JP6640042B2 - 泡噴出容器 - Google Patents
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Description
この泡噴出容器は、可撓性を有し、内部に内容液が収容される容器本体と、容器本体の口部に装着され、内容液の流通口が形成された装着キャップと、流通口を開放可能に閉塞する開閉蓋部及び流通口に連通するノズルを有し、装着キャップに対して容器軸回りに回転可能に装着されたノズルヘッドと、ノズルヘッドに固定された区画部材と、を備えている。
しかしながら、例えば組み立て誤差による影響や、区画部材に対して何等かの外力等が作用したことによる影響等によって、弁座面に対して逆止弁が傾く等して、弁座面に対する逆止弁のシール性が低下することがあり、改善の余地があった。
これにより、導入流路のうち囲繞筒部と嵌合筒部との間を経由する流路を遮断することができる。そのため、囲繞筒部の内側を経由する導入流路(逆止弁が配置された流路)を利用することができる。
なお、逆止弁は、外気導入による容器本体内の負圧解除に伴って閉弁し、囲繞筒部の内側を再度閉塞する。これ以降、逆止弁は囲繞筒部の内側を閉塞し続ける。
なお、囲繞筒部と嵌合筒部との間を経由した導入流路は、上述したように、ノズルヘッドが開位置に位置したときに囲繞筒部と嵌合筒部とが密に嵌合し合うことで遮断される。
図1に示すように、本実施形態のスクイズ容器(泡噴出容器)1は、有底筒状の容器本体2と、筒状の装着キャップ3と、筒状のノズルヘッド4と、区画部材5と、を備えている。
スクイズ容器1は、スクイズフォーマーとも呼ばれ、例えば各種の液体洗浄剤(シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、洗口剤や洗顔料等)、化粧液、整髪剤等の内容液を収容すると共に、この内容液を泡状に噴射(噴出)させる容器である。
装着キャップ3は、容器本体2の口部10を径方向外側から囲む円筒状の周壁部20を有している。周壁部20の内周面には、径方向内側に向かって突出し、口部10に形成されたサポートリング12に対してアンダーカット嵌合する係合突起21が形成されている。これにより、装着キャップ3は、上方への抜け止めがされた状態で容器本体2の口部10に固定されている。
より具体的には、ノズルヘッド4は、装着キャップ3の周壁部20に対して螺合(ねじ結合)されることで装着キャップ3に対する回転に伴って上下動する。
なお、上側ねじ山35aにおいて、ねじ込み側の先端部から約90度の範囲の部分は、周方向に沿って水平に延びる形状に形成され、下側ねじ山35bにおけるねじ込み側の先端部に接続されている。
開閉蓋部52は、ノズルヘッド4が図1に示すように閉位置(下降位置)P1に位置している際、流通筒部26の内側に嵌合して流通口27を閉塞する。一方、ノズルヘッド4が容器軸O回りに回転することで上方移動し、図3及び図4に示すように開位置(上昇位置)P2に移行すると、開閉蓋部52は流通口27から上方に離れて流通口27を開放する。
このように、ノズルヘッド4は、開閉蓋部52が流通口27を閉塞する閉位置P1と、開閉蓋部52が流通口27の上方に離れて流通口27を開放する開位置P2と、の間で往復回転する。
規制筒部56は、隔壁51から下方に向けて突出し、流通筒部26の外周面に上下摺動可能に嵌合している。これにより、規制筒部56は流通口27からの内容液がノズル50内に流れるように誘導すると共にノズル50以外に流れることを規制している。
区画部材5は、例えば合成樹脂製とされ、容器軸O方向に分離可能な構成とされた円筒状に形成されている。図示の例では、区画部材5は上側に位置する第1部材60と、下側に位置する第2部材70と、を備え、これら第1部材60及び第2部材70が容器軸O方向に分離可能に組み合わされた構成とされている。
第1上筒部61が接続筒部57及び接続孔55に対して嵌合されていることで、区画部材5の全体はノズルヘッド4に対して一体に固定されている。そのため、区画部材5はノズルヘッド4と共に装着キャップ3に対して回転しながら上下動する。
第2上筒部71が第1下筒部63の内側に嵌合されていることで、先に述べたように第1部材60と第2部材70とは互いに容器軸O方向に分離可能に組み合わされている。
