JP6636396B2 - Ampk活性化用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、AMPKを活性化するための組成物に関する。
アデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(Adenosine monophosphate-activated protein kinase、以下「AMPK」とする。)は生体内のエネルギーセンサーとして様々な生理機能に関与している。例えば、虚血、低グルコース、低酸素、カロリー制限、運動等によって筋細胞内のATPが消費されると、AMPやAMP/ATP比が上昇し、AMPKが活性化される(非特許文献1〜3)。このような生理機能から、AMPKを適度に活性化する化合物は、糖尿病、肥満、高血圧、脂質異常症、癌、心血管疾患等の予防・治療、及び老化防止、あるいはそれに付随する症状の改善に有用であると考えられている。
また、老化によりAMPKの機能が衰えると、効率的な細胞恒常性の維持能力を弱めて、老化をさらに促進させることが報告されている。すなわち、AMPKは、健康寿命や生命寿命の調節に関与しているFoxO、mTOR/ULK1、CRCT−1/CREB、SIRT1等のシグナル経路を統合的に制御する機能を有する。このことから、AMPKを活性化する化合物は、老化を抑止するのに有用であろうと考えられている(非特許文献2、4)。
また、AMPKは、骨格筋刺激時における代謝変化を媒介すると考えられている。すなわち、ラットから単離した骨格筋に対してテタヌス刺激又はAMPK活性化剤による刺激を行い、刺激したサンプルをメタボローム解析した結果、解糖系やTCA回路など糖代謝に関わる分子群、NAD代謝や核酸代謝に関わる分子群などで、電気刺激とAMPK活性化剤による刺激との間で高い相関がみられた。このことから、AMPKを活性化する化合物は、運動療法代替薬として有用であろうと考えられている(非特許文献1)。
一方、南米のパラグアイ共和国のチャコ地方に自生している植物として、パロアッスル(Palo azul:学名Cyclolepis genistoides D. Don)が知られている。パロアッスルはキク科多年草の植物であり、現地では古くからその植物体の地上部を乾燥させて煮出したものが飲用され、伝承薬として糖尿病や腎臓病などに効果があるとされている。また、例えば、下記特許文献1には、パロアッスルの粉末及び/又は抽出エキスを有効成分として含有してなることを特徴とするα−グルコシダーゼ阻害剤が記載されている。
特開2005−263629号公報
宮本理人、多角的アプローチによる新規生活習慣病治療戦略の開発研究、YAKUGAKU ZASSHI. Vol.136(2016) No.5:751-759 Teet Seene, Priit Kaasik., Role of Exercise Therapy in Prevention of Decline in Aging Muscle Function: Glucocorticoid Myopathy and Unloading., Journal of Aging Research Volume 2012, Article ID 172492, 9 pages. Hardman SE, Hall DE, Cabrera AJ, Hancock CR, Thomson DM., The effects of age and muscle contraction on AMPK activity and heterotrimer., Exp Gerontol. 2014 Jul;55:120-8. doi: 10.1016/j.exger.2014.04.007. Epub 2014 Apr 18. composition. Salminen A, Kaarniranta K, Kauppinen A., Age-related changes in AMPK activation: Role for AMPK phosphatases and inhibitory phosphorylation by upstream signaling pathways., Ageing Res Rev. 2016 Apr 6;28:15-26.
