JP6642364B2 - 材料試験機および材料試験システム - Google Patents

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Description

この発明は、試験片に試験荷重を与える負荷機構を備える材料試験機および複数台の材料試験機の稼働状況を監視する材料試験システムに関する。
材料試験を実施する施設においては、複数台の材料試験機が設置されていることがある。特許文献1には、複数台の材料試験機を接続することで、各材料試験機の稼働状況をモニタリングし、試験計画を立案する材料試験制御装置が提案されている。
ところで、材料試験に供される試験片の材質や試験の種類によっては、試験片破断時の衝撃が、他の材料試験機に及び、試験結果に影響を及ぼす場合がある。このため、複数台の材料試験機が設置されている施設では、各材料試験機を除振台上に配設することで、試験片破断時の衝撃を吸収する措置がとられている。また、試験開始から試験終了までの時間のうち、試験片破断時の衝撃が試験結果に影響を及ぼす時間帯が経験的にわかっており、例えば、試験の実行および監視を行っている各オペレータが、試験中の応力の推移から試験片の破断時期を予想し、オペレータ間で互いに声掛けをすることで、試験片の破断のタイミングを避けて、材料試験の実行動作を行う等の措置がとられている。
特開2005−351661号公報
容量の大きな材料試験機は、試験片の破断衝撃が大きいうえに装置自体の質量も大きいため、大型の除振台を必要とする。大型の除振台は高価であるため費用が割高となる。また、材料試験機を除振台の上に設置しても、除振台で除去できる振動にも限界がある。例えば、地面を伝わる振動でも、周期の低い振動は除去することが難しい。さらに、除振台では、空気中を伝播する音圧などによる振動を除去することができない。
試験片破断時の衝撃が他の材料試験機の試験結果に影響を及ぼすことを避けるために、試験の実行および監視を行っているオペレータ間で、互いに声掛けをして各材料試験機での試験開始のタイミングをずらす対応を行っている場合、タクトタイムのずれなどで、試験効率が低下することがある。さらに、複数の材料試験機の各々が、壁で囲われた複数の部屋のそれぞれに配置されている場合は、オペレータの声が壁の向こうに伝わらず、他の材料試験機で試験されている試験片の破断タイミングを避けるために、試験の実行を中止できない場合もある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、試験片破断時の衝撃を避け、材料試験を効率的に実施することが可能な材料試験機および材料試験システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、試験片に試験荷重を与える負荷機構と、前記負荷機構を制御する本体制御部を備える材料試験機であって、前記本体制御部は、過去の試験時間データに基づいて、前記試験片が破断するときを予測する破断予測部と、前記破断予測部による予測結果を予想破断情報として外部に送信するとともに、同一施設内に配設されている他の材料試験機の前記予想破断情報を受信する通信部と、前記予想破断情報を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の材料試験機において、前記本体制御部は、前記通信部により受信した、同一施設内に配設されている他の材料試験機の前記予想破断情報に基づいて、オペレータにより入力された試験開始命令に対する前記負荷機構による前記試験片に試験負荷を与える動作の開始を、所定の時間だけ延期する動作延期部をさらに備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の材料試験機において、前記本体制御部は、前記通信部により受信した、同一施設内に配設されている他の材料試験機の前記予想破断情報に基づいて、オペレータにより入力された試験開始命令を無効にするリセット部をさらに備える。
