JP6643504B2 - 処置具 - Google Patents

処置具 Download PDF

Info

Publication number
JP6643504B2
JP6643504B2 JP2018555330A JP2018555330A JP6643504B2 JP 6643504 B2 JP6643504 B2 JP 6643504B2 JP 2018555330 A JP2018555330 A JP 2018555330A JP 2018555330 A JP2018555330 A JP 2018555330A JP 6643504 B2 JP6643504 B2 JP 6643504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
respect
longitudinal axis
treatment tool
distal end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018555330A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018104995A1 (ja
Inventor
礼佑 長田
礼佑 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Publication of JPWO2018104995A1 publication Critical patent/JPWO2018104995A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6643504B2 publication Critical patent/JP6643504B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/04Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating
    • A61B18/12Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating by passing a current through the tissue to be heated, e.g. high-frequency current

Description

本発明は、保持可能なハウジングが設けられ、ハウジングのグリップに対してハンドルが移動可能な処置具に関する。
US2015/0282874A1には、保持可能なハウジングを備える処置具が開示されている。この処置具では、シャフトが、先端側からハウジングに取付けられ、ハウジングは、シャフトの長手軸に沿って延設されるハウジング本体と、ハウジングから長手軸に交差する方向へ延設されるグリップとを備える。また、ハウジングには、ハンドルが取付けられ、ハンドルは、グリップに対して先端側に位置する。ハンドルをグリップに対して先端側又は基端側に移動させることにより、ハンドルがグリップに対して開く又は閉じる。これにより、例えば、シャフトの先端部に設けられるエンドエフェクタにおいて、一対の把持片の間が開く又は閉じ、把持片の間で処置対象を把持可能となる。
US2015/0282874A1のような処置具で処置を行う場合、右手又は左手の掌をグリップに基端側から当接させる。そして、ハウジングの幅方向について掌と親指との間でグリップを挟み、ハウジングを保持する。また、ハンドルに、人差指、中指、薬指及び小指の少なくとも1つの指が、引掛けられる。そして、引掛けられた指からの操作力に対応して、グリップに対して基端側又は先端側にハンドルが移動し、ハンドルがグリップに対して開く又は閉じる。この際、ハウジングが安定して保持されることが、求められる。
本発明は、ハウジングのグリップに対してハンドルが先端側に位置し、ハウジングが安定して保持される処置具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のある態様の処置部は、基端及び先端を有し、前記基端から前記先端まで長手軸に沿って延設されるシャフトと、前記シャフトが取付けられるハウジングであって、前記長手軸に沿って延設されるハウジング本体と、前記ハウジング本体から前記長手軸に交差する方向へ延設されるグリップと、を備え、第1の外表面と、前記第1の外表面とは反対側を向く第2の外表面と、を有するハウジングと、前記グリップに対して先端側に設けられ、前記第1の外表面と前記第2の外表面との間の仮想平面である運動面に沿って前記グリップに対して基端側又は前記先端側に移動するハンドルと、前記第1の外表面において前記運動面に対して交差する方向に隆起し、前記グリップに対して前記先端側で、かつ、前記長手軸と前記ハンドルとの間に位置する隆起部であって、前記ハウジング本体の基端までの距離に比べて前記ハウジング本体の先端までの距離が小さく、前記長手軸までの距離に比べて前記ハンドルまでの距離が小さい隆起部と、前記第1の外表面において前記隆起部に対して前記基端側で、かつ、前記グリップに対して前記先端側に設けられ、処置具を作動させる操作が入力される第1の側部ボタンであって、前記長手軸までの距離に比べて前記ハンドルまでの距離が小さい第1の側部ボタンと、を備え、前記隆起部は、前記ハンドルに近づく側へ延設されるにつれて前記運動面に交差する前記方向について外側に延設される状態に、前記運動面に対して傾斜する第1の傾斜面を備え、前記第1の側部ボタンは、前記ハンドルに近づく側へ延設されるにつれて前記運動面に交差する前記方向について外側に延設される状態に、前記運動面に対して傾斜する第2の傾斜面を備え、前記第1の傾斜面の前記運動面に対する傾斜角度である第1の鋭角は、前記第2の傾斜面の前記運動面に対する傾斜角度である第2の鋭角に比べて、大きい
本発明の別のある態様の処置具は、基端及び先端を有し、前記基端から前記先端まで長手軸に沿って延設されるシャフトと、前記シャフトが取付けられるハウジングであって、前記長手軸に沿って延設されるハウジング本体と、前記ハウジング本体から前記長手軸に交差する方向へ延設されるグリップと、を備え、第1の外表面と、前記第1の外表面とは反対側を向く第2の外表面と、を有するハウジングと、前記グリップに対して先端側に設けられ、前記第1の外表面と前記第2の外表面との間の仮想平面である運動面に沿って前記グリップに対して基端側又は前記先端側に移動するハンドルと、前記第1の外表面において前記運動面に対して交差する方向に隆起し、前記グリップに対して前記先端側で、かつ、前記長手軸と前記ハンドルとの間に位置する隆起部であって、前記ハウジング本体の基端までの距離に比べて前記ハウジング本体の先端までの距離が小さく、前記長手軸までの距離に比べて前記ハンドルまでの距離が小さい隆起部と、前記第1の外表面において前記隆起部に対して前記基端側で、かつ、前記グリップに対して前記先端側に設けられ、処置具を作動させる操作が入力される第1の側部ボタンであって、前記長手軸までの距離に比べて前記ハンドルまでの距離が小さい第1の側部ボタンと、を備え、前記隆起部において前記運動面からの前記運動面に交差する前記方向についての距離が最大となる第1の位置は、前記第1の側部ボタンにおいて前記運動面からの前記運動面に交差する前記方向についての距離が最大になる第2の位置に対して、前記長手軸に近い側に位置する
