JP2002337095A - パンチユニット - Google Patents

パンチユニット

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JP2002337095A
JP2002337095A JP2001141314A JP2001141314A JP2002337095A JP 2002337095 A JP2002337095 A JP 2002337095A JP 2001141314 A JP2001141314 A JP 2001141314A JP 2001141314 A JP2001141314 A JP 2001141314A JP 2002337095 A JP2002337095 A JP 2002337095A
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JP
Japan
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punch
slide link
cam
holes
punch unit
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JP2001141314A
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English (en)
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Junichi Nakao
順一 中尾
Kojiro Kondo
孝次郎 近藤
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HMY Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
HMY Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で部品が少なく構造が簡易で安価なパン
チユニット。 【解決手段】 コ字形断面の上フレーム11と下フレー
ム21が結合された中空箱形断面のガイドフレーム10
にパンチ1が直交方向に移動可能に支持され、カム孔3
2を備えたスライドリンク30が駆動手段40によりガ
イドフレームに平行方向に移動され、カム孔32とパン
チ1のピンローラ3が係合して直動カム機構によりスラ
イドリンク30の平行方向の運動をパンチ1の直交方向
の運動に変換して穿孔することを特徴とするパンチユニ
ット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コピー機などでコ
ピーした用紙にファイルするための綴じ孔を穿孔するパ
ンチユニットであって、コピー機などの事務機に装着さ
れて使用されるパンチユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コピーした用紙などの綴じ孔を穿孔する
パンチユニットとしては、直線運動するパンチをダイ孔
に挿入して穿孔する往復動型のパンチユニット(例えば
実開平5−29700号公報、特開平10−18069
3号公報など)が広く使用されている。
【0003】これら従来の往復動型パンチユニットは、
いずれも回転円板カムを回転することによりパンチを直
線駆動して穿孔するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記パ
ンチの駆動を回転円板カムによる場合、穿孔後のパンチ
引抜き時にパンチがシート材に固着して残るのを防止す
るため、パンチ引抜き用のコイルばねや、あるいは引抜
き力を補助するためのカムフォロワなどを設けねばなら
ず、構成部品が多くなり、外形も大きくなるため、事務
機器の小型化が困難であるという問題点があった。ま
た、パンチ駆動カムの回転部分が露出するためカム回転
部分の安全カバーが必要であり、一層外形が大きくなる
ことが避けられなかった。
【0005】そこで本発明は、上記問題点を解決し、部
品数が少なく簡素な構造で、かつ取り扱いが安全なパン
チユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のパンチユニットは、コ字形断面の上フレ
ームと下フレームとを向き合わせて結合して形成された
中空箱形断面の梁をなすガイドフレームと、該ガイドフ
レームに直交方向に移動可能に支持されたパンチと、該
ガイドフレームに平行方向に移動可能に支持されカム部
を備えたスライドリンクと、該スライドリンクを平行方
向に移動駆動する駆動手段と、前記パンチに対応する位
置にダイスが設けられ前記ガイドフレームと通紙間隔を
おいて平行に配設されたダイスフレームとを備え、前記
スライドリンクを原動節として平行方向に移動駆動し、
前記パンチを従動節として前記カム部に係合させて直動
カム機構により直交方向に往復駆動して穿孔することを
特徴とするものである。
【0007】すなわち、本発明のパンチユニットは、従
来のようにパンチの駆動を円板カムを回転して行うので
なく、カムを備えたスライドリンクを直線移動させて、
直動カム機構によりパンチを直交方向に駆動することを
特徴とするものであり、これにより、部品数を減じ、装
置を小型化することができる。また、スライドリンクを
シート面に平行に直線に移動するだけで、これに直交さ
せてパンチを簡易に移動駆動することができるので、パ
ンチユニットを小型にすることができる。
【0008】また、このように、ガイドフレームを片側
が開放されたコ字形断面材からなる上フレームと下フレ
ームとを向き合わせて結合して中空箱形断面の梁を形成
することにより、装置の組み立てが容易になる。
【0009】このために、前記スライドリンクは、ダイ
ス側が開放したコ字形断面の棹をなし、コ字形の両側板
にカム孔が設けられ、該カム孔に前記パンチのパンチ軸
に直交して設けられたピンに嵌装されたピンローラが係
合し、該スライドリンクを前記ガイドフレームの中空箱
形断面内をスライドして移動させ、直動カム機構により
前記パンチを直交方向に移動させて穿孔することが望ま
しい。このようにすれば、抵抗が少なく平行方向のスラ
イドリンクの動作力をパンチの直交方向の動作力に変換
することができる。また、このように直動カムをスライ
ドリンクのカム孔とパンチのピンとを係合させて構成す
ることにより、パンチの引抜き方向の移動も強制的に行
われるので、従来の円板カムによる駆動のように、パン
チ復動ばねやカムフォロワが不要になり、部品が少なく
小型化できる。
【0010】さらに、直動カムの原動節となるスライド
リンクがガイドフレームの中空箱形断面内で移動駆動さ
れ、パンチの駆動部分がガイドフレーム内に内蔵されて
覆われることになるので、小型かつ安全なパンチユニッ
トが得られる。
【0011】また、前記スライドリンクがガイドローラ
を介して前記ガイドフレームの中空箱形断面の内面に接
するように、前記スライドリンクのコ字形断面の背部に
ガイドローラが設けられることが望ましい。これによ
り、ガイドフレーム内面とガイドリングとの摩擦抵抗が
減り、穿孔時にパンチの反力がスライドリンクにかかっ
た状態でも小さい動力で円滑にスライドリンクを移動駆
動することができる。
【0012】また、前記スライドリンクは、慣性重量に
よる移動時の振動を防止するように樹脂成形材又は軽合
金材を使用することが、穿孔時の振動と騒音を小さくし
確実な穿孔をするために望ましい。
【0013】また、前記スライドリンクを直線駆動する
駆動手段は、クランクの回転運動を直線運動に変換する
往復両スライダクランク機構(スコッチヨーク)によ
り、該クランクの回転は直流モータ又はステッピングモ
ータによることが望ましい。この機構によれば、クラン
クが等速度で回転するとき、スライドリンクは始めは高
速で移動し、終わりは低速で移動するので、パンチが高
速で最初移動し穿孔時は低速で移動することになり、穿
孔時の力が大きく駆動モータの動力を小さくできるとい
う利点があり、かつ駆動機構を簡易にできる。また、直
流モータ又はステッピングモータによれば安価に目的が
達成できる。
【0014】前記パンチは前記ガイドフレームの上フレ
ームと下フレームとに設けられた上ガイドと下ガイドに
より支持され、該上ガイドと下ガイドは前記パンチ軸外
周をスライド可能に支持するフランジ形孔からなり、該
