JP6634385B2 - リングプル式の瓶の王冠を製造するためのシステムおよび関連する方法 - Google Patents

リングプル式の瓶の王冠を製造するためのシステムおよび関連する方法 Download PDF

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Description

本発明は、概ね、板金の製造プロセスに関し、より具体的にはリングプル式の瓶の王冠を製造するためのシステムおよび関連する方法に関する。
飲料生産者の間では、栓抜きを用いることなく、手で比較的容易に開栓できる飲料瓶が長年にわたって求められてきた。内容物の漏れ出し、および(加圧されている飲料、または炭酸入りである飲料の場合には)圧力の低下を防ぐため、また内容物の衛生状態を維持するために、瓶キャップを瓶口にしっかりと固定する必要がある。この密封により、瓶を手で開けることが困難になる。
また、キャップ(同じ意味で王冠とも呼ぶ)は、容器の口に下向きに被せて王冠をかしめ、口の周縁を取り巻く凹円弧の連なりとすることによって瓶口に固定される。これらの円弧は、各凹円弧間に鋭い凸状先端部を形成する。当業者は、これらの円弧および先端部を「アングル」または「フルート」と呼ぶことが多い。
よく見られるツイストオフ式の瓶キャップの登場は、手で開ける瓶にとって大きな進展であったが、キャップをねじって外すために強くキャップを握らなければならず、キャップのアングルの先端部が手指に痛みを与えてしまうことが非常に多い。手に怪我をしないように、キャップをねじる前に、シャツの裾または布で瓶キャップを巻くことは習慣的に行われている。
中国およびアジアの他の地域では、飲料缶に使用されているものと同様の、プルタブに適合させた瓶キャップが知られている。例えば、リュー(Liu)による特許文献1(優先日1999年3月4日、国際出願第CN00/00040号明細書)を参照されたい。しかしながら、このようなリングプル式王冠は、封止を破るために不快なまでの力を加えてから、タブを後ろに引っ張って(金属を引き裂いて)キャップを取り外す必要があるため、開けにくいことで知られている。
瓶キャップ用の他のプルタブ方式としては、マグヌッセン(Magnusson)による特許文献2(1988年9月6日公開)に記載されているような、MAXICROWN(登録商標)として知られるものがある。MAXICROWN(登録商標)では、プルリングが王冠の延長部として瓶の首の側面に沿って配置されるため、標準的な、アングルをかしめる瓶用打栓機で使用するには問題がある。実際に、MAXICROWN(登録商標)で瓶に栓をするためには、特別な打栓機が推奨されている。
それ故、手で容易に開けることができ、なおかつ該技術分野にて一般的な、標準の瓶用打栓機を用いて、瓶口周囲を密封し得る瓶の王冠が求められている。したがって、そのような瓶の王冠を製造する効率的なプロセスもまた、求められている。
国際公開第00/51906号明細書 米国特許第4768667号明細書
本発明の一態様によれば、以前のシステムに付随する不利益を実質的に解消または低減させた、リングプル式の瓶の王冠を製造するためのシステムおよび関連する方法が提供される。
一実施形態によれば、リングプル式王冠を製造する方法が提供される。本方法は、王冠本体を第1の原材料から形成する工程と、プルリング/タブアセンブリを第2の原材料から形成する工程と、王冠本体をプルリング/タブアセンブリと結合して、リングプル式王冠を形成する工程と、を含む。本方法は、リングプル式王冠の周りに周方向スカートを形成する工程と、リングプル式王冠を第1の原材料から取り外す工程と、をさらに含む。他の実施形態によれば、提供されるシステムは、上記方法の工程を行うために構成され、かつ適合された1台または2台以上の機械を有する。
他の実施形態は、内容物に届きやすいように大口径にされる、飲料以外の、スープまたはシチューなどの他の製品用の容器に用いることもできる。加えて、他の実施形態においては、リングプル式王冠は、医療用バイアルまたは他の小口径容器などの容器のために、開示される原理に従って製造され得る。端的には、本明細書に開示される原理は、任意の大きさまたは種類の容器のためのリングプル式王冠および蓋を製造するために用いられてよい。
リングプル式の瓶の王冠を製造するための本システムおよび関連する方法における1つの利点は、生産設備において、単一の機械を使用して、リング、タブ、リベット、およびキャップを製造できることである。代替的に、一組の機械を使用してもよい。本明細書に開示される1つまたは複数の発明の他の利点は、王冠本体とは別の色のプルリングを生産できることである。さらなる他の利点は、印刷した材料が、王冠表面、リベット、および波状部上に現れるようにできることである。
本発明とその利点がより十分に理解されるように、後述の説明および添付の図面を参照する。
例示的なリングプル式王冠の斜視図を示す。 開栓された例示的なリングプル式王冠の斜視図を示す。 例示的なリングプル式王冠の上面図を示す。 図3Aの例示的なリングプル式王冠の線に沿った断面図を示す。 例示的な王冠本体の上面図を示す。 図4Aの例示的な王冠本体の線に沿った断面図を示す。 図4Aの例示的な王冠本体の線に沿った断面図を示す。 例示的なプルリング/タブアセンブリの上面図を示す。 図5Aの例示的なプルリング/タブアセンブリの線に沿った断面図を示す。 一実施形態による、リングプル式王冠を形成するための製造プロセスの工程を示すフロー図である。 印刷した王冠本体シートの俯瞰図を示す。 一実施形態による、分離した王冠本体シートの角張ったスカラップ状縁部を示す。 一実施形態による、分離した王冠本体シートの曲線状のスカラップ状縁部を示す。 一実施形態による、王冠本体シート上に、1本または2本以上のスコア線を形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、王冠本体シート上に、1つまたは2つ以上のリベットおよび窪みを形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、王冠本体シート上に、1つまたは2つ以上のディンプルを形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート上に1つまたは2つ以上のプルタブの外縁部を形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート上に、1つまたは2つ以上のプルリングの右側外縁部を形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート上に、1つまたは2つ以上のプルリングの左側外縁部を形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート上の1つまたは2つ以上のプルタブに、リベット用の窪みを形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート上の1つまたは2つ以上のプルタブに、リベット穴を形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート上の1つまたは2つ以上のプルリングの外縁部に、折り曲げ線を形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシートにおいて、同時に、1つまたは2つ以上のプルリングの外縁部を巻き、1つまたは2つ以上のプルリングの内縁部に折り曲げ線を形成し、1つまたは2つ以上のプルタブのウイングに折り曲げ線を形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシートにおいて、同時に、プルリングの内縁部を巻き、1つまたは2つ以上のプルタブのウイングを巻くための製造工程を示す。 一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシートにおいて、巻いた縁部を滑らかにするための製造工程を示す。 一実施形態による、王冠本体およびプルリング/タブアセンブリを形成するための各製造プロセスの様々なステージを示す。 一実施形態による、王冠本体を対応するプルリング/タブアセンブリと結合させることにより、リングプル式王冠を形成するための製造工程を示す。 一実施形態による、リングプル式王冠の外縁部を波状にして、リングプル式王冠を王冠本体シートから分離する製造工程を示す。 一実施形態による、リングプル式王冠を製造するためのシステムを示す。 一実施形態による、印刷した王冠本体シートから1つまたは2つ以上の王冠本体ストリップを形成して給送するための機械を示す。 一実施形態による、リングプル式王冠を形成するための機械を示す。 本明細書に開示される手法および設備を使用して製造し得る王冠の代替的な実施形態の等角図を示す。 開示される製造手法および原理によって製造し得る、図1の王冠と同様の王冠の代替的な実施形態の上面斜視図を示す。 本明細書に開示される製造原理に従って製造し得る、王冠の他の代替的な実施形態の斜視図である。 王冠に開栓操作を行っている際の図16Aの王冠の斜視図である。 開示される製造手法およびプロセスを使用して製造し得る王冠の代替的な実施形態の上面斜視図を示す。 王冠に開栓操作を行っている際の図17Aの王冠の斜視図である。 開示される製造手法およびプロセスを使用して製造し得る王冠の、さらなる他の代替的な実施形態の上面斜視図を示す。 本明細書に開示される原理および手法を使用して製造し得る王冠の他の代替的な実施形態の上面斜視図である。
したがって、先の記載を考慮すると、本開示は、1つまたは2つ以上の様々な態様、実施形態、および/または特定の特徴もしくは副次的な構成要素を通じて、この記載から明らかとなる1つまたは2つ以上の利益をもたらすことを意図したものである。本開示では、図示および例示のために1つまたは2つ以上の特定の実施形態に言及する。それ故、用語、例、図面、セクション見出し、および実施形態は、例示的なものであり、開示の範囲を制限する意図はないことが理解される。「王冠」および「キャップ」という用語は、以降の記載において同じ意味で用いられ得る。
リングプル式王冠
図1は、本明細書に開示される実施形態の1つまたは2つ以上に従って製造され得る、例示的なリングプル式王冠100の斜視図を示す。プルタブ式の瓶の王冠100は、リベット153によってプルリング/タブアセンブリ150に取り付けられた王冠本体110を有する。王冠本体110は、通常、ブリキ板から形成され、波状スカート106によって、その肩部101に沿って取り囲まれた中心部分を含んでいる。また、図1に示す波状スカート106は、肩部101とスカート縁部103とを2つに分けて、複数のフルート102(本明細書では、「アングル」とも呼ぶ)と複数のランド部112とが交互になることで形成されている。
スカート106は、王冠100の外周に沿って頂部110から降下しており、特定の例示的な実施形態においては、下方にかつ径方向に、外側へ広がるフランジと滑らかに融合する。スカート106は、好ましくは、瓶の首上にかしめて封止するように適合される。スカート106の特定の例示的な実施形態は、フルート102およびランド部112を画定する、波打った反復部分に分割される。好ましくは、これらの反復部分は、周縁方向に均等に離間しており、各フルート102が王冠100の周縁を取り巻く他の全てのフルート102と同一となるように、かつ各ランド部112が王冠100の周縁を取り巻く他の全てのランド部112と同一となるようになっている。王冠100は、任意の数のフルート102およびランド部112を含んでいてよいことが理解されるべきである。
さらに、王冠本体の上面の下方に延びるスカート106の長さは、瓶のキャップまたは他の用途での使用のための任意の長さのものであってよく、王冠を受容するように構成された様々な呑口サイズの口を有する瓶または他の容器で使用するための「低背」王冠、「中背」王冠、または「標準高さ」の王冠などが挙げられる。例えば、業界の標準では、典型的には、「標準高さ」の王冠とは、王冠の上面からスカートの低縁部までを測定して、約6.4〜6.6mm±0.15mmの高さを有するものを指し、「中背」王冠とは、約6.0〜6.2mm±0.15mmの高さを有するものを指し、「低背」王冠とは、約5.0〜5.2mm±0.15mmの高さを有するものを指す。さらに、上述したように、開示される手法に従って製造される王冠には、任意の大きさで、かつ任意の容器用途の王冠の製造が含まれ、例えば、直径が26mm〜29mm、またはそれより小さいか、もしくは大きい直径のものである。それ故、本開示においては、いずれかの特定の王冠またはスカートについての形状、様式、または大きさへの限定は示唆されない。同様に、開示される原理に従って製造される王冠における波状スカートは存在しなければならないわけではなく、代わりに、開示される製造原理を用いて、医療用バイアルまたは同様の用途で用いられているもののような滑らかなスカートが形成されてもよい。