請求項4に記載の発明は、複数台の材料試験機とデータ通信を行う制御装置により、前記複数台の材料試験機の試験スケジュールを管理するとともに稼働状況を監視する材料試験システムであって、前記複数台の材料試験機の各々は、前記制御装置との間で情報を送受信する通信部と、試験中に過去の試験時間データに基づいて試験片が破断するときを予測する破断予測部と、を有する本体制御部を備え、前記制御装置は、前記複数台の材料試験機の各々から前記破断予測部による予測結果である予想破断情報を受信し、前記複数台の材料試験機のうち、予測された前記試験片が破断するときに試験が開始される材料試験機の試験開始時刻を変更するスケジュール変更を実行することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、複数台の材料試験機とデータ通信を行う制御装置により、前記複数台の材料試験機の試験スケジュールを管理するとともに稼働状況を監視する材料試験システムであって、前記複数台の材料試験機の各々は、前記制御装置との間で情報を送受信する通信部を備え、前記制御装置は、前記複数台の材料試験機の各々から受信する試験中の試験データと過去の試験時間データとに基づいて前記複数台の材料試験機の各々における試験片が破断するときを予測する破断予測部を備え、前記破断予測部による予測結果である予想破断情報に基づいて、前記複数台の材料試験機のうち、予測された前記試験片が破断するときに試験が開始される材料試験機の試験開始時刻を変更するスケジュール変更を実行することを特徴とする。
請求項1から請求項3に記載の発明によれば、本体制御部に試験片が破断するときを予測する破断予測部と、破断予測部による予測結果としての予想破断情報を外部に送信する通信部とを備えることにより、同一施設内の周辺の材料試験機や他の部屋に配置された材料試験機で試験準備中のオペレータに、破断衝撃発生のタイミングを知らせることが可能となる。試験片の予想破断情報を共有することにより、他の材料試験機では、試験片が破断すると予想された時間帯を避けて試験開始が可能となる。そして、通信部により同一施設内の材料試験機の間での相互通信を可能とし、試験片の予想破断情報を共有することにより、試験片の破断時の振動も材料試験での管理対象とできることから、試験片の破断時の振動に起因した試験の失敗を事前に回避して材料試験を効率的に実施することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、動作延期部を備えることにより、オペレータが試験を開始する指示を材料試験機に与えても、自動的に破断衝撃発生すると予想された時間帯を避けて、負荷機構による試験片に試験負荷を与える動作を開始させることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、リセット部を備えることにより、オペレータが試験を開始する指示を材料試験機に与えても、破断衝撃発生すると予想された時間帯に試験が開始されることを防止することが可能となる。
請求項4および請求項5に記載の発明によれば、各材料試験機と制御装置とを通信可能に構成し、材料試験システム内に試験片が破断するときを予測する破断予測部を備えたことにより、複数台の材料試験機のスケジュール管理において、破断予測部により予想された試験片が破断するときを考慮することができることから、より試験スケジュールが最適化され、材料試験を効率的に実施することが可能となる。
この発明に係る材料試験機1の概要図である。 この発明に係る材料試験機1の主要な制御系を示すブロック図である。 この発明に係る材料試験機1の使用の態様を説明する概要図である。 予想破断情報を送信するときの動作を示すフローチャートである。 予想破断情報を受信したときの動作を示すフローチャートである この発明の他の実施形態に係る材料試験機1の主要な制御系を示すブロック図である。 予想破断情報を受信したときの動作を示すフローチャートである。 この発明に係る材料試験機1を有する材料試験システムを説明する概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る材料試験機1の正面概要図である。図2は、この材料試験機1の主要な制御系を示すブロック図である。
この材料試験機1は、クロスヘッド13と、基台15と、この基台15の左右に立設されたカバー14とにより囲まれた試験空間に、試験片10を配置して、例えば、材料試験としての引張試験を実行するものである。試験片10は、クロスヘッド13側に配設された上つかみ具11と基台15に固定された下つかみ具12とによって両端部を把持されることにより、試験空間に配置される。
クロスヘッド13の両端部には、基台15の左右に立設されたカバー14内に配置される一対のねじ棹と螺合する図示しないナット部が配設されている。そして、一対のねじ棹が基台15内に配設されたモータなどの負荷機構動力源22(図2参照)の駆動により同期して回転することで、クロスヘッド13が上下方向に移動する。クロスヘッド13が上昇することにより、試験片10に引張荷重(試験力)が負荷される。
