JP6633941B2 - 狭小部点検装置 - Google Patents
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Description
図9(a)に示すように、橋梁は、道路や川などに跨設される主桁51などの上部構造と、この上部構造を支持する橋台52と支承53及び橋台52の下端に設けられる杭基礎54などの下部構造からなる。また、図9(b)に示すように、橋台52の胸壁52aと主桁51の端面51aの間には狭小部55aが設けられ、橋台52の沓座面52bと主桁51の下面51bの間には狭小部55bが設けられている。なお、狭小部55a,55bの間隔L1,L2は、例えば、50mm〜200mm及び100mm〜400mmである。
このような課題に対処するものとして、例えば、特許文献1には、「狭隙間点検装置」という名称で、コンクリート橋の狭隙間の点検を可能とする装置に関する発明が開示されている。
このような構造によれば、垂直方向へ形成された狭隘な隙間に対しても、本体をワイヤーで吊り下げることで、その内部へ容易に設置することができる。さらに、この状態でワイヤーを操作して本体を上下動させつつ、ミラーに写った点検個所を撮像することによれば、隙間内の垂直な壁面を広範囲に亘って点検することが可能である。
特許文献2に開示された「橋梁検査装置」は、鉄道レール上を移動するための台車部と支柱が設けられた検査台と、支柱に一端が支持されてZ方向へ伸縮可能な第1アームと、この第1アームの他端に関節部を介して折り畳み又は展開可能に連結される第2アームと、この第2アームの先端に取り付けられる撮像手段と、この撮像手段を検査台の上面に平行なXY平面内で移動させる第1の移動機構と、第1アーム及び格納された第2アームを枕木と鉄道レールで形成された隙間に挿入可能な位置に設定された検査台の位置において、第1アームを橋梁下部方向へ移動させる手段と、第2アームを展開させるとともに撮像手段の位置を左右上下方向へ移動させる手段と、撮像手段によって撮像された画像を表示する手段を備えたことを特徴とする。
さらに、狭小部55bを点検する際には、本体に走行手段を取り付けることで対応できるが、この場合、製造コストが高くなってしまうおそれがある。
そして、曲折した狭隘な空間内を移動させる際に、その空間内に存在する壁面に第2の送出ユニットが当接するなどして前方へ移動不能になった状態で、第1の送り部材を送り出すと、取付ユニット及び第1の送出ユニットが一体となって第2の送出ユニットから送り出されるという作用を有する。
上記構造の狭小部点検装置においては、第1の発明乃至第3の発明のいずれかの作用に加え、第1の送り部材や第2の送り部材の代わりに第3の送り部材を送り出すと、第2の送出ユニットが前方へ移動するという作用を有する。このとき、断面が湾曲した形状となった第1の送り部材及び第2の送り部材とともに第3の送り部材によって、第2の送出ユニットが取付ユニット及び第1の送出ユニットごと支持されるという作用を有する。また、第2の送出ユニットの移動距離が第3の送り部材を送り出す長さによって決まるという作用を有する。
上記構造の狭小部点検装置では、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの作用に加え、曲折した狭隘な空間内を移動させる際に、その空間内に存在する壁面に対し、必ず棒状体の先端部が最初に当接するという作用を有する。
また、図4(a)は図2(b)におけるC−C線矢視断面図であり、図4(b)は図4(a)において、水平送出ユニットと垂直送出ユニットがそれぞれ送り出された状態を示す図であり、図4(c)は図1におけるB−B線矢視断面図である。
一方、水平送出ユニット6は、送り部材2が前面6aから前方へ水平に送り出されるように水平送出口6d(図4(a)参照)が設けられるとともに、送り部材2が下面6bに対して垂直に挿通されるように垂直挿通口6c(図4(b)参照)が設けられている。また、垂直挿通口6cの後方には、下面6bに対して直交するように垂直送り部材3の先端部が回動不能に固設されている。
さらに、水平送出ユニット6の内部には、回転軸11aによって回動自在に支持されるとともに、垂直挿通口6cから送り込まれた送り部材2に対し、その向きを90度変えて水平送出口6dから送出可能に案内する水平送出ガイドローラ11(図4(a)又は図4(b)参照)が設置されている。
