JP6634259B2 - 柱梁架構 - Google Patents
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Description
そこで、柱サイズを細径とし、さらに、隣接する柱同士の間隔(スパン長)を長くすることが考えられる。長スパン化する方法として、柱に高強度コンクリートを用いたり、柱間に架設する大梁を曲げ剛性に優れたプレストレストコンクリート梁や鉄骨梁としたりすることが行われてきた。
特許文献2の建物によれば、プレキャストコンクリート梁を使用することで、高品質のスラブ付き梁を短期間で構築することができる。
また、小梁をプレストレストコンクリート造としたので、優れた曲げ剛性および強度が確保された構造体でありながら、水平地震力を負担する必要がないので、大梁に比べて、長スパン化を容易に実現できる。さらに、梁せい(梁高さ)を低くでき、小梁を二重床の床下空間に収めることができる。また、小梁が長スパンであっても、クリープやクラックの発生を防止できる。
プレストレストコンクリート造の逆梁形式の小梁とスラブとを一体化させた小梁付きスラブと、を設けることで、スラブの下面に柱を設けることなく大空間居室を構築できることに着目し、柱梁架構の本発明に至った。
実施形態の柱梁架構は、二列以上に並んで設けられた複数の柱と、少なくとも二列の大梁と、2スパン以上離れた対向する大梁間に架設された逆梁形式の小梁付きスラブと、を備える。本発明の特徴は、小梁がプレキャストプレストレストコンクリート部材であり、小梁に並設された第2の大梁よりも長スパンである点である。
図1は、本発明の一実施形態に係る柱梁架構1を備える建物2の平面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1のB−B断面図である。
また、一方の列の両端に位置する柱10Aと、他方の列の両端に位置する柱10Bと、の間には、柱10Cが設けられている。
このうち、第1の大梁20Aは、所定方向に延びて柱10A同士の間に架設されている。
また、第1の大梁20Bは、所定方向に延びて柱10B同士の間に架設されている。
また、第2の大梁20Cは、所定方向に交差する方向に延びて一方の列の両端に位置する柱10Aと柱10Cとの間、および、他方の列の両端に位置する柱10Bと柱10Cとの間に架設される。
以上より、第1の大梁20A、20Bは、所定方向に交差する方向に2スパン離れて配置されている。
また、このスラブ40の中央部は、柱で支持されていない。
なお、言い換えると、スラブ40の小梁30と第1の大梁20A、20Bで囲まれた部分のスラブについては、長辺方向の両端部とは、第1の大梁20A、20Bに接合される部分となる。
これにより、建物2の外周部を構成する第1の大梁20A、20Bおよび第2の大梁20Cは、建物2の外周面の内側に設けられている。
片持ちスラブ50の先端には、この当階の片持ちスラブ50の上面から上階の片持ちスラブ50の下面まで延びる外装ガラス60が設けられており、この外装ガラス60は、建物2の外周面を構成している。
小梁30の下部の側面には、長さ方向に沿って延びる凹部31が形成され、スラブ40の側面のうち小梁30に接合される部分には、この凹部31に係合する係合部41が形成されている。
小梁30の下部の両側面には、この小梁30を幅方向に貫通したスラブ定着筋34が所定長さ突出している。このスラブ定着筋34は、小梁30に接合されるスラブ40内に定着される。
一方、スラブ40の上面には、仕上床70が設けられて、二重床となっている。仕上床70は、スラブ40上に所定間隔おきに設置された支持脚71と、これら支持脚71に支持された床パネル72と、を備える。この床パネル72は、小梁30を跨ぐように配置されている。
ステップS1では、現場にて、柱10A、10Bを構築する。
ステップS2では、大梁20A、20B、20Cの型枠を建て込むとともに、スラブ40、50の型枠を建て込む。
また、小梁30を取り付けた状態で、小梁30の両端部の2箇所を下からサポートで支持しておく(図1中白抜き三角で示す)。
