JP7180389B2 - 穿孔装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、穿孔装置および画像形成装置に関する。
シート材に孔を開ける穿孔装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この穿孔装置は、筐体と、穿孔部材と、穿孔部材の片側に設けられ、所定方向に往復移動可能な板状部材とを備えている。板状部材には、所定方向に延び、穿孔部材の移動をガイドする溝が形成されている。板状部材が所定方向に往復移動することで、穿孔部材が、溝に沿って移動してシート材を穿孔し、その後、元の位置に戻る穿孔動作が2回行われる。
特開2016-63371号公報
しかしながら、穿孔部材の片側で板状部材を支持する構成の場合、最も負荷が大きくなるタイミングであるシート材を穿孔する時において、穿孔部材が傾く。これにより、筐体における穿孔部材の傾きを規制するための穴の縁等と、傾いた穿孔部材とが、穿孔部材の移動により擦れ合う。板状部材の往復移動が行われるので、穿孔動作が2回行われることで、上記の穿孔部材と筐体との擦れ合いが2回発生する。その結果、穿孔装置における耐久不良が発生し、ひいてはバリやけば等の穿孔不良や穿孔装置の動作不良が発生するおそれがあった。
本発明の目的は、耐久性を向上させることが可能な穿孔装置および画像形成装置を提供することである。
シート材を穿孔する穿孔位置と、前記穿孔位置から退避した退避位置との間を移動することでシート材を穿孔する穿孔部材と、
前記穿孔部材の移動時に前記穿孔部材の傾きを規制する規制穴が形成された規制部を有する筐体と、
前記穿孔部材の両側から突出して設けられる係合軸と、
前記穿孔部材の両側に対向配置され、前記係合軸が係合する係合溝がそれぞれ形成された第1板状部材および第2板状部材と、
前記第1板状部材および前記第2板状部材を移動させる駆動部材と、
を備え、
前記第1板状部材および前記第2板状部材は、
それぞれの移動により、前記係合軸を係合支持する係合溝を前記第1板状部材と前記第2板状部材との間で切り替えつつ、前記穿孔位置と前記退避位置との間で前記穿孔部材を移動させ
前記穿孔部材が前記退避位置から前記穿孔位置まで移動する際、前記穿孔部材が前記穿孔位置に到達したタイミングで、前記係合軸を係合する係合溝が、前記第1板状部材と前記第2板状部材との間で切り替わるように配置されている
本発明に係る画像形成装置は、
シート材を穿孔する穿孔位置と、前記穿孔位置から退避した退避位置との間を移動することでシート材を穿孔する穿孔部材と、
前記穿孔部材の移動時に前記穿孔部材の傾きを規制する規制穴が形成された規制部を有する筐体と、
前記穿孔部材の両側から突出して設けられる係合軸と、
前記穿孔部材の両側に対向配置され、前記係合軸が係合する係合溝がそれぞれ形成された第1板状部材および第2板状部材と、
前記第1板状部材および前記第2板状部材を移動させる駆動部材と、
を備え、
前記第1板状部材および前記第2板状部材は、
それぞれの移動により、前記係合軸を係合支持する係合溝を前記第1板状部材と前記第2板状部材との間で切り替えつつ、前記穿孔位置と前記退避位置との間で前記穿孔部材を移動させ
前記穿孔部材が前記退避位置から前記穿孔位置まで移動する際、前記穿孔部材が前記穿孔位置に到達したタイミングで、前記係合軸を係合する係合溝が、前記第1板状部材と前記第2板状部材との間で切り替わるように配置されている
本発明によれば、耐久性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る穿孔装置を備えた画像形成システムの全体構成を概略的に示す図である。 画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 穿孔装置の斜視図である。 穿孔装置の断面図である。 穿孔部材が退避位置のときの各板状部材の位置関係の一例を示す図である。 各板状部材に設けられたラックギヤと駆動部材とを示す図である。 穿孔装置の動作を説明するための図である。 穿孔装置の動作を説明するための図である。 穿孔部材の傾きを説明するための図である。 穿孔装置の動作を説明するための図である。 穿孔装置の動作を説明するための図である。 穿孔装置の動作を説明するための図である。 穿孔装置の動作を説明するための図である。 穿孔装置の動作を説明するための図である。 穿孔装置の動作を説明するための図である。 穿孔部材の傾きを説明するための図である。 穿孔部材の片側のみに板状部材を設けた構成の一例を示す図である。 図17Aに示す構成の穿孔部材の傾きを説明するための図である。 図17Aに示す板状部材を穿孔部材の両側に設ける構成の一例を示す図である。 第1板状部材および第2板状部材を互いに同方向に移動させる構成の一例を示す図である。 1つの板状部材に複数の溝を形成した構成の一例を示す図である。 1つの板状部材に複数の溝を形成した構成の一例を示す図である。 1つの板状部材に複数の溝を形成した構成の一例を示す図である。 1つの板状部材に複数の溝を形成した構成の一例を示す図である。 板状部材の上端面に突出部を設けた構成の一例を示す図である。 板状部材の上端面に突出部を設けた構成の一例を示す図である。 板状部材の上端面および下端面にそれぞれ突出部を設けた構成の一例を示す図である。 第2溝と第3溝との境界にテーパー面を設けた構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る穿孔装置200を備えた画像形成システム100の全体構成を概略的に示す図である。図2は、画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1に示すように、画像形成システム100は、シート材の一例としての用紙Sの搬送方向に沿って上流側から、画像形成装置1および後処理装置2が接続されて構成される。