リングプル式王冠100は、容器の円形の外側呑口縁部の周りにスカート106をかしめることによって、容器に対して固定することができる。また、王冠本体110は、キャップの底側にゴムまたはプラスチック製のライナー(図1には示していない)を含んでいてもよく、このライナーは圧縮可能であり、王冠100を容器にかしめた際の気密封止を容易にするものである。一部の実施形態においては、好適な接着剤を用いて、王冠100の下面上にライナーが装着されていてもよく、リベット153の底部を覆うように配置されていてよい。
スコア線104(本明細書では、「スコア線」とも呼ぶ)は、キャップのスカート縁部103から王冠100のほぼ中心に向かって、概ね内側にテーパーが付いており、くさび形の舌状部111の輪郭に沿った、テーパーの付いた引き裂き溝を提供している。例えば、テーパーの付いた溝の深さは、王冠100のスカート縁部付近でのおよそ0.03〜0.02mmの範囲の深さから、王冠100の中心付近でのリベット153によるおよそ0.10〜0.08mmの範囲の深さまで、段階的になっている。好ましい実施形態においては、スコア線104のうちの一本により、王冠100のスカート106に沿って延びる、S字カーブまたは末端セグメント109が提供される。S字カーブは、王冠の引き裂いた部分を王冠本体の残りの部分に繋がったままにできるという点で有利である。しかしながら、他の実施形態においては、所望に応じて、スコア線104を直線に形成することもできる。
切断線104に沿ってスコアの深さを変化させることにより、王冠100に、王冠100を引き裂いて開栓するために必要な手の力がほどほどのもので済むようにしやすくなる引き裂き溝がもたらされる。以下にさらに詳細に述べられるように、ほどほどの力のみで、手で開栓し得る王冠をさらに提供するために、王冠100の推奨される寸法および材料構成の範囲が開示される。
本開示では、リム部103に向かって収束する代わりに、別の開きの角度またはスコア線が企図されている。これらのスコア線は、実質的に平行であるか、収束しているか、または広がってさえいてもよく、これらの線を分ける程度または角度の選択については、設計上の選択の問題であり、スコア線の数も同様に、1本のみであってもよいし、スコア線がなくてもよい。したがって、本発明ではスコア線について、あらゆる全ての配列が企図されており、具体的な王冠の技術設計に応じて選択されてよい。
好ましい実施形態においては、スコア線104のうちの一本により、王冠100のスカート部分106に沿って延びる、S字カーブまたは末端セグメント109が提供される。S字カーブ109により、容器の口から王冠100を取り外しやすくすることができる。操作する人は、キャップの中心からスコア線104に沿って引き裂いていく。S字カーブ109まで引き裂くと、引き裂く力は切断線104から離れてS字カーブを辿るようになり、反対側の切断線104に沿った引き裂きは終端109へと促され、これにより、王冠100が破断して開く。S字カーブ109に沿って引き裂く力をかけ続けると、容器の口(図示せず)から離れるようにアングル部分106が引っ張られ、容器(図示せず)から王冠100が解放される。S字カーブ109は、放射軸に沿って開栓具アセンブリからスカート106へと延びる上側径方向セグメントと、環方向のスカート106に沿って周方向に延び、かつ上側径方向セグメントの終端から延びる下側環方向セグメントと、を有するスコア線からなり、下側環方向セグメントは、スカート106の下側縁部に関連する第1の水平面に対して等距離にある第2の水平面に画定される。
スコア線104に沿って王冠100を開栓しやすくするため、プルリング/タブアセンブリ150は、リベット153によって王冠本体110のタブ111の先端に連結される。プルリング/タブアセンブリ150は、プルタブの支点端部154においてプルリング156に連結されるプルタブ151を含む。好ましい実施形態においては、プルタブ151に、王冠100の開栓方法を示唆する指示記号152(例えば、曲がった矢印)がエンボス加工、または印刷されていてもよい。印刷した指示によって(例えば、「リングプルを持ち上げて取り外す」と読めるものなど)、さらなる指示を提供してもよい。加えて、王冠100上に注意書きを印刷してもよい。プルタブ151の他方の端部にはリベット穴があり、これにより、プルリング/タブアセンブリ150を王冠本体110に接合させることができる。
また、王冠100の中心部分は、窪んだ同心円のサブセクションを含んでいてもよく、このサブセクションは、プルリング/タブアセンブリ150を、実質的に王冠の肩部101と面一で、王冠本体110内に収めることができる。図1に示すように構成されたリングプル式王冠100の利点の1つは、プルリング/タブアセンブリが王冠本体内の窪みに収められていることであり、これにより、このリングプル式王冠100を、元来は従来型の王冠本体向けに動作するように設計されている、既存の瓶詰め設備にて用いることができるようになる。また、王冠本体110内の複数の窪み106により、王冠100の断面強度が増すため、より薄いブリキ板で王冠本体110を作製することができるようになり、1つあたりのコストが削減される。
リングプル式王冠100を開栓するために、使用者は、プルリング156の下に指先または爪(または何らかの他のてこのようなもの)を差し入れて、プルリング156を持ち上げ、王冠本体110から舌状部111の先端を離し得る。図1に示す実施形態などの、特定の好ましい実施形態においては、王冠100は、プルリング156の下に爪を差し入れやすくする、人間工学的な爪用溝105によって特徴付けられてもよい。
支点切れ込み部154と反対側の、プルリング156の端部を、上方にかつ王冠本体110から離れるように持ち上げたとき、プルリング156によって形成される仮想平面は、支点切れ込み部154の2点によって形成される軸を中心に回転する第1のてことして機能する。プルリング156が上向きに回転すると、支点切れ込み部154に最も近いプルタブ151の端部が王冠本体110の表面から持ち上げられる。そして、プルタブ151は、反対側の端部に位置するリベット153に対して上向きの力を加える第2のレバーアームとして機能する。リベット153は、王冠本体110の舌状部111に対して、スコア線104を介して王冠本体110から舌状部111を分離するのに十分な、上向きの力を伝達する。舌状部111の先端が王冠本体110から分離し始めた後は、使用者は、プルリング156を通して自らの指を差し入れ、プルリング156を用いて、引き裂き線104に沿って、王冠本体110からタブ111の残りの部分を容易に引き裂くことができる。図2に示すように、舌状部が王冠100から完全に分離されることがないという点は重要である。加えて、プルリングが王冠本体から持ち上げられた後は、リング/タブアセンブリを元に戻すことはできず、実際には、不正開封防止用のインジケータとして機能する。
具体的には、図1に示された例示的なキャップには、ロックウェル30T硬さスケールにおいてT4程度の硬さを示すブリキ板材料が好ましいが、特定の製品では、T3およびT5の実施形態が有利である。好ましい軟質のブリキ板材料では、図1に示された例示的なキャップの開栓具アセンブリで開栓、および引き裂くために必要な力がより小さくて済み、一方で容器内容物の十分な封止が提供される。本開示の目的のため、ブリキ板とは、王冠を製作する材料となり得る、スズまたはスズ合金を含む任意の材料を指しており、また王冠がスズまたはスズ合金から作製されているということを必ずしも意味していない。あるいは、リングプル/タブアセンブリを樹脂または他のプラスチック材料から生産することもできるし、リング/タブアセンブリに磁気的特性を与えるような、金属やすり粉または他の材料が、ブレンドされて含まれていてもよい。したがって、リング/タブアセンブリ(ひいては完成後の王冠)は、瓶詰め設備で使用するための磁気的特性を維持している。
本開示のプルリングについての引っ張り力は、およそ2.5kg(キログラム)以下であることが好ましい。ほぼ誰もが、本開示の王冠を使用して瓶を開栓する十分な力を持つことになるように、このような比較的小さな引っ張り力が推奨される。対照的に、引っ張り力が比較的大きいと、ブリキ板材料を引き裂くために最初に大きな力を必要とするために不利益であり、ブリキ板が引き裂かれて開封された後に、引っ張る力が急に解放され、瓶が使用者から離れる方向に急に動く結果となり、激しく内容物をこぼしてしまうことが多い。
ブリキ板の低硬度に加え、王冠の薄さまたはゲージも小さな引っ張り力の実現に寄与し得る。例えば、本発明の王冠は、厚さが0.28mm未満であることが推奨される。例えば、典型的な瓶の王冠の厚さは、約0.21mmである。王冠の材料を波状部(台座のある実施形態におけるものなど)によって強化した実施形態では、標準的な王冠よりも薄くすることができ、例えば、ゲージはおよそ0.16mm、および0.12mmもの薄さとなる。
上述した先の実施形態に加え、さらなる実施形態では、さらなる利点をもたらす、低ゲージ王冠が提供される。世界中で何十億もの瓶キャップが使用され、それらのキャップのコストは、主に、キャップに必要な材料の量によって決定される。そのようなコストを削減する1つの方法は、各王冠で使用される材料の量を減らすことである。材料の量は、王冠を薄くするか、または王冠のゲージを下げることで削減できる。使用する材料を減らすことによりゲージを下げられるが、これによって、王冠が弱くなり、王冠の品質が犠牲となり得る。他の手法は、材料を減らしつつ、より強度の高い材料を使用することであろう。しかしながら、強度の高い材料は、王冠製造に一般的に用いられる標準的なブリキ板よりも高価となり得、コストを削減する目的が達成されないであろう。材料の量を減らしつつ、強度を犠牲にすることなく同じ材料を用いる手法として、王冠を波状にすることがある。
代替的な実施形態(図示せず)においては、王冠100内の凹んだディンプルなどの、1つまたは2つ以上の損傷インジケータが、本開示のプルリング装置によって隠れないように配置されていてもよい。真空密封された容器の場合、圧力封止が失われた場合には、損傷インジケータが飛び出す。
図2は、開栓された図1の例示的なリングプル式王冠100の斜視図を示す。図2は、容器(図示せず)から王冠100を容易に分離できるように、裂きやすいスコア線104に沿って王冠100をさらに開栓したものを示す。王冠100から舌状部を引き裂いて外すことにより、透明または不透明なライナー201が現れている。注目すべきことに、スコア線204は、スカート106の縁部101まで延びておらず、容器からの取り外しの際、王冠100が一体として維持されるようになっている。一部の実施形態においては、舌状部分111は、開栓具アセンブリ上にて中心からずれて配置されることにより、本明細書で既に記載した実施形態において対応する部分よりも長くなっている。
図3Aは、開示される原理に従って製造され得る例示的なリングプル式王冠の上面図を示す。関連して、図3Bは、図3Aの例示的なリングプル式王冠のA−A線に沿った断面図を示す。リングプル式の瓶の王冠300は、リベット353によってプルリング/タブアセンブリ350に取り付けられた王冠本体を有する。王冠本体は、アングル302を備えた波状スカートによって、その肩部301に沿って取り囲まれた中心部分を含んでいる。また、王冠本体は、構造的強度を加える1つまたは2つ以上の窪んだ部分313によっても特徴付けられる。スコア線に沿って王冠300を開栓しやすくするため、プルリング/タブアセンブリ350は、リベット353によって王冠本体のタブの先端に連結される。プルリング/タブアセンブリ350は、丸められたウイング361によってプルリングに取り付けられたプルタブを含む。プルタブの他方の端部は、リベット用皿穴354を有し、プルリング/タブアセンブリ350は、リベット用皿穴354により、リベット353を介して王冠本体に連結される。図3Bにて見て取れるように、プルリングは、丸められた縁部(371、372)を用いて形成される。
スカート303は、頂部310に隣接している肩部301から降下する。台座313は、プルリング350が王冠300の頂部310と実質的に面一となるような、十分な深さのものである。有利なことに、このような実施形態は、機械の工具を入れ替えたり、再装備したりする必要なく、従来の瓶用打栓機にて使用するのに好適である。台座313のさらなる利点は、台座313が台座の周りに波状周縁部を形成することであり、波状部は、平坦なシートを、波形状の方向に実質的に垂直な方向の曲げに対して強化することが周知である。それ故、台座313は、王冠300を強化するさらなる利点をもたらす。台座313によって提供されるような強化された王冠300におけるさらなる利点は、王冠300の厚さを、標準的な王冠で用いられ得るものよりも低いゲージの(より薄い)王冠材料へと薄くすることができ、これによって製造材料のコストが下がることである。