試験片10に負荷される試験力は、試験力検出器としてのロードセル16により検出される。また、試験片10の上下の標点間の変位量は、接触方式または非接触方式の変位計21(図2参照)により検出される。ロードセル16および変位計21からの信号は、本体制御部17に入力される。
本体制御部17は、RAM、ROM等の記憶装置、CPU等の演算装置を備え、ロードセル16および変位計21からの信号に基づいて、クロスヘッド13を昇降させるためのモータの駆動制御信号を作成する。これにより、モータの回転が制御されクロスヘッド13が負荷軸に沿って移動し、引張試験等の各種材料試験が実行される。また、本体制御部17は、液晶表示パネル等から構成される表示部18と、装置本体の各種動作の実行命令を入力する操作部19と、ネットワーク26に接続されている。なお、操作部19には、クロスヘッド13を原点位置に移動させるリターン、クロスヘッド13を任意に上下させるジョグアップ、ジョグダウン、試験のスタートなどの入力ボタンが配設されている。
本体制御部17は、機能的構成として、過去の試験時間データに基づいて試験片10が破断するときを予測する破断予測部31と、同一施設内の他の材料試験機1での試験において試験片10が破断すると予測された時間帯に試験開始の入力があった場合に、そのスタート命令の入力から負荷機構動力源22が実際に駆動を開始するまでの時間を所定の時間だけ遅延させることにより試験開始を延期する動作延期部32と、過去の試験時間データを記憶する記憶部34と、ネットワーク26を介して同一施設内に配設されている他の材料試験機との間で情報を送受信するための通信部36を備える。
以上の構成を有する材料試験機1の動作について、さらに詳細に説明する。図3は、この発明に係る材料試験機1の使用の態様を説明する概要図である。図4は、予想破断情報を送信するときの動作を示すフローチャートである。図5は、予想破断情報を受信したときの動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、この発明に係る材料試験機1は、本体制御部17をネットワーク26に接続することにより、同一施設内で相互に情報の送受信を可能としている。なお、複数の材料試験機1a、1b、1cを総称するときには、材料試験機1と記載する。
同一施設内で壁101を隔てて別々の部屋に配置された各材料試験機1の状態は、材料試験機1aのように試験中の状態、材料試験機1bのように試験を開始するためにオペレータが操作部19を操作する直前の状態、材料試験機1cのようにオペレータが操作部19を操作してクロスヘッド13をリターン位置に移動させた状態など、様々である。なお、図3に示す材料試験機1の各部の詳細は、図1を参照して説明したとおりである。ここで、材料試験機1bの操作部19の試験開始のスタートボタンがオペレータにより押され、試験開始命令により試験荷重を試験片10に与えるために負荷機構が動きはじめたタイミングで、他の材料試験機1aで試験中の試験片10が破断した場合には、その破断の衝撃が床面などを伝わり、試験開始直後の試験片10に、試験荷重とは関係のない力が加わり、それが試験結果のノイズとなる。
また、材料試験機1の負荷機構の駆動制御では、変位計21やロードセル16の検出値を利用したフィードバック制御が行われている。特に、制御開始時の初期値を試験開始直後の検出値に基づいて自動設定する自動制御を行う試験機では、他の材料試験機1で試験中の試験片10の破断衝撃が、試験開始直後に伝わった場合には、自動制御に失敗し試験が失敗になるなどの問題が生じる。そこで、この発明の材料試験機1では、本体制御部17に、破断予測部31と、外部への情報送信と外部からの情報受信を可能とする通信部36を設け、ネットワーク26を介して同一施設内の材料試験機1の間で、試験片10の予想破断情報を共有している。これにより、試験片10の破断時の振動も材料試験での管理対象とし、試験片10の破断時の振動に起因した試験の失敗を事前に回避できるようにしている。したがって、それぞれの材料試験機での材料試験を効率的に実施することが可能となる。