画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙トレイユニット51a~51cから送出された用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部101を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロック等の動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
図1に示すように、画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
図2に示すように、操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
図1に示すように、画像形成部40は、印刷ジョブの設定に基づいて用紙Sに画像を形成する。画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、例えば帯電チャージャーであり、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。その結果、感光体ドラム413の表面のうちレーザー光が照射された画像領域には、背景領域との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分の現像剤を付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
現像装置412には、例えば帯電装置414の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置414の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。その結果、露光装置411によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に当接され、弾性体よりなる平板状のドラムクリーニングブレード等を有し、中間転写ベルト421に転写されずに感光体ドラム413の表面に残留するトナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側、つまり二次転写ローラー424と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
定着部60は、用紙Sの定着面、つまりトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面つまり定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、および加熱源等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを挟持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。
搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対、用紙Sを画像形成部40および定着部60を通過させ、画像形成装置1の機外に排出する通常搬送路53b等を有する。
給紙トレイユニット51a~51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。画像形成部40においては、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
後処理装置2は、画像形成装置1から排紙された用紙Sを搬入して、当該用紙Sに穿孔する穿孔装置200を備える。図3および図4に示すように、穿孔装置200は、筐体210と、穿孔部材220と、用紙ガイド部材230と、一対の板状部材240と、駆動部材250(図6参照)とを有する。
筐体210は、第1壁部211と、第2壁部212と、第3壁部213と、第4壁部214とを有する。
第1壁部211、第2壁部212および第3壁部213は、一体に形成されている。第1壁部211および第3壁部213は、図4における左右方向に延びる壁部であり、図示における上下方向で互いに対向配置されている。
第2壁部212は、図4における上下方向に延びる壁部であり、図4における第1壁部211の右端と、第3壁部213の右端とを繋いでいる。
第1壁部211には、穿孔部材220が通される第1規制穴211Aが形成されている。第3壁部213には、穿孔部材220が通される第2規制穴213Aが形成されている。