代替的な実施形態においては、プルリングアセンブリ350が王冠300の肩部301の僅かに上方に、または部分的に上方に収まるように、台座313がより浅くなっている。このような実施形態では、手で開栓するためにプルリング350に簡単に届くという利点がもたらされ得る。許容できる公差に応じて、このような実施形態は、標準的な瓶用打栓機での使用にも好適な場合がある。
王冠本体
図4Aは、開示される原理の1つまたは2つ以上の実施形態に従って製造される、例示的な王冠本体400の上面図を示す。加えて、図4Bおよび図4Cは、王冠本体400の(それぞれ)B−B線およびC−C線に沿った断面図を示すために提供されており、これらは、プルリング/タブアセンブリを取り付けていない状態で示されている。様々な図面から見て取れるように、台座405は、窪んでいる。即ち、台座405は、頂部408よりも低くなっているが、移行表面407によって頂部408に隣接しており、本明細書では簡便のため、この移行表面407を窪み407と呼ぶ。窪み407は、王冠400内に、有利な形状をもたらす様々な好適な方法で形成されてよい。例えば、特定の例示的な実施形態においては、王冠400の材料に、台座405の所望の深さが得られるまで、同心円状の階層、リング、溝、または段が一体的に形成される。代替的な実施形態においては、窪み407は、頂部408から台座405へと滑らかな曲線となった表面によって形成される。この窪み407の形状は、リブまたは構造的補強部として機能し、歪みまたは変形に対して台座405を強固にしやすくするものと考えられる。窪み(404、405)内部には、ディンプル409がリベット401に隣接して形成されてよい。開栓の際にプルリングに対して、てこの力をよりよく加えるため、ディンプル409を、キャップ本体の頂部の様々な位置に配置してもよく、また、さらに、上述したような損傷インジケータを提供してもよい。
図4A〜図4Cに示す例示的な実施形態においては、リベット401は、王冠本体400を形成しているのと同一の材料上に、かつその同一の材料から、王冠本体の上面から上に、鋲でパンチ加工、またはプレスすることにより一体的に形成される。リベット401は、首411によって支持されたフレア状の頭410を有し、首411は、窪んでいてもよい。リベット401をリベット穴の中に差し入れ、リベットの頭410をリベット穴のへりに被せるようにして、下へ圧迫して、リベットの頭410とリベットの首の根元との間で、該へりが圧迫されるようにすることによって、リベット401を、リベット穴を有する他の構造体に固定し得る。代替的な実施形態においては、王冠本体とプルリング/タブアセンブリの両方のリベット穴の間に、別個のリベットを打ち込むことができるように、王冠本体に、代わりにリベット穴がパンチ加工されていてもよい。加えて、ここでも、王冠400を引き裂いて開封するために使用するスコア線が図示されている。しかしながら、第1のスコア線411aおよび第2のスコア線411bに加え、この開示される原理は、第3の後方スコア線411cも提供してよく、この第3の後方スコア線411cの機能は、以下にさらに詳細に記載される。
一部の実施形態においては、王冠本体400の強固さおよび圧縮強度を波状部によって改善し得る。図4Bおよび図4Cに示すように、例えば、台座の直径と窪みの深さの特定の組み合わせを有する実施形態を選択することにより、波状部によって、特定の程度で材料を強化できる。例えば、ある実施形態は、比較的広い台座の直径と、中程度の窪みの深さによって特徴付けられ得る。他の実施形態では、台座の幅は中程度で、窪みは比較的深くなり得る。もちろん、特定の設計または技術的目標に合わせて、台座の直径、窪みの深さ、窪みの数、または移行表面の角度について、他の組み合わせを選択してもよい。
波状部によって材料は強化される。このことは、特にシートまたは平面に形成する層状材料について当てはまる。横方向に強度を付与するために材料を波状にする場合、層状製品では、使用する材料を減らすことができる。瓶のキャップは、層状製品であり、シート材料(大抵は、鋼またはブリキ板)を、瓶または他の容器の頂部に固定されるように成形する。標準的なプライオフ型またはツイストオフ式キャップでは、材料の厚さは、漏れの防止、および容器へのキャップの取り付けの確実性を考慮して主に決定される。波状部により、より少ない材料を使用したキャップに、標準的な厚みの王冠と同じ強度を持たせることができる。波状の王冠は、標準的な瓶キャップに比べ、より薄い(即ち、ゲージが低い)。このような「低ゲージ王冠」(RGC:Reduced Gauge Crown)の利点は、使用する材料をより少なくして費用が削減されることである。
低ゲージ波状キャップの他の利点は、本明細書に記載する王冠に取り付けられプルタブアセンブリを有する、革新された「プルオフ式」キャップによって発揮される。プルタブにより、キャップ材料は破断され、開栓具アセンブリのプルリングを用いて、王冠を引き裂いて瓶から外す。低ゲージ王冠は、引き裂いて外しやすいが、これは、キャップ材料が薄く、また、引き裂く動作が、波状部によってもたらされる材料の強化方向と平行であるため、引き裂く力が波状部による材料強化に打ち勝つ必要がないからである。波状部は、波状加工の方向に垂直な材料強化をもたらす。
本明細書の図面に示された構造に加え、他の構造により、本開示のキャップに波状部による利点を取り入れ、瓶用の低ゲージ王冠が提供されることが理解される。本開示では、例えば、キャップの平面に形成される、スカートの頂部から台座の中心に向かって進む同心円のリング、星などの装飾的な形状、ブランドロゴ、スポーツチームのロゴ、宗教上の印などが包含される。
様々な手段により、瓶のキャップに波形状を設けることができ、例えば、金属スタンピング、プレス、エンボス加工などが挙げられるが、これらに限定されない。本開示の非金属製王冠は、プラスチック王冠向けの射出成形によって形成されてもよいし、または、他の好適な生産手段によって形成されてもよい。加えて、非金属材料を使用して、開示される製造プロセスの一部として、または開示される王冠本体上に装着する、形成済みのリング/タブアセンブリを提供する前工程として、リング/タブアセンブリを形成してもよい。開示される製造手法と組み合わせた非金属材料の使用については、以下にさらに詳細に述べられる。
プルリング/タブアセンブリ
図5Aは、例示的なプルリング/タブアセンブリ500の上面図を示す。関連して、図5Bは、図5Aの例示的なプルリング/タブアセンブリ500のD−D線に沿った断面図を示す。プルリング/タブアセンブリ500は、内側縁部においてプルタブ510に連結されたプルリング501を有する。プルリング/タブアセンブリ500は、リベットを用いて王冠本体に取り付けられるように設計されている。したがって、プルタブ510は、リベット穴505を有しており、このリベット穴505を通して、リベットを打ち込み、アセンブリ500を王冠本体に取り付けることができる。好ましい実施形態においては、リベット穴505は、窪みまたは皿穴506によって取り囲まれ、リベットが面一で嵌まり込むようになっていてよい。このような実施形態においては、プルタブ510は、プルタブ510が板金から形成される場合に、タブ510および皿穴506に対する構造的支持をもたらす、丸められたウイング(507、508)によっても特徴付けられ得る。プルタブ510がプラスチックから形成される場合、プルタブ510の構造には、単に、開栓する力がプルリング501に加えられたときに剪断されたり、または割れたりしないようにするために十分な厚さが求められ得るが、このような非金属製プルリングおよびタブまたは非金属製プルリングもしくはタブの場合、任意の種類の構造支持構成も含まれていてよい。
好ましい実施形態においては、プルリングを用いて容器を開栓する際に、人が指を切ってしまうリスクを低減するため、プルリング501の縁部の角をとっておくべきである。例えば、図5Bに示すように、外側および内側のプルリング縁部(503、504)は、角がとれた外側表面を形成するように丸められているか、または「巻かれて」いる。また、丸められた縁部(503、504)は、プルリング501に断面強度を付与するため、プルリング501は、容器の開栓操作の際の、ほどほどの程度の引っ張る力によって曲がることがない。
プルリング/タブアセンブリ500は、ブリキ板、鋼、アルミニウム、またはプラスチックなどの様々な、好適で強固な、安価な材料により形成され得る。単位あたりのコストを下げるため、金属材料が使用される場合には、材料の厚みは、王冠本体に使用する材料よりも薄くてよい。
リングプル式王冠の製造プロセス
図6は、一実施形態による、リングプル式王冠を形成するための製造プロセスの工程を示すフロー図である。大まかには、製造プロセス600は、王冠本体とプルリング/タブアセンブリとを別々に形成する2つの並列プロセス(610、620)によって始まる。王冠本体610を形成するための製造プロセスは、図7A、図7B、図7C、図8A、図8B、および図8Cに関連して、以下にさらに詳細に記載される。同様に、プルリング/タブアセンブリ620を形成するための製造プロセスは、図9A〜図9Iに関連して、以下にさらに詳細に記載される。これらの構成部品が形成された後、リングプル式王冠を形成するために、第3のプロセスを用いて、プルリング/タブアセンブリを対応する王冠本体に取り付ける。結合させた後は、組み立て後のリングプル式王冠を完成させるために、波状加工工程または切断工程などの、さらなる製造工程が必要となり得る。この第3のプロセスは、図10〜図12に関連して、以下にさらに詳細に記載される。
特定の好ましい実施形態においては、金型プレス機を使用して、王冠本体またはプルリング/タブアセンブリを形成し得る。金型とは、板金およびプラスチックなどの材料を成形するために用いられる金属ブロックである。板金の成形では、2つの部品が使用され得る。一方は、パンチと呼ばれ、伸ばし、曲げ、および/または打ち抜き作業を行うものであり、他方の部品は、ダイブロックと呼ばれ、加工物をしっかりと挟んで、同様の伸ばし、曲げ、および/または打ち抜き作業を提供することができる。最終形状を得るために、加工物は、異なる工具または作業を使用した、複数のステージを経る場合もある。主な成形が済んだ後、追加的なかしめ作業または巻き作業を行い、縁の鋭い部分が全て確実に隠れるようにし、また、製造される様々な部品に剛性を与えてもよい。
王冠本体の製造プロセス610は、製造プロセス600を行うように構成された製造システムへと王冠本体シート700を給送する工程611において開始される。例示されているように、王冠本体シート700には、製造される王冠の具体的な用途で所望される任意の数の色、ロゴ、文字、エンボス加工などが予め印刷されているか、または予めスタンピングされていてもよい。工程612では、王冠本体シート700を分離して(場合によっては、「ギロチンをかける」とも言う)、個々の長方形の王冠ストリップ701とする。工程612の際、各ストリップ701の端部をさらに打ち抜いて、ストリップの位置合わせを補助するスカラップ状縁部を形成してもよい。続いて、個々の王冠ストリップ701は、端部どうしをつないで再配列され、各王冠ストリップ701上に王冠本体を形成するように構成された設備へと給送される。このようなステージ加工前の工程は、王冠本体の原材料を、(例えば、コンベヤラインによって)後続の王冠本体形成工程に連続的に給送するために有用となり得る。しかしながら、このようなステージ加工前の工程は、本開示の範囲から逸脱することなく、変更または省略もできる。
工程613〜616においては、様々なダイパンチまたは同様の製造工具を使用して、一続きのステージにて、1つまたは2つ以上の王冠本体を形成する。工程613においては、パンチを使用して、王冠本体ストリップ701上に1本または2本以上のスコア線104を形成する。工程614においては、パンチを使用して、王冠本体のリベットまたはリベット穴を形成する。工程615においては、王冠本体を、窪んだ部分、ディンプル、および/または封止インジケータなどの形状にエンボス加工し得る。工程616においては、王冠本体をトリミングする。これらの製造工程のそれぞれは、以下にさらに詳細に記載され、本開示を通して、より多くのまたはより少ない工程が、開示される原理に従って提供される製造プロセスに含まれ得ることが理解されるべきである。
