JP6643662B2 - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6643662B2
JP6643662B2 JP2016045894A JP2016045894A JP6643662B2 JP 6643662 B2 JP6643662 B2 JP 6643662B2 JP 2016045894 A JP2016045894 A JP 2016045894A JP 2016045894 A JP2016045894 A JP 2016045894A JP 6643662 B2 JP6643662 B2 JP 6643662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spray nozzle
temperature
water
mist
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016045894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017161154A (ja
Inventor
小川 修
修 小川
欣公 田積
欣公 田積
康之 桑木
康之 桑木
昭宏 近藤
昭宏 近藤
遼 黒田
遼 黒田
西山 吉継
吉継 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016045894A priority Critical patent/JP6643662B2/ja
Publication of JP2017161154A publication Critical patent/JP2017161154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6643662B2 publication Critical patent/JP6643662B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/54Free-cooling systems

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)
  • Air Humidification (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Nozzles (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

本発明は、霧を屋外空間に噴き出して屋外空間を冷却する冷却装置に関する。
夏場の気温が高いとき、日射によって路面付近の温度が非常に高くなることがある。この場合、路面からの照り返しによって通行者の体感温度が上昇し、通行者の不快感が増大する。
このような不快感を軽減するため、特許文献1には、霧を歩道などの通路に向けて水平方向に噴き出し、通行者の不快感を軽減する技術が開示されている。
特開平6−170294号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術は、単に霧を通路に水平方向に噴き出すだけであり、冷却装置をより効果的に運転するという観点からは改善の余地がある。
本発明は、より効果的に運転することが可能な冷却装置を提供することを目的とする。
本発明に係る冷却装置は、霧を噴き出す少なくとも1つの噴霧ノズルと、噴霧ノズルにより噴き出された霧に向けて気流を吹き出す通気孔を有する本体と、噴霧ノズルに供給され、噴霧ノズルから霧として噴き出される水の流量を制御する水量制御部と、気温を検知する気温検知部と、湿度を検知する湿度検知部と、気温を検知した位置よりもより地面に近い位置での地面付近の気温を検知する地面付近温度検知部と、を備え、水量制御部は、気温検知部により検知された気温、湿度検知部により検知された湿度、および、地面付近温度検知部により検知された温度に基づいて、噴霧ノズルからの霧の噴き出しが断続的に行われるよう水の流量を制御る。
