JP6639793B2 - 端子付き電線およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は例えば自動車等に用いられる端子付き電線およびその製造方法に関するものである。
従来、自動車、OA機器、家電製品等の分野では、電力線や信号線として、電気導電性に優れた銅系材料からなる電線が使用されている。特に、自動車分野においては、車両の高性能化、高機能化が急速に進められており、車載される各種電気機器や制御機器が増加している。したがって、これに伴い、使用される端子付き電線も増加する傾向にある。
一方、環境問題が注目される中、自動車の軽量化が要求されている。したがって、ワイヤハーネスの使用量増加に伴う重量増加が問題となる。このため、従来使用されている銅線に代えて、軽量なアルミニウム電線が注目されている。
ここで、このような電線同士を接続する際や機器類等の接続部においては、接続用端子が用いられる。しかし、アルミニウム電線を用いた端子付き電線であっても、接続部の信頼性等のため、端子部には、電気特性に優れる銅が使用される場合がある。このような場合には、アルミニウム電線と銅製の端子とが接合されて使用される。
しかし、異種金属を接触させると、標準電極電位の違いから、いわゆる電食が発生する恐れがある。特に、アルミニウムと銅との標準電極電位差は大きいため、接触部への水の飛散や結露等の影響により、電気的に卑であるアルミニウム側の腐食が進行する。このため、接続部における電線と端子との接続状態が不安定となり、接触抵抗の増加や線径の減少による電気抵抗の増大、更には断線が生じて電装部品の誤動作、機能停止に至る恐れがある。
このような異種金属を接続したアルミ電線用端子としては、電線と端子との接続部を樹脂部材で被覆した物がある(特許文献1)。
特開2011−238500号公報
樹脂部材としては、通常、光開始剤が添加された紫外線硬化樹脂が用いられる。このような樹脂部材を塗布した後、端子の上方から紫外線を照射することで、樹脂部材を硬化させることができる。この際、樹脂部材には、電線の陰になる部分が生じるため、十分に硬化させることができず、水の浸入経路となる恐れがある。このため、熱硬化剤などの他の添加剤を添加して、確実に樹脂部材を硬化させるなどの方法が採られている。
しかし、紫外線硬化だけでなく熱硬化を行う必要があるため、材料コストおよび加工費が増加するという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、紫外線硬化によって未硬化部が生じることを防止することが可能な端子付き電線等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、絶縁被覆と、前記絶縁被覆の先端から露出する導体とを具備する被覆電線と、前記導体を圧着する導体圧着部と、前記絶縁被覆を圧着する被覆圧着部とを具備する端子と、少なくとも、前記絶縁被覆から露出した前記導体を覆う紫外線硬化性の樹脂部材と、を具備し、前記導体圧着部と前記被覆圧着部との間において、前記端子の両側部が上方に折り曲げられており、前記絶縁被覆の端面と前記導体圧着部までの距離が0.1mm以上且つ0.35mm以下であり、前記絶縁被覆の端面における前記導体と前記端子との距離が0.1mm以上且つ0.35mm以下であり、前記導体と前記端子との間に形成された隙間には、前記樹脂部材が充填されており、前記樹脂部材は、厚さ0.2mmにおける波長365nmの分光透過率が60%以上且つ90%以下であり、前記導体の公称断面積が、0.75sq以上2.5sq以下であることを特徴とする端子付き電線である。
前記絶縁被覆の端面が、前記導体圧着部と前記被覆圧着部との間に位置し、前記絶縁被覆の厚みが0.1mm以上であり、前記被覆電線の長手方向に対する、前記絶縁被覆の先端から前記導体圧着部までの長さが0.1mm以上であることが望ましい。
前記樹脂部材は、縦弾性係数が0.1MPa〜10.0MPaの範囲であることが望ましい。
第1の発明によれば、樹脂部材の、厚さ0.2mmにおける波長365nmの分光透過率が60%以上であるため、紫外線を照射した際に、光が端子内面等で反射して、光が電線の陰にも十分に行き届く。このため、熱硬化を行うことなく、樹脂部材を硬化させることができる。
特に、導体の公称断面積が、2.5sq以下であれば、その効果が大きい。
また、絶縁被覆の厚みを0.1mm以上とし、被覆電線の長手方向に対する、絶縁被覆の先端から導体圧着部までの長さを0.1mm以上とすることで、より確実に光を電線の陰に回り込ませることができる。
また、樹脂部材の縦弾性係数が0.1MPa〜10.0MPaの範囲であれば、樹脂部材に十分な強度と熱衝撃環境での寿命を両立させることができる。
