JP6642934B2 - 自転車用ハブ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、自転車用ハブ組立体に関する。
自転車に乗ることは、移動の手段であるとともに、レクリエーションの形態としてもますます人気が高まっている。また、自転車に乗ることは、プロ、アマを問わず、競技スポーツとしても人気が高い。レクリエーション、移動、競技の用途に関わらず、自転車産業において、様々な自転車部品の改良が常に行われている。広く設計を繰り返してきた自転車部品の1つに、ハブ組立体がある(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第8820852号公報
本願に開示される技術の課題は、スプロケット支持体の耐久性を向上させること、および/または、スプロケット支持体の耐久性を低下させることなくスプロケット支持体の材料を選択する自由度を高めることにある。
本発明の第1側面によれば、自転車用ハブ組立体は、ハブ軸と、ハブ体と、スプロケット支持体と、フリーホイール機構と、を備える。ハブ体は、自転車用ハブ組立体の回転中心軸心回りに回転可能にハブ軸に装着される。スプロケット支持体は、回転中心軸心回りに回転可能にハブ軸に装着される。スプロケット支持体は、自転車用リアスプロケット組立体に係合するように構成される少なくとも10本の外側スプライン歯を含む。少なくとも10本の外側スプライン歯のそれぞれは、外側スプライン駆動面および外側スプライン非駆動面を有する。フリーホイール機構は、第1ラチェット部材および第2ラチェット部材を含む。第1ラチェット部材は少なくとも1つの第1ラチェット歯を含む。第2ラチェット部材は、トルクを伝達するように少なくとも1つの第1ラチェット歯に係合するように構成される少なくとも1つの第2ラチェット歯を含む。第1ラチェット部材は、トルクを伝達するようにハブ体およびスプロケット支持体のうち一方に係合するように構成される。第2ラチェット部材は、トルクを伝達するようにハブ体およびスプロケット支持体のうち他方に係合するように構成される。第1ラチェット部材および第2ラチェット部材のうち少なくとも一方は、回転中心軸心に関する軸方向においてハブ軸に対して移動可能である。
第1側面に係る自転車用ハブ組立体では、9本以下の外側スプライン歯を含むスプロケット支持体に比べて、少なくとも10本の外側スプライン歯により、少なくとも10本の外側スプライン歯のそれぞれに作用する回転力が低減される。これにより、スプロケット支持体の耐久性が向上する、および/または、スプロケット支持体の耐久性を低下させることなくスプロケット支持体の材料を選択する自由度が高まる。さらに、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに向上させることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第2側面によれば、第1側面に係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも10本の外側スプライン歯の総数は20本以上である。
第2側面に係る自転車用ハブ組立体では、スプロケット支持体の耐久性がさらに向上する、および/または、スプロケット支持体の耐久性を低下させることなくスプロケット支持体の材料を選択する自由度がさらに高まる。
本発明の第3側面によれば、第1側面に係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも10本の外側スプライン歯の総数は25本以上である。
第3側面に係る自転車用ハブ組立体では、スプロケット支持体の耐久性がさらに向上する、および/または、スプロケット支持体の耐久性を低下させることなくスプロケット支持体の材料を選択する自由度がさらに高まる。
本発明の第4側面によれば、第1〜第3側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも10本の外側スプライン歯は、第1外側ピッチ角と、第1外側ピッチ角とは異なる第2外側ピッチ角と、を有する。
第4側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体に自転車用リアスプロケット組立体を正確な周方向位置で簡単に装着することができる。
本発明の第5側面によれば、第1〜第4側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体は、自転車用リアスプロケット組立体に係合するように構成される複数の外側スプライン歯を含む。複数の外側スプライン歯のうち少なくとも2つの外側スプライン歯は、自転車用ハブ組立体の回転中心軸心に関する周方向に第1外側ピッチ角で配置される。第1外側ピッチ角は10度〜20度の範囲内にある。
第5側面に係る自転車用ハブ組立体では、スプロケット支持体の耐久性がさらに向上する、および/または、スプロケット支持体の耐久性を低下させることなくスプロケット支持体の材料を選択する自由度がさらに高まる。
本発明の第6側面によれば、第5側面に係る自転車用ハブ組立体において、第1外側ピッチ角は12度〜15度の範囲内にある。
第6側面に係る自転車用ハブ組立体では、スプロケット支持体の耐久性がさらに向上する、および/または、スプロケット支持体の耐久性を低下させることなくスプロケット支持体の材料を選択する自由度がさらに高まる。
本発明の第7側面によれば、第1〜第6側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも1つの第1ラチェット歯は第1ラチェット部材の軸方向面上に配置される。少なくとも1つの第2ラチェット歯は第2ラチェット部材の軸方向面上に配置される。第2ラチェット部材の軸方向面は第1ラチェット部材の軸方向面の方を向いている。
第7側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第8側面によれば、第1〜第7側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体は第1ヘリカルスプラインを有する外周面を含む。第1ラチェット部材は、トルクを伝達するようにスプロケット支持体に係合するように構成され、第1ヘリカルスプラインに噛み合う第2ヘリカルスプラインを含む。
第8側面に係る自転車用ハブ組立体では、第1ヘリカルスプラインおよび第2ヘリカルスプラインは、第1ラチェット部材と支持スプロケット体との間の相対回転に応じて第1ラチェット部材をスプロケット支持体に対して滑らかに移動させる。これにより、フリーホイール機構の状態がトルク伝達状態とトルク非伝達状態との間で滑らかに切り替わる。
本発明の第9側面によれば、第8側面に係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体から作用する第1スラスト力によって駆動している間、第1ヘリカルスプラインと噛み合う第2ヘリカルスプラインを介して、第1ラチェット部材がスプロケット支持体に対して軸方向に移動可能に装着される。
第9側面に係る自転車用ハブ組立体では、フリーホイール機構の状態をトルク伝達状態とトルク非伝達状態との間で、より円滑に切り替えることができる。
本発明の第10側面によれば、第1〜第9側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも1つの第2ラチェット歯は、回転力を前記スプロケット支持体から前記ハブ体へ伝達するように少なくとも1つの第1ラチェット歯に係合する。
第10側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第11側面によれば、第8または第9側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体は、惰性走行中に第1ラチェット部材をハブ体の方へ案内するように外周面上に設けられるガイド部を有する。
第11側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が低減される。
本発明の第12側面によれば、第11側面に係る自転車用ハブ組立体において、ガイド部は、惰性走行中に少なくとも1つの第1ラチェット歯と少なくとも1つの第2ラチェット歯との間の噛合を解除するように第1ラチェット部材をハブ体の方へ案内する。
第12側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が効果的に低減される。
本発明の第13側面によれば、第11または第12側面に係る自転車用ハブ組立体において、ガイド部は、スプロケット支持体に対して少なくとも周方向に延びる。
第13側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が効果的に低減される。
本発明の第14側面によれば、第11〜第13側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ガイド部は、第1ヘリカルスプラインに対して鈍角を定義するように配置される。
第14側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が効果的に低減される。
本発明の第15側面によれば、第1〜第14側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、第2ラチェット部材は、ハブ体係合部を介して第1ラチェット部材からハブ体へ回転力を伝達するようにハブ体に係合するハブ体係合部を含む。
第15側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに向上させることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第16側面によれば、第15側面に係る自転車用ハブ組立体において、ハブ体係合部およびハブ体のうち一方は、自転車用ハブ組立体の回転中心軸心に関する径方向に延びる少なくとも1つの突起を含む。ハブ体係合部およびハブ体のうち他方は、少なくとも1つの突起に係合する少なくとも1つの凹部を含む。
第16側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに向上させることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第17側面によれば、第1〜第16側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体は、第1ラチェット部材を第2ラチェット部材の方へ軸方向に付勢するようにハブ体と第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える。
第17側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに向上させることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第18側面によれば、第11〜第14側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体は、第1ラチェット部材を第2ラチェット部材の方へ軸方向に付勢するようにハブ体と第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える。第2ラチェット部材はトルクを伝達するようにハブ体に係合する。付勢部材はハブ体とともに回転するようにハブ体に係合する。第1ラチェット部材は、惰性走行中に付勢部材と第1ラチェット部材との間に発生する回転摩擦力によって第2ラチェット部材から解除されるようにガイド部と接触する。
第18側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が効果的に低減される。
本発明の第19側面によれば、第1〜第18側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも1つの第1ラチェット歯は複数の第1ラチェット歯を含む。少なくとも1つの第2ラチェット歯は複数の第2ラチェット歯を含む。
第19側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに向上させることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第20側面によれば、第1〜第19側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、第1ラチェット部材および第2ラチェット部材のそれぞれは環状である。
第20側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに向上させることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第21側面によれば、第1〜第20側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体は、第2ラチェット部材がハブ体から離れるように前記軸方向に移動するのを制限するように第2ラチェット部材と接触するための接触部を含む。第1ラチェット部材は、軸方向において第2ラチェット部材に対してスプロケット支持体の接触部の軸方向反対側に配置される。
第21側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第22側面によれば、第21側面に係る自転車用ハブ組立体は、第1ラチェット部材を第2ラチェット部材の方へ軸方向に付勢するようにハブ体と第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える。
第22側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに向上させることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第23側面によれば、第22側面に係る自転車用ハブ組立体において、ハブ体は内部空間を含む。スプロケット支持体の外周面は、第1ラチェット部材および第2ラチェット部材を支持する。スプロケット支持体、付勢部材、第1ラチェット部材、および第2ラチェット部材のそれぞれは、少なくとも部分的にハブ体の内部空間内に配置される。
第23側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第24側面によれば、第1〜第23側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ハブ体は、第1スポーク取付部、第2スポーク取付部、および第1軸方向長さを含む。第1スポーク取付部は第1軸方向最外部を有する。第2スポーク取付部は第2軸方向最外部を有する。第1軸方向長さは、軸方向において第1スポーク取付部の第1軸方向最外部と第2スポーク取付部の第2軸方向最外部との間に定義される。第1軸方向長さは55mm以上である。
第24側面に係る自転車用ハブ組立体では、第1軸方向長さにより自転車用ハブ組立体を含むホイールの強度が高まる。
本発明の第25側面によれば、第24側面に係る自転車用ハブ組立体において、第1軸方向長さは60mm以上である。
第25側面に係る自転車用ハブ組立体では、第1軸方向長さにより自転車用ハブ組立体を含むホイールの強度がさらに高まる。
本発明の第26側面によれば、第24側面に係る自転車用ハブ組立体において、第1軸方向長さは65mm以上である。
第26側面に係る自転車用ハブ組立体では、第1軸方向長さにより自転車用ハブ組立体を含むホイールの強度がさらに高まる。
本発明の第27側面によれば、第24〜第26側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ハブ軸は、第1軸方向フレーム接触面、第2軸方向フレーム接触面、および第2軸方向長さを含む。第1軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される。第2軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される。第2軸方向長さは、軸方向において第1軸方向フレーム接触面と第2軸方向フレーム接触面との間に定義される。第2軸方向長さは140mm以上である。
第27側面に係る自転車用ハブ組立体では、第2軸方向長さにより、第1側面の効果を得つつ、自転車用ハブ組立体を様々なタイプの自転車用フレームに装着できる。
本発明の第28側面によれば、第24〜第26側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ハブ軸は、第1軸方向フレーム接触面、第2軸方向フレーム接触面、および第2軸方向長さを含む。第1軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される。第2軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される。第2軸方向長さは、軸方向において第1軸方向フレーム接触面と第2軸方向フレーム接触面との間に定義される。第2軸方向長さは145mm以上である。
第28側面に係る自転車用ハブ組立体では、第2軸方向長さにより、第1軸方向長さを選択する自由度が高まる、および/または、より広いレンジを有する自転車用リアスプロケット組立体を提供し、かつ、より多くのスプロケットを自転車用ハブ組立体に取り付けることができるように第1軸方向長さを長くできる。
