JP6638840B1 - フラックス及びソルダペースト - Google Patents

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Abstract

【課題】相溶性に優れ、温度サイクル信頼性に優れるフラックス、及び、このフラックスと、金属粉を含むソルダペーストを提供する。【解決手段】フラックスは、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による数平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含む。また、フラックスは、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による重量平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含む。【選択図】無し

Description

本発明は、はんだ付けに用いられるフラックス及びこのフラックスを用いたソルダペーストに関する。
一般的に、はんだ付けに用いられるフラックスは、はんだ及びはんだ付けの対象となる接合対象物の金属表面に存在する金属酸化物を化学的に除去し、両者の境界で金属元素の移動を可能にする効能を持つ。このため、フラックスを使用してはんだ付けを行うことで、はんだと接合対象物の金属表面との間に金属間化合物が形成できるようになり、強固な接合が得られる。
ソルダペーストは、はんだ合金の粉末とフラックスとを混合させて得られた複合材料である。ソルダペーストを使用したはんだ付けは、基板の電極等のはんだ付け部にソルダペーストが印刷され、ソルダペーストが印刷されたはんだ付け部に部品が搭載され、リフロー炉と称される加熱炉で基板を加熱してはんだを溶融させて、はんだ付けが行われる。
従来のフラックスでは、高分子のアクリル樹脂を含むことで、残渣に柔軟性を持たせ、温度サイクルの信頼性を確保する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−515576号公報
しかし、ポリマーと称すような高分子のアクリル系樹脂は、活性剤との相溶性が悪い。このため、高分子のアクリル系樹脂をフラックスに適用すると、フラックス中でアクリル系樹脂と活性剤が分離することで、はんだ濡れ性に影響を及ぼす可能性があった。また、高分子のアクリル系樹脂は、ロジン系樹脂との相溶性が悪い。このため、高分子のアクリル系樹脂を、ロジン系樹脂を含むフラックスに適用すると、フラックス中でアクリル系樹脂とロジン系樹脂が分離し、残渣が層化する可能性があった。残渣が層化すると、温度サイクルで亀裂が発生しやすくなり、アクリル樹脂を含んでも、温度サイクル信頼性も低下する。
本発明は、このような課題を解決するためなされたもので、活性剤、ロジン系樹脂との相溶性に優れ、温度サイクル信頼性に優れ、更に、はんだの濡れ性に優れたフラックス及びこのフラックスを用いたソルダペーストを提供することを目的とする。
飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による数平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による重量平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂は、活性剤との相溶性に優れ、また、分子量が上述した範囲のアクリル系樹脂は、温度サイクル性に優れることを見出した。
そこで、本発明は、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による数平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含むフラックスである。
アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、あるいは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを含み、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による数平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、ロジン系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含み、アクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、ロジン系樹脂を0wt%超30.0wt%以下含み、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が0.7以上であるフラックスである。
また、本発明は、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、あるいは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなり、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による重量平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含み、アクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、ロジン系樹脂を0wt%以上30.0wt%以下含むフラックスである。
また、本発明は、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、あるいは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを含み、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による重量平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、ロジン系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含み、アクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、ロジン系樹脂を0wt%超30.0wt%以下含み、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が0.7以上であるフラックスである。
更に、本発明は、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、あるいは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなり、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による重量平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含み、アクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、ロジン系樹脂を0wt%以上30.0wt%以下含むフラックスである。
飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による数平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による重量平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂は、ロジン系樹脂との相溶性にも優れる。このため、本発明のフラックスは、ロジン系樹脂を含む場合、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比(アクリル系樹脂/ロジン系樹脂)が0.7以上であることが好ましい。上述したアクリル系樹脂とロジン系樹脂との重量比は、好ましくは0.8以上であり、更に好ましくは1.0以上であり、最も好ましくは2.0以上6.0以下である。
クリル系樹脂の含有量は、好ましくは7.0wt%以上35.0wt%以下であり、最も好ましくは10.0wt%以上30.0wt%以下である。ロジン系樹脂の含有量は、最も好ましくは2.0wt%以上15.0wt%以下である。
本発明のフラックスは、さらに、他の樹脂0wt%以上10.0wt%以下含むことが好ましい。
本発明のフラックスは、活性剤として、有機酸、アミン、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩のうちの1種または2種以上を含む。
本発明のフラックスは、有機酸として、モノカルボン酸の反応物で2量体であるダイマー酸、ダイマー酸に水素を添加した水添ダイマー酸、モノカルボン酸の反応物で3量体であるトリマー酸、トリマー酸に水素を添加した水添トリマー酸の何れか、あるいは、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の2種以上を0wt%以上25.0wt%以下、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸以外の他の有機酸を0wt%以上15.0wt%以下含むことが好ましい。また、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の何れか、あるいは、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の2種以上と、1種または2種以上の他の有機酸の合計の含有量は、30.0wt%以下であることが好ましい。
本発明のフラックスは、アミンを0wt%以上10.0wt%以下、有機ハロゲン化合物を0wt%以上5.0wt%以下、アミンハロゲン化水素酸塩を0wt%以上2.0wt%以下、チキソ剤を0wt%以上10.0wt%以下含むことが好ましい。有機ハロゲン化合物の含有量は、好ましくは0wt%以上2.5wt%以下であり、アミンハロゲン化水素酸塩の含有量は、好ましくは0wt%以上1.2wt%以下である。本発明のフラックスは、さらに、ヒンダードフェノール系金属不活性化剤を0wt%以上10.0wt%以下、窒素化合物系金属不活性化剤を0wt%以上5.0wt%以下含むことが好ましい。そして、残部が溶剤である。
また、本発明は、上述したフラックスと、金属粉を含むソルダペーストである。
金属粉は、
As:25〜300質量ppm、並びにSb:0質量ppm超3000質量ppm以下、Bi:0質量ppm超10000質量ppm以下、及びPb:0質量ppm超5100質量ppm以下の少なくとも1種、並びに残部がSnからなる合金組成を有し、下記数(1)式及び数(2)式を満たす。
275≦2As+Sb+Bi+Pb・・・(1)
0.01≦(2As+Sb)/(Bi+Pb)≦10.00・・・(2)
上記数(1)式及び数(2)式中、As、Sb、Bi、及びPbは各々上記合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
更に、上記合金組成は下記数(1a)式を満たす。
275≦2As+Sb+Bi+Pb≦25200・・・(1a)
上記数(1a)式中、As、Sb、Bi、及びPbは各々上記合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
更に、上記合金組成は下記数(1b)式を満たす。
275≦2As+Sb+Bi+Pb≦5300・・・(1b)
上記数(1b)式中、As、Bi、及びPbは各々上記合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
更に、上記合金組成は下記数(2a)式を満たす。
0.31≦(2As+Sb)/(Bi+Pb)≦10.00・・・(2a)
上記数(2a)式中、As、Sb、Bi、及びPbは各々上記合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
更に、上記合金組成は、Ag:0〜4質量%及びCu:0〜0.9質量%の少なくとも1種を含有する。
本発明では、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)が500以上2000未満のアクリル系樹脂、または、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂、あるいは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂を含むフラックスは、温度サイクル信頼性に優れ、加熱後に硬化したフラックス残渣が割れることが抑制される。
また、分子量が上述した範囲のアクリル系樹脂は、活性剤との相溶性に優れ、はんだ濡れ性が向上する。更に、分子量が上述した範囲のアクリル系樹脂は、ロジン系樹脂との相溶性にも優れ、フラックスにロジン系樹脂を含む場合、ロジン系樹脂とアクリル系樹脂が不均一になって層化することが抑制される。
これにより、本発明のフラックスは、ソルダペーストに使用して、残渣に柔軟性を持たせ、残渣が割れることを抑制できる。また、ロジン系樹脂を含む場合、残渣が層化することを抑制できる。更に、上述した合金組成の金属粉を含むソルダペーストでは、フラックス残渣の温度サイクル信頼性に加えて、ソルダペーストの増粘抑制効果に対して十分な効果が得られる。
<本実施の形態のフラックスの一例>
本実施の形態のフラックスは、飛行時間型質量分析計(time of flight mass spectrometer:TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含む。
また、本実施の形態のフラックスは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含む。
ここで、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)は、数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mn/Mw)が1.00以上1.30以下程度であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致する。
そこで、本実施の形態のフラックスは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤とを含むともいえる。
飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂は、所謂アクリルオリゴマーと呼ばれる。アクリル樹脂は、アクリル酸、アクリル酸とアルコールの反応物であるアクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸とアルコールの反応物であるメタクリル酸エステルをモノマーとして、アクリル酸の重合体、アクリル酸エステルの重合体、アクリル酸とアクリル酸エステルの重合体等が挙げられる。また、メタクリル酸の重合体、メタクリル酸エステルの重合体、メタクリル酸とメタクリル酸エステルの重合体等が挙げられる。さらに、アクリル酸とメタクリル酸の重合体、アクリル酸とメタクリル酸エステルの重合体、メタクリル酸とアクリル酸エステルの重合体、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの重合体、アクリル酸とメタクリル酸とアクリル酸エステルの重合体、アクリル酸とメタクリル酸とメタクリル酸エステルの重合体、アクリル酸とメタクリル酸とアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの重合体、アクリル酸とアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの重合体、メタクリル酸とアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの重合体等が挙げられる。アクリル酸エステルとして、例えばアクリル酸ブチルエステルが挙げられ、アクリル酸ブチルエステルをモノマーとしたアクリル樹脂としては、アクリル酸ブチルエステルの重合体、アクリル酸ブチルエステル以外のアクリル酸エステルとアクリル酸ブチルエステルの重合体、アクリル酸とアクリル酸ブチルエステルの重合体、アクリル酸とアクリル酸ブチルエステル以外のアクリル酸エステルとアクリル酸ブチルエステルの重合体等が挙げられる。また、メタクリル酸エステルとして、例えばメタクリル酸ブチルエステルが挙げられ、メタクリル酸ブチルエステルをモノマーとしたアクリル樹脂としては、メタクリル酸ブチルエステルの重合体、メタクリル酸ブチルエステル以外のメタクリル酸エステルとメタクリル酸ブチルエステルの重合体、メタクリル酸とメタクリル酸ブチルエステルの重合体、メタクリル酸とメタクリル酸ブチルエステル以外のメタクリル酸エステルとメタクリル酸ブチルエステルの重合体等が挙げられる。さらに、アクリル酸とメタクリル酸ブチルエステルの重合体、アクリル酸とメタクリル酸ブチルエステル以外のメタクリル酸エステルとメタクリル酸ブチルエステルの重合体、メタクリル酸とアクリル酸ブチルエステルの重合体、メタクリル酸とアクリル酸ブチルエステル以外のアクリル酸エステルとアクリル酸ブチルエステルの重合体、アクリル酸ブチルエステルとメタクリル酸ブチルエステルの重合体、アクリル酸ブチルエステル以外のアクリル酸エステルとメタクリル酸ブチルエステルの重合体、アクリル酸ブチルエステルとメタクリル酸ブチルエステル以外のメタクリル酸エステルの重合体等が挙げられる。重合反応は、ランダム共重合でもブロック共重合等でも良い。また、上述したアルコールは、炭素鎖が直鎖状である炭素数が1〜24のアルコール、あるいは、炭素鎖が分岐状である炭素数が3〜24のアルコールであり、上述したアルコールとしては、炭素数1のメタノール、炭素数2のエタノール、炭素数3の1−プロパノール、炭素数3の2−プロパノール、炭素数3のエチレングリコールモノメチルエーテル、炭素数4の1−ブタノール、炭素数4の2−ブタノール、炭素数4のイソブタノール、炭素数6の1−ヘキサノール、炭素数6のジエチレングリコールモノエチルエーテル、炭素数7のベンジルアルコール、炭素数8の1−オクタノール、炭素数8の2−エチルヘキサノール、炭素数8のフェニルグリコール、炭素数9の1−デカノール、炭素数12のラウリルアルコール、炭素数16のセチルアルコール、炭素数18のステアリルアルコール、炭素数18のオレイルアルコール、炭素数22のベヘニルアルコール等が挙げられる。このようなアクリル系樹脂としては、アクリル酸ブチルエステルオリゴマー、アクリル酸アルキルエステルオリゴマー、メタクリル酸ブチルエステルオリゴマー、メタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー、アクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー、アクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマー等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