まず、オペレータが操作部19のスタートボタンを操作することによる試験開始のためのスタート入力(ステップS1)の後、試験が実行(ステップS2)されると、試験実行中の材料試験機1a、1bの本体制御部17では、破断予測部31において、試験片10が破断するときを予測する動作が行われる。破断予測部31は、試験に先だって入力される試験片10の種類や試験種別、試験力などの試験条件に基づいて、記憶部34に予め記憶させておいた過去の試験時間データ、すなわち、過去の同様の試験条件での試験結果の時間データを参照し、試験片10が破断するまでの時間を取得する(ステップS3)。なお、過去の試験時間データは、試験片10の材質、形状、サイズ、破断するまでの時間との関係を含むテーブルである。破断するまでの時間は、例えば、試験によって求められる材料の各種機械的性質(上降伏点、下降伏点、最大試験力など)と破断との関係により得ることができる。試験の種別や材料によっては、いくつかの機械的性質が明りょうに表れない場合や、ある機械的性質と破断までの時間が短すぎる場合があるため、破断するまでの時間を求めるときの起点は、試験片10の性質や試験条件に合わせて決められる。
破断予測部31は、過去の試験時間データから取得した破断するまでの時間に基づいて、予測される試験片10が破断するときを予測する破断予測を実行する(ステップS4)。ここで予測される試験片10が破断するときとは、破断衝撃発生のおおよそのタイミングであって、ある幅を持つ時間帯である。そして、予測結果は、予想破断情報として記憶部34に記憶される。しかる後、予想破断情報は、通信部36よりネットワーク26を介して、同一施設内の他の材料試験機1に送信される(ステップS5)。すなわち、図3の材料試験機1bの予想破断情報が材料試験機1a、1cに送信される。そして、破断予測部31において予測された時間帯を含む予想破断情報は、同一施設内の各材料試験機の表示部18に警告表示される。なお、表示部18に表示される警告は、予想破断時刻まであと何分かをカウントダウンするタイマー表示や、まもなく破断します、などの文字表示である。また、破断するまでのときは、例えば、最大試験力到達時刻から所定の時間後の時刻を破断時刻とし、その前後の時間帯を破断するときとしてもよく、材料の種類によっては、伸びや降伏点などの測定時刻と破断との関係で破断するときを予測するようにしてもよい。
材料試験機1bは、予想破断情報を、ネットワーク26を介して受信すると(ステップS11)、試験片10が破断すると予想された時間帯に試験が開始されないようにする、回避動作を実行する。この実施形態では、このような回避動作が、動作延期部32の作用により、破断が予想される時間帯に操作部19から入力された試験開始命令に対して、所定の時間が経過するまで、負荷機構の動作の変更を一時停止させることにより実行される。まず、オペレータが操作部19のスタートボタンを操作することによるスタート命令の入力があったときに(ステップS12)、受信した予想時間帯でのスタート入力であるか否かの判断が行われる(ステップS13)。受信した予想時間帯でのスタート入力でなければ、そのまま試験が実行される(ステップS15)。一方で、受信した予想時間帯でのスタート入力であれば、所定の時間が経過するのを待って(ステップS14)、試験が実行される。ここでの所定の時間は、破断すると予想された時間帯と重ならない時刻に試験が開始されるように、例えば、予想時間帯として示される時間幅と同じ時間などの一定の時間が設定される。こうして、負荷機構による試験片10に試験負荷を与える動作の開始を遅らせることで、自動的に破断衝撃が発生すると予想された時間帯を避けて、試験開始動作を実行することが可能となる。
図6は、この発明の他の実施形態に係る材料試験機の主要な制御系を示すブロック図である。図7は、予想破断情報を受信したときの動作を示すフローチャートである。
本体制御部17は、機能的構成として、上述した実施形態の動作延期部32に替えて、同一施設内の他の材料試験機での試験において試験片10が破断すると予測された時間帯に試験開始の入力があった場合に、その試験開始命令を無効にするリセット部33を備える。なお、図6に示す構成のうち、図2と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3に示す材料試験機1bは、予想破断情報を、ネットワーク26を介して受信すると(ステップS21)、破断すると予想された時間帯に試験が開始されないようにする、回避動作を実行する。この実施形態では、このような回避動作が、リセット部33の作用により、操作部19から破断が予想される時間帯に入力された試験開始命令を無効とすることにより実行される。まず、オペレータが操作部19を操作することによる試験開始(スタート)命令の入力があったとき(ステップS22)、受信した予想時間帯でのスタート入力であるか否かの判断が行われる(ステップS23)。受信した予想時間帯でのスタート入力でなければ、そのまま試験が開始される(ステップS25)。
