JP6641183B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

この発明は、加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、マイクロ波による加熱調理時に食品の温度を赤外線センサにより検出して、その加熱調理の開始から食品の温度が所定温度に到達するまでの到達時間に基づいて、選択された食品毎に決まる一次方程式を用いて追加加熱時間を算出し、所定温度に到達してから追加加熱時間経過した後に調理を終了するものがある(例えば、特開2015−175591号公報(特許文献1)参照)。
特開2015−175591号公報
ところが、上記加熱調理器では、食品の初期温度によって、所定温度に到達するまでの時間が異なるので、マイクロ波による加熱調理の開始から所定温度に到達するまでの到達時間に基づいて追加加熱時間を算出すると、冷凍食品では仕上がりが過加熱状態になり、冷凍食品と常温食品で仕上がりが異なるという問題がある。
上記加熱調理器では、マイクロ波による加熱調理の開始から所定温度に到達するまでに、食品から水蒸気が発生すると、食品の温度を赤外線センサにより正確に検出することができなくなり、正しい追加加熱時間を算出できない。
そこで、この発明の課題は、食品の初期温度に関わらず、マイクロ波加熱により仕上がりのよい加熱調理ができる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
被加熱物が収容される加熱庫と、
上記加熱庫内の上記被加熱物を加熱するためのマイクロ波を発生するマイクロ波発生部と、
上記加熱庫内の上記被加熱物の温度を検出する赤外線センサと、
上記マイクロ波発生部から上記加熱庫内に供給されるマイクロ波によって上記被加熱物を目標温度に加熱するように、上記マイクロ波発生部を制御するマイクロ波制御部と、
上記赤外線センサにより検出された上記被加熱物の温度が、初期温度よりも高い第1判定温度から第2判定温度に上昇するまでの時間を計測する時間計測部と、
上記時間計測部により計測された上記時間および上記目標温度に基づいて、上記被加熱物の温度が上記第2判定温度から上記目標温度になるまでの加熱時間を推定する加熱時間推定部と
を備え、
上記マイクロ波制御部は、上記被加熱物の温度が上記第2判定温度になった時点から上記加熱時間推定部により推定された上記加熱時間が経過するまでの期間、加熱運転を継続するように、上記マイクロ波発生部を制御すると共に、
上記加熱運転中に通常回転数よりも低い回転数で運転することにより、上記加熱庫内を撹拌するファンを備えることを特徴とする。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記第2判定温度は、上記被加熱物から水蒸気が発生し始める温度以下である。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ファンは、上記加熱運転中に上記第2判定温度以下で上記加熱庫内を撹拌する。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ファンは、上記赤外線センサにより検出された上記被加熱物の温度が、少なくとも上記第1判定温度から上記第2判定温度になるまでの期間、上記加熱庫内を撹拌する。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ファンは、上記加熱庫内の気体を循環通路を介して循環させる循環ファンである。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記循環ファンは、通常回転数よりも低い回転数で運転することにより、上記加熱庫内を上記加熱運転中に撹拌する。
以上より明らかなように、この発明によれば、食品の初期温度に関わらず、マイクロ波加熱により仕上がりのよい加熱調理ができる加熱調理器を実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の扉閉鎖時の概略正面図である。 図2は上記加熱調理器の扉開放時の概略正面図である。 図3は上記加熱調理器の主要部の構成を説明するための模式図である。 図4Aは上記加熱調理器の給気ユニットを含む要部の構成を説明するための模式図である。 図4B上記加熱調理器の排気ユニットを含む要部の構成を説明するための模式図である。 図5は上記加熱調理器の本体ケーシングの一部を取り外した状態の斜視図である。 図6Aは上記加熱調理器の赤外線センサの動作を説明するための模式図である。 図6Bは上記加熱調理器の赤外線センサの動作を説明するための模式図である。 図6Cは上記加熱調理器の赤外線センサの動作を説明するための模式図である。 図6Dは上記加熱調理器の赤外線センサの動作を説明するための模式図である。 図7は上記加熱調理器の制御ブロック図である。 図8は上記加熱調理器の加熱庫内の被加熱物の温度変化を示す図である。 図9はこの発明の第5実施形態の加熱調理器の模式図である。
以下、この発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面において、同一の参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものである。また、長さ、幅、厚さ、深さ等の図面上の寸法は、図面の明瞭化と簡略化のために実際の尺度から適宜変更されており、実際の相対寸法を表してはいない。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の扉閉鎖時の概略正面図を示し、図2は上記加熱調理器の扉開放時の概略正面図を示している。