従来、パロアッスルに、AMPKを活性化する作用効果があることは知られていなかった。
そこで本発明の目的は、パロアッスルを利用して、AMPKを活性化するための組成物を提供することにある。
本願発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究した結果、パロアッスルに、AMPKを活性化する作用効果があることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1は、パロアッスル又はその加工物を有効成分とすることを特徴とするAMPK活性化用組成物を提供するものである。
本発明のAMPK活性化用組成物においては、筋細胞内及び/又は脂肪細胞内へグルコースの取り込みを促進するために用いられることが好ましい。
また、細胞膜中のGLUT4の発現を促進するために用いられることが好ましい。
また、インスリン摂取者に用いられることが好ましい。
また、機能性食品、サプリメント、又は医薬品の形態であることが好ましい。
一方、本発明の第2は、AMPK活性化用組成物の調製のためのパロアッスル又はその加工物の使用を提供するものである。
本発明の使用においては、前記AMPK活性化用組成物は、筋細胞内及び/又は脂肪細胞内へグルコースの取り込みを促進するために用いられるものであることが好ましい。
また、前記AMPK活性化用組成物は、細胞膜中のGLUT4の発現を促進するために用いられるものであることが好ましい。
また、前記AMPK活性化用組成物は、インスリン摂取者に用いられるものであることが好ましい。
また、前記AMPK活性化用組成物は、機能性食品、サプリメント、又は医薬品の形態であることが好ましい。
本発明によれば、パロアッスル又はその加工物を有効成分とするので、ヒトや動物の生命活動のマスター分子であるAMPKの機能を高める作用効果を奏する、AMPK活性化用組成物を提供することができる。本発明による組成物は、特に、GLUT4による細胞内へのグルコースの取り込みを誘導する効果に優れている。また、インスリンと併用することで、GLUT4による細胞内へのグルコースの取り込みをより強く誘導することができる。さらに、長期に有効量を摂取しても副作用などを伴うことがなく、安全に使用できる。
試験例1において、パロアッスルによってモデルマウスの空腹時血糖値がどのような影響を受けるか調べた結果を示す図表である。 試験例2において、3T3−L1細胞におけるグルコースの取り込みがパロアッスルによってどのように影響を受けるかを調べた結果を示す図表である。 試験例3において、3T3−L1細胞におけるGLUT4の膜移行がパロアッスルによってどのように影響を受けるかを調べた結果を示す図表である。 試験例4において、C2C12細胞におけるIRがパロアッスルによってどのように影響を受けるかを調べた結果を示す図表である。 試験例4において、C2C12細胞におけるAktがパロアッスルによってどのように影響を受けるかを調べた結果を示す図表である。 試験例4において、C2C12細胞におけるERKがパロアッスルによってどのように影響を受けるかを調べた結果を示す図表である。 試験例4において、C2C12細胞におけるIRS−1がパロアッスルによってどのように影響を受けるかを調べた図である。 試験例4において、C2C12細胞におけるPI3Kp85がパロアッスルによってどのように影響を受けるかを調べた結果を示す図表である。 試験例4において、C2C12細胞におけるAMPKがパロアッスルによってどのように影響を受けるかを調べた結果を示す図表である。 GLUT4が細胞膜に輸送されるAMPK経路及びインスリンシグナル経路の作用機序を示した概略説明図である。
本発明においては、パロアッスル(Palo azul:学名Cyclolepis genistoides D. Don)を、アデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK:Adenosine monophosphate-activated protein kinase)を活性化するための有効成分として用いる。AMPKは、セリン/スレオニンキナーゼに属し、その172番目のスレオニンがリン酸化されることによって活性化されることが知られているが、本発明におけるAMPKの活性化はこれに限定されるものではない。