図示の例では、環状プレート74の外周縁部は、装着キャップ3のシール筒部22の内周面に対して近接している。また、環状プレート74には、環状プレート74を容器軸O方向に貫通する貫通孔75が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
差込み筒部73のうち、チューブ78の内側に位置する部分は、内容液を混合室76に導入する液導入口80とされている。また、差込み筒部73の内周面には、複数の縦溝81が周方向に間隔をあけて複数形成されている。この縦溝81によって画成された隙間が、収容空間S内の空気を混合室76に導入させる空気導入口82とされている。
発泡部材85としては、例えばリングの端面にメッシュを固定した構成のものが用いられ、互いのメッシュを逆側に向けた姿勢で第2上筒部71の内側に嵌合されている。
区画部材5における第1下筒部63には、区画部材5と装着キャップ3との間に位置すると共に、第1下筒部63を径方向外側から囲む円筒状の囲繞筒部91が環状の連結壁部92を介して一体に形成されている。
第1下筒部63と囲繞筒部91との間には、導入流路90の一部を形成する環状の隙間が画成されている。つまり、囲繞筒部91は、その内側が導入流路90の一部を形成するように区画部材5に一体に形成されている。
逆止弁95は、第1下筒部63の外側に嵌合された円筒状の弁筒部96と、弁筒部96から径方向外側にむけて突設され、外周縁部が囲繞筒部91に対して下方から離反可能に当接する環状のシール膜部(弁体)97と、を有している。これにより、逆止弁95は囲繞筒部91の下端開口を開放可能に閉塞している。
この際、逆止弁95は、容器本体2の収容空間Sから導入流路90を通した流通口27への空気や内容液の流れを規制すると共に、流通口27から導入流路90を通した容器本体2の収容空間Sへの空気や内容液の流れを許容するように作動する。
図2及び図3に示すように、ストッパ機構40は、装着キャップ3に設けられた一対のストッパ片41、42を有するストッパ対43と、ノズルヘッド4に設けられた突起片44と、を備えている。
突起片44は、第2カバー筒部32の内周面から径方向内側に向けて突出するように、第2カバー筒部32に一体に形成されている。図示の例では突起片44は、その内周端部がストッパ用筒部24の外周面に対して近接すると共に、容器軸O方向に沿って縦長に形成されている。
具体的には、ノズルヘッド4が装着キャップ3に対して最も締め込まれた閉位置P1に位置したときに、図2に示すように突起片44は一方のストッパ片41に対して周方向から接触する。これにより、ノズルヘッド4はそれ以上の回転が規制される。また、ノズルヘッド4が装着キャップ3に対して閉位置P1から緩み方向に回転して開位置P2に位置したときに、図3に示すように突起片44は他方のストッパ片42に対して周方向から接触する。これにより、ノズルヘッド4はそれ以上の回転が規制される。
特に、上述したように一対のストッパ片41、42は周方向に約90度ずれた位置に配置されているので、ノズルヘッド4を90度の角度範囲で往復回転させることが可能とされている。なお突起片44は、ノズルヘッド4の回転に伴って、一対のストッパ片41、42の間に画成された移動範囲R内で周方向に移動する。
詳細には、突起片44の側面44a、44bのうち、一方のストッパ片41側を向いた一方の側面44aは、径方向内側に向かうにしたがって一方のストッパ片41に向かうように漸次傾斜した傾斜面とされている。同様に、突起片44の側面44a、44bのうち、他方のストッパ片42側を向いた他方の側面44bは、径方向内側に向かうにしたがって他方のストッパ片42に向かうように傾斜した傾斜面とされている。
これにより、ノズルヘッド4が閉位置P1に位置したときに、図2に示すように、突起片44の一方の側面44aが一方のストッパ片41のストッパ面41aに対して面接触することで、ノズルヘッド4の回転が規制される。
これにより、ノズルヘッド4が開位置P2に位置したときに、図3に示すように、突起片44の他方の側面44bが他方のストッパ片42のストッパ面42aに対して面接触することで、ノズルヘッド4の回転が規制される。