図1は、第1の実施形態に係る処置具を、ハウジングの幅方向の一方側から視た概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る処置具を、長手軸に対してグリップが位置する側とは反対側から視た概略図である。 図3は、第1の実施形態に係るハウジング及びその近傍の構成を、ハウジングの幅方向について図1とは反対側から見た状態で示す概略図である。 図4は、第1の実施形態に係るハウジング及びその近傍の構成を、先端側から視た状態で示す概略図である。 図5は、第1の実施形態に係るハウジング及びその近傍の構成を、基端側から視た状態で示す概略図である。 図6は、第1の実施形態に係るハウジングを一方の手で保持した状態を示す概略図である。 図7は、第1の実施形態に係るハウジングを保持した手によって、屈曲ダイヤルでの操作が行われている状態を示す概略図である。 図8は、第1の変形例に係るハウジングを、ハウジングの幅方向の一方側から視た概略図である。 図9は、第2の変形例に係るハウジングを、ハウジングの幅方向の一方側から視た概略図である。 図10は、第3の変形例に係る処置具を、ハウジングの幅方向の一方側から視た概略図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図7を参照して説明する。図1及び図2は、本実施形態の処置具1を示す図である。図1に示すように、処置具1は、シャフト(シース)2を備え、シャフト2は、中心軸として長手軸Cを有する。ここで、長手軸Cに沿う方向の一方側を先端側(矢印C1側)とし、先端側とは反対側を基端側(矢印C2側)とする。シャフト2は、基端及び先端を有し、基端から先端まで長手軸Cに沿って延設される。
処置具1は、保持可能なハウジング3を備える。シャフト2は、ハウジング3に先端側から取付けられる。また、シャフト2の先端部には、エンドエフェクタ5が設けられる。シャフト2では、ハウジング3に向かう側が基端側となり、エンドエフェクタ5に向かう側が先端側となる。シャフト2は、長手軸Cの軸回りにハウジング3に対して回転可能である。
エンドエフェクタ5は、シャフト2と一緒に長手軸Cの軸回りにハウジング3に対して回転可能である。エンドエフェクタ5が長手軸Cの軸回りに回転することにより、エンドエフェクタ5の長手軸Cの軸回りの角度位置が変化する。また、本実施形態では、エンドエフェクタ5は、シャフト2(長手軸C)に対して屈曲可能である。エンドエフェクタ5の屈曲方向(矢印B1及び矢印B2で示す方向)は、長手軸Cに対して交差する(略垂直である)。エンドエフェクタ5は、中継部材11、第1の把持片12及び第2の把持片13を備える。中継部材11は、シャフト2の先端にシャフト2に対して屈曲可能に取付けられる。このため、シャフト2と中継部材11との間には、屈曲関節15が形成される。また、エンドエフェクタ5では、一対の把持片12,13の間が開閉可能である。把持片12,13の開閉方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)は、長手軸Cに対して交差し(略垂直で)、かつ、エンドエフェクタ5の屈曲方向に対して交差する(略垂直である)。
ここで、ある実施例では、把持片12,13は、一方が中継部材11と一体又は中継部材11に固定され、他方が中継部材11に回動可能に取付けられる。また、別のある実施例では、把持片12,13の両方が中継部材11に回動可能に取付けられる。さらに、別のある実施例では、中継部材11の内部から先端側に向かってロッド部材(図示しない)が延設され、ロッド部材において中継部材11から先端側への突出部分によって、把持片12,13の一方が形成される。そして、把持片12,13の他方が、中継部材11に回動可能に取付けられる。
ハウジング3は、シャフト2の長手軸Cに沿って延設されるハウジング本体21を備える。ハウジング本体21は、基端E1及び先端E2を有する。ハウジング本体21は、中心軸が長手軸Cと同軸又は略同軸になる状態で、基端E1から先端E2まで延設される。また、ハウジング3は、ハウジング本体21から長手軸に交差する方向へ延設されるグリップ(固定ハンドル)22を備える。本実施形態では、グリップ22は、ハウジング本体21と一体に形成される。ハウジング3には、ケーブル23の一端が接続される。本実施形態では、例えば、グリップ22においてハウジング本体21(長手軸C)から遠位側の端部に、ケーブル23の一端が接続される。ケーブル23の他端は、エネルギー制御装置(図示しない)に接続される。
また、本実施形態では、ハウジング本体21の先端側に、回転操作部材である回転ノブ25が取付けられる。シャフト2は、回転ノブ25の内部及びハウジング本体21の内部に先端側から挿入され、ハウジング3に先端側から取付けられる。回転ノブ25は、シャフト2に対して固定され、シャフト2及びエンドエフェクタ5と一緒に、ハウジング3に対して長手軸Cの軸回りに回転可能である。回転操作部材である回転ノブ25には、シャフト2及びエンドエフェクタ5を長手軸Cの軸回りに回転動作させる操作が入力される。すなわち、回転ノブ25を長手軸Cの軸回りに回転させる操作力が印加されると、シャフト2及びエンドエフェクタ5がハウジング3に対して長手軸Cの軸回りに回転動作する。
図3乃至図5は、ハウジング3及びハウジング3の近傍の構成を示す図である。ここで、長手軸Cに交差し(略垂直で)、かつ、グリップ22の延設方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)に交差する(略垂直な)方向を、ハウジング3の幅方向(矢印W1及び矢印W2で示す方向)とする。図1は、幅方向の一方側からハウジング3を視た状態を示し、図3は、図1とは反対側からハウジング3を視た状態を示す。また、図2は、長手軸Cに対してグリップ22が位置する側とは反対側からハウジング3を視た状態を示す。さらに、図4は、先端側からハウジング3を視た状態を示し、図5は、基端側からハウジング3を視た状態を示す。
図1乃至図5に示すように、ハウジング3は、幅方向の一方側(矢印W1側)を向く第1の外表面(第1の側部外表面)31Aと、第1の外表面31Aとは反対側を向く第2の外表面(第2の側部外表面)31Bと、を有する。また、ハウジング3は、外表面31A,31Bの間に延設される先端外表面33、基端外表面35及び中継外表面36を有する。先端外表面33は、先端側を向き、ハウジング本体21の先端E2を形成する。また、基端外表面35は、基端側を向き、ハウジング本体21の基端E1を形成する。また、中継外表面36は、長手軸Cに対してグリップ22が位置する側とは反対側を向き、ハウジング本体21においてグリップ22が位置する側とは反対側の端を形成する。