パロアッスルとしては、その植物体の成分を含有するものであればよく、何れの形態に加工したものであってもよいが、具体的には、パロアッスルの植物体に含まれる多種類の成分を複合的に含有する乾燥末や抽出物等を意味する。更により具体的には、植物体を乾燥して粉砕してなる乾燥末、植物体に適当な抽出溶媒を添加して抽出してなる抽出液、その抽出液の濃縮エキス、それら抽出液や濃縮エキスの乾燥物、その乾燥物を粉砕してなる乾燥粉末などが挙げられる。植物体の部位としては、茎、葉、枝などの地上部、根茎などの地下部等いずれの部位を利用してもよいが、特に茎、葉、枝などの地上部を用いることが好ましい。
植物体の乾燥末は、例えば、採取したパロアッスルを洗浄後、生のまま粉砕して乾燥して粉砕機で粉砕したり、あるいは採取したパロアッスルを洗浄後、乾燥してから粉砕機で粉砕したりすること等により、調製することができる。この場合、10〜3.5メッシュ(JIS規格)の篩をパスする程度の粒度の粉末として調製することができる。乾燥は焙煎であってもよい。
植物体の抽出物は、例えば、採取したパロアッスルを洗浄後、生のままあるいは乾燥してから粉砕して、これに適当な抽出溶媒を2〜10倍量程度、好ましくは2〜5倍量程度添加し、40〜100℃程度の温度で1〜10時間程度、振盪下又は非振盪下に加熱するか、10〜35℃程度の温度下で1〜10日間程度、振盪下又は非振盪下に浸漬すること等により、調製することができる。パロアッスルの乾燥は焙煎であってもよい。加熱や浸漬等の処理後には、適当な濾過手段により、不溶物を除去してもよい。抽出溶媒としては、水、低級アルコール、含水低級アルコールなどが挙げられる。抽出溶媒を植物体に添加する際には、熱水などのように予め加熱した状態で添加してもよい。抽出溶媒は、含水率10〜80(v/v)%の含水エタノールを用いることが好ましく、含水率20〜60(v/v)%の含水エタノールを用いることがより好ましい。
上記のようにして得られた抽出物には、更に、溶媒を除去して濃縮したり、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥などの手段で乾燥したり、また、乾燥後に粉砕して粉末化したり、その粉末化後に造粒したり、その粉末化後に焙煎したり、その粉末化後に更に微粒子化したり等の加工を施し、本発明に用いる抽出物としてもよい。このような加工の際には、賦形剤を抽出物の固形分中に10〜20質量%程度添加して、それらの加工を行ってもよい。賦形剤としてはデキストリン等が挙げられる。例えば一態様においては、本発明に用いる抽出物は、その固形分中にパロアッスル由来成分を70〜90質量%程度、デキストリンを30〜10質量%程度含有し、70〜100メッシュ(JIS規格)の篩をパスする程度の粒度の粉末として調製することができる。
上記のようにして得られた抽出物には、更にまた、活性炭等で脱臭したり、クロマトグラフィーで成分を分画したり等の加工を施し、本発明に用いる抽出物としてもよい。
本発明による組成物は、パロアッスル又はその加工物を有効成分とするものであり、これをヒトや動物に投与することにより生命活動のマスター分子であるAMPKを活性化してその機能を高めることができる。そして、ヒトや動物に有益な健康機能的影響を与えることができる。ここで「ヒトや動物に有益な健康機能的影響を与える」とは、種々の疾患の予防・治療、あるいはそれらに付随する症状を予防・改善することも含まれる。例えば、上述した老化の抑止の用途や運動療法代替薬などとしても利用され得る。特に、GLUT4による細胞内へのグルコースの取り込みを誘導する効果に優れている。すなわち、細胞膜中のGLUT4の発現を促進してその機能を高めて、例えば筋肉や脂肪組織における細胞内へグルコースの取り込みを誘導することができる。また、その作用機序においてインスリン経路を介さないので、インスリン経路を亢進するインスリン等と併用することにより、細胞内へグルコースの取り込みをより強く誘導することができる。