また、垂直送出ユニット7の内部には、回転軸12aによって回動自在に支持されるとともに、水平挿通口7cから送り込まれた送り部材2及び垂直送り部材3に対し、その向きを90度変えて垂直送出口7dから送出可能に案内する垂直送出ガイドローラ12(図3(a)参照)が設置されている。
また、垂直送出ユニット7には、他の狭小部点検装置1を連結させる際に用いられる連結棒(図示せず)を挿通させるための貫通穴7fが回転軸12aと平行をなすようにガイドローラ12の上方に設けられている。
また、送り部材2、垂直送り部材3及び水平送り部材4は、水平送出ガイドローラ11及び垂直送出ガイドローラ12や巻取ローラ14〜16によって案内される際は平板状をなしているが、水平送出ユニット6や垂直送出ユニット7から送り出された際や収納ユニット8から引き出された際には、断面が湾曲した形状となって直立性を維持する構造となっている。
図5は本発明の狭小部点検装置を用いて橋梁等の狭小部を点検する際の作業手順を示したフローチャートである。また、図6乃至図8は図5に示した作業手順を説明するための図であり、狭小部内に設置された狭小部点検装置を側面から見た図に相当する。
なお、図6乃至図8では電源ケーブルや通信ケーブル及び収納ユニットについては図示を省略している。また、図1乃至図4に示した構成要素については同一の符号を用いて、その説明を省略する。
次に、巻取ローラ14〜16に設けられた前述のストッパーをそれぞれ解除した後、ぜんまいばねの弾性力に逆らう方向へ巻取ローラ16を回転させながら、水平送り部材4を収納ユニット8から引き出すことにより、垂直送出ユニット7を水平方向へ送り出す(図5のステップS2)。
なお、収納ユニット8から水平方向へ引き出された送り部材2、垂直送り部材3及び水平送り部材4は、前述したように断面が湾曲した形状となり、直立性が維持されるため、垂直送出ユニット7の支持部材として機能する。
したがって、この場合も送り部材2の操作を垂直送り部材3の操作と別個に行う必要はない。そして、垂直送出口7dから送り出された送り部材2及び垂直送り部材3は、断面が湾曲した形状となって直立性が維持されるため、いずれも水平送出ユニット6の支持部材として機能する。
このように、狭小部点検装置1においては、棒状体13,13がCCDカメラ9や照明灯10,10を垂直壁面19aに接触させないように保護するという作用を有している。したがって、CCDカメラ9や照明灯10,10が狭小部19の垂直壁面19aに接触して破損してしまうという事態を防ぐことができる。
そして、取付ユニット5を所定の場所まで送り出した時点で、送り部材2を収納ユニット8から引き出すことを止め、必要に応じて巻取ローラ14のストッパーをセットする。このとき、水平送出口6dから送り出された送り部材2は、断面が湾曲した形状となるように変形することで直立性が維持されるため、取付ユニット5の支持部材としての機能が発揮される。
また、狭小部点検装置1では、送り部材2と垂直送り部材3と水平送り部材4が取付ユニット5と水平送出ユニット6と垂直送出ユニット7を支持する機能と、それらを送り出す機能を同時に有することから、装置全体が軽量で極めて簡単な構造となる。したがって、製造コストを安くすることができる。
まず、図8に示した状態から、巻取ローラ14のストッパーを解除して、ぜんまいばねの弾性力を発揮させることにより、巻取ローラ14を回転させて、送り部材2を巻き取る。これにより、送り部材2は水平送出口6dから水平送出ユニット6の内部へ引っ張り込まれるため、送り部材2の先端部が後面5bに連結された取付ユニット5は狭小部18内を後方へ移動する。
このようにして、取付ユニット5は狭小部18から撤収され、図7に示した状態となる(図5のステップ5)。
このようにして、取付ユニット5及び水平送出ユニット6は狭小部19から撤収され、図6に示した状態となる(図5のステップ6)。
そして、最後に、取付ユニット5、水平送出ユニット6及び垂直送出ユニット7を狭小部17の開口端から撤去する(図5のステップ8)。
すなわち、狭小部点検装置1においては、取付ユニット5の前面5aに設けられたCCDカメラ9や照明灯10,10が狭小部19の垂直壁面19aに接触して破損したり、取付ユニット5や水平送出ユニット6の上面が狭小部18の水平壁面18aに接触して疵付いたりするという事態を防ぐことが可能である。