また、本発明に係る冷却装置は、霧を噴き出す複数の噴霧ノズルと、噴霧ノズルにより噴き出された霧に向けて気流を吹き出す通気孔を有する本体と、噴霧ノズルに供給され、噴霧ノズルから霧として噴き出される水の流量を制御する水量制御部と、を備え、複数の噴霧ノズルは、異なる向きに霧を噴き出す第1の噴霧ノズル群と、第1の噴霧ノズル群とは異なる高さに配置された異なる向きに霧を噴き出す第2の噴霧ノズル群とを含み、水量制御部は、第1の噴霧ノズル群に属する各噴霧ノズルからの霧の噴き出しが所定の順番で断続的に行われるよう各噴霧ノズルに供給する水の水量を制御した後、第2の噴霧ノズル群に属する各噴霧ノズルからの霧の噴き出しが所定の順番で断続的に行われるよう各噴霧ノズルに供給する水の流量を制御する。
本発明によれば、冷却装置をより効果的に運転することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷却装置の構成の一例を示す模式図 本発明の実施の形態2に係る冷却装置の構成の一例を示す模式図 本発明の実施の形態3に係る冷却装置の構成の一例を示す模式図 本発明の実施の形態4に係る冷却装置の構成の一例を示す模式図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷却装置1の構成の一例を示す模式図である。冷却装置1は、例えば、屋外で路面等の地面に立てて使用され、冷却装置1の周囲の屋外空間を冷却する装置である。
図1に示すように、冷却装置1は、通気孔3を有する円管状の本体2、噴霧ノズル4、送風機5、送風管6、水回路7、気温検知部8、湿度検知部9、地面付近温度検知部10、風量制御部11、および、水量制御部12を備える。
噴霧ノズル4は、霧を噴き出すノズルであり、通気孔3内に配置される。ただし、後に図4を用いて説明するように、噴霧ノズル4が通気孔3の外部に配置されることとしてもよい。通気孔3、および、噴霧ノズル4は、それぞれ1つだけ設けられることとしてもよいが、冷却効果を高めるため、本体の円周方向の異なる位置に複数設けられ、さらに高さ方向の異なる位置に複数設けられる。
送風機5は、例えば、押し込み型のインバーターファンである。送風機5の送風量は、風量制御部10により可変に制御される。そして、送風機5が発生させた気流は、送風管6により本体2の内部に導かれる。
水回路7は、上水道に接続され、上水道の水を噴霧ノズル4に供給する。なお、水回路7に供給する水は上水道に限定されない。イオン交換水や膜ろ過水など、スケール成分の除去処理をした水を用いることができる。これにより、噴霧ノズル4の詰まりを防止することができる。
水回路7は、送水管7a、水抜き弁7b、減圧弁7c、逆止弁7d、フィルタ7eを備える。
送水管7aは、上水道の水を噴霧ノズル4に供給する管である。水抜き弁7bは、水回路7内の水を抜くために開放される弁である。具体的には、この水抜き弁7bは、本体2の運転を停止する際、および、開始する際、水を抜くために開放される。
減圧弁7cは、噴霧ノズル4に供給する水の圧力を調整する弁である。減圧弁7cは、水量制御部11により制御され、上記圧力の調整により噴霧ノズル4に供給する水の水量が制御される。逆止弁7dは、水の逆流を防止する弁である。フィルタ7eは、水に含まれる異物を取り除き、異物が水流に乗って噴霧ノズル4に流れ込むのを防止するフィルタである。
気温検知部8は、冷却装置1の近傍(ただし、霧がかからない位置)に配置され、気温を検知する温度センサである。湿度検知部9は、冷却装置1の近傍(ただし、霧がかからない位置)に配置され、湿度を検知する湿度センサである。地面付近温度検知部10は、気温検知部8が気温を検知した位置よりもより地面に近い位置での地面付近の気温を検知する温度センサである。
風量制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、不揮発性メモリーや揮発性メモリーなどの記憶装置により構成され、CPUが記憶装置から制御プログラムを読み出して実行し、送風機5が生成する気流の風量を制御する装置である。
水量制御部12は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、不揮発性メモリーや揮発性メモリーなどの記憶装置により構成され、CPUが記憶装置から制御プログラムを読み出して実行し、減圧弁7cを制御して、噴霧ノズル4に供給する水の流量を制御する装置である。
具体的には、水量制御部12は、水の流量を制御して、噴霧ノズル4に霧の噴き出しを断続的に実行させる。
噴き出された霧は、空気中を搬送される間に蒸発し、あるいは、人の皮膚に付着して蒸発する。霧の吹き出しを断続的に行うと、空気中の水蒸気濃度と、皮膚に付着した霧の粒子の近傍における水蒸気濃度との差を大きくすることができ、皮膚に付着した霧が蒸発しやすくなる。その結果、少量の霧でも人の皮膚の温度を効果的に低下させることができる。