本実施の形態のフラックスは、ロジン系樹脂を含んでも良い。ロジン系樹脂としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン及びトール油ロジン等の原料ロジン、並びに該原料ロジンから得られる誘導体が挙げられる。該誘導体としては、例えば、精製ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、酸変性ロジン、フェノール変性ロジン及びα,β不飽和カルボン酸変性物(アクリル化ロジン、マレイン化ロジン、フマル化ロジン等)、並びに該重合ロジンの精製物、水素化物及び不均化物、並びに該α,β不飽和カルボン酸変性物の精製物、水素化物及び不均化物等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
本実施の形態のフラックスは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、ロジン系樹脂を0wt%以上30.0wt%以下含む。また、本実施の形態のフラックスは、ロジン系樹脂を含む場合、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比(アクリル系樹脂/ロジン系樹脂)が0.7以上であることが好ましい。このアクリル系樹脂とロジン系樹脂との重量比は、好ましくは0.8以上であり、更に好ましくは1.0以上であり、最も好ましくは2.0以上6.0以下である。また、アクリル系樹脂の含有量は、好ましくは7.0wt%以上35.0wt%以下であり、最も好ましくは10.0wt%以上30.0wt%以下である。ロジン系樹脂の含有量は、最も好ましくは2.0wt%以上15.0wt%以下である。
本実施の形態のフラックスは、ロジン系樹脂に加えてさらに他の樹脂を含んでも良い。他の樹脂としては、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、変性テルペンフェノール樹脂、スチレン樹脂、変性スチレン樹脂、キシレン樹脂、変性キシレン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンポリプロピレン共重合物、及びポリエチレンポリ酢酸ビニル共重合物から選択される少なくとも一種以上の樹脂をさらに含むことができる。変性テルペン樹脂としては、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、水添芳香族変性テルペン樹脂等を使用することができる。変性テルペンフェノール樹脂としては、水添テルペンフェノール樹脂等を使用することができる。変性スチレン樹脂としては、スチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂等を使用することができる。変性キシレン樹脂としては、フェノール変性キシレン樹脂、アルキルフェノール変性キシレン樹脂、フェノール変性レゾール型キシレン樹脂、ポリオール変性キシレン樹脂、ポリオキシエチレン付加キシレン樹脂等を使用することができる。他の樹脂の含有量は0wt%以上10.0wt%以下であることが好ましい。
本実施の形態のフラックスは、活性剤として、有機酸、アミン、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩のうちの1種または2種以上を含む。
本実施の形態のフラックスは、さらにチキソ剤、ヒンダードフェノール系金属不活性化剤、窒素化合物系金属不活性化剤を含んでも良い。
有機酸としては、モノカルボン酸の反応物で2量体であるダイマー酸、ダイマー酸に水素を添加した水添ダイマー酸、モノカルボン酸の反応物で3量体であるトリマー酸、トリマー酸に水素を添加した水添トリマー酸が挙げられ、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸としては、オレイン酸とリノール酸の反応物であるダイマー酸、オレイン酸とリノール酸の反応物であるトリマー酸、オレイン酸とリノール酸の反応物であるダイマー酸に水素を添加した水添ダイマー酸またはオレイン酸とリノール酸の反応物であるトリマー酸に水素を添加した水添トリマー酸等が挙げられる。
また、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸としては、オレイン酸とリノール酸の反応物以外のダイマー酸、オレイン酸とリノール酸の反応物以外のトリマー酸、オレイン酸とリノール酸の反応物以外のダイマー酸に水素を添加した水添ダイマー酸またはオレイン酸とリノール酸の反応物以外のトリマー酸に水素を添加した水添トリマー酸として、アクリル酸の反応物であるダイマー酸、アクリル酸の反応物であるトリマー酸、メタクリル酸の反応物であるダイマー酸、メタクリル酸の反応物であるトリマー酸、アクリル酸とメタクリル酸の反応物であるダイマー酸、アクリル酸とメタクリル酸の反応物であるトリマー酸、オレイン酸の反応物であるダイマー酸、オレイン酸の反応物であるトリマー酸、リノール酸の反応物であるダイマー酸、リノール酸の反応物であるトリマー酸、リノレン酸の反応物であるダイマー酸、リノレン酸の反応物であるトリマー酸、アクリル酸とオレイン酸の反応物であるダイマー酸、アクリル酸とオレイン酸の反応物であるトリマー酸、アクリル酸とリノール酸の反応物であるダイマー酸、アクリル酸とリノール酸の反応物であるトリマー酸、アクリル酸とリノレン酸の反応物であるダイマー酸、アクリル酸とリノレン酸の反応物であるトリマー酸、メタクリル酸とオレイン酸の反応物であるダイマー酸、メタクリル酸とオレイン酸の反応物であるトリマー酸、メタクリル酸とリノール酸の反応物であるダイマー酸、メタクリル酸とリノール酸の反応物であるトリマー酸、メタクリル酸とリノレン酸の反応物であるダイマー酸、メタクリル酸とリノレン酸の反応物であるトリマー酸、オレイン酸とリノレン酸の反応物であるダイマー酸、オレイン酸とリノレン酸の反応物であるトリマー酸、リノール酸とリノレン酸の反応物であるダイマー酸、リノール酸とリノレン酸の反応物であるトリマー酸、上述したオレイン酸とリノール酸の反応物以外のダイマー酸に水素を添加した水添ダイマー酸、オレイン酸とリノール酸の反応物以外のトリマー酸に水素を添加した水添トリマー酸等が挙げられる。
ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸としては、これらの1種または2種以上を使用することができる。ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の含有量は、他の有機酸、アミン、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩のうちの1種または2種以上を、本発明で規定される範囲内で含む場合は、0wt%以上25.0wt%以下であることが好ましい。また、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の含有量は、他の有機酸、アミン、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩の何れも含まない場合は、0wt%超25.0wt%以下であることが好ましい。ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の1種または2種以上の含有量は、より好ましくは1.0wt%以上25.0wt%以下であり、更に好ましくは3.0wt%以上25.0wt%以下であり、最も好ましくは5.0wt%以上25.0wt%以下である。
ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸以外の他の有機酸としては、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、エイコサン二酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、サリチル酸、ジグリコール酸、ジピコリン酸、ジブチルアニリンジグリコール酸、スベリン酸、セバシン酸、チオグリコール酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ドデカン二酸、パラヒドロキシフェニル酢酸、ピコリン酸、フェニルコハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、ラウリン酸、安息香酸、酒石酸、イソシアヌル酸トリス(2−カルボキシエチル)、グリシン、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸、4−tert−ブチル安息香酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジエチルグルタル酸、2−キノリンカルボン酸、3−ヒドロキシ安息香酸、リンゴ酸、p−アニス酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。
他の有機酸としては、これらの1種または2種以上を使用することができる。他の有機酸の含有量は、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、アミン、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩のうちの1種または2種以上を、本発明で規定される範囲内で含む場合は、0wt%以上15.0wt%以下であることが好ましい。また、他の有機酸の含有量は、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、アミン、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩の何れも含まない場合は、0wt%超15.0wt%以下であることが好ましい。他の有機酸の含有量は、より好ましくは1.0wt%以上15.0wt%以下であり、更に好ましくは3.0wt%以上15.0wt%以下であり、最も好ましくは5.0wt%以上15.0wt%以下である。さらに、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の何れか、あるいは、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の2種以上と、1種または2種以上の他の有機酸の合計の含有量は、30.0wt%以下であることが好ましい。
アミンとしては、モノエタノールアミン、ジフェニルグアニジン、エチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、2−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾリウムトリメリテイト、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテイト、2,4−ジアミノ−6−[2′−メチルイミダゾリル−(1′)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2′−ウンデシルイミダゾリル−(1′)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2′−エチル−4′−メチルイミダゾリル−(1′)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2′−メチルイミダゾリル−(1′)]−エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物、2−フェニルイミダゾールイソシアヌル酸付加物、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾール、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジルイミダゾリウムクロライド、2−メチルイミダゾリン、2−フェニルイミダゾリン、2,4−ジアミノ−6−ビニル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ビニル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物、2,4−ジアミノ−6−メタクリロイルオキシエチル−s−トリアジン、エポキシ−イミダゾールアダクト、2−メチルベンゾイミダゾール、2−オクチルベンゾイミダゾール、2−ペンチルベンゾイミダゾール、2−(1−エチルペンチル)ベンゾイミダゾール、2−ノニルベンゾイミダゾール、2−(4−チアゾリル)ベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2′−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−tert−オクチルフェノール]、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−オクチル−6′−tert−ブチル−4′−メチル−2,2′−メチレンビスフェノール、1,2,3−ベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アミノメチル]メチルベンゾトリアゾール、2,2′−[[(メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ]ビスエタノール、1−(1′,2′−ジカルボキシエチル)ベンゾトリアゾール、1−(2,3−ジカルボキシプロピル)ベンゾトリアゾール、1−[(2−エチルヘキシルアミノ)メチル]ベンゾトリアゾール、2,6−ビス[(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]−4−メチルフェノール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−フェニルテトラゾール等が挙げられる。
アミンとしては、これらの1種または2種以上を使用することができる。アミンの含有量は、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、他の有機酸、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩のうちの1種または2種以上を、本発明で規定される範囲内で含む場合は、0wt%以上10.0wt%以下であることが好ましい。また、アミンの含有量は、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、他の有機酸、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩の何れも含まない場合は、0wt%超10.0wt%以下であることが好ましい。アミンの含有量は、より好ましくは1.0wt%以上10.0wt%以下であり、アミンによる活性が求められない場合、更に好ましくは1.0wt%以上3.0wt%以下である。また、アミンによる活性が求められる場合、アミンの含有量は、更に好ましくは3.0wt%以上10.0wt%以下であり、最も好ましくは5.0wt%以上10.0wt%以下である。
有機ハロゲン化合物としては、有機ブロモ化合物であるtrans−2,3−ジブロモ−1,4−ブテンジオール、トリアリルイソシアヌレート6臭化物、1−ブロモ−2−ブタノール、1−ブロモ−2−プロパノール、3−ブロモ−1−プロパノール、3−ブロモ−1,2−プロパンジオール、1,4−ジブロモ−2−ブタノール、1,3−ジブロモ−2−プロパノール、2,3−ジブロモ−1−プロパノール、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオール、2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオール、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオール、cis−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオール、テトラブロモフタル酸、ブロモコハク酸等が挙げられる。また、有機クロロ化合物であるクロロアルカン、塩素化脂肪酸エステル、ヘット酸、ヘット酸無水物等が挙げられる。さらに有機フルオロ化合物であるフッ素系界面活性剤、パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。
有機ハロゲン化合物としては、これらの1種または2種以上を使用することができる。有機ハロゲン化合物の含有量は、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、他の有機酸、アミン、アミンハロゲン化水素酸塩のうちの1種または2種以上を、本発明で規定される範囲内で含む場合は、0wt%以上5.0wt%以下であることが好ましく、0wt%以上2.5wt%以下であることがより好ましい。また、有機ハロゲン化合物の含有量は、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、他の有機酸、アミン、アミンハロゲン化水素酸塩の何れも含まない場合は、0wt%超5.0wt%以下であることが好ましく、0wt%超2.5wt%以下であることがより好ましい。
アミンハロゲン化水素酸塩は、アミンとハロゲン化水素を反応させた化合物であり、アニリン塩化水素、アニリン臭化水素等が挙げられる。アミンハロゲン化水素酸塩のアミンとしては、上述したアミンを用いることができ、エチルアミン、エチレンジアミン、トリエチルアミン、メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール等が挙げられ、ハロゲン化水素としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素の水素化物(塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、フッ化水素)が挙げられる。また、アミンハロゲン化水素酸塩に代えて、あるいはアミンハロゲン化水素酸塩と合わせてホウフッ化物を含んでも良く、ホウフッ化物としてホウフッ化水素酸等が挙げられる。