プルリング/タブアセンブリプロセス620は、リング/タブアセンブリシートを、このシート上に1つまたは2つ以上のプルリング/タブアセンブリを形成するように構成される設備に給送する工程621において開始される。一実施形態においては、実際にはシートは、本明細書に開示される設備に提供されるコイルまたは帯状材料であるが、リング/タブアセンブリ用に他の種類の原材料が用いられてもよい。工程622においては、打ち抜きパンチを使用して、リングおよびタブの輪郭を切断してよい。工程623においては、プルタブは、任意選択で、指示記号などの形状にエンボス加工されてもよい。工程624においては、1つまたは2つ以上のパンチを使用して、リベット用の窪みおよびリベット穴を形成してよい。工程625においては、1つまたは2つ以上のパンチを使用して、プルリング用の折り曲げ線をスタンピングし、スタンピングされた縁部を下方へ折り曲げてよい。工程626においては、1つまたは2つ以上のパンチを使用して、プルタブ用の折り曲げ線をスタンピングし、スタンピングされた縁部を下方へ折り曲げてもよい。工程627においては、リング縁部およびタブウイングを丸めて、滑らかにする。王冠本体の形成と同様に、これらの製造工程のそれぞれは、以下にさらに詳細に記載され、本開示を通して、より多くのまたはより少ない工程が、開示される原理に従って提供される製造プロセスに含まれ得ることが理解されるべきである。
プロセス620により形成されたプルリング/タブアセンブリは、リング/タブシートから切り取られる。工程631においては、この形成したプルリング/タブアセンブリを、王冠本体ストリップ701に繋がったままの、対応する王冠本体と位置合わせする。工程632においては、独立したリベットを使用することによって、または王冠本体自体の上に形成されるリベットの上へとリング/タブアセンブリを圧迫することによって、リング/タブアセンブリを王冠本体に取り付ける。工程633においては、組み立て後のリングプル式王冠のスカートが形成され、フルート状のアングルに波状加工されるか、またはその用途で必要な場合には、滑らかなスカートに形成される。同一のまたは後続の工程において、完成したリングプル式王冠を王冠本体シートからトリミングする。
王冠本体の原材料
図7Aは、スタンピング前の、印刷したか、または印刷していない材料(ブリキ板または瓶の王冠に適した他の材料など)の切断したシートを示す。予め印刷したシートに、様々なデザインまたは視覚的要素(ブランド名、活字、もしくは規制標識など)を、染色したり、陽極酸化処理したり、ペイントしたり、スタンピングしたり、エンボス加工したり、または他の方法によって装飾したりしてもよい。図7Aに示す好ましい実施形態においては、搬送ウェブ703に対して必要な、使用されないスクラップの量を最小限にするために、最適な円の充填パターンを用いる。二次元ユークリッド空間においては、均一な円の最密格子配列は、六方充填配列であり、この場合、円の中心は、六角形の格子(蜂の巣のように千鳥配列になっている)に配列しており、それぞれの円は6つの他の円に取り囲まれている。この配列の密度は次の式で与えられる。
このようなパターンを用いて配列すると、隣接する任意の3つの王冠本体の打ち抜き穴702の中心点が、正三角形の頂点を形成することになり、打ち抜き穴702の斜め列と同じ広がりを持つ半直線は、王冠本体ストリップ701の長い縁部と60度の角度をなすことになる。もちろん、他の設計または工学的ファクタにより、籠目、四角形、細長い三角形、ねじれ四角形などの異なる円充填パターンの使用が求められる場合もある。
王冠本体シートに用いる材料の種類は、部分的には、製造されるリングプル式王冠の種類に左右される。プライオフ式またはツイストオフ式の実施形態などの、本明細書に記載する波状王冠キャップの特定の実施形態は、現在の商業的生産における従来型の王冠キャップと比較して、硬さの高い鋼で形成される。例えば、従来型の王冠キャップは、単一の薄いT4のブリキ板(厚み0.21mm〜0.23mm)から形成されることが多い。このようなブリキ板の平均硬さ(即ち、+/−の偏差を考慮しない、報告された硬さ値)は、ASTM623に従った、30Tの硬さスケールにおいておよそ61である。本明細書に記載する王冠キャップ100は、従来技術と比較してより薄く、かつより軽くしてもよい。例えば、王冠キャップは、厚さが約0.19mm〜0.28mm、または0.16mmもの薄さの材料から形成されていてよく、この王冠キャップは、従来のより厚いキャップと同一かまたはほぼ等しい性能を有する。このように金属の使用を減らすことは、王冠キャップ100の構造が硬さの高い鋼で作製される場合には、より容易に達成される。例えば、発明者は、DR8(ASTM623に準拠)またはDR550(EN10203に準拠)を使用して、溝を有する低ゲージ王冠の有効性を実証した。発明者は、任意選択で、焼戻しを強めた単一の薄いブリキ板または同様の材料、本明細書に記載するものと同様の特性を有するスズを含まない鋼などの他の材料を使用し得ることも考えている。
王冠100は、好ましくは、30Tスケール(ASTM623に準拠)において、62を超える平均硬さを有し、その用途で必要な場合には、より好ましくは、約65を超え、さらには、約68または約71を超える。一部の実施形態は、硬さが73の鋼を使用して有効であることが実証された。硬さの上限は、かしめプロセスの際に、ガラス瓶にとって許容できる最大限の応力によって、または高硬度の板に付随するスプリングバック(かしめたフランジをかしめられていない状態へと付勢する傾向を有し得る)によって決定される。降伏点に反映した際、硬さと強度は関連性を有することから、王冠の硬さの面を、対応するスケールの降伏点として表現し得る。例えば、DR8またはDR550のブリキ板は、(引張試験での)降伏点が550MPAであり得る。
しかしながら、プルタブ式開栓具の実施形態については、開栓および引き裂きのしやすさから、T4よりも軟質のブリキ板、または医療用バイアルまたはアルミニウムもしくは他の軟質の金属類が必要となる他のキャップ用途の場合には、アルミニウムなどのより軟質の材料が有利であることが理解されるであろう。波状部によってもたらされる強度により、容器の確実な閉鎖に必要な強度を保持したまま、比較的軟質の王冠材料の使用が可能となる。発明者は、最も有利な王冠キャップの実施形態は、設計および技術的な選択の問題である、確実な閉鎖のための強度と、開けやすさ、引き裂きやすさのための軟質性との、ある組み合わせを有するものと考える。本開示の王冠には、本明細書の全ての構造、材料、および/または利点を有しているわけではない王冠キャップが包含される。
本明細書によれば、本開示に従って形成される商業利用可能な王冠キャップは、多くの従来の王冠キャップと比較して、最大25パーセント少ない材料(例えば、鋼またはブリキ板)で商業的に作製することができ、これにより、炭素の排出において対応する利点を有する。材料重量における削減は、金属の厚さの減少と概ね比例する。さらに、個々の王冠を冷却するのに必要なエネルギーは僅かであるが、毎年生産されている全ての数(北アメリカでおよそ600億個、全世界でおよそ3000億個)の王冠を冷却するのに必要なエネルギー、およびそのエネルギーについての対応する減少量は相当なものとなる。
上述した低ゲージ王冠(RGC)は、ブリキ板または鋼、およびPVC、PVC非含有、または脱酸素剤ライナー材料(これには、「埋立中の埋立地」において、金属製の王冠とPVC、PVC非含有、または脱酸素剤ライナーの両方を生分解性とする添加剤が利用可能である)のコスト削減に影響を与える。RGCにおける、結果的な生産量の減少と、輸送費の削減により、ひいては、CO2排出量が削減される。ビールまたはソーダ業界用に生産される王冠で使用されているブリキ板または鋼は、0.18mm〜0.24mmの間で様々である。本低ゲージ王冠は、0.12mm〜0.19mmの厚さを用いることができる。標準的なプライオフ式またはツイストオフ式王冠は、およそ2.38グラムの重さがある一方で、本低ゲージ王冠の重さは、およそ2.14グラムであり、重量が10%削減されるため、材料コストが抑えられる。
低ゲージ王冠のさらなる利点が王冠の輸送費において見られる。重量の削減は、輸送燃料費の削減、輸送車両の損傷の減少、および輸送による二酸化炭素の排出量の削減に関連する。標準的な瓶の王冠は、従来は1カートンあたり10,000個で梱包されていたが、低ゲージ王冠の実施形態の場合、1カートンに11,000個の王冠を詰めることができることから、エネルギー、輸送費、および二酸化炭素の排出量の減少がもたらされる。それ故、低ゲージ王冠の実施形態の利点としては、以下に限定されるわけではないが、生産コストの削減、王冠1つあたりの価格の低減、輸送費の削減、積み込み費の削減、および、二酸化炭素の排出量の削減が挙げられる。
本明細書に記載する実施形態の全てに加えて、技術的、設計的、またはマーケティング上の選択事項として、例えば、米国特許第6634516号明細書(カルバリード(Carballido)、その開示内容全体を本明細書に組み込む)に記載されているような温度感受性変色インク(いわゆる熱変色性インク)を採用するという、さらなる特徴を、これらの実施形態のそれぞれにて用いることが好適である。このような熱変色性インクは、室温(およそ21℃)ではある色になり、例えば、標準的な小売りでの冷蔵温度である4℃に冷蔵したときには異なる色となるような、変色特性を有している。例示的な用途においては、インクは、例えば、室温では透明であるが、低温では比較的不透明で視認可能となり、顧客は、容器に触れなくても、適切な温度となっているかを視覚的に確認できる。
好ましい実施形態においては、王冠本体の形成に用いられる板金は、生産の際のシート材料ギャップの「ネスティング」のために、切断済シートの端部にスカラップ状縁部を含んでいてもよい。加えて、このようなシートは、本明細書に開示される製造プロセスの他の部分として同一の設備において切断されてもよいし、または、本明細書に開示される製造プロセス用に構成された設備へと供給される前に、予め切断されていてもよい。材料の予め印刷したか、または印刷されていないシートの両端部は、王冠およびタブの生産のためにシートを給送する前に打ち抜かれたスカラップ状縁部を有していてもよい。スカラップ状端部により、各シートが製造設備の王冠本体のスタンピング部分へと給送されるとき、ある切断済シートから次のシートへの正確な位置合わせが可能となる。このスカラップ形状は単に例示的に図示されているに過ぎず、開示される原理と共に、材料のシート端部について任意の有利な形状、または全くスカラップ加工されないものを採用し得ることに注意すべきである。さらに、ここでは、王冠本体用材料の切断済シートを例示したが、開示される原理を、巻いた材料、またはこのような材料を王冠スタンピングに提供するための任意の他の手段を用いて実装してもよい。
図7Bは、一実施形態による、分離した王冠本体シートの角張ったスカラップ状縁部を示す。切断済材料の予め印刷したかまたは印刷されていないシートのスカラップ状端部により、王冠本体のスタンピングのために給送されるシート間をギャップなしでネスティングしやすくなる。予め印刷したシートを用いる場合、各切断済シートにわたって刻印されるロゴを、各王冠キャップ本体がスタンピングされることになる場所に位置合わせする。スカラップ状縁部は、金属スタンピング、レーザビーム切断、プラズマ切断、水ジェット切断、または、板金を切断するための任意の他の好適な手法などの既知の板金切断手法を使用して切断してもよい。もちろん、開示される原理は、任意の数、および/または位置合わせ、および配列の王冠キャップ本体で実装されてよく、したがって、図7Bに示された配列および間隔は、単に例示的なものである。
図7Cは、スカラップ状縁部が曲線状である、好ましい実施形態を示す。有利なことに、この曲線状縁部は、図示されているように、王冠本体の打ち抜き穴と同一の曲がり方に沿う。曲線状のスカラップ状縁部は、切断済シート間で無駄になる材料の量を減らすためには理想的である。図7Bに示された角張ったスカラップ状縁部704と比較すると、曲線状縁部705では、ギャップまたは打ち抜き穴の生産列を壊すことが必要とならない。
王冠本体の製造プロセス
図8A〜図8Cは、王冠本体を製造するための、開示される製造手法における例示的な工程について上面図を提供するものである。しかしながら、既に述べたように、開示される原理の広い趣旨および範囲から逸脱することなく、より多い数のまたはより少ない数の工程が含まれてもよいし、または、特定の工程で形成される特定の形状が、プロセス内の異なる工程によって提供されてもよい。図8Aは、一実施形態による、王冠本体シート上に、1本または2本以上のスコア線を形成するための製造工程を示す。後続の図面に関して記載される他の特徴と同様に、1つまたは2つ以上の王冠本体についてスコア線を形成するために、順送スタンピングを用いてもよい(例えば、多段機械化金型プレス機が用いられる)。
順送スタンピングは、パンチ加工、圧印、曲げ、および金属原材料を改変する複数の他の方法、を包含し得る金属加工方法であり、自動給送システムと組み合わされる。給送システムは、1つまたは2つ以上の順送スタンピング金型のステーションの全てを通して金属ストリップを押し込む。各ステーションは、仕上げられた部品ができるまで1つまたは2つ以上の操作を行う。最後のステーションは、切り落とし作業であり、これにより、仕上げられた部品が搬送ウェブから分離される。搬送ウェブは、前の作業でのパンチ加工により取り去られた金属と共に、スクラップ金属として扱われる。これらはどちらも、切り落とされ、叩き潰され(または金型から叩き落とされ)、続いて金型セットから排出され、大量生産においては、大抵は、地下のスクラップ材料コンベヤベルトを介して、スクラップ容器へ運ばれる。