水量制御部12は、例えば、以下の公知の式(1)〜(3)で算出される完全蒸発時間t以上の時間間隔で噴霧ノズル4に霧の噴き出しを実行させる(宮藤 義孝ら、「微量ミスト付加による後向きステップ下流域の伝熱促進」、日本機械学会論文集(B編)、79巻805号(2013−9))。
ここで、rは初期の霧の粒子半径、ρは主流空気の密度、ρは霧の粒子の密度、Dは拡散係数、ω1∞は主流空気の質量濃度、ω1mは霧の粒子表面における蒸気の質量濃度、Tは霧の粒子の温度、Tは主流空気の温度、RHは温度Tにおける相対湿度、p1∞は主流空気の水蒸気分圧、p1mは霧の粒子表面の水蒸気分圧、Pは大気圧、Mmol1は水の分子量、Mmol2は空気の分子量である。
例えば、霧の粒子の温度Tと主流空気の温度Tがともに303.15K(気温30度)であるものとし、相対湿度RHが50%である場合、15μmの霧の粒子は約0.07秒で蒸発する。そのため、0.07秒以上の間隔で霧を噴き出すことにより、空気中の水蒸気濃度と、皮膚に付着した霧の粒子の近傍における水蒸気濃度との差を大きくすることができ、皮膚に付着した霧が蒸発しやすくすることができる。
なお、ここでは、式(1)〜(3)を用いて完全蒸発時間tを算出することとしたが、気温や相対湿度、霧の初期の粒子半径などのパラメータと完全蒸発時間tとの間の関係を実験的に求め、その情報を基にしてさまざまな状況における完全蒸発時間tを求めることとしてもよい。
また、図1に示されるように、噴霧ノズル4は、本体2の異なる位置に複数設けられている。水量制御部12は、水の流量を制御して、各噴霧ノズル4からの霧の噴き出しを断続的に、かつ、一斉に行う。これにより、より広い範囲に霧を噴き出すことができ、その結果より広い範囲にいる人の皮膚の温度を効果的に低下させることができる。
さらに、水量制御部12は、気温検知部8により検知された気温、および、湿度検知部9により検知された湿度に基づいて、噴霧ノズル4から霧を噴き出す時間間隔を制御することとしてもよい。
この場合、例えば、気温検知部8により検知された気温をTおよびTの値として用い、気温検知部8により検知された気温、および、湿度検知部9により検知された湿度から相対湿度を算出することにより、式(1)〜(3)から完全蒸発時間tを算出し、完全蒸発時間t以上の時間間隔で霧の噴き出しを行うこととすればよい。
これにより、人の皮膚に付着した霧が完全に蒸発するので、少量の霧でも人の皮膚の温度を効果的に低下させることができる。
また、図1に示すように、噴霧ノズル4は異なる高さに複数設けられ、送水管7aは、噴霧ノズル4に下方から水を供給する。そのため、水量制御部12の制御により水の流量が小さくなると、より上側にある噴霧ノズル4から霧の吹き出しが停止する。
これにより、冷却装置1が冷却処理を停止する際、通気孔3からの気流の吹き出しが完全に停止する前に、より上側にある噴霧ノズル4から順に霧の噴き出しを迅速に停止させることができる。
一方、水量制御部12の制御により水の流量が大きくなると、より下側にある噴霧ノズル4から霧の吹き出しが始まる。
これにより、大量の霧を地面に到達させることができるので、蓄熱量が多く、比較的高い地面の温度を少量の霧で効果的に低下させることができる。
さらに、水量制御部12は、気温検知部8により検知された気温、湿度検知部9により検知された湿度、および、地面付近温度検知部10により検知された地面付近の温度に基づいて、水の流量を制御することとしてもよい。
例えば、気温検知部8により検知された気温、および、湿度検知部9により検知された湿度に基づいて、前述したような霧の噴き出しの時間間隔の制御を行うものの、地面付近の温度が所定の閾値よりも高い場合には、水の流量を調整してより下方にある噴霧ノズル4からより多くの霧を噴き出すようにする。
これにより、より大量の霧を地面に到達させることができるので、蓄熱量が多く、比較的高い地面の温度をさらに低下させることができる。
また、気温検知部8により検知された気温と地面付近温度検知部10により検知された地面付近の気温との差から、将来の地面の保水量を予測し、予測された地面の保水量が所定の閾値よりも小さい場合に、水の流量を調整してより下方にある噴霧ノズル4からより多くの霧を噴き出すようにすることもできる。
