JP6635765B2 - ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤に関する。さらに詳しくは、優れた炭素繊維分散性をポリオレフィン樹脂に与えるポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤、および、該分散剤を含有するポリオレフィン樹脂組成物に関する。
ポリオレフィン樹脂は成形性、剛性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等に優れ、また安価であることから、フィルム、繊維、その他さまざまな形状の成形品として幅広く汎用的に使用されている。
一方で、ポリオレフィン樹脂は分子内に極性基を有しない、いわゆる非極性で極めて不活性な高分子物質である。さらに、結晶性が高く、溶剤類に対する溶解性も著しく低いため、接着性、塗装性等に課題があり、また他のエンジニアリングプラスチックや熱硬化性樹脂等と比較すると曲げ強度や引張弾性率が劣るため、非常に大きな曲げ強度や引張弾性率が求められる分野では使用できない等の問題もあった。
そのため、炭素繊維やガラス繊維等のフィラーでポリオレフィン樹脂を強化することが試みられているが、前述の通りポリオレフィンは非極性物質であるため、フィラーとの親和性が悪い。従って、ポリオレフィン中に前述のフィラーを分散させるためには、分散剤を使用したり、炭素繊維を表面処理したりといった工夫をすることが必要となる。
ポリオレフィン樹脂用の炭素繊維分散剤としては、無水マレイン酸で変性したポリオレフィン等が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、炭素繊維の表面処理方法としては、プラズマ処理やサイジング剤の利用等の方法がある(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2012−126897号公報 特開2003−073932号公報 特開2003−128799号公報
上記のうち、無水マレイン酸で変性したポリオレフィン等では、ポリオレフィン樹脂中において炭素繊維が十分な分散を得られているとは言い難い。また、プラズマ処理やサイジング剤の利用等の方法では、工程数が増え製造コストが増大したり、炭素繊維そのものに損傷を与えるなどの問題がある。
本発明の目的は、優れた炭素繊維分散性をポリオレフィン樹脂に与える分散剤、および優れた曲げ強度や引張弾性率等の機械物性を有する、該分散剤を含有するポリオレフィン樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、ポリオレフィン(a)のブロックと、ポリアミド(b)のブロックとがエステル結合、アミド結合、エーテル結合、イミド結合およびウレタン結合からなる群から選ばれる少なくとも1種の結合を介して結合したブロックポリマー(A)を含有してなるポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X);該(X)とポリオレフィン樹脂(B)と炭素繊維(C)とを含有してなるポリオレフィン樹脂組成物である。
本発明のポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤は、下記の効果を奏する。
(1)ポリオレフィン樹脂と炭素繊維との親和性に優れるため、炭素繊維に優れた分散性を付与する。
(2)該分散剤とポリオレフィン樹脂と炭素繊維とを含有してなるポリオレフィン樹脂組成物の成形品は、優れた機械物性を有する。
[ポリオレフィン(a)]
本発明におけるポリオレフィン(a)としては、カルボニル基(好ましくはカルボキシル基、以下同じ。)をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a1)、水酸基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a2)、アミノ基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a3)、およびイソシアネート基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a4)等が使用できる。 さらに、カルボニル基をポリマーの片末端に有するポリオレフィン(a5)、水酸基をポリマーの片末端に有するポリオレフィン(a6)およびアミノ基をポリマーの片末端に有するポリオレフィン(a7)およびイソシアネート基をポリマーの片末端に有するポリオレフィン(a8)等が使用できる。
これらのうち、変性のし易さからカルボニル基を有するポリオレフィン(a1)および(a5)が好ましい。
(a1)〜(a4)としては、両末端が変性可能なポリオレフィンを主成分(好ましくは含量50重量%以上、さらに好ましくは75重量%以上、とくに好ましくは80〜100重量%)とするポリオレフィン(a0)の両末端にそれぞれ、カルボニル基、水酸基、アミノ基またはイソシアネート基を導入したものが用いられる。
(a0)は、炭素数1,000当たり1〜40個、好ましくは1〜30個、特に好ましくは4〜20個の二重結合を有するものである。変性のしやすさの点で、熱減成法による低分子量ポリオレフィン〔特に数平均分子量[以下Mnと略記。測定はゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)法による。]が1,200〜6,000のポリエチレンおよび/またはポリプロピレン〕が好ましい。
熱減成法による低分子量ポリオレフィンでは、Mnが800〜6,000の範囲で、1分子当たりの平均末端二重結合量が1.5〜2個のものが得られる〔村田勝英、牧野忠彦、日本化学会誌、p.192(1975)〕。
熱減成法による低分子量ポリオレフィンは、例えば特開平3−62804号公報記載の方法により得ることができる。
(a5)〜(a8)としては、少なくとも片末端が変性可能なポリオレフィン(a00)を主成分(好ましくは含量50重量%以上、さらに好ましくは75重量%以上、とくに好ましくは80〜100重量%)とするポリオレフィン(a00)の片末端にそれぞれ、カルボニル基、水酸基、アミノ基またはイソシアネート基を導入したものが用いられる。
(a00)は、(a0)と同様にして得ることができ、(a00)のMnは、通常2,000〜50,000、好ましくは2,500〜30,000、特に好ましくは3,000〜20,000である。
(a00)は、炭素数1,000当たり0.3〜20個、好ましくは0.5〜15個、特に好ましくは0.7〜10個の二重結合を有するものである。
変性のしやすさの点で、熱減成法による低分子量ポリオレフィン(特にMnが2,000〜20,000のポリエチレンおよび/またはポリプロピレン)が好ましい。
熱減成法による低分子量ポリオレフィンでは、Mnが5,000〜30,000の範囲で、1分子当たりの平均末端二重結合量が1〜1.5個のものが得られる。