ハウジング3には、ハンドル(可動ハンドル)27が回動可能に取付けられる。ここで、幅方向について第1の外表面31Aと第2の外表面31Bとの間の仮想平面である運動面Tを規定する。運動面Tは、幅方向に対して略垂直な面であり、例えば、ハウジング3の幅方向についての中央面である。このため、運動面Tに対して交差する(略垂直な)方向が、ハウジング3の幅方向と一致する。ハンドル27がハウジング3に対して回動することにより、運動面Tに沿ってグリップ22に対して基端側又は先端側に移動する。すなわち、ハンドル27は、グリップ22に対して開閉可能である。ハンドル27は、ハンドル27をグリップ22に対して開く又は閉じる操作力が印加される力印加部28を備える。ハンドル27の力印加部28は、グリップ22に対して先端側に設けられる。このため、ハンドル27が先端側に移動することにより、ハンドル27がグリップ22に対して開動作し、ハンドル27が基端側に移動することにより、ハンドル27がグリップ22に対して閉動作する。また、ハンドル27の力印加部28は、長手軸Cに対してグリップ22が位置する側に、位置する。ハンドル27が前述のような構成であるため、本実施形態では、処置具1は、いわゆるピストル型の処置具となる。
力印加部28で操作力が印加され、ハンドル27がグリップ22に対して運動面Tに沿って移動することにより、シャフト2の内部に延設される可動部材(図示しない)が、シャフト2及びハウジング3に対して長手軸Cに沿って移動する。これにより、把持片12,13の少なくとも一方が中継部材11に対して回動し、把持片12,13の間が開く又は閉じる。したがって、エンドエフェクタ5では、生体組織等の処置対象を把持片12,13の間で把持可能となる。
ハウジング3には、屈曲操作部材として屈曲ダイヤル(屈曲操作部材)38が取付けられる。屈曲ダイヤル38では、エンドエフェクタ5をシャフト2に対して屈曲動作させる操作が入力される。例えば屈曲ダイヤル38を回動させる等、屈曲ダイヤル(屈曲操作部材)38で操作が入力されることにより、シャフト2の内部に延設される屈曲ワイヤ(図示しない)が、シャフト2及びハウジング3に対して長手軸Cに沿って移動する。これにより、エンドエフェクタ5が屈曲関節15でシャフト2に対して屈曲する。本実施形態では、基端外表面35の一部であるハウジング本体21の基端面に、屈曲ダイヤル38が取付けられる。そして、屈曲ダイヤル38の回転軸は、長手軸Cに対して交差する(略垂直である)。屈曲ダイヤル38は、長手軸Cが通過する位置に設けられることが好ましい。なお、屈曲ダイヤル38は、シャフト2、エンドエフェクタ5及び回転ノブ25と一緒にハウジング3に対して長手軸Cの軸回りに回転可能であってもよく、シャフト2、エンドエフェクタ5及び回転ノブ25と一緒に長手軸Cの軸回りに回転しなくてもよい。また、屈曲操作部材は、屈曲ダイヤル38である必要はなく、代わりにレバー等が屈曲操作部材として設けられてもよい。
ハウジング3では、第1の外表面31Aに、第1の側部ボタン(操作部材)41Aが取付けられ、第2の外表面31Bに、第2の側部ボタン(操作部材)41Bが取付けられる。また、先端外表面33に、正面ボタン(操作部材)43が取付けられる。側部ボタン41A,41B及び正面ボタン43は、ハウジング本体21の長手軸Cとハンドル27の力印加部28との間に設けられる。また、側部ボタン41A,41B及び正面ボタン43は、グリップ22に対して先端側に位置する。正面ボタン43が設置される先端外表面33は、側部ボタン41A,41Bに対して先端側に設けられる。また、屈曲操作部材である屈曲ダイヤル38は、側部ボタン41A,41Bに対して基端側に位置する。側部ボタン41A,41Bのそれぞれから長手軸Cまでの距離L1に比べ、側部ボタン41A,41Bのそれぞれからハンドル27の力印加部28までの距離L2は、小さい。このため、側部ボタン41A,41Bは、ハウジング本体21の長手軸Cとハンドル27の力印加部28との間において、力印加部28に近い側の部位に位置する。また、側部ボタン41A,41Bのそれぞれからハウジング本体21の基端E1までの距離L3に比べ、側部ボタン41A,41Bのそれぞれからハウジング本体21の先端E2までの距離L4は、小さいことが好ましい。すなわち、側部ボタン41A,41Bは、ハウジング本体21の基端E1とハウジング本体21の先端E2との間において、先端E2に近い側の部位に位置することが好ましい。
側部ボタン41A,41Bのそれぞれでは、処置具1を第1の作動モードで作動させる操作が入力される。すなわち、第1の側部ボタン41A又は第2の側部ボタン41Bでの操作に基づいて、処置具1が第1の作動モードで作動される。また、正面ボタン43では、処置具1を第1の作動モードとは異なる第2の作動モードで作動させる操作が入力される。すなわち、正面ボタン43での操作に基づいて、処置具1が第2の作動モードで作動される。第1の作動モード及び第2の作動モードのそれぞれでは、例えば、周知の処置具と同様にして、前述のエネルギー制御装置(図示しない)から処置具1に電気エネルギーが供給され、エンドエフェクタ5での処置対象の処置に用いられる処置エネルギーが生成される。そして、把持片12,13の間で把持される処置対象へ、高周波電流、超音波振動及びヒータ熱のいずれかが処置エネルギーとして付与される。ある実施例では、第1の作動モード及び第2の作動モードのいずれかにおいて、エネルギー制御装置から電動モータ(図示しない)に電気エネルギーが供給され、電動モータが駆動される。これにより、把持片12,13の間で把持される処置対象にステープルが穿刺される。
また、ハウジング3では、第1の外表面31Aに、隆起部(第1の隆起部)45Aが設けられ、第2の外表面31Bに、隆起部(第2の隆起部)45Bが設けられる。隆起部45A,45Bのそれぞれは、幅方向について外側(運動面Tから離れる側)に向かって突出する。また、隆起部45A,45Bは、ハウジング3と一体に形成される。隆起部45A,45Bは、グリップ22に対して先端側に設けられ、長手軸Cとハンドル27の力印加部28との間に位置する。なお、隆起部45A,45Bに対して長手軸Cに近づく側に隣接する部位には、くびれが形成される。すなわち、第1の外表面31A及び第2の外表面31Bのそれぞれは、くびれ部位を備え、くびれ部位は、後述する親指、人差指等の載置に適した形状に形成される。
側部ボタン41A,41Bのそれぞれは、隆起部45A,45Bに対して基端側に位置する。本実施形態では、第1の側部ボタン41Aは、隆起部45Aの基端側に隣設され、第2の側部ボタン41Bは、隆起部45Bの基端側に隣設される。前述のような構成であるため、屈曲操作部材である屈曲ダイヤル38は、隆起部45A,45Bに対して基端側に位置する。