ここで、地面の保水量の予測は、予め実験等を行って上記気温の差と将来の地面の保水量との間の関係を求め、その情報を記憶装置に記憶しておき、その情報を読み出すことにより行うことができる。
これにより、地面に到達する霧の量を地面の温度に合わせて制御することができるため、気温の上昇により人の体温が上昇している場合と、地面の温度の上昇により人の体温が上昇している場合のいずれに対しても効果的に冷却効果を発揮することができる。
また、風量制御部11は、気温検知部8により検知された気温、および、湿度検知部9により検知された湿度に基づいて、送風機5のファンの回転数を変更することにより送風機5の風量を制御することとしてもよい。
例えば、気温が30度、相対湿度が50%の場合、式(1)〜(3)から15μmの霧の粒子が約0.07秒で蒸発することがわかる。すなわち、流速10m/sの気流でこの霧を運ぶと、約0.7mの距離で完全に蒸発することになる(ただし、気流速度の減衰があるので、実際はこの数値より短くなる。)。
その後、気温が25度、相対湿度が70%に変わると、15μmの霧の粒子は約0.14秒で蒸発することになる。この場合、気温が30度、相対湿度が50%の場合と同等に、霧を約0.7mの距離で完全に蒸発させようとすると、気流の流速を約5m/sに制御することが必要となる。
そのため、風量制御部11は、気温、または、湿度が変化した場合に、式(1)〜(3)を用いて霧が完全に蒸発する距離が維持されるような気流の流速を算出し、そのような流速となるよう送風機5の風量を制御する。
これにより、たとえ気温、または、湿度が変化した場合であっても、冷却効果を維持することができる。
また、風量制御部11による風量の制御に加えて、水量制御部12が水の流量を制御することとしてもよい。
前述のように、気温が30度、相対湿度が50%の場合、流速10m/sの気流でこの霧を運ぶと、約0.7mの距離で完全に蒸発することになる。その後、気温が25度、相対湿度が70%に変わると、気流の流速を約5m/sに制御することが必要となる。
ここで、気流の流速を7m/s以下にできない場合を考えると、霧を約0.7mの距離で完全に蒸発させるためには、式(1)〜(3)から、霧の粒子径を12.5μmにする必要がある。この場合、霧は約0.1秒で完全に蒸発するので、気流の流速を7m/sであれば、霧は約0.7mの距離で完全に蒸発する。
このようなことから、気流の流側に制約がある場合、水量制御部12は、気温、または、湿度が変化した場合に、式(1)〜(3)を用いて霧が完全に蒸発する距離が維持されるような霧の粒子径を算出し、そのような粒子径となるよう水の流量を制御する。
例えば、噴霧ノズル4が2流体ノズルである場合、水量制御部12は、気流の流量に対する水の流量の比を大きくするなどして、噴霧ノズル4から噴き出される霧の粒子径を小さくすることができる。
これにより、気流の流量制御に対する制約がある場合でも、冷却効果を維持することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る冷却装置1の構成の一例を示す模式図である。図2に示す構成は、図1に示した構成と比較すると、減圧弁7cが各噴霧ノズル4に1つずつ、各噴霧ノズル4と逆止弁7dとの間に設けられる点で異なる。
ここで、噴霧ノズル4は、霧を噴き出す方向が異なるように複数設けられ、水量制御部12は、各噴霧ノズル4から異なる方向に向けての霧の噴き出しが所定の順番で行われるよう各噴霧ノズル4に供給する水の流量を制御する。
例えば、噴霧ノズル4は、円管状の本体2の半径方向に霧を噴き出すように円周方向の異なる位置に6つ、高さ方向に3段分設けられる。そして、水量制御部12は、高さ方向の位置は異なるが、円周方向の位置が同じである3つの噴霧ノズル4に対して水を供給し、霧を噴き出させる。
続いて、水量制御部12は、上記3つの噴霧ノズル4の隣にある3つの噴霧ノズル4に対して水を供給し、霧を噴き出させる。水量制御部12は、これを繰り返すことにより、各噴霧ノズル4に霧を噴き出させる。
これにより、噴き出した霧が蒸発することによって湿度が高くなった空気と、湿度の低い空気とを効率的に入れ替えることができ、人の皮膚の温度を効果的に低下させることができる。