なお、(a0)および(a00)は、通常これらの混合物として得られるが、これらの混合物をそのまま使用してもよく、精製分離してから使用しても構わない。製造コスト等の観点から、混合物として使用するのが好ましい。
以下、ポリオレフィン(a0)の両末端にカルボニル基、水酸基、アミノ基またはイソシアネート基を有する(a1)〜(a4)について説明するが、ポリオレフィン(a00)の片末端にこれらの基を有する(a5)〜(a8)については、(a0)を(a00)に置き換えて(a1)〜(a4)に準じ同様にして得ることができる。
カルボニル基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a1)としては、(a0)の末端をα,β−不飽和カルボン酸(無水物)(α,β−不飽和カルボン酸、またはその無水物を意味する。以下、同様。)で変性したカルボニル基を有するポリオレフィン(a11)、(a11)をラクタムまたはアミノカルボン酸で二次変性したカルボニル基を有するポリオレフィン(a12)、(a0)を酸素および/もしくはオゾンによる酸化またはオキソ法によるヒドロホルミル化により変性したカルボニル基を有するポリオレフィン(a13)、(a13)をラクタムまたはアミノカルボン酸で二次変性したカルボニル基を有するポリオレフィン(a14)、およびこれらの2種以上の混合物が使用できる。
(a11)は、(a0)をα,β−不飽和カルボン酸(無水物)により変性することにより得ることができる。
変性に用いられるα,β−不飽和カルボン酸(無水物)としては、炭素数(以下Cと略記することがある)3〜10の、モノ−およびジカルボン酸、およびこれらの無水物、例えば(メタ)アクリル酸、マレイン酸(無水物)、フマル酸、イタコン酸(無水物)およびシトラコン酸(無水物)等が挙げられる。
これらのうち好ましいのはマレイン酸(無水物)およびフマル酸、特に好ましいのはマレイン酸(無水物)である。
変性に使用するα、β−不飽和カルボン酸(無水物)の量は、ポリオレフィン(a0)の重量に基づき、通常0.5〜40%、好ましくは1〜30%である(上記および以下において、%は重量%を表わす)。
α,β−不飽和カルボン酸(無水物)による変性は、(a0)の末端二重結合に、溶液法または溶融法のいずれかの方法で、α,β−不飽和カルボン酸(無水物)を熱的に付加(エン反応)させることにより行うことができる。(a0)にα,β−不飽和カルボン酸(無水物)を反応させる温度は、通常170〜230℃である。
(a12)は、(a11)をラクタムまたはアミノカルボン酸で二次変性することにより得ることができる。
二次変性に用いるラクタムとしては、C6〜12のラクタム、例えば、カプロラクタム、エナントラクタム、ラウロラクタムおよびウンデカノラクタム等が挙げられる。
また、アミノカルボン酸としては、C2〜12のアミノカルボン酸、例えば、アミノ酸(グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシンおよびフェニルアラニン等)、ω−アミノカプロン酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、11−アミノウンデカン酸、および12−アミノドデカン酸が挙げられる。これらのうち好ましいのは、カプロラクタムおよび12−アミノドデカン酸である。
二次変性に用いるラクタムまたはアミノカルボン酸の量は、(a11)中のα、β−不飽和カルボン酸(無水物)の残基1個当たり0.1〜50個、好ましくは0.3〜20個、特に好ましくは0.5〜10個、最も好ましくは1個である。
(a13)は、(a0)を酸素および/もしくはオゾンにより酸化またはオキソ法によりヒドロホルミル化することにより得ることができる。酸化によるカルボニル基の導入は、例えば米国特許第3,692,877号明細書記載の方法で行うことができる。
(a14)は、(a13)をラクタムまたはアミノカルボン酸で二次変性することにより得ることができる。ラクタムおよびアミノカルボン酸は、(a12)で使用できるものと同じものが使用できる。
(a1)のMnは、通常800〜50,000、好ましくは1,000〜30,000、特に好ましくは2,500〜20,000である。Mnが800〜50,000の範囲であると、耐熱性の点および後述するポリアミド(b)との反応性の点で好ましい。
また、該(a1)の酸価は、通常2〜280(mgKOH/g、以下、数値のみを記載する。)、好ましくは2〜100、さらに好ましくは3〜50である。酸価がこの範囲であると、後述するポリアミド(b)との反応性の点で好ましい。
水酸基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a2)としては、(a1)をヒドロキシルアミンで変性したヒドロキシル基を有するポリオレフィン、およびこれらの2種以上の混合物が使用できる。
変性に使用できるヒドロキシルアミンとしては、C2〜10のヒドロキシルアミン、例えば、2−アミノエタノール、3−アミノプロパノール、1−アミノ−2−プロパノール、4−アミノブタノール、5−アミノペンタノール、6−アミノヘキサノール、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノール等が挙げられる。
これらのうち好ましいのは、2−アミノエタノールである。
ヒドロキシルアミンによる変性は、(a1)とヒドロキシルアミンとを直接反応させることにより行うことができる。反応温度は、通常120〜230℃である。
変性に用いるヒドロキシルアミンのヒドロキシル基の量は、(a1)中のα、β−不飽和カルボン酸(無水物)の残基1個当たり0.1〜2個、好ましくは0.3〜1.5個、特に好ましくは0.5〜1.2個、最も好ましくは1個である。
(a2)のMnは、通常800〜50,000、好ましくは1,000〜30,000、さらに好ましくは2,500〜20,000である。Mnが800〜50,000の範囲であると、耐熱性の点および後述するポリアミド(b)との反応性の点で好ましい。
また、該(a2)の水酸基価は、通常2〜280(mgKOH/g、以下、数値のみを記載する。)、好ましくは2〜100、さらに好ましくは3〜50である。水酸基価がこの範囲であると、後述するポリアミド(b)との反応性の点で好ましい。
アミノ基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a3)としては、(a1)をジアミン(Q13)で変性したアミノ基を有するポリオレフィン、およびこれらの2種以上の混合物が使用できる。
この変性に用いるジアミン(Q13)としては、C2〜18(好ましくは2〜12)のジアミン、例えば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン等が挙げられる。これらのうち好ましいのは、エチレンジアミンである。