図3に示すように、第4壁部214は、第3壁部213における、第2壁部212とは反対側の端部に設けられており、上方向に延びている。第4壁部214には、係合軸212が通される穴214Aが形成されている。穴214Aに係合軸221が通されることにより、係合軸221の回転が規制される。また、図示しないが第2壁部212にも同様に、穿孔部材220の回転規制のための穴が形成されていても良い。なお、図4においては、第4壁部214は、図示を省略している。
穿孔部材220は、用紙Sに穿孔する部材であり、上下方向に延びる円柱状に構成されている。穿孔部材220の上下方向における中央部付近に係合軸221が通されている。係合軸221は、穿孔部材220の両側における第2壁部212および第4壁部214の両方に向けて突出するように、穿孔部材220に設けられている。なお、係合軸221は、穿孔部材220と一体に構成されていても良い。
穿孔部材220は、下端部222が用紙Sに穿孔可能な形状に構成されており、係合軸221が板状部材240に支持された状態で、第1壁部211の第1規制穴211Aと、第3壁部213の第2規制穴213Aとの間を通されている。
図4に示すように、穿孔部材220は、後述する板状部材240の移動により、用紙Sを穿孔する穿孔位置(2点鎖線の位置)と、穿孔位置から退避した退避位置(実線の位置)とを移動する。
第1規制穴211Aおよび第2規制穴213Aを通されることにより、穿孔部材220は、板状部材240の作用によって、上下方向に移動する際、第1規制穴211Aの縁および第2規制穴213Aの縁によって、傾くことを規制される。
用紙ガイド部材230は、穿孔装置200内を搬送される用紙Sの搬送をガイドする部材であり、穿孔部材220と対向する位置に設けられている。用紙ガイド部材230における穿孔部材220と対向する位置には、穿孔部材220の下端部222が入り込む穴231が形成されている。用紙ガイド部材230は、本発明の「シート材載置部材」に対応する。
用紙ガイド部材230上に用紙Sが位置する場合、穿孔部材220が下方に移動すると、穿孔部材220が用紙Sを突き抜けて穴231に入り込む(2点鎖線参照)。このように、穿孔部材220が退避位置(実線の位置)から穿孔位置に移動することで、用紙Sが穿孔される。
図3および図4に示すように、板状部材240は、穿孔部材220の両側に1つずつ設けられ、平板上に構成されている。なお、以下の説明では、図3等における手前側の板状部材240や図4等における右側の板状部材240を第1板状部材240Aとする。また、図3等における奥側の板状部材240や図4等における左側の板状部材240を第2板状部材240Bとする。また、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bを特に区別しない場合、単に板状部材240とする。
板状部材240には、第1溝241と、第2溝242と、第3溝243とが形成されている。第1溝241、第2溝242および第3溝243は、本発明の「係合溝」に対応する。第1溝241および第2溝242は、本発明の「係合部分」に対応する。第3溝243は、本発明の「非係合部分」に対応する。
第1溝241、第2溝242および第3溝243は、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bともに、図5において左からこの順に並んでいる。つまり、第1板状部材240Aの溝、および、第2板状部材240Bの溝は、同一形状である。
第1溝241および第2溝242は、係合軸221を係合可能な幅に構成されている。つまり、第1溝241および第2溝242は、係合軸221と係合する部分である。
第1溝241は、左右方向に延びている。第2溝242は、第1溝241の右端から右斜め下方向に延びている。つまり、第2溝242は、左右方向(板状部材240の移動方向)に対して傾斜している。
また、第2溝242の下端部の位置は、穿孔部材220が上述の穿孔位置であるときの係合軸221の高さに相当する位置である。第1溝241の位置および第2溝242の上端部の位置は、穿孔部材220が上述の退避位置であるときの係合軸221の高さに相当する位置である。
すなわち、第2溝242は、係合軸221が係合することで、穿孔位置と退避位置との間で穿孔部材220の移動をガイドするように構成されている。
第3溝243は、第2溝242の下端部と繋がっており、係合軸221を係合できないような幅に構成されている。つまり、第3溝243は、係合軸221と係合しない部分である。
具体的には、第3溝243は、上下方向(退避位置から穿孔位置まで向かう方向)における第2溝242が設けられた範囲に等しい幅を有する四角形状に形成されている。なお、第3溝243は、上下方向における第2溝242が設けられた範囲より広い幅を有していても良い。
また、図6に示すように、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bには、ラックギヤ244が形成されている。ラックギヤ244は、板状部材240における、例えば、図5における第3溝243よりもさらに右側の部位に設けられている。なお、板状部材におけるラックギヤ244が設けられた部位は、図3および図5等においては、図面の見やすさ等を考慮して図示を省略している。