上下フレームにバーリング加工により成形されることが
望ましい。これにより、パンチはガイドフレームの上下
ガイドの2点で支持されるので、パンチのガイド精度を
向上してパンチの確実な保持ができてストローク保持を
可能にし、綺麗な穿孔をすることができるとともに、組
み立てが容易になる。
【0015】また、前記パンチの刃先形状は逆V字又は
逆U字形にされ、通紙の際にシート材がパンチに引っ掛
かからないように、刃先溝方向を通紙方向にして装着さ
れることが望ましい。従来のパンチでは穿孔のためシー
ト材を送り込む際にパンチ先端にシート材が引っ掛かっ
てシート材がジャムになることがあったが、このように
刃先溝方向を通紙方向に平行に装着すれば、パンチ先端
はRを持った線になるのでシート材端部をスムーズに通
過させることができる。
【0016】前記スライドリンクに設けられたカム孔
は、前記パンチがシート材に接するまで高速で移動し、
シート材に接触後低速で移動する形状にすることによ
り、パンチに大きなパンチ力を与えながら高速に移動さ
せることができ、パンチ動力を小さくし穿孔の効率化を
図ることができる。
【0017】また、複数の孔を穿孔するパンチユニット
において、前記スライドリンクに設けられたカム孔は複
数のパンチが順次穿孔するように配列することにより、
複数の孔が順次に穿孔されるので、パンチ動力を小さく
設定することができる。
【0018】また、選択された複数の孔を穿孔するパン
チユニットにおいて、前記スライドリンクに設けられた
カム孔は、該スライドリンクのストローク位置を選択す
ることにより、選択されたパンチのみを駆動して穿孔す
る形状に設定することにより、一つのパンチユニットで
例えば2つ孔を穿孔したり、あるいは3つ孔を穿孔した
り、孔数を選択して穿孔することが簡易にできる。上記
のカム孔の形状はそれぞれ組み合わせて使用することも
できる。
【0019】また、2孔組み合わせと3孔組み合わせの
パンチとダイスを有し、前記スライドリンクに前記クラ
ンクの回転方向を180度変換することにより2孔穿孔
又は3孔穿孔を選択できるカム孔を備えることにより、
2孔と3孔の穿孔を容易に切り換えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパンチユニットの
実施の1形態を2孔のパンチユニットについて図面によ
り具体的に説明する。図1は本発明実施形態のパンチユ
ニットの駆動部の要部の分解斜視図、図2(a)は本発
明実施形態のパンチユニットの上面図、図2(b)はそ
の正面図。図3は上下ガイド孔の拡大断面図である。
【0021】以下、これらの図に基づいて本発明パンチ
ユニットの構成について説明する。ガイドフレーム10
は、コ字形断面の板金製の上フレーム11と下フレーム
21を向き合わせて両端をスペーサ25を介してボルト
26により一体に結合し、箱形断面の梁に構成される。
上フレーム11の上背面11aと下フレーム21の下背
面21aとに貫通して、パンチ1を保持する2か所の上
ガイド孔12、12と下ガイド孔22、22が設けられ
る。
【0022】上下ガイド孔12、22は穿孔する孔間隔
の位置に、図3に示すようにプレス加工によりフランジ
12a,22aがそれぞれバーリング加工され、上ガイ
ド孔12のフランジ12aは箱の外側に、下ガイド孔2
2のフランジ22aは箱の内側にそれぞれ上に向かって
形成されている。ガイド孔内径はパンチ1の軸外周が滑
動する径にリーマ加工され、パンチ1を滑動可能に支持
する。これによりパンチは2点で支持されるのでガイド
精度が向上する。
【0023】ベースフレームを兼ねるコ字形断面の板金
製ダイスフレーム6には、穿孔位置に2個のダイ孔7、
7が設けられている。ダイスフレーム6とガイドフレー
ム10は、上下ガイド孔12、22の位置がダイ孔7に
対応するようにして通紙口5を形成させてスペーサ8を
挟んでねじ9により締結されている。ガイドフレーム1
0の上フレーム11の一端(図1の左側)は延長され
て、モータ取付け板13が形成されている。
【0024】スライドリンク30は、軽量化のために樹
脂成形体又は軽合金板金のコ字形断面の長棹31からな
り、コ字形断面の両側板31bに長棹31の軸線に傾斜
させて2か所のカム孔32、32が設けられている。パ