ジアミンによる変性は、(a1)とジアミン(Q13)とを直接反応させることにより行うことができる。反応温度は、通常120〜230℃である。
変性に用いるジアミンのアミノ基の量は、(a1)中のα、β−不飽和カルボン酸(無水物)の残基1個当たり0.1〜2個、好ましくは0.3〜1.5個、特に好ましくは0.5〜1.2個、最も好ましくは1個である。
(a3)のMnは、通常800〜50,000、好ましくは1,000〜30,000、さらに好ましくは2,500〜20,000である。Mnが800〜50,000の範囲であると、耐熱性の点および後述するポリアミド(b)との反応性の点で好ましい。
また、該(a3)のアミン価は、通常2〜280(mgKOH/g、以下、数値のみを記載する。)、好ましくは2〜100、さらに好ましくは3〜50である。アミン価がこの範囲であると、後述するポリアミド(b)との反応性の点で好ましい。
イソシアネート基を両末端に有するポリオレフィン(a4)としては、(a2)をポリ(2〜3またはそれ以上)イソシアネート(以下PIと略記)で変性したイソシアネート基を有するポリオレフィンおよびこれらの2種類以上の混合物が使用できる。
PIとしては、C(NCO基中のCを除く、以下同様)6〜20の芳香族PI、C2〜18の脂肪族PI、C4〜15の脂環式PI、C8〜15の芳香脂肪族PI、これらのPIの変性体およびこれらの2種以上の混合物が含まれる。
上記芳香族PIの具体例としては、1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシアネート(ジイソシアネートは以下DIと略記)、2,4−および/または2,6−トリレンDI(TDI)、粗製TDI、2,4’−および/または4,4’−ジフェニルメタンDI(MDI)、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンDI等が挙げられる。
上記脂肪族PIの具体例としては、エチレンDI、テトラメチレンDI、ヘキサメチレンDI(HDI)、ドデカメチレンDI、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンDI、リジンDI、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネート、2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート等が挙げられる。
上記脂環式PIの具体例としては、イソホロンDI(IPDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−DI(水添MDI)、シクロヘキシレンDI、メチルシクロヘキシレンDI(水添TDI)、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシレート、2,5−および/または2,6−ノルボルナンDI等が挙げられる。
上記芳香脂肪族PIの具体例としては、m−および/またはp−キシリレンDI(XDI)、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)等が挙げられる。
また、上記PIの変性体としては、ウレタン変性体、ウレア変性体、カルボジイミド変性体、ウレトジオン変性体等が挙げられる。
これらのうち、好ましいのはTDI、MDIおよびHDI、さらに好ましいのはHDIである。
(a2)とPIとの反応は通常のウレタン化反応と同様の方法で行うことができる。
イソシアネート変性ポリオレフィンを形成する際の、PIと(a2)との当量比(NCO/OH比)は、通常1.8/1〜3/1、好ましくは2/1である。
(a4)のMnは、耐熱性および後述のポリアミド(b)との反応性の観点から、好ましくは800〜50,000、さらに好ましくは1,000〜30,000、特に好ましくは2,500〜20,000である。
[ポリアミド(b)]
本発明におけるポリアミド(b)としては、ラクタム開環重合体(b1)、アミノカルボン酸の自己重縮合体(b2)、ジアミンとジカルボン酸の脱水重縮合体(b3)およびこれらの重(縮)合体を構成するモノマー単位が2種類以上である共重合ナイロン(b4)等が使用できる。
ポリアミド(b)のMnは、通常800〜50,000、好ましくは1,000〜30,000、特に好ましくは2,500〜20,000である。Mnが800〜50,000の範囲であると、耐熱性の点、前述のポリオレフィン(a)との反応性の点および後述する炭素繊維分散性の点で好ましい。
ラクタム開環重合体(b1)としては、C4〜20のラクタムの開環重合体が使用できる。ここで用いるラクタムとしては、C4〜20のラクタム、例えば、カプロラクタム、エナントラクタム、ラウロラクタムおよびウンデカノラクタム等が挙げられ、(b1)としてはナイロン4、−6、−7および−11等が挙げられる。
アミノカルボン酸の自己重縮合体(b2)としては、C2〜20のアミノカルボン酸の重縮合体が使用できる。ここで用いるアミノカルボン酸としては、C2〜12のアミノカルボン酸、例えば、アミノ酸(グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシンおよびフェニルアラニン等)、ω−アミノカプロン酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、11−アミノウンデカン酸、および12−アミノドデカン酸が挙げられ、(b2)としてはω−アミノエナント酸の重縮合によるナイロン7、11−アミノウンデカン酸の重縮合によるナイロン11、12−アミノドデカン酸の重縮合によるナイロン12等が挙げられる。
ジアミンとジカルボン酸の脱水重縮合体(b3)としては、ジアミン(C2〜20の脂肪族ジアミン、C6〜15の脂環式ジアミン、C8〜15の芳香脂肪族ジアミンおよびC6〜15の芳香族ジアミン等)とC2〜20のジカルボン酸〔脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸およびこれらのエステル形成性誘導体[低級アルキル(C1〜6)エステル、無水物等]等〕とのポリアミドが使用できる。
ここで用いるジアミンとしてはC2〜18(好ましくは2〜12)のジアミン、例えば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン等が挙げられ、ジカルボン酸としてはC2〜30(好ましくは3〜20、さらに好ましくは4〜15)の不飽和ジカルボン酸、例えば、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸およびイソフタル酸等が挙げられ、(b3)としてはヘキサンメチレンジアミンとアジピン酸の縮重合によるナイロン66、ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸の重縮合によるナイロン610等が挙げられる。