第1板状部材240Aのラックギヤ244Aと、第2板状部材240Bのラックギヤ244Bとは、互いに対向しており、駆動部材250(例えば、モーター)の駆動軸に接続されたギヤ251と互いに噛み合っている。
駆動部材250が駆動すると、ギヤ251の回転により、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bが、穿孔部材220の移動方向(上下方向)とは異なる方向である、左右方向に移動する。具体的には、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bは、左右方向における、互いに逆の方向に移動する。
例えば、図5において、第1板状部材240Aが左側に移動する場合、第2板状部材240Bは、右側に移動する。また、第1板状部材240Aが右側に移動する場合、第2板状部材240Bは、左側に移動する。
そして、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bは、何れか一方の第1溝241および第2溝242で係合軸221を係合支持しない状態で、かつ、何れか他方の第3溝243で係合軸221を係合しない状態になるように、対向配置されている。
図5に示す例では、第1板状部材240Aの第3溝243Aが係合軸221の位置になるように第1板状部材240Aが配置され、第2板状部材240Bの第1溝241Bが係合軸221の位置になるように第2板状部材240Bが配置されている。
第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bは、それぞれの移動により、係合軸221を係合支持する第1溝241および第2溝242を第1板状部材240Aと第2板状部材240Bとの間で切り替える。この切り替え動作をしつつ、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bは、穿孔位置と退避位置との間で穿孔部材220を移動させる。
具体的には、穿孔部材220の退避位置から穿孔位置の移動の際、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bの何れか一方の第2溝242により、係合軸221をガイドする(例えば、図7および図8参照)。そして、穿孔部材220が穿孔位置に到達したタイミングで、係合軸221が第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bの何れか他方の第2溝242に受け渡される(例えば、図10および図11参照)。
ここでいう「穿孔部材220が穿孔位置に到達したタイミング」とは、穿孔部材220が穿孔位置に到達したタイミングと同タイミングの他、同タイミングの前の穿孔部材220が用紙Sに接触したタイミング等、同タイミングから微小時間ずれたタイミングも含まれる。
つまり、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bは、穿孔部材220が退避位置から穿孔位置まで移動する際、穿孔部材220が穿孔位置に到達したタイミングで、係合軸221を係合する第2溝242が、第1板状部材240Aと第2板状部材240Bとの間で切り替わるように配置されている。その後、他方の第2溝242により、係合軸221がガイドされることで、穿孔部材220が穿孔位置から退避位置に移動する(例えば、図12および図13参照)。
すなわち、係合軸221は、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bの何れか一方の第1溝241および第2溝242に位置する場合、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bの何れか他方の第3溝243に位置するようになっている。
このようにすることで、穿孔部材220の退避位置から穿孔位置への移動と、穿孔位置から退避位置への移動とで、係合軸221を係合支持する板状部材240を切り替えることができる。その結果、穿孔部材220の穿孔動作の際に筐体210にかかる負荷を穿孔部材220の両側に分散させることができるので、穿孔装置200の耐久性を向上させることができる。
次に、穿孔装置200の動作について詳細に説明する。具体的に、図5に示す状態から、穿孔装置200における一連の動作について説明する。
図5に示すように、穿孔部材220が退避位置である場合、例えば、第2板状部材240Bの第1溝241Bに係合軸221が配置されている。このとき、第1板状部材240Aの第3溝243Aの右上隅に係合軸221が配置されている。
図7に示すように、第1板状部材240AがX方向に移動し、第2板状部材240BがX方向とは逆方向のY方向に移動すると、図8に示すように、係合軸221が、第2板状部材240Bの第1溝241Bから第2溝242Bに相対的に移動する。係合軸221が第2溝242Bに沿って移動することにより、穿孔部材220が退避位置から穿孔位置に向けて移動する。このとき、係合軸221は、第1板状部材240Aの第3溝243A内に位置している。