さらには、上述のように構成されたストッパ機構40は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
次に、上述のように構成されたスクイズ容器1を使用して泡状の内容液を噴射させる場合について説明する。
これにより、囲繞筒部91の外側を経由する導入流路90を遮断することができ、囲繞筒部91の内側を経由する導入流路90(逆止弁95が配置された導入流路90)を利用することができる。
そのため、ノズルヘッド4が開位置P2に位置した後、容器本体2の胴部11を例えば圧搾するように弾性変形させることで、容器本体2内の圧力を速やかに上昇させることができる。これにより、容器本体2の収容空間Sに収容された内容液を、液導入口80を通じて混合室76にスムーズに導入することができると共に、容器本体2の収容空間S内の空気を、空気導入口82を通じて混合室76にスムーズに導入することができる。
従って、流通口27と容器本体2の収容空間Sとを、囲繞筒部91の内側を経由した導入流路90を通じて連通させることができる。そのため、外気を容器本体2の収容空間Sに導入させることができ、容器本体2の胴部11を元の状態に速やかに復帰させて、次回の噴射に備えることができる。
従って、例えば区画部材5に対して何等かの外力等が作用して、ノズルヘッド4が開位置P2に達する前に区画部材5が若干傾いていたとしても、逆止弁95のシール性を維持し続けることができる。
なお、囲繞筒部91の外側を経由した導入流路90は、上述したように、ノズルヘッド4が開位置P2に位置したときに、囲繞筒部91とインナーリング28とが密に嵌合し合うことで遮断される。
P1…閉位置
P2…開位置
1…スクイズ容器(泡噴出容器)
2…容器本体
3…装着キャップ
4…ノズルヘッド
5…区画部材
10…容器本体の口部
27…流通口
28…インナーリング(嵌合筒部)
50…ノズル
52…開閉蓋部
76…混合室
80…液導入口
82…空気導入口
90…導入流路
91…囲繞筒部
95…逆止弁
96…弁筒部
97…シール膜部(弁体)
Claims (3)
- 内部に内容液が収容されると共に弾性変形可能に形成された容器本体と、
前記容器本体の口部に装着されると共に、内容液を流通させる流通口が形成された装着キャップと、
前記流通口を開放可能に閉塞する開閉蓋部、及び前記流通口に連通するノズルを有し、前記装着キャップに、前記開閉蓋部を前記流通口から上方に離間させることで前記流通口を開放する開位置に向けて、容器軸方向に移動可能に装着されたノズルヘッドと、
前記流通口に連通する混合室、前記混合室に前記容器本体内の空気を導入する空気導入口、及び前記混合室に前記容器本体内の内容液を導入する液導入口を有すると共に、前記ノズルヘッドに固定された区画部材と、を備え、
前記装着キャップの内面と前記区画部材の外面との間に、前記流通口と前記容器本体内とを連通する導入流路が形成され、
前記区画部材には、前記区画部材を外側から囲むと共に前記区画部材と前記装着キャップとの間に位置し、その内側が前記導入流路の一部を形成する囲繞筒部と、前記囲繞筒部の内側を開放可能に閉塞する逆止弁と、が固定され、
前記装着キャップには、前記ノズルヘッドが前記開位置に位置したときに、前記囲繞筒部が密に嵌合する嵌合筒部が形成されている、泡噴出容器。 - 請求項1に記載の泡噴出容器において、
前記囲繞筒部は、前記区画部材に一体に形成され、
前記逆止弁は、前記区画部材の外面に嵌合された弁筒部と、前記弁筒部から径方向外側に向かって突設され、外周縁部が前記囲繞筒部に対して下方から離反可能に当接して、前囲繞筒部の下端開口を閉塞する環状の弁体と、を備えている、泡噴出容器。 - 請求項1又は2に記載の泡噴出容器において、
前記ノズルヘッドは、前記装着キャップに対して容器軸回りに回転可能に装着されると共に、回転に伴って容器軸方向に移動する、泡噴出容器。
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JP6310838B2 (ja) * | 2014-11-28 | 2018-04-11 | 株式会社吉野工業所 | スクイズ容器 |
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