重(縮)合体を構成するモノマー単位が2種類以上である共重合ナイロン(b4)としては、ラクタム、アミノカルボン酸、ジアミン、ジカルボン酸およびその他のモノマーから選ばれる2種類以上のモノマーを構成単位とした重(縮)合体が使用できる。
ポリアミド(b)の製造に際しては、分子量調整剤を使用してもよく、分子量調整剤としては、前述のジアミンおよび/またはジカルボン酸が挙げられる。
分子量調整剤としてのジカルボン酸のうち、好ましいのは脂肪族ジカルボン酸および芳香族ジカルボン酸、さらに好ましいのはアジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸およびイソフタル酸である。また、分子量調整剤としてのジアミンのうち、好ましいのはヘキサメチレンジアミン、デカメチレンジアミンである。
前記Mnの測定条件は以下のとおりで、以下、Mnは同じ条件で測定するものとする。
装置 :高温ゲルパーミエイションクロマトグラフ
[「Alliance GPC V2000」、Waters(株)製]
溶媒 :オルトジクロロベンゼン
基準物質 :ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム固定相:PLgel 10μm,MIXED−B 2本直列
[ポリマーラボラトリーズ(株)]
カラム温度:135℃
検出器 :屈折率検出器
[ブロックポリマー(A)]
本発明におけるブロックポリマー(A)は、上記ポリオレフィン(a)のブロックとポリアミド(b)のブロックとが、エステル結合、アミド結合、エーテル結合、イミド結合およびウレタン結合からなる群から選ばれる少なくとも1種の結合を介して結合したものである。
これらのうち分散性の観点から好ましいのは、(b)がラクタム開環重合体(b1)であるポリマー(A1)および(b)がアミノカルボン酸の自己重縮合体(b2)であるポリマー(A2)、さらに好ましくは(b)がアミノカルボン酸の自己重縮合体(b2)であるポリマー(A2)である。
(A)を構成する(a)と(b)の重量比[(a)/(b)]は、分散性の観点から好ましくは10/90〜90/10、さらに好ましくは20/80〜80/20、とくに好ましくは30/70〜70/30である。
(A)は、ポリオレフィン(a)のブロックとポリアミド(b)のブロックとが、エステル結合、アミド結合、エーテル結合、イミド結合およびウレタン結合からなる群から選ばれる少なくとも1種の結合を介して結合したものであり、その構造は、[(a)−(b)]n 、(b)−[(a)−(b)]n、[(a)−(b)]n−(a)と表される。nは1〜20の自然数であり、好ましくは1〜10、さらに好ましくは1である。
また、(A)の構造は、[(a)−(b)]がとくに好ましい。
(A)のMnは、後述する成形品の機械物性の観点から好ましくは1,600〜100,000、さらに好ましくは4,000〜80,000である。
[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X)]
本発明のポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X)は、前記ポリマー(A)を含有してなる。該(X)は後述のポリオレフィン樹脂(B)と炭素繊維(C)用の分散剤として用いられる。
[ポリオレフィン樹脂(B)]
本発明におけるポリオレフィン樹脂(B)としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体[共重合比(重量比)=0.1/99.9〜99.9/0.1]、プロピレンおよび/またはエチレンと他のα−オレフィン(C4〜12)の1種以上との共重合体(ランダムおよび/またはブロック付加)[共重合比(重量比)=99/1〜5/95]、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)[共重合比(重量比)=95/5〜60/40]、エチレン/エチルアクリレート共重合体(EEA)[共重合比(重量比)=95/5〜60/40]が挙げられる。これらのうち炭素繊維分散性付与の観点から好ましいのは、ポリプロピレン、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレンおよび/またはエチレンとC4〜12のα−オレフィンの1種以上との共重合体[共重合比(重量比)=90/10〜10/90、ランダムおよび/またはブロック付加]が挙げられる。
これらの(B)のうち、好ましいのはポリプロピレン、ポリエチレンおよびプロピレン−エチレン共重合体、さらに好ましくはプロピレン−エチレン共重合体である。
(B)のMnは、成形品の機械的物性および成形性の観点から、好ましくは50,000〜200,000、さらに好ましくは70,000〜150,000、特に好ましくは80,000〜120,000である。
[炭素繊維(C)]
本発明における炭素繊維(C)としては、公知の各種炭素繊維、例えばポリアクリロニトリル、レーヨン、ピッチ、炭化水素ガスなどを原料とする炭素繊維、黒鉛繊維、およびこれらにニッケル、アルミニウム、銅などの金属をコーティングした金属被覆炭素繊維等が挙げられる。機械的強度の観点から好ましいのはポリアクリロニトリル系炭素繊維、および、これにさらに金属をコーティングした金属被覆炭素繊維である。
(C)の形状についてはとくに限定されないが、(C)の繊維径は成形品の機械的物性および成形性の観点から、好ましくは1〜1,000μm、さらに好ましくは3〜500μmである。また、(C)の繊維長は成形品の機械物性および成形性の観点から、好ましくは1〜100mm、さらに好ましくは2〜50mmである。
[ポリオレフィン樹脂脂組成物]
本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、前記ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X)とポリオレフィン樹脂(B)と炭素繊維(C)とを含有してなる。
(X)と(B)と(C)との合計重量に基づく割合は、(X)は、(C)の分散性および成形品の機械物性の観点から好ましくは0.1〜15%、さらに好ましくは0.5〜12%、とくに好ましくは1〜10%;(B)は、成形品の生産性および機械物性の観点から好ましくは30〜98%、さらに好ましくは40〜85%、とくに好ましくは50〜80%;(C)は、成形品の機械物性および生産性の観点から好ましくは1〜60%、さらに好ましくは5〜55%、とくに好ましくは10〜50%である。
本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で必要によりさらに種々の添加剤(G)を含有させることができる。
(G)としては、着色剤(G1)、難燃剤(G2)、(C)以外の充填剤(G3)、滑剤(G4)、帯電防止剤(G5)、(X)以外の分散剤(G6)、酸化防止剤(G7)および紫外線吸収剤(G8)からなる群から選ばれる1種または2種以上が挙げられる。