ここで、図9に示すように、穿孔部材220が穿孔位置に到達して用紙Sに穿孔することで、穿孔部材220に負荷がかかり、穿孔部材220の上端部が、係合支持されている側の板状部材240側に傾く。図9に示す例では、第2板状部材240B側に、穿孔部材220の上端部が傾いている。
この際、穿孔部材220が、第1壁部211の第1規制穴211Aの右側の縁と、用紙ガイド部材230の穴231の左側の縁と接触する。
図10に示すように、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bは移動を続け、穿孔部材220が穿孔位置に到達したタイミングで、第2板状部材240Bの第2溝242Bの下端部に係合軸221が到達する。それと略同タイミングで、第1板状部材240の第3溝243Aと第2溝242Aとの境界部分が係合軸221の位置に到達する。
これにより、図11に示すように、係合軸221が、第2板状部材240Bの第2溝242Bから、第1板状部材240Aの第2溝242Aに受け渡される。すなわち、係合軸221の係合が、第1板状部材240Aと第2板状部材240Bとの間で切り替わる。
図12に示すように、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bは移動を続け、図13に示すように、係合軸221が第1板状部材240Aの第2溝242Aに沿って、第1溝241A側に移動する。穿孔部材220が穿孔位置から退避位置に向けて移動する。このとき、係合軸221は、第2板状部材240Bの第3溝243B内に位置している。
その後、係合軸221が第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bの移動により、第1板状部材240Aの第2溝242Aに沿って、上に移動して、穿孔部材220が退避位置に到達する。そして、図14および図15に示すように、係合軸221が第1板状部材240Aの第1溝241Aに到達して、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bが停止する。このとき、係合軸221は、第2板状部材240Bの第3溝243Bの右隅に位置している。
また、図15の状態から、図5の状態までの動作遷移は、上記と同様であるため、その動作説明を省略する。
ここで、図16に示すように、板状部材240が図5の状態に戻る際、穿孔部材220の穿孔位置に移動する際、穿孔部材220にかかる負荷により、図5の状態から図15の状態の動作遷移時と同様に、穿孔部材220の上端部が、係合支持されている側の板状部材240側に傾く。図16に示す例では、係合軸221を支持する板状部材240が図5のときと切り替わっているため、第1板状部材240A側に、穿孔部材220の上端部が傾いている。
この際、穿孔部材220が、第1壁部211の第1規制穴211Aの左側の縁と、用紙ガイド部材230の穴231の右側の縁と接触する。つまり、穿孔部材220の傾き方向が、図5の状態から図15の状態までの第1動作遷移時と、図15の状態から図5の状態までの第2動作遷移時とで変更される。これにより、穿孔部材220が接触する筐体210の部位や用紙ガイド部材230の部位にかかる負荷を分散することができる。
以上のように構成された本実施の形態によれば、穿孔部材220の穿孔位置への移動および退避位置への移動のそれぞれにおいて、係合軸221を係合支持する板状部材240を切り替える。これにより、穿孔部材220の穿孔動作に起因して発生する穿孔部材220の傾き方向を、第1動作遷移時と、第2動作遷移時とで変更することができる。
そのため、穿孔部材220が接触する筐体210の部位や用紙ガイド部材230の部位にかかる負荷を分散することができるので、穿孔装置200における耐久性を向上させることができる。
ここで、例えば、図17Aに示すように、板状部材300が穿孔部材220の片側のみに配置される穿孔装置200における負荷について説明する。
板状部材300には、第1の溝301と、第2の溝302と、第3の溝303とが形成されている。第1の溝301は、左右方向に延びている。第2の溝302は、第1の溝301の右端部から右斜め下方向に延びた後、右斜め上方向に延びるV字状に構成されている。第3の溝303は、第2の溝302の右端部から右方向に延びている。
係合軸221は、板状部材300の移動により第2の溝302に沿って移動することで、穿孔部材220は上下方向に移動する。この構成では、係合軸221が第1の溝301から第3の溝303まで移動した後、第3の溝303から第1の溝301まで移動する際の板状部材300の往復動作の間に、穿孔部材220は、2回の穿孔動作を行うようになっている。
しかし、図17Aに示す構成では、片側のみに板状部材300が配置されているため、図17Bに示すように、板状部材300の往復動作のそれぞれにおいて、穿孔部材220の傾きが同じ向きとなる。具体的には、穿孔部材220の上端部が、係合支持されている側の板状部材300側に傾く。
この際、穿孔部材220が、板状部材300の往復動作のそれぞれにおいて、第1壁部211の第1規制穴211Aの右側の縁と、用紙ガイド部材230の穴231の左側の縁と接触する。そのため、筐体210の穿孔部材220が接触する部位と、用紙ガイド部材230の穿孔部材220が接触する部位とに負荷が集中してかかり続けるので、穿孔装置200における耐久不良が発生し、ひいてはバリやけば等の穿孔不良や穿孔装置200の動作不良が発生する。