なお、GLUT4は、体内のグルコースの代謝に関するグルコーストランスポーター4(Glucose transporter 4)を指す。グルコースの取り込み量はグルコーストランスポーターの量によって規定されており、筋肉や脂肪組織における主なグルコーストランスポーターがGLUT4である。このGLUT4は、通常は細胞内部に存在しており、インスリン刺激や虚血、低糖、及び低酸素等の刺激によって細胞膜上に移動し、グルコースがその輸送体を通して細胞内に取り込まれる。
細胞内へのグルコースの取り込みは、例えば、ラジオアイソトープで標識した2−デオキシグルコースを用いて細胞内のラジオアイソトープ量を測定するRI法や、2−デオキシグルコースを細胞内に取込ませた後、細胞摘出液を2段階の酵素反応及び酵素サイクリングでグルコース取込み量を測定する比色法等の公知の方法で測定することができる。
本発明による組成物の投与形態に特に制限はないが、摂取の負担の軽減や投与のし易さの観点からは、経口投与の形態が好ましい。パロアッスルは、既に健康食品やサプリメント等として使用実績が豊富な物質であり、長期間摂取しても副作用などを伴うことがなく、安全に使用できる。
本発明による組成物においては、パロアッスル又はその加工物以外に、他の成分や素材を含有することに特に制限はなく、必要に応じて薬学的に許容される基材や担体、その他賦形剤、保存剤、着色剤、矯味剤等を添加して、公知の製剤方法によって、例えば、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、粉末剤、液剤、シロップ剤、トローチ剤、ゼリー状剤、飴状剤等の形態とすることができる。剤形によっても異なるが、パロアッスル又はその加工物を全体中に固形分換算で0.1〜99質量%含有していることが好ましく、1.0〜80質量%含有していることがより好ましく、10〜60質量%含有していることが最も好ましい。
本発明による組成物は、例えば、インスリン摂取者にも好適に用いられる。この場合、インスリン摂取者には、糖尿病患者に限らず、インスリンを必要としているヒトや動物が含まれる。インスリンの接種形態も特に限定されず、例えば、注射器、歩行型の注入ポンプ、又はその両方の組み合わせで投与され得る。そして、そのようなインスリン摂取者(あるいは動物であってもよい)に、上記に説明した、パロアッスル又はその加工物、あるいはそれを含む組成物を併用して投与することにより、インスリンシグナル経路とAMPK経路との双方が互いに干渉されることなく相加的に作用して、GLUT4による細胞内へのグルコースの取り込みをより強く誘導することができる。なお、「併用して投与」とは、必ずしも同時的に投与される必要はなく、インスリンに生理的な影響を受けている対象者(あるいは動物であってもよい)において、上記に説明した、パロアッスル又はその加工物、あるいはそれを含む組成物が投与されることにより、その併用投与による作用効果が奏される。
本発明による組成物の使用形態としては、その作用効果を損なわない限り、特に制限はない。例えば、機能性食品、サプリメント、医薬品などの形態である。なお、これらの形態は、ヒト用だけに限られず、動物用であってもよい。より具体的には、医薬品、医薬部外品、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント、動物用医薬品、動物用医薬部外品、動物用健康食品、動物用機能性食品、動物用栄養補助食品、動物用サプリメントなど各種の製品形態で、あるいはそれら製品と組み合わせて使用されることが可能である。
本発明による組成物をヒトに経口投与する場合、その投与量としては、年齢や体重によっても異なるが、成人1日当たりパロアッスル又はその加工物の固形分換算で0.01〜10g程度であることが好ましく、0.1〜5g程度であることがより好ましく、0.3〜3g程度であることが最も好ましい。また、投与形態としては、10日以上の長期にわたって投与されるように用いられることが好ましく、1ヶ月以上の長期にわたって投与されるように用いられることがより好ましく、2ヶ月以上の長期にわたって投与されるように用いられることが最も好ましい。
次の実施例を示して本発明をさらに詳細を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<製造例1>