着色剤(G1)としては顔料および染料が挙げられる。
顔料としては、無機顔料(アルミナホワイト、グラファイト等);有機顔料(アゾレーキ系等)が挙げられる。
染料としては、アゾ系、アントラキノン系等が挙げられる。
難燃剤(G2)としては、有機難燃剤〔含窒素化合物[尿素化合物、グアニジン化合物等の塩等]、含硫黄化合物[硫酸エステル、スルファミン酸、およびそれらの塩、エステル、アミド等]、含珪素化合物[ポリオルガノシロキサン等]、含リン系[リン酸エステル等]等〕;無機難燃剤〔三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ポリリン酸アンモニム等〕等が挙げられる。
充填剤(G3)としては、炭酸塩(炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、硫酸塩(硫酸アルミニウム等)、亜硫酸塩(亜硫酸カルシウム等)、金属硫化物(二硫化モリブデン等)、珪酸塩(珪酸アルミニウム等)、珪藻土、珪石粉、タルク、シリカ、ゼオライト
、木質材料(木粉等)、無機繊維(ガラス繊維等)およびこれらの混合物等が挙げられる。
滑剤(G4)としては、ワックス(カルナバロウワックス等)、高級脂肪酸(ステアリン酸等)、高級アルコール(ステアリルアルコール等)、高級脂肪酸アミド(ステアリン酸アミド等)等が挙げられる。
帯電防止剤(G5)としては、下記および米国特許第3,929,678および4,331,447号明細書に記載の、非イオン性、カチオン性、アニオン性および両性の界面活性剤が挙げられる。
分散剤(G6)としては、Mn1,000〜20,000のポリマー、例えばビニル樹脂〔ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、変性ポリオレフィン[酸化ポリエチレン(ポリエチレンをオゾン等で酸化し、カルボキシル基、カルボニル基および/または水酸基等を導入したもの)等]、および上記ポリオレフィン以外のビニル樹脂〔ポリハロゲン化ビニル[ポリ塩化ビニル、ポリ臭化ビニル等]、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメチルビニルエーテル、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸エステル[ポリ(メタ)アクリル酸メチル等]およびスチレン樹脂[ポリスチレン、アクリロニトリル/スチレン(AS)樹脂等〕等〕;ポリエステル樹脂[ポリエチレンテレフタレート等]、ポリアミド樹脂[6,6−ナイロン、12−ナイロン等]、ポリエーテル樹脂[ポリエーテルサルフォン等]、ポリカーボネート樹脂[ビスフェノールAとホスゲンの重縮合物等]、およびそれらのブロック共重合体等が挙げられる。
酸化防止剤(G7)としては、ヒンダードフェノール化合物[p−t−アミルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ノルジヒドログアヤレチック酸(NDGA)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、2−t−ブチル−4−メチルフェノール(BHA)、6−t−ブチル−2,4,−メチルフェノール(24M6B)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール(26B)等];
含イオウ化合物[N,N’−ジフェニルチオウレア、ジミリスチルチオジプロピオネート等];
含リン化合物[2−t−ブチル−α−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニルビス(p−ノニルフェニル)ホスファイト、ジオクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルホスホネート等]等が挙げられる。
紫外線吸収剤(G8)としては、サリチレート化合物[フェニルサリチレート等];ベンゾフェノン化合物[2,4−ジヒドロキシべンゾフェノン等];ベンゾトリアゾール化合物[2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール等]等が挙げられる。
ポリオレフィン樹脂組成物中の(G)全体の含有量は、該組成物の全重量に基づいて、通常20%以下、各(G)の機能発現および工業上の観点から好ましくは0.05〜10%、さらに好ましくは0.1〜5%である。
該組成物の全重量に基づく各添加剤の使用量は、(G1)は通常5%以下、好ましくは0.1〜3%;(G2)は通常8%以下、好ましくは1〜3%;(G3)は通常5%以下、好ましくは0.1〜1%;(G4)は通常8%以下、好ましくは1〜5%;(G5)は通常8%以下、好ましくは1〜3%;(G6)は通常1%以下、好ましくは0.1〜0.5%;(G7)は通常2%以下、好ましくは0.05〜0.5%;(G8)は通常2%以下、好ましくは0.05〜0.5%である。
上記(G1)〜(G8)の間で添加剤が同一で重複する場合は、それぞれの添加剤が該当する添加効果を奏する量をそのまま使用するのではなく、他の添加剤としての効果も同時に得られることをも考慮し、使用目的に応じて使用量を調整するものとする。
[成形品、成形物品]
本発明の成形品は、前記ポリオレフィン樹脂組成物を成形してなる。
成形方法としては、射出成形、圧縮成形、カレンダ成形、スラッシュ成形、回転成形、押出成形、ブロー成形、フィルム成形(キャスト法、テンター法、インフレーション法 等)等が挙げられ、目的に応じて単層成形、多層成形あるいは発泡成形等の手段も取り入れた任意の方法で成形できる。成形品の形態としては、板状、シート状、フィルム、織物、繊維(不織布等も含む)等が挙げられる。
本発明の成形物品は、上記成形品に塗装および/または印刷を施してなる。該成形品を塗装する方法としては、エアスプレー法、エアレススプレー法、静電スプレー法、浸漬法、ローラー法、刷毛塗り法等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。塗料としては、ポリエステルメラミン、エポキシメラミン、アクリルメラミンおよびアクリルウレタン樹脂塗料等の種々の塗料が挙げられる。
塗装膜厚(乾燥後膜厚)は、目的に応じて適宜選択することができるが塗膜物性の観点から好ましくは10〜50μm、さらに好ましくは15〜40μmである。
また、該成形品に印刷する方法としては、種々の印刷法、例えばグラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷およびオフセット印刷が挙げられる。印刷インキとしてはプラスチックの印刷に通常用いられるものが挙げられる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下において部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。