小梁30は、導入したプレストレスにより上方に反っているので、小梁30の両端を大梁20A、20Bに支持させた状態で所定期間経過させることで、小梁30の中央部を小梁30の自重により沈下させて、むくりを補正する。
以上のステップS1〜S4を繰り返すことで、各階毎に柱梁架構1を構築してゆく。
。PCaPCである小梁は、この小梁の下端面とスラブの下面とを同一面とする型枠を設置し、この状態で、揚重機を使用して、型枠上の所定位置に設置する。図8に示すように、小梁の側面には、この小梁の矩形断面を貫通したスラブ定着筋が所定長さで突出している。このスラブ定着筋は、小梁に接合されるスラブ内に定着される。
(1)スラブ40の自重およびスラブ上の荷重によって、スラブ40に鉛直変形が生じようとしても、スラブ40を小梁30の下端部側面に接合して一体にしたので、小梁30の曲げ剛性により、スラブ40の鉛直変形量を低減できる。よって、スラブ40の下面に柱を設ける必要がなく、この小梁付きスラブ40の直下を大空間の居室として使用できる。
例えば、上述の実施形態では、小梁30に凹部31を設け、スラブ40にこの凹部31に係合する係合部41を設けたが、これに限らない。例えば、図9(a)に示すように、小梁30の側面の下端部に、外側に突出する突出部33を設け、スラブ40の側面に切欠き部44を設けて、この切欠き部44に突出部33が係合するようにしてもよい。この構成によれば、小梁30の側面の突出部33がスラブ40内に係合することで、小梁30とスラブ40を強固に接合できる。また、図9(b)に示すように、小梁30を断面Iの字形状としてもよい。
10A、10B…柱
20A、20B…第1の大梁 20C…第2の大梁
30…小梁 31…小梁の側面に設けられた凹部 32…貫通孔
33…小梁の側面に設けられた突出部 34…スラブ定着筋
40…スラブ 40A、40B…小梁に付くスラブ
40C…スラブ版 41…スラブの側面に設けられた係合部
42…配管(温水配管または冷水配管) 43…コンクリート体
44…スラブの側面に設けられた切欠き部 45…トップコンクリート
50…片持ちスラブ 60…外装ガラス
70…仕上床 71…支持脚 72…床パネル
73…設備配管 74…設備配線 75…吹出口
Claims (3)
- 複数の柱と、複数の大梁と、当該大梁に連結されたスラブと、を備え、当該スラブの中央部が柱で支持されていない鉄筋コンクリート造建物の柱梁架構であって、
所定方向に少なくとも二列に並んで設けられた複数の柱と、
当該柱同士の間に架設された少なくとも二列の第1の大梁と、
当該第1の大梁同士の間に架設された小梁と、
当該小梁の下部側面に接合されたスラブと、を備え、
前記小梁は、緊張力が導入されたプレキャストプレストレストコンクリート造であり、
前記スラブの両端部は、柱間距離が2スパン以上離れた前記第1の大梁に接合され、
前記スラブの下面は、前記小梁の下端面と面一であることを特徴とする柱梁架構。 - 前記小梁には、当該小梁の下部側面から突出して前記スラブに定着するスラブ定着筋が設けられることを特徴とする請求項1に記載の柱梁架構。
- 建物外周部を構成する前記第1の大梁および第2の大梁は、建物外周面の内側に設けられ、
当該大梁の建物内部側の下部側面には、前記スラブが接合され、
当該大梁の建物外部側の上部側面には、片持ちスラブが接合されるとともに、
前記小梁の下部側面には、軸方向に沿って凹部が形成され、
当該小梁に接合される前記スラブの側面には、前記凹部に係合する係合部が形成され、
当該係合部の上下面は、前記凹部の上下の内壁面に当接していることを特徴とする請求項1または2に記載の柱梁架構。
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JP2015197257A JP6634259B2 (ja) | 2015-10-03 | 2015-10-03 | 柱梁架構 |
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