ンチ1の軸に直交して設けられた貫通孔1bにピン2が
挿入され、ピン2にピンローラ3が嵌装され、ピンロー
ラ3がカム孔32に挿入されている。これにより、スラ
イドリンク30が図の左右に移動駆動されると、直動カ
ム機構により上下ガイド孔12、22に支持されたパン
チ1が図の上下方向に移動駆動される。
【0025】スライドリンク30の長棹31のコ字形断
面の外幅は、ガイドフレーム10の上下ビーム11、2
1の内幅よりわずかに狭くされ、長棹31が上下ビーム
11、21が形成する箱形断面内を滑動できるようにな
っている。
【0026】スライドリンク30の長棹31の背部31
aの一部が切り欠かれ、側板31bの上部のパンチ位置
の近傍の2か所に軸受溝33が設けられ上部ガイドロー
ラ34が嵌装されている。側板31bの下部のパンチ位
置の中間の1か所に軸受溝35が設けられ下部ガイドロ
ーラ36が嵌装されている。これにより、穿孔時には上
部ガイドローラ34がガイドフレーム10の上フレーム
11の上背面11aに接し、パンチを介してスライドリ
ンク30にかかる反力を受け、穿孔後のパンチ引抜き時
には下部ガイドローラ36がガイドフレーム10の下フ
レーム21のした底板21aに接するようになってい
る。なお、試作結果からは下部ガイドローラ36は省略
が可能であることが分かった。
【0027】スライドリンク30の長棹31の側板31
bの片側は、図の左側に延長されて駆動アームとなり、
その端部に長棹31の軸に直交してスライダ溝37が設
けられている。
【0028】ガイドフレーム10の上フレーム11の一
端(図1の左側)は延長されて、モータ取付け板13が
形成されている。モータ取付け板13にモータ41が固
設され、ギア42、43、44を介してクランクギア4
5を回転駆動するようになっている。クランクギア45
のクランクピン46がスライドリンク30の長棹31の
駆動アームのスライド溝37に挿入されて駆動手段40
を構成している。クランクギア45がモータ41により
回転駆動されると、スライドクランク機構によりスライ
ドリンク30が図の左右に移動駆動される。これによ
り、カム孔32に係合するピン2によりパンチ1が図の
上下に駆動されて通紙口5に挿入された図示しないシー
ト材を穿孔する。クランクギア45は図示しないモータ
電源に連結されるリミットスイッチ47により定位置に
停止するようになっている。
【0029】パンチ1の先端1aは図7に示すように逆
V字又は逆U字形に成形され、溝方向を通紙方向(図に
矢印で示す)にして装着されている。これにより送られ
るシート材の引っ掛かりを防止する。
【0030】次にカム孔の形状の選択について説明す
る。図1、2に示したカム孔32はスライドリンクの軸
線に傾斜させて設けた直線で構成されたカム孔である。
この直動カムでは、スライドリンク30が等速度で移動
するとき、パンチ1が移動開始から穿孔完了まで等速度
で移動する(実際は、前述のように本実施例のスコッチ
ヨーク機構で駆動するとき、クランクが等速度で回転す
ると、スライドリンクは始めは高速で終りは低速で移動
するが、説明を簡単にするために、以下スライドリンク
30は等速度で移動するとして説明する)。このカム形
状はカム孔の加工が容易であるという利点がある。
【0031】図4、5、6はその他の各種のカム孔の配
列と形状を示す図である。図の記号は図1と同じく、2
はパンチのピン、30はスライドリンクを示し、ピン2
の位置がパンチの上下位置を示すので、ピン2の位置を
パンチの位置として、以下図を用いて説明する。
【0032】図4はパンチが移動開始時には高速で移動
し、穿孔時には低速で移動するカム孔の形状の一例を示
すものである。すなわち、図の曲線のカム孔によれば、
スライドリンク30が矢印方向に移動し、パンチがA0
からA1の位置までは高速で移動するが、A1からA2
の位置に移動するときは低速になる。これにより、穿孔
時のパンチ力が大きくなるので、パンチの駆動装置の容
量を小さくでき、かつ高速穿孔が可能になり、穿孔効率
が向上する。
【0033】図5は複数の穿孔をする場合に、複数のパ
ンチが同時に穿孔するのでなく、パンチを順次下降させ
て、複数の孔を順次穿孔するカム孔の形状の一例を示す