製造例1[カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−1)の製造]
ステンレス製のオートクレーブに、熱減成法〔エチレン/プロピレンランダム共重合体(エチレン含量2%)を360±0.1℃、窒素通気下(80mL/分)、16分間で熱減成〕で得られた低分子量エチレン/プロピレンランダム共重合体(Mn9,800、炭素数1,000当たりの二重結合量1.4個、1分子当たりの二重結合の平均数1.0、少なくとも片末端が変性可能なポリオレフィンの含有量80%)90部、無水マレイン酸10部およびキシレン30部を仕込み、均一混合後、窒素ガス雰囲気下(密閉下)、撹拌しながら、200℃で溶融させ10時間反応させた。
その後、過剰の無水マレイン酸とキシレンを減圧下(1.3kPa以下)、200℃、3時間で留去して、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−1)95部を得た。(a1−1)のMnは10,000であった。
製造例2[カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−2)の製造]
製造例1において、熱減成法で得られた低分子量エチレン/プロピレンランダム共重合体90部に代えて、熱減成法[エチレン/プロピレンランダム共重合体(エチレン含量2%)を410±0.1℃、窒素通気下(80mL/分)、16分間で熱減成] で得られた低分子量エチレン/プロピレンランダム共重合体(Mn4,800、炭素数1,000当たりの二重結合量5.6個、1分子当たりの二重結合の平均数2.0、少なくとも片末端が変性可能なポリオレフィンの含有量95%)90部を用いたこと以外は製造例1と同様にして、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−2)92部を得た。(a1−2)のMnは5,000であった。
製造例3 [水酸基を有するポリオレフィン(a2−1)の製造]
製造例1において、熱減成法で得られた低分子量ポリプロピレン90部および無水マレイン酸10部に代えて、熱減成法[エチレン/プロピレンランダム共重合体(エチレン含量2%)を360±0.1℃、窒素通気下(80mL/分)、12分間で熱減成] で得られた低分子量エチレン/プロピレンランダム共重合体(Mn19,500、炭素数1,000当たりの二重結合量0.7個、1分子当たりの二重結合の平均数1.0、少なくとも片末端が変性可能なポリオレフィンの含有量70%)94部および無水マレイン酸6部を用いたこと以外は製造例1と同様にして、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−3)98部を得た。(a1−3)のMnは19,800であった。
次に、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−3)97部に対して、エタノールアミン5部を加え、窒素ガス雰囲気下、180℃で溶融し、2時間反応させた。その後、過剰のエタノールアミンを減圧下(1.3kPa以下)、180℃、2時間で留去して、水酸基を有するポリオレフィン(a2−1)を得た。(a2−1)のMnは19,850であった。
製造例4 [水酸基を有するポリオレフィン(a2−2)の製造]
ステンレス製のオートクレーブに、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−3)88部、ポリテトラメチレングリコール12部を仕込み、窒素ガス雰囲気下、撹拌しながら200℃で溶融し、3時間、減圧下(1.3kPa以下以下)で反応させ、水酸基を有するポリオレフィン(a2−2)96部を得た。(a2−2)のMnは20,000であった。
製造例5[アミノ基を有するポリオレフィン(a3−1)の製造]
製造例1において、熱減成法ステンレス製のオートクレーブに、熱減成法で得られた低分子量ポリプロピレン90部および無水マレイン酸10部に代えて、熱減成法[エチレン/プロピレンランダム共重合体(エチレン含量2%)を410±0.1℃、窒素通気下(80mL/分)、20分間で熱減成]で得られた低分子量ポリプロピレン(Mn2,300、炭素数1,000当たりの二重結合量5.6個、1分子当たりの二重結合の平均数1.0、少なくとも片末端が変性可能なポリオレフィンの含有量93%)80部および無水マレイン酸20部を用いたこと以外は製造例1と同様にして、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−4)92部を得た。(a1−4)のMnは2,400であった。
次に、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−4)90部に対して、ビス(2−アミノエチル)エーテル10部を加え、窒素ガス雰囲気下、撹拌しながら、200℃で溶融し、2時間反応させた。その後、過剰のビス(2−アミノエチル)エーテルを減圧下(1.3kPa以下)、200℃、2時間で留去して、アミノ基を有するポリオレフィン(a3−1)を得た。(a3−1)のMnは2,500であった。
製造例6[イソシアネート基を有するポリオレフィン(a4−1)の製造]
ステンレス製のオートクレーブに、水酸基を有するポリオレフィン(a2−1)88部、HDI12部を仕込み、窒素ガス雰囲気下、撹拌しながら200℃で溶融し、3時間、減圧下(1.3kPa以下以下)で反応させ、イソシアネート基を有するポリオレフィン(a4−1)96部を得た。(a4−1)のMnは19,900であった。
製造例7[アミノ基を有するポリオレフィン(a3−2)の製造]
ステンレス製のオートクレーブに、イソシアネート基を有するポリオレフィン(a4−1)95部、エタノールアミン5部を加え、窒素ガス雰囲気下、180℃で溶融し、2時間反応させた。その後、過剰のエタノールアミンを減圧下(1.3kPa以下)、180℃、2時間で留去して、アミノ基を有するポリオレフィン(a3−2)を得た。(a3−2)のMnは19,950であった。
製造例8[ナイロン6(b1−1)の製造]
ステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタム100.0部を仕込み、220℃、0.13kPa以下の減圧下で10時間重合させポリマーを得た。このポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレット化することによってナイロン6(b1−1)を得た。(b1−1)のMnは20,000であった。
製造例9[ナイロン12(b2−1)の製造]
ステンレス製オートクレーブに、12−アミノドデカン酸100.0部を仕込み、220℃、0.13kPa以下の減圧下で7時間重合させポリマーを得た。このポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレット化することによってナイロン12(b2−1)を得た。(b2−1)のMnは10,000であった。