本発明の第29側面によれば、第24〜第26側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ハブ軸は、第1軸方向フレーム接触面、第2軸方向フレーム接触面、および第2軸方向長さを含む。第1軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される。第2軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される。第2軸方向長さは、軸方向において第1軸方向フレーム接触面と第2軸方向フレーム接触面との間に定義される。第2軸方向長さは147mm以上である。
第29側面に係る自転車用ハブ組立体では、第2軸方向長さにより、第1軸方向長さを選択する自由度が高まる、および/または、より広いレンジを有する自転車用リアスプロケット組立体を提供し、かつ、より多くのスプロケットを自転車用ハブ組立体に取り付けることができるように第1軸方向長さを長くできる。
本発明の第30側面によれば、自転車用ハブ組立体は、ハブ軸と、ハブ体と、スプロケット支持体と、フリーホイール機構と、を備える。ハブ体は、自転車用ハブ組立体の回転中心軸心回りに回転可能にハブ軸に装着される。スプロケット支持体は、回転中心軸心回りに回転可能にハブ軸に装着される。スプロケット支持体は、自転車用リアスプロケット組立体に係合するように構成される少なくとも1つの外側スプライン歯を含む。少なくとも1つの外側スプライン歯は、30mm以下の外側スプライン山径を有する。フリーホイール機構は、第1ラチェット部材および第2ラチェット部材を含む。第1ラチェット部材は少なくとも1つの第1ラチェット歯を含む。第2ラチェット部材は、トルクを伝達するように少なくとも1つの第1ラチェット歯に係合するように構成される少なくとも1つの第2ラチェット歯を含む。第1ラチェット部材は、トルクを伝達するようにハブ体およびスプロケット支持体のうち一方に係合するように構成される。第2ラチェット部材は、トルクを伝達するようにハブ体およびスプロケット支持体のうち他方に係合するように構成される。第1ラチェット部材および第2ラチェット部材のうち少なくとも一方は、回転中心軸心に関する軸方向においてハブ軸に対して移動可能である。
第30側面に係る自転車用ハブ組立体では、外側スプライン山径により、自転車用ハブ組立体を、10本以下のスプロケット歯を有するスプロケットを含む自転車用リアスプロケット組立体を自転車用ハブ組立体に取り付け可能となる。これにより、自転車用ハブ組立体に取り付けられる自転車用リアスプロケット組立体のギアレンジが広がる。さらに、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。第30側面は、第1〜第29側面のいずれか1つと組み合わせることができる。
本発明の第31側面によれば、第30側面に係る自転車用ハブ組立体において、自転車用ブレーキロータに係合するように構成される少なくとも1つの追加外側スプライン歯を含むブレーキロータ支持体をさらに備える。少なくとも1つの追加外側スプライン歯は、外側スプライン山径よりも大きい追加外側スプライン山径を有する。
第31側面に係る自転車用ハブ組立体では、ブレーキロータ支持体は、第30側面の効果を得つつ、自転車用ハブ組立体に取り付けられる自転車用リアスプロケット組立体のギアレンジが広がり、かつ、ブレーキ性能が向上する。ブレーキロータ支持体も自転車用ブレーキロータの着脱性を向上させる。
本発明の第32側面によれば、第30または第31側面に係る自転車用ハブ組立体において、外側スプライン山径は25mm以上である。
第32側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体を、10本以下のスプロケット歯を有するスプロケットを含む自転車用リアスプロケット組立体を自転車用ハブ組立体に取り付け可能としつつ、スプロケット支持体の強度を確保できる。
本発明の第33側面によれば、第30または第31側面に係る自転車用ハブ組立体において、外側スプライン山径は29mm以上である。
第33側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体により、10本以下のスプロケット歯を有するスプロケットを含む自転車用リアスプロケット組立体を自転車用ハブ組立体に取り付け可能としつつ、スプロケット支持体の強度を確保できる。
本発明の第34側面によれば、第30〜第33側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも1つの外側スプライン歯は外側スプライン谷径を有する。外側スプライン谷径は28mm以下である。
第34側面に係る自転車用ハブ組立体では、外側スプライン谷径は、少なくとも1つの外側スプライン歯の駆動面の径方向長さを長くできる。これにより、スプロケット支持体の強度が高まる。
本発明の第35側面によれば、第34側面に係る自転車用ハブ組立体において、外側スプライン谷径は25mm以上である。
第35側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体により、10本以下のスプロケット歯を有するスプロケットを含む自転車用リアスプロケット組立体を自転車用ハブ組立体に取り付け可能としつつ、スプロケット支持体の強度を確保できる。
本発明の第36側面によれば、第34側面に係る自転車用ハブ組立体において、外側スプライン内谷は27mm以上である。
第36側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体により、10本以下のスプロケット歯を有するスプロケットを含む自転車用リアスプロケット組立体を自転車用ハブ組立体に取り付け可能としつつ、スプロケット支持体の強度を確保できる。
本発明の第37側面によれば、第30〜第36側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも1つの外側スプライン歯は、ペダリング中に自転車用リアスプロケット組立体からの駆動回転力を受けるための複数の外側スプライン駆動面を含む複数の外側スプライン歯を含む。複数の外側スプライン駆動面のそれぞれは、径方向最外周縁、径方向最内周縁、および径方向最外周縁から径方向最内周縁までとして定義される径方向長さを含む。複数の外側スプライン駆動面の径方向長さの合計は7mm以上である。
第37側面に係る自転車用ハブ組立体では、複数の外側スプライン駆動面の径方向長さを長くできる。これにより、スプロケット支持体の強度が高まる。
本発明の第38側面によれば、第37側面に係る自転車用ハブ組立体において、径方向長さの合計は10mm以上である。
第38側面に係る自転車用ハブ組立体では、複数の外側スプライン駆動面の径方向長さをさらに長くできる。これにより、スプロケット支持体の強度がさらに高まる。
本発明の第39側面によれば、第37側面に係る自転車用ハブ組立体において、径方向長さの合計は15mm以上である。
第39側面に係る自転車用ハブ組立体では、複数の外側スプライン駆動面の径方向長さをさらに長くできる。これにより、スプロケット支持体の強度がさらに高まる。
本発明の第40側面によれば、第30〜第39側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも1つの第1ラチェット歯は第1ラチェット部材の軸方向面上に配置される。少なくとも1つの第2ラチェット歯は第2ラチェット部材の軸方向面上に配置される。第2ラチェット部材の軸方向面は第1ラチェット部材の軸方向面の方を向いている。
第40側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第41側面によれば、第30〜第40側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体は、第1ヘリカルスプラインを有する外周面を含む。第1ラチェット部材は、トルクを伝達するようにスプロケット支持体に係合するように構成され、第1ヘリカルスプラインと噛み合う第2ヘリカルスプラインを含む。
第41側面に係る自転車用ハブ組立体では、第1ヘリカルスプラインおよび第2ヘリカルスプラインにより、第1ラチェット部材と支持スプロケット体との間の相対回転に応じて第1ラチェット部材をスプロケット支持体に対して滑らかに移動する。これにより、フリーホイール機構の状態がトルク伝達状態とトルク非伝達状態との間で滑らかに切り替わる。
本発明の第42側面によれば、第41側面に係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体から作用する第1スラスト力によって駆動している間、第1ヘリカルスプラインと噛み合う第2ヘリカルスプラインを介して、第1ラチェット部材がスプロケット支持体に対して軸方向に移動可能に装着される。
第42側面に係る自転車用ハブ組立体では、フリーホイール機構の状態をトルク伝達状態とトルク非伝達状態との間でより円滑に切り替えることができる。
本発明の第43側面によれば、第30〜第42側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも1つの第2ラチェット歯は、回転力をスプロケット支持体からハブ体へ伝達するように少なくとも1つの第1ラチェット歯に係合する。
第43側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第44側面によれば、第41〜第43側面に係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体は、惰性走行中に第1ラチェット部材をハブ体の方へ案内するように外周面上に設けられるガイド部を有する。
第44側面に係る自転車用ハブ組立体では、惰性走行中の騒音がガイド部により低減される。
本発明の第45側面によれば、第44側面に係る自転車用ハブ組立体において、ガイド部は、惰性走行中に少なくとも1つの第1ラチェット歯と少なくとも1つの第2ラチェット歯との間の噛合を解除するように第1ラチェット部材をハブ体の方へ案内する。
第45側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が効果的に低減される。
本発明の第46側面によれば、第44または第45側面に係る自転車用ハブ組立体において、ガイド部はスプロケット支持体に対して少なくとも周方向に延びる。
第46側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が効果的に低減される。
本発明の第47側面によれば、第44〜第46側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ガイド部は、第1ヘリカルスプラインに対して鈍角を定義するように配置される。
第47側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が効果的に低減される。
本発明の第48側面によれば、第30〜第47側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、第2ラチェット部材は、ハブ体係合部を介して第1ラチェット部材からハブ体へ回転力を伝達するようにハブ体に係合するハブ体係合部を含む。
第48側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第49側面によれば、第48側面に係る自転車用ハブ組立体において、ハブ体係合部およびハブ体のうち一方は、自転車用ハブ組立体の回転中心軸心に関する径方向に延びる少なくとも1つの突起を含む。ハブ体係合部およびハブ体のうち他方は、少なくとも1つの突起に係合する少なくとも1つの凹部を含む。
第49側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第50側面によれば、第30〜第49側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体は、第1ラチェット部材を第2ラチェット部材の方へ軸方向に付勢するようにハブ体と第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える。
第50側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第51側面によれば、第44〜第47側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体は、第1ラチェット部材を第2ラチェット部材の方へ軸方向に付勢するようにハブ体と第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える。第2ラチェット部材はトルクを伝達するようにハブ体に係合する。付勢部材はハブ体とともに回転するようにハブ体に係合する。第1ラチェット部材は、惰性走行中に付勢部材と第1ラチェット部材との間に発生する回転摩擦力によって第2ラチェット部材との係合が解除されるようにガイド部と接触する。
第51側面に係る自転車用ハブ組立体では、ガイド部により惰性走行中の騒音が効果的に低減される。
本発明の第52側面によれば、第30〜第51側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、少なくとも1つの第1ラチェット歯は複数の第1ラチェット歯を含む。少なくとも1つの第2ラチェット歯は複数の第2ラチェット歯を含む。
第52側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第53側面によれば、第30〜第52側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、第1ラチェット部材および第2ラチェット部材のそれぞれは環状である。
第53側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第54側面によれば、第30〜第53側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、スプロケット支持体は、ハブ体から離れるように軸方向に移動するのを制限するように第2ラチェット部材と接触するための接触部を含む。第1ラチェット部材は、軸方向において第2ラチェット部材に対してスプロケット支持体の接触部の軸方向反対側に配置される。
第54側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第55側面によれば、第54側面に係る自転車用ハブ組立体は、第1ラチェット部材を第2ラチェット部材の方へ軸方向に付勢するようにハブ体と第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える。
第55側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第56側面によれば、第55側面に係る自転車用ハブ組立体において、ハブ体は内部空間を含む。スプロケット支持体の外周面は、第1ラチェット部材および第2ラチェット部材を支持する。スプロケット支持体、付勢部材、第1ラチェット部材、および第2ラチェット部材のそれぞれは、少なくとも部分的にハブ体の内部空間内に配置される。
第56側面に係る自転車用ハブ組立体では、自転車用ハブ組立体の駆動効率をさらに高めることができ、かつ、フリーホイール機構を軽量化できる。
本発明の第57側面によれば、第30〜第56側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ハブ体は、第1スポーク取付部、第2スポーク取付部、および第1軸方向長さを含む。第1スポーク取付部は第1軸方向最外部を有する。第2スポーク取付部は第2軸方向最外部を有する。第1軸方向長さは、軸方向において第1スポーク取付部の第1軸方向最外部と第2スポーク取付部の第2軸方向最外部との間に定義される。第1軸方向長さは55mm以上である。
第57側面に係る自転車用ハブ組立体では、第1軸方向長さにより自転車用ハブ組立体を含むホイールの強度が高まる。
本発明の第58側面によれば、第57側面に係る自転車用ハブ組立体において、第1軸方向長さは60mm以上である。
第58側面に係る自転車用ハブ組立体では、第1軸方向長さにより自転車用ハブ組立体を含むホイールの強度がさらに高まる。
本発明の第59側面によれば、第57側面に係る自転車用ハブ組立体において、第1軸方向長さは65mm以上である。
第59側面に係る自転車用ハブ組立体では、第1軸方向長さにより自転車用ハブ組立体を含むホイールの強度がさらに高まる。
本発明の第60側面によれば、第57〜第59側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ハブ軸は、第1軸方向フレーム接触面、第2軸方向フレーム接触面、および第2軸方向長さを含む。第1軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される。第2軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される。第2軸方向長さは、軸方向において第1軸方向フレーム接触面と第2軸方向フレーム接触面との間に定義される。第2軸方向長さは140mm以上である。
第60側面に係る自転車用ハブ組立体では、第2軸方向長さにより、第30側面の効果を得つつ、自転車用ハブ組立体を様々なタイプの自転車用フレームに装着できる。
本発明の第61側面によれば、第57〜第59側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ハブ軸は、第1軸方向フレーム接触面、第2軸方向フレーム接触面、および第2軸方向長さを含む。第1軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される。第2軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される。第2軸方向長さは、軸方向において第1軸方向フレーム接触面と第2軸方向フレーム接触面との間に定義される。第2軸方向長さは145mm以上である。