1つまたは2つ以上の順送スタンピング金型は、往復式スタンピングプレスへと配置される。プレスが上に動くと、上型が共に動き、これにより材料を給送することができる。プレスが下に動くと、金型が閉じて、スタンピング作業を行う。プレスを一回行う度に、完成した部品を金型から取り出す。金型の各「ステーション」または「ステージ」においてさらなる加工が行われることから、ストリップがステーション間で移動する際に、1000分の数インチ以内で位置合わせされるように、ストリップが非常に正確に前進させられることが重要である。サーボ給送機構によって提供されるものよりも位置合わせを向上させるために、弾丸型または円錐型の「パイロット」が使用されてもよい。
各金型は、関連する高衝撃負荷に耐え、必要な鋭い切断縁部を維持し、関連する研磨による力に抵抗する工具鋼により作製されていてよい。特定の好ましい実施形態においては、複数の群の金型スタンプが一緒になって動作するように構成されてもよい。例えば、6つのスタンプからなる第1の群でシート材料のスタンピングを行う一方で、後続の金型ステージを表す6つのスタンプからなる第2の群で、このシート材料を同時にスタンピングする。このようなグルーピングにより、1つの群で王冠本体のスタンピングプロセスの一部を提供しながら、他方の群で王冠本体のスタンピングプロセスの後の部分を提供する。もちろん、より多い数の、もしくはより少ない数のスタンプをグルーピングしてもよいし、または王冠本体のスタンピングの際に全てのスタンプを1つにグルーピングしただけのものを提供してもよい。
図8Aに示された製造工程に戻ると、1つまたは2つ以上の王冠本体上に、1本または2本以上のスコア線104を形成するために、王冠本体ストリップにスコアリングを行ってもよい。なお、スコア線104の形成においては、線は、最終的に形成される王冠のリベット領域になる部分の、中心から、または中心部分からずれた所から、最終的に、連続的な径方向の王冠のスカート領域となる部分の下側縁部に向かって延びる第1のスコア線を含んでいてもよい。スコア線104は、最終的なリベット領域から最終的なスカート領域に向かって放射軸に沿って延びる上側径方向セグメントを有する第2のスコア線を含んでいてもよく、ここで、この第2のスコア線は、環方向のスカート領域に沿って周方向に延び、かつ上側径方向セグメントの終端から延びる下側環方向セグメントを含み、下側環方向セグメントは、スカートの下側縁部に関連する第1の水平面に対して等距離にある第2の水平面に画定される。そしてさらに、一部の実施形態においては、第1のスコア線および第2のスコア線から反対方向に僅かに延びる、1本または2本以上の追加的なスコア線が形成されていてもよい。具体的には、このような追加的な1本または複数本のスコア線は、容器上に装着されたときの完成した王冠の開栓操作の際に、王冠本体の材料が「割れ」やすくなるように含まれ得る。
また、スコア線104の形成と同一の工程において、または事前の予備工程において、打ち抜きダイを使用して、王冠の輪郭をトリミングしてもよい。しかしながら、本明細書に開示される例示的な実施形態において行われる各工程の順番は、例示的なものに過ぎず、それ故、開示されるプロセスにおけるスコアリングまたは他の工程は、開示される原理の範囲から逸脱することなく、異なる順番で行われてよいことに注意すべきである。
図8Bは、一実施形態による、王冠本体シート上に、1つまたは2つ以上のリベット(図8Cで801として示されている)および窪み804を形成するための製造工程を示す。一部の実施形態においては、図4Bに示された断面形状を作り出すために、多工程プロセスを使用して、後でリベットをかしめる前にまずリベットを事前形成してもよい。このような例示的な実施形態においては、製造プロセスにおいて、後でプルリング/タブアセンブリと組み合わせることができるように、リベットは、シート材料表面の上方に隆起させられる。しかしながら、開示される原理と共に他のリベットの形成がもたらされてもよい。
リベットの形成に加え、同一のまたは後続の金型は、図4A、図4Bおよび図4Cに見られるように、波状隆起部(402、407)および窪み(404、405)を形成するように構成され、従来の王冠と比較して、ゲージまたは厚さを減らして製造された王冠の場合のように、王冠本体の表面にわたって強度を上げるための波状部を提供していてもよい。このようなエンボス加工工程により、王冠本体と接合した後に、取り付けたプルリング/タブアセンブリをネスティングし得る、窪んだ台座も形成してよい。
図8Cは、一実施形態による、王冠本体シート上に、1つまたは2つ以上のディンプル809を形成するための製造工程を示す。波状窪み804を形成する隆起部(802、803)および傾斜部807は、同一のまたは前の工程(例えば、図8Bに示す工程)において形成されてもよい。ディンプルの形成に加え、同一のまたは後続のステージで、シート材料をスタンピングして、後のプルリング/タブアセンブリとの組み立てを容易にするために王冠本体をトリミングしてもよい。このようなスタンピングを使用して、王冠のプルリング/タブ部分との組み立てステージまで、シート材料と王冠本体の2つをつなげておく小さなタブだけを残して、シート材料から王冠本体を実質的に取り外すかまたは自由にしてもよい。
プルリング/タブアセンブリの製造プロセス
図9A〜図9Iは、プルリング/タブアセンブリを製造するための、開示される製造手法における例示的な工程について上面図を提供するものである。しかしながら、既に述べたように、開示される原理の広い趣旨および範囲から逸脱することなく、より多い数のまたはより少ない数の工程が含まれてもよいし、または、特定の工程で形成される特定の形状が、プロセス内の異なる工程によって提供されてもよい。プルリング/タブアセンブリの製造プロセスの一実施形態においては、順送スタンピングプロセスを使用して、図5Aおよび図5Bに関連して上述されたようなプルリング/タブアセンブリの形状および構造的特徴を形成する。示された各ステージにおいて、加工物および搬送ウェブに対するダイパンチの正確な位置合わせのために、1つまたは2つ以上の位置合わせガイド901を使用してもよい。
図9Aは、一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート上に1つまたは2つ以上のプルタブの外縁部903を形成するための製造工程910を示す。図9Aに示された製造プロセス工程の際、プルリング/タブセクションのプルリング904の内径または表面が形成される。プルリングの内側の輪郭について、このような内側形成、およびスコアリングを用いることにより、プルリングの内側領域から所望の材料を取り除くだけでなく、このような内側領域を巻いたり、または他の方法で変形させたりして、鋭い縁部のない滑らかな内側リング表面を提供してもよい。
プルリング/タブセクションは、適切な材料(金属またはプラスチックなど)のコイルから生産されてもよいし、または、王冠本体の生産に使用するものと同様の材料の切断済シートから生産されてもよい。もちろん、原材料またはその形状について限定する意図はなく、または示唆もされておらず、開示される生産設備およびプロセスでは、有利なことに、任意の適切な1種類または複数種類の材料を採用することができる。
図9Bは、一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート902上に、1つまたは2つ以上のプルリングの右側外縁部921を形成するための製造工程920を示す。
図9Cは、プルリング/タブアセンブリシート902上に、1つまたは2つ以上のプルリングの左側外縁部をトリミングして、外側リング径931を形成するための製造工程930を示す。このようなステージにおいては、加工物において、プルリング932用の表面領域が、後のステージにおいて縁部をスタンピングしたり、折り曲げたり、また、丸めたりするように、うまく形成される。
図9Dは、一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート902上の1つまたは2つ以上のプルタブ904に、リベット用の窪み941を形成するための製造工程940を示す。また、この工程は、開示される王冠のプルリング/タブセクションのタブ部分904についてのエンボス加工を包含する。エンボス加工は、タブ部分の上面から行ってもよいが、他の実施形態においては、所望に応じて、エンボス加工を底面から提供してもよい。このようなエンボス加工は、仕上げられた王冠の後の使用について指示するための説明的なものであってよく、また、王冠本体をプルリング/タブセクションに組み合わせる際に、上述したリベットの位置に凹んだ表面を付与してもよい。もちろん、他の形態のエンボス加工を提供してもよいし、全くエンボス加工を行わなくてもよい。加えて、後の搬送ウェブからの分離、およびリングプル式王冠の組み立てを容易にするために、小さなタブによってのみ、プルリング/タブ部分が材料に対して保持され続けるように、搬送ウェブに対する加工物の連結点942をパンチ加工するか、またはスコアリングしてもよい。
図9Eは、一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート902上の1つまたは2つ以上のプルタブ904に、リベット穴951を形成するための製造工程950を示す。このような工程により、プルリング/タブアセンブリのタブ部分904にパンチ加工/スタンピングされた、リベット穴のパンチ加工を提供する。リベット穴951は、製造プロセスの後のステージにおいて、王冠本体とプルリング/タブセクションとを組み合わせやすくする。このようなリベットの形成は、プルリング/タブ形成プロセスにおいて早期に行ってもよいが、いずれかの特定の順番に限定する意図はないことに注意すべきである。
図9Fは、一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート902上の1つまたは2つ以上のプルリング932の外縁部に、折り曲げ線961を形成するための製造工程960を示す。このような工程においては、プルリング932の外縁部961は、折り曲げて、最終的にはリング下に外縁部を丸める(例えば、図5Bの丸められた縁部503参照)準備として、スタンピングされるか、または折り目をつけられる。
図9Gは、一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート902において、同時に、1つまたは2つ以上のプルリング932の外縁部961を折り曲げるか、または巻き、1つまたは2つ以上のプルリングの内縁部に折り曲げ線971を形成し、1つまたは2つ以上のプルタブのウイングに折り曲げ線972を形成するための製造工程970を示す。
図9Hは、一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシート902において、同時に、折り曲げ線971に沿ってプルリングの内縁部を巻き、1つまたは2つ以上のプルタブのウイング972を巻くための製造工程980を示す。
図9Iは、一実施形態による、プルリング/タブアセンブリシートにおいて、巻いた縁部を滑らかにするための製造工程990を示す。この滑らかにする工程は、単にさらにリング/タブアセンブリを平坦にすることによって、または1つまたは2つ以上の金型によって提供される1つまたは2つ以上の精密な工程によって、提供されてもよい。
代替的な実施形態においては、プルリング/タブアセンブリを、射出成形、ブロー成形、または圧縮成形などのプラスチック成形手法を使用して、プラスチック材料から形成してもよい。例えば、射出成形においては、溶融プラスチック(例えば、樹脂プラスチック)を型キャビティ内に押し込み得る。冷却後、型を取り外す。それ故、プラスチックの実施形態の場合、従来の板金用金型およびパンチを用いるのではなく、開示される原理は、本明細書で例示した金型およびパンチ設備の代わりに、プラスチック射出設備または他のプラスチック成形設備を含み得る。このような実施形態においては、非金属製アセンブリをそれぞれの位置に製造し得るように、プラスチック成形設備で、以下に記載する金型およびパンチ加工設備を置き換え得る。さらに、開示される原理は、プルリング/タブアセンブリが別のプロセスで事前形成される実施形態を含み、このように事前形成したアセンブリを、王冠本体への取り付けのために、開示される製造プロセスへと給送する。
最終組み立ておよび仕上げ