製造例10[ナイロン11(b2−2)の製造]
ステンレス製オートクレーブに、11−アミノドデカン酸100.0部を仕込み、220℃、0.13kPa以下の減圧下で2時間重合させポリマーを得た。このポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレット化することによってナイロン11(b2−2)を得た。(b2−2)のMnは2,500であった。
製造例11[ナイロン66(b3−1)の製造]
ステンレス製オートクレーブに、アジピン酸55.7部、ヘキサメチレンジアミン44.3部を仕込み、220℃、0.13kPa以下の減圧下で5時間重合させポリマーを得た。このポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレット化することによってナイロン66(b3−1)を得た。(b3−1)のMnは5,000であった。
製造例12[共重合ナイロン(b4−1)の製造]
ステンレス製オートクレーブに、12−アミノドデカン酸50.3部、11−アミノドデカン酸49.3部、エタノールアミン0.4部を仕込み、220℃、0.13kPa以下の減圧下で2時間重合させポリマーを得た。このポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレット化することによって共重合ナイロン(b4−1)を得た。(b4−1)のMnは9,600であった。
実施例1[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−1)の製造]
ステンレス製オートクレーブに、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−1)49.5部、ナイロン12(b2−1)50.2部、酸化防止剤[商品名「イルガノックス1010」、チバスペシャリティーケミカルズ(株)製]0.3部を仕込み、220℃、0.13kPa以下の減圧下で3時間重合させ粘稠なポリマーを得た。このポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレット化することによって(a1−1)のブロックと(b2−1)のブロックからなるポリマー(A−1)を含有してなるポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−1)を得た。(A−1)の構造は[(a1−1)−(b2−1)]n(n=1)であり、(a1−1)と(b2−1)とはイミド結合を介して結合しており、Mnは20,000であった。
実施例2[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−2)の製造]
実施例1において、(a1−1)49.5部、(b2−1)50.2部に代えて、カルボニル基を有するポリオレフィン(a1−2)50.1部、ナイロン66(b3−1)49.6部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、(a1−2)と(b3−1)からなるポリマー(A−2)を含有してなるポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−2)を得た。(A−2)の構造は[(a1−2)−(b3−1)]n(n=10)であり、(a1−2)と(b3−1)とはイミド結合を介して結合しており、Mnは100,000であった。
実施例3[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−3)の製造]
実施例1において、(a1−1)49.5部、(b2−1)50.2部に代えて、水酸基を有するポリオレフィン(a2−1)70.5部、(b2−1)29.5部を用たこと以外は、実施例1と同様にして、(a2−1)のブロック、(b2−1)のブロックからなるポリマー(A−3)を含有してなるポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−3)を得た。(A−3)の構造は[(a2−1)−(b2−1)]n(n=1)であり、(a2−1)と(b2−1)とはエステル結合を介して結合しており、Mnは30,000であった。
実施例4[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−4)の製造]
実施例1において、(a1−1)49.5部、(b2−1)50.2部に代えて、水酸基を有するポリオレフィン(a2−2)50.6部、ナイロン6(b1−1)49.4部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、(a2−2)のブロックと(b1−1)のブロックからなるポリマー(A−4)を含有してなる帯電防止剤(X−4)を得た。(A−4)の構造は[(a2−2)−(b1−1)]n(n=1)であり、(a2−2)と(b1−1)とはエステル結合を介して結合しており、Mnは40,000であった。
実施例5[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−5)の製造]
実施例1において、(a1−1)49.5部、(b2−1)50.2部に代えて、アミノ基を有するポリオレフィン(a3−1)10.1部、ナイロン6(b1−1)89.9部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、(a3−1)のブロックと(b1−1)のブロックからなるポリマー(A−5)を含有してなる帯電防止剤(X−5)を得た。(A−5)の構造は[(a3−1)−(b1−1)]n(n=1)であり、(a3−1)と(b1−1)とはアミド結合を介して結合しており、Mnは23,000であった。
実施例6[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−6)の製造]
実施例1において、(a1−1)49.5部、(b2−1)50.2部に代えて、アミノ基を有するポリオレフィン(a3−2)89.3部、ナイロン11(b2−2)10.7部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、(a3−2)のブロックと(b2−2)のブロックからなるポリマー(A−6)を含有してなる帯電防止剤(X−6)を得た。(A−6)の構造は[(a3−2)−(b2−2)]n(n=1)であり、(a3−2)と(b2−2)とはアミド結合を介して結合しており、Mnは22,000であった。
実施例7[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−7)の製造]