第61側面に係る自転車用ハブ組立体では、第2軸方向長さにより第1軸方向長さを選択する自由度が高まる、および/または、より広いレンジを有する自転車用リアスプロケット組立体を提供し、かつ自転車用ハブ組立体により多くのスプロケットを取り付けることができるように第1軸方向長さを長くできる。
本発明の第62側面によれば、第57〜第59側面のいずれか1つに係る自転車用ハブ組立体において、ハブ軸は、第1軸方向フレーム接触面、第2軸方向フレーム接触面、および第2軸方向長さを含む。第1軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される。第2軸方向フレーム接触面は、自転車用フレームに自転車用ハブ組立体が装着される状態で、軸方向において自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される。第2軸方向長さは、軸方向において第1軸方向フレーム接触面と第2軸方向フレーム接触面との間に定義される。第2軸方向長さは147mm以上である。
第62側面に係る自転車用ハブ組立体では、第2軸方向長さにより第1軸方向長さを選択する自由度が高まる、および/または、より広いレンジを有する自転車用リアスプロケット組立体を提供し、かつ自転車用ハブ組立体により多くのスプロケットを取り付けることができるように第1軸方向長さを長くできる。
本願に開示される技術であれば、スプロケット支持体の耐久性が向上する、および/または、スプロケット支持体の耐久性を低下させることなくスプロケット支持体の材料を選択する自由度が高まる。
実施形態に係る自転車用ドライブトレインの概略図。 図1に示す自転車用ドライブトレインの分解斜視図。 図2に示す自転車用ドライブトレインの別の斜視図。 図2のラインIV−IVに沿った自転車用ドライブトレインの拡大断面図。 図2に示す自転車用ドライブトレインの自転車用ハブ組立体の分解斜視図。 図4に示す自転車ドライブトレインの拡大断面図。 図2に示す自転車用ドライブトレインの自転車用ハブ組立体のスプロケット支持体の斜視図。 図2に示す自転車用ドライブトレインの自転車用ハブ組立体のスプロケット支持体の別の斜視図。 図7に示すスプロケット支持体の側面図。 変形例に係る自転車用ハブ組立体のスプロケット支持体の側面図。 図7に示すスプロケット支持体の拡大断面図。 図7に示すスプロケット支持体の断面図。 図2に示す自転車用ドライブトレインの自転車用ハブ組立体の斜視図。 図2に示す自転車用ドライブトレインの自転車用ハブ組立体の側面図。 図2に示す自転車用ドライブトレインの自転車用ハブ組立体の背面図。 図5のラインXVI−XVIに沿った自転車用ハブ組立体の断面図。 図2に示す自転車用ドライブトレインの自転車用リアスプロケット組立体の側面図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の分解斜視図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の部分分解斜視図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の別の部分分解斜視図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の別の部分分解斜視図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の別の部分分解斜視図。 図17のラインXXIII−XXIIIに沿った自転車用リアスプロケット組立体の斜視断面図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の最小スプロケットの斜視図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の最小スプロケットの別の斜視図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の最小スプロケットの側面図。 変形例に係る最小スプロケットの側面図。 図24に示す最小スプロケットの拡大断面図。 図24に示す最小スプロケットの断面図。 図2に示す自転車用ドライブトレインのスプロケット支持体および最小スプロケットの断面図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体の部分分解斜視図。 図17に示す自転車用リアスプロケット組立体のスプロケット支持部の斜視図。 図5に示す自転車用ハブ組立体の一部の分解斜視図。 図33に示す自転車用ハブ組立体の分解斜視図。 図33に示す自転車用ハブ組立体の分解斜視図。 図33に示す自転車用ハブ組立体の分解斜視図。 図33に示す自転車用ハブ組立体の部分断面図。 図37の線XXXVIII−XXXVIIIに沿って切り取られた自転車用ハブ組立体の断面図。 図33に示す自転車用ハブ組立体のスペーサの斜視図。 図33に示す自転車用ハブ組立体のスペーサの斜視図。 図33に示す第1ラチェット部材および自転車用ハブ組立体のスプロケット支持体の動作を示す概略図(ペダリング中)。 図33に示す第1ラチェット部材および自転車用ハブ組立体のスプロケット支持体の動作を示す概略図(惰性走行中)。 第2実施形態.に従った、自転車用ハブ組立体の斜視図。 図43に示す自転車用ハブ組立体の側面図。 第1実施形態および第2実施形態の変形例に係るスプロケット支持体の拡大断面図。 第1実施形態および第2実施形態の変形例に係る最小スプロケットの拡大断面図。
ここでは、添付の図面を参照して実施形態を説明する。種々の図面中、同様の参照符号は対応するまたは同一の要素を示す。
第1実施形態
図1に示すように、第1実施形態に係る自転車用ドライブトレイン10は、自転車用ハブ組立体12および自転車用リアスプロケット組立体14を備える。自転車用ハブ組立体12は自転車用フレームBFに固定される。自転車用リアスプロケット組立体14は自転車用ハブ組立体12上に装着される。自転車用ブレーキロータ16は自転車用ハブ組立体12上に装着される。
自転車用ドライブトレイン10は、クランク組立体18および自転車用チェーン20をさらに備える。クランク組立体18は、クランク軸22、右側クランクアーム24、左側クランクアーム26、およびフロントスプロケット27を含む。右側クランクアーム24および左側クランクアーム26はクランク軸22に固定される。フロントスプロケット27は、クランク軸22および右側クランクアーム24の少なくとも一方に固定される。自転車用チェーン20は、フロントスプロケット27から自転車用リアスプロケット組立体14に踏力を伝達するように、フロントスプロケット27および自転車用リアスプロケット組立体14と係合している。図示される実施形態では、クランク組立体18はシングルスプロケットとしてフロントスプロケット27を含むが、クランク組立体18が複数のフロントスプロケットを含んでいてもよい。自転車用リアスプロケット組立体14はリアスプロケット組立体であるが、自転車用リアスプロケット組立体14の構造はフロントスプロケットに適用可能である。
本願では、「前(フロント)」、「後ろ(リア)」、「前方」、「後方」、「左」、「右」、「横」、「上方」、および「下方」などの方向を示す用語ならびにその他の任意の類似する方向を示す用語は、ハンドルバー(図示せず)に向かって自転車のサドル(図示せず)に座るユーザ(例えば、ライダ)を基準に決定される方向を指す。したがって、自転車用ドライブトレイン10、自転車用ハブ組立体12、または自転車用リアスプロケット組立体14を説明するために用いられるこれらの用語は、水平面上での直立乗車位置で使用される際の自転車用ドライブトレイン10、自転車用ハブ組立体12、または自転車用リアスプロケット組立体14を装備した自転車を基準に解釈される。
図2および図3に示すように、自転車用ハブ組立体12および自転車用リアスプロケット組立体14は回転中心軸心A1を有する。自転車用リアスプロケット組立体14は、自転車用フレームBF(図1)に対して回転中心軸心A1回りに回転可能に自転車用ハブ組立体12によって支持される。自転車用リアスプロケット組立体14は、ペダリング中に自転車用チェーン20および自転車用リアスプロケット組立体14の間で駆動回転力F1を伝達するように自転車用チェーン20と係合する。自転車用リアスプロケット組立体14は、ペダリング中に回転中心軸心A1回りに駆動回転方向D11に回転する。駆動回転方向D11は、自転車用ハブ組立体12または自転車用リアスプロケット組立体14の周方向D1に沿って定義される。逆回転方向D12は駆動回転方向D11と逆の方向であり、周方向D1に沿って定義される。
図2に示すように、自転車用ハブ組立体12はスプロケット支持体28を備える。自転車用リアスプロケット組立体14は、スプロケット支持体28および自転車用リアスプロケット組立体14の間で駆動回転力F1を伝達するようにスプロケット支持体28上に装着される。自転車用ハブ組立体12はハブ軸30を備える。スプロケット支持体28は、回転中心軸心A1回りに回転可能にハブ軸30に装着される。自転車用ハブ組立体12はロックリング32を備える。回転中心軸心A1と平行な軸方向D2に自転車用リアスプロケット組立体14をスプロケット支持体28に対して保持するように、ロックリング32はスプロケット支持体28に固定される。
図4に示すように、自転車用ハブ組立体12は、車輪固定機構WSによって自転車用フレームBFに固定される。ハブ軸30は貫通孔30Aを有する。車輪固定機構WSの固定ロッドWS1が、ハブ軸30の貫通孔30Aを通って延びる。ハブ軸30は、第1軸端部30Bおよび第2軸端部30Cを含む。ハブ軸30は、第1軸端部30Bおよび第2軸端部30Cの間で回転中心軸心A1に沿って延びる。第1軸端部30Bは、自転車用フレームBFの第1フレームBF1の第1凹部BF11内に設けられる。第2軸端部30Cは、自転車用フレームBFの第2フレームBF2の第2凹部BF21内に設けられる。ハブ軸30は、車輪固定機構WSによって、第1フレームBF1および第2フレームBF2の間に保持される。車輪固定機構WSは自転車分野で周知の構造を含むので、簡略化のため、ここではその詳細な説明は省略する。
図4および図5に示すように、自転車用ハブ組立体12はブレーキロータ支持体34をさらに備える。ブレーキロータ支持体34は、回転中心軸心A1回りに回転可能にハブ軸30に装着される。ブレーキロータ支持体34は、制動回転力を自転車用ブレーキロータ16からブレーキロータ支持体34へ伝達するように自転車用ブレーキロータ16(図1)に連結される。
図5に示すように、自転車用ハブ組立体12はハブ体36を備える。ハブ体36は、自転車用ハブ組立体12の回転中心軸心A1回りに回転可能にハブ軸30に装着される。本実施形態では、スプロケット支持体28はハブ体36とは別の部材である。ブレーキロータ支持体34は、1つの単一部材としてハブ体36と一体に設けられる。しかし、スプロケット支持体28をハブ体36と一体に設けてもよい。ブレーキロータ支持体34はハブ体36とは別の部材であってもよい。
ロックリング32は雄ネジ部32Aを含む。スプロケット支持体28は雌ネジ部28Aを含む。ロックリング32がスプロケット支持体28に固定される状態で、雄ネジ部32Aは雌ネジ部28Aに螺合する。
図6に示すように、自転車用ハブ組立体12はフリーホイール機構38を備える。スプロケット支持体28はフリーホイール機構38によってハブ体36に操作可能に連結される。フリーホイール機構38は、ペダリング中にスプロケット支持体28をハブ体36に沿って駆動回転方向D11(図5)に回転するようにスプロケット支持体28をハブ体36に連結するように構成される。フリーホイール機構38は、惰性走行中にスプロケット支持体28のハブ体36に対する逆回転方向D12(図5)への回転を許容するように構成される。したがって、フリーホイール機構38はワンウェイクラッチ機構38と言い換えられる。フリーホイール機構38の詳細な説明は後述する。
自転車用ハブ組立体12は第1ベアリング39Aおよび第2ベアリング39Bを含む。第1ベアリング39Aおよび第2ベアリング39Bは、ハブ軸30に対して回転中心軸心A1回りに回転可能にスプロケット支持体28を支持するようにスプロケット支持体28およびハブ軸30の間に設けられる。
本実施形態では、スプロケット支持体28、ブレーキロータ支持体34、およびハブ体36のそれぞれは、アルミニウム、鉄、チタンのような金属材料から構成される。しかし、スプロケット支持体28、ブレーキロータ支持体34、およびハブ体36のうち少なくとも1つは非金属材料から構成されていてもよい。
図7および図8に示すように、スプロケット支持体28は、自転車用リアスプロケット組立体14(図6)と係合するように構成される少なくとも1つの外側スプライン歯40を含む。スプロケット支持体28は、自転車用リアスプロケット組立体14(図6)と係合するように構成される複数の外側スプライン歯40を含む。すなわち、少なくとも1つの外側スプライン歯40は複数の外側スプライン歯40を含む。スプロケット支持体28は、自転車用リアスプロケット組立体14(図6)と係合するように構成される少なくとも9つの外側スプライン歯40を含む。スプロケット支持体28は、自転車用リアスプロケット組立体14(図6)と係合するように構成される少なくとも10本の外側スプライン歯40を含む。
スプロケット支持体28は筒形状を有するベース支持部41を含む。ベース支持部41は回転中心軸心A1に沿って延びる。外側スプライン歯40はベース支持部41から径方向外側に延びる。スプロケット支持体28は、大径部42、フランジ44、および複数の外側ヘリカルスプライン歯46を含む。大径部42およびフランジ44は、ベース支持部41から径方向外側に延びる。大径部42は、軸方向D2において複数の外側スプライン歯40とフランジ44の間に設けられる。大径部42およびフランジ44は、軸方向D2において複数の外側スプライン歯40と複数の外側ヘリカルスプライン歯46との間に設けられる。図6に示すように、自転車用リアスプロケット組立体14は、軸方向D2において大径部42とロックリング32のロックフランジ32Bとの間に保持される。大径部42は、ワンウェイクラッチ機構のような駆動構造を収容可能な内部空洞を内部に有していてもよい。必要に応じて自転車用ハブ組立体12から大径部42を省略してもよい。
図9に示すように、少なくとも10本の外側スプライン歯40の総数は20本以上である。少なくとも10本の外側スプライン歯40の総数は25本以上である。本実施形態では、少なくとも10本の外側スプライン歯40の総数は26本である。しかし、複数の外側スプライン歯40の総数は本実施形態および上記範囲に限定されない。
少なくとも10本の外側スプライン歯40は、第1外側ピッチ角PA11と第2外側ピッチ角PA12を有する。少なくとも10本の外側スプライン歯40のうちの少なくとも2つの外側スプライン歯は、自転車用ハブ組立体12の回転中心軸心A1に関する周方向に第1外側ピッチ角PA11で配置される。すなわち、複数の外側スプライン歯40のうちの少なくとも2つは、自転車用ハブ組立体12の回転中心軸心A1に関する周方向に第1外側ピッチ角PA11で配置される。少なくとも10本の外側スプライン歯40のうちの少なくとも2つの外側スプライン歯は、自転車用ハブ組立体12の回転中心軸心A1に関する周方向に第2外側ピッチ角PA12で配置される。すなわち、複数の外側スプライン歯40のうちの少なくとも2つは、自転車用ハブ組立体12の回転中心軸心A1に関する周方向に第2外側ピッチ角PA12で配置される。本実施形態では、第2外側ピッチ角PA12と第1外側ピッチ角PA11は異なる。しかし、第2外側ピッチ角PA12が第1外側ピッチ角PA11と実質的に同じであってもよい。
本実施形態では、複数の外側スプライン歯40は、周方向D1において第1外側ピッチ角PA11で配置される。複数の外側スプライン歯40のうち2つの外側スプライン歯は、周方向D1において第2外側ピッチ角PA12で配置される。しかし、複数の外側スプライン歯40のうち少なくとも2つの外側スプライン歯を、周方向D1において別の外側ピッチ角で配置してもよい。
第1外側ピッチ角PA11は10度〜20度の範囲内にある。第1外側ピッチ角PA11は12度〜15度の範囲内にある。第1外側ピッチ角PA11は13度〜14度の範囲内にある。本実施形態では、第1外側ピッチ角PA11は13.3度であるが、第1外側ピッチ角PA11は本実施形態および上記範囲に限定されない。
第2外側ピッチ角PA12は5度〜30度の範囲内にある。本実施形態では、第2外側ピッチ角PA12は26度であるが、第2外側ピッチ角PA12は本実施形態および上記範囲に限定されない。
複数の外側スプライン歯40は実質的にいずれも同じ形状である。複数の外側スプライン歯40は実質的にいずれも同じスプラインサイズを有する。複数の外側スプライン歯40は、回転中心軸心A1に沿って見た場合に、いずれも実質的に同じ外形を有する。しかし、図10に示すように、少なくとも10本の外側スプライン歯40のうち少なくとも1本は、少なくとも10本の外側スプライン歯40のうち別の歯の第2スプライン形状とは異なる第1スプライン形状を有していてもよい。少なくとも10本の外側スプライン歯40のうち少なくとも1本は、少なくとも10本の外側スプライン歯40のうち別の歯の第2スプラインサイズとは異なる第1スプラインサイズを有していてもよい。少なくとも10本の外側スプライン歯40のうち少なくとも1本は、回転中心軸心A1に沿って見た場合に、少なくとも10本の外側スプライン歯40のうち別の歯の外形とは異なる外形を有していてもよい。図10では、複数の外側スプライン歯40のうち1本は、複数の外側スプライン歯40のうち別の歯のスプライン形状とは異なるスプライン形状を有する。複数の外側スプライン歯40のうち1本は、複数の外側スプライン歯40のうち別の歯のスプラインサイズとは異なるスプラインサイズを有する。複数の外側スプライン歯40のうち1本は、回転中心軸心A1に沿って見た場合に、複数の外側スプライン歯40のうち別の歯の外形とは異なる外形を有する。