それに対し、本実施の形態では、上記したように、穿孔部材220の傾き方向が、第1動作遷移時と、第2動作遷移時とで変更されるので、穿孔部材220が接触する筐体210の部位や用紙ガイド部材230の部位にかかる負荷を分散することができる。つまり、本実施の形態では、穿孔装置200における耐久性を向上させることができる。
また、第3溝243が上下方向において、第2溝242が設けられた範囲に等しい幅を有するので、係合軸221が一方の第2溝242を移動中に、他方の第3溝243を形成する壁と係合軸221とが干渉することを抑制することができる。
ところで、穿孔部材220の傾きを抑制するため、図18に示すように、図17Aに示す板状部材300を穿孔部材220の両側に設ける構成が考えられる。この構成では、2つの板状部材300の位置を揃えた上で、2つの板状部材300を同方向に移動させることで、穿孔部材220を上下方向に移動させる。なお、図18では、筐体210、穿孔部材220等は省略している。
しかし、この構成であると、2つの板状部材300における溝形状や、2つの板状部材300の位置を精度良く合わせる必要が生じるので、高コストとなりやすい。
それに対し、本実施の形態では、係合軸221の第1板状部材240Aと第2板状部材240Bとの受け渡しができれば良い。言い換えると、本実施の形態では、多少、溝形状にずれがあったり、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bの各位置が多少ずれていても、穿孔部材220の負荷を分散させることができる。そのため、本実施の形態では、図18の構成と比較してコストダウンを図ることができる。
なお、上記実施の形態では、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bが互いに逆方向に移動していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図19に示すように、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bが同方向に移動しても良い。
この構成の場合、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bには、上記実施の形態と同様に同一形状の溝が形成されている。溝の形状は、上記実施の形態と同様である。
第1板状部材240Aの各溝241A,242A,243A、および、第2板状部材240Bの各溝241B,242B,243Bは、対称配置されている。このような構成であっても、係合軸221を第1板状部材240Aと第2板状部材240Bとの間で受け渡すようにすることで、穿孔装置200の耐久性を向上させることができる。
また、上記実施の形態では、1枚の板状部材240に1つの溝が形成されていたが、本発明はこれに限定されず、穿孔部材220の数に合わせて複数の溝を1つの板状部材240に形成しても良い。
例えば、図20Aおよび図20Bに示すように、穿孔部材220を2つ有する構成の場合、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bのそれぞれには2つの溝が形成されることとなる。図20Aには、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bが互いに逆方向に移動する場合の構成が示されている。図20Bには、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bが互いに同方向に移動する場合の構成が示されている。
また、1つの板状部材240に複数の溝を形成する構成の場合、同一の板状部材240における溝形状を異ならせても良い。
例えば、図21Aに示すように、図20Aに示すような、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bが互いに逆方向に移動する構成の場合、第1板状部材240Aにおける各溝は、ともに第1溝241A、第2溝242Aおよび第3溝243Aを有しているが、第1溝241Aが互いに対向するように配置されている。また、第2板状部材240Bにおける各溝も、ともに第1溝241B、第2溝242Bおよび第3溝243Bを有しているが、第1溝241Bが互いに対向するように配置されている。
係合軸221が共通する溝における、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bにおける第1溝、第2溝および第3溝の位置関係は、同じとなっている。
また、図21Bに示すように、図20Bに示すような、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bが同方向に移動する構成の場合、第1板状部材240Aにおける各溝は、ともに第1溝241A、第2溝242Aおよび第3溝243Aを有しているが、第1溝241Aが互いに対向するように配置されている。また、第2板状部材240Bにおける各溝は、ともに第1溝241B、第2溝242Bおよび第3溝243Bを有しているが、第3溝243Bが互いに対向するように配置されている。