この第1実施形態の加熱調理器は、図1,図2に示すように、直方体形状の本体ケーシング1と、この本体ケーシング1内に設けられ、前側に開口2aを有する加熱庫2と、加熱庫2の開口2aを開閉する扉3とを備えている。
上記本体ケーシング1の上側かつ後側に、吹出口5aを有する排気ダクト5を設けている。また、本体ケーシング1の前面の下部に露受容器6を着脱可能に取り付けている。この露受容器6は、扉3の下側に位置し、扉3の後面(加熱庫2側の表面)や本体ケーシング1の前板55からの水滴を受けることができるようになっている。また、本体ケーシング1の前面の下部には、給水タンク26も着脱可能に取り付けられている。
上記扉3は、本体ケーシング1の前面側に下側の辺を軸に回動可能に取り付けられている。この扉3の前面(加熱庫2とは反対側の表面)には、耐熱性を有する透明な外ガラス7が設けられている。また、扉3は、外ガラス7の上側に位置するハンドル8と、外ガラス7の右側に設けられた操作パネル9とを有している。
上記操作パネル9は、カラー液晶表示部10およびボタン群11を有している。このボタン群11は、途中で加熱を止めるときなどに押す取り消しキー12と、加熱を開始するときに押すあたためスタートキー13とを含んでいる。また、操作パネル9には、スマートフォンなどからの赤外線を受ける赤外線受光部14が設けられている。
上記加熱庫2内には被加熱物15が収容される。また、加熱庫2内への金属製の調理トレイ91,92(図3に示す)の出し入れが可能になっている。加熱庫2の左側部2b,右側部2cの内面には、調理トレイ91を支持する上棚受け16A,16Bが設けられている。また、加熱庫2の右側部2c,左側部2bの内面には、上棚受け16A,16Bよりも下側に位置するように、調理トレイ92を支持する下棚受け17A,17Bが設けられている。
図3は、上記加熱調理器の主要部の構成を説明するための模式図である。この図3では、加熱庫2を左側から見た状態が示されている。なお、図3において、図1,図2と同一の構成部には、同一参照番号を付している。
上記加熱調理器は、循環ダクト18と、循環ファン19と、上ヒータ20と、中ヒータ21と、下ヒータ22と、循環ダンパ23と、チューブポンプ25と、給水タンク26および蒸気発生装置70を備えている。この循環ダクト18は、循環通路の一例であり、循環ファン19は、加熱庫2内を撹拌するファンの一例である。また、上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22は、それぞれ、例えばシーズヒータから成っている。なお、チューブポンプ25は、駆動方向によって給水動作と排水動作とを切り替え可能なポンプであればよい。
なお、加熱庫2内を撹拌するファンは、循環ファン19と別に設けてもよい。
上記加熱庫2の上部2eは、水平方向に対して傾斜する傾斜部2fを介して加熱庫2の後部2dと連なっている。この傾斜部2fに、循環ファン19と対向するように複数の吸込口27を設けている(図2参照)。また、加熱庫2の上部2eに上吹出口28を複数設けている。また、加熱庫2の後部2dに、第1後吹出口29、第2後吹出口30および第3後吹出口31を、それぞれ、複数設けている(図2参照)。なお、図3では、複数の吸込口27のうちの1個だけを示している。また、図3では、第1後吹出口29、第2後吹出口30および第3後吹出口31は各1個だけを示している。
上記循環ダクト18は、吸込口27、上吹出口28および第1〜第3後吹出口29〜31を介して加熱庫2内と連通している。この循環ダクト18は、加熱庫2の上側から後側に亘って設けられて、逆L字形状を呈するように延在している。また、循環ダクト18の左右方向の幅は、加熱庫2の左右方向の幅より狭く設定されている。
上記循環ファン19は、遠心ファンであって、循環ファン用モータ56によって駆動される。この循環ファン用モータ56が循環ファン19を駆動すると、加熱庫2内の空気や飽和蒸気(以下、「空気など」と言う)は、複数の吸込口27から循環ダクト18内に吸い込まれ、循環ファン19の径方向外側に吹き出す。より詳しくは、循環ファン19の上側では、空気などは、循環ファン19から斜め上方に流れた後、後方から前方に向かって流れる。一方、循環ファン19の下側では、空気などは、循環ファン19から斜め下方に流れた後、上方から下方に向かって流れる。なお、上記空気などは熱媒体の一例である。
上記循環ダクト18内かつ循環ファン19の外側近傍に庫内温度センサ76(図7に示す)を配置している。この庫内温度センサ76により、加熱庫2内から吸込口27を介して吸い込まれた熱媒体の温度すなわち庫内温度を検出する。
上記上ヒータ20は、循環ダクト18内に配置され、加熱庫2の上部2eに対向している。この上ヒータ20は、上吹出口28へ流れる空気などを加熱する。
上記中ヒータ21は、環状に形成され、循環ファン19を取り囲んでいる。この中ヒータ21は、循環ファン19から上ヒータ20に向かう空気などを加熱したり、循環ファン19から下ヒータ22に向かう空気などを加熱したりする。
上記下ヒータ22は、循環ダクト18内に配置され、加熱庫2の後部2dに対向している。この下ヒータ22は、第2,第3後吹出口30,31へ流れる空気などを加熱する。