一方で、受信した予想時間帯での入力であれば、スタート入力がリセットされる(ステップS24)。この実施形態では、スタート入力がリセットされるため、試験を開始するには、予想破断時間帯に重ならない時刻になってから、オペレータが再度、操作部19のスタートボタンを操作する必要がある。予想破断情報を受信してから予想時間帯が経過するまでの間、表示部18に破断に注意を促す警告を表示することで、オペレータは、スタート入力がリセットされた理由を知ることができ、次のスタート入力時も、表示部18の警告が消えていることを確認して操作することが可能となる。
図8は、複数台の材料試験機1を有する材料試験システムを説明する概要図である。
この材料試験システムは、複数台の材料試験機1の試験スケジュールを管理する制御装置40を備える。制御装置40には、表示部41と入力部42が接続されている。制御装置40は、各種演算を実行するCPUなどの演算装置と、データを一時的に記憶するRAM、材料試験機のスケジューリング等を行うソフトウェアを記憶するROMなどの記憶装置の他に、ハードディスクドライブ(HDD)やソリットステートドライブ(SSD)などの大容量記憶装置を備えるパーソナルコンピュータによって実現される。
この材料試験システムでは、ネットワーク26を介して各材料試験機1の本体制御部17と制御装置40がデータ通信可能となっており、制御装置40において、接続されている各材料試験機1の稼働状況を監視するとともに、全ての材料試験機1の試験スケジュールを決めることができる。各材料試験機1の試験中の試験データなどの稼働状況と試験スケジュールは、表示部41に表示される。そして、各材料試験機1の試験開始などの動作指示を、予め策定された試験スケジュールに従って、制御装置40が行う。
制御装置40は、大容量記憶装置を備えていることから、より多くの過去の試験時間データをデータベース化して記憶保存することが可能となっている。また、過去の試験時間データに、実際の試験中の実試験時間のデータだけでなく、破断した試験片を新しい試験片に取り換える時間もデータに含ませることで、制御装置40は、各材料試験機1で連続して材料試験を行う場合に、オペレータが入力部42を介して設定した試験条件に対して、試験に係る所要時間をデータベースより採取して全体のスケジュールを決めている。
この実施形態では、各材料試験機1の本体制御部17における破断予測部31は、制御装置40の大容量記憶装置に記憶されたデータベースを照会することにより、過去の試験時間データから試験片10が破断するときを予測するのに必要な情報を取得する。破断予測部31では、各材料試験機1の試験中の試験データと過去に試験時間データとに基づいて、各材料試験機における試験片10が破断する時間帯を予測する。図4を参照し説明した実施形態と同様に、試験中の試験データから得られる最大試験力などを利用して、破断予測が実行される。破断予測部31での予測結果である予想破断情報は、制御装置40に送信される。予想破断情報を受け取った制御装置40では、予測された試験片10が破断するときに試験が開始される材料試験機の試験開始時刻を変更するスケジュール変更が実行される。
全自動で試験片の供給・測寸・回収を行う材料試験機を複数台備えた材料試験システムでも、予想された破断の時間帯を考慮したスケジュールの全体の変更が可能となる。したがって、いずれの材料試験機1においても、スケジュールの最適化とともに、予想された破断時刻を避けて、試験が開始でき、試験の失敗を減らすことができる。
なお、上述した実施形態では、材料試験機1の本体制御部17に、試験片10の破断時刻を予測する破断予測部31を設けた例について説明したが、図8に示すような、材料試験機1の上位に全ての材料試験機1の動作制御と試験状況をモニタリング可能なパーソナルコンピュータを制御装置40として備える材料試験システムでは、破断予測部31を、制御装置40内にプログラムをインストールすることにより設けてもよい。この場合には、材料試験機1の本体制御部17は、通信部36を備え、動作が制御装置40によりリモートコントロールされるように構成されていればよい。