ものである。すなわち、図のB,C,Dの3個のパンチ
を有するパンチユニットにおいて、スライドリンク30
が矢印方向に移動すると、まずBのパンチが下降を開始
する。このとき、パンチCのカム孔はC1の位置まで水
平になっているので、C1の位置まで移動しないで、遅
れてC1から下降を開始する。同様にパンチDのカム孔
はD1の位置まで水平になっているので、D1の位置ま
で移動しないで、さらに遅れてD1から下降を開始す
る。このようにパンチB,C,Dが順次穿孔していくの
で、パンチ駆動動力を小さくできる利点がある。なお、
パンチDの穿孔時に穿孔を終えたパンチC,Dは、それ
ぞれ水平のカム孔B1−B2、C2−C3にあるので、
障害になることはない。
【0034】図5は複数のパンチを備えたパンチユニッ
トにより、例えば2つ孔又は3つ孔を選択して穿孔でき
るパンチユニットのカム孔の形状の一例を示すものであ
る。すなわち、図のE,F,G,H,Jの5個のパンチ
を有するパンチユニットにおいて、選択によりE,G,
Jの3つ孔を穿孔したり、F,Hの2つ孔を穿孔するこ
とが可能である。例えばE,G,Jの3個の孔を穿孔す
る場合には、図の待機位置にあるスライドリンク30を
矢印X方向に移動する。すると、E,G,Jの3個のパ
ンチが下降を開始し、E1,G1,J1で穿孔を完了す
る。このとき、F,Hの2個のパンチのピンは水平のカ
ム孔F0−F2及びH0−H2を移動するので、パンチ
は垂直には移動しない。
【0035】また、F,Hの2個の孔を穿孔する場合に
は、スライドリンク30を矢印Y方向に移動する。する
と、F,Hの2個のパンチが下降を開始し、F1,H1
で穿孔を完了する。このとき、E,G,Jの3個のパン
チピンは水平のカム孔E0−E2,G0−G2及びJ0
−J2を移動するので、パンチE,G,Jは垂直には移
動しない。
【0036】このようにして、図6のカム孔形状を採用
すれば、スライドリンクの移動を選択することにより、
例えば1台のパンチユニットで2つ孔と3つ孔を選択し
て穿孔することができる。すなわち、待機位置で図1お
よび2のクランクピン46が上死点にあるとき、図6の
パンチがE0,F0,G0,H0,J0にあるようにし
て、クランク45を時計方向に180度回転すると、ス
ライドリンク30は図の右Y方向に移動し、FとHの2
つのパンチが下降して2つ孔を穿孔する。反対にクラン
ク45を反時計方向に180度回転すると、スライドリ
ンク30は図の左X方向に移動し、EとGとJの3つの
パンチが下降して3つ孔を穿孔する。なお、上記図4、
5、6のカム孔は組み合わせて使用することもでき、孔
数も自由に選択できる。
【0037】以上説明したように、本発明のパンチユニ
ットは、従来のようにパンチの駆動を円板カムを回転し
て行うのでなく、カムを備えたスライドリンクを直線移
動させて、直動カム機構によりパンチを直交方向に駆動
するので部品数を減じ、装置を小型化することができ
る。
【0038】具体的には、カム孔が設けられたスライド
リンクを被穿孔シート材の面に平行に移動させ、このカ
ム孔にパンチ軸のピンを係合させて、スライドリンクを
原動節、パンチを従動節として直動カム機構によりパン
チをシート材面に直交して往復駆動して穿孔するので、
簡易な構造で上記目的が達成できる。このように直動カ
ムをスライドリンクのカム孔とパンチのピンとを係合さ
せて構成することにより、パンチの引抜き方向の移動も
強制的に行われるので、従来の円板カムによる駆動のよ
うに、パンチ復動ばねやカムフォロワが不要になり、部
品が少なく小型化できる。
【0039】また、スライドリンクを移動させるガイド
フレームを2つのコ字形断面材のフレームとを向き合わ
せて結合して中空箱形断面の梁を形成させているので、
装置の組み立てが容易である。
【0040】さらに、直動カムの原動節となるスライド
リンクがガイドフレームの中空箱形断面内で移動駆動さ
れ、パンチの駆動部分がガイドフレーム内に内蔵されて
覆われることになるので、小型かつ安全なパンチユニッ
トが得られる。
【0041】また、前記スライドリンクがガイドローラ
を介して前記ガイドフレームの中空箱形断面の内面に接
するので、穿孔時にパンチの反力がスライドリンクにか