上記循環ダンパ23は、循環ダクト18内かつ中ヒータ21と下ヒータ22との間に回動可能に設けられている。この循環ダンパ23の回動は循環ダンパ用モータ(図示せず)によって行われる。
また、蒸気発生装置70は、上側開口を有する金属製の蒸気発生容器71と、その蒸気発生容器71の上側開口を覆う耐熱性樹脂(例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂)からなる蓋部72と、蒸気発生容器71の底部71aに鋳込まれたシーズヒータから成る蒸気発生用ヒータ73とを有する。この蒸気発生容器71の底部71a上には給水タンク26からの水が溜まり、蒸気発生用ヒータ73が蒸気発生容器71を介して上記水を加熱する。そして、蒸気発生用ヒータ73による加熱で発生した飽和蒸気は、樹脂製の蒸気チューブ35と金属製の蒸気管36とを流れて、複数の蒸気供給口37を介して加熱庫2内に供給される(図2参照)。なお、図3では、複数の蒸気供給口37のうちの1個だけを示している。
また、上記加熱庫2内の飽和蒸気は、循環ファン19により上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22に送られ、上ヒータ20、中ヒータ21および下ヒータ22で加熱することにより、100℃以上の過熱蒸気となる。
また、上記蓋部72には、一対の電極棒75a,75bから成る水位センサ75が取り付けられている。この電極棒75a,75bの間が導通状態になったか否かに基づいて、蒸気発生容器71の底部71a上の水位が所定水位になったか否かが判定される。
上記チューブポンプ25は、シリコンゴム等からなる弾性変形可能な給排水チューブ40をローラ(図示せず)でしごいて、そのローラの駆動方向によって、給水タンク26内の水を蒸気発生装置70に流したり、蒸気発生装置70内の水を給水タンク26に流したりする。
上記給水タンク26は、給水タンク本体41および連通管42を有する。この連通管42の一端部が給水タンク本体41内に位置する一方、連通管42の他端部が給水タンク26外に位置する。給水タンク26がタンクカバー43内に収容されると、連通管42の他端部がタンクジョイント部44を介して給排水チューブ40に接続される。すなわち、給水タンク本体41内が連通管42などを介して蒸気発生装置70内と連通する。
上記チューブポンプ25と給水タンク26と給排水チューブ40とタンクカバー43とタンクジョイント部44で給水装置を構成している。
図4Aは上記加熱調理器の給気ユニット100を含む構成を説明するための模式図を示している。この図4Aでも、図3と同様に、加熱庫2を左側方から見た状態が示されている。なお、図4Aにおいて、図3と同一の構成部には、同一参照番号を付している。
また、上記加熱庫2の傾斜部2fに、給気ダンパ51で開閉される複数の給気口50を設けている(図2参照)。この複数の給気口50と給気ファン54を給気通路101を介して接続している。また、給気通路101の給気口50近傍から分岐する第1冷却通路102に冷却ダンパ52を設けている。例えば、給気ファン54はシロッコファンからなる。
また、上記加熱庫2の上部2eに設けられた凹部110に赤外線センサユニット300を配置している。
上記給気ファン54は、循環ファン用モータ56(図3に示す)と赤外線センサユニット300を冷却するための冷却ファンを兼ねている。
図4Aの下側の円部分に赤外線センサユニット300の構成を示す模式図を示している。上記赤外線センサユニット300は、図4Aに示すように、加熱庫2の上部2eに設けられた凹部110に軸方向が前後方向かつ水平方向に取り付けられた筒状の保持部材301と、その保持部材301内に回転可能に支持された略円筒状の可動部材302と、保持部材301の前面側の一端に取り付けられ、可動部材302を駆動する赤外線センサ用モータ304とを有する。上記可動部材302は、赤外線センサ303を有する。
この実施形態では、赤外線センサ303は、縦8×横8の64領域の温度を検出するエリアセンサを用いたが、赤外線センサはこれに限らず、センサ部が直線状に並んだラインセンサでもよい。
この赤外線センサユニット300は、赤外線センサ用モータ304により略円筒状の可動部材302を回動させることにより、加熱庫2内に向かって赤外線センサ303の検出面(図示せず)を向けると共に、赤外線センサ303の検出面に垂直な軸を、本体ケーシング1の左右方向かつ垂直平面に沿って所定の角度範囲(例えば20度)内で回動させる(図6A〜図6D参照)。また、加熱庫2の上部2eに設けられた凹部110に、センサ窓部120を設けている。このセンサ窓部120を介して赤外線センサ303は、加熱庫2内の温度を検出する。
図4Aでは、給気ダンパ51が開いた状態で給気ファン54からの空気が複数の給気口50を介して加熱庫2内に供給される。このとき、冷却ダンパ52により第1冷却通路102を閉じている。また、加熱庫2内の余剰な空気などが、自然に、自然排気口45から第4風通路204へ流れ出る。
次に、給気ダンパ51が閉じて複数の給気口50が閉鎖され、冷却ダンパ52により第1冷却通路102を開くと、給気ファン54からの空気の一部が、給気通路101と第1冷却通路102を介して循環ファン用モータ56(図3に示す)に供給される。
さらに、給気ダンパ51を閉じることにより、給気ダンパ51近傍に設けられた第2冷却通路103が開いて、給気ファン54からの空気の残りが天面側に配置された赤外線センサユニット300に供給される。上記給気通路101と第1冷却通路102および第2冷却通路103で、循環ファン用モータ56(図3に示す)と赤外線センサ303を冷却するための冷却通路を構成している。