これに対し、本実施例に示した構造であれば、水平送出ユニット6から前方へ送り出された取付ユニット5については送り部材2のみが支持し、垂直送出ユニット7から上方へ送り出された水平送出ユニット6については、送り部材2と垂直送り部材3が一体となって取付ユニット5ごと支持し、垂直送出ユニット7については、送り部材2と垂直送り部材3と水平送り部材4が一体となって取付ユニット5及び水平送出ユニット6ごと支持する。
すなわち、本実施例の狭小部点検装置1においては、支持部材として機能する送り部材の数が、支持する対象の数に応じて変化する構造となっているため、垂直送り部材3や水平送り部材4を設けない構造に比べて、各送り部材の肉厚を薄く形成した場合でも水平送出ユニット6や垂直送出ユニット7が安定した状態で一層確実に支持される。したがって、狭小部を点検する際の作業効率がさらに向上する。
さらに、本実施例では、取付ユニット5の前面5aにCCDカメラ9及び照明灯10が設置された構造となっているが、CCDカメラ9や照明灯10の代わりに、温度センサ等の各種のセンサやマニュピレータが取付ユニット5の前面5aに取り付けられた構造としても良い。
さらに、送り部材2、垂直送り部材3及び水平送り部材4は必ずしも鋼製でなくとも良く、例えば、ガラス繊維強化プラスチックや炭素繊維強化プラスチックなどによって形成されたものであっても良い。
Claims (5)
- 薄い帯状体からなる第1の送り部材と、
この第1の送り部材の先端部が回動不能に固設される取付ユニットと、
この取付ユニットの後方に配置され前記第1の送り部材の第1の挿通口と第1の送出口がそれぞれ設けられた第1の送出ユニットと、
この第1の送出ユニットの内部に設置されて前記第1の挿通口から送り込まれた前記第1の送り部材の向きを変えて前記第1の送出口から前記第1の送り部材を送出可能に案内する第1の送出ガイドローラと、
前記第1の送出ユニットの後方に配置され前記第1の送り部材の第2の挿通口と第2の送出口がそれぞれ設けられた第2の送出ユニットと、
この第2の送出ユニットの内部に設置されて前記第2の挿通口から送り込まれた前記第1の送り部材の向きを変えて前記第2の送出口から前記第1の送り部材を送出可能に案内する第2の送出ガイドローラと、を備え、
前記第1の送り部材は、前記第1の送出ガイドローラ及び前記第2の送出ガイドローラによって案内されるときには平板状をなし、前記第1の送出ユニット又は前記第2の送出ユニットから送り出されたときには断面が湾曲した形状となるように形成されたことを特徴とする狭小部点検装置。 - 前記第2の送出ユニットの後方に配置される収納ユニットを備え、
この収納ユニットは、前記第1の送り部材を基端部側から巻き取り可能に形成される巻取ローラが内部に設置されるとともに、この巻取ローラに巻き取られた前記第1の送り部材を引き出すための引出口が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の狭小部点検装置。 - 薄い帯状体からなり、前記第1の送出ユニットに先端部が回動不能に固設される第2の送り部材を備え、
この第2の送り部材は、前記第2の挿通口から前記第2の送出ユニット内に送り込まれた後、前記第2の送出ガイドローラに案内されて前記第2の送出口から送り出されるように設置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の狭小部点検装置。 - 薄い帯状体からなり、前記第2の送出ユニットに先端部が回動不能に固設される第3の送り部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の狭小部点検装置。
- 前記第2の送出ユニットに前記取付ユニットと前記第1の送出ユニットが近接した状態で前記取付ユニットよりも先端部が前方へ突出するように、前記第2の送出ユニットの前面に棒状体が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の狭小部点検装置。
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