係合軸221が共通する溝における、第1板状部材240Aおよび第2板状部材240Bにおける第1溝、第2溝および第3溝の位置関係は、対称配置の関係となっている。
このような構成によれば、用紙Sの複数箇所に穿孔しつつ、穿孔装置200の耐久性を向上させることができる。また、複数の穿孔部材220のそれぞれに対応するように、第1板状部材240Aを複数設け、かつ、第2板状部材240Bを複数設けた構成であっても良い。
また、図22および図23に示すように、板状部材240には、突出部245を設けても良い。突出部245は、板状部材240の上端面における第2溝242に対応する位置から突出しており、板状部材240を挟んで穿孔部材220における穿孔箇所とは反対側に位置する第1壁部211に接触する。なお、図22では、図21Aに示す板状部材と同様の構成を例示している。
このように、板状部材240における最も負荷のかかりやすい第2溝242に対応する位置において、突出部245が第1壁部211と接触することで、板状部材240と筐体210との接触する部分を、突出部245の部分のみとすることができる。ここで、突出部245を有さない構成であると、穿孔部材220の穿孔動作時に、板状部材240の上端面全体が第1壁部211と接触することとなる。そのため、この場合、板状部材240の上端面全体の平面性を確保する必要が生じ、部品加工の観点からコストがかかる。しかし、突出部245を設けると、筐体210と接触する部分を突出部245のみとすることができるので、板状部材240を加工しやすくなり、コストダウンを図ることができる。また、板状部材240の筐体210との接触部分が小さくなるので、板状部材240の移動時における接触部分の抵抗を低減できるので、板状部材240の移動の負荷を小さくでき、駆動部材250を必要以上に高価なものとすることを低減することができる。また、突出部245のみが第1壁部211を接触することで、穿孔部材220が傾くことに起因する筐体210の変形を抑制することができる。
また、図24に示すように、突出部245に加えて板状部材240の下端面における第2溝242に対応する位置から突出する第2の突出部246を設けても良い。
これにより、第2の突出部246により、板状部材240を挟んで第1壁部211とは反対側に位置する第3壁部213を第2の突出部246のみを接触させることができる。その結果、穿孔部材220が傾くことに起因する筐体210の変形をさらに抑制することができる。
また、突出部245や第2の突出部246は、コロ等の回転部材であっても良い。
また、図25に示すように、板状部材240における第3溝243における第2溝242との境界には、係合軸221と第2溝242との係合をガイドするテーパー面247が形成されていても良い。
テーパー面247は、第2溝242を形成する上壁および下壁のうち、上壁における第2溝242の下端部に対応する位置から、第3溝243側の右斜め上側に延びる面である。このようなテーパー面247により、第3溝243から第2溝242への係合軸221の受入口が、第3溝243側に向かうにつれ広くなっている。
これにより、係合軸221が第3溝243から第2溝242に入り込みやすくなり、ひいては、第2溝242に係合しやすくすることができる。
また、上記実施の形態では、板状部材240の溝形状が第1溝241、第2溝242および第3溝243で構成されていたが、本発明はこれに限定されず、第1溝241、第2溝242および第3溝243以外の溝形状であっても良い。
また、上記実施の形態では、穿孔部材220が穿孔位置に到達したタイミングで、係合軸221を係合する第2溝242が、第1板状部材240Aと第2板状部材240Bとの間で切り替わっていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、係合軸221が第2溝242を移動中の適宜なタイミングで、係合軸221を係合する第2溝242が、第1板状部材240Aと第2板状部材240Bとの間で切り替わっても良い。
また、上記実施の形態では、駆動部材がモーターそのものであったが、本発明はこれに限定されず、外部装置に設けられたモーター等の駆動源から駆動力を伝達される駆動機構であっても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
2 後処理装置
100 画像形成システム
200 穿孔装置
210 筐体
211 第1壁部
211A 第1規制穴
212 第2壁部
213 第3壁部
213A 第2規制穴
214 第4壁部
214A 穴
220 穿孔部材
221 係合軸
222 下端部
230 用紙ガイド部材
231 穴
240 板状部材
240A 第1板状部材
240B 第2板状部材
241 第1溝
242 第2溝
243 第3溝
244 ラックギヤ
250 駆動部材
251 ギヤ

Claims (11)

  1. シート材を穿孔する穿孔位置と、前記穿孔位置から退避した退避位置との間を移動することでシート材を穿孔する穿孔部材と、
    前記穿孔部材の移動時に前記穿孔部材の傾きを規制する規制穴が形成された規制部を有する筐体と、