隆起部45A,45Bのそれぞれからハウジング本体21の長手軸Cまでの距離D1に比べ、隆起部45A,45Bのそれぞれからハンドル27の力印加部28までの距離D2は、小さい。このため、隆起部45A,45Bは、長手軸Cとハンドル27の力印加部28との間において、力印加部28に近い側の部位に位置する。また、隆起部45A,45Bのそれぞれからハウジング本体21の基端E1までの距離D3に比べ、隆起部45A,45Bのそれぞれからハウジング本体21の先端E2までの距離D4は、小さい。すなわち、隆起部45A,45Bは、ハウジング本体21の基端E1とハウジング本体21の先端E2との間において、先端E2に近い側の部位に位置する。
また、先端外表面33に設けられる正面ボタン43は、隆起部45A,45Bに対して長手軸Cに近い側に設けられる。また、本実施形態では、先端外表面33に、先端側に隆起する先端隆起部46が、設けられる。先端隆起部46は、ハウジング3と一体に形成される。本実施形態では、隆起部45A,45Bの間に、先端隆起部46が連続する。このため、隆起部45Aから先端隆起部46を通って隆起部45Bまで連続する隆起形状が、ハウジング3の外表面に形成される。また、先端隆起部46は、正面ボタン43に隣設される状態で、正面ボタン43と力印加部28との間に形成される。なお、ある実施例では、先端隆起部46が設けられず、隆起部45A,45Bの間において、隆起形状が不連続であってもよい。
また、本実施形態では、側部ボタン41A,41Bのそれぞれも、ハウジング3の幅方向について外側(運動面Tから離れる側)に向かって突出する。隆起部45Aでは、突出端(第1の位置)PAにおいて、運動面(ハウジング3の幅方向についての中央面)Tからの距離が最大となり、隆起部45Bでは、突出端(第1の位置)PBにおいて、運動面Tからの距離が最大となる。また、第1の側部ボタン41Aでは、突出端(第2の位置)QAにおいて、運動面(ハウジング3の幅方向についての中央面)Tからの距離が最大となり、第2の側部ボタン41Bでは、突出端(第2の位置)QBにおいて、運動面Tからの距離が最大となる。そして、隆起部45Aの突出端(第1の位置)PAは、第1の側部ボタン41Aの突出端(第2の位置)QAに対して長手軸Cに近い側に位置し、隆起部45Bの突出端(第1の位置)PBは、第2の側部ボタン41Bの突出端(第2の位置)QBに対して長手軸Cに近い側に位置する。すなわち、隆起部45Aの突出端(第1の位置)PAに対し、第1の側部ボタン41Aの突出端(第2の位置)QAは、力印加部28に近い側に位置し、隆起部45Bの突出端(第1の位置)PBに対し、第2の側部ボタン41Bの突出端(第2の位置)QBは、力印加部28に近い側に位置する。なお、隆起部(45A;45B)の突出端(PA;PB)及び側部ボタン(41A;41B)の突出端(QA;QB)は、運動面Tからの距離が同一であってもよく、運動面Tからの距離が互いに対して異なってもよい。隆起部45Aの突出端PAまでの運動面Tからの距離が側部ボタン41Aの突出端QAまでの運動面Tからの距離よりも大きい場合、側部ボタン41Aの誤操作が防止され易くなる。
隆起部45Aには、突出端PAから長手軸Cに近づく側へ向かって延設される傾斜面(第1の傾斜面)51Aが設けられ、隆起部45Bには、突出端PBから長手軸Cに近づく側へ向かって延設される傾斜面(第1の傾斜面)51Bが設けられる。傾斜面51A,51Bのそれぞれは、運動面(ハウジング3の幅方向についての中央面)Tに対して傾斜する。そして、傾斜面51A,51Bのそれぞれは、ハンドル27の力印加部28に近づく側へ延設されるにつれて幅方向について外側へ延設される状態に、傾斜する。
また、第1の側部ボタン41Aには、突出端QAから長手軸Cに近づく側へ向かって延設される傾斜面(第2の傾斜面)53Aが設けられ、第2の側部ボタン41Bには、突出端QBから長手軸Cに近づく側へ向かって延設される傾斜面(第2の傾斜面)53Bが設けられる。傾斜面53A,53Bのそれぞれは、運動面(ハウジング3の幅方向についての中央面)Tに対して傾斜する。そして、傾斜面53A,53Bのそれぞれは、ハンドル27の力印加部28に近づく側へ延設されるにつれて幅方向について外側へ延設される状態に、傾斜する。
傾斜面(第1の傾斜面)51Aは、運動面Tに対する傾斜角度として鋭角(第1の鋭角)α1を有し、傾斜面(第1の傾斜面)51Bは、運動面Tに対する傾斜角度として鋭角(第1の鋭角)α2を有する。また、傾斜面(第2の傾斜面)53Aは、運動面Tに対する傾斜角度として鋭角(第2の鋭角)β1を有し、傾斜面(第2の傾斜面)53Bは、運動面Tに対する傾斜角度として鋭角(第2の鋭角)β2を有する。傾斜面51Aの鋭角α1は、傾斜面53Aの鋭角β1に比べて大きく、傾斜面51Bの鋭角α2は、傾斜面53Bの鋭角β2に比べて大きい。
また、本実施形態では、第1の側部ボタン41Aにおいて傾斜面(第2の傾斜面)53Aがハンドル27の力印加部28へ向かう側に押圧されることにより、処置具1を第1の作動モードで作動させる操作が入力される。そして、第2の側部ボタン41Bにおいて傾斜面(第2の傾斜面)53Bがハンドル27の力印加部28へ向かう側に押圧されることにより、処置具1を第1の作動モードで作動させる操作が入力される。
ただし、側部ボタン41A,41Bのそれぞれでの操作における押圧方向は、これに限定されるものではない。例えば、ある実施例では、側部ボタン(41A;41B)が幅方向について内側に押圧されることにより、処置具1を第1の作動モードで作動させる操作が入力される。また、第1の側部ボタン41Aが、第1の外表面31Aに対して枢支軸(図示しない)の軸周りに回動可能に支持され、レバー型に形成されていてもよい。同様に、第2の側部ボタン41Bが、第2の外表面31Bに対して枢支軸(図示しない)の軸周りに回動可能に支持され、レバー型に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、第1の外表面31Aに段差55Aが設けられ、第2の外表面31Bに段差55Bが設けられる。段差55Aは、隆起部45Aと第1の側部ボタン41Aとの間に設けられ、段差55Aによって、隆起部45Aに対して第1の側部ボタン41Aの設置面がハウジング3の幅方向について内側に位置する。また、段差55Bは、隆起部45Bと第2の側部ボタン41Bとの間に設けられ、段差55Bによって、隆起部45Bに対して第2の側部ボタン41Bの設置面がハウジング3の幅方向について内側に位置する。
次に、本実施形態の処置具1の作用及び効果について説明する。処置具1を用いて生体組織等の処置対象を所定する際には、術者(ユーザー)は、ハウジング3を一方の手(左手又は右手)で保持し、エンドエフェクタ5を腹腔等の体腔に挿入する。そして、回転ノブ(回転操作部材)25を回転させることによりシャフト2及びエンドエフェクタ5を長手軸Cの軸回りに回転動作させたり、屈曲ダイヤル(屈曲操作部材)38での操作によってエンドエフェクタ5をシャフト2に対して屈曲動作させたりして、体腔においてエンドエフェクタ5の位置及び姿勢を調整する。そして、把持片12,13の間に処置対象が配置される状態にエンドエフェクタ5の位置及び姿勢を調整した後に、ハンドル27をグリップ22に対して運動面Tに沿って基端側に移動させ、ハンドル27をグリップ22に対して閉じる。これにより、把持片12,13の間を閉じ、把持片12,13の間で処置対象が把持される。処置対象が把持される状態で、術者は、側部ボタン(41A又は41B)で操作を入力するか、又は、正面ボタン43で操作を入力する。これにより、処置具1が第1の作動モード又は第2の作動モードで作動され、前述のように把持される処置対象に、処置エネルギー(高周波電流等)が付与されたり、ステープルが穿刺されたりする。