また、図4Bは、上記加熱調理器の排気ユニット200を含む構成を説明するための模式図を示している。この図4Bでも、図3と同様に、加熱庫2を右側方から見た状態が示されている。なお、図4Bにおいて、201は第1風通路、202は第2風通路、203は第3風通路、207は希釈エリア部である。
上記加熱庫2の後部2dの下端部に自然排気口45を設けている(図2参照)。この自然排気口45は、排気ユニット200の第4風通路204などを介して排気ダクト5に連通している。加熱庫2内の空気などが余剰になると、その余剰な空気などが、自然排気口45から第4風通路204へ自然に流れ出る。また、排気ファン47からの吹出空気の一部を、第3風通路203を介して本体ケーシング1(図1に示す)内の前面側に供給する。
また、上記加熱庫2の傾斜部2fに、排気ダンパ49で開閉される複数の強制排気口48を設けている(図2参照)。この強制排気口48は、排気ユニット200を介して排気ダクト5に連通している。
また、上記排気ユニット200に湿度センサ53を取り付けている。この湿度センサ53は、第2風通路202を流れる排気に含まれる蒸気の量を示す信号を制御装置80(図7に示す)へ送出する。
なお、蒸し調理の場合は、赤外線センサユニット300の赤外線センサ303を加熱庫2とは反対の方向に向くように、180度反転させることによって、加熱庫2からの湿気の対策をしている。
図5は本体ケーシング1(図1に示す)の上面と両側面を覆う上面板1aと後面板(図示せず)を取り外した加熱調理器を後方かつ斜め上方から見た斜視図を示している。図5において、図1〜図4と同一の構成部には、同一参照番号を付している。
図5に示すように、加熱庫2の後側かつ左側(図5では右側)に給気ユニット100を設けている。この給気ユニット100は、下側に配置された給気ファン54と、その給気ファン54から上方に向かって延在する給気通路101と、給気通路101の上側から分岐して、加熱庫2の後側上部の中央に位置する循環ファン用モータ56に向かって延在する第1冷却通路102を有している。詳しくは、給気ユニット100は、給気ファン54から上方に逆L字形状を呈するように延在している。
また、加熱庫2の後側かつ右側(図5では左側)に排気ユニット200を設けている。この排気ユニット200は、排気ユニット用カバー220を含むハウジング210と、ハウジング210の下側に配置された排気ファン47とを有する。
上記排気ユニット200の上部の右側方(図5では左側)に排気ダンパ用モータ60を配置している。この排気ダンパ用モータ60により、排気ユニット200内の上部に設けられた排気ダンパ49(図4B)を開閉する。
上記加熱庫2の上部2eに、仕切板111を前後方向に立設している。この仕切板111によって、給気ダンパ51(図4Aに示す)近傍に設けられた第2冷却通路103(図4Aに示す)から赤外線センサユニット300の領域に流れる冷却風が本体ケーシング1内の左側面に流れないように遮っている。
また、図6A〜図6Dは上記加熱調理器の赤外線センサ303の動作を説明するための模式図を示している。
図6A,図6Bは上段に載置された調理トレイ91上の被加熱物の温度を検出するときの赤外線センサユニット300の赤外線センサ303(図4Aに示す)による温度検出範囲を示している。図6Aに示す温度検出範囲は、正面視において調理トレイ91上の左側領域であり、図6Bに示す温度検出範囲は、正面視において調理トレイ91上の右側領域である。赤外線センサ用モータ304により赤外線センサ303を有する円筒状の可動部材302を回動させて、赤外線センサ303の検出面(図示せず)を左右方向に振る。なお、この実施形態では、赤外線センサ303の温度検出範囲は、図6Aに示す左側領域と、図6Bに示す右側領域と、左側領域と右側領域との間の中央領域の3つの領域に分けられているが、4以上の複数の領域に分けてもよい。
また、図6C,図6Dは加熱庫2の底面上の被加熱物の温度を検出するときの赤外線センサユニット300の赤外線センサ303(図4Aに示す)による温度検出範囲を示している。図6Cに示す温度検出範囲は、正面視において加熱庫2の底面上の左側領域であり、図6Dに示す温度検出範囲は、正面視において加熱庫2の底面上の右側領域である。なお、この実施形態では、図6A,図6Bと同様に、赤外線センサ303の温度検出範囲は、図6Cに示す左側領域と、図6Dに示す右側領域と、左側領域と右側領域との間の中央領域の3つの領域に分けられているが、4以上の複数の領域に分けてもよい。
図7は上記加熱調理器の制御ブロック図を示している。
上記加熱調理器は、図7に示すように、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御装置80を備えている。この制御装置80には、上ヒータ20,中ヒータ21,下ヒータ22,蒸気発生用ヒータ73,循環ファン用モータ56,排気ファン用モータ57,給気ファン用モータ58,循環ダンパ用モータ59,排気ダンパ用モータ60,給気ダンパ用モータ61,冷却ダンパ用モータ62,操作パネル9,湿度センサ53,庫内温度センサ76,水位センサ75,チューブポンプ25,マグネトロン4,赤外線センサ303,赤外線センサ用モータ304などが接続されている。このマグネトロン4は、加熱庫2内の被加熱物を加熱するためのマイクロ波を発生するマイクロ波発生部の一例である。