第2の発明は、絶縁被覆と、前記絶縁被覆の先端から露出する導体とを具備し、前記導体の公称断面積が、0.75sq以上2.5sq以下の被覆電線と、前記導体を圧着する導体圧着部と、前記絶縁被覆を圧着する被覆圧着部とを具備する端子と、を用い、前記導体圧着部と前記被覆圧着部との間において、前記端子の両側部が上方に折り曲げられており、前記絶縁被覆の端面と前記導体圧着部までの距離が0.1mm以上且つ0.35mm以下となり、前記絶縁被覆の端面における前記導体と前記端子との距離が0.1mm以上且つ0.35mm以下となるように圧着を行い、少なくとも、前記絶縁被覆から露出した前記導体を覆うように、厚さ0.2mmにおける波長365nmの分光透過率が60%以上且つ90%以下である紫外線硬化性の樹脂部材を塗布して前記導体と前記端子との間に形成された隙間に充填させ、前記樹脂部材に紫外線を照射することで、熱硬化を行うことなく前記樹脂部材を硬化させることを特徴とする端子付き電線の製造方法である。
前記樹脂部材は、JIS Z 8803による粘度が0.1〜10.0Pa・sであることが望ましい。
第2の発明によれば、熱硬化を利用することなく、樹脂部材の未硬化部のない端子付き電線を製造することができる。
特に、樹脂部材のJIS Z 8803による粘度が0.1〜10.0Pa・sであれば、樹脂部材が確実に電線の陰部にも充填することができるとともに、樹脂部材の流出も抑制することができる。
本発明によれば、紫外線硬化によって未硬化部が生じることを防止することが可能な端子付き電線等を提供することができる。
端子付き電線1を示す斜視図。 端子付き電線1を示す平面図。 (a)は図2のB−B線断面図、(b)は図2のC−C線断面図、(c)は図2のD−D線断面図。 (a)は図2のA−A線断面図、(b)は、(a)のF部拡大図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、端子付き電線1を示す斜視図であり、図2は平面図である。なお、図1、図2は、樹脂部材9を透視した図である。端子付き電線1は、端子3および被覆電線5等から構成される。端子3は、銅もしくは黄銅などが使用される。端子3には被覆電線5が接続される。被覆電線5は、銅線またはアルミニウム線である導体17と、導体17を被覆する絶縁被覆7からなる。
被覆電線5の先端は、絶縁被覆7が剥離され、内部の導体17が露出する。被覆電線5の被覆部は、端子3の被覆圧着部11によって圧着される。また、絶縁被覆7が剥離されて露出する導体17は、導体圧着部13により圧着される。導体圧着部13において導体17と端子3とが電気的に接続される。なお、絶縁被覆7の端面は、被覆圧着部11と導体圧着部13の間に位置する。
端子3の先端部には筒状の端子本体15が設けられる。図は、雌型の端子を示す例であり、端子本体15内部に雄端子が挿入されて電気的に接続される。
本発明では、少なくとも、絶縁被覆7から露出する導体17が、樹脂部材9で覆われる。すなわち、導体17は、樹脂部材9によって外部に露出しない。樹脂部材9は、光開始剤が添加された紫外線硬化樹脂である。なお、樹脂部材9の詳細については後述する。
図3(a)は、図2のB−B線断面図であり、図3(b)は、図2のC−C線断面図であり、図3(c)は、図2のD−D線断面図である。図3(a)に示すように、被覆圧着部11においては、絶縁被覆7が圧着される。また、被覆圧着部11の上部は樹脂部材9によって被覆される。また、図3(c)に示すように、導体圧着部13においては、導体17が圧着される。また、導体圧着部13の上部は樹脂部材9によって被覆される。このように、導体圧着部13および被覆圧着部11の全体が樹脂部材9によって被覆される。
一方、図3(b)に示すように、被覆圧着部11と導体圧着部13の間であって、絶縁被覆7が剥離された範囲においては、導体17の周囲に樹脂部材9が設けられる。すなわち、導体17と端子3との隙間にも樹脂部材9が充填される。
ここで、前述した様に、樹脂部材9は紫外線硬化樹脂である。このため、樹脂部材9を塗布した後、通常上方から紫外線を照射することで、樹脂部材9が硬化する。このため、図3(b)において、上方から紫外線を照射すると、導体17の影が生じることとなる。すなわち、紫外線が、導体17の下部の樹脂部材9へ十分に照射されない恐れがある。
一方、上方から照射された紫外線は、樹脂部材9を透過し、導体17の表面や端子3の内面で反射する。このため、導体17による影部分へも、紫外線が回り込み、樹脂部材9を硬化させることができる。このため、樹脂部材9は、紫外線が透過しやすい樹脂であれば、より深くまで紫外線を照射することができる。そこで、本発明では、樹脂部材9の厚さ0.2mmにおける波長365nmの分光透過率を60%以上とする。