図11に示すように、少なくとも10本の外側スプライン歯40のそれぞれは、外側スプライン駆動面48および外側スプライン非駆動面50を有する。少なくとも10本の外側スプライン歯40は複数の外側スプライン歯40を有する。複数の外側スプライン歯40は、ペダリング中に自転車用リアスプロケット組立体14(図6)からの駆動回転力F1を受けるための複数の外側スプライン駆動面48を含む。複数の外側スプライン歯40は複数の外側スプライン非駆動面50を含む。外側スプライン駆動面48は、ペダリング中に自転車用リアスプロケット組立体14(図6)からの駆動回転力F1を受けるように自転車用リアスプロケット組立体14と接触可能である。外側スプライン駆動面48は、逆回転方向D12を向いている。自転車用リアスプロケット組立体14が自転車用ハブ組立体12に装着される状態で、外側スプライン駆動面48は、自転車用リアスプロケット組立体14の内側スプライン駆動面と向かい合っている。外側スプライン非駆動面50は、外側スプライン駆動面48の周方向D1に対して裏側に設けられる。外側スプライン非駆動面50は、ペダリング中に自転車用リアスプロケット組立体14から駆動回転力F1を受けないように駆動回転方向D11を向いている。自転車用リアスプロケット組立体14が自転車用ハブ組立体12に装着される状態で、外側スプライン非駆動面50は、自転車用リアスプロケット組立体14の内側スプライン非駆動面と向かい合っている。
少なくとも10本の外側スプライン歯40のそれぞれは、周方向最大幅MW1を有する。複数の外側スプライン歯40のそれぞれは、周方向最大幅MW1を有する。周方向最大幅MW1は、外側スプライン歯40に作用するスラスト力F2を受ける最大幅として定義される。周方向最大幅MW1は、外側スプライン駆動面48を基準とした直線距離として定義される。
複数の外側スプライン駆動面48のそれぞれは、径方向最外周縁48Aと径方向最内周縁48Bを含む。外側スプライン駆動面48は、径方向最外周縁48Aから径方向最内周縁48Bまで延びる。第1基準円RC11は、径方向最内周縁48B上に定義され、回転中心軸心A1を中心とする。第1基準円RC11は外側スプライン非駆動面50と基準点50Rで交差する。周方向最大幅MW1は、周方向D1において径方向最内周縁48Bから基準点50Rまで直線的に延びる。
複数の外側スプライン非駆動面50のそれぞれは、径方向最外周縁50Aおよび径方向最内周縁50Bを含む。外側スプライン非駆動面50は、径方向最外周縁50Aから径方向最内周縁50Bまで延びる。基準点50Rは径方向最外周縁50Aおよび径方向最内周縁50Bの間に設けられる。しかし、基準点50Rは径方向最内周縁50Bと一致していてもよい。
周方向最大幅MW1の合計は55mm以上である。周方向最大幅MW1の合計は60mm以上である。周方向最大幅MW1の合計は65mm以上である。本実施形態では、周方向最大幅MW1の合計は68mmであるが、周方向最大幅MW1の合計は本実施形態および上記範囲に限定されない。
図12に示すように、少なくとも1つの外側スプライン歯40は外側スプライン山径DM11を有する。外側スプライン山径DM11は25mm以上である。外側スプライン山径DM11は29mm以上である。外側スプライン山径DM11は30mm以下である。本実施形態では、外側スプライン山径DM11は29.6mmであるが、外側スプライン山径DM11は、本実施形態および上記の範囲には限定されない。例えば、外側スプライン山径DM11は34mmより大きくてもよいし、35mmより小さくてもよい。外側スプライン山径DM11の一例として、34.55mmが挙げられる。
少なくとも1つの外側スプライン歯40は外側スプライン谷径DM12を有する。少なくとも1つの外側スプライン歯40は、外側スプライン谷径DM12を有する外側スプライン歯底円RC12を有する。しかし、外側スプライン歯底円RC12は、外側スプライン谷径DM12とは異なるその他の直径を有していてもよい。外側スプライン谷径DM12は28mm以下である。外側スプライン谷径DM12は25mm以上である。外側スプライン谷径DM12は27mm以上である。本実施形態では、外側スプライン谷径DM12は27.2mmであるが、外側スプライン谷径DM12は本実施形態および上記範囲に限定されない。
大径部42は、外側スプライン山径DM11よりも大きい外径DM13を有する。外径DM13は32mm〜40mmの範囲内にある。本実施形態では、外径DM13は35mmであるが、外径DM13は本実施形態に限定されない。
図11に示すように、複数の外側スプライン駆動面48のそれぞれは、径方向最外周縁48Aから径方向最内周縁48Bに定義される径方向長さRL11を含む。複数の外側スプライン駆動面48の径方向長さRL11の合計は7mm以上である。径方向長さRL11の合計は10mm以上である。径方向長さRL11の合計は15mm以上である。本実施形態では、径方向長さRL11の合計は19.5mmであるが、径方向長さRL11の合計は本実施形態に限定されない。
複数の外側スプライン歯40は追加径方向長さRL12を有する。追加径方向長さRL12は、それぞれ外側スプライン歯底円RC12から複数の外側スプライン歯40の径方向最外周端部40Aまでの長さとして定義される。追加径方向長さRL12の合計は12mm以上である。本実施形態では、追加径方向長さRL12の合計は31.85mmであるが、追加径方向長さRL12の合計は本実施形態に限定されない。
少なくとも9つの外側スプライン歯40のうち少なくとも1つは、周方向歯先中心線CL1に対して非対称な形状を有する。周方向歯先中心線CL1は、回転中心軸心A1と外側スプライン歯40の径方向最外周端部40Aの周方向中心点CP1とを接続するラインである。しかし、複数の外側スプライン歯40のうち少なくとも1つは周方向歯先中心線CL1に対して対称な形状を有していてもよい。少なくとも9つの外側スプライン歯40のうち少なくとも1つは、外側スプライン駆動面48および外側スプライン非駆動面50を有する。
外側スプライン駆動面48は第1外側スプライン面角度AG11を有する。第1外側スプライン面角度AG11は、外側スプライン駆動面48と第1径方向線L11との間に定義される。第1径方向線L11は、自転車用ハブ組立体12の回転中心軸心A1から外側スプライン駆動面48の径方向最外周縁48Aまで延びる。第1外側ピッチ角PA11または第2外側ピッチ角PA12は、隣接する第1径方向線L11(例えば図9を参照)同士の間に定義される。
外側スプライン非駆動面50は第2外側スプライン面角度AG12を有する。第2外側スプライン面角度AG12は、外側スプライン非駆動面50と第2径方向線L12との間に定義される。第2径方向線L12は、自転車用ハブ組立体12の回転中心軸心A1から外側スプライン非駆動面50の径方向最外周縁50Aまで延びる。
本実施形態では、第2外側スプライン面角度AG12は第1外側スプライン面角度とは異なる。第1外側スプライン面角度AG11は第2外側スプライン面角度AG12よりも小さい。しかし、第1外側スプライン面角度AG11は、第2外側スプライン面角度AG12以上であってもよい。
第1外側スプライン面角度AG11は0度〜10度の範囲内にある。第2外側スプライン面角度AG12は0度〜60度の範囲内にある。本実施形態では、第1外側スプライン面角度AG11は5度である。第2外側スプライン面角度AG12は45度である。しかし、第1外側スプライン面角度AG11および第2外側スプライン面角度AG12は、本実施形態および上記範囲に限定されない。
図13および図14に示すように、ブレーキロータ支持体34は、自転車用ブレーキロータ16(図4)と係合するように構成される少なくとも1つの追加外側スプライン歯52を含む。本実施形態では、ブレーキロータ支持体34は追加ベース支持部54および複数の追加外側スプライン歯52を含む。追加ベース支持部54は、筒形状を有し、ハブ体36から回転中心軸心A1に沿って延びる。追加外側スプライン歯52は追加ベース支持部54から径方向外側に延びる。複数の追加外側スプライン歯52の総数は52本である。しかし、複数の追加外側スプライン歯52の総数は本実施形態に限定されない。
図14に示すように、少なくとも1つの追加外側スプライン歯52は追加外側スプライン山径DM14を有する。図15に示すように、追加外側スプライン山径DM14は外側スプライン山径DM11よりも大きい。追加外側スプライン山径DM14は大径部42の外径DM13と実質的に等しい。しかし、追加外側スプライン山径DM14は外側スプライン山径DM11以下であってもよい。追加外側スプライン山径DM14は大径部42の外径DM13と異なっていてもよい。
図15に示すように、ハブ体36は、第1スポーク取付部36Aおよび第2スポーク取付部36Bを含む。複数の第1スポークSK1は、第1スポーク取付部36Aに連結する。複数の第2スポークSK2は、第2スポーク取付部36Bに連結する。本実施形態では、第1スポーク取付部36Aは複数の第1取付孔36A1を含む。第1スポークSK1は第1取付孔36A1内を延びる。第2スポーク取付部36Bは、複数の第2取付孔36B1を含む。第2スポークSK2は、第2取付孔36B1内を延びる。本明細書で使用される用語「スポーク取付部」は、自転車用ハブ組立体の回転中心軸心に関する径方向の外側に延びるようにスポーク取付開口がフランジ形状を有する構造(図15)と、スポーク取付部がハブ体の外周面に直接形成される開口である構造と、を包含する。
第2スポーク取付部36Bは、第1スポーク取付部36Aから軸方向D2に間隔を開けて配置される。第1スポーク取付部36Aは、スプロケット支持体28と第2スポーク取付部36Bの間で軸方向D2に設けられる。第2スポーク取付部36Bは、第1スポーク取付部36Aとブレーキロータ支持体34の間で軸方向D2に設けられる。
第1スポーク取付部36Aは、第1軸方向最外部36Cを有する。第2スポーク取付部36Bは、第2軸方向最外部36Dを有する。自転車用ハブ組立体12が自転車用フレームBFに装着される状態で、第1軸方向最外部36Cは、軸方向D2に第1フレームBF1を向いている面を含む。自転車用ハブ組立体12が自転車用フレームBFに装着される状態で、第2軸方向最外部36Dは、軸方向D2に第2フレームBF2を向いている面を含む。
ハブ体36は第1軸方向長さAL1を含む。第1軸方向長さAL1は、回転中心軸心A1に関する軸方向D2において第1スポーク取付部36Aの第1軸方向最外部36Cと第2スポーク取付部36Bの第2軸方向最外部36Dとの間に定義される。第1軸方向長さAL1は、55mm以上であってもよい。第1軸方向長さAL1は、80mm以下であってもよい。第1軸方向長さAL1は、60mm以上であってもよい。第1軸方向長さAL1は、65mm以上であってもよい。第1軸方向長さAL1は67mmであってもよい。しかし、第1軸方向長さAL1は、本実施形態および上記の範囲に限定されない。第1軸方向長さAL1の例として、55.7mm、62.3mm、および67mmが挙げられる。
図15に示すように、ハブ軸30は第1軸方向フレーム接触面30B1と第2軸方向フレーム接触面30C1を含む。自転車用ハブ組立体12が自転車用フレームBFに装着される状態で、第1軸方向フレーム接触面30B1は、軸方向D2において自転車用フレームBFの第1部分BF12と接触するように構成される。自転車用ハブ組立体12が自転車用フレームBFに装着される状態で、第2軸方向フレーム接触面30C1は、軸方向D2において自転車用フレームBFの第2部分BF22と接触するように構成される。第1軸方向フレーム接触面30B1は、軸方向D2において第2軸方向フレーム接触面30C1よりスプロケット支持体28に近い位置に配置される。スプロケット支持体28は、第1軸方向フレーム接触面30B1と第2軸方向フレーム接触面30C1の間で軸方向D2に設けられる。
ハブ軸30は、第2軸方向長さAL2を含む。第2軸方向長さAL2は、第1軸方向フレーム接触面30B1と第2軸方向フレーム接触面30C1の間で軸方向D2に定義される。第2軸方向長さAL2は、140mm以上であってもよい。第2軸方向長さAL2は、160mm以下であってもよい。第2軸方向長さAL2は、145mm以上であってもよい。第2軸方向長さAL2は、147mm以上であってもよい。第2軸方向長さAL2は、148mmであってもよい。しかし、第2軸方向長さAL2は、本実施形態および上記の範囲には限定しない。第2軸方向長さAL2の例として、142mm、148mm、および157mmが挙げられる。
第2軸方向長さAL2に対する第1軸方向長さAL1の比は、0.3以上であってもよい。第2軸方向長さAL2に対する第1軸方向長さAL1の比は、0.4以上であってもよい。第2軸方向長さAL2に対する第1軸方向長さAL1の比は、0.5以下であってもよい。例えば、第2軸方向長さAL2(148mm)に対する第1軸方向長さAL1(67mm)の比は、約0.45である。しかし、第2軸方向長さAL2に対する第1軸方向長さAL1の比は、本実施形態および上記の範囲には限定されない。第2軸方向長さAL2に対する第1軸方向長さAL1の比の例としては、約0.42(AL1が62.3mmでAL2が148mm)、または約0.39(AL1が55.7mmでAL2が142mm)が挙げられる。
図16に示すように、スプロケット支持体28は、第1軸方向端部28B、第2軸方向端部28C、およびスプロケット軸方向接触面28Dを含む。第2軸方向端部28Cは、軸方向D2で第1軸方向端部28Bの反対側に配置される。自転車用ハブ組立体12は、自転車用ハブ組立体12を軸方向D2で2等分する軸方向中心面CPLを有する。スプロケット軸方向接触面28Dは、軸方向D2で第1軸方向端部28Bよりも自転車用ハブ組立体12の軸方向中心面CPLに近い位置に配置される。第2軸方向端部28Cは、軸方向D2でスプロケット軸方向接触面28Dよりも自転車用ハブ組立体12の軸方向中心面CPLに近い位置に配置される。自転車用ハブ組立体12の軸方向中心面CPLは、回転中心軸心A1に対して垂直である。本実施形態では、スプロケット軸方向接触面28Dは、大径部42に設けられているが、スプロケット軸方向接触面28Dは、必要に応じて、自転車用ハブ組立体12のその他の部分に設けることも可能である。自転車用リアスプロケット組立体14がスプロケット支持体28に装着される状態で、スプロケット軸方向接触面28Dは、自転車用リアスプロケット組立体14と接触する。スプロケット軸方向接触面28Dは、軸方向D2の第1軸方向端部28Bに向けられる。
ハブ軸30は、スプロケット配置軸方向長さAL3を含む。スプロケット配置軸方向長さAL3は、第1軸方向フレーム接触面30B1とスプロケット支持体28のスプロケット軸方向接触面28Dの間で軸方向D2に定義される。本実施形態では、スプロケット配置軸方向長さAL3は、35mm〜45mmの範囲内にある。例えば、スプロケット配置軸方向長さAL3は39.64mmである。スプロケット配置軸方向長さAL3は、例えば、大径部42を省略することによって、44.25mmまで延長することができる。しかし、スプロケット配置軸方向長さAL3は、本実施形態および上記の範囲には限定されない。
大径部42は、軸方向D2の第1軸方向フレーム接触面30B1から最も遠い位置に配置される軸方向端部42Aを有する。追加軸方向長さAL4は、第1軸方向フレーム接触面30B1と軸方向端部42Aの間で軸方向D2に定義される。追加軸方向長さAL4は、38mm〜47mmの範囲内にある。追加軸方向長さAL4は、44mm〜45mmの範囲であってもよい。追加軸方向長さAL4は、40mm〜41mmの範囲であってもよい。本実施形態では、追加軸方向長さAL4は、44.25mmである。しかし、追加軸方向長さAL4は、本実施形態および上記の範囲には限定されない。
大径部42の大径軸方向長さAL5は、3mm〜6mmの範囲内にある。本実施形態では、大径軸方向長さAL5は4.61mmである。しかし、大径軸方向長さAL5は、実施形態および上記の範囲には限定されない。
スプロケット配置軸方向長さAL3に対する第1軸方向長さAL1の比は1.2〜1.7の範囲内にある。例えば、第1軸方向長さAL1が55.7mmで、スプロケット配置軸方向長さAL3が39.64mmの場合、スプロケット配置軸方向長さAL3に対する第1軸方向長さAL1の比は1.4である。しかし、スプロケット配置軸方向長さAL3に対する第1軸方向長さAL1の比は、本実施形態および上記の範囲には限定されない。例えば、第1軸方向長さAL1が62.3mmで、スプロケット配置軸方向長さAL3が39.64mmの場合、スプロケット配置軸方向長さAL3に対する第1軸方向長さAL1の比は1.57となり得るし、第1軸方向長さAL1が67mmで、スプロケット配置軸方向長さAL3が39.64mmの場合、スプロケット配置軸方向長さAL3に対する第1軸方向長さAL1の比は1.69となり得る。
図17に示すように、自転車用リアスプロケット組立体14は少なくとも1つのスプロケットを備える。少なくとも1つのスプロケットは最小スプロケットSP1および最大スプロケットSP12を含む。最小スプロケットSP1はスプロケットSP1とも称され得る。最大スプロケットSP12はスプロケットSP12とも称され得る。本実施形態では、少なくとも1つのスプロケットはスプロケットSP2〜SP11をさらに含む。スプロケットSP1はトップギアに対応している。スプロケットSP12はローギアに対応している。自転車用リアスプロケット組立体14のスプロケットの総数は本実施形態に限定されない。