上記制御装置80は、操作パネル9,湿度センサ53,庫内温度センサ76,水位センサ75,赤外線センサ303などからの信号に基づいて、上ヒータ20,中ヒータ21,下ヒータ22,蒸気発生用ヒータ73,循環ファン用モータ56,排気ファン用モータ57,給気ファン用モータ58,循環ダンパ用モータ59,排気ダンパ用モータ60,給気ダンパ用モータ61,冷却ダンパ用モータ62,チューブポンプ25,マグネトロン4,赤外線センサ用モータ304などを制御する。
また、上記制御装置80は、マグネトロン4を制御するマイクロ波制御部80aと、マグネトロン4のマイクロ波による加熱運転中に、赤外線センサ303により検出された被加熱物の温度が、初期温度よりも高い第1判定温度t1から第2判定温度t2に上昇するまでの時間Tsを計測する時間計測部80bと、時間計測部80bにより計測された時間Tsおよび目標温度tmに基づいて、被加熱物の温度が第2判定温度t2から目標温度tmになるまでの加熱時間Tkを推定する加熱時間推定部80cを有する。ここで、上記被加熱物の初期温度は、加熱運転前の被加熱物の温度でもよいし、加熱運転開始後の被加熱物の温度でもよい。
図8は上記加熱調理器の加熱庫2内の被加熱物の温度変化を示している。図8において、横軸は時間[秒]を表し、縦軸は赤外線センサ303により検出された被加熱物の温度[℃]を表している。なお、この被加熱物の温度[℃]は、赤外線センサ303により検出された64領域(縦8×横8)のうち、最も温度が高い3点の領域の温度の平均値としている。
このときの条件は、被加熱物が弁当2個(フタなし)、マイクロ波出力が600W、加熱時間が3分(固定時間)、被加熱物の初期温度が19℃である。
図8に示すように、加熱初期を除いて被加熱物の温度変化の傾きは、60℃までほぼ一定である。一方、被加熱物の温度が60℃を超えると、被加熱物すなわち食品から発生する水蒸気の影響で、赤外線センサ303の検出面が結露したり、赤外線が水蒸気に吸収されたりして、赤外線センサ303により検出された食品の温度がふらつく。
しかしながら、図8に示す被加熱物の50℃〜60℃の領域Aの温度上昇から、60℃を超える領域Bの温度変化を予測することが可能である。
そこで、上記構成の加熱調理器において、マイクロ波による加熱運転中に、赤外線センサ303により検出された被加熱物の温度が、初期温度よりも高い第1判定温度t1(この実施形態では50℃)から第2判定温度t2(この実施形態では60℃)に上昇するまでの時間Tsを時間計測部80bにより計測する。
次に、時間計測部80bにより計測された時間Tsおよび目標温度tmに基づいて、被加熱物の温度が第2判定温度t2から目標温度tmになるまでの加熱時間Tkを加熱時間推定部80cにより推定する。ここで、上記加熱運転中、マイクロ波発生部4のマイクロ波出力を一定とすると、加熱初期を除いて20℃〜80℃ぐらいまでの被加熱物の温度変化の傾きΔtは、加熱負荷(被加熱物)毎に一定になるので、被加熱物の温度が第2判定温度t2から目標温度tmに達するまでの残りの加熱時間Tkを、
Tk=(tm−t2)/Δt [秒]
により推定することが可能になる。
このときの第1判定温度t1から第2判定温度t2までの区間の被加熱物の温度変化の傾きΔtは、
Δt=(t2−t1)/Ts [℃/秒]
で表され、第1判定温度t1と第2判定温度t2および時間計測部80bにより計測された時間Tsで求まる。
したがって、被加熱物の温度が第2判定温度t2から目標温度tmに達するまでの残りの加熱時間Tkは、
Tk=Ts×(tm−t2)/(t2−t1) [秒]
により算出される。
こうして、上記マイクロ波制御部80aは、被加熱物の温度が第2判定温度t2になった時点から加熱時間推定部80cにより推定された加熱時間Tkが経過するまでの期間、マイクロ波による加熱運転を継続するように、マイクロ波発生部4を制御する。すなわち、被加熱物の温度が第2判定温度t2になった時点で赤外線センサ303による被加熱物の温度検出は行わずに、残りの加熱時間Tkで加熱運転を制御する。
例えば、マイクロ波により食品を温める加熱調理の場合、目標温度tmは80℃程度となり、被加熱物の温度が第2判定温度t2の60℃までは、赤外線センサ303による被加熱物の温度を検出し、第2判定温度t2の60℃以降は、推定された残りの加熱時間Tkで目標温度tmまで加熱運転が行われる。
なお、上記加熱調理器では、被加熱物の温度が第2判定温度t2の60℃になると、加熱庫2内の被加熱物から水蒸気が発生し始めるので、赤外線センサユニット300の赤外線センサ303を加熱庫2とは反対の方向に向くように、180度反転させる。これによって、赤外線センサ303が、加熱庫2に発生する水蒸気の影響を受けないようにしている。
このように、上記第1実施形態の加熱調理器によれば、マイクロ波による加熱調理の開始時の食品の初期温度に関わらず、すなわち食品が冷凍食品や常温食品のいずれであっても、食品を目標温度tmに正確に加熱でき、仕上がりのよい加熱調理を行うことができる。
また、上記マイクロ波による加熱運転において、第2判定温度t2を被加熱物から水蒸気が発生し始める温度とすることによって、第1判定温度t1と共に第2判定温度t2を用いた被加熱物の温度判定において、水蒸気に妨げられることなく赤外線センサ303により被加熱物の温度を正確に検出でき、第1判定温度t1から第2判定温度t2に上昇するまでの時間を時間計測部80bにより正確に計測できる。