ここで、厚さ0.2mmにおける分光透過率が60%以上とは、樹脂部材9を構成する樹脂で0.2mm厚さのシートを形成し、シートの一方の側から入射した光(例えば光照射量3000mJ/cm)が、他方へ透過する透過率である。具体的には、紫外線を照射し、所定の距離で分光光度計によって光強度Iを測定する。次に、光源と分光光度計の間に、当該シートを配置して、同様に光強度Iを測定する。この際、I/Iが厚さ0.2mmにおける分光透過率となる。
なお、透過率の対数とシート厚みとは比例関係にある。具体的には、シート厚みをtとし、透過率をTとすると、t=−Dp×log10Tとなる。ここで、Dpは、硬化深度であり、シート厚みの増加に伴う透過率の減少(対数)のグラフの傾きとして表せられる。したがって、0.2mm厚以外のシートを用いて評価を行う場合には、上記式によって、そのシートの厚みに応じた透過率の範囲を算出すればよい。
なお、透過率は、光開始剤の添加量によって調整することができる。ここで、透過率が高すぎると、樹脂部材9を視認することが困難となり、目視での品質確認が困難となるため、透過率は90%以下であることが望ましい。
また、樹脂部材9の透過率を向上させたとしても、導体17と端子3との隙間(図中E)が狭くなりすぎると、反射回数が増えるため、反射に伴う光の減衰によって、紫外線が導体17の影部に十分に回り込みにくくなる。このため、導体17と端子3との隙間を適切に設定することが望ましい。
図4(a)は、図2のA−A線断面図であり、図4(b)は図4(a)のF部拡大図である。図4(b)に示すように、導体17と端子3との隙間は、絶縁被覆7の端面と導体圧着部13までの距離(図中G)と、絶縁被覆7の端面における導体17と端子3との距離(図中H)によって形成される。
ここで、本発明では、絶縁被覆7の端面と導体圧着部13までの距離(図中G)が0.1mm以上であることが望ましい。また、絶縁被覆7の端面における導体17と端子3との距離(図中H)が、0.1mm以上であることが望ましい。このようにすることで、光が隙間に回り込みやすく、導体17の影部の樹脂部材9を硬化させることができる。なお、絶縁被覆7の端面における導体17と端子3との距離(図中H)は、概ね、絶縁被覆7の厚みと言い換えることができる。
なお、上述の隙間が確保されても、樹脂部材9の影部の回り込み長さが長くなりすぎると、内部まで硬化させることが困難となる。このため、本発明では、導体の公称断面積が、2.5sq以下の端子付き電線に特に効果的である。
ここで、樹脂部材9を塗布した際に、樹脂部材9を導体17と端子3との隙間に確実に充填するためには、硬化前の樹脂部材9のJIS Z 8803による粘度が10.0Pa・s以下であることが望ましい。粘度が10.0Pa・sを超えると、樹脂部材9が隙間に充填されず、空間が形成され、水分の浸入経路となる。また、粘度が0.1Pa・s未満では、硬化前に樹脂部材9が流れ落ちる恐れがある。このため、樹脂部材9の硬化前の粘度は、0.1〜10.0Pa・sであることが望ましく、さらに望ましくは、1.0〜3.0Pa・sである。
また、硬化後の樹脂部材9の縦弾性係数は、0.1MPa〜10.0MPaの範囲であることが望ましく、さらに望ましくは、0.5MPa〜2.0MPaの範囲である。樹脂部材9の縦弾性係数が小さすぎると、傷がつきやすく、樹脂部材9の縦弾性係数が大きすぎると、大きな熱収縮応力を受けるため、熱衝撃環境における寿命が短くなる。
以上説明したように、本実施形態の端子付き電線1によれば、樹脂部材9によって、端子3と被覆電線5との接続部を覆うため、効率良く防食効果を得ることができる。また、透過率を所定の範囲に設定することで、熱硬化との併用が不要となり、内部に未硬化の樹脂部材9が残ることを防止することができる。
また、絶縁被覆7の厚みが0.1mm以上であり、被覆電線5の長手方向に対する、絶縁被覆7の端面から導体圧着部13までの長さが0.1mm以上であるため、確実に光を導体17の影に回り込ませて、樹脂部材9を硬化させることができる。
また、樹脂部材9の硬化前の粘度が、0.1〜10.0Pa・sであるため、樹脂部材9を確実に導体17の影に充填することができるとともに、樹脂部材9の流れ落ちを防止することができる。
また、樹脂部材9の縦弾性係数が、0.1MPa〜10.0MPaの範囲であるため、樹脂部材9の耐傷性を高めることができるとともに、熱衝撃環境における寿命を長くすることができる。
樹脂部材9の種類を変えて、導体17の影部(図3(b)のEの範囲)における樹脂部材9の硬化について評価した。結果を表1に示す。
Figure 0006639793
透過率は、予め同一の素材で0.2mm厚のシートを作成し、このシートの透過率を測定した。透過率は、シートがない状態での365nmにおける光強度に対する、シートを透過させた際の光強度の比によって算出した。なお、分光光度計としては、島津製作所株式会社製のUV−2450を用いた。また、光の照射は、365nmLED(OMRON社製 ZUV−H20M)を用いて、光照射量3000mJ/cmとした。