また、複数の噴霧ノズル4は、異なる向きに霧を噴き出す複数の噴霧ノズル4からなる第1の噴霧ノズル群と、第1の噴霧ノズル群とは異なる高さに配置された異なる向きに霧を噴き出す複数の噴霧ノズル4からなる第2の噴霧ノズル群とを含み、水量制御部12は、第1の噴霧ノズル群に属する各噴霧ノズル4からの霧の噴き出しが所定の順番で断続的に行われるよう各噴霧ノズル4に供給する水の水量を制御した後、第2の噴霧ノズル群に属する各噴霧ノズル4からの霧の噴き出しが所定の順番で行われるよう各噴霧ノズル4に供給する水の水量を制御することとしてもよい。
例えば、噴霧ノズル4は、円管状の本体2の半径方向に霧を噴き出すように円周方向の異なる位置に6つ、高さ方向に3段分設けられる。そして、水量制御部12は、高さ方向の位置が同じ6つの噴霧ノズル4に時計回り、または、反時計回りに水を供給し、霧を噴き出させる。
続いて、水量制御部12は、上記6つの噴霧ノズル4の上段にある6つの噴霧ノズル4に対しても同様に水を供給し、霧を噴き出させる。水量制御部12は、これを繰り返すことにより、各噴霧ノズル4に霧を噴き出させる。
なお、ここでは、噴霧ノズル4は、円周方向の異なる位置に6つ、高さ方向に3段分設けられることとしたが、各噴霧ノズル4を螺旋状に配置し、水量制御部12は、螺旋の端に位置する噴霧ノズル4から順に水を供給し、霧を噴き出させることとしてもよい。
これにより、霧を伴い、本体2から離れる方向に流れる気流の経路と、周囲から本体2に近づく気流の経路とを分けることができるので、本体2の近傍に常に湿度の低い外気を供給することができ、霧の蒸発を促進させて、人の皮膚の温度を効果的に低下させることができる。
さらに、水量制御部12は、気温検知部8により検知された気温、および、湿度検知部9により検知された湿度に基づいて、各噴霧ノズル4から霧を噴き出す時間間隔を制御することとしてもよい。
例えば、水量制御部12は、前述した式(1)〜(3)から完全蒸発時間tを算出し、完全蒸発時間t以上の時間間隔で霧の噴き出しを行う。
これにより、人の皮膚に付着した霧が完全に蒸発するので、少量の霧でも人の皮膚の温度を効果的に低下させることができる。
(実施の形態3)
図3に、本発明の実施の形態3に係る冷却装置1の構成の一例を示す模式図を示す。図3に示す構成は、図1に示した構成と比較すると、水供給管7aにより供給される水の流れを妨げる流路抵抗13と、水供給管7aにより供給された水を上段の噴霧ノズル4、および、流路抵抗13に分配する上段のヘッダ14と、流路抵抗13に分配された水を中段の噴霧ノズル4、および、下段のヘッダ14に供給する中段のヘッダ14と、中段のヘッダ14から水の分配を受け、その水を下段の噴霧ノズル4に供給する下段のヘッダ14と、上段のヘッダ14の圧力を検知する圧力検知部15とを備える点で異なる。
ここで、流路抵抗13は、オリフィスなど、水の流れに対して抵抗となる部材である。流路抵抗13を設けることにより、上段のヘッダ14に水が供給されると、中段のヘッダ14より先に上段のヘッダ14を水で満杯にすることができる。
これにより、中段のヘッダ14には、上段のヘッダ14よりも水頭差分だけ大きな水圧がかかることになる。そのため、異なる高さに配置された噴霧ノズル4の水圧を個別に制御するなどの複雑な制御を行うことなく、霧の噴出量を容易に制御することができ、冷却装置1の冷却範囲を効果的に調整することができる。
また、冷却装置1の起動、停止が頻繁に行われる場合であっても、異なる高さに配置された各噴霧ノズル4の水圧を噴霧ノズル4が安定して動作する範囲内に容易に設定することができるようになるため、噴霧むらを防止することができる。
また、水量制御部12は、減圧弁7cを制御して、圧力検知部15により検知された上段のヘッダ14の圧力が所定の閾値以上となるよう水の流量を制御することとしてもよい。
これにより、上段、および、中段の噴霧ノズル4に十分な水圧を安定して加えることができるので、噴霧むらを防止することができるとともに、異なる高さに配置された噴霧ノズル4の水圧を個別に制御するなどの複雑な制御を行うことなく、霧の噴出量を容易に制御することができ、冷却装置1の冷却範囲を効果的に調整することができる。
(実施の形態4)
図4に実施の形態4に係る冷却装置1の構成の一例を示す。図4に示す構成は、図1に示した構成と比較すると、噴霧ノズル4が通気孔3の外部に配置される点、地面付近温度検知部10が、送風機5の地表付近に配置された吸い込み口16付近の温度を検知する点、湿度検知部9が本体から横方向に所定の距離離れた位置における湿度を検知する点で異なる。ここで、吸い込み口16は、地面付近の空気を吸い込み、吸い込まれた空気は通気孔3から吹き出す気流を生成するために用いられる。