パロアッスルの地上部の粗粉砕品30kg質量部に対し120L質量部の含水率50(v/v)%の含水エタノールを添加し、60℃で2時間浸漬して抽出物を得、その抽出物を濾過して液部を抽出液として回収した。この抽出液を、遠心薄膜型濃縮装置を用いて濃縮し、固形分50%の濃縮エキスを得た。この濃縮エキスにデキストリンを固形分あたり18質量%含有するように添加、混合し、プレート式殺菌装置に通して、120℃、1分の殺菌処理後、スプレードライにより乾燥粉末化した。粉末は80メッシュ(JIS規格)の篩で篩別して粒度をそろえた。以上のようにしてパロアッスル抽出エキス末を得た。
<試験例1>
パロアッスルによってモデルマウスの空腹時血糖値がどのような影響を受けるかを以下の方法で調べた。
(1.使用動物)
C57BL/6J系統雄マウス(日本エスエルシー)を用いた。通常時の餌としては脂肪カロリー比8.2%の普通食(MF、オリエンタル酵母)を使用した。
(2.食餌とパロアッスルの投与)
5週齢マウスを普通食で1週間馴化させた後、脂肪カロリー比60%の高脂肪食(HFD−60、オリエンタル酵母)に変更した。また、1週間当たり6回、パロアッスル抽出エキス末を250mg/kg(Palo low群)、又は1000mg/kg(Palo high群)を経口投与した。
(3.空腹時血糖値測定)
餌を変更した日をWeek0とし、Week14に空腹時血糖値を測定した。採血前日の夜間(21時)から採血直前まで餌を取り除いて絶食状態とし、おおよそ9時に尾静脈より採血をした。血糖値はメディセーフミニGR−102(テルモ)を用いて測定した。
(4.データ解析/統計処理)
統計解析は、解析ソフトウエアStatLight(Yukms corp. 1997)を用い、2群の検定はStudent t−test法、多群の検定はDunnett法、又はTukey−Kramer test法にて検定を行い、p<0.05を有意とした。実験は独立して3回以上行い、データは平均値±標準偏差(mean ± S.D.)として表記した。
(5.結果)
結果を図1に示す。なお、図中、NFDは普通食・蒸留水、CTLは高脂肪食・蒸留水、Paloは高脂肪食・パロアッスル250mg/kgを投与した群を表す。Palo群では、CTL群と比較して空腹時血糖値を減少させる傾向を示した。
<試験例2>
3T3−L1細胞(マウス由来脂肪細胞)におけるグルコースの取り込みが、パロアッスルによってどのように影響を受けるかを、以下の方法で調べた。
(1.パロアッスル)
製造例1で調製したパロアッスル抽出エキス末をDMSO(dimethyl sulfoxide)に溶解し、更に培養培地で適宜希釈して、細胞培養時に所定の最終濃度となるように添加した。なお、DMSOの最終濃度は0.1(v/v)%を超えないようにした。
(2.使用細胞)
3T3−L1細胞(マウス由来脂肪細胞)は、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所JCRB Cell Bankから入手し、用いた。
(3.培養培地)
DMEM(Dulbecco’s modified eagle’s medium)に10%FBS(Fetal bovine serum)及び1%Penicillin-streptomycin試薬(GIBCO)(以下、「p/s」という。)を加えた培地を用いた。
(4.細胞培養)
細胞ストックを解凍し、培養培地で懸濁して100mmディッシュに播種した。培養は、37℃、5%COのインキュベーターで、2−3日ごとに培地交換を行いながら、セミコンフルエントまで行った。その後、培養培地を吸引してPBS(−)(Dulbecco’s PBS(-))でディッシュを洗い、0.25% Trypsin-EDTA solution(SIGMA)(以下、「T/E」という。)で37℃、3分間処理して細胞を剥がし、培養培地を混合してT/Eを失活させチューブに回収した。これを800rpmで3分間遠心し、上清を除去して回収した細胞を培養培地に再懸濁し、2.5×10cells/mLの濃度で100mmディッシュ、又は6ウェルプレートに継代した。1−2日後、コンフルエントになったことを確認し、培養培地を交換してさらに2日間培養した。その後、0.25μM DEX(Dexamethasone-water soluble、SIGMA)、0.5mM IBMX(3-Isobutyl-1-methylxanthine、SIGMA)、及び10μg/mLインスリン(Insulin solution human、SIGMA)からなる誘導溶液を培地に添加して脂肪細胞に分化誘導した。誘導溶液を添加した時点をday0とした。また、day2に、5μg/mLインスリンからなる成熟溶液を培地に添加した。day4以降は48時間ごとに新しい培地に交換した。