アミンハロゲン化水素酸塩としては、これらの1種または2種以上を使用することができる。アミンハロゲン化水素酸塩の含有量は、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、他の有機酸、アミン、有機ハロゲン化合物のうちの1種または2種以上を、本発明で規定される範囲内で含む場合は、0wt%以上2.0wt%以下であることが好ましく、0wt%以上1.2wt%以下であることがより好ましい。また、アミンハロゲン化水素酸塩機の含有量は、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、他の有機酸、アミン、有機ハロゲン化合物の何れも含まない場合は、0wt%超2.0wt%以下であることが好ましく、0wt%超1.2wt%以下であることがより好ましい。
チキソ剤としては、ワックス系チキソ剤、アマイド系チキソ剤が挙げられる。ワックス系チキソ剤としては例えばヒマシ硬化油等が挙げられる。アマイド系チキソ剤としてはラウリン酸アマイド、パルミチン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、ベヘン酸アマイド、ヒドロキシステアリン酸アマイド、飽和脂肪酸アマイド、オレイン酸アマイド、エルカ酸アマイド、不飽和脂肪酸アマイド、p−トルエンメタンアマイド、芳香族アマイド、メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスラウリン酸アマイド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイド、飽和脂肪酸ビスアマイド、メチレンビスオレイン酸アマイド、不飽和脂肪酸ビスアマイド、m−キシリレンビスステアリン酸アマイド、芳香族ビスアマイド、飽和脂肪酸ポリアマイド、不飽和脂肪酸ポリアマイド、芳香族ポリアマイド、置換アマイド、メチロールステアリン酸アマイド、メチロールアマイド、脂肪酸エステルアマイド等が挙げられる。
チキソ剤としては、これらの1種または2種以上を使用することができる。チキソ剤の含有量は、0wt%以上10.0wt%以下であることが好ましい。チキソ剤の含有量は、好ましくは0wt%超10.0wt%以下であり、より好ましくは1.0wt%以上10.0wt%以下であり、更に好ましくは3.0wt%以上10.0wt%以下であり、最も好ましくは5.0wt%以上10.0wt%以下である。
金属不活性化剤としては、ヒンダードフェノール系金属不活性化剤、窒素化合物系金属不活性化剤等が挙げられる。ヒンダードフェノール系金属不活性化剤としては、ビス(3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸)、N,N´−ヘキサメチレンビス(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド)等が挙げられる。窒素化合物系金属不活性化剤としては、N−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミド等が挙げられる。
金属不活性化剤としては、これらの1種または2種以上を使用することができる。金属不活性化剤の含有量は、ヒンダードフェノール系金属不活性化剤については0wt%以上10.0wt%以下であることが好ましく、窒素化合物系金属不活性化剤については0wt%以上5.0wt%以下であることが好ましい。ヒンダードフェノール系金属不活性化剤の含有量は、好ましくは0wt%超10.0wt%以下であり、より好ましくは1.0wt%以上10.0wt%以下であり、更に好ましくは2.0wt%以上10.0wt%以下であり、最も好ましくは5.0wt%以上10.0wt%以下である。窒素化合物系金属不活性化剤の含有量は、好ましくは0wt%超5.0wt%以下であり、より好ましくは0.1wt%以上5.0wt%以下であり、更に好ましくは0.5wt%以上5.0wt%以下であり、最も好ましくは1.0wt%以上5.0wt%以下である。
溶剤としては、水、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤、テルピネオール類等が挙げられる。エステル系溶剤としては、脂肪酸アルキル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソトリデシル、オレイン酸メチル、オレイン酸イソブチル、ヤシ脂肪酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル等が挙げられる。アルコール系溶剤としてはエタノール、工業用エタノール(エタノールにメタノール及び/またはイソプロピルアルコールを添加した混合溶剤)、イソプロピルアルコール、1,2−ブタンジオール、イソボルニルシクロヘキサノール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)エタン、2−エチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,2′−オキシビス(メチレン)ビス(2−エチル−1,3−プロパンジオール)、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、1,2,6−トリヒドロキシヘキサン、ビス[2,2,2−トリス(ヒドロキシメチル)エチル]エーテル、1−エチニル−1−シクロヘキサノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、エリトリトール、トレイトール、グアヤコールグリセロールエーテル、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール等が挙げられる。グリコールエーテル系溶剤としては、ヘキシルジグリコール、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、2−メチルペンタン−2,4−ジオール、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、1,3−ブチレングリコール、フェニルグリコール、へキシレングリコール等が挙げられる。
溶剤としては、これらの1種または2種以上を使用することができる。溶剤の含有量は、アクリル系樹脂と、活性剤のみを必須の成分として上記所定の含有量で含む場合、必須成分の含有量の残部である。
また、必須成分に加えて、チキソ剤、金属不活性化剤のいずれかまたはその組み合わせを上記所定の含有量で含む場合、必須成分とこれら任意添加の成分の含有量の残部である。
<本実施の形態のソルダペーストの一例>
本実施の形態のソルダペーストは、上述したフラックスと、金属粉を含む。金属粉は、Sn単体のはんだの粉体、または、Sn−Ag系、Sn−Cu系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Bi系、Sn-In系等、あるいは、これらの合金にSb、Bi、In、Cu、Zn、As、Ag、Cd、Fe、Ni、Co、Au、Ge、P、Pb等を添加したはんだ合金の粉体で構成される。
はんだ合金は、As:25質量ppm以上300質量ppm以下、並びにSb:0質量ppm超3000質量ppm以下、Bi:0質量ppm超10000質量ppm以下、及びPb:0質量ppm超5100質量ppm以下の少なくとも1種、並びに残部がSnからなる合金組成を有することが好ましい。はんだ合金は、Ag:0質量%以上4質量%以下及びCu:0質量%以上0.9質量%以下の少なくとも1種を更に含有していてもよい。
Asは、ソルダペーストの粘度の経時変化を抑制することができる元素である。Asは、フラックスとの反応性が低く、またSnに対して貴な元素であるために増粘抑制効果を発揮することができると推察される。As含有量の下限は、例えば25質量ppm以上であり、好ましくは50質量ppm以上であり、より好ましくは100質量ppm以上である。一方、Asが多すぎるとはんだ合金の濡れ性が劣化する。As含有量の上限は、例えば300質量ppm以下であり、好ましくは250質量ppm以下であり、より好ましくは200質量ppm以下である。
Sbは、フラックスとの反応性が低く増粘抑制効果を示す元素である。はんだ合金がSbを含有する場合、Sb含有量の下限は、例えば0質量ppm超であり、好ましくは25質量ppm以上であり、より好ましくは50質量ppm以上であり、さらに好ましくは100質量ppm以上であり、特に好ましくは300質量ppm以上である。一方、Sb含有量が多すぎると、濡れ性が劣化するため、適度な含有量にする必要がある。Sb含有量の上限は、例えば3000質量ppm以下であり、好ましくは1150質量ppm以下であり、より好ましくは500質量ppm以下である。
Bi及びPbは、Sbと同様に、フラックスとの反応性が低く増粘抑制効果を示す元素である。また、Bi及びPbは、はんだ合金の液相線温度を下げるとともに溶融はんだの粘性を低減させるため、Asによる濡れ性の劣化を抑えることができる元素である。
Sb、Bi及びPbの少なくとも1元素が存在すれば、Asによる濡れ性の劣化を抑えることができる。はんだ合金がBiを含有する場合、Bi含有量の下限は、例えば0質量ppm超であり、好ましくは25質量ppm以上であり、より好ましくは50質量ppm以上であり、さらに好ましくは75質量ppm以上であり、特に好ましくは100質量ppm以上であり、最も好ましくは250質量ppm以上である。はんだ合金がPbを含有する場合、Pb含有量の下限は0質量ppm超であり、好ましくは25質量ppm以上であり、より好ましくは50質量ppm以上であり、さらに好ましくは75質量ppm以上であり、特に好ましくは100質量ppm以上であり、最も好ましくは250質量ppm以上である。
一方、BiやPbの元素の含有量が多すぎると、固相線温度が著しく低下するため、液相線温度と固相線温度との温度差であるΔTが広くなりすぎる。ΔTが広すぎると、溶融はんだの凝固過程において、BiやPbの含有量が少ない高融点の結晶相が析出するために液相のBiやPbが濃縮される。その後、さらに溶融はんだの温度が低下すると、BiやPbの濃度が高い低融点の結晶相が偏析してしまう。このため、はんだ合金の機械的強度等が劣化し、信頼性が劣ることになる。特に、Bi濃度が高い結晶相は硬くて脆いため、はんだ合金中で偏析すると信頼性が著しく低下する。
このような観点から、はんだ合金がBiを含有する場合、Bi含有量の上限は、例えば10000質量ppm以下であり、好ましくは1000質量ppm以下であり、より好ましくは600質量ppm以下であり、さらに好ましくは500質量ppm以下である。はんだ合金がPbを含有する場合、Pb含有量の上限は、例えば5100質量ppm以下であり、好ましくは5000質量ppm以下であり、より好ましくは1000質量ppm以下であり、さらに好ましくは850質量ppm以下であり、特に好ましくは500質量ppm以下である。
はんだ合金は、下記の数(1)式を満たすことが好ましい。
275≦2As+Sb+Bi+Pb・・・(1)
上記の数(1)式中、As、Sb、Bi、及びPbは各々合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
As、Sb、Bi及びPbは、いずれも増粘抑制効果を示す元素である。これらの合計が275質量ppm以上であることが好ましい。数(1)式中、As含有量を2倍にしたのは、AsがSbやBiやPbと比較して増粘抑制効果が高いためである。
数(1)式の下限は、好ましくは350以上であり、より好ましくは1200以上である。一方、(1)の上限は、増粘抑制効果の観点では特に限定されることはないが、ΔTを適した範囲にする観点から、好ましくは25200以下であり、より好ましくは10200以下であり、さらに好ましくは5300以下であり、特に好ましくは3800以下である。
上記好ましい態様の中から上限及び下限を適宜選択したものが、下記の数(1a)式及び数(1b)式である。
275≦2As+Sb+Bi+Pb≦25200・・・(1a)
275≦2As+Sb+Bi+Pb≦5300・・・(1b)
上記の数(1a)及び数(1b)式中、As、Sb、Bi、及びPbは各々合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
はんだ合金は、下記の数(2)式を満たすことが好ましい。
0.01≦(2As+Sb)/(Bi+Pb)≦10.00・・・(2)
上記の数(2)式中、As、Sb、Bi、及びPbは各々合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
As及びSbは含有量が多いとはんだ合金の濡れ性が劣化する。一方、Bi及びPbは、Asを含有することによる濡れ性の劣化を抑制するが、含有量が多すぎるとΔTが上昇してしまう。特に、Bi及びPbを同時に含有する合金組成では、ΔTが上昇しやすい。これらを鑑みると、Bi及びPbの含有量を増加させて過度に濡れ性を向上させようとするとΔTが広がってしまう。一方、AsやSbの含有量を増加させて増粘抑制効果を向上させようとすると濡れ性が劣化してしまう。そこで、As及びSbのグループ、Bi及びPbのグループに分け、両グループの合計量が適正な所定の範囲内である場合に、増粘抑制効果、ΔTの狭窄化、及び濡れ性のすべてが同時に満たされるのである。
数(2)式が0.01未満であると、Bi及びPbの含有量の合計がAs及びPbの含有量の合計と比較して相対的に多くなるため、ΔTが広がってしまう。数(2)式の下限は、好ましくは0.02以上であり、より好ましくは0.41以上であり、さらに好ましくは0.90以上であり、特に好ましくは1.00以上であり、最も好ましくは1.40以上である。一方、数(2)式が10.00を超えると、As及びSbの含有量の合計がBi及びPbの含有量の合計より相対的に多くなるため、濡れ性が劣化してしまう。(2)の上限は、好ましくは5.33以下であり、より好ましくは4.50以下であり、さらに好ましくは2.67以下であり、特に好ましくは2.30以下である。
なお、数(2)式の分母は「Bi+Pb」であり、これらを含有しないと数(2)式が成立しない。そのため、はんだ合金は、Bi及びPbの少なくとも1種を含有することが好ましい。Bi及びPbを含有しない合金組成は、前述のように、濡れ性が劣る。
上記好ましい態様の中から上限及び下限を適宜選択したものが、下記の数(2a)式である。
0.31≦(2As+Sb)/(Bi+Pb)≦10.00・・・(2a)
上記の数(2a)式中、As、Sb、Bi及びPbは各々合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
Agは、結晶界面にAg3Snを形成してはんだ合金の信頼性を向上させることができる任意元素である。また、Agはイオン化係数がSnに対して貴な元素であり、As、Pb、及びBiと共存することによりこれらの増粘抑制効果を助長する。Ag含有量は好ましくは0質量%以上4質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上3.5質量%以下であり、さらに好ましくは1.0質量%以上3.0質量%以下である。
Cuは、はんだ継手の接合強度を向上させることができる任意元素である。また、Cuはイオン化係数がSnに対して貴な元素であり、As、Pb、及びBiと共存することによりこれらの増粘抑制効果を助長する。Cu含有量は好ましくは0質量%以上0.9質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以上0.8質量%以下であり、さらに好ましくは0.2質量%以上0.7質量%以下である。
はんだ合金の残部はSnであることが好ましい。はんだ合金は、前述の元素の他に不可避的不純物を含有してもよい。不可避的不純物を含有する場合であっても、前述の効果に影響することはない。Inは、含有量が多すぎるとΔTが広がるため、1000質量ppm以下であれば前述の効果に影響することはない。
<本実施の形態のフラックス及びソルダペーストの作用効果例>
飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)が500以上2000未満のアクリル系樹脂、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂を含むフラックスは、温度サイクル信頼性に優れ、加熱後に硬化したフラックス残渣が割れることが抑制される。
また、分子量が上述した範囲のアクリル系樹脂は、活性剤との相溶性に優れ、活性剤とアクリル系樹脂が不均一になってはんだ濡れ性に影響を及ぼすことが抑制され、はんだ濡れ性が向上する。
さらに、分子量が上述した範囲のアクリル系樹脂は、ロジン系樹脂との相溶性に優れる。これにより、分子量が上述した範囲のアクリル系樹脂とロジン系樹脂を含むフラックスは、ロジン系樹脂とアクリル系樹脂が不均一になって層化することが抑制される。
これにより、本実施の形態のフラックスは、ソルダペーストに使用して、はんだ濡れ性が向上する。また、残渣が層化することを抑制できる。さらに、残渣に柔軟性を持たせ、残渣が割れることを抑制できる。
なお、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)が500以上1000未満のアクリル系樹脂、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による重量平均分子量(Mw)が500以上1000未満のアクリル系樹脂、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が500以上1000未満のアクリル系樹脂は、分子量が少ないため、軟化点が下がる。一方、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)が1000以上2000未満のアクリル系樹脂、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による重量平均分子量(Mw)が1000以上2000未満のアクリル系樹脂、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が1000以上2000未満のアクリル系樹脂は、とりわけ分子量が高いことで、フラックスの粘度を増加させる効果を持ち、増粘剤として機能する。但し、そこからさらに経時変化により増粘してしまうと、印刷性の低下等、作業性の観点から劣化する。そこで、増粘抑制方法として、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤、窒素化合物系金属不活性化剤を、上述した本発明で規定された範囲内で含有することが好ましい。