図6及び図7は、処置具1のハウジング3を一方の手(図6及び図7では右手)H0で保持した状態を示す図である。ここで、図6及び図7は、ハウジング3を幅方向について第2の外表面31Bが向く側から視た図である。また、図6は、ハウジング3を保持した手H0によって、回転ノブ25、屈曲ダイヤル38、側部ボタン41A,41B及び正面ボタン43のいずれにおいても操作が行われていない状態を示し、図7は、屈曲ダイヤル38で操作が行われている状態を示す。
図6に示すように、ハウジング3を一方の手(右手又は左手)H0で保持した状態では、掌H1が、基端側からグリップ22に当接する。そして、人差指F2、中指F3、薬指F4及び小指F5の少なくとも1つの指が、ハンドル27の力印加部28に引掛けられる。一般的には、中指F3、薬指F4及び小指F5が力印加部28に引掛けられるが、術者の手の大きさ、術者の好み、及び、処置時の処置具1の姿勢等に対応させて、薬指F4及び小指F5のみが力印加部28に引掛けられることもあれば、人差指F2、中指F3、薬指F4及び小指F5の全てが力印加部28に引掛けられることもある。そして、力印加部28に引掛けられた指を屈曲又は伸展することにより、ハンドル27をグリップ22に対して運動面Tに沿って移動させる操作力が印加される。
また、屈曲ダイヤル38で操作が行われていない状態では、グリップ22は、ハウジング3の幅方向について掌H1と親指F1との間で挟まれる。この際、親指F1は、第1の外表面31A及び第2の外表面31Bの一方の表面上(前述したくびれ部位)に延設される。そして、人差指F2、中指F3、薬指F4及び小指F5の中でハンドル27に引掛けられていない指は、第1の外表面31A及び第2の外表面31Bの他方の表面上(前述したくびれ部位)に延設される。例えば、右手(H0)でハウジング3を保持し、かつ、屈曲ダイヤル38で操作が行われていない場合は、親指F1が、第2の外表面31B上に延設され、人差指F2が、第1の外表面31A上に延設される。また、例えば、左手(H0)でハウジング3を保持し、かつ、屈曲ダイヤル38で操作が行われていない場合は、親指F1が、第1の外表面31A上に延設され、人差指F2が、第2の外表面31B上に延設される。
エンドエフェクタ5を長手軸Cの軸回りに回転させる際には、回転ノブ25を主に人差指F2で回転させ、術者の手の大きさ、術者の好み等によっては中指F3で回転ノブ25を回転させることがある。すなわち、回転ノブ25での操作は、人差指F2又は中指F3で行われる。また、正面ボタン43は、人差指F2又は中指F3で押圧される。すなわち、正面ボタン43での操作は、人差指F2又は中指F3で行われる。
側部ボタン41A,41Bのそれぞれは、親指F1で押圧される。すなわち、側部ボタン41A,41Bそれぞれでの操作は、親F1で行われる。ここで、例えば、右手(H0)でハウジング3を保持し、親指F1が第2の外表面31B上に延設される場合は、第2の側部ボタン41Bで操作が入力される。また、左手(H0)でハウジング3を保持し、親指F1が第1の外表面31A上に延設される場合は、第1の側部ボタン41Aで操作が入力される。本実施形態では、第1の外表面31Aに第1の側部ボタン41Aが設けられ、第2の外表面31Bに第2の側部ボタン41Bが設けられる。したがって、ハウジング3を右手(H0)で保持した場合、及び、ハウジング3を左手(H0)で保持した場合のいずれにおいても、処置具1を第1の作動モードで作動させることが可能となる。
また、側部ボタン41A,41Bのそれぞれは、傾斜面(53A;53B)を備え、側部ボタン41A,41Bのそれぞれでは、傾斜面(53A;53B)がハンドル27の力印加部28へ向かう側に押圧されることにより、処置具1を第1の作動モードで作動させる操作が入力される。前述のように親指F1が延設される状態では、ハンドル27の力印加部28へ向かう側へ親指F1を移動させ易い。また、前述のように親指F1が延設される状態では、親指F1の指先側部分は、側部ボタン(41A;41B)に対して長手軸Cに近い側に位置する。このため、親指F1の指先側部分によって側部ボタン(41A;41B)に、力印加部28へ向かう側への押圧力を作用させ易い。これにより、処置具1を第1の作動モードで作動させる操作が行い易くなる。
また、本実施形態では、回転ノブ25での操作及び正面ボタン43での操作が行われていない状態において、人差指F2の指先側部分を隆起部(45A又は45B)に当接させる。この際、術者の手の大きさ、術者の好み、及び、処置時の処置具1の姿勢等に対応させて、人差指F2の代わりに中指F3の指先側部分を隆起部(45A又は45B)に当接させることもある。前述のように隆起部45Aが配置されるため、右手(H0)でハウジング3を保持している場合は、人差指F2及び中指F3の少なくとも一方が隆起部45Aに当接可能となる。また、前述のように隆起部45Bが配置されるため、左手(H0)でハウジング3を保持している場合は、人差指F2及び中指F2の少なくとも一方が隆起部45Bに当接可能となる。
回転ノブ25での操作及び正面ボタン43での操作が行われていない状態では、人差指F2又は中指F3の指先側部分によって、長手軸Cからハンドル27の力印加部28へ向かう側へ押圧力N1が、隆起部(45A;45B)に印加される。これにより、押圧力N1が印加された隆起部(45A;45B)を中心として基端側へ向かう回転モーメントM1が、グリップ22に発生する。ここで、前述のように、一方の手H0でハウジング3を保持した状態では、掌H1が、基端側からグリップ22に当接する。このため、回転モーメントM1が発生しても、回転モーメントM1に起因するグリップ22の回転が掌H1によって抑制される。したがって、隆起部(45A;45B)に当接する人差指F2又は中指F3、及び、グリップ22に基端側から当接する掌H1によって、ハウジング3が安定して保持される。また、回転モーメントM1によりグリップ22の基端側が掌H1に押付けられるため、手H0でハウジング3を握持する力を小さくすることが可能になる。このため、ハウジング3を用いることで、術者の疲労の発生が抑制される。
ハウジング3が安定して保持されることにより、体腔においてエンドエフェクタ5を移動させ易くなるとともに、ハンドル27、回転ノブ25、側部ボタン41A,41B及び正面ボタン43のそれぞれでの操作を行い易くなる。これにより、処置における作業性が向上する。