(5.2−DGアッセイ)
上記で培養したday14の細胞を用いて2−DGアッセイを行った。2−DGアッセイには、2-DG Uptake Measurement Kit(コスモバイオ)を用いた。細胞への糖取り込み(2−DG取り込み)、細胞試料の調製、及び2−DG取り込み量の測定はキットの説明に従って行った。
(6.データ解析/統計処理)
試験例1と同様に解析、及び統計処理をした。パロアッスルとインスリンのいずれも投与していない群(CTL)の値を1として、2−DGの取り込みの各相対値を求めた。
(7.結果)
結果を図2に示す。パロアッスルはインスリン非依存下で、2−DGの取り込みを上昇させる傾向を示し、その効果はインスリン単独よりも顕著であった。また、インスリン存在下ではさらに有意に取り込みを上昇させた。
<試験例3>
3T3−L1細胞(マウス由来脂肪細胞)におけるGLUT4の膜移行が、パロアッスルによってどのように影響を受けるかを、以下の方法で調べた。
(1.パロアッスル)
試験例2と同様にパロアッスルを調製した。
(2.使用細胞)
試験例2と同様に3T3−L1細胞を用いた。
(3.培養培地)
試験例2と同様の培地を用いた。
(4.細胞培養)
試験例2と同様に3T3−L1細胞を培養した。
(5.細胞膜分画タンパク質調製)
上記で培養したday14の細胞を用いて細胞膜分画のタンパク質調製を行った。
100nMインスリンの添加から30分後に、冷却PBS(−)でディッシュを洗い、PBSを完全に吸引した。その後、0.1%TritonX−100/Buffer Aを100μL添加し、細胞をチューブに回収した。ハンドマイクロチューブホモジナイザーでホモジナイズした細胞をシリンジに移しピペッティングした後、エッペンに細胞を移して1000g、4℃で10分間遠心した。その後、上清を新しいエッペン(エッペンA)に回収し、氷上で保存した。ペレットが残ったエッペンにBuffer Aを100μL添加、懸濁し、氷上で10分静置した後、1,000g、4℃で10分間再度遠心した。上清を上記エッペンAに回収し、氷上で保存した。ペレットが残ったエッペンに、0.1%TritonX−100/Buffer Aを100μL添加、懸濁し、氷上で1時間静置した後、16,000g、4℃で20分間度遠心した。上清をエッペンに回収し、細胞膜分画として−80℃で保存した。上記エッペンAの上清(200μL)を16,000g、4℃で20分間度遠心した。この上清を回収し、非細胞膜分画として−80℃で保存した。
(6.タンパク質濃度測定)
96ウェルプレートに細胞回収用試薬(RIPA buffer:50 mM Tris(pH 8.0)、150 mM NaCl、1% Triton X-100、0.1% SDS、2 mM EDTA、0.2 mM PMSF、1% Protease inhibitor cocktail)で5倍希釈した上記タンパク質サンプル20μLを添加した。すぐにDC protein assay kit(Bio-Rad)にてキットの説明に従いタンパク質定量サンプルを準備し、15分後に吸光マイクロプレートリーダ(「Multiskan JX」、Labsystems)で650nmにおける吸光度を測定した。
(7.SDS−PAGE/ウエスタンブロッティング)
常法に従い、SDS−PAGE/ウエスタンブロッティングを行った。1次抗体、2次抗体は表1に示したとおりに使用した。メンブレンをTBS−Tで3回洗浄した後、ECL反応(ImmobilonTM Western、MILLIPORE)を行いLAS−4000(FUJIFILM)で化学発光を検出してバンドを確認した。