上記第1実施形態では、気温が高い夏場や連続加熱する場合等を考慮すると高温で予測した方が好ましいため、第1判定温度t1を50℃、第2判定温度t2を60℃としたが、第1判定温度t1および第2判定温度t2はこれに限らず、水蒸気の影響受けることなく、被加熱物の温度変化の傾きΔtが一定となる温度範囲内で設定してもよく、例えば、被加熱物の初期温度に応じて設定してもよい。
〔第2実施形態〕
この発明の第2実施形態の加熱調理器は、循環ファン19の動作を除いて第1実施形態の加熱調理器と同一の構成をしており、図1〜図7を援用する。
この第2実施形態の加熱調理器では、マイクロ波による加熱運転中に第2判定温度t2以下で循環ファン19により加熱庫2内を撹拌する。これによって、被加熱物から水蒸気が発生しても、循環ファン19の撹拌により加熱庫2内の水蒸気の分布が均一になって希薄な状態になり、赤外線センサ303により被加熱物の温度を正確に検出することができる。
また、上記加熱庫2内の気体を循環ダクト18(循環通路)を介して循環ファン19により循環させることによって、加熱庫2内を撹拌するので、コンベクションオーブンに用いられる循環ファン19を兼用することができ、新たに撹拌用のファンを設けることなく構造を簡略化できると共に、低コスト化できる。
上記第2実施形態の加熱調理器は、第1実施形態の加熱調理器と同様の効果を有する。
なお、上記構成の加熱調理器では、循環ファン19を正回転と逆回転を交互に行うことにより、加熱庫2内の気流の偏りを低減でき、加熱庫2内をより均一に撹拌することができる。
また、上記加熱調理器によれば、マイクロ波による加熱運転中に被加熱物の温度が第2判定温度t2を超えた後も循環ファン19により加熱庫2内を撹拌することにより、赤外線センサ303により被加熱物の温度を、水蒸気の影響を受けずに70℃まで測定することも可能になる。この場合、直前に上ヒータ20,中ヒータ21,下ヒータ22(図3に示す)を用いたオーブン調理などを実施したために、マイクロ波による加熱運転の開始時に加熱庫2内の一部が50℃程度の高温になっていても、そのまま、赤外線センサ303により被加熱物の温度検出を行うことで目標温度Tm(例えば70℃)まで加熱することができる。
〔第3実施形態〕
この発明の第3実施形態の加熱調理器は、循環ファン19の動作を除いて第1実施形態の加熱調理器と同一の構成をしており、図1〜図7を援用する。
この第3実施形態の加熱調理器では、マイクロ波による加熱運転中に、赤外線センサ303により検出された被加熱物の温度が、第1判定温度t1から第2判定温度t2になるまでの期間、循環ファン19により加熱庫2内を撹拌する。これによって、撹拌による被加熱物の乾燥を抑えながら、赤外線センサ303により被加熱物の温度を正確に検出できるので、第1判定温度t1および第2判定温度t2を用いた被加熱物の温度判定を正確に行うことができる。
また、循環ファン19により加熱庫2内を撹拌することによって、被加熱物から水蒸気が発生している70℃まで赤外線センサ303で検出可能となるので、第2判定温度t2を70℃(<目標温度tm)に設定することが可能になり、第1判定温度t1から第2判定温度t2までの温度変化をより正確に把握することができる。
上記第3実施形態の加熱調理器は、第1実施形態の加熱調理器と同様の効果を有する。
〔第4実施形態〕
この発明の第4実施形態の加熱調理器は、循環ファン19の動作を除いて第1実施形態の加熱調理器と同一の構成をしており、図1〜図7を援用する。
この第4実施形態の加熱調理器では、マイクロ波による加熱運転中に加熱庫2内を循環ファン19により撹拌するとき、循環ファン19を通常回転数よりも低い回転数(この実施形態では通常回転数の1/2)で運転する。これにより、被加熱物から水蒸気の影響を受けずに、赤外線センサ303により被加熱物の温度を正確に検出しつつ、被加熱物の乾燥を抑えることができる。
ここで、循環ファン19の通常回転数とは、上ヒータ20,中ヒータ21,下ヒータ22(図3に示す)を用いた加熱調理や、過熱水蒸気を用いた加熱調理において、加熱庫2内の熱媒体を循環ダクト18(循環通路)を介して循環ファン19により循環させるときの循環ファン19の回転数である。
上記第4実施形態の加熱調理器は、第1実施形態の加熱調理器と同様の効果を有する。
〔第5実施形態〕
図9はこの発明の第5実施形態の加熱調理器の模式図を示している。この第5実施形態の加熱調理器は、加熱庫2の空気を強制排気するための排気口402と自然給気するための自然給気口401を備えた点および赤外線センサ403の位置を除いて第1実施形態の加熱調理器と同様の構成をしている。
この第5実施形態の加熱調理器は、加熱庫2内の左側壁に自然給気するための自然給気口401を設けると共に、加熱庫2内の右側壁の自然給気口401に対向する位置に強制排気用の排気口402を設けている。
また、加熱庫2内の右側壁に設けられた自然給気口401の近傍に赤外線センサ403用のセンサ窓部404を設けている。
これにより、食品から発生した水蒸気を効率よく強制排気することができ、赤外線センサ403の温度検出に対する影響を極力少なくすることができる。
上記第5実施形態の加熱調理器は、第1実施形態の加熱調理器と同様の効果を有する。
なお、加熱庫2内の左側壁に自然給気するための自然給気口を設けると共に、加熱庫2内の右側壁の給気口に対向する位置に強制排気用の排気口を設けてもよい。また、加熱庫の空気を強制排気するための排気口と自然給気するための給気口は、これに限らず、加熱庫の側壁の互いに対向する位置にそれぞれ配置され、その自然給気口か排気口への気流の上流側に赤外線センサが設けられていればよい。