影部における硬化は、断面観察によって判定した。具体的には、樹脂部材が硬化せずに流れ落ちているものを×とした。なお、被覆電線のサイズとしては、2.5sqとした。また、隙間のサイズ(図4(b)における、G×Hのサイズ)は、0.1mm×0.1mmであった。
図に示すように、透過率が60%以上では、影部も完全に硬化が確認された。一方、透過率の低いものには、未硬化樹脂が確認された。
次に、電線サイズを0.75sq〜3.0sqの範囲で代えて、同様の評価を行った。なお、樹脂の透過率は60%とした。また、隙間のサイズ(図4(b)における、G×Hのサイズ)は、0.1mm×0.1mmであった。結果を表2に示す。
Figure 0006639793
結果より、電線サイズが0.75sq〜2.5sqのものには、未硬化樹脂は確認されなかった。一方、3.0sqでは、未硬化樹脂がみられた。
次に、隙間のサイズ(図4(b)における、G×Hのサイズ)を代えて、同様の評価を行った。なお、樹脂の透過率は60%とした。また、被覆電線のサイズとしては、2.5sqとした。結果を表3に示す。
Figure 0006639793
結果より、隙間サイズが0.1mm×0.1mm以上のものには、未硬化樹脂は確認されなかった。一方、0.05mm×0.05mmでは、未硬化樹脂がみられた。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………端子付き電線
3………端子
5………被覆電線
7………絶縁被覆
9………樹脂部材
11………被覆圧着部
13………導体圧着部
15………端子本体
17………導体

Claims (5)

  1. 絶縁被覆と、前記絶縁被覆の先端から露出する導体とを具備する被覆電線と、
    前記導体を圧着する導体圧着部と、前記絶縁被覆を圧着する被覆圧着部とを具備する端子と、
    少なくとも、前記絶縁被覆から露出した前記導体を覆う紫外線硬化性の樹脂部材と、
    を具備し、
    前記導体圧着部と前記被覆圧着部との間において、前記端子の両側部が上方に折り曲げられており、
    前記絶縁被覆の端面と前記導体圧着部までの距離が0.1mm以上且つ0.35mm以下であり、
    前記絶縁被覆の端面における前記導体と前記端子との距離が0.1mm以上且つ0.35mm以下であり、
    前記導体と前記端子との間に形成された隙間には、前記樹脂部材が充填されており、
    前記樹脂部材は、厚さ0.2mmにおける波長365nmの分光透過率が60%以上且つ90%以下であり、
    前記導体の公称断面積が、0.75sq以上2.5sq以下であることを特徴とする端子付き電線。
  2. 前記絶縁被覆の端面が、前記導体圧着部と前記被覆圧着部との間に位置し、
    前記絶縁被覆の厚みが0.1mm以上であり、
    前記被覆電線の長手方向に対する、前記絶縁被覆の先端から前記導体圧着部までの長さが0.1mm以上であることを特徴とする請求項記載の端子付き電線。
  3. 前記樹脂部材は、縦弾性係数が0.1MPa〜10.0MPaの範囲であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の端子付き電線。
  4. 絶縁被覆と、前記絶縁被覆の先端から露出する導体とを具備し、前記導体の公称断面積が、0.75sq以上2.5sq以下の被覆電線と、
    前記導体を圧着する導体圧着部と、前記絶縁被覆を圧着する被覆圧着部とを具備する端子と、
    を用い、
    前記導体圧着部と前記被覆圧着部との間において、前記端子の両側部が上方に折り曲げられており、
    前記絶縁被覆の端面と前記導体圧着部までの距離が0.1mm以上且つ0.35mm以下となり、
    前記絶縁被覆の端面における前記導体と前記端子との距離が0.1mm以上且つ0.35mm以下となるように圧着を行い、
    少なくとも、前記絶縁被覆から露出した前記導体を覆うように、厚さ0.2mmにおける波長365nmの分光透過率が60%以上且つ90%以下である紫外線硬化性の樹脂部材を塗布して前記導体と前記端子との間に形成された隙間に充填させ
    前記樹脂部材に紫外線を照射することで、熱硬化を行うことなく前記樹脂部材を硬化させることを特徴とする端子付き電線の製造方法。
  5. 前記樹脂部材は、JIS Z 8803による粘度が0.1〜10.0Pa・sであることを特徴とする請求項記載の端子付き電線の製造方法。
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