最小スプロケットSP1は少なくとも1つのスプロケット歯SP1Bを含む。最小スプロケットSP1の少なくとも1つのスプロケット歯SP1Bの総数は10本以下である。本実施形態では、最小スプロケットSP1の少なくとも1つのスプロケット歯SP1Bの総数は10本である。しかし、最小スプロケットSP1の少なくとも1つのスプロケット歯SP1Bの総数は本実施形態および上記範囲に限定されない。
最大スプロケットSP12は少なくとも1つのスプロケット歯SP12Bを含む。最大スプロケットSP12の少なくとも1つのスプロケット歯SP12Bの総数は46本以上である。最大スプロケットSP12の少なくとも1つのスプロケット歯SP12Bの総数は50本以上である。本実施形態では、最大スプロケットSP12の少なくとも1つのスプロケット歯SP12Bの総数は51本である。しかし、最大スプロケットSP12の少なくとも1つのスプロケット歯SP12Bの総数は本実施形態および上記範囲に限定されない。
スプロケットSP2は少なくとも1つのスプロケット歯SP2Bを含む。スプロケットSP3は少なくとも1つのスプロケット歯SP3Bを含む。スプロケットSP4は少なくとも1つのスプロケット歯SP4Bを含む。スプロケットSP5は少なくとも1つのスプロケット歯SP5Bを含む。スプロケットSP6は少なくとも1つのスプロケット歯SP6Bを含む。スプロケットSP7は少なくとも1つのスプロケット歯SP7Bを含む。スプロケットSP8は少なくとも1つのスプロケット歯SP8Bを含む。スプロケットSP9は少なくとも1つのスプロケット歯SP9Bを含む。スプロケットSP10は少なくとも1つのスプロケット歯SP10Bを含む。スプロケットSP11は少なくとも1つのスプロケット歯SP11Bを含む。
少なくとも1つのスプロケット歯SP2Bの総数は12本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP3Bの総数は14本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP4Bの総数は16本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP5Bの総数は18本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP6Bの総数は21本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP7Bの総数は24本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP8Bの総数は28本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP9Bの総数は33本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP10Bの総数は39本である。少なくとも1つのスプロケット歯SP11Bの総数は45本である。スプロケットSP2〜SP11のそれぞれのスプロケット歯の総数は本実施形態に限定されない。
図18に示すように、スプロケットSP1〜SP12はいずれも別々の部材である。しかし、スプロケットSP1〜SP12のうちの少なくとも1つは、スプロケットSP1〜SP12のうち別のスプロケットと少なくとも部分的に一体に設けられていてもよい。自転車用リアスプロケット組立体14は、スプロケット支持部56、複数のスペーサ58、第1リング59A、および第2リング59Bを有する。図示する実施形態では、スプロケットSP1〜SP12はスプロケット支持部56に取り付けられる。例えば、スプロケットSP1〜SP12は、自転車用リアスプロケット組立体14を軽量化するために、金属製固定具を用いることなく接着剤などの結合構造を用いてスプロケット支持部56に取り付けられる。
図19に示すように、スプロケットSP1はスプロケット体SP1Aおよび複数のスプロケット歯SP1Bを含む。複数のスプロケット歯SP1Bはスプロケット体SP1Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP2はスプロケット体SP2Aおよび複数のスプロケット歯SP2Bを含む。複数のスプロケット歯SP2Bはスプロケット体SP2Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP3はスプロケット体SP3Aおよび複数のスプロケット歯SP3Bを含む。複数のスプロケット歯SP3Bはスプロケット体SP3Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP4はスプロケット体SP4Aおよび複数のスプロケット歯SP4Bを含む。複数のスプロケット歯SP4Bはスプロケット体SP4Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP5はスプロケット体SP5Aおよび複数のスプロケット歯SP5Bを含む。複数のスプロケット歯SP5Bはスプロケット体SP5Aから径方向外側に延びる。第1リング59AはスプロケットSP3およびSP4の間に設けられる。第2リング59BはスプロケットSP4およびSP5の間に設けられる。
図20に示すように、スプロケットSP6はスプロケット体SP6Aおよび複数のスプロケット歯SP6Bを含む。複数のスプロケット歯SP6Bはスプロケット体SP6Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP7はスプロケット体SP7Aおよび複数のスプロケット歯SP7Bを含む。複数のスプロケット歯SP7Bはスプロケット体SP7Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP8はスプロケット体SP8Aと複数のスプロケット歯SP8Bを含む。複数のスプロケット歯SP8Bは、スプロケット体SP8Aから径方向外側に延びる。
図21に示すように、スプロケットSP9はスプロケット体SP9Aおよび複数のスプロケット歯SP9Bを含む。複数のスプロケット歯SP9Bはスプロケット体SP9Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP10はスプロケット体SP10Aおよび複数のスプロケット歯SP10Bを含む。複数のスプロケット歯SP10Bはスプロケット体SP10Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP11はスプロケット体SP11Aおよび複数のスプロケット歯SP11Bを含む。複数のスプロケット歯SP11Bはスプロケット体SP11Aから径方向外側に延びる。スプロケットSP12はスプロケット体SP12Aおよび複数のスプロケット歯SP12Bを含む。複数のスプロケット歯SP12Bはスプロケット体SP12Aから径方向外側に延びる。
図22に示すように、スプロケット支持部56はハブ係合部60と複数の支持アーム62を含む。複数の支持アーム62は、ハブ係合部60から径方向外側に延びる。支持アーム62は第1取付部62A〜第8取付部62Hを含む。複数のスペーサ58は、複数の第1スペーサ58A、複数の第2スペーサ58B、複数の第3スペーサ58C、複数の第4スペーサ58D、複数の第5スペーサ58E、複数の第6スペーサ58F、および複数の第7スペーサ58Gを含む。
図23に示すように、複数の第1スペーサ58AはスプロケットSP5およびSP6の間に設けられる。複数の第2スペーサ58BはスプロケットSP6およびSP7の間に設けられる。複数の第3スペーサ58CはスプロケットSP7およびSP8の間に設けられる。複数の第4スペーサ58DはスプロケットSP8およびSP9の間に設けられる。複数の第5スペーサ58EはスプロケットSP9およびSP10の間に設けられる。複数の第6スペーサ58FはスプロケットSP10およびSP11の間に設けられる。複数の第7スペーサ58GはスプロケットSP11およびSP12の間に設けられる。
スプロケットSP6および第1スペーサ58Aは、接着剤のような結合構造によって第1取付部62Aに取り付けられる。スプロケットSP7および第2スペーサ58Bは、接着剤のような結合構造によって第2取付部62Bに取り付けられる。スプロケットSP8と第3スペーサ58Cは、接着剤のような結合構造によって第3取付部62Cに取り付けられる。スプロケットSP9と第4スペーサ58Dは、接着剤のような結合構造によって第4取付部62Dに取り付けられる。スプロケットSP10と第5スペーサ58Eは、接着剤のような結合構造によって第5取付部62Eに取り付けられる。スプロケットSP11と第6スペーサ58Fは、接着剤のような結合構造によって第6取付部62Fに取り付けられる。スプロケットSP12と第7スペーサ58Gは、接着剤のような結合構造によって第7取付部62Gに取り付けられる。スプロケットSP5と第2リング59Bは、接着剤のような結合構造によって第8取付部62Hに取り付けられる。ハブ係合部60、スプロケットSP1〜SP4、第1リング59A、および第2リング59Bは、軸方向D2において大径部42とロックリング32のロックフランジ32Bとの間に保持される。
本実施形態では、スプロケットSP1〜SP12のそれぞれは、アルミニウム、鉄、チタンのような金属材料から構成される。スプロケット支持部56、第1スペーサ58A〜第7スペーサ58G、第1リング59A、第2リング59Bは、それぞれ樹脂材料のような非金属材料から構成される。しかし、スプロケットSP1〜SP12のうち少なくとも1つは、少なくとも部分的に非金属材料から構成されていてもよい。スプロケット支持部56、第1スペーサ58A〜第7スペーサ58G、第1リング59A、および第2リング59Bのうち少なくとも1つは、少なくとも部分的に、アルミニウム、鉄、またはチタンのような非金属から構成されていてもよい。
少なくとも1つのスプロケットは、自転車用ハブ組立体12と係合するように構成される少なくとも1つの内側スプライン歯を含む。図24および図25に示すように、少なくとも1つのスプロケットは、自転車用ハブ組立体12と係合するように構成される少なくとも10本の内側スプライン歯を含む。少なくとも1つの内側スプライン歯は複数の内側スプライン歯を含む。したがって、少なくとも1つのスプロケットは、自転車用ハブ組立体12と係合するように構成される複数の内側スプライン歯を含む。本実施形態では、スプロケットSP1は、自転車用ハブ組立体12と係合するように構成される少なくとも10本の内側スプライン歯64を含む。本実施形態では、スプロケットSP1は、自転車用ハブ組立体12のスプロケット支持体28の複数の外側スプライン歯40と合致するように構成される複数の内側スプライン歯64を含む。スプロケット体SP1Aは環状の形状を有する。複数の内側スプライン歯64はスプロケット体SP1Aから径方向内側に延びる。
図26に示すように、少なくとも10本の内側スプライン歯64の総数は20以上である。少なくとも10本の内側スプライン歯64の総数は25以上である。本実施形態では、複数の内側スプライン歯64の総数は26本である。しかし、複数の内側スプライン歯64の総数は本実施形態および上記範囲に限定されない。
少なくとも10本の内側スプライン歯64は、第1内側ピッチ角PA21および第2内側ピッチ角PA22を有する。複数の内側スプライン歯64のうち少なくとも2つの内側スプライン歯は、自転車用リアスプロケット組立体14の回転中心軸心A1に関する周方向に第1内側ピッチ角PA21で配置される。複数の内側スプライン歯64のうち少なくとも2つの内側スプライン歯は、回転中心軸心A1に関する周方向に第2内側ピッチ角PA22で配置される。本実施形態では、第2内側ピッチ角PA22は第1内側ピッチ角PA21とは異なるが、第2内側ピッチ角PA22は第1内側ピッチ角PA21と実質的に等しくてもよい。
本実施形態では、複数の内側スプライン歯64は、周方向D1において第1内側ピッチ角PA21で配置される。複数の内側スプライン歯64のうち2つの内側スプライン歯は、周方向D1において第2内側ピッチ角PA22で配置される。しかし、複数の内側スプライン歯64のうち少なくとも2つの内側スプライン歯を、周方向D1において別の内側ピッチ角で配置されていてもよい。
第1内側ピッチ角PA21は10度〜20度の範囲内にある。第1内側ピッチ角PA21は12度〜15度の範囲内にある。第1内側ピッチ角PA21は13度〜14度の範囲内にある。本実施形態では、第1内側ピッチ角PA21は13.3度であるが、第1内側ピッチ角PA21は本実施形態および上記範囲に限定されない。
第2内側ピッチ角PA22は5度〜30度の範囲内にある。本実施形態では、第2内側ピッチ角PA22は26度であるが、第2内側ピッチ角PA22は本実施形態および上記範囲に限定されない。
少なくとも10本の内側スプライン歯64のうち少なくとも1つは、少なくとも10本の内側スプライン歯64のうち別の歯の第2スプライン形状とは異なる第1スプライン形状を有する。少なくとも10本の内側スプライン歯64のうち少なくとも1つは、少なくとも10本の内側スプライン歯64のうち別の歯の第2スプラインサイズとは異なる第1スプラインサイズを有する。少なくとも10本の内側スプライン歯64のうち少なくとも1つは、少なくとも10本の内側スプライン歯64のうち別の歯の断面形状とは異なる断面形状を有する。しかし、図27に示すように、複数の内側スプライン歯64が全て同じ形状であってもよい。複数の内側スプライン歯64は全て同じサイズであってもよい。複数の内側スプライン歯64は全て同じ断面形状を有していてもよい。
図28に示すように、少なくとも1つの内側スプライン歯64は、内側スプライン駆動面66および内側スプライン非駆動面68を有する。少なくとも1つの内側スプライン歯64は複数の内側スプライン歯64を含む。複数の内側スプライン歯64は、ペダリング中に自転車用ハブ組立体12(図6)からの駆動回転力F1を受けるための複数の内側スプライン駆動面66を含む。複数の内側スプライン歯64は複数の内側スプライン非駆動面68を含む。内側スプライン駆動面66は、ペダリング中にスプロケットSP1からスプロケット支持体28へ駆動回転力F1を伝達するようにスプロケット支持体28と接触可能である。内側スプライン駆動面66は駆動回転方向D11を向いている。自転車用リアスプロケット組立体14が自転車用ハブ組立体12に装着される状態で、内側スプライン駆動面66は自転車用ハブ組立体12の外側スプライン駆動面48と向かい合っている。内側スプライン非駆動面68は、周方向D1において内側スプライン駆動面66の裏側に設けられる。内側スプライン非駆動面68は、ペダリング中にスプロケットSP1からスプロケット支持体28に駆動回転力F1を伝達しないように逆回転方向D12を向いている。自転車用リアスプロケット組立体14が自転車用ハブ組立体12に装着される状態で、内側スプライン非駆動面68は自転車用ハブ組立体12の外側スプライン非駆動面50と向かい合っている。
少なくとも10本の内側スプライン歯64のそれぞれは、周方向最大幅MW2を有する。複数の内側スプライン歯64のそれぞれは、周方向最大幅MW2を有する。周方向最大幅MW2は、内側スプライン歯64にかかるスラスト力F3を受けるための最大幅として定義される。周方向最大幅MW2は、内側スプライン駆動面66を基準とした直線距離として定義される。
内側スプライン駆動面66は径方向最外周縁66Aおよび径方向最内周縁66Bを含む。内側スプライン駆動面66は径方向最外周縁66Aから径方向最内周縁66Bに延びる。第2基準円RC21は、径方向最外周縁66A上に定義され、回転中心軸心A1を中心とする。第2基準円RC21は内側スプライン非駆動面68と基準点68Rで交差する。周方向最大幅MW2は、径方向最内周縁66Bから基準点68Rへ周方向D1に直線的に延びる。
内側スプライン非駆動面68は径方向最外周縁68Aおよび径方向最内周縁68Bを含む。内側スプライン非駆動面68は径方向最外周縁68Aから径方向最内周縁68Bに延びる。基準点68Rは径方向最外周縁68Aと径方向最内周縁68Bの間に設けられる。
周方向最大幅MW2の合計は40mm以上である。周方向最大幅MW2の合計は45mm以上である。周方向最大幅MW2の合計は50mm以上である。本実施形態では、周方向最大幅MW2の合計は50.8mmであるが、周方向最大幅MW2の合計は本実施形態に限定されない。
図29に示すように、少なくとも1つの内側スプライン歯64は内側スプライン谷径DM21を有する。少なくとも1つの内側スプライン歯64は、内側スプライン谷径DM21を有する内側スプライン歯底円RC22を有する。しかし、内側スプライン歯底円RC22は、内側スプライン谷径DM21とは異なる別の直径を有していてもよい。内側スプライン谷径DM21は30mm以下である。内側スプライン谷径DM21は25mm以上である。内側スプライン谷径DM21は29mm以上である。本実施形態では、内側スプライン谷径DM21は29.8mmであるが、内側スプライン谷径DM21は本実施形態および上記範囲に限定されない。
少なくとも1つの内側スプライン歯64は、28mm以下の内側スプライン山径DM22を有する。内側スプライン山径DM22は25mm以上である。内側スプライン山径DM22は27mm以上である。本実施形態では、内側スプライン山径DM22は27.7mmであるが、内側スプライン山径DM22は本実施形態および上記範囲に限定されない。
図28に示すように、複数の内側スプライン駆動面66は径方向最外周縁66Aと径方向最内周縁66Bを含む。複数の内側スプライン駆動面66のそれぞれは、径方向最外周縁66Aから径方向最内周縁66Bに定義される径方向長さRL21を含む。複数の内側スプライン駆動面66の径方向長さRL21の合計は7mm以上である。径方向長さRL21の合計は10mm以上である。径方向長さRL21の合計は15mm以上である。本実施形態では、径方向長さRL21の合計は19.5mmであるが、径方向長さRL21の合計は本実施形態および上記範囲に限定されない。