    前記穿孔部材の両側から突出して設けられる係合軸と、
    前記穿孔部材の両側に対向配置され、前記係合軸が係合する係合溝がそれぞれ形成された第1板状部材および第2板状部材と、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材を移動させる駆動部材と、
    を備え、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材は、
    それぞれの移動により、前記係合軸を係合支持する係合溝を前記第1板状部材と前記第2板状部材との間で切り替えつつ、前記穿孔位置と前記退避位置との間で前記穿孔部材を移動させ
    前記穿孔部材が前記退避位置から前記穿孔位置まで移動する際、前記穿孔部材が前記穿孔位置に到達したタイミングで、前記係合軸を係合する係合溝が、前記第1板状部材と前記第2板状部材との間で切り替わるように配置されている、
    穿孔装置。
  2. 前記係合溝は、前記係合軸が係合することで、前記穿孔位置と前記退避位置との間で前記穿孔部材の移動をガイドするように構成されている、
    請求項1記載の穿孔装置。
  3. 前記係合溝は、前記係合軸と係合しない非係合部分と、前記穿孔部材が前記穿孔位置と前記退避位置との間で移動する際、前記係合軸と係合する係合部分とを有し、
    前記係合軸は、前記第1板状部材および前記第2板状部材の何れか一方の係合部分に位置する場合、前記第1板状部材および前記第2板状部材の何れか他方の非係合部分に位置する、
    請求項1または請求項2に記載の穿孔装置。
  4. 前記係合部分は、前記非係合部分から前記第1板状部材および前記第2板状部材の移動方向に対して傾斜するように延び、
    前記非係合部分は、前記退避位置から前記穿孔位置まで向かう方向において、前記係合部分が設けられた範囲以上の幅を有する、
    請求項に記載の穿孔装置。
  5. 前記筐体は、前記穿孔部材が通される第1規制穴が形成され、前記第1板状部材および前記第2板状部材を挟んで前記穿孔部材における穿孔箇所とは反対側に位置する第1部材を有し、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材は、それぞれの係合部分に対応する位置から突出し、前記第1部材と接触する突出部を有する、
    請求項または請求項に記載の穿孔装置。
  6. 前記筐体は、前記穿孔部材が通される第2規制穴が形成され、前記第1板状部材および前記第2板状部材を挟んで前記第1部材とは反対側に位置する第2部材を有し、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材は、それぞれの係合部分に対応する位置から突出し、前記第2部材と接触する第2の突出部を有する、
    請求項に記載の穿孔装置。
  7. 前記非係合部分における前記係合部分との境界には、前記係合軸と前記係合部分との係合をガイドするテーパー面が形成されている、
    請求項の何れか1項に記載の穿孔装置。
  8. 前記第1板状部材の前記係合溝、および、前記第2板状部材の前記係合溝は、同一形状であり、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材は、互いに逆方向に移動する、
    請求項1~の何れか1項に記載の穿孔装置。
  9. 前記第1板状部材の前記係合溝、および、前記第2板状部材の前記係合溝は、同一形状であり、互いに対称配置されており、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材は、同方向に移動する、
    請求項1~の何れか1項に記載の穿孔装置。
  10. 前記穿孔位置における前記穿孔部材が入り込む穴が形成されたシート材載置部材を備える、
    請求項1~の何れか1項に記載の穿孔装置。
  11. シート材を穿孔する穿孔位置と、前記穿孔位置から退避した退避位置との間を移動することでシート材を穿孔する穿孔部材と、
    前記穿孔部材の移動時に前記穿孔部材の傾きを規制する規制穴が形成された規制部を有する筐体と、
    前記穿孔部材の両側から突出して設けられる係合軸と、
    前記穿孔部材の両側に対向配置され、前記係合軸が係合する係合溝がそれぞれ形成された第1板状部材および第2板状部材と、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材を移動させる駆動部材と、
    を備え、
    前記第1板状部材および前記第2板状部材は、
    それぞれの移動により、前記係合軸を係合支持する係合溝を前記第1板状部材と前記第2板状部材との間で切り替えつつ、前記穿孔位置と前記退避位置との間で前記穿孔部材を移動させ
    前記穿孔部材が前記退避位置から前記穿孔位置まで移動する際、前記穿孔部材が前記穿孔位置に到達したタイミングで、前記係合軸を係合する係合溝が、前記第1板状部材と前記第2板状部材との間で切り替わるように配置されている、
    画像形成装置。
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