検知された地面付近の温度は、実施の形態1で説明したように、噴霧ノズル4から噴き出す霧の量を調整する目的などに用いられる。このような場合、地面付近の温度を正確に検知するため、噴霧ノズル4から噴き出される霧の影響を排除することが望ましい。
そのため、水量制御部12が噴霧ノズル4への水の供給を停止し、風量制御部11が通気孔3から気流が吹き出すように送風機1を制御した上で、地面付近温度検知部10が吸い込み口16付近の温度を検知する。これにより、霧の影響を排除して地面付近の温度を正確に検知できる。
さらに、通気孔3は、前記地面付近温度検知部が前記吸い込み口付近の温度を検知する際に、地面に向けて気流を吹き出すようにしてもよい。これにより、気流を地面付近に集中させることができ、その地面付近の気流の温度を検知することにより、地面付近の温度をさらに正確に検知できる。
図4では、通気孔3が形成されている本体2の部分が斜め下方向に突出し、斜め下方向に開口するように設けられているが、本体2内に斜め下方向に向く管状部材を設けて本体2に形成された通気孔3から斜め下方向に気流を吹き出すようにしてもよいし、その他の方法で通気孔3から斜め下方向に気流を吹き出すようにしてもよい。
また、風量制御部11は、湿度検知部9により検知された湿度に基づいて、図4における上段、および、下段の通気孔3のうち上段の通気孔3から吹き出す気流の流量を制御することしてもよい。ここで、湿度検知部9は、例えば、冷却したい領域の境界部分に配置される。
具体的には、風量制御部11は、湿度検知部9が検知した湿度が低すぎる場合、上段の通気孔3から吹き出す気流の流量を大きくし、湿度検知部9が湿度を検知する位置まで噴霧ノズル4から噴き出される霧が届くようにする。
また、風量制御部11は、湿度検知部9が検知した湿度が高すぎる場合、上段の通気孔3から吹き出す気流の流量を小さくし、湿度検知部9が湿度を検知する位置まで噴霧ノズル4から噴き出される霧が届きにくいようにする。
これにより、図4に示されるような冷却効果を発揮するドーム状の冷却領域を維持することができ、自然風などの影響によりドーム状の冷却領域の形状が崩れることを抑制できる。
なお、図4では、湿度検知部9が1つだけ示されているが、湿度検知部9は、本体2の周囲に複数配置されてもよい。これにより、ドーム状の冷却領域をより確実に維持することができる。
ただし、自然風が非常に強い場合は、風量制御部11が気流の流量を大きくしたとしても、ドーム状の領域を維持できなくなる。そのため、気流の流量が所定の閾値を超えた場合は、風量制御部11、湿度に基づく気流の流量の制御を中止する。
また、風量制御部11による気流の流量の制御に加えて、水量制御部12が、湿度検知部9により検知された湿度に基づいて、噴霧ノズル4から霧として噴き出される水の流量を制御することとしてもよい。
具体的には、風量制御部11による気流の流量の制御によっても湿度検知部9により検知された湿度が高くならない場合、水量制御部12は、噴霧ノズル4から霧として噴き出される水の流量を増加させる。
また、風量制御部11による気流の流量の制御によっても湿度検知部9により検知された湿度が低くならない場合、水量制御部12は、噴霧ノズル4から霧として噴き出される水の流量を減少させる。
これにより、図4に示されるような冷却効果を発揮するドーム状の冷却領域をより強固に維持することができ、自然風などの影響によりドーム状の冷却領域の形状が崩れることをさらに抑制できる。
なお、上記実施の形態1〜4では、噴霧ノズル4が霧のみを噴き出す1流体ノズルである場合について説明したが、噴霧ノズル4は気体と混合して霧を噴き出す2流体ノズルであってもよい。
また、上記実施の形態1〜3では、噴霧ノズル4が通気孔3の内部に配置される場合について説明したが、噴霧ノズル4は通気孔3の外部に配置されることとしてもよい。
さらに、上記実施の形態1〜4では、複数の通気孔3に1つの径路で気流を送ることとしたが、各通気孔3に独立に気流を送る複数の配管を冷却装置1に設けることとしてもよい。
また、上記実施の形態1および2では、1つの径路を分岐させて各噴霧ノズル4に水を供給することとしたが、各噴霧ノズル4に独立に水を供給する複数の配管を冷却装置1に設けることとしてもよい。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、霧を屋外空間に噴き出して屋外空間を冷却する冷却装置に用いるのに好適である。