複数の内側スプライン歯64は追加径方向長さRL22を有する。複数の追加径方向長さRL22のそれぞれは、複数の内側スプライン歯64の内側スプライン歯底円RC22から径方向最内周端部64Aに定義される。追加径方向長さRL22の合計は12mm以上である。本実施形態では、追加径方向長さRL22の合計は27.95mmであるが、追加径方向長さRL22の合計は本実施形態および上記範囲に限定されない。
内側スプライン歯64のうち少なくとも1つは、周方向歯先中心線CL2に対して非対称な形状を有する。周方向歯先中心線CL2は、回転中心軸心A1と内側スプライン歯64の径方向最内周端部64Aの周方向中心点CP2とを接続するラインである。しかし、複数の内側スプライン歯64のうち少なくとも1つは、周方向歯先中心線CL2に対して対称な形状を有していてもよい。内側スプライン歯64のうち少なくとも1つは、内側スプライン駆動面66および内側スプライン非駆動面68を有する。
内側スプライン駆動面66は第1内側スプライン面角度AG21を有する。第1内側スプライン面角度AG21は、内側スプライン駆動面66および第1径方向線L21の間に定義される。第1径方向線L21は、自転車用リアスプロケット組立体14の回転中心軸心A1から内側スプライン駆動面66の径方向最外周縁66Aに延びる。第1径方向線L21(例えば図26を参照)同士の間には、第1内側ピッチ角PA21または第2内側ピッチ角PA22が定義される。
内側スプライン非駆動面68は第2内側スプライン面角度AG22を有する。第2内側スプライン面角度AG22は、内側スプライン非駆動面68および第2径方向線L22の間に定義される。第2径方向線L22は、自転車用リアスプロケット組立体14の回転中心軸心A1から内側スプライン非駆動面68の径方向最外周縁68Aに延びる。
本実施形態では、第2内側スプライン面角度AG22は第1内側スプライン面角度AG21とは異なる。第1内側スプライン面角度AG21は第2内側スプライン面角度AG22よりも小さい。しかし、第1内側スプライン面角度AG21は第2内側スプライン面角度AG22以上であってよい。
第1内側スプライン面角度AG21は0度〜10度の範囲内にある。第2内側スプライン面角度AG22は0度〜60度の範囲内にある。本実施形態では、第1内側スプライン面角度AG21は5度である。第2内側スプライン面角度AG22は45度である。しかし、第1内側スプライン面角度AG21と第2内側スプライン面角度AG22は、本実施形態および上記範囲に限定されない。
図30に示すように、複数の内側スプライン歯64は、スプロケットSP1からスプロケット支持体28へ駆動回転力F1を伝達するように複数の外側スプライン歯40と噛み合う。内側スプライン駆動面66は、スプロケットSP1からスプロケット支持体28へ駆動回転力F1を伝達するように外側スプライン駆動面48と接触可能である。内側スプライン駆動面66が外側スプライン駆動面48と接触した状態で、内側スプライン非駆動面68は外側スプライン非駆動面50から離間している。
図31に示すように、スプロケットSP2は複数の内側スプライン歯70を含む。スプロケットSP3は複数の内側スプライン歯72を含む。スプロケットSP4は複数の内側スプライン歯74を含む。第1リング59Aは複数の内側スプライン歯76を含む。図32に示すように、スプロケット支持部56のハブ係合部60は複数の内側スプライン歯78を含む。複数の内側スプライン歯70は複数の内側スプライン歯64と実質的に同じ構造を有する。複数の内側スプライン歯72は複数の内側スプライン歯64と実質的に同じ構造を有する。複数の内側スプライン歯74は、複数の内側スプライン歯64と実質的に同じ構造を有する。複数の内側スプライン歯76は複数の内側スプライン歯64と実質的に同じ構造を有する。複数の内側スプライン歯78は複数の内側スプライン歯64と実質的に同じ構造を有する。したがって、簡略化のため、ここではその詳細な説明は省略する。
図9および図10に示すように、スプロケット支持体28はベース支持部41の軸方向端部設けられるハブ表示部28Iを含む。回転中心軸心A1に沿って見た場合に、ハブ表示部28Iは第2外側ピッチ角PA12の領域に設けられる。本実施形態では、ハブ表示部28Iはドットを含む。しかし、ハブ表示部28Iに、三角形や線などの他の形状を含んでいてもよい。さらに、ハブ表示部28Iは、接着剤などの結合構造を用いてスプロケット支持体28などに取り付けられる別部材であってもよい。ハブ表示部28Iの位置は、本実施形態には限定されない。
図26および図27に示すように、スプロケットSP1は、スプロケット体SP1Aの軸方向端部に設けられるスプロケット表示部SP1Iを含む。スプロケット表示部SP1Iは、回転中心軸心A1に沿って見た場合に、第2内側ピッチ角PA22の領域に設けられる。本実施形態では、スプロケット表示部SP1Iはドットを含む。しかし、スプロケット表示部SP1Iは三角形や線などの他の形状を含んでいてもよい。さらに、スプロケット表示部SP1Iは、接着剤などの結合構造を用いてスプロケットSP1などに取り付けられる別部材であってもよい。スプロケット表示部SP1Iの位置は、本実施形態には限定されない。スプロケット表示部SP1Iは、その他のスプロケットSP2〜SP12のうちのいずれか一つに設けることができる。スプロケット表示部SP1Iは、スプロケット支持部56にも設けることができる。
図33に示すように、フリーホイール機構38は、第1ラチェット部材80および第2ラチェット部材82を含む。第1ラチェット部材80は、トルクを伝達するようにハブ体36およびスプロケット支持体28の一方と係合するように構成される。第2ラチェット部材82は、トルクを伝達するようにハブ体36およびスプロケット支持体28の他方と係合するように構成される。本実施形態では、第1ラチェット部材80は、トルクを伝達するようにスプロケット支持体28と係合する。第2ラチェット部材82は、トルクを伝達するようにハブ体36と係合する。しかし、第1ラチェット部材80は、トルクを伝達するようにハブ体36と係合するよう構成してもよい。第2ラチェット部材82は、トルクを伝達するようにスプロケット支持体28と係合するよう構成してもよい。
第1ラチェット部材80は、スプロケット支持体28とともに回転中心軸心A1回りにハブ体36に対して回転するようにスプロケット支持体28に装着される。第2ラチェット部材82は、ハブ体36とともに回転中心軸心A1回りにスプロケット支持体28に対して回転するようにハブ体36に装着される。第1ラチェット部材80および第2ラチェット部材82のそれぞれは、環状の形状を有する。
第1ラチェット部材80と第2ラチェット部材82のうちの少なくとも一方は、回転フリーホイールハウジング軸方向D2にハブ軸30に対して移動可能であり、ハブ軸は回転となる。本実施形態では、第1ラチェット部材80と第2ラチェット部材82のそれぞれはハブ軸30対して軸方向D2に移動可能である。第2ラチェット部材82は、ハブ体36に対して軸方向D2に移動可能である。第1ラチェット部材80は、スプロケット支持体28に対して軸方向D2に移動可能である。
ハブ体36は、環状の形状を有するフリーホイールハウジング36Hを含む。フリーホイールハウジング36Hは軸方向D2に延びる。組み立ての段階では、第1ラチェット部材80と第2ラチェット部材82は、フリーホイールハウジング36H内に設けられる。
図34に示すように、第1ラチェット部材80は、少なくとも1つの第1ラチェット歯80Aを含む。本実施形態では、少なくとも1つの第1ラチェット歯80Aは、複数の第1ラチェット歯80Aを含む。複数の第1ラチェット歯80Aは、セレーションを形成するように周方向D1に並んでいる。
図35に示すように、第2ラチェット部材82は、トルクを伝達するように少なくとも1つの第1ラチェット歯80Aと係合するように構成される、少なくとも1つの第2ラチェット歯82Aを含む。少なくとも1つの第2ラチェット歯82Aは、スプロケット支持体28からハブ体36(図33)に回転力F1を伝達するように少なくとも1つの第1ラチェット歯80Aと係合する。本実施形態では、少なくとも1つの第2ラチェット歯82Aは、トルクを伝達するように複数の第1ラチェット歯80Aと係合するように構成される複数の第2ラチェット歯82Aを含む。複数の第2ラチェット歯82Aは、セレーションを形成するように周方向D1に並んでいる。複数の第2ラチェット歯82Aは、複数の第1ラチェット歯80Aと係合可能である。第2ラチェット歯82Aは、第1ラチェット歯80Aと係合した状態で、第1ラチェット部材80および第2ラチェット部材82は、一緒に回転する。
図34および図35に示すように、スプロケット支持体28は、第1ヘリカルスプライン28Hを有する外周面28Pを含む。第1ラチェット部材80は、トルクを伝達するようにスプロケット支持体28と係合するように構成され、第1ヘリカルスプライン28Hと噛み合う第2ヘリカルスプライン80Hを含む。第1ラチェット部材80は、スプロケット支持体28からかけられる第1スラスト力によって駆動中に第1ヘリカルスプライン28Hと噛み合う第2ヘリカルスプライン80Hを介して、軸方向D2にスプロケット支持体28に対して移動可能に装着される。本実施形態では、第1ヘリカルスプライン28Hは、複数の外側ヘリカルスプライン歯46を含む。第2ヘリカルスプライン80Hは、複数の外側ヘリカルスプライン歯46と噛み合う複数の内側ヘリカルスプライン歯80H1を含む。
図36に示すように、ハブ体36は、内周面36S、および少なくとも1つの第1歯36Tを含む。少なくとも1つの第1歯36Tは、内周面36Sに設けられる。本実施形態では、フリーホイールハウジング36Hは内周面36Sを含む。ハブ体36は、複数の第1歯36Tを含む。複数の第1歯36Tは内周面36Sに設けられ、内周面36Sから回転中心軸心A1に関する径方向の内側に延びる。第1歯36Tは、第1歯36Tのうちの隣接する2つの歯の間の複数の凹部36Rを形成するように周方向D1に並んでいる。
第2ラチェット部材82は、トルクを伝達するようにハブ体36と係合する。第2ラチェット部材82は、ハブ体係合部82Eを含む。ハブ係合部82Eは、ハブ体係合部82Eを介して第1ラチェット部材80からハブ体36に回転力F1を伝達するようにハブ体36と係合する。ハブ体係合部82Eおよびハブ体36のうちの一方は、自転車用ハブ組立体12の回転中心軸心A1に関する径方向に延びる少なくとも1つの突起部を含む。ハブ体係合部82Eおよびハブ体36のうちの他方は、少なくとも1つの突起と係合する少なくとも1つの凹部を含む。本実施形態では、ハブ体係合部82Eは、少なくとも1つの突起として径方向に延びる少なくとも1つの突起部82Tを含む。ハブ体36は、少なくとも1つの突起部82Tと係合する、少なくとも1つの凹部36Rを含む。本実施形態では、ハブ体係合部82Eは、複数の突起82Tを含む。複数の突起82Tは、複数の凹部36Rと係合する。
図35に示すように、スプロケット支持体28は、惰性走行中に第1ラチェット部材80をハブ体36の方に案内するように外周面28P上に設けられたガイド部28Gを有する。ガイド部28Gは、好ましくは、第1ヘリカルスプライン28Hと鈍角AG28(図41)を定義するように配置される。スプロケット支持体28は、複数のガイド部28Gを含む。ガイド部28Gは、惰性走行中にすなわち空回りしている間、第1ラチェット部材80をハブ体36の方に案内するように構成される。ガイド部28Gは、惰性走行中に少なくとも1つの第1ラチェット歯80A(図34)と少なくとも1つの第2ラチェット歯82Aとの間の噛み合い係合を解除するように第1ラチェット部材80をハブ体36の方に案内する。ガイド部28Gは、第2ラチェット部材82から離れるように第1ラチェット部材80を軸方向D2に移動させるように構成される。ガイド部28Gは、スプロケット支持体28に対して少なくとも周方向D1に延びる。ガイド部28Gは、複数の外側ヘリカルスプライン歯46のうち1つの歯から少なくとも周方向D1に延びる。本実施形態では、ガイド部28Gは、1つの単一部材として外側ヘリカルスプライン歯46と共に設けられているが、ガイド部28Gは複数の外側ヘリカルスプライン歯46からの別部材であってもよい。ガイド部28Gが第1ヘリカルスプライン28Hと鈍角AG28を形成するよう配列されている場合、ガイド部のおかげで第1ラチェット部材80と第2ラチェット部材82は、惰性走行中に互いにスムーズに係合状態から分離することができる。これにより、惰性走行中に少なくとも1つの第1ラチェット歯80Aと少なくとも1つの第2ラチェット歯82Aが互いにスムーズに分離するため、惰性走行中に騒音を抑えることができる。
図33に示すように、自転車用ハブ組立体12は付勢部材84をさらに備える。付勢部材84は、軸方向D2において第2ラチェット部材82の方に第1ラチェット部材80を付勢するようにハブ体36および第1ラチェット部材80の間に配置される。本実施形態では、例えば、付勢部材84は圧縮ばねである。
図37に示すように、付勢部材84はハブ体36および第1ラチェット部材80の間で軸方向D2に圧縮される。第1ラチェット部材80および第2ラチェット部材82が第1ラチェット歯80Aおよび第2ラチェット歯82Aを介して互いに係合している場合、付勢部材84は、第2ラチェット部材82の方に第1ラチェット部材80を付勢して係合状態を維持する。
好ましくは、付勢部材84は、ハブ体36ともに回転するようにハブ体36と係合する。付勢部材84は、ハブ体36ととも回転中心軸心A1(図33)回りに回転するようにハブ体36に装着される。付勢部材84は、コイル体84Aと連結端部84Bを含む。ハブ体36は接続孔36Fを含む。連結端部84Bは、付勢部材84が回転中心軸心A1(図33)回りにハブ体36と共に回転するように接続孔36F内に設けられる。
図37に示すように、スプロケット支持体28の外周面28Pによって、第1ラチェット部材80と第2ラチェット部材82が支持される。第1ラチェット部材80は、軸方向D2を向く軸方向面80Sを含む。少なくとも1つの第1ラチェット歯80Aは、第1ラチェット部材80の軸方向面80S上に配置される。本実施形態では、複数の第1ラチェット歯80Aは、第1ラチェット部材80の軸方向面80S上に配置される。軸方向面80Sは、軸方向D2とほぼ垂直である。しかし、軸方向面80Sは、軸方向D2と非垂直であってもよい。
第2ラチェット部材82は、軸方向D2を向く軸方向面82Sを含む。少なくとも1つの第2ラチェット歯82Aは、第2ラチェット部材82の軸方向面82S上に配置される。複数の第2ラチェット歯82Aは、第2ラチェット部材82の軸方向面82S上に配置される。第2ラチェット部材82の軸方向面82Sは、第1ラチェット部材80の軸方向面80Sに向けられる。軸方向面82Sは、軸方向D2とほぼ垂直である。しかし、軸方向面82Sは軸方向D2と非垂直であってもよい。
図33に示すように、自転車用ハブ組立体12は、スペーサ86、支持部材88、摺動部材90、追加付勢部材92、および受け部材94を備える。しかし、スペーサ86、支持部材88、摺動部材90、追加付勢部材92、および受け部材94のうちの少なくとも1つを自転車用ハブ組立体12から省略することもできる。
図37および図38に示すように、スペーサ86は、少なくとも1つの第1歯36Tと少なくとも1つの突起部82Tとの間で、回転中心軸心A1の周りに定義される周方向D1に少なくとも部分的に設けられる。本実施形態では、スペーサ86は、周方向D1において部分的に第1歯36Tと突起82Tとの間に設けられる。しかし、スペーサ86は、周方向D1において全体的に第1歯36Tと突起82Tとの間に設けてもよい。
図38〜図40に示すように、スペーサ86は、少なくとも1つの第1歯36Tと少なくとも1つの突起部82Tの間に設けられる少なくとも1つの中間部86Aを含む。少なくとも1つの中間部86Aは、少なくとも1つの第1歯36Tと少なくとも1つの突起部82Tの間で周方向D1に設けられる。本実施形態では、スペーサ86は、第1歯36Tと突起82Tの間で周方向D1に本々に設けられる複数の中間部86Aを含む。本実施形態では、スペーサ86は複数の中間部86Aを含むが、スペーサ86が1つの中間部86Aを含んでいてもよい。
図39および図40に示すように、スペーサ86は連結部86Bを含む。複数の中間部86Aは、連結部86Bから回転中心軸心A1と平行な軸方向D2に延びる。本実施形態では、スペーサ86が連結部86Bを含むが、連結部86Bはスペーサ86から省略されてもよい。
スペーサ86は、非金属材料を含む。本実施形態では、非金属材料には樹脂材料が含まれる。樹脂材料の一例として、合成樹脂が含まれる。非金属材料には、樹脂材料以外の材料、樹脂材料の代りの材料、あるいは、樹脂材料に加える材料が含まれ得る。本実施形態では、中間部86Aと連結部86Bは、1つの単一部材として互いに一体的に設けられているが、中間部86Aのうち少なくとも1つが連結部86Bと別の部分であってもよい。
図37および図38に示すように、複数の中間部86Aは、径方向においてハブ体36の内周面36Sと第2ラチェット部材82の外周面82Pとの間に設けられる。
図37に示すように、支持部材88は、ハブ体36と第2ラチェット部材82の間で軸方向D2に設けられる。支持部材88は、第2ラチェット部材82に取り付けられる。支持部材88は、第1ラチェット部材80の径方向外側に設けられる。支持部材88は、第1ラチェット部材80と接触可能である。支持部材88は、好ましくは、非金属材料を含む。非金属材料から構成される支持部材88によって、自転車用ハブ組立体12の動作中の騒音が抑えられる。本実施形態では、非金属材料には樹脂材料が含まれる。非金属材料は、樹脂材料以外の材料を樹脂材料の代りにあるいは樹脂材料に加えて含んでいてもよい。
摺動部材90は、スプロケット支持体28および第2ラチェット部材82の間で回転中心軸心A1と平行な軸方向D2に設けられる。第2ラチェット部材82は、第1ラチェット部材80と摺動部材90の間で軸方向D2に設けられる。摺動部材90には、好ましくは、非金属材料が含まれる。非金属材料から構成される摺動部材90により、自転車用ハブ組立体12の動作中の騒音が抑えられる。本実施形態では、非金属材料には樹脂材料が含まれる。非金属材料は、樹脂材料以外の材料を樹脂材料の代りにあるいは樹脂材料に加えて含み得る。