上記第1〜第5実施形態では、縦8×横8の64領域の温度を検出する赤外線センサ303を備えた加熱調理器について説明したが、直線状に並ぶ複数の領域の温度を検出するラインセンサである赤外線センサや、単一領域の温度を検出する赤外線センサを用いた加熱調理器にこの発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、蒸気を用いた加熱機能を備えたオーブンレンジについて説明したが、蒸気を用いた加熱機能を備えていないオーブンレンジや電子レンジなどにこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜第5実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1〜第5実施形態で記載した内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
この発明の加熱調理器は、
被加熱物が収容される加熱庫2と、
上記加熱庫2内の上記被加熱物を加熱するためのマイクロ波を発生するマイクロ波発生部4と、
上記加熱庫2内の上記被加熱物の温度を検出する赤外線センサ303と、
上記マイクロ波発生部4から上記加熱庫2内に供給されるマイクロ波によって上記被加熱物を目標温度tmに加熱するように、上記マイクロ波発生部4を制御するマイクロ波制御部80aと、
上記赤外線センサ303により検出された上記被加熱物の温度が、初期温度よりも高い第1判定温度t1から第2判定温度t2に上昇するまでの時間Tsを計測する時間計測部80bと、
上記時間計測部80bにより計測された上記時間Tsおよび上記目標温度tmに基づいて、上記被加熱物の温度が上記第2判定温度t2から上記目標温度tmになるまでの加熱時間Tkを推定する加熱時間推定部80cと
を備え、
上記マイクロ波制御部80aは、上記被加熱物の温度が上記第2判定温度t2になった時点から上記加熱時間推定部80cにより推定された上記加熱時間Tkが経過するまでの期間、加熱運転を継続するように、上記マイクロ波発生部4を制御することを特徴とする。
上記構成によれば、例えばマイクロ波による加熱運転中に、赤外線センサ303により検出された被加熱物の温度が、初期温度よりも高い第1判定温度t1から第2判定温度t2に上昇するまでの時間Tsを時間計測部80bにより計測する。次に、時間計測部80bにより計測された時間Tsおよび目標温度tmに基づいて、被加熱物の温度が第2判定温度t2から目標温度tmになるまでの加熱時間Tkを加熱時間推定部80cにより推定する。ここで、マイクロ波発生部4のマイクロ波出力を一定とすれば、加熱初期を除いて被加熱物の温度変化の傾きは一定になるので、被加熱物の温度が第2判定温度t2から目標温度tmに達するまでの残りの加熱時間Tkを、被加熱物の温度変化の傾きと目標温度tmにより推定できる。このときの被加熱物の温度変化の傾きは、第1判定温度t1と第2判定温度t2および時間計測部80bにより計測された時間Tsで求まる。こうして、上記マイクロ波制御部80aは、被加熱物の温度が第2判定温度t2になった時点から加熱時間推定部80cにより推定された加熱時間Tkが経過するまでの期間、加熱運転を継続するように、マイクロ波発生部4を制御する。
したがって、マイクロ波による加熱調理の開始時の食品の初期温度に関わらず、すなわち食品が冷凍食品や常温食品のいずれであっても、食品を目標温度tmに正確に加熱でき、仕上がりのよい加熱調理を行うことができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記第2判定温度t2は、上記被加熱物から水蒸気が発生し始める温度以下である。
上記実施形態によれば、第2判定温度t2を被加熱物から水蒸気が発生し始める温度以下にすることによって、第1判定温度t1と共に第2判定温度t2を用いた被加熱物の温度判定において、水蒸気に妨げられることなく赤外線センサ303により被加熱物の温度を正確に検出でき、第1判定温度t1から第2判定温度t2に上昇するまでの時間Tsを時間計測部80bにより正確に計測できる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記加熱運転中に上記第2判定温度t2以下で上記加熱庫2内を撹拌するファン19を備えた。
上記実施形態によれば、マイクロ波による加熱運転中に第2判定温度t2以下でファン19により加熱庫2内を撹拌することによって、被加熱物から水蒸気が発生しても、ファン19の撹拌により加熱庫2内の水蒸気の分布が均一になって希薄な状態になり、赤外線センサ303により被加熱物の温度を正確に検出できる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ファン19は、上記赤外線センサ303により検出された上記被加熱物の温度が、少なくとも上記第1判定温度t1から上記第2判定温度t2になるまでの期間、上記加熱庫2内を撹拌する。
上記実施形態によれば、例えばマイクロ波による加熱運転中に、赤外線センサ303により検出された被加熱物の温度が、少なくとも第1判定温度t1から第2判定温度t2になるまでの期間、ファン19により加熱庫2内を撹拌することによって、撹拌による被加熱物の乾燥を抑えながら、赤外線センサ303により被加熱物の温度を正確に検出できるので、第1判定温度t1および第2判定温度t2を用いた被加熱物の温度判定を正確に行うことができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ファン19は、上記加熱庫2内の気体を循環通路18を介して循環させる循環ファン19である。