また、上述した実施形態においては、負荷機構動力源22として、一対のねじ棹を回転させることでクロスヘッド13を昇降させるモータを採用した材料試験機1にこの発明を適用した場合について説明したが、この発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、負荷機構動力源22として、油圧シリンダと油圧源を採用する材料試験機にこの発明を適用してもよい。
さらに、上述した実施形態においては、引張試験を行う材料試験機について説明したが、複数台の材料試験機で試験システムを構成する場合の材料試験機は、圧縮試験や疲労試験を行う材料試験機であってもよい。また、試験片10の予想破断情報を受信する材料試験機は、試験片10の破断を伴う試験を実行する材料試験機だけではなく、曲げ試験を行う材料試験機であってもよい。
1 材料試験機
10 試験片
11 上つかみ具
12 下つかみ具
13 クロスヘッド
14 カバー
15 基台
16 ロードセル
17 本体制御部
18 表示部
19 操作部
21 変位計
22 負荷機構駆動源
26 ネットワーク
31 破断予測部
32 動作延期部
33 入力リセット部
34 記憶部
36 通信部
40 制御装置
41 表示部
42 入力部
101 壁

Claims (5)

  1. 試験片に試験荷重を与える負荷機構と、前記負荷機構を制御する本体制御部を備える材料試験機であって、
    前記本体制御部は、
    過去の試験時間データに基づいて、前記試験片が破断するときを予測する破断予測部と、
    前記破断予測部による予測結果を予想破断情報として外部に送信するとともに、同一施設内に配設されている他の材料試験機の前記予想破断情報を受信する通信部と、
    前記予想破断情報を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする材料試験機。
  2. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記本体制御部は、
    前記通信部により受信した、同一施設内に配設されている他の材料試験機の前記予想破断情報に基づいて、オペレータにより入力された試験開始命令に対する前記負荷機構による前記試験片に試験負荷を与える動作の開始を、所定の時間だけ延期する動作延期部をさらに備える材料試験機。
  3. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記本体制御部は、
    前記通信部により受信した、同一施設内に配設されている他の材料試験機の前記予想破断情報に基づいて、オペレータにより入力された試験開始命令を無効にするリセット部をさらに備える材料試験機。
  4. 複数台の材料試験機とデータ通信を行う制御装置により、前記複数台の材料試験機の試験スケジュールを管理するとともに稼働状況を監視する材料試験システムであって、
    前記複数台の材料試験機の各々は、前記制御装置との間で情報を送受信する通信部と、試験中に過去の試験時間データに基づいて試験片が破断するときを予測する破断予測部と、を有する本体制御部を備え、
    前記制御装置は、前記複数台の材料試験機の各々から前記破断予測部による予測結果である予想破断情報を受信し、前記複数台の材料試験機のうち、予測された前記試験片が破断するときに試験が開始される材料試験機の試験開始時刻を変更するスケジュール変更を実行することを特徴とする材料試験システム。
  5. 複数台の材料試験機とデータ通信を行う制御装置により、前記複数台の材料試験機の試験スケジュールを管理するとともに稼働状況を監視する材料試験システムであって、
    前記複数台の材料試験機の各々は、前記制御装置との間で情報を送受信する通信部を備え、
    前記制御装置は、前記複数台の材料試験機の各々から受信する試験中の試験データと過去の試験時間データとに基づいて前記複数台の材料試験機の各々における試験片が破断するときを予測する破断予測部を備え、前記破断予測部による予測結果である予想破断情報に基づいて、前記複数台の材料試験機のうち、予測された前記試験片が破断するときに試験が開始される材料試験機の試験開始時刻を変更するスケジュール変更を実行することを特徴とする材料試験システム。
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