なお、上記GLUT4にはAnti-GLUT4 (C-terminal) (rabbit) (SIGMA-ALDRICH)、Caveolin−1にはAnti-caveolin-1(Mouse)(BD biosciences)、β―actinにはMonoclonal anti-βactin,clone AC-74 mouse ascites fluid (SIGMA)、anti−rabbitにはDonkey anti-rabbit IgG-HRP (Beckman Coulter)、anti−mouseにはHorse anti-mouse IgG, HRPlinked antibody (Cell Signaling)を用いた。
(8.データ解析/統計処理)
ウエスタンブロッティングで検出したデータの画像はTIFF方式で保存し定量した。その他は、試験例1と同様に解析、及び統計処理をした。
(9.結果)
結果を図3に示す。なお、図3左図において、PMは細胞膜分画、Post−PMは非細胞膜画分を表す。また、図3右図は、左図のバンドを定量し、GLUT4膜移行率を求めたものである。
GLUT4膜移行率は下記のように求めた。
A=(細胞膜画分GLUT4/caveolin-1)/(非細胞膜画分/βactin)
パロアッスルとインスリンのいずれも投与していない群(CTL)のA値を1としたときの、各相対値をGLUT4膜移行率とした。
非細胞膜分画GLUT4発現はインスリン単独添加群で減少傾向がみられたものの大きな変化は示さなかった。パロアッスルはインスリン添加の有無に関わらず、細胞膜分画GLUT4発現を上昇させる傾向を示した。特にインスリン非依存下の効果はインスリン単独よりも顕著であった。GLUT4膜移行率は、インスリンとパロアッスルの共添加群においてさらに有意に値が上昇した。
<試験例4>
C2C12細胞(マウス由来筋芽細胞)におけるIR、Akt、ERK、IRS−1、PI3Kp85、AMPKが、パロアッスルによってどのように影響を受けるかを、以下の方法で調べた。
なお、IRはインスリン受容体(Insulin Receptor)、AktはRAC-alpha serine/threonine-protein kinas、ERKは細胞外シグナル調節キナーゼ(Extracellular Signal-regulated Kinase)、IRS−1はインスリン受容体基質(Insulin receptor substrate 1)、PI3KはPhosphatidylinositide 3-kinasesのことをいう。
(1.パロアッスル)
試験例2と同様にパロアッスルを調製した。
(2.使用細胞)
C2C12細胞(マウス由来筋芽細胞)は、理化学研究所バイオリソースセンターから入手し、用いた。
(3.培養培地)
DMEMに10%FBS及び1%p/sを加えたものを、培養培地として用いた。
(4.細胞培養)
細胞ストックを解凍し、培養培地で懸濁して100mmディッシュに播種した。培養は、37℃、5%COのインキュベーターで、2日ごとに培地交換を行いながら、セミコンフルエントまで行った。セミコンフルエントまで培養した後、培養培地を吸引してPBS(−)でディッシュを洗い、PBSを完全に吸引した。T/Eで37℃、3分間処理して細胞を剥がし、培養培地を混合してT/Eを失活させチューブに回収した。これを1000rpmで3分間遠心し、上清を除去して回収した細胞を培養培地に再懸濁し、5×10cells/mLの濃度で6ウェルプレートに継代した。その後、80%コンフルエントになった時点をday0とした。day0、2、4に培養培地を交換し、さらに上記パロアッスルをDMSOに溶解したものを所定の最終濃度となるように培養培地で希釈して培地に添加した。また、インスリン添加群では、day4に、インスリンを培養培地で希釈したものを、最終濃度100nMとなるように添加した。
(5.タンパク質調製)
インスリンの添加から30分後に、PBS(−)でプレートを洗い、PBSを完全に吸引した。その後すぐに液体窒素に3秒、室温に30秒静止する操作を3回繰り返した。水分を完全に除去した後、RIPA bufferを100μL/ウェルでプレートに加え、セルスクレイパーで細胞を回収しチューブに移した。作業は氷上で行った。これを15,000rpm、4℃で20分間遠心した。上清を別のチューブに移してタンパク質サンプルとし、−80℃で保存した。
(6.タンパク質濃度測定)
試験例3と同様にタンパク質濃度の測定をした。
(7.SDS−PAGE/ウエスタンブロッティング)