スプロケット支持体28は、第2ラチェット部材82と接触して、ハブ体36から離れた第2ラチェット部材82の軸方向の移動を制限する接触部28Eを含む。本実施形態では、接触部28Eは、摺動部材90を介して第2ラチェット部材82と間接的に接触することができる。あるいは、接触部28Eは、第2ラチェット部材82と直接接触することができる。第1ラチェット部材80は、スプロケット支持体28の接触部28Eの反対側に位置する第2ラチェット部材82の軸側に軸方向D2で配置される。摺動部材90は、スプロケット支持体28の接触部28Eと第2ラチェット部材82の間で軸方向D2に設けられる。
図37に示すように、追加付勢部材92は、ハブ体36および第2ラチェット部材82の間で軸方向D2に設けられて、第2ラチェット部材82にスプロケット支持体28に向けて付勢する。本実施形態では、追加付勢部材92は、支持部材88を介して軸方向D2で第2ラチェット部材82に付勢する。追加付勢部材92は、付勢部材84から放射状に外側へ設けられる。本実施形態では、追加付勢部材92は、複数の第2ラチェット歯82Aの径方向外側に設けられる。
受け部材94は、非金属材料を含む。自転車用ハブ組立体12の動作中、非金属材料から構成される受け部材94によって、付勢部材84がねじれ過ぎてしまうことを防ぐ。本実施形態では、非金属材料には樹脂材料が含まれる。非金属材料には、樹脂材料以外の材料、樹脂材料の代りの材料、あるいは、樹脂材料に加える材料が含まれ得る。受け部材94は、軸方向受け部96と径方向受け部98を含む。軸方向受け部96は、第1ラチェット部材80と付勢部材84の間で軸方向D2に設けられる。径方向受け部98は、軸方向受け部96から軸方向D2に延びる。径方向受け部98は、付勢部材84の径方向内側に設けられる。軸方向受け部96と径方向受け部98は、1つの単一部材として一体的に設けられる。しかし、軸方向受け部96は径方向受け部98と別部材であってもよい。
図37に示すように、自転車用ハブ組立体12はシール構造100を備える。シール構造100は、スプロケット支持体28とハブ体36との間に設けられる。ハブ体36は内部空間102を含む。スプロケット支持体28、付勢部材84、第1ラチェット部材80、および第2ラチェット部材82のそれぞれは、ハブ体36の内部空間102内に少なくとも部分的に配置される。内部空間102は、シール構造100によって密封される。本実施形態では、内部空間102内には潤滑油が設けられていない。しかし、自転車用ハブ組立体12は、内部空間102内に潤滑油が設けられていてもよい。自転車用ハブ組立体12が内部空間102内に設けられる潤滑油を有する場合に比べて、潤滑油が設けられていない場合では、内部空間102内に配置される部材間の各間隙を小さくすることができる。
次に、図37、図41、および図42を参照して、自転車用ハブ組立体12の動作を説明する。
図37に示すように、軸方向D2は、第1軸方向D21と、第1軸方向D21とは反対方向の第2軸方向D22と、を含む。付勢部材84から受け部材94へ第1軸方向D21に付勢力F5が作用する。付勢部材84の付勢力F5によって、受け部材94、第1ラチェット部材80、第2ラチェット部材82、および摺動部材90は、スプロケット支持体28の方へ第1軸方向D21に付勢される。これにより、第1ラチェット歯80Aは第2ラチェット歯82Aと係合する。
さらに、図41に示すように、ペダリング中にペダリングトルクT1が駆動回転方向D11においてスプロケット支持体28に作用し、外側ヘリカルスプライン歯46によって、内側ヘリカルスプライン歯80H1がスプロケット支持体28に対して第1軸方向D21に案内される。これにより、第1ラチェット歯80Aが第2ラチェット歯82Aと強く係合する。この状態で、ペダリングトルクT1は、第1ラチェット部材80および第2ラチェット部材82(図37)を介して、スプロケット支持体28からハブ体36(図37)に伝達される。
図41に示すように、第1ラチェット部材80は、惰性走行中に付勢部材84(図37)と第1ラチェット部材80との間に発生する回転摩擦力F6により第2ラチェット部材82との係合が解除されるようにガイド部28Gと接触する。図42に示すように、惰性走行中にハブ体36には駆動回転方向D11に惰性トルクT2が作用する。惰性トルクT2は、第2ラチェット部材82(図37)を介してハブ体36(図37)から第1ラチェット部材80に伝達される。この時、内側ヘリカルスプライン歯80H1は外側ヘリカルスプライン歯46によってスプロケット支持体28に対して第2軸方向D22に案内される。これにより、第1ラチェット部材80は、付勢力F5に逆らってスプロケット支持体28に対して第2軸方向D22に移動する。したがって、第1ラチェット部材80は第2ラチェット部材82から離れるように第2軸方向D22に移動し、この結果、第1ラチェット歯80Aと第2ラチェット歯82Aとの間の係合が弱くなる。これにより、第2ラチェット部材82は第1ラチェット部材80に対して駆動回転方向D11に回転することができ、第1ラチェット部材80および第2ラチェット部材82を介してハブ体36からスプロケット支持体28へ惰性トルクT2が伝達されるのを防止する。この時、第1ラチェット歯80Aは第2ラチェット歯82Aと周方向D1に摺動する。
第2実施形態
次に、図43および図44を参照して、第2実施形態に係る自転車用ハブ組立体212を説明する。自転車用ハブ組立体212は、ハブ体36以外は自転車用ハブ組立体12と同じ構造および/または構成を有する。したがって、本明細書では、説明を簡潔にするために、第1実施形態で説明した機能と実質的に同じ機能を有する要素は同じ番号で示し、それらの説明は省略する、および/あるいは、それらを詳細には図示しない。
図43に示すように、自転車用ハブ組立体212はハブ体236を有する。ハブ体236は、自転車用ハブ組立体212の回転中心軸心A1回りに回転可能にハブ軸30に装着される。ハブ体236は、第1実施形態のハブ体36と実質的に同じ構造を有する。
本実施形態では、ハブ体236は、第1スポーク取付部236Aおよび第2スポーク取付部236Bを含む。第1スポーク取付部236Aは、第1実施形態の第1スポーク取付部36Aと実質的に同じ構造を有する。第2スポーク取付部236Bは、第1実施形態の第2スポーク取付部36Bと実質的に同じ構造を有する。
第1スポーク取付部236Aは、複数の第1取付孔36A1および複数の第1凹部236A2を含む。複数の第1凹236A2は、第1スポーク取付部236Aの外周に設けられる。複数の第1凹部236A2は、周方向D1に配列される。
第2スポーク取付部236Bは、複数の第2取付孔36B1および複数の第2凹部236B2を含む。複数の第2凹部236B2は、第2スポーク取付部236Bの外周に設けられる。複数の第2凹部236B2は、周方向D1に配列される。
図44に示すように、複数の第1取付孔36A1は、周方向D1に一定のピッチで配列される。複数の第1凹部236A2は、一定のピッチで周方向D1に並んでいる。回転中心軸心A1に沿って見た場合に、第1凹部236A2の周方向位置は、第1取付孔36A1の周方向位置から周方向D1にオフセットしている。第1凹部236A2は、複数の第1取付孔36A1の隣接する2つの孔の周方向D1間に設けられる。
複数の第2取付孔36B1は、周方向D1に一定のピッチで並んでいる。複数の第2凹部236B2は、周方向D1に一定のピッチで並んでいる。回転中心軸心A1に沿って見た場合に、第2凹部236B2の周方向位置は、第2取付孔36B1の周方向位置から周方向D1にオフセットしている。第2凹部236B2は、複数の第2取付孔36B1の隣接する2つの孔の周方向D1間に設けられる。
第1スポーク取付部236Aは第1外径DM236Aを有する。第2スポーク取付部236Bは第2外径DM236Bを有する。回転中心軸心A1に関する径方向においてフリーホイール機構38を第1スポーク取付部236Aの内側に配置する必要があるので、第1外径DM236Aは第2外径DM236Bより大きい。しかし、第1外径DM236Aは第2外径DM236B以下であってもよい。
回転中心軸心A1に沿って見た場合に、複数の第1取付孔36A1は第2スポーク取付部236Bの径方向外側に設けられる。回転中心軸心A1に沿って見た場合に、複数の第1取付孔36A1は複数の第2取付孔36B1および複数の第2凹部236B2の径方向外側に設けられる。
回転中心軸心A1に沿って見た場合に、第2凹部236B2の周方向位置は第1取付孔36A1の周方向位置と実質的に同じである。回転中心軸心A1に沿って見た場合に、第1凹部236A2の周方向位置は第2取付孔36B1の周方向位置と実質的に同じである。第1凹部236A2と第2取付孔36B1との間のこのような周方向の位置関係によって、スポークを簡単かつスムーズに第2スポーク取付部236Bに取り付けることができる。
変形例
図45に示すように、前述の実施形態では、外側スプライン歯40は、外側スプライン駆動面48と外側スプライン非駆動面50との周方向D1間に設けられる溝40Gを含んでいてもよい。溝40Gを設けることによって、自転車用ハブ組立体12または自転車用ハブ組立体212を軽量化できる。
図46に示すように、前述の実施形態では、内側スプライン歯64は、内側スプライン駆動面66と内側スプライン非駆動面68との周方向D1間に設けられる溝64Gを含んでいてもよい。溝64Gを設けることによって、自転車用リアスプロケット組立体14を軽量化できる。
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
「〜部材」、「〜部」、「〜要素」、「〜体」、および「〜構造」という文言は、単一の部分や複数の部分といった複数の意味を有し得る。
「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在することを暗に意味するわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在することを暗に意味するわけではない。
ここで用いられる「一対の」という用語は、一対の要素が同じ形状や構造を有する場合に加えて、一対の要素が異なる形状や構造を有する場合も包含する。
程度を表す「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言は、最終結果が大きく変わらないような合理的なずれ量を意味し得る。本願に記載される全ての数値は、「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言を含むように解釈され得る。
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。
10 自転車用ドライブトレイン、12 自転車用ハブ組立体、14 自転車用リアスプロケット組立体、16 自転車用ブレーキロータ、18 クランク組立体、20 自転車用チェーン、28 スプロケット支持体、30 ハブ軸、32 ロックリング、36 ハブ体、40 外側スプライン歯、41 ベース支持部、42 大径部、44 フランジ、64 内側スプライン歯、70 内側スプライン歯、72 内側スプライン歯、74 内側スプライン歯、76 内側スプライン歯、78 内側スプライン歯、A1 回転中心軸心


Claims (62)

  1. 自転車用ハブ組立体であって、
    ハブ軸と、
    前記自転車用ハブ組立体の回転中心軸心回りに回転可能に前記ハブ軸に装着されるハブ体と、
    前記回転中心軸心回りに回転可能に前記ハブ軸に装着されるスプロケット支持体と、
    フリーホイール機構と、を備え、
    前記スプロケット支持体は、自転車用リアスプロケット組立体に係合するように構成される少なくとも10本の外側スプライン歯を含み、
    前記少なくとも10本の外側スプライン歯のそれぞれは、外側スプライン駆動面および外側スプライン非駆動面を有し、
    前記フリーホイール機構は、
    少なくとも1つの第1ラチェット歯を含む第1ラチェット部材と、
    トルクを伝達するように前記少なくとも1つの第1ラチェット歯に係合するように構成される少なくとも1つの第2ラチェット歯を含む第2ラチェット部材と、を含み、
    前記第1ラチェット部材は、トルクを伝達するように前記ハブ体および前記スプロケット支持体のうち一方に係合するように構成され、
    前記第2ラチェット部材は、トルクを伝達するように前記ハブ体および前記スプロケット支持体のうち他方に係合するように構成され、
    前記第1ラチェット部材および前記第2ラチェット部材のうち少なくとも一方は、前記回転中心軸心に関する軸方向において前記ハブ軸に対して移動可能である、
    自転車用ハブ組立体。
  2. 前記少なくとも10本の外側スプライン歯の総数は、20本以上である、
    請求項1に記載の自転車用ハブ組立体。
  3. 前記少なくとも10本の外側スプライン歯の総数は、25本以上である、
    請求項1に記載の自転車用ハブ組立体。
  4. 前記少なくとも10本の外側スプライン歯は、第1外側ピッチ角と、前記第1外側ピッチ角とは異なる第2外側ピッチ角と、を有する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  5. 前記スプロケット支持体は、前記自転車用リアスプロケット組立体に係合するように構成される複数の外側スプライン歯を含み、
    前記複数の外側スプライン歯のうち少なくとも2つの外側スプライン歯は、前記自転車用ハブ組立体の前記回転中心軸心に関する周方向に第1外側ピッチ角で配置され、
    前記第1外側ピッチ角は、10度〜20度の範囲内にある、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  6. 前記第1外側ピッチ角は、12度〜15度の範囲内にある、
    請求項5に記載の自転車用ハブ組立体。
  7. 前記少なくとも1つの第1ラチェット歯は、前記第1ラチェット部材の軸方向面上に配置され、
    前記少なくとも1つの第2ラチェット歯は、前記第2ラチェット部材の軸方向面上に配置され、
    前記第2ラチェット部材の前記軸方向面は、前記第1ラチェット部材の前記軸方向面の方を向いている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  8. 前記スプロケット支持体は、第1ヘリカルスプラインを有する外周面を含み、
    前記第1ラチェット部材は、トルクを伝達するように前記スプロケット支持体に係合するように構成され、前記第1ヘリカルスプラインと噛み合う第2ヘリカルスプラインを含む、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  9. 前記スプロケット支持体から作用する第1スラスト力によって駆動している間、前記第1ラチェット部材は、前記第1ヘリカルスプラインと噛み合う前記第2ヘリカルスプラインを介して、前記スプロケット支持体に対して前記軸方向に移動可能に装着される、
    請求項8に記載の自転車用ハブ組立体。
  10. 前記少なくとも1つの第2ラチェット歯は、回転力を前記スプロケット支持体から前記ハブ体へ伝達するように前記少なくとも1つの第1ラチェット歯に係合する、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  11. 前記スプロケット支持体は、惰性走行中に前記第1ラチェット部材を前記ハブ体の方へ案内するように前記外周面上に設けられるガイド部を有する、
    請求項8または9に記載の自転車用ハブ組立体。
  12. 前記ガイド部は、惰性走行中に前記少なくとも1つの第1ラチェット歯と前記少なくとも1つの第2ラチェット歯との間の噛合を解除するように前記第1ラチェット部材を前記ハブ体の方へ案内する、
    請求項11に記載の自転車用ハブ組立体。
  13. 前記ガイド部は、前記スプロケット支持体に対して少なくとも周方向に延びる、
    請求項11または12に記載の自転車用ハブ組立体。
  14. 前記ガイド部は、前記第1ヘリカルスプラインに対して鈍角を定義するように配置される、
    請求項11〜13のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  15. 前記第2ラチェット部材は、前記ハブ体係合部を介して前記第1ラチェット部材から前記ハブ体へ回転力を伝達するように前記ハブ体に係合するハブ体係合部を含む、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  16. 前記ハブ体係合部および前記ハブ体のうち一方は、前記自転車用ハブ組立体の前記回転中心軸心に関する径方向に延びる少なくとも1つの突起を含み、
    前記ハブ体係合部および前記ハブ体のうち他方は、前記少なくとも1つの突起に係合する少なくとも1つの凹部を含む、
    請求項15に記載の自転車用ハブ組立体。
  17. 前記第1ラチェット部材を前記第2ラチェット部材の方へ前記軸方向に付勢するように前記ハブ体と前記第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  18. 前記第1ラチェット部材を前記第2ラチェット部材の方へ前記軸方向に付勢するように前記ハブ体と前記第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備え、
    前記第2ラチェット部材は、トルクを伝達するように前記ハブ体に係合し、
    前記付勢部材は、前記ハブ体とともに回転するように前記ハブ体に係合し、