図10は、一実施形態による、王冠本体およびプルリング/タブアセンブリを形成するための、上述した各製造プロセスの様々なステージを示す。大まかには、王冠本体およびプルリング/タブアセンブリのための2つの並列製造プロセス(1010、1050)の産出物を結合させるために、任意の好適な方法を使用し得る。しかしながら、図10に示す好ましい実施形態においては、これら2つの並列プロセスは他方に対して角度1060(例えば、60度または90度)をなすように配置されてよく、これにより、取り付け/圧迫金型の単一の斜め列を使用して、これら2つのラインの産出物を結合させ得るようにされる。
図示した実施形態においては、プルリング/タブアセンブリの製造プロセス1010は、北から南へと進行する。プルリング/タブアセンブリのための各形成ステージは、斜め列に配列される。プルタブを形成するための従来の製造手法の多くは、搬送ウェブ内で加工物を配列するために異なる(複数の)パターンを使用する。従来のプルタブと比較すると、プルリング/タブアセンブリ用の加工物の大きさおよび形状は、概ね、より大きめで、より円形となる。このより大きなプルリング/タブアセンブリの場合、小さなプルタブ用に設計された既存の取り付け方法は、機能しないであろう。それ故、搬送ウェブのスクラップが最小化され、各金型ステージで用いられる加工物用金型の数(例えば、2つ、3つ、4つ、6つ、または8つ)に応じて、スケーラブルとなり、かつ完成したプルリング/タブアセンブリが、対応する王冠本体に効率よく取り付けられ得るような方法で配向されるような方法で、プルリング/タブアセンブリを配列するためには、異なるパターンが必要である。図10に示すように、金型ステージ(および対応する加工物)を斜め列として配列することにより、2つの並列した、同一直線上にないプロセスを交差させることができ、また、さらに、単一の金型ステージを用いて、対応する産出物を結合させることができる。
図10に示されたプロセスの構成に戻ると、王冠本体の製造プロセスは、東から西へと進み、プロセスは、リング/タブアセンブリが、対応する王冠本体上に装着されて取り付けられる位置にて交わる。この斜めの正確な角度の程度は様々であってよいが、プルリング/タブアセンブリのプロセスで使用される斜めの角度は、好ましくは、王冠本体のプロセスで使用される斜めの角度と一致し得る。王冠本体シートの打ち抜き穴が、(上述したような、空間を節約する目的のために)六角形パターンを用いて配列される、好ましい実施形態においては、プルリング/タブアセンブリシート1010の対応する斜めのステージは、シート1010の長さ方向と60度の角度をなすべきである。大まかには、プルリング/タブアセンブリのアレイは、王冠本体ストリップで使用される円の充填配置と一致しており、各プルリング/タブアセンブリが、対応する王冠本体ストリップの上に重ねられたとき、対応する王冠本体と垂直方向に位置合わせされるようになっているべきである。
プルリング/タブアセンブリと王冠本体とを結合させるために、斜めスタンピングプロセスを用いる利点の1つは、取り付けた金型ステージを駆動させるために、より単純な往復式システムを使用できるということである。プルリング/タブアセンブリの斜め列全体を、1回の圧迫動作において王冠本体の斜め列全体と接合し得る。これにより、各プロセスが、連続する圧迫の間で1ステージ全体を前進させるという点において、2つの並列プロセスのタイミング合わせと位置合わせが簡単になる。この独自のプロセスにより、斜め列の加工物全体を1つの操作で結合させることができることによって時間の節約という利点がもたらされるだけでなく、王冠本体の有益な配列によって空間を節約するという利点ももたらされるため、本明細書に開示されるプルリング/タブアセンブリの対応する角度合わせにより、所与の数の王冠本体とリング/タブアセンブリとの結合に関して、これら2つの加工物を結合させるための金型プレス機を最小化することができるようになる。
図11は、一実施形態による、王冠本体1110を対応するプルリング/タブアセンブリ1120と結合させることにより、リングプル式王冠を形成するための製造工程を示す。このような工程においては、プルリング/タブアセンブリ1120を有する材料は、王冠本体1110を有する材料の上に直接移動させられてよい。プルリング/タブアセンブリ1120が王冠本体1110上に配置されると、王冠本体1110内にスタンピングされたリベット1130と、プルリング/タブアセンブリ1120内にパンチ加工されたリベット穴が位置合わせされる。1つまたは2つ以上の別個のスタンプを使用して、各王冠の対応する部分を位置合わせした後、複数のプルリング/タブアセンブリ1120と対応する王冠本体1110とを同時に結合させてよい。特定の好ましい実施形態においては、任意の所与の王冠ステージに対して、6つのスタンプが使用され得るが、より多い数の、またはより少ない数のスタンプを用いてもよい。リベット1130およびリベット穴を使用して、プルリング/タブアセンブリ1120を王冠本体1110と結合させる際、プルリング/タブ構築物からの残った廃棄材料が、本明細書に開示される製造設備から排出されてもよい。このような実施形態においては、結合させたプルリング/タブアセンブリ1120と王冠本体1110は、完成した、組み立て後の王冠として、王冠本体シート材料上にとどまっている。
これら2つの部分を結合させて、単一の完成した王冠1202(図1Aに示された王冠など)を形成した後、他の1組のスタンプを用いて、組み立て後の王冠1202に波状加工を行う。図12は、一実施形態による、組み立て後のリングプル式王冠1202の外縁部(即ち、「スカート」)を波状加工するための製造工程を示す。
また、波状加工の際、これらのスタンプによって、所望の湾曲、および所望によりフルートを王冠のスカート領域に提供し、開示される原理に従って構築された、完成後の王冠を受容するように選択される瓶の頂部など、口の周りに受容されるように構成されたスカートを形成してもよい。図示した実施形態においては、例えば、典型的な瓶のキャップ用途のための、フルートを有するスカートが、仕上げられた王冠アセンブリ1204に形成されている。しかしながら、他の実施形態においては、スカートは、フルートを有していなくてもよいし、代わりに滑らかな表面となっていてもよい。
加えて、同一のスタンプを、王冠1204のスカート領域を形成するために使用してよく、また、シート材料から完成した王冠1204をパンチ加工するために使用してもよい。他の実施形態においては、別の一組のスタンプを代わりに使用して、完成した王冠1204をシート材料から分離してもよい。さらに、一部の実施形態においては、組み立て後の王冠をシート材料から取り外すのに使用される一組のスタンプの下部分により、スカートの形成の際に、ライナー材料を王冠の下側に提供してもよい。代替的には、後続の設備を用いて後続のプロセスにおいて、ライナーを追加してもよい。
製造設備
図13Aは、一実施形態による、リングプル式王冠を製造するためのシステム1300を示す。例示的なシステム1300は、並列ステージ式金型プレス設備1350に、王冠本体ストリップの連続的なシーケンスを給送するためのステージ加工前自動化設備1310を含む。図13Bおよび図13Cに関連して、2種類のサブシステム1310および1350について、以下にさらに詳細に記載される。
一実施形態によれば、図13Bは、印刷済王冠本体シート1313を個々の王冠本体ストリップに切断し、それらのストリップを位置合わせして、コンベヤシステムでの使用のために、端部どうしをつなげて連続させた給送物として産出するための設備1310を示す。設備1310は、液圧式ギロチン1317と、ストリップ段積み機1322と、バッファ1323と、昇降台/ノンストップ式給送機1324と、を含む。また、設備1310は、ACユニット1311によって冷却される電気キャビネット1314をも有している。
液圧式動力ユニット1316によって動力を与えられ得る液圧式ギロチン1317は、従動ローラー台1312に連結された、自動化されたシート給送機1315による給送を受ける。印刷済王冠本体シート700は、機械の操作者によって、または他の自動化されたプロセスによって、従動ローラー台1312上に置かれる。液圧式ギロチン1317へと同期的に給送される前は、自動化されたシート給送機1315が、王冠シート700のバッファとなる。また、各王冠本体ストリップ上でのスカラップ状縁部の形成が、液圧式ギロチン1317、または同様の装置により行われてもよい。切断およびスカラップ加工プロセスによる余分なスクラップは、磁気スクラップ除去機1320によって搬送される切り屑用のスクラップ容器1326に溜め込まれ得る。切断されたストリップは、ギロチン1317から出て、これらのストリップを段積みするストリップ段積み機1322へと磁気ベルト1319によって移動させられる。段積みしたストリップが所定の数に達すると、昇降台/ノンストップ式給送機1324を介して、最終的に次のサブシステムに給送する前に、この積み上げた段をラインからバッファステーション1323に降ろす。
図13Cは、一実施形態による、リングプル式王冠を形成するためのサブシステム1350を示す。大まかには、サブシステム1350は、図6〜図12に関連して上述した製造プロセスの実施形態を行うように適合された工業的な自動化設備を含む。特定の実施形態において、サブシステム1350は、段ばらし機/ストリップ給送機1353と、王冠押し込みサーボ給送機1354と、タブサーボ給送機1351と、1つまたは2つ以上の王冠本体を形成するための第1の多段金型システム1360と、1つまたは2つ以上のプルリング/タブアセンブリを形成するための第2の多段金型システム1361と、1つまたは2つ以上の王冠本体を1つまたは2つ以上のプルリング/タブアセンブリと結合させるための第3の多段金型システム1362と、出口コンベヤ1356と、スクラップチョッパー1355と、スクラップコンベヤ1358と、を有していてよい。これらの多段金型プレス機のそれぞれは、必要に応じて、1つまたは2つ以上の金型プレス機、および補助設備を含み得る。
サブシステム1350は、段ばらし機構成要素1353への入力として、積み上げた王冠本体ストリップを受容する。段ばらし機1353は、コンベヤを介して第1の多段金型システム1360へと王冠本体ストリップを連続的に給送し、第1の多段金型システム1360は、ストリップ給送物上に1つまたは2つ以上の王冠本体を形成するために使用される。ストリップ給送機1353と王冠押し込みサーボ給送機1354のコンベヤとの間の正のコンベヤ速度の違いを用いて、ストリップ間のギャップを取り除いてもよい。各ストリップの端部がスカラップ状端部を有する好ましい実施形態においては、段ばらし機/ストリップ給送機1353により、第1のストリップの後縁部が後続のストリップのスカラップ状前縁部の中にネスティングされるような、これらの縁部の適切な位置合わせも確保されることになる。
連続的なストリップ給送の速度は、王冠押し込みサーボ給送機1354によって制御される。サーボ機構(サーボと略されることもある)とは、機構の動作を修正するためにエラーを検知する負帰還を用いる自動装置であり、機能に応じて定義される。サーボ機構は通常、内蔵エンコーダを含む。サーボ機構は、ヘテロスタシスによってシステムの挙動を制御することから「ヘテロスタット」と呼ばれることもある。この用語は、帰還またはエラー補正信号によって、機械的な位置、速度、または他のパラメータの制御を補助するシステムに適用される。王冠押し込みサーボ1354が王冠本体ストリップを前進させると、第3の多段金型システム1362によって、王冠本体ストリップ上に1つまたは2つ以上の王冠本体が形成される。例えば、一連の金型ステージによってスコア線を形成し、リベットまたはリベット穴を形成し、王冠本体に窪みまたはディンプルをエンボス加工し、シートから王冠本体をプレカットし得る。
王冠本体の形成と同時に、別個の、並列製造プロセスを使用して、プルリング/タブアセンブリを形成する。リング/タブコイル1380は、この第2のプロセスに対するブリキ板の連続的な入力を提供し、これは、タブサーボ給送機1354によって制御され、前進させられる。王冠本体形成プロセスによく似ているが、第2の多段金型システム1361を使用して、ブリキ板給送物上に1つまたは2つ以上のプルリング/タブアセンブリを形成し得る。例えば、一連の金型ステージによって、リングおよびタブの輪郭を切断し、タブをエンボス加工し、リベット穴を形成し、リング縁部を折り曲げ、タブ縁部を折り曲げ、その折り曲げた縁部を丸めるかまたは滑らかにすることができる。