また、ソルダペーストとしては、As、Sb、Bi及びPbを、上述した本発明で規定された範囲内で含有するはんだ合金を用いることが好ましい。さらに、As、Sb、Bi及びPbを、上述した本発明で規定された範囲内で含有するはんだ合金は、上述した数(1)式を満たすことが好ましく、数(1a)式及び数(1b)式を満たすことがより好ましい。また、As、Sb、Bi及びPbを、上述した本発明で規定された範囲内で含有するはんだ合金は、上述した数(2)式を満たすことが好ましく、数(2a)式を満たすことがより好ましい。
<アクリル系樹脂の分子量の測定>
実施例で使用するアクリル系樹脂の分子量の測定は、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により行った。
飛行時間型質量分析計(TOF-MS)は、電場により加速されたイオンの真空中での飛行時間が質量電荷比によって異なることを利用し、検出器への到達時間から質量数を計測する装置である。成分のイオン化は、エレクトロスプレーイオン(ESI)法が用いられる。イオン化した成分は、電場により加速され検出器に到達する。このときのイオンの飛行時間、すなわち、検出器に到達するまでの時間差から質量数を求め、目的成分の構造解析が行われる。
実施例で使用するアクリル系樹脂の分子量の測定は、日本電子株式会社製:JMS−T100LP AccuTOF(登録商標) LC−PLUSを用いて行い、数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)を求めた、数平均分子量(Mn)は、以下の数(3)式により求められ、質量平均分子量(Mw)は、以下の数(4)式により求められる。
Figure 0006638840
数(3)式、数(4)式において、Mは飛行時間型質量分析計(TOF-MS)により検出される所望の成分のピークのm/z値で分子量に相当する。また、Nは、ピークの強度で分子数に相当する。
実施例及び比較例で使用するアクリル系樹脂の名称及び分子量について以下の表1に示す。
Figure 0006638840
アクリルオリゴマーA〜Cは、いずれもアクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。アクリルオリゴマーAは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が853.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が900.42であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)は1.05であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
アクリルオリゴマーBは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が982.40、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1097.53であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mn/Mw)は1.12であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
アクリルオリゴマーCは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1096.51、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1236.01であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mn/Mw)は1.13であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
このように、実施例で使用するアクリル酸ブチルエステルオリゴマーは、上記方法により求めた数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定された範囲内である。
アクリルオリゴマーDは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1315.06、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1507.79であるアクリル酸アルキルエステルオリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)は1.15であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
このように、実施例で使用するアクリル酸アルキルエステルオリゴマーは、上記方法により求めた数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定された範囲内である。
アクリルオリゴマーEは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が757.93、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が844.62であるメタクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)は1.11であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
このように、実施例で使用するメタクリル酸ブチルエステルオリゴマーは、上記方法により求めた数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定された範囲内である。
アクリルオリゴマーFは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)は1.11であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
このように、実施例で使用するメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマーは、上記方法により求めた数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定された範囲内である。
アクリルオリゴマーG、Hは、アクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマーである。アクリルオリゴマーGは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)は1.21であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
アクリルオリゴマーHは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が846.23、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が925.36であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)は1.09であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
このように、実施例で使用するアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマーは、上記方法により求めた数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定された範囲内である。
アクリルオリゴマーI、Jは、アクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマーである。アクリルオリゴマーIは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が841.10、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が914.14であるアクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)は1.09であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
アクリルオリゴマーJは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が921.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1047.26であるアクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマーである。上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)は1.14であり、上記方法で求めた数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)が略合致することが判る。
このように、実施例で使用するアクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマーは、上記方法により求めた数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定された範囲内である。
なお、比較例で使用するアクリル酸ブチルエステルポリマーは、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が4000を超えるアクリルポリマーである。
<はんだ濡れ性、相溶性、温度サイクル信頼性の評価>
以下の表2、表3に示す組成で実施例と比較例のフラックスを調合し、はんだ濡れ性、相溶性及び温度サイクル信頼性について検証した。なお、表2、表3における組成率は、フラックスの全量を100とした場合のwt(重量)%である。
<はんだ濡れ性の評価>
(1)検証方法
はんだ濡れ性の評価は、Cu板上に各実施例、各比較例のフラックスを塗布し、Cu板上に塗布したフラックス上にはんだボールを搭載し、リフローを行った後、はんだ濡れ広がり径を測定した。リフロー工程は、ピーク温度を250℃に設定したリフロー装置を用いて、35℃から1秒毎に1℃ずつ250℃まで温度を上昇させていき、250℃に達した後30秒間加熱処理を行った。はんだボールは、Sn−3Ag−0.5Cuと表記される組成であり、Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%含み、残部がSn(96.5質量%)である。はんだボールの直径は、0.3mmである。
(2)判定基準
○:はんだの広がり径が510μm以上であった。
×:はんだの広がり径が510μm未満であった。
<相溶性の評価>
(1)検証方法
相溶性の評価は、実施例、比較例のフラックスを、加熱攪拌を経て調整し、室温下に48時間保管した。保管後のフラックスを25℃下に置いて、目視確認した。
(2)判定基準
〇:各材料が分離せずに相溶している。
×:各材料が2成分以上に分離した。
<温度サイクル信頼性の評価>
(1)検証方法
温度サイクル信頼性の評価は、実施例、比較例のフラックスをCu板上に塗布し、Cu板上に残渣を形成した。このCu板上に形成された残渣を、−30℃と+110℃でそれぞれ30分ずつ保持する処理を繰り返す試験を500サイクル行った際の残渣の割れの有無を目視で評価した。
(2)判定基準
〇:残渣に亀裂の発生が見られなかった
×:残渣に亀裂の発生が見られた
<総合評価>
〇:はんだ濡れ性評価、相溶性評価、温度サイクル信頼性評価の何れも〇であった
×:はんだ濡れ性評価、相溶性評価、温度サイクル信頼性評価の何れか、または全てが×であった
Figure 0006638840
Figure 0006638840
実施例1〜実施例10は、アクリル系樹脂を変えた場合である。実施例1では、アクリル系樹脂として、表1に示すアクリルオリゴマーAを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーAは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が853.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が900.42であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。
また、実施例1では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比(重量比)は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例1では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例1では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例1では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例1では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例1では、はんだの広がり径が上述した判定基準を満たし、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、各材料が分離せずに相溶しており、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、残渣に亀裂の発生が見られず、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例2では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーBを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーBは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が982.40、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1097.53であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。
以下、実施例1と同様に、実施例2では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例2では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例2では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例2では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例2では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例2でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例3では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーCを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーCは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1096.51、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1236.01であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。
以下、実施例1と同様に、実施例3では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例3では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例3では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例3では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例3では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例3でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例4では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーDを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーDは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1315.06、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1507.79であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸アルキルエステルオリゴマーである。