1 冷却装置
2 本体
3 通気孔
4 噴霧ノズル
5 送風機
6 送風管
7 水回路
7a 送水管
7b 水抜き弁
7c 減圧弁
7d 逆止弁
7e フィルタ
8 気温検知部
9 湿度検知部
10 地面付近温度検知部
11 風量制御部
12 水量制御部
13 流路抵抗
14 ヘッダ
15 圧力検知部
16 吸い込み口

Claims (7)

  1. 霧を噴き出す少なくとも1つの噴霧ノズルと、
    前記噴霧ノズルにより噴き出された霧に向けて気流を吹き出す通気孔を有する本体と、
    前記噴霧ノズルに供給され、該噴霧ノズルから霧として噴き出される水の流量を制御する水量制御部と、
    気温を検知する気温検知部と、
    湿度を検知する湿度検知部と、
    前記気温を検知した位置よりもより地面に近い位置での地面付近の気温を検知する地面付近温度検知部と、
    を備え、
    前記水量制御部は、前記気温検知部により検知された気温、前記湿度検知部により検知された湿度、および、前記地面付近温度検知部により検知された温度に基づいて、前記噴霧ノズルからの霧の噴き出しが断続的に行われるよう前記水の流量を制御ることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記噴霧ノズルは、異なる位置に複数設けられ、前記水量制御部は、前記水の流量を制御して、各噴霧ノズルに霧の噴き出しを断続的に、かつ、一斉に実行させることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記噴霧ノズルから霧として噴き出される水を該噴霧ノズルに供給する水供給管をさらに備え、
    前記噴霧ノズルは異なる高さに複数設けられ、
    前記水供給管は、前記噴霧ノズルに下方から水を供給する請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 前記水量制御部は、前記噴霧ノズルから霧を噴き出す時間間隔を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却装置。
  5. 霧を噴き出す複数の噴霧ノズルと、
    前記噴霧ノズルにより噴き出された霧に向けて気流を吹き出す通気孔を有する本体と、
    前記噴霧ノズルに供給され、該噴霧ノズルから霧として噴き出される水の流量を制御する水量制御部と、を備え、
    前記複数の噴霧ノズルは、異なる向きに霧を噴き出す第1の噴霧ノズル群と、該第1の噴霧ノズル群とは異なる高さに配置された異なる向きに霧を噴き出す第2の噴霧ノズル群とを含み
    前記水量制御部は、前記第1の噴霧ノズル群に属する各噴霧ノズルからの霧の噴き出しが所定の順番で断続的に行われるよう各噴霧ノズルに供給する水の水量を制御した後、前記第2の噴霧ノズル群に属する各噴霧ノズルからの霧の噴き出しが所定の順番で断続的に行われるよう各噴霧ノズルに供給する水の流量を制御することを特徴とする冷却装置。
  6. 気温を検知する気温検知部と、湿度を検知する湿度検知部とをさらに備え、前記水量制御部は、前記気温検知部により検知された気温、および、前記湿度検知部により検知された湿度に基づいて、前記各噴霧ノズルから霧を噴き出す時間間隔を制御する請求項に記載の冷却装置。
  7. 面付近の空気を吸い込んで前記通気孔から吹き出す気流を生成する送風機と、
    前記送風機が生成する気流の風量を制御する風量制御部と、
    さらに備え、
    前記地面付近温度検知部は、前記空気を吸い込む送風機の吸い込み口付近の温度を検知し、
    前記地面付近温度検知部が前記吸い込み口付近の温度を検知する際に、前記水量制御部は、前記噴霧ノズルへの水の供給を停止し、前記風量制御部は、前記通気孔から気流が吹き出すように前記送風機を制御する請求項1に記載の冷却装置。
JP2016045894A 2016-03-09 2016-03-09 冷却装置 Active JP6643662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016045894A JP6643662B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016045894A JP6643662B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017161154A JP2017161154A (ja) 2017-09-14