図13Cに示された例示的な設備1350においては、王冠本体プロセスは、北から南へ流れ、プルリング/タブアセンブリプロセスは、西から東へ流れる。好ましい実施形態においては、第2のプロセス用のコンベヤラインは、王冠本体プロセスの上方に、かつそれと垂直に配置され、リング/タブアセンブリが十分に形成された箇所においてこれら2つのプロセスが交差して、対応する王冠本体と接合され得るようになっていてよい。図10において既に示されているように、リング/タブアセンブリのステージは、斜めに千鳥になっていてよく、これにより、ダイパンチの単一の斜め列を用いて、これら2つのプロセスを組み合わせることができる。好ましい実施形態においては、王冠本体を密に充填した配列によって形成された角度に一致するように、リング/タブアセンブリの斜め列は、王冠本体のコンベヤラインに対して60度の角度をなすべきである。
代替的な実施形態においては、金属プルリング/タブアセンブリを形成するための第2の多段金型システム1361を、代わりに、射出成形プロセスなどのプラスチック用成形機械によって置き換えてもよい。代替的には、プルリング/タブアセンブリを事前に製造して、同様のリベット打ちプロセスを用いて、簡単に王冠本体と結合させてもよい。
プルリング/タブアセンブリを対応する王冠本体と位置合わせし、タブシートからプルリング/タブを切断し、(王冠本体上に形成されるリベットか、または別個のリベットを用い)リベットを用いてアセンブリを王冠に取り付け、組み立て後のリングプル式王冠をトリミングし、波状スカートを形成するために、第3の多段金型システムまたはプレス1362を使用することができる。図13Cに示された一実施形態によると、第3のプロセスは、王冠本体のコンベヤラインと一列になるように配置される。多段金型プレス機1362の最終ステージで、完成したリングプル式王冠がブリキ板搬送ウェブから分離されるとき、完成したリングプル式王冠は、出口コンベヤ1356上に置かれ、出口コンベヤ1356は、完成した製品を、回収容器または他の品質管理用もしくは梱包用のサブシステムに搬送する。
完成したリングプル式王冠が残部の搬送ウェブから分離された後、使用されない残部の王冠本体ストリップは、スクラップチョッパー1355によって細断されるまで、このコンベヤに沿って南に進む。切断されたスクラップは、1つまたは2つ以上のスクラップコンベヤ1358上に置かれ、スクラップコンベヤ1358は、スクラップをスクラップ容器(図示せず)へと運ぶ。同様に、リング/タブコイルから給送される余ったブリキ板は、プルリング/タブアセンブリプロセスラインの最後に位置する第2のスクラップチョッパー1359によって処理される。スクラップは、第2のスクラップコンベヤ1360によってスクラップ容器へと運ばれる。特定の好ましい実施形態においては、図13Cに示すように、スクラップが共通の場所に溜め込まれ得るように、これら2本のスクラップコンベヤ1358は、互いに並列に配置されるべきである。
さらなる製造実施形態
図14は、本明細書に開示される手法および設備を使用して製造し得る王冠1400の代替的な実施形態の等角図を示す。具体的には、この実施形態における王冠1400は、上で詳細に述べたRGCなどの低ゲージ王冠である。このようなRGC1400には、上述した他の王冠本体と同様の手法およびプロセスを使用して製造された王冠本体1410が含まれる。具体的には、このようなRGC1400の王冠本体1410は、王冠本体1410と同心円の1つまたは2つ以上の窪み1420の構成を含む。図示された窪み1420は、王冠1400の上面の下方に均一に凹んだ表面を有する単一の窪みであるが、開示される手法を使用して、所望に応じて、複数の窪みを形成してもよいし、または、複数の深さを有する窪みを形成してもよい。さらに、製造プロセスの際に、王冠1400の頂部から窪み1420の凹んだ表面へと滑らかに移行するように、移行領域1430も形成してよい。加えて、開示される製造手法を使用して、王冠1400上にスカート領域1440も形成してよく、このようなスカート1440は、用途に応じて、図示されているようなフルート1450を含んでいてもよいし、または、以下に詳細に述べられるような滑らかな表面を含んでいてもよい。
図15は、開示される製造手法および原理によって製造し得る、図1の王冠と同様の王冠1500の代替的な実施形態の上面斜視図を示す。この実施形態においては、プルリング1510の取り付け位置(即ち、リベット位置1520)は、王冠本体の中心からずれている。それ故、取り付け位置1520は、図1におけるプルリングの取り付け位置よりもスカート1530に対して近くなっている。加えて、王冠1500のこの実施形態では、さらなるスコア線(まとめて、後方スコア線1540と記載される)も含まれる。後方スコア線1540のこの構成は、並列ではない線として図示されているが、技術的な設計上の選択に応じ、代替的な構成のうちのいずれか1つが実装されてもよい。開示される原理に従って構築された王冠1500のこのような実施形態では、プルリング1520の取り付け位置1520を中心からずらすことにより、開栓および取り外しプロセスの際に、王冠1500を引き裂くさらなるてこの力が提供され得る。具体的には、初めにプルリング1510の前部を持ち上げることにより王冠1500を割った後、使用者は、プルリング1510を(太い矢印で視覚的に示されているように)前方にかつ僅かに右に引っ張り始める。
取り付け部分1520を王冠1500の「後方」へ向かって中心からずらして配置することにより、使用者が王冠1500の前方に向かってプルリング1510を引っ張ったときに、さらなるてこの力が生じる。それ故、さらなるてこの力により、使用者は、開栓プロセスの際に、より簡単に、スコア線1550aおよびスコア線1550bを引き裂くことができる。したがって、取り付け位置1520の移動は任意的なものではなく、スコア線を切り裂く際のてこの力を増加させるために、王冠1500の後方へ向かって行われるものである。加えて、取り付け位置1520を中心からずらして動かす距離は、上記した所望されるてこの力の増加量に応じて、選択することができる。例えば、厚めの王冠を用いる場合、開栓しやすくするために、引き裂くためのてこの力がより大きく提供されてよい。もちろん、王冠1500の厚さを考慮する必要はない。同様に、他の検討事項の中でも、1本または2本以上の後方スコア線1540の数、長さ、および配置を、王冠1500の厚さに応じて選択してもよい。
図16Aは、本明細書に開示されている、開示される製造原理に従って製造し得る、王冠1600の他の代替的な実施形態の斜視図である。具体的には、開示される製造手法を採用して、この一体型の開栓具アセンブリを有する王冠1600の実施形態を形成することができる。環状溝1610は、王冠1600の上面1620とプルリング1630との間の窪みであり、本明細書で述べられる他の窪みと同様に形成されてよい。リングタブ1630の上面と上面1620とは、実質的に同一平面上にあり、これにより、リングタブ1630は、王冠1600の表面と同じかまたはそれより下方に維持される。加えて、この実施形態における王冠本体1600の中央部分1640は、リベットではなく、開示される手法を用いて王冠本体の上面に窪みが形成されることにより、溝1610が形成される場合は、中央平坦域が形成される。プルリング1630が溝1610内に配置される一方で、タブ部分1650は、スカート1660から延び、かつスカート1660と一体に形成される。スコア線1670aおよび1670bは、プルタブ部分1650の側縁部を画定し、プルリング1630を用いてタブ1650を引っ張ることにより王冠1600が開栓される際に、前記スコア線1670に沿った王冠材料の引き裂きによる開栓を容易にする。図16Bは、王冠に開栓操作を行っている際の図16Aの王冠1600の斜視図である。
図17Aは、開示される製造手法およびプロセスを使用して製造し得る王冠1700の代替的な実施形態の上面斜視図を示す。王冠1700のこの実施形態の開栓具アセンブリも、上述したようなプルリング/タブアセンブリを有しており、このプルリング/タブアセンブリは、プルリング1710と、タブ部分1720と、王冠1700の王冠本体に開栓具アセンブリを取り付けるための取り付け手段1730(上述したようなリベットであり得る)と、を含む。本明細書で述べられる手法を用いても形成し得るように、王冠1700のこの実施形態におけるスコア線1740は、王冠1700の頂部の下方に、スカート1750へ向かって降下するスコア線1740aと、王冠1700の頂部から延び、続いて曲がってスコア線1740cを形成し、ひいては、王冠1700の頂部およびスカート1750の底縁部から実質的に等距離に、スカート1750に沿って横断する、スコア線1740bと、を含む。
また、開示される原理に従って製造される王冠1700のこの実施形態においても、王冠1700の上面の下に、膜1760が含まれていてよい。この実施形態においては、このような膜1760は、瓶のキャップに典型的に見られるライナーの代わりに含まれていてもよい。より具体的には、王冠1700のこの実施形態は、医療用バイアルまたは他の同様の容器で使用されてよく、それ故、膜1760は、注射器または他の同様の医療器具で突き通すための突き通し可能な膜であってもよい。また、この実施形態においては、スカート1760にフルートがない点も重要である。具体的には、この実施形態におけるスカート1750は、医療用バイアル容器を取り巻いてかしめられ得るように、上述の手法によって形成され得る。それ故、本明細書に開示されるように製造される王冠1700のこの実施形態は、スカートが「逆さに」内側を向いているという点において独特であるが、それでも依然として王冠1700を引き裂いて、容器から取り外すことが可能である。図17Bは、王冠に開栓操作を行っている際の図17Aの王冠1700の斜視図である。この図では、下にある膜1760を簡単に見て取ることができる。
図18は、開示される製造手法およびプロセスを使用して製造し得る王冠1800の、さらなる他の代替的な実施形態の上面斜視図を示す。王冠1800のこの実施形態の開栓具アセンブリも、上述したようなプルリング/タブアセンブリを有しており、このプルリング/タブアセンブリは、プルリング1810と、タブ部分1820と、王冠1800の王冠本体に開栓具アセンブリを取り付けるための取り付け手段1830(ここでも、上述したようなリベットであり得る)と、を含む。本明細書で述べられる手法を用いても形成し得るように、王冠1800のこの実施形態におけるスコア線1800は、スコア線1840aおよびスコア線1840bを含み、これらのスコア線は、王冠頂部1850の外周付近から延び、王冠頂部1850の中央領域を横断して続いている。加えて、王冠頂部1850の周囲を囲むスコア線1840cが提供されている。周囲を囲むこのスコア線1840cが提供されることにより、王冠1800のこの実施形態における王冠頂部1850の完全な取り外しが可能となっている。また、開示される原理に従って製造される王冠1800のこの実施形態においても、王冠1800の王冠頂部1850の下に、膜1860が含まれていてよい。先程と同様に、このような膜1860は、瓶のキャップに典型的に見られるライナーの代わりに含まれていてもよい。それ故、王冠1800のこの実施形態も、医療用バイアルまたは他の同様の容器で使用されてよく、それ故、膜1860は、注射器または他の同様の医療器具で突き通すための突き通し可能な膜であってもよい。また、この実施形態においては、スカート1870にフルートがない点も重要である。具体的には、この実施形態におけるスカート1870は、医療用バイアル容器を取り巻いてかしめられ得るように、上述の手法によって形成され得る。しかしながら、本明細書に開示したように製造される王冠1800のこの実施形態において独特なのは、スカート1870が「逆さに」内側を向いている点だけではなく、王冠頂部1850が引き裂かれ、容器から取り外された後も、スカート1870が、医療用バイアルまたは他の容器上に残され得る点である。
図19は、本明細書に開示される原理および手法を使用して製造し得る王冠1900の他の代替的な実施形態の上面斜視図である。王冠1900のこの実施形態も、医療用バイアルまたは他の同様の容器での使用のために採用し得る。王冠1900は、他の実施形態について上述されたように製造されるプルリング1910を含む。しかしながら、この実施形態においては、フラップヒンジ1920および上部分と底部分とを有するプラグ1930に、プルリング1910が取り付けられる。プラグ1930の上部分と底部分は、環状の受け溝1940を形成する。プルリング1910は、溝1940内にぴったりと嵌合し、プルリング1910が上に引っ張られると、プラグ1930が王冠1900の王冠頂部1950から解放され、フラップヒンジ1920で枢動して、王冠1900が開くようになっている。プルリング1910、プラグ1930、およびフラップヒンジ1920によって、王冠1900の開栓具アセンブリが形成され、これら全ては、開示される原理に従って製造され得る。プルリング1910の操作を容易にするため、人の爪または開栓具を収容するために、王冠1900の一部分は、窪んでいるか、または凹んでいる。この凹んだ部分により、プルリング1910に容易にアクセスして、開栓具アセンブリを操作できるようになる。上述した他の実施形態と同様に、王冠1900は、スカート1960を含み、このスカート1960は、医療用バイアル容器を取り巻いてかしめられ得るように上述の手法によって形成され得る。図18に示された実施形態と同様に、王冠1900のこの実施形態においても、スカート1960は、やはり「逆さに」内側を向いており、上述されたように、王冠プラグ1930が開かれた後も、医療用バイアルまたは他の容器上に残されることになる。