かった状態でも小さい動力で円滑にスライドリンクを移
動駆動することができる。
【0042】また、前記スライドリンクは樹脂成形材又
は軽合金材を使用しているので、慣性重量による穿孔時
の振動と騒音を小さくし確実な穿孔ができる。
【0043】また、直流モータ又はステッピングモータ
によりクランクを回転し、この回転運動を往復両スライ
ダクランク機構(スコッチヨーク)により直線運動に変
換してスライドリンクを駆動するので、パンチが最初高
速で移動し穿孔時は低速で移動する。これにより穿孔時
の力が大きくなり駆動モータの動力を小さくできる。
【0044】パンチは、ガイドフレームの上下フレーム
にバーリング加工により成形された上ガイドと下ガイド
の上下2点で支持されるので、パンチのガイド精度が向
上し綺麗な穿孔をすることができるとともに、組み立て
が容易になる。
【0045】また、パンチの刃先が逆V字又は逆U字形
にされ、刃先溝方向を通紙方向にして装着されているの
で、通紙の際にシート材がパンチに引っ掛かからない。
【0046】また、スライドリンクに設けられたカム孔
の形状は、パンチがシート材に接するまで高速で移動し
接触後は低速で移動する形状にしたり、複数のパンチが
順次穿孔するように配列してパンチ動力を小さく設定す
ることができる。
【0047】また、カム孔をスライドリンクのストロー
ク位置を選択することにより、選択されたパンチのみを
駆動して穿孔する形状にすることにより、一つのパンチ
ユニットで例えば2つ孔を穿孔したり、あるいは3つ孔
を穿孔したり、孔数を選択して穿孔することが簡易にで
きる。
【0048】この場合、クランクの回転方向を180度
変換して2孔穿孔又は3孔穿孔を選択できるカム孔とす
ることもできる。
【0049】
【発明の効果】上述したように、本発明のパンチユニッ
トによれば、直動カムによりパンチを駆動するので、安
全で部品が少なく構造が簡素で小形化され、かつ組み立
てが容易であるので、コストを低減したパンチユニット
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態のパンチユニットの上面及び
正面図である。
【図2】 本発明実施形態のパンチユニットの駆動要部
の分解斜視図である。
【図3】 本発明実施形態のパンチユニットのパンチの
上下ガイドの詳細を示す断面図である。
【図4】 本発明実施形態のカム孔の第2の例を示す図
である。
【図5】 本発明実施形態のカム孔の第3の例を示す図
である。
【図6】 本発明実施形態のカム孔の第4の例を示す図
である。
【図7】 本発明実施形態のパンチの刃先の向きを示す
図である。
【符号の説明】
l パンチ、1b 貫通孔、2 パンチピン、3 パン
チローラ、5 通紙口、6 ダイスフレーム、7 ダイ
孔、8 スペーサ、9 ねじ、10 ガイドフレーム、
11 上フレーム、11a 上背面、12 上ガイド
孔、12aフランジ、13 モータ取り付け板、21
下フレーム、21a 下背面、22下ガイド孔、22a
フランジ、25 スペーサ、26 ボルト、30 ス
ライドリンク、31 長棹、31a 底板、31b 側
板、32 カム孔、33軸受溝、34 上ローラ、35
軸受溝、36 下ローラ、37 スライド溝、40
駆動手段、41 モータ、42、43、44 ギア、4
5 クランクギア、46 クランクピン、47 リミッ
トスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 孝次郎 東京都港区芝浦一丁目2番1号 日立金属 株式会社内 Fターム(参考) 3C060 AA02 BA01 BB12 BC02 BD01 BE07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コ字形断面の上フレームと下フレームと
    を向き合わせて結合して形成された中空箱形断面の梁を
    なすガイドフレームと、該ガイドフレームに直交方向に
    移動可能に支持されたパンチと、該ガイドフレームに平
    行方向に移動可能に支持されカム部を備えたスライドリ
    ンクと、該スライドリンクを平行方向に移動駆動する駆
    動手段と、前記パンチに対応する位置にダイスが設けら