    前記第1ラチェット部材は、惰性走行中に前記付勢部材と前記第1ラチェット部材との間に発生する回転摩擦力によって前記第2ラチェット部材との係合が解除されるように前記ガイド部と接触する、
    請求項11〜14のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  19. 前記少なくとも1つの第1ラチェット歯は、複数の第1ラチェット歯を含み、
    前記少なくとも1つの第2ラチェット歯は、複数の第2ラチェット歯を含む、
    請求項1〜18のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  20. 前記第1ラチェット部材および前記第2ラチェット部材のそれぞれは、環状である、
    請求項1〜19のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  21. 前記スプロケット支持体は、前記第2ラチェット部材が前記ハブ体から離れるように前記軸方向に移動するのを制限するように前記第2ラチェット部材と接触するための接触部を含み、
    前記第1ラチェット部材は、前記軸方向において前記第2ラチェット部材に対して前記スプロケット支持体の前記接触部の軸方向反対側に配置される、
    請求項1〜20のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  22. 前記第1ラチェット部材を前記第2ラチェット部材の方へ前記軸方向に付勢するように前記ハブ体と前記第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える、
    請求項21に記載の自転車用ハブ組立体。
  23. 前記ハブ体は、内部空間を含み、
    前記スプロケット支持体の外周面は、前記第1ラチェット部材および前記第2ラチェット部材を支持し、
    前記スプロケット支持体、前記付勢部材、前記第1ラチェット部材、および前記第2ラチェット部材のそれぞれは、少なくとも部分的に前記ハブ体の前記内部空間内に配置される、
    請求項22に記載の自転車用ハブ組立体。
  24. 前記ハブ体は、
    第1軸方向最外部を有する第1スポーク取付部と、
    第2軸方向最外部を有する第2スポーク取付部と、
    前記軸方向において前記第1スポーク取付部の前記第1軸方向最外部と前記第2スポーク取付部の前記第2軸方向最外部との間に定義される第1軸方向長さと、を含み、
    前記第1軸方向長さは、55mm以上である、
    請求項1〜23のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  25. 前記第1軸方向長さは、60mm以上である、
    請求項24に記載の自転車用ハブ組立体。
  26. 前記第1軸方向長さは、65mm以上である、
    請求項24に記載の自転車用ハブ組立体。
  27. 前記ハブ軸は、
    自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される第1軸方向フレーム接触面と、
    前記自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される第2軸方向フレーム接触面と、
    前記軸方向において前記第1軸方向フレーム接触面と前記第2軸方向フレーム接触面との間に定義される第2軸方向長さと、を含み、
    前記第2軸方向長さは、140mm以上である、
    請求項24〜26のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  28. 前記ハブ軸は、
    自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される第1軸方向フレーム接触面と、
    前記自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される第2軸方向フレーム接触面と、
    前記軸方向において前記第1軸方向フレーム接触面と前記第2軸方向フレーム接触面との間に定義される第2軸方向長さと、を含み、
    前記第2軸方向長さは、145mm以上である、
    請求項24〜26のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  29. 前記ハブ軸は、
    自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される第1軸方向フレーム接触面と、
    前記自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される第2軸方向フレーム接触面と、
    前記軸方向において前記第1軸方向フレーム接触面と前記第2軸方向フレーム接触面との間に定義される第2軸方向長さと、を含み、
    前記第2軸方向長さは、147mm以上である、
    請求項24〜26のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  30. 自転車用ハブ組立体であって、
    ハブ軸と、
    前記自転車用ハブ組立体の回転中心軸心回りに回転可能に前記ハブ軸に装着されるハブ体と、
    前記回転中心軸心回りに回転可能に前記ハブ軸に装着されるスプロケット支持体と、
    フリーホイール機構と、を備え、
    前記スプロケット支持体は、自転車用リアスプロケット組立体に係合するように構成される少なくとも1本の外側スプライン歯を含み、
    前記少なくとも1本の外側スプライン歯は、30mm以下の外側スプライン山径を有し、
    前記フリーホイール機構は、
    少なくとも1つの第1ラチェット歯を含む第1ラチェット部材と、
    トルクを伝達するように前記少なくとも1つの第1ラチェット歯に係合するように構成される少なくとも1つの第2ラチェット歯を含む第2ラチェット部材と、
    を含み、
    前記第1ラチェット部材は、トルクを伝達するように前記ハブ体および前記スプロケット支持体のうち一方に係合するように構成され、
    前記第2ラチェット部材は、トルクを伝達するように前記ハブ体および前記スプロケット支持体のうち他方に係合するように構成され、
    前記第1ラチェット部材および前記第2ラチェット部材のうち少なくとも一方は、前記回転中心軸心に関する軸方向において前記ハブ軸に対して移動可能である、
    自転車用ハブ組立体。
  31. 自転車用ブレーキロータに係合するように構成される少なくとも1つの追加外側スプライン歯を含むブレーキロータ支持体をさらに備え、
    前記少なくとも1つの追加外側スプライン歯は、前記外側スプライン山径よりも大きい追加外側スプライン山径を有する、
    請求項30に記載の自転車用ハブ組立体。
  32. 前記外側スプライン山径は、25mm以上である、
    請求項30または31に記載の自転車用ハブ組立体。
  33. 前記外側スプライン山径は、29mm以上である、
    請求項30または31に記載の自転車用ハブ組立体。
  34. 前記少なくとも1つの外側スプライン歯は、外側スプライン谷径を有し、
    前記外側スプライン谷径は、28mm以下である、
    請求項30〜33に記載の自転車用ハブ組立体。
  35. 前記外側スプライン谷径は、25mm以上である、
    請求項34に記載の自転車用ハブ組立体。
  36. 前記外側スプライン谷径は、27mm以上である、
    請求項34に記載の自転車用ハブ組立体。
  37. 前記少なくとも1つの外側スプライン歯は、ペダリング中に前記自転車用リアスプロケット組立体からの駆動回転力を受けるための複数の外側スプライン駆動面を含む複数の外側スプライン歯を含み、
    前記複数の外側スプライン駆動面のそれぞれは、
    径方向最外周縁と、
    径方向最内周縁と、
    前記径方向最外周縁から前記径方向最内周縁までとして定義される径方向長さと、を含み、
    前記複数の外側スプライン駆動面の前記径方向長さの合計は、7mm以上である、
    請求項30〜36のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  38. 前記径方向長さの合計は、10mm以上である、
    請求項37に記載の自転車用ハブ組立体。
  39. 前記径方向長さの合計は、15mm以上である、
    請求項37に記載の自転車用ハブ組立体。
  40. 前記少なくとも1つの第1ラチェット歯は、前記第1ラチェット部材の軸方向面上に配置され、
    前記少なくとも1つの第2ラチェット歯は、前記第2ラチェット部材の軸方向面上に配置され、
    前記第2ラチェット部材の前記軸方向面は、前記第1ラチェット部材の前記軸方向面の方を向く、
    請求項30〜39のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  41. 前記スプロケット支持体は、第1ヘリカルスプラインを有する外周面を含み、
    前記第1ラチェット部材は、トルクを伝達するように前記スプロケット支持体に係合するように構成され、前記第1ヘリカルスプラインと噛み合う第2ヘリカルスプラインを含む、
    請求項30〜40のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  42. 前記第1ラチェット部材は、前記スプロケット支持体から作用する第1スラスト力によって駆動している間、前記第1ヘリカルスプラインと噛み合う前記第2ヘリカルスプラインを介して前記スプロケット支持体に対して前記軸方向に移動可能に装着される、
    請求項41に記載の自転車用ハブ組立体。
  43. 前記少なくとも1つの第2ラチェット歯は、回転力を前記スプロケット支持体から前記ハブ体へ伝達するように前記少なくとも1つの第1ラチェット歯に係合する、
    請求項30〜42のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  44. 前記スプロケット支持体は、惰性走行中に前記第1ラチェット部材を前記ハブ体の方へ案内するように前記外周面上に設けられるガイド部を有する、
    請求項41〜43のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  45. 前記ガイド部は、惰性走行中に前記少なくとも1つの第1ラチェット歯と前記少なくとも1つの第2ラチェット歯との間の噛合を解除するように前記第1ラチェット部材を前記ハブ体の方へ案内する、
    請求項44に記載の自転車用ハブ組立体。
  46. 前記ガイド部は、前記スプロケット支持体に対して少なくとも周方向に延びる、
    請求項44または45に記載の自転車用ハブ組立体。
  47. 前記ガイド部は、前記第1ヘリカルスプラインに対して鈍角を定義するように配置される、
    請求項44〜46のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  48. 前記第2ラチェット部材は、前記ハブ体係合部を介して前記第1ラチェット部材から前記ハブ体へ回転力を伝達するように前記ハブ体に係合するハブ体係合部を有する、
    請求項30〜47のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  49. 前記ハブ体係合部および前記ハブ体のうち一方は、前記自転車用ハブ組立体の前記回転中心軸心に関する径方向に延びる少なくとも1つの突起を含み、
    前記ハブ体係合部および前記ハブ体のうち他方は、前記少なくとも1つの突起に係合する少なくとも1つの凹部を含む、
    請求項48に記載の自転車用ハブ組立体。
  50. 前記第1ラチェット部材を前記第2ラチェット部材の方へ前記軸方向に付勢するように前記ハブ体と前記第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える、
    請求項30〜49のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  51. 前記第1ラチェット部材を前記第2ラチェット部材の方へ前記軸方向に付勢するように前記ハブ体と前記第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備え、
    前記第2ラチェット部材は、トルクを伝達するように前記ハブ体に係合し、
    前記付勢部材は、前記ハブ体とともに回転するように前記ハブ体に係合し、
    前記第1ラチェット部材は、惰性走行中に前記付勢部材と前記第1ラチェット部材との間に発生する回転摩擦力によって前記第2ラチェット部材との係合が解除されるように前記ガイド部と接触する、
    請求項44〜47のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  52. 前記少なくとも1つの第1ラチェット歯は、複数の第1ラチェット歯を含み、
    前記少なくとも1つの第2ラチェット歯は、複数の第2ラチェット歯を含む、
    請求項30〜51のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  53. 前記第1ラチェット部材および前記第2ラチェット部材のそれぞれは、環状である、
    請求項30〜52のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  54. 前記スプロケット支持体は、前記第2ラチェット部材が前記ハブ体から離れるように前記軸方向に移動するのを制限するように前記第2ラチェット部材と接触するための接触部を含み、
    前記第1ラチェット部材は、前記軸方向において前記第2ラチェット部材に対して前記スプロケット支持体の前記接触部の軸方向反対側に配置される、
    請求項30〜53のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  55. 前記第1ラチェット部材を前記第2ラチェット部材の方へ前記軸方向に付勢するように前記ハブ体と前記第1ラチェット部材との間に配置される付勢部材をさらに備える、
    請求項54に記載の自転車用ハブ組立体。
  56. 前記ハブ体は、内部空間を含み、
    前記スプロケット支持体の外周面は、前記第1ラチェット部材および前記第2ラチェット部材を支持し、
    前記スプロケット支持体、前記付勢部材、前記第1ラチェット部材、および前記第2ラチェット部材のそれぞれは、少なくとも部分的に前記ハブ体の前記内部空間内に配置される、
    請求項55に記載の自転車用ハブ組立体。
  57. 前記ハブ体は、
    第1軸方向最外部を有する第1スポーク取付部と、
    第2軸方向最外部を有する第2スポーク取付部と、
    前記軸方向において前記第1スポーク取付部の前記第1軸方向最外部と前記第2スポーク取付部の前記第2軸方向最外部との間に定義される第1軸方向長さと、を含み、
    前記第1軸方向長さは、55mm以上である、
    請求項30〜56のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  58. 前記第1軸方向長さは、60mm以上である、
    請求項57に記載の自転車用ハブ組立体。
  59. 前記第1軸方向長さは、65mm以上である、
    請求項57に記載の自転車用ハブ組立体。
  60. 前記ハブ軸は、
    自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される第1軸方向フレーム接触面と、
    前記自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される第2軸方向フレーム接触面と、
    前記軸方向において前記第1軸方向フレーム接触面と前記第2軸方向フレーム接触面との間に定義される第2軸方向長さと、を含み、
    前記第2軸方向長さは、140mm以上である、
    請求項57〜59のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  61. 前記ハブ軸は、
    自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される第1軸方向フレーム接触面と、
    前記自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される第2軸方向フレーム接触面と、
    前記軸方向において前記第1軸方向フレーム接触面と前記第2軸方向フレーム接触面との間に定義される第2軸方向長さと、を含み、
    前記第2軸方向長さは、145mm以上である、
    請求項57〜59のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
  62. 前記ハブ軸は、
    自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第1部分と接触するように構成される第1軸方向フレーム接触面と、
    前記自転車用フレームに前記自転車用ハブ組立体が装着される状態で、前記軸方向において前記自転車用フレームの第2部分と接触するように構成される第2軸方向フレーム接触面と、
    前記軸方向において前記第1軸方向フレーム接触面と前記第2軸方向フレーム接触面との間で定義される第2軸方向長さと、を含み、
    前記第2軸方向長さは、147mm以上である、
    請求項57〜59のいずれか1項に記載の自転車用ハブ組立体。
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