また、エンドエフェクタ5をシャフト2に対して屈曲させる際には、親指F1によって、屈曲ダイヤル(屈曲操作部材)38での操作が、入力される。この際、屈曲ダイヤル38での操作が行われていない状態から親指F1を大きく移動させて、屈曲ダイヤル38での操作が行われる。すなわち、屈曲ダイヤル38での操作を行う際には、図6の状態から図7に示す状態へ親指F1を大きく移動させる必要がある。親指F1が大きく移動することにより、屈曲ダイヤル38で操作が行われている状態では、グリップ22は、ハウジング3の幅方向について掌H1と親指F1との間で挟まれない。ただし、この際も、隆起部(45A;45B)に人差指F2又は中指F3当接し、かつ、グリップ22に基端側から掌H1が当接する状態で、ハウジング3が保持される。したがって、前述のように、ハウジング3が安定して保持される。これにより、屈曲ダイヤル38での操作を行い易くなる。
また、本実施形態では、隆起部45Aの突出端(第1の位置)PAは、第1の側部ボタン41Aの突出端(第2の位置)QAに対して長手軸Cに近い側に位置し、隆起部45Bの突出端(第1の位置)PBは、第2の側部ボタン41Bの突出端(第2の位置)QBに対して長手軸Cに近い側に位置する。このため、右手(H0)でハウジング3を保持した場合において、人差指F2又は中指F3が誤って第1の側部ボタン41Aに接触することが、隆起部45Aによって防止される。すなわち、人差指F2又は中指F3での第1の側部ボタン41Aの誤操作が、隆起部45Aによって防止される。また、ハウジング3を保持する術者の右手(H0)が大きい場合でも、親指F1が誤って第2の側部ボタン41Bに接触することが、隆起部45Bによって防止される。すなわち、親指F1での第2の側部ボタン41Bの誤操作が、隆起部45Bによって防止される。
同様に、左手(H0)でハウジング3を保持した場合において、人差指F2又は中指F3が誤って第2の側部ボタン41Bに接触することが、隆起部45Bによって防止される。すなわち、人差指F2又は中指F3での第2の側部ボタン41Bの誤操作が、隆起部45Bによって防止される。また、ハウジング3を保持する術者の左手(H0)が大きい場合でも、親指F1が誤って第1の側部ボタン41Aに接触することが、隆起部45Aによって防止される。すなわち、親指F1での第1の側部ボタン41Aの誤操作が、隆起部45Aによって防止される。
また、本実施形態では、隆起部45Aの傾斜面51Aの鋭角α1は、第1の側部ボタン41Aの傾斜面53Aの鋭角β1に比べて、大きい。そして、隆起部45Bの傾斜面51Bの鋭角α2は、第2の側部ボタン41Bの傾斜面53Bの鋭角β2に比べて、大きい。このため、前述した親指F1、人差指F2及び中指F3のそれぞれによる側部ボタン(41A;41B)の誤操作が、さらに有効に防止される。
(変形例)
なお、第1の実施形態では、屈曲ダイヤル38は、ハウジング本体21の基端面に取付けられるが、屈曲ダイヤル38の位置はこれに限るものではない。例えば、図8に示す第1の変形例では、屈曲ダイヤル38は、ハウジング本体21に取付けられ、第1の外表面31A、第2の外表面31B及び中継外表面36において、ハウジング3の外部に露出する。また、屈曲ダイヤル38の回転軸は、長手軸Cに対して略平行である。なお、屈曲ダイヤル38は、長手軸Cが通過する位置に設けられることが好ましく、屈曲ダイヤル38の回転軸が長手軸Cと略同軸であることが、より好ましい。
本変形例でも、屈曲操作部材である屈曲ダイヤル38は、隆起部45A,45Bに対して基端側に位置し、側部ボタン41A,41Bに対して基端側に位置する。このため、前述のように一方の手H0でハウジング3を保持した状態では、親指F1によって、屈曲ダイヤル38での操作が行われる。
また、本変形例でも第1の実施形態と同様に隆起部45A,45Bが設けられる。したがって、第1の実施形態と同様に、隆起部(45A;45B)に当接する人差指F2又は中指F3、及び、グリップ22に基端側から当接する掌H1によって、ハウジング3が安定して保持される。また、第1の実施形態と同様に、親指F1、人差指F2及び中指F3のそれぞれによる側部ボタン(41A;41B)の誤操作が、隆起部(45A;45B9によって有効に防止される。
なお、ある辺駅例では、図8中に示す屈曲ダイヤル38の位置に、シャフト2及びエンドエフェクタ5を長手軸Cの軸回りに回転させる回転ノブ(25)が設けられてもよい。この場合、屈曲ダイヤル38は、第1の実施形態と同様の位置に設けられてもよく、屈曲ダイヤル(屈曲操作部材)38が設けられなくてもよい。
また、図9に示す第2の変形例では、回転操作部材である回転ノブ25が、ハウジング本体21の基端E1に取付けられる。本変形例でも、回転ノブ25で操作が入力されることにより、シャフト2及びエンドエフェクタ5が、回転ノブ25と一緒にハウジング3に対して長手軸Cの軸回りに回転する。そして、回転ノブ25に、屈曲操作部材である屈曲ダイヤル38が取付けられる。本変形例では、回転ノブ25及び屈曲ダイヤル38が、隆起部45A,45Bに対して基端側に位置し、側部ボタン41A,41Bに対して基端側に位置する。このため、前述のように一方の手H0でハウジング3を保持した状態では、親指F1によって、回転ノブ25及び屈曲ダイヤル38のそれぞれでの操作が行われる。
本変形例でも第1の実施形態と同様に隆起部45A,45Bが設けられる。したがって、第1の実施形態と同様に、隆起部(45A;45B)に当接する人差指F2又は中指F3、及び、グリップ22に基端側から当接する掌H1によって、ハウジング3が安定して保持される。例えば、本変形例では、回転ノブ25で操作が行われている状態、及び、屈曲ダイヤル38で操作が行われている状態のそれぞれでは、グリップ22は、ハウジング3の幅方向について掌H1と親指F1との間で挟まれない。ただし、この際も、隆起部(45A;45B)に人差指F2又は中指F3当接し、かつ、グリップ22に基端側から掌H1が当接する状態で、ハウジング3が保持される。したがって、前述のようにハウジング3が安定して保持され、回転ノブ25及び屈曲ダイヤル38のそれぞれでの操作を行い易くなる。また、本変形例でも第1の実施形態と同様に、親指F1、人差指F2及び中指F3のそれぞれによる側部ボタン(41A;41B)の誤操作が、隆起部(45A;45B)によって有効に防止される。
また、図10に示す第3の変形例では、屈曲操作部材である屈曲ダイヤル38が設けられず、振動子ユニット60が設けられる。振動子ユニット60は、ハウジング本体21に基端側から取付けられる。振動子ユニット60は、振動子ケース61と、振動子ケース61の内部に設けられる超音波振動子(図示しない)と、を備える。また、本変形例では、振動子ケース61にケーブル23の一端が接続される。本変形例では、シャフト2に、振動伝達性の高い材料から形成されるロッド部材62が挿通される。そして、ハウジング本体21の内部では、超音波振動子の先端側にロッド部材62が接続される。本変形例では、ロッド部材62においてシャフト2から先端側へ突出する部位が、第1の把持片12となる。そして、第2の把持片13は、シャフト2の先端部に、回動可能に取付けられる。また、本変形例では、エンドエフェクタ5は、把持片12,13から形成され、シャフト2(長手軸C)に対して屈曲動作を行わない。
