駆動部202〜207の速度を算出し、算出した速度で速度情報テーブル212を更新する。また、CPU201は、実行ボタン516が押下されずCLOSEボタン517が押下されると(S59)、速度情報テーブル212を更新せずに処理を終了する。CPU201は、CLOSEボタン517が押下されない場合に、S53の処理に戻る。
以上のように、CPU201は、操作部220からの操作入力に応じて、動作モード毎の印刷枚数を変更する。これにより、CPU201は、運用状況に応じて動作モード毎の搬送速度を指定することができ、画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献することができる。
なお、上述の実施例では、原稿台92又は載置トレイ121に載置された原稿のコピー時において、CPU201は、印刷枚数に応じて動作モードを選択した。しかし、CPU201は、画像形成条件の設定入力及びコピーの開始指示を受け付けると、一例として図13に示す動作モード選択画面52を表示部221に表示して、押下された動作モードを選択してもよい。動作モード選択画面52において、動作モードボタン521A〜521Dのうち動作モードボタン521Aが押下された後に実行ボタン522が押下された場合には、CPU201は、高速モードを選択して画像形成処理を行う。これにより、CPU201は、画像形成処理毎に適した動作モードで画像形成処理を行うことができる。例えば、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数が多い場合であっても、低騒音化を優先したい場合には、用紙の搬送速度が遅い動作モードを選択することができる。
また、動作モード選択画面52において、動作モードボタン521A〜521Dが押下されずに、CLOSEボタン523が押下された場合には、CPU201は、予め設定しておいた動作モードを用いて画像形成処理を行えばよい。例えば、主に1部ずつ複写するような環境では、原稿の画像を読み取ってから画像形成処理が終了するまでの時間が短時間であることから、低騒音化を優先して用紙の搬送速度が遅い動作モードを予め設定する。主に100部ずつ複写するような環境では、画像形成処理時間の長時間化を防ぐために用紙の搬送速度が速いモードを予め設定する。これにより、CPU201は、運用状況に応じて画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献することができる。
なお、動作モード選択画面52において、動作モードボタン521A〜521Dが押下されずに、CLOSEボタン523が押下された場合に、CPU201は、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数に応じて動作モードを選択して画像形成処理を行ってもよい。また、CPU201は、動作モード選択画面52を表示せずに、予め設定しておいた動作モードを用いて画像形成処理を行ってもよい。
なお、上述の実施例では、CPU201は、図8に示すように、原稿から画像を読み取った後に印刷枚数を算出し、算出した枚数に応じた動作モードを選択した。しかし、CPU201は、図14,15に示すように、1枚目の原稿から画像の読み取りが終了した後、直ちに読み取った画像に基づいて画像形成処理を行い、画像形成処理済み枚数が増えるたびに用紙の搬送速度が速い動作モードへ切り換えてもよい。
図14に示すように、CPU201は、画像形成条件の設定入力及びコピーの開始指示を受け付けると(S31)、原稿の画像を画像読取部90によって読み取って、画像データを生成する(S32)。CPU201は、超低速モードを選択して(S61)、超低速モードで画像形成処理を開始する。CPU201は、画像形成処理済み枚数が第1閾値未満の間(S62)、超低速モードで画像形成処理を行い、画像形成処理済み枚数が第1閾値以上になると、低速モードを選択して(S63)、低速モードで画像形成処理を行う。
CPU201は、画像形成処理済み枚数が第2閾値未満の間(S64)、低速モードで画像形成処理を行い、画像形成処理済み枚数が第2閾値以上になると、中速モードを選択して(S65)、中速モードで画像形成処理を行う。
CPU201は、画像形成処理済み枚数が第3閾値未満の間(S66)、中速モードで画像形成処理を行い、画像形成処理済み枚数が第3閾値以上になると、高速モードを選択して(S67)、高速モードで画像形成処理を行う。
以上のように、CPU201は、図15に示すように画像形成処理済み枚数が増加するに従って、用紙の搬送速度が速い動作モードに切り換えて、画像形成処理を行う。これにより、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数に応じて動作モードを選択することができ、画像形成処理時間の長時間化を防止しつつ、画像形成処理時の低騒音化に貢献することができる。なお、CPU201は、画像読取部90によって原稿から画像を読み取る最中に、読み取った原稿の枚数と設定入力された画像形成条件とに基づいて画像形成処理予定枚数を算出し、画像形成処理予定枚数が増加するに従って、用紙の搬送速度が速い動作モードに切り換えて、画像形成処理を行ってもよい。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100…画像形成装置
110…画像形成部
80…給紙部
91…排紙トレイ
40…用紙搬送部
41…主搬送路
811,821…ピックアップローラ
431,434…搬送ローラ
44…レジストローラ
451〜453…モータ
200…制御部
201…CPU
202〜203…第1〜第3駆動部

Claims (6)

  1. 用紙に対して画像形成処理を行う画像形成部と、
    給紙部から前記画像形成部を通過して排紙部へ至る所定の搬送経路に沿って用紙を搬送する用紙搬送部と、
    複数の搬送速度の何れかで用紙を搬送するように前記用紙搬送部を駆動する駆動部と、
    連続して画像形成処理を行う用紙の枚数が増加するに従って前記搬送速度を速くするように前記駆動部を制御する制御部と、を備える画像形成装置。
  2. 前記用紙搬送部は、前記給紙部から前記搬送経路における前記画像形成部の上流側までの間の第1搬送部、前記搬送経路における前記画像形成部の上流側から下流側までの間の第2搬送部、及び前記搬送経路における前記画像形成部の下流側から前記排紙部までの間の第3搬送部を含み、
    前記駆動部は、前記第1〜第3搬送部のそれぞれを駆動する第1〜第3駆動部を含み、
    前記制御部は、前記第1〜第3搬送部の搬送速度が前記第2搬送部の搬送速度以上となるように前記第1〜第3駆動部を制御するとともに、連続して画像形成処理を行う用紙の枚数に応じて少なくとも前記第1〜第3搬送部の何れかの搬送速度を変更する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の搬送速度のそれぞれに対応した前記枚数の設定入力を受け付ける設定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記設定部で入力された前記枚数に応じて前記駆動部を制御する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 原稿から画像を読み取る画像読取部をさらに備え、
    前記画像形成部は、前記画像読取部によって1枚目の原稿から画像の読み取りが終了した後、直ちに前記読み取った画像に基づいて画像形成処理を行い、
    前記制御部は、前記画像形成部が画像形成処理を行う用紙の枚数が増加するに従って、前記搬送速度を切り換えてより速くするように前記駆動部を制御する請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 原稿から画像を読み取る画像読取部をさらに備え、
    前記画像形成部は、前記画像読取部が読み取った画像に基づいて画像形成処理を行い、
    前記制御部は、前記画像読取部が画像を読み取ると、所定の搬送速度で前記駆動部を制御する請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の搬送速度の中から何れかの搬送速度の選択入力を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記制御部は、前記所定の搬送速度に代えて、前記操作部が選択入力を受け付けた搬送速度で前記駆動部を制御する請求項5に記載の画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015048193A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
CN104423202A (zh) * 2013-08-30 2015-03-18 京瓷办公信息系统株式会社 图像形成装置
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