以下、実施例1と同様に、実施例4では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例4では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例4では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例4では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例4では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例4でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例5では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーEを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーEは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が757.93、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が844.62であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸ブチルエステルオリゴマーである。
以下、実施例1と同様に、実施例5では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例5では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例5では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例5では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例5では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例5でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例6では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーFを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーFは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマーである。
以下、実施例1と同様に、実施例6では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例6では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例6では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例6では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例6では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例6でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例7では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーGを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーGは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマーである、
以下、実施例1と同様に、実施例7では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例7では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例7では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例7では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例7では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例7でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例8では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーHを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーHは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が846.23、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が925.36であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマーである。
以下、実施例1と同様に、実施例8では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例8では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例8では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例8では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例8では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例8でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例9では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーIを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーIは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が841.10、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が914.14であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマーである。
以下、実施例1と同様に、実施例9では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例9では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例9では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例9では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例9では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例9でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例10では、アクリル系樹脂として表1に示すアクリルオリゴマーJを、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。アクリルオリゴマーJは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が921.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1047.26であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマーである。
以下、実施例1と同様に、実施例10では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例10では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例10では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例10では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例10では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
この実施例10でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例11は、複数種のアクリル系樹脂を含む場合である。実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が853.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が900.42であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーA)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が982.40、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1097.53であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーB)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1096.51、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1236.01であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーC)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1315.06、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1507.79であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸アルキルエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーD)を、本発明で規定される範囲内で2.0.wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が757.93、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が844.62であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸ブチルエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーE)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が846.23、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が925.36であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーH)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が841.10、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が914.14であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーI)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例11では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が921.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1047.26であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステル・ポリエチレン共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーJ)を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
以下、実施例1と同様に、実施例11では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例11では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例11では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例11では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例11では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂を複合添加した実施例11でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例12では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例12では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例12では、ロジン系樹脂を含まない。
更に、実施例12では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例12では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%、活性剤としてアミンハロゲン化水素酸塩であるエチルアミン・HBrを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%、N,N−ジエチルアニリン・HBrを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。2種以上のアミンハロゲン化水素酸塩の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例12では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例12では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
ロジン系樹脂を含まず、活性剤としてダイマー酸、他の有機酸、アミンに加えてアミンハロゲン化水素酸塩を含む実施例12でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例13では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例13では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例13では、ロジン系樹脂を含まない。
更に、実施例13では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で3.5wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例13では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%、活性剤として有機ハロゲン化合物であるトランス−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%、トリアリルイソシアヌレート6臭化物を、本発明で規定される範囲内で1.5wt%含む。2種以上の有機ハロゲン化合物の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例13では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例13では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で38.0wt%含む。
ロジン系樹脂を含まず、活性剤としてダイマー酸、他の有機酸、アミンに加えて有機ハロゲン化合物を含む実施例13でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例14では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で5.0wt%含む。
また、実施例14では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で5.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例14では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例14では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例14では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例14では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例14では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂の含有量を減らし、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が、本発明で規定される範囲内の下限である実施例14でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例15では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で7.5wt%含む。