上記実施形態によれば、加熱庫2内の気体を循環通路18を介して循環ファン19により循環させることによって、加熱庫2内を撹拌するので、コンベクションオーブンなどに用いられる循環ファン19を兼用することができ、新たに撹拌用のファンを設けることなく構造を簡略化できると共に、低コスト化できる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記循環ファン19は、通常回転数よりも低い回転数で運転することにより、上記加熱庫2内を上記加熱運転中に撹拌する。
上記実施形態によれば、マイクロ波による加熱運転中に加熱庫2内を循環ファン19によりに撹拌するとき、循環ファン19を通常回転数よりも低い回転数で運転することにより、被加熱物から水蒸気の影響を受けずに、赤外線センサ303により被加熱物の温度を正確に検出しつつ、被加熱物の乾燥を抑えることができる。
1…本体ケーシング
2…加熱庫
2a…開口
3…扉
4…マグネトロン(マイクロ波発生部)
5…排気ダクト
6…露受容器
7…外ガラス
8…ハンドル
9…操作パネル
10…カラー液晶表示部
11…ボタン群
12…キー
13…スタートキー
14…赤外線受光部
15…被加熱物
18…循環ダクト(循環通路)
19…循環ファン
20…上ヒータ
21…中ヒータ
22…下ヒータ
23…循環ダンパ
25…チューブポンプ
26…給水タンク
27…吸込口
28…上吹出口
29…第1後吹出口
30…第2後吹出口
31…第3後吹出口
35…蒸気チューブ
36…蒸気管
37…蒸気供給口
40…給排水チューブ
41…給水タンク本体
42…連通管
43…タンクカバー
44…タンクジョイント部
45…自然排気口
46…排気経路
47…排気ファン
48…強制排気口
49…排気ダンパ
50…給気口
51…給気ダンパ
52…冷却ダンパ
53…湿度センサ
54…給気ファン
55…前板
56…循環ファン用モータ
57…排気ファン用モータ
58…給気ファン用モータ
59…循環ダンパ用モータ
60…排気ダンパ用モータ
61…給気ダンパ用モータ
62…冷却ダンパ用モータ
70…蒸気発生装置
71…蒸気発生容器
72…蓋部
73…蒸気発生用ヒータ
75…水位センサ
76…庫内温度センサ
80…制御装置
80a…マイクロ波制御部
80b…時間計測部
80c…加熱時間推定部
91…調理トレイ
92…調理トレイ
100…給気ユニット
101…給気通路
102…第1冷却通路
103…第2冷却通路
110…凹部
111…仕切板
120…センサ窓部
200…排気ユニット
201…第1風通路
202…第2風通路
203…第3風通路
204…第4風通路
210…ハウジング
220…排気ユニット用カバー
300…赤外線センサユニット
301…保持部材
302…可動部材
303…赤外線センサ
304…赤外線センサ用モータ
401…自然給気口
402…排気口
403…赤外線センサ
404…センサ窓部

Claims (5)

  1. 被加熱物が収容される加熱庫と、
    上記加熱庫内の上記被加熱物を加熱するためのマイクロ波を発生するマイクロ波発生部と、
    上記加熱庫内の上記被加熱物の温度を検出する赤外線センサと、
    上記マイクロ波発生部から上記加熱庫内に供給されるマイクロ波によって上記被加熱物を目標温度に加熱するように、上記マイクロ波発生部を制御するマイクロ波制御部と、
    上記赤外線センサにより検出された上記被加熱物の温度が、初期温度よりも高い第1判定温度から第2判定温度に上昇するまでの時間を計測する時間計測部と、
    上記時間計測部により計測された上記時間および上記目標温度に基づいて、上記被加熱物の温度が上記第2判定温度から上記目標温度になるまでの加熱時間を推定する加熱時間推定部と
    を備え、
    上記マイクロ波制御部は、上記被加熱物の温度が上記第2判定温度になった時点から上記加熱時間推定部により推定された上記加熱時間が経過するまでの期間、加熱運転を継続するように、上記マイクロ波発生部を制御すると共に、
    上記加熱運転中に通常回転数よりも低い回転数で運転することにより、上記加熱庫内を撹拌するファンを備えることを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記第2判定温度は、上記被加熱物から水蒸気が発生し始める温度以下であることを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    上記ファンは、上記加熱運転中に上記第2判定温度以下で上記加熱庫内を撹拌することを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記ファンは、上記赤外線センサにより検出された上記被加熱物の温度が、少なくとも上記第1判定温度から上記第2判定温度になるまでの期間、上記加熱庫内を撹拌することを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項1から4までのいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記ファンは、上記加熱庫内の気体を循環通路を介して循環させる循環ファンであることを特徴とする加熱調理器。
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