本明細書に記載する実施形態の説明は、様々な実施形態の構造が一般的に理解されることを意図したものであり、本明細書に記載する構造を使用し得る装置およびシステムの全ての要素および特徴を完全に記述する役目を果たすようには意図されていない。上記の記載を再検討することにより、当業者には、多くの他の実施形態が明らかとなるであろう。本開示の範囲を逸脱することなく、構造上の、材料の、ならびに論理上の置き換えおよび変更を行い得るように、上記の記載から他の実施形態を利用し、導き出すことができる。図は単に代表的なものに過ぎず、縮尺どおりではない場合もある。図の特定の部分が強調されていることもあれば、他の部分が極小化されていることもある。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味合いではなく、例示的なものとして認識されるべきである。
発明の主題のこのような実施形態について、本明細書では、個別にもしくは集合的にまたは個別におよび集合的に「発明」という用語によって言及する場合があるが、単に便宜上の理由からであり、実際に1つよりも多く開示されている場合には、本出願の範囲をいずれかの単一の発明または発明の概念に自発的に限定する意図はない。それ故、本明細書においては特定の実施形態が例示され、記載されているが、示された特定の実施形態を、同一の目的を達成するように企図された任意の構成で置き換え得ることが理解されるべきである。本開示では、様々な実施形態の適用例または変形例の全てを含むことが意図されている。本明細書には、上記の実施形態の組み合わせ、および他の実施形態について具体的に記載されていないが、当業者には、上記した説明を再検討することにより明らかとなるであろう。

Claims (20)

  1. 単一の機械を使用してリングプル式王冠を製造する方法であって、
    複数の王冠本体を第1の原材料から形成する工程であって、前記複数の王冠本体は、第1の多段金型システムを用いて、前記第1の原材料の長さに対して斜めの互いに平行な列に形成され、前記複数の王冠本体を形成する工程は、各王冠本体にスコア線を形成する工程を含み、前記スコア線は、
    各王冠本体の頂部の中央領域から各王冠本体の周方向スカートの下側縁部にまで実質的に直線状に径方向に延びる第1のスコア線と、
    第2のスコア線であって、
    各王冠本体の前記頂部の前記中央領域から各王冠本体の前記周方向スカートにまで実質的に直線方向に延びる上側径方向セグメント、及び、
    前記上側径方向セグメントの終端から前記周方向スカートに沿って周方向に延びる下側環方向セグメントであって、前記周方向スカートの前記下側縁部に沿った第1の水平面から離れた第2の水平面内に画定される下側環方向セグメント、を含む第2のスコア線と、を有する、前記工程と、
    複数のプルリング/タブアセンブリを第2の原材料から形成する工程であって、前記複数のプルリング/タブアセンブリは、前記第1の多段金型システムによる前記複数の王冠本体の形成と同時に、第2の多段金型システムを用いて、前記第2の原材料の長さに対して斜めの互いに平行な列に形成され、前記第2の多段金型システムはダイパンチの斜めの列を複数備え、それら斜めの列のうちの少なくとも一つの列が複数の金型ステージのうちの一つを含む、前記工程と、
    第3の多段金型システムを用いて、前記複数の王冠本体の斜め列の王冠本体を、前記複数のプルリング/タブアセンブリのうちの対応する斜め列のプルリング/タブアセンブリと同時に結合させることによって、複数のリングプル式王冠を形成する工程と、
    前記第3の多段金型システムを用いて、各リングプル式王冠の頂部の下方に降下する前記周方向スカートを形成する工程と、
    前記第3の多段金型システムを用いて、前記複数のリングプル式王冠を前記第1の原材料から取り外す工程と、を含む、方法。
  2. 前記第1の原材料を切断して複数の矩形ストリップにする工程と、
    前記複数の矩形ストリップの各矩形ストリップの対向する2つの端部にスカラップ状縁部を形成する工程と、
    前記複数の矩形ストリップのうちの第1の矩形ストリップの第1のスカラップ状縁部を、前記複数の矩形ストリップのうちの第2の矩形ストリップの第2のスカラップ状縁部内にネスティングする工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記スカラップ状縁部は、曲線状である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記複数のプルリング/タブアセンブリを形成する工程は、2つ以上の生産順送ステージを使用して、前記第2の原材料から前記複数のプルリング/タブアセンブリを形成する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 各リングプル式王冠に対して周方向スカートを形成する工程は、斜め列の前記プルリング/タブアセンブリに結合された斜め列の前記王冠本体によって形成された1つの斜め列のリングプル式王冠に対し、周方向スカートを同時に形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記複数の王冠本体を形成する工程は、前記複数の王冠本体における各王冠本体上にリベットを形成する工程をさらに含み、前記複数のプルリング/タブアセンブリを形成する工程は、前記複数のプルリング/タブアセンブリにおける各プルリング/タブアセンブリにリベット穴をパンチ加工する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記複数の王冠本体の斜め列の王冠本体を、前記複数のプルリング/タブアセンブリのうちの対応する斜め列のプルリング/タブアセンブリと結合させる工程は、
    前記第1の原材料を前記第2の原材料の上で位置合わせする工程と、
    プルリング/タブアセンブリの斜め列を、前記第1の原材料から分離する工程と、
    各プルリング/タブアセンブリを対応する王冠本体上へと圧迫することにより、プルリング/タブアセンブリの前記斜め列の各プルリング/タブアセンブリを王冠本体の斜め列における対応する王冠本体に取り付ける工程と、をさらに含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記複数の王冠本体を形成する工程は、前記複数の王冠本体の各王冠本体上に1つまたは2つ以上の窪んだ部分を形成する工程をさらに含み、前記1つまたは2つ以上の窪んだ部分は、各王冠本体に波状の断面を形成する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記1つまたは2つ以上の窪んだ部分は、取り付けたプルリング/タブアセンブリをネスティングするための窪んだ台座を含み、前記窪んだ台座は、前記取り付けたプルリング/タブアセンブリの上面が、前記対応する王冠本体の隣接する肩部と面一となるような、好適な寸法を有する、請求項に記載の方法。
  10. 前記第1の原材料は、ブリキ板であり、前記第2の原材料は、非金属である、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第2の原材料は、プラスチックまたは合成樹脂を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1の原材料は、印刷されたデザインを含む、請求項1に記載の方法。
  13. リングプル式王冠を製造するための単一の機械であって、
    ダイパンチの斜めの列を複数備える第1の多段金型システムであって、それら斜めの列のうちの少なくとも一つの列が複数の金型ステージのうちの一つを含み、前記第1の多段金型システムは、
    (i)複数の王冠本体を第1の原材料から形成することであって、前記複数の王冠本体は、前記第1の原材料の長さに対して斜めの互いに平行な列に形成されることと、
    (ii)各王冠本体にスコア線を形成することと、を実行するように適合され、前記スコア線は、
    各王冠本体の頂部の中央領域から各王冠本体の周方向スカートの下側縁部にまで実質的に直線状に径方向に延びる第1のスコア線と、
    第2のスコア線であって、
    各王冠本体の前記頂部の前記中央領域から各王冠本体の前記周方向スカートにまで実質的に直線方向に延びる上側径方向セグメント、及び、
    前記上側径方向セグメントの終端から前記周方向スカートに沿って周方向に延びる下側環方向セグメントであって、前記周方向スカートの前記下側縁部に沿った第1の水平面から離れた第2の水平面内に画定される下側環方向セグメント、を含む第2のスコア線と、を有する、第1の多段金型システムと、
    ダイパンチの斜めの列を複数備え、それら斜めの列のうちの少なくとも一つの列が複数の金型ステージのうちの一つを含む第2の多段金型システムであって、前記第2の多段金型システムは、前記第1の多段金型システムによる前記複数の王冠本体の形成と同時に、複数のプルリング/タブアセンブリを第2の原材料から形成するように適合され、前記複数のプルリング/タブアセンブリは、前記第2の原材料の長さに対して斜めの互いに平行な列に形成される、第2の多段金型システムと、
    ダイパンチの斜めの列を備える第3の多段金型システムであって、
    (i)前記複数の王冠本体の斜め列の王冠本体を、前記複数のプルリング/タブアセンブリのうちの対応する斜め列のプルリング/タブアセンブリと同時に結合させることによって、複数のリングプル式王冠を形成し、
    (ii)各リングプル式王冠の頂部の下方に降下する前記周方向スカートを形成し、
    (iii)前記複数のリングプル式王冠を前記第1の原材料から取り外す、ように適合された第3の多段金型システムと、を含む、単一の機械。
  14. 前記第1の原材料を切断して複数の矩形ストリップにし、
    前記複数の矩形ストリップの各矩形ストリップの対向する2つの端部にスカラップ状縁部を形成し、
    前記複数の矩形ストリップのうちの第1の矩形ストリップの第1のスカラップ状縁部を、前記複数の矩形ストリップのうちの第2の矩形ストリップの第2のスカラップ状縁部内にネスティングする、ように適合された第1の原材料給送機をさらに含む、請求項13に記載の単一の機械。
  15. 前記第1の原材料給送機は、前記複数の矩形ストリップを段積みするようにさらに適合される、請求項14に記載の単一の機械。
  16. 前記第2の多段金型システムは、2つ以上の金型ステージを用いて前記第2の原材料から前記複数のプルリング/タブアセンブリを形成するように適合された順送金型プレス機を含み、前記2つ以上の金型ステージのうちの1つの金型ステージの2つ以上の金型は、前記第2の原材料の給送方向に対して斜め列に配列される、請求項13に記載の単一の機械。
  17. 前記第3の多段金型システムは、斜め列の前記プルリング/タブアセンブリに結合された斜め列の前記王冠本体によって形成された1つの斜め列のリングプル式王冠に対し、周方向スカートを同時に形成することによって、各リングプル式王冠に対し周方向スカートを形成するようにさらに適合される、請求項13に記載の単一の機械。
  18. 前記第1の多段金型システムは、前記複数の王冠本体における各王冠本体上にリベットを形成するようにさらに適合され、前記第2の多段金型システムは、前記複数のプルリング/タブアセンブリにおける各プルリング/タブアセンブリに、リベット穴をパンチ加工するようにさらに適合される、請求項13に記載の単一の機械。
  19. 前記第3の多段金型システムは、
    前記第1の原材料を前記第2の原材料の上で位置合わせし、
    プルリング/タブアセンブリの斜め列を、前記第1の原材料から分離し、
    各プルリング/タブアセンブリを対応する王冠本体上へと圧迫することにより、プルリング/タブアセンブリの前記斜め列の各プルリング/タブアセンブリを王冠本体の斜め列における対応する王冠本体に取り付けるようにさらに適合される、請求項18に記載の単一の機械。
  20. 前記第1の多段金型システムは、前記複数の王冠本体の各王冠本体上に1つまたは2つ以上の窪んだ部分を形成するようにさらに適合され、前記1つまたは2つ以上の窪んだ部分は、各王冠本体に波状の断面を形成する、請求項13に記載の単一の機械。
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