また、実施例15では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で5.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例15では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例15では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で17.5wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例15では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例15では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例15では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂の含有量を減らし、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が、本発明で規定されるより好ましい範囲内の下限である実施例15でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例16では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%含む。
また、実施例16では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例16では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例16では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例16では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例16では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例16では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂の含有量を増やし、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が、本発明で規定される更に好ましい範囲内の下限を超えた実施例16でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例17では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で13.5wt%含む。
また、実施例17では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例17では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で11.5wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例17では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例17では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例17では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例17では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂の含有量を増やし、ロジン系樹脂の含有量を減らし、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が、本発明で規定される最も好ましい範囲内の下限である実施例17でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例18では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。
また、実施例18では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例18では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で10.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例18では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例18では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例18では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例18では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂の含有量を増やし、ロジン系樹脂の含有量を減らし、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が、本発明で規定される最も好ましい範囲内の下限を超えた実施例18でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例19では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で17.5wt%含む。
また、実施例19では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例19では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で7.5wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例19では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例19では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例19では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例19では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂の含有量を増やし、ロジン系樹脂の含有量を減らし、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が、本発明で規定される最も好ましい範囲内の下限を更に超えた実施例19でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例20では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例20では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例20では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で5.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例20では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例20では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例20では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例20では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂の含有量を増やし、ロジン系樹脂の含有量を減らし、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比が、本発明で規定される最も好ましい範囲内の上限である実施例20でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例21は、複数種のロジン系樹脂を含む場合である。実施例21では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が853.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が900.42であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーA)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例21では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で3.0wt%、マレイン酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、フェノール変性ロジンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、不均化ロジンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、重合ロジンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、ロジンエステルを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
各ロジン系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例21では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例21では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例21では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例21では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
ロジン系樹脂を複合添加した実施例21でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例22は、アクリル系樹脂及びロジン系樹脂以外の他の樹脂を含む場合である。実施例22では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が853.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が900.42であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーA)を、本発明で規定される範囲内で16.0wt%含む。
また、実施例22では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例22では、他の樹脂としてポリオレフィン樹脂を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%含む。
更に、実施例22では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例22では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例22では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例22では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
他の樹脂を含む実施例22でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例23は、複数種の他の樹脂を含む場合である。実施例23では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が853.86、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が900.42であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸ブチルエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーA)を、本発明で規定される範囲内で12.0wt%含む。
また、実施例23では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例23では、他の樹脂としてポリオレフィン樹脂を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、酸変性ポリオレフィン樹脂を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%含む。他の樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例23では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例23では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例23では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例23では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
他の樹脂を複合添加した実施例23でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例24は、他の有機酸の種類を変えた場合である。実施例24では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例24では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例24では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、ドデカン二酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とドデカン二酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例24では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例24では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例24では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
他の有機酸の種類を変えた実施例24でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例25は、他の有機酸を含まない場合である。実施例25では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例25では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例25では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で17.0wt%含み、他の有機酸は含まない。
また、実施例25では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例25では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例25では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
他の有機酸を含まない実施例25でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例26は、有機酸を含まない場合である。実施例26では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例26では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例26では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で16.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
実施例26では、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、他の有機酸は含まない。