    れ前記ガイドフレームと通紙間隔をおいて平行に配設さ
    れたダイスフレームとを備え、前記スライドリンクを原
    動節として平行方向に移動駆動し、前記パンチを従動節
    として前記カム部に係合させて直動カム機構により直交
    方向に往復駆動して穿孔することを特徴とするパンチユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 前記スライドリンクは、ダイス側が開放
    したコ字形断面の長棹をなし、コ字形の両側板にカム孔
    が設けられ、該カム孔に前記パンチのパンチ軸に直交し
    て設けられたピンに嵌装されたピンローラが係合し、該
    スライドリンクを前記ガイドフレームの中空箱形断面内
    をスライドして移動させ、直動カム機構により前記パン
    チを直交方向に移動させて穿孔することを特徴とする請
    求項1に記載のパンチユニット。
  3. 【請求項3】 前記スライドリンクがガイドローラを介
    して前記ガイドフレームの中空箱形断面の内面に接する
    ように、前記スライドリンクのコ字形断面の背部にガイ
    ドローラが設けられたことを特徴とする請求項2に記載
    のパンチユニット。
  4. 【請求項4】 前記スライドリンクは、慣性重量による
    移動時の振動を防止するように樹脂成形材又は軽合金材
    を使用することを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載のパンチユニット。
  5. 【請求項5】 前記スライドリンクを直線駆動する駆動
    手段は、クランクの回転運動を直線運動に変換する往復
    両スライダクランク機構により、該クランクの回転は直
    流モータ又はステッピングモータによることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれかに記載のパンチユニット。
  6. 【請求項6】 前記パンチは前記ガイドフレームの上フ
    レームと下フレームとに設けられた上ガイドと下ガイド
    により支持され、該上ガイドと下ガイドは前記パンチ軸
    外周をスライド可能に支持するフランジ形孔からなり、
    該上下フレームにバーリング加工により成形されること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のパンチ
    ユニット。
  7. 【請求項7】 前記パンチの刃先形状は逆V字又は逆U
    字形にされ、通紙の際にシート材がパンチに引っ掛かか
    らないように、刃先溝方向を通紙方向にして装着された
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のパ
    ンチユニット。
  8. 【請求項8】 前記スライドリンクに設けられたカム孔
    は、前記パンチがシート材に接するまで高速で移動し、
    シート材に接触後低速で移動する形状にされたことを特
    徴とする請求項3に記載のパンチユニット。
  9. 【請求項9】 複数の孔を穿孔するパンチユニットにお
    いて、前記スライドリンクに設けられたカム孔は複数の
    パンチが順次穿孔するように配列されたことを特徴とす
    る請求項3に記載のパンチユニット。
  10. 【請求項10】 選択された複数の孔を穿孔するパンチ
    ユニットにおいて、前記スライドリンクに設けられたカ
    ム孔は、該スライドリンクのストローク位置を選択する
    ことにより、選択されたパンチのみを駆動して穿孔する
    形状に設定されたことを特徴とする請求項3に記載のパ
    ンチユニット。
  11. 【請求項11】 2孔組み合わせと3孔組み合わせのパ
    ンチとダイスを有し、前記スライドリンクに前記クラン
    クの回転方向を180度変換することにより2孔穿孔又
    は3孔穿孔を選択できるカム孔を備えたことを特徴とす
    る請求項3に記載のパンチユニット。
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