実施例1において、(a1−1)49.5部、(b2−1)50.2部に代えて、アミノ基を有するポリオレフィン(a3−1)50.3部、ナイロン11(b2−2)49.7部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、(a3−1)のブロックと(b2−2)のブロックからなるポリマー(A−7)を含有してなる帯電防止剤(X−7)を得た。(A−7)の構造は[(a3−1)−(b2−2)]n(n=1)であり、(a3−1)と(b2−2)とはアミド結合を介して結合しており、Mnは5,000であった。
実施例8[ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X−8)の製造]
実施例1において、(a1−1)49.5部、(b2−1)50.2部に代えて、イソシアネート基を有するポリオレフィン(a4−1)40.9部、共重合ナイロン(b4−1)59.1部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、(a4−1)のブロックと(b4−1)のブロックからなるポリマー(A−8)を含有してなる帯電防止剤(X−8)を得た。(A−8)の構造は[(a4−1)−(b4−1)]n(n=1)であり、(a4−1)と(b4−1)とはウレタン結合を介して結合しており、Mnは29,500であった。
比較例1
比較例として、(a1−1)100部をそのまま用いて、ブロックポリマー(比A−1)を含有してなるポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(比X−1)を得た。
比較例2
比較例として、(b1−1)100部をそのまま用いて、ブロックポリマー(比A−2)を含有してなるポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(比X−2)を得た。
実施例9〜24、比較例3〜9
表1に示す配合組成(部)に従って、配合成分をヘンシェルミキサーで3分間混合した後、ベント付き2軸押出機[型番「2D25S」、(株)東洋精機製作所製]にて、100rpm、220℃、滞留時間5分の条件で溶融混練して、実施例8〜22、比較例3〜9のポリオレフィン樹脂組成物を作成した。各ポリオレフィン樹脂組成物について射出成形機[商品名「PS40E5ASE」、日精樹脂工業(株)]を用い、シリンダー温度220℃、金型温度50℃で成形し、所定の試験片を作成後、後述の評価方法に従って評価した。結果を表1に示す。
表1中の記号の内容は以下のとおりである。
B−1:プロピレン−エチレン共重合体
[商品名:サンアロマーPM771M、サンアロマー(株)製]
B−2:ポリプロピレン樹脂
[商品名:サンアロマーPM900A、サンアロマー(株)製]
B−3:ポリエチレン樹脂
[商品名:UBEポリエチレンF222、宇部興産(株)製]
C−1:炭素繊維
[商品名「トレカT700SC−1200」、東レ(株)製、
ポリアクリロニトリル系]を繊維長5mmにカットしたもの
C−2:炭素繊維
[商品名「ダイヤリードK223SE」、三菱樹脂(株)製、ピッチ系]
を繊維長5mmにカットしたもの
[評価方法]
(1)耐衝撃性(単位:kJ/m2
ASTM D6110に準拠してシャルピー衝撃値を測定した。
(2)曲げ弾性率(単位:MPa)
ASTM D790に準拠して測定した。
(3)荷重たわみ温度(単位:℃)
荷重たわみ温度をJIS K7191−2に準拠して測定した。
(4)ポリオレフィン樹脂(B)と炭素繊維(C)との親和性[分散性の評価]
上記(1)の試験後の試験片の破断面を観察し、(B)と(C)の親和性を以下の基準で評価した。
◎:(D)/(E)間に界面剥離なし
○:(D)/(E)間に界面剥離があるがごく一部
△:(D)/(E)間に界面剥離がやや多い
×:(D)/(E)間に界面剥離が多い
表1の結果から、本発明のポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤は比較のものに比べ、ポリオレフィン樹脂に炭素繊維の優れた分散性を付与し、ポリオレフィン樹脂組成物の成形品は比較のものに比べ、機械物性において極めて優れることがわかる。
本発明のポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤は、ポリオレフィン樹脂に炭素繊維の優れた分散性を付与し、該分散剤を含有してなるポリオレフィン樹脂組成物の成形品は、優れた機械物性を有するため、電気・電子機器用、搬送材用、生活資材用および建材用等の幅広い分野に好適に適用することができることから、極めて有用である。

Claims (6)

  1. ポリオレフィン(a)のブロックと、ポリアミド(b)のブロックとがエステル結合、アミド結合、エーテル結合、イミド結合およびウレタン結合からなる群から選ばれる少なくとも1種の結合を介して結合したブロックポリマー(A)を含有してなり、前記(a)が、カルボニル基、水酸基、アミノ基およびイソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を片末端又は両末端に有し、該(a)の数平均分子量が1,000〜30,000であって、前記(A)の構造が[(a)-(b)]n、(b)−[(a)-(b)]n及び[(a)-(b)]n−(a)からなる群から選ばれる少なくとも1種<但し、n=1〜10>であるポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X)。
  2. (a)と(b)との重量比[(a)/(b)]が、10/90〜90/10である請求項1記載のポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤。
  3. 請求項1または2記載のポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤(X)とポリオレフィン樹脂(B)と炭素繊維(C)とを含有してなるポリオレフィン樹脂組成物。
  4. (X)とポリオレフィン樹脂(B)と炭素繊維(C)との合計重量に基づく割合が、(X)が0.1〜15%、(B)が30〜98%、(C)が1〜60%である請求項3記載の組成物。
  5. さらに、着色剤(G1)、難燃剤(G2)、(C)以外の充填剤(G3)、滑剤(G4)、帯電防止剤(G5)、(X)以外の分散剤(G6)、酸化防止剤(G7)および紫外線吸収剤(G8)からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有してなる請求項3または4記載の組成物。
  6. 請求項3〜5のいずれか記載の組成物を成形した成形品。

JP2015226371A 2015-01-05 2015-11-19 ポリオレフィン樹脂用炭素繊維分散剤 Active JP6635765B2 (ja)

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