試験例3と同様に行った。1次抗体、2次抗体は表2に示したとおりに使用した。
なお、上記IRにはInsulin Receptorβ(4B8) (Cell Signaling)、AktにはAnti-Akt (rabbit) antibody (Cell Signaling)、pAktにはAnti-Phospho-Akt (rabbit) antibody (Cell Signaling)、ERKにはAnti-ERK1/2(rabbit) antibody (Cell Signaling)、pERKにはAnti-Phospho-ERK1/2 (rabbit) antibody (Cell Signaling)、IRS−1にはIRS-1 antibody (rabbit) (SANTA CRUZ BIOTECHNOLOGY)、pIRS−1にはPhospho-IRS-1(Ser307)(rabbit) antibody(Cell Signaling)、PI3Kp85にはPI3K p85α(B-9) (mouse) antibody (Santa cruz)、AMPKにはAnti-AMPKα(Rabbit) (Cell signaling)、pAMPKにはAnti-Phospho-AMPKα(Thr172) (Rabbit) (Cell signaling)を用いた。
(8.データ解析/統計処理)
試験例3と同様に行った。
(9.結果)
ウエスタンブロッティングの結果を図4〜図9に示す。また、検出されたバンドを定量し、それぞれの図中下段にグラフ化した。なお、図10には、GLUT4が細胞膜に輸送されるAMPK経路及びインスリンシグナル経路の作用機序の概略説明図を示す。
図4〜図8に示されるように、C2C12細胞の分化誘導条件下で上記パロアッスルを4日間曝露した結果、インスリン非存在下では、パロアッスルはインスリンシグナル経路に属する各因子の発現や活性化をほとんど促進しなかった。また、インスリン単独ではこれらの因子の発現や活性化の傾向が認められたものの、さらなるパロアッスルの添加によりそれらの因子の発現や活性化が抑制される傾向を示した。
一方、図9に示されるように、パロアッスルの添加によりAMPKのリン酸化タンパク質の発現量が上昇し、パロアッスルによるAMPK経路の活性化が認められた。
以上から、パロアッスルはAMPK経路を活性化することにより、インスリンシグナル経路を介すことのなく、GLUT4による細胞内へのグルコースの取り込みを誘導することができるものと考えられた(図10参照)。そして、例えばインスリンと併用することで、インスリンシグナル経路とAMPK経路との双方が互いに干渉されることなく相加的に作用して、GLUT4による細胞内へのグルコースの取り込みをより強く誘導することができるものと考えられた(図10参照)。

Claims (6)

  1. パロアッスル(学名:Cyclolepis genistoides D. Don)の溶媒抽出物又はパロアッスル(学名:Cyclolepis genistoides D. Don)の乾燥粉末を有効成分とし、老化の抑止のために用いられることを特徴とするAMPK活性化用組成物。
  2. パロアッスル(学名:Cyclolepis genistoides D. Don)の含水率20〜60(v/v)%の含水エタノール抽出物を有効成分とするものである、請求項1に記載のAMPK活性化用組成物。
  3. 機能性食品、サプリメント、又は医薬品の形態である、請求項1又は2記載のAMPK活性化用組成物。
  4. 老化の抑止のために用いられるAMPK活性化用組成物の調製のためのパロアッスル(学名:Cyclolepis genistoides D. Don)の溶媒抽出物又はパロアッスル(学名:Cyclolepis genistoides D. Don)の乾燥粉末の使用。
  5. パロアッスル(学名:Cyclolepis genistoides D. Don)の含水率20〜60(v/v)%の含水エタノール抽出物を使用するものである、請求項に記載の使用。
  6. 前記AMPK活性化用組成物は、機能性食品、サプリメント、又は医薬品の形態である、請求項4又は5記載の使用。

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