本変形例でも第1の実施形態と同様に隆起部45A,45Bが設けられる。したがって、第1の実施形態と同様に、隆起部(45A;45B)に当接する人差指F2又は中指F3、及び、グリップ22に基端側から当接する掌H1によって、ハウジング3が安定して保持される。また、第1の実施形態と同様に、親指F1、人差指F2及び中指F3のそれぞれによる側部ボタン(41A;41B)の誤操作が、隆起部(45A;45B)によって有効に防止される。
なお、ある変形例では、屈曲操作部材(38)及び振動子ユニット(60)のいずれも設けられない構成において、前述した隆起部(45A;45B)が設けられてもよい。また、別の変形例では、回転操作部材(25)が設けられない構成において、前述した隆起部(45A;45B)が設けられてもよい。
前述の実施形態等では、ハウジング(3)の外表面(31A;31B)に、隆起部(45A;45B)が設けられ、隆起部(45A;45B)は、ハンドル(27)の運動面(T)に対して交差する方向に隆起する。隆起部(45A;45B)は、グリップ(22)に対して先端側で、かつ、長手軸(C)とハンドル(27)との間に位置する。隆起部(45A;45B)とハウジング本体(21)の基端(E1)までの距離(D3)に比べて、隆起部(45A;45B)とハウジング本体(21)の先端(E2)までの距離(D4)が小さく、隆起部(45A;45B)から長手軸(C)までの距離(D1)に比べて、隆起部(45A;45B)からハンドル(27)までの距離(D2)は、小さい。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、本発明は前述の実施形態等に限るものではなく、発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形ができることは、もちろんである。

Claims (13)

  1. 基端及び先端を有し、前記基端から前記先端まで長手軸に沿って延設されるシャフトと、
    前記シャフトが取付けられるハウジングであって、前記長手軸に沿って延設されるハウジング本体と、前記ハウジング本体から前記長手軸に交差する方向へ延設されるグリップと、を備え、第1の外表面と、前記第1の外表面とは反対側を向く第2の外表面と、を有するハウジングと、
    前記グリップに対して先端側に設けられ、前記第1の外表面と前記第2の外表面との間の仮想平面である運動面に沿って前記グリップに対して基端側又は前記先端側に移動するハンドルと、
    前記第1の外表面において前記運動面に対して交差する方向に隆起し、前記グリップに対して前記先端側で、かつ、前記長手軸と前記ハンドルとの間に位置する隆起部であって、前記ハウジング本体の基端までの距離に比べて前記ハウジング本体の先端までの距離が小さく、前記長手軸までの距離に比べて前記ハンドルまでの距離が小さい隆起部と、
    前記第1の外表面において前記隆起部に対して前記基端側で、かつ、前記グリップに対して前記先端側に設けられ、処置具を作動させる操作が入力される第1の側部ボタンであって、前記長手軸までの距離に比べて前記ハンドルまでの距離が小さい第1の側部ボタンと、
    を具備し、
    前記隆起部は、前記ハンドルに近づく側へ延設されるにつれて前記運動面に交差する前記方向について外側に延設される状態に、前記運動面に対して傾斜する第1の傾斜面を備え、
    前記第1の側部ボタンは、前記ハンドルに近づく側へ延設されるにつれて前記運動面に交差する前記方向について外側に延設される状態に、前記運動面に対して傾斜する第2の傾斜面を備え、
    前記第1の傾斜面の前記運動面に対する傾斜角度である第1の鋭角は、前記第2の傾斜面の前記運動面に対する傾斜角度である第2の鋭角に比べて、大きい、
    処置具。
  2. 前記第1の側部ボタンでは、前記第2の傾斜面が前記ハンドルへ向かう側へ押圧されることにより、前記処置具を作動させる前記操作が入力される、請求項の処置具。
  3. 前記ハウジングは、前記第1の外表面と前記第2の外表面との間において前記先端側を向く状態で延設され、前記第1の側部ボタンに対して前記先端側に設けられる先端外表面を有し、
    前記処置具は、前記先端外表面において前記隆起部に対して前記長手軸に近い側に設けられ、前記処置具を作動させる操作が入力される正面ボタンをさらに備える、
    請求項の処置具。
  4. 前記第2の外表面に設けられ、前記処置具を作動させる操作が入力される第2の側部ボタンをさらに具備する、請求項の処置具。
  5. 前記シャフトの先端部に設けられるエンドエフェクタと、
    前記ハウジングの前記ハウジング本体に取付けられるとともに、前記隆起部に対して基端側に設けられ、前記エンドエフェクタを動作させる操作が入力される操作部材と、
    をさらに具備する、請求項1の処置具。
  6. 前記シャフトの前記長手軸は、前記操作部材を通過する、請求項の処置具。
  7. 前記運動面に交差する方向は、前記長手軸に交差し、かつ、前記グリップの延設方向に交差する前記ハウジングの幅方向と一致し、
    前記第1の外表面は、前記ハウジングの前記幅方向の一方側を向く、
    請求項1の処置具。
  8. 基端及び先端を有し、前記基端から前記先端まで長手軸に沿って延設されるシャフトと、
    前記シャフトが取付けられるハウジングであって、前記長手軸に沿って延設されるハウジング本体と、前記ハウジング本体から前記長手軸に交差する方向へ延設されるグリップと、を備え、第1の外表面と、前記第1の外表面とは反対側を向く第2の外表面と、を有するハウジングと、
    前記グリップに対して先端側に設けられ、前記第1の外表面と前記第2の外表面との間の仮想平面である運動面に沿って前記グリップに対して基端側又は前記先端側に移動するハンドルと、
    前記第1の外表面において前記運動面に対して交差する方向に隆起し、前記グリップに対して前記先端側で、かつ、前記長手軸と前記ハンドルとの間に位置する隆起部であって、前記ハウジング本体の基端までの距離に比べて前記ハウジング本体の先端までの距離が小さく、前記長手軸までの距離に比べて前記ハンドルまでの距離が小さい隆起部と、
    前記第1の外表面において前記隆起部に対して前記基端側で、かつ、前記グリップに対して前記先端側に設けられ、処置具を作動させる操作が入力される第1の側部ボタンであって、前記長手軸までの距離に比べて前記ハンドルまでの距離が小さい第1の側部ボタンと、
    を具備し、
    前記隆起部において前記運動面からの前記運動面に交差する前記方向についての距離が最大となる第1の位置は、前記第1の側部ボタンにおいて前記運動面からの前記運動面に交差する前記方向についての距離が最大になる第2の位置に対して、前記長手軸に近い側に位置する、処置具。
  9. 前記ハウジングは、前記第1の外表面と前記第2の外表面との間において前記先端側を向く状態で延設され、前記第1の側部ボタンに対して前記先端側に設けられる先端外表面を有し、