また、実施例26では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例26では、活性剤として有機ハロゲン化合物であるトランス−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、トリアリルイソシアヌレート6臭化物を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。2種以上の有機ハロゲン化合物の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、実施例26では、活性剤としてアミンハロゲン化水素酸塩であるエチルアミン・HBrを、本発明で規定される範囲内で0.5wt%、N,N−ジエチルアニリン・HBrを、本発明で規定される範囲内で0.5wt%含む。2種以上のアミンハロゲン化水素酸塩の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例26では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例26では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸、他の有機酸を含まない実施例26でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例27〜実施例35は、活性剤の組み合わせを変えたものである。実施例27では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例27では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例27では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例27では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾリンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。更に、実施例27では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例27では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で43.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変えた実施例27でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例28では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例28では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例28では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるグルタル酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例28では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。更に、実施例28では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例28では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で43.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変えた実施例28でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例29では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例29では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例29では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるグルタル酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例29では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾリンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。更に、実施例29では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例29では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で43.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変えた実施例29でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例30では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例30では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例30では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で1.5wt%、グルタル酸を、本発明で規定される範囲内で1.5wt%含む。コハク酸とグルタル酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例30では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾリンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。更に、実施例30では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例30では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で43.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変えた実施例30でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例31では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例31では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例31では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で2.5wt%、グルタル酸を、本発明で規定される範囲内で2.5wt%含む。コハク酸とグルタル酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例31では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾリンを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。更に、実施例31では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例31では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で41.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変えた実施例31でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例32では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例32では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例32では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で11.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例32では、アミンは含まない。更に、実施例32では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例32では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変え、アミンを含まない実施例32でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例33では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例33では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例33では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例33では、活性剤としてアミンである2−フェニル−4−メチルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例33では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例33では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変えた実施例33でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例34では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例34では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例34では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例34では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アミンである2−フェニル−4−メチルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で4.0wt%含む。2種以上のアミン合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。更に、実施例34では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例34では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変えた実施例34でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例35では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例35では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例35では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例35では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%、活性剤として有機ハロゲン化合物である2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。更に、実施例35では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。
また、実施例35では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
活性剤の組み合わせを変えた実施例35でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例36は、チキソ剤の量を変えた場合で、実施例36では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例36では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例36では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例36では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例36では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で7.0wt%含む。
また、実施例36では、金属不活性化剤を含まず、残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
チキソ剤の含有量を増やし、金属不活性化剤を含まない実施例36でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例37は、チキソ剤と溶剤の種類を変えた場合である。実施例37では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例37では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例37では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例37では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例37では、チキソ剤としてアマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。
また、実施例37では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてエチルヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で41.0wt%含む。
チキソ剤と溶剤の種類を変えた実施例37でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
実施例38は、チキソ剤、金属不活性化剤及び溶剤の種類を変えた場合である。実施例38では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
また、実施例38では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、実施例38では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、実施例38では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、実施例38では、チキソ剤としてアマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。
また、実施例38では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるN,N´−ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてエチルヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で41.0wt%含む。
チキソ剤と金属不活性化剤及び溶剤の種類を変えた実施例38でも、はんだ濡れ性に対して十分な効果が得られた。また、相溶性について十分な効果が得られた。さらに、温度サイクルの信頼性について十分な効果が得られた。
これに対し、比較例1では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で25.0wt%含む。
また、比較例1では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が518.79、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が625.29であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が本発明で規定される範囲内であるアクリル酸・アクリル酸ブチルエステル共重合オリゴマー(アクリルオリゴマーG)を、本発明で規定される範囲内で20.0wt%含む。
各アクリル系樹脂の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。また、比較例1では、ロジン系樹脂を含まず、他樹脂としてポリオレフィン樹脂を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、酸変性ポリオレフィン樹脂を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%含む。2種以上の他の樹脂の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
更に、比較例1では、活性剤を含まず、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、比較例1では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
活性剤を含まない比較例1では、相溶性、温度サイクルの信頼性については効果が得られたが、はんだ濡れ性に対して効果が得られなかった。
比較例2では、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が、本発明で規定される範囲内であるアクリルオリゴマーを含まず、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が4000を超えるアクリルポリマーとしてアクリル酸ブチルエステルポリマーを20.0wt%含む。
また、比較例2では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲内で15.0wt%含む。1種のアクリル系樹脂の重量または2種以上のアクリル系樹脂の合計の重量と、1種のロジン系樹脂の重量または2種以上のロジン系樹脂の合計の重量との比は、本発明で規定される範囲内である。
更に、比較例2では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、比較例2では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、比較例2では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、比較例2では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が、本発明で規定される範囲内であるアクリルオリゴマーを含まず、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が4000を超えるアクリルポリマーを含む比較例2では、はんだ濡れ性に対して効果が得られたが、各材料が2成分以上に分離し、相溶性について効果が得られなかった。また、残渣が十分に硬化せず、温度サイクルの信頼性について評価できなった。
比較例3では、アクリル系樹脂として、アクリルオリゴマー、アクリルポリマーの何れも含まない。また、比較例3では、ロジン系樹脂としてアクリル酸変性水添ロジンを、本発明で規定される範囲を超えて35.0wt%含む。