JP6643662B2 true JP6643662B2 (ja) 2020-02-12

Family

ID=59857041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016045894A Active JP6643662B2 (ja) 2016-03-09 2016-03-09 冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6643662B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6990827B2 (ja) * 2017-11-07 2022-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷却装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1047807A (ja) * 1996-08-05 1998-02-20 Kamakura Seisakusho:Kk 気化放熱冷風装置
ITRE20060126A1 (it) * 2006-10-26 2008-04-27 Annovi Reverberi Spa Apparato trasportabile per rinfrescare ambienti in esterno
CN101206063B (zh) * 2006-12-19 2011-11-23 三机工业株式会社 制冷装置
JP5368905B2 (ja) * 2009-07-30 2013-12-18 ダイダン株式会社 スポット空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017161154A (ja) 2017-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6467729B2 (ja) 浮体式加湿器
US20160150925A1 (en) Dust removing device and method for removing dust
CN107735184A (zh) 超微粒喷雾装置
JP6643662B2 (ja) 冷却装置
JP2008104484A (ja) サウナ装置
JP6260657B2 (ja) 空気調和機
US20190154273A1 (en) Gas separator
JP2017534041A (ja) 空気加湿のための水滴を生成する装置およびこの種の装置を有する加湿システム
JP2024003194A (ja) 造雪装置及び環境形成装置
JP2017094298A (ja) 冷却装置
JP2006177577A (ja) 降温用噴霧システム
JP4821586B2 (ja) 被塗布物の乾燥炉
JP2015081710A (ja) 流体搬送装置
CN108139153A (zh) 干燥装置以及干燥方法
JP4805110B2 (ja) 高膨張泡消火設備及びその発泡方法
JP2011033221A (ja) スポット空調システム
CN104548301B (zh) 用于呼吸辅助设备的防水倒灌的方法和装置
JP2010281565A (ja) 降温用噴霧システム
JP6208113B2 (ja) 空調装置
JP2017161209A (ja) 冷却装置
JP4944674B2 (ja) 降温用噴霧システム
JP7065296B2 (ja) 冷却装置
JP6283016B2 (ja) 水性塗料用塗装ブース
JP6135619B2 (ja) 流体搬送装置
JP2010051512A (ja) サウナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181016

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190919

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6643662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150