    前記処置具は、前記先端外表面において前記隆起部に対して前記長手軸に近い側に設けられ、前記処置具を作動させる操作が入力される正面ボタンをさらに備える、
    請求項8の処置具。
  10. 前記第2の外表面に設けられ、前記処置具を作動させる操作が入力される第2の側部ボタンをさらに具備する、請求項8の処置具。
  11. 前記シャフトの先端部に設けられるエンドエフェクタと、
    前記ハウジングの前記ハウジング本体に取付けられるとともに、前記隆起部に対して基端側に設けられ、前記エンドエフェクタを動作させる操作が入力される操作部材と、
    をさらに具備する、請求項8の処置具。
  12. 前記シャフトの前記長手軸は、前記操作部材を通過する、請求項11の処置具。
  13. 前記運動面に交差する方向は、前記長手軸に交差し、かつ、前記グリップの延設方向に交差する前記ハウジングの幅方向と一致し、
    前記第1の外表面は、前記ハウジングの前記幅方向の一方側を向く、
    請求項8の処置具。
JP2018555330A 2016-12-05 2016-12-05 処置具 Active JP6643504B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/086028 WO2018104995A1 (ja) 2016-12-05 2016-12-05 処置具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018104995A1 JPWO2018104995A1 (ja) 2019-08-08
JP6643504B2 true JP6643504B2 (ja) 2020-02-12

Family

ID=62490934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018555330A Active JP6643504B2 (ja) 2016-12-05 2016-12-05 処置具

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6643504B2 (ja)
CN (1) CN110049737B (ja)
WO (1) WO2018104995A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5582615A (en) * 1995-10-30 1996-12-10 Pilling Weck, Incorporated Handle for surgical clip applicator systems
US20090090763A1 (en) * 2007-10-05 2009-04-09 Tyco Healthcare Group Lp Powered surgical stapling device
US20080091072A1 (en) * 2006-10-13 2008-04-17 Terumo Kabushiki Kaisha Manipulator
US20090054894A1 (en) * 2007-08-24 2009-02-26 Chie Yachi Surgical operating apparatus
US8623027B2 (en) * 2007-10-05 2014-01-07 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Ergonomic surgical instruments
EP2430972B1 (en) * 2009-12-04 2017-11-29 Olympus Corporation Hand-held wireless endoscope
JP5580941B2 (ja) * 2012-03-19 2014-08-27 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 把持処置装置
US9326788B2 (en) * 2012-06-29 2016-05-03 Ethicon Endo-Surgery, Llc Lockout mechanism for use with robotic electrosurgical device
JPWO2016152306A1 (ja) * 2015-03-24 2017-04-27 オリンパス株式会社 医療処置具

Also Published As

Publication number Publication date
CN110049737B (zh) 2022-06-14
CN110049737A (zh) 2019-07-23
WO2018104995A1 (ja) 2018-06-14
JPWO2018104995A1 (ja) 2019-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6125112B2 (ja) マニピュレータ
JP7254378B2 (ja) 手術用インストルメント
JP6701365B2 (ja) 外科処置具
US20060190034A1 (en) Surgical instrument
JPWO2017043128A1 (ja) 医療処置具
KR101447266B1 (ko) 복강경 수술장치
JP2023153232A (ja) 手術用インストルメント
US11000302B2 (en) Grasping treatment instrument
JP7327874B2 (ja) 機械的に操作可能なレバーを伴う手術器具
JP6643504B2 (ja) 処置具
JP6626969B2 (ja) 処置具
WO2018116398A1 (ja) 操作ダイヤル及び処置具
WO2017221306A1 (ja) 処置具
JP6017736B2 (ja) 処置装置
EP3485823A1 (en) Grasping and treating device
WO2017022747A1 (ja) 鉗子型処置具
US20190350643A1 (en) Surgical device
WO2017208400A1 (ja) 処置具
CN107848106B (zh) 操纵器系统
WO2017208399A1 (ja) 処置具
JP6903759B2 (ja) 医療機器
WO2009084142A1 (ja) ロボットハンド装置
US11160575B2 (en) Treatment instrument
WO2018179042A1 (ja) 手術装置
JPH0352482Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190312

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6643504

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250