更に、比較例3では、活性剤としてダイマー酸を、本発明で規定される範囲内で10.0wt%、活性剤として他の有機酸であるコハク酸を、本発明で規定される範囲内で4.0wt%、アジピン酸を、本発明で規定される範囲内で3.0wt%含む。コハク酸とアジピン酸の合計の含有量は、本発明で規定される他の有機酸の含有量の範囲内である。また、ダイマー酸と他の有機酸の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、比較例3では、活性剤としてアミンである2−フェニルイミダゾールを、本発明で規定される範囲内で1.0wt%含む。更に、比較例3では、チキソ剤としてエステル系チキソ剤であるヒマシ硬化油を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含み、アマイド系チキソ剤であるビスアマイド系チキソ剤を、本発明で規定される範囲内で2.0wt%含む。2種以上のチキソ剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。
また、比較例3では、金属不活性化剤としてヒンダードフェノール系金属不活性化剤であるビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸][エチレンビス(オキシエチレン)]を、本発明で規定される範囲内で2.9wt%、窒素化合物系金属不活性化剤であるN−(2H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)サリチルアミドを、本発明で規定される範囲内で0.1wt%含む、2種以上の金属不活性化剤の合計の含有量は、本発明で規定される範囲内である。残部を溶剤としてヘキシルジグリコールを、本発明で規定された範囲内で40.0wt%含む。
アクリル系樹脂を含まない比較例3では、はんだ濡れ性に対して効果が得られた。しかし、残渣が硬化したが、残渣に亀裂の発生が見られ、温度サイクルの信頼性について効果が得られなかった。また、アクリル樹脂を含まないため、相溶性については評価しなかった。
<ソルダペーストの増粘抑制効果の評価>
上述した実施例1のフラックスと、以下の表4〜表9に示す組成のはんだ合金を使用して調合したソルダペーストの増粘抑制効果についても検証した。表2に示す実施例1のフラックスと、表4〜表9に示す合金組成からなりJIS Z 3284−1:2014における粉末サイズの分類(表2)において記号4を満たすサイズ(粒度分布)のはんだ粉末とを混合してソルダペーストを作製した。フラックスとはんだ粉末との質量比は、フラックス:はんだ粉末=11:89である。
(1)検証方法
得られたソルダペーストについて、JIS Z 3284−3:2014の「4.2 粘度特性試験」に記載された方法に従って、回転粘度計(PCU−205、株式会社マルコム製)を用い、回転数:10rpm、測定温度:25℃にて、粘度を12時間測定し続けた。そして、初期粘度(撹拌30分後の粘度)と12時間後の粘度とを比較し、以下の基準に基づいて増粘抑制効果の評価を行った。
(2)判定基準
〇:13時間後の粘度≦初期粘度×1.2:経時での粘度上昇が小さく良好
×:13時間後の粘度>初期粘度×1.2:経時での粘度上昇が大きく不良
Figure 0006638840
Figure 0006638840
Figure 0006638840
Figure 0006638840
Figure 0006638840
Figure 0006638840
表2に示す実施例1のフラックスと、上記の数(1)式及び数(2)式を満たす表4〜表9に示す実施例1A〜108Aのはんだ合金を使用したソルダペーストでは、フラックス残渣の温度サイクル信頼性に加えて、いずれの合金組成においても本発明の要件をすべて満たすため、ソルダペーストの増粘抑制効果に対して十分な効果が得られた。なお、フラックスと混合する前の実施例1A〜108Aのはんだ粉末について、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製、型番:EXSTAR DSC7020を用い、サンプル量:約30mg、昇温速度:15℃/minにてDSC測定を行い、固相線温度及び液相線温度を得て、得られた液相線温度から固相線温度を引いてΔTを求めたところ、いずれの実施例もΔTが10℃以下であり、ΔTが適した範囲であった。
これに対して、表2に示す実施例1のフラックスと、表4〜表9に示す比較例1A、3A、5A、7A、9A及び11Aのはんだ合金を使用したソルダペーストでは、はんだ合金がAsを含有しないため、増粘抑制効果が発揮されなかった。
表2に示す実施例1のフラックスと、表4〜表9に示す比較例2A、4A、6A、8A、10A及び12Aのはんだ合金を使用したソルダペーストでは、(1)式が下限未満であるため、増粘抑制効果が発揮されなかった。
次に、表2、表3に示す実施例の中で、アクリル樹脂が複合添加された実施例11、ロジンが複合添加された実施例21、有機酸としてダイマー酸を含み、他の有機酸を含まない実施例25、有機酸を含まない実施例26と、以下の表10に示す組成のはんだ合金を使用して調合したソルダペーストの増粘抑制効果についても検証した。
表10において、上述した表4〜表9における実施例1Aを実施例A1、実施例2Aを実施例A2、実施例15Aを実施例A3、実施例18Aを実施例A4とし、比較例1Aを比較例A1、比較例2Aを比較例A2とした。また、実施例19Aを実施例B1.実施例20Aを実施例B2,実施例33Aを実施例B3、実施例36Aを実施例B4とし、比較例3Aを比較例B1、比較例4Aを比較例B2とした。更に、実施例73Aを実施例C1.実施例74Aを実施例C2,実施例86Aを実施例C3、実施例87Aを実施例C4、実施例90を実施例C5とし、比較例9Aを比較例C1、比較例10Aを比較例C2とした。
Figure 0006638840
表2に示す実施例1のフラックスのみならず、表2〜表3に示す各実施例のフラックスと、上記の数(1)式及び数(2)式を満たす表10に示す各実施例のはんだ合金を使用したソルダペーストでは、フラックス残渣の温度サイクル信頼性に加えて、ソルダペーストの増粘抑制効果に対して十分な効果が得られた。
これに対して、表2〜表3に示す各実施例のフラックスと、表10に示す比較例A1、B1、C1のはんだ合金を使用したソルダペーストでは、はんだ合金がAsを含有しないため、増粘抑制効果が発揮されなかった。
表2〜表3に示す各実施例のフラックスと、表10に示す比較例A2、B2、C2のはんだ合金を使用したソルダペーストでは、(1)式が下限未満であるため、増粘抑制効果が発揮されなかった。
以上のことから、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)が500以上2000未満のアクリル系樹脂、または、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂、あるいは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、活性剤と、溶剤を含むフラックスでは、はんだが十分に濡れ広がる。
また、分子量が上述した範囲のアクリル系樹脂と活性剤と溶剤を含むフラックスでは、アクリル系樹脂と活性剤との相溶性、ロジン系樹脂を含む場合はアクリル系樹脂とロジン系樹脂と活性剤との相溶性に優れ、各成分が不均一になって層化することが抑制される。
更に、分子量が上述した範囲のアクリル系樹脂と活性剤と溶剤を含むフラックスは、熱サイクル信頼性に優れ、加熱後に硬化したフラックス残渣が割れることが抑制される。
これにより、本実施の形態のフラックスは、ソルダペーストに使用して、はんだの濡れ性が得られる。また、残渣が層化することを抑制できる。更に、残渣に柔軟性を持たせ、残渣が割れることを抑制できる。
これらの効果は、他の樹脂、チキソ剤、金属不活性化剤を本発明で規定される範囲内で含むことでも阻害されなかった。
なお、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が1000以上であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で含有するフラックスを用いた場合でも、ヒンダードフェノール系金属不活性化剤、窒素化合物系金属不活性化剤を、上述した本発明で規定された範囲内で含有することで、増粘抑制効果に対しても十分な効果が得られた。
さらに、このフラックスと、As:25質量ppm以上300質量ppm以下、並びにSb:0質量ppm超3000質量ppm以下、Bi:0質量ppm超10000質量ppm以下、及びPb:0質量ppm超5100質量ppm以下の少なくとも1種、及びAg:0質量%以上4質量%以下、Cu:0質量%以上0.9質量%以下並びに残部がSnからなり、かつ、上記の数(1)式及び数(2)式を満たすはんだ合金を用いたソルダペーストでは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)が500以上2000未満のアクリル系樹脂、または、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂、あるいは、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法による数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が500以上2000未満のアクリル系樹脂を含むことによるはんだ濡れ性、相溶性、温度サイクル信頼性が阻害されず、増粘抑制効果に対して十分な効果が得られた。
特に、アクリル系樹脂として、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた数平均分子量(Mn)が1028.82、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いた質量分析法により求めた重量平均分子量(Mw)が1138.20であり、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)が1000以上であるメタクリル酸イソトリデカノールエステルオリゴマー(アクリルオリゴマーF)を、本発明で規定される範囲内で含有するフラックスを用いたソルダペーストでも、As、Sb、Bi及びPbを、上述した本発明で規定された範囲内で含有するはんだ合金を用いることで、増粘抑制効果に対しても十分な効果が得られた。

Claims (16)

  1. アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、あるいは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを含み、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による数平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、
    ロジン系樹脂と、
    活性剤と、
    溶剤とを含み、
    前記アクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、前記ロジン系樹脂を0wt%超30.0wt%以下含み、
    1種の前記アクリル系樹脂の重量または2種以上の前記アクリル系樹脂の合計の重量と、1種の前記ロジン系樹脂の重量または2種以上の前記ロジン系樹脂の合計の重量との比が0.7以上である
    ことを特徴とするフラックス。
  2. アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、あるいは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを含み、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による重量平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、
    ロジン系樹脂と、
    活性剤と、
    溶剤とを含み、
    前記アクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、前記ロジン系樹脂を0wt%超30.0wt%以下含み、
    1種の前記アクリル系樹脂の重量または2種以上の前記アクリル系樹脂の合計の重量と、1種の前記ロジン系樹脂の重量または2種以上の前記ロジン系樹脂の合計の重量との比が0.7以上である
    ことを特徴とするフラックス。
  3. アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、あるいは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなり、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による数平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、
    活性剤と、
    溶剤とを含み、
    前記アクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、ロジン系樹脂を0wt%以上30.0wt%以下含む
    ことを特徴とするフラックス。
  4. アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、あるいは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなり、飛行時間型質量分析計を用いた質量分析法による重量平均分子量が500以上2000未満のアクリル系樹脂と、
    活性剤と、
    溶剤とを含み、
    前記アクリル系樹脂を7.0wt%以上50.0wt%以下、ロジン系樹脂を0wt%以上30.0wt%以下含む
    ことを特徴とするフラックス。
  5. 前記ロジン系樹脂を含む場合、1種の前記アクリル系樹脂の重量または2種以上の前記アクリル系樹脂の合計の重量と、1種の前記ロジン系樹脂の重量または2種以上の前記ロジン系樹脂の合計の重量との比が0.7以上である
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のフラックス。
  6. さらに、他の樹脂0wt%以上10.0wt%以下含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項に記載のフラックス。
  7. 活性剤は、有機酸、アミン、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩のうちの1種または2種以上を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のフラックス。
  8. 有機酸は、モノカルボン酸の反応物で2量体であるダイマー酸、ダイマー酸に水素を添加した水添ダイマー酸、モノカルボン酸の反応物で3量体であるトリマー酸、トリマー酸に水素を添加した水添トリマー酸の何れか、あるいは、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の2種以上を0wt%以上25.0wt%以下、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸以外の他の有機酸を0wt%以上15.0wt%以下含み、
    ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の何れか、あるいは、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸の2種以上と、1種または2種以上の他の有機酸の合計の含有量は、30.0wt%以下である
    ことを特徴とする請求項7に記載のフラックス。
  9. アミンを0wt%以上10.0wt%以下、有機ハロゲン化合物を0wt%以上5.0wt%以下、アミンハロゲン化水素酸塩を0wt%以上2.0wt%以下含む
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のフラックス。
  10. さらにチキソ剤を0wt%以上10.0wt%以下、ヒンダードフェノール系金属不活性化剤を0wt%以上10.0wt%以下、窒素化合物系金属不活性化剤を0wt%以上5.0wt%以下含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項に記載のフラックス。
  11. 請求項1〜請求項10の何れか1項に記載のフラックスと、金属粉を含む
    ことを特徴とするソルダペースト。
  12. 金属粉は、
    As:25〜300質量ppm、並びにSb:0質量ppm超3000質量ppm以下、Bi:0質量ppm超10000質量ppm以下、及びPb:0質量ppm超5100質量ppm以下の少なくとも1種、並びに残部がSnからなる合金組成を有し、下記数(1)式及び数(2)式を満たすことを特徴とする請求項11に記載のソルダペースト。
    275≦2As+Sb+Bi+Pb・・・(1)
    0.01≦(2As+Sb)/(Bi+Pb)≦10.00・・・(2)
    上記数(1)式及び数(2)式中、As、Sb、Bi、およびPbは各々前記合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
  13. 更に、前記合金組成は下記数(1a)式を満たす、請求項12に記載のソルダペースト。
    275≦2As+Sb+Bi+Pb≦25200・・・(1a)
    上記数(1a)式中、As、Sb、Bi、及びPbは各々前記合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
  14. 更に、前記合金組成は下記数(1b)式を満たす、請求項12に記載のソルダペースト。
    275≦2As+Sb+Bi+Pb≦5300・・・(1b)
    上記数(1b)式中、As、Bi、及びPbは各々前記合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
  15. 更に、前記合金組成は下記数(2a)式を満たす、請求項12〜請求項14のいずれか1項に記載のソルダペースト。
    0.31≦(2As+Sb)/(Bi+Pb)≦10.00・・・(2a)
    上記数(2a)式中、As、Sb、Bi、及びPbは各々前記合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
  16. 更に、前記合金組成は、Ag:0〜4質量%及びCu:0〜0.9質量%の少なくとも1種を含有する、請求項12〜請求項15のいずれか1項に記載のソルダペースト。
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